JP2010036058A - 糖化システム、糖化液の製造方法、発酵システム、及び発酵液の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水13の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス1中のセルロースを酵素11によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応槽3と、糖化液から夾雑物を分離して糖化液を精製する第一の分離装置9と、第一の分離装置9で分離された夾雑物15,16に付着している酵素11を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄装置20と、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化反応槽3に供給するために貯蔵する回収タンク23と、を備える糖化システム100。
【選択図】図1
Description
本発明の糖化システムの一実施形態は、例えば、図1に示す糖化システム100のように、水13の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス1中のセルロースを酵素11によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応槽3と、糖化液から夾雑物を分離して糖化液を精製する第一の分離装置9と、第一の分離装置9で分離された夾雑物15,16に付着している酵素11を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄装置20と、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化反応槽3に供給するために貯蔵する回収タンク23と、を備えるものである。
本実施形態の糖化システムに備えられた糖化反応槽は、水の存在下で、少なくともセルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中のセルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得るものである。夾雑物を含む糖化液には、溶解性の糖や短繊維、不溶性の未分解の長繊維、及び夾雑物が含まれる。
本実施形態の糖化システムに備えられた第一の分離装置は、夾雑物を含む糖化液から夾雑物を分離して糖化液を精製するものである。即ち、第一の分離装置によって夾雑物を除去して、高い純度の糖化液(溶解性の糖、溶解性の短繊維、及び、不溶性の未分解の長繊維を含有する液)を得ることができる。糖化液を発酵する場合、夾雑物が混入していると、発酵が阻害されることがあるため、第一の分離装置で夾雑物を除去することによって、夾雑物による発酵の阻害を防止することができる。
本実施形態の糖化システムに備えられた洗浄装置は、第一の分離装置で分離された夾雑物に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流すものである。このような洗浄装置により夾雑物に付着していた酵素などの付着物を洗い流した後、洗い流された酵素を含む洗浄回収液を回収することによって、夾雑物とともに付着物、特に酵素が廃棄されてしまうことを防止することができる。そのため、糖化システムのランニングコストを低減することができる。
本実施形態の糖化システムに備えられた回収タンクは、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化反応槽に供給するために貯蔵するものである。回収タンクとしては、例えば、その開口部が上記洗浄装置の洗浄用スクリーンの下方に位置するように配置することができる。このように配置することによって、洗浄用スクリーンを通過した付着物を容易に回収することができる。本実施形態の糖化システムは、この回収タンクに貯蔵された洗浄回収液を糖化反応槽に供給することによって、第一の分離装置において、夾雑物とともに分離されてしまった酵素などの付着物を再利用することができる。そのため、糖化システムのランニングコストを低減させることができる。
本実施形態の糖化システムは、糖化反応槽、第一の分離装置、及び、回収タンク以外に、殺菌装置を備えることもできる。例えば、図1に示すように、殺菌装置2は、糖化反応槽3に投入する前の廃棄物系バイオマス1を殺菌するものである。このよう糖化反応槽で処理する前に廃棄物系バイオマスを殺菌することによって、廃棄物系バイオマスに付着している雑菌によって糖化液中の糖が消費されてしまうことを防止することができる。
