[go: up one dir, main page]

JP2010001588A - 低率混紡糸の製造方法 - Google Patents

低率混紡糸の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010001588A
JP2010001588A JP2008162791A JP2008162791A JP2010001588A JP 2010001588 A JP2010001588 A JP 2010001588A JP 2008162791 A JP2008162791 A JP 2008162791A JP 2008162791 A JP2008162791 A JP 2008162791A JP 2010001588 A JP2010001588 A JP 2010001588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blended
rate
yarn
sliver
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008162791A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Shibata
敏彦 柴田
Hideaki Kobayashi
小林  秀章
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP2008162791A priority Critical patent/JP2010001588A/ja
Publication of JP2010001588A publication Critical patent/JP2010001588A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

【課題】低率の混紡糸でありながら、均質な混紡であって、混紡素材の性能が糸全体に斑なく発揮され、品質面、価格面でも有利な低率混紡糸を提供する。
【解決手段】メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5質量%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を製造するに際し、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバー又は粗糸とし、打綿工程、梳綿工程、練条工程又はギル工程にて設定の低混紡率になるように前記スライバー又は粗糸を供給して混合した後、紡績工程を通すことによって、低率混紡糸を製造する。
【選択図】なし

Description

本発明は、合成繊維主体の混紡素材の混紡率が5質量%以下の低率混紡糸の製造方法に関する。
従来より、アクリル繊維等の合成繊維の混紡紡績糸は、合成繊維に、混紡素材である収縮性の異なる他の合成繊維やウール等の天然繊維を、原綿の段階で混合し、ローラーカードでスライバーとした後、通常の紡績工程を通して作成されるか、或いはスライバーの段階でギルで混合した後、通常の紡績工程を通して作成され、一般的には混紡素材の混紡率は、他の合成繊維の場合は30〜40質量%、天然繊維の場合は10〜60質量%である。
原綿の段階で混合する場合は、それぞれの繊維の原綿をホッパーラチス上に計量して重ね合わせ、ホッパーミキサーへ供給し開綿と混綿を行って混合して、次の工程へ送られるが、原綿段階の混綿では投入する原綿の形態によって混紡斑が発生し、また混紡斑の発生は不可避のものである。
近年、合成繊維と、静電性繊維に代表される高機能繊維やカシミヤに代表される高価格な天然繊維との混紡糸の需要が高まり、しかも高機能繊維や天然繊維が低率の混紡率の混紡糸が求められ、従来の混紡方法では、混綿斑が多く、均質な低率混紡糸を得ることが困難であった。また、低率混紡を安定させるため、予めメイン素材の一部と混紡素材とを混綿、開綿した種綿を作成し、種綿を混綿する方法も提案されているが、混紡率の調整が困難で、混紡ミスを起こし易いという問題があった。
例えば、特許文献1には、アクリル繊維と導電糸の低率混紡糸が開示されているが、混紡率を10%程度とすることは示されているものの、その製造方法については具体的に示されいない。また、特許文献2には、色相、収縮率の異なるスライバーを練条工程で引き揃えた後、通常の紡績工程を通してなる紡績糸が示されているものの、混紡率を特定の低率の範囲とすることや具体的な製造方法については示されいない。
特開2003−96619号公報 特開2004−131902号公報
本発明の目的は、低率の混紡糸でありながら、均質な混紡であって、混紡素材の性能が糸全体に斑なく発揮され、品質面、価格面でも有利な低率混紡糸を得ることにある。
本発明の要旨は、メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5質量%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を製造するに際し、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバー又は粗糸とし、打綿工程、梳綿工程、練条工程又はギル工程にて設定の低混紡率になるように前記スライバー又は粗糸を供給してメイン素材と混合した後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸の製造方法、にある。
