JP2009293255A - キーシリンダ及びドアロック装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高い防犯性を備えたキーシリンダ及びドアロック装置を提供する。
【解決手段】キーシリンダ4は、図3(a)に示す高剛性領域300に設置される。高剛性領域300は、ヘム加工部38、溶接部39、収容部37の側部37b、及び曲げ部37gによって剛性が高められた領域である。また、キーシリンダ4は、設置される場所に応じて、収容部37の車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dとボルト40を介して固定されることによって、さらに高い防犯性を備える。このキーシリンダ4は、上記した剛性が高い高剛性領域300又は第1及び第2の領域301、302に設置されるので、キーシリンダ4をゆすることによってリンクを動作させる方法等が行われることで、ロック解除がなされることがなく、防犯性が高い。
【選択図】図3
【解決手段】キーシリンダ4は、図3(a)に示す高剛性領域300に設置される。高剛性領域300は、ヘム加工部38、溶接部39、収容部37の側部37b、及び曲げ部37gによって剛性が高められた領域である。また、キーシリンダ4は、設置される場所に応じて、収容部37の車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dとボルト40を介して固定されることによって、さらに高い防犯性を備える。このキーシリンダ4は、上記した剛性が高い高剛性領域300又は第1及び第2の領域301、302に設置されるので、キーシリンダ4をゆすることによってリンクを動作させる方法等が行われることで、ロック解除がなされることがなく、防犯性が高い。
【選択図】図3
Description
本発明は、高い防犯性を備えたキーシリンダ及びドアロック装置に関する。
従来の技術として、車両ドアに設けられ、車両ドアの車両ボデーへのロック状態及びアンロック状態を切り替えるロッキングレバーを備えるロッキング機構と、ロッキング機構を被覆するカバーと、車両ドアに設けられたキー操作部材と、一端がキー操作部材と連係し、他端がカバーに形成された開口部を介してロッキングレバーに連係されるケーブルと、を備えたドアロック装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このドアロック装置は、ロッキングレバーとキー操作部がケーブルによって接続され、また、ロッキング機構がカバーによって被覆されているので、例えば、車両ドアの隙間から挿入された工具等による不当な操作を防止することができるので、防犯性が高い。
特開2003−214007号公報
しかし、従来のドアロック装置は、キー操作部材が剛性の低い場所に設置されているので、例えば、キー操作部材をゆすることでロックキング機構がロック状態からアンロック状態へと切り替わってしまう恐れがある。
従って本発明の目的は、剛性が高い場所に設置することで高い防犯性を備えたキーシリンダ及びドアロック装置を提供することにある。
(1)本発明は上記目的を達成するため、車両において溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理のうち少なくとも1つの処理が施されたことによって剛性が高められた領域に設けられたことを特徴とするキーシリンダを提供する。
上記した構成によれば、防犯性を高めることができる。
(2)本発明は上記目的を達成するため、車両のドアに設けられたストライカと、前記車両の車両本体に設けられ、前記ストライカと結合を行うドアラッチと、前記ドアラッチとリンクを介して接続され、機械式キーとの認証に基づいて前記ドアラッチと前記ストライカの前記結合を制御し、前記車両本体の溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理のうち少なくとも1つの処理が施されたことによって剛性が高められた領域に設けられたキーシリンダと、を備えたことを特徴とするドアロック装置を備えたことを特徴とするドアロック装置を提供する。
上記した構成によれば、より車両の防犯性を高めることができる。
このような構成によれば、防犯性を高めることができる。
以下に、本発明のキーシリンダ及びドアロック装置の実施の形態を図面を参考にして詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
(車両1の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の概略図である。本発明のキーシリンダを車両1に搭載した場合について説明する。
(車両1の構成)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る車両の概略図である。本発明のキーシリンダを車両1に搭載した場合について説明する。
