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JP2009241095A - エネルギービーム加工装置及びエネルギービーム加工物製造方法 - Google Patents

エネルギービーム加工装置及びエネルギービーム加工物製造方法 Download PDF

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JP2009241095A
JP2009241095A JP2008089904A JP2008089904A JP2009241095A JP 2009241095 A JP2009241095 A JP 2009241095A JP 2008089904 A JP2008089904 A JP 2008089904A JP 2008089904 A JP2008089904 A JP 2008089904A JP 2009241095 A JP2009241095 A JP 2009241095A
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Ryogo Horii
良吾 堀井
Tetsuo Hoki
哲夫 法貴
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Laser Solutions Co Ltd
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Abstract

【課題】基板Wの移動に必要なスペースをなるべく小さくしつつ、基板を観察位置から加工位置に移動させる際における回転精度の悪化を防止し、及び、傾きのずれの発生を防止できるようにすること。
【解決手段】精密電子デバイス用被加工物を支持可能な第1支持部22と、第1支持部22を回転させる第1回転機構部26と、第1支持部22を観察エリアE1から加工エリアE2に向けて及びその逆向けに移動させる第1搬送機構部30とを備える。同様構成の第2支持部42と、第2回転機構部46と、第2搬送機構部50とを備える。観察エリアE1には観察系装置60が設けられ、加工エリアE2にはレーザー照射装置70が設けられる。観察エリアE1における回転調整処理及び加工エリアE2におけるレーザー加工処理の並列的な処理終了後、基板Wが異なる高さ位置ですれ違う状態で、互いに逆方向に移動する。
【選択図】図1

Description

この発明は、精密電子デバイス用被加工物に対して、エネルギービームによる加工を行う技術に関する。
基板に対してレーザー光の照射による加工を施す際には、事前に基板の位置調整を行うことで、より正確な加工が可能となる。
この種の位置調整を行う装置として、特許文献1に開示のものがある。特許文献1に開示の装置は、第1移動ユニット及び第2移動ユニットとを備えており、第1移動ユニット側で半導体基材を載置した基材ホルダの位置決めが行われ、第2移動ユニット側で基材ホルダに載置された半導体基材に対する露光が行われるようになっている。また、この特許文献1では、第1移動ユニット及び第2移動ユニットは、基材ホルダを同高さ位置で水平面に沿って移動自在に支持しており、第1移動ユニットと第2移動ユニットとは、当該水平面において異なる経路を通って基材ホルダの授受を行うようになっている。
特表2000−511704号公報
しかしながら、特許文献1に開示の装置では、第1移動ユニットと第2移動ユニットとは、水平面において異なる経路を通って基材ホルダの授受を行うため、位置決めを行う位置と露光処理を行う位置との間で、半導体基材を移動させるのに必要となるスペースが大きくなってしまう傾向にある。
また、第1移動ユニットと第2移動ユニットとが基材ホルダの授受を行う際、半導体基板の位置決め精度が悪化してしまい、加工精度が悪くなる恐れがある。
そこで、本発明は、精密電子デバイス用被加工物の移動に必要なスペースをなるべく小さくしつつ、精密電子デバイス用被加工物を観察位置から加工位置に移動させる際における回転精度の悪化を防止し、及び、傾きのずれの発生を防止できるようにすることを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の態様に係るエネルギービーム加工装置は、精密電子デバイス用被加工物を回転調整した後、エネルギービームによる加工を行うエネルギービーム加工装置であって、精密電子デバイス用被加工物を支持可能な第1支持部と、前記第1支持部を回転させる第1回転機構部と、前記第1支持部を、観察エリアから加工エリアに向けて及びその逆向けに移動させる第1搬送機構部と、精密電子デバイス用被加工物を支持可能な第2支持部と、前記第2支持部を回転させる第2回転機構部と、前記第1支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物と前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物とが異なる高さですれ違う状態で、前記第2支持部を、前記観察エリアから前記加工エリアに向けて及びその逆向けに移動させる第2搬送機構部と、前記観察エリアで、前記第1支持部又は前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物の支持状態を検出する支持状態検出部と、前記加工エリアで、前記第1支持部又は前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物に対して、エネルギービームを照射するエネルギービーム照射装置と、を備え、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち一方を前記観察エリアに配設した状態で、前記観察エリアにおいて、前記支持状態検出部からの検出結果に基づいて、前記第1回転機構部又は前記第2回転機構部を回転駆動させて精密電子デバイス用被加工物に対する回転調整を行う処理と、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち他方を前記加工エリアに配設した状態で、前記加工エリアにおいて、前記エネルギービーム照射装置から精密電子デバイス用被加工物に対してエネルギービームを照射して加工を行う処理とを並列的に実行し、これらの処理終了後に、前記第1搬送機構部と前記第2搬送機構部との移動駆動により、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち前記観察エリアに配設されたものを前記加工エリアに向けて移動させると共に、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち前記加工エリアに配設されたものを逆向けに移動させるものである。
第2の態様は、第1の態様に係るエネルギービーム加工装置であって、前記観察エリアにおいて、前記支持状態検出部からの検出結果に基づいて、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部を移動駆動させて、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行い、その調整後の位置を基準にして、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部の移動駆動により、前記第1支持部又は前記第2支持部を前記観察エリアから前記加工エリアに向けて移動させるものである。
第3の態様は、第1又は第2の態様に係るエネルギービーム加工装置であって、前記加工エリアにおいて、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部の移動駆動により、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの照射位置を変更するものである。
