JP2010069604A - 回転工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】切刃チップから伝達される振動及び騒音を低減させ、作業者が身体に受ける負担を低減させる。
【解決手段】研磨用回転工具2は、基盤10と、チップユニット20と、基盤10とチップユニット20との間に配置される弾性部材30と、チップユニット20を基盤10に固定するねじ40とを備えており、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30を挟み込んだ状態で、チップユニット20が基盤10にねじ止めされている。このように、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30が挟み込まれており、しかも、チップユニット20をねじ止めにより基盤10に固定することで弾性部材30を厚くすることができるため、チップユニット20から伝わる振動及び騒音を低減することができる。
【選択図】図4
【解決手段】研磨用回転工具2は、基盤10と、チップユニット20と、基盤10とチップユニット20との間に配置される弾性部材30と、チップユニット20を基盤10に固定するねじ40とを備えており、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30を挟み込んだ状態で、チップユニット20が基盤10にねじ止めされている。このように、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30が挟み込まれており、しかも、チップユニット20をねじ止めにより基盤10に固定することで弾性部材30を厚くすることができるため、チップユニット20から伝わる振動及び騒音を低減することができる。
【選択図】図4
Description
本発明は、石材や金属の研磨などに用いる回転工具に関する。
従来、石材や金属の研磨(研削)などに用いる回転工具として、例えば、特許文献1に記載されたものがある。この回転工具は、グラインダーの回転駆動軸に取り付けられる皿状の基盤(カップ型ホイール)と、この基盤の外周部に嵌合される複数の切刃チップ(研削チップ)とを備えている。そして、グラインダーの回転駆動軸が回転駆動すると、基盤の回転に伴い切刃チップが回転することで、被研磨面の研磨が行われる。
特開2007−229879号公報
ところで、このような回転工具で被研磨面を研磨すると、被研磨面から受ける衝撃によって切刃チップに振動が発生する。
しかしながら、特許文献1に記載の回転工具では、切刃チップがカップ型ホイールに嵌合されているため、切刃チップに発生する振動がカップ型ホイールを伝ってグラインダーに直接伝達されてしまう。このため、作業者の負担が大きくなるという問題があった。しかも、この振動により、騒音が発生するという問題があった。
そこで、本発明は、切刃チップから伝達される振動及び騒音を低減させ、作業者が身体に受ける負担を低減させることができる回転工具を提供することを目的とする。
本発明に係る回転工具は、基盤と、切刃チップと、基盤と切刃チップとの間に配置される弾性部材と、基盤に切刃チップを脱着可能に固定する固定部材と、を有することを特徴とする。
本発明に係る回転工具によれば、基盤と切刃チップとの間に弾性部材が配置されているため、切刃チップから伝達される回転工具の振動及び騒音を低減することができる。更に、固定部材によって切刃チップが基盤に固定されているため、基盤とチップユニットとの間に厚い弾性部材を配置しても、基盤の回転により生ずる遠心力によって切刃チップが遠心方向に移動するのを抑制することができる。このように、切刃チップの移動を抑制しつつ、弾性部材を厚くすることができるため、振動及び騒音をより効果的に低減することができる。しかも、切刃チップは、固定部材によって脱着可能に基盤に固定されているため、磨耗した切刃チップを取り替えることにより回転工具の耐用年数を向上させることができる。
この場合、固定部材は、ねじにより構成されており、切刃チップは、ねじにより基盤にねじ止めされることが好ましい。この回転工具によれば、切刃チップは、ねじ止めにより基盤に固定されるため、切刃チップを確実に基盤に固定することができるとともに、切刃チップを基盤から容易に脱着することができる。しかも、ねじの締め付け量を調整することで、切刃チップと基盤との間隔を調整することができるため、弾性部材の厚さ及び弾性力を容易に調整することができる。このように、使用目的に応じて弾性部材の厚さ及び弾性力を調整することで、適切に振動及び騒音を低減することができる。
また、切刃チップは、基盤の外縁部に配置されていることが好ましい。この回転工具によれば、切刃チップが基盤の外縁部に配置されているため、基盤の回転による切刃の回転半径を広げることができる。このため、作業効率を向上させることができる。
また、切刃チップは、基盤の周方向において間欠的に配置されていることが好ましい。この回転工具によれば、隣り合う切刃チップは離間しているため、切刃チップによる切屑が、隣り合う切刃チップの間から外部に排出される。このため、切屑による切刃チップの目詰まりを低減することができ、長時間の連続使用が可能となる。