車両1は、エンジン及び電子機器等(図示せず)を搭載する車両本体2と、車両本体2に開閉自由に設けられたフロントドア3A及びリアドア3Bと、フロントドア3Aに設けられたキーシリンダ4と、を備えて概略構成されている。
(フロントドア3Aの構成)
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るフロントドアの概略図であり、図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るフロントドアの斜視図であり、図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る図2(b)のA―A線断面図であり、図3(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るフロントドアの斜視図である。フロントドア3Aは、図2(a)に示すように、鋼又はアルミニウム等の金属によって作製されたドアパネル30と、一例として強化ガラスで作製された窓ガラス31と、ドアパネル30に設けられ、電子キー(図示せず)又は機械式キー(図示せず)によって認証が成立したのち、開操作が行われることによってリンク(図示せず)を介してドアラッチ12をロック解除(結合解除)し、フロントドア3Aの開閉を可能にするドアハンドル32と、ドアパネル30の上部に設けられ、窓ガラス31の縁辺を収納する溝によって窓ガラス31を保持しながら車両1内部の気密性を保つ窓フレーム33と、を備えて概略構成されている。
図2(a)は、本発明の第1の実施の形態に係るフロントドアの概略図であり、図2(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るフロントドアの斜視図であり、図3(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る図2(b)のA―A線断面図であり、図3(b)は、本発明の第1の実施の形態に係るフロントドアの斜視図である。フロントドア3Aは、図2(a)に示すように、鋼又はアルミニウム等の金属によって作製されたドアパネル30と、一例として強化ガラスで作製された窓ガラス31と、ドアパネル30に設けられ、電子キー(図示せず)又は機械式キー(図示せず)によって認証が成立したのち、開操作が行われることによってリンク(図示せず)を介してドアラッチ12をロック解除(結合解除)し、フロントドア3Aの開閉を可能にするドアハンドル32と、ドアパネル30の上部に設けられ、窓ガラス31の縁辺を収納する溝によって窓ガラス31を保持しながら車両1内部の気密性を保つ窓フレーム33と、を備えて概略構成されている。
ドアパネル30には、図2(a)に示すように、第1及び第2の曲げ部30a、30bが形成されている。第1及び第2の曲げ部30a、30bは、一例として、ドアパネル30を略く字形状に曲げ処理又は打ち出し処理等が施された領域の頂点部分であり、車両1のデザインとして形成されたものである。ドアパネル30は、第1の曲げ部30aから窓フレーム33に向かって傾斜した領域である第1の傾斜部34と、第2の曲げ部30bからドアパネル30の下部に向かって傾斜した領域である第2の傾斜部35と、を備えており、第1及び第2の傾斜部34、35は、処理が施された領域に近いことから、未処理のドアパネル30に比べて剛性が高くなっている。また、ドアパネル30の上部には、樹脂によって作製され、窓ガラス31を収納する収容部37にごみや水分等の浸入を防止するモール部36が設けられている。
また、ドアパネル30の車両内部側には、図2(b)に示すように、窓ガラス31、及び窓ガラス31を駆動するアクチュエータ(図示せず)等を収納する収容部37が設けられている。収容部37は、車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dを有し、内部は空洞となっている。車両内側部37aの表面には、一例として、窓ガラス31の開閉用スイッチ(図示せず)等が設置された化粧板(図示せず)が設けられている。この収容部37は、車両内側部37aと上部37cの境界に形成された曲げ部37eと、車両内側部37aと底部37dの境界に形成された曲げ部37fと、車両内側部37aと側部37bの境界に形成された曲げ部37gと、を備えている。収容部37のドアパネル30側は、一例として、溶接部39においてスポット溶接によって溶接処理が施されているものとする。また、ドアパネル30の縁辺は、ヘム加工部38が形成されている。ヘム加工部38は、ヘム(ヘミングの別名称)加工と呼ばれる曲げ形成が複合して施された部分である。ドアパネル30は、ヘム加工、深絞り、溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理等の複雑なプレス形成やスポット溶接等が複合して施されている。よってこのヘム加工、深絞り、溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理等が施された領域は、未処理のドアパネル30に比べて剛性が非常に高くなっている。