より具体的には、本発明は、メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を短綿紡にて製造するに際しては、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれる粗糸とし、混打綿工程にてラップ巻き取り時に用いるリッキング防止用巻き込み篠に前記粗糸を用い、設定の低混紡率になる粗糸本数を打綿機で形成されたメイン素材のラップに巻き込み、梳綿機にてスライバーとした後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸の製造方法、
メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を短綿紡にて製造するに際しては、メイン素材をシュート給綿方式によりフラットカードに供給してスライバーを作成すると共に、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれる粗糸とし、前記粗糸を設定の低混紡率になる粗糸本数供給して練条機にてメイン素材のスライバーと混合した後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸の製造方法、
メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を梳毛紡にて製造するに際しては、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバーとすると共に、メイン素材の合成繊維を開綿機、混綿機、ローラーカードを通してスライバーとし、ギルにて前記混紡素材のスライバーを設定の低混紡率になるスライバー本数供給してメイン素材と混合した後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸を製造方法、にある。
本発明によれば、混紡素材を低率に混紡しながら、糸の長手方向に均質に混紡され、混紡素材の性能が糸全体に斑なく発揮され、品質面、価格面でも有利な低率混紡糸を得ることができる。
通常の紡績工程は、原綿の投入(開俵)から製品梱包までの工程を含み、綿紡では開俵、開綿、混打綿、練条、精梳、練条、精紡、巻き糸、梱包の工程、短綿紡では開俵、開綿、混打綿、梳綿(フラットカード)、練条粗紡、精紡、巻き糸、梱包の工程、梳毛紡では開俵、開綿、混綿、練条、ローラーカード、ギル、粗紡、精紡、巻き糸、梱包の工程からなる。
本発明においては、メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5質量%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を製造するに際し、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバー又は粗糸とし、メイン素材の紡績における打綿工程、梳綿工程、練条工程又はギル工程にて、設定の低混紡率になるように前記スライバー又は粗糸を供給してメイン素材と混合した後、通常のそれ以降の紡績工程を通すものであり。従って、通常の紡績工程を通すとは、打綿工程で混合した場合は、打綿より以降の工程、梳綿工程で混合した場合は、梳綿より以降の工程、練条工程で混合した場合は、練条より以降の工程、ギル工程で混合した場合は、ギルより以降の工程を通すことを意味する。
本発明において、短綿紡により混紡素材の混紡率が5%以下の低率混紡糸を製造する方法においては、予め、混紡素材より、混紡素材のみからなるスライバー或いは混紡素材が50質量%以上含むメイン素材との混合物からなるスライバー又は粗糸(以下、単に混紡素材のスライバー又は粗糸という)を作成した後、混紡素材量にて混紡率を調整する。メイン素材の合成繊維は、混打綿工程より紡績を行い、打綿機を用いる工程の場合は、混打綿機上のメイン素材のラップ形成時に、混紡素材の粗糸をラップのリッキング防止用巻き込み篠として用い、メイン素材のラップの目付に対して目的の低混紡率になるよう粗糸の巻き込み本数を調整する。
本発明において、メイン素材を、混打綿機を用いずに、混綿、開繊を行った後、給綿機を経て空気輸送するシュート給綿方式によりフラットカードに供給してスライバーを作成する方法においては、フラットカード(梳綿機)に供給されたメイン素材の供給目付に対して混紡素材の粗糸を目的の低混紡率になるような本数フラットカードのフィードローラーより供給するか、または梳綿後の最初の練条工程にて総供給スライバーの量目に対して目的の低混紡率になるようにスライバー又は粗糸を供給する。
梳毛紡により混紡素材の混紡率が5%以下の低率混紡糸を製造する方法においては、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバーとすると共に、メイン素材の合成繊維を開綿機、混綿機、ローラーカードを通してスライバーとし、ギル工程でのギルにて混紡素材のスライバーを設定の低混紡率になるスライバー本数供給してメイン素材のスライバーと混合した後、通常の紡績工程を通す。
メイン素材としては、アクリル繊維、ポリエステル繊維等の合成繊維の他に、綿やウールの天然繊維がメイン素材の一部として用いられる。メイン素材の一部として、綿、麻等の天然繊維を用いる場合は、原綿段階での混綿も可能であるが、梳綿工程後の練条工程にてメイン素材と混紡することが好ましく、またメイン素材の一部として、ウールを用いる場合は、ウールを所定長にカットして原綿とし、メイン素材と混紡する。