また、基盤の半径方向において弾性部材の外側に配置されて、弾性部材を支持する支持壁を更に有することが好ましい。この回転工具によれば、弾性部材が支持壁に支持されているため、弾性部材を厚くしても、基盤の回転により生ずる遠心力によって弾性部材が遠心方向に撓むのを抑制することができる。このように、弾性部材の撓みを抑制しつつ、弾性部材を厚くすることができるため、振動及び騒音をより低減することができる。
また、切刃チップは、超砥粒焼結体、単結晶ダイヤモンド又は超砥粒をボンド材により固定した超砥粒層により構成されていることが好ましい。この回転工具によれば、切刃チップが超砥粒焼結体、単結晶ダイヤモンド又は超砥粒をボンド材により固定した超砥粒層により構成されているため、切刃チップの耐摩耗性を向上させることができ、回転工具の長寿命化を図ることができる。
本発明によれば、切刃チップから伝達される振動及び騒音を低減させ、作業者が身体に受ける負担を低減させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る回転工具の好適な実施形態について詳細に説明する。本実施形態は、本発明に係る回転工具を、被研磨面を研磨する研磨用回転工具に適用したものである。なお、全図中、同一又は相当部分には同一符号を付すこととする。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係る研磨用回転工具が装着された研磨用回転装置を示す斜視図であり、図2は、図1に示す研磨用回転装置のII−II線断面図である。
図1は、本実施形態に係る研磨用回転工具が装着された研磨用回転装置を示す斜視図であり、図2は、図1に示す研磨用回転装置のII−II線断面図である。
図1及び図2に示すように、第1の実施形態に係る研磨用回転工具2が装着される研磨用回転装置1は、石材や金属などの被研磨面Sを研磨するものである。研磨用回転装置1は、作業者が片手又は両手で操作可能なハンディタイプの機器である。そして、研磨用回転装置1は、研磨用回転工具2と、駆動軸3と、把持部4と、カバー5とを備えている。
研磨用回転工具2は、駆動軸3に連結されている。駆動軸3は、把持部4の先端に内蔵されたモータ(不図示)の回転軸に連結されている。このため、研磨用回転工具2は、回転軸の回転により駆動軸3が回転されることで回転する。カバー5は、研磨用回転工具2を覆い、被研磨面Sの研磨により生じた削り屑の飛散を防止する。
図3は、第1の実施形態に係る研磨用回転工具の底面図、図4は、図3に示した研磨用回転工具のIV−IV線断面図を示している。図3及び図4に示すように、研磨用回転工具2は、駆動軸3に脱着可能に取り付けられる基盤10と、基盤10に保持されるチップユニット20と、基盤10とチップユニット20との間に配置される弾性部材30と、チップユニット20を基盤10に固定するねじ40とを備えている。
基盤10は、駆動軸3に取り付けられる部材である。このため、基盤10は、硬質の金属(例えば、鉄系の金属)又は硬質の樹脂材で形成されている。基盤10は、円盤状の頂部11と、頂部11から下方(図4において下方)に向かって円錐台形状に広がるメサ状部12と、メサ状部12の下端縁から基盤10の外縁に向けてリング状に広がる鍔部13と、外縁部からチップユニット20に向けて突出する支持壁14を備えている。なお、頂部11の中心部には、駆動軸3に取り付けられる取付穴15が形成されている。
鍔部13は、チップユニット20を保持するものであり、具体的には、6個のチップユニット20を保持する。鍔部13の外縁部には、ねじ40が挿入される挿入穴16が、鍔部13の周方向に沿って等間隔に12箇所形成されている。
支持壁14は、基盤10とチップユニット20との間に配置された弾性部材30を支持するものである。なお、支持壁14は、鍔部13の外縁部全体に設けられてもよく、チップユニット20及び弾性部材30に対応する位置にのみ設けられてもよい。
図5は、チップユニットの斜視図を示している。図3〜図5に示すように、チップユニット20は、チップ台金21と、切刃チップ22とを備えている。
チップ台金21は、基盤10の鍔部13に保持される切刃チップ22の台金である。このため、チップ台金21は、硬質の金属(例えば、鉄系の金属)で形成されている。チップ台金21は、平板状に形成されるとともに、同心円状の2つの円弧に挟まれた扇形状に形成されている。そして、チップ台金21は、鍔部13の外縁部に、等間隔で間欠的に配置されている。
チップ台金21の径方向中心側部分には、ねじ40がねじ込まれる2つのねじ穴23が形成されている。この2つのねじ穴23は、鍔部13の隣接する2つの挿入穴16に対応した位置に形成されている。このため、鍔部13の挿入穴16に挿入されたねじ40が、チップ台金21のねじ穴23にねじ込まれることで、チップ台金21は鍔部13に2箇所でねじ止めされて、固定される。一方、チップ台金21の径方向外側部分には、切刃チップ22が取り付けられている。
