JP2010160409A - 画像投射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高輝度で高コントラストの画像を投射でき、さらには高い解像性能を維持しつつ投射光学系をシフトさせることが可能な画像投射装置を提供する。
【解決手段】画像投射装置は、原画を形成する画像形成素子LPと、光源1からの光を画像形成素子に照射する照明光学系αと、画像形成素子からの光を被投射面に投射する投射光学系5と、投射光学系を画像形成素子に対して該画像形成素子の短辺方向に対応する第1の方向と該画像形成素子の長辺方向に対応する第2の方向とにシフトさせるシフト機構Sとを有する。照明光学系は、第1の方向でのFナンバーが第2の方向でのFナンバーより大きい。そして、シフト機構による投射光学系の第1の方向でのシフト可能量が、第2の方向でのシフト可能量より大きい。
【選択図】図1
【解決手段】画像投射装置は、原画を形成する画像形成素子LPと、光源1からの光を画像形成素子に照射する照明光学系αと、画像形成素子からの光を被投射面に投射する投射光学系5と、投射光学系を画像形成素子に対して該画像形成素子の短辺方向に対応する第1の方向と該画像形成素子の長辺方向に対応する第2の方向とにシフトさせるシフト機構Sとを有する。照明光学系は、第1の方向でのFナンバーが第2の方向でのFナンバーより大きい。そして、シフト機構による投射光学系の第1の方向でのシフト可能量が、第2の方向でのシフト可能量より大きい。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶プロジェクタ等の画像投射装置に関し、特に液晶パネル等の画像形成素子からの光を被投射面に投射する投射光学系をシフトさせるシフト機構を有する画像投射装置に関する。
画像投射装置では、光源からの光を高効率に利用し、かつ画像形成素子を均一な照度で照明することで明るさむらや色むらが少なく、高輝度かつ高コントラストの画像を投射できる照明光学系が求められている。
特許文献1にて開示された照明光学系では、画像形成素子の短辺方向と長辺方向とでFナンバーを異ならせている。Fナンバーは、照明光学系の明るさを示す数値であり、画像形成素子に対する光線の入射角度の大きさに反比例する。この照明光学系では、色分離合成光学系に用いられる偏光ビームスプリッタが入射角度特性を有するため、該偏光ビームスプリッタの偏光分離面の法線を含む断面(以下、第1の断面という)でのFナンバーをなるべく大きくして、入射角度特性の影響を低減している。これにより、投射画像のコントラストを向上させている。一方、第1の断面に直交する第2の断面でのFナンバーはなるべく小さくして、光量を増加させている。これにより、高輝度で高コントラストの画像を投射できる照明光学系を実現している。
また、画像投射装置には、設置性を向上させるために、投射光学系を画像形成素子に対して、その短辺方向と長辺方向にシフトさせることで、画像の投射位置を移動させることができる投射シフト機能が搭載されているものがある。
さらに、画像投射装置の小型化と投射画像の高解像度化のために、画像形成素子は、そのサイズが小さくなる一方で画素数が増大しており、このため、画素ピッチがますます小さくなってきている。
特開2004−245977号公報
画像形成素子の画素ピッチが小さくなることで、投射光学系の解像性能の向上が必要となってきている。一般に、投射光学系の焦点深度は、画素ピッチと照明光学系のFナンバーとの積に比例する。つまり、明るさの向上と画素ピッチの減少によって、投射光学系の焦点深度が小さくなる。
投射光学系の焦点深度が小さくなると、投射光学系の倒れや偏心等の機構的な誤差の影響が大きくなり、投射画像にぼけが生じ易くなる。このため、上述した投射シフト機能を実現するためのシフト機構には、投射光学系を機構的な誤差ができるだけ少ない状態で投射光学系をシフトさせることが要求される。
しかしながら、十分なシフト可能量を持ち、そのように機構的な誤差の少ないシフト機構を、かつ低コストで実現することは難しい。
本発明は、高輝度で高コントラストの画像を投射でき、さらには高い解像性能を維持しつつ投射光学系をシフトさせることが可能な画像投射装置を提供する。
本発明の一側面としての画像投射装置は、原画を形成する画像形成素子と、光源からの光を画像形成素子に照射する照明光学系と、画像形成素子からの光を被投射面に投射する投射光学系と、投射光学系を画像形成素子に対して該画像形成素子の短辺方向に対応する第1の方向と該画像形成素子の長辺方向に対応する第2の方向とにシフトさせるシフト機構とを有する。照明光学系は、第1の方向でのFナンバーが第2の方向でのFナンバーより大きい。そして、シフト機構による投射光学系の第1の方向でのシフト可能量が、第2の方向でのシフト可能量より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、高輝度で高コントラストの画像を投射でき、さらには高い解像性能を維持しつつ、投射光学系を第1及び第2の方向にシフトさせることが可能な画像投射装置を実現することができる。また、第1及び第2の方向へのシフト可能量も十分に確保することができる。
以下、本発明の好ましい実施例について図面を参照しながら説明する。
