JP2010194401A - セメント塗布装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】台タイヤのバフ面に対してセメントの塗布ムラや飛散を抑制して効率良くセメントを塗布するセメント塗布装置を提供する。
【解決手段】更生用トレッドが貼り付けられる台タイヤのバフ面にセメントを塗布するセメント塗布装置であって、前記セメント塗布装置が、前記台タイヤのバフ面の対面側に配置され、前記バフ面にセメントを塗布する塗布ガンを有するセンター部塗布手段と、前記センター部塗布手段をタイヤ径方向に駆動する駆動手段と、前記台タイヤの内径孔を貫通し、前記台タイヤを吊架して支持する水平ローラーにより前記台タイヤを周方向に回転させるタイヤ回転手段と、前記台タイヤのバフ面と前記水平ローラーとの間の距離を求めて前記台タイヤの断面高さを測定する測定手段とを備え、前記駆動手段が前記測定された台タイヤの断面高さに基づき前記センター部塗布手段を前記バフ面に対して所定の距離となるように駆動する。
【選択図】図1
【解決手段】更生用トレッドが貼り付けられる台タイヤのバフ面にセメントを塗布するセメント塗布装置であって、前記セメント塗布装置が、前記台タイヤのバフ面の対面側に配置され、前記バフ面にセメントを塗布する塗布ガンを有するセンター部塗布手段と、前記センター部塗布手段をタイヤ径方向に駆動する駆動手段と、前記台タイヤの内径孔を貫通し、前記台タイヤを吊架して支持する水平ローラーにより前記台タイヤを周方向に回転させるタイヤ回転手段と、前記台タイヤのバフ面と前記水平ローラーとの間の距離を求めて前記台タイヤの断面高さを測定する測定手段とを備え、前記駆動手段が前記測定された台タイヤの断面高さに基づき前記センター部塗布手段を前記バフ面に対して所定の距離となるように駆動する。
【選択図】図1
Description
本発明は、更生用トレッドを貼り付ける台タイヤのバフ面に対してセメントを塗布するセメント塗布装置に関する。
従来、更生タイヤは、使用済みタイヤのトレッド部分をバフがけして台タイヤを形成して、台タイヤのバフ面に接着用のセメントを塗布して更生用トレッドを貼り付けることにより製造される。
例えば台タイヤは、新品タイヤのクラウン形状(トレッド踏面の形状)を仮想的に模倣して使用済みタイヤをその形状にバフがけされる。新品タイヤのクラウン形状は所定の曲率を有するため、台タイヤのバフ面は、タイヤのショルダー部がクラウン部よりもタイヤ径方向に低くなるように円弧状にバフがけされる。
バフがけされた台タイヤは、セメント塗布装置の回転機構に配置され、バフ面に対して複数の塗布ガン又は一つの塗布ガンをタイヤの幅方向に移動させてセメントが塗布される。
例えば、台タイヤにセメントを塗布して更生タイヤを製造する技術が特許文献1に公開されている。
例えば台タイヤは、新品タイヤのクラウン形状(トレッド踏面の形状)を仮想的に模倣して使用済みタイヤをその形状にバフがけされる。新品タイヤのクラウン形状は所定の曲率を有するため、台タイヤのバフ面は、タイヤのショルダー部がクラウン部よりもタイヤ径方向に低くなるように円弧状にバフがけされる。
バフがけされた台タイヤは、セメント塗布装置の回転機構に配置され、バフ面に対して複数の塗布ガン又は一つの塗布ガンをタイヤの幅方向に移動させてセメントが塗布される。
例えば、台タイヤにセメントを塗布して更生タイヤを製造する技術が特許文献1に公開されている。
しかしながら、特許文献1の方法では、塗布ガンを移動させてセメントを塗布しているため、セメントの塗布むらや塗布ガンの移動による飛散が生じてしまう。塗布むらは、更生用トレッドの貼り付け不良の原因となり、飛散は、作業環境を悪化させる原因となり、いずれにおいてもセメントの無駄な消費がなされてしまう。
本発明は、上記課題を解決するため、台タイヤのバフ面に対してセメントの塗布むらや飛散を抑制して効率良くセメントを塗布して生産性を向上させるセメント塗布装置を提供する。
本発明の第1の構成として、更生用トレッドが貼り付けられる台タイヤのバフ面にセメントを塗布するセメント塗布装置であって、セメント塗布装置が、台タイヤのバフ面の対面側に配置され、バフ面にセメントを塗布する塗布ガンを有するセンター部塗布手段と、センター部塗布手段をタイヤ径方向に駆動する駆動手段と、台タイヤの内径孔を貫通し、台タイヤを吊架して支持する水平ローラーにより台タイヤを周方向に回転させるタイヤ回転手段と、台タイヤのバフ面と水平ローラーとの間の距離を求めて台タイヤの断面高さを測定する測定手段とを備え、駆動手段が測定された台タイヤの断面高さに基づきセンター部塗布手段をバフ面に対して所定の距離となるように駆動する構成とした。
本構成によれば、セメント塗布装置が、台タイヤのバフ面の対面側に配置され、バフ面にセメントを塗布する塗布ガンを有するセンター部塗布手段と、センター部塗布手段をタイヤ径方向に駆動する駆動手段と、台タイヤの内径孔を貫通し、台タイヤを吊架して支持する水平ローラーにより台タイヤを周方向に回転させるタイヤ回転手段と、台タイヤのバフ面と水平ローラーとの間の距離を求めて台タイヤの断面高さを測定する測定手段とを備え、駆動手段が測定された台タイヤの断面高さに基づきセンター部塗布手段をバフ面に対して所定の距離となるように駆動することにより、回転する台タイヤのバフ面に対してセンター部塗布手段を所定の距離となるように移動させてセメントをむらなく塗布することができる。
