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JP2010064406A - 射出成形金型および射出成形金型の外周スタンパホルダ - Google Patents

射出成形金型および射出成形金型の外周スタンパホルダ Download PDF

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JP2010064406A JP2008234214A JP2008234214A JP2010064406A JP 2010064406 A JP2010064406 A JP 2010064406A JP 2008234214 A JP2008234214 A JP 2008234214A JP 2008234214 A JP2008234214 A JP 2008234214A JP 2010064406 A JP2010064406 A JP 2010064406A
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Toshiyuki Ebina
利幸 蛯名
Akihiro Yamazaki
明広 山崎
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Abstract

【課題】スタンパホルダによりスタンパを保持するディスク基板や光学製品の射出成形金型による成形時におけるバリの発生防止、スタンパの熱膨張による転写ずれ防止、およびスタンパの長寿命化の少なくとも一つに寄与する。
【解決手段】固定金型31または可動金型11の少なくとも一方の金型に配設されるスタンパ15の外側寄り表面15aをスタンパホルダ19により押さえてスタンパ15の浮き上がりを防止する射出成形金型10において、前記スタンパホルダ19の保持面21aは、スタンパ15の外側寄り表面15aに直接当接して保持する面であり、低摩擦加工Wがされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固定金型または可動金型の少なくとも一方の金型に配設されるスタンパの外側寄り表面をスタンパホルダにより押さえてスタンパの浮き上がりを防止する射出成形金型および射出成形金型の外周スタンパホルダに関する。
固定金型または可動金型の少なくとも一方の金型に配設されるスタンパの外側寄り表面をスタンパホルダにより押さえてスタンパの浮き上がりを防止する射出成形金型については、特許文献1、特許文献2に記載されたものが知られている。特許文献1では、「外周リング11は脚部11aのスタンパ7と対向する面において、間隙S1を有してスタンパ7の外周縁を保持する。この間隙S1は、スタンパ7の厚さムラを許容するとともに成形時におけるエアやガス等を逃がすためのもので、通常10μm程度に定めている。」と記載され、外周リング11とスタンパ7の間にはエアやガス等を逃がす間隙が設けられることが記載されている。また特許文献2においては、スタンパ44は「負圧吸引力が、凹溝46を介して、スタンパ44の外周縁部に作用せしめられることにより、スタンパ44の外周部分が可動側ミラーブロック30の表面上に吸着保持されるようになっている。」と記載されるとともに、「圧縮空気が、環状空間54を介して、スタンパ44と環状爪部52の間の環状隙間57からスタンパ44の表面上に吐出せしめられるようになっている。」と記載されている。
従って従来の射出成形金型では、スタンパホルダの保持面とスタンパの表面の間には溶融樹脂の入り込まない程度のクリアランスが設けられ、前記クリアランスがガス吸引や離型時の圧搾空気の噴出などに利用されていた。この理由としては従来のディスク基板の成形の場合、成形されるディスク基板のトラックピッチおよびパターン間隔が比較的広かったので、射出充填される溶融樹脂も比較的低温であり、クリアランスが10μm程度でも発生するバリが大きな問題とならなかった。また前記クリアランスがあることによりスタンパが僅かに浮き上がったり芯ずれしても、許容される規格内の範囲の成形品が成形可能であった。なお従来のディスク基板の成形金型では、前記理由により、外周リング11とスタンパ7の間に一定以上のクリアランスを設けることは、常識であり、当業者に周知化されている。
