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JP2009279183A - 車両用シートの連結装置 - Google Patents

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JP2009279183A
JP2009279183A JP2008134197A JP2008134197A JP2009279183A JP 2009279183 A JP2009279183 A JP 2009279183A JP 2008134197 A JP2008134197 A JP 2008134197A JP 2008134197 A JP2008134197 A JP 2008134197A JP 2009279183 A JP2009279183 A JP 2009279183A
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JP2008134197A
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Yoshihisa Fukuda
義久 福田
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Toyota Boshoku Corp
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Toyota Boshoku Corp
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Abstract

【課題】リクライニング装置において、保持部材のかしめ処理時に支えとして当てがわれる支え具を保持部材に広く当てがえるようにする。
【解決手段】リクライニング装置4(車両用シートの連結装置)のラチェット10とガイド20とを軸方向に外れ止めする保持部材70は、軸方向に面を有する第1座面部71と第2座面部72とをそれぞれガイド20の外盤面とラチェット10の支え部15の内盤面とに当てがえた状態で、折曲面部73を半径方向内方側に折り曲げて支え部15の外盤面にかしめることにより、ラチェット10に一体的に連結される。このかしめ処理は、第2座面部72の背面に支え具が軸方向に面当てされて行われる。ガイド20の半径方向の移動を保持部材70の繋ぎ面部74によって規制できるようにしたことにより、ガイド20の外径寸法を縮小化し、支え具が面当てされる第2座面部72の半径方向の径寸法を拡張できるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用シートの連結装置に関する。詳しくは、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置に関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックがリクライニング装置を介してシートクッションと連結されており、その背凭れ角度の調整操作が行える構成とされたものが知られている。ここで、下記特許文献1には、上記したリクライニング装置の構成が開示されている。この開示のリクライニング装置は、シートバックの骨格部に一体的に連結される円盤状のラチェットと、シートクッションの骨格部に一体的に連結される円盤状のガイドとが、互いに回転可能に支え合うように軸方向に組み付けられて構成されている。
そして、上記したラチェットとガイドとは、それらの外周部に跨るようにして軸方向に組み付けられる円筒状の保持部材によって、軸方向に外れ止めされて保持されている。この保持部材は、その円筒形状の軸方向の一端に、ラチェットの外盤面に軸方向に面が当てがわれるフランジ状の第1座面部と、ガイドの内盤面に軸方向に面が当てがわれるフランジ状の第2座面部とが軸方向に段差状に形作られて構成されている。
したがって、この保持部材の円筒内にラチェットとガイドとを挿通し、その後に受入口側となる開口端部をフランジ状に半径方向内方側に折り曲げ処理してガイドの外盤面にかしめることにより、ラチェットとガイドとが軸方向に挟み込まれた状態として保持されるようになっている。
特開2007−130237号公報
