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JP2010111443A - 給紙装置 - Google Patents

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JP2010111443A
JP2010111443A JP2008282663A JP2008282663A JP2010111443A JP 2010111443 A JP2010111443 A JP 2010111443A JP 2008282663 A JP2008282663 A JP 2008282663A JP 2008282663 A JP2008282663 A JP 2008282663A JP 2010111443 A JP2010111443 A JP 2010111443A
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roller
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feed roller
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Hidenori Yorozu
秀紀 萬
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Duplo Seiko Corp
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Duplo Seiko Corp
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Abstract

【課題】給紙ローラとサバキ部材とで、用紙の重送を防止するとともに給紙ローラの下流側の搬送ローラにかかる負荷を低減することができる給紙装置を提供する。
【解決手段】給紙ローラ63と、給紙ローラ63の外周面に摺接自在なサバキ部材76と、給紙ローラ63とサバキ部材76との間から送られた用紙55を挟持して下流側の印刷部59へ送り出す一対のガイドおよびタイミングローラ66,67とが備えられ、給紙ローラ63は周方向において送り部83と非送り部84とを有し、非送り部84の硬度が送り部83の硬度よりも低く、給紙ローラ63は、送り部83を用紙55に押圧して回転しながら用紙55をガイドおよびタイミングローラ66,67まで送り出した後、非送り部84を用紙55に押圧して用紙55が非送り部84とサバキ部材76との間から引き出されるまで回転停止する。
【選択図】図8

Description

本発明は、例えば印刷装置等に備えられた給紙装置に関する。
従来、孔版式の印刷装置には、図9に示すように、用紙12に印刷をする印刷部13と、印刷部13に用紙12を供給する給紙装置14と、印刷された用紙12を排出する排紙部15とが設けられている。印刷部13は版胴16とプレスローラ17とを有し、製版された原紙18が版胴16に給版される。
給紙装置14は、昇降自在な給紙台19と、給紙台19に載置された複数枚の用紙12を最上位のものから順次送り出す回転自在な給紙ローラ21と、給紙ローラ21が用紙12を送り出す給紙量を検出する給紙量センサ27と、給紙ローラ21で送られる用紙12の二枚送り(重送)を防止するサバキ部材22と、上下一対のガイドローラ23(搬送ローラ)およびタイミングローラ24(搬送ローラ)とを有している。
給紙ローラ21は、円形状のローラであり、回転軸25に設けられている。回転軸25はモータ等からなる回転駆動装置(図示省略)によって強制的に回転駆動される。また、給紙ローラ21はサバキ部材22に摺接自在であり、最上位の用紙12はサバキ部材22と回転する給紙ローラ21とに挟まれて送り出される。
ガイドローラ23とタイミングローラ24とは、上流側の給紙ローラ21と下流側の印刷部13との間に配設されており、給紙ローラ21とサバキ部材22との間から送られた用紙12を挟持して原紙18とプレスローラ17とに挟まれる印刷位置26へ送り出すものである。尚、タイミングローラ24はモータ等からなる駆動装置(図示省略)によって強制的に回転駆動されるのに対して、ガイドローラ23は遊転自在なフリーローラである。