第4の態様は、第1〜第3のいずれかの態様に係るエネルギービーム加工装置であって、前記第1支持部を、前記第1搬送機構部による移動方向に対して交わる方向に移動させる第1搬送交差系移動機構部と、前記第2支持部を、前記第2搬送機構部による移動方向に対して交わる方向に移動させる第2搬送交差系移動機構部と、をさらに備え、前記観察エリアにおいて、前記支持状態検出部からの検出結果に基づいて、前記第1搬送交差系移動機構部又は前記第2搬送交差系移動駆動部を移動駆動させて、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行うものである。
第5の態様は、第4の態様に係るエネルギービーム加工装置であって、前記加工エリアにおいて、前記第1搬送交差系移動機構部又は前記第2搬送交差系移動機構部の移動駆動により、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの照射位置を変更するものである。
第6の態様は、第1〜第5のいずれかの態様に係るエネルギービーム加工装置であって、前記第1支持部及び前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物の高さ位置を検出可能な高さ検出部が設けられ、前記加工エリアにおいて、前記高さ検出部の検出結果に基づいて、前記エネルギービーム照射装置による焦点位置を調整するものである。
第7の態様は、第1〜第6のいずれかの態様に係るエネルギービーム加工装置であって、前記加工エリアにおいて、前記第1回転機構部又は第2回転機構部の回転駆動により精密電子デバイス用被加工物を回転させて、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの走査方向を変えるものである。
また、上記課題を解決するため、第8の態様に係るエネルギービーム加工物製造方法は、精密電子デバイス用被加工物を回転調整した後、エネルギービームによる加工を行うエネルギービーム加工物製造方法であって、観察エリアで、精密電子デバイス用被加工物の支持状態を観察し、その観察結果に基づいて精密電子デバイス用被加工物を支持した支持部を回転させることで、精密電子デバイス用被加工物に対する回転調整を行う調整ステップと、加工エリアで、支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物に対してエネルギービームを照射して加工を行う加工ステップと、精密電子デバイス用被加工物が異なる高さですれ違う状態で、前記観察エリアに配設された前記支持部を前記加工エリアに向けて移動させると共に、前記加工エリアに配設された支持部を逆向けに移動させる搬送ステップと、を備えたものである。
第9の態様は、第8の態様に係るエネルギービーム加工物製造方法であって、前記調整ステップでは、精密電子デバイス用被加工物の観察結果に基づいて 精密電子デバイス用被加工物を支持した支持部を、水平面でも移動させることで、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行うものである。
第10の態様は、第8又は第9の態様に係るエネルギービーム加工物製造方法であって、前記調整ステップでは、精密電子デバイス用被加工物の高さ位置を観察し、前記加工ステップでは、対応して観察された高さ位置に基づいて、エネルギービームの照射位置を調整するものである。
第1の態様によると、第1搬送機構部及び第2搬送部機構部は、第1支持部及び第2支持部のそれぞれに支持された精密電子デバイス用被加工物を、異なる高さですれ違う状態で、観察エリアから前記加工エリアに向けて及びその逆向けに移動させる。このため、精密電子デバイス用被加工物の移動に必要なスペースを小さくすることができる。
また、観察エリアにおいて精密電子デバイス用被加工物を回転調整を行う処理と、加工エリアにおいて前記エネルギービーム照射装置から精密電子デバイス用被加工物に対してエネルギービームを照射して加工を行う処理とが並列的に実行されるため、これらの処理を迅速に行うことができる。そして、これらの処理終了後に、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち前記観察エリアに配設されたものを前記加工エリアに向けて移動させると共に、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち前記加工エリアに配設されたものを逆向けに移動させる。このため、精密電子デバイス用被加工物を観察エリアから加工エリアに移動させる際における回転精度の悪化を防止し、及び、傾きのずれの発生を防止することができる。
第2の態様によると、観察エリアにおいて、搬送機構部による移動方向においても、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行うことができる。しかも、精密電子デバイス用被加工物を観察エリアと加工エリアとの間で移動させるための第1搬送機構部及び第2搬送機構部によって、当該移動方向における位置調整を行うことができ、構成の簡易化を図ることができる。
第3の態様によると、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部の駆動により、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの照射位置を変更するため、構成の簡易化を図ることができる。
また、第4の態様によると、観察エリアにおいて、移動方向に対して交わる方向においても、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行うことができる。
また、第5の態様によると、前記第1搬送交差系移動機構部又は前記第2搬送機構部の駆動により、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの照射位置を変更するため、構成の簡易化を図ることができる。
第6の態様によると、精密電子デバイス用被加工物の高さ位置に応じて適切な位置にエネルギービームを照射できる。
第7の態様によると、前記第1回転機構部又は第2回転機構部によって、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの走査方向を変えることができる。
第8の態様に係るエネルギービーム加工物製造方法によると、精密電子デバイス用被加工物が異なる高さですれ違う状態で、前記観察エリアに配設された前記支持部を前記加工エリアに向けて移動させると共に、前記加工エリアに配設された支持部を逆向けに移動させる。このため、精密電子デバイス用被加工物の移動に必要なスペースをなるべく小さくすることができる。
また、観察エリアで、精密電子デバイス用被加工物の支持状態を観察し、その観察結果に基づいて精密電子デバイス用被加工物を支持した支持部を回転させることで、精密電子デバイス用被加工物に対する回転調整を行う調整ステップと、加工エリアで、支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物に対してエネルギービームを照射して加工を行う加工ステップとを備えているため、これらの各ステップを並列的に行うことができ、これらの処理を迅速に行うことができる。そして、これらのステップ終了後、観察エリアに配設された支持部を精密電子デバイス用被加工物と共に前記加工エリアに向けて移動させることができる。このため、精密電子デバイス用被加工物を観察エリアから加工エリアに移動させる際における回転精度の悪化を防止し、及び、傾きのずれの発生を防止することができる。