本発明の糖化液の製造方法の一の実施形態は、水の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中のセルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応工程と、糖化液から夾雑物を分離して糖化液を精製する第一の分離工程と、第一の分離装置で分離された夾雑物に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程と、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化反応槽に供給するために貯蔵する回収工程と、を有するものである。
本実施形態の糖化液の製造方法は、まず、水の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中のセルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応工程を行う。糖化反応工程を行うための装置としては、例えば、本発明の糖化システムに備えられる糖化反応槽を好適に用いることができる。なお、離解機を備える糖化反応槽を用いる場合、離解機の回転数80〜500rpm(好ましくは150〜400rpm)で、5〜72時間(好ましくは10〜48時間)離解処理を行うことが好ましい。
次に、本実施形態の糖化液の製造方法は、糖化液から夾雑物を分離して不溶性の未分解の長繊維と、溶解性の糖や短繊維と、を含む糖化液を精製する第一の分離工程を行う。このような第一の分離工程によって、廃棄物系バイオマスに含まれていた粘着剤、フィルムなどの樹脂や、ホチキスの針、磁性体、アルミニウムなどの金属等の夾雑物を除去することができるため、純度の高い糖化液を得ることができる。第一の分離工程を行うための装置としては、例えば、本発明の糖化システムに備えられる第一の分離装置を好適に用いることができる。なお、サイズ差分離装置としてスクリーンを用いる場合、孔径が0.15〜1.4mmのスクリーンを用い、2段または3段の多段処理で分離することが好ましい。
次に、本実施形態の糖化液の製造方法は、第一の分離装置で分離された夾雑物に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程を行う。このように夾雑物に付着していた酵素などの付着物を洗い流すことによって、夾雑物とともに付着物、特に酵素が廃棄されてしまうことを防止することができ、ランニングコストを低減させることができる。洗浄工程を行うための装置としては、例えば、本発明の糖化システムに備えられる洗浄装置を好適に用いることができる。
次に、本実施形態の糖化液の製造方法は、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化反応槽に供給するために貯蔵する回収工程を行う。この回収タンクに貯蔵された洗浄回収液を糖化反応槽に供給することによって、夾雑物とともに分離された酵素などを再利用することができるため、ランニングコストを低減することができる。回収工程を行うための装置としては、例えば、本発明の糖化システムに備えられる回収タンクを好適に用いることができる。
本実施形態の糖化液の製造方法は、糖化反応工程、第一の分離工程、洗浄工程、及び回収工程以外に、糖化反応工程の前に、廃棄物系バイオマスを殺菌する殺菌工程を行ってもよい。このように糖化反応槽で廃棄物系バイオマスを処理する前に殺菌することによって、廃棄物系バイオマスに付着している雑菌に起因して糖化液中の糖が消費されてしまうことを防止することができる。殺菌工程を行うための装置としては、例えば、本発明の糖化システムに備えることのできる殺菌装置を好適に用いることができる。なお、殺菌方法は、本発明の糖化システムの殺菌装置による殺菌方法と同様の方法によって行うことができる。
本発明の発酵システムの一の実施形態は、本発明の糖化システム(即ち、糖化反応槽、第一の分離装置、洗浄装置、回収タンク、及び、必要に応じてその他の装置)と、この糖化システムによって得られた糖化液を発酵する発酵反応タンクと、を備えるものである。このような発酵システムによれば、発酵液を収率良く得ることができる。
本実施形態の発酵システムに備えられる発酵反応タンクは、本発明の糖化システムによって得られた糖化液を発酵するものである。このような発酵反応タンクによって、収率良く発酵液を得ることができる。発酵反応タンクとしては、本発明の糖化システムに備えられた糖化反応槽と同様のものを好適に用いることができる。図2は、比重差分離装置5(第一の分離装置9)で夾雑物15,16が分離されて精製された糖化液を発酵反応タンク27に供給するとともに、この発酵反応タンク27に糖化液を発酵するための微生物18と、培地29とを投入することを示している。即ち、発酵反応タンク27は、その供給口が、比重差分離装置5の糖化液排出口に接続されており、発酵反応タンク27の発酵液排出口には機密ろ過装置6の供給口が接続されている。
