[go: up one dir, main page]

JP2010066031A - 回路基板検査装置 - Google Patents

回路基板検査装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010066031A
JP2010066031A JP2008230394A JP2008230394A JP2010066031A JP 2010066031 A JP2010066031 A JP 2010066031A JP 2008230394 A JP2008230394 A JP 2008230394A JP 2008230394 A JP2008230394 A JP 2008230394A JP 2010066031 A JP2010066031 A JP 2010066031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode plate
circuit board
probe
capacitance
inspection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008230394A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5290672B2 (ja
Inventor
Hideo Matsubayashi
英雄 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hioki EE Corp
Original Assignee
Hioki EE Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hioki EE Corp filed Critical Hioki EE Corp
Priority to JP2008230394A priority Critical patent/JP5290672B2/ja
Publication of JP2010066031A publication Critical patent/JP2010066031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5290672B2 publication Critical patent/JP5290672B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)

Abstract

【課題】検査効率を向上させる。
【解決手段】電極板12に載置された回路基板100の導体パターン101に接触させたプローブ31を介して検査用信号を供給したときに生じる物理量に基づいて各導体パターン101と電極板12との間の静電容量を測定すると共に電極板12に近接させたプローブ31に検査用信号を供給したときに生じる物理量に基づいて測定したプローブ機構14と電極板12との間の浮遊容量の測定値に基づいて静電容量の測定値を補正する測定部を備え、電極板12の中央部には、その領域内のいずれの位置にプローブ31を近接させたときにも浮遊容量の測定値が同じ値となる載置領域12bが縁部側領域12dと区別可能に設けられ、測定部は、載置領域12b内の任意の位置にプローブ31を近接させて測定した浮遊容量の測定値に基づいて全ての導体パターン101についての静電容量の測定値を補正する。
【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板における導体パターンの良否を検査する回路基板検査装置に関するものである。
この種の回路基板検査装置として、特公平4−17394号公報に開示された電気接続回路網のテスト装置(以下、「回路基板検査装置」ともいう)が知られている。この回路基板検査装置では、回路基板(回路板)の一方の面に形成されている複数の導体パターン(導体)の良否を検査する際に、電極板(導電プレート)を回路基板の他方の面側に配置して各導体パターンと電極板との間の静電容量を測定し、その静電容量が基準範囲内のときには導体パターンが良好であると判別し、基準範囲外のときには導体パターンが不良であると判別している。この場合、導体パターンに検査用信号を供給するプローブ機構と電極板との間には浮遊容量が存在するため、この浮遊容量によって静電容量の測定値が影響されることがある。このため、この種の回路基板検査装置では、一般的に、静電容量の測定前または測定後に上記した浮遊容量を測定して、静電容量の測定値を浮遊容量の測定値で補正している。
特公平4−17394号公報(第7頁、第1図)
