JP2010044943A - 燃料電池 - Google Patents
燃料電池 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010044943A JP2010044943A JP2008207940A JP2008207940A JP2010044943A JP 2010044943 A JP2010044943 A JP 2010044943A JP 2008207940 A JP2008207940 A JP 2008207940A JP 2008207940 A JP2008207940 A JP 2008207940A JP 2010044943 A JP2010044943 A JP 2010044943A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- anode
- catalyst layer
- cathode
- fuel
- gas diffusion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Inert Electrodes (AREA)
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
【解決手段】 アノード触媒層11及びアノード触媒層11の上に配置されたアノードガス拡散層12を有するアノード13と、カソード触媒層14及びカソード触媒層14の上に配置されたカソードガス拡散層15を有するカソード16と、アノード触媒層11とカソード触媒層14との間に挟持された電解質膜17と、を有する膜電極接合体2と、膜電極接合体2のアノード13に燃料を供給する燃料供給機構3と、を備え、アノード触媒層11の面積は、アノードガス拡散層12の面積よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】 図4
【解決手段】 アノード触媒層11及びアノード触媒層11の上に配置されたアノードガス拡散層12を有するアノード13と、カソード触媒層14及びカソード触媒層14の上に配置されたカソードガス拡散層15を有するカソード16と、アノード触媒層11とカソード触媒層14との間に挟持された電解質膜17と、を有する膜電極接合体2と、膜電極接合体2のアノード13に燃料を供給する燃料供給機構3と、を備え、アノード触媒層11の面積は、アノードガス拡散層12の面積よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】 図4
Description
この発明は、液体燃料を用いた燃料電池の技術に関する。
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種携帯用電子機器を長時間充電なしで使用可能とするために、これら携帯用電子機器の電源に燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は、燃料と空気を供給するだけで発電することができ、燃料を補給すれば連続して長時間発電することが可能であるという特徴を有している。このため、燃料電池を小型化できれば、携帯用電子機器の電源として極めて有利なシステムといえる。
例えば、メタノールを燃料として用いた直接メタノール型燃料電池(Direct Methanol Fuel Cell:DMFC)は小型化が可能であり、さらに燃料の取り扱いも容易であるため、携帯用電子機器の電源として有望視されている。DMFCにおける液体燃料の供給方式としては、気体供給型や液体供給型等のアクティブ方式、また、燃料収容部内の液体燃料を電池内部で気化させてアノードに供給する内部気化型等のパッシブ方式などが知られている。
DMFCは、アノードとカソードとの間に電解質膜を挟持させた構造の膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)を備えている。アノード及びカソードは、それぞれガス拡散層及び触媒層を有しており、それぞれの触媒層で電解質膜に接している。
このようなDMFCでは、アノードに燃料としてのメタノールを導入すると、メタノールはガス拡散層を介して触媒層に達する。このアノードの触媒層では、その触媒作用によりプロトン、電子および二酸化炭素が生成される。プロトンは、プロトン伝導性を有する高分子バインダーの作用により触媒層から電解質膜に移動し、さらに、カソード側の触媒層へと移動する。一方、カソードに空気を導入すると、空気はガス拡散層を介して触媒層に達する。そして、このカソードの触媒層では、空気中の酸素とアノード側から移動してきたプロトンとアノードから外部回路を通じて供給される電子とが反応して水を生成するとともに、外部回路を通る電子によって電力が供給される。
カソード電極基材の対向する位置にアノード電極基材が存在しない部分を有するように構成された膜電極接合体において、カソード電極基材とその片面の周囲部分を除くように形成されたカソード触媒層からなるカソード電極を備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−317518号公報
一般に、アノード触媒層及びカソード触媒層は、触媒に溶剤で希釈したスラリーをアノードガス拡散層及びカソードガス拡散層に塗布した後に乾燥して形成される。そして、触媒層とガス拡散層は、重ね合わせられた状態で任意の形状に打ち抜かれ、アノード電極及びカソード電極として利用される。このように形成された場合、アノード触媒層とアノードガス拡散層との面積は同じであり、カソード触媒層とカソードガス拡散層との面積は同じである。
このようなアノードとカソードとの間に電解質膜を挟持した膜電極接合体において、アノード触媒層に供給可能な燃料量は、アノードガス拡散層の面積に応じて決まる。このため、アノード触媒層とアノードガス拡散層とが同一面積の場合、触媒層に対して十分な量の燃料が供給されないことがある。同様の理由で、カソード触媒層に含まれる触媒量に対して十分な量の空気が供給されないことがある。このため、膜電極接合体の発電能力(出力密度)を最大限に引き出すことができないことがある。
一方で、触媒としては、一般的に白金(Pt)などの高価な貴金属が用いられることが多いため、触媒量を抑制することが必要とされる。
この発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能な燃料電池を提供することにある。
この発明の態様による燃料電池は、
アノード触媒層及び前記アノード触媒層の上に配置されたアノードガス拡散層を有するアノードと、カソード触媒層及び前記カソード触媒層の上に配置されたカソードガス拡散層を有するカソードと、前記アノード触媒層と前記カソード触媒層との間に挟持された電解質膜と、を有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体の前記アノードに燃料を供給する燃料供給機構と、を備え、
前記アノード触媒層の面積は、前記アノードガス拡散層の面積よりも小さいことを特徴とする。
アノード触媒層及び前記アノード触媒層の上に配置されたアノードガス拡散層を有するアノードと、カソード触媒層及び前記カソード触媒層の上に配置されたカソードガス拡散層を有するカソードと、前記アノード触媒層と前記カソード触媒層との間に挟持された電解質膜と、を有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体の前記アノードに燃料を供給する燃料供給機構と、を備え、
前記アノード触媒層の面積は、前記アノードガス拡散層の面積よりも小さいことを特徴とする。
この発明によれば、触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能な燃料電池を提供することができる。
