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JP2010021519A - リードフレーム用平フレーム部材、リードフレーム及びその製造方法、パッケージ本体、パッケージ、半導体装置、並びにマイクロフォンパッケージ - Google Patents

リードフレーム用平フレーム部材、リードフレーム及びその製造方法、パッケージ本体、パッケージ、半導体装置、並びにマイクロフォンパッケージ Download PDF

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JP2010021519A
JP2010021519A JP2009029676A JP2009029676A JP2010021519A JP 2010021519 A JP2010021519 A JP 2010021519A JP 2009029676 A JP2009029676 A JP 2009029676A JP 2009029676 A JP2009029676 A JP 2009029676A JP 2010021519 A JP2010021519 A JP 2010021519A
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JP
Japan
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lead frame
shield plate
main frame
frame
semiconductor device
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Withdrawn
Application number
JP2009029676A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shirasaka
健一 白坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
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  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造で全体を小型化し、さらなるコスト低減を図る。
【解決手段】半導体チップを搭載する底壁部及び該底壁部の周縁部から立設した周壁部を備える箱型のモールド樹脂体に少なくとも一部が埋設されるとともに、周壁部の上端面に露出される主フレーム部11と、該主フレーム部11から垂れ下がる複数の連結アーム部12と、これら連結アーム部12の下端から延びて底壁部内に埋設されるシールド板部13とを備えてなる半導体装置用リードフレームの製造方法であって、金属板をプレス成形することにより、主フレーム部11の内側に連結アーム部12を介してシールド板部13を平面状に連続するように形成するとともに、主フレーム部11を保持して連結アーム部12を変形させながらシールド板部13を押し下げて製造する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、リードフレームの少なくとも一部をモールド樹脂体に埋設してなる箱型のパッケージ本体に半導体チップを収納して蓋体により覆って構成される半導体装置に係り、リードフレーム用平フレーム部材、リードフレーム及びその製造方法、リードフレームを埋設したパッケージ本体、パッケージ、半導体装置、並びに該半導体装置を用いて構成したマイクロフォンパッケージに関する。
シリコンマイクや圧力センサ等の半導体装置として、リードフレームに樹脂をモールドしてなるプリモールドタイプの中空のパッケージの中にマイクロフォンチップ等を収納したものがある。
このプリモールドタイプのパッケージを使用した半導体装置として、従来、特許文献1に示すものがある。この半導体装置は、リードフレームの中央部分に配置したシールド板部(ステージ部)に半導体チップが搭載されるとともに、このシールド板部の裏側からシールド板部の周囲にかけてモールド樹脂体が一体に設けられ、このモールド樹脂体においてシールド板部からはみ出している周壁部の上面に、シールド板部から張り出した吊りリードの途中部分が露出状態に配置されている。一方、このモールド樹脂体に被せられる蓋体が金属製のカップ状に形成され、その周縁部をモールド樹脂体の周壁部に接合して被せられることにより、半導体チップの周囲に空間を形成するとともに、金属製蓋体と吊りリードの露出部分とが電気的に接続状態とされている。
そして、吊りリードの先端部及びシールド板部の外側方位置に配置されるリード部の各先端部は、モールド樹脂体の裏面にそれぞれ露出し、基板に実装したときに基板の回路に接続されるようになっている。
また、特許文献2から特許文献5にも、プリモールドタイプのパッケージを使用した半導体装置が記載されている。
一方、特許文献6記載の半導体装置は、フラットな回路基板の表面に半導体チップ(マイクロフォンチップ)を搭載して、その上から金属製のケース(蓋体)を被せて固着した構成とされている。
特開2007−66967号公報 特開平8−255862号公報 特開2000−353759号公報 特開2005−5353号公報 特開2005−26425号公報 米国特許第6781231号明細書
特許文献1記載の半導体装置は、リードフレームのシールド板部と金属製蓋体とを吊りリードの露出部分で接続状態とすることにより、半導体チップの周囲を金属部分で囲ってシールド性を高めたものであり、リードフレームに樹脂をモールドして一体化するという簡単な方法であるため、安価に製造することができるものである。しかし、吊りリードを立ち上げて、その途中部分をモールド樹脂部の周壁部上面に露出させた上で、先端側の部分を折り返すように再び下方に向け、その先端部をモールド樹脂部の裏面に露出させるという構造であるため、リードに複雑な曲げ加工が必要になる。
一方、特許文献6記載の半導体装置のようにパッケージ本体をフラットにすると、半導体チップをダイボンドにより固着する際に、接着剤がリード部の内側端部まで流れ出して覆ってしまうことが考えられる。このため、接着剤が到達しないようにチップ搭載部とリード部の内側端部との距離を十分に大きく確保する必要があり、小型化が損なわれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、簡単な構造で全体を小型化し、さらなるコスト低減を図ることを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明は、リードフレーム用平フレーム部材、リードフレーム及びその製造方法、パッケージ本体、パッケージ、半導体装置、並びにマイクロフォンパッケージを提供する。
まず、本発明のリードフレーム用平フレーム部材は、半導体装置用パッケージ本体における箱型のモールド樹脂体の周壁部から底壁部にかけて埋設されるリードフレームを形成するための平フレーム部材であって、前記モールド樹脂体における周壁部の上端面に露出される主フレーム部と、該主フレーム部に連結アーム部を介して平面状に連結されたシールド板部とが備えられるとともに、前記主フレーム部に、その一部を屈曲させるように外方に張り出させてなる屈曲部と、該屈曲部の内側に形成される凹部内から主フレーム部の内方に突出する支持アーム部と、該支持アーム部の先端に接続された端子部とが形成されていることを特徴とする。
この平フレーム部材では、プレス加工により、主フレーム部に対してシールド板部を押し下げるとともに、支持アーム部も折り曲げ成形することにより、立体的なリードフレームを形成することができる。連結アーム部及び支持アーム部を垂れ下げるように変形させるだけの加工であり、簡単に製造することができる。
この場合、連結アーム部は主フレーム部からシールド板部に向かって一方向に垂れ下がるだけであり、従来技術例のように再度折り返されるようなことはない。したがって、主フレーム部の配置により決まる外形を小さく抑えたとしても、該主フレーム部に対して比較的大きいシールド板部を形成することが可能である。このシールド板部はその上方に半導体チップが搭載されるものであるから、結局、この半導体チップの搭載スペースを大きく確保することができ、外形を小型化しつつ内部容積を大きくすることができる。
なお、プレス加工においては、主フレーム部を保持してシールド板部を押し下げる加工とすることができ、その場合、主フレーム部は平面を維持することができ、これに被せられる蓋体としては平板状のものを使用することが可能となる。
そして、そのリードフレームにモールド樹脂体を成形した後、主フレーム部の屈曲部の部分から切断すると、支持アーム部に接続状態の端子部を主フレーム部から分離独立させて絶縁した状態とすることができる。
本発明の平フレーム部材において、前記連結アーム部が複数設けられるとともに、これら連結アーム部の両端部に折り曲げ予定部が配置され、各連結アーム部における前記主フレーム部側の折り曲げ予定部どうし及び前記シールド板部側の折り曲げ予定部どうしが、相互に平行な線上にそれぞれ配置されているものとしてもよい。
また、本発明の平フレーム部材において、前記連結アーム部は、前記主フレーム部と前記シールド板部との対向縁部に並んで配置されているものとしてもよい。
さらに、前記連結アーム部は、前記シールド板部を介して線対称位置にそれぞれ設けられるとともに、各連結アーム部は、前記シールド板部及び前記主フレーム部への接続部が、これらの対向縁部であって相互の対向位置からずれた位置に設けられているものとしてもよい。
連結アーム部をシールド板部の両側に一直線上に配置した場合には、連結アーム部に曲げ変形とともに伸び変形が生じることになるが、各連結アーム部における主フレーム部側の折り曲げ予定部どうし及びシールド板部側の折り曲げ予定部どうしが、相互に平行な線上にそれぞれ配置されていることにより、その折り曲げ予定部の曲げ変形のみでシールド板部を押し下げることができる。
また、本発明においては、前記リードフレーム用平フレーム部材が複数連結状態に形成された平フレーム連続成形体とするとよく、その平フレーム連続成形体にあっては、前記主フレーム部は、前記リードフレームの一端部に配置されるように形成され、隣接状態で列をなす各平フレーム部材の列毎に、該列に沿って前記主フレーム部を連結状態としてなる支持フレーム部が形成され、前記屈曲部は、前記主フレームに対して前記列の長さ方向と直交する方向に張り出されていることを特徴とする。
この平フレーム連続成形体においては、主フレーム部とシールド板部とは、その間の連結アーム部が折り曲げられるために、その展開状態では両者間に折り曲げに要する距離が必要になるが、その主フレーム部がリードフレームの一端部に設けられていることにより、他方の端部においては、折り曲げに要する展開分を見込んでおく必要がなくなり、その分、シールド板部を広く確保し得て、シールド効果を高めることができるとともに、平フレーム連続成形体全体の面積に比べて大きいパッケージサイズのものを形成することが可能になる。
また、本発明の半導体装置用リードフレームは、前記リードフレーム用平フレーム部材を用いて製作した半導体装置用リードフレームであって、前記連結アーム部及び前記支持アーム部が折り曲げ変形され、前記シールド板部及び前記端子部が前記主フレーム部に対して押し下げられた状態とされていることを特徴とする。
このリードフレームは、樹脂がモールドされ、半導体チップを収納した後、周縁がダイシング加工等により切断されて半導体装置となる。そのとき、主フレーム部の外側を切断することにより、該主フレーム部から張り出させた屈曲部が切り落とされ、該屈曲部に接続されていた支持アーム部を主フレーム部から分離独立させることができ、しかも、その支持アーム部は折り曲げ変形されて下り勾配に傾斜しているから、その下り勾配の部分で切断されるとモールド樹脂に埋設された状態となり、この支持アーム部に接続状態の端子部と蓋体との絶縁を確保することができる。
なお、主フレーム部を周壁部のほぼ全周にわたって配置することも可能であり、蓋体に対する広い接触面積を確保することができる。この場合、主フレーム部よりもシールド板部の面積の方が小さくなるため、このシールド板部を埋設するモールド樹脂体の底壁部を主フレーム部が配置される周壁部の上端面よりも小さくすることができ、したがって、基板に搭載したときの設置面積が小さくなり、その分、高密度実装を可能とすることができる。
本発明の半導体装置用リードフレームにおいて、前記連結アーム部は折り曲げとともに伸び変形されているものとしてもよい。
また、前記折り曲げ予定部どうしが相互に平行な線上に配置されているリードフレーム用平フレーム部材を用いて製作した半導体装置用リードフレームにおいては、前記連結アーム部が前記折り曲げ予定部で折り曲げ変形されることによりこれら折り曲げ部の間の中間部が傾斜して配置されているとともに、前記支持アーム部が折り曲げ変形され、前記シールド板部及び前記端子部が前記主フレーム部に対して押し下げられた状態とされていることを特徴とする。
また、本発明においては前記平フレーム連続成形体を用いて製作したリードフレーム連続成形体とするとよく、そのリードフレーム連続成形体にあっては、前記連結アーム部及び前記支持アーム部が折り曲げ変形され、前記シールド板部及び前記端子部が前記主フレーム部に対して押し下げられた状態とされていることを特徴とする。
このリードフレーム連続成形体は、樹脂がモールドされ、半導体チップを収納した後、ダイシング加工等により列に沿う方向及びその直交方向にそれぞれ切断されて個々の半導体装置となる。そのとき、列に沿う方向の切断にあっては、主フレーム部の外側を切断することにより、該主フレーム部から張り出させた屈曲部がそれぞれ切り落とされ、該屈曲部に接続されていた支持アーム部を主フレーム部から分離独立させることができる。
そして、本発明の半導体装置用リードフレームの製造方法は、前記リードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、前記主フレーム部に対して前記連結アーム部及び前記支持アーム部を変形させながら前記シールド板部及び前記端子部を押し下げることを特徴とする。
本発明の半導体装置用リードフレームの製造方法において、前記連結アーム部を変形させる際に、該連結アーム部を折り曲げ変形とともに伸び変形させることとしてもよい。
また、前記折り曲げ予定部どうしが相互に平行な線上に配置されているリードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用リードフレームを製造する方法においては、前記主フレーム部に対して前記連結アーム部の前記折り曲げ予定部を折り曲げ変形させながら前記中間部を傾斜させることにより前記シールド板部を押し下げ、かつ、前記支持アーム部を折り曲げ変形させながら前記端子部を押し下げることを特徴とする。
また、本発明においては、前記リードフレーム連続成形体に樹脂をモールドして前記底板部及び周壁部を備えるパッケージ本体を連続状態で形成してなるパッケージ本体連続成形体とするとよく、そのパッケージ本体連続成形体にあっては、前記周壁部の上端面に前記主フレーム部が露出するとともに、前記底板部の上面に、前記端子部の上面の少なくとも一部ずつが露出し、前記底板部の下面に、前記端子部及び前記シールド板部の下面の少なくとも一部ずつが露出していることを特徴とする。
