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JP2010198694A - 半導体記憶装置及び半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法 - Google Patents

半導体記憶装置及び半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法 Download PDF

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JP2010198694A JP2009043866A JP2009043866A JP2010198694A JP 2010198694 A JP2010198694 A JP 2010198694A JP 2009043866 A JP2009043866 A JP 2009043866A JP 2009043866 A JP2009043866 A JP 2009043866A JP 2010198694 A JP2010198694 A JP 2010198694A
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Hiroshi Akamatsu
宏 赤松
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Abstract

【課題】メモリセル単位に救済を行う冗長メモリをメモリセルアレイの外に設け、ロウアドレスとカラムアドレスを時分割で与え、複数のバンクに対してマルチバンクオペレーションを行う半導体記憶装置において、バンクの増加につれて、冗長メモリに置き換えるか否かのアドレス判定回路の回路規模増大を抑制することのできる半導体記憶装置及び冗長メモリに置換を行うアドレスの判定方法を提供する。
【解決手段】外部から与えられたバンク及びロウアドレスが冗長メモリに置換すべきアドレスのバンク及びロウアドレスと一致したか否かを記憶する保持回路をバンク毎に設ける。当該バンクのカラムアドレスが与えられたときに、ロウアドレスが一致しているか否か上記保持回路により判定できるので、ロウアドレスを保持しておく必要がない。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体記憶装置及び半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法に関する。特に、セル単位で置換が可能な冗長メモリを設け、外部からロウアドレスとカラムアドレスを時分割で入力してアクセスする半導体記憶装置に関する。
近年、メモリの規格として複数の規格を満たす、いわゆるコンボチップが注目されている。このコンボチップとしては、例えば、4Bank構成のLPDDR1(Low Power Double Data Rate 1 SDRAM)及び8Bank構成のLPDDR2(Low Power Double Data Rate 2 SDRAM)のメモリとして使用するものが考えられる。このとき、Xアドレスとバンクアドレスの構成は、LPDDR2で8バンクのときには、XアドレスX0−12,バンクアドレスBA0−2が用いられ、LPDDR1で4バンクの時には、XアドレスX0−13,バンクアドレスBA0−1が用いられることになり4バンクでバンクアドレスが1本減る代わりに、Xアドレスが1本増えることになる。
このようなコンボチップにおいても、記憶容量は、微細加工技術の進歩により年々増大し、微細化が進むに連れて1チップ当たりに含まれる欠陥メモリセルの数もますます増大しているというのが実情である。このような欠陥メモリセルは冗長メモリセルに置き換えられ、これによって欠陥のあるアドレスが救済される。
一般に、欠陥のあるアドレスは、複数のプログラムヒューズを含むヒューズ回路に記憶され、当該アドレスに対するアクセスが要求されると、上記ヒューズ回路の制御によって、欠陥メモリセルではなく冗長メモリセルに対して代替アクセスが行われることになる。このような欠陥アドレスは、ウェハ状態で行われる選別試験において検出され、検出された欠陥アドレスに応じてレーザビームを照射することにより、プログラムヒューズを切断する。
このようなアドレス置換を行った後においても、例えば、パッケージング時における熱ストレスなどにより、不良ビットが散発的に発生することがある。パッケージング後にこのような不良ビットが発見された場合、もはやレーザビームの照射によるアドレス置換を行うことはできないため、不良品として扱わざるを得ない。
このような問題を解決する方法として、レーザビームの照射による1次救済に加えて、パッケージング後に発見された少数の不良ビットを2次救済する方法が提案されている。この場合、2次救済するする不良アドレスを記憶する回路としては、レーザビームの照射が必要なレーザーヒューズ回路ではなく、電気的に書き込み可能な不揮発性の記憶回路が用いられる。このような記憶回路としては、酸化膜の絶縁破壊を利用したいわゆる「アンチヒューズ回路」を用いることができる。
ここで、パッケージング後に発見される不良ビットの数は、選別試験時に発見される不良ビットに比べて、その数が極めて少数である。このため、アンチヒューズ素子を用いた2次救済は、ワード線単位又はビット線単位での置換を行うのではなく、メモリセル単位での置換を行うことが好ましい。
メモリセル単位での置換を行うためには、不良アドレスの検出においてロウアドレス及びカラムアドレスの両方を参照し、これらが全て一致したことを検出しなければならない。このことは、不良メモリセルを指定するためのアドレスのビット数が非常に大きいことを意味する。つまり、ワード線単位の置換であれば、ロウアドレスの一致を検出すれば足り、カラムアドレスを参照する必要はない。同様に、ビット線単位の置換であれば、カラムアドレスの一致を検出すれば足り、ロウアドレスを参照する必要はない。これに対し、メモリセル単位での置換においては、ロウアドレス及びカラムアドレスの両方を参照する必要があることから、アドレス比較に必要なビット数が必然的に多くなる。
なお、関連技術としては、特許文献1、特許文献2に記載されたものがある。
特開2007−328914号公報 特開2008−204519号公報
以下の分析は本発明において与えられる。特に内部に複数のバンクを備え、複数のバンクに対して並列にアクセスすることのできるマルチバンクオペレーション機能を有する半導体記憶装置で、メモリセル単位に冗長セルへの置換を判定するため、バンク毎にロウアドレスをカラムアドレスが与えられまで保持しておいて、判定すると、バンクの増加につれて、置換判定のためのロウアドレス保持回路の素子数が増大する。
