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JP2009252887A - 薄膜トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ及びその製造方法 Download PDF

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JP2009252887A
JP2009252887A JP2008097110A JP2008097110A JP2009252887A JP 2009252887 A JP2009252887 A JP 2009252887A JP 2008097110 A JP2008097110 A JP 2008097110A JP 2008097110 A JP2008097110 A JP 2008097110A JP 2009252887 A JP2009252887 A JP 2009252887A
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Nobuaki Kakinuma
伸明 柿沼
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Abstract

【課題】トランジスタ内において大きな面積を必要とするコンタクトホール23をなくし、高濃度領域21とソース電極17及びドレイン電極18の導通確保を容易にすることを目的とする。
【解決手段】基板10上に、半導体層12と、ゲート絶縁層13と、ゲート電極14と、ソース電極17と、ドレイン電極18とが形成される薄膜トランジスタにおいて、ゲート電極14は、絶縁層で覆われる構成になっていて、ソース電極17及びドレイン電極18は、半導体層12に接触していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜トランジスタ及びその製造方法に関し、特に、ソース・ドレイン電極と半導体層とのコンタクトホールがなくなった薄膜トランジスタ及びその製造方法に関する。
現在マルチメディア機器や携帯、通信機器には非常に多くのディスプレイが用いられている。また、これらの電子機器からディスプレイに対して求められている共通の要求は高性能化と高精細化である。
このため薄膜トランジスタ(以下、TFTと称する)を用いたディスプレイでは画素部を構成するTFTの高性能化が求められてきている。
また、最近では電子移動度が従来のアモルファスシリコンより約1〜2桁高いポリシリコンを半導体層に用い、画素部位外に外部の駆動回路部分まで内蔵されたディスプレイが開発されている。
これらの要求を満たすためにTFTは微細化が進められ、移動度の向上と低電圧化が進められている。
図10は、従来の薄膜トランジスタの構造を示す模式断面図である。
絶縁性基板10上にアンダーコート層11が形成され、その上に半導体層12が形成され、ゲート絶縁層13を介してゲート電極14が形成されている。
ソース電極17及びドレイン電極18は半導体層12にイオンドープを行い形成された高濃度領域21に接続している。
ゲート電極14とソース電極17及びドレイン電極18は第1の絶縁層15を介して多層配線構造となっている。
図11は、従来のLDD構造(Lightly Doped Drain構造)の薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。
LDD構造の薄膜トランジスタはホットエレクトロンによるデバイス特性劣化に対する耐性の向上及びソース電極とドレイン電極間に流れるオフリーク電流の低減の点から用いられている構造である(特許文献1)。
図11で示したLDD構造の製造方法は、特許文献2で開示されている。
また、図12で示したLDD構造の薄膜トランジスタ作成技術が特許文献3に開示されている。
特開昭58−105574号公報 特開平05−275450号公報 特開2001−111058号公報
以上に示した薄膜トランジスタはいずれも下記のような製造工程をとる。
すなわち、半導体層12、ゲート絶縁層13及びゲート電極14形成後に層間絶縁膜となる第1の絶縁層15を形成する。その後、第1の絶縁層15にフォトリソ工程及びエッチング工程によりコンタクトホール23を形成する。
そして、コンタクトホール23を金属層で埋め込むことにより、半導体層12内の高濃度領域21と電気的に接続したソース電極17及びドレイン電極18を形成する。
ここで、コンタクトホール23は高濃度領域21とソース電極17及びドレイン電極18との導通を確保するため、精度よくマスク合わせを行う必要がある。通常はマスク合わせ精度を考慮し、十分な余裕を確保し設計を行っている。
図13は、従来技術の薄膜トランジスタを示す図である。
マスク合わせの精度を考慮してソース電極17及びドレイン電極18と電気的な接続を行う半導体層12内の高濃度領域21は、コンタクトホール23より大きなサイズ24をもって設計される。
露光工程での作成可能な最小パターンのサイズはゲート電極14とコンタクトホール23を形成する工程では同一のため、マスク合わせの余裕を確保する必要がある高濃度領域21のトランジスタ内の占有面積はゲート電極14より大きくなっている。
今後の薄膜トランジスタの微細化においては、ゲート電極14やソース電極17及びドレイン電極18の微細化とともに、マスク合わせの精度を向上し、薄膜トランジスタの全体サイズを小さくすることが重要となる。
しかし、薄膜トランジスタの応用分野であるディスプレイは大型基板への露光が必要であり、露光領域全体にわたって均一に合わせ精度を向上させることが難しい。また、精度が向上しても、マスク合わせの精度を得るため、露光工程の工程時間が増加し、全体のコストアップの要因となってしまう。
