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JP2010204986A - 通信装置、通信方法、およびプログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、およびプログラム Download PDF

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JP2010204986A JP2009050201A JP2009050201A JP2010204986A JP 2010204986 A JP2010204986 A JP 2010204986A JP 2009050201 A JP2009050201 A JP 2009050201A JP 2009050201 A JP2009050201 A JP 2009050201A JP 2010204986 A JP2010204986 A JP 2010204986A
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Abstract

【課題】複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができるようにする。
【解決手段】電圧加減算回路42は、リーダライタからの送信信号を復調した復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算を行う。タイミング生成回路41は、電圧加減算回路42が演算を行う期間、および閾値判定回路43が通信方式の判定を行うタイミングを生成する。閾値判定回路43は、通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおいて、電圧加減算回路42から供給された演算結果を、閾値電圧と比較することによって、リーダライタが送信した送信信号の通信方式を判定する。本発明は、例えば、ISO/IEC 14443のタイプAおよびタイプB、並びにISO/IEC 18092のパッシブモードに対応する非接触通信装置に適用できる。
【選択図】図9

Description

本発明は、通信装置、通信方法、およびプログラムに関し、特に、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができるようにする通信装置、通信方法、およびプログラムに関する。
IC(Integrated Circuit)カードを用いて、近距離で非接触により無線通信を行う近距離無線通信システムが広く利用されている。例えば、電子乗車券や、電子マネーとしての利用がよく知られている。また、最近では、非接触無線通信による電子乗車券や電子マネーの機能を備えた携帯電話機も普及してきている。
近距離無線通信システムは、世界規模で急激に普及し、国際規格にもなっている。例えば、国際規格としては、近接型のICカードシステムの規格であるISO/IEC 14443、およびNFCIP(Near Field Communication Interface and Protocol)-1の規格であるISO/IEC 18092などがある。
ISO/IEC 18092による近距離無線通信には、アクティブモードとパッシブモードとがある。アクティブモードは、データを送受信する複数の通信装置のそれぞれにおいて、電磁波を出力し、その電磁波を変調することによりデータの送信を行う通信モードである。パッシブモードは、複数の通信装置のうちの1の通信装置(イニシエータ)が、電磁波を出力し、その電磁波を変調することによりデータの送信を行う。複数の通信装置のうちの他の通信装置(ターゲット)は、イニシエータが出力する電磁波を負荷変調することによりデータの送信を行う。
また、ISO/IEC 14443のICカードシステムにおいても、例えば、タイプA、タイプB、タイプCと呼ばれている各種の通信方式がある。
タイプAは、フィリップス社のMIFARE(登録商標)方式として採用されているものである。タイプAでは、リーダライタからICカードへのデータ伝送には、ミラー(Miller)によるデータのエンコードが行われ、ICカードからリーダライタへのデータ伝送には、マンチェスタ(Manchester)によるデータのエンコードが行われる。また、タイプAでは、データの通信レートとして、106kbps(kilo bit per second)が採用されている。
タイプBでは、リーダライタからICカードへのデータ伝送には、NRZによるデータのエンコードが行われ、ICカードからリーダライタへのデータ伝送には、NRZ-Lよるデータのエンコードが行われる。また、タイプBでは、データの通信レートとして、106kbpsが採用されている。
タイプCは、例えば、本出願人であるソニー株式会社のFeliCa(登録商標)方式として採用されているもので、リーダライタとICカードとの間のデータ伝送には、Manchesterによるデータのエンコードが行われる。また、タイプCでは、データの通信レートとして、212kbpsが採用されている。
このような各種の通信方式が規格化され、運用されているなかで、リーダライタ側では、複数の通信方式に対応しているアプリケーションがある。
一方、ICカード側も、1つのICカードに複数のアプリケーションを搭載することができるプラットフォームが開発されている。また、ICカードは、電子マネーとしての利用のほか、住民基本台帳カードなど、各種の用途に利用されてきており、今後さらに普及することが予想される。そのため、ICカードが複数の通信方式に対応するための様々な技術も提案されてきている。
例えば、一定時間ごとに待ち受ける通信方式を切り替えて、正しいデコード結果が得られ、通信が確立された通信方式をもって、複数の通信方式のなかから1つの通信方式を決定する手法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、このような手法では、通信が確立されるまでの時間が長くなる可能性がある。そこで、過去の通信履歴を保存しておき、通信が確立する可能性の最も高い通信方式から優先的に通信確立の試行を行うようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を有し、それらが同時に受信処理を実行し、受信が確認できた通信方式で、その後の通信を行う手法も提案されている(例えば、特許文献3,4参照)。
また、通信方式に依存しない汎用的な回路、即ち、ADコンバータを用意し、搬送波信号の周波数で高速サンプリングした結果をソフトウエアで処理して、通信方式を判断する手法も提案されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2003−233787号公報 特開2005−339141号公報 特開2006−060363号公報 特開2008−059271号公報 特開2004−200117号公報
しかしながら、特許文献1で提案されるような、一定時間ごとに通信方式を切り替える手法では、上述したように、通信を開始するまでの時間が長くなる可能性がある。特許文献2のような過去の履歴を利用した場合でも、過去の履歴を利用しない場合よりは短時間に通信を開始できる確率は高くできるものの、次の通信方式と過去に通信を行った通信方式とが無関係である場合もあるため、根本的には解決できているとはいえない。
特許文献3,4で提案されるような、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を備えた場合には、通信開始までの時間は短縮できるものの、回路規模が増大し、製造コストが高くなる。また、特許文献3の手法では、検出しようとする複数の通信方式の数だけ、サンプリング回路も用意する必要もある。