しかし、上記開示の従来技術では、保持部材の受入口側の開口端部をガイドの外盤面にかしめる際に、その反対側で支え用の治具を保持部材に当てがうための支え面の確保が難しい構成となっている。すなわち、保持部材のかしめ処理時には、ガイドの内盤面に当てがわれている第2座面部が、上記した支え用の治具を当てがうための支え面として設定されることとなる。したがって、この第2座面部のように第1座面部に対して段差状に折曲されて形成された部位が支え面として設定されることにより、その折曲部の丸角によって治具を当てがえる面積が実質的に狭められることとなる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、保持部材のかしめ処理時に支えとして当てがわれる支え具を保持部材に広く当てがえるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの連結装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、二枚の連結部材とロック部材と保持部材とを有する。二枚の連結部材は、二つの対象部材の一方側或いは他方側にそれぞれ一体的に連結されて、互いに相対回転可能に盤合わせ方向に組み付けられる円盤状部分を有する。ロック部材は、二枚の連結部材の間に挟まれて配置され、一方側の連結部材に組み付けられて円周方向に支えられた状態として、他方側の連結部材に形成された内周歯面に外周歯面を噛合させることにより、両連結部材間の相対回転をロックする。保持部材は、二枚の連結部材を軸方向に外れ止めするように組み付けられる。保持部材は、軸方向に面を有する第1座面部と第2座面部とをそれぞれ一方側の連結部材の外盤面と他方側の連結部材の内盤面とに当てがえた状態で、他方側の連結部材の外盤面に軸方向に面を当てがうように折曲面部を折り曲げてかしめることにより、他方側の連結部材に軸方向に一体的に連結されている。保持部材の折曲面部のかしめ処理は、他方側の連結部材に第2座面部が軸方向に面当てされた状態で、第2座面部の背面に支え具が軸方向に面当てされて行われる。一方側の連結部材の半径方向の移動を保持部材の第1座面部と第2座面部との間の面部によって規制できるようにして、一方側の連結部材の外径寸法を縮小化したことにより、支え具が面当てされる第2座面部の半径方向の径寸法が拡張されている。
この第1の発明によれば、一方側の連結部材は、その半径方向の移動が、他方側の連結部材ではなく、保持部材の第1座面部と第2座面部との間の面部によって規制されるようになっているため、その外径寸法の縮小化が可能となる。これにより、保持部材の第2座面部の半径方向の径寸法を拡張することができるため、この第2座面部の背面に支え具を広く当てがうことができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について図面を用いて説明する。
始めに、実施例1の車両用シートの連結装置の構成について、図1〜図7を用いて説明する。ここで、図2には、本実施例の車両用シート1の概略構成が示されている。この車両用シート1は、背凭れとなるシートバック2が、その左右両サイドの下部位置に配設された一対のリクライニング装置4,4によって、着座部となるシートクッション3と連結されている。ここで、リクライニング装置4,4が本発明の車両用シートの連結装置に相当する。
これらリクライニング装置4,4は、それらの内部に挿通されたロック解除の切換え操作を行う操作軸4c,4cが、連結ロッド4rによって互いに一体的に連結されて構成されている。これにより、各リクライニング装置4,4は、シートバック2の背凭れ角度を固定したロック状態と、この固定状態を解除してシートバック2の背凭れ角度調整を行えるようにする解除状態とに、互いのロック解除の切換え操作が同期して行われるようになっている。ここで、各リクライニング装置4,4は、常時は附勢によってロックの作動状態に切り換えられて保持されている。
そして、各リクライニング装置4,4は、シートクッション3の側部位置に設けられた操作レバー5の引き上げ操作を行うことによって、それらのロック状態が一斉に解除操作される。これにより、シートバック2の背凭れ角度の固定状態が解かれるため、その背凭れ角度の調整操作が行える状態となる。そして、シートバック2の背凭れ角度を調整して、操作レバー5の解除操作をやめることにより、各リクライニング装置4,4が再び附勢によってロック状態に戻されるため、シートバック2がその調整した背凭れ角度位置に固定される。
ここで、シートバック2は、シートクッション3との間に掛着された図示しない附勢ばねの附勢力によって、常時は前倒しの回動方向に附勢されている。したがって、車両用シート1が着座使用されていない状態で、上述した各リクライニング装置4,4のロック状態を解除することにより、シートバック2は附勢によって前倒しされて、シートクッション3の上面部に畳み込まれる。