第9の態様によると、観察エリアにおいて、水平面においても、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行うことができる。
第10の態様によると、精密電子デバイス用被加工物の高さ位置に応じて適切な位置にエネルギービームを照射できる。
以下、実施形態に係るレーザー加工装置及びレーザ加工物製造方法について説明する。図1は実施形態に係るレーザー加工装置を示す平面図であり、図2は同レーザー加工装置を示す側面図であり、図3は同レーザー加工装置を示す背面図である。
このレーザー加工装置10は、基板Wに対して回転調整した後、レーザー光による加工を行う装置である。
ここで、対象となる基板Wとしては、基板材料上に複数のデバイスパターンが形成されたもの、特に、サファイア等硬度が高くかつ脆性を有する基板材料に、短波長LD(レーザーダイオード)やLED(発光ダイオード)等のデバイスパターンが複数縦横に並ぶように形成されたもの、が想定される。本レーザー加工装置10は、上記のような基板Wに対してレーザー光を照射することで、デバイス単位に分割する際の基点となる分割ラインを形成するための装置として用いられる。分割ラインは、基板Wに対して形成された所定深さの溝又は、基板の結晶構造をアモルファス、微細に砕けた結晶片、または細かな多結晶等に変質させた微小部分が線上に連なった領域として形成される。
レーザー加工装置10は、基板供給部12と、基板搬出入機構部18と、第1基板支持移動機構部20と、第2基板支持移動機構部40と、観察系装置60と、レーザ照射装置70とを備えている。このレーザー加工装置10の概略動作は次の通りである。すなわち、基板供給部12に格納された基板Wは、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40とのうちの一方によって、観察系装置60を経てレーザ照射装置70に搬送移動された後、基板供給部12に戻される。基板Wが観察系装置60に対応する位置に配設された状態では、基板Wに対する回転調整等が行われ、基板Wがレーザ照射装置70に対応する位置配設された状態では、基板Wに対するレーザー加工が施される。このレーザ加工装置10では、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40とのうちの一方によって搬送移動された基板Wをレーザ照射装置70によってレーザー加工する処理と、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40とのうちの他方によって、基板Wを観察系装置60に搬送移動して基板Wに対する回転調整等を行う処理とを並列的に行うことで、基板Wに対する傾き調整及びレーザ加工処理を順次効率よく行えるようになっている。
以下、各部構成についてより詳細に説明する。
基板供給部12は、複数の基板Wを連続的に供給可能に構成されている。ここでは、基板供給部12は、マガジン14と、マガジン14に対して着脱自在とされたカセット13とを有し、上記第1基板支持移動機構部20及び第2基板支持移動機構部40の近傍位置に配設されている。カセット13は、複数の基板Wを略水平姿勢でかつ鉛直方向に間隔をあけた整列姿勢で出し入れ可能に格納された構成となっている。また、マガジン14は、カセット13を昇降移動させて出し入れに適した位置に保持可能に構成されている。そして、当該カセット13に格納された複数の基板Wが連続的に供給されるようになっている。
もっとも、基板Wは、上記カセット13に格納された形態で供給される態様に限られず、連続的に供給可能な構成であればよい。
基板搬出入機構部18は、基板供給部12と第1基板支持移動機構部20及び第2基板支持移動機構部40との間で、基板Wを搬出入可能に構成されている。ここでは、基板搬出入機構部18は、基板供給部12と、第1基板支持移動機構部20及び第2基板支持移動機構部40との間に配設されている。そして、図示省略の基板保持部によって基板供給部12に格納された基板を保持した状態で、当該基板保持部を図示省略の移動機構部によって第1基板支持移動機構部20及び第2基板支持移動機構部40側に向けて移動させて基板保持部による基板Wの保持を解除することによって、基板供給部12に格納された基板Wを第1基板支持移動機構部20及び第2基板支持移動機構部40の一方に搬入できるようになっている。また、これとは逆に動作することで、第1基板支持移動機構部20及び第2基板支持移動機構部40の一方に存在する基板Wを、基板供給部12に戻すように搬出できるようになっている。上記の基板保持部としては、基板Wの周縁部を掴む機構或は基板Wの主面を吸引する機構等を採用することができ、上記移動機構部としてはエアシリンダやリニアモータ等のリニアアクチュエータを用いることができる。これらの構成については、基板Wを搬送する周知構成を含む種々の構成によって実現可能であるので、詳細な説明は省略する。
第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40とは、隣設して配設されており、それぞれ基板Wを支持した状態で移動可能に構成されている。また、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40との間の一端部寄りの位置に観察系装置60が配設されると共に、当該間の他端部寄りの位置にレーザ照射装置70が配設されている。ここでは、平面視において、観察系装置60が配設された位置を囲む領域を観察エリアE1といい、レーザ照射装置70が配設された位置を囲む領域を加工エリアE2という。
第1基板支持移動機構部20は、第1支持部22と、第1回転機構部26と、第1搬送機構部30と、第1搬送交差系移動機構部34とを有している。
第1支持部22は、基板Wを略水平姿勢で支持可能に構成されている。ここでは、第1支持部22は、略円板状に形成されており、その一主面上に基板Wを載置状に支持可能に構成されている。第1支持部22に支持される基板Wは、第1支持部22に形成された吸引孔を通じた吸引、或は、エキスパンドテープ、或はそれらの併用によって、固定されることが好ましい。また、第1支持部22は、観察系装置60による観察光及びレーザ照射装置70によるレーザー光に対して実質的に透過性を呈する部材により形成されている。
第1回転機構部26は、上記第1支持部22を鉛直方向に沿った回転軸周りに回転駆動可能に支持している(矢符θ1参照)。ここでは、第1回転機構部26は、略方形板状に形成されており、その一端部側の支持端部に、第1支持部22を回転可能に支持可能な凹部26hが形成されると共に回転駆動部27aが組込まれている。回転駆動部27aは、第1支持部22を正逆両方向に回転駆動可能に構成されている。このような回転駆動部27aは、例えば、モータ等の駆動力発生部からの駆動力を、ギヤ又はベルト等の伝達部によって、第1支持部22を回転させる力として第1支持部22に伝達する構成として実現することができる。
第1搬送交差系移動機構部34は、第1支持部22を、第1搬送機構部30による移動方向に対して交わる方向、ここでは、略直交する方向に移動駆動可能に構成されている(矢符X1参照)。より具体的には、第1搬送交差系移動機構部34は、リニアアクチュエータによって構成されており、上記第1回転機構部26と第1支持部22とを一体的に移動駆動可能に支持している。そして、第1搬送交差系移動機構部34の駆動により、第1回転機構部26の支持端部を、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40との間に片持ち突出状に配設することで、第1支持部22及びそれに支持された基板Wが、観察エリアE1又は加工エリアE2に配置される。また、この状態から第1回転機構部26の支持端部を退避移動可能に構成されている。なお、第1搬送交差系移動機構部34を構成するリニアアクチュエータとしては、ネジ溝を形成したシャフトに雌ネジ部材を螺合させて、両者をモータ等で相対回転させ雌ネジ部材を移動させることで、移動駆動を行う構成等、比較的高精度で移動駆動可能な構成のものを用いることが好ましい。
