JP2010052930A - 糸巻取機 - Google Patents
糸巻取機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010052930A JP2010052930A JP2008221919A JP2008221919A JP2010052930A JP 2010052930 A JP2010052930 A JP 2010052930A JP 2008221919 A JP2008221919 A JP 2008221919A JP 2008221919 A JP2008221919 A JP 2008221919A JP 2010052930 A JP2010052930 A JP 2010052930A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- winding
- yarn
- bobbin
- package
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 203
- 238000011144 upstream manufacturing Methods 0.000 claims abstract description 19
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 9
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 239000004677 Nylon Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 2
- 229920001778 nylon Polymers 0.000 description 2
- 229920000728 polyester Polymers 0.000 description 2
- 229920002334 Spandex Polymers 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 1
- 239000004814 polyurethane Substances 0.000 description 1
- 229920002635 polyurethane Polymers 0.000 description 1
- 239000004759 spandex Substances 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H67/00—Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
- B65H67/04—Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
- B65H67/0405—Arrangements for removing completed take-up packages or for loading an empty core
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H54/00—Winding, coiling, or depositing filamentary material
- B65H54/02—Winding and traversing material on to reels, bobbins, tubes, or like package cores or formers
- B65H54/28—Traversing devices; Package-shaping arrangements
- B65H54/34—Traversing devices; Package-shaping arrangements for laying subsidiary winding, e.g. transfer tails
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H67/00—Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
- B65H67/04—Arrangements for removing completed take-up packages and or replacing by cores, formers, or empty receptacles at winding or depositing stations; Transferring material between adjacent full and empty take-up elements
- B65H67/044—Continuous winding apparatus for winding on two or more winding heads in succession
- B65H67/048—Continuous winding apparatus for winding on two or more winding heads in succession having winding heads arranged on rotary capstan head