一方、LPDDR1のアンチヒューズのロウアドレスラッチ回路(Xアドレスラッチ回路)は、電源投入時においても、tMRD=2CLK、tRRD=2CLKの条件を満たす必要性があるため、Bank毎に必要となる。したがって、8Bank構成のLPDDR2と4Bank構成のLPDDR1のコンボチップを実現しようとすると、Xアドレスラッチ回路が8Bank分必要となるため、8個のXアドレスラッチ回路が必要とされ、回路規模が大きくなる。
本発明の1つの側面による半導体記憶装置は、ロウアドレスとカラムアドレスとを時分割で入力する半導体記憶装置において、マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイと、前記メモリセルアレイの外に配置され、セル単位で置換が可能な冗長メモリと、前記冗長メモリに置き換えるべきメモリセルのアドレスをあらかじめ記憶した置換アドレス記憶回路と、外部から入力したアドレスと前記置換アドレス記憶回路に記憶されたアドレスとを比較するアドレス比較回路と、バンク毎に設けられた比較結果保持回路であって、前記アドレス比較回路が外部から入力したバンク及びロウアドレスと前記置換アドレス記憶回路に記憶するアドレスのバンク及びロウアドレスとの一致を検出したときにその結果を保持する比較結果保持回路と、を有する。
また、本発明の別な側面による半導体記憶装置は、マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイと、あらかじめ記憶した置換アドレスと外部から入力されたバンク、ロウアドレス、カラムアドレスとを比較し、全て一致した場合に、1アドレス単位で置き換えが可能な冗長メモリと、を備え、ロウアドレスとカラムアドレスとを時分割で入力し、冗長メモリに置き換えるか否かのロウアドレス判定のタイミング制約の厳しい少バンク構成の仕様と前記タイミング制約の緩い多バンク構成の仕様とのどちらの仕様にも用いることのできる半導体記憶装置であって、冗長メモリに置換するバンクとロウアドレスとを判定するロウアドレス判定回路をさらに備え、前記ロウアドレス判定回路が、前記少バンク構成のバンク毎に設けられたロウアドレスラッチと、前記少バンク構成のバンク毎に設けられ、前記置換アドレス記憶回路に記憶するロウアドレスと前記ロウアドレスラッチの出力とを比較するロウアドレス比較回路と、前記多バンク構成のバンク毎に設けられ、前記ロウアドレス比較回路の比較結果を保持する比較結果保持回路と、を備え、前記少バンク構成においては、前記ロウアドレス比較回路の出力を前記ロウアドレス判定回路の出力としてそのまま出力し、前記多バンク構成においては、複数のバンクで前記ロウアドレスラッチと前記アドレス一致検出回路とを兼用し、前記比較結果保持回路の出力を前記ロウアドレス判定回路の出力とする。
本発明のさらに別な側面による半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法は、マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイと、セル単位で前記メモリセルアレイを置換する冗長メモリと、前記冗長メモリに置換すべきバンク、ロウアドレス、カラムアドレスをあらかじめ記憶する置換アドレス記憶回路と、を備えた半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法であって、ACTコマンドに応答してバンクとロウアドレスを入力し当該バンクを活性化すると共に冗長メモリに置換すべきアドレスのバンクとロウアドレスとを比較しバンク毎にロウアドレスがヒットしたか否か比較結果を更新して記憶するステップと、前記ACTコマンドにより活性化されたバンクについてリードコマンド又はライトコマンドが入力されたとき前記記憶するステップにより記憶された当該バンクのロウアドレスの比較結果がヒットしていて、かつ当該リードコマンド又はライトコマンドにより入力されたカラムアドレスと前記置換アドレス記憶回路に記憶されている当該バンクのカラムアドレスがヒットしたときに、前記メモリセルアレイに代えて、前記冗長メモリに対してリード又はライトアクセスを行い、当該バンクのロウアドレス又は、カラムアドレスのいずれかがヒットしなかったときに、当該バンクのメモリセルアレイに対してリードアクセス又はライトアクセスを行う。
本発明によれば、バンク毎にロウアドレスが一致しているか否かの比較結果を保持する比較結果保持回路を設けているので、バンク毎にロウアドレスを保持していなくても置換アドレスの判定が行えるので、バンク数の増大に伴う置換アドレス判定に要する回路規模を抑制することができる。
本発明の一実施例による半導体記憶装置の主な構成を示すブロック図である。 (a)は1次救済によるワード線置換、(b)は1次救済によるビット線置換、(c)は2次救済によるメモリセル置換をそれぞれ説明するための模式図である。 2次救済回路12及びアンチヒューズ回路12aの大まかなブロック図である。 本発明の一実施例による半導体記憶装置におけるロウアドレス比較回路周辺のブロック図である。 比較例となる半導体記憶装置におけるロウアドレス比較回路周辺のブロック図である。 本発明に一実施例によるアドレス判定の動作タイミング図である。 本発明の別な実施例による半導体記憶装置におけるロウアドレス比較回路周辺のブロック図である。
本発明の実施形態について、必要に応じて図面を参照して説明する。なお、実施形態の説明において引用する図面及び図面の符号は実施形態の一例として示すものであり、それにより本発明による実施形態のバリエーションを制限するものではない。
本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図1、図4、図7に示すように、ロウアドレスとカラムアドレスとを時分割で入力(例えば、ACTコマンドに同期して入力するロウアドレスと、リードコマンドやライトコマンドに同期して入力するカラムアドレス)する半導体記憶装置10において、マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイ20(図1には1バンクのみ図示)と、メモリセルアレイの外に配置され、セル単位で置換が可能な冗長メモリ32と、冗長メモリに置き換えるべきメモリセルのアドレスをあらかじめ記憶した置換アドレス記憶回路12aと、外部から入力したアドレスと置換アドレス記憶回路12aに記憶されたアドレスとを比較するアドレス比較回路(図3の150)と、バンク毎に設けられた比較結果保持回路190であって、アドレス比較回路150が外部から入力したバンク及びロウアドレスと置換アドレス記憶回路12aに記憶するアドレスのバンク及びロウアドレスとの一致を検出したときにその結果を保持する比較結果保持回路190と、を有する。