すなわち、この発明の態様によれば、アノード触媒層の面積は、アノードガス拡散層の面積より小さく形成されているため、アノードガス拡散層が取り入れた燃料をアノードガス拡散層の面積より小さい面積のアノード触媒層に集中して導入することが可能となる。したがって、アノード触媒層に潤沢な燃料を供給することが可能となり、アノードでの発電反応を効率よく生起させることが可能となる。このため、アノード触媒層の触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能となる。
以下、この発明の一実施の形態に係る燃料電池について図面を参照して説明する。
図1は、この実施の形態に係る燃料電池1の構造を概略的に示す断面図である。
燃料電池1は、起電部を構成する膜電極接合体(MEA)2と、膜電極接合体2に燃料を供給する燃料供給機構3と、から主として構成されている。
すなわち、燃料電池1において、膜電極接合体2は、アノード触媒層11及びアノード触媒層11の上に配置されたアノードガス拡散層12を有するアノード(燃料極)13と、カソード触媒層14及びカソード触媒層14に積層されたカソードガス拡散層15を有するカソード(空気極/酸化剤極)16と、アノード触媒層11とカソード触媒層14とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜17とを備えて構成されている。
アノード触媒層11やカソード触媒層14に含有される触媒としては、例えば白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、イリジウム(Ir)、オスミウム(Os)、パラジウム(Pd)等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。アノード触媒層11には、メタノールや一酸化炭素等に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を用いることが好ましい。カソード触媒層14には、PtやPt−Ni等を用いることが好ましい。ただし、触媒は、これらに限定されるものではなく、触媒活性を有する各種の物質を使用することができる。また、触媒は、炭素材料のような導電性担持体を使用した担持触媒、あるいは無担持触媒のいずれであってもよい。
アノード触媒層11及びカソード触媒層14は、例えば、スルホン酸基を有する、例えば、パーフルオロスルホン酸重合体等のフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)、フレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂、タングステン酸やリンタングステン酸、硝酸リチウムなどの無機物等のプロトン導電剤を含んでいても良い。プロトン導電剤は、触媒をガス拡散層に結着させるとともに電気化学反応によって発生するプロトンを伝導させるために用いられている。
電解質膜17を構成するプロトン伝導性材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂等の有機系材料、あるいはタングステン酸やリンタングステン酸等の無機系材料が挙げられる。ただし、プロトン伝導性の電解質膜17は、これらに限られるものではない。
アノード触媒層11に積層されるアノードガス拡散層12は、アノード触媒層11に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層11の集電機能を有するものである。カソード触媒層14に積層されるカソードガス拡散層15は、カソード触媒層14に酸化剤(空気あるいは酸素)を均一に供給する役割を果たすと同時に、カソード触媒層14の集電機能を有するものである。アノードガス拡散層12及びカソードガス拡散層15は、例えば、カーボンや導電性高分子などの繊維からなるペーパー、不織布、織布、編物や導電性の多孔質基材によって構成されているがカーボンペーパーを用いることが好ましい。
膜電極接合体2は、電解質膜17のアノード13側及びカソード16側にそれぞれ配置されたゴム製のOリング等のシール部材19によってシールされており、これにより、膜電極接合体2からの燃料漏れや酸化剤漏れが防止されている。
膜電極接合体2のカソード16側には、絶縁材料によって形成された板状体20が配置されている。この板状体20は、主に保湿層として機能する。すなわち、この板状体20は、カソード触媒層14で生成された水の一部が含浸されて水の蒸散を抑制するとともに、カソード触媒層14への空気の取入れ量を調整し且つ空気の均一拡散を促進するものである。この板状体20は、例えば多孔質構造の部材で構成され、具体的な構成材料としては、ポリエチレンやポリプロピレンの多孔質体などが挙げられる。
上述した膜電極接合体2は、燃料供給機構3とカバープレート21との間に配置されている。カバープレート21は、外観が略矩形状のものであり、例えばステンレス鋼(SUS)によって形成されている。また、カバープレート21は、酸化剤である空気を取り入れるための複数の開口部(空気導入孔)21Aを有している。
燃料供給機構3は、膜電極接合体2のアノード13に対して燃料を供給するように構成されているが、特に、特定の構成に限定されるものではない。以下に、燃料供給機構3の一例について説明する。
燃料供給機構3は、例えば、箱状に形成された容器30を備えている。この燃料供給機構3は、液体燃料を収容する燃料収容部4と流路5を介して接続されている。容器30は、燃料導入口30Aを有しており、この燃料導入口30Aと流路5とが接続されている。この容器30は、例えば樹脂製容器によって構成される。容器30を形成する材料としては、液体燃料に対する耐性を有している材料が選択される。
燃料供給機構3は、膜電極接合体2のアノード13の面方向に燃料を分散並びに拡散させつつ供給する燃料供給部31を備えている。ここでは、特に、燃料供給部31が燃料分配板31Aを備えた構成について説明するが、燃料供給部31は他の構成であっても良い。
すなわち、燃料分配板31Aは、1つの燃料注入口32と、複数の燃料排出口33とを有しており、細管34のような燃料通路を介して燃料注入口32と燃料排出口33とを接続した構成である。燃料通路は、燃料分配板31A内に形成した細管34に代えて燃料流通溝等で構成してもよい。この場合、燃料流通溝を有する流路板を複数の燃料排出口を有する拡散板で覆うことによって、燃料分配板31Aを構成することも可能である。複数の燃料排出口33には、例えば液体燃料の気化成分のみを透過し、液体成分は透過しない気液分離膜を配置してもよい。
細管34の一端(始端部)には、燃料注入口32が設けられている。細管34は、途中で複数に分岐しており、これらの分岐した細管34の各終端部に燃料排出口33がそれぞれ設けられている。燃料注入口32は、容器30の燃料導入口30Aと連通している。これにより、燃料分配板31Aの燃料注入口32が流路5を介して燃料収容部4に接続される。燃料排出口33は、例えば128箇所にあり、液体燃料もしくはその気化成分を排出する。
燃料注入口32から注入された液体燃料は、複数に分岐した細管34を介して複数の燃料排出口33にそれぞれ導かれる。このような燃料分配板31Aを使用することによって、燃料注入口32から注入された液体燃料を方向や位置に係わりなく、複数の燃料排出口33に均等に分配することができる。従って、膜電極接合体2の面内における発電反応の均一性をより一層高めることが可能となる。
さらに、細管34で燃料注入口32と複数の燃料排出口33とを接続することによって、燃料電池1の特定箇所により多くの燃料を供給するような設計も可能となる。これは、膜電極接合体2の発電度合いの均一性の向上等に寄与する。
