JP2010123605A - 発光デバイス及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光反射膜5の密着性が向上し信頼性の高い発光デバイス1を簡単な製造方法で製造可能とする。
【解決手段】中央部に窪みを有するパッケージ2と、この窪み3に収納され、窪み3の底部に実装された発光素子4と、窪み3の壁面と底面にナノ金属粒子の印刷により形成された光反射膜5と、発光素子4を封止する封止材6等から構成したので、光反射膜5のパッケージ2に対する密着性を向上させ、且つ、製造法を簡略化した発光デバイス1を提供することができる。
【選択図】図1
【解決手段】中央部に窪みを有するパッケージ2と、この窪み3に収納され、窪み3の底部に実装された発光素子4と、窪み3の壁面と底面にナノ金属粒子の印刷により形成された光反射膜5と、発光素子4を封止する封止材6等から構成したので、光反射膜5のパッケージ2に対する密着性を向上させ、且つ、製造法を簡略化した発光デバイス1を提供することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、発光素子をパッケージに実装した発光デバイスの構造及びその製造方法に関する。
面発光素子、特にLED(Light Emitting Diode)は、近年、発光輝度等の改善が図られて、用途拡大への期待が高い。従来はプラスチックケースにLEDを実装し、マイクロレンズなどを光路の途中において集光させたり、LED及びLEDを実装した基板全体を、透明な樹脂でモールドし、樹脂の表面を滑らかな球面などに仕上げることで、樹脂をレンズとして使用して集光させたりした。このようなLEDを実装した発光デバイスは、例えば液晶表示装置のバックライト、信号機の発光素子、大型電光掲示板や映像画面、その他イルミネーション用として使用されている。LEDは、低電圧、低消費電力で駆動でき、発光輝度や発光寿命が改善されたことから室内灯や自動車照明、液晶表示画面のバックライト用などの幅広い分野への適用が期待されている。
しかし、LED素子単体の発光輝度は他の発光体と比較するといまだ弱く、そのために多数のLED素子をまとめて発光体を構成する必要がある。また、LED素子の発光強度を強くすると発熱量が増大する。LED素子が加熱されると発光効率が低下するので、効果的に放熱できる構造を採用する必要がある。また、蛍光灯等の他の発光体と置き換えるには製造工程を簡単にして製造コストを低下させる必要がある。
特許文献1には、表面に導体膜を印刷したセラミックグリーンシートを成形加工してキャビティーを形成し、このキャビティーの底部にLEDを実装したLEDパッケージが記載されている。キャビティーの側面には導体膜からなる反射層が形成されている。この反射層は、成形される前のグリーンシート上に印刷法により導体膜を形成し、キャビティーの傾斜部にこの導体膜が位置するようにプレス加工し、その後焼成によるメタライズを行って光反射層としている。キャビティーの底部にはスルーホールが形成され、このスルーホールを介して裏面側に配線が引き出されている。
特開平9−45965号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるLEDパッケージは、焼成前に電極や反射膜用の導体膜を形成し、その後プレス加工によりキャビティーを形成し、焼成している。この焼成はセラミックスの焼結なので1000℃以上の高温処理が必要である。そのため、製造工程を通す時間が長くなるとともに、電極パターンを印刷してからプレス加工や高温熱処理を経ることになるので、キャビティーの外形精度や電極パターンの高精細化には限界がある。
本発明においては、上記課題を解決するために、以下の構成とした。
(1)中央部に窪みを有するパッケージと、前記窪みに収納され、前記窪みの底部に実装された発光素子と、前記窪みの壁面と底面に、ナノ金属粒子を熱処理して形成された光反射膜と、前記発光素子を封止する封止材と、を備える発光デバイスとした。
(1)中央部に窪みを有するパッケージと、前記窪みに収納され、前記窪みの底部に実装された発光素子と、前記窪みの壁面と底面に、ナノ金属粒子を熱処理して形成された光反射膜と、前記発光素子を封止する封止材と、を備える発光デバイスとした。
(2)上記(1)の発光デバイスにおいて、ナノ金属粒子は、ナノ銀粒子とした。