ところが、上記の回路基板検査装置を含む従来の回路基板検査装置には、改善すべき以下の課題がある。すなわち、この種の回路基板検査装置では、上記したように、プローブ機構と電極板との間の浮遊容量の測定値で静電容量の測定値を補正している。この場合、発明者は、プローブ機構と電極板との間の浮遊容量は、電極板に対するプローブ機構の位置によって異なることを見出した。具体的には、発明者は、図4に示すように、プローブ機構114が電極板112の中央部112aの上方に位置して、プローブ機構114の全体が電極板112に対向しているときには、電極板112におけるいずれの位置においてもプローブ機構114と電極板112との間の浮遊容量の測定値が同じ値(ほぼ同じ値)となるのに対して、プローブ機構114が電極板112の縁部112bに位置して、プローブ機構114の一部または全部が電極板112に対向していないときには、浮遊容量の測定値が上記した値よりも小さな値となることを見出した。このため、電極板112の上に載置した回路基板における導体パターンが、電極板112の中央部112aに位置しているときと、電極板112の縁部112bに位置しているときとでは、浮遊容量の測定値、つまり補正すべき値が異なることとなる。したがって、従来の回路基板検査装置では、回路基板における全ての導体パターンの近傍において浮遊容量を測定する必要があるため、検査効率の向上が困難であり、この点の改善が望まれている。
本発明は、かかる改善すべき課題に鑑みてなされたものであり、検査効率を向上し得る回路基板検査装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の回路基板検査装置は、載置台と、回路基板を載置可能にされて当該載置台の上に配設される電極板と、当該電極板の上に載置された回路基板の導体パターンに接触させる検査用プローブを有するプローブ機構と、前記導体パターンに接触させた前記検査用プローブを介して当該導体パターンに検査用信号を供給したときに生じる物理量に基づいて当該各導体パターンと前記電極板との間の静電容量を測定すると共に当該電極板に近接させた当該検査用プローブに当該検査用信号を供給したときに生じる物理量に基づいて前記プローブ機構と前記電極板との間の浮遊容量を測定して当該浮遊容量の測定値に基づいて当該静電容量の測定値を補正する測定部とを備えて、前記補正後の静電容量の測定値に基づいて前記導体パターンの良否を検査する回路基板検査装置であって、前記電極板の中央部には、その領域内のいずれの位置に前記検査用プローブを近接させたときにも前記浮遊容量の測定値が同じ値となる載置領域が当該電極板の縁部側の領域と区別可能に設けられ、前記測定部は、前記載置領域内の任意の位置に前記検査用プローブを近接させて測定した前記浮遊容量の測定値に基づいて全ての前記導体パターンについての前記静電容量の測定値を補正する。
また、請求項2記載の回路基板検査装置は、請求項1記載の回路基板検査装置において、前記電極板は、前記載置領域の外周部に沿って配設されて前記回路基板の縁部を当接させて当該電極板に対して当該回路基板を位置決めさせる枠部材を備えて構成されている。
また、請求項3記載の回路基板検査装置は、請求項2記載の回路基板検査装置において、前記電極板は、当該電極板の前記縁部から前記載置領域の前記外周部までの最短の長さが前記プローブ機構における前記検査用プローブおよび当該検査用プローブに接続されている導体の前記電極板の表面に沿った長さ以上に規定されている。
請求項1記載の回路基板検査装置では、その領域内のいずれの位置に検査用プローブを近接させたときにも浮遊容量の測定値が同じ値となる載置領域が縁部側の領域と区別可能に電極板の中央部に設けられ、測定部が、載置領域内の任意の位置に検査用プローブを近接させて測定した浮遊容量の測定値に基づいて全ての導体パターンについての静電容量の測定値を補正する。このため、この回路基板検査装置によれば、電極板に対するプローブ機構の位置によって浮遊容量が異なることに起因して全ての導体パターンの近傍において浮遊容量を測定する必要のある従来の回路基板検査装置とは異なり、浮遊容量の測定回数を任意の少ない測定回数に削減することができる。したがって、この回路基板検査装置によれば、浮遊容量の測定回数を削減できる分、検査時間を短縮することができる結果、検査効率を十分に向上させることができる。
また、請求項2記載の回路基板検査装置によれば、載置領域の外周部に沿って配設されて回路基板の縁部を当接させて電極板に対して回路基板を位置決めさせるための枠部材を備えて電極板を構成したことにより、枠部材の存在によって載置領域を縁部側の領域と明確に区別させることができると共に、枠部材の存在によって回路基板を載置領域内に確実に位置させることができる。