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B65—CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
- B65H—HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
- B65H2701/00—Handled material; Storage means
- B65H2701/30—Handled filamentary material
- B65H2701/31—Textiles threads or artificial strands of filaments
- B65H2701/319—Elastic threads
Landscapes
- Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
- Winding Filamentary Materials (AREA)
Abstract
【課題】巻取ボビンを交換するための構成を簡素化することによって、装置構成をコンパクトにするとともに、製造コストを低減できる糸巻取機を提供する。
【解決手段】ワインダは、巻取ボビン21を回転駆動するための巻取軸31を有する巻取ユニット11と、巻取軸31の上流から搬送されてくる糸を糸ごとに吸引捕捉するための複数のノズル54を有する切替装置12と、を備える。巻取ボビン21の交換は、所定長となったパッケージより上流側の糸をノズル54によって吸引捕捉し、この状態で、巻取軸31からパッケージを取り出して、空の巻取ボビン21を当該巻取軸31に装着させることによって行う。
【選択図】図6
【解決手段】ワインダは、巻取ボビン21を回転駆動するための巻取軸31を有する巻取ユニット11と、巻取軸31の上流から搬送されてくる糸を糸ごとに吸引捕捉するための複数のノズル54を有する切替装置12と、を備える。巻取ボビン21の交換は、所定長となったパッケージより上流側の糸をノズル54によって吸引捕捉し、この状態で、巻取軸31からパッケージを取り出して、空の巻取ボビン21を当該巻取軸31に装着させることによって行う。
【選択図】図6
Description
本発明は糸巻取機の巻取ボビンを交換するための構成に関するものである。
巻取ボビンに糸を巻き付けて所定長のパッケージを形成する糸巻取機において、ターレット機構によって巻取ボビンの交換を行う構成のものが従来から知られている。この種の糸巻取機を開示したものに特許文献1及び特許文献2がある。特許文献1及び特許文献2は、ともに巻取ボビンを装着するための2本のボビンホルダと、この2本のボビンホルダを巻取位置と待機位置とに切り替えるためのターレット板と、を備える糸巻取機を開示している。巻取ボビンの交換時には、ターレット板を回転させることで、2本のボビンホルダの位置を入れ替えて糸の受け渡しを行う。これによって、糸巻取機の上流側から送られてくる糸の供給を停止させることなく巻取ボビンの交換を行うことができる。
特許第3147816号公報
特許第2917947号公報
近年、パッケージの生産性の向上は益々求められるところであり、限られたスペースであっても、糸を巻き取るための巻取装置をできるだけ多く配置できることが好ましい。しかし、特許文献1及び特許文献2に示したようなターレット機構を備える糸巻取機は、ターレット板を回転させるための大掛かりな機構を備える必要があるため、装置の小型化が難しく、限られたスペースに配置できる巻取装置の数も限界があった。
また、製品間のコスト競争が激しくなり、糸巻取機の製造コストの削減も望まれるところであった。この点、ターレット機構を備える糸巻取機は、ターレット板と、2本のボビンホルダに加え、当該ボビンホルダを駆動させるための機構(モータ、制御電源、コントローラ等)をボビンホルダごとに備える必要があった。従って、ターレット機構を備える現状の構成では、製造コストを効果的に削減することは困難であった。
本発明は以上の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、巻取ボビンを交換するための構成を簡素化することによって、装置構成をコンパクトにするとともに、製造コストを低減できる糸巻取機を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
本発明の観点によれば、連続的に供給される複数の糸を共通の巻取ボビンに巻き取って所定長のパッケージを形成する糸巻取機において、以下の構成が提供される。即ち、糸巻取機は、前記巻取ボビンを回転駆動するための巻取軸を有する巻取ユニットと、前記巻取軸の上流から搬送されてくる糸を糸ごとに吸引捕捉するための複数の吸引口を有する切替装置と、を備える。前記巻取ボビンの交換は、所定長となった前記パッケージより上流側の糸を前記吸引口によって吸引捕捉し、この状態で、前記巻取軸から前記パッケージを取り出して、空の巻取ボビンを当該巻取軸に装着させることによって行う。
これにより、糸の供給を停止させることなく巻取ボビンの交換作業を行うことができる。また、複数の巻取軸の位置を入れ替えることで巻取ボビンの交換を行う構成に比べて、巻取ユニットの構成を簡易かつコンパクトにまとめることができる。従って、限られたスペースに配置できる巻取ユニットの数を増加させて生産性を向上させるとともに、巻取ユニット1台に掛かる製造コストを削減できる。
