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JP2010113271A - 中間転写装置、転写装置および画像形成装置 - Google Patents

中間転写装置、転写装置および画像形成装置 Download PDF

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JP2010113271A
JP2010113271A JP2008287544A JP2008287544A JP2010113271A JP 2010113271 A JP2010113271 A JP 2010113271A JP 2008287544 A JP2008287544 A JP 2008287544A JP 2008287544 A JP2008287544 A JP 2008287544A JP 2010113271 A JP2010113271 A JP 2010113271A
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JP2008287544A
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Hirakazu Ezure
平和 江連
Kiyotoshi Kanayama
清俊 金山
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

【課題】像保持体に対する中間転写体の移動の前後に渡って、中間転写体の回転を安定させること。
【解決手段】無端帯状の中間転写体(B)と、像保持体(Pg〜Pk)に保持された画像を中間転写体(B)の外表面上に1次転写する1次転写部材(T1g〜T1k)と、中間転写体(B)を像保持体(Pg〜Pk)に接触させる接触位置と離隔させる離隔位置との間で移動可能に支持された接離用中間転写体支持部材(R1〜R5)と、中間転写体(B)の裏面の電荷を除電する除電部材(JB)と、接離用中間転写体支持部材(R1〜R5)の接触位置と離隔位置との間の移動に応じた中間転写体(B)の移動に連動させて、中間転写体(B)の移動方向に除電部材(JB)を移動させる連動部材(LN1〜LN5)とを備えた中間転写装置(BM)。
【選択図】図3

Description

本発明は、中間転写装置、転写装置および画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置において、感光体表面に形成された可視像を中間転写ベルト等の中間転写体に1次転写し、中間転写体から媒体に2次転写した後で、定着する画像形成装置に関して、以下の特許文献1〜3に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開平02−256083号公報には、感光体ドラム(1A〜4A)に接触する転写ベルト(5)の裏面側に配置され、前記感光体ドラム(1A〜4A)に対向する転写チャージャ(1C〜4C)と、前記転写チャージャ(1C〜4C)に隣接して前記転写ベルト(5)を裏面から支持するバックアップローラ(11)とを有する画像形成装置についての技術が記載されている。特許文献1では、前記バックアップローラ(11)として、特に円筒度を高くすることが可能な金属製の金属ローラ(11)を使用した場合に、前記金属ローラ(11)と前記転写ベルト(5)との間で発生する局所的な電界により、前記転写ベルト(5)上のトナー像が乱れたり、飛び散ったりすることを低減するために、前記転写ベルト(5)の表面または裏面から2〜3mm離れた位置に、金属等の導電性材料により構成された電界安定板(12,15)が支持されている。
また、特許文献2としての特開平05−100577号公報には、感光体ドラム(1A〜4A)に接触する転写ベルト(5)の裏面側に配置され、感光体ドラム(1A〜4A)に対向する転写チャージャ(1C〜4C)と、転写チャージャ(1C〜4C)に隣接するバックアップローラ(15)と、感光体ドラム(1A〜4A)どうしの間や、転写チャージャ(1C〜4C)とバックアップローラ(15)との間に配置されたバックアップ部材(12,13)とを有する画像形成装置についての技術が記載されている。特許文献2では、前記転写チャージャ(1C〜4C)のコロナ放電により、転写ベルト(5)の裏面に付着した窒素酸化物(NOx)等の低抵抗の異物を前記バックアップローラ(15)の摺動によって取り除く技術が記載されている。また、バックアップローラ(15)およびバックアップ部材(12,13)と転写ベルト(5)との間で発生する局所的な電界により、前記転写ベルト(5)上のトナー像が乱れたり、飛び散ったりすることを低減するために、前記各部材(12,13,15)の表面がポリカーボネート等の絶縁層(14)で構成されている。
さらに、特許文献3としての特開平09−120216号公報には、転写ベルト(15)に導電性不織布(24〜26,31)や除電ブラシ(27〜29,32,41〜44)を配置して、前記転写ベルト(15)の表裏両面の電荷を除電する技術が記載されている。
特開平02−256083号公報(第2頁上段左欄第1行〜下段左欄第16行、第4頁上段左欄第5行〜下段左欄第16行、第5頁上段左欄第15行〜下段右欄第16行、第1図〜第9図) 特開平05−100577号公報(要約書、「0012」〜「0029」、図1〜図4) 特開平09−120216号公報(要約書、「0024」〜「0027」、図1)
本発明は、像保持体に対する中間転写体の移動の前後に渡って、中間転写体の回転を安定させることを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1記載の発明の中間転写装置は、
画像を保持する像保持体に外表面が対向して配置された無端帯状の中間転写体と、
前記中間転写体の裏面側に配置され且つ前記中間転写体を介して前記像保持体と対向する1次転写領域に配置され、前記像保持体に保持された画像を前記中間転写体の外表面上に1次転写する1次転写部材と、
前記中間転写体の裏面側に配置され、前記中間転写体を裏面から支持する接離用中間転写体支持部材であって、前記中間転写体を前記像保持体に接触させる接触位置と、前記中間転写体を前記像保持体から離隔させる離隔位置と、の間で移動可能に支持された前記接離用中間転写体支持部材と、
前記中間転写体の裏面側に配置され、前記中間転写体の裏面の電荷を除電する除電部材と、