(キーシリンダ4について)
キーシリンダ4は、図3(a)に示す高剛性領域300に設置される。高剛性領域300は、上記したヘム加工、深絞り、溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理等が施されたことによって剛性が高められた領域であり、具体的には、ヘム加工部38、溶接部39、収容部37の側部37b、及び曲げ部37gによって剛性が高められた領域である。また、キーシリンダ4は、設置される場所に応じて、収容部37の車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dとボルト40を介して固定されることによって、さらに高い防犯性を備えることができる。
キーシリンダ4は、図3(a)に示す高剛性領域300に設置される。高剛性領域300は、上記したヘム加工、深絞り、溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理等が施されたことによって剛性が高められた領域であり、具体的には、ヘム加工部38、溶接部39、収容部37の側部37b、及び曲げ部37gによって剛性が高められた領域である。また、キーシリンダ4は、設置される場所に応じて、収容部37の車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dとボルト40を介して固定されることによって、さらに高い防犯性を備えることができる。
また、高剛性領域300は、図3(b)に示すように、収容部37の側部37bの上部から下部に沿った領域であり、ドアパネル30の第1の傾斜部34における第1の領域301は、側部37b、溶接部39、ヘム加工部38及び第1の曲げ部30aが近傍に形成されているので特に剛性が高く、キーシリンダ4を設置する場所として好適である。また、ドアパネル30の第2の傾斜部35における第2の領域302もまた、側部37b、溶接部39、ヘム加工部38及び第2の曲げ部30bと、が近傍に形成されているので特に剛性が高く、キーシリンダ4を設置する場所として好適である。また、キーシリンダ4は、ダミーキャップ等によって保護されることによって、水やごみ等の浸入を防ぐことができ、また、車両1の目立たない場所(モール部36近傍の第1の傾斜部34、及びドアパネル30下部の第2の傾斜部35)に設置することができるので、デザイン性を損なうことがないという利点も備えている。
従来のキーシリンダは、例えば図2(a)に示すドアハンドル32近傍に設けられることが多く、キーシリンダに工具を差し込み、キーシリンダをゆすることによってリンク(図示せず)を動作させる方法等によってロック解除がなされることが問題となっていた。しかし、本実施の形態におけるキーシリンダ4は、上記した剛性が高い高剛性領域300、特に第1及び第2の領域301、302に設置されるので、リンクを直接操作する方法や、キーシリンダ4をゆすってリンクを動作させる方法等が行われても、ドアパネル30の変形が小さいのでリンクの変位が小さく、よってロック解除がなされることがないので防犯性が高い。また、本実施の形態におけるキーシリンダ4のリンクと接続された機構部(図示せず)をキーシリンダ4内に構成することによってさらに高い防犯性を備えることができる。
(動作)
以下に、本実施の形態におけるキーシリンダの動作を図1〜3を参照して詳細に説明する。なお、車両1は、通常の使用においては電子キーが用いられるものとし、機械式キーは、電子キーの電池切れ等の場合の非常用であるとする。よって通常の使用において、ユーザは機械式キーを使用する機会が少ないので、例えばキーシリンダ4をドアパネル30の下部に設置することによって利便性が損なわれることはない。
以下に、本実施の形態におけるキーシリンダの動作を図1〜3を参照して詳細に説明する。なお、車両1は、通常の使用においては電子キーが用いられるものとし、機械式キーは、電子キーの電池切れ等の場合の非常用であるとする。よって通常の使用において、ユーザは機械式キーを使用する機会が少ないので、例えばキーシリンダ4をドアパネル30の下部に設置することによって利便性が損なわれることはない。
ユーザは、電子キーの電池が切れ、車両1との通信が成立しないとき、非常用の機械式キーをキーシリンダ4に挿入する。機械式キーが、車両1の正規キーであるとき、キーシリンダ4は、回転操作が可能な状態になる。ユーザは、機械式キーを回転操作すると、キーシリンダ4のロータを介してリンクを変位させ、リンクの変位に基づいてドアラッチ12のラッチ部(図示せず)は、フロントドア3Aのロック解除位置に変位する。ラッチ部がロック解除位置に変位したことによって、ラッチ部と車両本体2に設けられたストライカ(図示せず)との結合が解除できる状態になり、フロントドア3Aを開けることができるので、ユーザは車両1に乗込むことができる。
(効果)
