JP2009294383A - 表示体及び情報印刷物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示体10は一方の面を光入射面11aとする光透過性の基材11を備え、この基材11の光入射面11aと反対の面11bには、目視による真偽の判別を可能にするレリーフ構造部12が形成されている。レリーフ構造部12は、基材11の反対の面11bに回折用の凹部(逆V字溝)121を反対の面11bに沿い予め決められたピッチdで配列し形成することにより構成される。凹部121は、基材11の反対の面11bからの深さが互いに異なる深さe1及びe2(e1>e2)の2種類の凹部を複数ずつ基材11の反対の面11bに沿い交互に配列した構成になっている。
【選択図】図1
Description
しかし、現在では、従来よりも多くの紙幣や証券、カードや商品券などに使われるとともに、商品のパッケージ等への模造品防止を目的として使われ、広く認識されるようになった。それに伴い表示体自体の模造品も発生し、よりセキュリティの高い表示体が求められるようになっている。
しかしながら、回折格子を備えた表示体は多くのセキュリティ性が求められる情報印刷物に用いられるようになり、技術が広く認知されるのに伴って偽造品の発生も増加する傾向にあり、回折格子を備えた表示体を情報印刷物に貼付しただけでは、十分な偽造防止効果を発揮できなくなってきている。
請求項3の発明は、請求項2記載の表示体において、前記仮想平面の周期が前記凹部のピッチの整数倍であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4記載の表示体において、前記仮想平面の周期が前記凸部のピッチの整数倍であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1記載の表示体において、前記凹部または前記凸部のピッチが200nm乃至500nmの範囲に設定されていることを特徴とする。
以下、本発明の実施の形態1について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態1における表示体の一例を示す説明図である。
レリーフ構造部12は、図1に示すように、基材11の反対の面11bに回折用の凹部(逆V字溝)121を反対の面11bに沿い予め決められたピッチdで配列し形成することにより構成される。
凹部121は、基材11の反対の面11bからの深さが互いに異なる深さe1及びe2(e1>e2)の2種類の凹部を複数ずつ(例えば2個ずつ)基材11の反対の面11bに沿い交互に配列した構成になっている。
また、凹部121を上述のような配列にすることにより、互いに異なる深さe1及びe2の各凹部121の底部121aを結ぶ仮想平面13が基材11の反対の面11bに沿い一定の周期で波状を呈するように構成される。そして、仮想平面13の周期は凹部121のピッチdの整数倍になっている。
また、基材11を構成する材料も特に指定するものではなく、可視光において光を透過すればよく、透明樹脂などの材料を使用することができる。例えば、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を使用し、金型を用いた転写により凹部121を形成することができる。
反射層14としては、例えば、アルミや銀、金またはそれらの合金などを使うことができ、蒸着やスパッタリング等の方法で形成することができる。
この図2において、情報印刷物40は、印刷物基材41と、この印刷物基材41の表面の一部に設けられた、レリーフ構造12を有する表示体10とから構成される。
この表示体10が、例えばICカードのような情報印刷物の偽造防止機能を発揮する。
なお、情報印刷物の実施例として、図2ではプラスチック素材から成るICカードを用いたが、情報印刷物の素材は紙であってもよい。また、表示体を情報印刷物に備える方法としては、転写箔やステッカー等の形態で粘着層や接着層を介して貼付、圧着する方法や、紙素材に漉き込む方法に加えて、素材の内部に表示体を埋設し、素材の一部に開口部を設けることで表示体が観察可能な状態にしてもよい。また、透明な可視性の素材を用い、その内部や裏面に表示体を備えることもできる。
図3は本発明の実施の形態2における表示体の一例を示す説明図である。
表示体20は、図3に示すように、一方の面を光入射面21aとする光透過性の基材21を備え、この基材21の光入射面21aと反対の面21bには、目視による真偽の判別を可能にするレリーフ構造部22が形成されている。
レリーフ構造部22は、図3に示すように、基材21の反対の面21bに回折用の凹部(逆V字溝)221を反対の面21bに沿い予め決められたピッチdで配列し形成することにより構成される。
凹部221は、基材21の反対の面21bからの深さが互いに異なる深さe3、e4及びe5(e3<e4<e5)の3種類の凹部を基材21の反対の面21bに沿い交互に配列した構成になっている。
また、凹部221を上述のような配列にすることにより、互いに異なる深さe3、e4及びe5の各凹部221の底部221aを結ぶ仮想平面23が基材21の反対の面21bに沿い一定の周期で波状を呈するように構成される。そして、仮想平面23の周期は凹部221のピッチdの整数倍になっている。
なお、基材21は1つの層からなっても良いし、複数の層により構成されていても良い。
また、基材21を構成する材料も特に指定するものではなく、可視光において光を透過すればよく、透明樹脂などの材料を使用することができる。例えば、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を使用し、金型を用いた転写により凹部221を形成することができる。
反射層24としては、例えば、アルミや銀、金またはそれらの合金などを使うことができ、蒸着やスパッタリング等の方法で形成することができる。
図4は本発明の実施の形態3における表示体の一例を示す説明図である。