(プロジェクタの全体構成)
図5には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。
図5には、本発明の実施例1である液晶プロジェクタ(画像投射装置)の構成を示している。
この図において、1は光源ランプ(以下、単にランプという)であり、本実施例では、高圧水銀放電ランプが用いられている。ただし、光源ランプ1として、高圧水銀放電ランプ以外の放電型ランプ(例えば、ハロゲンランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ)を用いてもよい。
2はランプ1を保持するランプホルダ、3は防爆ガラス、4はガラス押えである。αはランプ1からの光束を均一な明るさ分布を有する平行光束に変換する照明光学系、βは照明光学系αからの光を色分解して、後述するRGBの3色用の液晶パネルに導き、さらに該液晶パネルからの光を色合成する色分解合成光学系である。
5は色分解合成光学系βからの光(画像)を図示しないスクリーン(被投射面)に投射する投射レンズである。投射レンズ5内には、不図示の投射光学系が収納されている。
6はランプ1、照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納するとともに、投射レンズ5が固定される光学ボックスである。該光学ボックス6には、ランプ1の周囲を囲むランプケース6aが形成されている。
7は光学ボックス6内に照明光学系α及び色分解合成光学系βを収納した状態で蓋をする光学ボックス蓋である。8は商用電源から各基板へのDC電源を作り出すPFC電源基板、9は電源フィルタ基板、10はPFC電源基板8とともに動作してランプ1を点灯駆動するバラスト電源基板である。
11はPFC電源基板8からの電力により、液晶パネルの駆動とランプ1の点灯制御を行う制御基板である。12A,12Bはそれぞれ、後述する下部外装ケース21の吸気口21aから空気を吸い込むことで、色分解合成光学系β内の液晶パネルや偏光板等の光学素子を冷却するための第1及び第2光学系冷却ファンである。13は両光学系冷却ファン12A,12Bからの風を、色分解合成光学系β内の光学素子に導く第1RGBダクトである。
70は第1RGBダクト13に形成された後述する第1の吸気口を覆う第1のゴミ除去フィルタである。
14はランプ1に対して吹き付け風を送り、ランプ1を冷却するランプ冷却ファンである。15はランプ冷却ファン14を保持しつつ、冷却風をランプ1に導く第1ランプダクトである。16はランプ冷却ファン14を保持して、第1ランプダクト15とともにダクトを構成する第2ランプダクトである。
17は下部外装ケース21に設けられた吸気口21bから空気を吸い込み、PFC電源基板8とバラスト電源基板10内に風を流通させることで、これらを冷却するための電源冷却ファンである。18は排気ファンであり、ランプ冷却ファン14からランプ1に送られてこれを冷却した後の熱風を、後述する第2側板B24に形成された排気口24aから排出する。
下部外装ケース21は、ランプ1、光学ボックス6及び電源系基板8〜10及び制御基板11等を収納する。22は下部外装ケース21に光学ボックス6等を収納した状態で蓋をするための上部外装ケースである。23は第1側板であり、第2側板24とともに外装ケース21,22により形成される側面開口を閉じる。下部外装ケース21には、上述した吸気口21a,21bが形成されており、第2側板24には上述した排気口24aが形成されている。下部外装ケース21、上部外装ケース22、第1側板23及び第2側板24によって、該プロジェクタの筐体が構成される。
25は各種信号を取り込むためのコネクタが搭載されたIF基板であり、26は第1側板23の内側に取り付けられたIF補強板である。
27はランプ1からの排気熱を排気ファン18まで導き、筐体内に排気風を拡散させないようにするための排気ダクトである。排気ダクト27は、ランプ1からの光が装置の外部に漏れないようにするための遮光機能を有するランプ排気ルーバー19,20を内部に保持する。
28はランプ蓋である。ランプ蓋28は、下部外装ケース21の底面に着脱可能に配置され、不図示のビスにより固定される。また、29はセット調整脚である。セット調整脚29は、下部外装ケース21に固定されており、その脚部29aの高さを調整可能となっている。脚部29aの高さ調整により、プロジェクタの傾斜角度を調整できる。
30は下部外装ケース21の吸気口21aの外側に取り付けられる第2のゴミ除去フィルタ71を保持するRGB吸気プレートである。
31は色分解合成光学系βを保持するプリズムベースである。32は色分解合成光学系β内の光学素子と液晶パネルを冷却するために、第1及び第2光学系冷却ファン12A,12Bからの冷却風を導くダクト形状部を有するボックスサイドカバーである。33はボックスサイドカバー32と合わさってダクトを形成する第2RGBダクトである。
34は色分解合成光学系β内に配置される液晶パネルから延びたフレキシブル基板が接続され、制御基板11に接続されるRGB基板である。
35はRGB基板34に電気ノイズが入り込まないようにするためのRGB基板カバーである。
(光学構成)
