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JP2010088583A - ダンベル - Google Patents

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Abstract

【課題】手首である前腕を鍛えることに適したダンベルを提供することを目的とし、さらに、ダンベルを握っているだけで前腕が鍛えられ、かつ、ダンベルを握りながら他の筋肉部位も鍛えることができるダンベルを提供することによって、より、スポーツの実戦に近い状態で筋力を鍛えることができるダンベルを提供することを目的とする。
【解決手段】ダンベル1は、扁平な断面形状を有する把持部2と、把持部2の両端に設けられた少なくとも二つの重り部3とを備える。把持部2は、各重り部3の重心部分4から偏移した偏芯位置5に連接している。偏芯位置5から重心部分4への方向9と把持部2の長手方向6との交差角度は、0度よりも大きく90度よりも小さい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダンベルに関し、より特定的には、把持部が重り部の重心から偏った位置に設けられているダンベルに関する。
従来から、手首や肩、腕等の筋力を強化するために、鉄や鉛でできたダンベル(亜鈴)と称されるものが知られている。ダンベルは、把持部であるシャフトの両端に、円盤状や板状、球状等の重り(ウエイト)を対称に取り付けたものである。シャフトの部分を握った状態で、肩や肘、手首等を支点として、当該ダンベルを揺動させて、筋力の強化を図る。
図23は、従来のダンベル90を使ったトレーニング例であるリスト・カールを示す図である。従来のダンベル90は、把持部91の両端に重り部92が付いている。ベンチ93に腕94を乗せて、手首を支点に、ダンベル90を上下させる。これにより、前腕の筋力が強化される。
特開2007−160041号公報 意匠登録第1215761号公報 特開平8−318006号公報 特開昭63−290587号公報 実開昭62−50661号公報 特表昭62−503075号公報 実開昭59−8360号公報 意匠登録第1140495号公報 実開昭60−92555号公報 特開平7−204292号公報 特開2004−255006号公報 特開平11−216199号公報 意匠登録第1183583号公報 実開昭60−102038号公報
従来のダンベル90では、把持部の中心に重心が有る。したがって、手首の可動域で最大限手首を上下させる必要がある。そのため、手首関節へ直接ウエイト負荷がかかることになるので、手首関節への負担が大きかった。
特許文献1に記載のダンベルは、円柱状の把持部を重錐部の中心からずらすことができる(特許文献1の図8等参照)。特許文献1では、把持部を重鎮部の中心からずらすことによって、手首の鍛錬になると指摘されている。ただし、特許文献1に示されている把持部は、断面が円形である。後述の図13に示すように、円柱状の把持部が重錐部の中心からずれていると、重鎮部の回転を防ぐために、把持部をしっかり握らなければならない。したがって、把持部を握る握力が必要となり、握力は鍛えられるものの前腕を効果的に鍛えることはできない。
特許文献2、特許文献4〜7に記載のダンベルについても、把持部が円柱状であるので、特許文献1と同様のことが言える。特許文献3に記載の運動システムでも、グリップは略円柱状であるので、特許文献1と同様のことが言える。
特許文献8及び9に記載のダンベルは、把持部が角柱状である。しかし、たとえば、特許文献9の第2図に示されているような持ち方をした場合、前腕には何ら負荷が加えられない。
特許文献10に記載のダンベルは、握り杆(2)の断面が山形状になっている。しかし、腕を鉛直下方向に下げて握り杆(2)を握った状態では、錘体(3)は鉛直下方向を向くこととなるので、前腕には何ら負荷が加えられない。
特許文献11〜14に記載のダンベルは、シャフト部と錘部との間に何らかの角度的関係が生じているが、ダンベルが手に密着して握りやすくするための構造であり、前腕を鍛えるのに適したダンベルとは言えない。
