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JP2010125821A - ターゲット支持装置及び記録装置 - Google Patents

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JP2010125821A
JP2010125821A JP2008306186A JP2008306186A JP2010125821A JP 2010125821 A JP2010125821 A JP 2010125821A JP 2008306186 A JP2008306186 A JP 2008306186A JP 2008306186 A JP2008306186 A JP 2008306186A JP 2010125821 A JP2010125821 A JP 2010125821A
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Motoharu Habatake
元晴 羽畑
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Abstract

【課題】支持部材の支持面上に支持されたターゲットと対応するチャンバ内の第1空間域の容積を小さくしても、吸引孔を介してターゲットに作用する吸引力が過大になることを抑制することが可能なターゲット支持装置及び記録装置を提供する。
【解決手段】プラテンユニット31は、連続紙12を支持可能な支持面61aを有し且つ複数の吸引孔62が形成されたプラテン61と、プラテン61における支持面61aとは反対側に各吸引孔62に連通するように設けられたチャンバ74と、チャンバ74内を支持面61a上の連続紙12と対応する負圧形成空間域75と、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77とに容積可変に区画する区画板70と、負圧形成空間域75を吸引する吸引装置78とを備える。チャンバ74における負圧形成空間域75と、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77との間にはこれらを連通するクリアランス73が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば記録用紙などのターゲットを支持するターゲット支持装置及び該ターゲット支持装置を備えた記録装置に関する。
一般に、上流側から下流側へ搬送される長尺状のターゲットをプラテン上に吸着しつつ摺動させて搬送する記録装置が知られている。こうした記録装置としては、従来、ターゲット(ペーパー)のサイズに応じてプラテン(ガイドプレート)に形成された多数の吸引孔(吸着孔)のうちターゲットの吸着領域外(ペーパー領域外)に位置する吸引孔を閉塞プレートのスライド移動により閉塞して、ターゲットの記録処理への悪影響を抑えたりするもの(例えば、特許文献1)や、プラテン内で多数の吸引孔(ピンホール)と連通する負圧室(空間)の容積を負圧室の壁面(壁)を摺動させることで変化させてターゲット(記録媒体)の吸引ロスを減少させるもの(例えば、特許文献2)が提案されている。
特開2007−260913号公報 特開昭61−280966号公報
ところで、特許文献1では、ペーパー領域外の多くの吸着孔が閉塞プレートで閉塞されると、ペーパーに吸引力を作用させる吸着孔の数が少なくなって、ペーパーに作用する吸引力が過大になってしまうという問題があった。
また、特許文献2では、空間19を空間19aと空間19bとに区画する壁24が摺動クリアランスをほぼゼロにするように加工されているため、負圧室として機能する空間19aの容積が小さくなるように壁24が摺動した場合には、記録媒体に作用する吸引力が過大になってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その目的とするところは、支持部材の支持面上に支持されたターゲットと対応するチャンバ内の第1空間域の容積を小さくしても、吸引孔を介してターゲットに作用する吸引力が過大になることを抑制することが可能なターゲット支持装置及び記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のターゲット支持装置は、ターゲットを支持可能な支持面を有し且つ該支持面上に開口する複数の吸引孔が形成された支持部材と、該支持部材における前記支持面とは反対側に前記各吸引孔に連通するように設けられたチャンバと、該チャンバ内を前記支持部材の前記支持面上に支持された前記ターゲットの裏面と対応する第1空間域と該第1空間域に対して前記支持面に沿う方向で隣接する第2空間域とに容積可変に区画する可動壁と、該可動壁により区画された前記第1空間域及び前記第2空間域のうち前記第1空間域を吸引する吸引手段とを備え、前記チャンバにおける前記第1空間域と前記第2空間域との間には該両空間域を連通する連通部が設けられている。
