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JP2009292130A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体噴射ヘッドから噴射されてターゲットの液体被噴射面に付着した液体の乾燥を効率的に促進させることのできる液体噴射装置を提供する。
【解決手段】プリンタ11は、連続紙12を支持するためのプラテン30と、プラテン30に支持された状態にある連続紙12の印刷面12aに対してインクを噴射可能な記録ヘッド42と、プラテン30に支持された状態にある連続紙12の印刷面12aに風を送るための送風装置と、プラテン30に支持された状態にある連続紙12の印刷面12aに近接して対向する対向面49を有し且つ該対向面49と印刷面12aとの間に送風装置が送る風を印刷面12aに沿った層流状態にして通過させるための隙間Bを形成可能なフィルム部材47,48とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、インクジェット式プリンタなどの液体噴射装置に関する。
一般に、液体をターゲットに対して噴射する液体噴射装置として、インクジェット式プリンタ(以下、「プリンタ」という。)が広く知られている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載のプリンタには、印字媒体(ターゲット)にインク(液体)を噴射するためのインクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)を搭載したヘッド部の側部に送風装置が設けられている。この送風装置は、ヘッド部の印字時の移動方向に対して後方側となる側部に取り付けられているとともに、空気をターゲットに向けて噴出するエアーノズルを備えている。また、送風装置は、エアーノズルから噴出した空気を直角方向に曲げる曲面と印字平面に対して水平な気流を発生させる平行面とからなるガイド壁面を備えて、隣接するヘッド部に対して離れる方向に向かう水平気流を発生させるようにしている。そして、ヘッド部が往復動しながらインクジェットヘッドからターゲットに向けてインクを吐出するとともに、送風装置によって発生させた水平気流によってターゲット上のインクを乾燥させるようにしている。
特開2007−253613号公報
ところで、ターゲット上のインクが乾燥する際には、インクの溶媒が蒸発することにより、蒸発面となるターゲット表面の蒸気圧は飽和蒸気圧に近い状態となる。そして、蒸発面付近の空気が動かない静止空気層(拡散層)では、飽和蒸気圧から飽和に達していない周辺外気の蒸気圧に至る蒸気圧勾配が形成される。特許文献1では、ターゲット表面の蒸発面に風を送って拡散層を薄くすることにより、蒸気圧勾配を大きくしてインク溶媒の蒸発を促進させるようにしている。
ところが、特許文献1に記載のプリンタでは、送風装置によって発生させた水平気流はガイド壁面から離間した後は徐々に拡散してしまう。そのため、ターゲット表面の拡散層は、その拡散層を薄くするために必要な風速の水平気流に晒される時間が短くなって、充分な蒸発促進効果が得られない虞があった。なお、上記インクジェット式プリンタに限らず、送風によってターゲットの乾燥を促進させるようにした液体噴射装置においては、こうした実情も概ね共通したものとなっている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体噴射ヘッドから噴射されてターゲットの液体被噴射面に付着した液体の乾燥を効率的に促進させることのできる液体噴射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の液体噴射装置は、ターゲットを支持するための支持部材と、該支持部材に支持された状態にある前記ターゲットの液体被噴射面に対して液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、前記支持部材に支持された状態にある前記ターゲットの前記液体被噴射面に風を送るための送風装置と、前記支持部材に支持された状態にある前記ターゲットの前記液体被噴射面に近接して対向する対向面を有し且つ該対向面と前記液体被噴射面との間に前記送風装置が送る風を前記液体被噴射面に沿った層流状態にして通過させるための隙間を形成可能なガイド部材とを備えた。
この構成によれば、ガイド部材が支持部材に支持された状態にあるターゲットの液体被噴射面に近接して対向する対向面を有するため、送風装置から液体被噴射面に送られた風がガイド部材の対向面と液体被噴射面との間に形成された隙間を液体被噴射面に沿って層流状態となって流れる。すなわち、ガイド部材によって送風装置から送られた風の拡散が抑制されるため、拡散層を薄くするために必要な風速を保持した風を効率的に流すことができる。これにより、ターゲットの液体被噴射面に風があたる時間を充分確保することができるため、液体噴射ヘッドから噴射されてターゲットの液体被噴射面に付着した液体の乾燥を効率的に促進させることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記ガイド部材は、前記ターゲットの前記液体被噴射面を覆う態様に張設されたフィルム部材からなる。
この構成によれば、ガイド部材はターゲットの液体被噴射面を覆う態様に張設されたフィルム部材からなることから、広い面積を覆う場合にも、軽量で省スペースな構成とすることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドは、前記支持部材に対して前記ターゲットの前記液体被噴射面に沿う方向において相対移動可能に構成されており、前記支持部材に対して前記液体噴射ヘッドが相対移動するときに該液体噴射ヘッドとの干渉を回避するように前記フィルム部材を変位させるための変位機構をさらに備えた。
この構成によれば、液体噴射ヘッドがターゲットの液体被噴射面に沿う方向に相対移動しながら液体を噴射する場合でも、変位機構によってフィルム部材が変位されることにより、液体噴射ヘッドがフィルム部材と干渉することが回避される。すなわち、液体噴射ヘッドの移動範囲を含む液体噴射領域全体にフィルム部材を張設することもできるため、別途ターゲットを乾燥させる領域を設けなくても、支持部材上においてターゲットの液体被噴射面に付着した液体の乾燥を行うことができる。また、フィルム部材の対向面とターゲットの液体被噴射面との間に形成される隙間は、無風時の拡散層よりも広く、また、風が拡散しない程度に狭くすることが望ましいところ、変位機構を備えることにより、液体噴射に適切な液体噴射ヘッドの位置を保持しつつ、フィルム部材を最適な位置に配置することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記変位機構は、前記液体噴射ヘッドの前記支持部材に対する相対移動に伴って回動する回動部材を有し、該回動部材の回動力を受けて前記フィルム部材が前記液体噴射ヘッドとの干渉を回避する方向に変位する。