特許文献5の手法は、受信対象の通信方式ごとにASIC (Application Specific Integrated Circuit)等を開発する必要がなく、サンプリング結果を処理するソフトウエアを開発すればよい。ASIC開発費は、一般的には、ソフトウエア開発費よりも高価となるため、特許文献5の手法は、開発費を抑制できるというメリットがある。
しかし、特許文献5では、十分な電力の供給を受けられるリーダライタが、高速サンプリング結果を用いたソフトウエア処理を行っており、同様の処理をICカードで行うことは次のような理由により難しいと考えられる。即ち、ADコンバータによる高速サンプリングが必要であり、ソフトウエア処理を十分な速度で行うためCPUの動作周波数も高くすることが必要となるため、消費電力が増加することが予想されるからである。また、ソフトウエア処理等により消費電力が増加することにより、ICカードの無線通信の性能(例えば、通信可能距離)の低下も懸念される。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができるようにするものである。
本発明の一側面の通信装置は、非接触通信を行う他の通信装置からの送信信号を復調する復調手段と、前記復調手段により復調されて得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方を行う演算手段と、通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける前記演算手段の演算結果を、閾値電圧と比較することによって、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する判定手段と、自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、前記判定手段により判定された通信方式で前記他の通信装置に所定のデータを送信する送信手段とを備える。
本発明の一側面の通信方法は、他の通信装置と非接触通信を行う通信装置が、前記他の通信装置からの送信信号を復調して得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方を行い、通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける演算結果を、閾値電圧と比較することによって、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定し、自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、判定された通信方式で前記他の通信装置に所定のデータを送信する。
本発明の一側面のプログラムは、コンピュータに、非接触通信を行う他の通信装置からの送信信号を復調して得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方を行い、通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける演算結果を、閾値電圧と比較することによって、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定し、自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、判定された通信方式で前記他の通信装置に所定のデータを送信する処理を実行させる。
本発明の一側面においては、非接触通信を行う他の通信装置からの送信信号を復調して得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方が行われ、通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける演算結果が、閾値電圧と比較されることによって、他の通信装置が送信した送信信号の通信方式が判定され、自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、判定された通信方式で所定のデータが他の通信装置に送信される。
なお、プログラムは、伝送媒体を介して伝送することにより、又は、記録媒体に記録して、提供することができる。
通信装置は、独立した装置であっても良いし、1つの装置を構成している内部ブロックであっても良い。
本発明の一側面によれば、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、短時間に通信を確立することができる。
タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式について説明する図である。 本発明を適用したICカードの一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 タイプAの通信開始当初の送信波形を示す図である。 タイプAの論理“0”および論理“1”の送信波形を示す図である。 タイプAの送信波形とそれを2値化した復調信号の例を示す図である。 タイプBの送信波形とそれを2値化した復調信号の例を示す図である。 タイプFの送信波形とそれを2値化した復調信号の例を示す図である。 タイプA、タイプB、およびタイプFの復調信号をまとめて示した図である。 第1の判定方式を行う通信方式判定回路の構成例を示すブロック図である。 各通信方式の第1の判定方式による加減算結果の例を簡単に示した図である。 第1の判定処理について説明するフローチャートである。 第2の判定方式を行う通信方式判定回路の構成例を示すブロック図である。 各通信方式の第2の判定方式による加減算結果の例を簡単に示した図である。 第2の判定処理について説明するフローチャートである。 第1の判定処理における判定タイミングと閾値の設定範囲を説明する図である。 第2の判定処理における判定タイミングと閾値の設定範囲を説明する図である。
[本発明のICカードが行う通信の通信方式の説明]
本発明を適用したIC(Integrated Circuit)カード1(図2)は、他の通信装置としてのリーダライタ(図示せず)と非接触で通信を行う通信装置である。ICカード1は、複数の通信方式に対応しており、リーダライタが送信してくる送信信号の通信方式を判定する。そして、ICカード1は、判定結果として得られた通信方式で応答し、リーダライタと通信を行う。
具体的には、ICカード1は、ISO/IEC 14443のタイプAおよびタイプBと呼ばれる種類の通信方式と、ISO/IEC 18092のパッシブモードの、計3種類の通信方式に対応している。なお、ISO/IEC 18092のパッシブモードには、212 kbps(kilo bit per second)と424kbpsの2種類の通信レートが存在する。
以下の説明においては、ISO/IEC 14443のタイプAおよびタイプBを、単にタイプAおよびタイプBと称する。また、通信レート212 kbpsと424kbpsのISO/IEC 18092のパッシブモードによる通信の通信方式を、適宜、212 kbpsと424kbpsのタイプFと称する。
初めに、図1を参照して、タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式について、簡単に説明する。
図1Aは、タイプAの通信方式を示している。
タイプAは、フィリップス社のMIFARE(登録商標)方式として採用されているものである。
タイプAにおいて、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式には、変調度100%のASK(Amplitude Shift Keying)変調が採用されている。また、符号化方式には、リーダライタからICカード1へのデータ伝送には、ミラー(Miller)が採用され、ICカード1からリーダライタへのデータ伝送には、マンチェスタ(Manchester)が採用されている。データの通信レートは、106kbps(kilo bit per second)である。
