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JP2009241310A - 表面凹凸を有する化粧シート - Google Patents

表面凹凸を有する化粧シート Download PDF

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JP2009241310A
JP2009241310A JP2008088568A JP2008088568A JP2009241310A JP 2009241310 A JP2009241310 A JP 2009241310A JP 2008088568 A JP2008088568 A JP 2008088568A JP 2008088568 A JP2008088568 A JP 2008088568A JP 2009241310 A JP2009241310 A JP 2009241310A
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JP
Japan
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wood
substrate
decorated sheet
olefin resin
resin
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Pending
Application number
JP2008088568A
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English (en)
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Yutaka Takasaki
裕 高崎
Tomio Takahashi
富雄 高橋
Yukio Suzuki
幸雄 鈴木
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Toppan Cosmo Inc
Original Assignee
Toppan Cosmo Inc
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Publication date
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Abstract

【課題】木材基板の上に、絵柄模様層、透明オレフィン系樹脂基材を少なくともこの順に設けてなる化粧シートにおいて、前記木材基板の表面粗さが最大凹凸差20から80μmであり、前記透明絵オレフィン系樹脂基材の厚みが60〜90μmであることを特徴とする表面凹凸を有する化粧シート。
【解決手段】木材基材の表面粗さがある一定の範囲内としてそれに積層する透明オレフィン系樹脂基材の厚みを限定することにより、表面から木材基材表面の意匠が反映された化粧シートが得られ、かつ表面からのエンボスなどによって積層後に導管形状を付与したり、押出しと同時に導管形状を付与したりしなくても、積層するだけで木の本来持っている導管形状と同調する表面凹凸を有する化粧シートを得ることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築用材料・屋内消費財用材料に使用する化粧材であり、特に木材基板のもつエンボス(導管凹凸模様)や照り感を生かしつつ意匠性を向上させリアルなエンボス意匠をもつ、表面凹凸を有する化粧シートに関する。
従来、内装や家具の表面材として使用される化粧板としては、基材の表面に木材単板を貼り合わせた突板化粧板が広く用いられてきた。しかし近年、天然資源、特に桜、なら、チーク、ウオールナット等の広葉樹材の枯渇により、これらを用いた突板化粧板の代替として、合板・MDF(Medium Density Fiberboard)等の基材にこれらの模様を印刷した化粧シートを貼り合わせた化粧板が多く使用されている。
しかしこの方法では、本来木材が有するいわゆる照り感、木質感や導管形状の表現性に限界があった。そこで照り感、木質感を表現する方法として、比較的入手のしやすい針葉樹材を薄く平坦にした木材基板の上に、裏面に広葉樹材の木目模様を印刷した透明ポリオレフィン系樹脂からなる化粧シートを貼り合わせることにより、本来木材が有するいわゆる照り感や木質感を反映した意匠性に優れた化粧材とする方法が考えられた。
しかし導管形状に関しては、このような透明ポリオレフィン系樹脂シートには、積層後に導管形状を付与したり、押出しと同時に導管形状を付与したりすることができたが、木の本来持っている導管形状と同調することはできないという問題点が残った。
特許第3672636号公報
本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、すなわちその課題とするところは、木の本来持っている照り感や木質感を反映し、かつ木の本来持っている導管形状と同調した凹凸を表面にもった意匠性に優れた化粧シートを提供することにある。
本発明はこの課題を解決したものであり、すなわちその請求項1記載の発明は、木材基板の上に、絵柄模様層、透明オレフィン系樹脂基材を少なくともこの順に設けてなる化粧シートにおいて、前記木材基板の表面粗さが最大凹凸差20〜80μmであり、前記透明絵オレフィン系樹脂基材の厚みが60〜90μmであることを特徴とする表面凹凸を有する化粧シートである。
本発明はその請求項1記載の発明により、木材基材の表面粗さがある一定の範囲内としてそれに積層する透明オレフィン系樹脂基材の厚みを限定することにより、表面から木材基材表面の意匠が反映された化粧シートが得られ、かつ表面からのエンボスなどによって積層後に導管形状を付与したり、押出しと同時に導管形状を付与したりしなくても、積層するだけで木の本来持っている導管形状と同調する表面凹凸を有する化粧シートを得ることができるという効果を奏する。
以下、本発明を図面に基づき詳細に説明する。図1に本発明の表面凹凸を有する化粧シートの一実施例の断面の構造を示す。木材基板1の上に、適宜設ける接着剤層2、絵が模様層3、透明オレフィン系樹脂基材4、適宜設ける表面保護層5が、この順に積層されてなる。