ロウアドレスとカラムアドレスが時分割(異なるタイミング、又は、別コマンド)で指定される場合には、一般的には、カラムアドレスが与えられるまでロウアドレスを保持しておかなければ、置換アドレスへの一致を検出することはできない。特にマルチバンクオペレーションを行う場合には、各バンクのメモリセルアレイに並行してアクセスがあるので、当該バンクのロウアドレスが与えられてから、当該バンクのカラムアドレスが与えられるまで、バンク毎にロウアドレスを保持しておく必要があった。上記構成によれば、バンク毎にアドレスが一致したか否かを保持する比較結果保持回路190を設けたので、置換アドレス判定のためにバンク毎にロウアドレスを保持しておく必要はない。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図1、図3、図4、図7に示すように、アドレス比較回路150が、外部から入力したカラムアドレスと比較結果保持回路190に保持したバンク及びロウアドレスの比較結果とを用いて、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスの全ての一致を検出したときに、メモリセルアレイ20に代えて冗長メモリ32に対してアクセスする。図3のアドレス比較回路150には、図示しないカラムアドレス比較回路も含んでおり、アドレス比較回路150は、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスのすべてが置換アドレスと一致するか否かを比較する。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図1、図4に示すように、半導体記憶装置10が、少バンク構成の第一の仕様(LPDDR1)と多バンク構成の第二の仕様(LPDDR2)とのどちらの仕様にも用いることができる半導体記憶装置10であって、少バンク構成(LPDDR1)のバンク毎に設けられたロウアドレスラッチ170と、少バンク構成(LPDDR1)のバンク毎に設けられ、置換アドレス記憶回路12aに記憶するロウアドレスとロウアドレスラッチ170の出力とを比較するロウアドレス比較回路180と、を備え、多バンク構成の仕様では、ロウアドレスラッチ170とロウアドレス比較回路180を複数のバンクで共用する。例えば、LPDDR1等の少バンク構成の仕様では、置換アドレス記憶回路(アンチヒューズ回路)12aから置換アドレスラッチ回路140への置換アドレスの読み出し時間に制約が多い場合は、複数のバンクについて、並行してロウアドレス比較を行う必要が生じる。このため、少バンク構成の仕様(LPDDR1)では、ロウアドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180をバンク毎に設ける必要があるが、多バンク構成の仕様(LPDDR2)では、置換アドレス記憶回路(アンチヒューズ回路)12aから置換アドレスラッチ回路140への置換アドレスの読み出し時間が十分確保できる場合には、ロウアドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180をバンク毎に設ける必要はないので、ロウアドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180を複数のバンクで共用することができる。従って、上記構成により、どちらの仕様にも対応しつつ、置換アドレス判定に要する回路規模を抑制することができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図4に示すように、半導体記憶装置10全体を制御する制御回路200をさらに備え、少バンク構成の仕様(LPDDR1)とするか、多バンク構成の仕様(LPDDR2)とするか、制御回路200からの制御信号(MODE)によって切り換える。上記構成により、同じ半導体記憶装置10を少バンク構成の仕様でも、多バンク構成の仕様でも用いることができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図3、図4、図7に示すように、置換アドレス記憶回路12aから読み出した置換アドレスをアドレス比較回路150で比較するために一時的に保持する置換アドレス保持回路140をさらに含み、外部から入力されるリセットコマンドに応答して置換アドレス記憶回路12aから置換アドレス保持回路140に置換アドレスを転送する。置換アドレス記憶回路をアンチヒューズ等の不揮発性メモリで構成する場合は、不揮発性メモリセルから読み出しされた信号のセンス増幅に時間を要したり、半導体チップ上でアドレス比較回路との距離が離れておりデータの転送に時間を要したりするので、アドレス比較回路の近傍に配置された保持回路であって、電源が供給されている間はデータを保持する揮発性の置換アドレス保持回路140を設け、リセットコマンドに応答して置換アドレスのデータを転送しておく。この様にすれば、バンク毎にロウアドレスラッチ170やロウアドレス比較回路180を設ける必要はない。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図3、図4に示すように、置換アドレス記憶回路12aから読み出した置換アドレスをアドレス比較回路150で比較するために一時的に保持する置換アドレス保持回路140をさらに含み、少バンク構成の仕様(LPDDR1)が選択されたときに、外部から入力されるモードレジスタセットコマンド(MRSコマンド)に応答して置換アドレス記憶回路12aから置換アドレス保持回路140に置換アドレスを転送し、多バンク構成の仕様(LPDDR2)が選択されたときに、外部から入力されるリセットコマンドに応答して置換アドレス記憶回路12aから置換アドレス保持回路140に置換アドレスを転送する。モードレジスタセットコマンドにより置換アドレスを置換アドレス保持回路に転送する場合は、タイミングの制約が多いので、ロウアドレスラッチ、ロウアドレス比較回路をバンク毎に設けて各バンクで並行して置換アドレスとの比較を行う必要があるが、リセットコマンドに応答して置換アドレス保持回路に置換アドレスを転送する場合は、時間的に余裕があるので、ロウアドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180はバンク毎に設ける必要はない。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図1、図2に示すように、複数バンクのメモリセルアレイ20が、それぞれメモリセルアレイ内にワード線WL又はビット線BL単位で置き換える冗長ワード線RWL及び/又は冗長ビット線RBLを含んでおり、メモリセルアレイの外に配置される冗長メモリ32が、メモリセルアレイ内に含まれる冗長ワード線RWLや冗長ビット線RBLでは置き換えができないときに用いられる小容量の冗長メモリである。