JP2010174918A - 円すいころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【課題】内輪軌道面の小径側端部から潤滑油を円滑に導入し、導入した潤滑油を円すいころの大端面と内輪の大つば部のころ案内面との間に誘導して潤滑油の不足による摩耗や焼き付きを防止する円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】内輪軌道面11の大径側端部には、円すいころ30の大端面を案内するころ案内面13を有する大つば部12が形成される。内輪軌道面11の小径側端部は、小鍔部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされる。保持器40は、合成樹脂材によって一体成形されると共に、大径側環状部41と、小径側環状部42と、複数の柱部44とを有する。保持器40の内径面は、円すいころ30の配設ピッチ円Aよりも小さく形成されて潤滑油を大つば部12のころ案内面13に誘導する誘導面45としている。保持器40の大径側環状部41には、内輪10の大つば部12と軸方向に係合して軸方向への移動を規制する係合部46が一体に形成される。
【選択図】図3
【解決手段】内輪軌道面11の大径側端部には、円すいころ30の大端面を案内するころ案内面13を有する大つば部12が形成される。内輪軌道面11の小径側端部は、小鍔部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされる。保持器40は、合成樹脂材によって一体成形されると共に、大径側環状部41と、小径側環状部42と、複数の柱部44とを有する。保持器40の内径面は、円すいころ30の配設ピッチ円Aよりも小さく形成されて潤滑油を大つば部12のころ案内面13に誘導する誘導面45としている。保持器40の大径側環状部41には、内輪10の大つば部12と軸方向に係合して軸方向への移動を規制する係合部46が一体に形成される。
【選択図】図3
Description
この発明は円すいころ軸受に関する。
従来、円すいころ軸受は、図5と図6に示すように、内輪210と、外輪220と、これら内・外輪210、220の両外輪軌道面211、221の間に転動可能に配置される複数個の円すいころ230と、これら円すいころ230を保持する保持器240とを備え、内輪210の内輪外輪軌道面211の大径側端部には、円すいころ230の大端面を案内するころ案内面213を有する大つば部212が形成され、内輪軌道面の小径側端部には、円すいころ230の小端面を案内するころ案内面を有する小つば部215が形成された構造のものが知られている。
また、円すいころ軸受には、例えば、特許文献1に開示されているように、内輪の内輪軌道面の小径側端部に小つば部がない構造のもが知られている。これにおいては、保持器の大径側環状部の内周面に凹設された円周溝に円環部材が取り付けられ、この円環部材と内輪の大つば部とが軸方向に係合することで保持器の軸方向への移動を規制している。
また、円すいころ軸受には、例えば、特許文献1に開示されているように、内輪の内輪軌道面の小径側端部に小つば部がない構造のもが知られている。これにおいては、保持器の大径側環状部の内周面に凹設された円周溝に円環部材が取り付けられ、この円環部材と内輪の大つば部とが軸方向に係合することで保持器の軸方向への移動を規制している。
図5と図6に示すような円すいころ軸受においては、軸受回転時に、内輪210の小つば215側から大つば部212側への潤滑油の流れ(遠心力によるポンプ作用)が発生する。ところが、内輪210の小つば部215が潤滑油の導入の妨げとなる場合がある。
また、遠心力が大きくなる高速回転時においては、内輪210の小つば部215を通過して導入された潤滑油が、図5の矢印に示すように流れ、保持器240のポケット243を通して外輪220側へ逃げやすくなる。
このようなことから、円すいころ230の大端面と内輪210の大つば部212のころ案内面213との間に対する潤滑油の供給量が不足して摩耗や焼き付きが発生することが想定される。
また、特許文献1に開示された円すいころ軸受においては、内輪の内輪軌道面の小径側端部に小つば部がないため、内輪軌道面の小径側端部から潤滑油が円滑に導入される。
しかしながら、これにおいても、内輪軌道面の小径側端部から導入された潤滑油は保持器の内径面からポケットを通して外輪側へ逃げやすいため、円すいころの大端面と内輪の大つば部のころ案内面との間に対する潤滑油の供給量が不足することが想定される。
さらに、特許文献1に開示された円すいころ軸受においては、保持器の軸方向への移動を規制するために、保持器の大径側環状部の円周溝に円環部材を取り付けて内輪の大つば部に軸方向に係合させなければならず、部品点数や組付工数が増加してコスト高となる。
また、遠心力が大きくなる高速回転時においては、内輪210の小つば部215を通過して導入された潤滑油が、図5の矢印に示すように流れ、保持器240のポケット243を通して外輪220側へ逃げやすくなる。