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β及び投射レンズ(投射光学系)5により構成される光学系の構成について図6を用いて説明する。図6において、(A)は光学系の水平断面を、(B)は垂直断面をそれぞれ示す。
次に、前述したランプ1、照明光学系α、色分解合成光学系β及び投射レンズ(投射光学系)5により構成される光学系の構成について図6を用いて説明する。図6において、(A)は光学系の水平断面を、(B)は垂直断面をそれぞれ示す。
同図において、41は連続スペクトルで白色光を発光する放電発光管(以下、単に発光管という)である。42は発光管41からの光を所定の方向に集光する凹面鏡を有するリフレクタである。発光管41とリフレクタ42により光源ランプ1が構成される。
43aは図6(A)に示す水平方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第1シリンダアレイである。43bは第1シリンダアレイ43aの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズセルを複数有する第2シリンダアレイである。44は紫外線吸収フィルタ、45は無偏光光を所定の偏光光に変換する偏光変換素子である。
46は図6(B)に示す垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたフロントコンプレッサである。47はランプ1からの光軸を、ほぼ90度(より詳しくは88度)折り曲げるための反射ミラーである。
43cは垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズセルを複数配列した第3シリンダアレイである。43dは第3シリンダアレイ43cの個々のレンズセルに対応したシリンドリカルレンズアレイを複数有する第4シリンダアレイである。
50は色座標を所定値に調整するために特定波長域の色をランプ1に戻すためのカラーフィルタである。48はコンデンサーレンズである。49は垂直方向において屈折力を有するシリンドリカルレンズで構成されたリアコンプレッサである。以上により、照明光学系αが構成される。
58は青(B:例えば430〜495nm)と赤(R:例えば590〜650nm)の波長領域の光を反射し、緑(G:例えば505〜580nm)の波長領域の光を透過するダイクロイックミラーである。59は透明基板に偏光素子を貼り付けたG用の入射側偏光板であり、P偏光光のみを透過する。60は多層膜により構成された偏光分離面においてP偏光光を透過し、S偏光光を反射する第1偏光ビームスプリッタである。
61R,61G,61Bはそれぞれ、入射した光を反射するとともに画像変調する光変調素子(若しくは画像形成素子)としての赤用反射型液晶パネル、緑用反射型液晶パネル及び青用反射型液晶パネルである。62R,62G,62Bはそれぞれ、赤用1/4波長板、緑用1/4波長板及び青用1/4波長板である。
64aはR光の色純度を高めるためにオレンジ光をランプ1に戻すトリミングフィルタである。64bは透明基板に偏光素子を貼り付けたRB用入射側偏光板であり、P偏光のみを透過する。
65はR光の偏光方向を90度変換し、B光の偏光方向は変換しない色選択性位相差板である。66は偏光分離面においてP偏光を透過し、S偏光を反射する第2偏光ビームスプリッタである。
68BはB用射出側偏光板(偏光素子)であり、B光のうちS偏光成分のみを整流する。68GはG光のうちS偏光成分のみを透過させるG用出側偏光板である。69はR光及びB光を透過し、G光を反射するダイクロイックプリズムである。
以上のダイクロイックミラー58〜ダイクロイックプリズム69により、色分解合成光学系βが構成される。
本実施例において、偏光変換素子45はP偏光をS偏光に変換するが、ここでいうP偏光とS偏光は、偏光変換素子45における光の偏光方向を基準として述べている。一方、ダイクロイックミラー58に入射する光は、第1及び第2偏光ビームスプリッタ60,66での偏光方向を基準として考え、P偏光光であるとする。すなわち、本実施例では、偏光変換素子45から射出された光をS偏光光とするが、同じS偏光光をダイクロイックミラー58に入射する場合はP偏光光として定義する。
(光学的作用)
次に、光学的な作用を説明する。
次に、光学的な作用を説明する。
発光管41から発した光はリフレクタ42により所定の方向に集光される。リフレクタ42は放物面形状の凹面鏡を有し、放物面の焦点位置からの光は該放物面の対称軸に平行な光束となる。但し、発光管41からの光源は理想的な点光源ではなく、有限の大きさを有しているので、集光する光束には放物面の対称軸に平行でない光の成分も多く含まれている。これらの光束は、第1シリンダアレイ43aに入射する。第1シリンダアレイ43aに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、垂直方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。そして、これら複数の分割光束は、紫外線吸収フィルタ44及び第2シリンダアレイ43bを経て、複数の光源像を偏光変換素子45の近傍に形成する。