本構成によれば、セメント塗布装置が、台タイヤのバフ面の対面側に配置され、バフ面にセメントを塗布する塗布ガンを有するセンター部塗布手段と、センター部塗布手段をタイヤ径方向に駆動する駆動手段と、台タイヤの内径孔を貫通し、台タイヤを吊架して支持する水平ローラーにより台タイヤを周方向に回転させるタイヤ回転手段と、台タイヤのバフ面と水平ローラーとの間の距離を求めて台タイヤの断面高さを測定する測定手段とを備え、駆動手段が測定された台タイヤの断面高さに基づきセンター部塗布手段をバフ面に対して所定の距離となるように駆動することにより、回転する台タイヤのバフ面に対してセンター部塗布手段を所定の距離となるように移動させてセメントをむらなく塗布することができる。
本発明の第2の構成として、塗布ガンが台タイヤの幅方向に複数配置され、測定手段が台タイヤの幅寸法を測定し、台タイヤの幅寸法に基づいて、複数の塗布ガンを選択的に駆動する切り替え手段を備える構成とした。
本構成によれば、塗布ガンが台タイヤの幅方向に複数配置され、測定手段が台タイヤの幅寸法を測定し、台タイヤの幅寸法に基づいて、複数の塗布ガンを選択的に駆動する切り替え手段を備えることにより、上記第1の構成の効果に加え、台タイヤの幅寸法に必要な塗布ガンを複数の塗布ガンの中から選択的に駆動させることで、バフ面に対して効率良くセメントを塗布することができる。
本構成によれば、塗布ガンが台タイヤの幅方向に複数配置され、測定手段が台タイヤの幅寸法を測定し、台タイヤの幅寸法に基づいて、複数の塗布ガンを選択的に駆動する切り替え手段を備えることにより、上記第1の構成の効果に加え、台タイヤの幅寸法に必要な塗布ガンを複数の塗布ガンの中から選択的に駆動させることで、バフ面に対して効率良くセメントを塗布することができる。
本発明の第3の構成として、セメント塗布装置が台タイヤのバフ面の左右ショルダー部にセメントを吹き付け塗布するサイド部塗布手段と、サイド部塗布手段をタイヤ幅方向に駆動する駆動手段とをさらに備え、駆動手段が台タイヤの幅寸法に基づきサイド部塗布手段を左右ショルダー部に対して所定の距離となるように駆動する構成とした。
本構成によれば、セメント塗布装置が台タイヤのバフ面の左右ショルダー部にセメントを吹き付け塗布するサイド部塗布手段と、サイド部塗布手段をタイヤ幅方向に駆動する駆動手段とをさらに備え、駆動手段が台タイヤの幅寸法に基づきサイド部塗布手段を左右ショルダー部に対して所定の距離となるように駆動することにより、セメントを台タイヤのバフ面の左右ショルダー部に最も効率よく塗布されるようにサイド部塗布手段を移動させてセメントを塗布することができる。
本構成によれば、セメント塗布装置が台タイヤのバフ面の左右ショルダー部にセメントを吹き付け塗布するサイド部塗布手段と、サイド部塗布手段をタイヤ幅方向に駆動する駆動手段とをさらに備え、駆動手段が台タイヤの幅寸法に基づきサイド部塗布手段を左右ショルダー部に対して所定の距離となるように駆動することにより、セメントを台タイヤのバフ面の左右ショルダー部に最も効率よく塗布されるようにサイド部塗布手段を移動させてセメントを塗布することができる。
以下、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせのすべてが発明の解決手段に必須であるとは限らず、選択的に採用される構成を含むものである。
以下、本発明について説明する。
本発明は、台タイヤTのバフ面に更生用トレッドを貼り付けるためのセメントを塗布するセメント塗布装置10であって、バフ面のセンター部T1にセメントを塗布するセンター部塗布手段としての複数の塗布ガン11A〜11Hと、バフ面のサイド部にセメントを塗布するサイド部塗布手段としての複数の塗布ガン15A,15Bを設けて、測定手段としての複数の距離センサー41によりバフ面のセンター部T1までの距離L4及び台タイヤTの幅L5を測定し、その測定結果に基づき、バフ面のセンター部T1にセメントを塗布するセンター部塗布手段から選択的に使用する塗布ガンを選び、さらに、センター部塗布手段とサイド部塗布手段をバフ面に対して所定の距離に位置するように移動させて、センター部塗布手段から選択された塗布ガンとサイド部塗布手段の塗布ガンの吐出口から台タイヤTのバフ面にセメントを吹き付けて塗布するものである。
本発明は、台タイヤTのバフ面に更生用トレッドを貼り付けるためのセメントを塗布するセメント塗布装置10であって、バフ面のセンター部T1にセメントを塗布するセンター部塗布手段としての複数の塗布ガン11A〜11Hと、バフ面のサイド部にセメントを塗布するサイド部塗布手段としての複数の塗布ガン15A,15Bを設けて、測定手段としての複数の距離センサー41によりバフ面のセンター部T1までの距離L4及び台タイヤTの幅L5を測定し、その測定結果に基づき、バフ面のセンター部T1にセメントを塗布するセンター部塗布手段から選択的に使用する塗布ガンを選び、さらに、センター部塗布手段とサイド部塗布手段をバフ面に対して所定の距離に位置するように移動させて、センター部塗布手段から選択された塗布ガンとサイド部塗布手段の塗布ガンの吐出口から台タイヤTのバフ面にセメントを吹き付けて塗布するものである。
図1は、台タイヤTにセメントを塗布する更生タイヤの製造装置1の概略斜視図である。
以下、台タイヤにセメントを塗布する更生タイヤの製造装置1について詳述する。図1に示すように、更生タイヤの製造装置1は、概略、タイヤ回転機構50、昇降機構30、塗布機構10、拡縮機構20、測定器40及び制御装置100を備える。
以下、台タイヤにセメントを塗布する更生タイヤの製造装置1について詳述する。図1に示すように、更生タイヤの製造装置1は、概略、タイヤ回転機構50、昇降機構30、塗布機構10、拡縮機構20、測定器40及び制御装置100を備える。
タイヤ回転機構50は、概略、基台部52とローラー支持壁53と回転モーター54と回転ローラ51,51からなる。
基台部52は、工場などの床面に固定され、上面側には、ローラー支持壁53と回転モーター54が設けられる。
