JP2009235704A - 車両用自動開閉装置 - Google Patents
車両用自動開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009235704A JP2009235704A JP2008080981A JP2008080981A JP2009235704A JP 2009235704 A JP2009235704 A JP 2009235704A JP 2008080981 A JP2008080981 A JP 2008080981A JP 2008080981 A JP2008080981 A JP 2008080981A JP 2009235704 A JP2009235704 A JP 2009235704A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulley
- opening
- cable
- vehicle
- closing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 claims description 55
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 claims description 10
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 5
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 5
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 6
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 6
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 3
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 3
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 2
- 230000003796 beauty Effects 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000010030 laminating Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
- Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
Abstract
【課題】ガイドレール側から開閉体側へのケーブルの引き回し構造を簡素化して、この車両用自動開閉装置のレイアウト性を高めることである。
【解決手段】支軸18によりスライドドア14に揺動自在に支持されたローラユニット15に支軸18に平行なプーリ軸43を設け、このプーリ軸43により振分プーリ42を回転自在に支持するとともに振分プーリ42を収容するプーリケース44を揺動自在に支持する。閉側ケーブル32aを振分プーリ42の閉側プーリ溝に掛け渡してスライドドア14に導き、開側ケーブル32bを振分プーリ42の開側プーリ溝に掛け渡してスライドドア14に導くとともに、プーリケース44とスライドドア14との間においては、これらに連結される可撓性を有するアウターチューブ51a,51bによりケーブル32a,32bを案内する。
【選択図】図6
【解決手段】支軸18によりスライドドア14に揺動自在に支持されたローラユニット15に支軸18に平行なプーリ軸43を設け、このプーリ軸43により振分プーリ42を回転自在に支持するとともに振分プーリ42を収容するプーリケース44を揺動自在に支持する。閉側ケーブル32aを振分プーリ42の閉側プーリ溝に掛け渡してスライドドア14に導き、開側ケーブル32bを振分プーリ42の開側プーリ溝に掛け渡してスライドドア14に導くとともに、プーリケース44とスライドドア14との間においては、これらに連結される可撓性を有するアウターチューブ51a,51bによりケーブル32a,32bを案内する。
【選択図】図6
Description
本発明は、車両に設けられるスライドドア等の開閉体を駆動源により自動的に開閉するようにした車両用自動開閉装置に関する。
ワゴンタイプやワンボックスタイプの車両では、その車体側部に設けられる乗降口を開閉するための開閉体として、スライドドアが多く用いられる。