この構成によれば、液体噴射ヘッドの支持部材に対する相対移動に伴って回動する回動部材の回動力を受けてフィルム部材が変位されるため、変位時にかかる負荷を抑制しつつ、フィルム部材をなめらかな動作で変位させることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記フィルム部材は、その一端が前記液体噴射ヘッド又は該液体噴射ヘッドを搭載して移動自在とされた移動体に対して固着されるとともに、その他端が前記回動部材に対して巻着されており、該回動部材は前記フィルム部材を巻き取る方向に回動付勢されている。
この構成によれば、フィルム部材は一端が液体噴射ヘッド又は該液体噴射ヘッドを搭載して移動自在とされた移動体に対して固着されているため、液体噴射ヘッド又は移動体とフィルム部材とのつなぎ目から風を逃がすことなく、効率的に風を流すことができる。また、フィルム部材の他端は回動部材に対して巻着されており、該回動部材はフィルム部材を巻き取る方向に回動付勢されている。したがって、液体噴射ヘッドが回動部材から離間する方向に移動した場合には、巻着されたフィルム部材が回動部材から繰り出されるとともに、液体噴射ヘッドが回動部材に近接する方向に移動した場合には、フィルム部材を付勢力によって回動部材に巻き取るように構成することができる。この場合には、フィルム部材を変位させるための領域を大きく確保する必要がないため、変位機構を省スペースな構成とすることができる。
本発明の液体噴射装置において、前記フィルム部材は、少なくとも一端が弾性部材を介して支持されており、前記回動部材は前記液体噴射ヘッドを搭載して移動自在とされた移動体に対して前記フィルム部材の張設された高さ位置及び該高さ位置よりも前記支持部材から離間した位置に各々支持されつつ前記フィルム部材を前記液体噴射ヘッドとの干渉を回避するように巻き掛けている。
この構成によれば、フィルム部材は、少なくとも一端が弾性部材を介して支持されているため、送風や変位動作などよって生じる振動を弾性部材の弾性変形によって吸収することができる。また、回動部材は液体噴射ヘッドを搭載して移動自在とされた移動体に対してフィルム部材の張設された高さ位置及び該高さ位置よりも支持部材から離間した位置に各々支持されつつフィルム部材を液体噴射ヘッドとの干渉を回避するように巻き掛けている。したがって、支持部材に対して異なる高さ位置に支持された回動部材にフィルム部材を巻き掛けることによって、フィルム部材の張設方向を部分的に変化させることができる。すなわち、回動部材によって部分的に張設高さを変化させることで、フィルム部材と液体噴射ヘッドとの干渉を回避することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記ガイド部材は、少なくとも前記ターゲットの前記液体被噴射面を覆う部分が透明である。
この構成によれば、ガイド部材はターゲットの液体被噴射面を覆う部分が透明であるため、ターゲットがガイド部材に覆われていても、液体の噴射によって形成された記録の状態など、ターゲットの液体被噴射面の状態を容易に視認することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記液体噴射ヘッドにおけるノズル形成面を前記送風装置が送風する風から防風するための防風部材をさらに備えた。
この構成によれば、防風部材によってノズル形成面を送風装置が送風する風から防風することができるため、風でノズル内が乾燥するなどの影響を抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記送風装置の送風方向における下流側に前記ターゲットの前記液体被噴射面と前記ガイド部材の前記対向面との間の隙間を通過した前記風を吸引するための吸引装置をさらに備えた。
この構成によれば、送風装置によって送風することに加えて、送風方向の下流側において吸引装置による吸引を行うことで、より効率的にターゲットの液体被噴射面に風を送ることができる。また、液体の乾燥を促進させるために、送風装置から環境温度よりも高い温度の温風を送ったり、支持部材からターゲットに熱を伝えたりした場合にも、吸引装置によって熱を帯びた風を吸引するため、不要な温度上昇を抑制することができる。さらに、ターゲットの液体被噴射面とガイド部材の対向面との間の隙間を通過した風を吸引することにより、蒸発した液体の溶媒に加えて、液体の噴射に伴って生じた余分なミストやターゲット表面の塵などを周囲に拡散させることなく回収することができるため、ターゲットや液体噴射装置の汚染を抑制することができる。
本発明の液体噴射装置において、前記送風装置は、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に形成されたノズル列の延びる方向と平行な方向に送風するように構成された。
この構成によれば、送風装置は、液体噴射ヘッドのノズル形成面に形成されたノズル列の延びる方向と平行な方向に送風するように構成されているため、インクが噴射される際に受ける風の影響が抑制される。
(第1の実施形態)
はじめに、本発明の液体噴射装置をラテラル方式のインクジェット式プリンタに具体化した第1の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、図1〜図8に矢印で示した方向を基準として示すものとする。
図1に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ11は、長尺状のターゲットとしての連続紙12を繰り出す繰り出し部13と、繰り出し部13から繰り出された連続紙12に順次印刷を行って乾燥する本体部14と、本体部14で印刷が行われて乾燥された連続紙12を巻き取る巻き取り部15とを備えている。すなわち、本体部14は直方体状の本体ケース16を備えており、連続紙12の搬送方向において上流側となる本体ケース16の左側に繰り出し部13が配設されるとともに下流側となる本体ケース16の右側に巻き取り部15が配設されている。
まず、図1に基づいて、連続紙12の搬送機構について説明する。
繰り出し部13は本体ケース16の左外側面下端部から左方に延びる支持板17を備えており、この支持板17には前後方向(図1において紙面と直交する方向)に向かって延びる巻き軸18が回転可能に設けられている。また、巻き軸18の基端には、円板状の回転板19が巻き軸18と一体回転するように設けられている。そして、巻き軸18には予めロール状に巻かれた連続紙12が巻き軸18と一体回転可能に支持されている。なお、本実施形態の連続紙12には光沢紙が用いられている。
また、本体ケース16の左外側面中央部には、左方に向かって水平に延びる平板状の繰り出し台20が設けられている。繰り出し台20の先端部には巻き軸18から繰り出される連続紙12を巻き掛けて繰り出し台20の上面に導くための中継ローラ21が回転可能に設けられている。
本体部14の本体ケース16内における上下方向の中央部よりもやや上寄りの位置には、本体ケース16内を上下に区画する平板状の基台22が設けられている。そして、本体ケース16内における基台22よりも上側の領域は連続紙12に印刷を行うための印刷室23となっている。一方、本体ケース16内における基台22よりも下側の領域は、連続紙12を搬送するための搬送室24となっている。