基台部52は、工場などの床面に固定され、上面側には、ローラー支持壁53と回転モーター54が設けられる。
ローラー支持壁53は、中空四角形状の横断面を有し、床面に対してほぼ垂直となるように基台部52の上面に立設される。ローラー支持壁53の中空内部には図外の回転機構が組み込まれる。ローラー支持壁53の下側には、回転入力部が設けられ、上側には回転出力部が設けられる。回転機構としては例えば、回転入力部と回転出力部にプーリーなどを取り付けてベルトを介して回転を伝達すれば良い。
回転モーター54は、ローラー支持壁53の回転入力部と結合し基台部52に固定される。なお、回転モーター54は、後述の制御装置100が出力する信号に基づき回転の開始及び終了がなされる。
回転ローラー51,51は、ローラー支持壁53から水平方向に延長するように2本、かつ、互いが平行となるように回転出力部に取り付けられる。
上記構成により、台タイヤTは、回転ローラー51,51が内径孔T4を貫通して、回転ローラーの外周面51a,51aと台タイヤTのビード部T3が当接するように設置され、回転モーター54が回転することで、回転ローラー51,51を介し周方向に回転する。
なお、タイヤ回転機構50の構成は上記構成に限らず、所定の位置で台タイヤTを回転させるものであれば良い。
上記構成により、台タイヤTは、回転ローラー51,51が内径孔T4を貫通して、回転ローラーの外周面51a,51aと台タイヤTのビード部T3が当接するように設置され、回転モーター54が回転することで、回転ローラー51,51を介し周方向に回転する。
なお、タイヤ回転機構50の構成は上記構成に限らず、所定の位置で台タイヤTを回転させるものであれば良い。
次に、昇降機構30は、タイヤ回転機構50の近傍に上下方向に立設される昇降支柱31と前記昇降支柱上を上下に移動する昇降部32で構成される。
昇降支柱31は、立設方向に一部切り欠き部が形成され、支柱上部31aには昇降モーター33、支柱内部には図外のボールネジとボールナットからなるボールネジ機構を備える。
支柱内部に設けられるボールネジ機構は、ボールネジが支柱の立設方向に設けられ、一端が支柱下部31bで回転可能に支持され、他端が支柱上部31aの昇降モーター33と結合する。
ボールナットは、ボールネジに取り付けられ、ボールネジを回転させることによりボールナットが立設方向に移動する。このボールナットは、昇降支柱31の切り欠き部を介して昇降部32と結合する。
昇降部32は、外周面の一部に平面状の支持面32aが形成され、後述の塗布ガン支持部材21と測定器40が取り付けられる。
すなわち、昇降機構30は、昇降モーター33を回転させることにより昇降部32が、昇降支柱31に沿って上下方向に移動する。
なお、昇降部32を昇降させる機構にボールネジ機構を用いたが、油圧装置など他の直動機構を用いても良い。
昇降支柱31は、立設方向に一部切り欠き部が形成され、支柱上部31aには昇降モーター33、支柱内部には図外のボールネジとボールナットからなるボールネジ機構を備える。
支柱内部に設けられるボールネジ機構は、ボールネジが支柱の立設方向に設けられ、一端が支柱下部31bで回転可能に支持され、他端が支柱上部31aの昇降モーター33と結合する。
ボールナットは、ボールネジに取り付けられ、ボールネジを回転させることによりボールナットが立設方向に移動する。このボールナットは、昇降支柱31の切り欠き部を介して昇降部32と結合する。
昇降部32は、外周面の一部に平面状の支持面32aが形成され、後述の塗布ガン支持部材21と測定器40が取り付けられる。
すなわち、昇降機構30は、昇降モーター33を回転させることにより昇降部32が、昇降支柱31に沿って上下方向に移動する。
なお、昇降部32を昇降させる機構にボールネジ機構を用いたが、油圧装置など他の直動機構を用いても良い。
図2は、塗布機構10の拡大図を示し、図3は、拡縮機構20の概略斜視図を示す。
図2,図3に示すように塗布ガン支持部材21は、チャンネル材のような直線状の中空のほぼ四角形状の断面かつ延長方向に一部開口する切り欠き面21aを備えた剛性を有する部材からなる。塗布ガン支持部材21は、延長方向が水平かつ、切り欠き面21aが下方を向くように昇降部32の支持面32aに一端が固定される。
図2,図3に示すように塗布ガン支持部材21は、チャンネル材のような直線状の中空のほぼ四角形状の断面かつ延長方向に一部開口する切り欠き面21aを備えた剛性を有する部材からなる。塗布ガン支持部材21は、延長方向が水平かつ、切り欠き面21aが下方を向くように昇降部32の支持面32aに一端が固定される。
塗布ガン支持部材21の中空内部には、拡縮機構20が内蔵される。
図3に示す拡縮機構20は、2組の駆動モーター23A,23Bとスクリューシャフト25A,25Bと、枢支部材24A,24Bによって構成される。
駆動モーター23A,23Bは、塗布ガン支持部材21の両端に配置され、互いの出力軸が塗布ガン支持部材21の中央方向に向くように取り付けられる。
また、枢支部材24A,24Bは、塗布ガン支持部材21の中央付近にそれぞれ固定される。
駆動モーター23A,23Bと枢支部材24A,24Bの間には、それぞれスクリューシャフト25A,25Bが配設される。
具体的には、スクリューシャフト25Aの一端が駆動モーター23Aと結合し、他端が枢支部材24Aによって枢支される。同様にスクリューシャフト25Bの一端が、駆動モーター23Bと結合し、他端が枢支部材24Bによって枢支される。
図3に示す拡縮機構20は、2組の駆動モーター23A,23Bとスクリューシャフト25A,25Bと、枢支部材24A,24Bによって構成される。
駆動モーター23A,23Bは、塗布ガン支持部材21の両端に配置され、互いの出力軸が塗布ガン支持部材21の中央方向に向くように取り付けられる。