スライドドアの車両前方側の上下両端部と車両後方側の上下中間部にはそれぞれローラユニットが設けられ、一方、車体の乗降口の上下両縁部と車体の乗降口後方の車体側部にはそれぞれガイドレールが固定されており、各ローラユニットが対応するガイドレールに移動自在に装着されることにより、スライドドアは車体側部に沿って車両前後方向にスライド式に開閉するようになっている。また、ガイドレールには車両前後方向に延びる直線部と車室内側に向けて湾曲する引き込み部とが設けられており、ローラユニットが引き込み部に案内されることにより、スライドドアは車室内側に引き込まれて車体側面と面一となって閉じられるようになっている。
一方、スライドドアの開閉操作を容易にするために、電動モータ等を備えた駆動ユニット(駆動源)により駆動してスライドドアを自動的に開閉させるようにした自動開閉装置が開発されている。このような自動開閉装置としては、駆動ユニットの動力をケーブルを介してスライドドアに伝達するようにしたケーブル式のものが多く用いられており、ケーブル式の自動開閉装置としてはスライドドアの内部に駆動ユニットを配置するようにした所謂駆動ユニット自走式のものが知られている。
自走式の自動開閉装置では、駆動ユニットから閉側ケーブルと開側ケーブルとが引き出され、これらのケーブルはそれぞれローラユニットを介して車体側に引き込まれるとともにガイドレールの対応する長手方向端部に連結されている。そして、駆動ユニットにより一方のケーブルが巻き取られるとともに他方のケーブルが巻き戻されることにより、スライドドアがケーブルに牽引されて開閉するようになっている。
ところで、ガイドレールに引き込み部を設けてスライドドアを車室内側に引き込んで閉じるようにした自動開閉装置では、ローラユニットはスライドドアに支軸により揺動自在に支持され、ガイドレールの湾曲部分を通過する際にはスライドドアに対して支軸を中心として回動するようになっている。
そのため、例えば特許文献1に示される自動開閉装置では、ローラユニットに一対のプーリを径方向に並べて配置し、これらのプーリにより閉側ケーブルと開側ケーブルとをクロスさせて案内することにより、ローラユニットがスライドドアに対して揺動しても、各ケーブルをガイドレールとスライドドアとの間で確実に案内するようにしている。
特開2001−336352号公報
しかしながら、特許文献1に示される自動開閉装置では、ローラユニットに一対のプーリを径方向に並べて配置するようにしているので、ローラユニットにおけるケーブルの引き回し構造が複雑となり、この自動開閉装置の車両へのレイアウト性を低下させる要因となっていた。
また、特許文献1に示される自動開閉装置では、各プーリをケースに格納するようにしているが、このケースのケーブル引き出し部から雨水や埃等の異物が侵入して、プーリの作動信頼性が低下するおそれがあった。
本発明の目的は、ガイドレール側から開閉体側へのケーブルの引き回し構造を簡素化して、この車両用自動開閉装置のレイアウト性を高めることにある。
本発明の車両用自動開閉装置は、車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、車体に固定されるガイドレールと、支軸により前記開閉体に揺動自在に支持され、前記ガイドレールに移動自在に装着されるローラユニットと、前記支軸に平行なプーリ軸により前記ローラユニットに回転自在に支持される振分プーリと、一端が前記ガイドレールの閉側端部付近に連結され、他端が前記振分プーリを介して前記開閉体に導かれる閉側ケーブルと、一端が前記ガイドレールの開側端部付近に連結され、他端が前記振分プーリを介して前記開閉体に導かれる開側ケーブルと、前記開閉体に配置され、前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルとを駆動して前記開閉体を開閉させる駆動源と、前記プーリ軸により前記ローラユニットに揺動自在に支持され、前記振分プーリを回転自在に収容する振分プーリ収容ケースと、一端が前記開閉体に連結されるとともに他端が前記振分プーリ収容ケースに連結され、内部に前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルとが挿通される可撓性のアウターチューブとを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記振分プーリ収容ケースの前記ガイドレール側へのケーブル引き出し部に装着され、前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルとに弾性的に摺接するシール部材を有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記振分プーリ収容ケースのケーブル引き出し部は前記振分プーリの外周部を周方向に略半分程度露出させる