そこで、本発明は、トランジスタ内において大きな面積を必要とするコンタクトホール23をなくし、高濃度領域21とソース電極17及びドレイン電極18の導通確保を容易にすることを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、基板上に、半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極と、ソース電極と、ドレイン電極とが形成される薄膜トランジスタにおいて、前記ゲート電極は、絶縁層で覆われる構成になっていて、前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、前記半導体層に接触していることを特徴とする。
また、本発明は、前記ゲート電極を覆う絶縁層は、前記ゲート絶縁層と、前記ゲート電極上に形成される第1の絶縁層と、前記ゲート電極と前記第1の絶縁層とに沿って形成される第2の絶縁層とで構成されることを特徴とする。
また、本発明は、半導体層を形成する工程と、該半導体層上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、該ゲート絶縁層上に金属の層を成膜する工程と、該金属の層上に絶縁性の層を成膜する工程と、前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、別の金属の層を成膜する工程と、該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、半導体層を形成する工程と、該半導体層上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、該ゲート絶縁層上に金属の層を成膜する工程と、該金属の層上に絶縁性の層を成膜する工程と、前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、前記第1の絶縁層をマスクとして前記半導体層に高濃度にイオンをドーピングする工程と、別の金属の層を成膜する工程と、該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、半導体層を形成する工程と、該半導体層上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、該ゲート絶縁層上に金属の層を成膜する工程と、該金属の層上に絶縁性の層を成膜する工程と、前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして前記半導体層に高濃度にイオンをドーピングする工程と、別の金属の層を成膜する工程と、該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、半導体層を形成する工程と、該半導体層上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、該ゲート絶縁層上に金属の層を成膜する工程と、該金属の層上に絶縁性の層を成膜する工程と、前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、前記第1の絶縁層をマスクとして前記半導体層に低濃度にイオンをドーピングする工程と、別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして前記半導体層に高濃度にイオンをドーピングする工程と、別の金属の層を成膜する工程と、該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、半導体層を形成する工程と、前記半導体層の上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、前記ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、前記金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、前記金属の層と前記絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、前記金属の層の側面を酸化することにより、第2の絶縁層を形成する工程と、前記第1の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることでゲート絶縁層とする工程と、別の金属の層を成膜する工程と、前記別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明は、半導体層を形成する工程と、前記半導体層の上にゲート絶縁層となる層を成膜する工程と、前記ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、前記金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、前記絶縁性の層をパターニングすることで、第1の絶縁層とする工程と、前記金属の層とソース電極又はドレイン電極を接続する領域をレジストで覆う工程と、前記第1の絶縁層と前記レジストをマスクとして、金属の層をパターニングすることでゲート電極とする工程と、第2の絶縁層を形成する工程と、前記ソース電極及び前記ドレイン電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、ゲート電極は露光工程を経ることなく絶縁層に覆われるため、高精度なマスク合わせが必要なコンタクトホールの形成を行う必要がなくなる。
また、ソース電極及びドレイン電極の形成時には、簡便なマスク合わせのみで、半導体層内の高濃度領域とソース電極及びドレイン電極の導通を確保することができる。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1(a)は、本発明の第1の実施形態としての薄膜トランジスタの構造を示す平面図、図1(b)はそのBB‘に沿った断面図である。
絶縁性基板10上に、アンダーコート層11が形成され、その上に半導体層12が形成されている。そして、半導体層12上にゲート絶縁層13が形成され、ゲート絶縁層13を介してゲート電極14が形成されている。