この発明によれば、チャンバにおける第1空間域と第2空間域との間には該両空間域を連通する連通部が設けられているため、第1空間域の容積を小さくした状態で該第1空間域を吸引手段によって吸引しても、該第1空間域に発生する負圧が大きくなりすぎることはない。したがって、支持部材の支持面上に支持されたターゲットと対応するチャンバ内の第1空間域の容積を小さくしても、吸引孔を介してターゲットに作用する吸引力が過大になることを抑制することが可能となる。
本発明のターゲット支持装置において、前記連通部は、前記チャンバを形成する面と前記可動壁の端部との間に該可動壁の前記支持面に沿う方向への移動を許容するように形成されるクリアランスにより構成されている。
この発明によれば、チャンバを形成する面と可動壁の端部との間に該可動壁の支持面に沿う方向への移動を許容するように形成されるクリアランスを連通部としても機能させることが可能となる。すなわち、新たに加工や部品の追加を必要とすることなく、連通部を形成することが可能となる。
本発明のターゲット支持装置において、前記連通部は、前記可動壁に対して該可動壁の表裏方向に貫通形成された孔又は該可動壁の端部に切欠形成された切欠部により構成されている。
この発明によれば、連通部の構成を簡単にすることが可能となる。
本発明の記録装置は、上記構成のターゲット支持装置と、該ターゲット支持装置に支持されたターゲットに記録処理を施す記録手段とを備えた。
この発明によれば、上記ターゲット支持装置と同様の作用効果を得ることが可能となる。
以下、本発明の記録装置をインクジェット式プリンタに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1に示すように、記録装置としてのインクジェット式プリンタ11は、長尺状のターゲットとしての連続紙12を繰り出す繰り出し部13と、該繰り出し部13から繰り出された連続紙12に順次印刷を行って乾燥する本体部14と、該本体部14で印刷が行われて乾燥された連続紙12を巻き取る巻き取り部15とを備えている。すなわち、本体部14は直方体状の本体ケース16を備えており、連続紙12の搬送方向において上流側となる本体ケース16の左側に繰り出し部13が配設されるとともに下流側となる本体ケース16の右側に巻き取り部15が配設されている。
繰り出し部13は本体ケース16の左面下端部から鉛直面に沿って左方に延びる前後一対の支持板17を備えている。両支持板17の上面左端部には支持凹部(図示略)がそれぞれ形成されており、該両支持凹部には中央部にロール状の連続紙12が支持された巻き軸18の両端部がそれぞれ回転可能に支持されている。したがって、両支持板17間にロール状の連続紙12が配置されている。
繰り出し部13は本体ケース16の左面中央部から左方に向かって水平に延びる平板状の繰り出し台19を備えており、該繰り出し台19の先端部には巻き軸18から繰り出される連続紙12を巻き掛けて繰り出し台19の上面に導くための中継ローラ20が回転可能に設けられている。
本体部14の本体ケース16内における上下方向の中央部よりもやや上寄りの位置には、本体ケース16内を上下に区画する矩形状のフレーム21が設けられており、本体ケース16内におけるフレーム21よりも上側の領域は連続紙12に印刷を行うための印刷室22とされている。一方、本体ケース16内におけるフレーム21よりも下側の領域には、左右方向に並ぶように区画された3つの区画室23,24,25が形成されている。これら3つの区画室は、左から順に第1区画室23、第2区画室24、第3区画室25とされている。
本体ケース16の左壁には繰り出し台19の上面から第1区画室23内に連続紙12を搬入するための搬入口(図示略)が設けられており、第1区画室23には該搬入口と近接位置で対向するように引き込み駆動ローラ26が回転駆動可能に設けられている。そして、この引き込み駆動ローラ26を駆動することで、連続紙12が上記搬入口を介して第1区画室23内へ引き込まれるようになっている。
第1区画室23内におけるフレーム21の下面には前後一対の支持プレート27が所定間隔を置いて垂設されており、該両支持プレート27は引き込み駆動ローラ26よりも右側に位置している。両支持プレート27の下端部間には中継ローラ28が回転可能に支持されている。
第1区画室23内における引き込み駆動ローラ26と中継ローラ28との間には昇降機構(図示略)の駆動に基づき昇降移動する昇降ローラ29が設けられている。この昇降ローラ29に対しては、引き込み駆動ローラ26側から搬送される連続紙12が下側から巻き掛けられる。