第1搬送機構部30は、第1支持部22を、観察エリアE1から加工エリアE2に向けて及びその逆向けに移動可能に構成されている。より具体的には、第1搬送機構部30は、リニアアクチュエータによって構成されており、上記第1搬送交差系移動機構部34と第1回転機構部26と第1支持部22とを一体的に移動駆動可能に支持している。そして、第1搬送機構部30の駆動により、第1搬送交差系移動機構部34を観察エリアE1と加工エリアE2との間で往復移動させることで、第1支持部22及びそれに支持された基板Wが観察エリアE1と加工エリアE2との間で往復搬送移動可能に構成される。なお、移動中、第1支持部22の高さ位置及びX1方向での位置は、一定に保たれるようになっている。また、ここでは、第1搬送機構部30は、第1搬送交差系移動機構部34を、観察エリアE1よりも外方の位置である基板供給部12側方位置にも移動可能に構成されている。そして、第1搬送交差系移動機構部34を、観察エリアE1よりも外方の位置である基板供給部12側方位置に移動させた状態で、第1回転機構部26の支持端部を退避移動させることで、第1支持部22と基板搬出入機構部18との間で、基板Wの受渡しが可能とされる。
第2基板支持移動機構部40は、第2支持部42と、第2回転機構部46と、第2搬送機構部50と、第2搬送交差系移動機構部54とを有している。
第2支持部42は上記第1支持部22と同様構成とされている。また、第2回転機構部46は上記第2回転機構部46と同様に回転駆動部47aを有する構成とされ、第2支持部42を鉛直方向に沿った回転軸周りに回転駆動可能に支持している(矢符θ2参照)。
第2搬送交差系移動機構部54は、上記第1搬送交差系移動機構部34に対比して、第2支持部42及び第2回転機構部46を支持することについて共通しており、それらを移動する方向に関しては異なるが、その他は同様構成とされている。
すなわち、第2搬送交差系移動機構部54は、第2支持部42を、第2搬送機構部50による移動方向(矢符Y2参照)に対して交わる方向、ここでは、略直交する方向に移動可能に構成されている(矢符X2参照)。ここでは、第1搬送機構部30の移動経路(矢符Y1参照)と第2搬送機構部50の移動経路(矢符Y2参照)とは略同じ方向であるから、第1搬送交差系移動機構部34による移動経路(矢符X1参照)と第2搬送交差系移動機構部54による移動経路(矢符X2参照)とは略同じ方向である。そして、第2搬送交差系移動機構部54の駆動により、第2回転機構部46の支持端部を、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40との間に片持ち突出状に配設することで、第2支持部42及びそれに支持された基板Wが、観察エリアE1又は加工エリアE2に配置される。また、この状態から第2回転機構部46の支持端部をさらに突出移動可能に構成されている。
第2搬送機構部50は、第1搬送機構部30に対して、観察エリアE1及び加工エリアE2を挟んで対向する位置に配設されている。この第2搬送機構部50は、第1搬送機構部30による移動経路(矢符Y1参照)と略平行な経路に沿って、第2支持部42を、観察エリアE1から加工エリアE2に向けて及びその逆向けに移動可能に構成されている(矢符Y2参照)。そして、本第2搬送機構部50の駆動により、第2搬送交差系移動機構部54を観察エリアE1と加工エリアE2との間で往復移動させることで、第2支持部42及びそれに支持された基板Wが観察エリアE1と加工エリアE2との間で往復移動可能に構成される。また、この第2搬送機構部50は、第2搬送交差系移動機構部54を、観察エリアE1よりも外方の位置である基板供給部12側方位置にも移動可能に構成されている。そして、第2搬送交差系移動機構部54を、当該位置に移動させた状態で、第2回転機構部46の支持端部をさらに突出移動させることで、第2支持部42と基板搬出入機構部18との間で、基板Wの受渡しが可能とされる。
また、第2搬送機構部50は、基台51上に載置されており、第1搬送機構部30よりも上方位置に設置されている。これにより、第2支持部42は、第1支持部22よりも上方位置に支持されており、第1支持部22及びこれに支持された基板Wと、第2支持部42及びこれに支持された基板Wとが、異なる高さですれ違う状態で(図2参照)、観察エリアE1から加工エリアE2に向けて及びその逆向けに移動可能とされている。なお、第1搬送機構部30と第2搬送機構部50とを同一高さ位置に設置し、第2搬送交差系移動機構部54と第2支持部42との間に別部材を介在させること等により、第2支持部42の配設位置を、第1支持部22の配設位置よりも上方位置にするようにしてもよい。
観察系装置60は、第1搬送機構部30及び第2搬送機構部50間であってそれらによる移動方向(矢符X1,X2参照)に沿った一端寄りの位置、すなわち、観察エリアE1に配設されている。基板Wは、観察系装置60を経てレーザー加工装置に移動されることから、効率よく基板Wを移動させるという観点から、基板Wが搬入される側に配設されていることが好ましい。
観察系装置60は、上側観察装置62と下側観察装置64とを備えている。なお、基板Wに対する照明装置も必要に応じて設定されるが、これについては図示を省略している。
上側観察装置62は、観察エリアE1に配設される基板Wの上方位置に配設されている。上側観察装置62は、CCD及びレンズを有する撮像カメラ部62aと、撮像カメラ部62aを昇降移動させるカメラ昇降機構部62bとを有しており、カメラ昇降機構部62bの駆動により基板Wの上面に対して遠近自在な移動を可能としている。
下側観察装置64は、観察エリアE1に配設される基板Wの上方位置に配設されている。下側観察装置64は、CCD及びレンズを有する撮像カメラ部64aと、撮像カメラ部64aを昇降移動させるカメラ昇降機構部64bとを有しており、カメラ昇降機構部64bの駆動により基板Wの下面に対して接離移動可能とされている。
そして、上側観察装置62によって得られた基板Wの上方からの撮像画像と、下側観察装置64によって得られた基板Wの下方からの撮像画像とが、基板Wの支持状態の検出結果として出力されるようになっている。
なお、これらの上側観察装置62と下側観察装置64とは、基板Wを撮像する際に、カメラ昇降機構部62b,64bによって撮像カメラ部62a,64aを昇降移動させることによって、焦点合せを行う。この際の昇降量の一方又は平均値に基づいて、基板Wの高さ位置の検出結果とすることができる。かかる焦点合わせのための構成自体は、マスク投影法された撮像画像を利用した焦点合わせ等、周知構成を含む種々の構成によって実現可能である。
このように、本観察系装置60は、第1支持部22又は第2支持部に支持された基板Wの支持状態を検出する支持状態検出部と、基板Wの高さ位置を検出する高さ検出部としての構成を有している。
もっとも、高さ検出部は別途設けられていてもよい。この場合、高さ検出部は、第1支持部22が観察エリアE1から加工エリアE2に移動される経路と第2支持部42が同方向に移動される経路との重複位置に設けられていればよい。例えば、観察エリアE1と加工エリアE2との間に設けられていてもよいし、また、加工エリアE2、基板搬出搬入機構部18、または、基板搬出搬入機構部へ向かう経路に設けられていてもよい。また、高さ検出部としても、上記焦点合わせに伴う処理を利用する他、種々の距離センサを用いることができる。