本発明においては、前記リードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用パッケージ本体を製造する方法であって、前記主フレーム部に対して前記連結アーム部及び前記支持アーム部を変形させながら前記シールド板部及び前記端子部を押し下げた後、前記主フレーム部の上面及び前記端子部の両面を少なくとも一部ずつ露出させた状態として前記モールド樹脂体を成形し、該モールド樹脂体の周縁から突出する前記主フレーム部の屈曲部を分離するように切断することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置用パッケージ本体の製造方法において、前記連結アーム部を変形させる際に、該連結アーム部を折り曲げ変形とともに伸び変形させることとしてもよい。
また、前記折り曲げ予定部どうしが相互に平行な線上に配置されているリードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用パッケージ本体を製造する方法においては、前記連結アーム部の前記折り曲げ予定部を折り曲げ変形させながら前記中間部を傾斜させることにより、前記主フレーム部に対して前記シールド板部を押し下げ、かつ、前記支持アーム部を折り曲げ変形させながら前記端子部を押し下げた後、前記主フレーム部の上面及び前記端子部の両面を少なくとも一部ずつ露出させた状態として前記モールド樹脂体を成形し、該モールド樹脂体の周縁から突出する前記主フレーム部の屈曲部を分離するように切断することを特徴とする。
また、本発明において、前記パッケージ本体連続成形体を切断して半導体装置用パッケージ本体を製造する方法にあっては、前記周壁部の外周縁を切断する際に前記支持アーム部における前記屈曲部への接続部を経由して前記列の長さ方向に切断する工程を有することを特徴とする。
本発明の半導体装置用パッケージ本体は、半導体チップを搭載する底壁部及び該底壁部の周縁部から立設した周壁部を備える箱型のモールド樹脂体にリードフレームの少なくとも一部が埋設されてなり、該リードフレームが、前記周壁部の上端面に露出した主フレーム部と、該主フレーム部から前記周壁部内を経由して垂れ下がる連結アーム部と、これら連結アーム部の下端から延びて前記底壁部内に埋設されたシールド板部とを備えている半導体装置用パッケージ本体であって、前記リードフレームは、前記連結アーム部が前記主フレーム部から前記シールド板部に向けて曲げ変形させられているとともに、前記周壁部において前記主フレーム部の一部が分断され、その分断された間から前記周壁部内を経由して垂れ下がる支持アーム部と、該支持アーム部の下端に接続された端子部とが形成され、該端子部は、前記底壁部の両面に少なくとも一部ずつ露出していることを特徴とする。
このパッケージ本体には、周壁部の上端面にリードフレームの主フレーム部が露出しているので、導電性材料からなる蓋体を被せて主フレーム部に接続状態とすることにより、蓋体、主フレーム部、連結アーム部、シールド板部により内部空間を囲った状態となり、シールド板部の端子部を接地することにより、内部空間を外部磁界から遮蔽することができる。この場合、主フレーム部を周壁部のほぼ全周にわたって配置することも可能であり、蓋体に対する広い接触面積を確保することができる。
また、本発明の半導体装置用パッケージ本体は、半導体チップを搭載する底壁部及び該底壁部の周縁部から立設した周壁部を備える箱型のモールド樹脂体にリードフレームの少なくとも一部が埋設されてなり、該リードフレームが、前記周壁部の上端面に露出した主フレーム部と、該主フレーム部に上端が接続され前記周壁部内を経由して垂れ下がる複数の連結アーム部と、これら連結アーム部の下端から延びて前記底壁部内に埋設されたシールド板部とを備えている半導体装置用パッケージ本体であって、前記リードフレームは、前記連結アーム部の両端部で折り曲げ変形されていることにより中間部が傾斜して配置されているとともに、各連結アーム部における前記主フレーム部側の折り曲げ部どうし及び前記シールド板部側の折り曲げ部どうしが、相互に平行な線上にそれぞれ配置され、前記周壁部において前記主フレーム部の一部が分断され、その分断された間から前記周壁部内を経由して垂れ下がる支持アーム部と、該支持アーム部の下端に接続された端子部とが形成され、該端子部は、前記シールド板部に形成した切欠部内に配置され、前記底壁部の両面に少なくとも一部ずつ露出していることを特徴とする。
本発明の半導体装置用パッケージ本体において、前記接続部は、前記主フレーム部における前記シールド板部との対向縁部に並んで配置されていることとしてもよい。
また、本発明において、前記折り曲げ部どうしが相互に平行な線上に配置されているリードフレームを用いた半導体装置用パッケージ本体にあっては、前記連結アーム部は、前記シールド板部を介して線対称位置にそれぞれ設けられるとともに、各連結アーム部は、前記シールド板部及び前記主フレーム部への接続部が、これらの対向縁部であって相互の対向位置からずれた位置に設けられ、これら両接続部間を連結する中間部が、その両端部で折り曲げ変形されていることにより、傾斜して配置されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記パッケージ本体連続成形体を用いて半導体装置を製造する方法にあっては、パッケージ本体連続成形体の各底板部上に半導体チップを搭載するとともに、前記周壁部の上面に導電性接着剤を介して前記蓋体を固着した後、前記周壁部の外周縁を切断することにより半導体装置を製造する方法であって、前記周壁部の外周縁を切断する際に前記支持アーム部における前記屈曲部への接続部を経由して前記列の長さ方向に切断する工程を有することを特徴とする。
また、本発明の半導体装置用パッケージは、前記半導体装置用パッケージ本体と、該半導体装置用パッケージ本体の前記周壁部の上端面に該周壁部に囲まれた内部空間を覆うように固着される蓋体とを備え、該蓋体が導電性材料からなることを特徴とする。
パッケージ本体には、周壁部の上端面にリードフレームの主フレーム部が露出しているので、導電性材料からなる蓋体を被せて主フレーム部に接続状態とすることにより、蓋体、主フレーム部、連結アーム部、シールド板部により内部空間を囲った状態となり、シールド板部の端子部を接地することにより、内部空間を外部磁界から遮蔽することができる。
本発明の半導体装置は、前記半導体装置用パッケージにおける前記底壁部の上に、前記シールド板部の上方に配置されるように半導体チップが搭載されていることを特徴とする。
本発明のマイクロフォンパッケージは、前記半導体装置を用いて構成したマイクロフォンパッケージであって、前記半導体チップがマイクロフォンチップであり、前記蓋体又は前記パッケージ本体のいずれかに、内部空間に連通する音響孔が形成されていることを特徴とする。
本発明のマイクロフォンパッケージにおいて、前記パッケージ本体の底板部に、前記シールド板部の一部が前記モールド樹脂体に形成した窓穴部から露出されるとともに、その露出部分にシールド板部を貫通する複数の小孔が形成され、これら小孔により前記音響孔が構成されていることとしてもよい。
本発明によれば、リードフレームをプレス成形して樹脂をモールドする簡単な構造であるとともに、連結アーム部も主フレーム部からシールド板部に向かって一方向に垂れ下がるだけであるから、外形を小さく抑えたとしても、比較的大きいシールド板部を形成することが可能であり、半導体チップの収納容積を大きく確保しつつ全体の小型化を図ることができ高密度実装を可能とすることができる。また、リードフレームにモールド樹脂体を成形した後、主フレーム部の屈曲部の部分から切断すると、支持アーム部に接続状態の端子部を主フレーム部から分離独立させて絶縁した状態とすることができる。そして、周壁部の上端面に露出される主フレーム部に導電性の蓋体を固着することにより、内部空間を外部磁界から遮蔽することができ、その場合に、蓋体と端子部とを確実に絶縁することができる。
本発明に係るリードフレームの第1実施形態を示す平面図である。 図1に示すリードフレームの裏面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図1に示すリードフレームを射出成形金型内に設置した状態を示す拡大断面図であり、図1のB−B線に沿う断面に相当する。 図4に示す射出成形金型によってモールド樹脂体を一体成形した状態を示す平面図である。 図5に示す状態からリードフレームの接続フレーム部等を切除してなるパッケージ本体の平面図である。 図6のパッケージ本体に半導体チップを収納して蓋体を固定してなる半導体装置の縦断面図であり、図6のC−C線に沿う断面に相当する。 図1のリードフレームにより製造した半導体装置の全体を示す斜視図である。 本発明に係るリードフレームの第2実施形態を示す平面図である。 図9のD−D線に沿う断面図である。 図10に示すリードフレームにモールド樹脂体を一体成形してなるパッケージ本体の平面図である。 図11のE−E線に沿う部分断面図である。 連結アーム部の変形例を(a)(b)の二種類示した要部の平面図である。 支持アーム部のモールド樹脂体への埋設構造の変形例を示す部分断面図である。 支持アーム部のモールド樹脂体への埋設構造の他の変形例を示す図14と同様の部分断面図である。 本発明に係るリードフレームの第3実施形態を示す平面図である。 本発明に係るリードフレームの第4実施形態を示す平面図である。 図17に示すリードフレームの裏面図である。 図17に示すリードフレームを射出成形金型内に設置した状態を示す拡大断面図であり、図17のF−F線に沿う断面に相当する。 図19に示す状態から製造したパッケージ本体に半導体チップを収納して蓋体を固定してなる半導体装置の縦断面図である。 本発明に係る第5実施形態のリードフレームを有する半導体装置の縦断面図である。 図21の音響孔の部分の平面図である。 図21に示すパッケージ本体を形成するためにリードフレームを射出成形金型内に配置した状態を示す縦断面図である。 リードフレームのシールド板部を押し下げる際に使用される金型の例を示す縦断面図である。 本発明に係るリードフレームの第6実施形態を示す平面図である。 図25に示すリードフレームの裏面図である。 図25に示すリードフレームをプレス成形する金型を示すもので、(a)が上型の平面図、(b)が(a)のG−G線に沿う断面に相当する上型及び下型の断面図、(c)が(a)のH−H線に沿う断面に相当する上型及び下型の断面図である。 図25に示すリードフレームの曲げ加工前の平フレーム部材を示す展開図である。 図25のリードフレームを射出成形金型内に設置した状態を示す拡大断面図であり、図25のJ−J線に沿う断面に相当する。 図29に示す射出成形金型によってモールド樹脂体を一体成形した状態を示す平面図である。 図30に示す状態からリードフレームの接続フレーム部等を切除してなるパッケージ本体の平面図である。 図31のパッケージ本体に半導体チップを収納して蓋体を固定してなる半導体装置の縦断面図であり、図31のK−K線に沿う断面に相当する。 図25のリードフレームにより製造した半導体装置の全体を示す斜視図である。 本発明に係るリードフレームの第7実施形態を示す平面図である。 本発明に係るリードフレームの第8実施形態を示す平面図である。 図35に示すリードフレームの裏面図である。 本発明に係る第9実施形態のリードフレームを示す平面図である。 図37のL−L線に沿う断面図である。 図37に示すリードフレームの曲げ加工前の平フレーム部材を示す展開図である。 本発明に係る第10実施形態におけるリードフレーム連続成形体を展開して示す平フレーム連続成形体の平面図である。 図40における展開した平フレーム連続成形体の裏面図である。 1個のリードフレームを示す平面図である。 図42のリードフレームの裏面図である。 図42のM−M線に沿う側面図である。 図42のリードフレームにモールド樹脂を一体成形した状態を示す平面図である。 図45の縦断面を示しており、(a)が46A−46A線、(b)が46B−46B線、(c)が46C−46C線に沿う縦断面図である。 図45の縦断面を示しており、(a)が47A−47A線、(b)が47B−47B線、(c)が47C−47C線に沿う縦断面図である。 蓋体連続成形体を示す平面図である。 図40の平フレーム連続成形体をリードフレーム連続成形体に曲げ加工するためのプレス金型を示す縦断面図であり、右半分が連結アーム部の折り曲げ部、左半分が支持アーム部の折り曲げ部を示している。 図40の平フレーム連続成形体から得たリードフレーム連続成形体を射出成形金型内に配置した状態を示す縦断面図であり、図45の47A−47A線に沿う断面に相当する。 半導体装置の縦断面図であり、図52のN−N線に沿う断面に相当する。 図51における半導体装置の蓋体を取り外した状態のパッケージ本体を示す平面図である。 図51の半導体装置の裏面図である。 図51の半導体装置の側面図であり、図52のQ−Q線矢視の状態に相当し、蓋体を上方に向けて示している。 図51の半導体装置の側面図であり、図52のR−R線矢視に相当する。 図51の半導体装置の側面図であり、図52のS−S線矢視に相当する。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜図8は第1実施形態を示している。この実施形態の半導体装置1は、表面実装型のマイクロフォンパッケージであり、図6及び図7に示すように、半導体チップとしてマイクロフォンチップ2と回路チップ3との二つのチップが収納されている。また、そのパッケージ4は、リードフレーム5及びこのリードフレーム5に一体成形された箱型のモールド樹脂体6からなるパッケージ本体7と、このパッケージ本体7の上方を閉塞する蓋体8とを備える構成とされている。
リードフレーム5は、帯状の金属板に、図1に示す単位を1個のものとして1列で又は複数列並んでプレス加工により連続して形成されるものである。この明細書中では、図1に示す1個単位のものをリードフレームと称しており、以下では図1の上下方向を縦方向、左右方向を横方向というものとする。また、図1中、符号9は、リードフレーム5の打ち抜きにより形成される外枠部10に接続状態の接続フレーム部を示している。
このリードフレーム5は、全体として矩形の枠状をなす主フレーム部11と、この主フレーム部11の内側に複数の連結アーム部12によって連結されたシールド板部13及び支持アーム部14によって片持ち状態に連結された複数の端子部15とから構成されている。
主フレーム部11は、一対の横フレーム部16とこれら横フレーム部16の両端間を連結する縦フレーム部17とにより矩形の枠状に形成され、両横フレーム部16の外側部に2本ずつ接続フレーム部9が設けられ、両縦フレーム部17の外側部に3本ずつ接続フレーム部9が設けられている。
また、両横フレーム部16の内側部に2本ずつ連結アーム部12が接続され、両縦フレーム部17の中央位置の内側部に1本ずつ連結アーム部12が接続され、これら連結アーム部12を介してシールド板部13が連結されている。この場合、各連結アーム部12は、主フレーム部11及びシールド板部13の対向縁部に、これらの対向方向に沿って平面視では直線状に設けられているとともに、横フレーム部16における2本ずつの連結アーム部12どうし、また縦フレーム部17における1本ずつの連結アーム部12どうしは、それぞれシールド板部13を介して線対称となるように配置されている。
また、右側の縦フレーム部17には、その中央の連結アーム部12を挟んで上下両側にそれぞれ支持アーム部14を介して端子部15が接続され、左側の縦フレーム部17には、右側の端子部15の一つと対応する位置に1本の支持アーム部14を介して端子部15が接続されている。各支持アーム部14の基端部では、各縦フレーム部17の一部が外方に屈曲することにより内側に向けた凹部18を形成するように張り出しており、その屈曲部19の内側に、凹部18を二分するようにして支持アーム部14がそれぞれ接続されている。