偏光変換素子45は、偏光分離面と反射面と1/2波長板とを有する。複数の光束は、それぞれの列に対応した偏光分離面に入射し、これを透過するP偏光成分とここで反射するS偏光成分とに分割される。反射されたS偏光成分は反射面で反射し、P偏光成分と同じ方向に射出する。一方、偏光分離面を透過したP偏光成分は、1/2波長板を透過してS偏光成分と同じ偏光成分に変換される。こうして、同じ偏光方向を有する複数の光束が射出する。
偏光変換された複数の光束は、偏光変換素子45から射出した後、フロントコンプレッサ46で圧縮され、反射ミラー47によって88度反射され、第3シリンダアレイ43cに入射する。
第3シリンダアレイ43cに入射した光束は、シリンダレンズセルの数に応じた複数の光束に分割されて集光され、水平方向に並ぶ帯状の複数の光束となる。該複数の分割光束は、第4シリンダアレイ43d及びコンデンサーレンズ48を介してリアコンプレッサ49に入射する。
フロントコンプレッサ46、コンデンサーレンズ48及びリアコンプレッサ49の光学作用によって、複数の光束によって形成される矩形像は互いに重なり合い、矩形の均一な明るさの照明エリアを形成する。この照明エリアに、反射型液晶パネル61R,61G,61Bが配置される。
偏光変換素子45によってS偏光とされた光は、ダイクロイックミラー58に入射する。以下、ダイクロイックミラー58を透過したG光の光路について説明する。
ダイクロイックミラー58を透過したG光は、入射側偏光板59に入射する。G光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光(偏光変換素子45を基準とする場合はS偏光)となっている。そして、G光は入射側偏光板59から射出した後、第1偏光ビームスプリッタ60に対してP偏光として入射し、その偏光分離面を透過してG用反射型液晶パネル61Gへと至る。
ここで、該プロジェクタのIF基板25には、パーソナルコンピュータ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置80が接続されている。制御基板11は、画像供給装置80から入力された画像情報に基づいて反射型液晶パネル61R,61G,61Bを駆動し、これらに各色用の原画を形成させる。これにより、各反射型液晶パネルに入射した光は、反射されるとともに原画に応じて変調(画像変調)される。画像供給装置80とプロジェクタとにより画像表示システムが構成される。
G用反射型液晶パネル61Gにおいては、G光が画像変調されて反射される。画像変調されたG光のうちP偏光成分は、再び第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたG光のうちS偏光成分は、第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面で反射され、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、すべての偏光成分をP偏光に変換した状態(黒を表示した状態)において、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gとの間に設けられた1/4波長板62Gの遅相軸を所定の方向に調整する。これにより、第1偏光ビームスプリッタ60とG用反射型液晶パネル61Gで発生する偏光状態の乱れの影響を小さく抑えることができる。
第1偏光ビームスプリッタ60から射出したG光は、ダイクロイックプリズム69に対してS偏光として入射し、該ダイクロイックプリズム69のダイクロイック面で反射して投射レンズ5へと至る。
一方、ダイクロイックミラー58で反射したR光とB光は、トリミングフィルタ64aに入射する。R光とB光はダイクロイックミラー58によって分解された後もP偏光となっている。そして、R光とB光は、トリミングフィルタ64aでオレンジ光成分がカットされた後、入射側偏光板64bを透過し、色選択性位相差板65に入射する。
色選択性位相差板65は、R光の偏光方向のみを90度回転させる作用を有し、これによりR光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したR光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル61Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したB光は、該第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル61Bへと至る。
R用反射型液晶パネル61Rに入射したR光は、画像変調されて反射される。画像変調されたR光のうちS偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射されて光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたR光のうちP偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