膜電極接合体2は、そのアノード13が上述したような燃料分配板31Aの燃料排出口33に対向するように配置されている。カバープレート21は、燃料供給機構3との間に膜電極接合体2を保持した状態で容器30に対してカシメあるいはネジ止めなどの手法により固定されている。これにより、燃料電池(DMFC)1の発電ユニットが構成されている。
燃料供給部31は、燃料分配板31Aと膜電極接合体2との間に燃料拡散室31Bとして機能する空間を形成するような構成であることが望ましい。この燃料拡散室31Bは、燃料排出口33から液体燃料が排出されたとしても気化を促進するとともに、面方向への拡散を促進する機能を有している。
膜電極接合体2と燃料供給部31との間には、膜電極接合体2をアノード13側から支持する支持部材を配置しても良い。
また、膜電極接合体2と燃料供給部31との間には、少なくとも1つの多孔体を配置しても良い。
燃料収容部4には、膜電極接合体2に応じた液体燃料が収容されている。液体燃料としては、各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等のメタノール燃料が挙げられる。なお、液体燃料は、必ずしもメタノール燃料に限られるものではない。液体燃料は、例えば、エタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、プロパノール水溶液や純プロパノール等のプロパノール燃料、グリコール水溶液や純グリコール等のグリコール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料収容部4には、膜電極接合体2に応じた液体燃料が収容される。
さらに、流路5には、ポンプ6が介在していても良い。ポンプ6は、燃料を循環させる循環ポンプではなく、あくまでも燃料収容部4から燃料供給部31に液体燃料を送液する燃料供給ポンプである。燃料供給部31から膜電極接合体2に供給された燃料は、発電反応に使用され、その後に循環して燃料収容部4に戻されることはない。
この実施の形態の燃料電池1は、燃料を循環しないことから、従来のアクティブ方式とは異なるものであり、装置の小型化等を損なうものではない。また、液体燃料の供給にポンプ6を使用しており、従来の内部気化型のような純パッシブ方式とも異なる。図1に示す燃料電池1は、例えばセミパッシブ型と呼称される方式を適用したものである。
ポンプ6の種類は、特に限定されるものではないが、少量の液体燃料を制御性よく送液することができ、さらに小型軽量化が可能という観点から、ロータリーベーンポンプ、電気浸透流ポンプ、ダイアフラムポンプ、しごきポンプ等を使用することが好ましい。
ロータリーベーンポンプは、モータで羽を回転させて送液するものである。電気浸透流ポンプは、電気浸透流現象を起こすシリカ等の焼結多孔体を用いたものである。ダイアフラムポンプは、電磁石や圧電セラミックスによりダイアフラムを駆動して送液するものである。しごきポンプは、柔軟性を有する燃料流路の一部を圧迫し、燃料をしごき送るものである。これらのうち、駆動電力や大きさ等の観点から、電気浸透流ポンプや圧電セラミックスを有するダイアフラムポンプを使用することがより好ましい。
なお、ポンプ6と燃料供給部31との間にリザーバを設けてもよい。
また、燃料電池1の安定性や信頼性を高めるために、ポンプ6と直列に燃料遮断バルブを配置してもよい。燃料遮断バルブには、電磁石、モータ、形状記憶合金、圧電セラミックス、バイメタル等をアクチュエータとして、開閉動作を電気信号で制御することが可能な電気駆動バルブが適用される。燃料遮断バルブは、状態保持機能を有するラッチタイプのバルブであることが好ましい。
また、燃料収容部4や流路5には、燃料収容部4内の圧力を外気とバランスさせるバランスバルブを装着してもよい。燃料収容部4から燃料供給機構3で膜電極接合体2に燃料を供給する場合、ポンプ6に代えて燃料遮断バルブのみを配置した構成とすることも可能である。この際の燃料遮断バルブは、流路5による液体燃料の供給を制御するために設けられるものである。
この実施の形態の燃料電池1においては、ポンプ6を用いて燃料収容部4から燃料供給部31に液体燃料が間欠的に送液される。ポンプ6で送液された液体燃料は、燃料供給部31を経て膜電極接合体2のアノード13の全面に対して均一に供給される。
すなわち、複数の単セルCの各アノード13の平面方向に対して均一に燃料が供給され、これにより発電反応が生起される。燃料供給用(送液用)のポンプ6の運転動作は、燃料電池1の出力、温度情報、電力供給先である電子機器の運転情報等に基づいて制御することが好ましい。
上述したように、燃料供給部31から放出された燃料は、膜電極接合体2のアノード13に供給される。膜電極接合体2内において、燃料は、アノードガス拡散層12を拡散してアノード触媒層11に供給される。液体燃料としてメタノール燃料を用いた場合、アノード触媒層11で下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応が生じる。なお、メタノール燃料として純メタノールを使用した場合には、カソード触媒層14で生成した水や電解質膜17中の水をメタノールと反応させて(1)式の内部改質反応を生起させる。あるいは、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
この反応で生成した電子(e-)は、集電体を経由して外部に導かれ、いわゆる電気として携帯用電子機器等を動作させた後、集電体を経由してカソード16に導かれる。(1)式の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は、電解質膜17を経てカソード16に導かれる。カソード16には、酸化剤として空気が供給される。カソード16に到達した電子(e-)とプロトン(H+)は、カソード触媒層14で空気中の酸素と下記の(2)式にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成する。
この反応で生成した電子(e-)は、集電体を経由して外部に導かれ、いわゆる電気として携帯用電子機器等を動作させた後、集電体を経由してカソード16に導かれる。(1)式の内部改質反応で生成したプロトン(H+)は、電解質膜17を経てカソード16に導かれる。カソード16には、酸化剤として空気が供給される。カソード16に到達した電子(e-)とプロトン(H+)は、カソード触媒層14で空気中の酸素と下記の(2)式にしたがって反応し、この反応に伴って水が生成する。
6e-+6H++(3/2)O2 → 3H2O …(2)
上述した燃料電池1の発電反応において、発電する電力を増大させるためには触媒反応を円滑に行わせるとともに、膜電極接合体2の電極全体に均一に燃料を供給し、電極全体をより有効に発電に寄与させることが重要となる。
上述した燃料電池1の発電反応において、発電する電力を増大させるためには触媒反応を円滑に行わせるとともに、膜電極接合体2の電極全体に均一に燃料を供給し、電極全体をより有効に発電に寄与させることが重要となる。
ところで、この実施の形態においては、図2及び図3に示すように、膜電極接合体2は、単一の電解質膜17の一方の面において間隔をおいて配置された複数のアノード13と、電解質膜17の他方の面においてアノード13のそれぞれと対向するように間隔をおいて配置された複数のカソード16と、を備えている。ここでは、アノード13及びカソード16がそれぞれ4個である場合を示している。なお、燃料電池1に備えられる膜電極接合体2は、4個に限らない。
これらのアノード13とカソード16との各組み合わせは、それぞれ電解質膜17を挟持し、単セルCをなしている。ここでは、単セルCのそれぞれは、同一平面上において、その長手方向と直交する方向に間隔をおいて並んで配置されている。なお、膜電極接合体2の構造は、この例に限らず他の構造であっても良い。
例えば、図3では、単セルCが一方向に並んで配置されている場合を図示したが、膜電極接合体2は、単セルCがm×n(但し、m及びnは2以上の整数)のマトリクス状に配置された構造であっても良い。