梳毛紡にて低率混紡糸を製造する方法においては、メイン素材の合成繊維は、合成繊維の製造の際に生成される繊維が束状となった連続した繊維トウを所定長にカットし、短繊維にした原綿であってよいし、繊維トウをストレッチブレーキングマシンを用いて牽切して繊維がバリアブルにカットされた短繊維からなるスライバーであってもよい。メイン素材の合成繊維が短繊維からなる原綿である場合は、開綿工程、混綿工程より行い、ローラーカードにてスライバーを作成する。
繊維トウをストレッチブレーキングマシンを用いて牽切してスライバーとする際は、最初のギル工程にてメイン素材のスライバーの供給目付に対して目的の低混紡率になるよう混紡素材のスライバー又は粗糸を供給する。メイン素材の一部としてウールを用いる場合も、ギル工程にて供給することが好ましい。
短綿紡の場合、低率混紡糸における撚り数は、T=K√M(T:1m当たりの撚り数、M:メートル番手)にての撚り係数Kが80〜105、オープンエンド紡績の場合、低率混紡糸における撚り数は、撚り係数Kが105〜120であることが好ましい。また、短綿紡の場合或いはオープンエンド紡績の場合、メイン素材に用いる合成繊維は、単繊維繊度が0.5〜3.3dtexで、繊維長38〜51mmの範囲で定長カットされたものであることが好ましい。
梳毛紡の場合、低率混紡糸における撚り数は、撚り係数Kが60〜85が好ましい。また、メイン素材に用いる合成繊維は、単繊維繊度が0.5〜5.6dtexで、繊維長76〜127mmにバリアブルカットされたものであることが好ましいが、定長カットされたものであってもよい。
本発明において用いる混紡素材としては、例えば、アクリロニトリル系重合体に導電材を練り込んで形成した導電性繊維が挙げられるが、導電性繊維だけでなく、他の機能性繊維であってもよく、本発明によれば、低混紡率でありながら充分にそれらの機能を効率よく発揮する混紡糸を得ることができる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。なお、紡績糸中の混紡状態を評価するため、紡績糸の長手方向の任意の10箇所での糸断面における混紡素材の繊維の本数を測定した。
(実施例1)
メイン素材として、単繊維繊度1.7dtex、繊維長51mmのアクリル繊維(繊維A1)の短繊維からなる原綿97質量%を、また、混紡素材として、アクリロニトリル系重合体に導電材を練り込んで形成した単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmの導電性繊維(B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とした。予め、混紡素材の導電性繊維の原綿から0.8g/mの粗糸を8本作成し、巻き込み篠とした。メイン素材のアクリル繊維の原綿を打綿機にて10オンス/ヤード・m(310g/m)のラップを形成し、先に作成した粗糸8本を巻き込んで、フラットカードにかけ、フラットカードでラップを巻き込み篠と一緒に解除しつつスライバーを作成した後、以降通常の紡績工程を通し、紡出番手1/52Nm、撚り数690t/mの紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
(実施例2)
メイン素材として、単繊維繊度1.0dtex、繊維長38mmのアクリル繊維(繊維A1)の短繊維からなる原綿67質量%とコーマ綿(繊維A3)30質量%を、また、混紡素材として、アクリロニトリル系重合体に導電材を練り込んで形成した単繊維繊度3.3dtex、繊維長38mmの導電性繊維(繊維B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とした。予め、混紡素材の導電性繊維(繊維B)の原綿から0.45g/mの粗糸を作成した。メイン素材の2種の原綿を、それぞれ混綿及び開綿した後、シュート給綿方式のフラットカード(梳綿機)でアクリル繊維(繊維A1)の原綿をスライバーとし、さらに練条機で4.1g/mのスライバーを作成し、また、シュート給綿方式の梳綿機(フラットカード)でコーマ綿(繊維A3)をスライバーとし、さらに練条機で4.1g/mのスライバーを作成した。その後、アクリル繊維(繊維A1)のスライバー5本とコーマ綿(繊維A3)のスライバー2本と先に作成した粗糸2本を、さらに2番練条機にて混綿した後、3番練条以降は通常の紡績工程を通し、紡出番手30/1S、撚り数17.9回/吋の紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
(実施例3)
メイン素材として、単繊維繊度2.2dtex、繊維長64〜102mmのバリアブルカットのアクリル繊維(繊維A1)の短繊維からなる原綿37質量%と単繊維繊度2.2dtex、繊維長64〜102mmのバリアブルカットの収縮性アクリル繊維(繊維A2)の短繊維からなる原綿40質量%とウール(繊維A3)40質量%を、また、混紡素材として、アクリロニトリル系重合体に導電材を練り込んで形成した単繊維繊度3.3dtex、繊維長76mmの導電性繊維(繊維B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とした。予め、混紡素材の導電性繊維(繊維B)の原綿から3.0g/mのスライバーを作成した。メイン素材のアクリル繊維(繊維A1)の原綿と収縮性アクリル繊維(繊維A2)の原綿を、48:52の比率で混綿機で混綿し、開綿機及びローラーカードを通してスライバーとし、ギルで9.6g/mのスライバーを作成した。次のギルで、繊維A1の原綿と繊維A2の原綿から作成したスライバー8本と、別途作成した20g/mのウール(繊維A3)のスライバー(ウールではトップという)1本と、先に作成した導電性繊維(繊維B)の原綿からのスライバー1本とを混合し、さらにギルを通して混合した後、通常の紡績工程を通し、紡出番手1/42Nm、撚り数454t/mの紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