レーザー照射装置70は、第1搬送機構部30及び第2搬送機構部50間であってそれらによる移動方向(矢符X1,X2参照)に沿った他端寄りの位置、すなわち、加工エリアE2に配設されている。そして、レーザー照射装置70は、レーザー発振器、レーザー光径を適切な大きさに整えるためやパワーを制御するためのレーザ光学系、レーザー光を集光させるためのレンズ系等を有しており、加工エリアE2で第1支持部22又は第2支持部に支持された基板Wに対して、レーザー光を照射する。また、レーザー照射装置70がレーザー光を照射する際、外部から与えられる指示に基づいて、図示省略の昇降機構によってレンズ系を移動等することで、基板Wの高さ位置に応じてレーザー光の焦点位置を調整可能に構成されている。ここで、レーザー光の焦点位置は、例えば、基板Wの主面の位置から加工上必要とされる深さの位置に設定される。
図4はレーザー加工装置10を示すブロック図である。同図に示すように、本レーザー加工装置10は、全体動作制御を司る制御ユニット80を備えている。制御ユニット80は、CPU、ROMおよびRAM等を備える一般的なマイクロコンピュータによって構成されており、基板搬出入機構部18と第1回転機構部26と第1搬送機構部30と第1搬送交差系移動機構部34と第2支持部42と第2回転機構部46と第2搬送機構部50と第2搬送交差系移動機構部54と観察系装置60とレーザ照射装置70とに対して信号を授受可能に接続されている。そして、本制御ユニット80は、予め記憶部に格納されたソフトウェアプログラムによって本装置全体の動作を制御する処理を実行可能に構成されている。
なお、本制御ユニット80による処理は、物理的に一つの制御装置によって実現されるものであっても、物理的に複数の演算装置によって分散処理されるものであってもよい。
図5は本制御ユニット80によるレーザー加工装置10の制御処理を示すフローチャートである。制御ユニット80による制御処理を、レーザー加工装置10の実際の動作と共に説明する。
まず、初期状態では、図6に示すように、一方の第2支持部42が基板搬出入機構部18との間で基板Wの授受が可能な搬出入位置に位置すると共に、他方の第2支持部42が加工エリアE2に位置しているとする。
この状態で処理が開始されると、ステップS1に示すように、制御ユニット80は、基板供給部12に格納された複数の基板Wのうちの一枚を搬出入位置に位置する第2支持部42上に載置するように、基板搬出入機構部18に搬入指示を与える。これにより、図6の矢符P1に示すように、基板供給部12に格納された一枚の基板Wが第2支持部42上に搬入され載置状に支持される。
次に、ステップS2において、制御ユニット80は、第2支持部42を観測エリアE1に移動させるように、第2搬送機構部50及び第2搬送交差系移動機構部44に移動指示を与える。これにより、図7の矢符P2,P3及び図8に示すように、第2支持部42及びそれに載置された基板Wが移動して、観察エリアE1に位置する状態となる。
次に、ステップS3において、制御ユニット80は、観察系装置60に対して撮像指示を与えると共に、その撮像結果に基づいて第2回転機構部46に対して所定方向への所定回転量での回転指示を与える。ここで、撮像結果に基づく回転方向及び回転量の決定は、公知手法を含む種々の手法を採用することができる。例えば、基板Wに予め距離をあけて所定形状のアライメント用マーカーを2つ形成しておき、観察系装置60により得られる基板Wの一主面側の撮像画像からパターンマッチング処理等によって2つのアライメント用マーカーを抽出してそれらの位置を求め、その2つのアライメント用マーカーを結ぶ直線の傾きを求め、その傾きを補正するように、第2回転機構部46による回転方向及び回転量を決定するとよい。
これにより、第2支持部42を観察エリアE1に配設した状態で、撮像結果に基づいて第2回転機構部46が回転駆動されて、基板Wに対する回転調整がなされる。
なお、ここでは、基板Wの上方に上側観察装置62が設けられると共に、下方に下側観察装置64が設けられている。上記回転方向及び回転量の決定を行う際の撮像画像としては、どちらの撮像画像を用いてもよいし、或は、双方の撮像画像の合成画像を用いてもよい。
また、上記のように観察系装置60によって基板Wが撮像される際に上記のようにして得られた基板Wの高さ位置の検出結果が、観察系装置60から制御ユニット80に与えられる。制御ユニット80は、当該基板Wの高さ位置の検出結果を自己のメモリ等に記憶する。
また、ここでは、観察エリアE1において、観察系装置60からの撮像結果に基づいて、水平面での基板Wの位置調整をも行う。
すなわち、制御ユニット80は、撮像結果に基づいて第2搬送機構部50及び第2搬送交差系移動機構部54に対して所定方向への所定量の移動指示を与える。ここで、撮像結果に基づく移動方向及び移動量の決定は、公知手法を含む種々の手法を採用することができる。例えば、観察系装置60により得られる基板Wの一主面側の撮像画像からパターンマッチング処理等によって2つのアライメント用マーカーを抽出してそれらの位置を求め、上記回転補正(傾きを解消する補正)を行った上で、所定の基準位置からのアライメント用マーカーのX2方向及びY2方向でのシフト方向及びシフト量を求め、その位置ずれを補正するように、第2搬送機構部50及び第2搬送交差系移動機構部54に対する移動方向及び移動量を決定するとよい。
これにより、第2支持部42を観察エリアE1に配設した状態で、撮像結果に基づいて、第2搬送機構部50が移動駆動されてY2方向での基板Wの位置調整がなされると共に、第2搬送交差系移動機構部54が移動駆動されてX2方向での基板Wの位置調整がなされ、その結果、水平面における基板Wの位置調整が行われる。
この後、制御ユニット80は、ステップS4及びステップS5に示す処理と、ステップS6〜S9に示す処理とを並列的に実行する。なお、ここで並列的に実行するとは、両処理に関する演算処理が別々の演算装置等によって同時処理されるという意味だけではなく、本レーザー加工装置における前記双方の処理が同時進行で実行可能であれば、前記各ステップが必ずしも複数同時に実行されることに限定されるものでなく、直列状に順次実行する場合も含むことを、意味する。従って、ステップS4及びステップS5に示す処理と、ステップS6〜S9に示す処理とは、制御ユニット80に含まれる演算装置によって時分割的に交互に処理される態様であってもよい。
ステップS4では、制御ユニット80は、第2支持部42を観察エリアE1から加工エリアE2に向けて移動させるように、第2搬送機構部50に移動指示を与える。これにより、第2支持部42及びそれに載置された基板Wは、図9の矢符P4及び図10の矢符P5に示すように、観察エリアE1から加工エリアE2に向けて移動され、加工エリアE2に位置する。
ここでの第2搬送機構部50による第2支持部42の移動量は、上記ステップS3において位置調整なされた後の第2支持部42の位置を基準として、観察エリアE1から加工エリアE2に向けて移動可能な一定の移動量として設定されている。従って、上記ステップS3において、Y2方向に関して位置調整がなされると、当該Y2方向に関する位置補正関係が維持されたままの態様で、第2支持部42及び基板Wが加工エリアE2に位置することとなる。また、X2方向における位置補正後、基板Wが加工エリアE2に位置するまで、第2搬送交差系移動機構部54による移動は行われず第2搬送機構部50による移動のみが行われるため、当該X2方向に関する位置補正関係も維持されたままの態様で、第2支持部42及び基板Wが加工エリアE2に位置することとなる。