ゲート電極14上には第1の絶縁層15が形成されている。本実施の形態では、第1の絶縁層15は、ゲート電極14上のみ形成されている。
また、第2の絶縁層16は、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面に接触して形成されている。
ソース電極17及びドレイン電極18は、アンダーコート層11、半導体層12、第2の絶縁層16及び第1の絶縁層15を覆うように形成されている。
図1でも示されるように、ゲート電極14は絶縁層で覆われる構成となっている。
ゲート電極14が形成される領域と同じ領域の半導体層12は、チャネル領域19として機能するように、真性又はイオンドーピング法により非常に低濃度な不純物をドープされている。
チャネル領域19の不純物の濃度により薄膜トランジスタの閾値電圧を制御することが可能であり、使用用途により不純物の濃度は異なる。
また、チャネル領域19以外の半導体層12は、高濃度領域21として、高濃度な不純物をイオンドーピング法によりドープされている。
図1の薄膜トランジスタは、ゲート電極14の下面がゲート絶縁膜13によって半導体層と絶縁されていると同時に、上面と側面がそれぞれ第1の絶縁膜15と第2の絶縁膜16によって覆われている。ゲート絶縁膜13は、ゲート電極14の下面と、第2絶縁膜16の下面とのみにある。第1と第2の絶縁膜とゲート絶縁膜はすべてゲート電極14に沿って設けられているので、それ以外の半導体層12の表面及びアンダーコート層11の表面は、どの絶縁膜でも覆われておらず、露出している。
その上にソース電極17とドレイン電極18が形成されるので、これらの電極はコンタクトホールを通さずに半導体層と接触することができる。
したがって、絶縁層にコンタクトホールを開けるためのフォトリソ工程が不要となるだけでなく、コンタクトホールの周りの半導体層のフォトリソマージンも不要となり、薄膜トランジスタのサイズを小さくすることができる。
ソース電極17とドレイン電極18は、導電膜を形成してそれをフォトリソ工程によりパターニングして同時に形成される。それぞれ半導体層12に接するようにパターンが形成されるから、ソース電極17とドレイン電極18の一部は、図1に示すように半導体層12の露出面に近い第1絶縁層15や第2絶縁層16の上に形成される。しかし、第1絶縁膜15と第2絶縁膜16に覆われたゲート電極14と接触することはない。
図2は、本発明の第1の実施形態としての薄膜トランジスタの製造方法を示す模式断面図である。
図2(a)に示すように、絶縁性基板10上にアンダーコート層11として酸化シリコン、窒化シリコン若しくは酸窒化シリコン又はこれらの材料の多層膜を形成する。厚さは100〜10000Å程度である。
次いで、図2(b)に示すように、全面にシリコンからなる半導体層12を形成し、トランジスタを形成する領域のみ半導体層12をパターニングする。
シリコンからなる半導体層12はアモルファスシリコン、マイクロクリスタルシリコン又はポリシリコンのいずれかからなる。アモルファスシリコン及びマイクロクリスタルシリコンはプラズマCVD法により形成可能である。また、マイクロクリスタルシリコン及びポリシリコンはアモルファスシリコンにレーザーアニールや熱処理を施すことにより形成可能である。半導体層12の膜厚は300〜1000Åであり、パターニングはフォトレジストのパターン形成後、ドライエッチングにより行う。
次に、図2(c)に示すように、全面にゲート絶縁層13を形成する。ゲート絶縁層13は酸化シリコン、窒化シリコン若しくは酸窒化シリコン又はこれらの材料の多層膜を用いる。これらのゲート絶縁層13はCVD法により形成可能であり、膜厚:aは600〜3000Å程度である。
次に、ゲート電極14として金属層を全面に形成し、続けて第1の絶縁層15となる絶縁層を全面に形成する。
ゲート電極14及び第1の絶縁層15はフォトレジストのパターンを形成後、連続にドライエッチングを行うことによって、同一の形状のパターンを形成する。
この状態の断面図を図2(d)に示す。ゲート電極14となる金属層はAl系合金若しくは高融点金属又はこれらの材料の多層膜を用い、膜厚:bは500〜5000Åである。第1の絶縁層15は酸化シリコン、窒化シリコン若しくは酸窒化シリコン又はこれらの材料の多層膜を用い、膜厚:cは3000〜10000Åである。
図2(e)に示すように、この状態でゲート電極14及び第1の絶縁層15をマスクとしてイオンドープを行い、半導体層12の一部の領域を高濃度領域21とする。
次に、図2(f)に示すように、全面に第2の絶縁層16を形成する。成膜方法は段差被覆性の高い化学気相成長法(以下CVD:Chemical Vapor Depositionと略す)を用い、等方的に成膜を行う。第2の絶縁層16の膜厚:dは3000〜15000Åである。第2の絶縁層16は酸化シリコン、窒化シリコン又は酸窒化シリコンからなる。
次に、図2(g)に示すように、第2の絶縁層16をドライエッチング法により異方的エッチングを行い、第2の絶縁層16と、さらにその下のゲート絶縁層13を除去する。ここで異方的エッチングというのは、ウェットエッチングの場合の等方的エッチングに対する言葉で、特定の方向に大きなエッチング速度をもつエッチング方法を意味する。本実施形態のドライエッチングは、膜厚方向のエッチング速度が膜面方向のエッチング速度より大きい異方性エッチングである。
異方的エッチングにより、絶縁層16は膜面の凹凸によらず膜厚が均一に減少していく。第2の絶縁層16の膜厚分を除去すると、ゲート電極14のあるところでは第1の絶縁層15の上面が露出し、それ以外ではゲート絶縁膜13が露出する。このとき、下に図3を用いて説明するように、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面の部分に第2の絶縁層16が残る。