たとえば、冗長ワード線や冗長ビット線を使用するか否かのプログラミングがレーザで行うものであっても、冗長メモリに置き換えるアドレスを記憶する置換アドレス記憶回路を電気的にプログラミング可能な不揮発性半導体記憶回路で構成すれば、パッケージに組み立てた後、もはや、レーザを照射して冗長ワード線や冗長ビット線をプロミングできなくなった後に見つかった不良についても救済できる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、メモリセルアレイ20の外に配置される冗長メモリ32がSRAMである。冗長メモリは比較的小容量なので、SRAMを用いることができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、置換アドレス記憶回路12aが電気的にプログラミング可能な不揮発性記憶回路110を備えている。電気的にプログラミング可能な不揮発性記憶回路であれば、パッケージングした後でもプログラムでき、不揮発性であるので、電源をオフした状態でも置換アドレスを記憶させておくことができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、置換アドレス記憶回路12aが電気的にプログラミング可能なアンチヒューズ回路を備えている。アンチヒューズを用いれば、電気的にプログラムでき、電源をオフしても置換アドレスを記憶させておくことができる。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図1、図4に示すように、マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイ20と、あらかじめ記憶した置換アドレスと外部から入力されたバンク、ロウアドレス、カラムアドレスとを比較し、全て一致した場合に、1アドレス単位で置き換えが可能な冗長メモリ32と、
を備え、ロウアドレスとカラムアドレスとを時分割で入力し、冗長メモリ32に置き換えるか否かのロウアドレス判定のタイミング制約の厳しい少バンク構成の仕様(LPDDR1)とタイミング制約の緩い多バンク構成の仕様(LPDDR2)とのどちらの仕様にも用いることのできる半導体記憶装置10であって、冗長メモリに置換するバンクとロウアドレスとを判定するロウアドレス判定回路(170、180、190)をさらに備え、ロウアドレス判定回路(170、180、190)が、少バンク構成のバンク毎に設けられたロウアドレスラッチ170と、少バンク構成のバンク毎に設けられ、置換アドレス記憶回路12aに記憶するロウアドレスとロウアドレスラッチ170の出力とを比較するロウアドレス比較回路180と、多バンク構成のバンク毎に設けられ、ロウアドレス比較回路180の比較結果を保持する比較結果保持回路190と、を備え、少バンク構成(LPDDR1)においては、ロウアドレス比較回路180の出力をロウアドレス判定回路(170、180、190)の出力としてそのまま出力し、多バンク構成においては、複数のバンクでロウアドレスラッチ170とアドレス比較回路180とを兼用し、比較結果保持回路190の出力をロウアドレス判定回路の出力(170、180、190)とする。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10は、例えば、図1、図3、図4に示すように、冗長メモリに置換するバンクとカラムアドレスとを判定するカラムアドレス判定回路(図示していないが、図3のアドレス比較回路150に含まれる)をさらに備え、ACTコマンドに応答して入力したバンクとロウアドレスを前記ロウアドレス判定回路で判定し判定結果を前記ロウアドレス判定回路に保持し、ACTコマンド後に入力されたリードコマンド又はライトコマンドに応答して入力したバンクとカラムアドレスをカラムアドレス判定回路で判定し、該当するバンクのロウアドレス判定回路(170、180、190)、カラムアドレス判定回路が共にヒットした場合、メモリセルアレイ20に代えて、前記冗長メモリ32にアクセスする。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10における置換アドレスの判定方法は、マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイ20と、セル単位でメモリセルアレイ20を置換する冗長メモリ32と、冗長メモリに置換すべきバンク、ロウアドレス、カラムアドレスをあらかじめ記憶する置換アドレス記憶回路12aと、を備えた半導体記憶装置10における置換アドレスの判定方法であって、ACTコマンドに応答してバンクとロウアドレスを入力し当該バンクを活性化すると共に冗長メモリに置換すべきアドレスのバンクとロウアドレスとを比較し、バンク毎にロウアドレスがヒットしたか否か比較結果を更新して記憶するステップと、ACTコマンドにより活性化されたバンクについてリードコマンド又はライトコマンドが入力されたとき記憶するステップにより記憶された当該バンクのロウアドレスの比較結果がヒットしていて、かつ、当該リードコマンド又はライトコマンドにより入力されたカラムアドレスと置換アドレス記憶回路12aに記憶されている当該バンクのカラムアドレスがヒットしたときに、メモリセルアレイ20に代えて、冗長メモリ32に対してリード又はライトアクセスを行い、当該バンクのロウアドレス又は、カラムアドレスのいずれかがヒットしなかったときに、当該バンクのメモリセルアレイ20に対してリードアクセス又はライトアクセスを行う。すなわち、ACTコマンドでは、置換アドレスのロウアドレス部分がヒットしたか否かを判定し、その結果をバンク毎に記憶しておく。次に、そのバンクに対するリードコマンド又はライトコマンドが入力されたときに、ACTコマンドを受けたときに記憶しておいたロウアドレスがヒットしているか否かの情報を用いて、最終的にヒットしたか否かを判定し、その判定結果に基づいて、メモリセルアレイ又は冗長セルにアクセスできる。上記の方法によれば、ACTコマンドにより与えられたロウアドレスを置換アドレス判定のために記憶しておく必要はない。
また、本発明の一実施形態の半導体記憶装置10における置換アドレスの判定方法は、半導体記憶装置10が、バンク毎にロウアドレスの比較結果を記憶するラッチ回路190を備え、ACTコマンドに応答して当該バンクのロウアドレスの比較結果により当該バンクのラッチ回路190の記憶内容を更新し、リード又はライトコマンドに応答してラッチ回路190の記憶内容を参照して、ロウアドレスが一致しているか否か判定を行う。すなわち、バンク毎に設けたラッチ回路190にロウアドレスがヒットしているか否かの情報を記憶しておくことができる。以下、実施例について、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、実施例1による半導体記憶装置10の2段階救済の方法を説明するための模式図である。