前記の糸巻取機においては、前記巻取ボビンに巻き取られる糸は弾性糸であることが好ましい。
これにより、弾性糸を巻き取る巻取ユニットの構成を簡素化することができる。
前記の糸巻取機においては、前記巻取ボビンの交換時において、前記吸引口による吸引捕捉を行うとともに前記巻取軸の回転速度を減速させることによって、糸を切断することが好ましい。
これにより、糸強力が低い弾性糸を切断する機構を簡易な構成で実現でき、製造コストを削減できる。
前記の糸巻取機においては、以下のように構成されることが好ましい。前記吸引口は、糸を吸引捕捉した状態で、前記パッケージより上流側の糸を捕捉する捕捉位置から、当該吸引口によって捕捉された糸が空の巻取ボビンに接触する巻付位置まで移動可能に構成される。そして、糸巻取機は、前記吸引口が糸を捕捉した状態で前記巻付位置まで移動した後に前記吸引口の吸引を停止する。
これにより、吸引口によって捕捉した糸を、空の巻取ボビンに自動的に巻き付けるための機構を簡易に構成できる。
前記の糸巻取機においては、以下のように構成されることが好ましい。前記巻取ユニットは複数配置されている。そして、前記巻取ユニット間を前記切替装置が走行可能に構成される。
これにより、巻取ボビンの交換時には、切替装置が、巻取ボビンの交換が必要な巻取ユニットの場所まで移動して巻取ボビンの交換作業の補助を行うことができる。従って、糸巻取機に必要な切替装置の数を抑制することができ、製造コストを低減できる。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るワインダの様子を示した斜視図である。図2は巻取作業中の巻取ユニットの様子を示した斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のワインダ(糸巻取機)10は、複数の巻取ユニット11と、切替装置12と、図略の制御部と、を備える。巻取ユニット11は、スパンデックス等の弾性糸20を巻取ボビン21に巻き取って所定長のパッケージ22を形成するためのものである。本実施形態では、ポリウレタンの糸が弾性糸20として用いられている。切替装置12は、パッケージ22が満巻状態(所定長)となったときに、上流からの弾性糸20の供給を停止させることなく巻取ボビン21の交換を行うためのものであり、巻取ユニット11間を走行可能に構成されている。制御部は、巻取ユニット11の各部を制御したり、切替装置12の動作を制御したりするためのものである。なお、切替装置12の詳細は後述する。
図2に示すように、巻取ユニット11は、フレーム30と、巻取軸31と、タッチローラ保持部32と、トラバース装置33と、操作部34と、昇降枠35と、を備えている。
フレーム30は、後述する巻取ユニット11の各部を保持するためのものである。巻取軸31は、巻取ボビン21を回転させるためのものであり、フレーム30内の図略の駆動手段に接続されている。巻取ボビン21は円筒状に構成されており、この巻取軸31に挿通された状態で保持される。タッチローラ保持部32は、タッチローラ36を回転可能に支持している。このタッチローラ36は、巻取作業時にパッケージ22の糸層に所定の圧力で接触しながら回転することで、弾性糸20の巻取作業をスムーズなものとする。トラバース装置33は、巻取ボビン21に巻き取られる糸を綾振りするためのものであり、図略のトラバースガイドを有している。このトラバースガイドが弾性糸20を保持しながら往復動することで弾性糸20の綾振りを行う。
操作部34は、オペレータが、パッケージ22の巻取りを停止したり、巻取ボビン21の交換が終了した後に巻取作業を開始させたりする等、各種の操作を入力するためのものであり、前記制御部に電気的に接続されている。昇降枠35は、巻取軸31及びタッチローラ保持部32を支持するためのものであり、フレーム30に対して上下方向に移動可能に構成されている。この昇降枠35を移動させることにより、巻取軸31と、タッチローラ保持部32及びトラバース装置33と、の間の距離を調節することができる。
図1に示すように、本実施形態の巻取ユニット11は、ワインダ10の上流側から搬送されてくる8本の弾性糸20が、共通の巻取ボビン21に巻き取られる構成となっている。なお、共通の巻取ボビンに巻き取られる糸の数は8本に限定されるものではない。例えば、16本、32本、46本、64本等、巻き取る糸の数を変更しても本発明の構成を適用することができる。
次に切替装置12について説明する。切替装置12は、本体部51と、アーム部52と、ノズル支持部53と、ノズル(吸引口)54と、を備える。本体部51は、後述する切替装置12の各部を保持するためのものであり、内部にはアーム部52を回転させるための駆動手段等を備えている。アーム部52は2本1組で構成されており、本体部51の正面側及び背面側に回転可能に支持されている。ノズル支持部53は、円筒状に形成されており、その周面には複数のノズル54がノズル支持部53の軸方向と平行な直線上に並べて配置されている。このノズル支持部53は、アーム部52の先端に両持ち状態で回転可能に支持されている。ノズル54は巻き取られる弾性糸20の本数に対応して8個配置されており、それぞれのノズル54には吸引流を発生させるための貫通状の孔が形成されている。