また、請求項3記載の回路基板検査装置では、電極板の縁部から載置領域の外周部までの最短の長さがプローブ機構における検査用プローブおよび検査用プローブに接続されている導体(以下、この導体および検査用プローブを合わせて「導体部分」ともいう)の電極板の表面に沿った長さ以上に規定されている。このため、この回路基板検査装置によれば、例えば、載置領域の外周部に検査用プローブを近接させるときのプローブ機構の姿勢が、電極板における縁部側の領域の上部に導体部分が位置しかつ載置領域の外周部とプローブ機構とのなす平面視の角度が90°となる姿勢、つまり載置領域の外周部から導体部分の基端部(検査用プローブとは逆側の端部)までの最短の長さが最も長くなる姿勢であったとしても、導体部分の全部を電極板(縁部側の領域)の上方に確実に位置させて電極板に確実に対向させることができる。したがって、この回路基板検査装置によれば、載置領域の中央部分に検査用プローブを近接させるときは勿論のこと、載置領域の外周部に検査用プローブを近接させるときにも(つまり、載置領域内のいずれの位置に検査用プローブを近接させるときにも)、プローブ機構の姿勢に関わりなく浮遊容量の測定値を確実に同じ値(ほぼ同じ値)とすることができる。
以下、本発明に係る回路基板検査装置の最良の形態について、添付図面を参照して説明する。
最初に、図1に示す回路基板検査装置1の構成について説明する。回路基板検査装置1は、本発明に係る回路板検査装置の一例であって、同図に示すように、載置台11、電極板12、信号出力部13、プローブ機構14、移動機構15、測定部16、記憶部17および制御部18を備えて、回路基板100における導体パターン101(図2参照)の良否を検査可能に構成されている。
載置台11は、図1に示すように、電極板12および回路基板100を載置可能に構成されている。また、載置台11には、図外の吸気装置による空気の吸引で電極板12および回路基板100を固定するための小径の吸気孔(図示せず)が多数形成されている。
電極板12は、図2,3に示すように、回路基板100を載置させる領域としてその中央部に設けられた載置領域12b(図2参照)に回路基板100を載置可能に構成されて、図1に示すように、回路基板100の検査時に載置台11の上(載置台11と回路基板100との間)に配設(載置)される。この場合、電極板12は、図2,3に示すように、導電性材料によって形成された電極21と、非導電性材料によって形成されて電極21の上に積層された絶縁層22とを備えて矩形の板状に構成されている。また、電極21および絶縁層22には、小径の通気孔(図示せず)が多数の形成されており、載置台11による空気の吸引によって載置領域12bに載置された回路基板100を吸引して固定することが可能となっている。また、電極板12の上面12a(本発明における表面)には、載置領域12bの外周部12cに沿って枠部材23が配設されている。この場合、枠部材23は、回路基板100を電極板12の載置領域12bに載置する際に回路基板100の縁部を当接させて電極板12に対して回路基板100を位置決めする機能を有している。また、枠部材23は、載置領域12bと電極板12の縁部側の領域(以下、「縁部側領域12d」ともいう)とを区画する(載置領域12bを縁部側領域12dと区別する)機能を有している。また、電極板12は、図2に示すように、その縁部から載置領域12bの外周部12c(枠部材23の内側の縁部)までの最短の長さL1がプローブ機構14における導体部分14a(同図参照)の電極板12の上面12aに沿った長さL2(平面視の長さ)以上に規定されている。
信号出力部13は、図1に示すように、検査用信号Se(例えば、交流電圧)を生成する。プローブ機構14は、同図に示すように、プローブ31(本発明における検査用プローブ)、および非導電材料によって形成されてプローブ31を保持するアーム部32を備えて構成されている。また、プローブ31には、検査用信号Seを供給するための導線33が接続されており、この導線33は、アーム部32に沿って配線されている。なお、導線33が、本発明における「検査用プローブに接続されている導体」に相当する。移動機構15は、XY方向(電極板12の上面12aに沿った方向)、およびZ方向(上下方向)にプローブ機構14を移動させる。
測定部16は、回路基板100の導体パターン101に接触させたプローブ31を介して導体パターン101に検査用信号Seを供給したときに流れる電流I(本発明における、「検査用信号を供給したときに生じる物理量」の一例)に基づき、各導体パターン101と電極板12との間の静電容量を測定する(以下、静電容量の測定値を「静電容量Ca」ともいう)。また、測定部16は、電極板12に近接させたプローブ31に検査用信号Seを供給したときに流れる電流Iに基づいてプローブ機構14(具体的には、プローブ機構14における導体部分14aであって、より具体的には、プローブ31およびプローブ31に接続された導線33におけるアーム部32に沿って配線された部分)と電極板12との間の浮遊容量を測定する(以下、浮遊容量の測定値を「浮遊容量Cb」ともいう)。さらに、測定部16は、浮遊容量Cbに基づいて静電容量Caを補正する。