図1Bは、タイプBの通信方式を示している。
タイプBにおいて、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式には、変調度10%のASK変調が採用されている。
また、符号化方式には、リーダライタからICカード1へのデータ伝送には、NRZが採用され、ICカード1からリーダライタへのデータ伝送には、NRZ-Lが採用されている。データの通信レートは、106kbpsである。
図1Cは、タイプFの通信方式を示している。
タイプFにおいて、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式には、変調度10%のASK変調が採用されている。
また、符号化方式には、リーダライタからICカード1へのデータ伝送、および、ICカード1からリーダライタへのデータ伝送のいずれにおいても、マンチェスタが採用されている。データの通信レートは、上述したように、212kbpsと424kbpsの2種類がある。
従って、タイプA、タイプB、およびタイプFは、リーダライタからICカード1にデータを送信する場合の変調方式にASK変調が用いられている点で共通する。但し、変調度はタイプAとタイプBおよびFとで異なる。タイプAの変調度は100%であり、タイプBおよびタイプFの変調度は10%である。また、ICカード1からリーダライタにデータを送信する場合の変調方式については、タイプBが、BPSK(Binary Phase Shift Keying)変調であり、ASK変調を採用するタイプA及びタイプFと相違する。
[ICカードの構成例]
図2は、ICカード1の構成例を示すブロック図である。
ICカード1は、集積回路11およびアンテナ12、並びに、それらを接続するアンテナ接続端子13とから構成されている。
集積回路11は、通信方式判定回路21、受信回路22、送信回路23、クロック生成回路24、電源回路25、データ処理回路26、および記憶回路27により構成される。
アンテナ12は、リーダライタから出力される電磁波を受信する。アンテナ12には、リーダライタからの電磁波による電磁誘導によって、電流が流れる。
通信方式判定回路21は、リーダライタの通信方式を判定し、その判定結果を受信回路22、送信回路23、およびデータ処理回路26に供給する。
受信回路22は、通信方式判定回路21に通信方式を判定させるため、アンテナ12が受信した信号を復調(2値化)した復調信号(2値化信号)を通信方式判定回路21に供給する。
また、受信回路22は、通信方式判定回路21から供給される判定結果としての通信方式に基づいて、アンテナ12が受信した信号を復調し、さらに復号する。即ち、上述したように、通信方式がタイプA、タイプB、およびタイプFのいずれかであるかによって、符号化方式が異なる。そのため、受信回路22は、通信方式判定回路21から供給される判定結果としての通信方式に応じた復号方式により信号を復号し、その結果得られたデータをデータ処理回路26に供給する。
送信回路23は、通信方式判定回路21から供給される判定結果としての通信方式に基づいて、データ処理回路26から供給されるデータを符号化し、変調する。即ち、通信方式によって符号化方式および変調方式が異なるため、送信回路23は、通信方式判定回路21から供給される判定結果に応じて符号化方式および変調方式を変更し、データ処理回路26から得られたデータを符号化し、変調する。
なお、送信回路23は、アンテナ12をコイルとして見たときのインピーダンスを、データ処理回路26から供給されるデータにしたがって変化させる。インピーダンスが変化することにより、リーダライタが搬送波としての電磁波を出力することにより形成されたRFフィールド(磁界)が変化する。これにより、リーダライタが出力している電磁波としての搬送波が、データにしたがって変調(負荷変調)され、データ処理回路26が出力したデータが、電磁波を出力しているリーダライタに送信される。
クロック生成回路24は、アンテナ12が受信した信号から、動作タイミングの基準となる基準クロックを生成し、集積回路11内の各部に供給する。
電源回路25は、アンテナ12に流れる電流を整流などすることにより、ICカード1の駆動に必要な電力を取得し、集積回路11内の各部に供給する。
データ処理回路26は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)など(いずれも図示せず)で構成されており、駆動に必要な電力が電源回路25から供給されると、起動する。データ処理回路26は、記憶回路27に記憶されているプログラムをCPUが実行することにより、受信回路22から供給されるデータに基づき、所定の処理を実行する。また、データ処理回路26は、処理結果として、リーダライタに送信すべきデータを送信回路23に供給する。
記憶回路27は、EEPROM(Electrically and Erasable Programmable Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。記憶回路27は、データ処理回路26が実行すべきプログラムや、データ処理回路26の動作上必要なデータを記憶する。
以上のように構成されるICカード1が、仮に、複数の通信方式に対応する必要がなく、単一の通信方式にのみ対応すればよい場合には、ICカード1の構成は、通信方式判定回路21を除いた構成と同様となる。換言すれば、通信方式判定回路21によりリーダライタが送信する信号の通信方式が判定され、判定結果に応じて受信回路22、送信回路23、およびデータ処理回路26の制御が変更された後のICカード1の動作は、単一の通信方式のときと同一となる。
そこで、判定結果としての通信方式に制御された後のICカード1の動作について、簡単に説明する。
最初に、電源回路25は、アンテナ12に流れる電流から、ICカード1の駆動に必要な電力を取得し、集積回路11内の各部に供給する。クロック生成回路24は、アンテナ12が受信した信号から、搬送波周波数を抽出し、そこから基準クロックを生成して、集積回路11内の各部に供給する。タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式では、搬送波周波数fcは、13.56MHzである。
受信回路22は、アンテナ12から供給される信号を、所定の変調方式に対応する復調方式で復調し、所定の符号化方式に対応する復号方式で復号する。受信回路22は、復号して得られたコマンドまたはデータをデータ処理回路26に供給する。
データ処理回路26は、受信回路22から供給されるコマンドまたはデータに基づく処理を行う。そして、データ処理回路26は、例えば、受信したコマンドに対応するレスポンスコマンド、受信したコマンドに対応するデータ処理結果である所定のデータを送信回路23に供給する。
送信回路23は、データ処理回路26から供給されるレスポンスコマンドまたはデータを、所定の符号化方式で符号化し、所定の変調方式で変調(負荷変調)することにより、リーダライタに送信する。
通信方式の判定後は、以上のような動作が行われる。
次に、通信方式判定回路21による、通信方式の判定処理について説明する。なお、以下では、リーダライタとやり取りされるコマンドおよびレスポンスコマンドとデータとを区別することなく、すべてデータと称する。
通信方式判定回路21は、リーダライタの送信開始から所定期間の変調信号を復調して得られる復調信号の特徴を利用して、通信方式を判定する。
そこで、図3乃至図7を参照して、タイプA、タイプB、およびタイプFそれぞれの通信方式で送信された送信信号を復調して得られる復調信号の特徴について詳しく説明する。