切替装置12は、図略の負圧源に接続可能に構成されるとともに、この負圧源の吸引力をノズル54に発生させるための吸引経路を内部に備えている。また、ワインダ10の適宜の場所にはシャッタ装置が配置されており、このシャッタ装置によって、ノズル54近傍に吸引流を作用させるか否かを切り替えることができる。シャッタ装置は、前記制御部に電気的に接続されており、通常時は吸引経路を閉鎖しておき、適宜のタイミングで吸引経路を開放してノズル54近傍に吸引流を作用させるように制御される。なお、このシャッタ装置は、切替装置12に配置する構成とすることもできる。
また、切替装置12は、図略の走行台車によって支持されている。この走行台車は、図略のレールに沿って巻取ユニット11間を移動可能に構成されるとともに、前記切替装置12を昇降させるための昇降手段を備えている。昇降手段は、台車に対して切替装置12を上下に移動させることができるように構成されており、例えば油圧シリンダ等がその駆動手段として用いられる。これにより、切替装置12は、左右方向とともに上下方向にも移動可能となるので、パッケージ22や、巻取ユニット11の各部に接触することなく適宜の位置に移動することができる。そして、切替装置12及び前記走行台車は、前記制御部に接続されており、制御部からの指令に応じて各種の動作を行うように制御されている。
次に、図3から図8を参照して、巻取ボビン21の交換方法について説明する。図3から図8には、満巻となったパッケージ22を巻取ボビン21ごと取り外し、空の巻取ボビン21を当該巻取ユニット11に装着して巻取作業を再開する工程が順を追って示されている。
制御部は、巻取ユニット11のパッケージ22が満巻状態に近くなると、切替装置12を前記走行台車によって当該巻取ユニット11まで移動させる。図3に示すように、制御部は、パッケージ22が満巻状態となったところでフレーム30に対して昇降枠35を上昇させて、タッチローラ保持部32及びトラバース装置33と巻取軸31との距離を拡げる。
次に、制御部は、前記昇降手段によって切替装置12を所定位置まで上昇させる。図4に示すように、所定位置まで上昇した切替装置12は、パッケージ22側にアーム部52を回転させて、パッケージ22とタッチローラ36との間であって、弾性糸20に直近で対面する捕捉位置にノズル54を移動させる。ノズル54が捕捉位置まで移動したところで、制御部は、前記シャッタ装置によって吸引経路を開放し、ノズル54による吸引を開始させるとともに巻取軸31の回転速度を減速させる。
巻取軸31の回転速度の低下によって、パッケージ22より上流側の弾性糸20は、張力が減少して緩んだ状態となる。この状態で、ノズル54の吸引力が弾性糸20に作用するので、ナイロン糸やポリエステル糸等に比べて糸強力の低い弾性糸20は、吸引によって生じる負荷に耐え切れなくなって自然に切れ、パッケージ22側の糸と、ノズル54上流側の糸とに切り離される。これによって、パッケージ22を巻取ユニット11から取り外すことが可能になる。一方、ワインダ10上流から連続的に供給される弾性糸20は、新しい(空の)巻取ボビン21への巻付作業が完了するまでノズル54によって吸引され続けることになる。弾性糸20が切断されるのと並行して、制御部は巻取軸31の回転を停止させる制御を行う。
オペレータは、巻取軸31の回転が停止すると巻取ボビン21の交換作業を行う。具体的には図5に示すように、切替装置12のノズル54による弾性糸20の吸引を継続させた状態で、オペレータがパッケージ22を巻取ボビン21ごと巻取軸31から取り外す。次に、図6に示すように、オペレータは巻取軸31に空の巻取ボビン21を装着させる。そして、操作部34を操作して巻取作業を開始させる。
巻取作業開始の指示がオペレータによって操作部34に入力されると、制御部は巻取軸31の回転を開始するとともに、回転速度が所定速度に達するまで回転を加速させる。回転速度が所定速度に達したところで、制御部は、図7に示す巻付作業を切替装置12に開始させる。具体的には、以下の手順で巻付作業が行われる。まず、昇降手段によって切替装置12を下降させる。次に、走行台車によって巻取軸31を挟んで反対側に切替装置12を移動させる。巻取軸31の反対側に移動したところで昇降手段によって切替装置12を上昇させる。次に、切替装置12は、新しい巻取ボビン(巻取軸31)21側にアーム部52を回転させて、ノズル54に吸引捕捉されている弾性糸20が巻取ボビン21に十分に接触する巻付位置まで、ノズル54を移動させる。ノズル54が巻付位置まで移動し、巻取ボビン21に接触する糸量が十分になったところで、ノズル54による吸引を停止させる。ノズル54による吸引力から開放されることによって、弾性糸20の糸端は、回転している巻取ボビン21の周面に巻き付く。
以上に示したように、切替装置12の移動と、アーム部52の回転によって、糸を捕捉した状態のノズル54は、巻取ボビン21の下側を回り込むようにして捕捉位置から巻付位置まで正面視で略U字状の軌跡を描いて移動する。これによって、ノズル54に保持される弾性糸20は、回転中の巻取ボビン21の下方部分に接触するとともに、ノズル54によって上方向に引っ張られる状態となる。図7に示すように、巻付位置のノズル54は巻取軸31に対して上方に位置しているので、吸引力から開放された弾性糸20の糸端は、下方に位置する新しい巻取ボビン21に良好に巻き付く。