記憶部17は、静電容量Ca、浮遊容量Cb、および補正後の静電容量Ca(以下、補正後の静電容量Caを「補正後静電容量Cc」ともいう)を記憶する。また、記憶部17は、制御部18による導体パターン101の良否検査に用いられる基準値Cdを記憶する。制御部18は、図外の操作部から出力される操作信号に従って回路基板検査装置1を構成する各構成要素を制御する。具体的には、制御部18は、信号出力部13による検査用信号Seの出力、移動機構15によるプローブ機構14の移動、並びに測定部16による静電容量の測定、浮遊容量の測定、および静電容量Caの補正(補正後静電容量Ccの算出)を制御する。また、制御部18は、静電容量Ca、浮遊容量Cbおよび補正後静電容量Ccを記憶部17に記憶させる。また、制御部18は、補正後静電容量Ccと基準値Cdとを比較して、導体パターン101の良否を検査する。
次に、回路基板検査装置1を用いて回路基板100の各導体パターン101の良否を検査する方法、およびその際の回路基板検査装置1の動作について、図面を参照して説明する。
まず、載置台11上の所定位置に電極板12を載置し、次いで、電極板12の載置領域12bに検査対象の回路基板100を載置する。続いて、図2に示すように、枠部材23の1つの角部に回路基板100の1つの角部を押し付けることにより、電極板12に対して回路基板100を位置決めする。次いで、図外の吸気装置を作動させる。この際に、載置台11に形成されている吸気孔からの空気の吸引によって電極板12が載置台11に固定されると共に、回路基板100が電極板12に固定される。
続いて、図外の操作部を用いて検査開始操作を行う。次いで、制御部18が、操作部から出力された操作信号に従い、信号出力部13、移動機構15および測定部16を制御して、プローブ機構14と電極板12との間の浮遊容量の測定を実行させる。具体的には、制御部18は、移動機構15を制御して、図3に示すように、電極板12の載置領域12bに載置された回路基板100の任意の位置(例えば、回路基板100の中央部)、つまり載置領域12b内の任意の位置にプローブ31が近接するようにプローブ機構14を移動させる。続いて、制御部18は、信号出力部13を制御して検査用信号Seを出力させると共に、測定部16を制御して、プローブ31に対する検査用信号Seの供給に伴って流れる電流Iに基づく浮遊容量の測定を行わせる。次いで、制御部18は、測定部16によって測定された浮遊容量Cbを記憶部17に記憶させる。
続いて、制御部18は、信号出力部13、移動機構15および測定部16を制御して、各導体パターン101と電極板12との間の静電容量の測定を実行させる。具体的には、制御部18は、移動機構15を制御して、1つの導体パターン101にプローブ31が接触するようにプローブ機構14を移動させる。次いで、制御部18は、信号出力部13を制御して検査用信号Seを出力させると共に、測定部16を制御して、プローブ31を介しての導体パターン101に対する検査用信号Seの供給に伴って流れる電流Iに基づく静電容量の測定を行わせる。続いて、制御部18は、測定部16によって測定された静電容量Caを記憶部17に記憶させる。同様にして、制御部18は、他の各導体パターン101と電極板12との間の静電容量の測定を実行させて、静電容量Caを記憶部17に記憶させる。
次いで、制御部18は、測定部16を制御して、浮遊容量Cbに基づく静電容量Caの補正を実行させる。この場合、測定部16は、記憶部17から各導体パターン101についての静電容量Caを読み出すと共に、浮遊容量Cbを読み出して、例えば、静電容量Caから浮遊容量Cbを減算することによって補正後静電容量Ccを算出する。続いて、制御部18は、測定部16によって算出された補正後静電容量Ccを記憶部17に記憶させる。
ここで、この回路基板検査装置1では、上記したように、電極板12の縁部から載置領域12bの外周部12c(枠部材23の内側の縁部)までの最短の長さL1がプローブ機構14における導体部分14aの電極板12の上面12aに沿った長さL2以上に規定されている。このため、例えば、載置領域12bの外周部12cにプローブ31を近接させるときのプローブ機構14の姿勢が、縁部側領域12dの上部に導体部分14aが位置しかつ載置領域12bの外周部12cとプローブ機構14とのなす平面視の角度が90°となる姿勢、つまり載置領域12bの外周部12cから導体部分14aの基端部(プローブ31とは逆側の端部)までの最短の長さが最も長くなる姿勢であったとしても、プローブ機構14における導体部分14aの全部が電極板12(縁部側領域12d)の上方に確実に位置して電極板12に確実に対向している。