しかしながらブルーレイディスク(登録商標)等のようにディスク基板が高密度化しトラックピッチおよびパターン間隔が狭くなってくるに従い、射出充填される溶融樹脂も流動性を上げるために高温化し、前記クリアランスによって成形されるディスク基板に大きなバリが形成されてしまうという問題が出てきた。また僅かなスタンパの浮き上がりや芯ずれであっても前記ディスク基板の高密度化に伴う読取エラーに繋がる転写ずれになってしまうという問題が出てきた。更には導光板等の光学製品においても面積に対する板厚が薄くなるに従い、溶融樹脂の高温化や射出速度の高速化が必要となり、バリが形成される問題が大きくなってきた。ところが前記問題を解決するために、スタンパホルダとスタンパの間のクリアランスを無くすと、溶融樹脂の熱によりスタンパが熱膨張した際に、スタンパホルダとスタンパの摩擦により、スタンパが外側へ向けて熱膨張出来ずに、キャビティ内で浮上がってしまうという問題があり、転写ずれやスタンパの使用寿命が短くなるなどの別の問題が発生した。
特開平10−249894号公報(請求項1、0003、図2、図3) 特開平9−277265号公報(請求項1、0030、0032、図1)
そこで本発明では、スタンパホルダによりスタンパを保持するディスク基板や光学製品の射出成形金型による成形時におけるバリの発生防止、スタンパの熱膨張による転写ずれ防止、およびスタンパの長寿命化の少なくとも一つに寄与することができる射出成形金型および射出成形金型の外周スタンパホルダを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の射出成形金型は、固定金型または可動金型の少なくとも一方の金型に配設されるスタンパの外側寄り表面をスタンパホルダにより押さえてスタンパの浮き上がりを防止する射出成形金型において、スタンパホルダの保持面は、スタンパの外側寄り表面に直接当接して保持する面であり、低摩擦加工がされていることを特徴とする。
本発明の射出成形金型は、固定金型または可動金型の少なくとも一方の金型に配設されるスタンパの外側寄り表面をスタンパホルダにより押さえてスタンパの浮き上がりを防止する射出成形金型において、スタンパホルダの保持面は、スタンパの外側寄り表面に直接当接して保持する面であり、低摩擦加工がされているので、成形時におけるバリの発生防止、スタンパの熱膨張による転写ずれ防止、およびスタンパの長寿命化の少なくとも一つに寄与することができる。また射出成形金型の外周スタンパホルダについてもディスク基板の成形において同様の効果を奏する。
本発明の実施形態について図1、図2を参照して説明する。図1は、本実施形態のディスク基板成形金型の断面図である。図2は、本実施形態のディスク基板成形金型の要部拡大断面図である。
ディスク基板成形金型10は、図1、図2において左側に位置し図示しない射出成形機の可動盤に取付けられる可動金型11と、右側に位置し図示しない固定盤に取付けられる固定金型31とからなる射出成形金型である。可動金型11と固定金型31は、型合せされた際に容積可変のキャビティC1が形成されるようになっている。そして前記キャビティC1には、図示しない射出成形機の射出装置から溶融樹脂が射出充填され圧縮成形されることにより、ディスク基板Dの成形が行われる。
図1、図2により、可動金型11について説明すると、可動金型11は、可動盤に取付板等を介して取付けられる金型本体部12と、金型本体部12に取付けられるバックプレート13を備えている。そしてバックプレート13の前面には鏡面板14が図示しないボルトにより取付けられている。鏡面板14は、中心開口を有する所定板厚の円盤形状の部材である。鏡面板14は、固定金型31側の面における内周側が鏡面からなるスタンパ取付面14aとなっている。また鏡面板14の固定金型31側の面における外周側は、段差部を隔てて前記スタンパ取付面14aよりも一段低い外周スタンパホルダ取付面14bとなっている。また鏡面板14の内部には冷却溝が形成されている。
そして鏡面板14のスタンパ取付面14aには、成形されるディスク基板Dの信号面を転写成形する転写面が形成された円形のスタンパ15が取付けられている。スタンパ15はニッケル(熱膨張率12.8×10−6/℃)またはニッケル合金から形成され、板厚は0.3mm程度である。バックプレート13と鏡面板14の中心開口には、エジェクタスリーブ16や、スタンパ15の中心孔寄りの表面を保持する内周スタンパホルダ17が配設されている。なお内周スタンパホルダ17の中心軸におけるスタンパ15の内周孔と当接する部分は低摩擦部材により耐摩耗コーティングされることが望ましい。なお内周スタンパホルダ17の中心孔寄り表面(外側寄り表面に相当)を保持する保持面についても前記コーティングをしてもよい。また金型本体部12には、取付枠18が前記鏡面板14の外側位置に固定されている。そして取付枠18の外側位置には図示しない当接ブロックやガイドロッド等が配設されている。