このように、特許文献1〜14に記載のいずれのダンベルも、前腕を鍛えるという面では最適なものであるとは言えない。
腕を介するスポーツにおいて、手首は、運動エネルギーの最終伝達器官である。また、手首は、関節であるので、緩衝器として機能し、上肢あるいは外圧からの力を吸収する。そのため、上肢あるいは外圧から強い運動エネルギーが加えられたとして、手首が弱ければ、上肢あるいは外圧からの運動エネルギーに耐えられず、手首を故障することになる。さらに、おおよそのスポーツは、手首を経由させる全身運動を行い、成果を上げるものであるが、今までの筋力トレーニングでは、手首になるべく負荷をかけないようにして、動作して、所望の筋肉を鍛えることが多かった。そのため、今までの筋力トレーニングでは、実戦に適した形式でトレーニングすることができず、各筋肉部位だけに着目してトレーニングしていた為、各競技に見合った筋力バランスに鍛えるのが困難であった。
したがって、手首を効果的に適応量あるいは相応量鍛えることができる器具が要求される。ここで、手首を鍛えるとは、肘から手首関節までの間の前腕を鍛えることを意味する。握力は、手のひらや指の筋肉を鍛えることによって強化されるが、実際のスポーツでは、握力もさることながら、前腕の筋力強化が必要となる。また、従来のダンベルを用いてリスト・カールを行う場合、前腕だけを鍛えることができるが、手首を故障するおそれがある。さらに、従来のダンベルを用いたリスト・カールのようなトレーニングでは、前腕の筋力だけが強化されて、前腕を鍛えながら他の筋肉部位も鍛えるという実践的なトレーニングとはならない。
それゆえ、本発明は、手首である前腕を鍛えることに適したダンベルを提供することを目的とし、さらに、ダンベルを握っているだけで前腕が鍛えられ、かつ、ダンベルを握りながら他の筋肉部位も鍛えることができるダンベルを提供することによって、より、スポーツの実戦に近い状態で筋力を鍛えることができるダンベルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、以下のような特徴を有する。本発明は、扁平な断面形状を有する把持部と、把持部の両端に設けられた少なくとも二つの重り部とを備えるダンベルである。把持部は、各重り部の重心部分から偏移した偏芯位置に連接している。偏芯位置から重心部分への方向と把持部の長手方向との交差角度は、0度よりも大きく90度よりも小さい。
好ましくは、重り部において、偏芯位置を境に、重心部分側とは逆側の部分の重量は、重り部全体の重量の10%未満であるとよい。
好ましくは、交差角度は、40度以上50度以下であるとよい。
好ましくは、把持部は、把持されたときの重り部の向きを示す目印を有しているとよい。
好ましくは、把持部は、指先大の凹部を有し、当該凹部は、把持されたときの重り部の向きを示しているとよい。
好ましくは、重り部は、把持部が把持されたときの重り部の向きを示す目印を有しているとよい。
好ましくは、把持部の断面形状の扁平率は、1/2以上1未満であるとよい。
好ましくは、把持部の断面形状は、扁円形、楕円形、丸め長方形、又は面取り長方形であるとよい。
本発明によれば、把持部の断面形状が扁平であるので、把持部を把持する際の方向は、固定的なものとなる。加えて、偏芯位置に把持部が重り部に連接され、かつ、交差角度が0度よりも大きく90度よりも小さいので、様々な角度に腕を持ってきたとしても、重り部のモーメントが働き、前腕を鍛えることができる。ダンベルを静止状態で把持している場合にも、重り部のモーメントは働く。また、ダンベルを握りながら腕を動かしている状況にあっても、重り部のモーメントは働く。よって、ダンベルを握っているだけで前腕が鍛えられ、かつ、ダンベルを握りながら他の筋肉部位も鍛えることができる。よって、前腕を鍛えるのに好適で、かつ、スポーツの実戦に近い状態で筋力を鍛えることができる。また、手首関節も痛めにくいダンベルが提供される。
重心部分側とは逆側の部分の重量を重り部全体の重量の10%未満とすることによって、重さが相殺されることをできる限り少なくすることができる。したがって、軽量でありながらも、効果的に前腕を鍛えるダンベルを提供することができる。