図2及び図3に示したような複数の単セルCを有する膜電極接合体2においては、各単セルCは、集電体18によって電気的に直列に接続されている。
すなわち、この集電体18は、図1に示したように、アノード集電体18A及びカソード集電体18Cを有している。図2などに示した膜電極接合体2に対応するために、集電体18は、それぞれ4個のアノード集電体18A及びカソード集電体18Cを有している。
アノード集電体18Aのそれぞれは、各単セルCにおいてアノードガス拡散層12に積層されている。また、カソード集電体18Cのそれぞれは、各単セルCにおいてカソードガス拡散層15に積層されている。アノード集電体18A及びカソード集電体18Cとしては、例えば金(Au)、ニッケル(Ni)などの金属材料からなる多孔質膜(例えばメッシュ)または箔体、あるいはステンレス鋼(SUS)などの導電性金属材料に金などの良導電性金属を被覆した複合材などをそれぞれ使用することができる。
本実施形態において、少なくともアノード触媒層11の面積は、アノードガス拡散層12の面積より小さく形成されている。図4に示した例では、アノード触媒層11の面積は、アノードガス拡散層12の面積より小さく形成されており、カソード触媒層14の面積は、カソードガス拡散層15の面積より小さく形成されている。
ここで、アノードガス拡散層12の面積とは、アノード触媒層11が積層される側の面12Sの面積であり、アノード触媒層11の面積とは、アノードガス拡散層12に接する面11Sの面積である。また、カソードガス拡散層15の面積とは、カソード触媒層14が積層される側の面15Sの面積であり、カソード触媒層14の面積とは、カソードガス拡散層15に接する面14Sの面積である。なお、図4では、主要部のみを図示している。
アノード13において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の略中央に配置され、アノードガス拡散層12の周辺を露出している。つまり、アノードガス拡散層12の中央部分は、電解質膜17との間にアノード触媒層11が介在しているのに対して、アノードガス拡散層12の周辺部分は、アノード触媒層11を介することなく電解質膜17に対向している。カソード16においても、カソード触媒層14は、カソードガス拡散層15の略中央に配置され、カソードガス拡散層15の周辺を露出している。図4に示した例では、アノード触媒層11とカソード触媒層14は同一面積であって、電解質膜17を挟んで対向している。
このように、アノード触媒層11の面積はアノードガス拡散層12の面積より小さく形成されているため、アノードガス拡散層12は燃料供給機構3から供給された燃料を取り込み、小さい面積のアノード触媒層11に燃料を集中的に導入することが可能となる。このため、アノード触媒層11に潤沢な燃料を供給することが可能となる。つまり、アノード触媒層11に含まれる触媒のうち、反応に寄与するものが増大する。したがって、アノード13での発電反応を効率よく生起させることが可能となり、高い出力密度を得ることが可能となる。
また、カソード触媒層14の面積はカソードガス拡散層15の面積より小さく形成されているため、カソードガス拡散層15は取り入れた空気を小さい面積のカソード触媒層14に集中的に導入することが可能となる。このため、カソード触媒層14に潤沢な空気を供給することが可能となる。つまり、カソード触媒層14に含まれる触媒のうち、反応に寄与するものが増大する。したがって、カソード16での発電反応を効率よく生起させることが可能となり、高い出力密度を得ることが可能となる。
さらに、カソード触媒層14で発生した熱をカソード触媒層14の面積より大きい面積のカソードガス拡散層15を介して放出することが可能となる。このため、放熱効率を向上することが可能となる。したがって、カソード16で生成した水の過剰な蒸発を抑制することが可能となる。このため、発電反応に必要な水を安定してアノード13に供給することが可能となり、高い出力密度を得ることが可能となる。
また、アノード触媒層11で発生した二酸化炭素をアノード触媒層11及びカソード触媒層14が介在していない部分から外部に放出することが可能となる。このため、二酸化炭素を円滑に除去することが可能となり、膜電極接合体2の変形や、発電反応の効率低下を抑制できる。
さらに、アノード触媒層11の面積をアノードガス拡散層12の面積より小さく形成することによって、触媒の使用量を抑制することが可能となる。加えて、カソード触媒層14の面積をカソードガス拡散層15の面積より小さく形成することによって、さらに触媒の使用量を抑制することが可能となる。
したがって、本実施形態に係る燃料電池1によれば、触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能となる。
ところで、本実施形態に係る燃料電池1において、図5に示したように、少なくともアノード触媒層11は、共通のアノードガス拡散層12の上に配置された複数のアノードセグメント11Aによって構成されてもよい。このとき、複数のアノードセグメント11Aの面積の総和は、アノードガス拡散層12の面積より小さく形成されている。ここでは、アノード触媒層11は、6つのアノードセグメント11Aによって構成され、2×3のマトリクス状をなしている。
同様に、カソード触媒層14は、共通のカソードガス拡散層15の上に配置された複数のカソードセグメント14Aによって構成されてもよい。このとき、複数のカソードセグメント14Aの面積の総和は、カソードガス拡散層15の面積より小さく形成されている。
図6に示した例では、アノード触媒層11は、共通のアノードガス拡散層12の上に配置されて複数のアノードセグメント11Aによって構成されている。また、カソード触媒層14は、共通のカソードガス拡散層15の上に配置され、複数のカソードセグメント14Aによって構成されている。ここでは、アノード触媒層11及びカソード触媒層14は、同数のセグメント11A及び14Aによって構成されている。また、アノードセグメント11Aのそれぞれは電解質膜17を介してカソードセグメント14Aと対向している。
このような構成においても、本実施形態に係る燃料電池1と同様に、触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能となる。
さらに、アノード触媒層11が複数のアノードセグメント11Aによって構成された場合、図4に示した例のようにアノード触媒層11が単一であり、複数のアノードセグメント11Aの面積の総和と同等の面積に構成された場合と比較して、アノード触媒層11の端面の面積が大きくなる。また、カソード触媒層14が複数のカソードセグメント14Aによって構成された場合にも同様に、カソード触媒層14の端面の面積が大きくなる。
ここで、アノード触媒層11の端面の面積とは、アノードガス拡散層12と接する面11Sと電解質膜17と接する面11Dとを接続する面の面積である。カソード触媒層14の端面の面積とは、カソードガス拡散層15と接する面14Sと電解質膜17と接する面14Dとを接続する面の面積である。
アノード触媒層11の端面の面積が大きくなることにより、燃料供給効率やアノード11側で発生した熱の放熱効率を向上することが可能となる。また、カソード触媒層14の端面の面積が大きくなることにより、空気の取込効率やカソード16側で発生した熱の放熱効率を向上することが可能となる。さらに、アノード11からの二酸化炭素の除去効率を向上することが可能となる。したがって、さらにアノード13及びカソード16での発電反応を効率よく生起させることが可能となり、高い出力密度を得ることが可能となる。
なお、本発明におけるアノード触媒層、アノードガス拡散層、カソード触媒層およびカソードガス拡散層の面積は以下の方法で測定することができる。