[タイプAの通信開始当初の復調信号]
図3は、通信方式がタイプAである場合に、リーダライタから最初に送信されてくる送信信号の波形(送信波形)を示している。
タイプAでは、図3に示されるように、7ビットのデータb1乃至b7の先頭にスタートビットSを付加し、データb1乃至b7の最後にエンドビットEを付加してなる9ビットのセットが、リーダライタから送信されてくる。
9ビットのセットの送信時間は、9etuである。ここで、“etu”は、「elementary time unit」の略であり、1ビットの伝送に要する時間に相当する基本時間の単位を表す。タイプAの通信レートは106kbpsであるので、1etuは約9.4μsecとなる。従って、9ビットのセットの送信時間は約84.6μsecである。
9ビットのセットのうち、通信の開始を表すスタートビットSは、論理“0”を表す波形となるが、データb1乃至b7と通信の終了を表すエンドビットは、論理“0”かまたは論理“1”かが不定であるため、図3では、灰色で示している。
論理“0”は、図4Aに示されるように、1etuの最初の所定期間に変調部があり、それ以降無変調となる波形か、1etuの間、常時無変調となる波形で表される。どちらの論理“0”を表す波形が採用されるかは、その直前の波形(論理値)に依存する。図3の9ビットのセットのスタートビットSは、その前が無変調区間であるので、1etuの最初の所定期間に変調部があり、それ以降無変調となる論理“0”の波形が採用されている。
一方、論理“1”は、図4Bに示されるように、1etuの中央部に変調部がある波形で表される。
ここで、論理“0”と論理“1”の変調部は、2乃至3μsecと決められている。換言すれば、論理“0”と論理“1”のいずれにおいても、1etuのうち、6.4乃至7.4μsecの無変調部が必ず存在する。
従って、タイプAは、1etuのうち無変調部の割合が、6.4/9.4=0.68以上となるという特徴を有している。さらに言えば、図3において灰色で示されている部分のデータが、どのようなデータであっても、9ビットのセット全体でも、無変調部の割合が0.68以上となる。
図5は、9ビットのセット(S,b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7,E)のデータが(0,1,0,0,1,1,0,1,0)である場合の送信波形とそれを復調した復調信号を示している。
図5Aは、9ビットのセット(S,b1,b2,b3,b4,b5,b6,b7,E)のデータが(0,1,0,0,1,1,0,1,0)である場合に、リーダライタから送信されてきた送信波形を示している。
図5Bは、図5Aの送信波形を、変調部をLo(ロウ)、無変調部をHi(ハイ)として復調した復調信号を示している。
図5Bを参照すると、通信方式がタイプAである場合の復調信号は、Hiの期間の割合、即ち、無変調部の割合が、上述したように、0.68以上であることが確認できる。
[タイプBの通信開始当初の復調信号]
図6は、通信方式がタイプBである場合に、リーダライタから最初に送信されてくる送信波形と、それを復調した復調信号を示している。
タイプBでは、図6Aに示されるように、通信開始を表すSOF(Start Of Frame)が最初に送信され、その後に、データ(data)が送信されてくる。データ部分は、不定であるため、図3と同様に、灰色で示している。
SOFは、最初から10乃至11etuの期間を論理“0”とし、その後の2乃至3etuの期間を論理“1”とすることが規格により定められている。従って、SOF全体の期間は、12乃至14etuとなる。
図6Bは、図6Aの送信波形を、変調部をLo(ロウ)、無変調部をHi(ハイ)として復調した復調信号を示している。
図6Bを参照すると、通信方式がタイプBである場合の復調信号は、通信開始から少なくとも10etu(94μsec)の期間、Loとなるという特徴を有している。
[タイプFの通信開始当初の復調信号]
図7は、通信方式がタイプFである場合に、リーダライタから最初に送信されてくる送信波形と、それを復調した復調信号を示している。
タイプFでは、図7Aに示されるように、少なくとも48ビットの論理“0”で構成されるプリアンブルフィールドが、リーダライタから最初に送信されてくる。タイプFの論理“0”は、1etuの前半が変調部、後半が無変調部となる波形である。一方、タイプFの論理“1”は、1etuの後半が変調部、前半が無変調部となる波形である。
プリアンブルフィールドの後には、同期(Sync Code)フィールド、長さフィールド、ペイロードフィールド、CRC(Cyclic Redundancy Checking)フィールドが順次送信されてくる。
タイプFにおいて、通信レートが212kbpsである場合には、1etuは約4.7μsecとなる。一方、通信レートが424kbpsである場合には、1etuは、212kbpsにおける場合の半分の約2.35μsecとなる。
従って、プリアンブルフィールドの全期間は、通信レートが212kbpsである場合には、約225.6μsecとなり、通信レートが424kbpsである場合には、約112.8μsecとなる。
図7Bは、図7Aの送信波形を、変調部をLo(ロウ)、無変調部をHi(ハイ)として復調した復調信号を示している。
図7Bを参照すると、通信方式がタイプFである場合の復調信号は、通信開始から少なくとも約112.8μsecの期間、HiとLoの期間が同一であるという特徴を有している。
[通信方式判定回路21の判定方式]
次に、図8を参照して、通信方式判定回路21が通信方式を判定する場合の判定方式について説明する。
図8は、通信開始から最初の84.6μsecの期間について、図3乃至図7を参照して説明したタイプA、タイプB、およびタイプFそれぞれの復調信号をまとめて示した図である。
通信方式判定回路21は、第1の判定方式か、または第2の判定方式のいずれかにより、通信方式がタイプA、タイプB、またはタイプFのどれであるかを判定する。
第1の判定方式では、通信開始から84.6μsecまでの期間の復調信号の、Hi期間の長さの割合に着目した判定が採用されている。
そこで、図8に示される復調信号の各通信方式のHi期間の長さに着目すると、通信方式がタイプFである場合のHi期間の長さの割合は、通信レートが212kbpsおよび424kbpsのいずれにおいても0.5である。
また、通信方式がタイプBである場合のHi期間の長さの割合は、0である。
そして、通信方式がタイプAである場合のHi期間の長さの割合は、灰色で示されているデータに依存する期間は、上述したように、0.68以上であり、残りの期間を含めても、0.68以上となることが明らかである。
以上より、各通信方式のHi期間の長さの割合には、タイプA、タイプF(通信レート424kbps,212kbps)、タイプBの順に大きくなるという関係が常に成り立つ。このHi期間の長さの割合の違いを検出することにより、通信方式がタイプA、タイプB、またはタイプFのどれであるかを判定することができる。
なお、第1の判定方式では、タイプFの通信レートの違いを検出することはできない。この違いは、従来からあるその他の手法により検出する。
一方、第2の判定方式では、通信開始から84.6μsecまでの期間の復調信号の、立ち上がりエッジの数に着目した判定が採用される。
そこで、図8に示される復調信号の各通信方式の立ち上がりエッジの数に着目する。通信方式が通信レート424kbpsのタイプFである場合には、図7に示したように1周期が2.35μsecであるので、立ち上がりエッジの数は、84.6μsec/2.35μsec=36回となる。
また、通信方式が通信レート212kbpsのタイプFである場合には、図7に示したように1周期が4.7μsecであるので、立ち上がりエッジの数は、84.6μsec/4.7μsec=18回となる。