また、枢支部材24A,24Bは、塗布ガン支持部材21の中央付近にそれぞれ固定される。
駆動モーター23A,23Bと枢支部材24A,24Bの間には、それぞれスクリューシャフト25A,25Bが配設される。
具体的には、スクリューシャフト25Aの一端が駆動モーター23Aと結合し、他端が枢支部材24Aによって枢支される。同様にスクリューシャフト25Bの一端が、駆動モーター23Bと結合し、他端が枢支部材24Bによって枢支される。
また、スクリューシャフト25A,25Bには、サイドピラー22A,22Bが取り付けられる。サイドピラー22A,22Bは、上下方向に延長するように取り付けられ、一端が切り欠き21cを介して塗布ガン支持部材21内部にそれぞれ突出する。突出した端部は、それぞれネジ孔を備え、このネジ孔にスクリューシャフト25A,25Bが貫通しつつ螺入される。
サイドピラー22A,22Bの他端側には、サイド塗布手段の塗布ガン15A,15Bが取り付けられる。
塗布ガン15A,15Bは、吐出方向が互いに対向し、台タイヤTのサイド部分、具体的には台タイヤの左右ショルダー部T2にそれぞれ吐出口を向けてセメントを塗布するように取り付けられる。
なお、塗布ガン15A,15Bは、サイドピラー22A,22Bに沿って移動できるようにしても良い。
塗布ガン15A,15Bは、吐出方向が互いに対向し、台タイヤTのサイド部分、具体的には台タイヤの左右ショルダー部T2にそれぞれ吐出口を向けてセメントを塗布するように取り付けられる。
なお、塗布ガン15A,15Bは、サイドピラー22A,22Bに沿って移動できるようにしても良い。
上記構成により、例えば、駆動モーター23Aが回転するとスクリューシャフト25Aが回転し、サイドピラー22Aを切り欠き21cに沿って進退させることができる。同様に、駆動モーター23Bが回転するとスクリューシャフト25Bを回転し、サイドピラー22Bを切り欠き21cに沿って進退させることができる。
駆動モーター23A,23Bを個別に制御すれば、塗布ガン15A,15Bを個別に移動させることができる。なお、駆動モーター23A,23Bは後述の制御装置100に接続される。
駆動モーター23A,23Bを個別に制御すれば、塗布ガン15A,15Bを個別に移動させることができる。なお、駆動モーター23A,23Bは後述の制御装置100に接続される。
また、塗布ガン支持部材21の切り欠き面21aと隣接する塗布ガン取り付け面21bには、センター部塗布手段の複数の塗布ガン11A〜11Hが取り付けられる。
塗布ガン11A〜11Hは、塗布ガン支持部材21の延在方向に沿って、所定の間隔に均等間隔Dで一列に配置され、塗布ガン11A〜11Hのそれぞれの吐出口が下方、すなわち台タイヤTのセンター部に対してほぼ直角方向となるように取り付けられる。
本構成により、複数の塗布ガン11A〜11Hが一列に配置されるため様々なサイズの台タイヤTに対して適用でき、また台タイヤTが回転ローラー51に対して常に一定の位置に載せられなくても対応することができる。
塗布ガン11A〜11Hは、塗布ガン支持部材21の延在方向に沿って、所定の間隔に均等間隔Dで一列に配置され、塗布ガン11A〜11Hのそれぞれの吐出口が下方、すなわち台タイヤTのセンター部に対してほぼ直角方向となるように取り付けられる。
本構成により、複数の塗布ガン11A〜11Hが一列に配置されるため様々なサイズの台タイヤTに対して適用でき、また台タイヤTが回転ローラー51に対して常に一定の位置に載せられなくても対応することができる。
上記すべての塗布ガン11A〜11H及び塗布ガン15A,15Bには、それぞれ、バルブ12A〜12H、バルブ16A,16Bが取り付けられる。
バルブ12A〜12H,16A,16Bは、塗布ガン11A〜11H及び塗布ガン15A,15Bからのセメントの吹き付け塗布を選択的にオン・オフすることを可能にする切替え手段である。バルブには、例えばソレノイドなどの電磁バルブが用いられ、後述の制御装置100によって個別に制御される。
バルブ12A〜12H,16A,16Bは、塗布ガン11A〜11H及び塗布ガン15A,15Bからのセメントの吹き付け塗布を選択的にオン・オフすることを可能にする切替え手段である。バルブには、例えばソレノイドなどの電磁バルブが用いられ、後述の制御装置100によって個別に制御される。
塗布ガン11A〜11H及び塗布ガン15A,15Bは、上記バルブ12A〜12H,16A,16Bを介してセメントを流通させるための配管が接続される。
配管は、コモンチューブ13aとフレキシブルチューブ14A,14Bからなる。
コモンチューブ13aは、延長方向両端を開口させ、延長方向周面に複数のデリバリーパイプ13bを備え、さらに周面の一部に流入口13cが形成される。
複数のデリバリーパイプ13bは、それぞれバルブ12A〜12Hと接続される。
コモンチューブ13aの開口する両端には、撓みを有するフレキシブルチューブ14A,14Bが接続される。フレキシブルチューブ14A,14Bは、バルブ16A,16Bと接続される。
つまり、セメントの供給源から加圧されて供されるセメントが、コモンチューブ13aの流入口13cから流入することにより、複数のデリバリーパイプ13b及びフレキシブルチューブ14A,14Bから各バルブ12A〜12H,16A,16Bに分配されて、各塗布ガン11A〜11H,15A,15Bにそれぞれ供給される。
配管は、コモンチューブ13aとフレキシブルチューブ14A,14Bからなる。
コモンチューブ13aは、延長方向両端を開口させ、延長方向周面に複数のデリバリーパイプ13bを備え、さらに周面の一部に流入口13cが形成される。
複数のデリバリーパイプ13bは、それぞれバルブ12A〜12Hと接続される。