形状に形成され、前記シール部材には前記振分プーリの周方向に沿ったスリットが形成され、前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルは該スリットを介して前記振分プーリ収容ケースに出入りすることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記振分プーリは、前記閉側ケーブルが掛け渡される閉側プーリ溝と前記閉側プーリ溝と同軸に設けられ前記開側ケーブルが掛け渡される開側プーリ溝とを備えることを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記開閉体に支持され前記アウターチューブと前記駆動源との間で前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルの移動方向を変換するガイド手段と、前記開閉体に固定され前記ガイド手段を収容するとともに前記アウターチューブの一端が連結されるガイド手段収容ケースとを有することを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記アウターチューブを前記振分プーリ収容ケースまたは前記ガイド手段収容ケースの少なくともいずれか一方に軸方向に進退移動自在に連結したことを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記振分プーリ収容ケースと前記ガイド手段収容ケースとの間に前記アウターチューブを覆う弾性カバーを装着したことを特徴とする。
本発明の車両用自動開閉装置は、前記ガイド手段は、ガイド軸により前記開閉体に回転自在に支持され、前記閉側ケーブルが掛け渡される閉側プーリ溝が設けられる閉側変換プーリと、前記閉側変換プーリと同軸かつ相対回転自在に設けられ前記開側ケーブルが掛け渡される開側プーリ溝が設けられる開側変換プーリからなることを特徴とする。
本発明によれば、ガイドレールと開閉体との間で閉側ケーブルと開側ケーブルとを案内する振分プーリをローラユニットに設け、振分プーリを収容する振分プーリ収容ケースをプーリ軸によりローラユニットに揺動自在に支持させ、振分プーリ収容ケースと開閉体との間においては各ケーブルをアウターチューブにより案内するようにしたので、ローラユニットにおけるケーブルの引き回し構造を簡素化して、この車両用自動開閉装置のレイアウト性を高めることができる。
また、本発明によれば、振分プーリ収容ケースのガイドレール側へのケーブル引き出し部に各ケーブルに弾性的に摺接するシール部材を装着するようにしたので、シール部材により振分プーリ収容ケースの内部への雨水や異物等の侵入を防止して、この車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、振分プーリ収容ケースのケーブル引き出し部を振分プーリの外周部を周方向に略半分程度露出させる形状に形成するとともに、ケーブル引き出し部に装着されるシール部材に振分プーリの周方向に沿ったスリットを形成し、閉側ケーブルと開側ケーブルとをスリットを介して振分プーリ収容ケースに出入りさせるようにしたので、振分プーリ収容ケースがローラユニットに対して揺動しても、常に各ケーブルはシール部材に摺接することになり振分プーリ収容ケースの内部への雨水や異物等の侵入を確実に防止することができる。
さらに、本発明によれば、振分プーリを閉側ケーブルが掛け渡される閉側プーリ溝と閉側プーリ溝と同軸に設けられ開側ケーブルが掛け渡される開側プーリ溝とを備える構造としたので、各プーリ溝により対応するケーブル同士を接触させることなく滑らかに案内して、この車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、アウターチューブにより開閉体に導かれた各ケーブルの移動方向をガイド手段により変換して駆動源に案内するようにしたので、アウターチューブや駆動源の配置の自由度を高めて、この車両用自動開閉装置の車両へのレイアウト性をさらに高めることができる。
さらに、本発明によれば、アウターチューブを振分プーリ収容ケースまたはガイド手段収容ケースの少なくともいずれか一方に軸方向に進退移動自在に連結するようにしたので、振分プーリ収容ケースの揺動に伴う各アウターチューブの移動経路長の変化をアウターチューブの進退移動により吸収して、この車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることができる。
さらに、本発明によれば、振分プーリ収容ケースとガイド手段収容ケースとの間にアウターチューブを覆う弾性カバーを装着するようにしたので、アウターチューブの可撓性を損なうことなく当該部分の美観を高めることができる。