(3)上記(1)または(2)の発光デバイスにおいて、パッケージは、ガラス材料、セラミックス材料、窒化アルミニウム材料、金属材料又は樹脂材料から一体的に形成されるようにした。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1の発光デバイスにおいて、中央に形成した窪みは、窪みの底部から上部にかけて口径が末広状に拡大する形状を有することとした。
(5)中央部に窪みを有するパッケージを形成する工程と、前記窪みの壁面及び底面にナノ金属粒子を付着させ、これを熱処理して光反射膜を形成する工程と、前記窪みの底面に発光素子を実装する工程と、前記発光素子を封止材により封止する工程と、を含む発光デバイスの製造方法とした。
(6)上記(5)の発光デバイスの製造方法において、前記光反射膜を形成する工程の前に、前記窪みの壁面を撥水性表面に置換する工程を有することとした。
(7)上記(5)又は(6)の発光デバイスの製造方法において、パッケージを形成する工程において、窪みはパッケージ材料を成形加工して形成することとした。
(8)上記(7)の発光デバイスの製造方法において、成形加工する工程において、窪みと同時に窪みの底部に貫通電極用の穴を形成することとした。
(9)上記(5)〜(8)のいずれか1の発光デバイスの製造方法において、前記ナノ金属粒子の付着は、インクジェット印刷法により前記窪みの壁面及び底面にナノ金属粒子を印刷して付着させることとした。
(10)上記(5)〜(9)のいずれか1の発光デバイスの製造方法において、窪みの底部から前記パッケージの裏面に向けて貫通する貫通電極を形成する工程と、パッケージの裏面に貫通電極と電気的に接続する裏面電極を形成する工程を含むようにした。
(11)上記(5)〜(10)のいずれか1の発光デバイスの製造方法において、パッケージはガラス材料からなることとした。
本発明による発光デバイスは、パッケージの中央部に窪みを有し、その窪みの底面に発光素子が実装され、窪みの壁面と底面には、ナノ金属粒子の熱処理により光反射膜が形成されている。これにより、窪みの壁面と光反射膜の密着性が向上し、信頼性の高い発光デバイスを提供することができる。
(実施形態1)
図1は本発明の実施形態1に係る発光デバイス1の模式的な縦断面図である。発光デバイス1は、中央部に窪み3を有するパッケージ2と、窪み3の底部に実装された発光素子4と、発光素子4から発光した光を反射させるため、窪み3の壁面及び底面に形成した光反射膜5を備えている。発光デバイス1は、更に、窪み3の底面からパッケージ2の裏面に貫通する貫通電極7a、7bと、パッケージ2の裏面に形成され、貫通電極7と電気的に接続する裏面電極8が形成されている。発光素子4は、貫通電極7aの上にダイボンディング材9を介して実装されている。発光素子4の上部に図示しない電極パッドが形成され、この電極パッドと貫通電極7bの上部に形成した電極との間はワイヤー10により接続されている。
図1は本発明の実施形態1に係る発光デバイス1の模式的な縦断面図である。発光デバイス1は、中央部に窪み3を有するパッケージ2と、窪み3の底部に実装された発光素子4と、発光素子4から発光した光を反射させるため、窪み3の壁面及び底面に形成した光反射膜5を備えている。発光デバイス1は、更に、窪み3の底面からパッケージ2の裏面に貫通する貫通電極7a、7bと、パッケージ2の裏面に形成され、貫通電極7と電気的に接続する裏面電極8が形成されている。発光素子4は、貫通電極7aの上にダイボンディング材9を介して実装されている。発光素子4の上部に図示しない電極パッドが形成され、この電極パッドと貫通電極7bの上部に形成した電極との間はワイヤー10により接続されている。
窪み3の壁面と底面に形成した光反射膜5は、ナノ金属粒子を熱処理して形成した。ここでナノ金属粒子とは、直径が数nmから数十nmの金属粒子をいう。例えば、ナノ銀粒子をバインダー樹脂に分散させ、例えばインクジェット印刷法により印刷する。印刷後に100℃〜500℃の熱処理を施す。これにより、密着性の良好な光反射膜5を形成することができる。通常の銀粒子を印刷してメタライズする場合は1000℃以上の熱処理を施す必要があるが、ナノ銀粒子を使用した場合には、粒子の表面積が大きく、反応性が高いので、低温度の熱処理で良好な密着性を得ることができる。また、フォトプロセスによるパターニングを行う必要がないので、製造プロセスを簡素化することができるので、発光デバイス1の製造コストを低減することができる。