なお、捕捉位置から巻付位置までのノズル54の移動時において、ノズル支持部53は、ノズル54の先端が巻取軸31側を常に向くように切替装置12の移動に伴って回転するように構成されている。これによって、切替装置12が移動してもノズル支持部53に弾性糸20が絡まることなく、スムーズにノズル54を捕捉位置から巻付位置まで移動させることができる。
切替装置12は、吸引停止とともに、前記昇降手段によって下降し、次に何れかの巻取ユニット11において巻取ボビン21の交換作業が行われるまで適宜の待機位置で待機する。巻取ボビン21が切り替えられた巻取ユニット11においては、切替装置12が下方位置に移動したところで、図8に示すように、巻取作業が行われる巻取位置まで昇降枠35を下降させ、タッチローラ36を弾性糸20に接触させる。その後、新しい巻取ボビン21の巻取作業が開始される。
以上に示したように、本実施形態のワインダ10は、以下のように構成される。即ち、ワインダ10は、巻取ボビン21を回転駆動するための巻取軸31を有する巻取ユニット11と、巻取軸31の上流から搬送されてくる弾性糸20を糸ごとに吸引捕捉するための複数のノズル(吸引口)54を有する切替装置12と、を備える。巻取ボビン21の交換は、所定長となったパッケージ22より上流側の弾性糸20をノズル54によって吸引捕捉し、この状態で、巻取軸31からパッケージ22を取り出して、空の巻取ボビン21を当該巻取軸31に装着させることによって行う。
これにより、弾性糸20の供給を停止させることなく巻取ボビン21の交換作業を行うことができる。また、複数の巻取軸の位置を入れ替えることで巻取ボビンの交換を行うターレット機構等の構成に比べて、巻取ユニット11の構成を簡易かつコンパクトにまとめることができる。従って、限られたスペースに配置できる巻取ユニット11の数を増加させて生産性を向上させるとともに、巻取ユニット1台に掛かる製造コストを削減できる。
また、本実施形態のワインダ10においては、巻取ボビン21に巻き取られる糸は弾性糸20であるように構成されている。
これにより、弾性糸20を巻き取る巻取ユニット11の構成を簡素化することができる。
また、本実施形態のワインダ10においては、巻取ボビン21の交換時において、ノズル54による吸引捕捉を行うとともに巻取軸31の回転速度を減速させることによって、弾性糸20を切断するように構成されている。
これにより、糸強力が低い弾性糸20を切断する機構を、カッタ等の特別な切断手段を要しない簡易な構成で実現できる。従って、ワインダ10の製造コストを削減できる。
また、本実施形態のワインダ10において、ノズル54は、弾性糸20を吸引捕捉した状態で、パッケージ22上流側の糸を捕捉する捕捉位置から、当該ノズル54によって捕捉された弾性糸20が空の巻取ボビン21に接触する巻付位置まで移動可能に構成される。そして、ワインダ10は、ノズル54が弾性糸20を捕捉した状態で前記巻付位置まで移動した後にノズル54の吸引を停止する。
これにより、ノズル54によって捕捉した弾性糸20を、空の巻取ボビン21に自動的に巻き付けるための機構を簡易に構成できる。
また、本実施形態のワインダ10において、前記巻取ユニット11は複数配置されている。そして、巻取ユニット11間を切替装置12が走行可能に構成される。
これにより、巻取ボビン21の交換時には、切替装置12が、巻取ボビン21の交換が必要な巻取ユニット11の場所まで移動して巻取ボビン21の交換作業の補助を行うことができる。従って、ワインダ10に必要な切替装置12の数を抑制することができ、製造コストを低減できる。
以上に本発明の好適な実施形態を説明したが、上記の構成は更に以下のように変更することができる。
上記実施形態の切替装置12の構成は、事情に応じて適宜変更することができる。例えば、切替装置は、伸縮自在のアーム部を備える構成や、ノズル支持部53が装置正面側のアーム部によって片持ち状態で支持される構成等に変更することができる。
また、上記実施形態の構成に代えて、各巻取ユニット11それぞれが切替装置を備える構成とすることもできる。
また、上記実施形態では、巻取ボビン交換時の糸の切断を、ノズル54の吸引流と巻取軸31の回転速度を制御することによって行っているが、この構成を変更することができる。例えば、満巻状態のパッケージの上流側で、ワインダの上流側から供給される糸を切断するための切断手段を切替装置が備える構成とすることもできる。
また、上記実施形態の巻取ユニット11は、弾性糸20を巻き取る構成であるが、この構成に限定されるわけではない。例えば、ナイロン又はポリエステル等で構成された弾性糸20以外の糸を巻き取る構成にも本発明を適用することができる。この場合、糸を確実に切断する観点から前記切断手段を備える構成であることが好ましい。
また、上記実施形態では、巻取ボビン21の交換作業はオペレータが行っているが、巻取ボビン21の交換作業を機械的に行う巻取ボビン交換装置をワインダ10が備える構成とすることもできる。
10 ワインダ(糸巻取機)
11 巻取ユニット
12 切替装置
20 弾性糸
21 巻取ボビン
22 パッケージ
31 巻取軸
54 ノズル(吸引口)
11 巻取ユニット
12 切替装置
20 弾性糸
21 巻取ボビン
22 パッケージ
31 巻取軸
54 ノズル(吸引口)
Claims (5)
- 連続的に供給される複数の糸を共通の巻取ボビンに巻き取って所定長のパッケージを形成する糸巻取機において、
前記巻取ボビンを回転駆動するための巻取軸を有する巻取ユニットと、