この場合、図4に示すように、電極板12の縁部にプローブ機構14が位置して、導体部分14aの一部または全部が電極板12に対向していないときには、その対向していない部分が大きいほど浮遊容量Cbが小さな値となる。つまり、電極板12の縁部にプローブ機構14が位置しいるときには、プローブ機構14の位置に応じて浮遊容量Cbが変化することとなる。これに対して、導体部分14aの全部が電極板12に対向しているときには、プローブ機構14の位置に拘わらず浮遊容量Cbが同じ値(ほぼ同じ値)となる。したがって、この回路基板検査装置1では、上記のように電極板12を構成したことで、載置領域12bの中央部分にプローブ31を近接させるときは勿論のこと、載置領域12bの外周部12cにプローブ31を近接させるときにも(つまり、載置領域12b内のいずれの位置にプローブ31を近接させるときにも)、プローブ機構14の姿勢に関わりなく浮遊容量Cbが同じ値(ほぼ同じ値)となる結果、載置領域12b内の任意の位置にプローブ31を近接させて測定した浮遊容量Cbに基づいて全ての導体パターン101についての静電容量Caの補正を正確に行うことが可能となっている。
次いで、制御部18は、記憶部17から補正後静電容量Ccおよび基準値Cdを読み出して、両者を比較することによって各導体パターン101の良否を検査する。続いて、制御部18は、検査結果を図外の表示に表示させる。以上により、回路基板100における各導体パターン101についての良否検査が終了する。
このように、この回路基板検査装置1では、その領域内のいずれの位置にプローブ31を近接させたときにも浮遊容量Cbが同じ値(ほぼ同じ値)となる載置領域12bが、電極板12の縁部側領域12dの領域と区別可能に電極板12の中央部に設けられ、測定部16が、載置領域12b内の任意の位置にプローブ31を近接させて測定した浮遊容量Cbに基づいて全ての導体パターン101についての静電容量Caを補正する。このため、この回路基板検査装置1によれば、電極板に対するプローブ機構の位置によって浮遊容量が異なることに起因して全ての導体パターンの近傍において浮遊容量を測定する必要のある従来の回路基板検査装置とは異なり、浮遊容量の測定回数を任意の少ない測定回数に削減することができる。したがって、この回路基板検査装置1によれば、浮遊容量の測定回数を削減できる分、検査時間を短縮することができる結果、検査効率を十分に向上させることができる。
また、この回路基板検査装置1によれば、載置領域12bの外周部12cに沿って配設されて回路基板100の縁部を当接させて電極板12に対して回路基板100を位置決めさせるための枠部材23を備えて電極板12を構成したことにより、枠部材23の存在によって電極板12の載置領域12bを縁部側領域12dと明確に区別させることができると共に、枠部材23の存在によって回路基板100を載置領域12b内に確実に位置させることができる。
また、この回路基板検査装置1では、電極板12の縁部から載置領域12bの外周部12cまでの最短の長さL1がプローブ機構14における導体部分14aの電極板12の上面12aに沿った長さL2以上に規定されている。このため、この回路基板検査装置1によれば、例えば、載置領域12bの外周部12cにプローブ31を近接させるときのプローブ機構14の姿勢が、縁部側領域12dの上部に導体部分14aが位置しかつ載置領域12bの外周部12cとプローブ機構14とのなす平面視の角度が90°となる姿勢、つまり載置領域12bの外周部12cから導体部分14aの基端部(プローブ31とは逆側の端部)までの最短の長さが最も長くなる姿勢であったとしても、プローブ機構14における導体部分14aの全部を電極板12(縁部側領域12d)の上方に確実に位置させて電極板12に確実に対向させることができる。したがって、この回路基板検査装置1によれば、載置領域12bの中央部分にプローブ31を近接させるときは勿論のこと、載置領域12bの外周部12cにプローブ31を近接させるときにも(つまり、載置領域12b内のいずれの位置にプローブ31を近接させるときにも)、プローブ機構14の姿勢に関わりなく浮遊容量Cbを確実に同じ値(ほぼ同じ値)とすることができる。
なお、本発明は、上記した構成に限定されない。例えば、電極板12の載置領域12bと縁部側領域12dとを区別させる手段として枠部材23を用いる例について上記したが、線やマークなどを載置領域12bの外周部12cに沿って設けたり、載置領域12bと縁部側領域12dとを色分けしたりすることで、載置領域12bと縁部側領域12dとを区別させる構成を採用することもできる。また、載置領域12b内の1つの位置(上記の例では、載置領域12bに載置された回路基板100の中央部)において浮遊容量を測定し、その1つの位置における浮遊容量Cbに基づいて全ての導体パターン101についての静電容量Caの補正を行う例について上記したが、載置領域12b内の2つ以上の位置において浮遊容量を測定し、各浮遊容量Cbに基づいて静電容量Caの補正を行う構成を採用することもできる。この場合、各位置における浮遊容量Cbを平均してその平均値に基づいて静電容量Caの補正を行うこともできるし、各浮遊容量Cbのうちの、補正対象の静電容量Caの導体パターン101に最も近い位置において測定した浮遊容量Cbに基づいてその静電容量Caの補正を行うこともできる。