本体ケース16の左側壁には繰り出し台20の上面から搬送室24内に連続紙12を搬入するための図示しない搬入口が設けられており、搬送室24の左端部には上記搬入口と近接位置で対向するように引き込み駆動ローラ25が回転駆動可能に設けられている。
また、搬送室24内における引き込み駆動ローラ25の右方には、図示しない昇降機構の駆動に基づき昇降移動する昇降ローラ26と、中継ローラ27とが回転可能に設けられている。引き込み駆動ローラ25の駆動によって搬送室24内に引き込まれた連続紙12は、昇降ローラ26に対して下側から巻き掛けられるとともに、中継ローラ27に対しては右側から巻き掛けられている。
基台22における中継ローラ27と対向する位置には、基台22を上下に貫通するように、連続紙12を搬送方向(ここでは上方向)に沿ってガイドするガイド装置28が設けられている。そして、印刷室23内におけるガイド装置28の上側には中継ローラ29が設けられているとともに、中継ローラ29にはガイド装置28を通過した連続紙12が左側下方から巻き掛けられて右方向に水平に搬送されるようになっている。
印刷室23内における中継ローラ29の右側の領域には、基台22上に支持された矩形板状の支持部材としてのプラテン30が設けられている。プラテン30は、図示しない加熱装置によって加熱されるようになっている。そして、加熱されたプラテン30上の連続紙12に熱が伝わることにより、連続紙12に付着したインクの乾燥を促進するようになっている。
また、プラテン30の右側には、プラテン30を挟んで中継ローラ29と対向するように転換ローラ31が設けられている。なお、中継ローラ29の上面、プラテン30の上面、及び転換ローラ31の上面は、互いに面一になっている。
転換ローラ31には、中継ローラ29からプラテン30の上面に沿って水平右方向に搬送される連続紙12が左側上方から巻き掛けられて連続紙12の搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換されている。そして、転換ローラ31によって搬送方向が鉛直下方向に転換された連続紙12は、基台22に設けられた図示しない挿通孔を通って再び搬送室24内に搬送されるようになっている。
搬送室24内において転換ローラ31の下方にあたる位置には反転ローラ32が設けられており、搬送室24内に搬送された連続紙12は、反転ローラ32に左側上方から巻き掛けられて水平右方向に向かって搬送されるようになっている。
さらに、連続紙12は、反転ローラ32の右方に回転可能に設けられた中継ローラ33に左側下方から巻き掛けられるとともに、中継ローラ33の上方に設けられた送り出し駆動ローラ34に左側下方から巻き掛けられている。また、本体ケース16の右側壁における搬送室24の上端部と対応する位置には連続紙12を巻き取り部15側へ搬出するための図示しない搬出口が設けられており、送り出し駆動ローラ34を駆動することで、連続紙12が上記搬出口を介して巻き取り部15側へ送り出されるようになっている。
巻き取り部15は直方体状の巻き取りフレーム35を備えている。そして、巻き取りフレーム35の上端部には中継ローラ36が回転可能に設けられているとともに、上記搬出口から送り出された連続紙12は中継ローラ36に左側上方から巻き掛けられ、真下に向かって搬送されるようになっている。
巻き取りフレーム35における中継ローラ36の下方には、中継ローラ37と巻き取り駆動軸38とが回転可能に設けられている。そして、中継ローラ37に左側から巻き掛けられて右斜め下方に向かって搬送された連続紙12は、巻き取り駆動軸38を回転駆動することで巻き取り駆動軸38に巻き取られるようになっている。なお、巻き取り駆動軸38の基端には巻き取り駆動軸38と一体に回転する円板状の回転板39が設けられており、連続紙12が巻き取り駆動軸38に巻き取られる際には、回転板39が位置決めを行うためのガイドとして機能するようになっている。
次に、図1〜図4に基づいて、連続紙12への印刷機構について説明する。
印刷室23内におけるプラテン30の前後両側には、左右方向に延びるガイドレール40(図1では二点鎖線で示す)が対をなすように設けられている。ガイドレール40の上面はプラテン30の上面よりも高くなっているとともに、両ガイドレール40の上面には、矩形板状の移動体としてのキャリッジ41が両ガイドレール40に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。そして、キャリッジ41は、図示しない駆動機構の駆動に基づき両ガイドレール40上を左右方向に移動するようになっている。
キャリッジ41の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド42が支持されている。すなわち、記録ヘッド42はプラテン30に対して連続紙12の液体被噴射面としての印刷面12aに沿う方向において相対移動可能に構成されている。また、キャリッジ41の下面には、記録ヘッド42の前側及び左右両側を囲むとともに後側が開口する態様で平面視コの字形の防風部材43が支持されている。この防風部材43の下面は、記録ヘッド42の下面からなるノズル形成面42aよりも下方に位置するようになっている。
図1〜図3に示すように、連続紙12の搬送経路の途中位置であって連続紙12の印刷が行われるプラテン30の左端から右端までの領域は液体噴射領域としての印刷領域Aとされており、連続紙12は印刷領域A単位で間欠的に搬送されるようになっている。すなわち、キャリッジ41が印刷領域Aの左端から右端にかけて移動しながらの印刷を完了すると、印刷が行われた領域の左端が印刷領域Aの右端に移動するまで連続紙12が搬送されて停止される。そして、この印刷領域A単位の印刷と連続紙12の搬送とを交互に行うことで、連続紙12に対して連続的な印刷が行われるようになっている。
ここで、本体ケース16内には、互いに色の異なる液体としてのインクを収容した複数のインクカートリッジ(図示略)が着脱自在な状態で設けられている。これら各インクカートリッジ(図示略)は、インク供給チューブ(図示略)を介して記録ヘッド42と接続されている。また、本体ケース16内には、各インクカートリッジ(図示略)内を加圧するための加圧ポンプ(図示略)が設けられている。そして、加圧ポンプを駆動させることで、各インクカートリッジ(図示略)内のインクがインク供給チューブ(図示略)を介して記録ヘッド42に供給されるようになっている。
図4に示すように、記録ヘッド42の下面からなるノズル形成面42aには複数のノズル開口42b(図4(b)参照)が設けられている。そして、各インクカートリッジから供給されたインクを各ノズル開口42bからプラテン30上に搬送されて停止された状態の連続紙12の印刷面12aに向かって噴射することで印刷が行われるようになっている。本実施形態では、ノズル開口42bはノズル形成面42aにおいて、前後方向に沿う複数列(図4(b)では4列)のノズル列42c(図4(b)参照)を形成するように、左右方向へ一定の間隔をおいて形成されている。