前記巻取軸の上流から搬送されてくる糸を糸ごとに吸引捕捉するための複数の吸引口を有する切替装置と、
を備え、
前記巻取ボビンの交換は、所定長となった前記パッケージより上流側の糸を前記吸引口によって吸引捕捉し、この状態で、前記巻取軸から前記パッケージを取り出して、空の巻取ボビンを当該巻取軸に装着させることによって行うことを特徴とする糸巻取機。 - 請求項1に記載の糸巻取機であって、
前記巻取ボビンに巻き取られる糸は弾性糸であることを特徴とする糸巻取機。 - 請求項2に記載の糸巻取機であって、
前記巻取ボビンの交換時において、前記吸引口による吸引捕捉を行うとともに前記巻取軸の回転速度を減速させることによって、糸を切断することを特徴とする糸巻取機。 - 請求項1から3までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
前記吸引口は、糸を吸引捕捉した状態で、前記パッケージより上流側の糸を捕捉する捕捉位置から、当該吸引口によって捕捉された糸が空の巻取ボビンに接触する巻付位置まで移動可能に構成され、
前記吸引口が糸を捕捉した状態で前記巻付位置まで移動した後に前記吸引口の吸引を停止することを特徴とする糸巻取機。 - 請求項1から4までの何れか一項に記載の糸巻取機であって、
前記巻取ユニットは複数配置されており、
前記巻取ユニット間を前記切替装置が走行可能に構成されることを特徴とする糸巻取機。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008221919A JP2010052930A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 糸巻取機 |
KR1020090001157A KR101293088B1 (ko) | 2008-08-29 | 2009-01-07 | 실 권취기 |
DE102009007694.8A DE102009007694B4 (de) | 2008-08-29 | 2009-02-05 | Garnwickler |
CN2009101649117A CN101659363B (zh) | 2008-08-29 | 2009-07-29 | 纱线卷取机 |
KR1020130035359A KR101293089B1 (ko) | 2008-08-29 | 2013-04-01 | 실 권취기 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008221919A JP2010052930A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 糸巻取機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010052930A true JP2010052930A (ja) | 2010-03-11 |
Family
ID=41606265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008221919A Pending JP2010052930A (ja) | 2008-08-29 | 2008-08-29 | 糸巻取機 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010052930A (ja) |
KR (2) | KR101293088B1 (ja) |
CN (1) | CN101659363B (ja) |
DE (1) | DE102009007694B4 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018127362A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | Tmtマシナリー株式会社 | 糸巻取機、紡糸引取装置、及び糸巻取機における糸掛方法 |
CN111924660A (zh) * | 2020-07-08 | 2020-11-13 | 北自所(北京)科技发展有限公司 | 基于孪生模型的化纤长丝落卷方法、系统及自动落卷设备 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5519435B2 (ja) * | 2010-07-13 | 2014-06-11 | Tmtマシナリー株式会社 | 紡糸巻取装置 |
JP2012086925A (ja) * | 2010-10-18 | 2012-05-10 | Murata Machinery Ltd | ボビンセット装置及びそれを備える糸巻取機 |
WO2014114490A1 (de) * | 2013-01-24 | 2014-07-31 | Oerlikon Textile Gmbh & Co. Kg | Aufspulmaschine |
CN107758316B (zh) * | 2017-11-07 | 2024-01-12 | 湖南世优电气股份有限公司 | 一种布线机用线缆端子输送装置 |
CN108639856A (zh) * | 2018-05-29 | 2018-10-12 | 台嘉玻璃纤维有限公司 | 玻璃纤维布切边绳收取装置 |