このとき、各リクライニング装置4,4は、通常、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域にある時には、操作レバー5の解除操作をやめることによって、附勢によってロック状態に戻される。しかし、各リクライニング装置4,4の回転角度領域には、上記した解除操作をやめた際に附勢によってロック状態に戻されるロックゾーンと、解除操作をやめてもロック状態には戻されないフリーゾーンとが設定されている。
前者のロックゾーンは、通常、シートバック2が背凭れとして使用される角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から後方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。そして、後者のフリーゾーンは、シートバック2が背凭れ使用されることのない前倒れ姿勢の角度領域、具体的にはシートバック2が直立姿勢となる角度位置から前方側に倒し込まれる角度領域に設定されている。
したがって、シートバック2を前倒しする時には、各リクライニング装置4,4のロック状態を解除して、シートバック2が直立姿勢から少しでも前に傾けば、あとは解除操作をやめてしまっても、シートバック2はシートクッション3の上面部に畳み込まれる位置まで自然と前倒しされていく。以下、リクライニング装置4,4の構成について詳しく説明をする。なお、各リクライニング装置4,4は、互いに左右対称の構成となっているが、実質的には同じ構成となっている。したがって、以下ではこれらを代表して、図2の紙面向かって右側に示されている一方側のリクライニング装置4の構成についてのみ説明をする。
このリクライニング装置4は、図1に示されるように、円盤形状のラチェット10及びガイド20と、これらの円盤面の間に挟まれて配置される上下一対のポール30,30及びスライドカム40と、このスライドカム40をスライド操作するためのヒンジカム50と、このヒンジカム50を回動附勢するための巻きばね60と、ラチェット10及びガイド20を互いに板厚方向(軸方向)に挟み込んだ状態に保持して外れ止めする保持部材70とが一つに組み付けられて構成されている。ここで、ガイド20が本発明の一方側の連結部材に相当し、ラチェット10が本発明の他方側の連結部材に相当し、ポール30,30が本発明のロック部材に相当する。
詳しくは、ラチェット10には、その円盤部11の外周部において、ガイド20への組み付け方向となる板厚方向に円筒状に突出する円筒部12と支え部15とが段差状に形成されている。これら円筒部12や支え部15は、ラチェット10の板厚方向への半抜き加工によって形成されている。これにより、支え部15は、図5に示されるように、その形状の一部が円筒部12と板厚方向に重なって、円筒部12よりも板厚方向に突出した円筒形状に形成されている。
これら円筒部12や支え部15は、ラチェット10の回転中心まわりに描かれる円筒型形状に突出して形成されている。ここで、円筒部12の内周面には、内歯を有する内周歯面12aと内歯を有さない突出平面12bとが形成されている。この突出平面12bは、円筒部12の軸対称となる二箇所の位置に形成されており、それぞれ、内周面が内周歯面12aよりも半径方向内方側に突出した平坦な湾曲面とされて形成されている。
そしてこれにより、この突出平面12bがいずれのポール30,30とも干渉しない円周方向の回転角度領域が、内周歯面12aが各ポール30,30と噛合することのできるロックゾーンとして設定されている。そして、突出平面12bがポール30,30と干渉して噛合が阻止される回転角度領域がフリーゾーンとして設定されている。このラチェット10は、図3に示されるように、シートバック2の骨格を成すバックフレーム2fと接合されることによって、シートバック2に一体的に連結されている。ここで、バックフレーム2fが本発明の二つの対象部材の一方側に相当する。
ここで、ラチェット10の円盤部11には、その外盤面から円筒状に突出する複数のダボ13a・・やDダボ13bが形成されている。これらダボ13a・・やDダボ13bは、円盤部11のより外周縁に近い位置で、円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。このうち、Dダボ13bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ13a・・とは形状が区別されるようになっている。
一方、バックフレーム2fには、上述したダボ13a・・やDダボ13bを嵌合させることのできるダボ孔2a・・やDダボ孔2bが貫通形成されている。したがって、これらダボ13a・・やDダボ13bを、バックフレーム2fに形成されたダボ孔2a・・やDダボ孔2bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部を溶着して接合することにより、ラチェット10がバックフレーム2fに対して強固に一体的に連結されている(図5参照)。