また、これら支持アーム部14によって主フレーム部11から内側に延びた位置に設けられる各端子部15は、シールド板部13の外周部に形成した切欠部20内に配置されている。この場合、端子部15は図1に示すように右側に2個、左側に1個配設され、電源用端子部、出力用端子部、ゲイン用端子部とされている。また、シールド板部13には、左側の縦フレーム部17において端子部15が設けられていない位置で右側の一つの端子部15に対応した位置の裏面に、自身の外部グランド接続用の端子部21が形成されている。このシールド板部13と一体の端子部21は、該端子部21以外の部分でシールド板部13をハーフエッチングすることにより形成されており、シールド板部13の裏面から突出するように形成される。図2は、リードフレーム5の裏面を示しており、この図2において、ハッチングした領域がハーフエッチングされた部分を示している。また、これら端子部15,21は、後述するように、その表面側がパッケージ本体の内側に露出する内部端子であり、裏面側がパッケージ本体の外側に露出する外部端子となるものである。
そして、このような外形とされたリードフレーム5は、各連結アーム部12及び支持アーム部14を変形させることにより、シールド板部13が主フレーム部11に対して押し下げられた状態に配置されている。この場合、連結アーム部12は、矩形の主フレーム部11とシールド板部13との間で、これらの四辺のいずれにも設けられているため、曲げと伸びを伴う変形となっている。図1に細線で折り曲げ線を示したように、連結アーム部12は、主フレーム部11への接続部付近とシールド板部13への接続部付近とが折り曲げられ、その間の直線的な中間部分が長さ方向に伸ばされた状態に変形させられている。
一方、支持アーム部14は主フレーム部11の縦フレーム部17に片持ち状態に接続されているため、折り曲げ変形となり、その先端部における各端子部15がシールド板部13と同じ平面上に配置されている。図1及び図2は曲げ変形後の状態を示しており、支持アーム部14に接続状態の端子部15は、切欠部20の出口付近に配置されているが、変形前の展開状態では、図1及び図2に鎖線で示すように切欠部20の奥の方に配置されていたものである。
なお、本明細書では、連結アーム部12及び支持アーム部14を変形させた後の立体的な状態をリードフレームと称し、これら連結アーム部12及び支持アーム部14を変形させる前の主フレーム部11と同一平面状に延びている状態(端子部が図1の鎖線で示す位置に配置されている状態)を平フレーム部材と称することとする。
また、主フレーム部11と支持アーム部14との接続部分においては、主フレーム部11から連続する屈曲部19は主フレーム部11と同じ平面上に配置されているが、支持アーム部14は、凹部18に配置されている基端部の部分で折り曲げられ、凹部18内における縦フレーム部17の延長位置では主フレーム部11の上面に対して若干下方に押し下げられた位置に配置されている(図4〜図7参照)。
そして、このように加工されたリードフレーム5に対してモールド樹脂体6が一体に成形されることにより、パッケージ本体7が構成されている。モールド樹脂体6は、図6及び図7に示すように、マイクロフォンチップ2と制御回路チップ3とを並べることができる長さの矩形板状に形成された底壁部31と、この底壁部31の周縁部から立設した角筒形の周壁部32とを備える箱型に形成されている。
底壁部31は、その裏面に、リードフレーム5における各端子部15,21の裏面を露出させた状態で、シールド板部13及び端子部15の残りの部分を埋設している。この場合、各端子部15,21は、底壁部31の裏面からわずかに突出するように露出している。また、この底壁部31は、シールド板部13及び端子部15の上面にも覆い被さるように形成されているが、各端子部15,21の上面の一部を露出させる開口部33が各端子部15,21の位置に合わせて四つ形成されている。
そして、この底壁部31の上に、マイクロフォンチップ2と制御回路チップ3とがダイボンドによってそれぞれ固定され、モールド樹脂体6の底壁部31の開口部33に臨ませられている端子部15,21にボンディングワイヤ34によって接続されている。マイクロフォンチップ2は、音響等の圧力変動に応じて振動するダイヤフラム電極と固定電極とが対向配置され、ダイヤフラム電極の振動に伴う静電容量変化を検出するものである。また、制御回路チップ3は、マイクロフォンチップ2への電源の供給回路、マイクロフォンチップ2からの出力信号の増幅器等を備える構成とされている。
一方、周壁部32は、全体としては角筒状に形成されるが、図7に示すように、リードフレーム5のシールド板部13を埋設している底壁部31の周縁部から上方に向けて若干広がるように立設され、その上端部には、外向きのフランジ部35が一体に形成されている。そして、周壁部32の中にリードフレーム5の連結アーム部12及び支持アーム部14が埋設されており、主フレーム部11は、その上面が周壁部32のフランジ部35の上面に露出している。また、この主フレーム部11のうち、屈曲部19の付近は、後述するように切除されており、該屈曲部19に接続されていた支持アーム部14は、主フレーム部11の若干下方位置でフランジ部35内に埋設され、切断された端面がフランジ部35の外側面に露出している。
このように構成したパッケージ本体7に被せられる蓋体8は、銅材等の導電性金属材料により、パッケージ本体7の周壁部32のフランジ部35における上端面の外形と同じ長方形状に形成され、パッケージ本体7に被せたときに形成される内部空間を外部に連通する音響孔41が貫通状態に形成されている。そして、この蓋体8は、フランジ部35の上端面に導電性接着材を介して接着されることにより、周壁部に囲まれた内部空間42を覆うとともに、音響孔41によって内部空間42を外部に連通させた状態とし、かつ、フランジ部35の上面に露出しているリードフレーム5の主フレーム部11との間で電気的接続状態とされるものである。したがって、このパッケージ4は、蓋体8からリードフレーム5の主フレーム部11、連結アーム部12、シールド板部13が電気的接続状態に連続するとともに、これら蓋体8及びリードフレーム5が内部空間42を囲むように配置され、また、シールド板部13の切欠部20に配置されている三つの端子部15がそれぞれシールド板部13とは独立して設けられた構成とされる。
次に、このように構成される半導体装置1の製造方法について説明する。
まず、リードフレーム5となる帯状金属板の必要な個所にマスキングをしてエッチング処理することにより、図2のハッチング領域を板厚の半分程度までハーフエッチングする。そして、プレス加工によって打ち抜き加工を施すことにより、外形を打ち抜き、接続フレーム部8により外枠部10に接続状態とされた平フレーム部材を形成する。この後、主フレーム部11とシールド板部13との間に平面状に連続する各連結アーム部12を変形させながら絞り加工することにより、シールド板部13を主フレーム部11に対して押し下げた状態に配置する。この絞り加工は、図3に鎖線でプレス金型を示したように、主フレーム部11を押さえ型43,44とによって挟むとともに、シールド板部13は可動の上パンチ型45と下パンチ型46とによって挟んだ状態とし、このシールド板部13を上方から押し下げることにより、連結アーム部12を伸ばしながら曲げ変形させることになる。つまり、連結アーム部12は曲げ変形とともに長さ方向に伸び変形が生じることになる。
また、このときに同時に、支持アーム部14を曲げ変形させて端子部15をシールド板部13の切欠部20内でシールド板部13と同一平面上に配置する。この支持アーム部14への加工は曲げ加工であり、その端子部15は、前述したように、平面状に展開されているときの切欠部20の奥の位置(図1の鎖線で示す位置)から変形後には切欠部20の出口付近(図1の実線で示す位置)にずれるので、支持アーム部14の変形に伴って端子部15がスライドできるように支持される。
次いで、このようにプレス成形したリードフレーム5を射出成形金型内に配置し、このリードフレーム5を埋設するように樹脂を射出成形してモールド樹脂体6を成形する。図4はプレス成形した後のリードフレーム5を射出成形金型内に配置した状態を示しており、上型51と下型52との間にモールド樹脂が注入されるキャビティ53が形成されている。この射出成形においては、端子部15,21が動かないように、下型52のキャビティ面に、端子部15,21を嵌合する凹部54が形成されている。前述したようにシールド板部13は、外部グランド接続用の端子部21以外の部分はハーフエッチングされていることにより、そのハーフエッチングされた表面から端子部15,21が突出した状態とされており、凹部54は、ハーフエッチング面から端子部15,21の裏面までの突出高さよりも若干小さい深さに形成され、凹部54の底面に端子部15,21の裏面が当接した状態でシールド板部13のハーフエッチング面は下型52のキャビティ面からわずかに浮かされた状態とされる。なお、凹部54の平面寸法は、端子部15,21の寸法公差を許容するように端子部15,21よりわずかに大きく設定される。また、端子部15,21の表面側には、モールド樹脂体6の開口部33となる上型51の突起部55が当接している。
一方、主フレーム部11の上面及び該主フレーム部11に連続する屈曲部19の上面は上型51のキャビティ面に当接させられる。そして、この主フレーム部11の上面及び屈曲部19の上面が上型51に当接し、各端子部15,21の裏面が下型52に当接した状態で上型51と下型52とが型締めされることにより、連結アーム部12及び支持アーム部14がわずかに撓ませられるようにしてキャビティ53内に配置され、上型51及び下型52への当接面に押圧力が発生し、主フレーム部11の上面等が上型51に密接した状態とされる。
そして、このようにしてリードフレーム5にモールド樹脂体6を一体に成形したパッケージ本体7の底壁部31の上に半導体チップ2,3をダイボンドにより固着し、底壁部31の開口部33に露出している端子部15,21とワイヤボンディングして接続状態とした後、周壁部32の上端面に導電性接着剤を塗布して、別に製作しておいた蓋体8を被せて接着する。この状態では、パッケージ本体7は、そのリードフレーム5が隣接するリードフレームに接続フレーム部9を介して連結状態とされていることにより、複数個が縦横に連なっており、蓋体8もリードフレーム5と同様の接続フレーム部56(図8参照)によりパッケージ本体7と同じピッチで複数個が連結状態とされ、これらが一括して接着される。
そして、この接着後に、モールド樹脂体6から突出しているリードフレーム5の接続フレーム部9や蓋体8の接続フレーム部56、及びリードフレーム5の主フレーム部11における屈曲部19の部分を切断して、個々のパッケージ4に分割する。図5は蓋体8を固着する前のパッケージ本体7を示しているが、この図5に一点鎖線で切断ラインPを示している。この場合、分割前の状態では、屈曲部19の部分は、主フレーム部11から外方に突出しているとともに、屈曲部19の内側の凹部18内で支持アーム部14が折り曲げ変形されており、この凹部18内にモールド樹脂が侵入している。したがって、このモールド樹脂ごと切断することになる。
このようにして製造した半導体装置1は、図7に示すように、いわゆる表面実装型であり、その底面に各端子部15,21がわずかに突出した状態に露出しており、この端子部15,21を鎖線で示すように基板Sにはんだ付けすることにより実装される。この実装状態においては、底壁部31内に埋設されているシールド板部13が半導体チップ2,3の下方に配置され、このシールド板部13に連結アーム部12、主フレーム部11を介して蓋体8が接続され、その蓋体8が半導体チップ2,3の上方を覆っているので、半導体チップ2,3は、その周囲をシールド板部13や蓋体8等によって囲まれた状態となり、このシールド板部13に一体の端子部21を基板を介して接地状態とすることにより、半導体チップ2,3を外部磁界からシールドすることができる。この場合、フランジ部35の上面に露出している主フレーム部11は、切除した屈曲部19を除いて、横フレーム部16及び縦フレーム部17が、これらの角部も含めてほぼ全面で露出し、ほぼフランジ部35の全周にわたって配置されているから、蓋体8との接触面積が大きく確保され、確実に電気的接続状態とすることができる。
また、パッケージ本体7の底面には各端子部15,21が突出しているので、実装時には図7に鎖線で示すように端子部15,21のみが基板Sに接触することになり、底壁部31と基板Sとの間の異物噛み込みに起因する実装不良の発生を防止することができる。
また、この底壁部31は、周壁部32上端のフランジ部35の外形よりも小さく形成されているので、基板上の実装面積が小さくて済み、基板上の他の回路等への干渉を少なくすることができ、高密度の実装を可能にすることができる。
一方、図9〜図12は本発明の第2実施形態を示している。これらの図において、第1実施形態と共通部分には同一符号を付して説明を省略する。この半導体装置におけるリードフレーム61は、その縦フレーム部17の中央位置に設けられている連結アーム部12とシールド板部13との接続部分に、連結アーム部12を延長するようにスリット62が形成されている。したがって、連結アーム部12の先端は、シールド板部13の側縁から内側に入り込んだ位置に配置されることになり、主フレーム部11に対してシールド板部13を押し下げるようにプレス加工すると、図10に示すように、連結アーム部12は両スリット62の間で切り起こされるようにして折り曲げられ、主フレーム部11まで斜めに配置される。また、パッケージ本体63のモールド樹脂体64には、この斜めに配置された連結アーム部12を埋没させるように周壁部32の上端から底壁部31上面までにわたって内方に突出する三角板状のリブ65が形成される。このリブ65は、図11に二点鎖線で示す二つの半導体チップ2,3の搭載位置の間に配置されており、これら半導体チップ2,3に干渉しないようにされている。
このようにリードフレーム61を構成したことにより、連結アーム部12の長さが第1実施形態のものに比べて長くなり、その分、プレス加工時に連結アーム部12に生じる伸び変形が小さくなり、加工が容易になるものである。
また、リードフレームの連結アーム部については、その長さの途中位置を図13に示すように形成してもよい。図13(a)に示す連結アーム部71は、長さの途中位置を若干幅広に形成し、その中央部に連結アーム部71の他の部分の幅寸法より大きい円形の孔72を形成したものである。したがって、この連結アーム部71は、絞り加工によって引っ張られると、鎖線で示したように孔72を楕円状に引き伸ばすようにして幅広部73が変形する。この幅広部73の変形は若干伸び変形も生じるが曲げ変形の方が大きく、その曲げ変形によって引っ張り応力の一部が吸収され、変形し易くなる。一方、図13(b)に示す連結アーム部75は、長さの途中位置を左右に蛇行させるように波形に屈曲させたものであり、その屈曲部76が絞り加工時に鎖線で示すように曲げ変形を伴いながら引き伸ばされることにより、変形が容易になるものである。
一方、リードフレームにおける支持アーム部は、第1実施形態では、フランジ部の厚さの範囲で主フレーム部の表面よりも若干下方に配置されるように屈曲させたが、図14に示すように、周壁部32の高さ方向の中間位置から張り出すように厚肉にフランジ部81を形成し、支持アーム部14も厚肉のフランジ部81内に配置されるように周壁部32の途中位置で屈曲させるようにしてもよい。この図14に示す例では、矢印で示す位置から厚肉のフランジ部81を支持アーム部14と一体に切断することにより、パッケージ本体となる。また、図15に示すように、支持アーム部14の傾斜角度を連結アーム部12とは異ならせて小さくし、屈曲部19から端子部15までの間で斜めに配置するようにしてもよい。この場合は、周壁部82が上方に向けて漸次厚肉に形成され、切断位置を矢印で示したように周壁部82の上部において樹脂ごと支持アーム部14が切断される。