コモンチューブ13aの開口する両端には、撓みを有するフレキシブルチューブ14A,14Bが接続される。フレキシブルチューブ14A,14Bは、バルブ16A,16Bと接続される。
つまり、セメントの供給源から加圧されて供されるセメントが、コモンチューブ13aの流入口13cから流入することにより、複数のデリバリーパイプ13b及びフレキシブルチューブ14A,14Bから各バルブ12A〜12H,16A,16Bに分配されて、各塗布ガン11A〜11H,15A,15Bにそれぞれ供給される。
図4は、測定手段としての測定器40による測定概念を示す。図5は、測定器40による台タイヤTの測定概念図を示す。
測定器40は、延在方向が塗布ガン支持部材21及び回転ローラー51の回転軸と平行、かつ、測定方向が一方の回転ローラー51の外周面51aと台タイヤのビード部T3との当接部分を向くように、支持面32aに一端が固定される。
測定器40は、延在方向が塗布ガン支持部材21及び回転ローラー51の回転軸と平行、かつ、測定方向が一方の回転ローラー51の外周面51aと台タイヤのビード部T3との当接部分を向くように、支持面32aに一端が固定される。
図5に示すように測定器40は、例えば、複数の距離センサー41a〜41jの10個からなり、互いの測定方向が平行かつ、互いの測定方向の中心距離が距離Dの等間隔に離間するように延長方向に棒状に配列される。
すなわち、塗布機構10の塗布ガン11A〜11Hが配置された間隔と、距離センサー41a〜41jの配置された間隔は等しく、特に塗布ガン11A〜11Hと距離センサ41a〜41hが、塗布ガン11Aと距離センサー41aのようにそれぞれ1対1で対応する。
つまり、測定器40の距離センサーと塗布機構10の塗布ガンとの関係は、図2に示す塗布ガン11Aの塗布中心PCと図5に示す距離センサー41aの測定中心SCとが一致して、センター部塗布手段の塗布ガン一つに対して距離センサーが一つ対応する。
つまり、測定器40の距離センサーと塗布機構10の塗布ガンとの関係は、図2に示す塗布ガン11Aの塗布中心PCと図5に示す距離センサー41aの測定中心SCとが一致して、センター部塗布手段の塗布ガン一つに対して距離センサーが一つ対応する。
例えば、距離センサー41a〜41jには、2次元のレーザー距離センサーが用いられ、それぞれの2次元レーザー距離センサーが照射する帯状の照射光が、直線的に測定器40の延在方向に一列となるように距離センサー41a〜41jが配置される。
さらに、測定器40の測定範囲は、少なくとも塗布ガン11Aから塗布ガン11Hが塗布する幅方向の全範囲以上に設定される。
さらに、測定器40の測定範囲は、少なくとも塗布ガン11Aから塗布ガン11Hが塗布する幅方向の全範囲以上に設定される。
なお、距離センサーは、より好ましくは、測定範囲全体を同時に測定できる測定範囲全幅タイプのセンサーを用いると良いが、いずれの方法であっても良く、少なくともセンター部塗布手段の塗布ガンの数量に対応する数量の距離センサーを用意し、一列に配置すれば良い。
以上構成により、測定器40が、回転ローラー51に設けられた台タイヤTを測定することで、回転ローラー51の外周面51aまでの距離L1と台タイヤTのバフ面のセンター部T1までの距離L4に基づいて台タイヤTの高さ寸法L6と幅方向寸法L5が測定される。
高さ寸法L6は、外周面51aまでの距離L1からセンター部T1までの距離L4に基づき、例えば距離L1から距離L4を減じることで得られる。
幅方向寸法L5は、外周面51aまでの距離L1を測定した距離センサーと隣接し、センター部T1までの距離L4を測定した距離センサーとの関係から幅方向寸法L5を得ることができる。
高さ寸法L6は、外周面51aまでの距離L1からセンター部T1までの距離L4に基づき、例えば距離L1から距離L4を減じることで得られる。
幅方向寸法L5は、外周面51aまでの距離L1を測定した距離センサーと隣接し、センター部T1までの距離L4を測定した距離センサーとの関係から幅方向寸法L5を得ることができる。
なお、測定寸法や各部の距離の処理方法は上記に限らず、測定距離に基づいて画像処理をすれば、回転ローラー51を含む台タイヤTの形状及び台タイヤの各部位の距離及び寸法を詳細に得ることもできる。
また、本実施形態では、センター部塗布手段のみに対応するように測定器40を配置したが、サイド部塗布手段に対しても個別に距離センサーを設けて、サイド部塗布手段が個別に移動するようにしても良い。
また、測定器40を昇降装置30に設けたが、タイヤ回転装置50に設けても良い。
また、本実施形態では、センター部塗布手段のみに対応するように測定器40を配置したが、サイド部塗布手段に対しても個別に距離センサーを設けて、サイド部塗布手段が個別に移動するようにしても良い。
また、測定器40を昇降装置30に設けたが、タイヤ回転装置50に設けても良い。
図6は、制御装置100のブロック図を示す。
以下、図6のブロック図を用いてセメントの塗布工程について説明する。なお、適宜、図2,図3,図5を合わせて用いる。
制御装置100は、入力部101、処理部102、記憶部103及び出力部104を有する。制御装置100には、例えばコンピューターなどを用いれば良い。
以下、図6のブロック図を用いてセメントの塗布工程について説明する。なお、適宜、図2,図3,図5を合わせて用いる。
制御装置100は、入力部101、処理部102、記憶部103及び出力部104を有する。制御装置100には、例えばコンピューターなどを用いれば良い。
入力部101は、測定器40と接続し、測定器40によって測定された測定器40からセンター部T1までの距離L4と回転ローラー51の外周面51aまでの距離L1が測定信号として入力される。
記憶部103は、測定器40によって測定された測定器40からセンター部T1までの距離L4と測定器40から回転ローラー51の外周面51aまでの距離L1を記憶する。