そして、このラチェット10の円盤部11の中心には、リクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔14が形成されている。そして、バックフレーム2fにも、この貫通孔14と同軸線上の位置に、同じ目的の貫通孔2cが形成されている。次に、図1に戻って、ガイド20の構成について説明をする。このガイド20は、ラチェット10よりも小さな外径をもつ円盤形状に形成されている。
このガイド20は、図5に示されるように、後述する保持部材70によってラチェット10に組み付けられた状態として軸方向に外れ止めされることにより、同時に保持部材70によってラチェット10に対する半径方向への移動が規制されるようになっている。これにより、ガイド20は、ラチェット10に対して回転方向への移動のみが可能な状態として組み付けられている。ここで、ガイド20の円盤部21の外径は、前述したラチェット10の支え部15の内径よりも小さく設定されている。
ところで、図4に示されるように、ガイド20には、その円盤部21の円周方向の四箇所位置に外盤面側から軸方向に円筒状に突出する台座部24・・が円周方向に等間隔に並んで配置形成されている。そして、これら台座部24・・が、シートクッション3の骨格を成すクッションフレーム3fの板面と接合されることにより、ガイド20がシートクッション3と一体的に連結されている。ここで、クッションフレーム3fが本発明の二つの対象部材の他方側に相当する。
詳しくは、各台座部24・・には、その外盤面から更に円筒状に突出するダボ24a又はDダボ24bが形成されている。このうち、Dダボ24bは、その突出した円筒形状の一部が断面D字状に切り欠かれて形成されており、円筒形状に突出したダボ24a・・とは形状が区別されるようになっている。
一方、クッションフレーム3fには、上述したダボ24a・・やDダボ24bを嵌合させることのできるダボ孔3a・・やDダボ孔3bが貫通形成されている。したがって、これらダボ24a・・やDダボ24bを、クッションフレーム3fに形成されたダボ孔3a・・やDダボ孔3bにそれぞれ嵌合させて、これら嵌合部を溶着して接合することにより、ガイド20がクッションフレーム3fに対して強固に一体的に連結されている(図5参照)。
そして、このガイド20の円盤部21の中心には、リクライニング装置4のロック解除の切換え操作を行う操作軸4c(図2参照)を挿通するための貫通孔25が形成されている。そして、図4に示されるように、クッションフレーム3fにも、この貫通孔25と同軸線上の位置に、同じ目的の貫通孔3cが形成されている。この貫通孔3cは、後述する巻きばね60もその孔内部に収め入れられるように形状が大きく形成されている。
そして、図1に戻って、ガイド20の円盤部21には、その内盤面が板厚方向に「十」符号状に凹んだガイド溝23が形成されている。このガイド溝23は、円盤部21が「十」符号状に板厚方向に半抜き加工されることによって形成されている。ここで、前述したダボ24a・・やDダボ24bは、このガイド溝23が形成された外盤面上の位置にそれぞれ突出して形成されている。このガイド溝23は、その図示向かって上側と下側の溝部が、後述する各ポール30,30をそれぞれ内部に収め入れることのできるポール溝23a,23aとして形成されている。
これらポール溝23a,23aは、図6に示されるように、その左右両サイドに側壁となって形成される案内壁21a,21bや案内壁21c,21dの形状により、ポール30,30をその溝形状に沿ってガイド20の半径方向内方側や外方側(図示上下方向)にのみスライドさせられるようにガイドする。そして、ガイド溝23の横方向に延びる図示向かって右側と左側とその間の溝部が、後述するスライドカム40を内部に収め入れることのできるスライドカム溝23bとしてひとつなぎに形成されている。
このスライドカム溝23bは、その上下両サイドに側壁となって形成される案内壁21a,21cや案内壁21b,21dの形状により、スライドカム40をその溝形状に沿ってガイド20に対してポール30,30のスライド方向とは垂直な図示左右方向にのみスライドさせられるようにガイドする。そして、図1に戻って、ガイド20の円盤部21には、その外盤面からピン形状に突出するばね掛部26,26が形成されている。これらばね掛部26,26は、後述する巻きばね60の外端62を掛着させるための機能部品となっており、その掛着位置を選択できるように円周方向の二箇所に形成されている。