また、電極板12の縁部から載置領域12bの外周部12cまでの最短の長さL1をプローブ機構14における導体部分14aの電極板12の上面12aに沿った長さL2以上に規定した例について上記したが、プローブ機構14の姿勢が、載置領域12bの外周部12cに対してプローブ機構14が斜めとなる姿勢(外周部12cとプローブ機構14とのなす平面視の角度が90°以外となる姿勢)で載置領域12bにプローブ31を近接させる構成では、上記した長さL1を長さL2よりも短く規定することができる。
回路基板検査装置1の構成を示す構成図である。 回路基板100を載置した状態の電極板12の平面図である。 図2におけるX−X線断面図である。 電極板12(電極板112)に対するプローブ機構14(プローブ機構114)の位置と浮遊容量Cbとの関係を説明するための説明図である。
符号の説明
1 回路基板検査装置
11 載置台
12 電極板
12a 上面
12b 載置領域
12c 外周部
12d 縁部側領域
14 プローブ機構
14a 導体部分
16 測定部
18 制御部
23 枠部材
31 プローブ
100 回路基板
101 導体パターン
Ca 静電容量
Cb 浮遊容量
Cc 補正後静電容量
Cd 基準値
I 電流
L1,L2 長さ
Se 検査用信号

Claims (3)

  1. 載置台と、回路基板を載置可能にされて当該載置台の上に配設される電極板と、当該電極板の上に載置された回路基板の導体パターンに接触させる検査用プローブを有するプローブ機構と、前記導体パターンに接触させた前記検査用プローブを介して当該導体パターンに検査用信号を供給したときに生じる物理量に基づいて当該各導体パターンと前記電極板との間の静電容量を測定すると共に当該電極板に近接させた当該検査用プローブに当該検査用信号を供給したときに生じる物理量に基づいて前記プローブ機構と前記電極板との間の浮遊容量を測定して当該浮遊容量の測定値に基づいて当該静電容量の測定値を補正する測定部とを備えて、前記補正後の静電容量の測定値に基づいて前記導体パターンの良否を検査する回路基板検査装置であって、
    前記電極板の中央部には、その領域内のいずれの位置に前記検査用プローブを近接させたときにも前記浮遊容量の測定値が同じ値となる載置領域が当該電極板の縁部側の領域と区別可能に設けられ、
    前記測定部は、前記載置領域内の任意の位置に前記検査用プローブを近接させて測定した前記浮遊容量の測定値に基づいて全ての前記導体パターンについての前記静電容量の測定値を補正する回路基板検査装置。
  2. 前記電極板は、前記載置領域の外周部に沿って配設されて前記回路基板の縁部を当接させて当該電極板に対して当該回路基板を位置決めさせる枠部材を備えて構成されている請求項1記載の回路基板検査装置。
  3. 前記電極板は、当該電極板の前記縁部から前記載置領域の前記外周部までの最短の長さが前記プローブ機構における前記検査用プローブおよび当該検査用プローブに接続されている導体の前記電極板の表面に沿った長さ以上に規定されている請求項2記載の回路基板検査装置。
JP2008230394A 2008-09-09 2008-09-09 回路基板検査装置 Active JP5290672B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008230394A JP5290672B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 回路基板検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008230394A JP5290672B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 回路基板検査装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010066031A true JP2010066031A (ja) 2010-03-25
JP5290672B2 JP5290672B2 (ja) 2013-09-18

Family

ID=42191749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008230394A Active JP5290672B2 (ja) 2008-09-09 2008-09-09 回路基板検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5290672B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013157144A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Denso Corp 入力装置の製造方法、及び当該入力装置の製造に用いられる製造装置