(実施例4)
メイン素材として、単繊維繊度2.2dtex、総繊度107ktexのアクリル繊維トウをストレッチブレキーングマシンにて牽切して得た収縮性アクリル繊維(繊維A1)の短繊維からなるスライバー(7g/m)37質量%と単繊維繊度2.2dtex、総繊度107ktexのアクリル繊維トウをストレッチブレキーングマシンにて牽切した後弛緩処理により非収縮繊維化した非収縮性アクリル繊維(繊維A2)の短繊維からなるスライバー(7.58g/m)40質量%とウール(繊維A3)のトップ(20g/m)20質量%を、また、混紡素材として、実施例4で用いたと同じ単繊維繊度3.3dtex、繊維長76mmの導電性繊維(繊維B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とした。予め、混紡素材の導電性繊維(繊維B)の原綿から3.0g/mのスライバーを作成した。梳毛紡における2番ギルで、メイン素材のアクリル繊維(繊維A1)のスライバー3本と収縮性アクリル繊維(繊維A2)のスライバー3本とウールトップ1本と、予め作成した導電性繊維(繊維B)の原綿からのスライバー1本とを混合した後、3番ギル以降は通常の紡績工程を通し、紡出番手1/42Nm、撚り数454t/mの紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
(実施例5)
メイン素材として、単繊維繊度1.15dtex、繊維長38mmのポリエステル繊維(繊維A1)の短繊維からなる原綿67質量%とコーマ綿(繊維A3)30質量%を、また、混紡素材として、実施例2で用いたと同じ単繊維繊度3.3dtex、繊維長38mmの導電性繊維(繊維B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とした。予め、混紡素材の導電性繊維(繊維B)の原綿から0.45g/mの粗糸を作成した。メイン素材の2種の原綿を、それぞれ混綿及び開綿した後、シュート給綿方式のフラットカード(梳綿機)でポリエステル繊維(繊維A1)のスライバーとし、さらに練条機で4.1g/mのスライバーを作成した。また、シュート給綿方式のフラットカード(梳綿機)でコーマ綿(繊維A3)をスライバーとし、さらに練条機で4.1g/mのスライバーを作成した。その後、ポリエステル繊維(繊維A1)のスライバー5本とコーマ綿(繊維A3)のスライバー2本と先に作成した粗糸2本を、さらに2番練条機にて混綿した後、3番練条以降は通常の紡績工程を通し、紡出番手30/1S、撚り数17.9回/吋の紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
(比較例1)
メイン素材として単繊維繊度1.7dtex、繊維長52mmのアクリル繊維(繊維A1)の短繊維からなる原綿97質量%と、また、混紡素材として、アクリロニトリル系重合体に導電材を練り込んで形成した単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmの導電性繊維(繊維B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とし、計量し展開して積層した後、混打綿機で混合してカードを通しラップを形成し、通常の紡績工程を通し、紡出番手1/52Nm、撚り数690t/mの紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
(比較例2)
メイン素材として単繊維繊度2.2dtex、繊維長64〜102mmのバリアブルカットのアクリル繊維(繊維A1)の短繊維からなる原綿37質量%と単繊維繊度2.2dtex、繊維長64〜102mmのバリアブルカットの収縮性アクリル繊維(繊維A2)の短繊維からなる原綿40質量%とウール(繊維A3)20質量%を、また、混紡素材としてアクリロニトリル系重合体に導電材を練り込んで形成した単繊維繊度3.3dtex、繊維長51mmの導電性繊維(繊維B)の短繊維からなる原綿3質量%を、紡績原料とした。アクリル繊維(繊維A1)の原綿と収縮性アクリル繊維(繊維A2)の原綿を先に計量し展開して積層した後、混綿機でローラーカードを通し、ギルで10g/mのスライバーを形成し、次のギルでこのスライバー8本とウールスライバー1本を混合し、さらにギルを通した後、通常の紡績工程を通し、紡出番手1/42Nm、撚り数454t/mの紡績糸を作成した。得られた紡績糸を用い、編地を編成して、染色仕上加工を施した。紡績性、加工性(編立て性)、紡績糸中の混紡状態、製品性状の評価、総合評価を表1に示した。
本発明の方法は、低率混紡糸の製造が容易になるものであり、品種切り替えも容易で、品質のバラツキも少ない低率混紡糸の生産が可能である。また、混紡素材が糸の長手方向及び糸の断面に均一に分散され、混紡斑といった混紡素材の性能の糸での断続部がないもである。さらに、本発明の方法は、複合機能素材の展開に有用なるもので、経済面でも有効なるものである。