本発明における木材基板1としては、その表面の模様が化粧材として好適なものとなるものであり、その表面粗さが最大凹凸差20〜80μmであるものが用いられる。木材としては、導管模様に乏しい広葉樹材を使用することが、後述する絵柄模様層3と重ね合わせたことで効果が顕著に現れるために好適であるが、特にこれに限定するものではなく、導管模様のはっきりした針葉樹材からなるものであっても良い。具体的には、厚み0.3mmにスライスした植林にて生産した樹種アユース(アフリカ産 トリプロチトン属(アオギリ科))の突板や他の樹種の針葉樹、ローズウッド等が使用可能である。また、人工突板も本発明の目的を達成できるものであれば使用可能である。
本発明における接着剤層2に用いる接着剤としては、前記木材基板1と後述する透明オレフェイン系樹脂基材4との層間を接着可能とするものであれば良い。具体的には、乾燥後に透明になるウレタン変性エチレン・酢酸ビニル重合体の水性エマルジョン接着剤(固形分 54重量%、粘度10,000mPa・S程度)や、2液ウレタン樹脂系水性エマルジョンや酢酸ビニル樹脂系水性エマルジョン1液湿気硬化型ウレタン系ホットメルト樹脂、エポキシ樹脂接着剤、アクリル樹脂粘着剤等が接着力の点で好適である。乾燥後の塗布量は10〜120g/m程度が望ましい。
本発明における絵柄模様層3としては、2液ウレタン樹脂バインダー(マトリックス)に顔料などを添加したインキが好適に用いられるが、特にこれに限定するものではなく、積層する各層との接着性等を考慮して適宜選択すればよい。絵柄模様層3は後述する透明オレフィン系樹脂基材4の裏面側、つまり接着剤層2と貼り合せる側にグラビア印刷法などの公知の方法によって設ければ良い。
本発明における透明オレフィン系樹脂基材4としては、その層厚が60〜90μmのものが用いられる。用いる透明オレフィン系樹脂としては、ホモポリプロピレンやランダムポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテンなどが使用可能である。非延伸のポリプロピレン系樹脂を用いる場合は、ポリプロピレンとしては非延伸ホモポリプロピレンやランダムポリプロピレン、あるいはこれらの混合物が使用可能である。
また、接着性を向上させるために、前記透明オレフィン系樹脂基材4に酸変性、特にマレイン酸変性したポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などの接着性樹脂層(図示せず)を適宜設けても良い。この接着性樹脂層は、前記透明オレフィン系樹脂基材4と共押出成形などで設けるのが好適であるが、特にこの方法に限定するものではない。
また、耐候性を向上させるために前記透明オレフィン系樹脂基材4に紫外線吸収剤や光安定剤を適宜添加しても良い。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、ベンゾイミン系などが挙げられる。光安定剤としてヒンダードアミンやヒンダードフェノール系などが挙げられる。
また、各種表面物性を強化するために、表面に適宜表面保護層5を設けても良い。具体的には2液ウレタン樹脂、紫外線硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂などが使用可能である。また、前記紫外線吸収剤、光開始剤等の添加剤を適宜添加してもよい。
木材基板1として縦横300mm、厚み0.3mmにスライスした植林にて生産した樹種アユース(アフリカ産 トリプロチトン属(アオギリ科).)(表面粗さ最大凹凸差75μm)の突板を用いた。
前記木材基板1の突板面に、乾燥後に透明となるウレタン変成エチレン・酢酸ビニル共重合体の水性エマルジョン接着剤(固形分 54重量%、粘度10,000mPa・S)を乾燥前60g/m2塗布して接着剤層2とした。
透明オレフィン系樹脂基材4として、ヒンダートアミン系光安定剤0.2重量%及びベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤0.3重量%を添加したランダム共重合ポリプロピレン樹脂を用い、これが80μmの厚みになるようにして、コロナ処理を両面に施したあと、表面保護層5として、2液硬化型ウレタン系トップコート剤をグラビアコート法にて乾燥後の塗布量が3g/mになるように施し、乾燥、硬化させた。
絵柄模様層3として、前記透明オレフィン系樹脂基材4の表面保護層5を設けた側とは逆の面に、透明性インキにてグラビア印刷法により木目柄を形成した。
前記木材基板1の接着剤層2を設けた面と、前記透明オレフィン系樹脂基材4の絵柄模様2を設けた面とを貼りあわせて、化粧シートを得た。出来上がった化粧シートはその表面に木質基板表面の凹凸が同調して現れるものとなった(表面粗さ最大凹凸差25μm)。なお、測定機は、表面粗さ計(Surfcom120A 株式会社東京精密製 針の型式は0102501、5μmR、90°、円錐ダイヤ)を使用した。
<比較例1>
前記木材基板1の接着剤層2を設ける側の表面を、#240と#320の研磨紙で研磨して表面の粗さを25μmとした以外は実施例1と同様にして化粧シートを得た。出来上がった化粧シートはその表面に木質基板表面の凹凸がほとんどあらわれなかった(表面粗さ最大凹凸差8μm)
<性能評価・結果>
実施例1、比較例1を目視にて評価した。実施例1は、アユースの導管凹凸模様が表面に浮き出てきて自然な風合いの外観になったが、比較例1は、フラットは外観となった。
本発明の化粧材は、建築用材料・屋内消費財用材料に使用する化粧材であり、特に木材基板のもつエンボス(導管凹凸模様)や照りを生かしつつ意匠性を向上させリアルなエンボス意匠をもつ化粧シートとして利用可能である。
本発明の化粧材の一実施例の断面の構造を示す説明図である。
符号の説明
1…木材基板
2…接着剤層
3…絵柄模様層
4…透明オレフィン系樹脂基材
5…表面保護層

Claims (1)

  1. 木材基板の上に、絵柄模様層、透明オレフィン系樹脂基材を少なくともこの順に設けてなる化粧シートにおいて、前記木材基板の表面粗さが最大凹凸差20〜80μmであり、前記透明絵オレフィン系樹脂基材の厚みが60〜90μmであることを特徴とする表面凹凸を有する化粧シート。
JP2008088568A 2008-03-28 2008-03-28 表面凹凸を有する化粧シート Pending JP2009241310A (ja)

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