異方性を持ったドライエッチング方法としては反応性イオンエッチング(Reactive Ion Etching:RIE)を用いる。
さらに、ゲート絶縁層13を異方的にエッチングしていくと、同時に第1の絶縁層15の膜厚も減少する。そのため、ゲート絶縁膜の厚さによってはゲート電極14の上の第1の絶縁層15がなくなり、ゲート電極14の表面が露出してしまうことがある。これを防ぐため、第1の絶縁層15の膜厚:cはゲート絶縁層13の膜厚:aより大きくしておく。
ただし、ゲート絶縁層13と第1の絶縁層15と第2の絶縁層16の材質が異なり、エッチングレートに差がある場合には、第1の絶縁層15の膜厚は以下の条件で任意に膜厚を選択することができる。すなわち、3000〜10000Å内で、エッチングによりゲート電極14の表面が露出しない範囲内である。
ここで、第2の絶縁層16の膜厚:dを変化させたとき、第2の絶縁層16の幅:Aがどのように変化するのか図3を用いて説明する。
図3は、第2の絶縁層16の膜厚:dが異なる場合の第2の絶縁層16を成膜した状態及びエッチング後の状態の構造を示す断面図である。
第2の絶縁層16は、CVDにより成膜されるため、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面にも成膜される。
この結果、異方性を持ったドライエッチング法ではゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面からの成長分を除去することができない。そのため、ドライエッチング後にもゲート電極14及び第1の絶縁層15の一部の側面に第2の絶縁層16が存在する形状を作ることができる。
ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面に成長する第2の絶縁層16の膜厚は、第2の絶縁層16の膜厚:dと正の関係があるため、第2の絶縁層16の膜厚:dを変化させることで、幅:Aを変化させることができる。
この時点でゲート電極14は周囲をゲート絶縁層13、第1の絶縁膜15及び第2の絶縁膜16に囲まれた状態になる。
次に、図2(h)に示すようにソース電極17及びドレイン電極18となる金属層を形成し、所望の形状にパターニングを行うと薄膜トランジスタを完成することができる。
以上の製造方法ではソース電極17又はドレイン電極18と半導体層12の導通を確保するコンタクトホールを形成する必要がなくなる。
また、従来の製造方法ではコンタクトホールに対して高精度なマスク合わせを行うソース電極17及びドレイン電極18の露光工程においても、高精度なマスク合わせの必要がなくなる。そのため、簡便なマスク合わせにより露光工程を行うことができ、マスク合わせ精度によらず微細な薄膜トランジスタを形成することができる。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態としての薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。
絶縁性基板10上に、アンダーコート層11が形成され、その上に半導体層12が形成されている。そして、半導体層12上にゲート絶縁層13が形成され、ゲート絶縁層13を介してゲート電極14が形成されている。
ゲート電極14上には第1の絶縁層15が形成されている。本実施の形態では、第1の絶縁層15は、ゲート電極14上のみ形成されている。
また、第2の絶縁層16は、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面に接触して形成されている。
少なくとも第2の絶縁層16の一部に接触して、ソース電極17又はドレイン電極18が形成されている。
ソース電極17及びドレイン電極18は、アンダーコート層11、半導体層12、第2の絶縁層16及び第1の絶縁層15を覆うように形成されている。
図4でも示されるように、ゲート電極14は絶縁層で覆われる構成となっている。
ゲート絶縁層13下の半導体層12は、チャネル領域19として機能するように、真性又はイオンドーピング法により非常に低濃度な不純物をチャネルドープされている。
ゲート絶縁層13を介してゲート電極14及び第2の絶縁層16下の半導体層12(チャネル領域19及びオフセット領域22)は、真性又はイオンドーピング法により非常に低濃度な不純物をチャネルドープされている。
また、チャネル領域19以外の半導体層12は、高濃度領域21として、高濃度な不純物をイオンドーピング法によりドープされている。
この薄膜トランジスタでは、ゲート電極14がゲート絶縁層13と第1の絶縁層15及び第2の絶縁層16により囲まれている。そのため、層間絶縁層を用いることなく、ゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18の絶縁性が確保され、層間絶縁層にコンタクトホールを形成する必要がなくなる。
また、従来の製造方法ではコンタクトホールに対して高精度なマスク合わせを行うソース電極17及びドレイン電極18の露光工程においても、高精度なマスク合わせの必要がなくなる。そのため、簡便なマスク合わせにより露光工程を行うことができる。
また、半導体層12内の高濃度領域21とチャネル領域19の間にオフセット領域22を設けることによりオフリーク電流を低減することができる。
図5は、本発明の第2の実施形態としての薄膜トランジスタの製造方法を示す模式断面図である。
図5(a)までの形成工程は、図2(d)を形成する工程と同一である。
図5(a)の構造を形成後、図5(b)に示すように全面に第2の絶縁層16を形成する。第2の絶縁層16の膜厚は5000〜15000Åである。第2の絶縁層16は酸化シリコン、窒化シリコン又は酸窒化シリコンからなる。
次に、第2の絶縁層16をドライエッチング法により異方的、すなわち膜厚方向に選択的にエッチングを行い、ゲート絶縁層13と第2の絶縁層16の膜厚分だけすべてを除去してしまう。すると、図5(c)に示すように、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面の部分に第2の絶縁層16が残る。