EP3771673B1 (en) * | 2019-07-30 | 2023-09-06 | TMT Machinery, Inc. | Peg, package exchanging device, and yarn processing system |
CN111924659B (zh) * | 2020-07-08 | 2022-04-19 | 北自所(北京)科技发展有限公司 | 基于孪生模型的化纤长丝落卷方法、系统及自动落卷设备 |
CN115140617B (zh) * | 2022-09-01 | 2022-11-11 | 山东杰瑞纺织科技有限公司 | 一种纺织纱线绕线装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60183471A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-18 | Toray Ind Inc | 素型多糸条巻取機の振り支点ガイドへの糸掛け方法 |
JPH04352827A (ja) * | 1991-05-30 | 1992-12-07 | Toray Eng Co Ltd | 紡績機 |
JPH0717668A (ja) * | 1993-07-01 | 1995-01-20 | Teijin Ltd | 玉揚げ装置 |
JP2000086090A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-03-28 | Murata Mach Ltd | 紡糸巻取機の糸掛け方法 |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3652025A (en) * | 1970-02-02 | 1972-03-28 | Leesona Corp | Bobbin processing |
DE2939675A1 (de) | 1979-09-29 | 1981-04-16 | Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5630 Remscheid | Spulenwechseleinrichtung fuer textilmaschinen |
DE3336388A1 (de) | 1982-10-13 | 1984-04-19 | Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5630 Remscheid | Fadenbedienungswagen in einer spulenwechseleinrichtung |
DE3411158A1 (de) | 1984-03-27 | 1985-10-10 | Barmag Barmer Maschinenfabrik Ag, 5630 Remscheid | Aufspulvorrichtung |
US4597539A (en) | 1985-07-08 | 1986-07-01 | Celanese Corporation | Apparatus for cutting and aspirating filamentary material to waste |
JPH03147816A (ja) | 1989-11-06 | 1991-06-24 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂シートのキャスト方法 |
JP2917947B2 (ja) | 1996-12-16 | 1999-07-12 | 村田機械株式会社 | 弾性糸用紡糸巻取機とその糸切換え方法 |
TW404993B (en) * | 1997-04-04 | 2000-09-11 | Zinser Textilmaschinen Gmbh | Automatic spool changing method and the spool device having changing apparatus |
JP3147816B2 (ja) | 1997-04-30 | 2001-03-19 | 村田機械株式会社 | 紡糸巻取機及び紡糸巻取機の糸切り替え方法 |
TW425369B (en) | 1997-04-30 | 2001-03-11 | Murata Machinery Ltd | Spinning yarn winding machine and changing over method for yarn for winding machine |
-
2008
- 2008-08-29 JP JP2008221919A patent/JP2010052930A/ja active Pending
-
2009
- 2009-01-07 KR KR1020090001157A patent/KR101293088B1/ko active Active
- 2009-02-05 DE DE102009007694.8A patent/DE102009007694B4/de active Active
- 2009-07-29 CN CN2009101649117A patent/CN101659363B/zh active Active
-
2013