次に、ポール30,30の構成について説明する。これらポール30,30は、前述したガイド20に形成された各ポール溝23a,23aの内部に収容可能な駒形状に形成されている。これらポール30,30は、互いに上下対称な形状に形成されている。具体的には、各ポール30,30は、その外周縁が、前述したラチェット10の円筒部12の内周面と合致する円弧状に湾曲した形状に形成されている。そして、この円弧状に湾曲した外周面には、円筒部12の内周面に形成された内周歯面12aと噛合可能な外歯を有する外周歯面30a,30aが形成されている。
したがって、各ポール30,30は、図6に示されるように、後述するスライドカム40に押圧されて半径方向外方側にスライド操作されることにより、各外周歯面30a,30aがラチェット10の内周歯面12aに押し当てられて噛合する。これにより、各ポール30,30とラチェット10とは、互いの噛合力によって、円周方向に一体的な状態となる。しかし、各ポール30,30は、ガイド20との関係においては、案内壁21a,21cや案内壁21b,21dによるガイドによって半径方向の内外方にしかスライドできないようになっている。
したがって、ラチェット10は、各ポール30,30を介してガイド20に対する回転移動が規制された状態となる。これにより、リクライニング装置4が回転ロックされた状態となる。このリクライニング装置4の回転ロック状態は、図7に示されるように、各ポール30,30が半径方向内方側に引き込まれて、ラチェット10との噛合状態から外されることによって解除される。
ここで、各ポール30,30を半径方向の内外方にスライドさせる操作は、ポール30,30の間に配設されたスライドカム40のスライド動作によって行われる。このスライドカム40は、図1に示されるように、前述したガイド20に形成されたスライドカム溝23bの内部に収容可能な駒形状に形成されている。このスライドカム40は、上下対称な形状に形成されており、その図示上下側の縁部に、各ポール30,30を半径方向外方側に押し出すための肩部42,42と、各ポール30,30を半径方向内方側に引き込むためのフック44,44とが形成されている。
ここで、前述したポール30,30は、その半径方向内方側の形状が一部肉抜きされた門型形状に形成されている。そして、各ポール30,30は、その門型の両脚をなす脚部32,32をそれぞれスライドカム40の上縁側と下縁側の面部に当接させることにより、スライドカム40によって半径方向外方側に押圧操作されるようになっている。具体的には、図6に示されるように、各ポール30,30は、スライドカム40が図示右方側にスライド操作されることにより、各脚部32,32がスライドカム40の各肩部42,42に乗り上げて半径方向外方側に押し出し操作される。
これにより、各ポール30,30は、それらの外周歯面30a,30aをラチェット10の内周歯面12aに噛合させた状態となって保持される。そして、各ポール30,30は、図7に示されるように、スライドカム40が図示左方側にスライド操作されることにより、その門型の内側に形成された各掛部31,31にスライドカム40の各フック44,44が引掛けられて、半径方向内方側に引き込まれる。これにより、各ポール30,30は、各脚部32,32をスライドカム40の各肩部42,42からそれらの図示右脇位置に形成された溝部43,43の内部へと引き込ませて、ラチェット10との噛合状態から外される。
ここで、各溝部43,43は、各肩部42,42から滑らかに凹み込む形状に形成されている。これにより、図6に示したように、各ポール30,30は、スライドカム40が図示右方側にスライド操作されることにより、それらの脚部32,32が各溝部43,43の斜面形状に沿って移動案内されて各肩部42,42に乗り上げるようになっている。ここで、スライドカム40を図示左右方向にスライドさせる操作は、スライドカム40の中央部に貫通形成されたカム孔41内に組み付けられたヒンジカム50の回転動作によって行われる。
このヒンジカム50は、図1に示されるように、スライドカム40の中心部に貫通形成されたカム孔41内に回動可能に組み付けられている。このヒンジカム50は、ガイド20との間に掛着された巻きばね60の附勢力によって、常時は図1に示される反時計回り方向に回動附勢されている。ここで、巻きばね60は、図4に示されるように、予め捩り込まれた状態としてその内端61がヒンジカム50のばね掛部51に掛着されており、外端62がガイド20のばね掛部26に掛着されている。
これにより、ヒンジカム50は、図6に示されるように、常時はその外周部に突出形成された操作突起52によって、スライドカム40をカム孔41の内周面側から押圧して図示右方側にスライドさせるようになっている。そしてこれにより、各ポール30,30は、常時は各脚部32,32をスライドカム40の各肩部42,42に乗り上げさせた状態として、ラチェット10と噛合した状態に保持される。