さらに、本発明によれば、ガイド手段はガイド軸により開閉体に回転自在に支持され、閉側ケーブルが掛け渡される閉側プーリ溝が設けられる閉側変換プーリと閉側変換プーリと同軸かつ相対回転自在に設けられる開側ケーブルが掛け渡される開側プーリ溝が設けられる開側変換プーリとで構成するようにしたので、各変換プーリの回転方向が異なっても対応するケーブルを滑らかに案内して、この車両用自動開閉装置の作動信頼性を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるスライドドア開閉装置を備えた車両の一部を示す側面図であり、図2は図1に示すスライドドア開閉装置の詳細を示す斜視図である。
図1に示す車両11はワンボックスタイプの乗用車であり、その車体12の側部には乗降用の開口部13を開閉するために開閉体としてのスライドドア14が設けられている。
このスライドドア14の車両後方側の端部であって上下方向の略中間部分にはローラユニット15が設けられ、車体12の側部にはガイドレールとしてのセンターレール16が固定されている。図2に示すように、ローラユニット15は本体ブラケット15aに走行ローラ15bと案内ローラ15cとが回転自在に設けられた構造となっており、本体ブラケット15aはスライドドア14に固定される支持ブラケット17に支軸18により揺動自在に支持されている。この支軸18は軸方向を車両上下方向に向けて配置されており、これにより、ローラユニット15は支軸18を軸心としてスライドドア14に対して水平方向に揺動自在となっている。
一方、図2に示すように、センターレール16は車両前後方向に延びる直線部16aと直線部16aに対して車室内方向に曲がる引き込み部16bとを備えており、引き込み部16bを車両前方側として配置されている。また、センターレール16は断面略コの字形状に形成されており、ローラユニット15は走行ローラ15bがセンターレール16上を走行するとともに案内ローラ15cがセンターレール16に案内されるようにセンターレール16に移動自在に装着されている。そして、ローラユニット15がセンターレール16に沿って移動することにより、スライドドア14は車体12の側部に沿って車両前後方向に開閉するようになっている。また、ローラユニット15がセンターレール16の直線部16aから引き込み部16bに案内されることにより、スライドドア14は車室内側に引き込まれて車体12の側面と面一となって閉じられるようになっている。
なお、図1に示すように、スライドドア14の車両前方側の上下端部にもそれぞれローラユニット21,22が設けられ、車体12の開口部の上下縁部にはアッパーレール23とロワーレール24が固定されており、各ローラユニット21,22は対応するレール23,24に移動自在に装着されている。つまり、スライドドア14は合計3点において車体12に支持されている。
スライドドア14を自動的に開閉するために、車両11には車両用自動開閉装置としてのスライドドア開閉装置31(以下、開閉装置31とする)が設けられている。
この開閉装置31は閉側ケーブル32aと開側ケーブル32bとを備えており、閉側ケーブル32aは、その一端がセンターレール16の閉側端部付近において、センターレール16またはその付近の車体側部に連結部材33により連結されるとともに、そこからセンターレール16に沿って配置され、その他端はローラユニット15を介してスライドドア14側に導かれている。一方、開側ケーブル32bは、その一端がセンターレール16の開側端部付近において、センターレール16またはその付近の車体側部に連結部材34により連結されており、そこからセンターレール16に沿って配置され、その他端はローラユニット15を介してスライドドア14側に導かれている。
ここで、各連結部材33,34は、各ケーブル32a,32bを車体側に連結するための部材であるが、これらにスプリング等を内蔵して公知のテンション機構を構成し、各ケーブル32a,32bに張力を付与するようにしてもよい。
なお、センターレール16の閉側端部付近とはスライドドア14が閉じられるときにローラユニット15が移動する方向側の端部付近であり、センターレール16の開側端部付近とはスライドドア14が開かれるときにローラユニット15が移動する方向側の端部付近のことである。