前記接離用中間転写体支持部材の前記接触位置と前記離隔位置との間の移動に応じた前記中間転写体の移動に連動させて、前記中間転写体の移動方向である接離方向に前記除電部材を移動させる連動部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の中間転写装置において、
前記除電部材を前記中間転写体の移動量と同一の移動量で移動させる前記連動部材、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の中間転写装置において、
前記中間転写体の移動に連動させて、前記接離方向に前記1次転写部材を移動させる前記連動部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項4記載の発明の中間転写装置は、
画像を保持する像保持体に外表面が対向して配置された無端帯状の中間転写体と、
前記中間転写体の裏面側に配置され且つ前記中間転写体を介して前記像保持体と対向する1次転写領域に配置され、前記中間転写体を裏面から支持し且つ前記像保持体に保持された画像を前記中間転写体の外表面上に1次転写する1次転写部材であって、前記中間転写体を前記像保持体に接触させる接触位置と、前記中間転写体を前記像保持体から離隔させる離隔位置と、の間で移動可能に支持された前記1次転写部材と、
前記中間転写体の裏面側に配置され、前記中間転写体の裏面の電荷を除電する除電部材と、
前記1次転写部材の前記接触位置と前記離隔位置との間の移動に応じた前記中間転写体の移動に連動させて、前記中間転写体の移動方向である接離方向に前記除電部材を移動させる連動部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項5記載の発明の転写装置は、
画像を保持する像保持体に外表面が対向して配置された無端帯状の中間転写体の外表面上に前記画像が1次転写される請求項1〜4に記載の中間転写装置と、
前記中間転写体の外表面上に転写された画像を最終転写体に転写する最終転写部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項6記載の発明の画像形成装置は、
表面に潜像が形成される像保持体と、
前記像保持体表面の潜像を可視像としての画像に現像する現像装置と、
前記像保持体表面の画像を媒体に転写する請求項5に記載の転写装置と、
前記媒体表面の画像を定着させる定着装置と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1、4、5、6に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べ、像保持体に対する中間転写体の移動の前後に渡って、中間転写体の回転が不安定になることを低減できる。
請求項2に記載の発明によれば、前記中間転写体と前記除電部材との相対位置を安定させて前記除電部材の除電効率を変化させないようにすることができ、本発明の構成を有しない場合に比べ、前記中間転写体裏面の帯電電荷や電界のバラツキによる画像不良を低減できる。
請求項3に記載の発明によれば、前記中間転写体と前記像保持体とを確実に離隔させることができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像情報入力装置の一例としてのイメージ入力装置U1、給紙装置U2、画像形成装置本体U3、および用紙処理装置U4を有している。
前記ユーザインタフェースUIは、画像形成開始釦の一例としてのコピースタートキー、画像形成枚数設定釦の一例としてのコピー枚数設定キー、数字入力釦の一例としてのテンキー等の入力釦および表示器UI1を有している。
前記イメージ入力装置U1は、自動原稿搬送装置および画像読取装置の一例としてのイメージスキャナ等により構成されている。図1において、イメージ入力装置U1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像形成装置本体U3に入力する。
前記給紙装置U2は、複数の給紙部の一例としての給紙トレイTR1〜TR4、前記各給紙トレイTR1〜TR4に収容された最終転写体、媒体の一例としての記録用紙Sを取り出して画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1等を有している。
図1において、画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録用紙Sに画像記録を行う画像記録部、現像剤補給装置の一例としてのトナーディスペンサー装置U3a、および用紙搬送路SH2、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部については後述する。
また、画像形成装置本体U3は、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込装置駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記制御部Cにより制御される電源回路E等を有している。前記レーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたG:グリーン、O:オレンジ、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を予め設定された時期、いわゆる、タイミングで、各色の潜像形成装置ROSg,ROSo,ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
前記各色の潜像形成装置ROSg〜ROSkの下方には、像形成ユニット用引出部材U3bが左右一対の案内部材R1,R1により、画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記像形成ユニット用引出部材U3bは、各色の像保持体ユニットUG,UO,UY,UM,UC,UKと、現像装置の一例としての各色の現像器GG,GO,GY,GM,GC,GKとを有する。なお、前記像形成ユニット用引出部材U3bには、前記各像保持体ユニットUG〜UKおよび前記各現像器GG〜GKが着脱可能に装着される。