また、図16は本発明の第3実施形態を示しており、リードフレームにおける端子部の支持構造を変えた例である。前述の各実施形態ではシールド板部から独立した端子部を主フレーム部から支持アーム部を介して片持ち状態に支持したが、このリードフレーム85では、支持アーム部は廃止され、シールド板部13の切欠部20内において、端子部15が複数本のブリッジ部86を介してシールド板部13に連結状態とされている。そして、樹脂をモールドした後に、レーザカット等の手段によってブリッジ部86を切断することにより、シールド板部13から端子部15を切り離して独立させる構成である。前述の各実施形態では、プレス成形時に支持アーム部が曲げ変形されるためにシールド板部の凹部内を端子部が移動し、そのため、シールド板部と該シールド板部の凹部内に配置される3個の端子部との相対位置関係をプレス成形時の移動分を見込んで設計しておく必要があったが、この図16の実施形態の場合は、各端子部の相対位置関係はプレス成形の前後で変わらないため、設計が容易である。
また、図17から図20は本発明の第4実施形態を示している。第1実施形態等においては、蓋体に音響孔を形成したが、この第4実施形態ではパッケージ本体に音響孔を形成している。すなわち、図17及び図18に示すように、リードフレーム91には、シールド板部13を貫通するように音響孔用の下孔92が設けられている。主フレーム部11、連結アーム部12、端子部15,21等を有する構成は第1実施形態と同様である。また、第1実施形態と同様、シールド板部13は裏面がハーフエッチングされており、端子部21以外の部分は薄肉に形成されているが、図18に示すように、下孔92の周囲では、該下孔92の回りを囲むように複数個の突起部93を残してハーフエッチングされている。したがって、これら突起部93は端子部21と同じ肉厚とされている。
そして、このリードフレーム91をプレス成形した後、図19に示す射出成形金型に設置する。この射出成形金型には、下型94に、リードフレーム91の下孔92よりも若干小径のピン95が突出状態に設けられ、上型96には、ピン95の先端部を挿入する穴97と、この穴97より若干大径の座ぐり部98とが同心状に形成され、型94,96を締めてピン95を穴97に挿入状態としたときに、ピン95の回りで座ぐり部98が筒状の空所を形成するようになっている。この射出成形金型にリードフレーム91を設置して樹脂を射出することにより、そのモールド樹脂体99の底壁部31には、図20に示すように、ピン95によって形成される音響孔100が形成され、底壁部31の上面には音響孔100の周囲を囲む筒状壁101が形成される。この筒状壁101は、半導体チップ2,3をダイボンドによって固着する際の接着剤をせき止め、音響孔100内に流れ込むことを防止する。また、このパッケージ本体102と組み合わせてパッケージ103を構成する蓋体104には孔のないものが用いられる。また、この蓋体104は導電性金属材料により形成され、半導体装置105としては、この蓋体104がリードフレーム91の主フレーム部11に電気的接続状態となることにより、第1実施形態と同様、内部空間42がシールドされる。
また、この第4実施形態のようにパッケージ本体に音響孔を設ける場合、図21から図23に示す第5実施形態のような構造としてもよい。この半導体装置110のパッケージ111においては、パッケージ本体112の一部に、図21及び図22に示すように、リードフレーム113のシールド板部114を覆うモールド樹脂体115の一部を円形に繰り抜かれていることにより、その窓穴部116からシールド板部114の一部が円形に露出しており、その露出部分に複数の小孔117が貫通状態に形成され、これら小孔117によって音響孔118が形成される構成とされている。また、この音響孔118を囲むように筒状壁119が形成されている。
このパッケージ本体112を製造する場合、音響孔118の小孔117はリードフレーム113をハーフエッチングする際に形成することができる。つまり、リードフレーム113は、上記各実施形態と同様にハーフエッチングされるので、そのときに、音響孔形成領域の部分では小孔用の孔明きのマスキングをしてエッチングすることにより、貫通状態の小孔117を形成することができる。そして、このリードフレーム113にモールド樹脂体115を射出成形する際に、図23に示すように、上型121と下型122とに形成した円形突出部123によって音響孔118の形成部分を挟むことにより小孔117を塞いだ状態として射出成形する。また、上型121には、円形突出部123に隣接して円弧状の溝124を形成しておく。これにより、図21及び図22に示すようにシールド板部114の一部が円形に露出し、その露出部分に複数の小孔117が貫通してなる音響孔118が形成され、また、その音響孔118を囲む筒状壁119が形成される。なお、この筒状壁119は、半導体チップ2の接着剤をせき止めることができれば、音響孔118と半導体チップの搭載領域との間に音響孔118の半分程度を囲むように円弧状に形成してもよい。
音響孔118をこのような構造とすることにより、製造工程の一部であるエッチング工程の中で音響孔118を形成することができて効率的であるとともに、複数の小孔117によって音響孔118としたことにより、個々の小孔107は小さくなり、ゴミ等の異物が内部空間42に侵入することを防止することができ、また、ノイズの発生も抑制することができる。
また、図24はシールド板部を押し下げる際に使用されるプレス金型の他の例を示している。上記第1実施形態の図3に鎖線で示したプレス金型においては、上型及び下型をそれぞれ分割構造とし、主フレーム部11を押さえ型43,44で挟んだ状態として、可動のパンチ型45,46でシールド板部13の部分を押し下げることにより、連結アーム部12を変形させるようにしたが、図24に示す例では、金型の上型131及び下型132にそれぞれ傾斜面133を形成しておき、これら両型131,132の傾斜面133の部分で連結アーム部12を挟むように変形させる構成としている。この場合、連結アーム部12が金型表面で円滑に伸び変形できるように、両型131,132の傾斜面133において連結アーム部12の両端の曲げ部に対応する部分にのみ若干の突出部134を形成することにより、傾斜面133の中間部分では連結アーム部12との間に隙間ができるように形成している。なお、端子部を連結している支持アーム部も同時に曲げ加工される。
この上記第1実施形態の図3で示したプレス金型では上型と下型内でパンチ型45,46を独立して駆動する必要があったが、この図24に示すプレス金型では、全体が同時に駆動されるので、金型構造を簡易にすることができる。
また、本発明の絞り加工においては、連結アーム部と支持アーム部とを同時に加工してもよいし、最初に支持アーム部のみを曲げ加工し、その後に連結アーム部を絞り加工するようにしてもよい。その場合、二つの加工相互の誤差を小さくするために、曲げ加工、絞り加工の後に調整のための型押し工程を設けてもよい。
ところで、今までの各実施形態のリードフレームのように連結アーム部を伸び変形させながら曲げ変形する場合、リードフレームの材質や板厚、加工寸法等によっては、連結アーム部が破断するおそれがある。次の第6実施形態から第9実施形態では、連結アーム部を伸び変形させずに曲げ変形のみによって加工している。
図25〜図33は第6実施形態を示している。この実施形態の半導体装置201も、表面実装型のマイクロフォンパッケージであり、図31及び図32に示すように、半導体チップとしてマイクロフォンチップ2と回路チップ3との二つのチップが収納されている。また、そのパッケージ204は、リードフレーム205及びこのリードフレーム205に一体成形された箱型のモールド樹脂体206からなるパッケージ本体207と、このパッケージ本体207の上方を閉塞する蓋体208とを備える構成とされている。
リードフレーム205は、帯状の金属板に、図25に示す単位を1個のものとして1列で又は複数列並んでプレス加工により連続して形成されるものであり、図25中、符号209は、リードフレーム205の打ち抜きにより形成される外枠部210に接続状態の接続フレーム部を示している。
このリードフレーム205は、全体として矩形の枠状をなす主フレーム部211と、この主フレーム部211の内側に複数の連結アーム部212によって連結されたシールド板部213及び支持アーム部214によって片持ち状態に連結された複数の端子部215とから構成されている。
主フレーム部211は、一対の横フレーム部216とこれら横フレーム部216の両端間を連結する縦フレーム部217とにより矩形の枠状に形成され、両横フレーム部216の外側部に2本ずつ接続フレーム部209が設けられ、両縦フレーム部217の外側部に3本ずつ接続フレーム部209が設けられている。
また、連結アーム部212は、各横フレーム部216とシールド板部213との間に1本ずつ設けられており、横フレーム部216及びシールド板部213へのそれぞれの接続部212a,212bと、これら接続部212a,212bの間を連結する中間部212cとにより構成されている。この場合、両接続部212a,212bは、横フレーム部216とシールド板部213との対向縁部に、これらの対向方向に沿って突出するように設けられているが、相互には対向しないように対向縁部の長さ方向にずれた位置に設けられている。そして、これら接続部212a,212bの間を連結する中間部212cは、平面視では、横フレーム部216とシールド板部213との対向方向と直交する方向、言い換えれば対向縁部と平行な方向に設けられており、これら両接続部212a,212b及びその間の中間部212cにより、連結アーム部212はクランク状に形成されている。
そして、各横フレーム部216に1本ずつ設けられている両連結アーム部212は、その間に配置されるシールド板部213における図25のXで示す中心線から線対称となるように形成されている。つまり、両連結アーム部212においてクランクが逆になる形状であり、両連結アーム部212において、横フレーム部216に対する接続部212aは、これら横フレーム部216の図25に示す左寄りの位置に配置され、シールド板部213に対する接続部212bは、図25の右寄りの位置に配置されている。
また、右側の縦フレーム部217には、シールド板部213の中心線Xを挟んで上下両側にそれぞれ支持アーム部214を介して端子部215が接続され、左側の縦フレーム部217には、右側の端子部215の一つと対応する位置に1本の支持アーム部214を介して端子部215が接続されている。各支持アーム部214の基端部では、各縦フレーム部217の一部が外方に屈曲することにより内側に向けた凹部218を形成するように張り出しており、その屈曲部219の内側に、凹部218を二分するようにして支持アーム部214がそれぞれ接続されている。
また、これら支持アーム部214によって主フレーム部211から内側に延びた位置に設けられる各端子部215は、シールド板部213の外周部に形成した切欠部220内に配置されている。この場合、端子部215は図25に示すように右側に2個、左側に1個配設され、電源用端子部、出力用端子部、ゲイン用端子部とされている。また、シールド板部213には、左側の縦フレーム部217において端子部215が設けられていない位置で右側の一つの端子部215に対応した位置の裏面に、自身の外部グランド接続用の端子部221が形成されている。これら端子部215,221は、後述するように、その表面側がパッケージ本体の内側に露出する内部端子であり、裏面側がパッケージ本体の外側に露出する外部端子となるものである。
各端子部215,221は、支持アーム部214の裏面側又はシールド板部213の裏面側で、それぞれ端子部215,221以外の部分をハーフエッチングされることにより、支持アーム部214又はシールド板部213の裏面から突出するように形成されている。図26は、リードフレーム205の裏面を示しており、この図26において、ハッチングした領域がハーフエッチングされた部分を示している。
そして、このような外形とされたリードフレーム205は、各連結アーム部212及び支持アーム部214を変形させることにより、シールド板部213が主フレーム部211に対して押し下げられた状態に配置されている。図25に細線で折り曲げ線を示したように、連結アーム部212は、その中間部212cの両端部が折り曲げ部212d,212eとされ、その中間部212cを図27に示すように斜めに配置した状態に変形させられている。この場合、両連結アーム部212における横フレーム部216側の折り曲げ部212dどうしを結ぶ線Y、及びシールド板部213側の折り曲げ部212eどうしを結ぶ線Yはシールド板部213の中心線Xに直交し相互に平行となっている。
一方、支持アーム部214は主フレーム部211の縦フレーム部217に片持ち状態に接続されているため、折り曲げ変形となり、その先端部における各端子部215がシールド板部213と同じ平面上に配置されている。図25及び図26は曲げ変形後の状態を示しており、図28は曲げ変形前の展開状態のリードフレームを示している。これらの図を比較してわかるように、シールド板部213は連結アーム部212の曲げ変形前は図28に示すように主フレーム部211に囲まれた領域の右寄りに配置されていたものが、曲げ変形後は図25に示すようにほぼ中央部に配置され、一方、支持アーム部214に接続状態の端子部215は、図25及び図26に示す曲げ変形後は切欠部220の出口付近に配置されているが、変形前の展開状態では、変形時のシールド板部213の移動を見込んで、図28に示すように、右側の端子部215は切欠部220の奥の方に配置される。左側の端子部215は、曲げ変形によりシールド板部213の切欠部220と同じ方向に移動するため、展開前の状態でも切欠部220との相対位置関係は変わらず、図28に示すように切欠部220の出口付近に配置されている。
なお、第1実施形態等と同様に、この実施形態においても、連結アーム部212及び支持アーム部214を変形させた後の立体的な状態をリードフレームと称し、これら連結アーム部212及び支持アーム部214を変形させる前の主フレーム部211と同一平面状に延びている状態を平フレーム部材と称することとする。また、図28の平フレーム部材においても、図25の折り曲げ部212d,212eに相当する折り曲げ予定部に対して図25と同一符号を付している。
また、主フレーム部211と支持アーム部214との接続部分においては、主フレーム部211から連続する屈曲部219は主フレーム部211と同じ平面上に配置されているが、支持アーム部214は、凹部218に配置されている基端部の部分で折り曲げられ、凹部218内における縦フレーム部217の延長位置では主フレーム部211の上面に対して若干下方に押し下げられた位置に配置されている(図29〜図32参照)。
そして、このように加工されたリードフレーム205に対してモールド樹脂体206が一体に成形されることにより、パッケージ本体207が構成されている。モールド樹脂体206は、図31及び図32に示すように、マイクロフォンチップ2と制御回路チップ3とを並べることができる長さの矩形板状に形成された底壁部231と、この底壁部231の周縁部から立設した角筒形の周壁部232とを備える箱型に形成されている。