このようなことから、円すいころ230の大端面と内輪210の大つば部212のころ案内面213との間に対する潤滑油の供給量が不足して摩耗や焼き付きが発生することが想定される。
また、特許文献1に開示された円すいころ軸受においては、内輪の内輪軌道面の小径側端部に小つば部がないため、内輪軌道面の小径側端部から潤滑油が円滑に導入される。
しかしながら、これにおいても、内輪軌道面の小径側端部から導入された潤滑油は保持器の内径面からポケットを通して外輪側へ逃げやすいため、円すいころの大端面と内輪の大つば部のころ案内面との間に対する潤滑油の供給量が不足することが想定される。
さらに、特許文献1に開示された円すいころ軸受においては、保持器の軸方向への移動を規制するために、保持器の大径側環状部の円周溝に円環部材を取り付けて内輪の大つば部に軸方向に係合させなければならず、部品点数や組付工数が増加してコスト高となる。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、内輪軌道面の小径側端部から潤滑油を円滑に導入することができると共に、導入した潤滑油を円すいころの大端面と内輪の大つば部のころ案内面との間に誘導して潤滑油の不足による摩耗や焼き付きを防止することができる円すいころ軸受を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る円すいころ軸受は、内輪と、外輪と、これら内・外輪の両軌道面の間に転動可能に配置される複数個の円すいころと、これら円すいころを保持する保持器とを備えた円すいころ軸受であって、
前記内輪の内輪軌道面の大径側端部には、前記円すいころの大端面を案内するころ案内面を有する大つば部が形成され、前記内輪軌道面の小径側端部は、小鍔部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされ、
前記保持器は、合成樹脂材によって一体成形されると共に、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
前記保持器の内径面は、前記複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも小さく形成されて潤滑油を前記大つば部のころ案内面に誘導する誘導面としており、
前記保持器の大径側環状部には、前記内輪の大つば部と軸方向に係合して前記保持器の軸方向への移動を規制する係合部が一体に形成されていることを特徴とする。
前記内輪の内輪軌道面の大径側端部には、前記円すいころの大端面を案内するころ案内面を有する大つば部が形成され、前記内輪軌道面の小径側端部は、小鍔部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされ、
前記保持器は、合成樹脂材によって一体成形されると共に、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
前記保持器の内径面は、前記複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも小さく形成されて潤滑油を前記大つば部のころ案内面に誘導する誘導面としており、
前記保持器の大径側環状部には、前記内輪の大つば部と軸方向に係合して前記保持器の軸方向への移動を規制する係合部が一体に形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、軸受回転時に、内輪の内輪軌道面の小径側端部から大つば部側への潤滑油の流れ(遠心力によるポンプ作用)が発生する。
この際、内輪の小径側端部に潤滑油の導入の妨げとなる小つば部がないため、内輪軌道面の小径側端部から潤滑油が円滑に導入される。
保持器の内径面は、複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも小さく形成されて潤滑油を大つば部のころ案内面に誘導する誘導面としている。このため、内輪軌道面の小径側端部から導入された潤滑油は、保持器の誘導面に誘導されて大つば部のころ案内面に導かれる。
この結果、円すいころの大端面と内輪の大つば部のころ案内面との間に潤滑油を円滑に供給することができ、潤滑油の不足による摩耗や焼き付きを防止することができる。
また、保持器を、合成樹脂材によって一体成形し、その大径側環状部に保持器の軸方向への移動を規制する係合部を一体に形成(保持器の成形と同時に形成)することによって、部品点数や組付工数を削減することができコスト低減に効果が大きい。
この際、内輪の小径側端部に潤滑油の導入の妨げとなる小つば部がないため、内輪軌道面の小径側端部から潤滑油が円滑に導入される。
保持器の内径面は、複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも小さく形成されて潤滑油を大つば部のころ案内面に誘導する誘導面としている。このため、内輪軌道面の小径側端部から導入された潤滑油は、保持器の誘導面に誘導されて大つば部のころ案内面に導かれる。
この結果、円すいころの大端面と内輪の大つば部のころ案内面との間に潤滑油を円滑に供給することができ、潤滑油の不足による摩耗や焼き付きを防止することができる。