そして鏡面板14の外周スタンパホルダ取付面14bと取付枠18の前面には、リング状の外周スタンパホルダ19が固定的に配設されている。外周スタンパホルダ19を固定する際に面接触して基準面になるのは、前記外周スタンパホルダ取付面14bの方である。外周スタンパホルダ19は、スタンパ15の外側寄り表面15aに直接当接してスタンパ15の浮き上がりを防止するとともにキャビティC1においてディスク基板Dの外周面を形成するための部材である。なお鏡面板14を構成するのはステンレス鋼(本実施形態ではSUS420J2:熱膨張率11.5×10−6/℃)であり、外周スタンパホルダ19を構成するのは更に硬度が高いステンレス鋼や高速度鋼であるが両者の熱膨張率に大差はない。外周スタンパホルダ19の可動金型11側において、鏡面板14の段差部に対応する部分には凹部20が形成され、その内周側には可動金型11側に向けて突出したスタンパ押さえ部21が環状に形成されている。スタンパ押さえ部21には、スタンパ15の信号面よりも外側寄り表面15aを保持する保持面21aが、前記表面15aと平行に形成されている。従って保持面21aは、ドーナツ状の平面からなり、放射方向の幅は、1.5mm〜4mmとなっている。この幅が短すぎると保持されるスタンパ15の狭い部分に力が加わり、長すぎると摩擦抵抗の増加に繋がるという問題がそれぞれある。またブルーレイディスクを成形する場合は、転写面にスピンコートにより保護層を形成する際にディスク基板の外周縁付近にスキージャンプと称される盛り上がりが形成されがちである。前記に対応するために外周スタンパホルダ19のスタンパ押さえ部21の内周側に1mm以内の範囲で突起を設け、成形されるブルーレイディスクの転写面の外周がなだらかに傾斜するようにしてもよい。その場合は保持面21aが延長形成されることになる。
本実施形態では前記外周スタンパホルダ19のスタンパ押さえ部21の保持面21aには低摩擦加工がなされている。低摩擦加工の一例としては、保持面21aに対して、低摩擦部材Wをコーティングすることにより行う。本実施形態で用いられるのは、タングステンカーバイドカーボンコンポジット(WC/C)である。タングステンカーバイドカーボンコンポジット(WC/C)の摩擦係数(無潤滑)は、0.2であり、耐摩耗性の点においても優れている。WC/Cのコーティングは、真空室内に前記外周スタンパホルダ19を載置した上で、WC/Cの蒸着物質と不活性ガス等を導入し蒸着により行われ、膜厚は1〜10μm程度に形成され、その後に更に表面研磨が行われる。なお低摩擦部材Wは、タングステン系のコーティング材として、タングステンカーバイド(WC、W2C、W3C)を用いてもよい。更には摩擦係数が前記WC/Cと同程度のDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を用いてもよい。低摩擦部材Wは溶融樹脂温度により変質や剥離を起こさずに摩擦係数が0.3以下程度の材料であればチタン系のコーティング材等でもよく限定されない。または外周スタンパホルダ19の前記保持面をそのまま鏡面仕上げ(Rz50μm以下)にすることによって低摩擦加工を完成させてもよい。
また外周スタンパホルダ19には、ディスク基板Dの外周面を形成する内周面22が形成されるとともに、内周面22に連続して後述する固定金型31との間で型開閉の際に対向する対向面23が形成されている。前記対向面23は固定金型31側に向けて僅かに拡径されている。また外周スタンパホルダ19の固定金型31側の前面の外周寄りの複数箇所には凹部24が形成され、該凹部24の底面の中央に孔24aが形成されている。そして可動金型11の本体部である取付枠18の対応する個所に設けられたボルト孔にスプリング25が取付けられたボルト26が挿入固定されることにより、ボルト26により外周スタンパホルダ19が取付けられるようになっている。スプリング25は、ボルト26の頭部裏面と前記凹部24の底面との間に設けられ、外周スタンパホルダ19を可動金型11側に向けて付勢している。従って外周スタンパホルダ19は、スプリング25により押圧されて取付けられている。そしてボルト26の回転により押圧力の調整が可能となっている。
なお設計図面段階において、外周スタンパホルダ19の保持面21aの高さ(低摩擦部材Wのコーティング厚さを含む)から鏡面板14の外周スタンパホルダ取付面14a上に載置されたスタンパ15の外側寄り表面15aの高さ(スタンパ15の板厚を含む)を減算した寸法関係は、−10μm〜5μmであることが望ましく、0μmに近い方がより望ましい。なおスタンパ15は板厚ムラがある上に、成形時には熱膨張により鏡面板14、外周スタンパホルダ19、スタンパ15の外周寄り表面15aの位置関係も相違してくる。よって成形時(特に射出充填前)においてスタンパ15の外周寄り表面15aと外周スタンパホルダ19の保持面21aが一部または全部において当接していればよい。なおスタンパ15の外周寄り表面15aと外周スタンパホルダ19の保持面21aが当接していたかどうかは、メンテナンスの際にスタンパ15を取外した際に摩擦の有無から確認可能である。