図1に示すように、実施例1による半導体記憶装置10は、外部から入力される入力アドレスADDを参照し、これに含まれる不良アドレスを救済する1次救済回路11と、1次救済回路11による救済後のアドレスADD1にさらに含まれる不良アドレスを救済する2次救済回路12とを有している。
1次救済回路11は、ウェハ状態で行われる動作試験によって発見される欠陥アドレスを救済するための回路であり、その欠陥アドレスはレーザーヒューズ回路11aに保持される。一方、2次救済回路12は、パッケージング後に発見される欠陥アドレスを救済するための回路であり、その欠陥アドレスはアンチヒューズ回路12aに保持される。レーザーヒューズ回路11aへの欠陥アドレスの書き込みは、レーザビームの照射によって行われる。これに対し、アンチヒューズ回路12aへの欠陥アドレスの書き込みは、アンチヒューズ素子に含まれる絶縁膜に高電圧を印加し、これを絶縁破壊することにより行う。いずれのヒューズ回路11a,12aも、不揮発的且つ不可逆的なアドレス記憶が可能である。
1次救済回路11による救済後のアドレスADD1のうち、ロウアドレスについてはロウデコーダ21に供給され、カラムアドレスについてはカラムデコーダ22に供給される。ロウデコーダ21は、メモリセルアレイ20に含まれるワード線WLを選択するための回路である。カラムデコーダ22は、メモリセルアレイ20に含まれるビット線BLを選択するための回路である。ワード線WLとビット線BLの交点には、メモリセルMCが配置されている。メモリセルMCは、セルトランジスタTとセルキャパシタCの直列回路であり、セルトランジスタTのゲートは対応するワード線WLに接続され、セルトランジスタTのソース/ドレインは対応するビット線BLに接続されている。なお、図1において、メモリセルアレイ20、ロウデコーダ21、カラムデコーダ22は1つのバンクを代表して記載しているが、半導体記憶装置10には、複数のバンクが存在するので、実際には、メモリセルアレイ20、ロウデコーダ21、カラムデコーダ22はバンクの数だけ複数設けられている。
図2(a)に示すように、メモリセルアレイ20内のワード線WLには冗長ワード線RWLが含まれており、ウェハ状態で行われる動作試験によって不良のあるワード線(又は不良ビットFに接続されたワード線)が発見されると、これが冗長ワード線RWLに置換される。この場合、不良のあるワード線を示すロウアドレス(欠陥ロウアドレス)がレーザーヒューズ回路11aに書き込まれる。そして、入力アドレスADDに含まれるロウアドレスが欠陥ロウアドレスと一致した場合には、1次救済回路11によるアドレス変換が行われ、これにより不良のあるワード線ではなく冗長ワード線RWLに対して代替アクセスが行われる。
また、図2(b)に示すように、メモリセルアレイ20内のカラム選択線YSには冗長カラム選択線RYS線が含まれており、ウェハ状態で行われる動作試験によって不良のあるビット線(又は不良ビットFに接続されたビット線)が発見されると、これに対応するカラム選択線YSが冗長カラム選択線RYSに置換される。この場合、不良のあるビット線を示すカラムアドレス(欠陥カラムアドレス)がレーザーヒューズ回路11aに書き込まれる。そして、入力アドレスADDに含まれるカラムアドレスが欠陥カラムアドレスと一致した場合には、1次救済回路11によるアドレス変換が行われ、これにより不良のあるビット線に対応するカラム選択線YSではなく、冗長ビット線RBLに対応する冗長カラム選択線RYSが選択される。
このように、1次救済回路11を用いアドレス救済においては、メモリセルアレイ20内の冗長ワード線及び冗長ビット線が用いられる。
さらに、1次救済回路11による救済後のアドレスADD1は、2次救済回路12にも供給される。2次救済回路12は、1次救済回路11によるアドレス救済を行った後、パッケージング時における熱ストレスなどにより散発的に発生する不良ビットを救済するための回路である。図2(c)に示すように、2次救済回路12による不良ビットの置換は、メモリセルアレイ20の外部に設けられた冗長メモリセル32が用いられる。
2次救済回路12は、メモリセル単位の不良ビットを救済するものであるから、不良アドレスの検出には、ロウアドレスとカラムアドレスの両方が必要である。したがって、アンチヒューズ回路12aには、不良ビットを特定するために、ロウアドレスとカラムアドレスの両方を含むアドレスデータが書き込まれる。そして、1次救済後のアドレスADD1とアンチヒューズ回路12aに書き込まれたアドレスが一致すると、ヒット判定信号HITが活性化する。ヒット判定信号HITが活性化すると、冗長ラッチ回路30に含まれる切替回路31によって、アクセスパスが不良メモリセルから冗長メモリセル32に切り替えられる。これにより、メモリセルアレイ20に含まれる不良ビットではなく、冗長メモリセル32に対して代替アクセスがなされる。冗長メモリセル32は例えばSRAMセルからなり、メインアンプ40が設けられた回路領域に配置される。
図1に示すように、本実施例による半導体記憶装置10は、RST回路及びMRS回路50をさらに備えている。RST回路は、外部からリセットコマンドが入力される、リセット信号(RST)を生成する回路である。MRS回路50は、外部からモードレジスタセットコマンド(MRSコマンド)が入力されると、外部からアドレス信号として入力される所定のコードに応じて半導体記憶装置10の各種動作モードを設定する信号を生成する回路である。図1では、MRS回路50が生成する信号の一つとして、リセット信号(RST)を示している。後述するように、本実施例ではリセット信号(RST)をアンチヒューズ回路12aの制御信号として用いている。
図3は、2次救済回路12及びアンチヒューズ回路12aの大まかなブロック図である。図3に示すように、アンチヒューズ回路12aは、M個のアンチヒューズ素子群110−1〜110−Mと、シリアル転送回路120と、を備えている。アンチヒューズ素子群110−1〜110−Mは、不良メモリセルを指定するアドレスデータRA1〜RAMをそれぞれ保持する回路であり、不揮発性アドレス保持回路を構成する。したがって、アンチヒューズ素子群110−1〜110−Mは、M個の不良アドレスを記憶することが可能である。
アンチヒューズ素子群110−1〜110−Mから出力されるアドレスデータRA1〜RAMは、シリアル転送回路120によって2次救済回路12に転送される。これらアドレスデータRA1〜RAMは、それぞれロウアドレス、カラムアドレス、バンクアドレスの他、これらアドレスが有効か否かを示すイネーブルビットによって構成されている。これらロウアドレス、カラムアドレス、バンクアドレス及びイネーブルビットの合計は、Nビットである。