切刃チップ22は、チップユニット20における砥粒層となって、被研磨面Sを研磨するものである。切刃チップ22は、断面が矩形の湾曲したペレット形状に形成されている。切刃チップ22は、ダイヤモンドなどによって構成される。例えば、切刃チップ22は、単結晶ダイヤモンド、多結晶ダイヤモンド焼結体、多結晶立方晶窒化ホウ素焼結体、超砥粒を金属バインダによる焼結、ろう付け、電着などにより固定した超砥粒層、超硬合金、セラミックス、サーメットなどにより構成される。なお、切刃チップ22は、超砥粒焼結体、単結晶ダイヤモンドにより構成されるのが好ましい。
弾性部材30は、基盤10とチップユニット20との間に挟み込まれて、チップユニット20から基盤10伝わる振動及び騒音を低減するものである。このため、弾性部材30は、剛性の高いゴム材で形成されており、例えば、天然ゴムやフッ素ゴムなどの合成ゴムで形成されている。弾性部材30は、基盤10とチップユニット20との間にあって、基盤10の半径方向において支持壁14の内側に配置されている。弾性部材30は、チップ台金21と同様に、平板状(ペレット形状)に形成されるとともに、同心円状の2つの円弧に挟まれた扇形状に形成されている。また、弾性部材30は、チップ台金21のねじ穴23に対応して貫通された穴が形成されるとともに、支持壁14の高さ(鍔部13から突出している長さ)よりも厚く形成されている。そして、チップユニット20を基盤10に固定するねじ40が弾性部材30の穴に挿通されることで、弾性部材30がねじ40に支持される。つまり、ねじ40によって、弾性部材30の移動が規制される。また、このねじ40が締め付けられることで、弾性部材30が支持壁14に圧接され、弾性部材30が基盤10とチップユニット20との間に強固に保持される。
このように構成される研磨用回転工具2は、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30を挟み込んだ状態で、ねじ40を鍔部13の挿入穴16に挿入し、更に、このねじ40をチップ台金21のねじ穴23にねじ込むことで、組み立てることができる。そして、このように組み立てられた研磨用回転工具2は、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30が挟み込まれた状態で、チップユニット20が基盤10に固定されており、更に、弾性部材30が支持壁14に支持される。
このように、本実施形態に係る研磨用回転工具2によれば、基盤10とチップユニット20との間に弾性部材30が配置されているため、チップユニット20から基盤10に伝達される振動及び騒音を低減することができる。更に、ねじ40によるねじ止めによってチップユニット20が基盤10に固定されているため、基盤10とチップユニット20の間に厚い弾性部材30を配置しても、基盤10の回転により生ずる遠心力によってチップユニット20が遠心方向に移動するのを抑制することができる。このように、チップユニット20の移動を抑制しつつ、弾性部材30を厚くすることができるため、振動及び騒音をより効果的に低減することができる。しかも、チップユニット20は、ねじ40によるねじ止めによって脱着可能に基盤10に固定されているため、切刃チップ22が磨耗したチップユニット20を取り替えることにより研磨用回転工具2の耐用年数を向上させることができる。
また、この研磨用回転工具2によれば、チップユニット20は、ねじ止めにより基盤に固定されるため、チップユニット20を確実に基盤10に固定することができるとともに、チップユニット20を容易に脱着することができる。しかも、ねじ40の締め付け量を調整することで、チップユニット20と基盤10との間隔を調整することができるため、弾性部材30の厚さ及び弾性力を容易に調整することができる。このように、使用目的に応じて弾性部材30の厚さ及び弾性力を調整することで、適切に振動及び騒音を低減することができる。
また、この研磨用回転工具2によれば、チップユニット20が基盤10の外縁部に配置されているため、基盤10の回転による切刃チップ22の回転半径を広げることができる。このため、作業効率を向上させることができる。
また、この研磨用回転工具2によれば、隣り合うチップユニット20は離間しているため、チップユニット20による切屑が、隣り合うチップユニット20の間から外部に排出される。このため、切屑による切刃チップ22の目詰まりを低減することができ、長時間の連続使用が可能となる。
また、この研磨用回転工具2によれば、弾性部材30が支持壁14に支持されているため、弾性部材30を厚くしても、基盤10の回転により生ずる遠心力によって弾性部材30が遠心方向に撓むのを抑制することができる。このように、弾性部材30の撓みを抑制しつつ、弾性部材30を厚くすることができるため、振動及び騒音をより低減することができる。
また、この研磨用回転工具2によれば、切刃チップ22を、単結晶ダイヤモンド、多結晶ダイヤモンド焼結体、多結晶立方晶窒化ホウ素焼結体、超砥粒層、超硬合金、セラミックス、サーメットなどにより構成することで、切刃チップ22の耐摩耗性を向上させることができ、研磨用回転工具2の長寿命化を図ることができる。
[第2実施形態]