これによると、図9(a)に示すように、給紙ローラ21が回転駆動することにより、最上位の用紙12が給紙ローラ21の外周面とサバキ部材22との間に挟まれて所定量送り出される。そして、図9(b)に示すように、最上位の用紙12の前端部がガイドローラ23とタイミングローラ24との接点に当接すると、タイミングローラ24が回転駆動するとともに、給紙ローラ21の回転が停止する。
これにより、図9(c)に示すように、最上位の用紙12は、ガイドローラ23とタイミングローラ24との間に挟持され、タイミングローラ24の回転力によって下流側の印刷位置26へ強制的に送り出されて印刷されるとともに、図9(d)に示すように、停止している給紙ローラ21とサバキ部材22との間から引き出される。このようにして印刷された用紙12は原紙18とプレスローラ17との間を通って排紙部15へ排紙される。
また、静電気等によって最上位の用紙12の裏側にもう一枚の別の用紙12が付着した場合、上記別の用紙12がサバキ部材22に圧接されるため、上記別の用紙12とサバキ部材22との摩擦抵抗によって、上記別の用紙12が最上位の用紙12に付着して送り出されることは防止され、最上位の用紙12のみが送り出される。
しかしながら、上記のように最上位の用紙12を送り出す時、図9(c)に示すように、用紙12の前端部がタイミングローラ23とガイドローラ24との間に挟まれ、且つ、用紙12の後部が給紙ローラ21とサバキ部材22との間に挟まれた状態になる。このため、停止している給紙ローラ21とサバキ部材22との間から用紙12を引き出す際に生じる負荷がガイドローラ23とタイミングローラ24とにかかるため、ガイドローラ23とタイミングローラ24との負荷が増大し、タイミングローラ23とガイドローラ24とに大きな搬送力が必要となるという問題がある。
このような問題の対策として、図10に示すように、給紙ローラ21の外周面の一部を除去して切円部28を形成することが考えられる。尚、このように切円部28を有する給紙ローラ21は、D形状に形成されていることから、Dカット形状の給紙ローラと呼ばれることもある。
これによると、図10(a)に示すように、給紙ローラ21が回転駆動することにより、最上位の用紙12が給紙ローラ21の外周面とサバキ部材22との間に挟まれて所定量送り出される。その後、図10(b)に示すように、最上位の用紙12の前端部が回転駆動するタイミングローラ24と遊転するガイドローラ23との間に挟持され、最上位の用紙12はタイミングローラ24の回転力によって引き続き強制的に送り出される。このとき、給紙ローラ21の切円部28が最上位の用紙12の後部に対向することで、給紙ローラ21と最上位の用紙12の後部との間に間隙29が形成され、給紙ローラ21が最上位の用紙12から離間する。
この状態で、最上位の用紙12が給紙ローラ21とサバキ部材22との間から送り出されるまで、給紙ローラ21の回転が一時停止する。これにより、タイミングローラ23とガイドローラ24とにかかる負荷が低減される。
このようにして最上位の用紙12が送り出された後、再び、図10(a)に示すように、給紙ローラ21が回転駆動して、次の最上位の用紙12が給紙ローラ21の外周面とサバキ部材22との間に挟まれて所定量送り出される。
また、上記Dカット形状の給紙ローラ21を用いたものでは、静電気等によって最上位の用紙12の裏側にもう一枚の別の用紙12が付着した場合、給紙ローラ21の外周面が最上位の用紙12に圧接して、最上位の用紙12が給紙ローラ21によって押圧されている状態では、最上位の用紙12の裏側に付着した上記別の用紙12がサバキ部材22に圧接される。このため、上記別の用紙12とサバキ部材22との摩擦抵抗によって、上記別の用紙12が最上位の用紙12に付着して送り出されることは防止され、最上位の用紙12のみが送り出される。
しかしながら、図10(b)に示すように、給紙ローラ21の切円部28が最上位の用紙12の後部に対向して、給紙ローラ21と最上位の用紙12の後部との間に間隙29が形成された場合では、給紙ローラ21の外周面が最上位の用紙12から離間するため、最上位の用紙12が給紙ローラ21によって押圧されず、最上位の用紙12の裏側に付着した上記別の用紙12はサバキ部材22に十分な力で圧接されない。このため、上記別の用紙12とサバキ部材22との摩擦抵抗が減少し、上記別の用紙12が最上位の用紙12に付着して送り出されてしまう二枚送り(重送)が発生する虞がある。