そして、通信方式がタイプBである場合の立ち上がりエッジの数は、0である。
一方、通信方式がタイプAである場合の立ち上がりエッジの数は、灰色で示されているデータに依存する期間においては、図4Aまたは図4Bに対応する復調信号が8個連続した信号となるので、最大でも8回である。そして、灰色で示されている期間の前に1回の立ち上がりエッジが発生するので、最大でも、1回+8回=9回となる。
以上より、各通信方式の立ち上がりエッジの数には、通信レート424kbpsのタイプF、通信レート212kbpsのタイプF、タイプA、タイプBの順に大きくなるという関係が常に成り立つ。この立ち上がりエッジの数の違いを検出することにより、通信方式がタイプA、タイプB、212kbpsのタイプF、または424kbpsのタイプFのどれであるかを判定することができる。
次に、第1の判定方式および第2の判定方式のそれぞれについて、通信方式判定回路21の詳細な構成について説明する。
[第1の判定方式を行う通信方式判定回路21の構成例]
図9は、第1の判定方式を行う場合の、通信方式判定回路21の構成例を示すブロック図である。
図9の通信方式判定回路21は、タイミング生成回路41、電圧加減算回路42、閾値判定回路43、および基準電圧生成回路44により構成される。
タイミング生成回路41には、受信回路22から復調信号が供給される。また、タイミング生成回路41には、クロック生成回路24から基準クロックも供給される。
タイミング生成回路41は、復調信号と基準クロックに基づいて、通信開始から84.6μsecまでの期間であるか否かを表す判定タイミングパルスを生成し、電圧加減算回路42および閾値判定回路43に供給する。具体的には、タイミング生成回路41は、通信開始から84.6μsecまでの期間はHiの信号、それ以外の期間は、Loの信号となる判定タイミングパルスを生成する。
電圧加減算回路42には、受信回路22から復調信号が供給されるとともに、タイミング生成回路41から判定タイミングパルスが供給される。電圧加減算回路42は、判定タイミングパルスがHiとなっている期間についてのみ、復調信号の論理値に応じて基準電圧生成回路44から供給される基準電圧を充電または放電する処理を行う。即ち、電圧加減算回路42は、判定タイミングパルスがHiで、かつ、復調信号がHiである場合には基準電圧生成回路44から供給される基準電圧を加算し、判定タイミングパルスがHiで、かつ、復調信号がLoである場合には基準電圧を減算する。
電圧加減算回路42は、判定タイミングパルスがLoとなった時点、即ち、通信開始から84.6μsec経過した時点で、基準電圧の加減算結果(の電圧値)を閾値判定回路43に供給する。
閾値判定回路43は、基準電圧生成回路44から供給される基準電圧により、電圧加減算回路42からの加減算結果と比較する閾値電圧を生成する。そして、閾値判定回路43は、判定タイミングパルスがLoとなったタイミングにおいて、電圧加減算回路42から供給される加減算結果を、生成された閾値電圧と比較することによって、通信方式がタイプA、タイプB、またはタイプFのどれであるかを判定する。閾値判定回路43は、判定結果を、受信回路22、送信回路23、およびデータ処理回路26(図2)に供給する。なお、加減算結果と比較される閾値電圧をいくつに設定するかについては、図15を参照して後述する。
基準電圧生成回路44は、電圧加減算回路42が加減算するための基準電圧を生成し、電圧加減算回路42に供給する。また、基準電圧生成回路44は、閾値電圧を生成するための基準電圧を閾値判定回路43に供給する。
[第1の判定方式による加減算結果の例]
図10は、タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式の第1の判定方式による加減算結果の例を簡単に示した図である。
通信方式がタイプAである場合には、0.68以上の割合でHiの復調信号となるので、通信開始から84.6μsec経過時点の加減算結果は正の大きな値となる。
通信方式がタイプBである場合には、Hi期間の長さの割合が0であり、復調信号が常にLoであるので、通信開始から84.6μsec経過時点の加減算結果は負の大きな値となる。
通信方式がタイプFである場合には、Hi期間の長さの割合が0.5であるので、通信開始から84.6μsec経過時点の加減算結果は、ほぼ0となる。
以上より、Hi期間の長さの割合が、タイプA、タイプF、タイプBの順に大きくなるという関係があり、これに対応して、加減算結果(としての電圧)もタイプA、タイプF、タイプBの順に大きくなるという関係となっている。
従って、通信開始から84.6μsec経過時点の加減算結果が、どの値となっているかを閾値電圧で弁別することにより、通信方式を判定することができる。
[第1の判定処理のフローチャート]
図11を参照して、図9の通信方式判定回路21が第1の判定方式を用いて行う第1の判定処理について説明する。
初めに、ステップS1において、タイミング生成回路41は、受信回路22から供給される復調信号に基づいて、通信開始を検出したかを判定し、通信開始を検出したと判定するまで待機する。ステップS1では、リーダライタから供給される電磁波から電力が生成され、ICカード1が起動してから、タイミング生成回路41が復調信号の最初の立ち下がりを検出した場合、タイミング生成回路41は、通信開始を検出したと判定する。
ステップS1で、通信開始を検出したと判定された場合、ステップS2において、タイミング生成回路41は、電圧加減算回路42と閾値判定回路43に供給している判定タイミングパルスをHiにする。Hiにされた判定タイミングパルスは、通信開始から84.6μsecがカウントされ、通信開始から84.6μsecが経過した時点で、Loにされる。
ステップS3において、電圧加減算回路42は、受信回路22から供給される復調信号がHiとなっているかを判定する。
ステップS3で、復調信号がHiとなっていると判定された場合、処理はステップS4に進み、電圧加減算回路42は、基準電圧生成回路44から供給される基準電圧を加算する。
一方、ステップS3で、復調信号がLoとなっていると判定された場合、処理はステップS5に進み、電圧加減算回路42は、基準電圧生成回路44から供給される基準電圧を減算する。
ステップS4またはS5の処理後、ステップS6において、電圧加減算回路42は、判定タイミングパルスがLoであるかを判定する。ステップS6で、判定タイミングパルスがLoではない(Hiである)と判定された場合、処理はステップS3に戻り、上述したステップS3乃至S6の処理が繰り返される。
一方、ステップS6で、判定タイミングパルスがLoであると判定された場合、処理はステップS7に進み、電圧加減算回路42は、基準電圧の加減算結果(の電圧値)を閾値判定回路43に供給する。
ステップS8において、閾値判定回路43は、電圧加減算回路42から供給された加減算結果を閾値電圧と比較して、通信方式を判定し、処理を終了する。即ち、通信方式がタイプA、タイプB、またはタイプFのどれであるかが判定され、その判定結果が、閾値判定回路43から、受信回路22、送信回路23、およびデータ処理回路26に供給され、処理が終了する。
以上のように、第1の判定処理では、通信開始から所定のタイミングまで(判定タイミングパルスがLoとなるまで)の期間の復調信号の論理値の所定の論理値の期間の長さの割合を電圧値に換算した結果に基づいて、通信方式が判定される。
なお、上述した例では、復調信号がHiである場合に基準電圧を加算し、復調信号がLoである場合に基準電圧を減算するようにした。しかし、閾値判定回路43で生成される閾値電圧との整合性が保たれていれば、復調信号の論理値(極性)と基準電圧の加算および減算との関係を逆にすることもできる。
[第2の判定方式を行う通信方式判定回路21の構成例]
図12は、第2の判定方式を行う通信方式判定回路21の構成例を示すブロック図である。