パッケージ2は板状のガラス材料を使用し、成形加工により窪み3及び貫通電極7用の穴を形成した。パッケージ2は一体的に形成され、異なる材料による接合部が無いので、耐久性を向上させることができる。パッケージ2は、同じ材料を用いた一体物に代えて、異なる材料を接合して一体的に構成してもよい。また、ナノ金属粒子は比較的低い熱処理温度で下地に対する密着力が向上するので、パッケージ2の材料の選択の幅が拡大する。例えば、ガラス材料の他にセラミックス材料、窒化アルミニウム材料、金属材料又は樹脂材料を使用することができる。また、窪み3や貫通電極7用の穴20を成形加工により形成したが、これに代えて、サンドブラスト法やエッチング法により形成してもよい。
貫通電極7は、パッケージ2の窪み3の底部に設けた貫通孔又は穴20にAgを含有する導電ペーストを充填・固化して形成することができる。また、導電ペーストに代えて、又は導電ペーストとともにコバール、Ni、Fe、Cu等の金属材料を充填し、加熱固化させて形成することができる。また、金属芯材を挿入して接着固定することができる。また、溶融した半田を充填して冷却固化して形成することができる。
発光素子4はLEDを使用することができる。発光素子4はダイボンディング材9を介して貫通電極7aの上に実装されている。また、発光素子4の表面に形成した図示しない電極と貫通電極7bとはAuからなるワイヤー10により電気的に接続されている。発光素子4及びワイヤー10は封止材6により封止されている。封止材6としては透明樹脂材料を使用することができる。また、パッケージ2をガラス材料とする場合は、封止材6として、樹脂材料に代えて金属アルコキシド又は金属アルコキシドから形成されたポリメタロキサンを重合・焼成した金属酸化物とすることができる。特に、金属アルコキシド又はポリメタロキサンから形成した金属酸化物を封止材6とした場合には、ガラスからなるパッケージ2もシリコン酸化物であることから、熱膨張係数が近似し、良好な接着性及び封止性を得ることができる。
裏面電極8は、金属の蒸着法やスパッタリング法、或いは導電材料の印刷法により形成することができる。印刷法によれば、導電膜の堆積とそのパターニングを同時に行うので、製造プロセスの簡素化を図ることができる。パッケージ2の材料としてガラスを使用し、金属の蒸着やスパッタリング法により裏面電極8を形成する場合には、密着性を向上させるためにTi層、その上にバリア層、その上にPt層、或いはNi層、さらに表面酸化を防止するためにAu層を形成することができる。また、先に感光性樹脂、例えばレジスト等により電極パターンを形成しておき、その上に金属膜を堆積して、レジストを除去するリフトオフ法により形成することもできる。
このように、発光素子4の下部に貫通電極7を設け、この貫通電極7に裏面電極8が接続するようにしたので、発光素子4の発光により発生した熱は、貫通電極7及び裏面電極8を介して外部へ効率よく放熱することができる。そのため、一つの窪み3に複数の発光素子4を設けて発光輝度を向上させる場合でも、加熱による発光効率の低下を防ぐことができる。また、図1に示すように、窪み3を下部から上部に向けてその口径が末広状に拡大する形状としたので、発光素子4から発光した光は、上部方向に指向性を有する光を射出させることができる。
(実施形態2)
図2は、本発明の実施形態2に係る発光デバイス1の模式的な縦断面図を示す。実施形態1と異なる部分は、パッケージ2に貫通孔や貫通電極7を設けることに代えて、パッケージ2の上面及び側面に電極を形成して、裏面電極8に接続している点であり、その他の部分は同様である。
図2は、本発明の実施形態2に係る発光デバイス1の模式的な縦断面図を示す。実施形態1と異なる部分は、パッケージ2に貫通孔や貫通電極7を設けることに代えて、パッケージ2の上面及び側面に電極を形成して、裏面電極8に接続している点であり、その他の部分は同様である。
パッケージ2の中央部には窪み3が形成されている。中央部の窪み3は、成形加工、サンドブラスト法或いはエッチング法などにより形成することができる。窪み3の内壁面及び底面にはナノ金属粒子の印刷法による光反射板5a、5bが形成されている。パッケージ2の上面には、上面電極21a、21bが形成され、更にパッケージ2の側面には側面電極22a、22bが形成されている。上面電極21a、21b及び側面電極22a、22bは、光反射膜5a、5bと連続してナノ金属粒子の印刷法により形成することができる。パッケージ2の裏面には裏面電極8a、8bが形成されている。光反射膜5a、上面電極21a、側面電極22a及び裏面電極8aは電気的に接続されて一方の電極を構成する。光反射膜5b、上面電極21b、側面電極22b及び裏面電極8bは電気的に接続されて他方の電極を構成する。