このような用紙12の二枚送り(重送)を防止するとともに上記のようなタイミングローラ23とガイドローラ24とにかかる負荷を低減するためには、例えば、下記特許文献1および図11に示されているように、回転駆動軸32に給紙ローラ33と補助ローラ34とが設けられ、給紙ローラ33に対向して主摩擦パッド35(サバキ部材)が設けられ、補助ローラ34に対向して補助摩擦パッド36が設けられたものがある。
給紙ローラ33は、切円部37を有するDカット形状のローラであり、回転駆動軸32と一体に回転する。また、補助ローラ34は、給紙ローラ33の両側方に配設された円形状のフリーローラであり、回転駆動軸32に対して自由に遊転する。
これによると、給紙ローラ33は切円部37を有するDカット形状のローラであるため、下流側のタイミングローラとガイドローラとにかかる負荷を低減することができる。
また、最上位の用紙の裏側にもう一枚の別の用紙が付着した場合、最上位の用紙と上記別の用紙とは補助ローラ34と補助摩擦パッド36との間に挟まれて、上記別の用紙が十分に補助摩擦パッド36に押圧されて圧接する。このため、上記別の用紙と補助摩擦パッド36との摩擦抵抗によって、上記別の用紙が最上位の用紙に付着して送り出されることは防止される。
特開平2−132025
しかしながら上記図11に示した従来のものでは、給紙ローラ33とこれに対向する主摩擦パッド35とで、用紙の二枚送り(重送)を防止するとともに下流側のタイミングローラとガイドローラとにかかる負荷を低減することはできないといった問題がある。すなわち、用紙の二枚送り(重送)を防止するとともにタイミングローラとガイドローラとにかかる負荷を低減するためには、Dカット形状の給紙ローラ33と主摩擦パッド35とに加えて、円形状の補助ローラ34と補助摩擦パッド36とが必要となるため、構成が複雑になりコストが上昇するといった問題がある。
本発明は、給紙ローラとサバキ部材とで、用紙の重送を防止するとともに給紙ローラの下流側の搬送ローラにかかる負荷を低減することができる給紙装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、回転軸心廻りに回転駆動して紙を送り出す給紙ローラと、給紙ローラの外周面に摺接自在なサバキ部材とが備えられ、
給紙ローラと給紙ローラの下流側に設けられた画像形成部との間に、上流側の給紙ローラとサバキ部材との間から送られた紙を挟持して下流側の画像形成部へ送り出す一対の搬送ローラが備えられた給紙装置であって、
給紙ローラは、周方向において、送り部と非送り部とを有し、
非送り部の硬度が送り部の硬度よりも低く、
給紙ローラは、送り部の外周面を紙に押圧して回転しながら紙を搬送ローラまで送り出した後、非送り部の外周面を紙に押圧して紙が非送り部とサバキ部材との間から引き出されるまで回転停止するものである。
これによると、給紙ローラが回転駆動することにより、給紙ローラの送り部の外周面が、最上位の紙に圧接して、この紙を下流側へ送り出す。これにより、最上位の紙は給紙ローラとサバキ部材との間から搬送ローラに向って送り出される。
この際、静電気等によって最上位の紙の裏面に別の紙が付着しても、最上位の紙は給紙ローラの送り部の外周面によって押圧されているため、最上位の紙の裏面に付着した別の紙がサバキ部材に圧接される。このため、上記別の紙とサバキ部材との摩擦抵抗によって、上記別の紙が最上位の紙に付着して送り出されることは防止され、最上位の紙のみが送り出される。
このようにして送り出された最上位の紙の前端部が一対の搬送ローラ間に挟持されると、給紙ローラの送り部の外周面が紙面から離れ、給紙ローラの非送り部の外周面が最上位の紙に圧接し、この状態で給紙ローラの回転が停止し、最上位の紙の前端部が一対の搬送ローラによって強制的に画像形成部へ送られ、最上位の紙の後部が給紙ローラの非送り部とサバキ部材との間から引き出される。
このとき、給紙ローラの非送り部の硬度は送り部の硬度よりも低いため、非送り部は、送り部に比べて、柔軟性に富んで変形し易い。したがって、給紙ローラの非送り部が最上位の紙を押圧する力は、給紙ローラの送り部が最上位の紙を押圧する力に比べて、軽減される。これにより、従来の円形状の給紙ローラを用いた場合に比べて、搬送ローラにかかる負荷を低減することができる。
また、最上位の紙の後部が給紙ローラの非送り部とサバキ部材との間から引き出されるまで、最上位の紙は引き続いて給紙ローラの非送り部によって押圧されているため、最上位の紙の裏側に付着した別の紙が引き続いてサバキ部材に圧接される。このため、上記別の紙とサバキ部材との摩擦抵抗によって、上記別の紙が最上位の紙に付着して送り出されることは引き続いて防止され、最上位の紙のみが送り出される。