本実施形態の発酵システムは、回収タンク内の洗浄回収液中の夾雑物を分離する第二の分離装置を更に備えることができる。このような第二の分離装置によって、夾雑物に付着している付着物を洗浄液で洗い流した際に、洗浄回収液中に夾雑物が混入した場合であっても、混入した夾雑物を分離することができるため、夾雑物を糖化反応槽に供給してしまうことを防止することができる。本実施形態の発酵システムに備えられる第二の分離装置としては、本発明の糖化システムに備えられる第二の分離装置と同様のものを用いることができる。
本発明の発酵液の製造方法は、上述した一の実施形態の発酵システムを用いた発酵液の製造方法であり、水の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中のセルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応工程と、糖化液から夾雑物を分離して糖化液を精製する第一の分離工程と、第一の分離装置で分離された夾雑物に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程と、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化反応槽に供給するために貯蔵する回収工程と、第一の分離工程で精製した糖化液を発酵反応タンク内で発酵する発酵工程と、を有する方法である。このような製造方法であると、糖化反応に用いた酵素を効率良く回収しつつ、発酵液を良好に得ることができる。
本発明の発酵システムの別の実施形態は、例えば、図3に示すように、水13の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス1中のセルロースを酵素11によって分解して糖化液を得、得られた糖化液を発酵して夾雑物を含む発酵液を得る糖化発酵反応タンク28と、発酵液から夾雑物15,16を分離して発酵液を精製する第一の分離装置9と、第一の分離装置9で分離された夾雑物15,16に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄装置20と、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化発酵反応タンク28に供給するために貯蔵する回収タンク23と、を備える発酵システム102である。このような発酵システムは、糖化反応が良好に行われるとともに、糖化反応に用いた酵素を効率良く回収しつつ、発酵液を得ることができる。
本実施形態の発酵システムに備えられる糖化発酵反応タンクは、図3に示すように、水13の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス1中のセルロースを酵素11によって分解して糖化液を得、得られた糖化液を発酵して夾雑物を含む発酵液を得るものであり、糖化液を発酵するために微生物18及び培地29が加えられるものである。
本実施形態の発酵システムに備えられる第一の分離装置は、発酵液から夾雑物を分離して発酵液を精製するものである。このような第一の分離装置によって、廃棄物系バイオマスに含まれる粘着剤、フィルムなどの樹脂や、ホチキスの針、磁性体、アルミニウムなどの金属等の夾雑物を除去すると、高い純度の糖化液を得ることができ、また、夾雑物の濃度が高まることによって発酵が阻害されることを防止することができる。本実施形態の発酵システムに備えられる第一の分離装置としては、本発明の糖化システムに備えられる第一の分離装置と同様のものを用いることができる。
本実施形態の発酵システムに備えられる洗浄装置は、第一の分離装置で分離された夾雑物に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流すものである。このように夾雑物に付着していた酵素などの付着物を洗い流すことによって、夾雑物とともに付着物、特に酵素が廃棄されてしまうことを防止することができ、ランニングコストを低減させることができる。本実施形態の発酵システムに備えられる洗浄装置としては、本発明の糖化システムに備えられる洗浄装置と同様のものを用いることができる。
本実施形態の発酵システムに備えられた回収タンクは、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化発酵反応タンクに供給するために貯蔵するものである。この回収タンクに貯蔵された洗浄回収液を糖化発酵反応タンクに供給することによって、夾雑物とともに分離された酵素などを再利用することができるため、ランニングコストを低減することができる。
本実施形態の発酵システムは、回収タンク内の洗浄回収液中の夾雑物を分離する第二の分離装置を更に備えることができる。このような第二の分離装置によって、夾雑物に付着している付着物を洗浄液で洗い流した際に、洗浄回収液中に夾雑物が混入した場合であっても、混入した夾雑物を分離することができるため、夾雑物を糖化発酵反応タンクに供給してしまうことを防止することができる。また、第一の分離装置によって比較的大きい夾雑物を分離し、第二の分離装置によってより小さい夾雑物を分離するような態様が可能であり、このように段階的に夾雑物を分離することによって分離効率を向上させることができる。本実施形態の発酵システムに備えられる第二の分離装置としては、本発明の糖化システムに備えられる第二の分離装置と同様のものを用いることができる。