交差角度を40度以上50度以下とすれば、様々な状況で、より、重り部によるモーメントを発生させることができる。よって、効果的に前腕を鍛えることができるダンベルが提供される。
把持部に重り部の向きを示す目印を付けたり、把持部に凹部を設けたり、重り部に向きを示す目印を付けることによって、初めて本発明のダンベルを利用する者であっても、重り部の向きを適切に把握することができるので、使い勝手が良くなる。
把持部の断面形状の扁平率を1/2以上1未満とすれば、把持部を把持する際の方向をより固定的にすることができ、効果的に、重り部のモーメントを発生させることができる。
把持部の断面形状を扁円形、楕円形、丸め長方形、又は面取り長方形とすることによって、シンプルでかつ安価にダンベルを提供することが可能となる。
本発明のこれらおよび他の目的、特徴、局面、効果は、添付図面と照合して、以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係るダンベル1の斜視図である。図1において、ダンベル1は、把持部2と、二つの重り部3とを備える。図2は、図1におけるA−A面の断面図である。把持部2は、扁平な断面形状を有しており、図2に示す例では、断面楕円形状を有している。把持部2の両端に二つの重り部3が連接されている。図2において、把持部2は、重り部3の重心部分4から偏移した偏芯位置5に連接されている。偏芯位置5から重心部分4への方向9と把持部2の長手方向6との交差角度θは、45度となっている。なお、交差角度θは、0度よりも大きく90度よりも小さければよく、好ましくは、40度以上50度以下であればよい。重り部3は、長方形板状であり、先端が安全のため丸形状を有する。ただし、本発明において、重り部3の形状は、特に限定されず、たとえば、円柱状であってもよし、半円柱状であってもよいし、球体状であってもよいし、多角柱状であってもよい。
図2上網掛けで示した領域8は、重り部3において、偏芯位置5を境に、重心部分4側とは逆側の部分である。領域8における重り部3の重量は、できる限り少なくなるように、偏芯位置5が決められている。なぜなら、把持部2を把持した状態で、領域8の重量と領域8以外の重量とが相殺されて、領域8以外の負荷が小さくなるからである。よって、領域8の重量は、好ましくは、重り部3の重量の10%未満であるとよい。
把持部2の断面楕円の扁平率は、1/2以上1未満である。ここで扁平率とは、長辺6の長さをaとし、短辺7の長さをbとした場合、(a−b)/aで表される。なお、本発明では、把持部2の断面形状は、平べったい扁平状であればよく、楕円であることには限られない。図3は、把持部2の断面形状の他の例を示す図である。図3(a)に示すように、把持部2の断面形状は扁円形であってもよい。また、図3(b)に示すように、把持部2の断面形状は、角が丸められた丸め長方形であってもよい。また、図3(c)に示すように、把持部2の断面形状は、角が面取りされた面取り長方形であってもよい。ここで、扁平率とは、図3に示すように楕円に限らず、長手方向の長さの半分をaとし、短手方向の長さの半分をbとして定義した場合、(a−b)/aで表すこととする。
次に、ダンベル1を用いたトレーニング方法の例について説明する。図4は、重り部3の先端が腕の外側下方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図である。図5は、重り部3の先端が腕の内側下方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図である。図6は、重り部3の先端が腕の外側上方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図である。図7は、重り部3の先端が腕の内側上方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図である。このとき、把持部2は、長手方向が鉛直下方向に向くように、手のひらで把持される。
把持部2と重り部3とは所定の角度で交差しているので、図4から図7に示すように把持部2が把持された場合、重り部3は、把持部2の偏芯位置を中心に、回転しようとする。したがって、腕は、重り部3が加えるモーメントに反する力を加えて、ダンベル1の状態を保つことになる。このとき、前腕部分の筋肉を特に使用して、ダンベル1の状態を保つことになる。