このように、給紙ローラとサバキ部材とで、紙の重送を防止するとともに搬送ローラにかかる負荷を低減することができるため、構成が簡素化されてコストが削減される。
本第2発明は、非送り部の外周面は、送り部の外周面に比べて、紙面に対して滑り易いものである。
これによると、最上位の紙の前端部が一対の搬送ローラ間に挟持されると、給紙ローラの送り部の外周面が紙面から離れ、給紙ローラの非送り部の外周面が最上位の紙に圧接し、この状態で給紙ローラの回転が停止し、最上位の紙の前端部が一対の搬送ローラによって強制的に画像形成部へ送られ、最上位の紙の後部が給紙ローラの非送り部とサバキ部材との間から引き出される。
このとき、給紙ローラの非送り部の外周面は送り部の外周面に比べて紙面に対して滑り易いため、最上位の紙の後部は給紙ローラの非送り部とサバキ部材との間を容易に通過することができ、最上位の紙の後部を給紙ローラの非送り部とサバキ部材との間から引き出すのに要する力が軽減される。これにより、従来の円形状の給紙ローラを用いた場合に比べて、搬送ローラにかかる負荷をより一段と低減することができる。
本第3発明は、送り部は外周面に紙送り部材を有し、
紙送り部材の摩擦係数が非送り部の摩擦係数よりも大きいものである。
これによると、給紙ローラが回転駆動することにより、給紙ローラの紙送り部材が、最上位の紙に圧接して、この紙を下流側へ送り出す。このとき、紙送り部材の摩擦係数は非送り部の摩擦係数よりも大きいため、紙送り部材(すなわち送り部の外周面)が最上位の紙面に対して滑ってしまう(スリップしてしまう)のを防止することができ、最上位の紙を確実にグリップして送り出すことができる。
本第4発明は、給紙ローラの回転軸心方向における非送り部の幅が送り部の幅よりも狭いものである。
これによると、最上位の紙の前端部が一対の搬送ローラによって強制的に画像形成部へ送られ、最上位の紙の後部が給紙ローラの非送り部とサバキ部材との間から引き出されるとき、給紙ローラの非送り部の硬度は送り部の硬度よりも低く、且つ、非送り部の幅が送り部の幅よりも狭いため、給紙ローラの非送り部が最上位の紙を押圧する力は、給紙ローラの送り部が最上位の紙を押圧する力に比べて、さらに軽減される。これにより、従来の円形状の給紙ローラを用いた場合に比べて、搬送ローラにかかる負荷をさらに低減することができる。
以上のように本発明によると、給紙ローラとサバキ部材とで、紙の重送を防止するとともに搬送ローラにかかる負荷を低減することができるため、構成が簡素化されてコストが削減される。
以下、本発明における第1の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1に示すように、41は孔版式の印刷装置であり、その装置本体42の内部には、版胴43の周囲に製版・給版機構部44と排版機構部45と給紙装置46と排紙機構部47とが配置されている。
製版・給版機構部44は、マスターロール48から未製版の原紙49を繰り出し、装置本体42の上部に配置したスキャナー機構部50において読み取った原稿の画像データに基づいてサーマルヘッド51で原紙49に穿孔して製版し、製版した原紙49を版胴43に給版するように構成されている。また、排版機構部45は、上下一対の引き込みローラ52、53の間に原紙49を引き込んで、巻芯54で原紙49を巻き取るように構成されている。
また、給紙装置46は、用紙55を、版胴43に給版された原紙49とプレスローラ56とに挟まれる印刷部59(画像形成部の一例)へ送り出すように構成されている。
また、排紙機構部47は、版胴43および原紙49の回転によって印刷された用紙55を紙ハガシ爪57によって原紙49から剥がして、プリントトレイ58の上に排出するように構成されている。
以下に、給紙装置46の具体的な構成を説明する。
図2〜図4に示すように、給紙装置46は、装置本体42に昇降自在に設けられた給紙台60と、給紙台60を昇降させる昇降駆動装置61と、給紙台60に載置された複数枚の用紙55を最上位のものから順次印刷部59に向けて送り出す給紙ローラ63および補助ローラ72と、給紙ローラ63および補助ローラ72を強制的に回転駆動させる回転駆動装置64と、給紙ローラ63が用紙55を送り出す給紙量を検出する給紙量センサ73と、用紙55の二枚送り(重送)を防止するサバキ装置65と、上下一対のガイドローラ66(搬送ローラの一例)およびタイミングローラ67(搬送ローラの一例)とを有している。