上記した第1の実施の形態によれば、キーシリンダ4が、ヘム加工部38、溶接部39、収容部37の側部37b、及び曲げ部37gによって剛性が高められた領域であるフロントドア3Aの高剛性領域300に設置されるので、車両1は高い防犯性を備えている。また、キーシリンダ4が、例えば、収容部37の車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dにボルト40を介して固定されるので、車両1は、さらに高い防犯性を備えている。
上記した第1の実施の形態によれば、キーシリンダ4が、ヘム加工部38、溶接部39、収容部37の側部37b、及び曲げ部37gによって剛性が高められた領域であるフロントドア3Aの高剛性領域300に設置されるので、車両1は高い防犯性を備えている。また、キーシリンダ4が、例えば、収容部37の車両内側部37a、側部37b、上部37c及び底部37dにボルト40を介して固定されるので、車両1は、さらに高い防犯性を備えている。
なお、上記した第1の実施の形態は、フロントドア3Aについて説明したが、リアドア3Bについても同様に、キーシリンダ4が、ヘム加工部、溶接部、収容部の側部、及び曲げ部によって剛性が高められた領域に設置され、収容部にボルトを介して固定されることで、車両1は高い防犯性を備えることができる。
[第2の実施の形態]
(車両1の構成)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る車両の概略図である。本発明におけるドアロック装置を車両1に搭載した場合について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び機能を有する部分については共通の符号を付している。
(車両1の構成)
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る車両の概略図である。本発明におけるドアロック装置を車両1に搭載した場合について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施の形態と同一の構成及び機能を有する部分については共通の符号を付している。
車両1は、車両本体2と、車両本体2の下部部分であるステップ部10と、車両本体2に開閉自由に設けられたフロントドア3A及びリアドア3Bと、フロントドア3A及びリアドア3B用に車両本体2のリア側とステップ部10にそれぞれ設けられたキーシリンダ4と、を備えて概略構成されている。
また、車両1は、リアドア3Bのヒンジ部(図示せず)やフロントドア3A用の後述するドアラッチ等が設けられたBピラー11を備えている。なお、本実施の形態において、車両1の右側に設けられたフロントドア3A及びリアドア3Bに設置されたドアロック装置について説明するが、車両1の左側に設けられた各ドアについても同様であることは言うまでもない。また、車両1は、通常の使用においては電子キー(図示せず)が用いられるものとし、機械式キー(図示せず)は、電子キーの電池切れ等の場合の非常用であるとする。よって通常の使用において、ユーザは機械式キーを使用する機会が少ないので、例えばキーシリンダ4をステップ部10に設置することによって利便性が損なわれることはない。
(ドアロック装置5の構成)
図5(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るBピラー近傍の斜視図であり、図5(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るフロントドアの斜視図である。まず、車両1のフロントドア3A側のドアロック装置5について説明する。
図5(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るBピラー近傍の斜視図であり、図5(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るフロントドアの斜視図である。まず、車両1のフロントドア3A側のドアロック装置5について説明する。
フロントドア3Aに設置されたドアロック装置5は、ドアラッチ12とリンク14を介して接続され、機械式キーとの認証に基づいてドアラッチ12とストライカ13の結合を制御するキーシリンダ4と、車両本体2のBピラー11に設けられたドアラッチ12と、図5(b)に示すフロントドア3Aの側部37bに設けられたストライカ13と、を備えて構成されている。
(キーシリンダ4について)
Bピラー11に設けられたキーシリンダ4は、一例として、機械式キーとの認証が成立したとき、ユーザがキーシリンダ4のロータ部(図示せず)を回転させることでリンク14を介してドアラッチ12を制御し、フロントドア3Aのロック(結合)又はロック解除(結合解除)を行うことができるものとする。なお、車両本体2のリア側に設けられたキーシリンダ4は、Bピラー11に設けられたキーシリンダ4と同一の構成及び機能を有するものとする。