また、図1に示すように、基台22上におけるプラテン30の左側には、ノズル開口42bの吸引によるクリーニング等、記録ヘッド42のメンテナンス等を行うためのメンテナンスユニット44が設けられている。
次に、図1〜図4に基づいて、印刷が行われた連続紙12の乾燥機構について説明する。
印刷室23内において印刷領域Aの左右両側には、変位機構を構成する回動軸45,46が前後方向に延びるとともに図示しない支持壁に回動可能に支持される態様で、対をなすように設けられている。回動軸45は、印刷室23内において、メンテナンスユニット44の左側にあたる左端部に設けられているとともに、回動軸46は転換ローラ31の右側にあたる右端部付近に設けられている。
そして、ガイドレール40の上方には、回動軸45に左端側が巻着されるとともに右端側がキャリッジ41の左側面下端部に固着されたガイド部材としてのフィルム部材47が張設されている。また、回動軸46には、フィルム部材47と対をなすガイド部材としてのフィルム部材48の右端側が巻着されているとともに、フィルム部材48の左端側はキャリッジ41の右側面下端部に固着されている。
また、回動軸45,46は図示しない付勢部材によってそれぞれフィルム部材47,48を巻き取る方向に回動付勢されているため、フィルム部材47,48はプラテン30上に支持された状態の連続紙12の印刷面12aを覆う態様でプラテン30の上方に張設されている。なお、フィルム部材47,48は、印刷が行われた連続紙12の印刷面12aが視認できるように、透明のプラスチックフィルムで構成されている。
回動軸45,46は、キャリッジ41が両ガイドレール40上を左右方向に移動するのにともなって、図示しない駆動機構の駆動に基づいてそれぞれ回動することで、フィルム部材47,48の張設状態を保持するようになっている。すなわち、キャリッジ41が左方向に移動する際には、回動軸45,46が図1における時計回り方向に回動することで、回動軸45にフィルム部材47の左端側を巻き取るとともに、回動軸46に右端側が巻き取られた状態のフィルム部材48を繰り出すようになっている。一方、キャリッジ41が右方向に移動する際には、回動軸45,46が図1における反時計回り方向に回動することで、回動軸45に巻き取られたフィルム部材47の左端側を繰り出すとともに、回動軸46にフィルム部材48の右端側を巻き取るようになっている。
なお、フィルム部材47,48は、回動軸45,46に巻着されていない部分がプラテン30の上面に対して同じ高さ位置に張設されているとともに、前後方向の幅がキャリッジ41とほぼ同じ幅となっている。また、回動軸45,46に巻着されていない状態のフィルム部材47,48の下面から構成される対向面49(図1参照)は、プラテン30上に支持された状態の連続紙12の印刷面12aと近接して対向するように、プラテン30の上面と対向する位置に保持されている。
基台22上におけるプラテン30の前側には、送風装置50が配設されている。図2〜図4に示すように、送風装置50の内部には図示しない駆動機構の駆動に基づき回転して風を発生するファン50aが設けられている。また、図示はしないが、送風装置50の内部においてファン50aの送風方向下流側の近傍にはヒータが設けられている。そして、送風装置50の後側面には、フィルム部材47,48の対向面49と連続紙12の印刷面12aとの間に形成された隙間B(図4(a)参照)に温風を送るための羽板50bが設けられている。すなわち、送風装置50は、ヒータを発熱させた状態でファン50aを回転させることにより、羽板50bにガイドされつつ後方に向かってフィルム部材47,48の対向面49に沿って流れる温風をプラテン30上の連続紙12の印刷面12aに向けて送風するようになっている。なお、図1においては、送風装置50の図示を省略している。
一方、基台22上におけるプラテン30の後側には、送風装置50と前後方向において対向する位置に吸引装置51が配設されている。吸引装置51は、送風装置50によってプラテン30の前方から後方に向かって送られ、隙間Bを通過した温風を吸引するようになっている。すなわち、図1及び図3に示すように、吸引装置51の吸引口52は上下方向及び左右方向において、フィルム部材47,48の対向面49とプラテン30の上面との隙間Bに形成される空間の空気を吸引できる位置に配置されている。
次に、上記のように構成されたインクジェット式プリンタ11の作用について説明する。
印刷が行われないときには、キャリッジ41はメンテナンスユニット44上に位置して、フィルム部材47は大部分が回動軸45に巻き取られた状態となっているとともに、フィルム部材48は大部分が回動軸46から繰り出された状態となっている。すなわち、フィルム部材48の下面によって構成される対向面49が印刷領域Aにおいてプラテン30の上面を覆っている。
そして、印刷が行われるときには、プラテン30が加熱されるとともに、メンテナンスユニット44上にあったキャリッジ41が図1における右方向に移動され、印刷動作の初期位置である印刷領域Aの左端側に配置される。このとき、回動軸45に巻き取られていたフィルム部材47が繰り出されるとともに、フィルム部材48は右端側が回動軸46に巻き取られる。
続いて、プラテン30上に連続紙12が搬送されて停止されると、キャリッジ41が左右方向に移動しながら記録ヘッド42から印刷面12aにインクが噴射されて、印刷領域Aにおいて印刷が行われる。同時に、送風装置50による温風の送風及び吸引装置51による吸引が行われ、隙間Bに風が送られる。このとき、送風装置50と吸引装置51の間にはフィルム部材47,48が張設されているため、送られた風(図3及び図4において二点鎖線の矢印で示す)は印刷面12aに沿って隙間Bを層流状態となって流れる。
連続紙12の印刷面12aにインクが噴射されると、インクの付着した印刷面12aの上面は、インクの溶媒が蒸発することにより、飽和蒸気圧に近い状態となる。そして、印刷面12a付近の空気が動かない静止空気層(拡散層)では、飽和蒸気圧から飽和に達していない周辺外気の蒸気圧に至る蒸気圧勾配が形成される。
ここで、隙間Bには送風装置50から送られた風が流れているが、この風は拡散層を無風時よりも薄くすることのできる強い風速が保持されているため、拡散層の蒸気圧勾配は無風時と比較して大きくなっている。すなわち、フィルム部材47,48によって水平方向に流れる風の上方向への拡散が抑制されることから、大きく風速が減じることなく印刷面12a全体に風が行き渡るので、連続紙12における印刷面12a上のインクの乾燥が効率的に促進される。
なお、印刷はキャリッジ41が左右方向へ移動しながら行われるが、キャリッジ41の移動に伴って回動軸45,46が回動すると、回動軸45,46の回動力を受けてフィルム部材47,48が記録ヘッド42との干渉を回避する方向に変位する。
また、キャリッジ41の下面側において、記録ヘッド42のノズル形成面42aは防風部材43により風の流れ方向における上流側を含む三方を囲まれているため、ノズル形成面42aが風に直接晒されることが回避される。そして、ノズル形成面42aにおいて、ノズル列42cは前後方向に沿って形成されているため、ノズル列42cの形成方向と風の流れ方向が一致しているため、インクが噴射される際に、風の影響を受けにくくなっている。