図8は、重り部3が鉛直下方向を向くように把持部2が把持されたときの様子を示す図である。たとえば、図8に示した状態から、図4に示した状態にする際、握力ではなく、前腕を使わなければならないことが分かる。このように、図4〜図7に示すようなトレーニングを行えば、静止した状態で、ダンベル1を把持しているだけで、前腕が鍛えられることとなる。よって、前腕をアイソメトリックトレーニングによって鍛えることが可能となる。
図9(a)は、ベンチ10に腕を乗せてリスト・カールを行っている様子の一例を示す図である。ダンベル1を用いた場合、重り部3のモーメントに反する力を前腕が加えなければならない。図9(a)に示すトレーニングでは、図23の場合と比べて、静止状態でも、前腕に力を加えなければならない。それだけで、アイソメトリックトレーニングになる。さらに、重り部3のモーメントによって、重り部3を少し上下させるだけで、前腕に効果的な負荷を与えることができる。特に、前腕の内側であるβ部分に負荷がかかることとなるので、前腕の内側部分βの筋肉が効果的に鍛えられる。図23の場合、ダンベル90を大きく上下させなければならないが、ダンベル1を用いた場合、モーメントが働くので、上下幅は、小さくてよい。よって、ダンベル1は、手首関節を痛めることなく、リスト・カールによって、効果的に前腕を鍛えることができる好適なものである。また、図9(b)は、ベンチ10に腕を乗せてリスト・カールを行っている様子の他の例示す図である。図9(b)に示すように把持した場合、前腕の外側であるγ部分に負荷がかかることとなるので、前腕の外側部分γの筋肉が効果的に鍛えられる。従来のダンベルを利用してリスト・カールを行って前腕の外側部分γの筋肉を鍛えるためには、手首を裏返して、ダンベルを上下させなければならなかった。しかし、ダンベル1を用いれば、同じ姿勢で、前腕の内側及び外側の両側の筋肉を効果的に鍛えることができる。実戦では、同じ姿勢で、内側及び外側の両側の筋肉を利用しなければならないので、よって、より実戦に近い形で前腕の筋肉を鍛えることができる。
図10は、ダンベル1を把持しながら肩を支点に腕を上下させたときの様子を示す図である。図10に示すA位置、B位置、C位置のいずれの位置であったとしても、把持部2と重り部3とは、所定の角度で交差しているので、重り部3によって、偏芯位置を中心にしたモーメントが加わる。したがって、重り部3がずれないように、前腕に力を加えながら、腕を上下させなければならない。よって、腕を上下させて、上腕や肩の筋肉を鍛えながら、従来より効率良く前腕を鍛えることができる。ゆえに、ダンベル1を握りながら他の筋肉部位も鍛えることができる。
図11は、本発明が採用しない構造を有するダンベル1aを用いたときに、肩を支点に腕を上下させたときの様子を示す図である。図11に示すダンベル1aは、把持部2aの偏芯位置から重り部3aの重心部分への方向と、把持部2aの長辺方向との交差角度は、0度である。この場合、図11に示すA位置では、重り部3aによるモーメントによって、前腕は鍛えられるが、C位置では、重り部3aによるモーメントは働かないので、前腕は鍛えられない。したがって、ダンベル1aは、前腕を効果的に鍛えるダンベルとは言えない。
図12は、本発明が採用しない構造を有するダンベル1bを用いたときに、肩を中心に腕を上下させたときの様子を示す図である。図12に示すダンベル1bは、把持部2bの偏芯位置から重り部3bの重心部分への方向と、把持部2bの長辺方向との交差角度は、90度である。この場合、図12に示すC位置では、重り部3bによるモーメントによって、前腕は鍛えられるが、A位置では、重り部3bによるモーメントは働かないので、前腕は効果的に鍛えられない。したがって、ダンベル1bは、前腕を効果的に鍛えるダンベルとは言えない。