Bピラー11に設けられたキーシリンダ4は、一例として、機械式キーとの認証が成立したとき、ユーザがキーシリンダ4のロータ部(図示せず)を回転させることでリンク14を介してドアラッチ12を制御し、フロントドア3Aのロック(結合)又はロック解除(結合解除)を行うことができるものとする。なお、車両本体2のリア側に設けられたキーシリンダ4は、Bピラー11に設けられたキーシリンダ4と同一の構成及び機能を有するものとする。
また、キーシリンダ4は、車両本体2のステップ部10に設けられている。このステップ部10は、一例として、車両本体2を構成するフレームの一部であり、溶接部103を介してBピラー11と接続されている。ここで溶接部103は、一例としてスポット溶接によって溶接処理が行われた部分のことであり、一例として、ステップ部10とBピラー11とを、スポット溶接によって溶接した領域を示している。ステップ部10及びBピラー11の近傍は、ドアパネル30と同様に、ヘム加工、深絞り、溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理等が複合して施されている。よって図5(a)に示すキーシリンダ4が設置された高剛性領域300は、特に剛性が高い領域となっているのでキーシリンダ4の設置場所として好適である。
従来のキーシリンダは、例えば図4に示すドアハンドル32近傍に設けられることが多く、窓ガラスとドアパネルの隙間から工具を差し込んで、リンクを直接操作する方法や、キーシリンダに工具を差し込み、キーシリンダをゆすることによってリンクを動作させる方法等によってロック解除がなされることが問題となっていた。しかし、本実施の形態におけるキーシリンダ4は、工具を差し込む隙間がなく、かつ、上記した剛性が高い領域に設置されるので、リンク14を直接操作する方法や、キーシリンダ4をゆすることによってリンク14を動作させる方法等が行われても、ステップ部10及びBピラー11の変形が小さいので、リンク14の変位が小さく、よってロック解除がなされることがないので防犯性が高い。
(ドアラッチ12について)
ドアラッチ12は、図5(a)に示すように、Bピラー11に設けられた本体120と、本体120に設けられた開口121と、を備えている。また本体120は、フロントドア3Aに設けられたストライカ13と結合し、ロック位置又はロック解除位置に変位するラッチ部(図示せず)を備えている。ラッチ部は、常に開口121内に突き出ており、ストライカ13が開口121に侵入するとき、ストライカ13と接触することによって一時的に本体120内に一部が収容される。続いてフロントドア3Aが完全に閉められたとき、ラッチ部に付された弾性力に基づいてストライカ13の開口にラッチ部が侵入し、機械式キーを介してキーシリンダ4をロック方向に回転させることで、ラッチ部がロック位置に変位し、フロントドア3Aをロックするように構成されているものとする。ドアラッチ12は、ロック解除位置にあるとき、フロントドア3Aを開けることができるが、ロック位置にあるとき、ラッチ部は本体120に固定されるので、ラッチ部とストライカ13との結合を解除することができず、フロントドア3Aを開けることはできないように構成されているものとする。
ドアラッチ12は、図5(a)に示すように、Bピラー11に設けられた本体120と、本体120に設けられた開口121と、を備えている。また本体120は、フロントドア3Aに設けられたストライカ13と結合し、ロック位置又はロック解除位置に変位するラッチ部(図示せず)を備えている。ラッチ部は、常に開口121内に突き出ており、ストライカ13が開口121に侵入するとき、ストライカ13と接触することによって一時的に本体120内に一部が収容される。続いてフロントドア3Aが完全に閉められたとき、ラッチ部に付された弾性力に基づいてストライカ13の開口にラッチ部が侵入し、機械式キーを介してキーシリンダ4をロック方向に回転させることで、ラッチ部がロック位置に変位し、フロントドア3Aをロックするように構成されているものとする。ドアラッチ12は、ロック解除位置にあるとき、フロントドア3Aを開けることができるが、ロック位置にあるとき、ラッチ部は本体120に固定されるので、ラッチ部とストライカ13との結合を解除することができず、フロントドア3Aを開けることはできないように構成されているものとする。
ラッチ部は、リンク14と接続されており、例えば機械式キーとの認証が成立したとき、キーシリンダ4になされた操作に基づいてロック位置又はロック解除位置に変位する。また、ドアラッチ12は、電気的にラッチ部を制御することも行われ、電子キーと車両1の制御部(図示せず)との通信及び認証が成立したとき、ロック位置又はロック解除位置に変位する。
従来のドアラッチ(図示せず)は、ドア側に設けられることが多く、リンクを介してドアハンドルと連動してラッチ部を制御する。従来のドアラッチは、ドアガラスの隙間から工具を差し込んで、リンクを直接操作する方法等によって容易にロック解除が可能であった。