スライドドア14の内部には駆動源としての駆動ユニット35が配置されており、各ケーブル32a,32bの他端は駆動ユニット35に接続されている。図2に示すように、この駆動ユニット35は電動モータ35aと電動モータ35aに固定される機構部35bとを備えており、電動モータ35aが作動すると、機構部35bにより各ケーブル32a,32bが互いに逆向きに駆動されるようになっている。つまり、各ケーブル32a,32bは駆動ユニット35により駆動され、駆動ユニット35により閉側ケーブル32aが引く方向に駆動されるとともに開側ケーブル32bが繰り出す方向に駆動されるとスライドドア14は自動閉動作し、駆動ユニット35により閉側ケーブル32aが繰り出す方向に駆動されるとともに開側ケーブル32bが引く方向に駆動されるとスライドドア14は自動開動作することになる。
駆動ユニット35からローラユニット15にまで導かれた各ケーブル32a,32bをセンターレール16に沿った閉方向と開方向に振り分けるために、ローラユニット15には振分プーリ装置41が設けられている。
図3は図2に示す振分プーリ装置を矢視Aから見た図であり、図4は図3に示す振分プーリ装置からシールカバーを取り外した状態を示す斜視図であり、図5はシールカバーによる各ケーブルのシール状態を示す斜視図である。
図3、図4に示すように、この振分プーリ装置41は、閉側プーリ溝42aと開側プーリ溝42bとを備える振分プーリ42を備えており、この振分プーリ42はプーリ軸43によりローラユニット15の本体ブラケット15aに回転自在に支持されている。ここで、プーリ軸43はローラユニット15をスライドドア14に支持する支軸18と平行に配置されており、振分プーリ42の各プーリ溝42a,42bは軸方向に重ねて同軸的に配置されている。センターレール16の閉側端部からローラユニット15に向けて配置された閉側ケーブル32aは閉側プーリ溝42aに掛け渡されてスライドドア14に導かれ、センターレール16の開側端部からローラユニット15に向けて配置された開側ケーブル32bは閉側ケーブル32aとは逆側から開側プーリ溝42bに掛け渡されてスライドドア14に導かれている。このように、閉側ケーブル32aを閉側プーリ溝42aにより案内するとともに開側ケーブル32bを開側プーリ溝42bにより案内するようにしたので、各プーリ溝42a,42bにより対応する各ケーブル32a,32b同士を接触させることなく滑らかに案内して、この開閉装置31の作動信頼性を高めることができる。
振分プーリ42は振分プーリ収容ケースとしてのプーリケース44に収容されている。プーリ軸43はこのプーリケース44を貫通しており、プーリケース44に収容される振分プーリ42はプーリケース44の内部でプーリ軸43に支持されて回転自在となっている。また、このプーリケース44は振分プーリ42とともにプーリ軸43に支持されており、ローラユニット15に対して所定の角度範囲で揺動自在となっている。
プーリケース44のセンターレール16に対向する部分には、図4に示すように、ケーブル引き出し部44aが設けられており、このケーブル引き出し部44aは振分プーリ42の外周部を周方向に略半分程度露出させる形状に形成され、振分プーリ42の閉側プーリ溝42aと開側プーリ溝42bに掛け渡されたケーブル32a,32bはこのケーブル引き出し部44aからプーリケース44の外側に引き出されるようになっている。
雨水や埃等の異物がプーリケース44の内部に侵入するのを防止するために、ケーブル引き出し部44aにはシール部材としてのシールカバー45が装着されている。このシールカバー45はゴム材料により半円形状に形成されており、ケーブル引き出し部44aを覆うようにプーリケース44に固定される。このシールカバー45には振分プーリ42の周方向に沿って延びるスリット45aが形成されており、各ケーブル32a,32bはこのスリット45aを介してプーリケース44に出入りするようになっている。このスリット45aの隙間は各ケーブル32a,32bの直径よりも狭くなっており、スリット45aを介して出入りするケーブル32a,32bは、このスリット45aを押し広げてシールカバー45を弾性変形させるようになっている。これにより、シールカバー45のスリット45aの縁部が各ケーブル32a,32bに弾性的に摺接し、作動するケーブル32a,32bに付着した異物等はシールカバー45により取り除かれ、当該ケーブル32a,32bを介してプーリケース44の内部へ異物が侵入することが防止される。また、スリット45aは振分プーリ42の周方向に沿って延びて形成されているので、図5に示すように、プーリケース44がプーリ軸43を中心としてローラユニット15に対して揺動し、振分プーリ42に対する各ケーブル32a,32bの引き出し方向が変化しても、各ケーブル32a,32bを常にスリット45aに弾性的に当接させて、シールカバー45により異物を除去することができる。
振分プーリ42とスライドドア14との間で各ケーブル32a,32bを案内するために、プーリケース44とスライドドア14との間には一対のアウターチューブ51a,51bが設けられている。