給紙ローラ63と補助ローラ72とは、共通の一本の回転軸69に、所定間隔をあけて横一列に設けられており、回転軸69と一体に、回転軸心69a廻りに強制的に回転駆動する。尚、補助ローラ72は複数設けられており、給紙ローラ63は一方の補助ローラ72と他方の補助ローラ72との間に配置されている。
図4に示すように、回転駆動装置64は、モータ70と、回転軸69とモータ70とを連動連結するタイミングベルト(図示省略)と、モータ70から回転軸69への回転伝達経路を断続する給紙クラッチ(図示省略)とで構成されている。
サバキ装置65は、装置本体42に固定されたスタッド74と、スタッド74に設けられ且つ給紙ローラ63の径方向に出退自在な板状の可動バー75と、可動バー75の先端に設けられたサバキ部材76と、スタッド74に設けられたサバキ圧調整バー77とを有している。
サバキ部材76は給紙ローラ63の外周面に摺接自在である。また、サバキ圧調整バー77は、先端側が可動バー75に形成された係合孔78に挿入され、基端側がスタッド74に移動自在に装着されている。可動バー75とサバキ圧調整バー77との間には、可動バー75を給紙ローラ63に向けて付勢する第1スプリング79が設けられている。また、スタッド74とサバキ圧調整バー77との間には、サバキ圧調整バー77を下方向に付勢する第2スプリング80が設けられている。
サバキ圧調整バー77は、スタッド74に組み込まれた操作カム機構(図示省略)によって出退し、第2スプリング80の付勢力に抗して上方向へ移動し、第2スプリング80の付勢力を受けて下方向へ移動し、第1スプリング79を支持する支点が移動して第1スプリング79の付勢力を、「弱」、「標準」、「強」等のように、多段階的に調整する。
また、ガイドおよびタイミングローラ66,67は、給紙および補助ローラ63,72と印刷部59との間に配設されており、給紙ローラ63とサバキ部材76との間から送られた用紙55を挟持して印刷部59へ送り出すものである。
また、タイミングローラ67はモータ(図示省略)等からなる駆動装置によって強制的に回転駆動されるのに対して、ガイドローラ66は遊転自在なフリーローラである。尚、ガイドローラ66とタイミングローラ67との下流側近傍には、これら両ローラ66,67で挟持されて両ローラ66,67間から下流側へ突出した用紙55を検出する用紙検出器68(光電センサー等)が配設されている。
以下に、給紙ローラ63の具体的な構成を説明する。
図5,図6に示すように、給紙ローラ63は、回転軸心69aの方向から見て円形状であり、周方向において、半円形状の送り部83と非送り部84とを有している。送り部83の外周面の円周方向の長さをL1とし、図4に示すように給紙ローラ63からガイドローラ66とタイミングローラ67との接点までの距離をL2とすると、上記長さL1が距離L2と同じか、或いは、上記長さL1が距離L2よりも僅かに長くなるように形成されている。
送り部83の材質には例えばゴム等の弾性材が使用され、非送り部84の材質には例えばスポンジ等の弾性材が使用されており、非送り部84の部材の硬度が送り部83の部材の硬度よりも低い(言い換えれば、送り部83の部材の硬度が非送り部84の部材の硬度よりも高い)。例えば、非送り部84の硬度はショア硬さ40度、送り部83の硬度はショア硬さ60度に設定されている。
送り部83は、外周面に、着脱自在な薄い帯状の紙送り部材85を有している。紙送り部材85の摩擦係数は非送り部84の摩擦係数よりも大きく、紙送り部材85の材質には例えばEPDM又はウレタン等が使用されている。
また、非送り部84の外周面はフッ素コーティング等からなる低摩擦層86を備えている。低摩擦層86の摩擦係数は、送り部83の摩擦係数よりも小さく、且つ、ガイドおよびタイミングローラ66,67の各摩擦係数よりも小さい。これにより、非送り部84の外周面は、送り部83の外周面ならびに上記各ローラ66,67の外周面に比べて、用紙55に対して滑り易い性質を有する。図6に示すように、給紙ローラ63の回転軸心69aの方向における非送り部84の幅W1は送り部83の幅W2よりも狭く形成されている。
次に、補助ローラ72の具体的な構成を説明する。
図2,図3に示すように、補助ローラ72は、外周面の一部が除去された切円部88を有している。尚、このように切円部88を有する補助ローラ72は、D形状に形成されていることから、Dカット形状の補助ローラと呼ばれることもある。また、補助ローラ72の周方向における切円部88の位置(位相)は給紙ローラ63の周方向における非送り部84の位置(位相)と同じになるように形成されている。