図13は、本発明が採用しない構造を有するダンベル1cを用いたときの様子を示す図である。図13に示すダンベル1cは、把持部2cが円柱状である。この場合、図13の矢印に示すように、重り部3cには、把持部2cの偏芯位置を中心にして回転しようとするモーメントが加わる。しかし、この回転を止めるためには、握力で把持部2cを強く握ることになる。したがって、ダンベル1cは、握力を鍛えるために利用することはできるが、前腕を効果的に鍛えるダンベルとは言えない。
図14は、本発明が採用しない構造を有するダンベル1dを用いたときの様子を示す図である。図14に示すダンベル1dは、把持部2dの断面形状が楕円状である。しかし、把持部2dは、重り部3dの重心部分に連接されている。したがって、把持部2dが把持された状況で、重り部3dによるモーメントはほとんど発生しない。よって、ダンベル1dは、前腕を効果的に鍛えるダンベルとは言えない。
このように、本発明において、把持部2が扁平な断面形状を有し、重り部3からの偏芯位置に把持部2が連接され、把持部2と重り部3とが所定の角度で連接されることによって、効果的に前腕を鍛えるダンベルが提供されることが分かる。
たとえば、ダンベル1は、初期負荷トレーニングに用いることができる。図15は、水泳やバレーなどのトレーニングとして利用されるストレート・アーム・プル・オーバーにダンベル1を利用したときの様子を示す図である。手を頭の上に伸ばした状態で、ダンベル1が頭上の下方向(図15上の矢印)に回転するように把持すれば、腕を持ち上げる瞬間、多くの負荷がかかることとなる。したがって、初期負荷トレーニングに有用である。なお、先述した通り、腕を動かしている間も前腕に力を入れてダンベル1を把持しなければならないので、ストレート・アーム・プル・オーバーを行いながら、前腕も鍛えることができる。
図16は、ゴルフやテニスなどのトレーニングとして利用されるサイド・レイズにダンベル1を利用したときの様子を示す図である。図16に示すようなトレーニングを行う場合、手首と前腕とが直線的な時に負荷がかかる。したがって、ダンベル1が鉛直下の方に位置したときの脱力状態から、手首の回転を行うことで任意の位置にインパクトポイントを設定でき、任意の位置でインパクト時の前腕筋力を鍛えることができる。
図17〜19は、空手などのトレーニングとしてダンベル1が利用されるときの様子を示す図である。図17及び18は、頭上側からダンベル1を見たときの図である。まず、空手の正拳つきのように、重り部3が上を向くように、図6に示したように、ダンベル1が把持される。次に、手首をひねりながら、腕を突き出すと、図18のようになる。図19は、図18の状態で、右側からダンベル1を見たときの様子である。図17に示すように把持しながら、正拳つきを行うと、肩を支点として腕を動かす場合、重り部3の移動距離が最小限となるので、無駄な負荷が軽減される。また、ダンベル1を把持しながら腕を動かすので、前腕を鍛えながら、パンチ力を強化することが可能となる。特に、重り部3が図19の矢印α方向に回転しようとするので、その回転を静止するために、図19に示す前腕下部(内側)βにも負荷が加えられる。従来のダンベルであれば、ダンベルの重さに耐えるため、前腕上部(外側)γは鍛えられるが、前腕下部βは効果的に鍛えられなかった。パンチ力の強化には、スナップ力の強化が必要である。パンチ力を強化するには、前腕下部へ負荷を加えるとよい。ダンベル1では、前腕下部βにも負荷が加わるので、前腕下部を鍛えながら、パンチ力を強化することが可能となる。また、図17から図19の動きでは、軌道に逆らう形で重り部3が位置する、すなわち、前腕側に重り部3が回転しようとするので、スポーツで頻発する「ひねる」、「ねじる」という動きに必要な筋肉にも効果的に作用する。
図4〜図7に示したように、ダンベル1の把持方向としては、前腕外側の下(図4)、前腕外側の上(図6)、前腕内側の下(図5)、前腕内側の上(図7)の4通りがある。この4通りの把持方向が、右手及び左手それぞれに存在する。ダンベル1を使用し始めた当初、どのように持てば、4通りの所望の把持方向になるのか分かりにくい場合がある。そのため、把持方向が分かるように、ダンベル1に目印を付けておくと良い。