JP2014093268A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Denso Corp 静電容量の計測方法及び計測装置、並びに入力装置の製造方法及び製造装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06350290A (ja) * 1993-06-11 1994-12-22 Sharp Corp 基板搬送システム
JP2005055212A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置
JP2005055210A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hioki Ee Corp 回路基板検査方法および回路基板検査装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06350290A (ja) * 1993-06-11 1994-12-22 Sharp Corp 基板搬送システム
JP2005055212A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hioki Ee Corp 回路基板検査装置
JP2005055210A (ja) * 2003-08-07 2005-03-03 Hioki Ee Corp 回路基板検査方法および回路基板検査装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013157144A (ja) * 2012-01-27 2013-08-15 Denso Corp 入力装置の製造方法、及び当該入力装置の製造に用いられる製造装置
JP2014093268A (ja) * 2012-11-06 2014-05-19 Denso Corp 静電容量の計測方法及び計測装置、並びに入力装置の製造方法及び製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5290672B2 (ja) 2013-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008082734A (ja) 電気的接触装置、高周波測定システムおよび高周波測定方法
JP5533169B2 (ja) 検査装置
US10247772B2 (en) Position calibration method, test circuit board, sample panel and position calibration apparatus
JP5290672B2 (ja) 回路基板検査装置
KR101296460B1 (ko) 기판 검사 장치 및 기판 검사 방법
JP5420277B2 (ja) 回路基板検査装置および回路基板検査方法
JP2007057439A (ja) プローブ装置及び被検査体とプローブとの接触圧の調整方法
JP2001235505A (ja) 回路基板検査装置
JP6479441B2 (ja) 基板検査装置および基板検査方法
JP6618826B2 (ja) 回路基板検査装置
JP5356749B2 (ja) 基板検査装置およびプローブのz軸オフセット取得方法
CN103543374A (zh) 基板检查装置及基板检查方法
JP4987497B2 (ja) 回路基板検査装置
JP4150296B2 (ja) 基板検査装置
KR20140145426A (ko) 불량 행거 검사장치
JP2005049314A (ja) プロービングテスト法およびプローブ状態検出装置
JP2004361249A (ja) 基板検査装置
JP4422038B2 (ja) 測定方法および測定装置
JP4255774B2 (ja) 回路基板検査装置
JP2012018063A (ja) 基板配線検査装置の動作チェック方法
JP4369002B2 (ja) 回路基板検査装置
JP6502080B2 (ja) データ生成装置およびデータ生成方法
JP2006113009A (ja) 回路基板検査装置
JP2002043721A (ja) プリント基板の検査方法と検査装置
JP4382521B2 (ja) 部品実装検査方法および回路基板検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130606

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5290672

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250