すなわち、X線CT装置、例えば、X線透過システムHMX−225(テスコ株式会社製)にて、各層を非破壊にて観察することにより各層の面積を求めることができる。具体的には、X線CT装置により得られる画像(視野)内に定寸でスケールになるものを同時に写し込み、そのスケールとの比較で具体的寸法を求める。この場合、同一視野で全寸法を求めることが困難な場合には、連続的に画像を得ることで寸法を求めることができる。得られた寸法から面積を求める。この場合、触媒層に使用されている基材がカーボンペーパーの場合には画像には映らないが、貴金属触媒が映るため、寸法を求めることができる。
次に、第1実施例、第2実施例、第3実施例及び第4実施例に係る燃料電池1ついて説明する。なお、以下の説明において、上述の本実施形態に係る燃料電池1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
≪第1実施例≫
第1実施例において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上にアノード13用の触媒(白金、ルテニウム触媒担持カーボン粒子)を縦3cm、横2cmの面積6cm2となるように塗布し乾燥させアノード触媒層11を形成した。なお、このとき、アノード触媒層11中に含まれる貴金属量を3.0mg/cm2に合わせて塗布した。
第1実施例において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上にアノード13用の触媒(白金、ルテニウム触媒担持カーボン粒子)を縦3cm、横2cmの面積6cm2となるように塗布し乾燥させアノード触媒層11を形成した。なお、このとき、アノード触媒層11中に含まれる貴金属量を3.0mg/cm2に合わせて塗布した。
一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上にカソード16用の触媒(白金触媒担持カーボン粒子)を縦3cm、横2cmの面積6cm2となるように塗布し乾燥させカソード触媒層14を形成した。なお、このとき、カソード触媒層14中に含まれる貴金属量を2.5mg/cm2に合わせて塗布した。
これらのアノード触媒層11及びカソード触媒層14は、図4に示したように、アノードガス拡散層12及びカソードガス拡散層15のほぼ中央に位置するように形成した。
アノード触媒層11とカソード触媒層14との間に電解質膜17としてナフィオン膜(デュポン社製ナフィオンNRE212)を配置し重ね合わせ、温度150℃のホットプレスにて5分間加熱加圧して、膜電極接合体2を形成した。この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.5であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.5である。
≪第2実施例≫
第2実施例において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上に縦3.5cm、横2.6cmの面積9cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上に縦3.5cm、横2.6cmの面積9cm2のカソード触媒層14を形成した。触媒層の面積以外の条件は第1実施例と同一であり、第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
第2実施例において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上に縦3.5cm、横2.6cmの面積9cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上に縦3.5cm、横2.6cmの面積9cm2のカソード触媒層14を形成した。触媒層の面積以外の条件は第1実施例と同一であり、第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.75であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.75である。
≪第3実施例≫
第3実施例において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上に縦2.5cm、横1.2cmの面積3cm2となるようにアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上に縦2.5cm、横1.2cmの面積3cm2のカソード触媒層14を形成した。触媒層の面積以外の条件は第1実施例と同一であり、第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
第3実施例において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上に縦2.5cm、横1.2cmの面積3cm2となるようにアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上に縦2.5cm、横1.2cmの面積3cm2のカソード触媒層14を形成した。触媒層の面積以外の条件は第1実施例と同一であり、第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.25であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.25である。
≪第4実施例≫
第4実施例において、図5に示すように、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上にアノード13用の触媒を縦1.2cm、横0.8cmの面積1cm2となるように6箇所、塗布し乾燥させアノードセグメント11Aを形成した。すなわち、面積6cm2のアノード触媒層11を形成した。
第4実施例において、図5に示すように、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上にアノード13用の触媒を縦1.2cm、横0.8cmの面積1cm2となるように6箇所、塗布し乾燥させアノードセグメント11Aを形成した。すなわち、面積6cm2のアノード触媒層11を形成した。
一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散14上にカソード16用の触媒を縦1.2cm、横0.8cmの面積1cm2となるように6箇所、塗布し乾燥させカソードセグメント14Aを形成した。すなわち、面積6cm2のカソード触媒層14を形成した。
ここでは、アノードセグメント11A及びカソードセグメント14Aが2×3のマトリクス状に配置されるように形成した。電解質膜17を介してアノードガス拡散層12とカソードガス拡散層15とを重ね合わせたときにアノードセグメント11Aとカソードセグメント14Aとが対向するように配置し、第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成した。この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.5であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.5である。
次に、比較例1及び比較例2に係る燃料電池1について説明する。なお、以下の説明において、上述の本実施形態に係る燃料電池1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
≪比較例1≫