一方、2次救済回路12は、シリアル転送回路120によって転送されるアドレスデータRA1〜RAMを受信するシリアル受信回路130と、シリアル受信回路130によって受信したアドレスデータRA1〜RAMを保持する置換アドレスラッチ回路140と、置換アドレスラッチ回路140に保持されたアドレスデータRA1〜RAMの各々と1次救済回路11による救済後の入力アドレスADD1とを比較し、これらの一致又は不一致を判定するアドレス比較回路150とを備えている。アドレス比較回路150への入力アドレスADD1は、ロウアドレスXA、カラムアドレスYA及びバンクアドレスBAを含んでいる。アドレス比較回路150は、上記比較の結果、アドレスADD1とアドレスデータRA1〜RAMのいずれかが一致すれば、該アドレスが不良アドレスであることを示すヒット判定信号HITを活性化させる。ヒット判定信号HITは、図1に示した冗長ラッチ回路30に供給される。
図4は、実施例1による半導体記憶装置10におけるアドレス比較回路150のうち、ロウアドレスを比較するロウアドレス比較回路180周辺のブロック図である。この回路は、アンチヒューズ回路12aのロウアドレスと外部から入力されたロウアドレスが一致しているか否かを検出する回路である。図4の回路全体は、制御回路200に入力されるクロックCLKとコマンドによって制御回路により制御される。特にACT(バンクアクテイブ)コマンドが与えられたときに、活性化するバンクのロウアドレスと置換アドレスラッチ回路140のロウアドレス、バンクと比較して一致していた場合には、ロウアドレスのヒット信号X−hit信号を出力する。
仕様選択回路220は、半導体記憶装置10を4Bank構成のLPDDR1のメモリとして使用するか、8Bank構成のLPDDR2のメモリとして使用するか選択する回路である。制御回路200は、仕様選択回路の選択信号(LPDDR1/LPDDR2)に基づいて、半導体記憶装置10全体を、LPDDR1又はLPDDR2仕様のメモリチップとして機能させる。
制御回路200は、ACTコマンドが与えられると、Xアドレスバッファ240を活性化して、外部から入力されたロウアドレス(Xアドレス)を取り込む。なお、Xアドレスバッファ240が取り込むロウアドレスは、1次救済回路11により救済した後のXアドレスであってもよい。Xアドレスバッファが取り込んだロウアドレスは、該当するバンクのアドレスラッチ(ロウアドレスラッチ)170に格納される。アドレスラッチ170は、LPDDR1のバンク数4に合わせて4つ設けられている。LPDDR2のバンク数は8であるので、LPDDR2のBank A〜Hの8つのバンクは、2つのバンクで1つのアドレスラッチ170を共用している。アドレスラッチ170に取り込まれたロウアドレスは、アドレス比較回路150の一部であるロウアドレス比較回路180によって、アンチヒューズ回路12aから転送された置換アドレスラッチ回路140に格納されているバンク及びロウアドレスと比較される。比較した結果、バンク及びロウアドレスが一致していた場合は、ロウアドレスのヒット信号X−hit信号を出力する。なお、ロアアドレス比較回路180は、アドレスラッチ170にそれぞれ対応して、LPDDR1のバンクの数だけ複数設けられている。したがって、LPDDR2では、アドレスラッチ170と同様に複数のバンクでロウアドレス比較回路180を共用している。
ロウアドレス比較回路180が出力するX−hit信号は、モード選択スイッチ230に入力される。モード選択スイッチ230では、LPDDR1が選択されているときは、ロウアドレス比較回路180が出力するX−hit信号をそのまま図示しないカラムアドレス比較回路へ出力する。一方、LPDDR2が選択されているときは、制御回路200が出力するバンクアドレスのラッチ(比較結果保持回路)190にX−hit信号をラッチする。なお、X−hit信号のラッチはLPDDR2のバンクの数だけ設けられており、LPDDR2では、X−hit信号(ロウアドレスがヒットしているか否かを示す信号)をバンク毎にラッチする。ラッチされたX−hit信号は、図示しないカラムアドレス比較回路へ出力され、リードコマンドやライトコマンドにより指定されたカラムアドレスが置換アドレスラッチ回路140に格納されている置換アドレスのカラムアドレスと一致しているか否か比較される。このロウアドレス比較回路の比較結果とカラムアドレス比較回路の比較結果により、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスのすべてが一致した場合には、メモリセルアレイのセルに代えて、冗長メモリが選択されてアクセスされる。一方、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスの少なくとも一つが不一致であった場合には、指定されたバンクのメモリセルアレイ20の指定されたロウアドレス、カラムアドレスのセルが選択されてアクセスされる。
図5は、比較例となるコンボチッブではないLPDDR1専用のメモリチップにおけるロアアドレス比較回路周辺のブロック図である。図5に示すとおり、LPDDR1専用のメモリチップでは、バンク毎のX−hit信号の状態を保持するラッチ(比較結果保持回路)190は設けられていない。LPDDR1専用の場合は、バンクの数だけロウアドレスラッチ170が設けられ、ロウアドレス比較回路180がバンクの数だけ設けられているので、各バンク毎のX−hit信号は、特にラッチ190を設けなくとも、常時出力されている。したがって、LPDDR1専用の場合は、ラッチ(比較結果保持回路)190は不要である。
なお、バンク毎に設けられるロウアドレスラッチ170は、冗長アドレス判定のために設けられるものであり、ロウアドレスラッチ170とは別に、各バンクのロウデコーダ21に付随して、図示しないロウアドレスデコードのためのロウアドレス保持回路が設けられている。このロウデコーダ21に付随するロウアドレス保持回路にロウアドレスラッチ170の機能を持たせることも考えられるが、チップレイアウト上、各バンクのロウデコーダ21はアドレス比較回路150とは離間してレイアウトされるため、配線が多くなり望ましくない。従って、ロウアドレスラッチ170は、ロウアドレスデコードのために設けられているものではなく、置換アドレス判定のために設けられている回路である。