次ステップS5では、制御ユニット80は、レーザー照射装置70、第2搬送機構部50及び第2搬送交差系移動機構部54に対して、基板Wに対してレーザー加工を行うための指示を与える。これにより、レーザー照射装置70から基板Wに対してレーザー光を照射した加工が行われる。この際、制御ユニット80は、予め観察系装置60にて検出された基板Wの高さ位置に関する情報を、レーザー照射装置70に対して与える。これにより、レーザー照射装置70は、当該基板Wの高さ位置に応じてレーザー光の焦点位置を調整して、レーザー光を基板Wに向けて照射する。これにより、第1支持部22及び第2支持部42の高さの違い、及び、基板Wの載置状態に拘らず、基板Wに対して適切な焦点位置でレーザー光が照射される。
一方ステップS6では、制御ユニット80は、第1支持部22を加工エリアE2から観察エリアE1に向けて、さらにステップS7にて搬出入位置に向けて、移動するように指示を与える。つまり、制御ユニット80は、ステップS6およびステップS7で、第1支持部22を、第2支持部42とは逆向けに移動させるように、第1搬送機構部30に指示を与え、第1搬送機構部30による移動が終了すると、第1支持部22を基板搬出入機構部18近くに移動させるように、第1搬送交差系移動機構部34に移動指示を与える。
これにより、第1支持部22は、図9の矢符Q1及び図10の矢符Q2、Q3に示すように、加工エリアE2から観察エリアE1を経由して搬出入位置に向けて移動する。
ここで、第2支持部42が観察エリアE1から加工エリアE2に向けて移動するタイミングと、第1支持部22が逆向けに移動するタイミングとは略同じであるため、観察エリアE1と加工エリアE2との間で、第2支持部42と第1支持部22とが重なる事態が生じ得る。しかしながら、第2支持部42と第1支持部22とは異なる高さ位置に配設されているため、第2支持部42と第1支持部22とは相互干渉することなく、異なる高さですれ違って互いに逆方向に移動することができる(図2参照)。
引き続き、前記ステップS7では、第1支持部22に対して上記ステップS1と同様の処理がなされる。なお、本ステップS7において、搬出入位置に位置する第1支持部22又は第2支持部42上に加工済の基板Wが載置されている場合には、制御ユニット80は、当該加工済の基板Wを基板供給部12に格納するように、基板搬出入機構部18に搬出指示を与えた後、ステップS1と同様の処理を行う。
次ステップS8では、第1支持部22に対して上記ステップS2と同様の処理がなされ、次ステップS9では上記ステップS3と同様の処理がなされる。
そして、ステップS4及びステップS5に示す処理と、ステップS6〜S9に示す処理との双方が完了すると、ステップS10に進む。基板Wに対する加工処理と、基板Wに対する回転調整処理とで、処理に要する時間の長短がわかっている場合には、長時間を要する処理終了に合わせて、次ステップS10に進むとよい。基板Wに対する加工処理として後述するように縦横にレーザー光を照射する処理を想定した場合、当該処理には、基板Wに対する回転調整処理よりも長時間を要するため、基板Wに対する加工処理終了後をもってステップS10に進むとよい。
ステップS10では、カセット13に格納された基板W全てに対して加工が終了したか否かが判別される。ここでの判別は、例えば、予め入力されたカセット13の格納数と、別途カウントした基板Wに対する加工数とを比較することでなされる。そして、カセット13に格納された基板W全てに対する加工が終了していないと判断されると、ステップS4及びステップS5に示す処理と、ステップS6〜S9に示す処理とを再度並列的に実行する。繰返しの処理では、第1基板支持移動機構部20と第2基板支持移動機構部40とを入替えて上記と同様の処理を行うことになる。
ステップS10で、カセット13に格納された基板W全てに対して加工が終了したと判断されると、加工中の基板Wを上記と同様にして基板供給部12に格納した後、処理を終了する。
加工エリアにおける加工処理例について説明する。図11は、図5のステップS5において行われるレーザー加工処理を示すフローチャートである。図12及び図13は加工中におけるレーザ加工痕跡線を示す図である。図12及び図13においては、説明の便宜上、基板Wの一側部に直線的な切欠状のオリフラOFを形成したものを示している。また、基板Wにおいて、このオリフラOFに沿った方向を第1走査方向といい、第1走査方向に略直交する方向を第2走査方向という。
まず、レーザー加工処理を行う初期状態において、基板Wは、第1支持部22又は第2支持部42上に載置状に支持されている。基板WのオリフラOFは、第2搬送交差系移動機構部54による移動経路である方向X2に沿って配設されている。また、レーザー照射装置70によるレーザー光の照射先は、基板Wの周縁部に位置付けられているとする。以下では、基板Wが第2支持部42上に載置状に支持されている例で説明するが、第1支持部22上に載置された基板Wについても同様に加工される。
まず、ステップS11において、制御ユニット80は、レーザー照射装置70に対してレーザー光の照射開始指示を与えると共に、レーザー光が基板Wの第1走査方向に沿って照射されるように、第2搬送交差系移動機構部54に対して移動指令を与える。これにより、基板WがX2方向に沿って移動し、基板Wの主面に、第1走査方向に沿ってレーザー光による加工痕跡線Laが形成される(このような加工は、スクライブとも呼ばれる)。基板Wの周縁部に至るまで加工痕跡線Laが形成されると、次ステップS12に進む。
ステップS12では、制御ユニット80は、第1走査方向における加工が終了したか否か、第2走査方向における加工が終了したか否かを判断する。ここでの判断は、例えば、第1走査方向において形成すべき加工痕跡線Laの予定数、及び、第2走査方向において形成すべき加工痕跡線Lbの予定数を、それまでにカウントした第1走査方向(或は第2走査方向)への走査した回数と比較することでなされる。また、第1走査方向ににおいて形成すべき加工痕跡線Laの予定数、及び、第2走査方向において形成すべき加工痕跡線Lbの予定数は、例えば、その各加工痕跡線La,Lbのピッチ、基板Wの直径等に応じて決定される。
ステップS12において、第1走査方向における加工終了前でかつ第2走査方向における加工終了前と判断されると、ステップS14に進む。
ステップS14では、制御ユニット80は、基板Wを1ピッチ分移動させるように、第2搬送機構部50に移動指令を与える。これにより、基板WがY2方向に沿って移動し、前回の加工痕跡線Laに対して1ピッチ分離れた位置で、基板の外形に応じた走査長で、レーザー光が基板Wに対して照射されるようになる。つまり、基板Wに対するレーザー光の照射位置を変更するように、第2搬送機構部50による移動駆動を行わせる。
この後、ステップS11に戻り、上記と同様にして、前回の加工痕跡線Laから1ピッチ分離れた位置で、基板Wの主面に、第1走査方向に沿ってレーザー光による加工痕跡線Laを形成する。これにより、図12に示すように、第1走査方向に沿って、複数の加工痕跡線Laが略平行姿勢で形成される。
ステップS11からステップS12,ステップS14に至る処理を複数回繰返した後、ステップS12において、制御ユニット80が第1走査方向における加工が終了したと判断すると、ステップS13に進む。
ステップS13では、制御ユニット80は、第2回転機構部46に対して略90度の回転指示を与える。これにより、基板Wは略90度回転する。この後、ステップS11に戻る。
ステップS11では、上記と同様の処理を行う。この際、基板Wは略90度回転した状態となっているので、以降の処理では、上記第1走査方向とは略直交する方向において、加工痕跡線Lbが形成される。そして、上記と同様にして、ステップS11からステップS12,ステップS14に至る処理を複数回繰返す。これにより、図13に示すように、第2走査方向に沿って、複数の加工痕跡線Lbが略平行姿勢で形成される。つまり、基板Wに対するレーザー光の走査方向を変えるように、第2回転機構部46の回転駆動により基板Wを回転させている。