また、センター部塗布手段の塗布ガン11A〜11Hがセンター部T1に対してセメントを塗布するのに最適な距離L2と、サイド部の塗布ガン15A,15Bが左右ショルダー部T2,T2にセメントを塗布するのに最適な距離L3を記憶する。
出力部104は、駆動モーター23A,23B、昇降モーター33、バルブ12A〜12H,16A,16B、回転モーター54と接続し、処理部102によって処理された信号を出力する。
なお、処理部102については、以下の塗布工程の説明とともに説明する。
記憶部103は、測定器40によって測定された測定器40からセンター部T1までの距離L4と測定器40から回転ローラー51の外周面51aまでの距離L1を記憶する。
また、センター部塗布手段の塗布ガン11A〜11Hがセンター部T1に対してセメントを塗布するのに最適な距離L2と、サイド部の塗布ガン15A,15Bが左右ショルダー部T2,T2にセメントを塗布するのに最適な距離L3を記憶する。
出力部104は、駆動モーター23A,23B、昇降モーター33、バルブ12A〜12H,16A,16B、回転モーター54と接続し、処理部102によって処理された信号を出力する。
なお、処理部102については、以下の塗布工程の説明とともに説明する。
セメントの塗布工程は、まず、バフがけが終了した台タイヤTを回転ローラー51の外周面51aに左右のリム部T3,T3を掛けるように載せられる。
次に、回転ローラー51に載せられた台タイヤTに対して、測定器40が、回転ローラー51までの距離L1及びセンター部T1までの距離L4を測定する。測定された距離L1及びL4は、入力部101に測定信号として出力される。
次に、回転ローラー51に載せられた台タイヤTに対して、測定器40が、回転ローラー51までの距離L1及びセンター部T1までの距離L4を測定する。測定された距離L1及びL4は、入力部101に測定信号として出力される。
次に、処理部102は、入力部101を介して入力された測定信号に基づいてセンター部T1までの距離L4と、台タイヤTの高さ寸法L6及び幅方向寸法L5を求める。
まず、幅方向寸法L5に基づきセンター部T1を塗布するために使用する塗布ガンをセンター部塗布手段から選択し、さらにサイド部塗布手段の塗布ガン15Aと塗布ガン15Bが左右ショルダー部T2にセメントを吹き付け塗布するのに最適な位置について処理をする。
また、高さ寸法L6とセンター部T1までの距離に基づき、センター部塗布手段を昇降させて、塗布ガン11A〜11Hがセンター部T1に対してセメントを吹き付け塗布するのに最適な位置について処理をする。
まず、幅方向寸法L5に基づきセンター部T1を塗布するために使用する塗布ガンをセンター部塗布手段から選択し、さらにサイド部塗布手段の塗布ガン15Aと塗布ガン15Bが左右ショルダー部T2にセメントを吹き付け塗布するのに最適な位置について処理をする。
また、高さ寸法L6とセンター部T1までの距離に基づき、センター部塗布手段を昇降させて、塗布ガン11A〜11Hがセンター部T1に対してセメントを吹き付け塗布するのに最適な位置について処理をする。
例えば図5に示す場合には距離センサー41c,41d,41e,41fがセンター部T1までの距離L4を測定し、この測定信号に基づいて記憶部103の記憶するセンター部T1までの距離L4と塗布ガン11A〜11Hがセメントを塗布するのに最適な距離L2との関係に基づき、処理部102は、昇降モーター33に移動信号を出力し、塗布ガン11C,11D,11E,11Fの使用を決定する。
ここで、センター部塗布手段の塗布ガン11A〜11Hがセメントを塗布するのに最適な距離L2とは、図2に示すように各塗布ガン、例えば塗布ガン11Dのタイヤ幅方向の塗布範囲G1からG2と隣接する塗布ガン11Eのタイヤ幅方向の塗布範囲G1からG2が交差する交差位置GPがちょうど台タイヤTのセンター部T1の表面となる位置である。
ここで、センター部塗布手段の塗布ガン11A〜11Hがセメントを塗布するのに最適な距離L2とは、図2に示すように各塗布ガン、例えば塗布ガン11Dのタイヤ幅方向の塗布範囲G1からG2と隣接する塗布ガン11Eのタイヤ幅方向の塗布範囲G1からG2が交差する交差位置GPがちょうど台タイヤTのセンター部T1の表面となる位置である。
また、センター部T1を検出した距離センサー41c及び41fと、隣接する距離センサー41b及び41gが、回転ローラー51までの距離L1を測定したことにより、タイヤ幅L5が決定される。
これにより、処理部102は、塗布ガン15A,15Bのそれぞれを塗布するのに最適な位置を算出し、駆動モーター23A,23Bに駆動信号をそれぞれ出力し、サイドピラー22A,22Bを個別に移動させて、塗布ガン15A,15Bを左右ショルダー部T2から所定の距離L3の位置まで移動させる。
すなわち、測定器40によって測定された台タイヤTのセンター部T1までの距離L4と回転ローラー51の外周面51aまでの距離L1に基づいて、センター部T1にセメントを塗布するセンター部塗布手段(塗布ガン11A〜11H)と、左右ショルダー部T2,T2にセメントを塗布するサイド部塗布手段(塗布ガン15A,15B)とが所定の距離L2と、距離L3となるように移動する。
これにより、処理部102は、塗布ガン15A,15Bのそれぞれを塗布するのに最適な位置を算出し、駆動モーター23A,23Bに駆動信号をそれぞれ出力し、サイドピラー22A,22Bを個別に移動させて、塗布ガン15A,15Bを左右ショルダー部T2から所定の距離L3の位置まで移動させる。
すなわち、測定器40によって測定された台タイヤTのセンター部T1までの距離L4と回転ローラー51の外周面51aまでの距離L1に基づいて、センター部T1にセメントを塗布するセンター部塗布手段(塗布ガン11A〜11H)と、左右ショルダー部T2,T2にセメントを塗布するサイド部塗布手段(塗布ガン15A,15B)とが所定の距離L2と、距離L3となるように移動する。