以下、上記構成における作用を説明する。
モータ70が駆動して、回転軸69と共に給紙ローラ63と補助ローラ72とが強制的に回転すると、図6(b)および図7(a)(b)に示すように、給紙ローラ63の送り部83の紙送り部材85と補助ローラ72とが、最上位の用紙55に圧接して、この用紙55を下流側へ所定量送り出す。これにより、最上位の用紙55は給紙ローラ63とサバキ部材76との間からガイドおよびタイミングローラ66,67に向って送り出される。
この際、給紙ローラ63の紙送り部材85の摩擦係数は非送り部84の摩擦係数よりも大きいため、紙送り部材85(すなわち送り部83の外周面)が最上位の用紙55に対して滑ってしまう(スリップしてしまう)のを防止することができ、最上位の用紙55を確実にグリップして送り出すことができる。
また、上記のように最上位の用紙55が送り出される際、静電気等によって最上位の用紙55の裏面に別の用紙55が付着しても、最上位の用紙55は給紙ローラ63の送り部83によって押圧されているため、最上位の用紙55の裏面に付着した別の用紙55がサバキ部材76に十分な力で圧接される。このため、上記別の用紙55とサバキ部材76との摩擦抵抗によって、上記別の用紙55が最上位の用紙55に付着して送り出されることは防止され、最上位の用紙55のみが送り出される。
このようにして送り出された最上位の用紙55の前端部がガイドローラ66とタイミングローラ67との接点に当接すると、タイミングローラ67が回転駆動し、図8(a)に示すように、最上位の用紙55の前端部がガイドローラ66とタイミングローラ67との間に挟持される。この際、給紙ローラ63の送り部83の外周面が最上位の用紙55から離れ、給紙ローラ63の非送り部84の外周面が最上位の用紙55に圧接するとともに、図6(a)に示すように、補助ローラ72の切円部88が最上位の用紙55に対向して、補助ローラ72と最上位の用紙55との間に間隙89が形成され、補助ローラ72が最上位の用紙55から離間する。
この状態で、用紙検出器68が最上位の用紙55の前端部を検出し、この検出に基づいてモータ70から回転軸69への回転伝達経路が給紙クラッチにより遮断されるため、給紙ローラ63と補助ローラ72との回転が一時停止し、図8(b)に示すように、最上位の用紙55の前端部がガイドローラ66と回転駆動しているタイミングローラ67とによって強制的に印刷部59へ送られ、最上位の用紙55の後部が、タイミングローラ67の回転力によって、給紙ローラ63の非送り部84とサバキ部材76との間から引き出される。
このとき、補助ローラ72は最上位の用紙55から離間しており、また、給紙ローラ63の非送り部84の硬度は送り部83の硬度よりも低く、且つ、非送り部84の幅W1が送り部83の幅W2よりも狭いため、非送り部84は、送り部83に比べて、柔軟性に富んで変形し易い。したがって、非送り部84が最上位の用紙55をサバキ部材76に押圧する力は、送り部83が最上位の用紙55をサバキ部材76に押圧する力に比べて、軽減される。これにより、従来の円形状の給紙ローラを用いた場合に比べて、ガイドおよびタイミングローラ66,67にかかる負荷を低減することができる。
また、図8(b)に示したように最上位の用紙55の後部が給紙ローラ63の非送り部84とサバキ部材76との間から引き出される際、非送り部84の外周面は、低摩擦層86を有することにより、送り部83の外周面に比べて、用紙55に対して滑り易い。このため、最上位の用紙55の後部は非送り部84とサバキ部材76との間を容易に通過することができ、最上位の用紙55の後部を非送り部84とサバキ部材76との間から引き出すのに要する力が軽減される。これにより、ガイドおよびタイミングローラ66,67にかかる負荷をより一段と低減することができる。
また、図8に示したように、最上位の用紙55の後部が非送り部84とサバキ部材76との間から引き出されるまで、最上位の用紙55は引き続いて非送り部84によってサバキ部材76に押圧されているため、最上位の用紙55の裏側に付着した別の用紙55が引き続いてサバキ部材76に圧接される。このため、上記別の用紙55とサバキ部材76との摩擦抵抗によって、上記別の用紙55が最上位の用紙55に付着して送り出されることは引き続いて防止され、最上位の用紙55のみが送り出される。