そして、ステップS12において、制御ユニット80が、第1走査方向における加工及び第2走査方向における加工の双方が終了したと判断すると、加工処理を終了する。これにより、レーザー加工物として、縦横に加工痕跡線La,Lbが形成された基板Wが製造される。
以上のように構成されたレーザー加工装置10及びレーザ加工物製造方法によると、観察エリアE1において基板Wに対する回転調整を行う処理(ステップS9参照)と加工エリアE2において基板Wに対してレーザー光を照射して加工を行う処理(ステップS5参照)とが並列的に実行されるため、複数の基板Wに対する連続的なレーザー加工処理を迅速に行うことができる。
また、上記の並列的な処理の終了後に、第1支持部22及びそれに支持された基板Wと、第2支持部42及びそれに支持された基板Wとを、異なる高さですれ違う状態で、観察エリアE1から加工エリアE2に向けて及びその逆向けに移動させているため、それらの移動に必要なスペースをなるべく小さくすることができる。
また、観察エリアE1において、第1支持部22又は第2支持部42に支持された基板Wに対する回転調整を行った後、基板Wを載置状に支持した第1支持部22又は第2支持部42を、受渡し等することなく、そのまま加工エリアE2に移動させるため、基板Wを観察エリアE1から加工エリアE2に移動させる際における基板Wの回転精度の悪化を防止し、及び、傾きのずれの発生を防止することができる。
また、観察エリアE1において、観察系装置60からの撮像結果に基づいて、第1搬送機構部30又は第2搬送機構部50を移動駆動させて、それらの移動方向(矢符Y1、Y2参照)において基板Wの位置調整を行っている。そして、その調整後の位置を基準にして、基板Wを支持した第1支持部22又は第2支持部42を観察エリアE1から加工エリアE2に移動させている。このため、基板Wを観察エリアE1から加工エリアE2に移動させるための第1搬送機構部30又は第2搬送機構部50によって、それらの移動方向(矢符Y1、Y2参照)における基板Wの位置調整を行うことができ、構成の簡易化を図ることができる。
また、第1搬送機構部30又は第2搬送機構部50は、加工エリアE2において、基板Wに対するレーザー光の照射位置を変更させるようにも動作する。このため、構成の簡易化を図りつつ、第1搬送機構部30又は第2搬送機構部50による移動方向(矢符Y1、Y2参照)においてレーザー光の照射位置を変更することができる。
また、観察エリアE1において、観察系装置60からの撮像結果に基づいて、第1搬送交差系移動機構部34又は第2搬送交差系移動機構部54を移動駆動させて、それらの移動方向(矢符X1、X2参照)において基板Wの位置調整を行っている。これにより、それらの移動方向(矢符X1、X2参照)における基板Wの位置調整を行うことができ、構成の簡易化を図ることができる。
また、第1搬送交差系移動機構部34又は第2搬送交差系移動機構部54は、加工エリアE2において、基板Wに対するレーザー光の照射位置を変更させるようにも動作する。このため、構成の簡易化を図りつつ、第1搬送交差系移動機構部34又は第2搬送交差系移動機構部54による移動方向(矢符X1、X2参照)においてレーザー光の照射位置を変更することができる。
また、観察系装置60による基板Wの高さ位置の検出結果に基づいて、加工エリアE2において、レーザー照射装置70による焦点位置を調整しているため、基板Wの高さ位置に応じて適切な位置にレーザー光を照射できる。
また、加工エリアE2において、回転調整を行う第1回転機構部26及び第2回転機構部46によって、基板Wを回転させることで、基板Wに対するレーザー光の走査方向を変えているため、構成の簡易化を図りつつ、走査方向の変更が可能となる。
{変形例}
以上実施形態について説明したが、上記は全ての局面において、例示であって、本発明がそれに限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、加工物が基板Wである例で説明したが、その他、回転調整を行った上で精密加工が施される精密電子デバイス用被加工物に対して適用可能である。
また、本実施形態では、レーザー光を照射する例で説明したが、その他、精密電子デバイス用被加工物に対して何らかの物理的作用をおよぼして加工することができるエネルギービームを照射して加工を施す場合に適用可能である。
また、本実施形態では、加工エリアE2において、第1回転機構部26又は第2回転機構部46によって基板Wを回転させて走査方向を変更する構成について説明したが、必ずしもその必要はない。観察エリアE1において、第1回転機構部26又は第2回転機構部46によって基板Wを回転させて走査方向を変更するようにしてもよい。この場合、基板Wの回転後、観察エリアE1にて再度傾き調整等及び高さ位置の測定等を行うようにしてもよい。また、この場合、観察エリアE1にある基板Wについては加工エリアE2に移動させてレーザー光照射による加工を施すようにしてもよい。
また、本実施形態では、基板Wを回転させて走査方向を変更することを、第1回転機構部26や第2回転機構部46で基板Wを回転することで行う構成について説明したが、必ずしもその必要はない。第1回転機構部26や第2回転機構部46とは別途設けた回転機構部によって、基板Wを回転させて走査方向を変更するようにしてもよい。この別途に回転機構部を設ける場合、設ける場所は、加工エリアE2でも、観察エリアE1でもよい。
また、本実施形態では、第1回転機構部26や第2回転機構部46で基板Wを回転することで、走査方向を変更する構成について説明したが、必ずしもその必要はない。走査方向を変更するためには、第1回転機構部26も第2回転機構部46も使用せず、基板Wの第1走査方向に沿ったレーザー光照射は、第1搬送交差系移動機構部34と第2搬送交差系移動機構部54が基板WをX1方向やX2方向に沿って移動することで行い、基板Wの第2走査方向に沿ったレーザー光照射は、第1搬送機構部30と第2搬送機構部50が基板WをY1方向やY2方向に沿って移動することで行うようにしてもよい。なお、基板Wの第1走査方向に沿ったレーザー光照射は、第1搬送機構部30と第2搬送機構部50が基板WをY1方向やY2方向に沿って移動することで行い、基板Wの第2走査方向に沿ったレーザー光照射は、第1搬送交差系移動機構部34と第2搬送交差系移動機構部52が基板WをX1方向やX2方向に沿って移動することで行うようにしてもよい。また、第1回転機構部26もしくは第2回転機構部46による回転角の確認測定ができる別途観察系を、加工エリアE2内に置いてもよい。
また、本実施形態では、観察エリアでX方向、Y方向の位置調整を行った後、位置補正関係を維持したまま加工エリアに移動する構成について説明したが、所定の位置精度を実現できるのであれば、観察位置で傾き調整を行った後、それぞれの位置補正情報を制御ユニット80の自己メモリ等に記憶させ、その情報を用いて加工エリアにて位置補正を行ってもよい。
また、上記実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組合わせることができる。
実施形態に係るレーザー加工装置を示す平面図である。 同上のレーザー加工装置を示す側面図である。 同上のレーザー加工装置を示す背面図である。 同上のレーザー加工装置のブロック図である。 同上のレーザー加工装置の制御処理を示すフローチャートである。 同上のレーザー加工装置の動作を示す説明図である。 同上のレーザー加工装置の動作を示す説明図である。 同上のレーザー加工装置の動作を示す説明図である。 同上のレーザー加工装置の動作を示す説明図である。 同上のレーザー加工装置の動作を示す説明図である。 加工エリアにおけるレーザー加工処理を示すフローチャートである。 レーザー加工中における基板Wの状態を示す図である。 レーザー加工中における基板Wの状態を示す図である。
符号の説明
10 レーザー加工装置