図20は、ダンベル1への目印の付け方の一例を示す図である。図20では、左手用に使用する場合の目印の付け方の一例を示している。図20に示す矢印11a及び12aは、左手の人差し指のあてがう方向を指の付け根側から指先に向けて表している。矢印11aの方向に左手の人差し指をあてがうと、文字11bに示すように、左手の前腕外側の下に、重り部3が位置するように把持することができる。また、矢印12aの方向に左手の人差し指をあてがうと、文字12bに示すように、左手の前腕外側の上に、重り部3が位置するように把持することができる。同様にして、把持部2の裏側にも矢印と文字が設けられている。また、右手に関する矢印と文字が、色や字体などを変えて、把持部2に設けられているとよい。当然、右手専用のダンベル1及び左手専用のダンベル1を用いて、右手及び左手専用の矢印と文字が設けられても良い。このように、把持部2は、把持されたときの重り部3の向きを示す目印(矢印や文字)を有していると良い。
図21は、ダンベル1への目印の付け方の一例を示す図である。図21では、左手用に使用する場合の目印として、把持部2に設けられた指先大の凹部を用いる。凹部13aに左手の人差し指をあてがうと、文字13bに示すように、左手の前腕外側の下に、重り部3が位置するように把持することができる。また、凹部14aの方向に左手の人差し指をあてがうと、文字14bに示すように、左手の前腕外側の上に、重り部3が位置するように把持することができる。同様にして、把持部2の裏側にも指先大の凹部と文字が設けられている。またさらに、右手に関する指先大の凹部と文字が、色や字体などを変えて、把持部2に設けられているとよい。当然、右手専用のダンベル1及び左手専用のダンベル1を用いて、右手及び左手専用の凹部と文字が設けられても良い。このように、把持部2は、把持されたときの重り部3の向きを示す凹部を設けることによって、重り部3の向きを表すことも可能である。このような凹部を設ければ、凹部へのフィット感によって、把持方向を直感的に認識させることが可能である。
図22は、ダンベル1への目印の付け方の一例を示す図である。図22では、重り部3に向きを示す文字15a〜15dが目印として付されている。左手にダンベル1を持ったとき、体の前側に位置する重り部3に付された文字15bが、横書きで正常に(文字が逆さになることなく)読めるようにした場合、文字15bに記載されているように、左手の前腕外側の下に重り部3が位置することとなる。同様にして、たとえば、右手で把持されたときに、文字15aが体の前側に位置して横書きで正常に読めるようにした場合、文字15aに記載されているように、右側の前腕内側の下に重り部3が位置することとなる。同様にして、文字15c、15dについて、重り部3の位置が決まる。また、重り部3の裏側にも、同様の文字が付されている。このようにして、重り部3に向きを示す目印が付されていても良い。なお、右用の文字と、左用の文字とは、色や字体を変えても良い。
なお、図20〜22で示した目印の付し方は、あくまでも一例であって、これに限られるものではない。
以上、本発明の実施形態によれば、手首である前腕を鍛えることに適したダンベルが提供されることとなる。また、握っているだけで前腕が鍛えられるダンベルが提供される。さらに、ダンベルを握りながら他の筋肉部位も鍛えることができるダンベルが提供される。よって、前腕の鍛錬を取り入れながら、スポーツの実戦に近い状態で筋力を鍛えることができるダンベルが提供される。なお、本実施形態のダンベルは、初期負荷トレーニングにも適したものとなる。また、把持する際に重り部の方向が示される目印がダンベルに付されることによって、初めて使用する者にも使い勝手のよいダンベルとなる。本実施形態のダンベルは、非常にシンプルな構造であるが、前腕強化のための効果は絶大であり、非常に有用である。
以上、本発明を詳細に説明してきたが、前述の説明はあらゆる点において本発明の例示にすぎず、その範囲を限定しようとするものではない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
本発明は、スポーツ用具の産業分野において、有用である。