比較例1において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上にアノードガス拡散層12と同じ大きさの縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上にカソードガス拡散層15と同じ大きさの縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソード触媒層14を形成した。第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
比較例1において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上にアノードガス拡散層12と同じ大きさの縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上にカソードガス拡散層15と同じ大きさの縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソード触媒層14を形成した。第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は1であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は1である。
≪比較例2≫
比較例2において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上に縦1.2cm、横1cmの面積1.2cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上に縦1.2cm、横1cmの面積1.2cm2のカソード触媒層14を形成した。アノード触媒層11及びカソード触媒層14は、アノードガス拡散層12及びカソードガス拡散層15のほぼ中央に位置するように形成した。第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
比較例2において、縦4cm、横3cmの面積12cm2のアノードガス拡散層12上に縦1.2cm、横1cmの面積1.2cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横3cmの面積12cm2のカソードガス拡散層15上に縦1.2cm、横1cmの面積1.2cm2のカソード触媒層14を形成した。アノード触媒層11及びカソード触媒層14は、アノードガス拡散層12及びカソードガス拡散層15のほぼ中央に位置するように形成した。第1実施例と同様の手順により膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.1であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.1である。
このように形成された燃料電池1を燃料電池評価装置に組み込み、アノード13側へ直接メタノールを供給し、カソード16側を温度25℃、湿度50%の空気環境に調整しながらカソードの温度55℃、電圧0.35Vで出力密度(mW/cm2)を測定した。比較例1に係る燃料電池の出力密度に対して相対的な出力密度(%)を図7に示す。
図7に示すように、比較例1に係る燃料電池1の出力密度に対して第1実施例に係る燃料電池1の出力密度は、175.6%であり、第2実施例に係る燃料電池1の出力密度は、141.5%であり、第3実施例に係る燃料電池1の出力密度は、109.8%であり、第4実施例に係る燃料電池1の出力密度は、178%であった。
この測定結果から、アノード触媒層11の面積がアノードガス拡散層12の面積よりも小さく形成され、しかも、カソード触媒層14の面積がカソードガス拡散層15の面積よりも小さい各実施例によれば、比較例1よりも、燃料電池1の出力密度が高くなることが確認された。
なお、アノード触媒層11の面積がアノードガス拡散層12の面積に対して小さいほど出力密度が高くなるわけではなく、また、カソード触媒層14の面積がカソードガス拡散層15の面積に対して小さいほど出力密度が高くなるわけではない。すなわち、比較例1に係る燃料電池1の出力密度に対して比較例2に係る燃料電池1の出力密度は、73.2%であった。つまり、比較例1の燃料電池1に対して出力密度を大きくするためには、アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比及びカソードガス拡散層15に対するカソード触媒層11の面積比が0.2以上であることが望ましい。なお、発明者の検証によれば、少なくともアノード13について、アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比が0.2以上(1.0未満)であれば、出力密度の向上が確認された。
第1実施例及び第4実施例において、アノードガス拡散層12に対してアノード触媒層11の面積比及びカソードガス拡散層15に対してカソード触媒層14の面積比が共に0.5である。測定結果から第4実施例に係る燃料電池1の出力密度は、第1実施例に係る燃料電池1の出力密度より大きいことが分かる。
この結果から、アノード触媒層11が複数のアノードセグメント11Aによって構成され、カソード触媒層14が複数のカソードセグメント14Aによって構成されることによって、さらに、出力密度が高くなることが確認された。なお、発明者の検証によれば、少なくともアノード13について、アノード触媒層11を複数のセグメントに構成することにより、出力密度の向上が確認された。
次に、多直構造である第5実施例、第6実施例及び第7実施例について説明する。なお、以下の説明において、上述の本実施形態に係る燃料電池1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
≪第5実施例及び第6実施例≫
第5実施例及び第6実施例において、図8及び図9に示すように、縦1cm、横8cmの面積8cm2のアノードガス拡散層12上に縦0.5cm、横8cmの面積4cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦1cm、横8cmの面積8cm2のカソードガス拡散層15上に縦0.5cm、横8cmの面積4cm2のカソード触媒層14を形成した。
第5実施例及び第6実施例において、図8及び図9に示すように、縦1cm、横8cmの面積8cm2のアノードガス拡散層12上に縦0.5cm、横8cmの面積4cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦1cm、横8cmの面積8cm2のカソードガス拡散層15上に縦0.5cm、横8cmの面積4cm2のカソード触媒層14を形成した。
4個のアノード触媒層11とカソード触媒層14との間に単一の電解質膜17を配置し重ね合わせ、第1実施例と同様の手順により4個の単セルC(第1単セルC1、第2単セルC2、第3単セルC3、第4単セルC4)を有する膜電極接合体2を形成した。この膜電極接合体2を用いて集電体18により単セルCを直列に接続し集電する構造の燃料電池1を形成した。
単セルCのそれぞれは、その長辺方向と直交する方向に間隔をおいて並んで配置されている。単セルCのそれぞれは、第1単セルC1、第2単セルC2、第3単セルC3、第4単セルC4の順に並んでいる。
第5実施例では、図8に示すように、第1単セルC1において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の第2単セルC2側に配置されており、第2単セルC1において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の第1単セルC1側に配置されている。また、第3単セルC3において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の第4単セルC4側に配置されており、第4単セルC4において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の第3単セルC3側に配置されている。カソード16側も同一パターンに配置されており、電解質膜17を介してカソード触媒層14がアノード触媒層11に対向している。