20 第1基板支持移動機構部
22 第1支持部
26 第1回転機構部
30 第1搬送機構部
34 第1搬送交差系移動機構部
40 第2基板支持移動機構部
42 第2支持部
46 第2回転機構部
50 第2搬送機構部
54 第2搬送交差系移動機構部
60 観察系装置
70 レーザー照射装置
80 制御ユニット
E1 観察エリア
E2 加工エリア
W 基板

Claims (10)

  1. 精密電子デバイス用被加工物を回転調整した後、エネルギービームによる加工を行うエネルギービーム加工装置であって、
    精密電子デバイス用被加工物を支持可能な第1支持部と、
    前記第1支持部を回転させる第1回転機構部と、
    前記第1支持部を、観察エリアから加工エリアに向けて及びその逆向けに移動させる第1搬送機構部と、
    精密電子デバイス用被加工物を支持可能な第2支持部と、
    前記第2支持部を回転させる第2回転機構部と、
    前記第1支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物と前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物とが異なる高さですれ違う状態で、前記第2支持部を、前記観察エリアから前記加工エリアに向けて及びその逆向けに移動させる第2搬送機構部と、
    前記観察エリアで、前記第1支持部又は前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物の支持状態を検出する支持状態検出部と、
    前記加工エリアで、前記第1支持部又は前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物に対して、エネルギービームを照射するエネルギービーム照射装置と、
    を備え、
    前記第1支持部と前記第2支持部とのうち一方を前記観察エリアに配設した状態で、前記観察エリアにおいて、前記支持状態検出部からの検出結果に基づいて、前記第1回転機構部又は前記第2回転機構部を回転駆動させて精密電子デバイス用被加工物に対する回転調整を行う処理と、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち他方を前記加工エリアに配設した状態で、前記加工エリアにおいて、前記エネルギービーム照射装置から精密電子デバイス用被加工物に対してエネルギービームを照射して加工を行う処理とを並列的に実行し、これらの処理終了後に、前記第1搬送機構部と前記第2搬送機構部との移動駆動により、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち前記観察エリアに配設されたものを前記加工エリアに向けて移動させると共に、前記第1支持部と前記第2支持部とのうち前記加工エリアに配設されたものを逆向けに移動させる、エネルギービーム加工装置。
  2. 請求項1記載のエネルギービーム加工装置であって、
    前記観察エリアにおいて、前記支持状態検出部からの検出結果に基づいて、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部を移動駆動させて、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行い、その調整後の位置を基準にして、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部の移動駆動により、前記第1支持部又は前記第2支持部を前記観察エリアから前記加工エリアに向けて移動させる、エネルギービーム加工装置。
  3. 請求項1又は請求項2記載のエネルギービーム加工装置であって、
    前記加工エリアにおいて、前記第1搬送機構部又は前記第2搬送機構部の移動駆動により、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの照射位置を変更する、エネルギービーム加工装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエネルギービーム加工装置であって、
    前記第1支持部を、前記第1搬送機構部による移動方向に対して交わる方向に移動させる第1搬送交差系移動機構部と、
    前記第2支持部を、前記第2搬送機構部による移動方向に対して交わる方向に移動させる第2搬送交差系移動機構部と、
    をさらに備え、
    前記観察エリアにおいて、前記支持状態検出部からの検出結果に基づいて、前記第1搬送交差系移動機構部又は前記第2搬送交差系移動駆動部を移動駆動させて、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行う、エネルギービーム加工装置。
  5. 請求項4記載のエネルギービーム加工装置であって、
    前記加工エリアにおいて、前記第1搬送交差系移動機構部又は前記第2搬送交差系移動機構部の移動駆動により、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの照射位置を変更する、エネルギービーム加工装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のエネルギービーム加工装置であって、
    前記第1支持部及び前記第2支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物の高さ位置を検出可能な高さ検出部が設けられ、
    前記加工エリアにおいて、前記高さ検出部の検出結果に基づいて、前記エネルギービーム照射装置による焦点位置を調整する、エネルギービーム加工装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のエネルギービーム加工装置であって、
    前記加工エリアにおいて、前記第1回転機構部又は第2回転機構部の回転駆動により精密電子デバイス用被加工物を回転させて、精密電子デバイス用被加工物に対するエネルギービームの走査方向を変える、エネルギービーム加工装置。
  8. 精密電子デバイス用被加工物を回転調整した後、エネルギービームによる加工を行うエネルギービーム加工物製造方法であって、
    観察エリアで、精密電子デバイス用被加工物の支持状態を観察し、その観察結果に基づいて精密電子デバイス用被加工物を支持した支持部を回転させることで、精密電子デバイス用被加工物に対する回転調整を行う調整ステップと、
    加工エリアで、支持部に支持された精密電子デバイス用被加工物に対してエネルギービームを照射して加工を行う加工ステップと、
    精密電子デバイス用被加工物が異なる高さですれ違う状態で、前記観察エリアに配設された前記支持部を前記加工エリアに向けて移動させると共に、前記加工エリアに配設された支持部を逆向けに移動させる搬送ステップと、
    を備えたエネルギービーム加工物製造方法。
  9. 請求項8記載のエネルギービーム加工物製造方法であって、
    前記調整ステップでは、
    精密電子デバイス用被加工物の観察結果に基づいて 精密電子デバイス用被加工物を支持した支持部を、水平面でも移動させることで、精密電子デバイス用被加工物の位置調整を行う、エネルギービーム加工物製造方法。
  10. 請求項8又は請求項9記載のエネルギービーム加工物製造方法であって、
    前記調整ステップでは、精密電子デバイス用被加工物の高さ位置を観察し、
    前記加工ステップでは、対応して観察された高さ位置に基づいて、エネルギービームの照射位置を調整する、エネルギービーム加工物製造方法。
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