本発明の発酵液の製造方法は、上述した別の実施形態の発酵システムを用いた発酵液の製造方法であり、水の存在下で、セルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中のセルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得、得られた糖化液を発酵して夾雑物を含む発酵液を得る糖化発酵反応工程と、糖化発酵液から夾雑物を分離して糖化発酵液を精製する第一の分離工程と、第一の分離装置で分離された夾雑物に付着している酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程と、付着物と洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化発酵反応槽に供給するために貯蔵する回収工程と、を有する方法である。このような製造方法であると、糖化反応に用いた酵素を効率良く回収することができる。また、酵素が生成物阻害を受けず、糖化速度は常に最速の状態が維持され、高い生産性で発酵液を製造することができる。
本実施例で用いた糖化システムは、糖化反応槽(糖化反応タンク)としてジャーファーメンターと、第一の分離装置としてフラットスクリーンと、洗浄装置と、回収タンク(洗浄液回収タンク)と、ろ過装置として精密ろ過装置(バイオット社製のセラミックスピンフィルター)及び限外ろ過装置(日本ポール社製のUF膜(重量平均分子量(MW):10,000))と、糖液回収タンクと、を備えるものである。洗浄装置は、フラットスクリーンで分離された夾雑物を貯める洗浄用スクリーンと、この洗浄用スクリーンの上方に位置し、その開口端を洗浄用スクリーンに向けて配置した、夾雑物に洗浄液を放出する洗浄ノズルと、この洗浄ノズルに接続された配管が接続され、洗浄液を貯めておく洗浄液用タンクと、洗浄ノズル及び洗浄液用タンクを接続する上記配管の途中に配置された、洗浄液用タンク内の洗浄液を送液するためのポンプと、を備えている。
実施例1で使用したものと同様のものを同様の割合で含む廃棄物系バイオマスを、実施例1と同様の処理をして糖化液を得た。ただし、本比較例においては、24時間ごとに、糖化反応槽の全液を抜き取り、0.15mmのフラットスクリーンで夾雑物を除去する代わりに、糖化反応液を遠心分離(4000G、5分間)により固液分離を行い、上清を糖化反応槽に戻した。本比較例における糖収量の測定結果を表1に示す。
実施例1で使用したものと同様のものを同様の割合で含む廃棄物系バイオマスを、実施例1と同様の処理をして糖化液を得た。ただし、本比較例においては、0.15mmのフラットスクリーンで除去した夾雑物の洗浄は行わなかった。本比較例における糖収量の測定結果を表1に示す。
本実施例で用いた発酵システムは、糖化反応槽(糖化反応タンク)としてジャーファーメンターと、第一の分離装置としてフラットスクリーンと、洗浄装置と、回収タンク(洗浄液回収タンク)と、発酵反応タンク(発酵槽)と、ろ過装置として精密ろ過装置(第一のセラミックスピンフィルター、第二のセラミックスピンフィルター)及び限外ろ過装置(UF膜)と、発酵液回収タンクと、を備えるものである。洗浄装置は、フラットスクリーンで分離された夾雑物を貯める洗浄用スクリーンと、この洗浄用スクリーンの上方に位置し、その開口端を洗浄用スクリーンに向けて配置した、夾雑物に洗浄液を放出する洗浄ノズルと、この洗浄ノズルに接続された配管が接続され、洗浄液を貯めておく洗浄液用タンクと、洗浄ノズル及び洗浄液用タンクを接続する上記配管の途中に配置された、洗浄液用タンク内の洗浄液を送液するためのポンプと、を備えている。
実施例1で使用したものと同様のものを同様の割合で含む廃棄物系バイオマスを、実施例2と同様の処理をして発酵液を得た。ただし、本比較例においては、0.15mmのフラットスクリーンで夾雑物を除去する代わりに、糖化反応液を遠心分離(4000G、5分間)により固液分離を行い、上清を糖化反応槽に戻した。本比較例における発酵物量の測定結果を表2に示す。
本実施例で用いた発酵システムは、糖化反応及び発酵反応を行うための糖化発酵タンク(糖化発酵槽)としてジャーファーメンターと、第一の分離装置としてフラットスクリーンと、洗浄装置と、回収タンク(洗浄液回収タンク)と、ろ過装置として精密ろ過装置(第一のセラミックスピンフィルター、第二のセラミックスピンフィルター)及び限外ろ過装置(UF膜)と、発酵液回収タンクと、を備えるものである。洗浄装置は、フラットスクリーンで分離された夾雑物を貯める洗浄用スクリーンと、この洗浄用スクリーンの上方に位置し、その開口端を洗浄用スクリーンに向けて配置した、夾雑物に洗浄液を放出する洗浄ノズルと、この洗浄ノズルに接続された配管が接続され、洗浄液を貯めておく洗浄液用タンクと、洗浄ノズル及び洗浄液用タンクを接続する上記配管の途中に配置された、洗浄液用タンク内の洗浄液を送液するためのポンプと、を備えている。