黒の像保持体ユニットUKは、像保持体の一例としての感光体ドラムPk、帯電器CCkおよび像保持体用清掃器の一例としてのクリーナCLkを有している。また、前記感光体ドラムPkの右方には、黒の現像器GKの現像部材の一例としての現像ロールR0が隣接している。そして、他の各色の像保持体ユニットUG〜UCも、感光体ドラムPg,Po,Py,Pm,Pc、帯電器CCg,CCo,CCy,CCm,CCc、クリーナCLg,CLo,CLy,CLm,CLcを有している。また、前記各感光体ドラムPg〜Pcの右方にも、各色の現像器GG〜GCの現像部材の一例としての現像ロールR0が隣接している。
なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の感光体ドラムPkは、他の色の感光体ドラムPg〜Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
前記各像保持体ユニットUY〜UOと前記各現像器GY〜GOとにより可視像形成部材(UG+GG),(UO+GO),(UY+GY),(UM+GM),(UC+GC),(UK+GK)が構成されている。
図1において、感光体ドラムPg〜Pkは、それぞれ帯電器CCg〜CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSg〜ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLg,Lo,Ly,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPg〜Pk表面の静電潜像は、現像器GG〜GKにより、G:グリーン、O:オレンジ、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の各色の画像、可視像の一例としてのトナー像に現像される。
感光体ドラムPg〜Pk表面上のトナー像は、下方に設定された1次転写領域Q3g,Q3o,Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいて、1次転写部材の一例としての1次転写ロールT1g,T1o,T1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、2次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合は黒の感光体ドラムPkおよび現像器GKのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
1次転写後、感光体ドラムPg〜Pk表面の残留トナーは感光体ドラム用の各クリーナCLg〜CLkによりクリーニングされる。
図2は本発明の実施例1のベルトモジュールの全体説明図である。
また、図1、図2において、前記像形成ユニット用引出部材U3bの下方には、中間転写体用引出部材U3cが画像形成装置本体U3の前方に引き出された引出位置と画像形成装置本体U3内部に装着された装着位置との間で移動可能に支持されている。前記中間転写体用引出部材U3cにより、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが、前記各感光体ドラムPg〜Pkの下面に接触する上昇位置と前記下面から下方に離れた下降位置との間で昇降可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBを有している。前記中間転写ベルトBは、前記中間転写ベルトBを裏面から支持する中間転写体駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRdにより矢印Ya方向に回転駆動され、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtにより張力が付与されて張架される。また、前記中間転写ベルトBは、前記中間転写ベルトBの蛇行を防止する蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRwや、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfや、2次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aにより裏面側が支持されている。
また、実施例1では、G色の1次転写ロールT1gの矢印Ya方向上流側には、矢印Ya方向に対して垂直な方向であって前記感光体ドラムPgに対して前記中間転写ベルトBを接触・離隔させる方向である接離方向に移動可能に支持された接離用中間転写体支持部材の一例としての第1リトラクトロールR1が配置されている。また、O色の各1次転写ロールT1oの矢印Ya方向下流側且つY色の各1次転写ロールT1yの矢印Ya方向上流側には、前記第1リトラクトロールR1と同様に構成された前記接離用中間転写体支持部材の一例としての第2リトラクトロールR2および第3リトラクトロールR3が並んで配置されている。また、C色の各1次転写ロールT1cの矢印Ya方向下流側且つK色の各1次転写ロールT1kの矢印Ya方向上流側には、前記第1リトラクトロールR1と同様に構成された前記接離用中間転写体支持部材の一例としての第4リトラクトロールR4が配置されている。さらに、K色の各1次転写ロールT1kの矢印Ya方向下流側には、前記第1リトラクトロールR1と同様に構成された前記接離用中間転写体支持部材の一例としての第5のリトラクトロールR5が配置されている。
また、前記各1次転写ロールT1g〜T1kの矢印Ya方向下流側には、前記中間転写ベルトB裏面の電荷を除電する除電部材の一例としての平板状の除電板金JBが配置されている。なお、実施例1の前記除電板金JBは、前記中間転写ロールBとは非接触で配置されており、例えば、前記中間転写ロールBの裏面から2mm離れた位置に配置できる。
前記各ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2a,R1〜R5により、前記中間転写ベルトBを裏面から回転可能に支持する中間転写体支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2a,R1〜R5が構成されている。
また、前記中間転写ベルトB、前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2a,R1〜R5、前記各1次転写ロールT1g〜T1k、前記除電板金JB等により、実施例1の前記ベルトモジュールBMが構成されている。