底壁部231は、その裏面に、リードフレーム205における各端子部215,221の裏面を露出させた状態で、シールド板部213及び端子部215の残りの部分を埋設している。この場合、各端子部215,221は、底壁部231の裏面からわずかに突出するように露出している。また、この底壁部231は、シールド板部213及び端子部215の上面にも覆い被さるように形成されているが、各端子部215,221の上面の一部を露出させる開口部233が各端子部215,221の位置に合わせて四つ形成されている。
そして、この底壁部231の上に、マイクロフォンチップ2と制御回路チップ3とがダイボンドによってそれぞれ固定され、モールド樹脂体206の底壁部231の開口部233に臨ませられている端子部215,221にボンディングワイヤ234によって接続されている。
一方、周壁部232は、全体としては角筒状に形成されるが、図32に示すように、リードフレーム205のシールド板部213を埋設している底壁部231の周縁部から上方に向けて若干広がるように立設され、その上端部には、外向きのフランジ部235が一体に形成されている。そして、周壁部232の中にリードフレーム205の連結アーム部212及び支持アーム部214が埋設されており、主フレーム部211は、その上面が周壁部232のフランジ部235の上面に露出している。また、この主フレーム部211のうち、屈曲部219の付近は、後述するように切除されており、該屈曲部219に接続されていた支持アーム部214は、主フレーム部211の若干下方位置でフランジ部235内に埋設され、切断された端面がフランジ部235の外側面に露出している。
このように構成したパッケージ本体207に被せられる蓋体208は、銅材等の導電性金属材料により、パッケージ本体207の周壁部232のフランジ部235における上端面の外形と同じ長方形状に形成され、パッケージ本体207に被せたときに形成される内部空間を外部に連通する音響孔241が貫通状態に形成されている。そして、この蓋体208は、フランジ部235の上端面に導電性接着材を介して接着されることにより、周壁部に囲まれた内部空間242を覆うとともに、音響孔241によって内部空間242を外部に連通させた状態とし、かつ、フランジ部235の上面に露出しているリードフレーム205の主フレーム部211との間で電気的接続状態とされるものである。したがって、このパッケージ204は、蓋体208からリードフレーム205の主フレーム部211、連結アーム部212、シールド板部213が電気的接続状態に連続するとともに、これら蓋体208及びリードフレーム205が内部空間242を囲むように配置され、また、シールド板部213の切欠部220に配置されている三つの端子部215がそれぞれシールド板部213とは独立して設けられた構成とされる。
次に、このように構成される半導体装置201の製造方法について説明する。
まず、リードフレーム205となる帯状金属板の必要な個所にマスキングをしてエッチング処理することにより、図25及び図26のハッチング領域を板厚の半分程度までハーフエッチングする。そして、プレス加工によって打ち抜き加工を施すことにより、外形を打ち抜き、図28に示すように接続フレーム部208により外枠部210に接続状態とされた平フレーム部材205aを形成する。この後、主フレーム部211とシールド板部213との間に平面状に連続する各連結アーム部212を曲げ変形させながら、シールド板部213を主フレーム部211に対して押し下げた状態に配置する。
このプレス加工は、図27にプレス金型を示したように、上型243に、連結アーム部212、支持アーム部214を折り曲げてシールド板部213を押し下げるための傾斜面243a,243bが各連結アーム部212及び支持アーム部214の対応する予定位置に形成され、下型244にも、上型243の傾斜面243a,243bに対応する傾斜面244a、244bが形成され、これら傾斜面の間に平フレーム部材205aを挟むようにして変形させる構成とされている。この場合、連結アーム部212及び支持アーム部214が金型表面で円滑に変形できるように、上型243の曲げ部に対応する部分に若干の突出部245が形成され、これら突出部245の間の傾斜面243a,243bの中間部分では連結アーム部212及び支持アーム部214との間に隙間ができるように形成している。このプレス加工においては、シールド板部213と主フレーム部211との間で中心線Xに対して線対称に配置された2本の連結アーム部212は、主フレーム部211及びシールド板部213への接続部212aが前述したように主フレーム部211に対しては図25の左寄りに、シールド板部213に対しては右寄りに配置されていることから、連結アーム部212を主フレーム部211側の折り曲げ部212dを中心として振り子のように揺動させながら変形することになる。したがって、シールド板部213は平面的には図28に示す右寄りの位置から図25に示すように主フレーム部211に囲まれた中央位置に移動することになる。
また、このときに同時に、支持アーム部214も曲げ変形され端子部215がシールド板部213の切欠部220内でシールド板部213と同一平面上に配置される。この支持アーム部214への加工においては、これら支持アーム部214に接続されている各端子部215のうち、図25の右側に配置されている端子部215は、前述したように、平面状に展開されているときの切欠部220の奥の位置(図28参照)から変形後には切欠部220の出口付近(図25参照)に移動し、また左側の端子部215はシールド板部213と同じように移動することになる。
前述した突起部245により、これらシールド板部213や端子部215におけるプレス成形時のこのような移動が妨げられず、プレス金型の表面でスライドできるように支持される。
次いで、このようにしてプレス成形したリードフレーム205を射出成形金型内に配置し、このリードフレーム205を埋設するように樹脂を射出成形してモールド樹脂体206を成形する。図29はプレス成形した後のリードフレーム205を射出成形金型内に配置した状態を示しており、上型251と下型252との間にモールド樹脂が注入されるキャビティ253が形成されている。この射出成形においては、端子部215,221が動かないように、下型252のキャビティ面に、端子部215を嵌合する凹部254が形成されている。前述したように端子部215,221はハーフエッチングによって他の部分から突出して形成されており、凹部254は、この端子部215,221の突出高さよりも若干小さい深さに形成され、凹部254の底面に端子部215,221の裏面が当接した状態でシールド板部213や支持アーム部214の他の部分は下型252のキャビティ面からわずかに浮かされた状態とされる。なお、凹部254の平面寸法は、端子部215,221の寸法公差を許容するように端子部215,221よりわずかに大きく設定される。また、端子部215,221の表面側には、モールド樹脂体206の開口部233となる上型251の突起部255が当接している。
一方、主フレーム部211の上面及び該主フレーム部211に連続する屈曲部219の上面は上型251のキャビティ面に当接させられる。そして、この主フレーム部211の上面及び屈曲部219の上面が上型251に当接し、各端子部215,221の裏面が下型252に当接した状態で上型251と下型252とが型締めされることにより、連結アーム部212及び支持アーム部214がわずかに撓ませられるようにしてキャビティ253内に配置され、上型251及び下型252への当接面に押圧力が発生し、主フレーム部211の上面等が上型251に密接した状態とされる。
そして、このようにしてリードフレーム205にモールド樹脂体206を一体に成形したパッケージ本体207の底壁部231の上に半導体チップ2,3をダイボンドにより固着し、底壁部231の開口部233に露出している端子部215,221とワイヤボンディングして接続状態とした後、周壁部232の上端面に導電性接着剤を塗布して、別に製作しておいた蓋体208を被せて接着する。この状態では、パッケージ本体207は、そのリードフレーム205が隣接するリードフレームに接続フレーム部209を介して連結状態とされていることにより、複数個が縦横に連なっており、蓋体208もリードフレーム205と同様の接続フレーム部256(図33参照)によりパッケージ本体207と同じピッチで複数個が連結状態とされ、これらが一括して接着される。
そして、この接着後に、モールド樹脂体206から突出しているリードフレーム205の接続フレーム部209や蓋体208の接続フレーム部256、及びリードフレーム205の主フレーム部211における屈曲部219の部分を切断して(図30に切断ラインPを示す)、個々のパッケージ204に分割する。この分割前の状態では、屈曲部219の部分は、主フレーム部211から外方に突出しているとともに、屈曲部219の内側の凹部218内で支持アーム部214が折り曲げ変形されており、この凹部214内にモールド樹脂が侵入している。したがって、このモールド樹脂ごと切断することになる。
このようにして製造した半導体装置201は、表面実装型であり、図32に示すように、その底面に各端子部215,221がわずかに突出した状態に露出しており、この端子部215,221を鎖線で示すように基板Sにはんだ付けすることにより実装される。この実装状態においては、底壁部231内に埋設されているシールド板部213が半導体チップ2,3の下方に配置され、このシールド板部213に連結アーム部212、主フレーム部211を介して蓋体208が接続され、その蓋体208が半導体チップ2,3の上方を覆っているので、半導体チップ2,3は、その周囲をシールド板部213や蓋体208等によって囲まれた状態となり、このシールド板部213に一体の端子部221を基板を介して接地状態とすることにより、半導体チップ2,3を外部磁界からシールドすることができる。この場合、フランジ部235の上面に露出している主フレーム部211は、切除した屈曲部219を除いて、横フレーム部216及び縦フレーム部217が、これらの角部も含めてほぼ全面で露出し、ほぼフランジ部235の全周にわたって配置されているから、蓋体208との接触面積が大きく確保され、確実に電気的接続状態とすることができる。
また、パッケージ本体207の底面には各端子部215,221が突出しているので、実装時には図32に鎖線で示すように端子部215,221のみが基板Sに接触することになり、底壁部231と基板Sとの間の異物噛み込みに起因する実装不良の発生を防止することができる。
また、この底壁部231は、周壁部232上端のフランジ部235の外形よりも小さく形成されているので、基板上の実装面積が小さくて済み、基板上の他の回路等への干渉を少なくすることができ、高密度の実装を可能にすることができる。
なお、リードフレームにおける支持アーム部は、前述した図14に示すように周壁部の途中位置で屈曲させる形状、又は図15に示すように傾斜角度を小さくして屈曲部から端子部までの間で斜めに配置する形状としてもよい。
また、図34は本発明の第7実施形態を示しており、リードフレームにおける端子部の支持構造を変えた例である。前述の第6実施形態ではシールド板部から独立した端子部を主フレーム部から支持アーム部を介して片持ち状態に支持したが、このリードフレーム285では、支持アーム部は廃止され、シールド板部213の切欠部220内において、端子部215が複数本のブリッジ部286を介してシールド板部213に連結状態とされている。そして、樹脂をモールドした後に、レーザカット等の手段によってブリッジ部286を切断することにより、シールド板部213から端子部215を切り離して独立させる構成である。第6実施形態では、プレス成形時に連結アーム部及び支持アーム部が曲げ変形されるためにシールド板部の凹部内を端子部が移動し、そのため、シールド板部と該シールド板部の凹部内に配置される3個の端子部との相対位置関係をプレス成形時の移動分を見込んで設計しておく必要があったが、この図34の実施形態の場合は、シールド板部に対する各端子部の相対位置関係はプレス成形の前後で変わらないため、設計が容易である。
また、図35及び図36は本発明の第8実施形態を示している。第6実施形態においては、蓋体に音響孔を形成したが、この第8実施形態ではパッケージ本体に音響孔を形成している。すなわち、図35及び図36に示すように、リードフレーム91には、シールド板部13を貫通するように音響孔用の下孔92が設けられている。主フレーム部11、連結アーム部12、端子部15,21等を有する構成は第6実施形態と同様である。また、第6実施形態と同様、シールド板部13は裏面がハーフエッチングされており、端子部21以外の部分は薄肉に形成されているが、下孔92の周囲では、該下孔92の回りを囲むように複数個の突起部93を残してハーフエッチングされている。したがって、これら突起部93は端子部21と同じ肉厚とされている。
そして、このリードフレーム91をプレス成形した後、第4実施形態における図19に示すものと同様の射出成形金型に設置して樹脂を射出することにより、そのモールド樹脂体の底壁部には、図20に示すものと同様の音響孔が形成され、底壁部の上面には音響孔の周囲を囲む筒状壁が形成される。また、蓋体には孔のないものが用いられる。
また、図21に示すように窓穴部から望む複数の小孔によって音響孔を形成してもよい。
また、図37から図39はリードフレームの第9実施形態を示している。このリードフレーム295は、主フレーム部211とシールド板部213とを連結状態としている連結アーム部296が、矩形のシールド板部213の一側縁部に2本並んで相互に平行に設けられ、その両端部で折り曲げ変形されていることにより、中間部が同一方向に傾斜して配置されている。具体的には、両連結アーム部296は、主フレーム部211の縦フレーム部217とシールド板部213との間に、これらの対向方向に沿って直線状に設けられており、縦フレーム部217側の折り曲げ部296dどうしを結ぶ線Y及びシールド板部213側の折り曲げ部296eどうしを結ぶ線Yがシールド板部213の中心線Xに直交し相互に平行に配置されている。
したがって、これら連結アーム部296は、図39に示す平フレーム部材295aから、両連結アーム部296における主フレーム部211側の折り曲げ部296dどうしを結ぶ線Yを中心として揺動するようにして折り曲げ変形されることにより、シールド板部213が主フレーム部211に対して押し下げられた状態に配置される。なお、両連結アーム部296におけるシールド板部213側の接続部分にはスリット297が形成され、そのスリット297の分、連結アーム部296がシールド板部213に入り込む長さに形成されている。
上記第6実施形態等では、シールド板部213を介して線対称位置に設けられた一対の連結アーム部296により、シールド板部213が、その両側で支持される構成としたが、この第5実施形態のように、シールド板部213の一側方に連結アーム部296を並べて配置することにより、シールド板部213を片持ち状態に支持する構成としてもよく、いずれの場合も、各連結アーム部における主フレーム部側の折り曲げ部どうし及びシールド板部側の折り曲げ部どうしが、相互に平行な線上にそれぞれ配置される。
ところで、底板部に配置されるシールド板部に対して、主フレーム部は周壁部の上端面に配置されるものであるため、これらを連結している連結アーム部を折り曲げ形成する必要があるが、その折り曲げた連結アームの展開長さの分、主フレーム部とシールド板部との距離を大きくしておく必要がある。今まで説明した実施形態のように、シールド板部を囲むように主フレーム部を形成すると、大きい面積の平フレーム部材が必要になり、ロスが多く歩留まりが悪くなる結果、コスト低減を妨げる原因となる。以下の第10実施形態においては、主フレーム部をパッケージ本体の一端部に配置して、その一端部側にのみ連結アーム部を配置することにより、展開のために要するスペースを小さくしたものである。