発光素子4は窪み3の底面の光反射膜5aの上にダイボンディング材9を介して実装されている。発光素子4の上面には図示しない電極が形成され、この発光素子4の電極と窪み3上の光反射膜5とはワイヤー10で接続されている。即ち、光反射膜5a及び5bは発光素子4を駆動するための電力を給する導体として機能し、裏面電極8a、8b、側面電極22a、22b及び上面電極21a、21bを介して電力が供給される。また、これらの電極は発光素子4の発熱を放熱する機能も有している。発光素子4及びワイヤー10は、封止材6が塗布されて封止されている。
なお、上記実施形態1及び実施形態2において、窪み3の傾斜面は一定の角度有する場合であるが、これに限定されない。傾斜面は曲線状、例えばおわん状に形成することができる。おわん状の反射面とすれば、反射光の指向性をより高めることができる。
(実施形態3)
図3〜図10は、本発明の実施形態3に係る発光デバイス1の製造方法を表す模式図である。
図3〜図10は、本発明の実施形態3に係る発光デバイス1の製造方法を表す模式図である。
図3は、パッケージ材料を成形加工する様子を表している。図3(a)は成形加工方法を表す模式図であり、定盤16の上にパッケージ材料として例えばガラス材15を設置し、ガラス材15が軟化する略300℃〜略800℃に加熱する。金型17の表面には、凸部18と凹部19が形成されている。凸部18は貫通電極用となる穴20に当たる部分であり、凹部19は窪み3の周囲の土手となる部分である。金型17も略300℃〜略800℃に加熱して、下部のガラス材15に押圧する。図3(b)は成型加工後のパッケージ2の模式的な縦断面図であり、窪み3及び穴20が形成される。なお、本実施形態4では、窪み3は平面的形状が円形のすり鉢状の形状を有している。
図4は、インクジェット印刷法によりナノ金属粒子、例えばナノ銀粒子を印刷している様子を表している。インクジェット印刷機13のノズル14から溶媒に分散したナノ銀粒子を噴射する。ノズル14は紙面垂直方向に多数配列している。そのため、面状に印刷することができる。インクジェット印刷機13をパッケージ2に対して相対的に移動して、窪み3の壁面及び窪み3の底面に所定のパターンで印刷する。ノズル14から噴射する液滴は、極めて微量で弾丸のように噴出する。ノズル14の先端と印刷面との間隙を2mm〜3mmに固定することができる。そのため、凹凸がある表面に印刷する場合でも、所定の高精細なパターンを印刷することが可能となる。なお、窪み3の壁面及び窪み3の底面とともに、穴20の側面に対してもナノ金属粒子を印刷することができる。なお、光反射膜5aと光反射膜5bは互いに電気的に分離している。
なお、窪み3の壁面に印刷したときに、インクだれの発生を防止するため、印刷する前にパッケージ2の表面を撥水性表面に置換することが望ましい。例えば、フッソ系樹脂をコーティングする。これにより、ナノ金属粒子が付着したときに、液だれを防止することができ、所望の厚み及び形状に印刷することができる。また、光反射膜5から反射する光に波長選択性を付与する場合には、更にAu等の薄膜を堆積することができる。
図5は、パッケージ2に形成した穴20に貫通電極7を充填した状態を表す模式的な縦断面図である。図4に示す穴20にディスペンサー等によりAg等の金属を含有する導電ペーストを充填し、加熱・固化して貫通電極7を形成する。貫通電極7aと貫通電極7bとは電気的に分離している。また、導電ペーストに代えて、金属心材を挿入・充填して接着固化してもよい。
図6は、パッケージ2の裏面を研磨して、貫通電極7を裏面側に露出させた状態を表す模式的な縦断面図である。パッケージ2を表面が平坦な研磨定盤又は研磨パッドに載置し、パッケージ2を研磨剤を介在して押圧しながら相対的に移動して研磨する。これにより、貫通電極7の裏面の露出面とパッケージ2の裏面とを平坦化することができる。また、このように平坦化することにより、パッケージ2を他の部品に容易に実装することができる。
図7は、パッケージ2の裏面に裏面電極8a、8bを形成した状態を表す模式的な縦断面図である。パッケージ2の裏面に、Ag等の導電材料が混入したインキをスクリーン印刷法により印刷する。次に、加熱焼成を行って固化する。印刷により裏面電極8a、8bを形成するので、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程を必要とせず、製造コストを低減させることができる。また、スクリーン印刷法に代えて、他の方法、例えばスパッタリング法や蒸着法、或いはメッキ法により裏面電極8を堆積し、パターニングして形成してもよい。