さらに、プラテン30は図示しない加熱装置によって加熱されるようになっていること、また、送風装置50から温風が送られていることから、インクの乾燥がさらに促進される。すなわち、加熱や温風によって拡散層における溶媒の蒸発を促進しつつ送風によって蒸気圧勾配を大きくすることで、一層効果的に乾燥が促進される。ここで、加熱装置によって生じた熱や温風は吸引装置51によって回収されるので、印刷室23内の温度上昇が抑制される。
上記説明した第1の実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)フィルム部材47,48が連続紙12の印刷面12aに近接して対向する対向面49を有するため、送風装置50から送られた風が隙間Bを印刷面12aに沿って層流状態となって流れる。すなわち、フィルム部材47,48によって送風装置50から送られた風の拡散が抑制されるため、拡散層を薄くするために必要な風速を保持した風を効率的に流すことができる。これにより、連続紙12の印刷面12aに風があたる時間を充分確保することができるため、記録ヘッド42から噴射されて連続紙12の印刷面12aに付着したインクの乾燥を効率的に促進させることができる。
(2)記録ヘッド42が左右方向に移動しながらインクを噴射する場合でも、回動軸45,46の回動によってフィルム部材47,48が変位されるため、記録ヘッド42がフィルム部材47,48と干渉することが回避される。すなわち、記録ヘッド42の移動範囲を含む印刷領域A全体にフィルム部材47,48を張設することができるため、別途連続紙12を乾燥させる領域を設けなくても、プラテン30上において連続紙12の印刷面12aに付着したインクの乾燥を行うことができる。
(3)隙間Bは、無風時の拡散層よりも広く、また、風が拡散しない程度に狭くすることが望ましいところ、回動軸45,46を備えることにより、インク噴射に適切な記録ヘッド42の高さ位置を保持しつつ、フィルム部材47,48を送風装置50から送られる風を層流状態とするために最適な高さ位置に配置することができる。
(4)記録ヘッド42の左右方向への移動に伴って回動する回動軸45,46の回動力を受けてフィルム部材47,48が変位されるため、変位時にかかる負荷を抑制しつつ、フィルム部材47,48をなめらかな動作で変位させることができる。
(5)フィルム部材47の右端とフィルム部材48の左端とは記録ヘッド42を搭載したキャリッジ41に対して固着されているため、キャリッジ41とフィルム部材47,48とのつなぎ目から風を逃がすことなく、効率的に風を流すことができる。
(6)回動軸45,46はフィルム部材47,48を巻き取る方向にそれぞれ回動付勢されることによってフィルム部材47,48がコンパクトに巻着されているため、フィルム部材47,48を変位させるための領域を大きく確保する必要がない。したがって、変位機構を省スペースな構成とすることができる。
(7)フィルム部材47,48は連続紙12の印刷面12aを覆う部分が透明であるため、連続紙12がフィルム部材47,48に覆われていても、印刷結果など、連続紙12の印刷面12aの状態を容易に視認することができる。
(8)防風部材43によってノズル形成面42aを送風装置50が送風する風から防風することができるため、風でノズル開口42b内が乾燥するなどの影響を抑制することができる。
(9)送風装置50によって送風することに加えて、送風方向の下流側において吸引装置51による吸引を行うことで、より効率的に風を送ることができる。また、インクの乾燥を促進させるために、送風装置50から環境温度よりも高い温度の温風を送ったり、プラテン30から連続紙12に熱を伝えたりした場合にも、吸引装置51によって熱を帯びた風を吸引するため、印刷室23内の不要な温度上昇を抑制することができる。
(10)吸引装置51によって隙間Bを通過した風を吸引することにより、蒸発したインクの溶媒に加えて、インクの噴射に伴って生じた余分なミストや連続紙12表面の塵などを周囲に拡散させることなく回収することができる。したがって、連続紙12やプリンタ11の汚染を抑制することができる。
(11)送風装置50は、記録ヘッド42のノズル形成面42aに形成されたノズル列42cの延びる方向と平行な方向に風を送風するように構成されているため、インクが噴射される際に受ける風の影響が抑制される。
(12)プラテン30を挟んで前後方向に送風装置50と吸引装置51とを配置しているため、プラテン30を挟んで連続紙12の搬送方向における上流側及び下流側に連続紙12の搬送装置が配置されている場合にも、搬送装置の配置を変更することなく、送風装置50を配置することができる。
(13)プラテン30を挟んで前後方向に送風装置50と吸引装置51とを配置しているため、長尺状の連続紙12の短手方向に風を送ることができる。すなわち、風を送る距離が長くならないので、風の拡散を抑制して、連続紙12に向けて噴射したインクの乾燥を効率的に促進させることができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の液体噴射装置をシリアル方式のインクジェット式プリンタに具体化した第2の実施形態について、図5及び図6に基づいて説明する。
図5に示すように、液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ53は本体ケース54を備えている。本体ケース54内における上下方向における中央付近の位置には、本体ケース54内を上下に区画する平板状の基台55が設けられている。そして、本体ケース54内における基台55よりも上側の領域は連続紙12に印刷を行うための印刷室56となっている。一方、本体ケース54内における基台55よりも下側の領域は、印刷の施された連続紙12を巻き取り回収するための回収室57となっている。
まず、連続紙12の搬送機構について説明する。
連続紙12は、印刷室56内において左方(図5において紙面と直交する方向奥側)となる位置に回転可能に設けられた、前後方向に向かって延びる巻き軸59に予めロール状に巻かれている。そして、印刷室56内における巻き軸59よりも右側の領域には、基台55上に支持された矩形板状の支持部材としてのプラテン60(図5参照)が設けられている。プラテン60は、図示しない加熱装置によって加熱されるようになっている。そして、加熱されたプラテン60上の連続紙12に熱が伝わることにより、連続紙12に付着したインクの乾燥を促進するようになっている。
プラテン60のさらに右側には、プラテン60を挟んで巻き軸59と対向するように転換ローラ61(図5参照)が設けられている。なお、巻き軸59とプラテン60との間には図示しない中継ローラが設けられており、この中継ローラの上面、プラテン60の上面、及び転換ローラ61の上面は、互いに面一になっている。
転換ローラ61には、巻き軸59から繰り出されて中継ローラを経由しつつプラテン60の上面に沿って水平右方向に搬送される連続紙12が左側上方から巻き掛けられて連続紙12の搬送方向が水平右方向から鉛直下方向に転換されている。そして、転換ローラ61によって搬送方向が鉛直下方向に転換された連続紙12は、基台55に設けられた図示しない挿通孔を通って転換ローラ61の下方で回収室57内に回動可能に設けられた巻き取り駆動軸62(図5参照)に巻き取られるようになっている。