Claims (4)

  1. メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5質量%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を製造するに際し、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバー又は粗糸とし、打綿工程、梳綿工程、練条工程又はギル工程にて設定の低混紡率になるように前記スライバー又は粗糸を供給してメイン素材と混合した後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸の製造方法。
  2. メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を短綿紡にて製造するに際して、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれる粗糸とし、打綿工程にてラップ巻き取り時に用いるリッキング防止用巻き込み篠に前記粗糸を用い、設定の低混紡率になる粗糸本数を打綿機で形成されたメイン素材のラップに巻き込み、梳綿機にてスライバーとした後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸の製造方法。
  3. メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を短綿紡にて製造するに際して、メイン素材をシュート給綿方式によりフラットカードに供給してスライバーを作成すると共に、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれる粗糸とし、前記粗糸を設定の低混紡率になる粗糸本数供給して練条機にてメイン素材のスライバーと混合した後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸の製造方法。
  4. メイン素材の合成繊維に混紡素材を混紡率5%以下で混紡し低率混紡の紡績糸を梳毛紡にて製造するに際して、混紡素材を混紡素材が50質量%以上含まれるスライバーとすると共に、メイン素材の合成繊維を開綿機、混綿機、ローラーカードを通してスライバーとし、ギルにて前記混紡素材のスライバーを設定の低混紡率になるスライバー本数供給してメイン素材と混合した後、通常の紡績工程を通すことからなる低率混紡糸を製造方法
    梳毛紡では、混綿の前に開綿があるようですので、上記順序にしました。
JP2008162791A 2008-06-23 2008-06-23 低率混紡糸の製造方法 Withdrawn JP2010001588A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162791A JP2010001588A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 低率混紡糸の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008162791A JP2010001588A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 低率混紡糸の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010001588A true JP2010001588A (ja) 2010-01-07

Family

ID=41583521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008162791A Withdrawn JP2010001588A (ja) 2008-06-23 2008-06-23 低率混紡糸の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010001588A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102747477A (zh) * 2012-07-05 2012-10-24 奉化市双盾纺织帆布实业有限公司 天丝混纺纱及其在涡流纺上的制备方法
CN103060984A (zh) * 2012-12-29 2013-04-24 浙江中鼎纺织有限公司 低比例闪光纤维与其他纤维均匀混纺方法
CN103774310A (zh) * 2013-12-26 2014-05-07 邓州雪阳棉品科技开发有限公司 棉下脚料/粘胶纤维赛络纺混纺纱的生产方法
CN104480595A (zh) * 2014-12-02 2015-04-01 广东兆天纺织科技有限公司 一种多功能混纺纱及其纺纱工艺
CN104975392A (zh) * 2015-07-06 2015-10-14 中原工学院 一种莫代尔纤维与粘胶纤维精梳混纺纺纱工艺
CN105316824A (zh) * 2014-07-22 2016-02-10 句容市润龙纺织品有限公司 一种抗静电腈纶纤维及其制备方法
CN105544037A (zh) * 2016-01-26 2016-05-04 安徽省无为天成纺织有限公司 一种防水耐拉伸混纺纱线
CN105714428A (zh) * 2016-04-20 2016-06-29 南通双弘纺织有限公司 一种棉型短纤维与长丝双赛络混纺纱线的纺纱方法
CN109487388A (zh) * 2018-10-12 2019-03-19 江阴芗菲服饰有限公司 石墨烯粘胶/石墨烯莫代尔交并纱线及其制备方法与面料