次に、図5(d)に示すように、第1の絶縁層15及び第2の絶縁層16をマスクとしてイオンドープを行い、半導体層12の一部の領域を高濃度領域21とする。
この工程によりゲート絶縁層13下の半導体層12内のチャネル領域19と高濃度領域21の間にオフセット領域22を形成することができる。
次に、図5(e)に示すように、ソース電極17及びドレイン電極18となる金属層を形成し、所望の形状にパターニングすると薄膜トランジスタを完成することができる。
以上の製造方法ではソース電極17又はドレイン電極18と半導体層12の導通を確保するコンタクトホールを形成する必要がなくなる。
また、従来の製造方法では、コンタクトホールに対して高精度なマスク合わせを行うソース電極17及びドレイン電極18の露光工程においても、高精度なマスク合わせの必要がなくなる。そのため、簡便なマスク合わせにより露光工程を行うことができ、マスク合わせ精度によらず微細な薄膜トランジスタを形成することができる。
また、以上の製造方法では高濃度領域21形成時に第1の絶縁層15及び第2の絶縁層16をマスクとして用いることにより、オフセット構造の薄膜トランジスタを作成することが可能となる。そのため、オフリーク電流の少ない薄膜トランジスタを製造することができる。
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態としての薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。
絶縁性基板10上に、アンダーコート層11が形成され、その上に半導体層12が形成されている。そして、半導体層12上にゲート絶縁層13が形成され、ゲート絶縁層13を介してゲート電極14が形成されている。
ゲート電極14上には第1の絶縁層15が形成されている。本実施の形態では、第1の絶縁層15は、ゲート電極14上のみ形成されている。
また、第2の絶縁層16は、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面に接触して形成されている。
少なくとも第2の絶縁層16の一部に接触して、ソース電極17又はドレイン電極18が形成されている。
ソース電極17及びドレイン電極18は、アンダーコート層11、半導体層12、第2の絶縁層16及び第1の絶縁層15を覆うように形成されている。
図6でも示されるように、ゲート電極14は絶縁層で覆われる構成となっている。
ゲート絶縁層13を介してゲート電極14下の半導体層12は、チャネル領域19として機能するように、イントリンシック又はイオンドーピング法により非常に低濃度な不純物をチャネルドープされている。
ゲート絶縁層13を介して第2の絶縁層16下の半導体層12(低濃度領域20)は、イオンドーピング法により低濃度な不純物をドープされている。
また、ソース電極17又はドレイン電極18と接触している半導体層12(高濃度領域21)は高濃度な不純物をイオンドーピング法によりドープされている。
この薄膜トランジスタでは、ゲート電極14がゲート絶縁層13と第1の絶縁層15及び第2の絶縁層16により囲まれている。そのため、層間絶縁層を用いることなく、ゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18の絶縁性が確保され、層間絶縁層にコンタクトホールを形成する必要がなくなる。
また、従来の製造方法では、コンタクトホールに対して高精度なマスク合わせを行うソース電極17及びドレイン電極18の露光工程においても、高精度なマスク合わせの必要がなくなる。そのため、簡便なマスク合わせにより露光工程を行うことができる。
また、半導体層12内の高濃度領域21とチャネル領域19の間に低濃度領域21を設けることによりLDD構造となる。そのため、オフリーク電流を低減するとともに、ホットエレクトロンによるデバイス特性劣化に対して耐性を向上することができる。
図7は、本発明の第3の実施形態としての薄膜トランジスタの製造方法を示す模式断面図である。
図7(a)までの形成工程は、図2(e)を形成する工程と同一である。
図7(a)の工程では第1の絶縁層15をマスクとしてイオンドープを行い、半導体層12の一部の領域に低濃度領域20を形成する。
次に、図7(b)に示すように、全面に第2の絶縁層16を形成する。第2の絶縁層16の膜厚は5000〜15000Åである。第2の絶縁層16は酸化シリコン、窒化シリコン又は酸窒化シリコンからなる。
次に、第2の絶縁層16をドライエッチング法により異方的、すなわち膜厚方向に選択的にエッチングを行い、ゲート絶縁層13と第2の絶縁層16の膜厚分だけすべてを除去してしまう。すると、図7(c)に示すように、ゲート電極14及び第1の絶縁層15の側面の部分に第2の絶縁層16が残る。
次に、図7(d)に示すように、第1の絶縁層15及び第2の絶縁層16をマスクとしてイオンドープを行い、半導体層12の一部の領域を高濃度領域21とする。
この工程により、ゲート絶縁層13を介してゲート電極14と対向した半導体層12内のチャネル領域19と高濃度領域21の間に低濃度領域20を形成することができる。
次に、図7(e)に示すようにソース電極17及びドレイン電極18となる金属層を形成し、所望の形状にパターニングして、本実施の形態の薄膜トランジスタが完成する。
以上の製造方法ではソース電極17又はドレイン電極18と半導体層12の導通を確保するコンタクトホールを形成する必要がなくなる。
また、従来の製造方法では、コンタクトホールに対して高精度なマスク合わせを行うソース電極17及びドレイン電極18の露光工程においても、高精度なマスク合わせの必要がなくなる。そのため、簡便なマスク合わせにより露光工程を行うことができ、マスク合わせ精度によらず微細な薄膜トランジスタを形成することができる。