また、B用反射型液晶パネル61Bに入射したB光は、画像変調されて反射される。画像変調されたB光のうちP偏光成分は、再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。一方、画像変調されたB光のうちS偏光成分は、第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射して、投射光としてダイクロイックプリズム69に向かう。
このとき、第2偏光ビームスプリッタ66とR用,B用反射型液晶パネル61R,61Bとの間に設けられた1/4波長板62R,62Bの遅相軸を調整することにより、G光の場合と同じように、R,B光それぞれの黒表示状態での調整を行うことができる。
こうして1つの光束に合成されて第2偏光ビームスプリッタ66から射出したR光とB光は、射出側偏光板68Bで検光されてダイクロイックプリズム69に入射する。また、R光はP偏光のまま射出側偏光板68Bを透過して、ダイクロイックプリズム69に入射する。
射出側偏光板68Bで検光されることにより、B光は、該B光が第2偏光ビームスプリッタ66、B用反射型液晶パネル61B及び1/4波長板62Bを通ることによって生じた無効な成分がカットされた光となる。
そして、ダイクロイックプリズム69に入射したR光とB光は、ダイクロイック面を透過して、該ダイクロイック面にて反射したG光と合成されて投射レンズ5に至る。
そして、合成されたR,G,B光は、投射レンズ5によってスクリーンなどの被投射面に拡大投影される。
以上説明した光路は、反射型液晶パネルが白表示状態の場合である。以下では、反射型液晶パネルが黒表示状態の場合での光路について説明する。
まず、G光の光路について説明する。ダイクロイックミラー58を透過したG光のP偏光光は、入射側偏光板59に入射し、その後第1偏光ビームスプリッタ60に入射してその偏光分離面で透過され、G用反射型液晶パネル61Gへと至る。しかし、反射型液晶パネル61Gが黒表示状態であるため、G光は画像変調されずに反射される。このため、G用反射型液晶パネル61Gで反射された後も、G光はP偏光光のままである。したがって、G光は再び第1偏光ビームスプリッタ60の偏光分離面を透過し、入射側偏光板59を透過して光源側に戻され、投射光から除去される。
次に、R光とB光の光路について説明する。ダイクロイックミラー58で反射したR光とB光のP偏光光は、入射側偏光板64bに入射する。そして、入射側偏光板64bから射出した後、色選択性位相差板65に入射する。色選択性位相差板65は、R光の偏光方向のみを90度回転する作用を持つため、R光はS偏光として、B光はP偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射する。
S偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したR光は、その偏光分離面で反射され、R用反射型液晶パネル61Rへと至る。また、P偏光として第2偏光ビームスプリッタ66に入射したB光は、その偏光分離面を透過してB用反射型液晶パネル61Bへと至る。
ここで、R用反射型液晶パネル61Rは黒表示状態であるため、R用反射型液晶パネル61Rに入射したR光は画像変調されないまま反射される。このため、R用反射型液晶パネル61Rで反射された後も、R光はS偏光光のままである。したがって、R光は再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面で反射し、入射側偏光板64bを通過して光源側に戻され、投射光から除去される。これにより、黒表示がなされる。
一方、B用反射型液晶パネル61Bに入射したB光は、B用反射型液晶パネル61Bが黒表示状態であるため、画像変調されないまま反射される。このため、B用反射型液晶パネル61Bで反射された後も、B光はP偏光光のままである。したがって、B光は再び第2偏光ビームスプリッタ66の偏光分離面を透過し、色選択性位相差板65によりP偏光に変換され、入射側偏光板64bを透過して、光源側に戻され、投射光から除去される。
図6(B)中の点線OP1は、各液晶パネルの短辺方向に対応する第1の方向(以下、パネル短辺方向という)を含む第1の断面での光路を示す。また、図6(A)中の点線OP2は、各液晶パネルの長辺方向に対応する第2の方向(以下、パネル長辺方向という)を含む第2の断面での光路を示している。
ここで、色分解合成光学系βは、複数の色分離面(偏光分離面やダイクロイック面)を含む光学系であって、照明光学系αからの光を複数の色光に分解して、該複数の色光を複数の液晶パネル61R,61G,62Bに導く。また、色分解合成光学系βは、複数の液晶パネル61R,61G,62Bからの複数の色光を合成して投射レンズ5に導く。そして、各色分離面の法線(図2のn参照)は、パネル短辺方向81に平行な断面(第1の断面)に含まれる。
パネル短辺方向(第1の断面)では、各偏光ビームスプリッタに入射角度特性がある。このため、パネル短辺方向において照明光学系αから各偏光ビームスプリッタの偏光分離面及び各液晶パネルに入射する光線の入射角度は、パネル長辺方向(第2の断面)での入射角度よりも小さく(Fナンバーとしては大きく)設定されている。
一方、パネル長辺方向では、ランプ1からの光をより多く取り込むため、パネル短辺方向に比べて、上記入射角度は大きく(Fナンバーとしては小さく)設定されている。
このように、本実施例の照明光学系αでは、パネル短辺方向の方がパネル長辺方向よりもFナンバーが大きい。