これらのアウターチューブ51a,51bは可撓性を有する3層構造の長尺円筒形状に形成されており、中心側から、ライナー部材,平角線部材および被覆部材を、それぞれこの順番で積層することにより形成されており、アウターチューブ51aの一端には樹脂製のケーシングキャップ51cが一体的に設けられ、当該アウターチューブ51a,51bの軸心方向が振分プーリ42の閉側プーリ溝42aの接線方向と一致するように、ケーシングキャップ51cがプーリケース44に係合連結され、同様にアウターチューブ51bの一端にも樹脂製のケーシングキャップ51dが一体的に設けられ、アウターチューブ51aよりも車両前方側において当該アウターチューブ51bの軸心方向が振分プーリ42の開側プーリ溝42bの接線方向と一致するように、ケーシングキャップ51dがプーリケース44に係合連結されている。図2に示すように、アウターチューブ51a,51bの他端はそれぞれスライドドア14のパネル14aに設けられたコネクタ52を介してスライドドア14の内部に引き込まれるとともに、その先端側に一体的に設けられた樹脂製のケーシングキャップ51e,51fが駆動ユニット35に係合連結されている。なお、アウターチューブ51a,51bのコネクタ52の部分からプーリケース44の手前の部分まではゴム製のカバー53により覆われている。コネクタ52は車両11の上下方向に向けて貫通する貫通孔52aを備え、駆動ユニット35よりも車両上方側に配置されている。閉側プーリ溝42aに掛け渡された閉側ケーブル32aはアウターチューブ51aの内部に挿通され、開側プーリ溝42bに掛け渡された開側ケーブル32bはアウターチューブ51bの内部に挿通されており、それぞれ車両上方側からコネクタ52を貫通して駆動ユニット35に案内されている。
図6(a)はローラユニットがセンターレールの直線部を移動するときの振分プーリ装置の状態を示す説明図であり、図6(b)はローラユニットがセンターレールの引き込み部を移動するときの振分プーリ装置の状態を示す説明図である。
図6(a)に示すように、スライドドア14が所定開度以上開かれてローラユニット15がセンターレール16の直線部16aにあるときには、振分プーリ42はスライドドア14のコネクタ52よりも車室内側にあり、プーリケース44とコネクタ52との間においてアウターチューブ51a,51bは湾曲している。
この状態からスライドドア14が閉じられ、図6(b)に示すように、ローラユニット15がセンターレール16の引き込み部16bにまで達すると、ローラユニット15が引き込み部16bの方向に合わせてスライドドア14に対して支軸18を中心として回動するとともに、ローラユニット15の回動に追従するようにプーリケース44がプーリ軸43を中心として回動する。そして、ローラユニット15の回動によりプーリケース44はコネクタ52に対して横並びの位置にまで移動すると、プーリケース44がプーリ軸43を中心として揺動するとともにプーリケース44とコネクタ52(スライドドア14)との間で各アウターチューブ51a,51bが撓んで直線状となり、ローラユニット15の回動に拘わらず各ケーブル32a,32bは振分プーリ42とスライドドア14との間でアウターチューブ51a,51bにより確実に案内される。
このように、この開閉装置31では、ローラユニット15に設けられる振分プーリ42によりセンターレール16側からスライドドア14側に各ケーブル32a,32bを案内するとともに、振分プーリ42を収容するプーリケース44をプーリ軸43によりローラユニット15に揺動自在に支持させ、プーリケース44とスライドドア14との間では各ケーブル32a,32bを可撓性を有するアウターチューブ51a,51bにより案内するようにしたので、簡単な取り回し構造で各ケーブル32a,32bをローラユニット15の回動に追従させることができる。これにより、この開閉装置31のレイアウト性を高めることができる。
図7は図2に示す開閉装置の変形例を示す斜視図であり、図8は図7に示す変換プーリ装置の側面図であり、図9は図8に示す変換プーリ装置の内部構造を示す説明図である。なお、図7〜図9においては、前述した部材に対応する部材には同一の符号が付されている。
図2に示す場合では、スライドドア14のパネル14aに貫通孔52aを車両上下方向に向けてコネクタ52を固定し、アウターチューブ51a,51bを車両上方側からコネクタ52に連結し、各ケーブル32a,32bをコネクタ52を上下方向に貫通させて駆動ユニット35に導くようにしている。
これに対して、図7に示す変形例では、スライドドア14のパネル14aの内面にガイド手段としての変換プーリ装置61を固定し、各アウターチューブ51a,51bを車両11に水平な方向から変換プーリ装置61つまりスライドドア14に連結するようにしている。そして、この変換プーリ装置61により、スライドドア14の内部に車両11に水平な方向に引き込まれた各ケーブル32a,32bの移動方向を車両上下方向に変換して、変換プーリ装置61よりも下方に配置された駆動ユニット35に導くようにしている。