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る研磨用回転工具は、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と基本的に同様であるが、基盤とチップユニットのねじ止め数が異なる。そこで、以下では、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と異なる部分のみ説明する。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態に係る研磨用回転工具は、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と基本的に同様であるが、基盤とチップユニットのねじ止め数が異なる。そこで、以下では、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と異なる部分のみ説明する。
図6は、第2の実施形態に係る研磨用回転工具の底面図、図7は、図6に示した研磨用回転工具のVII−VII線断面図、図8は、図6に示すチップユニットの斜視図を示している。図6〜図8に示すように、第2の実施形態に係る研磨用回転工具100は、チップユニット120が3箇所のねじ止めにより基盤110に固定されている。すなわち、チップユニット120のチップ台金121には、ねじ40がねじ込まれるねじ穴123が3箇所形成されている。このねじ穴123は、半径方向において2段に配置されている。そして、半径方向において中心側には、1つのねじ穴が形成されており、半径方向において外側には、2つのねじ穴が周方向に沿って形成されている。また、基盤110の鍔部113には、各チップ台金121の各ねじ穴123に対応する位置に、ねじ40が挿入される挿入穴116が形成されている。
そして、この研磨用回転工具100は、チップユニット120ごとに、基盤110とチップユニット120との間に弾性部材130を挟み込んだ状態で、3箇所ねじ止めすることで、組み立てることができる。
このように、第2の実施形態に係る研磨用回転工具100によれば、チップユニットのねじ止め箇所を増やすことで、基盤に対するチップユニットの固定をより強固なものとすることができる。
[第3実施形態]
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る研磨用回転工具は、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と基本的に同様であるが、弾性部材の形状がことなる。そこで、以下のでは、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と異なる部分のみ説明する。
次に、第3の実施形態について説明する。第3の実施形態に係る研磨用回転工具は、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と基本的に同様であるが、弾性部材の形状がことなる。そこで、以下のでは、第1の実施形態に係る研磨用回転工具と異なる部分のみ説明する。
図9は、第3の実施形態に係る研磨用回転工具の底面図であり、図10は、図9に示した研磨用回転工具のX−X線断面図である。図9及び図10に示すように、第3の実施形態に係る研磨用回転工具300は、基盤310と各チップユニット320との間に、2つの円板状の弾性部材330が配置されている。この円板状の弾性部材330は、チップユニット320を基盤310に固定する2本のねじ40のねじ止め箇所に対応して配置されている。そして、各ねじ40が、各弾性部材330の中心軸を通るように、弾性部材330の中央部に挿通されている。
このように、第3の実施形態に係る研磨用回転工具によれば、弾性部材330の中心軸と基盤310の中心軸とが異なり、しかも、ねじ40によって弾性部材330の中央部が支持されているため、研磨用回転工具300が高速回転する場合に発生する遠心力によって、弾性部材330が遠心方向に引き延ばされるのを抑制することができる。
[第4実施形態]
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係る研磨用回転工具は、第3の実施形態に係る研磨用回転工具と基本的に同様であるが、基盤とチップユニットのねじ止め数が異なる。そこで、以下では、第3の実施形態に係る研磨用回転工具と異なる部分のみ説明する。
次に、第4の実施形態について説明する。第4の実施形態に係る研磨用回転工具は、第3の実施形態に係る研磨用回転工具と基本的に同様であるが、基盤とチップユニットのねじ止め数が異なる。そこで、以下では、第3の実施形態に係る研磨用回転工具と異なる部分のみ説明する。
図11は、第4の実施形態に係る研磨用回転工具の底面図であり、図12は、図11に示した研磨用回転工具のXII−XII線断面図である。図11及び図12に示すように、第4の実施形態に係る研磨用回転工具400は、第2の実施形態と同様に、チップユニット420が3本のねじ40により基盤410に固定されており、基盤410と各チップユニット420との間に、3つの円板状の弾性部材430が配置されている。基盤410と各チップユニット420とのねじ止め箇所は、基盤410の半径方向に2段構成となっており、円板状の弾性部材430は、このねじ止め箇所に対応して配置されている。そして、各ねじ40が、各弾性部材430の中心軸を通るように、弾性部材430の中央部に挿通されている。