第6実施例では、図9に示すように、第5実施例の逆パターンであり、第1単セルC1において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の電解質膜17の端辺側に配置されており、第2単セルC1において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の第3単セルC3側に配置されている。また、第3単セルC3において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の第2単セルC2側に配置されており、第4単セルC4において、アノード触媒層11は、アノードガス拡散層12の電解質膜17のもう一方の端辺側に配置されている。カソード16側も同一パターンに配置されており、電解質膜17を介してカソード触媒層14がアノード触媒層11に対向している。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.5であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.5である。
≪第7実施例≫
第7実施例において、図10に示すように、縦4cm、横2cmの面積8cm2のアノードガス拡散層12上に縦4cm、横2cmの三角形状の面積4cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横2cmの面積8cm2のカソードガス拡散層15上に縦4cm、横2cmの三角形状の面積4cm2のカソード触媒層14を形成した。
第7実施例において、図10に示すように、縦4cm、横2cmの面積8cm2のアノードガス拡散層12上に縦4cm、横2cmの三角形状の面積4cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦4cm、横2cmの面積8cm2のカソードガス拡散層15上に縦4cm、横2cmの三角形状の面積4cm2のカソード触媒層14を形成した。
第5実施例と同様の手順により、4個の単セルC(C1、C2、C3、C4)を有する膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
単セルCは、2×2のマトリクス状に配置されている。単セルCのそれぞれにおいて、アノード触媒層11は、電解質膜17の中央に寄って配置されており、カソード触媒層14も同様に、電解質膜17の中央に寄って配置されている。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は0.5であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は0.5である。
次に、多直構造である比較例3について説明する。なお、以下の説明において、上述の本実施形態に係る燃料電池1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
≪比較例3≫
比較例3において、縦1cm、横8cmの面積8cm2のアノードガス拡散層12上にアノードガス拡散層12と同じ大きさの縦1cm、横8cmの面積8cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦1cm、横8cmの面積8cm2のカソードガス拡散層15上にカソードガス拡散層15と同じ大きさの縦1cm、横8cmの面積8cm2のカソード触媒層14を形成した。
比較例3において、縦1cm、横8cmの面積8cm2のアノードガス拡散層12上にアノードガス拡散層12と同じ大きさの縦1cm、横8cmの面積8cm2のアノード触媒層11を形成した。一方で、縦1cm、横8cmの面積8cm2のカソードガス拡散層15上にカソードガス拡散層15と同じ大きさの縦1cm、横8cmの面積8cm2のカソード触媒層14を形成した。
第5実施例と同様の手順により、4個の単セルC(C1、C2、C3、C4)を有する膜電極接合体2を形成し、この膜電極接合体2を用いて燃料電池1を組み立てた。
単セルC(C1、C2、C3、C4)のそれぞれは、その長辺方向と直交する方向に間隔をおいて並んで配置されている。
アノードガス拡散層12に対するアノード触媒層11の面積比は1であり、カソードガス拡散層15に対するカソード触媒層14の面積比は1である。
このように形成された燃料電池1を燃料電池評価装置に組み込み、アノード13側へ直接メタノールを供給し、カソード16側を温度25℃、湿度50%の空気環境に調整しながらカソードの温度55℃、電圧0.35Vで出力密度(mW/cm2)を測定した。比較例3に係る燃料電池1の出力密度に対しての相対出力密度(%)を図11に示す。
図11に示すように、比較例3に係る燃料電池1の出力密度に対して第5実施例に係る燃料電池1の出力密度は、163%であり、第6実施例に係る燃料電池1の出力密度は、148%であり、第7実施例に係る燃料電池1の出力密度は、143%であった。
この測定結果から、多直構造においても、アノード触媒層11の面積がアノードガス拡散層12の面積よりも小さく、且つ、カソード触媒層14の面積がカソードガス拡散層15の面積よりも小さい各実施例によれば、比較例3よりも燃料電池1の出力密度が高くなることが確認された。
第7実施例において、アノード触媒層11及びカソード触媒層14は、電解質膜17の外側に向かって配置されてもよい。燃料排出口33が中央に形成されている場合には、図10に示すように、アノード触媒層11及びカソード触媒層14は、電解質膜17の中央に寄って配置されていることが望ましい。
また、第7実施例において、燃料排出口33が中央に形成されている場合には、各単セルCにおいて同じ速度で反応が進行するので各単セルCの劣化の度合いの差を小さくすることが可能となる。
また、第7実施例において、4個以上の単セルCを有する膜電極接合体2を備えていても良い。このとき、複数の単セルCは、m×nのマトリクス状に配置される(ただし、m及びnは2以上の整数)。
なお、多直構造の燃料電池1として第5実施例乃至第7実施例について説明したが、第1実施例乃至第4実施例を単セルCとして多直構造に適用可能である。第1実施例乃至第4実施例の単セルCを長辺方向と直交する方向に間隔をおいて配置しても良いし、m×nのマトリクス状に配置してもよい。
以上説明したように本実施形態によれば、触媒量を抑制しても高い出力密度を得ることが可能な燃料電池を提供することが可能となる。
上述した各実施形態の燃料電池1は、各種の液体燃料を使用した場合に効果を発揮し、液体燃料の種類や濃度は限定されるものではない。ただし、燃料を面方向に分散させつつ供給する燃料供給部31は、特に燃料濃度が濃い場合に有効である。このため、各実施形態の燃料電池1は、濃度が80wt%以上のメタノールを液体燃料として用いた場合に、その性能や効果を特に発揮することができる。したがって、各実施形態は、メタノール濃度が80wt%以上のメタノール水溶液や純メタノールを液体燃料として用いた燃料電池1に好適である。
さらに、上述した各実施形態は、本発明をセミパッシブ型の燃料電池1に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、内部気化型の純パッシブ型の燃料電池に対しても適用可能である。
なお、本発明は液体燃料を使用した各種の燃料電池に適用することができる。また、燃料電池の具体的な構成や燃料の供給状態等も特に限定されるものではなく、MEAに供給される燃料の全てが液体燃料の蒸気、全てが液体燃料、または一部が液体状態で供給される液体燃料の蒸気等、種々形態に本発明を適用することができる。実施段階では本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。さらに、上記実施形態に示される複数の構成要素を適宜に組み合わせたり、また実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除したりする等、種々の変形が可能である。本発明の実施形態は本発明の技術的思想の範囲内で拡張もしくは変更することができ、この拡張、変更した実施形態も本発明の技術的範囲に含まれるものである。