変換プーリ装置61は、ボルト62aとナット62bとによりスライドドア14のパネル14aの内面に固定される固定ブラケット63を備えており、この固定ブラケット63にはガイド手段収容ケースとしてのプーリケース64が固定されている。プーリケース64には車両11に水平にガイド軸としてのプーリ軸65が設けられており、このプーリケース64の内部にはプーリ軸65により回転自在に支持されて閉側変換プーリ66aと開側変換プーリ66bの一対の変換プーリ66a,66bが互いに同軸かつ相対回転自在に収容されている。
各アウターチューブ51a,51bはプーリケース64に連結され、アウターチューブ51aにより変換プーリ装置61にまで導かれた閉側ケーブル32aは閉側変換プーリ66aの閉側プーリ溝66cに掛け渡され、アウターチューブ51bにより変換プーリ装置61にまで導かれた開側ケーブル32bは開側変換プーリ66bの開側プーリ溝66dに掛け渡されている。これにより、各ケーブル32a,32bは対応する変換プーリ66a,66bによりその移動方向を車両11に水平な方向から車両11に略垂直な方向に約90度変換されている。つまり、振分プーリ42から水平に変換プーリ装置61にまで導かれた各ケーブル32a,32bは、アウターチューブ51a,51bと駆動ユニット35の間において、それぞれ対応する変換プーリ66a,66bにより駆動ユニット35に向けてその移動方向が車両11に垂直な方向となるように変換されている。
このように、この開閉装置31では、アウターチューブ51a,51bと駆動ユニット35の間において、変換プーリ66a,66bを用いて各ケーブル32a,32bの移動方向を変換することにより、アウターチューブ51a,51bのスライドドア14との連結位置や方向に拘わらず、各ケーブル32a,32bを駆動ユニット35に効率よく導くことができるので、アウターチューブ51a,51bや駆動ユニット35の配置の自由度を高めて、この開閉装置31の車両11へのレイアウト性をさらに高めることができる。
また、この開閉装置31では、変換プーリ装置61に閉側変換プーリ66aと開側変換プーリ66bの一対の変換プーリ66a,66bを設け、閉側ケーブル32aを閉側変換プーリ66aに掛け渡すとともに開側ケーブル32bを開側変換プーリ66bに掛け渡すようにしたので、各変換プーリ66a,66bの回転方向が異なっても対応するケーブル32a,32bを滑らかに案内して、この開閉装置31の作動信頼性を高めることができる。
図9に示すように、プーリケース64には、それぞれパネル14aに対向する部位から各変換プーリ66a,66bの接線方向に延びる一対の連結室64a,64bが設けられており、アウターチューブ51a,51bの各先端に一体的に設けられたケーシングキャップ51g,51hはそれぞれ対応する連結室64a,64bに連結されている。各ケーシングキャップ51g,51hは対応する連結室64a,64bの内部で当該連結室64a,64bの軸方向に進退移動自在となっており、これにより、振分プーリ装置41のプーリケース44がプーリ軸43を中心として揺動し、この揺動に伴ってプーリケース44と変換プーリ装置61との間隔が変化しても、各ケーシングキャップ51g,51hが連結室64a,64bの内部を進退移動し、アウターチューブ51a,51bの移動経路長の変化が吸収される。
このように、この開閉装置31では、アウターチューブ51a,51bの各先端部に一体的に設けられたケーシングキャップ51g,51hを変換プーリ装置61のプーリケース64に軸方向に進退移動自在に連結するようにしたので、振分プーリ装置41と変換プーリ装置61との間におけるアウターチューブ51a,51bの移動経路長の変化を当該進退移動により吸収して、この開閉装置31の作動信頼性を高めることができる。
また、図7に示す変形例では、プーリケース44とパネル14aとの間にはアウターチューブ51a,51bの外周側を覆う弾性カバー71が装着されている。この弾性カバー71はゴム製となっており、プーリケース44のプーリ軸43を中心とした揺動に伴ってアウターチューブ51a,51bとともに撓むことができるようになっている。このような弾性カバー71を装着することにより、ローラユニット15の部分で外部に露出する振分プーリ装置41の美観を高めることができる。