図12の通信方式判定回路21は、受信回路22から供給される復調信号の論理値の切り替わりである立ち上がりエッジの回数に応じて、基準電圧の加算を行い、その加算結果を閾値電圧と比較することにより、通信方式を判定する。
図12の通信方式判定回路21は、タイミング生成回路41、エッジ抽出回路51、電圧加算回路52、閾値判定回路53、および基準電圧生成回路44により構成される。タイミング生成回路41と基準電圧生成回路44は、図9と同様であるので、その説明は省略する。
エッジ抽出回路51は、受信回路22から供給される復調信号の立ち上がりエッジを抽出し、その旨を電圧加算回路52に供給する。具体的には、エッジ抽出回路51は、立ち上がりエッジを抽出したとき、一定期間Hiとなる立ち上がりエッジ抽出パルスを電圧加算回路52に供給する。
電圧加算回路52は、判定タイミングパルスがHiとなっている期間で、かつ、立ち上がりエッジを抽出した旨の信号がエッジ抽出回路51から供給されたとき、基準電圧生成回路44から供給される基準電圧を加算する(充電する)。具体的には、電圧加算回路52は、判定タイミングパルスがHiで、かつ、立ち上がりエッジ抽出パルスもHiとなっている間、基準電圧を加算する。そして、電圧加算回路52は、判定タイミングパルスがLoとなった時点で、それまでの加算結果を閾値判定回路53に供給する。
閾値判定回路53は、基準電圧生成回路44から供給される基準電圧により、電圧加算回路52からの加算結果と比較する閾値電圧を生成する。また、閾値判定回路53は、判定タイミングパルスがLoとなったタイミングにおいて、電圧加算回路52から供給される加算結果を、生成された閾値電圧と比較することによって、通信方式がタイプA、タイプB、またはタイプFのどれであるかを判定する。ただし、第1の判定方式における場合とは、加算結果を比較する閾値電圧は異なる。閾値判定回路53は、判定結果を、受信回路22、送信回路23、およびデータ処理回路26(図1)に供給する。なお、加算結果と比較される閾値電圧をいくつに設定するかについては、図16を参照して後述する。
[第2の判定処理による加減算結果の例]
図13は、タイプA、タイプB、およびタイプFの各通信方式の第2の判定方式による加算結果の例を簡単に示した図である。
通信方式がタイプAである場合には、立ち上がりエッジの数は最大で9回となる。図13は、立ち上がりエッジの数が3回の例を示している。この場合、立ち上がりエッジ抽出パルスは3回Hiとなり、その都度、所定の基準電圧が加算される。
通信方式がタイプBである場合には、立ち上がりエッジの数が0であるので、立ち上がりエッジ抽出パルスは1度もHiとならない。従って、加算結果は0のままである。
通信方式が424kbpsのタイプFである場合、立ち上がりエッジの数は36回となる。立ち上がりエッジ抽出パルスは36回Hiとなり、その都度、所定の基準電圧が加算される。
通信方式が212kbpsのタイプFである場合、立ち上がりエッジの数は18回となる。立ち上がりエッジ抽出パルスは18回Hiとなり、その都度、所定の基準電圧が加算される。
以上より、立ち上がりエッジの数は、424kbpsのタイプF、212kbpsのタイプF、タイプA、タイプBの順に大きくなるという関係がある。そして、立ち上がりエッジの数に対応して、加算結果(の電圧)も、424kbpsのタイプF、212kbpsのタイプF、タイプA、タイプBの順に、大きくなるという関係になっている。
従って、通信開始から84.6μsec経過時点の加算結果が、どの値となっているかを閾値電圧で弁別することにより、通信方式を判定することができる。
なお、上述した例では、立ち上がりエッジを抽出するようにしたが、閾値判定回路53で生成される閾値電圧との整合性が保たれていれば、立ち下がりエッジを抽出しても同様の処理が可能である。即ち、復調信号の論理値の切り替わりの回数を電圧に変換することで、通信方式を判定することができる。
[第2の判定処理のフローチャート]
図14を参照して、図12の通信方式判定回路21が第2の判定方式を用いて行う第2の判定処理について説明する。
初めに、ステップS21において、タイミング生成回路41は、受信回路22から供給される復調信号に基づいて、通信開始を検出したかを判定し、通信開始を検出したと判定するまで待機する。ステップS21で、通信開始を検出したと判定された場合、ステップS22において、タイミング生成回路41は、判定タイミングパルスをHiにする。ステップS21およびS22の処理は、上述した第1の判定処理におけるステップS1およびS2と同様である。
ステップS23において、エッジ抽出回路51は、受信回路22から供給される復調信号の立ち上がりエッジを検出したかを判定する。ステップS23で、立ち上がりエッジを検出したと判定された場合、ステップS24に進み、エッジ抽出回路51は、一定期間Hiとなる立ち上がりエッジ抽出パルスを電圧加算回路52に出力する。
一方、ステップS23で、立ち上がりエッジを検出していないと判定された場合、ステップS24がスキップされ、処理はステップS25に進む。
ステップS25において、電圧加算回路52は、立ち上がりエッジ抽出パルスがHiであるかを判定する。ステップS25で、立ち上がりエッジ抽出パルスがHiであると判定された場合、処理はステップS26に進み、電圧加算回路52は、基準電圧生成回路44から供給される基準電圧を加算する。ステップS26の後、処理はステップS25に戻る。
ステップS24と、ステップS25およびS26の処理は、並行して実行される。その結果、立ち上がりエッジ抽出パルスがHiとなっている間、電圧加算回路52による基準電圧の加算が継続される。
一方、ステップS25で、立ち上がりエッジ抽出パルスがHiではないと判定された場合、処理はステップS27に進み、電圧加算回路52は、判定タイミングパルスがLoであるかを判定する。ステップS27で、判定タイミングパルスがLoではない(Hiである)と判定された場合、処理はステップS23に戻り、上述したステップS23乃至S27の処理が繰り返される。
一方、ステップS27で、判定タイミングパルスがLoであると判定された場合、処理はステップS28に進み、電圧加算回路52は、基準電圧の加算結果を閾値判定回路53に供給する。
ステップS29において、閾値判定回路53は、電圧加算回路52から供給された加算結果を閾値電圧と比較して、通信方式を判定し、処理を終了する。即ち、通信方式がタイプA、タイプB、またはタイプFのどれであるかが判定され、その判定結果が、閾値判定回路43から、受信回路22、送信回路23、およびデータ処理回路26に供給され、処理が終了する。
以上のように、第2の判定処理では、通信開始から所定のタイミングまで(判定タイミングパルスがLoとなるまで)の期間の復調信号の論理値の切り替わりの回数を電圧値に換算した結果に基づいて、通信方式が判定される。
[第1の判定処理における判定タイミングと閾値の設定範囲]
次に、図15を参照して、第1の判定処理における判定タイミングと閾値電圧の設定可能な範囲について説明する。
最初に、判定タイミングの設定可能な範囲について説明する。
電圧加減算回路42による加減算結果が、必ずタイプA、タイプF、タイプBの順に大きくなるという関係となっている範囲であれば、判定タイミングとして採用することができる。
設定可能な判定タイミングの下限値についてみると、タイプAはHi期間の長さの割合が必ず0.68以上となるので、その加減算結果は、通信開始から常時上昇する。212kbpsのタイプFはHi期間の長さの割合が0.5であるので、その加減算結果は、常時ほぼ0となる。なお、424kbpsのタイプFは通信レート212kbpsと同様であるので、その説明及び図示は省略する。
タイプBは、図6を参照して説明したように、通信開始から少なくとも10etu(94μsec)の期間はLoとなるので、その加減算結果は、通信開始から10etuまでは、常時下降する。