次に、連続紙12への印刷機構について説明する。
印刷室56内におけるプラテン60の左右両側には、前後方向に延びるガイドレール63(図5では二点鎖線で示す)が対をなすように設けられている。ガイドレール63の上面はプラテン60の上面よりも高くなっているとともに、両ガイドレール63の上面には、矩形板状の移動体としてのキャリッジ64が両ガイドレール63に沿って前後方向へ往復移動可能な状態で支持されている。そして、キャリッジ64は、図示しない駆動機構の駆動に基づき両ガイドレール63上を前後方向に移動するようになっている。
キャリッジ64の下面には、液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド65が支持されている。また、キャリッジ64の下面には、記録ヘッド65の下面からなるノズル形成面65aの右側及び前後両側を囲むとともに左側が開口する態様で平面視コの字形の防風部材66が支持されている。この防風部材66の下面は、記録ヘッド65のノズル形成面65aよりも下方に位置するようになっている。
記録ヘッド65の下面からなるノズル形成面65aには複数のノズル開口(図示略)が設けられている。本実施形態では、ノズル開口(図示略)はノズル形成面65aにおいて、左右方向に沿う複数列のノズル列(図示略)を形成するように、前後方向へ一定の間隔をおいて形成されている。
なお、本体ケース54内に設けられた複数のインクカートリッジ(図示略)からインクが記録ヘッド65に加圧供給されて、ノズル開口(図示略)からインクから噴射される点は、第1の実施形態と同様である。
ただし、本実施形態においては、キャリッジ64を前後方向に移動させる途中で連続紙12の印刷面12aに向けてインクを噴射する印刷動作と、連続紙12を右方向に所定の紙送り量だけ搬送する紙送り動作とを交互に繰り返すことで、連続紙12に印刷が施されるようになっている。すなわち、記録ヘッド65は紙送り方向と直交する方向に移動しながら印刷を行う点が第1の実施形態と異なっている。
そして、連続紙12の印刷が行われるプラテン60の前端から後端までの領域は液体噴射領域としての印刷領域Aとなっている。また、基台55上におけるプラテン60の前側には、記録ヘッド65のクリーニング等のメンテナンスを行うためのメンテナンスユニット67が設けられている。
次に、印刷が行われた連続紙12の乾燥機構について説明する。
印刷室56内において印刷領域Aの前後両側には、変位機構を構成する回動軸68,69が左右方向に延びるとともに図示しない支持壁に回動可能に支持される態様で対をなすように設けられている。回動軸68は、印刷室56内において、メンテナンスユニット67の前側にあたる前端部に設けられているとともに、回動軸69はプラテン60の後側にあたる後端部付近に設けられている。
そして、ガイドレール63の上方には、回動軸68に前端側が巻着されるとともに後端側がキャリッジ64の前側面下端部に固着されたガイド部材としてのフィルム部材70が張設されている。また、回動軸69には、フィルム部材70と対をなすガイド部材としてのフィルム部材71の後端側が巻着されている。そして、フィルム部材71の前端側はキャリッジ64の後側面下端部に固着されている。
なお、キャリッジ64が両ガイドレール63上を前後方向に移動するのにともなって回動軸68,69がそれぞれ回動することで、フィルム部材70,71が回動軸68,69に巻き取られ、あるいは繰り出されながら変位することで記録ヘッド65がフィルム部材70,71と干渉することが回避される点は、第1の実施形態と同様である。
また、基台55上におけるプラテン60の右側には、送風装置73(図6参照、図5においては図示略)が配設されている。送風装置73の内部には図示しない駆動機構の駆動に基づき回転して風を発生するファン73aが設けられている。また、図示はしないが、送風装置73の内部においてファン73aの送風方向下流側の近傍にはヒータが設けられている。そして、送風装置73の左側面には、フィルム部材70,71の対向面72(図5参照)と連続紙12の印刷面12aとの間に形成された隙間B(図5参照)に風を送るための羽板73b(図6参照)が設けられている。
すなわち、送風装置73は、ヒータを発熱させた状態でファン73aを回転させることにより、羽板73bにガイドされつつ左方に向かってフィルム部材70,71の対向面72に沿って流れる温風をプラテン60上でインクの付着した連続紙12の印刷面12aに向けて送風するようになっている。なお、本実施形態においては、吸引装置は設けられていない。
次に、上記のように構成されたインクジェット式プリンタ53の作用について説明する。
まず、印刷が行われないときには、キャリッジ64はメンテナンスユニット67上に位置して、フィルム部材70は大部分が回動軸68に巻き取られているとともに、フィルム部材71は大部分が回動軸69から繰り出された状態となって、フィルム部材71の下面によって構成される対向面72が印刷領域Aにおいてプラテン60の上面を覆っている。
そして、印刷が行われるときには、プラテン60が加熱されるとともに、メンテナンスユニット67上にあったキャリッジ64が図5における後方向に移動され、印刷動作の初期位置である印刷領域Aの前端側に配置される。このとき、回動軸68に巻き取られていたフィルム部材70が繰り出されるとともに、フィルム部材71は後端側が回動軸69に巻き取られる。
続いて、プラテン60上に連続紙12が搬送されると、キャリッジ64が前後方向に移動しながら記録ヘッド65から印刷面12aにインクが噴射されて、印刷領域Aにおいて印刷が行われる。同時に、送風装置73による温風の送風が行われ、隙間Bに風が送られる。このとき、送風装置73の送風方向にはフィルム部材70,71が張設されているため、送られた風はフィルム部材70,71の対向面72に沿って水平左方向の層流状態となって印刷面12a全体に行き渡り、連続紙12における印刷面12a上のインクの乾燥が効率的に促進される。
上記説明した第2の実施形態によれば、第1の実施形態における(1)〜(8)及び(11)と同様の効果を得ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の液体噴射装置をラインヘッド方式のインクジェット式プリンタに具体化した第3の実施形態について、図7に基づいて説明する。
なお、本実施形態における液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタは、連続紙12の搬送機構、連続紙12への印刷機構、連続紙12の乾燥機構については第1の実施形態と概ね同様であるが、記録ヘッド75が移動せずにインクの噴射を行う点が異なっている。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
図7は、本体ケース16内を右側後方斜め上方から部分的に斜視した図であり、同図において、連続紙12は左方向から右方向に向けて搬送されてプラテン74上に給紙されるようになっている。そして、記録ヘッド75から連続紙12の印刷面12aに向けてインクを噴射する印刷動作と、連続紙12を右方向に所定の紙送り量だけ搬送する紙送り動作とを交互に繰り返すことで、連続紙12に印刷が施されるようになっている。