本発明の実施形態に係るダンベル1の斜視図 図1におけるA−A面の断面図 把持部2の断面形状の他の例を示す図 重り部3の先端が腕の外側下方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図 重り部3の先端が腕の内側下方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図 重り部3の先端が腕の外側上方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図 重り部3の先端が腕の内側上方に向かうように把持部2が把持されたときの様子を示す図 重り部3が鉛直下方向を向くように把持部2が把持されたときの様子を示す図 ベンチ10に腕を乗せてリスト・カールを行っている様子を示す図 ダンベル1を把持しながら肩を支点に腕を上下させたときの様子を示す図 本発明が採用しない構造を有するダンベル1aを用いたときに、肩を支点に腕を上下させたときの様子を示す図 本発明が採用しない構造を有するダンベル1bを用いたときに、肩を中心に腕を上下させたときの様子を示す図 本発明が採用しない構造を有するダンベル1cを用いたときの様子を示す図 本発明が採用しない構造を有するダンベル1dを用いたときの様子を示す図 水泳やバレーなどのトレーニングとして利用されるストレート・アーム・プル・オーバーにダンベル1を利用したときの様子を示す図 ゴルフやテニスなどのトレーニングとして利用されるサイド・レイズにダンベル1を利用したときの様子を示す図 空手などのトレーニングとしてダンベル1が利用されるときの様子を示す図 空手などのトレーニングとしてダンベル1が利用されるときの様子を示す図 空手などのトレーニングとしてダンベル1が利用されるときの様子を示す図 ダンベル1への目印の付け方の一例を示す図 ダンベル1への目印の付け方の一例を示す図 ダンベル1への目印の付け方の一例を示す図 従来のダンベル90を使ったトレーニング例であるリスト・カールを示す図
符号の説明
1 ダンベル
2 把持部
3 重り部
4 重心部分
5 偏芯位置
6 把持部2の長手方向
7 把持部2の短手方向
8 偏芯位置5を境にしたときの重心部分4側とは逆側の部分
9 重心部分4への方向
10 ベンチ
11a,12a 矢印(目印)
11b,12b,13b,14b,15a〜15d 文字(目印)
13a,14a 凹部

Claims (8)

  1. 扁平な断面形状を有する把持部と、
    前記把持部の両端に設けられた少なくとも二つの重り部とを備え、
    前記把持部は、各前記重り部の重心部分から偏移した偏芯位置に連接しており、
    前記偏芯位置から前記重心部分への方向と前記把持部の長手方向との交差角度は、0度よりも大きく90度よりも小さいことを特徴とする、ダンベル。
  2. 前記重り部において、前記偏芯位置を境に、前記重心部分側とは逆側の部分の重量は、重り部全体の重量の10%未満であることを特徴とする、請求項1に記載のダンベル。
  3. 前記交差角度は、40度以上50度以下であることを特徴とする、請求項1又は2に記載のダンベル。
  4. 前記把持部は、把持されたときの前記重り部の向きを示す目印を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のダンベル。
  5. 前記把持部は、指先大の凹部を有し、
    当該凹部は、把持されたときの前記重り部の向きを示していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のダンベル。
  6. 前記重り部は、前記把持部が把持されたときの前記重り部の向きを示す目印を有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のダンベル。
  7. 前記把持部の断面形状の扁平率は、1/2以上1未満であることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のダンベル。
  8. 前記把持部の断面形状は、扁円形、楕円形、丸め長方形、又は面取り長方形であることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載のダンベル。
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