(シフト機構)
次に、図1、図2、図3、図4、図7、図8及び図9を用いて、投射レンズ5のシフト機構について説明する。図1は、パネル長辺方向(第2の断面)76における色分解合成光学系β(ただし、第2の偏光ビームスプリッタ66及びダイクロイックプリズム69のみを示す:図2でも同じ)とシフト機構Sとを示す。図2は、パネル短辺方向(第1の断面)81における色分解合成光学系βとシフト機構Sとを示す。また、図1及び図2では、説明を簡単にするために、液晶パネルは1つのみをLPとして示している(R用反射型液晶パネル61R又はB用反射型液晶パネル61Bに相当する)。
次に、図1、図2、図3、図4、図7、図8及び図9を用いて、投射レンズ5のシフト機構について説明する。図1は、パネル長辺方向(第2の断面)76における色分解合成光学系β(ただし、第2の偏光ビームスプリッタ66及びダイクロイックプリズム69のみを示す:図2でも同じ)とシフト機構Sとを示す。図2は、パネル短辺方向(第1の断面)81における色分解合成光学系βとシフト機構Sとを示す。また、図1及び図2では、説明を簡単にするために、液晶パネルは1つのみをLPとして示している(R用反射型液晶パネル61R又はB用反射型液晶パネル61Bに相当する)。
図1に示したパネル長辺方向76において液晶パネルLPから射出した主光線の拡がり角度77は、図2に示したパネル短辺方向81において液晶パネルLPから射出した主光線の拡がり角度82よりも大きい。このことは、図1及び図2には示していないが、ランプ1からの光を液晶パネルLPに照射する照明光学系αのFナンバーが、パネル短辺方向81においてパネル長辺方向76よりも大きいことを意味する。
図1及び図2において、液晶パネルLPから拡がりながら射出した主光線は、第2の偏光ビームスプリッタ66及びダイクロイックプリズム69を介して投射レンズ5に導かれる。第2の偏光ビームスプリッタ66及びダイクロイックプリズム69(実際には色分解合成光学系βの全体)は、支持部材としてのプリズムベース78に位置決めされて取り付けられている。すなわち、プリズムベース78は、第2の偏光ビームスプリッタ66及びダイクロイックプリズム69を支持している。
第2の偏光ビームスプリッタ66及びダイクロイックプリズム69に対して投射レンズ5が倒れると画像劣化の原因となる。焦点深度は、液晶パネルLPの画素ピッチ×Fナンバーに比例する。このため、Fナンバーが倍異なると、焦点深度も倍異なる。
シフト機構Sは、投射レンズ5を保持しつつ、投射レンズ5を各液晶パネルに対してパネル短辺方向81とパネル長辺方向76にシフトさせる機構である。なお、図6(B)から分かるように、実際のB用反射型液晶パネル61Bの長辺方向はシフト機構Sによる投射レンズ5のシフト方向とは異なる。しかし、B用反射型液晶パネル61Bの長辺方向を含む断面(第2の断面)において投射レンズ5はシフトする。このような場合を含めて、本実施例では、シフト機構Sが投射レンズ5をパネル長辺方向76にシフトさせるという。このことは、液晶パネルがどのような向きで配置されていても同じである。
シフト機構Sは、プリズムベース78に取り付けられている。具体的には、シフト機構Sは、プリズムベース78(つまりは液晶パネルLP)に対してパネル長辺方向76にシフト可能となるようにプリズムベース78に取り付けられた第1のシフト板79を有する。また、シフト機構Sは、プリズムベース78に対してパネル短辺方向81にシフト可能となるように第1のシフト板79に取り付けられた第2のシフト板80を有する。これら第1のシフト板79及び第2のシフト板80は、投射レンズ5の光軸方向に積層されており、それぞれ投射レンズ5の光軸方向に対して直交する方向であるパネル長辺方向76及びパネル短辺方向81にシフトする。
そして、シフト機構Sは、パネル短辺方向81での投射レンズ5のシフト可能量(第2のシフト板80のシフト可能量)が、パネル長辺方向76でのシフト可能量(第1のシフト板79のシフト可能量)よりも大きくなるように構成されている。言い換えれば、パネル長辺方向76での投射レンズ5のシフト可能量が、パネル短辺方向81でのシフト可能量よりも小さくなるように構成されている。
シフト板は、そのシフト可能量が小さい方がシフト用座面の面積の変化が小さいので、がた量を小さくすることができる。がた量が小さいほど、投射レンズ5の倒れを減らすことができる。このため、本実施例では、Fナンバーが大きいパネル短辺方向81でシフトする第2のシフト板80のシフト可能量を、Fナンバーが小さいパネル長辺方向76でシフトする第1のシフト板79のシフト可能量よりも大きく設定している。
これにより、シフト可能量が大きく、投射レンズ5に倒れが生じやすいシフト方向と、照明光学系αにおいてFナンバーが大きいために焦点深度が深く、投射レンズ5の倒れの許容量が大きい方向とを一致させている。言い換えれば、シフト可能量が小さく、投射レンズ5の倒れが生じにくいシフト方向と、照明光学系αにおいてFナンバーが小さいために焦点深度が浅く、投射レンズ5の倒れの許容量が小さい方向とを一致させている。このような設定により、シフト機構Sによる投射レンズ5の倒れの影響を受けにくく、画像劣化の少ないプロジェクタを実現することができる。また、パネル短辺方向81とパネル長辺方向76とでそれぞれ十分な投射レンズ5のシフト可能量を確保することができる。