次に、図6は、LPDDR1とLPDDR2におけるイニシャライズ後のアドレス判定の動作タイミング図である。LPDDR1の場合は、MRS(モードレジスタセット)コマンドによってアンチヒューズ回路12aにアンチヒューズ素子のオンオフ状態として記録された置換アドレスデータがロード用アンプによってセンス増幅されデジタルデータに変換される。そのデジタルデータに変換された置換アドレスデータが、転送配線160を介して置換アドレスラッチ回路140に取り込まれる。MRSコマンドの後、最小のモードセットコマンドサイクル時間tMRDである2サイクルの後、バンクAに対するACTコマンドACT_AによりバンクAが活性化されると共に、バンクAのロウアドレスが指定される。さらにACT_Aから他のバンクに対するACTコマンドを与えるまでに必要な時間tRRD(最小2サイクル)経過した後に、バンクBに対してバンクアクティブコマンドが与えられている。さらにその1サイクル後には、バンクAに対するライトコマンドが入力されている。このバンクAに対するライトコマンドでは、カラムアドレスが指定され、前にACT_Aコマンドによって与えられたロウアドレスと合わせて、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスが与えられてライト動作が行われる。
ここで、MRSコマンドによってアンチヒューズの読み込みを開始してから、2サイクル後に、バンクAのACTコマンドが与えられ、さらにそこから2サイクル後には、バンクBに対するACTコマンドが与えられている。このMRSコマンドが与えられてから、バンクBに対するACTコマンドが与えられるまでの4サイクルでは、バンクAのACTコマンドによる置換アドレスの判定が終了しない。そこで、図5に示すように、LPDDR1の場合は、バンク毎にアドレスラッチ170とロウアドレス比較回路180を設け、バンク毎に並列にX−hitの判定ができるようにしている。この様な構成にすることにより、MRSコマンド後、最初にACTコマンドを与えたバンクのロウアドレスの比較が終了する前に、他のバンクにACTコマンドを与え他のバンクのロウアドレスの比較を並行して進めることができる。
一方、LPDDR2では、RESETコマンドによりアンチヒューズの置換アドレスラッチ回路への読み込み動作を開始している。RESETコマンドの場合には、ACTコマンドが入力されるまで十分な時間的余裕があり、ACTコマンドが入力されるまでにアンチヒューズ回路12aから置換アドレスラッチ回路140への置換アドレスの読み込み動作は完了する。従って、LPDDR2の場合には、複数のバンクに対して並列にロウアドレスの一致を検出する必要はない。また、置換アドレスの判定には、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスの全てが一致していることを検出する必要があるが、ロウアドレスが一致しているか否かをバンク毎に記憶しておけば、ロウアドレスそのものは、置換アドレスの判定には、必要ない。従って、LPDDR2では、各バンク毎にロウアドレスの比較結果をラッチ(比較結果保持回路)190に保持し、アドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180は他のバンクと共用にすることにより、素子数の増大を防いでいる。
図7は、LPDDR2専用の半導体記憶装置におけるロウアドレス比較回路周辺のブロック図である。実施例1の図4とほぼ同一である部分は、同一の符号を付し、詳細な説明は省略する。実施例1では、LPDDR1のために、アドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180を複数設けていたが、LPDDR2専用の場合は、アドレスラッチ170、ロウアドレス比較回路180は一つで十分である。ただし、ロウアドレス比較回路180での比較結果は、各バンク毎に設けたラッチ(比較結果保持回路)190によって保持している。これによって、ロウアドレスの一致検出のための回路を簡素化することができる。
以上、実施例について説明したが、本発明は上記実施例の構成にのみ制限されるものでなく、本発明の範囲内で当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10:半導体記憶装置
11:1次救済回路
11a:レーザーヒューズ回路
12:2次救済回路
12a:アンチヒューズ回路(置換アドレス記憶回路)
20:メモリセルアレイ
21:ロウデコーダ
22:カラムデコーダ
30:冗長ラッチ回路
31:切替回路
32:冗長メモリセル
40:メインアンプ
50:MRS(モードレジスタセット)回路
51:RST(リセット)回路
110−1〜110−M:アンチヒューズ素子群
120:シリアル転送回路
130:シリアル受信回路
140:置換アドレスラッチ回路(置換アドレス保持回路)
150:アドレス比較回路
160:転送配線
170:アドレスラッチ(ロウアドレスラッチ)
180:ロウアドレス比較回路
190:ラッチ(比較結果保持回路)
200:制御回路
220:仕様選択回路
230:モード選択スイッチ
240:Xアドレスバッファ

Claims (14)

  1. ロウアドレスとカラムアドレスとを時分割で入力する半導体記憶装置において、
    マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイと、
    前記メモリセルアレイの外に配置され、セル単位で置換が可能な冗長メモリと、
    前記冗長メモリに置き換えるべきメモリセルのアドレスをあらかじめ記憶した置換アドレス記憶回路と、
    外部から入力したアドレスと前記置換アドレス記憶回路に記憶されたアドレスとを比較するアドレス比較回路と、
    バンク毎に設けられた比較結果保持回路であって、前記アドレス比較回路が外部から入力したバンク及びロウアドレスと前記置換アドレス記憶回路に記憶するアドレスのバンク及びロウアドレスとの一致を検出したときにその結果を保持する比較結果保持回路と、
    を有することを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 前記アドレス比較回路が、外部から入力したカラムアドレスと前記比較結果保持回路に保持したバンク及びロウアドレスの比較結果とを用いて、バンク、ロウアドレス、カラムアドレスの全ての一致を検出したときに、
    前記メモリセルアレイに代えて前記冗長メモリに対してアクセスすることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 前記半導体記憶装置が、少バンク構成の第一の仕様と多バンク構成の第二の仕様とのどちらの仕様にも用いることができる半導体記憶装置であって、
    前記少バンク構成のバンク毎に設けられたロウアドレスラッチと、
    前記少バンク構成のバンク毎に設けられ、前記置換アドレス記憶回路に記憶するロウアドレスと前記ロウアドレスラッチの出力とを比較するロウアドレス比較回路と、
    を備え、
    前記多バンク構成の仕様では、前記ロウアドレスラッチと前記ロウアドレス比較回路を複数のバンクで共用することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記半導体記憶装置全体を制御する制御回路をさらに備え、