また、保持器を、合成樹脂材によって一体成形し、その大径側環状部に保持器の軸方向への移動を規制する係合部を一体に形成(保持器の成形と同時に形成)することによって、部品点数や組付工数を削減することができコスト低減に効果が大きい。
請求項2に係る円すいころ軸受は、請求項1に記載の円すいころ軸受であって、
保持器の大径側環状部の係合部は、内輪の大つば部が嵌込まれる環状の凹溝部によって形成されていることを特徴とする。
保持器の大径側環状部の係合部は、内輪の大つば部が嵌込まれる環状の凹溝部によって形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の大径側環状部に環状の凹溝部を形成することによって保持器の軸方向への移動を規制する係合部を容易に形成することができる。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
この発明の実施例1を図1〜図4にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る円すいころ軸受を示す縦断面図である。図2は図1のII−II線に基づく横断面図である。図3は内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を拡大して示す縦断面図である。図4は図3のIV−IV線に基づく横断面図である。
図1はこの発明の実施例1に係る円すいころ軸受を示す縦断面図である。図2は図1のII−II線に基づく横断面図である。図3は内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を拡大して示す縦断面図である。図4は図3のIV−IV線に基づく横断面図である。
図1と図2に示すように、円すいころ軸受は、内輪10、外輪20、複数個の円すいころ30及び保持器40を備えて構成されている。
内輪10の外周面には円すい状の内輪軌道面11が形成され、この内輪軌道面11の大径側端部には、円すいころ30の大端面を案内するころ案内面13を有する大つば部12が形成され、内輪軌道面11の小径側端部は、小つば部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされている。
また、外輪20の内周面には、内輪10の内輪軌道面11に対向して円すい状の外輪軌道面21が形成されている。
そして、内輪軌道面11と外輪軌道面21との間に複数の円すいころ30が転動可能に配設されると共に、これら複数の円すいころ30の大端面が内輪10の大つば部12のころ案内面13に摺動案内されるようになっている。
内輪10の外周面には円すい状の内輪軌道面11が形成され、この内輪軌道面11の大径側端部には、円すいころ30の大端面を案内するころ案内面13を有する大つば部12が形成され、内輪軌道面11の小径側端部は、小つば部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされている。
また、外輪20の内周面には、内輪10の内輪軌道面11に対向して円すい状の外輪軌道面21が形成されている。
そして、内輪軌道面11と外輪軌道面21との間に複数の円すいころ30が転動可能に配設されると共に、これら複数の円すいころ30の大端面が内輪10の大つば部12のころ案内面13に摺動案内されるようになっている。
図1と図2に示すように、保持器40は、耐熱性及び耐摩耗性を有する合成樹脂材の射出成形によって一体成形されると共に、内輪軌道面11と外輪軌道面21の間に組込可能な円すい状に形成されている。
さらに、保持器40は、大径側環状部41と、小径側環状部42と、これら両環状部41、42を連結しかつ複数個の円すいころ30をそれぞれ個別に保持するポケット43を区画形成する複数の柱部44とを有し、全体として略円すい状に形成されている。
さらに、保持器40は、大径側環状部41と、小径側環状部42と、これら両環状部41、42を連結しかつ複数個の円すいころ30をそれぞれ個別に保持するポケット43を区画形成する複数の柱部44とを有し、全体として略円すい状に形成されている。
図3と図4に示すように、保持器40(複数の柱部44)の内径面は、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円(PCD)Aよりも小さく設定されると共に、内輪10の内輪軌道面11に接近して配置される。そして、保持器40の内径面は、小径側環状部42から大径側環状部41に向けて傾斜状に形成され、潤滑油を内輪10の大つば部12のころ案内面13に向けて誘導する誘導面45とされている。
また、図4に示すように、保持器40(複数の柱部44)の外径面は、配設ピッチ円Aよりも大きく設定されて外輪軌道面21に接近する。
また、図4に示すように、保持器40(複数の柱部44)の外径面は、配設ピッチ円Aよりも大きく設定されて外輪軌道面21に接近する。
図に示すように、保持器40の大径側環状部41には、内輪10の大つば部12と軸方向に係合して保持器40の軸方向への移動を規制する係合部46が一体に形成されている。