ここで、引き込み駆動ローラ26と中継ローラ28との間に位置する連続紙12の長さは、昇降ローラ29が下降するほど長くなるとともに、昇降ローラ29が上昇するほど短くなるようになっている。すなわち、昇降ローラ29が下側に位置するほど引き込み駆動ローラ26と中継ローラ28との間の連続紙12の搬送距離が長くなるとともに、昇降ローラ29が上側に位置するほど引き込み駆動ローラ26と中継ローラ28との間の連続紙12の搬送距離が短くなるようになっている。そして、昇降ローラ29側から搬送される連続紙12は、印刷室22の左端部寄りの位置に向かうように中継ローラ28に巻き掛けられる。
図1に示すように、フレーム21を挟んで中継ローラ28と対向する印刷室22内の位置には中継ローラ30が設けられている。そして、中継ローラ28側からフレーム21内を通り抜けて搬送される連続紙12は、中継ローラ30に左下方から巻き掛けられて右方向に向かって水平に搬送されるようになっている。
印刷室22内における中継ローラ30よりも右側の領域のフレーム21上には、直方体状のターゲット支持装置としてのプラテンユニット31が設けられている。印刷室22内におけるプラテンユニット31の右側には、該プラテンユニット31を挟んで中継ローラ30と対向するように転換ローラ32が設けられている。この場合、中継ローラ30の上面、プラテンユニット31の上面、及び転換ローラ32の上面は、互いに面一になっている。
中継ローラ30からプラテンユニット31の上面に沿って水平右方向に搬送される連続紙12は、転換ローラ32に左上方から巻き掛けられてその搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換される。そして、転換ローラ32によって搬送方向が鉛直下方向に転換された連続紙12は、フレーム21内を通り抜けて第3区画室25内に搬送される。
印刷室22内におけるプラテンユニット31の前後両側には左右方向に延びるガイドレール40(図1では二点鎖線で示す)が対をなすように設けられており、該ガイドレール40の上面はプラテンユニット31の上面よりも高くなっている。両ガイドレール40の上面には、矩形板状のキャリッジ41が該両ガイドレール40に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。そして、キャリッジ41は、駆動機構(図示略)の駆動に基づき両ガイドレール40上を左右方向に移動するようになっている。
キャリッジ41の下面には矩形板状のスライド板42が該キャリッジ41に対して前後方向にスライド移動可能に設けられており、該スライド板42の下面には記録手段としての記録ヘッド43が支持されている。また、印刷室22内の上端部にはインクを一時貯留するための複数のバルブユニット44が設けられている。各バルブユニット44には互いに色の異なるインクが一時貯留されている。
各バルブユニット44は、記録ヘッド43とそれぞれインク供給チューブ(図示略)を介して接続されており、該各インク供給チューブを介して記録ヘッド43に各インクを供給するようになっている。記録ヘッド43の下面には複数のノズル開口(図示略)が設けられており、各バルブユニット44から供給されたインクを該各ノズル開口からプラテンユニット31上に搬送されて停止された状態の連続紙12に向かって噴射することで記録処理としての印刷が行われるようになっている。
また、本体ケース16内には、互いに色の異なるインクを収容した複数のインクカートリッジ(図示略)が着脱自在に装着されており、該各インクカートリッジはインク供給チューブ(図示略)を介して各バルブユニット44とインク供給可能な状態でそれぞれ接続されている。
さらに、本体ケース16内には、各インクカートリッジ(図示略)内のインクを加圧するための加圧ポンプ(図示略)が設けられており、該加圧ポンプの駆動により各インクカートリッジ内のインクがインク供給チューブ(図示略)を介して各バルブユニット44にそれぞれ加圧供給されるようになっている。なお、印刷室22内のフレーム21上における転換ローラ32の右側には、記録ヘッド43のクリーニング等のメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット45が設けられている。
図1に示すように、第3区画室25内における左寄りの位置には印刷後の連続紙12を強制的に乾燥させるための直方体状の強制乾燥装置46が設けられている。そして、転換ローラ32に巻き掛けられて鉛直下方に搬送された連続紙12は、強制乾燥装置46内を通って該強制乾燥装置46の下側に回転可能に設けられた反転ローラ47に左上方から巻き掛けられてやや右斜め上方に向かって搬送されるようになっている。