図3には、投射レンズ5のイメージサークル73と、長辺の長さと短辺の長さの比が4:3であり、短辺の長さがAの液晶パネル72との関係を示している。なお、実際には投射レンズが液晶パネルに対してシフトするが、ここでは液晶パネルが投射レンズに対してシフトするものとして説明する。このことは、図4の説明でも同じである。
図3の左図に示すように、液晶パネル72を、イメージサークル73の中心(投射レンズ5の光軸位置)から短辺方向に短辺の長さの50%(0.5A)だけシフト可能とした場合、イメージサークル73の半径は、最低1.2Aだけ必要となる。
図3の右図は、左図と同じイメージサークル73に対して、液晶パネル72を、イメージサークル73の中心から長辺方向にシフトさせた場合を示す。この場合、シフト可能量は0.43Aとなり、短辺方向でのシフト可能量(0.5A)よりも少なくなる。
図4には、投射レンズ5のイメージサークル75と、長辺の長さと短辺の長さの比が16:9であり、短辺の長さがAの液晶パネル74との関係を示している。
図4の左図に示すように、液晶パネル74を、イメージサークル75の中心から短辺方向に短辺の長さの50%(0.5A)だけシフト可能とした場合、イメージサークル75の半径は、最低1.3Aだけ必要となる。
図4の右図は、左図と同じイメージサークル75に対して、液晶パネル74を、イメージサークル75の中心から長辺方向にシフトさせた場合を示す。この場合、シフト可能量は0.34Aとなり、短辺方向でのシフト可能量(0.5A)よりも少なくなる。
このことから分かるように、長辺と短辺の長さが異なる液晶パネルを投射レンズのイメージサークル内でシフトさせる場合には、必ず長辺方向でのシフト可能量が短辺方向でのシフト可能量よりも小さくなる。したがって、シフト可能量の大きい方向及び小さい方向と、前述したFナンバーの大きい方向と小さい方向とを合わせることが好ましい。
なお、本実施例では、互いに異なる2方向にシフト可能な2つのシフト板79,89を積層配置したシフト機構について説明したが、1つのシフト板が該2方向にシフト可能なシフト機構を用いてもよい。
図7には、本発明の実施例2として、実施例1で説明したシフト機構Sのより具体的な構成を示している。図7は、シフト機構S′を投射レンズ5の光軸方向から見て示した図である。なお、本実施例において、実施例1と共通する構成要素には、実施例1と同符号を付す。
第1のシフト板79は、プリズムベース78に対して3箇所の座面89,90,91で接している。図中の右側に示す側面図において、第1のシフト板79には座面91が形成されており、該座面91はプリズムベース78に接している。
第2のシフト板80は、第1のシフト板79に対して、3つの座面92,93,94で接している。
第1のシフト板79の座面89,90,91の中心部には、パネル長辺方向に延びる長穴部82,83,84が形成されており、各長穴部には、プリズムベース78から突出したボスが挿入されている。長穴部82とボスとはパネル短辺方向で互いに係合している。一方、長穴部83,84とボスとはパネル短辺方向で係合しておらず、両長穴部83,84の外側の面間の幅L2でパネル短辺方向での係合精度を出している。
第2のシフト板80の座面92,93,94の中心部には、パネル短辺方向に延びる長穴部85,86,87が形成されており、各長穴部には、第1のシフト板79から突出したボスが挿入されている。長穴部85とボスとはパネル長辺方向で互いに係合している。一方、長穴部86,87とボスとはパネル長辺方向で係合しておらず、両長穴部85,87の外側の面間の幅L3でパネル長辺方向での係合精度を出している。
図7の下図は、シフト機構S′の側面図である。第1のシフト板79と第2のシフト板80は、フリクション付のバネ95〜99によってそれぞれ、プリズムベース78と第1のシフト板79に押し当てられている。
なお、図7には、第1のシフト板79と第2のシフト板80がそれぞれ、長穴部にボスを挿入することでパネル長辺方向とパネル短辺方向にシフト可能に保持される構成を示した。ただし、これは一例であり、第1のシフト板と第2のシフト板をレール構造によってパネル長辺方向とパネル短辺方向にそれぞれシフト可能に保持してもよい。図8にその構成を示す。
図8に示すように、プリズムベース78と第1のシフト板79の外形部にレール部104〜109を設け、該レール部104〜109によって第1のシフト板79と第2のシフト板80をシフト可能に保持している。第1のシフト板79と第2のシフト板80はそれぞれ、レール部108とレール部105に設けられた片寄せバネ102,103によってパネル短辺方向の片側とパネル長辺方向の片側に付勢されている。
このような構成により、プリズムベース78と第1のシフト板79との間、及び第1のシフト板79と第2のシフト板80との間の接触面積を容易に増すことができ、強度的に有利な構成を実現することができる。
また、図8の上図において点線の丸で囲んだ部分の側面図を、図8の右側に示す。第2のシフト板80には、板バネ108が取り付けられている。板バネ108は、その一部が曲面形状を有し、該曲面形状部分が撓むことにより、第1のシフト板79をプリズムベース78に押し付ける。また、曲面形状部分は、第1のシフト板79のシフト方向(図中に矢印で示す)に沿った方向に曲がっているため、第1のシフト板79がシフトしても板ばね108が第1のシフト板79を傷つけることはない。