また、前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには電圧印加用接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが当接しており、前記各ロールT2a〜T2cにより最終転写部材の一例としての2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cには制御部Cにより制御される電源回路から予め設定されたタイミングでトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBM下方には用紙搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録用紙Sは、前記用紙搬送路SH2に搬送され、給紙時期調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送されるのに時期を合わせて、媒体案内部材SGr、転写前媒体案内部材SG1を通って2次転写領域Q4に搬送される。
なお、前記媒体案内部材SGrはレジロールRrとともに、前記画像形成装置本体U3に固定支持されている。
前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録用紙Sに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録用紙Sに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2bおよびベルトクリーナCLBは、中間転写ベルトBと離隔および接触可能に支持されている。
前記ベルトモジュールBM、前記2次転写器T2、前記ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Po表面の画像を記録用紙Sに転写する転写装置TSが構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録用紙Sは、転写後媒体案内部材SG2、定着前媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録用紙S上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には搬送路切替部材GT1が設けられている。前記搬送路切替部材GT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録用紙Sを、用紙処理装置U4の用紙排出路SH3または用紙反転路SH4側のいずれかに選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された記録用紙Sは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、カール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には搬送路切替部材の一例としての切替ゲートG4が配置されている。前記切替ゲートG4は、前記画像形成装置本体U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録用紙Sを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2のいずれかの側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録用紙Sは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録用紙Sは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に用紙の画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記搬送路切替部材GT1により画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された記録用紙Sは、弾性薄膜状部材により構成された搬送方向規制部材、いわゆる、マイラーゲートGT2を押しのける形で通過して、画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像形成装置本体U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にもマイラーゲートGT3が配置されている。前記切替ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された記録用紙Sは、前記マイラーゲートGT3を通過して前記用紙処理装置U4の用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録用紙Sは、前記マイラーゲートGT3をそのまま一旦通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、前記マイラーゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録用紙Sが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録用紙Sは前記給紙路SH1を通って前記転写領域Q4に再送される。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録用紙Sを、記録用紙Sの後端がマイラーゲートGT2を通過後、マイラーゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、マイラーゲートGT2により記録用紙Sの搬送方向が規制され、記録用紙Sは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録用紙Sは、カール補正部材U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、記録用紙Sの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH,GT1〜GT3で示された要素により用紙搬送装置SUが構成されている。
(リンクLN1〜LN5の説明)