また、以上の製造方法では低濃度領域20形成時には第1の絶縁層15をマスクとして利用し、高濃度領域21形成時には第1の絶縁層15及び第2の絶縁層16をマスクとして利用している。そのため、LDD構造の薄膜トランジスタを作成することが可能となる。そのため、オフリーク電流の少なくホットエレクトロンによるデバイス特性劣化に対して耐性が高い薄膜トランジスタを製造することができる。
また、上記の各実施形態の薄膜トランジスタでは、第1の絶縁層15として窒化シリコン、第2の絶縁層16として酸化シリコンを用いることができる。
このような構成の薄膜トランジスタでは第1の絶縁層15と第2の絶縁層16のエッチングレートの差により、第2の絶縁層形成時のエッチング工程において、第1の絶縁層15の膜厚変化を抑えることができる。
(第4の実施形態)
図8は、本発明の第4の実施形態としてゲート電極14を酸化することにより第2の絶縁層16を形成する方法を示す模式断面図である。
図8(a)までの形成工程は図2(e)を形成する工程と同一である。
図8(b)の工程ではゲート電極14に対して熱酸化又は陽極酸化を行うことにより、ゲート電極14の側壁を酸化し、絶縁化を行う。この際、半導体層12はゲート絶縁膜13で覆われており、酸化することはない。
この工程で形成された酸化膜がゲート電極の側面を覆う第2の絶縁層16となる。第2の絶縁層16の膜厚は3000〜15000Åである。
次に、図8(c)の工程では第1の絶縁層15をマスクとしてゲート絶縁層13をエッチングする。
次に、図8(d)に示すように、ソース電極17及びドレイン電極18を形成することにより、本実施の形態の薄膜トランジスタが完成する。
以上の製造方法では第2の絶縁層16をゲート電極14の酸化膜を用いて形成するため、成膜プロセスを少なくすることができる。
(第5の実施形態)
図9は、本発明の第5の実施形態としてゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続する方法を示す模式断面図である。
図9(a)までの形成工程は図2(c)を形成する工程と同一である。
図2は薄膜トランジスタの模式断面図のため半導体層12が存在したが、図9ではゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続するための配線領域のため、半導体層12は存在しない。
図9(b)の工程ではゲート絶縁層13とゲート電極14及び第1の絶縁層15を形成する。
次に、図9(c)に示すように第1の絶縁層15をフォトレジストのパターン形成後、ドライエッチングを行うことによってパターニングを行う。ドライエッチングは第1の絶縁層15のみを除去する。
次に、図9(d)に示すように図9(c)の工程において形成した、ゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続する領域のみをフォトリソグラフィー工程によりレジストで覆う。
次に、図9(e)に示すようにドライエッチングによりゲート電極14のエッチングを行う。この際、第1の絶縁層15及び図9(d)において形成したレジスト膜がマスクとなり、ゲート電極14のパターニングを行いながら、ゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続する領域を形成することが可能となる。
次に、図9(f)に示すように第2の絶縁層16を形成したのち、図9(g)に示すようにソース電極17又はドレイン電極18を形成する。このようにすることにより、ゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続することができる。
本実施の形態では第1〜3の実施形態を実施しながらゲート電極14をソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続することが可能となる。
また、ゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を接続するパターンは、ゲート電極14と同じマスクで形成されるため、アライメント精度を気にすることなくパターンを形成することが可能となる。
(第6の実施形態)
図14は、本発明の第6の実施の形態として、液晶ディスプレイで使用される画素回路の構成を示す。液晶ディスプレイの画素回路では薄膜トランジスタ1は1画素辺り1つ配置され、ゲート線14の選択信号によって導通し、ソース線の電圧信号を液晶素子2に伝える。
図14の画素回路が行方向と列方向に複数個並んでマトリクスを形成したのが液晶ディスプレイである。
ゲート線14は、画素回路内で薄膜トランジスタのゲート電極から延長され、行方向に並ぶ画素に共通に接続されている。信号線17は、画素回路内で薄膜トランジスタ1のソース電極から延長され、列方向に並ぶ画素に共通に接続されている。
すなわち、図1(a)のゲート電極14(第1の絶縁層15の下にある)がそのまま行方向に延長されたのが図14のゲート線14を構成し、同じく、図1(a)のソース電極17が列方向に延長されて、図14のソース線17となっている。
図1と図14で同じ符号を付たものは同一の構成になっている。すなわち、図14のゲート線14は、図2で説明した製造工程において、(d)のゲート線と第1絶縁層15のパタンニングと同時に形成される。ソース線17は、図2(h)のソース/ドレイン電極のパタンニングと同時に形成される。
したがって、図14のマトリクスディスプレイの場合も、図2と同じ製造工程によって作ることができ、付加的な工程を必要としない。
図14に示すように、液晶ディスプレイの画素回路においては、ゲート線14とソース線17は互いに電気的に接続されることがない。したがって、第1〜3の実施形態で説明した製造工程で液晶ディスプレイが形成される。
図15に、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイで使用される画素回路の構成を示す。ELディスプレイの画素回路では複数の薄膜トランジスタが1画素内に使用されており、第一のトランジスタ3のゲート電極がゲート線14に接続され、ソース電極がソース線17に接続されている。また、第1のトランジスタ3のドレイン電極が第2のトランジスタ4のゲート電極に接続される。第2のトランジスタ4は、電源線5とEL素子6をつなぎ、EL素子6に電流を供給する。