反転ローラ47から右斜め上方に向かって搬送された連続紙12は、第3区画室25内における右下部に回転可能に設けられた中継ローラ48に左下方から巻き掛けられ、第3区画室25内を本体ケース16の右壁に沿うように上方に向かって搬送されるようになっている。第3区画室25内における反転ローラ47と中継ローラ48との間の位置には、強制乾燥装置46によって強制乾燥された後の連続紙12に張力を付与するように該連続紙12を下側から押圧するダンサーローラ49が設けられている。
また、本体ケース16の右壁における第3区画室25の上端部と対応する位置には連続紙12を巻き取り部15側へ搬出するための搬出口(図示略)が設けられており、第3区画室25には上記搬出口と近接位置で対向するように送り出し駆動ローラ50が回転駆動可能に設けられている。そして、この送り出し駆動ローラ50を駆動することで、連続紙12が上記搬出口を介して巻き取り部15側へ送り出されるようになっている。
巻き取り部15は直方体状の巻き取りフレーム51を備えており、該巻き取りフレーム51の高さは送り出し駆動ローラ50の高さとほぼ同じになっている。巻き取りフレーム51の前面における上端部には中継ローラ52が回転可能に設けられている。そして、上記搬出口(図示略)から送り出される連続紙12は、中継ローラ52に左上方から巻き掛けられ、真下に向かって搬送されるようになっている。
巻き取りフレーム51の前面における中継ローラ52の下側の位置には中継ローラ53が回転可能に設けられている。そして、中継ローラ52側から搬送される連続紙12は、中継ローラ53に左側から巻き掛けられて右斜め下方に向かって搬送されるようになっている。巻き取りフレーム51の前面における中継ローラ53の右斜め下方には前方に向かって延びる巻き取り駆動軸54が巻き取りフレーム51に対して回転駆動可能に支持されている。巻き取り駆動軸54には、中継ローラ53側から搬送される連続紙12が巻き付けられており、該巻き取り駆動軸54の回転駆動により連続紙12が順次巻き取られるようになっている。
次に、プラテンユニット31の構成について詳述する。
図2〜図4に示すように、プラテンユニット31は、上端が開口した有底矩形箱状をなすケース60と、該ケース60の上端開口を塞ぐ支持部材としての矩形板状のプラテン61とを備えている。ここで、図2はプラテン61の平面図であり、図3はプラテン61を省略した状態のプラテンユニット31の斜視図であり、図4はプラテンユニット31の断面模式図である。
図2に示すように、プラテン61の上面は連続紙12を支持する支持面61aとされ、該支持面61a上にはプラテン61を上下に貫通してなる多数の吸引孔62の上端が開口している。各吸引孔62は吸引孔62が前後方向に複数並んでなる吸引孔列62Aを複数構成するように配列されている。各吸引孔列62Aは2列で1組とされ、該各組の吸引孔列62Aは左右方向に等間隔で並んでいる。
図3に示すように、ケース60の内底面には前後方向に延びる左右一対の凹溝63が設けられている。すなわち、両凹溝63はケース60の内底面における左右方向の中央部を挟んだ両側に配置されている。両凹溝63内には該両凹溝63に沿って延びる丸棒状の軸部材64がそれぞれ収容されており、該両軸部材64の前後両端部はケース60の前壁65及び後壁66を貫通している。この場合、両軸部材64の前後両端部は、それぞれケース60の前壁65及び後壁66によって回転可能に支持されている。
ケース60外における両軸部材64の後端はそれぞれモータ67及びモータ68に接続されている。両モータ67,68は、同一の構成(互いに能力が同じ)になっており、互いに同期して駆動されるようになっている。ケース60内における両軸部材64の前後方向の中央部を挟んだ両側には、ねじ山の巻き方向が互いに逆方向となるように、それぞれねじ部が形成されている。
すなわち、ケース60内において、両軸部材64は、前後方向の中央部と後端部との間の部分に順ねじ部64aが形成されており、前後方向の中央部と前端部との間の部分に逆ねじ部64bが形成されている。そして、両軸部材64の順ねじ部64a及び逆ねじ部64bには、ブロック状のナット部材69が該両軸部材64の前後方向の中央を挟んで対をなすようにそれぞれ螺合している。
図3及び図4に示すように、ケース60内には、左右方向に真っ直ぐに延びる断面視L字状をなす可動壁としての前後一対の区画板70が配置されている。両区画板70は、鉛直面と平行な平板状の鉛直部70aと、該鉛直部70aの上端から外側へ水平に延びる平板状の水平部70bとを備えている。両区画板70は、ケース60内における前後方向の幅一杯まで延びており、左右両端はケース60の左壁71の内面及び右壁72の内面にそれぞれ摺接している。