図3は本発明の実施例1の第1リンクの要部拡大説明図であり、図3Aは第1リトラクトロールが接触位置に移動した場合の第1リンクの状態説明図であり、図3Bは第1リトラクトロールが離隔位置に移動した場合の第1リンクの状態説明図である。
図3において、実施例1の前記第1リトラクトロールR1の回転軸1は、前記ベルトモジュールBMの前後両端に配置された図示しない枠体に形成された接離方向に延びる第1案内溝2を貫通した状態で回転可能に支持されている。すなわち、実施例1の前記第1リトラクトロールR1は、前記回転軸1が前記第1案内溝2に案内されることにより、接離方向に移動可能に支持されている。
また、前記G色の1次転写ロールT1gの回転軸3は、前記ベルトモジュールBMの枠体に支持された接離方向に延びる押圧部材4により支持されている。実施例1の前記押圧部材4は、前記枠体に支持された台座部4aを有する。前記台座部4aの内部には、接離方向に延びる弾性体収容空間4bが形成されている。また、前記台座部4aの前記中間転写ベルトB側には、前記回転軸3を回転可能に支持する軸受部4cが配置されており、前記軸受部4cの下面には、前記弾性体収容空間4b内に延びる弾性体貫通支持部4dが形成されている。また、前記台座部4aと前記軸受部4cとの間には、弾性体の一例としての押圧バネ4eが、前記台座部4aの弾性体収容空間4bに収容され且つ前記軸受部4cの弾性体貫通支持部4dに貫通された状態で装着されている。すなわち、実施例1の前記G色の1次転写ロールT1gは、前記弾性体収容空間4bおよび前記弾性体貫通支持部4dに沿って伸縮可能な前記押圧バネ4eにより、前記中間転写ベルトB側に付勢された状態で接離方向に移動可能に支持されている。
また、前記除電板金JBの矢印Ya方向両端部には、前記除電板金JBの前後両端部から外方に突出した突起部6,7が形成されており、前記突起部6,7は、前記ベルトモジュールBMの枠体に形成された接離方向に延びる第2案内溝8および第3案内溝9をそれぞれ貫通した状態で支持されている。すなわち、実施例1の前記除電板金JBは、前記突起部6,7が前記各案内溝8,9に案内されることにより、接離方向に移動可能に支持されている。
また、前記第1リトラクトロールR1、前記G色の1次転写ロールT1g、前記除電板金JBの下方には、前記第1リトラクトロールR1の矢印Ya方向上流側から前記除電板金JBの矢印Ya方向下流側まで延びて、矢印Ya方向に移動可能な連動部材本体の一例としてのリンク本体11が配置されている。実施例1の前記リンク本体11の矢印Ya方向上流端には、前記中間転写ベルトB側に延びる第1被係合部11aが形成されている。また、前記リンク本体11は、前記第1リトラクトロールR1の矢印Ya方向下流側且つ前記G色の1次転写ロールT1gの矢印Ya方向上流側と対応する位置に、前記中間転写ベルトB側に延びる第2被係合部11bが前記第1被係合部11aと並行して形成されている。また、前記リンク本体11は、前記G色の1次転写ロールT1gの矢印Ya方向下流側および前記除電板金JBの矢印Ya方向下流側と対応する位置に、第1連結軸11cおよび第2連結軸11dとが形成されており、前記各連結軸11c,11dには、前記中間転写ベルトB側に延びる第1腕部および第2腕部の一例としての第1連動アーム12および第2連動アーム13が回転可能に支持されている。
実施例1の前記各連動アーム12,13の中央部は、前記ベルトモジュールBMの枠体に支持された第1回転軸12aおよび第2回転軸13aにより回転可能に支持されている。また、前記第1連動アーム12の上端部には、矢印Ya方向上流側に延びて前記回転軸3に上側から接触する第1接触部12bが形成されている。また、前記第2連動アーム13の下端部には、矢印Ya方向上流側に延びて前記除電板金JBに下側から接触する第2接触部13bが形成されている。
また、前記各被係合部11a,11bどうしの間には、偏心回転部材の一例としての偏心カム14が配置されている。実施例1の前記偏心カム14は、断面円板状に形成されており、前記偏心カム14の回転中心14aは、前記ベルトモジュールBMの枠体に回転可能に支持されている。
また、前記偏心カム14の外周面には、前記回転中心14aから最も離れた端点である第1端点14bと、前記第1端点14bから矢印Ya方向上流側に90°離れた端点である第2端点14cと、前記第1端点14bから180°離れ、且つ、前記回転中心14aから最も近い端点である第3端点14dとが予め設定されている。
ここで、実施例1では、図3Aに示すように、前記第1リトラクトロールR1の下端部が、前記偏心カム14の第1端点14bに接触した状態で支持されている場合に、前記第1リトラクトロールR1を、前記中間転写ベルトBが前記感光体ドラムPgに接触する接触位置に移動させるように予め設定されている。
なお、この場合、前記リンク本体11の第1被係合部11aが、前記偏心カム14の矢印Ya方向上流端部に配置された前記第2端点14cで、前記偏心カム14に係合された状態で支持されている。
また、図3Aに示す状態から、前記偏心カム14を矢印Yb方向に回転させた場合、前記第1リトラクトロールR1の下端部を支持する端点が移動し、図3Bに示すように、前記偏心カム14の第2端点14c近傍に接触した状態で支持された状態になる。この場合、前記第1リトラクトロールR1を、前記中間転写ベルトBが張力や自重により前記感光体ドラムPgから離隔する離隔位置に移動させるように予め設定されている。また、このとき、前記リンク本体11の第2被係合部11bが、前記偏心カム14の外周面に押圧されて、矢印Ya方向下流側に移動する。
前記各連結軸11c,11dの矢印Ya方向下流側への移動に伴って、前記各連動アーム12,13は、前記各回転軸12a,13aを回転中心として、矢印Yb方向の逆方向である矢印Yc方向に回転する。したがって、図3Bに示すように、前記各接触部12b,13bが前記リンク本体11側に回転移動する。このため、前記G色の1次転写ロールT1gが、前記第1接触部12bに上側から押圧され、前記押圧バネ4eの押圧力に抗して前記リンク本体11側に移動する。また、前記除電板金JBも、前記第2接触部13bにより下面が前記案内溝8,9の上端部で支持された状態から自重で前記リンク本体11側に移動する。
よって、前記第1リトラクトロールR1、前記G色の1次転写ロールT1gおよび前記除電板金JBが連動して、前記感光体ドラムPgから離れる方向に移動し、前記中間転写ベルトBが前記感光体ドラムPgから離れる。