このように、給紙ローラ63とサバキ部材76とで、用紙55の重送を防止するとともにガイドおよびタイミングローラ66,67にかかる負荷を低減することができるため、構成が簡素化されてコストが削減される。
図7,図8に示したように給紙ローラ63と補助ローラ72とガイドローラ66とタイミングローラ67とによって印刷部59へ供給された用紙55は、版胴43および原紙49の回転により印刷され、その後、プリントトレイ58に排出される。
また、上記最上位の用紙55が送り出された後、モータ70から回転軸69への回転伝達経路が給紙クラッチにより接続されるため、再び、図7(a)に示すように、給紙ローラ63と補助ローラ72とが強制的に回転し、次の最上位の用紙55が給紙ローラ63とサバキ部材76との間に挟まれて送り出される。
上記実施の形態では、図3に示すように、補助ローラ72として、切円部88を有するDカット形状のローラを用いたが、給紙ローラ63と同じ構成を有する円形状のローラを用いてもよい。
上記実施の形態では、回転軸69に給紙ローラ63と補助ローラ72とを設けたが、補助ローラ72を不要にしてもよい。また、給紙ローラ63を単数又は複数個設けてもよく、給紙ローラ63の個数に応じて、サバキ部材76を単数又は複数個設けてもよい。
上記実施の形態では、タイミングローラ67が回転駆動し、ガイドローラ66が遊転自在なフリーローラであるが、ガイドローラ66が回転駆動し、タイミングローラ67が遊転自在なフリーローラであってもよい。また、ガイドローラ66とタイミングローラ67との両者がそれぞれ回転駆動してもよい。
上記実施の形態では、図1に示すように、孔版式の印刷装置41に設けられた給紙装置46を挙げたが、インクジェット式の印刷装置に設けられた給紙装置であってもよい。
本発明の実施の形態における給紙装置を備えた印刷装置の内部構造を示す概略側面図である。 同、給紙装置の斜視図である。 同、給紙装置の一部拡大斜視図である。 同、給紙装置の一部拡大側面図である。 同、給紙装置の給紙ローラの回転軸心方向から見た図(側面図)である。 同、給紙装置の給紙ローラと補助ローラとを給紙台側から見た図であり、(a)は給紙ローラの非送り部が最上位の用紙に圧接するとともに補助ローラが切円部において最上位の用紙から離間した状態を示し、(b)は給紙ローラの送り部と補助ローラとが最上位の用紙に圧接した状態を示す。 同、給紙装置の給紙ローラによる用紙の送り出し動作を示す側面図である。 同、給紙装置の給紙ローラによる用紙の送り出し動作を示す側面図である。 従来の給紙装置の円形状の給紙ローラによる用紙の送り出し動作を示す側面図である。 従来の給紙装置のDカット形状の給紙ローラによる用紙の送り出し動作を示す側面図である。 別の従来の給紙装置の要部の斜視図である。
符号の説明
46 給紙装置
55 用紙
59 印刷部(画像形成部)
63 給紙ローラ
66 ガイドローラ(搬送ローラ)
67 タイミングローラ(搬送ローラ)
69a 回転軸心
76 サバキ部材
83 送り部
84 非送り部
85 紙送り部材
W1 非送り部の幅
W2 送り部の幅

Claims (4)

  1. 回転軸心廻りに回転駆動して紙を送り出す給紙ローラと、給紙ローラの外周面に摺接自在なサバキ部材とが備えられ、
    給紙ローラと給紙ローラの下流側に設けられた画像形成部との間に、上流側の給紙ローラとサバキ部材との間から送られた紙を挟持して下流側の画像形成部へ送り出す一対の搬送ローラが備えられた給紙装置であって、
    給紙ローラは、周方向において、送り部と非送り部とを有し、
    非送り部の硬度が送り部の硬度よりも低く、
    給紙ローラは、送り部の外周面を紙に押圧して回転しながら紙を搬送ローラまで送り出した後、非送り部の外周面を紙に押圧して紙が非送り部とサバキ部材との間から引き出されるまで回転停止することを特徴とする給紙装置。
  2. 非送り部の外周面は、送り部の外周面に比べて、紙面に対して滑り易いことを特徴とする請求項1記載の給紙装置。
  3. 送り部は外周面に紙送り部材を有し、
    紙送り部材の摩擦係数が非送り部の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給紙装置。
  4. 給紙ローラの回転軸心方向における非送り部の幅が送り部の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の給紙装置。
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