記録ヘッド75の右側面には、ガイド部材としてのフィルム部材76の左端側が固着されているとともに、フィルム部材76の右端側は棒状部材77に固着されている。また、フィルム部材76の右端側には棒状部材77を介して弾性部材としての複数のばね部材78の一端(図7においては左端側)が張架されている。
そして、ばね部材78の他端(図7においては右端側)は、図示しない支持板に張架されている。したがって、フィルム部材76は連続紙12の搬送方向における記録ヘッド75の下流側に一端がばね部材78を介して支持される態様で張設された状態となっている。
フィルム部材76の前側には、内部にヒータ及びファンを内装した送風装置79が配設されている。そして、送風装置79の後側面には、フィルム部材76の下面からなる対向面(図示略)と連続紙12の印刷面12aとの間に形成された隙間Bに風を送るための羽板79aが設けられている。
一方、フィルム部材76の後側には、送風装置79と前後方向において対向する位置に吸引装置80が配設されている。吸引装置80は、送風装置79によってフィルム部材76の前方から後方に向かって送られた風を吸引するようになっている。
したがって、記録ヘッド75から印刷面12aにインクが噴射されて印刷が行われた後、印刷が行われた印刷面12aがフィルム部材76で覆われるように連続紙12を右方向に搬送して送風装置79による温風の送風及び吸引装置80による吸引を行うことで、印刷面12aに沿った層流状態の風が送られる。
上記説明した第3の実施形態によれば、第1の実施形態における(1)、(5)、(7)、(9)〜(13)に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(14)フィルム部材76は一端がばね部材78を介して支持されているため、送風や変位動作などよって生じる振動をばね部材78の弾性変形によって吸収することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の液体噴射装置をラテラル方式のインクジェット式プリンタに具体化した第4の実施形態について、図8に基づいて説明する。
なお、本実施形態における液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタは、連続紙12の搬送機構、連続紙12への印刷機構、連続紙12の乾燥機構については第1の実施形態と概ね同様であるが、記録ヘッド42とガイド部材としてのフィルム部材83との干渉を回避するための変位機構が異なっている。以下、第1の実施形態との相違点について説明する。
図8に示すように、本実施形態のフィルム部材83は、左端側が固定部材84を介して図示しない支持壁に固定されているとともに、右端側が前後方向(図8において紙面と直交する方向)に延びる棒状部材85に固着されている。また、フィルム部材83の右端側には棒状部材85を介して弾性部材としてのばね部材86の一端(図8においては左端側)が張架されている。そして、ばね部材86の他端(図8においては右端側)は、固定部材87を介して図示しない支持壁に固定されている。
また、本実施形態のプリンタは下側が開口した有底箱状の収容部材88を備え、収容部材88に設けられた凹部89内にキャリッジ41及び記録ヘッド42が位置するように構成されている。収容部材88はキャリッジ41とともに両ガイドレール40上を左右方向に移動するように構成されているとともに、記録ヘッド42は収容部材88の凹部89の開口を通じてノズル形成面42aからインクを連続紙12に向かって噴射するようになっている。
収容部材88の左側壁の下端部には切り欠き孔90が設けられているとともに、収容部材88の右側壁の下端部には切り欠き孔91が設けられている。また、収容部材88の凹部89内には、変位機構を構成する回動部材としての回動ローラ92,93,94,95が収容されている。回動ローラ92,93,94,95は前後方向(図8において紙面と直交する方向)に延びるとともに、両端を収容部材88に回動可能に支持されている。
具体的には、回動ローラ92,95はキャリッジ41に対してフィルム部材83の張設された高さ位置に配置されているとともに、回動ローラ92の上方に回動ローラ93が、回動ローラ95の上方に回動ローラ94が配置されている。すなわち、回動ローラ93,94は、回動ローラ92,95の高さ位置よりもプラテン30から離間した位置に配置されている。
そして、フィルム部材83は、プラテン30の上方において収容部材88の凹部89内では回動ローラ92,93,94,95に巻き掛けられて変位する態様となっている。すなわち、切り欠き孔90,91を通じて凹部89内に収容されたフィルム部材83は、凹部89内における左端側が回動ローラ92に左側下方から巻き掛けられて水平右方向から上方向に張設されている。
続いて、フィルム部材83は回動ローラ93に下方から巻き掛けられて上方向から水平右方向に張設されるとともに、回動ローラ94に左側上方から巻き掛けられて水平右方向から下方向に張設される。さらに、回動ローラ95に左側上方から巻き掛けられて下方向から水平右方向に張設されたフィルム部材83は、切り欠き孔91を通じて収容部材88の凹部89内から出るようになっている。
そして、キャリッジ41が両ガイドレール40上を左右方向に移動するのに伴って回動ローラ92,93,94,95が回動することで、フィルム部材83の張設状態を保持したまま、収容部材88の凹部89内でフィルム部材83が記録ヘッド42との干渉を回避するようになっている。すなわち、回動ローラ92,93,94,95の回動力を受けて、フィルム部材83が記録ヘッド42との干渉を回避する方向に変位するようになっている。
上記説明した第4の実施形態によれば、上記実施形態における(1)〜(4)及び(7)〜(14)に加えて、以下のような効果を得ることができる。
(15)回動ローラ93,94は、回動ローラ92,95の高さ位置よりもプラテン30から離間した位置に支持されつつ、フィルム部材83は記録ヘッド42との干渉を回避するように回動ローラ92,93,94,95に巻き掛けられている。すなわち、回動ローラ92,93,94,95によってフィルム部材83の張設方向を変化させて凹部89内において部分的に張設高さを変化させることで、フィルム部材83と記録ヘッド42との干渉を回避することができる。
なお、上記各実施形態は以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、ガイド部材はフィルム部材47,48,70,71,76,83でなく、例えば板状の部材を用いてもよい。
・上記実施形態において、一端が回動軸45,46,68,69に巻着されたフィルム部材47,48,70,71の他端を記録ヘッド42,65に固着するようにしてもよい。
・上記実施形態において、ガイド部材としてのフィルム部材47,48,70,71,76,83を直接記録ヘッド42,65,75又はキャリッジ41,64に固着するのではなく、固定部材等を介在させるようにしてもよい。