しかし、本実施の形態におけるドアラッチ12は、車両本体2側に設置されるため、工具を差し込む隙間がなく、防犯性が高い。また、ドアラッチ12は、特に高い剛性を有する高剛性領域300に設置されるので、ドアラッチ12の設置場所として好適である。
(リア側のドアロック装置5について)
図6(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両本体のリア側近傍の斜視図であり、図6(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るリアドアの斜視図である。続いて、車両1のリアドア3B側のドアロック装置5について説明する。
図6(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る車両本体のリア側近傍の斜視図であり、図6(b)は、本発明の第2の実施の形態に係るリアドアの斜視図である。続いて、車両1のリアドア3B側のドアロック装置5について説明する。
リアドア3Bは、側部37bに設けられたストライカ13を備えている。
リア側のドアロック装置5は、フロント側のドアロック装置5と同一の機能及び構成を有している。その設置位置は、図6(a)に示すように、車両本体2側の曲げ部104が形成された高剛性領域300であり、ドアパネル30と同様に、ヘム加工、深絞り、溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理等が複合して施されているので、ドアラッチ12の設置場所として好適である。さらに上記したように、キーシリンダ4は、剛性が高い領域に設置されるので、リンク14を直接操作する方法や、キーシリンダ4をゆすることによってリンク14を動作させる方法等が行われることで、ロック解除がなされることがなく、防犯性が高い。
なお、上記の例は、2ドアタイプの車両1について説明したが、1ドアタイプの車両に対してもドアロック装置5を同様に設置することができる。例えば、図6(a)に示す高剛性領域300にドアロック装置5を設置することによって、車両1は高い防犯性を備えることができる。
また、フロント側及びリア側のキーシリンダ4は、ダミーキャップ等によって保護されることによって、水やごみ等の浸入を防ぐことができ、また、車両1のデザイン性を損なうことなく設置することができる。
(動作)
以下に、本実施の形態におけるドアロック装置の動作を図4〜6を参照して詳細に説明する。フロント側のドアロック装置5の動作について説明するが、リア側のドアロック装置5に対しても同様である。
以下に、本実施の形態におけるドアロック装置の動作を図4〜6を参照して詳細に説明する。フロント側のドアロック装置5の動作について説明するが、リア側のドアロック装置5に対しても同様である。
ユーザは、電子キーの電池が切れ、車両1との通信が成立しないとき、非常用の機械式キーをキーシリンダ4に挿入する。機械式キーが、車両1の正規キーであるとき、キーシリンダ4は、回転操作が可能な状態になる。ユーザは、機械式キーを回転操作すると、キーシリンダ4のロータを介してリンク14を変位させ、リンク14の変位に基づいてドアラッチ12のラッチ部は、フロントドア3Aのロック解除位置に変位する。ラッチ部がロック解除位置に変位したことによって、ラッチ部とストライカ13との結合が解除できる状態になり、フロントドア3Aを開けることができるので、ユーザは車両1に乗込むことができる。
(効果)
上記した実施の形態によれば、ドアロック装置5は、ドアラッチ12を車両本体2側に、ストライカ13をフロントドア3A及びリアドア3B(他のドアについても同様)側に設けたことで、高い防犯性を備えている。また、キーシリンダ4を曲げ部101、102、104及び溶接部103等が複合して形成された剛性が高い高剛性領域300に設置することで、ドアロック装置5は、さらに高い防犯性を備えている。さらにキーシリンダ4及びドアラッチ12が設置される領域は、工具等を差し込む隙間がなく、またリンク14を短くできるので、ドアロック装置5は高い防犯性を備えている。また、フロントドア3A及びリアドア3Bは、閉じられているので、ドアラッチ12をドアパネル30と車両本体2とによって二重に保護されるので、ドアロック装置5は高い防犯性を備えている。フロントドア3A及びリアドア3Bは、交換可能だが、車両本体2は交換が困難であるため、いたずら等がされにくい。
上記した実施の形態によれば、ドアロック装置5は、ドアラッチ12を車両本体2側に、ストライカ13をフロントドア3A及びリアドア3B(他のドアについても同様)側に設けたことで、高い防犯性を備えている。また、キーシリンダ4を曲げ部101、102、104及び溶接部103等が複合して形成された剛性が高い高剛性領域300に設置することで、ドアロック装置5は、さらに高い防犯性を備えている。さらにキーシリンダ4及びドアラッチ12が設置される領域は、工具等を差し込む隙間がなく、またリンク14を短くできるので、ドアロック装置5は高い防犯性を備えている。また、フロントドア3A及びリアドア3Bは、閉じられているので、ドアラッチ12をドアパネル30と車両本体2とによって二重に保護されるので、ドアロック装置5は高い防犯性を備えている。フロントドア3A及びリアドア3Bは、交換可能だが、車両本体2は交換が困難であるため、いたずら等がされにくい。