図15に示すように、画素内に複数の薄膜トランジスタがあり、第1のトランジスタ3のドレイン電極が第2のトランジスタ4のゲート電極に接続される。実際の基板上の配置では、第1トランジスタ3のドレイン電極が延長されて、第1絶縁層に開けたコンタクトホールを介して第2のトランジスタ4のゲート電極と接合される。また、図15のように電源線5をゲート線と同じ構成にして平行に配置すると、第2のトランジスタ4のソース電極と電源線5をつなぐ箇所に、やはり、同じ接続構造ができる。
これらの接続構造を作るには、本発明の第5の実施形態において記載した、ゲート電極14をソース電極17又はドレイン電極18と電気的に接続する方法を適用すればよい。
本発明は、液晶表示装置又は有機ELディスプレイなどのディスプレイに利用される薄膜トランジスタに利用可能である。
本発明の第1の実施形態としての薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態としての薄膜トランジスタの製造方法を示す模式断面図である。 第2の絶縁層16の膜厚:dが異なる場合の第2の絶縁層16を成膜した状態及びエッチング後の状態の構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態としての薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態としての薄膜トランジスタの製造方法を示す模式断面図である。 本発明の第3の実施形態としての薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態としての薄膜トランジスタの製造方法を示す模式断面図である。 本発明の第4の実施形態としてゲート電極14を酸化することにより第2の絶縁層16を形成する方法を示す模式断面図である。 本発明の第5の実施形態としてゲート電極14とソース電極17又はドレイン電極18を電気的に接続する方法を示す模式断面図である。 従来の薄膜トランジスタの構造を示す模式断面図である。 従来のLDD構造(Lightly Doped Drain構造)の薄膜トランジスタの構造を示す断面図である。 従来の薄膜トランジスタの構造を示す模式断面図である。 従来技術の薄膜トランジスタを示す図である。 液晶ディスプレイの画素回路を示す図である。 ELディスプレイの画素回路を示す図である。
符号の説明
1、3、4 薄膜トランジスタ
2 液晶素子
5 電源線
6 EL素子
10 絶縁性基板
11 アンダーコート層
12 半導体層
13 ゲート絶縁層
14 ゲート電極
15 第1の絶縁層
16 第2の絶縁層
17 ソース電極
18 ドレイン電極
19 チャネル領域
20 低濃度領域
21 高濃度領域
22 オフセット領域

Claims (12)

  1. 基板に、半導体層と、ゲート絶縁層と、ゲート電極と、ソース電極と、ドレイン電極とが形成される薄膜トランジスタにおいて、
    前記ゲート電極は、絶縁層で覆われる構成になっていて、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、前記半導体層に接触していることを特徴とする薄膜トランジスタ。
  2. 前記ゲート電極を覆う絶縁層は、前記ゲート絶縁層と、前記ゲート電極の上に形成される第1の絶縁層と、前記ゲート電極と前記第1の絶縁層とに沿って形成される第2の絶縁層とで構成されることを特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ。
  3. 前記ゲート電極が形成される領域と同じ領域の半導体層は、チャネル領域として機能し、
    前記チャネル領域以外の半導体層は、高濃度領域として不純物がドーピングされていることを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜トランジスタ。
  4. 前記ゲート電極及び前記第2の絶縁層が形成される領域と同じ領域の半導体層は、チャネル領域として機能し、
    前記チャネル領域以外の半導体層は、高濃度領域として不純物がドーピングされていることを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜トランジスタ。
  5. 前記ゲート電極が形成される領域と同じ領域の半導体層は、チャネル領域として機能し、
    前記第2の絶縁層が形成される領域と同じ領域の半導体層は、低濃度領域として不純物がドーピングされていて、
    前記チャネル領域以外の半導体層は、高濃度領域として不純物がドーピングされていることを特徴とする請求項1又は2記載の薄膜トランジスタ。
  6. 前記第1の絶縁層が窒化シリコンからなり、前記第2の絶縁層が酸化シリコンからなることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の薄膜トランジスタ。
  7. 半導体層を形成する工程と、
    該半導体層の上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、
    該ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、
    該金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、
    前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、
    別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、