・上記実施形態において、スリットを有するガイド部材を記録ヘッド又はキャリッジがかき分けて移動する構成としてもよい。
・上記実施形態において、送風装置から水蒸気量の少ない、すなわち乾燥した空気を送るようにしてもよい。この場合、溶媒の蒸発を更に促進することができる。
・上記実施形態において、弾性部材はばね部材78,86に限らず、帯状のゴム等を用いるようにしてもよい。
・上記実施形態において、ターゲットが曲面を有するものである場合、その曲面にインクを噴射するようにしてもよい。この場合には、ターゲットの曲面に沿う曲面からなる対向面を有するガイド部材を備えることで、ターゲットの曲面からなるインク付着面に沿って送風することができる。
・上記実施形態において、連続紙12の代わりに、長尺状のプラスチックフィルムなどをターゲットとして用いてもよい。
・上記実施形態では、液体噴射装置をインクジェット式プリンタに具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の液体(機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体を含む)を噴射したり吐出したりする液体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体(液状体)を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの液体(流状体)を噴射する液体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の液体噴射装置に本発明を適用することができる。
第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略正面図。 第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略平面図。 第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの乾燥機構を説明する概略斜視図。 (a)は第1の実施形態におけるインクジェット式プリンタの乾燥機構を説明する概略左側面図で、(b)は同じく乾燥機構を説明する概略底面図。 第2の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略右側面図。 第2の実施形態におけるインクジェット式プリンタの概略平面図。 第3の実施形態におけるインクジェット式プリンタの乾燥機構を説明する概略斜視図。 第4の実施形態におけるインクジェット式プリンタの変位機構を説明する概略一部断面図。
符号の説明
11,53…液体噴射装置としてのインクジェット式プリンタ、12…ターゲットとしての連続紙、12a…液体被噴射面としての印刷面、30,60,74…支持部材としてのプラテン、41,64…移動体としてのキャリッジ、42,65,75…液体噴射ヘッドとしての記録ヘッド、42a,65a…ノズル形成面、42c…ノズル列、43,66…防風部材、45,46,68,69…回動部材としての回動軸、47,48,70,71,76,83…ガイド部材としてのフィルム部材、49,72…対向面、50,73,79…送風装置、51,80…吸引装置、78,86…弾性部材としてのばね部材、92,93,94,95…回動部材としての回動ローラ、B…隙間。

Claims (10)

  1. ターゲットを支持するための支持部材と、
    該支持部材に支持された状態にある前記ターゲットの液体被噴射面に対して液体を噴射可能な液体噴射ヘッドと、
    前記支持部材に支持された状態にある前記ターゲットの前記液体被噴射面に風を送るための送風装置と、
    前記支持部材に支持された状態にある前記ターゲットの前記液体被噴射面に近接して対向する対向面を有し且つ該対向面と前記液体被噴射面との間に前記送風装置が送る風を前記液体被噴射面に沿った層流状態にして通過させるための隙間を形成可能なガイド部材とを備えたことを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記ターゲットの前記液体被噴射面を覆う態様に張設されたフィルム部材からなることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記液体噴射ヘッドは、前記支持部材に対して前記ターゲットの前記液体被噴射面に沿う方向において相対移動可能に構成されており、
    前記支持部材に対して前記液体噴射ヘッドが相対移動するときに該液体噴射ヘッドとの干渉を回避するように前記フィルム部材を変位させるための変位機構をさらに備えたことを特徴とする請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記変位機構は、前記液体噴射ヘッドの前記支持部材に対する相対移動に伴って回動する回動部材を有し、該回動部材の回動力を受けて前記フィルム部材が前記液体噴射ヘッドとの干渉を回避する方向に変位することを特徴とする請求項3に記載の液体噴射装置。
  5. 前記フィルム部材は、その一端が前記液体噴射ヘッド又は該液体噴射ヘッドを搭載して移動自在とされた移動体に対して固着されるとともに、その他端が前記回動部材に対して巻着されており、該回動部材は前記フィルム部材を巻き取る方向に回動付勢されていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記フィルム部材は、少なくとも一端が弾性部材を介して支持されており、前記回動部材は前記液体噴射ヘッドを搭載して移動自在とされた移動体に対して前記フィルム部材の張設された高さ位置及び該高さ位置よりも前記支持部材から離間した位置に各々支持されつつ前記フィルム部材を前記液体噴射ヘッドとの干渉を回避するように巻き掛けていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射装置。
  7. 前記ガイド部材は、少なくとも前記ターゲットの前記液体被噴射面を覆う部分が透明であることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  8. 前記液体噴射ヘッドにおけるノズル形成面を前記送風装置が送風する風から防風するための防風部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  9. 前記送風装置の送風方向における下流側に前記ターゲットの前記液体被噴射面と前記ガイド部材の前記対向面との間の隙間を通過した前記風を吸引するための吸引装置をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
  10. 前記送風装置は、前記液体噴射ヘッドのノズル形成面に形成されたノズル列の延びる方向と平行な方向に送風するように構成されたことを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一項に記載の液体噴射装置。
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