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102747477A (zh) * 2012-07-05 2012-10-24 奉化市双盾纺织帆布实业有限公司 天丝混纺纱及其在涡流纺上的制备方法
CN103060984A (zh) * 2012-12-29 2013-04-24 浙江中鼎纺织有限公司 低比例闪光纤维与其他纤维均匀混纺方法
CN103774310A (zh) * 2013-12-26 2014-05-07 邓州雪阳棉品科技开发有限公司 棉下脚料/粘胶纤维赛络纺混纺纱的生产方法
CN105316824A (zh) * 2014-07-22 2016-02-10 句容市润龙纺织品有限公司 一种抗静电腈纶纤维及其制备方法
CN104480595A (zh) * 2014-12-02 2015-04-01 广东兆天纺织科技有限公司 一种多功能混纺纱及其纺纱工艺
CN104975392A (zh) * 2015-07-06 2015-10-14 中原工学院 一种莫代尔纤维与粘胶纤维精梳混纺纺纱工艺
CN105544037A (zh) * 2016-01-26 2016-05-04 安徽省无为天成纺织有限公司 一种防水耐拉伸混纺纱线
CN105714428A (zh) * 2016-04-20 2016-06-29 南通双弘纺织有限公司 一种棉型短纤维与长丝双赛络混纺纱线的纺纱方法
CN109487388A (zh) * 2018-10-12 2019-03-19 江阴芗菲服饰有限公司 石墨烯粘胶/石墨烯莫代尔交并纱线及其制备方法与面料
CN109487388B (zh) * 2018-10-12 2021-03-19 江阴芗菲纺织科技有限公司 石墨烯粘胶/石墨烯莫代尔交并纱线及其制备方法与面料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010001588A (ja) 低率混紡糸の製造方法
CN201459317U (zh) 混色纺膨体纱线
CN105755622B (zh) 一种粗纱法ab纱生产工艺
CN102864543B (zh) 一种反向异捻混合二元复合纱及其制作方法及其面料
CN101377031A (zh) 一种精梳棉、绢丝、羊绒混纺纱及其加工方法
KR100832392B1 (ko) 폴리에스테르 필라멘트 및 천연섬유를 함유하는고스트레치성 혼합방적사의 제조방법
JPH02242938A (ja) 混合糸を製造する方法
CN102747483A (zh) 生产高支精梳山羊绒伴纺pva可溶性纤维制品的方法
CN109267202A (zh) 一种混纺纱线及其生产方法和应用
CN109610067A (zh) 一种涡流纺竹节包芯纱的纺制方法
CN104294435A (zh) 一种紧密赛络纺ab短纤纱的纺纱工艺
KR101031718B1 (ko) 실크와 모시 혼방사 및 그 제조방법
CN104480596A (zh) 以pet和ptt复合丝为原料的混纺纱及其制备方法
CN108060484B (zh) 一种包芯纱及其制备方法
CN106435885A (zh) 羊绒空心纱的制备工艺
CN1121518C (zh) 用棉纺设备生产阳离子涤粘绲纺纱的工艺
KR102004093B1 (ko) 항필링성이 우수한 사이로필 방적사의 제조방법
CN1330802C (zh) 竹炭粘胶纤维、纱线及其生产方法
CN215887382U (zh) 一种混色纺包芯彩瓷纱线生产装置
CN105970379A (zh) 高支精纺羊绒竹代尔混纺纱线及其制造方法
CN102733029B (zh) 一种生产高支精梳兔绒纤维制品的方法
CN115852546B (zh) 一种羊绒包芯纱的制造工艺
CN106987949A (zh) 远红外纤维/竹纤维/棉混纺纱的生产方法
CN100519858C (zh) 玉米纤维纯纺或混纺的混色纺纱线及其生产方法
JPH03206140A (ja) 空気仮撚法によるポリエステル/羊毛/導電性繊維混紡糸

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110906