また、図3Bに示す状態から、前記偏心カム14を矢印Yc方向に回転させた場合、すなわち、逆回転させた場合、前記第1リトラクトロールR1の下端部を支持する端点が移動し、図3Aに示すように、前記偏心カム14の第1端点14b近傍に接触した状態で支持された状態に戻る。この場合、前記第1リトラクトロールR1が、前記接触位置に戻り、前記中間転写ベルトBに接触して持ち上げる。また、このとき、前記偏心カム14の回転に伴って、前記リンク本体11の第1被係合部11aが、前記偏心カム14の外周面に押圧されて、矢印Ya方向上流側に移動する。
前記各連結軸11c,11dの矢印Ya方向上流側への移動に伴って、前記各連動アーム12,13は、前記各回転軸12a,13aを回転中心として、矢印Yc方向の逆方向である矢印Yb方向に回転する。したがって、図3Aに示すように、前記各接触部12b,13bが前記中間転写ベルトB側に回転移動する。このため、前記G色の1次転写ロールT1gが、前記第1接触部12bの押圧が解放されて、前記押圧バネ4eの押圧力により前記中間転写ベルトB側に移動し、前記中間転写ベルトBを前記感光体ドラムPgに押し当てる。また、前記除電板金JBも、前記第2接触部13bにより下面が上方に持ち上げられる。
前記リンク本体11、前記各連動アーム12,13、前記偏心カム14等により、前記第1リトラクトロールR1の接触位置と離隔位置との間の移動に応じた前記中間転写ベルトBの移動と、前記G色の1次転写ロールT1gおよび前記除電板金JBの移動とを連動させる連動部材の一例としての第1リンクLN1が構成されている。
なお、実施例1の前記第1リンクLN1では、前記第1リトラクトロールR1や前記G色の1次転写ロールT1g等による前記中間転写ベルトBの移動量と、前記除電板金JBの移動量とが同一になるように予め設定されている。
また、前記第2リトラクトロールR2と、前記第2リトラクトロールR2の矢印Ya方向上流側に配置された前記O色の1次転写ロールT1oおよび前記除電板金JBとの間には、前記第1リンクLN1と同様に構成された前記連動部材の一例としての第2リンクLN2が配置されている。また、前記第3リトラクトロールR3と、前記第3リトラクトロールR3の矢印Ya方向下流側に配置された前記Y色の1次転写ロールT1yと、前記M色の1次転写ロールT1mと、前記除電板金JBとの間には、前記各リンクLN1,LN2と同様に構成された前記連動部材の一例としての第3リンクLN3が配置されている。
また、前記第4リトラクトロールR4と、前記第4リトラクトロールR4の矢印Ya方向上流側に配置された前記C色の1次転写ロールT1cおよび前記除電板金JBとの間には、前記各リンクLN1〜LN3と同様に構成された前記連動部材の一例としての第4リンクLN4が配置されている。さらに、前記第5リトラクトロールR5と、前記第5リトラクトロールR5の矢印Ya方向上流側に配置された前記K色の1次転写ロールT1kおよび前記除電板金JBとの間には、前記各リンクLN1〜LN4と同様に構成された前記連動部材の一例としての第5リンクLN5が配置されている。
なお、前記第1リンクLN1とその他の前記各リンクLN2〜LN5とについては、同様の構成であるため、前記各リンクLN2〜LN5に関する詳細な説明を省略する。
図4は本発明の実施例1のベルトモジュールの形状変化の拡大説明図であり、図2の状態からG色およびO色の感光体ドラムが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。
図5は本発明の実施例1のベルトモジュールの形状変化の拡大説明図であり、図2の状態からY色およびM色の感光体ドラムが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。
図6は本発明の実施例1のベルトモジュールの形状変化の拡大説明図であり、図2の状態からK色を除く全ての各色の感光体ドラムが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。
したがって、実施例1の前記ベルトモジュールBMでは、例えば、図2に示すように、G,O,Y,M,C,Kの6色のトナーが使用される場合には、前記各リンクLN1〜LN5により、前記各リトラクトロールR1〜R5および前記各1次転写ロールT1g〜T1kを接触位置に移動させて、前記各感光体ドラムPg〜Pkを前記中間転写ベルトBに接触させる。
また、例えば、図4に示すように、Y,M,C,Kの4色のトナーが使用される場合には、図2に示す状態から、前記各リンクLN1,LN2により、前記各リトラクトロールR1,R2および前記各1次転写ロールT1g,T1oを接触位置から離隔位置に移動させて、前記各感光体ドラムPg,Poから前記中間転写ベルトBを離隔させる。また、例えば、図6に示すように、K色のトナーのみが使用される場合には、図2に示す状態から、前記各リンクLN1〜LN4により、前記各リトラクトロールR1〜R4および前記各1次転写ロールT1g〜T1cを接触位置から離隔位置に移動させて、K色の感光体ドラムPk以外の各感光体ドラムPg〜Pcから前記中間転写ベルトBを離隔させる。
なお、因みに、図5に示すように、G,O,C,Kの4色のトナーを使用することも可能であり、この場合、図2に示す状態から、前記第3リンクLN3により、前記第3リトラクトロールR3および前記各1次転写ロールT1y,T1mを接触位置から離隔位置に移動させて、前記各感光体ドラムPy,Pmから前記中間転写ベルトBを離隔させる。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた本発明の実施例1の前記画像形成装置Uでは、画像形成動作、いわゆる、ジョブが実行される場合には、前記各現像器GG〜GKの現像ロールR0に供給された各色のトナーにより、前記各感光体ドラムPg〜Pk表面の静電潜像が現像される。前記各感光体ドラムPg〜Pk表面上のトナー像は、前記各1次転写領域Q3g〜Q3kにおいて、前記各1次転写ロールT1g〜T1kにより、前記中間転写ベルトB上に順次重ねて1次転写されてカラー画像が形成される。そして、前記中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、前記2次転写領域Q4まで搬送され、前記2次転写器T2により、前記記録用紙Sに2次転写される。