表示体30は、図4に示すように、一方の面を光入射面31aとする光透過性の基材31を備え、この基材31の光入射面31aと反対の面31bには、目視による真偽の判別を可能にするレリーフ構造部32が形成されている。
レリーフ構造部32は、図4に示すように、基材31の反対の面31bにV字断面形状を呈する回折用の凸部321Aと321Bを反対の面31bに沿い予め決められたピッチdで配列し形成することにより構成される。
凸部321Aは、その先端321aが基材31の反対の面31bと一致し、かつ基材31の反対の面31bから光入射面31aの方向に延在するとともに反対の面31bからの高さh1の凸部からなる。
また、このように構成されたレリーフ構造部32の表面及びレリーフ構造部32が形成されていない基材31の反対の面31bには反射層34が積層されている。この反射層34は、光入射面31aから入射し凸部321A及び321Bとの界面で照明光を光入射面31a側へ反射させるためのものである。
また、凸部321Aと321Bを上述のような配列にすることにより、凸部321A及び321Bの底辺を結ぶ仮想平面33Aが基材31の反対の面31bに沿い一定の周期で波状を呈するように構成される。さらに、凸部321A及び321Bの先端を結ぶ仮想平面33Bが基材31の反対の面31bに沿い一定の周期で波状を呈するように構成される。これら仮想平面33Aおよび33Bの周期は凸部321A及び321Bのピッチdの整数倍になっている。
また、基材31を構成する材料も特に指定するものではなく、可視光において光を透過すればよく、透明樹脂などの材料を使用することができる。例えば、熱可塑性樹脂または光硬化性樹脂を使用し、金型を用いた転写により凸部321A及び321Bを形成することができる。
反射層34としては、例えば、アルミや銀、金またはそれらの合金などを使うことができ、蒸着やスパッタリング等の方法で形成することができる。
可視光領域で反射を低くするためには凹部または凸部のピッチdが可視光波長の下位に近い500nm以下である必要がある。また、反射率を低下させるには凹部の深さまたは凸部の高さが大きい構造を有する必要があり、少なくとも200nm程度の深さまたは高さを必要とする。
しかし、レリーフ構造部において、細かくアスペクト比の大きい構造の凹部または凸部は作ることが困難であるため、凹部または凸部のピッチdは少なくとも200nmが必要である。
d(sinα−sinβ)=mλ・・・・・・・・・・・・・・・(1)
この等式(1)において、dは凹部または凸部のピッチを表し、λは入射光及び回折光の波長を表している。また、mは回折次数、αは照明光の入射角、βは回折光の射出角を表している。
この等式からすると、凹凸構造のみにおいて回折光はβが大きいとき、すなわち表示体に対して斜め上方の低い角度から表示体を見なければ回折光は確認できず、回折光が見難いため、一見して真偽判定することは難しい。
また、本実施の形態によれば、上述した表示体は例えば、偽造防止用又は情報印刷物として使用することができる。
本発明の表示体の凹部または凸部は非常に細かく、そのアスペクト比が大きいため、樹脂等での成形が難しく、偽造又は模造が困難である。そのため、この表示体を物品に支持させた場合、真正品であるこの表示体付き物品の偽造又は模造も困難である。また、このラベルは上述した視覚効果を有しているため、真正品であるかが不明の物品を真正品と非真正品との間で判別することも容易である。
また、凹部の深さまたは凸部の高さを変化させる方法として、高い部分と低い部分の形状を変えても良い。例えば、円錐形状と角柱形状を用いても良いし、錐体と柱体とを組み合わせた形状、角錐、角柱を組み合わせた形状、截頭錐体形状等、それらを変形させた形状などがある。また、同じ円錐形状でもサイズを変えて形成しても良いし、また、同じ円錐形状でも、図4に示すように凸部321A及び321Bの先端を結ぶ仮想平面33Bの高さを変化させることで形成しても良い。さらに、これらを組み合わせて形成しても良い。
Claims (7)
- 一方の面を光入射面とする光透過性の基材と、
前記基材の前記光入射面と反対の面に回折用の凹部及び凸部の何れか一方または両方を予め決められたピッチで配列形成してなるレリーフ構造部と、
前記レリーフ構造部に積層され、前記光入射面から入射し前記レリーフ構造部の界面で照明光を前記光入射面側へ反射させる反射層とを備え、
前記凹部は該凹部の前記基材の前記反対の面からの深さが互いに異なる複数の値に設定され、または前記凸部は該凸部の前記基材の前記反対の面からの高さが互いに異なる複数の値に設定されている、
ことを特徴とする表示体。 - 前記互いに異なる深さの各凹部の底部を結ぶ仮想平面が前記基材の前記反対の面に沿い一定の周期で波状を呈するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の表示体。
- 前記仮想平面の周期が前記凹部のピッチの整数倍であることを特徴とする請求項2記載の表示体。
- 前記互いに異なる高さの各凸部の先端を結ぶ仮想平面が前記基材の前記反対の面に沿い一定の周期で波状を呈するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の表示体。
- 前記仮想平面の周期が前記凸部のピッチの整数倍であることを特徴とする請求項4記載の表示体。
- 前記凹部または前記凸部のピッチが200nm乃至500nmの範囲に設定されていることを特徴とする請求項1記載の表示体。
- 印刷物基材と、
前記印刷物基材の表面の少なくとも一部の領域に設けられた請求項1乃至6の何れか1項に記載の表示体を備える、
ことを特徴とする情報印刷物。
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2008
- 2008-06-04 JP JP2008147085A patent/JP2009294383A/ja active Pending
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