このヒンジカム50は、図2において前述した操作軸4cと一体的に連結されている。これにより、ヒンジカム50は、操作レバー5(図2参照)の引き上げ操作に伴って、図1に示される巻きばね60の附勢に抗した図示時計回りに回動操作されるようになっている。すなわち、ヒンジカム50は、上記した操作によって、図6に示される反時計回り方向に回動操作される。これにより、図7に示されるように、スライドカム40が図示左方側にスライド操作されて、各ポール30,30がラチェット10との噛合状態から外される。
次に、図1に戻って、保持部材70について説明する。この保持部材70は、薄い鋼板がリング状に打ち抜かれて軸方向に半抜き加工されることにより、図示左手前の一端側に、軸方向に面を向けたフランジ状の第1座面部71と第2座面部72とを段差状に有する円筒型形状に形成されている。ここで、図5に示されるように、第1座面部71は、保持部材70の円筒内にガイド20を組み付けた際に、このガイド20の円盤部21の外周縁部の外盤面に軸方向に対面するように配置形成されている。
そして、第2座面部72は、保持部材70の円筒内にラチェット10を組み付けた際に、このラチェット10の支え部15の内盤面に面当接するように形成されている。そして、この第2座面部72の外周部からは、軸方向に円筒状に突出する円筒部が形成されており、この円筒部の先には、後述するラチェット10やガイド20の組み付け後に、半径方向内方側に折り曲げられてかしめ処理される折曲面部73が設定されている。
したがって、上記構成の保持部材70の円筒内にガイド20を挿通することにより、ガイド20は、その円盤部21の外周縁部が第1座面部71と当接する位置で、保持部材70に対して軸方向の挿通位置が位置決めされた状態として組み付けられる。そして、この組み付けにより、ガイド20は、その円盤部21の外周縁部が、保持部材70の第1座面部71と第2座面部72との繋ぎ部分である円筒状の繋ぎ面部74によって囲い込まれた状態として組み付けられる。
これにより、ガイド20は、保持部材70に対して、半径方向への移動が規制された状態となる。そして次に、ガイド20の円盤部21上にポール30,30やスライドカム40等の組み付け部品を組み付けて、保持部材70の円筒内にラチェット10を挿通することにより、ラチェット10は、その支え部15の内盤面が第2座面部72と当接する位置で、保持部材70に対して軸方向の挿通位置が位置決めされた状態として組み付けられる。
そして、上記した組み付け後に、ラチェット10の外盤面側に突出する円筒部の先(折曲面部73)を半径方向内方側に折り曲げて支え部15の外盤面にかしめることにより、保持部材70がラチェット10と一体に結合固定される。これにより、ラチェット10及びガイド20が、保持部材70によって軸方向に挟み込まれて外れ止めされた状態として組み付けられる。
ここで、ガイド20の円盤部21は、ポール30,30やスライドカム40等の組み付け部品を間に挟んで、ラチェット10の円盤部11と保持部材70の第1座面部71との間に軸方向に僅かな隙間を有して組み付けられるようになっている。これにより、ガイド20のラチェット10に対する回転移動が保持部材70との摺動摩擦によって阻害されることなくスムーズに行えるようになっている。
ところで、図8に示されるように、上述した保持部材70の折曲面部73のかしめ処理は、その支え面となる第2座面部72の背面(図示右側の面)に、支え具Jが面当てされた状態で、保持部材70の円筒部の先(折曲面部73)にかしめ機Mが押し当てられて行われる。ここで、支え具Jが面当てされる第2座面部72は、その内周縁側から軸方向に折れ曲がった繋ぎ面部74によって、ガイド20の半径方向の移動を規制できるようになっていることにより、ガイド20の外径寸法の縮小化に伴って、半径方向の径寸法が拡張されて形成されている。
すなわち、例えば特開2007−130237号公報等の文献に開示のリクライニング装置のように、ガイド(20)がラチェット(10)に嵌め込まれて互いが相対回転可能に支え合うように構成される場合には、ガイド(20)の外周部に、ラチェット(10)に嵌合させるための円筒部が軸方向に突出して形成されるものとなる。しかし、この円筒部は、各ポール(30,30)のラチェット(10)との噛合を阻害しないように、ガイド(20)のより外方側に外れた位置に張り出して形成されることとなる。