この第10実施形態の半導体装置301も、表面実装型のマイクロフォンパッケージであり、図51から図56に示すように、半導体チップとしてマイクロフォンチップ2と制御回路チップ3との二つのチップが収納され、そのパッケージ304は、リードフレーム305に箱型のモールド樹脂体306を一体成形してなるパッケージ本体307と、このパッケージ本体307の上方を閉塞する蓋体308とを備える構成とされている。
リードフレーム305は、銅材等の導電性材料からなる帯状の金属板を加工することにより、複数個が並べられた状態で形成され、後述のように加工され、半導体装置として組み立てられた後に図51に示すように個々に分離されるものである。
図40は外枠部311の中にリードフレーム305を一定のピッチで並べて形成したリードフレーム連続成形体312の展開状態の平フレーム連続成形体を示しており、図41は、その裏面を示している。この平フレーム連続成形体についても、後述の折り曲げ加工後のリードフレーム連続成形体についても、各部の構成要素等には同一符号を付している。したがって、例えば符号312は、平フレーム連続成形体と称する場合もあるし、リードフレーム連続成形体と称する場合もある。また、この明細書中では、1個単位のものをリードフレームと称しており、以下では図40の上下方向を縦方向、左右方向を横方向というものとする。また、図40中、符号313は、後述するように蓋体308を取り付ける際に金型のガイドピンを挿入するためのガイド孔を示しており、図示例では、外枠部311の上下方向の両端部に一定のピッチで並んで配置されている(図には一方の端部におけるガイド孔のみ示している)。
各リードフレーム305は、図42及び図43に1個のリードフレームを示したように、マイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3の下方に配置される平板状のシールド板部321と、該シールド板部321の周囲に配置された例えば電源用、出力用、ゲイン用の3個の端子部322〜324とが相互に間隔をあけて配置され、そのシールド板部321に連結アーム部325を介して一体の主フレーム部326がシールド板部321の一方の端部と平行に形成されており、これら主フレーム部326、シールド板部321、各端子部322〜324が全体として縦長の矩形状をなすように配置されている。
シールド板部321は、矩形状の両端部のうち、一方の端部が1箇所、他方の端部が2箇所それぞれ矩形状に切り欠かれた形状とされ、これら切欠部327内に各端子部322〜324が配置されている。
各端子部322〜324は、シールド板部321の各切欠部327よりも小さい矩形状に形成されることにより、該切欠部327内に、シールド板部321との間に一定の間隔をあけて配置されている。
主フレーム部326は、シールド板部321の一方の端部と間隔をあけてこの端部の辺に沿って配置されている。この場合、主フレーム部326は、シールド板部321のこの一方の端部における切欠部327を除く部分の長さの範囲で設けられており、切欠部327に対向する部分には、主フレーム部326から外方に屈曲状態に張り出してなる屈曲部328が主フレーム部326の一端部に連続して形成されている。そして、この屈曲部328の端部及び主フレーム部326の他方の端部に、シールド板部321の両側部と平行にそれぞれ連結アーム部325が形成され、各連結アーム部325の先端部がシールド板部321の両側部のほぼ中央位置に接続されている。また、隣接するリードフレーム305においては、主フレーム部326から延びる連結アーム部(図42の左側部に配置されている連結アーム部)325と、屈曲部328から延びる連結アーム部(図42の右側部に配置されている連結アーム部)325との長さ方向の途中位置どうしが図示例では2本の短尺のブリッジ部329によって連結状態とされている。
このように主フレーム部326に屈曲部28が連続し、これら主フレーム部326及び屈曲部328から延びる両連結アーム部325が隣接状態の両リードフレーム305間で相互に連結状態とされていることにより、図40に示すように、各リードフレーム305の一端部側に配置される導通フレーム326、屈曲部328、連結アーム部325が一列に連なった状態とされ、その両端が外枠部311に接続されている。そして、これら連結状態の導通フレーム326、屈曲部328、連結アーム部325により、各リードフレーム305の一端部側を列に沿って連結状態として外枠部311に支持する支持フレーム部331が構成される。具体的には、この支持フレーム部331には、その片側に、各リードフレーム305のシールド板部321が連結アーム部325を介して接続されるとともに、このリードフレーム305に属する1個の端子部324が支持アーム部332を介して接続され、反対側に、隣接する他の列のリードフレーム305に属する2個の端子部322,323がそれぞれ支持アーム部333を介して接続されている。
この場合、この2個の端子部322,323は、そのうちの1個(端子部322)は主フレーム部326に、他の1個(端子部323)は屈曲部328にそれぞれ接続されている。したがって、支持フレーム部331の主フレーム部326には、他の列のリードフレーム305に属する1個の端子部322が接続され、屈曲部328においては、その両側に、自身のリードフレーム305に属する端子部324と他の列のリードフレーム305に属する端子部323とが1個ずつ接続されることになる。
なお、図40及び図42にハッチングした領域は、リードフレーム305の表面側で局部的にハーフエッチングした領域を示しており、屈曲部328に接続されている支持アーム部332及び支持アーム部333における屈曲部328への接続部付近、及び支持フレーム部331とは反対側の端部におけるシールド板部321の両切欠部327に配置される両端子部322,323の内側側部がそれぞれ板厚の半分程度にハーフエッチングされることにより、他の表面よりも低い凹状部334,335とされている。
一方、このリードフレーム連続成形体312の裏面は、図41及び図43にハッチングでハーフエッチング領域を示したように、シールド板部321の大部分がハーフエッチングされている。すなわち、3個の端子部322〜324に対応するシールド板部321の隅部が矩形状に残された状態で、他の部分が板厚の半分程度までハーフエッチングされた凹状部336とされ、その残された隅部が3個の端子部322〜324とほぼ同じ形状の矩形状とされ、これら端子部322〜324及びシールド板部321の隅部の表面が外部接続面337〜340とされ、これら4個の外部接続面337〜340がリードフレーム305全体の四隅付近に配置されるようになっている。なお、各端子部322〜324の表面(支持フレーム部331とは反対側端部におけるシールド板部321の両切欠部327に配置される両端子部322,323においてはその内側側部の凹状部335を除く表面)及びこれら端子部322〜324の配置に対応するシールド板部321の隅部表面が、マイクロフォンチップ2又は制御回路チップ3に接続される内部接続面341〜344とされている。
そして、このリードフレーム連続成形体312は、図44に示すように、連結アーム部325及び支持アーム部332、支持アーム部333が、その両端部で折り曲げ変形され、支持フレーム部331は外枠部311と同一平面上に配置されるが、連結アーム部325及び支持アーム部332、支持アーム部333は、それぞれ先端に向けて下り勾配に傾斜して配置され、これらの先端に接続状態のシールド板部321と各端子部322〜324とは、支持フレーム部331よりも低い位置で同一平面上に配置される。
このように加工されたリードフレーム連続成形体312に対して、図40及び図41の鎖線で示すようにモールド樹脂体306を相互に連結状態とした一体構造のモールド樹脂成形体350が形成される。
このモールド樹脂成形体350にマイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3が搭載され、その上に蓋体308が固定されて、個々に分割されることにより、各リードフレーム305にモールド樹脂体306を一体化したパッケージ本体307と蓋体308とによりマイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3を収納した半導体装置301が構成される。本発明では、このリードフレーム連続成形体312にモールド樹脂成形体350が一体に形成された状態のものをパッケージ本体連続成形体351と称しており、複数のパッケージ本体307が相互に連結状態に形成される。
その1個ずつに分割したパッケージ本体307について構造を図45〜図47により説明すると、このパッケージ本体307のモールド樹脂体306は、マイクロフォンチップ2と制御回路チップ3とを並べることができる長さの矩形板状に形成された底板部3052と、この底板部352の周縁部から立設した周壁部353とを備える構成とされている。
この底板部352は、その裏面では、リードフレーム305における各端子部322〜324及びシールド板部321の各外部接続面337〜340を露出させた状態で、これら端子部322〜324及びシールド板部321の残りの部分を埋設している(図53参照)。また、この底板部352の表面側には、その一側部を他の部分と区画するように若干の高さの立ち上げ壁354が縦方向に沿うリブ状に形成され、その立ち上げ壁354よりも右側側部においては、上下両端部の端子部323,324の内部接続面342,343とシールド板部321の一部が露出状態とされ、また、立ち上げ壁354より左側表面では、縦方向の中央部から上半分では、シールド板部321の内部接続面344を除き、他の部分は埋設状態とされているが、中央部から下半分では、端子部322の内部接続面341とシールド板部321の下半分とが露出された状態とされ、これら露出状態の内部接続面341とシールド板部321の表面との間を区画するように若干の高さの立ち上げ壁355が形成されている。これら立ち上げ壁354,355の高さは、マイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3の高さよりは低いが、後述するダイボンド材の塗布厚さよりも大きく、マイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3の下方からダイボンド材がはみ出しても乗り越えられない程度の高さに設定される。また、シールド板部321の下半分の露出部分の側方位置には、立ち上げ壁355よりも高い棚部356が立ち上げ壁355に連続しかつ周壁部353の内側面と一体に形成されている。
そして、この底板部352の上半分のシールド板部321の大部分が樹脂に埋設されている領域がマイクロフォンチップ2を搭載する領域とされ、下半分のシールド板部321の一部が露出している領域が制御回路チップ3を搭載する領域とされている。したがって、マイクロフォンチップ2を搭載する領域は全面的に樹脂がモールドされているが、制御回路チップ3を搭載する領域は、シールド板部321の一部が露出しており、この露出したシールド板部321の上に制御回路チップ3が固定されるようになっている。また、この制御回路チップ3が搭載される領域に接近して形成される棚部356は、底板部352の一部を隆起させ、周壁部353に囲まれた内部空間の容積を小さくするように機能している。
そして、この底板部352の上に、マイクロフォンチップ2と制御回路チップ3とがダイボンド材357,358によってそれぞれ固定され、底板部352の四隅に露出状態とされている端子部322〜324及びシールド板部321の各内部接続面341〜344にボンディングワイヤ359によって接続されている(図51及び図52参照)。この場合、マイクロフォンチップ2を固定するダイボンド材357は絶縁性樹脂によって構成されるが、制御回路チップ3を固定するダイボンド材358は導電性樹脂によって構成される。
一方、周壁部353は、全体としては角筒状に形成され、リードフレーム305のシールド板部321を埋設している底板部352の周縁部から上方に向けて立設されている。そして、周壁部353の中に、両端部で折り曲げられて傾斜した状態の連結アーム部325及び各端子部322〜324の支持アーム部332及び支持アーム部333がそれぞれ埋設されており、主フレーム部326の表面が周壁部353の上端面に露出している。
なお、モールド樹脂成形体350としては、主フレーム部326に連続する屈曲部328の表面も周壁部353の外側で露出しているが、後述するようにダイシング加工によって切断される。
このように構成したパッケージ本体307に被せられる蓋体308も、リードフレーム305と同様に、銅材等の導電性金属材料からなる帯状金属板を加工することにより、複数個並べられた状態で形成され、後述するようにパッケージ本体307に組み合わせた後に、個々に分離されるものである。図48に蓋体308を一定のピッチで並べて形成した連続成形体361を示している。この連続成形体361では、各蓋体308は、外枠部362との間又は隣接する蓋体308相互の間が接続フレーム部363により接続され、リードフレーム305と同じピッチで縦横に並べられる。また、図40等のリードフレーム連続成形体312の場合と同様に、ガイドピンが挿入されるガイド孔313が外枠部362の両側部にリードフレーム連続成形体312と同じピッチで配列されている。
個々の蓋体308は、パッケージ本体307の周壁部353の上端面を覆う矩形の平板状に形成されており、そのほぼ中央位置に音響孔364が貫通状態に形成されている。そして、この蓋体308をパッケージ本体307に重ねると、その周縁部がパッケージ本体307の周壁部353の上端面に当接して、パッケージ本体307の底板部352と蓋体308とが対向し、これらパッケージ本体307の底板部352、周壁部353及び蓋体308により囲まれた内部空間365が半導体チップ収納空間とされ、その内部空間365が蓋体308の音響孔364によって外部に連通させた状態とされる構成である。
この場合、これらパッケージ本体307と蓋体308とは、パッケージ本体307の周壁部353の上端面に蓋体308の下面が導電性接着剤366によって固着されるようになっており、パッケージ本体307の周壁部353の上端面に露出しているリードフレーム305の主フレーム部326が導電性接着剤366を介して蓋体308と電気的接続状態とされる。したがって、これらパッケージ本体307に蓋体308を固着してなるパッケージ304は、蓋体308からリードフレーム305のシールド板部321の間が電気的接続状態となって内部空間365内のマイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3を囲った状態とするのである。
次に、このように構成される半導体装置301の製造方法について説明する。
まず、リードフレーム連続成形体312となる帯状金属板の必要な個所にマスキングをしてエッチング処理することにより、図40に示す表面側のハッチング領域及び図41に示す裏面側のハッチング領域をそれぞれ板厚の半分程度までハーフエッチングする。そして、エッチング加工によって外形を成形し、外枠部311の内側に展開状態のリードフレーム(平フレーム連続成形体)305を形成する。この状態では、図40及び図41に示すように、外枠部311の内側に、主フレーム部326、屈曲部328、連結アーム部325が連続した支持フレーム部331が横一列状態に形成され、この支持フレーム部331により一端部が支持された状態に展開状態のリードフレーム305が形成される。また、このエッチング加工時に外枠部311のガイド孔313も成形しておく。