この実施例1において、保持器40が合成樹脂材の射出成形によって一体成形さると同時に、保持器40の大径側環状部41の内周面に形成される環状の凹溝部によって係合部46が形成される。
この実施例1において、保持器40が合成樹脂材の射出成形によって一体成形さると同時に、保持器40の大径側環状部41の内周面に形成される環状の凹溝部によって係合部46が形成される。
この実施例1に係る円すいころ軸受は上述したように構成される。
したがって、軸受回転時において、内輪10の内輪軌道面11の小径側端部から大つば部12側への潤滑油の流れ(遠心力によるポンプ作用)が発生する。
この際、内輪10の小径側端部に、潤滑油の導入の妨げとなる小つば部がないため、内輪軌道面11の小径側端部を導入部として潤滑油が円滑に導入される。
したがって、軸受回転時において、内輪10の内輪軌道面11の小径側端部から大つば部12側への潤滑油の流れ(遠心力によるポンプ作用)が発生する。
この際、内輪10の小径側端部に、潤滑油の導入の妨げとなる小つば部がないため、内輪軌道面11の小径側端部を導入部として潤滑油が円滑に導入される。
保持器40の内径面は、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円Aよりも小さく形成されて潤滑油を大つば部12のころ案内面13に誘導する誘導面45としている。このため、内輪軌道面11の小径側端部から導入された潤滑油は、図3の矢印に示すように、保持器40内径面の誘導面45に誘導されて大つば部12のころ案内面13に導かれる。
この結果、円すいころ30の大端面と内輪10の大つば部12のころ案内面13との間に潤滑油を円滑に供給することができ、潤滑油の不足による摩耗や焼き付きを防止することができる。
この結果、円すいころ30の大端面と内輪10の大つば部12のころ案内面13との間に潤滑油を円滑に供給することができ、潤滑油の不足による摩耗や焼き付きを防止することができる。
また、保持器40を、合成樹脂材によって一体成形し、その大径側環状部41に保持器40の軸方向への移動を規制する係合部46を、同保持器40の成形と同時に形成することによって、部品点数や組付工数を削減することができコスト低減に効果が大きい。
また、この実施例1においては、保持器40を合成樹脂材によって一体成形する際に、大径側環状部41の内周面に環状の凹溝部を形成することによって、係合部46を容易に形成することができる。
また、この実施例1においては、保持器40を合成樹脂材によって一体成形する際に、大径側環状部41の内周面に環状の凹溝部を形成することによって、係合部46を容易に形成することができる。
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施することもできる。
例えば、前記実施例1においては、保持器40の軸方向への移動を規制する係合部46を環状の凹溝部によって形成する場合を例示したが、内輪10の大つば部12と軸方向に係合する凸形状に形成してもこの発明を実施可能である。
例えば、前記実施例1においては、保持器40の軸方向への移動を規制する係合部46を環状の凹溝部によって形成する場合を例示したが、内輪10の大つば部12と軸方向に係合する凸形状に形成してもこの発明を実施可能である。
10 内輪
11 内輪軌道面
12 大つば
13 ころ案内面
20 外輪
21 外輪軌道面
30 円すいころ
40 保持器
41 大径側環状部
42 小径側環状部
43 ポケット
44 柱部
45 誘導面
46 係合部
11 内輪軌道面
12 大つば
13 ころ案内面
20 外輪
21 外輪軌道面
30 円すいころ
40 保持器
41 大径側環状部
42 小径側環状部
43 ポケット
44 柱部
45 誘導面
46 係合部
Claims (2)
- 内輪と、外輪と、これら内・外輪の両軌道面の間に転動可能に配置される複数個の円すいころと、これら円すいころを保持する保持器とを備えた円すいころ軸受であって、
前記内輪の内輪軌道面の大径側端部には、前記円すいころの大端面を案内するころ案内面を有する大つば部が形成され、前記内輪軌道面の小径側端部は、小鍔部がない形状に形成されて潤滑油の導入部とされ、
前記保持器は、合成樹脂材によって一体成形されると共に、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
前記保持器の内径面は、前記複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも小さく形成されて潤滑油を前記大つば部のころ案内面に誘導する誘導面としており、
前記保持器の大径側環状部には、前記内輪の大つば部と軸方向に係合して前記保持器の軸方向への移動を規制する係合部が一体に形成されていることを特徴とする円すいころ軸受。 - 請求項1に記載の円すいころ軸受であって、
保持器の大径側環状部の係合部は、内輪の大つば部が嵌込まれる環状の凹溝部によって形成されていることを特徴とする円すいころ軸受。
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