    前記少バンク構成の仕様とするか、多バンク構成の仕様とするか、前記制御回路からの制御信号によって切り換えることを特徴とする請求項3記載の半導体記憶装置。
  5. 前記置換アドレス記憶回路から読み出した置換アドレスを前記アドレス比較回路で比較するために一時的に保持する置換アドレス保持回路をさらに含み、
    外部から入力されるリセットコマンドに応答して前記置換アドレス記憶回路から前記置換アドレス保持回路に置換アドレスを転送することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  6. 前記置換アドレス記憶回路から読み出した置換アドレスを前記アドレス比較回路で比較するために一時的に保持する置換アドレス保持回路をさらに含み、
    前記少バンク構成の仕様が選択されたときに、外部から入力されるモードレジスタセットコマンドに応答して前記置換アドレス記憶回路から前記置換アドレス保持回路に置換アドレスを転送し、
    前記多バンク構成の仕様が選択されたときに、外部から入力されるリセットコマンドに応答して前記置換アドレス記憶回路から前記置換アドレス保持回路に置換アドレスを転送することを特徴とする請求項3又は4記載の半導体記憶装置。
  7. 前記複数バンクのメモリセルアレイが、それぞれメモリセルアレイ内にワード線又はビット線単位で置き換える冗長ワード線及び/又は冗長ビット線を含んでおり、前記メモリセルアレイの外に配置される前記冗長メモリが、前記メモリセルアレイ内に含まれる冗長ワード線や冗長ビット線では置き換えができないときに用いられる小容量の冗長メモリであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  8. 前記メモリセルアレイの外に配置される冗長メモリがSRAMであることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  9. 前記置換アドレス記憶回路が電気的にプログラミング可能な不揮発性記憶回路を備えていることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  10. 前記置換アドレス記憶回路が電気的にプログラミング可能なアンチヒューズ回路を備えていることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項記載の半導体記憶装置。
  11. マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイと、
    あらかじめ記憶した置換アドレスと外部から入力されたバンク、ロウアドレス、カラムアドレスとを比較し、全て一致した場合に、1アドレス単位で置き換えが可能な冗長メモリと、
    を備え、ロウアドレスとカラムアドレスとを時分割で入力し、冗長メモリに置き換えるか否かのロウアドレス判定のタイミング制約の厳しい少バンク構成の仕様と前記タイミング制約の緩い多バンク構成の仕様とのどちらの仕様にも用いることのできる半導体記憶装置であって、
    冗長メモリに置換するバンクとロウアドレスとを判定するロウアドレス判定回路をさらに備え、
    前記ロウアドレス判定回路が、
    前記少バンク構成のバンク毎に設けられたロウアドレスラッチと、
    前記少バンク構成のバンク毎に設けられ、前記置換アドレス記憶回路に記憶するロウアドレスと前記ロウアドレスラッチの出力とを比較するロウアドレス比較回路と、
    前記多バンク構成のバンク毎に設けられ、前記ロウアドレス比較回路の比較結果を保持する比較結果保持回路と、
    を備え、
    前記少バンク構成においては、前記ロウアドレス比較回路の出力を前記ロウアドレス判定回路の出力としてそのまま出力し、
    前記多バンク構成においては、複数のバンクで前記ロウアドレスラッチと前記アドレス比較回路とを兼用し、前記比較結果保持回路の出力を前記ロウアドレス判定回路の出力とすることを特徴とする半導体記憶装置。
  12. 冗長メモリに置換するバンクとカラムアドレスとを判定するカラムアドレス判定回路をさらに備え、
    ACTコマンドに応答して入力したバンクとロウアドレスを前記ロウアドレス判定回路で判定し判定結果を前記ロウアドレス判定回路に保持し、
    ACTコマンド後に入力されたリードコマンド又はライトコマンドに応答して入力したバンクとカラムアドレスをカラムアドレス判定回路で判定し、該当するバンクのロウアドレス判定回路、カラムアドレス判定回路が共にヒットした場合、前記メモリセルアレイに代えて、前記冗長メモリにアクセスすることを特徴とする請求項11記載の半導体記憶装置。
  13. マルチバンクオペレーションが可能な複数バンクのメモリセルアレイと、
    セル単位で前記メモリセルアレイを置換する冗長メモリと、
    前記冗長メモリに置換すべきバンク、ロウアドレス、カラムアドレスをあらかじめ記憶する置換アドレス記憶回路と、
    を備えた半導体記憶装置における、置換アドレスの判定方法であって
    ACTコマンドに応答して、バンクとロウアドレスを入力し、当該バンクを活性化すると共に、冗長メモリに置換すべきアドレスのバンクとロウアドレスとを比較し、バンク毎にロウアドレスがヒットしたか否か比較結果を更新して記憶するステップと、
    前記ACTコマンドにより活性化されたバンクについて、リードコマンド又はライトコマンドが入力されたとき、前記記憶するステップにより記憶された当該バンクのロウアドレスの比較結果がヒットしていて、かつ、当該リードコマンド又はライトコマンドにより入力されたカラムアドレスと前記置換アドレス記憶回路に記憶されている当該バンクのカラムアドレスがヒットしたときに、前記メモリセルアレイに代えて、前記冗長メモリに対してリード又はライトアクセスを行い、当該バンクのロウアドレス又は、カラムアドレスのいずれかがヒットしなかったときに、当該バンクのメモリセルアレイに対してリードアクセス又はライトアクセスを行うことを特徴とする半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法。
  14. 前記半導体記憶装置が、バンク毎にロウアドレスの比較結果を記憶するラッチ回路を備え、
    前記ACTコマンドに応答して当該バンクのロウアドレスの比較結果により当該バンクのラッチ回路の記憶内容を更新し、
    前記リード又はライトコマンドに応答して前記ラッチ回路の記憶内容を参照して、ロウアドレスが一致しているか否か判定を行うことを特徴とする請求項13記載の半導体記憶装置における置換アドレスの判定方法。
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