なお、本発明は、上記した第1及び第2の実施の形態に限定されず、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。例えば、リンク14をハーネスとし、キーシリンダ4からの電気信号に基づいてドアラッチ12を制御する構成や、キーシリンダ4を介してドアラッチ12を直接操作する構成としても良い。
1…車両、2…車両本体、3…ドア、4…キーシリンダ、5…ドアロック装置、10…ステップ部、11…Bピラー、12…ドアラッチ、13…ストライカ、14…リンク、30…ドアパネル、30a…第1の曲げ部、30b…第2の曲げ部、31…窓ガラス、32…ドアハンドル、33…窓フレーム、34…第1の傾斜部、35…第2の傾斜部、36…モール部、37…収容部、37a…車両内側部、37b…側部、37c…上部、37d…底部、37e〜37g…曲げ部、38…ヘム加工部、39…溶接部、40…ボルト、101、102、104…曲げ部、103…溶接部、120…本体、121…開口、300…高剛性領域、301…第1の領域、302…第2の領域
Claims (4)
- 車両において溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理のうち少なくとも1つの処理が施されたことによって剛性が高められた領域に設けられたことを特徴とするキーシリンダ。
- 前記剛性が高められた領域は、前記車両のドアパネルであることを特徴とする請求項1に記載のキーシリンダ。
- 前記剛性が高められた領域は、前記車両の車両本体であることを特徴とする請求項1に記載のキーシリンダ。
- 車両のドアに設けられたストライカと、
前記車両の車両本体に設けられ、前記ストライカと結合を行うドアラッチと、
前記ドアラッチとリンクを介して接続され、機械式キーとの認証に基づいて前記ドアラッチと前記ストライカの前記結合を制御し、前記車両本体の溶接処理、曲げ処理及び打ち出し処理のうち少なくとも1つの処理が施されたことによって剛性が高められた領域に設けられたキーシリンダと、
を備えたことを特徴とするドアロック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008146896A JP2009293255A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | キーシリンダ及びドアロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008146896A JP2009293255A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | キーシリンダ及びドアロック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009293255A true JP2009293255A (ja) | 2009-12-17 |
Family
ID=41541678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2008146896A Pending JP2009293255A (ja) | 2008-06-04 | 2008-06-04 | キーシリンダ及びドアロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009293255A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2961243A1 (fr) * | 2010-06-11 | 2011-12-16 | Peugeot Citroen Automobiles Sa | Agencement d'un barillet de serrure sur une porte d'un vehicule. |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS5841166A (ja) * | 1981-09-04 | 1983-03-10 | 日産自動車株式会社 | キ−シリンダの取付構造 |
JPH10280744A (ja) * | 1997-04-04 | 1998-10-20 | Suzuki Motor Corp | 車両用キーシリンダの取付構造 |
-
2008
- 2008-06-04 JP JP2008146896A patent/JP2009293255A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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