1…燃料電池 2…膜電極接合体 3…燃料供給機構
11…アノード触媒層 12…アノードガス拡散層
13…アノード
14…カソード触媒層 15…カソードガス拡散層
16…カソード
17…電解質膜
11…アノード触媒層 12…アノードガス拡散層
13…アノード
14…カソード触媒層 15…カソードガス拡散層
16…カソード
17…電解質膜
Claims (9)
- アノード触媒層及び前記アノード触媒層の上に配置されたアノードガス拡散層を有するアノードと、カソード触媒層及び前記カソード触媒層の上に配置されたカソードガス拡散層を有するカソードと、前記アノード触媒層と前記カソード触媒層との間に挟持された電解質膜と、を有する膜電極接合体と、
前記膜電極接合体の前記アノードに燃料を供給する燃料供給機構と、を備え、
前記アノード触媒層の面積は、前記アノードガス拡散層の面積よりも小さいことを特徴とする燃料電池。 - 前記膜電極接合体は、単一の電解質膜の一方の面において間隔をおいて配置された複数の前記アノードと、前記電解質膜の他方の面において前記アノードのそれぞれと対向するよう間隔をおいて配置された複数の前記カソードにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 前記カソード触媒層の面積は、前記カソードガス拡散層の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 前記アノードガス拡散層に対する前記アノード触媒層の面積比は、0.2以上であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 前記アノードガス拡散層に対する前記アノード触媒層の面積比及び前記カソードガス拡散層に対する前記カソード触媒層の面積比は、0.2以上であることを特徴とする請求項3に記載の燃料電池。
- 前記アノード触媒層は、共通の前記アノードガス拡散層の上に配置された複数のセグメントからなることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
- 複数の前記アノード及び複数の前記カソードは、それぞれ長方形状に形成され、長辺と直交する方向に並んで配置されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池。
- 複数の前記アノード及び複数の前記カソードは、m×nのマトリクス状に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池(ただし、m及びnは2以上の整数)。
- 前記膜電極接合体に供給される燃料は、メタノール濃度が80wt%以上のメタノール水溶液または純メタノールであることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207940A JP2010044943A (ja) | 2008-08-12 | 2008-08-12 | 燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008207940A JP2010044943A (ja) | 2008-08-12 | 2008-08-12 | 燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010044943A true JP2010044943A (ja) | 2010-02-25 |
Family
ID=42016178
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008207940A Withdrawn JP2010044943A (ja) | 2008-08-12 | 2008-08-12 | 燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010044943A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105742666A (zh) * | 2014-12-11 | 2016-07-06 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种燃料电池用碳纳米管气体扩散层及其制备和应用 |
-
2008
- 2008-08-12 JP JP2008207940A patent/JP2010044943A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105742666A (zh) * | 2014-12-11 | 2016-07-06 | 中国科学院大连化学物理研究所 | 一种燃料电池用碳纳米管气体扩散层及其制备和应用 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2010074005A1 (ja) | 燃料電池 | |
WO2009119766A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2009266577A (ja) | 燃料電池及び燃料電池の製造方法 | |
JP2009123441A (ja) | 燃料電池 | |
JP2010103014A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009021113A (ja) | 燃料電池 | |
JP2010044943A (ja) | 燃料電池 | |
JP2011070852A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008210679A (ja) | 燃料電池 | |
WO2010005002A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2008218046A (ja) | 燃料電池 | |
JP2008218058A (ja) | 燃料電池 | |
JP2014096381A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009295439A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009295338A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009158411A (ja) | 燃料電池 | |
WO2010116893A1 (ja) | 燃料電池 | |
JP2009283361A (ja) | 燃料電池 | |
JP2010182451A (ja) | 燃料電池 | |
JP2011071056A (ja) | 燃料電池 | |
JP2010073607A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009158420A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009158421A (ja) | 燃料電池 | |
JP2009043720A (ja) | 燃料電池 | |
JP2010146767A (ja) | 燃料電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20111101 |