このように、第4の実施形態に係る研磨用回転工具400によれば、チップユニットのねじ止め箇所を増やすことで、弾性部材430が遠心方向に引き延ばされるのを抑制するとともに、基盤に対するチップユニットの固定をより強固なものとすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態において、基盤10とチップユニット20との固定は、ねじ40によるねじ止めにより行っているが、チップユニット20が基盤10に対して脱着可能に固定できるものであれば、如何なる手段で固定してもよい。例えば、予めチップ台金21にボルトを溶接などで取り付けておく。そして、このボルトを鍔部13の挿入穴16に挿入してナットで締め付けることで、チップユニット20を基盤10に固定してもよい。
また、上記実施形態において、基盤10に対する各チップユニット20の固定は、2箇所又は3箇所のねじ止めにより行っているが、更に多くの箇所で行ってもよい。
また、上記実施形態において、切刃チップ22は、ペレット形状であるものとして説明したが、被研磨面Sを研磨することができる形状であれば、如何なる形状であってもよい。図13は、他のチップユニットの斜視図を示している。図13に示すチップユニット220には、チップ台金21に、半円柱状に形成された切刃チップ222が取り付けられている。この場合、チップ台金21には、複数の切刃チップ222を等間隔に離間させて取り付けることが好ましい。このように、複数の切刃チップ222を離間させることで、切刃チップ222の間から研磨屑が外部に排出されるため、研磨屑による切刃チップ222の目詰まりを防止することができる。
また、上記実施形態において、チップ台金21は、同心円状の2つの円弧に挟まれた扇形状であるものとして説明したが、基盤10に保持されるとともに切刃チップ22が取り付けられるものであれば、如何なる形状であってもよい。このため、例えば、チップ台金21を基盤10と同心円状のリング状とし、基盤10には1つのチップ台金21が取り付けられるものとしてもよい。また、弾性部材30は、チップユニット20から基盤10に伝わる振動及び騒音を低減することができれば、如何なる形状であってもよい。このため、例えば、弾性部材30をチップ台金21より大きくてもよく、また、弾性部材30を基盤10と同心円状のリング状とし、基盤10には1つの弾性部材30が取り付けられるものとしてもよい。
また、上記実施形態では、研磨用回転工具2を、ハンディタイプの研磨用回転装置1に装着するものとして説明したが、フロア型の大型研磨用回転装置に装着してもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係る回転工具を研磨用回転工具に適用したものとして説明したが、例えば、切削用回転工具などに適用してもよい。
1…研磨用回転装置、2,100,300,400…表面研磨回転工具、10,110,310,410…基盤、13,113…鍔部、14…支持壁、16,116…挿入穴、20,120,220,320,420…チップユニット、21,121…チップ台金、22,222…切刃チップ、23,123…ねじ穴、30,130…弾性部材、40…ねじ(固定部材)、S…被研磨面。
Claims (6)
- 基盤と、
切刃チップと、
前記基盤と前記切刃チップとの間に配置される弾性部材と、
前記基盤に前記切刃チップを脱着可能に固定する固定部材と、
を有することを特徴とする回転工具。 - 前記固定部材は、ねじにより構成されており、
前記切刃チップは、前記ねじにより前記基盤にねじ止めされることを特徴とする請求項1に記載の回転工具。 - 前記切刃チップは、前記基盤の外縁部に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転工具。
- 前記切刃チップは、前記基盤の周方向において間欠的に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の回転工具。
- 前記基盤の半径方向において前記弾性部材の外側に配置されて、前記弾性部材を支持する支持壁を更に有することを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の回転工具。
- 前記切刃チップは、超砥粒焼結体、単結晶ダイヤモンド又は超砥粒をボンド材により固定した超砥粒層により構成されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の回転工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Applications Claiming Priority (1)
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