次に塗布機構10のセンター部塗布手段の塗布ガン11A〜11Hとサイド部塗布手段の塗布ガン15A,15Bが所定の位置に配置されたのち、上記処理部102において決定された塗布ガン11C〜11F,15A,15Bに取り付けられたバルブ12A〜12H,16A,16Bにバルブの開放信号と、回転モーター54の回転開始信号を出力部104を介して出力する。
上記開放信号と回転開始信号により周方向に回転する台タイヤTのバフ面に対して塗布ガン11C〜11F,15A,15Bからのみセメントが吹き付け塗布される。所定回数回転することにより、バフ面全体にセメントが吹き付け塗布される。
上記開放信号と回転開始信号により周方向に回転する台タイヤTのバフ面に対して塗布ガン11C〜11F,15A,15Bからのみセメントが吹き付け塗布される。所定回数回転することにより、バフ面全体にセメントが吹き付け塗布される。
次に、台タイヤTが所定の回数を回転したのち回転モーター54に回転停止信号を出力して一連の塗布工程が終了される。セメントの塗布が終了すると、処理部102は、駆動モーター23A,23Bと昇降モーター33に駆動信号を出力し塗布機構10のサイドピラー22A,22B,塗布ガン支持部材21を所定の位置に待機させる。
以上説明したセメント塗布装置によれば、選択された塗布ガンからのみセメントを塗布し、またセメントを塗布する塗布ガンの距離が、それぞれの塗布ガンの塗布範囲に重ならないように設定されるため、効率良く台タイヤTのバフ面のセンター部T1及び左右ショルダー部T2に対してセメントを塗布することができる。
以下、本発明の効果を調べるために飛散量及び塗布量のバラツキ(塗布むら)の塗布試験を行った。
試験方法
塗布試験は、塗布ガンから噴霧したセメント量と、実際にタイヤに付着したセメント量を従来の塗布方法と本発明による方法とを比較した。具体的には、所定の大きさに裁断された複数のマスク紙をバフ面に貼り付けて覆い、セメント塗布後にバフ面を覆ったマスク紙を剥がして重量を測定することにより行われる。
飛散量についての試験は、セメント塗布後のマスク紙すべての重さを加算し、その重さからセメント塗布前のマスク紙の重さを減じ、塗布ガンから噴霧された量で除することにより飛散量を求めた。
また、塗布量のバラツキ(塗布むら)についての試験は、従来の方法により塗布された台タイヤと本発明により塗布された台タイヤの同一個所に貼り付けられたマスク紙の単位面積あたりの重さを算出してバラツキの評価を行った。
試験方法
塗布試験は、塗布ガンから噴霧したセメント量と、実際にタイヤに付着したセメント量を従来の塗布方法と本発明による方法とを比較した。具体的には、所定の大きさに裁断された複数のマスク紙をバフ面に貼り付けて覆い、セメント塗布後にバフ面を覆ったマスク紙を剥がして重量を測定することにより行われる。
飛散量についての試験は、セメント塗布後のマスク紙すべての重さを加算し、その重さからセメント塗布前のマスク紙の重さを減じ、塗布ガンから噴霧された量で除することにより飛散量を求めた。
また、塗布量のバラツキ(塗布むら)についての試験は、従来の方法により塗布された台タイヤと本発明により塗布された台タイヤの同一個所に貼り付けられたマスク紙の単位面積あたりの重さを算出してバラツキの評価を行った。
試験結果
飛散量は、従来の塗布方法に対して50%の減少が得られた。
塗布量のバラツキは、従来の塗布方法に対して30%の減少が得られた。
上記試験結果を考察すると、飛散量が50%減少したことにより、セメントの塗布工程における作業環境を十分に向上させることが分かる。さらに、飛散量を低減させたことにより、無駄なセメントが使用されないため生産性が向上することも分かった。
また、塗布量のバラツキが、従来の塗布方法に対して30%減少したことにより、良質なセメントの塗布が行われ、セメントの塗布による不良の発生を抑制でき生産性を向上させることが分かった。
以上まとめると、本発明のセメントの塗布装置は、更生タイヤを製造するときのセメントの塗布工程における作業環境の向上と生産性の向上に十分な効果が得られる。
飛散量は、従来の塗布方法に対して50%の減少が得られた。
塗布量のバラツキは、従来の塗布方法に対して30%の減少が得られた。
上記試験結果を考察すると、飛散量が50%減少したことにより、セメントの塗布工程における作業環境を十分に向上させることが分かる。さらに、飛散量を低減させたことにより、無駄なセメントが使用されないため生産性が向上することも分かった。
また、塗布量のバラツキが、従来の塗布方法に対して30%減少したことにより、良質なセメントの塗布が行われ、セメントの塗布による不良の発生を抑制でき生産性を向上させることが分かった。
以上まとめると、本発明のセメントの塗布装置は、更生タイヤを製造するときのセメントの塗布工程における作業環境の向上と生産性の向上に十分な効果が得られる。
なお、本実施形態では、セメントの塗布装置としたが、タイヤの製造工程においては、例えば、最終工程でのタイヤワックスの塗布などに用いることもできる。
1 セメント塗布装置、10 塗布機構、11 塗布ガン、12A〜H バルブ、
15 塗布ガン、16A,B バルブ、20 拡縮機構、23 駆動モーター、
30 昇降機構、32 昇降部、32a 支持面、33 昇降モーター、40 測定器、
41 距離センサー、50 タイヤ回転機構、51 回転ローラー、
54 回転モーター、100 制御装置、T タイヤ、T1 センター部、
T2 左右ショルダー部、T3 ビード部、T4 内径孔、L5 幅方向寸法、
L6 高さ寸法。