この後、連結アーム部325及び各端子部322〜324の支持アーム部332及び支持アーム部333をプレスによって曲げ変形させることにより、支持フレーム部331に対してシールド板部321及び端子部322〜324を押し下げた状態とする。このプレス加工は図49に示すようなプレス金型を使用して行われる。この図49には、右半分に連結アーム部325の折り曲げ部、左半分に支持アーム部333の折り曲げ部を示している。すなわち、上型371と下型372に、それぞれ傾斜面371a,371b,372a,372bを形成しておき、これら傾斜面によって連結アーム部325又は支持アーム部333を挟みながら両端部を折り曲げる。この場合、連結アーム部325や支持アーム部333が金型表面で円滑に変形できるように、上型371の曲げ部に対応する部分に若干の突出部373が形成され、これら突出部373の間の傾斜面371a,372aの中間部分では連結アーム部325や支持アーム部333と上型371との間に隙間ができるように形成されている。支持アーム部332の場合も同様に上型371と下型372とにより挟みながら折り曲げる。
これら連結アーム部325及び支持アーム部332、支持アーム部333のプレス加工は曲げ加工であり、これらの先端位置が、平面状に展開されている状態から曲げ変形後には基端部方向にそれぞれスライドするので、連結アーム部325の先端のシールド板部321及び支持アーム部332又は支持アーム部333の先端の端子部322〜324は、金型面上でスライドできるように支持される。
このようにしてエッチング加工及びプレス加工により外形の成形、曲げ加工等が施された状態が図42及び図43に示す状態であり、この状態で各リードフレーム305が一定のピッチで縦横に並べられた状態に形成される。
次いで、このように成形したリードフレーム305の連続成形体312を射出成形金型内に配置し、各リードフレーム305を埋設するように樹脂を射出成形してモールド樹脂体306を成形する。
図50はプレス成形した後の1個のリードフレーム305を射出成形金型内に配置した状態を示しており、上型381と下型382との間にモールド樹脂が注入されるキャビティ383が形成されている。この場合、前述したように、連続成形体312における隣接する各リードフレーム5の全体を連結した状態にモールド樹脂成形体350(図40及び図41参照)が成形されるようになっており、射出成形金型は、その上型381と下型382とによりリードフレーム連続成形体312の外枠部311を隙間なく挟持し、その内側の各リードフレーム305全体を一括して覆うように広いキャビティ383が形成される。
また、この射出成形金型内にリードフレーム305を配置して型締めした状態においては、シールド板部321及び各端子部322〜324の4個の外部接続面337〜340が下型382のキャビティ面に接触し、シールド板部321の表面側の各内部接続面341〜344、シールド板部321の露出部分、及び支持フレーム部331における主フレーム部326及び屈曲部328の上面がそれぞれ上型381のキャビティ面に接触した状態とされる。この場合、シールド板部321及び各端子部322〜324の外部接続面337〜340及び内部接続面341〜344の両面に金型381,382が接触することにより、これらシールド板部321及び端子部322〜324が両金型381,382の間で挟持された状態に保持され、また、これらシールド板部321及び端子部322〜324の外部接続面337〜340と、主フレーム部326及び屈曲部328の上面とが金型に押圧接触するように、連結アーム部325及び支持アーム部332、支持アーム部333がわずかに撓ませられた状態に配置される。
このようにして各リードフレーム305を射出成形金型内に配置して樹脂をモールドすると、周壁部353の部分を連続状態としたモールド樹脂成形体350が各リードフレーム305に一体に成形された状態となる。その後、モールド樹脂成形体350の各底板部352の上にマイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3をダイボンド材357,358により固着し、底板部352四隅に露出している端子部322〜324及びシールド板部321の各内部接続面341〜344にボンディングワイヤ359によって接続状態とする。
一方、蓋体308についても、帯状金属板をエッチング加工して外形を成形することにより、図48に示すように、外枠部362の中で接続フレーム部363により相互に接続状態とされた蓋体308の連続成形体361を形成しておく。また、このときのエッチング加工によって外枠部362のガイド孔313も成形される。このガイド孔313はリードフレーム305のガイド孔313と同じ位置に、同じピッチで形成される。
このようにしてリードフレーム305にモールド樹脂成形体350を一体化させたパッケージ本体連続成形体351及び蓋体連続成形体361をそれぞれ製作した後、各蓋体308の周縁部をモールド樹脂成形体350の周壁部353の上端面に導電性接着剤366を介して固着する。このとき、蓋体連続成形体361及びリードフレーム連続成形体312の各外枠部311,362のガイド孔313にピンを挿入した状態とすることにより、両者が位置合わせされる。この状態では、各リードフレーム305は、隣接するリードフレーム305に支持フレーム部331によって列毎に連結状態とされているとともに、これらを一括してモールド樹脂成形体350が覆っていることにより、パッケージ本体307としては複数個が縦横に連なった状態となっており、蓋体308もリードフレーム305と同様に接続フレーム部363によりリードフレーム305と同じピッチで複数個が連結状態とされている。
そこで、これらリードフレーム連続成形体312、モールド樹脂成形体350、及び蓋体連続成形体361をダイシング加工によって同時に切断しながら個々の半導体装置301に切り離す。
このダイシング加工は、図40及び図41に所定の幅の切断ラインPを示したように、リードフレーム305の列に沿う方向においては、横一列に配置される支持フレーム部331における主フレーム部326の外側、具体的には主フレーム部326と屈曲部328との連結部分から屈曲部328の外縁までの間の幅で列に沿って切断することになる。この切断により、主フレーム部326に接続されていた隣接する列のリードフレーム305に属する支持アーム部333の基端部が切り離され、また、屈曲部328と主フレーム部326とが分離されて、該屈曲部328に一体の支持アーム部332も切断され、この支持アーム部332に接続状態の端子部324が主フレーム部326から分離して独立状態とされる。
この場合、支持アーム部332における屈曲部328への接続部付近の表面がハーフエッチングされて凹状部334とされているから、その凹状部334に樹脂が充填されており、この接続部に接近した位置でダイシング加工したとしても、支持アーム部332の切断エッジは確実にモールド樹脂体306内に埋設した状態とすることができる。
この凹状部334がない場合には、屈曲部328の内側の支持アーム部332の折り曲げ部を切断することになり、その切断位置が屈曲部328に接近するほど、支持アーム部332の切断エッジがモールド樹脂体306の表面に露出し易く、わずかな寸法誤差でバリ状に露出するおそれがある。これを避けるには、屈曲部328を主フレーム部326からさらに離間させることにより支持アーム部332を長くして、その支持アーム部332の途中位置を切断すればよいが、その分、スペースに無駄が生じ、材料ロスが増えることになる。この実施形態のリードフレーム305においては、凹状部334を形成したことにより、例えば図47(c)に矢印でダイシング位置を示したように、屈曲部328に接近した位置で支持アーム部332を切断することが可能になり、材料の無駄を少なくすることができる。
一方、リードフレーム305の列に直交する方向のダイシング加工においては、隣接するリードフレーム305で連結状態となっている両連結アーム部325の間で切断され、これら連結アーム部325が分離されて、個々のパッケージ304に形成される。
そして、この列方向及びその直交方向に沿う両ダイシング加工により、パッケージ304の周壁部353の外縁が形成され、平面視矩形状のパッケージ304を得ることができる。
このようにして製造した半導体装置301は、表面実装型であり、その裏面に露出している各端子部322〜324及びシールド板部321の外部接続面337〜340を基板にはんだ付けすることにより実装される。この場合、半導体装置301は、図51及び図52に示すように、底板部352内に埋設されているシールド板部321がマイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3の下方に配置され、このシールド板部321の内部接続面344にマイクロフォンチップ2が接続され、シールド板部321に連結アーム部325を介して一体の主フレーム部326が周壁部353の上端面で導電性接着剤366を介して蓋体308に接続され、その蓋体308がマイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3の上方を覆った状態としている。したがって、マイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3は、その周囲をシールド板部321及び蓋体308によって囲まれた状態となり、このシールド板部321の外部接続面340が基板を介して接地状態とされることにより、マイクロフォンチップ2及び制御回路チップ3を外部磁界からシールドすることができる。
この半導体装置301において、周壁部353の上端面に露出される主フレーム部326とシールド板部321とを連結状態としている連結アーム部325は、折り曲げ形成されるため、連結アーム部325を折り曲げる前の展開した状態では、主フレーム部326とシールド板部321との距離は連結アーム部325の展開長さに相当する寸法に広げられた状態となっており、連結アーム部325を折り曲げ形成することにより、シールド板部321は平面的には主フレーム部326に接近することになる。この半導体装置301では、その主フレーム部326がパッケージ本体307の一端部にのみ設けられ、他方の端部には形成されていないため、この他方の端部においては、そのような展開長さを見込んでおく必要がなく、その分、シールド板部321を隣接する列の支持フレーム331の近くまで広く形成しておくことが可能であり、この広いシールド板部321によりシールド効果を高めるとともに、リードフレーム連続成形体312全体の面積に比べて大きいパッケージサイズのものを形成することができる。
また、前述したように支持アーム部332における屈曲部328への接続部付近に凹状部334を形成して、ダイシング加工位置を屈曲部328に接近して配置し、さらに、連結アーム部325を隣接するリードフレーム305で連結状態としてピッチを小さくしたことからも、材料の使用効率を高くすることができる。
すなわち、この半導体装置301は、リードフレーム連続成形体312全体の面積に無駄が少なく、材料の使用効率が高いため、コストの低減を図ることができるものである。
この第10実施形態においても、音響孔を蓋体でなくパッケージ本体の底板部に形成するようにしてもよく、その場合、モールド樹脂によって貫通孔の周囲を囲むように筒状に壁を設けることにより、ダイボンド材が貫通孔に流れ込まないようにするとよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能であり、本発明は上記実施形態で述べた構造に限定されるものではない。
例えば、上記実施形態では半導体装置としてマイクロフォンパッケージに適用した例を示したが、マイクロフォン以外にも、圧力センサ、加速度センサ、磁気センサ、流量センサ、風圧センサ、超音波センサ等にも適用することが可能である。この場合、上記実施形態のマイクロフォンにおいては、音響孔のような内部空間と外部とを連通させる連通孔が必要であったが、センサの種類によっては連通孔が不要になる場合や、流量センサのように二つの連通孔が必要になる場合がある。
また、マイクロフォンパッケージに適用する場合でも、第10実施形態で示した連続成形体とする場合に、各パッケージとも同じ仕様にして一つずつ分割したが、例えば隣接する4個のパッケージ本体について、内部に収納するマイクロフォンチップの感度を異なるものとし、これら4個を連結状態として一つのユニットとして分割形成することにより、指向性を有するマイクロフォンとすることもできる。
また、前記端子部は、各実施形態では4端子の構成とし、例えば電源用、出力用、ゲイン用、接地用にそれぞれ供されるようにしたが、少なくとも電源用、出力用、接地用の端子部があればよい。その場合、接地用の端子部を2個設けるようにしてもよい。また、内部に収納される半導体チップによっては端子数が実施形態のものより増えることもある。半導体チップの数も必ずしも2個に限らない。
また、シールド板部における外部グランド接続用の端子部を、その周囲をハーフエッチングすることにより形成したが、エンボス加工、コイニング加工等により形成してもよい。
また、リードフレームの外形の成形をエッチング加工によって行うようにしているが、プレスによって打ち抜き成形してもよい。また、シールド板部の内部接続面を内部に露出させる位置を図に示すように他の端子部と均等に配置しているが、シールド板部上であれば、図に示す位置でなくてもよい。
一方、支持アーム部に連結された端子部については、上記実施形態では支持アーム部から端子部まで同じ厚さに形成したが、支持アーム部の裏面をハーフエッチングして端子部よりも薄肉に形成してもよい。その場合、支持アーム部の全体ではなく、端子部との接続部分を局所的にハーフエッチングするようにしてもよい。
また、前記シールド板部及び各端子部の外部接続面は、各実施形態では4端子の構成とし、例えば電源用、出力用、ゲイン用、接地用にそれぞれ供されるようにしたが、少なくとも電源用、出力用、接地用の接続面があればよい。その場合、接地用の接続面を2個設けるようにしてもよい。また、内部に収納される半導体チップによっては端子数が実施形態のものより増えることもある。半導体チップの数も必ずしも2個に限らない。
さらに、図4に示す例では、モールド樹脂体を成形するための射出成形金型に端子部15を嵌合する凹部54を形成したが、凹部がない金型で成形することはかまわない。
さらに、図5に示す例では、モールド樹脂体を成形するための射出成形金型に端子部15を嵌合する凹部54を形成したが、凹部がない金型で成形することはかまわない。
さらに、上記第1実施形態の図3等で示したプレス金型では、上型を一体構造として、連結アーム部及び支持フレーム部を曲げ成形しながら、その下降位置でリードフレーム全体を挟み込む構成としたが、主フレーム部に対してシールド板部を押し下げることができる構成であれば、主フレーム部を押さえる押さえ型に対して、連結アーム部等の成形のためのパンチ型とを独立して駆動する構成としてもよい。
また、本発明の曲げ加工においては、連結アーム部と支持アーム部とを同時に加工してもよいし、最初に支持アーム部のみを曲げ加工し、その後に連結アーム部を曲げ加工するようにしてもよい。その場合、二つの加工相互の誤差を小さくするために、両曲げ加工の後に調整のための型押し工程を設けてもよい。
さらに、蓋体も、平板状のものだけでなく、若干の絞り加工を施すようにしてもよい。