したがって、上記円筒部の張り出しによって、第2座面部(72)に確保できる半径方向の径寸法が狭められることとなる。しかし、本実施例の構成では、上記円筒部の張り出しがない分、ガイド20の外径寸法を縮小化できるため、第2座面部72の半径方向の径寸法を広く確保できるようになっている。したがって、この第2座面部72の背面に支え具Jを広く面当てさせて、折曲面部73のかしめ処理を精度良く行うことができる。
以上、本発明の実施形態を一つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施できるものである。例えば、図8を参照して分かるように、ラチェット10の外周部に形成される支え部15を、円筒部12に対して段差状に突出させるのではなく、円筒部12の外周部に形成して、円筒部12と軸方向の幅を揃えて形成してもよい。
また、上記実施例では、本発明の車両用シートの連結装置を、シートバック2をシートクッション3に対して背凭れ角度調整可能に連結するリクライニング装置4として適用したものを示した。しかし、この連結装置は、シートバック2を車体フロアに対して背凭れ角度調整可能に連結する用途にも適用することができる。また、連結装置を、シート本体を車体フロアに対して旋回方向に回転させられるように連結する用途にも適用することができる。また、連結装置を、着座者の下腿部を下方側から持ち上げて支持するいわゆるオットマン装置をシートクッション3や車体フロアに対して起倒回動可能に連結する用途にも適用することができる。
実施例1のリクライニング装置の分解斜視図である。 車両用シートの概略構成を表した斜視図である。 リクライニング装置の組み付け構造を表した斜視図である。 リクライニング装置の組み付け構造を表した斜視図である。 図4のV-V線断面図である。 リクライニング装置のロック状態を表した図3のVI-VI線断面図である。 リクライニング装置のロックを解除した状態を表した断面図である。 保持部材のかしめ処理工程を表した図である。
符号の説明
1 車両用シート
2 シートバック
2f バックフレーム(二つの対象部材の一方側)
2a ダボ孔
2b Dダボ孔
2c 貫通孔
3 シートクッション
3f クッションフレーム(二つの対象部材の他方側)
3a ダボ孔
3b Dダボ孔
3c 貫通孔
4 リクライニング装置(車両用シートの連結装置)
4c 操作軸
4r 連結ロッド
5 操作レバー
10 ラチェット(他方側の連結部材)
11 円盤部
12 円筒部
12a 内周歯面
12b 突出平面
14 貫通孔
15 支え部
20 ガイド(一方側の連結部材)
21 円盤部
21a〜21d 案内壁
23 ガイド溝
23a ポール溝
23b スライドカム溝
24 台座部
24a ダボ
24b Dダボ
25 貫通孔
26 ばね掛部
30 ポール(ロック部材)
30a 外周歯面
31 掛部
32 脚部
40 スライドカム
41 カム孔
42 肩部
43 溝部
44 フック
50 ヒンジカム
51 ばね掛部
52 操作突起
60 巻きばね
61 内端
62 外端
70 保持部材
71 第1座面部
72 第2座面部
73 折曲面部
74 繋ぎ面部
J 支え具
M かしめ機

Claims (1)

  1. 二つの対象部材を互いに相対回転可能に連結する車両用シートの連結装置であって、
    前記二つの対象部材の一方側或いは他方側にそれぞれ一体的に連結されて互いに相対回転可能に盤合わせ方向に組み付けられる円盤状部分を有する二枚の連結部材と、
    該二枚の連結部材の間に挟まれて配置され、一方側の連結部材に組み付けられて円周方向に支えられた状態として他方側の連結部材に形成された内周歯面に外周歯面を噛合させることにより当該両連結部材間の相対回転をロックすることのできるロック部材と、
    前記二枚の連結部材を軸方向に外れ止めするように組み付けられる保持部材とを有し、
    前記保持部材は軸方向に面を有する第1座面部と第2座面部とをそれぞれ前記一方側の連結部材の外盤面と前記他方側の連結部材の内盤面とに当てがえた状態で該他方側の連結部材の外盤面に軸方向に面を当てがうように折曲面部を折り曲げてかしめることにより該他方側の連結部材に軸方向に一体的に連結されており、
    該保持部材の折曲面部のかしめ処理は前記他方側の連結部材に前記第2座面部が軸方向に面当てされた状態で該第2座面部の背面に支え具が軸方向に面当てされて行われ、前記一方側の連結部材の半径方向の移動を前記保持部材の第1座面部と第2座面部との間の面部によって規制できるようにして該一方側の連結部材の外径寸法を縮小化したことにより前記支え具が面当てされる第2座面部の半径方向の径寸法が拡張されていることを特徴とする車両用シートの連結装置。
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