次に図1、図2により固定金型31について説明すると、固定金型31は、固定盤に取付けられる金型本体部32と、金型本体部32に取付けられるバックプレート33を備えている。そして可動金型11の対向面であって前記バックプレート33の前面には、鏡面板34が図示しないボルトにより取付けられている。バックプレート33及び鏡面板34はそれぞれ、中心開口を有する所定板厚の円盤形状の部材であって、鏡面板34には冷却溝が形成されている。そして前記したバックプレート33と鏡面板34の中心開口には、センタブッシュ35やスプルブッシュ36等が配設されている。また鏡面板34の表面(可動金型対向面)は、スタンパ15が配設されておらず鏡面からなるキャビティ形成面34aとなっている。更に鏡面板34の外周には、型合わせされキャビティが形成された際に、可動金型11の外周スタンパホルダ19の対向面23と対向する対向面34bが形成されている。そして前記対向面34bには、ボールガイド37が配設され、固定金型31に対して可動金型11が嵌合された際の対向面23,34bのカジリを防止している。
次に射出成形金型であるディスク基板成形金型10によるブルーレイディスク用のディスク基板Dの成形方法とスタンパ15と外周スタンパホルダ19の関係について説明する。なお本発明は、ブルーレイディスクのトラックピッチ規格0.32μm以下(下限は射出成形により成形可能な範囲で最も狭いトラックピッチ間隔)のディスク基板Dの成形に好適に用いられる。ディスク基板成形金型10においてスタンパ15は、内周孔近傍の表面が内周スタンパホルダ17により保持され、信号面を挟んで、外側寄り表面15aは外周スタンパホルダ19のスタンパ押さえ部21の保持面21aにより当接保持され、スタンパ15の浮き上がりが防止されている。スタンパ15の保芯は、スタンパ15の中心孔に内周スタンパホルダ17の中心軸が挿通されることにより行われるがショット数が増加するにつれて双方には摩耗が生じる。なお熱膨張時のスタンパ15の伸長に対応できるように鏡面板14の側からスタンパ15は吸着されていない。
成形が開始されると図示しない射出成形機の可動盤が前進駆動され、固定金型31と可動金型11が型合せされて容積可変のキャビティC1が形成される。次に図示しない射出装置のノズルから、溶融樹脂(ポリカーボネート)がスプルブッシュ36を介して前記キャビティC1内に射出充填される。本実施形態では加熱筒前部の温度が360℃〜390℃と比較的高温の溶融樹脂が用いられる。キャビティC1内に溶融樹脂が供給されると熱容量の小さいスタンパ15は急速に昇温されて熱膨張する。この際のスタンパ15の温度上昇および熱膨張率は、鏡面板14の温度上昇および熱膨張率よりも相対的に大きく、スタンパ15の内周孔と内周スタンパホルダ17の中心軸は当接状態にあるので、スタンパ15は鏡面板14のスタンパ取付面14a上を外側に向けて伸長する。
この際、スタンパ15の外周寄り表面15aと外周スタンパホルダ19のスタンパ押さえ部21の保持面21aとは、一部または全部が当接されているが、保持面21aが上記のようにWC/Cコーティングによる低摩擦加工がなされているのでスタンパ15に当接していてもスタンパ15の熱膨張による伸長を妨げず、キャビティ内においてスタンパ15が浮き上がることはない。そしてスタンパ15の外周寄り表面15aと外周スタンパホルダ19の保持面21aの間が当接されているので、スタンパ15の芯ずれや浮き上がりによる転写ずれが防止される。またディスク基板Dに形成されるバリについてもまったく形成されないかごく僅かしか形成されない。また外周スタンパホルダ19の対向面23と固定金型31における鏡面板34の対向面34bの間が、ボールガイド37により適切な間隔に保たれているので、射出充填された際のキャビティC1内に予め存在した空気や溶融樹脂から発生するガスが良好に抜けるようになっている。そしてキャビティC1内に溶融樹脂が射出充填中または射出充填後に可動金型11が前進され、キャビティC1内における溶融樹脂が圧縮される。そしてキャビティC1内の溶融樹脂の冷却固化が進行し、所定時間が経過すると可動金型11が型開きされ、ディスク基板Dが取出される。そして成形されたディスク基板Dは後工程に搬送されて後処理がなされてブルーレイディスク等の光ディスク製品となる。