- 2013-04-01 KR KR1020130035359A patent/KR101293089B1/ko active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60183471A (ja) * | 1984-03-02 | 1985-09-18 | Toray Ind Inc | 素型多糸条巻取機の振り支点ガイドへの糸掛け方法 |
JPH04352827A (ja) * | 1991-05-30 | 1992-12-07 | Toray Eng Co Ltd | 紡績機 |
JPH0717668A (ja) * | 1993-07-01 | 1995-01-20 | Teijin Ltd | 玉揚げ装置 |
JP2000086090A (ja) * | 1998-09-11 | 2000-03-28 | Murata Mach Ltd | 紡糸巻取機の糸掛け方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018127362A (ja) * | 2017-02-06 | 2018-08-16 | Tmtマシナリー株式会社 | 糸巻取機、紡糸引取装置、及び糸巻取機における糸掛方法 |
JP7053283B2 (ja) | 2017-02-06 | 2022-04-12 | Tmtマシナリー株式会社 | 糸巻取機、紡糸引取装置、及び糸巻取機における糸掛方法 |
CN111924660A (zh) * | 2020-07-08 | 2020-11-13 | 北自所(北京)科技发展有限公司 | 基于孪生模型的化纤长丝落卷方法、系统及自动落卷设备 |
CN111924660B (zh) * | 2020-07-08 | 2022-04-19 | 北自所(北京)科技发展有限公司 | 基于孪生模型的化纤长丝落卷方法、系统及自动落卷设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20100026948A (ko) | 2010-03-10 |
DE102009007694B4 (de) | 2020-06-18 |
CN101659363A (zh) | 2010-03-03 |
KR101293089B1 (ko) | 2013-08-05 |
KR20130037701A (ko) | 2013-04-16 |
CN101659363B (zh) | 2012-12-05 |
DE102009007694A1 (de) | 2010-03-04 |
KR101293088B1 (ko) | 2013-08-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2010052930A (ja) | 糸巻取機 | |
JP4176428B2 (ja) | 綾振り装置 | |
WO2015198698A1 (ja) | 紡糸引取装置 | |
JP2015164875A (ja) | 糸巻取機 | |
JP2008297078A (ja) | 糸条巻取機 | |
JP7053283B2 (ja) | 糸巻取機、紡糸引取装置、及び糸巻取機における糸掛方法 | |
JP2012218922A (ja) | 糸巻取機及び糸引き出し方法 | |
JP2003238031A (ja) | レボルビング型自動巻取機 | |
JP2017082376A (ja) | 紡糸引取装置 | |
JP2009155757A (ja) | 紡績機 | |
EP2511215B1 (en) | Automatic winder | |
JP2011195217A (ja) | 糸巻取機 | |
JP2004075340A (ja) | レボルビング型糸条巻取機 | |
JP3083232B2 (ja) | ワイヤソー装置およびワーク引抜き方法 | |
JP3303850B2 (ja) | 紡糸巻取機、及びそのバンチ巻方法 | |
JP2001072338A (ja) | フィラメント糸条巻取装置における満管巻取ボビンと空巻取ボビンの交換方法とこの方法を実施するための装置 | |
JP7253431B2 (ja) | 紡糸引取設備 | |
JP2004323166A (ja) | レボルビング型自動巻取機の糸条案内装置 | |
JP2019031380A (ja) | 作業台車及び糸巻取機 | |
JP3440839B2 (ja) | 紡糸巻取機の糸掛け方法 | |
CN114735530B (zh) | 一种可自动穿纤双收线装置的智能收线方法 | |
EP4361075A1 (en) | Yarn attaching device and spinning and processing equipment | |
CN113293471B (zh) | 自动纱线捻接单元 | |
JP2008063148A (ja) | レボルビング型自動巻取機 | |
CN118405518A (zh) | 一种安装于卷布机上的下料装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110406 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120627 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120629 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121029 |