図8は、パッケージ2の窪み3に発光素子4を実装した状態を表す模式的な縦断面図である。発光素子4を、ダイボンディング材9を介在して貫通電極7aの露出面に載置し、加熱炉でダイボンディング材9を硬化して接着する。ダイボンディング材9は導電性であり、発光素子4の裏面には図示しない電極が形成されており、貫通電極7aと発光素子4とを機械的及び電気的に接続している。ダイボンディング材9は、半田バンプや金バンプを使用することができる。また、ダイボンディング材9として、導電性接着材を使用することができる。
図9は、発光素子4と貫通電極7bとをワイヤー10により接続した状態を表す模式的な縦断面図である。発光素子4の上面には図示しない電極が形成されている。ワイヤーとして金の細線を使用することができる。なお、発光素子4の表面に形成した電極と貫通電極7bとを導体からなるワイヤー10により接続することに代えて、発光素子4を貫通電極7bまで延在させ、発光素子4の裏面に貫通電極7aと7bに対応する位置に電極を形成して、面実装により一括して2つの貫通電極7a、7bに電気的に接続してもよい。
図10は、窪み3に封止材6を塗布して発光素子4を封止した状態を表す模式的な縦断面図である。封止材6として、絶縁性の透明樹脂材を使用することができる。また、金属アルコキシド又は金属アルコキシドから形成されたポリメタロキサンを重合・硬化させたシリコン酸化物とすることができる。
以上説明してきたように、本発明の発光デバイスの製造方法によれば、窪み3の壁面と底面にナノ金属粒子を印刷法により印刷したので、従来例のように高温処理によるメタライズを必要としないで密着性の良好な光反射膜5や電極を形成することができる。そのため、使用できるパッケージ2の材料の範囲が拡大し、セラミックスや金属の他にガラス材料又は樹脂材料を使用することができる。また、印刷法としてインクジェット印刷法を適用することにより、段差のある表面に高精度の印刷パターンを形成することができる。また、窪み3の底面に複雑なパターンを容易に形成することができる。また、必要な部分にのみナノ金属粒子を塗布又は印刷するので、全面に電極形成後に必要な部分を残してエッチング除去する方法と比較して、資源の有効活用を図ることができる。
なお、上記実施形態3においては、パッケージ2を成形法により成形した例を示しているが、これに限定されない。例えば、パッケージ2に貫通電極7を形成した板状体と、窪み3を構成するための枠を当該板状体に貼り合わせた構造とすることもできる。また、パッケージ2の窪み3を、サンドブラスト法やエッチング法により形成してもよい。
また、上記実施形態3においては、(1)ガラス材料の成形→(2)光反射膜の形成→(3)貫通電極の形成→(4)裏面の平坦化→(5)裏面電極の形成→(6)発光素子の実装→(7)封止材の形成の順であるが、この工程順に限定されない。例えば、(3)貫通電極の形成の後に、(6)発光素子の実装→(7)封止材の形成→(4)裏面の平坦化→(5)裏面電極の形成の順であっても良い。
(実施形態4)
図11は、本発明の実施形態4に係る発光デバイス1の多数個取りの製造方法を説明するための模式図である。例えば、上記実施形態3に係る発光デバイス1の製造方法において、1枚のウエハー30から86個の発光デバイス1を同時に製造する場合である。
図11は、本発明の実施形態4に係る発光デバイス1の多数個取りの製造方法を説明するための模式図である。例えば、上記実施形態3に係る発光デバイス1の製造方法において、1枚のウエハー30から86個の発光デバイス1を同時に製造する場合である。
図11(a)は、実施形態3における図7〜図10のいずれかに対応し、パッケージ2の裏面に形成した裏面電極8のパターンを表している。図11(b)は、1個のパッケージ2の部分を拡大した模式的な背面図である。図11(b)に示すように、発光素子4の領域に4個の貫通電極7aが、発光素子4の外側に1個の貫通電極7bが形成されている。発光素子4の領域に4個の貫通電極7aを形成することにより、発光素子4で発生する熱を効果的に放熱することができる。裏面電極8は、電極分離領域33を境にして、裏面電極8aと8bに電気的に分離している。
1個のパッケージ2は、縦切断ライン31、及び、横切断ライン32により区画されている。実施形態3の図10に示す工程の終了後に、上記縦切断ライン31及び横切断ライン32に沿って個々の発光デバイス1に分離する。分離は、ダイシング又はスクライブ等により行うことができる。なお、取り個数は実施形態4に限定されない。また、貫通電極8a、8bの個数や径は、発光素子4の数、供給する電流、放熱量等により適宜決定すればよい。
1 発光デバイス
2 パッケージ