また、パッケージ本体に導電性接着剤を塗布して蓋体を接着したが、パッケージ本体に接着シートを貼り付けて蓋体を接着する構成としてもよい。
また、パッケージ本体に導電性接着剤を塗布して蓋体を接着したが、パッケージ本体に接着シートを貼り付けて蓋体を接着する構成としてもよい。
さらに、パッケージ本体連続成形体に蓋体連続成形体を導電性接着剤を介して固着する場合、パッケージ本体連続成形体の周壁部を上方に向け、その上端面に導電性接着剤を塗布して蓋体連続成形体を重ねる方法としてもよいし、逆に、蓋体連続成形体を裏返し状態で配置し、各蓋体の周縁部に導電性接着剤を塗布して、その上に裏返し状態のパッケージ本体連続成形体を重ねる方法としてもよい。後者の場合、導電性接着剤が周壁部から底板部に垂れることを確実に防止できる。
1…半導体装置、2…マイクロフォンチップ(半導体チップ)、3…制御回路チップ(半導体チップ)、4…パッケージ、5…リードフレーム、6…モールド樹脂体、7…パッケージ本体、8…蓋体、9…接続フレーム部、11…主フレーム部、12…連結アーム部、13…シールド板部、14…支持アーム部、15…端子部、16…横フレーム部、17…縦フレーム部、18…凹部、19…屈曲部、20…凹部、21…端子部、31…底壁部、32…周壁部、33…開口部、35…フランジ部、41…音響孔、42…内部空間、56…接続フレーム部、61…リードフレーム、62…スリット、63…パッケージ本体、64…モールド樹脂体、65…リブ、71…連結アーム部、72…孔、73…幅広部、75…連結アーム部、76…屈曲部、81…フランジ部、82…周壁部、85…リードフレーム、86…ブリッジ部、91…リードフレーム、92…下孔、93…突起部、99…モールド樹脂体、100…音響孔、101…筒状壁、102…パッケージ本体、103…パッケージ、104…蓋体、105…半導体装置、110…半導体装置、111…パッケージ、112…パッケージ本体、113…リードフレーム、114…シールド板部、115…モールド樹脂体、116…窓穴部、117…小孔、118…音響孔、119…壁、
201…半導体装置、204…パッケージ、205…リードフレーム、205a…平フレーム部材、206…モールド樹脂体、207…パッケージ本体、208…蓋体、209…接続フレーム部、211…主フレーム部、212…連結アーム部、212d,212e…折り曲げ部、213…シールド板部、214…支持アーム部、215…端子部、216…横フレーム部、217…縦フレーム部、218…凹部、219…屈曲部、220…切欠部、221…端子部、231…底壁部、232…周壁部、233…開口部、234…ボンディングワイヤ、235…フランジ部、241…音響孔、242…内部空間、256…接続フレーム部、285…リードフレーム、286…ブリッジ部、291…リードフレーム、292…下孔、293…突起部、295…リードフレーム、295a…平フレーム部材、296…連結アーム部、297…スリット、296d,296e…折り曲げ部、
301…半導体装置、304…パッケージ、305…リードフレーム、306…モールド樹脂体、307…パッケージ本体、308…蓋体、311…外枠部、312…リードフレーム連続成形体(平フレーム連続成形体)、313…ガイド孔、321…シールド板部、322〜324…端子部、325…連結アーム部、326…主フレーム部、328…屈曲部、329…ブリッジ部、331…支持フレーム部、332…支持アーム部、333…支持アーム部、334〜336…凹状部、337〜340…外部接続面、341〜344…内部接続面、350…モールド樹脂成形体、351…パッケージ本体連続成形体、352…底板部、353…周壁部、354,355…立ち上げ壁、356…棚部、361…蓋体連続成形体、362…外枠部、363…接続フレーム部、364…音響孔、365…内部空間、366…導電性接着剤、
P…切断ライン

Claims (26)

  1. 半導体装置用パッケージ本体における箱型のモールド樹脂体の周壁部から底壁部にかけて埋設されるリードフレームを形成するための平フレーム部材であって、
    前記モールド樹脂体における周壁部の上端面に露出される主フレーム部と、
    該主フレーム部に連結アーム部を介して平面状に連結されたシールド板部とが備えられるとともに、
    前記主フレーム部に、その一部を屈曲させるように外方に張り出させてなる屈曲部と、該屈曲部の内側に形成される凹部内から主フレーム部の内方に突出する支持アーム部と、該支持アーム部の先端に接続された端子部とが形成されていることを特徴とするリードフレーム用平フレーム部材。
  2. 前記連結アーム部が複数設けられるとともに、
    これら連結アーム部の両端部に折り曲げ予定部が配置され、各連結アーム部における前記主フレーム部側の折り曲げ予定部どうし及び前記シールド板部側の折り曲げ予定部どうしが、相互に平行な線上にそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項1記載のリードフレーム用平フレーム部材。
  3. 前記連結アーム部は、前記主フレーム部と前記シールド板部との対向縁部に並んで配置されていることを特徴とする請求項2記載のリードフレーム用平フレーム部材。
  4. 前記連結アーム部は、前記シールド板部を介して線対称位置にそれぞれ設けられるとともに、各連結アーム部は、前記シールド板部及び前記主フレーム部への接続部が、これらの対向縁部であって相互の対向位置からずれた位置に設けられていることを特徴とする請求項3記載のリードフレーム用平フレーム部材。
  5. 請求項1記載のリードフレーム用平フレーム部材が複数連結状態に形成された平フレーム連続成形体であって、
    前記主フレーム部は、前記リードフレームの一端部に配置されるように形成され、隣接状態で列をなす各平フレーム部材の列毎に、該列に沿って前記主フレーム部を連結状態としてなる支持フレーム部が形成され、前記屈曲部は、前記主フレームに対して前記列の長さ方向と直交する方向に張り出されていることを特徴とする平フレーム連続成形体。
  6. 請求項1記載のリードフレーム用平フレーム部材を用いて製作した半導体装置用リードフレームであって、前記連結アーム部及び前記支持アーム部が折り曲げ変形され、前記シールド板部及び前記端子部が前記主フレーム部に対して押し下げられた状態とされていることを特徴とする半導体装置用リードフレーム。
  7. 前記連結アーム部は折り曲げとともに伸び変形されていることを特徴とする請求項6記載の半導体装置用リードフレーム。
  8. 請求項2から4のいずれか一項に記載のリードフレーム用平フレーム部材を用いて製作した半導体装置用リードフレームであって、前記連結アーム部が前記折り曲げ予定部で折り曲げ変形されることによりこれら折り曲げ部の間の中間部が傾斜して配置されているとともに、前記支持アーム部が折り曲げ変形され、前記シールド板部及び前記端子部が前記主フレーム部に対して押し下げられた状態とされていることを特徴とする半導体装置用リードフレーム。
  9. 請求項5記載の平フレーム連続成形体を用いて製作したリードフレーム連続成形体であって、前記連結アーム部及び前記支持アーム部が折り曲げ変形され、前記シールド板部及び前記端子部が前記主フレーム部に対して押し下げられた状態とされていることを特徴とするリードフレーム連続成形体。
  10. 請求項1記載のリードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、
    前記主フレーム部に対して前記連結アーム部及び前記支持アーム部を変形させながら前記シールド板部及び前記端子部を押し下げることを特徴とする半導体装置用リードフレームの製造方法。
  11. 前記連結アーム部を変形させる際に、該連結アーム部を折り曲げ変形とともに伸び変形させることを特徴とする請求項10記載の半導体装置用リードフレームの製造方法。
  12. 請求項2から4のいずれか一項に記載のリードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用リードフレームを製造する方法であって、
    前記主フレーム部に対して前記連結アーム部の前記折り曲げ予定部を折り曲げ変形させながら前記中間部を傾斜させることにより前記シールド板部を押し下げ、かつ、前記支持アーム部を折り曲げ変形させながら前記端子部を押し下げることを特徴とする半導体装置用リードフレームの製造方法。
  13. 請求項9記載のリードフレーム連続成形体に樹脂をモールドして前記底板部及び周壁部を備えるパッケージ本体を連続状態で形成してなるパッケージ本体連続成形体であって、前記周壁部の上端面に前記主フレーム部が露出するとともに、前記底板部の上面に、前記端子部の上面の少なくとも一部ずつが露出し、前記底板部の下面に、前記端子部及び前記シールド板部の下面の少なくとも一部ずつが露出していることを特徴とするパッケージ本体連続成形体。
  14. 請求項2に記載のリードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用パッケージ本体を製造する方法であって、
    前記主フレーム部に対して前記連結アーム部及び前記支持アーム部を変形させながら前記シールド板部及び前記端子部を押し下げた後、前記主フレーム部の上面及び前記端子部の両面を少なくとも一部ずつ露出させた状態として前記モールド樹脂体を成形し、該モールド樹脂体の周縁から突出する前記主フレーム部の屈曲部を分離するように切断することを特徴とする半導体装置用パッケージ本体の製造方法。
  15. 前記連結アーム部を変形させる際に、該連結アーム部を折り曲げ変形とともに伸び変形させることを特徴とする請求項14記載の半導体装置用パッケージ本体の製造方法。
  16. 請求項2から4のいずれか一項に記載のリードフレーム用平フレーム部材を用いて半導体装置用パッケージ本体を製造する方法であって、
    前記連結アーム部の前記折り曲げ予定部を折り曲げ変形させながら前記中間部を傾斜させることにより、前記主フレーム部に対して前記シールド板部を押し下げ、かつ、前記支持アーム部を折り曲げ変形させながら前記端子部を押し下げた後、前記主フレーム部の上面及び前記端子部の両面を少なくとも一部ずつ露出させた状態として前記モールド樹脂体を成形し、該モールド樹脂体の周縁から突出する前記主フレーム部の屈曲部を分離するように切断することを特徴とする半導体装置用パッケージ本体の製造方法。
  17. 請求項13記載のパッケージ本体連続成形体を切断して半導体装置用パッケージ本体を製造する方法であって、前記周壁部の外周縁を切断する際に前記支持アーム部における前記屈曲部への接続部を経由して前記列の長さ方向に切断する工程を有することを特徴とする半導体装置用パッケージ本体の製造方法。
  18. 半導体チップを搭載する底壁部及び該底壁部の周縁部から立設した周壁部を備える箱型のモールド樹脂体にリードフレームの少なくとも一部が埋設されてなり、該リードフレームが、前記周壁部の上端面に露出した主フレーム部と、該主フレーム部から前記周壁部内を経由して垂れ下がる連結アーム部と、これら連結アーム部の下端から延びて前記底壁部内に埋設されたシールド板部とを備えている半導体装置用パッケージ本体であって、
    前記リードフレームは、前記連結アーム部が前記主フレーム部から前記シールド板部に向けて曲げ変形させられているとともに、前記周壁部において前記主フレーム部の一部が分断され、その分断された間から前記周壁部内を経由して垂れ下がる支持アーム部と、該支持アーム部の下端に接続された端子部とが形成され、
    該端子部は、前記底壁部の両面に少なくとも一部ずつ露出していることを特徴とする半導体装置用パッケージ本体。
  19. 半導体チップを搭載する底壁部及び該底壁部の周縁部から立設した周壁部を備える箱型のモールド樹脂体にリードフレームの少なくとも一部が埋設されてなり、該リードフレームが、前記周壁部の上端面に露出した主フレーム部と、該主フレーム部に上端が接続され前記周壁部内を経由して垂れ下がる複数の連結アーム部と、これら連結アーム部の下端から延びて前記底壁部内に埋設されたシールド板部とを備えている半導体装置用パッケージ本体であって、
    前記リードフレームは、前記連結アーム部の両端部で折り曲げ変形されていることにより中間部が傾斜して配置されているとともに、各連結アーム部における前記主フレーム部側の折り曲げ部どうし及び前記シールド板部側の折り曲げ部どうしが、相互に平行な線上にそれぞれ配置され、
    前記周壁部において前記主フレーム部の一部が分断され、その分断された間から前記周壁部内を経由して垂れ下がる支持アーム部と、該支持アーム部の下端に接続された端子部とが形成され、
    該端子部は、前記シールド板部に形成した切欠部内に配置され、前記底壁部の両面に少なくとも一部ずつ露出していることを特徴とする半導体装置用パッケージ本体。
  20. 前記接続部は、前記主フレーム部における前記シールド板部との対向縁部に並んで配置されていることを特徴とする請求項19記載の半導体装置用パッケージ本体。
  21. 前記連結アーム部は、前記シールド板部を介して線対称位置にそれぞれ設けられるとともに、各連結アーム部は、前記シールド板部及び前記主フレーム部への接続部が、これらの対向縁部であって相互の対向位置からずれた位置に設けられ、これら両接続部間を連結する中間部が、その両端部で折り曲げ変形されていることにより、傾斜して配置されていることを特徴とする請求項19記載の半導体装置用パッケージ本体。
  22. 請求項13記載のパッケージ本体連続成形体の各底板部上に半導体チップを搭載するとともに、前記周壁部の上面に導電性接着剤を介して前記蓋体を固着した後、前記周壁部の外周縁を切断することにより半導体装置を製造する方法であって、前記周壁部の外周縁を切断する際に前記支持アーム部における前記屈曲部への接続部を経由して前記列の長さ方向に切断する工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 請求項18から21のいずれか一項に記載の半導体装置用パッケージ本体と、該半導体装置用パッケージ本体の前記周壁部の上端面に該周壁部に囲まれた内部空間を覆うように固着される蓋体とを備え、
    該蓋体が導電性材料からなることを特徴とする半導体装置用パッケージ。
  24. 請求項23記載の半導体装置用パッケージにおける前記底壁部の上に、前記シールド板部の上方に配置されるように半導体チップが搭載されていることを特徴とする半導体装置。
  25. 請求項24に記載の半導体装置を用いて構成したマイクロフォンパッケージであって、
    前記半導体チップがマイクロフォンチップであり、前記蓋体又は前記パッケージ本体のいずれかに、内部空間に連通する音響孔が形成されていることを特徴とするマイクロフォンパッケージ。
  26. 前記パッケージ本体の底板部に、前記シールド板部の一部が前記モールド樹脂体に形成した窓穴部から露出されるとともに、その露出部分にシールド板部を貫通する複数の小孔が形成され、これら小孔により前記音響孔が構成されていることを特徴とする請求項25記載のマイクロフォンパッケージ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2011099356A1 (ja) * 2010-02-10 2011-08-18 株式会社村田製作所 パッケージ部品
JP2012094704A (ja) * 2010-10-27 2012-05-17 Ricoh Co Ltd 半導体パッケージ
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