従って、通信開始から1etu経過時点において、加減算結果が、必ずタイプA、タイプF、タイプBの順に大きくなるという関係が成立する。
以上より、設定可能な判定タイミングの下限値は、通信開始から1etu経過時点である。
次に、設定可能な判定タイミングの上限値について説明する。
タイプAの加減算結果は、通信開始から常時上昇し、タイプFは常時ほぼ0となる。
一方、タイプBは、SOF,キャラクタ、およびEOF(End Of Frame)のフォーマットで送信されるが、図6に示したように、SOFの最後の2乃至3etuは、Hiの復調信号となる。そして、SOFに続くキャラクタによってHiの復調信号となる場合には、加減算結果が、それまでの値に加算され、次第に上昇する。その結果、加減算結果が、タイプFと同じほぼ0となった時点で、タイプBとタイプFの判定をすることができなくなる。従って、通信開始から10etu以降で、加減算結果が最も早くほぼ0となる時間が、設定可能な判定タイミングの上限値となる。
加減算結果が最も早くほぼ0となるのは、タイプBの復調信号が全てHiとなる場合である。図15のタイプBの復調信号は、通信開始から10etu以降、タイプBの復調信号が全てHiとなる信号を示している。なお、タイプBの復調信号が通信開始から13etu時点で1etu期間Loとなっているのは、SOFの後のキャラクタのスタートビットは論理“0”と固定されているためである。
図15に示したタイプBの復調信号によれば、通信開始から10etu以降、加減算結果が、次第に上昇し、通信開始から22etu経過時点で、0となる。従って、設定可能な判定タイミングの下限値は、加減算結果が0となる通信開始から22etu経過時点の1etu前である、通信開始から21etu経過時点(通信開始から197.4μsec後)となる。
以上から、判定タイミングの設定範囲は、通信開始から1etu経過時点から、21etu経過時点までとすることができる。即ち、判定タイミングの設定範囲は、通信開始から9.4μsec後の時点から、197.4μsec後の時点までである。
次に、第1の判定処理における閾値電圧の決定方法について説明する。
例として、通信開始から10etu経過時点で判定する場合の閾値電圧を決定する場合について説明する。また、電圧加減算回路42が、1etuの間、基準電圧を加算した場合の電圧値を+1、減算した場合の電圧値を−1と仮定する。
通信開始から10etuまでの期間のタイプBの復調信号は必ずLoとなるので、−1の減算が、10etu期間、継続する。従って、通信開始から10etu経過した判定タイミング時点では、加減算結果は、−10となる。
通信開始から10etuまでの期間のタイプFは、0.25etu時間のLoの復調信号、0.25etu時間のHiの復調信号、0.25etu時間のLoの復調信号、0.25etu時間のHiの復調信号の繰り返しとなる。換言すれば、通信開始から10etuまでの期間のタイプFは、−0.25の減算、0.25の加算、−0.25の減算、−0.25の減算の繰り返しとなる。従って、通信開始から10etu経過した判定タイミング時点では、加減算結果は、0(−0.25乃至0の範囲)となる。
通信開始から10etuまでの期間のタイプAの復調信号は、データによって変化するため一意には決まらない。そのため、通信開始から10etu時点で、タイプFの加減算結果に最も近いデータに対応する復調信号の加減算結果を想定する。
加減算結果がタイプFに最も近くなるのは、最大で3μsecのLoと6.4μsecのHiとからなる論理“0”または論理“1”が10etu期間継続する場合である。但し、タイプAの最初のコマンドは、7ビットに奇数パリティと定義されているので、通信開始から10etuまでの期間のうちの1etu期間は、Hiの復調信号であることが確実である。従って、(6.4/9.4)×9etu+(9.4/9.4)×1etu=7.13etu期間がHiの復調信号となり、残りの10−7.13=2.87etu期間がLoの復調信号となる。その結果、通信開始から10etu経過した判定タイミング時点における加減算結果は、7.13となる。
以上のように、通信開始から10etu経過した判定タイミング時点においては、通信方式がタイプAである場合には、加減算結果は、7.13以上となっているはずである。また、通信方式がタイプFである場合には、加減算結果は、−0.25乃至0の範囲内となっているはずである。また、通信方式がタイプBである場合には、加減算結果は、−10となっているはずである。
従って、閾値判定回路43は、−10乃至−0.25の範囲に第1の閾値電圧Vth1を設定し、0乃至7.13の範囲に第2の閾値電圧Vth2を設定することができる。そして、閾値判定回路43は、閾値電圧Vth1およびVth2と、電圧加減算回路42から供給される加減算結果を比較することで、通信方式を判定することができる。
[第2の判定処理における判定タイミングと閾値電圧の設定範囲]
次に、図16を参照して、第2の判定処理における判定タイミングと閾値電圧の設定可能な範囲について説明する。
第2の判定処理においても、基本的な考え方は第1の判定処理と同様である。第2の判定処理では、減算をせずに加算のみを行う点、エッジ抽出パルスがHiとなっている間だけ加算を行う点が異なる。
上述したように、立ち上がりエッジの数および加算結果は、424kbpsのタイプF、212kbpsのタイプF、タイプA、タイプBの順に大きくなるという関係になるはずである。
タイプAは、図3で灰色で示した部分のデータによって変化する部分が存在する。そのため、タイプAの復調信号は、データによって立ち上がりエッジが最も多く抽出される最大ケースの復調信号と、最も少なく抽出される最小ケースの復調信号とを考える
タイプBは、SOFの期間の復調信号は固定されるが、それ以降はデータによって変化する。従って、タイプBも、タイプAと同様に、データによって最大ケースと最小ケースの両方が存在するが、タイプBは、各通信方式のなかで最も加算結果が少なくなるので、各通信方式と判定するためには、最大ケースのみを考えれば良い。
タイプFも、プリアンブルフィールドの復調信号は固定されるが、それ以降はデータによって変化する。しかし、タイプFは符号化方式がマンチェスタ方式であるので、データに依存せず、1etuの期間にかならず立ち上がりエッジが存在するという意味では復調信号は固定される。
以上のように仮定した、タイプA、タイプB、212kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFそれぞれの復調信号と、そのときの立ち上がりエッジ抽出パルスが、図16の上側に示されている。
そして、立ち上がりエッジ抽出パルスに応じた加算結果が、図16の下側に示されている。ここで、加算結果は、図15の例と同様に、1etu期間、基準電圧を加算した場合の電圧値を+1として計算されている。
設定可能な判定タイミングの下限値は、第1の判定処理と同様に、通信開始から1etu経過時点となる。
一方、設定可能な判定タイミングの上限値についてみると、通信開始から21etu経過時点で、タイプBの加算結果が、最小ケースのタイプAの加算結果と同一となり判定できなくなる。従って、設定可能な判定タイミングの上限値は、通信開始から21etu経過時点の1etu前である、通信開始から20etu経過時点となる。
以上から、判定タイミングの設定範囲は、通信開始から1etu経過時点から、20etu経過時点までとすることができる。即ち、判定タイミングの設定範囲は、通信開始から9.4μsec後の時点から、188μsec後の時点までである。
次に、第2の判定処理における閾値電圧の決定方法について説明する。