ここで、実施例1の前記ベルトモジュールBMでは、前記各1次転写ロールT1g〜T1kの矢印Ya方向下流側に、前記除電部材の一例としての平板状の除電板金JBが非接触で配置されており、前記中間転写ベルトBの電荷が除電される。このため、1次転写ロールT1g〜T1k等の放電で局所的に帯電することにより、前記中間転写ベルトB上のトナー像が乱れたり、飛び散ったりすることが低減されている。
また、実施例1の前記ベルトモジュールBMでは、図4〜図6に示すように、前記各リトラクトロールR1〜R5および前記各1次転写ロールT1g〜T1kの接触位置と離隔位置との間の移動により、前記各感光体ドラムPg〜Pkと前記中間転写ベルトBとを接触・離隔させることが可能となっている。このため、実施例1の使用されない各感光体ドラムPg〜Pkから中間転写ベルトBを離隔させて、前記各部材Pg〜Pk,Bの磨耗劣化が低減させることが可能となっている。
さらに、実施例1の前記ベルトモジュールBMでは、図3に示すように、前記各リンクLN1〜LN5により、前記各リトラクトロールR1〜R5および前記各1次転写ロールT1g〜T1kの移動と、前記除電板金JBの移動とが連動する。
ここで、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kの移動に応じて前記除電板金JBが移動しない従来公知の前記特許文献1〜3等に記載の技術では、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kの接触位置と離隔位置との間の移動により、前記除電板金JBと前記中間転写ベルトBとの間の距離が変化する。
すなわち、前記除電板金JBが移動しない従来の構成では、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kが離隔位置に移動した場合には、前記距離が短くなったり、前記除電板金JBと前記中間転写ベルトBとが接触したりする。この場合、例えば、前記除電板金JBが前記中間転写ベルトBを過度に除電する可能性があった。また、前記除電板金JBが移動しない従来の構成では、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kが接触位置に移動した場合には、前記距離が長くなる。この場合、例えば、前記除電板金JBにより前記中間転写ベルトBが十分に除電されない可能性があった。
この結果、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kの移動により、前記除電板金JBの除電効率が変化するため、前記中間転写ベルトB裏面の帯電電荷や電界が安定せず、いわゆる、バラツキが発生する。よって、前記電界等のバラツキにより、前記中間転写ベルトB上のトナー像が乱れたり、飛び散ったりして、画像不良が発生する可能性があった。
しかしながら、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kの接触位置と離隔位置との間の移動に連動して、前記除電板金JBも中間転写ベルトBと共に移動する。また、実施例1では、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kの移動による前記中間転写ベルトBの移動量と、前記除電板金JBの移動量とが同一になるように予め設定されている。したがって、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kとの連動により、前記中間転写ベルトBと前記除電板金JBとの相対位置が安定して、前記除電板金JBの除電効率が変化せず、前記電界のバラツキによる画像不良が発生することが低減されている。
また、前記特許文献1〜3等の技術では、前記除電板金JBが前記中間転写ベルトBに強く接触した場合、搬送抵抗が大きくなり、前記中間転写ベルトBの矢印Ya方向への回転速度が低下し、MQ:モーションクオリティの悪化、いわゆる、速度ムラが発生する可能性があった。この場合には、2次転写の時期がずれるため、記録用紙の画像ズレ等の画像不良が発生する可能性があった。
しかしながら、実施例1の前記画像形成装置Uでは、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kの接触位置と離隔位置と間の移動の前後に渡って、前記除電板金JBと前記中間転写ベルトBとが非接触の状態が維持されるため、前記速度ムラよる画像不良が発生することが低減されている。
特に、図5に示すように、中間のY,Mのトナーのみを不使用とした場合に、O色の1次転写領域Q3oからC色の1次転写領域Q3cまでの前記除電板金JBの除電効率が変化したり、速度ムラが発生しないことによる、画像不良の低減効果が大きく、従来の構成に比べ、良好な画像が形成され易くなる。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H06)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、前記画像形成装置Uは、いわゆる、複合機により構成したが、これに限定されず、例えば、プリンタ、FAX等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、前記画像形成装置Uは、6色のトナーが使用される構成に限定されず、例えば、5色以下や、7色以上のトナーが使用される構成も可能である。
(H03)前記実施例において、G:グリーン、O:オレンジ、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の6色のトナーを使用したが、これに限定されず、例えば、G:グリーン、O:オレンジのトナーに替えて、前記6色以外の色のトナーを使用することも可能である。また、他にも、防水、保護のために画像表面をコーティングする無色トナーや、盗難防止等のために印刷用紙の画像内に予め設定された形状、配列、例えば、線状の磁気ワイヤを形成するための磁気トナーを使用することも可能である。なお、磁気ワイヤから発生する磁気パルスを検出する盗難防止装置については、例えば、特開2006−256124号公報等に記載されており、公知である。
(H04)前記実施例において、前記各1次転写領域Q3g〜Q3kに、前記各感光体ドラムPg〜Pkに対向する前記各1次転写ロールT1g〜T1kを配置したが、これに限定されず、例えば、前記各1次転写ロールT1g〜T1kに替えて、非接触型の1次転写コロトロンを配置することも可能である。この場合、前記各リトラクトロールR1〜R5が離隔位置に移動しても、対応する不使用の各1次転写コロトロンが非接触となるように予め配置することにより、前記各リトラクトロールR1〜R5と前記各除電板金JBとの移動に、各1次転写コロトロンを連動させなくても、本発明の作用効果を奏することが可能である。