前側の区画板70における鉛直部70aの内面には両軸部材64の順ねじ部64aと螺合したナット部材69がそれぞれ固定されており、後側の区画板70における鉛直部70aの内面には両軸部材64の順ねじ部64aと螺合したナット部材69がそれぞれ固定されている。また、両区画板70の上端(水平部70bの上面)とプラテン61の下面(内面)との間及び両区画板70(鉛直部70a)の下端とケース60の内底面との間には、両区画板70のプラテン61の支持面61aに沿う方向(水平方向)への移動を許容するように、連通部としてのクリアランス(隙間)73がそれぞれ形成されている。
そして、両モータ67,68によって両軸部材64が正方向に回転された場合には該両軸部材64に螺合したそれぞれの一対のナット部材69同士が前後方向において互いに近づくように移動し、両モータ67,68によって両軸部材64が逆方向に回転された場合には該両軸部材64に螺合したそれぞれの一対のナット部材69同士が前後方向において互いに離れるように移動するようになっている。
すなわち、両モータ67,68によって両軸部材64が正方向に回転された場合には両区画板70が各ナット部材69の移動にともなって前後方向において互いに近づくように移動し、両モータ67,68によって両軸部材64が逆方向に回転された場合には両区画板70が各ナット部材69の移動にともなって前後方向において互いに離れるように移動するようになっている。この場合、両区画板70は、両軸部材64の中央部からの前後方向の距離が常に互いに同じになるように設定されている。
図3及び図4に示すように、プラテン61とケース60とで形成される閉空間(プラテンユニット31の内部空間)はチャンバ74とされている。すなわち、プラテン61の内面(下面)及びケース60の内面はチャンバ74を形成している。そして、チャンバ74は両区画板70によって前後方向に隣接して並ぶ3つの空間域に区画されている。
すなわち、両区画板70は、チャンバ74内を、該両区画板70で挟まれた内側の領域である第1空間域としての負圧形成空間域75と、前側の区画板70を隔てて負圧形成空間域75と隣接する第2空間域としての前側隣接空間域76と、後側の区画板70を隔てて負圧形成空間域75と隣接する第2空間域としての後側隣接空間域77とに区画している。
したがって、両区画板70が前後方向において互いに近づく方向及び互いに離れる方向に移動することで、負圧形成空間域75、前側隣接空間域76、及び後側隣接空間域77の容積が変化するようになっている。この場合、負圧形成空間域75、前側隣接空間域76、及び後側隣接空間域77の容積の和は、常に一定となる。両区画板70の間隔はプラテン61の支持面61aに支持される連続紙12の幅に合わせて設定されるため、負圧形成空間域75は支持面61aに支持される連続紙12の裏面と対応するようになっている。
なお、本実施形態では図2及び図4に実線で示すようにインクジェット式プリンタ11に使用できる連続紙12のうち最も幅狭の連続紙12が用いられているが、幅広の連続紙12を用いた場合には図4の2点鎖線で示すように支持面61aに支持される連続紙12の裏面と負圧形成空間域75が対応するように両区画板70の間隔が適宜変更される。
ケース60の底壁における前後方向の中央部には複数(本実施形態では4つ)の吸引手段としての吸引装置78が左右方向に沿って間隔を置いて設けられており、該各吸引装置78は負圧形成空間域75と対応している。各吸引装置78は、プロペラファン78aを備えており、該プロペラファン78aを回転駆動させることで負圧形成空間域75を吸引して該負圧形成空間域75に負圧を発生するようになっている。
次に、インクジェット式プリンタ11の作用について説明する。
さて、インクジェット式プリンタ11によって連続紙12の印刷を行う場合には、プラテン61の支持面61a上に停止状態で支持された連続紙12の幅に合わせて両区画板70を移動させ、負圧形成空間域75を支持面61a上の連続紙12と対応させる。続いて、吸引装置78を駆動すると負圧形成空間域75に負圧が発生し、該負圧が支持面61a上の連続紙12と対応する各吸引孔62を介して該連続紙12に吸引力が作用する。この吸引力により、支持面61a上の連続紙12が該支持面61a上に吸着された状態となる。
この状態で、記録ヘッド43から支持面61a上の連続紙12にインクを噴射すると、該連続紙12の表面に印刷が行われる。そして、支持面61a上の連続紙12の印刷が完了すると、連続紙12における印刷された部分は所定距離だけ下流側に搬送されるとともに、上流側から支持面61a上に連続紙12における未印刷の部分が移動する。その後、この連続紙12における未印刷の部分に記録ヘッド43からインクが噴射されて印刷が行われる。このようにして、連続紙12は間欠搬送されながら支持面61a上にて順次印刷が行われる。