    該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、
    別の金属の層を成膜する工程と、
    該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  8. 半導体層を形成する工程と、
    該半導体層の上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、
    該ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、
    該金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、
    前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、
    別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、
    該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、
    前記第1の絶縁層をマスクとして前記半導体層に高濃度にイオンをドーピングする工程と、
    別の金属の層を成膜する工程と、
    該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  9. 半導体層を形成する工程と、
    該半導体層の上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、
    該ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、
    該金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、
    前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、
    別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、
    該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして前記半導体層に高濃度にイオンをドーピングする工程と、
    別の金属の層を成膜する工程と、
    該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  10. 半導体層を形成する工程と、
    該半導体層の上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、
    該ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、
    該金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、
    前記金属の層と該絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、
    前記第1の絶縁層をマスクとして前記半導体層に低濃度にイオンをドーピングする工程と、
    別の絶縁性の層を全面に成膜する工程と、
    該別の絶縁層を異方的に除去して、前記第1の絶縁層及び前記ゲート電極に沿うように第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることで、ゲート絶縁層とする工程と、
    前記第1の絶縁層及び前記第2の絶縁層をマスクとして前記半導体層に高濃度にイオンをドーピングする工程と、
    別の金属の層を成膜する工程と、
    該別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  11. 半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層の上にゲート絶縁層となる層を形成する工程と、
    前記ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、
    前記金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、
    前記金属の層と前記絶縁性の層を同一の形状にパターニングしてゲート電極と第1の絶縁層とする工程と、
    前記金属の層の側面を酸化することにより、第2の絶縁層とする工程と、
    前記第1の絶縁層をマスクとして、前記ゲート絶縁層となる層をパターニングすることでゲート絶縁層とする工程と、
    別の金属の層を成膜する工程と、
    前記別の金属の層を所望の形状にパターニングすることでソース電極及びドレイン電極とする工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
  12. 半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層の上にゲート絶縁層となる層を成膜する工程と、
    前記ゲート絶縁層の上に金属の層を成膜する工程と、
    前記金属の層の上に絶縁性の層を成膜する工程と、
    前記絶縁性の層をパターニングすることで、第1の絶縁層とする工程と、
    前記金属の層とソース電極又はドレイン電極を接続する領域をレジストで覆う工程と、
    前記第1の絶縁層と前記レジストをマスクとして、前記金属の層をパターニングすることでゲート電極とする工程と、
    第2の絶縁層を形成する工程と、
    前記ソース電極及び前記ドレイン電極を形成する工程と、を含むことを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
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