第1の判定処理の例と同様に、通信開始から10etu経過時点を判定タイミングとすると、通信方式がタイプBである場合には、加算結果は、0となっているはずである。通信方式がタイプAである場合には、加算結果は、最小ケースで5となり、最大ケースで9となる。また、212kbpsのタイプFでは、加算結果は20となり、424kbpsのタイプFでは、加算結果は40となる。
従って、閾値判定回路53は、0乃至5の範囲に第1の閾値電圧Vth1’を設定し、9乃至20の範囲に第2の閾値電圧Vth2’を設定し、20乃至40の間に第3の閾値電圧Vth3’を設定する。そして、これらの閾値電圧Vth1’、Vth2’、およびVth3’を、加減算結果と比較することで、通信方式を判定することができる。
以上のように、閾値電圧は、判定タイミングにおける各通信方式の演算結果(加減算結果または加算結果)の最大値および最小値から決定される。また、判定タイミングは、各通信方式の演算結果の最大値および最小値が重複しないタイミングに設定することができる。
なお、受信信号に含まれるノイズ等を考慮すると、タイプA、タイプF、タイプBの加減算結果または加算結果に大きな相違が見られる時点に判定タイミングを設定することが望ましい。または、閾値電圧は、タイプA、タイプF、タイプBの加減算結果または加算結果の取り得る範囲から、できるだけ離れた値に設定するのが望ましい。
以上のように、図1のICカード1は、第1の判定処理または第2の判定処理を行うことにより、自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、リーダライタが送信してきた送信信号の通信方式を判定する。そして、ICカード1は、判定結果としての通信方式で応答して、非接触通信を行うことができる。
本実施の形態の判定方式によれば、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を備える必要もなく、単一の通信方式の場合と同様の時間で、リーダライタの通信方式を判定し、通信を確立することができる。即ち、ICカード1によれば、複数の通信方式に対して、簡単な構成で、かつ、単一の通信方式における場合と同等の時間(短時間)で、通信を確立することができる。また、複数の通信方式それぞれに対応した受信回路を備える必要もないので、ICカード1を低コストに製造することができる。
また、従来の特許文献5に記載の発明のように、高速に行う必要がある特別な処理を行う必要がないため、消費電力が増加することもない。従って、消費電力の増加に伴う無線通信の性能が低下する懸念もない。
なお、上述した例では、タイプA、タイプB、212kbpsのタイプF、および424kbpsのタイプFを判定する例について説明したが、第1の判定処理または第2の判定処理を、これ以外の通信方式にも適用することが可能である。即ち、各通信方式の復調信号のHi期間の長さ、または、立ち上がりエッジの数に着目した場合に、相違がある通信方式については適用が可能である。
さらに、上述した例においてICカード1として説明した第1の判定処理および第2の判定処理を行う装置は、ICカードに限らず、カード型以外のICタグ、携帯電話機などとすることができる。即ち、第1の判定処理および第2の判定処理を実行して非接触通信を行う通信装置は、その他の機能を有する電子機器の一部として組み込まれているものでもよい。
本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
1 ICカード, 11 集積回路, 21 通信方式判定回路, 27 記憶回路, 41 タイミング生成回路, 42 電圧加減算回路, 43 閾値判定回路, 44 基準電圧生成回路, 51 エッジ抽出回路, 52 電圧加算回路, 53 閾値判定回路

Claims (11)

  1. 非接触通信を行う他の通信装置からの送信信号を復調する復調手段と、
    前記復調手段により復調されて得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方を行う演算手段と、
    通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける前記演算手段の演算結果を、閾値電圧と比較することによって、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定する判定手段と、
    自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、前記判定手段により判定された通信方式で前記他の通信装置に所定のデータを送信する送信手段と
    を備える通信装置。
  2. 前記演算手段は、通信開始から前記所定のタイミングまでの期間、前記復調信号の論理値に応じて、前記所定の電圧の加算または減算を行う
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記演算手段の演算結果は、通信開始から前記所定のタイミングまでの期間の、前記復調信号の所定の論理値の期間の長さの割合を電圧値に換算した値である
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記演算回路は、通信開始から前記所定のタイミングまでの期間の前記復調信号の論理値の切り替わりの回数に応じて、前記所定の電圧の加算を行う
    請求項1に記載の通信装置。
  5. 前記演算手段の演算結果は、通信開始から前記所定のタイミングまでの期間の論理値の切り替わりの回数を電圧値に換算した値である
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記論理値の切り替わりを抽出する抽出手段を備え、
    前記演算手段は、前記抽出手段により前記論理値の切り替わりが抽出された場合に、前記所定の電圧の加算を行う
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記閾値電圧は、前記所定のタイミングにおける、前記複数の通信方式それぞれについての前記演算手段の演算結果の最大値および最小値から決定される
    請求項1に記載の通信装置。
  8. 前記所定のタイミングは、前記複数の通信方式それぞれについての前記演算手段の演算結果の最大値および最小値が重複しないタイミングに設定される
    請求項1に記載の通信装置。
  9. ICカードまたは携帯電話機である
    請求項1に記載の通信装置。
  10. 他の通信装置と非接触通信を行う通信装置が、
    前記他の通信装置からの送信信号を復調して得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方を行い、
    通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける演算結果を、閾値電圧と比較することによって、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定し、
    自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、判定された通信方式で前記他の通信装置に所定のデータを送信する
    通信方法。
  11. コンピュータに、
    非接触通信を行う他の通信装置からの送信信号を復調して得られる復調信号の論理値に応じて、所定の電圧の加算または減算の少なくとも一方を行い、
    通信開始から所定時間経過後の所定のタイミングにおける演算結果を、閾値電圧と比較することによって、前記他の通信装置が送信した前記送信信号の通信方式を判定し、
    自身が対応可能な複数の通信方式のなかから、判定された通信方式で前記他の通信装置に所定のデータを送信する
    処理を実行させるプログラム。
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