実施例1で使用したものと同様のものを同様の割合で含む廃棄物系バイオマスを、実施例2と同様の処理をして発酵液を得た。ただし、本比較例においては、0.15mmのフラットスクリーンで夾雑物を除去する代わりに、糖化反応液を遠心分離(4000G、5分間)により固液分離を行い、上清を糖化反応槽に戻した。本比較例における発酵物量の測定結果を表3に示す。
Claims (9)
- 水の存在下で、少なくともセルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中の前記セルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応槽と、
前記糖化液から前記夾雑物を分離して前記糖化液を精製する第一の分離装置と、
前記第一の分離装置で分離された前記夾雑物に付着している前記酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄装置と、
前記付着物と前記洗浄液とを含む洗浄回収液を前記糖化反応槽に供給するために貯蔵する回収タンクと、
を備える糖化システム。 - 前記廃棄物系バイオマスが、パルプスラッジ、オフィス古紙、段ボール、雑誌、磁気用紙、感熱紙、アルミ蒸着紙、フィルムコーティング紙、及び、衛生用品廃棄物よりなる群から選択される少なくとも一種である請求項1に記載の糖化システム。
- 前記第一の分離装置が、比重の違いによって分離する分離装置、大きさの違いによって分離する装置、または、これらの装置を組み合わせた装置である請求項1または2に記載の糖化システム。
- 更に、前記回収タンク内の前記洗浄回収液中の夾雑物を分離する第二の分離装置を備えるものである請求項1〜3のいずれか一項に記載の糖化システム。
- 前記第一の分離装置によって夾雑物を分離して得られる前記糖化液から、未分解のセルロース及び前記酵素を分離するろ過装置を更に備える請求項1〜4のいずれか一項に記載の糖化システム。
- 水の存在下で、少なくともセルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中の前記セルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応工程と、
前記糖化液から前記夾雑物を分離して前記糖化液を精製する第一の分離工程と、
前記第一の分離装置で分離された前記夾雑物に付着している前記酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程と、
前記付着物と前記洗浄液とを含む洗浄回収液を前記糖化反応槽に供給するために貯蔵する回収工程と、を有する糖化液の製造方法。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の糖化システムと、
前記糖化システムによって得られた糖化液を発酵する発酵反応タンクと、
を備える発酵システム。 - 水の存在下で、少なくともセルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中の前記セルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得る糖化反応工程と、
前記糖化液から前記夾雑物を分離して前記糖化液を精製する第一の分離工程と、
前記第一の分離装置で分離された前記夾雑物に付着している前記酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程と、
前記付着物と前記洗浄液とを含む洗浄回収液を前記糖化反応槽に供給するために貯蔵する回収工程と、
前記第一の分離工程で精製した前記糖化液を発酵反応タンク内で発酵する発酵工程と、を有する発酵液の製造方法。 - 水の存在下で、少なくともセルロース及び夾雑物を含む廃棄物系バイオマス中の前記セルロースを酵素によって分解して夾雑物を含む糖化液を得、得られた前記糖化液を発酵して夾雑物を含む発酵液を得る糖化発酵反応工程と、
前記糖化発酵液から前記夾雑物を分離して前記糖化発酵液を精製する第一の分離工程と、
前記第一の分離装置で分離された前記夾雑物に付着している前記酵素を含む付着物を洗浄液で洗い流す洗浄工程と、
前記付着物と前記洗浄液とを含む洗浄回収液を糖化発酵反応槽に供給するために貯蔵する回収工程と、を有する発酵液の製造方法。
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