15 塗布ガン、16A,B バルブ、20 拡縮機構、23 駆動モーター、
30 昇降機構、32 昇降部、32a 支持面、33 昇降モーター、40 測定器、
41 距離センサー、50 タイヤ回転機構、51 回転ローラー、
54 回転モーター、100 制御装置、T タイヤ、T1 センター部、
T2 左右ショルダー部、T3 ビード部、T4 内径孔、L5 幅方向寸法、
L6 高さ寸法。
Claims (3)
- 更生用トレッドが貼り付けられる台タイヤのバフ面にセメントを塗布するセメント塗布装置であって、
前記セメント塗布装置が、
前記台タイヤのバフ面の対面側に配置され、前記バフ面にセメントを塗布する塗布ガンを有するセンター部塗布手段と、
前記センター部塗布手段をタイヤ径方向に駆動する駆動手段と、
前記台タイヤの内径孔を貫通し、前記台タイヤを吊架して支持する水平ローラーにより前記台タイヤを周方向に回転させるタイヤ回転手段と、
前記台タイヤのバフ面と前記水平ローラーとの間の距離を求めて前記台タイヤの断面高さを測定する測定手段とを備え、
前記駆動手段が前記測定された台タイヤの断面高さに基づき前記センター部塗布手段を前記バフ面に対して所定の距離となるように駆動することを特徴とするセメント塗布装置。 - 前記塗布ガンが前記台タイヤの幅方向に複数配置され、
前記測定手段が前記台タイヤの幅寸法を測定し、
前記台タイヤの幅寸法に基づいて、前記複数の塗布ガンを選択的に駆動する切り替え手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のセメント塗布装置。 - 前記セメント塗布装置が前記台タイヤのバフ面の左右ショルダー部にセメントを吹き付け塗布するサイド部塗布手段と、
前記サイド部塗布手段をタイヤ幅方向に駆動する駆動手段とをさらに備え、
前記駆動手段が前記台タイヤの幅寸法に基づき前記サイド部塗布手段を前記左右ショルダー部に対して所定の距離となるように駆動することを特徴とする請求項2に記載のセメント塗布装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009039298A JP2010194401A (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | セメント塗布装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009039298A JP2010194401A (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | セメント塗布装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010194401A true JP2010194401A (ja) | 2010-09-09 |
Family
ID=42819704
Family Applications (1)
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JP2009039298A Pending JP2010194401A (ja) | 2009-02-23 | 2009-02-23 | セメント塗布装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010194401A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013088950A1 (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
JP2013123897A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Bridgestone Corp | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
JP2013223932A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-31 | Bridgestone Corp | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
-
2009
- 2009-02-23 JP JP2009039298A patent/JP2010194401A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013088950A1 (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-20 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
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CN103998222A (zh) * | 2011-12-16 | 2014-08-20 | 株式会社普利司通 | 轮胎印刷方法和轮胎印刷设备 |
US9221306B2 (en) | 2011-12-16 | 2015-12-29 | Bridgestone Corporation | Tire printing method and tire printing apparatus |
JP2013223932A (ja) * | 2012-04-19 | 2013-10-31 | Bridgestone Corp | タイヤ印刷方法及びタイヤ印刷装置 |
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