次に本発明における別の実施形態について説明する。上記の本実施形態は、インロー金型と称される射出成形金型であるが、別の実施形態の例は、平当金型と称される射出成形金型である。平当金型では、成形時にディスク基板の外側面を形成するとともにスタンパの外周寄り表面を保持する外周スタンパホルダ(外周リング)が一方の金型の金型部材に対してスプリングにより進退可能に設けられている。またスタンパは他方の金型の鏡面板上にエア吸着等により保持されている。そして外周スタンパホルダの前面の外周側には他方の金型の金型部材に面当接される当接面が設けられるとともに、前面の内周側には、前記スタンパの外周寄り表面を保持する保持面が形成されている。そして外周スタンパホルダの前記保持面とスタンパの前記表面は型閉されキャビティ形成時のみ当接される(型締力は付与されない)が、保持面には低摩擦加工がされているので、スタンパ熱膨張しても前記保持面とスタンパの表面の間で問題となるような摩擦が発生することはない。なお溶融樹脂の射出充填時から冷却完了時については、一時的にスタンパの吸引を停止するようにしてもよい。なお前記平当金型においては、固定金型および可動金型のどちらか一方の金型にスタンパが配設され、他方の金型に外周スタンパホルダ(外周リング)が配設されていればよい。
図1、図2に示される本実施形態については、固定金型または可動金型の少なくとも一方の金型にスタンパと外周スタンパホルダが配設されるものであればよい。また本発明は縦方向に型開閉がされる射出成形金型に用いたものでもよく、キャビティ内が圧縮されないものでもよい。更に外周スタンパホルダの保持面とスタンパの表面は一部が当接されているものであれば、意図的にベントや離型エア噴出のための間隙を設けたものや両部材の成形加工精度により意図せずに一部に間隙が形成されたものを除外するものではない。またスタンパが配設される鏡面板の表面も、スタンパの熱膨張による伸長を妨げないためにWC/CやDLC等による低摩擦加工を行ってもよい。
本発明はディスク基板用の射出成形金型以外の射出成形金型にも用いることができる。一例としては導光板、拡散板、およびレンズ等の転写面をスタンパによって転写する射出成形金型(射出圧縮成形金型を含む)に用いることができる。従ってスタンパは円形に限定されず矩形等でもよい。そして矩形スタンパの各辺近傍の外側寄り表面をスタンパホルダの保持面により当接状態に保持する。大型導光板等においてはスタンパが大面積となるのに従い、射出充填時に熱膨張する寸法も大きくなるから本発明を用いることが有効である。また近年では導光板等の光学製品においては、面積に対して板厚が薄いものが求められ、射出速度や溶融樹脂温度が高くなる傾向にあるので、本発明のようにスタンパ押さえ部分に間隙を設けないでバリを無くすか小さくすることが望ましい。
また本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。
本実施形態のディスク基板成形金型の断面図である。 本実施形態のディスク基板成形金型の要部拡大断面図である。
符号の説明
10 ディスク基板成形金型(射出成形金型)
11 可動金型
14 鏡面板
15 スタンパ
15a 外周寄り表面
19 外周スタンパホルダ(スタンパホルダ)
21 スタンパ押さえ部
21a 保持面
31 固定金型
C1 キャビティ
D ディスク基板
W 低摩擦部材(低摩擦加工)

Claims (3)

  1. 固定金型または可動金型の少なくとも一方の金型に配設されるスタンパの外側寄り表面をスタンパホルダにより押さえてスタンパの浮き上がりを防止する射出成形金型において、
    前記スタンパホルダの保持面は、スタンパの外側寄り表面に直接当接して保持する面であり、低摩擦加工がされていることを特徴とする射出成形金型。
  2. 前記スタンパホルダは、ディスク基板に転写を行うスタンパの外側寄り表面を保持する外周スタンパホルダであることを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型。
  3. 前記請求項2の射出成形金型に取付けられ、前記スタンパの外側寄り表面に直接当接して保持する保持面に低摩擦加工がされている射出成形金型の外周スタンパホルダ。
JP2008234214A 2008-09-12 2008-09-12 射出成形金型および射出成形金型の外周スタンパホルダ Pending JP2010064406A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016221941A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 順治 曽根 複合材料構造の熱歪みの低減構造

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