ここで、通常、各吸引装置78には、負圧形成空間域75の容積が最大の時(連続紙12の幅が最大の時)でも、支持面61a上に連続紙12を十分に吸着可能な大きさの負圧を負圧形成空間域75に発生させることができる程度の吸引能力を持つものが使用される。このため、両区画板70によって負圧形成空間域75と、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77とがチャンバ74内において完全に隔絶されるように構成した場合には、負圧形成空間域75の容積が最小の時(連続紙12の幅が最小の時)に、負圧形成空間域75が各吸引装置78によって過剰に吸引され、各吸引孔62を介して支持面61a上の連続紙12に作用する吸引力が過大になる。このため、この過大になった吸引力によって連続紙12が必要以上に強く支持面61a上に吸着されるので、該連続紙12の搬送が妨げられてしまうという問題がある。
この点、本実施形態では、負圧形成空間域75と、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77とが各クリアランス73を介して連通している。このため、負圧形成空間域75の容積が最小の時に該負圧形成空間域75が各吸引装置78によって過剰に吸引されても、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77の空気が各クリアランス73を介して負圧形成空間域75に流入するため、負圧形成空間域75の負圧が過度に大きくなることが抑制される。したがって、各吸引孔62を介して支持面61a上の連続紙12に作用する吸引力が適切な大きさに抑えられるので、連続紙12が必要以上に強く支持面61a上に吸着されることがなくなり、連続紙12の搬送が円滑に行われる。
以上、詳述した実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
(1)チャンバ74内において、負圧形成空間域75と、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77とが各クリアランス73によって連通しているため、負圧形成空間域75の容積が最小となるように両区画板70を移動させた状態で該負圧形成空間域75を各吸引装置78によって過剰に吸引しても、該負圧形成空間域75に発生する負圧が過度に大きくなることを抑制することができる。この結果、各吸引孔62を介して支持面61a上の連続紙12に作用する吸引力が過大になることを抑制することができ、連続紙12の円滑な搬送状態を維持することができる。
(2)チャンバ74内において、負圧形成空間域75と、前側隣接空間域76及び後側隣接空間域77とを連通する連通部が、両区画板70の支持面61aに沿う方向への移動を許容するように形成される各クリアランス73によって構成されている。このため、両区画板70の支持面61aに沿う方向への移動を許容するように形成される各クリアランス73を連通部としても機能させることができる。したがって、新たに加工や部品の追加を必要とすることなく、連通部を形成することができる。
(変更例)
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・図5(a)に示すように、両区画板70の上下両端をプラテン61の下面(内面)及びケース60の内底面にそれぞれ摺接させるとともに、両区画板70の鉛直部70aに該両鉛直部70aを前後方向(表裏方向)に貫通する孔としての貫通孔80をそれぞれ連通部として少なくとも1つ以上形成してもよい。このようにすれば、連通部の構成を簡単にすることができる。
この場合、両区画板70の鉛直部70aのうちのいずれか一方には貫通孔80を形成しなくてもよいし、あるいは、両区画板70の鉛直部70aにそれぞれ形成する貫通孔80の数は同じであっても異なっていてもよい。さらにこの場合、両区画板70の上下両端とプラテン61の下面(内面)及びケース60の内底面との間にそれぞれクリアランス73を連通部としてさらに設けるようにしてもよい。
・図5(b)に示すように、両区画板70の上下両端をプラテン61の下面(内面)及びケース60の内底面にそれぞれ摺接させるとともに、両区画板70の鉛直部70aの下端部に少なくとも1つ以上の切欠部81を連通部として切欠形成してもよい。このようにすれば、連通部の構成を簡単にすることができる。
この場合、両区画板70の鉛直部70aのうちいずれか一方には切欠部81を形成しなくてもよいし、あるいは、両区画板70の鉛直部70aにそれぞれ形成する切欠部81の数は同じであっても異なっていてもよい。さらにこの場合、両区画板70の上端とプラテン61の下面(内面)との間にそれぞれクリアランス73を連通部としてさらに設けるようにしてもよい。