(H05)前記実施例において、前記各ロールR1〜R5,T1g〜T1kを接触位置と離隔位置との間で移動させて、前記中間転写ベルトBと前記各感光体ドラムPg〜Pkとを接触・離隔させているが、これに限定されず、例えば、前記各リトラクトロールR1〜R5を省略して、前記各1次転写ロールT1y〜T1mのみを接触位置と離隔位置との間で移動させ、且つ、前記各1次転写ロールT1y〜T1mによる前記中間転写ベルトBの移動と前記除電板金JBの移動とを連動させる構成とした場合でも、本発明の作用効果を奏することが可能である。すなわち、前記各1次転写ロールT1y〜T1mに、前記各リトラクトロールR1〜R5の機能を備えさせることも可能である。
(H06)前記実施例において、前記除電板金JBは、前記中間転写ベルトBに対して非接触で配置されるように構成したが、この構成に限定されず、例えば、前記除電板金JBに替えて、除電部材の一例としての導電性不織布や除電ブラシ等を前記中間転写ベルトBに接触させる構成とすることも可能である。なお、この場合、前記各リンクLN1〜LN5と同様の構成を設けて、中間転写ベルトBの移動と導電性不織布・除電ブラシの移動とを連動させるように構成し、導電性不織布や除電ブラシの押圧力の変化や離間によって、前記中間転写ベルトBの搬送抵抗や除電性能が変化しないようにすることが可能である。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1のベルトモジュールの全体説明図である。 図3は本発明の実施例1の第1リンクの要部拡大説明図であり、図3Aは第1リトラクトロールが接触位置に移動した場合の第1リンクの状態説明図であり、図3Bは第1リトラクトロールが離隔位置に移動した場合の第1リンクの状態説明図である。 図4は本発明の実施例1のベルトモジュールの形状変化の拡大説明図であり、図2の状態からG色およびO色の感光体ドラムが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。 図5は本発明の実施例1のベルトモジュールの形状変化の拡大説明図であり、図2の状態からY色およびM色の感光体ドラムが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。 図6は本発明の実施例1のベルトモジュールの形状変化の拡大説明図であり、図2の状態からK色を除く全ての各色の感光体ドラムが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。
符号の説明
B…中間転写体、
BM…中間転写装置、
F…定着装置、
GG〜GK…現像装置、
JB…除電部材、
LN1〜LN5…連動部材、
Pg〜Pk…像保持体、
Q3g〜Q3k…1次転写領域、
R1〜R5…接離用中間転写体支持部材、
S…媒体、
T1g〜T1k…1次転写部材、
T2…最終転写部材、
TS…転写装置、
U…画像形成装置。

Claims (6)

  1. 画像を保持する像保持体に外表面が対向して配置された無端帯状の中間転写体と、
    前記中間転写体の裏面側に配置され且つ前記中間転写体を介して前記像保持体と対向する1次転写領域に配置され、前記像保持体に保持された画像を前記中間転写体の外表面上に1次転写する1次転写部材と、
    前記中間転写体の裏面側に配置され、前記中間転写体を裏面から支持する接離用中間転写体支持部材であって、前記中間転写体を前記像保持体に接触させる接触位置と、前記中間転写体を前記像保持体から離隔させる離隔位置と、の間で移動可能に支持された前記接離用中間転写体支持部材と、
    前記中間転写体の裏面側に配置され、前記中間転写体の裏面の電荷を除電する除電部材と、
    前記接離用中間転写体支持部材の前記接触位置と前記離隔位置との間の移動に応じた前記中間転写体の移動に連動させて、前記中間転写体の移動方向である接離方向に前記除電部材を移動させる連動部材と、
    を備えたことを特徴とする中間転写装置。
  2. 前記除電部材を前記中間転写体の移動量と同一の移動量で移動させる前記連動部材、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の中間転写装置。
  3. 前記中間転写体の移動に連動させて、前記接離方向に前記1次転写部材を移動させる前記連動部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の中間転写装置。
  4. 画像を保持する像保持体に外表面が対向して配置された無端帯状の中間転写体と、
    前記中間転写体の裏面側に配置され且つ前記中間転写体を介して前記像保持体と対向する1次転写領域に配置され、前記中間転写体を裏面から支持し且つ前記像保持体に保持された画像を前記中間転写体の外表面上に1次転写する1次転写部材であって、前記中間転写体を前記像保持体に接触させる接触位置と、前記中間転写体を前記像保持体から離隔させる離隔位置と、の間で移動可能に支持された前記1次転写部材と、
    前記中間転写体の裏面側に配置され、前記中間転写体の裏面の電荷を除電する除電部材と、
    前記1次転写部材の前記接触位置と前記離隔位置との間の移動に応じた前記中間転写体の移動に連動させて、前記中間転写体の移動方向である接離方向に前記除電部材を移動させる連動部材と、
    を備えたことを特徴とする中間転写装置。
  5. 画像を保持する像保持体に外表面が対向して配置された無端帯状の中間転写体の外表面上に前記画像が1次転写される請求項1〜4に記載の中間転写装置と、
    前記中間転写体の外表面上に転写された画像を最終転写体に転写する最終転写部材と、
    を備えたことを特徴とする転写装置。
  6. 表面に潜像が形成される像保持体と、
    前記像保持体表面の潜像を可視像としての画像に現像する現像装置と、
    前記像保持体表面の画像を媒体に転写する請求項5に記載の転写装置と、
    前記媒体表面の画像を定着させる定着装置と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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