上記実施例1で説明したプロジェクタは、パネル短辺方向が重力方向と一致するように設置される。このような設置方法には、台の上に置く通常の設置方法と、上下を逆にして天吊りする設置方法とがある。天吊り状態では、通常設置状態に対して、パネル短辺方向において重力方向が逆転し、シフト機構が有する重力方向の違いによるがた量の違いによって、投射レンズ5の倒れ量が変化する。
しかし、実施例1で説明したように、パネル短辺方向では照明光学系のFナンバーが大きく、焦点深度が深いので、投射レンズ5の倒れ量の変化に対して有利な構成となっている。
図9には、本発明の実施例3として、図8に示したシフト機構に、第1のシフト板79と第2のシフト板80のシフト量をアクチュエータを用いて変化させることができる機能を追加したシフト機構S′″を示している。
シフト機構S′″において、第1のシフト板79には、切り欠き部112が設けられており、切り欠き部112の内側にパネル長辺方向に延びるラックギア111が形成されている。また、第2のシフト板80にも切り欠き部113が設けられており、切り欠き部113の内側にパネル短辺方向に延びるラックギア114が形成されている。
ラックギア111には、モータ109の出力軸に取り付けられた駆動ギア110が噛み合っている。モータ109が回転することにより、第1のシフト板79はパネル長辺方向にシフトする。
また、ラックギア114には、不図示のモータの出力軸に取り付けられた駆動ギア120が噛み合っている。モータが回転することにより、第2のシフト板80はパネル短辺方向にシフトする。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
1 光源ランプ
5 投射レンズ
59,64b,68B,68G 偏光板
61R,61G,61B 反射型液晶パネル
62R,62G,62B 1/4波長板
73,75 投射レンズのイメージサークル
78 プリズムベース78
79,80 シフト板
S シフト機構
5 投射レンズ
59,64b,68B,68G 偏光板
61R,61G,61B 反射型液晶パネル
62R,62G,62B 1/4波長板
73,75 投射レンズのイメージサークル
78 プリズムベース78
79,80 シフト板
S シフト機構
Claims (3)
- 原画を形成する画像形成素子と、
光源からの光を前記画像形成素子に照射する照明光学系と、
前記画像形成素子からの光を被投射面に投射する投射光学系と、
前記投射光学系を、前記画像形成素子に対して、該画像形成素子の短辺方向に対応する第1の方向と該画像形成素子の長辺方向に対応する第2の方向とにシフトさせるシフト機構とを有し、
前記照明光学系は、前記第1の方向でのFナンバーが前記第2の方向でのFナンバーより大きく、
前記シフト機構による前記投射光学系の前記第1の方向でのシフト可能量が、前記第2の方向でのシフト可能量より大きいことを特徴とする画像投射装置。 - 前記照明光学系からの光を複数の色光に分解して、該複数の色光を複数の前記画像形成素子に導き、前記複数の画像形成素子からの前記複数の色光を合成して前記投射光学系に導く色分解合成光学系と、
該色分解合成光学系を支持する支持部材とを有し、
前記シフト機構は、前記支持部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の画像投射装置。 - 複数の色分離面を含む光学系であって、前記照明光学系からの光を複数の色光に分解して、該複数の色光を複数の前記画像形成素子に導き、前記複数の画像形成素子からの前記複数の色光を合成して前記投射光学系に導く色分解合成光学系を有し、
前記各色分離面の法線が、前記第1の方向に平行な断面に含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像投射装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003647A JP2010160409A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 画像投射装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2009003647A JP2010160409A (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 画像投射装置 |
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Family Applications (1)
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-
2009
- 2009-01-09 JP JP2009003647A patent/JP2010160409A/ja active Pending
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