・両軸部材64のうちいずれか一方を省略してもよい。この場合、残った方の軸部材64はケース60の左右方向の中央部に配置することが好ましい。
・両軸部材64は、歯車を用いることで、1つのモータによって回転駆動されるように構成してもよい。
・区画板70は水平部70bを省略してもよい。
・両区画板70の左右両端と、ケース60の左壁71の内面及び右壁72の内面との間にクリアランスを形成してもよい。
・両区画板70のうちいずれか一方を省略するとともに、各吸引装置78をケース60の底壁における前後方向の両端部のうちいずれか一方に設けるようにしてもよい。
・ケース60に設ける吸引装置78の数は1つ以上であれば任意でよい。
・連続紙12の代わりに、長尺状のプラスチックフィルムなどをターゲットとして用いてもよい。
・上記実施形態では、記録装置としてインクジェット式プリンタ11が採用されているが、インク以外の他の流体を噴射したり吐出したりする流体噴射装置を採用してもよい。また、微小量の液滴を吐出させる液体噴射ヘッド等を備える各種の液体噴射装置に流用可能である。この場合、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態を言い、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散または混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インクおよび油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルタの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサ等であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置を採用してもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
実施形態のインクジェット式プリンタの概略正面図。 プラテンの平面図。 プラテンを省略した状態のプラテンユニットの斜視図。 プラテンユニットの断面模式図。 (a)、(b)はともに変更例のプラテンユニットの断面模式図。
符号の説明
11…記録装置としてのインクジェット式プリンタ、12…ターゲットとしての連続紙、31…ターゲット支持装置としてのプラテンユニット、43…記録手段としての記録ヘッド、61…支持部材としてのプラテン、61a…支持面、62…吸引孔、70…可動壁としての区画板、73…連通部を構成するクリアランス、74…チャンバ、75…第1空間域としての負圧形成空間域、76…第2空間域としての前側隣接空間域、77…第2空間域としての後側隣接空間域、78…吸引手段としての吸引装置、80…連通部を構成する孔としての貫通孔、81…連通部を構成する切欠部。

Claims (4)

  1. ターゲットを支持可能な支持面を有し且つ該支持面上に開口する複数の吸引孔が形成された支持部材と、
    該支持部材における前記支持面とは反対側に前記各吸引孔に連通するように設けられたチャンバと、
    該チャンバ内を前記支持部材の前記支持面上に支持された前記ターゲットの裏面と対応する第1空間域と該第1空間域に対して前記支持面に沿う方向で隣接する第2空間域とに容積可変に区画する可動壁と、
    該可動壁により区画された前記第1空間域及び前記第2空間域のうち前記第1空間域を吸引する吸引手段とを備え、
    前記チャンバにおける前記第1空間域と前記第2空間域との間には該両空間域を連通する連通部が設けられていることを特徴とするターゲット支持装置。
  2. 前記連通部は、前記チャンバを形成する面と前記可動壁の端部との間に該可動壁の前記支持面に沿う方向への移動を許容するように形成されるクリアランスにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のターゲット支持装置。
  3. 前記連通部は、前記可動壁に対して該可動壁の表裏方向に貫通形成された孔又は該可動壁の端部に切欠形成された切欠部により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のターゲット支持装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載のターゲット支持装置と、該ターゲット支持装置に支持されたターゲットに記録処理を施す記録手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
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