3 窪み
4 発光素子
5 光反射膜
6 封止材
7 貫通電極
8 裏面電極
9 ダイボンディング材
10 ワイヤー
2 パッケージ
3 窪み
4 発光素子
5 光反射膜
6 封止材
7 貫通電極
8 裏面電極
9 ダイボンディング材
10 ワイヤー
Claims (11)
- 中央部に窪みを有するパッケージと、
前記窪みに収納され、前記窪みの底部に実装された発光素子と、
前記窪みの壁面と底面に、ナノ金属粒子を熱処理して形成された光反射膜と、
前記発光素子を封止する封止材と、を備える発光デバイス。 - 前記ナノ金属粒子は、ナノ銀粒子であることを特徴とする請求項1に記載の発光デバイス。
- 前記パッケージは、ガラス材料、セラミックス材料、窒化アルミニウム材料、金属材料又は樹脂材料から一体的に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の発光デバイス。
- 前記中央に形成した窪みは、窪みの底部から上部にかけて口径が末広状に拡大する形状を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の発光デバイス。
- 中央部に窪みを有するパッケージを形成する工程と、
前記窪みの壁面及び底面にナノ金属粒子を付着させ、これを熱処理して光反射膜を形成する工程と、
前記窪みの底面に発光素子を実装する工程と、
前記発光素子を封止材により封止する工程と、を含む発光デバイスの製造方法。 - 前記光反射膜を形成する工程の前に、前記窪みの壁面を撥水性表面に置換する工程を有することを特徴とする請求項5に記載の発光デバイスの製造方法。
- 前記パッケージを形成する工程において、前記窪みはパッケージ材料を成形加工して形成することを特徴とする請求項5又は6に記載の発光デバイスの製造方法。
- 前記成形加工する工程において、前記窪みと同時に前記窪みの底部に貫通電極用の穴を形成することを特徴とする請求項7に記載の発光デバイスの製造方法。
- 前記ナノ金属粒子の付着は、インクジェット印刷法により前記窪みの壁面及び底面にナノ金属粒子を印刷して付着させることを特徴とする請求項5〜8のいずれか1項に記載の発光デバイスの製造方法。
- 前記窪みの底部から前記パッケージの裏面に向けて貫通する貫通電極を形成する工程と、
前記パッケージの裏面に前記貫通電極と電気的に接続する裏面電極を形成する工程を含む請求項5〜9のいずれか1項に記載の発光デバイスの製造方法。 - 前記パッケージはガラス材料からなることを特徴とする請求項5〜10のいずれか1項に記載の発光デバイスの製造方法。
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---|---|---|---|
JP2008293227A JP2010123605A (ja) | 2008-11-17 | 2008-11-17 | 発光デバイス及びその製造方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101164979B1 (ko) | 2010-08-19 | 2012-07-12 | 엘지이노텍 주식회사 | 에칭에 의해 형성된 캐비티를 포함하는 led 패키지 및 그 제조 방법 |
JP2012175007A (ja) * | 2011-02-23 | 2012-09-10 | Mitsubishi Materials Corp | 発光素子向け反射膜用組成物、発光素子、および発光素子の製造方法 |
CN103311408A (zh) * | 2013-06-08 | 2013-09-18 | 苏州金科信汇光电科技有限公司 | 一种高反射率led支架 |
US9099615B2 (en) | 2011-11-14 | 2015-08-04 | Koito Manufacturing Co., Ltd. | Light emitting device that includes wavelength conversion layer having outer peripheral portion having convex projecting part with light reflection layer formed thereon |
-
2008
- 2008-11-17 JP JP2008293227A patent/JP2010123605A/ja active Pending
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