さらに、図7に示す変形例においても、振分プーリ装置41のプーリケース44のケーブル引き出し部44aにはシール部材としてのシールカバー45が装着されており、ケーブル引き出し部44aを覆うようにプーリケース44に固定される。そして、シールカバー45には振分プーリ42の周方向に沿って延びるスリット45aが形成されており、各ケーブル32a,32bはこのスリット45aを介してプーリケース44に出入りするようになっており、シールカバー45のスリット45aの縁部が各ケーブル32a,32bに弾性的に摺接し、作動するケーブル32a,32bに付着した異物等はシールカバー45により取り除かれ、当該ケーブル32a,32bを介してプーリケース44の内部へ異物が侵入することが防止される。
なお、プーリケース64と駆動ユニット35の間にはアウターチューブ81a,81bが連結され、各ケーブル32a,32bは対応するアウターチューブ81a,81bによりプーリケース64から駆動ユニット35にまで案内される。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、前記実施の形態においては、アウターチューブ51a,51bは3層構造とされているが、これに限らず、例えば樹脂製やゴム製とするなど、可撓性を有するように形成されていればよい。
また、前記実施の形態においては、各変換プーリ66a,66bを収容するプーリケース64にアウターチューブ51a,51bを進退移動自在に連結するようにしているが、これに限らず、振分プーリ42を収容するプーリケース44にアウターチューブ51a,51bを進退移動自在に連結してもよく、また、両方のプーリケース44,64のそれぞれにアウターチューブ51a,51bを進退移動自在に連結するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、各ケーブル32a,32bを閉側プーリ溝42aと開側プーリ溝42bとを備える一の振分プーリ42により案内するようにしているが、これに限らず、各プーリ溝42a,42bが個別に形成された相対回転自在の2つの振分プーリで各ケーブル32a,32bを案内するようにしてもよい。この場合、各連結部材33,34にテンション機構を配した場合には、各振分プーリと連結部材33,34との間のケーブル長が若干変化することになるので、その長さ変化にそれぞれに対応させた回転とするために特に有効である。
さらに、前記実施の形態においては、各ケーブル32a,32bをガイド手段として別々の変換プーリ66a,66bにより案内するようにしているが、これに限らず、一の変換プーリで各ケーブル32a,32bを案内したり、ケーブルが摺動する摺動面を備えるスライダ部材にて構成する等、各ケーブル32a,32bを支軸と平行な方向に案内可能なガイド手段であればよい。
さらに、前記実施の形態においては、プーリ軸65に一対の変換プーリ66a,66bが回転自在に支持されるようになっているが、これに限らず、それぞれの変換プーリ66a,66bを個別のプーリ軸に軸支するようにしてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、センターレール16に各ケーブル32a,32bを連結したセンター駆動方式とされているが、これに限らず、例えば、ロワーレール24に各ケーブル32a,32bを連結したロワー駆動方式としてもよい。
さらに、前記実施の形態においては、駆動ユニット35を変換プーリ装置61より下方に配置し、振分プーリ装置41から水平に案内されたケーブル32a,32bの移動方向を変換プーリ装置61により車両下方に変換するようにしているが、これに限らず、変換プーリ装置61に対する駆動ユニット35の位置に応じて、変換プーリ装置61によるケーブル32a,32bの変換方向を任意に設定することができる。
11 車両
12 車体
13 開口部
14 スライドドア(開閉体)
14a パネル
15 ローラユニット
15a 本体ブラケット
15b 走行ローラ
15c 案内ローラ
16 センターレール(ガイドレール)
16a 直線部
16b 引き込み部
17 支持ブラケット
18 支軸
21,22 ローラユニット
23 アッパーレール
24 ロワーレール
31 スライドドア開閉装置(車両用自動開閉装置)
32a 閉側ケーブル
32b 開側ケーブル
33,34 連結部材
35 駆動ユニット(駆動源)
35a 電動モータ
35b 機構部
41 振分プーリ装置
42 振分プーリ
42a 閉側プーリ溝
42b 開側プーリ溝
43 プーリ軸
44 プーリケース(振分プーリ収容ケース)
44a ケーブル引き出し部
45 シールカバー(シール部材)
45a スリット
51a,51b アウターチューブ
51c,51d ケーシングキャップ
51e,51f ケーシングキャップ
51g,51h ケーシングキャップ
52 コネクタ
52a 貫通孔
53 カバー
61 変換プーリ装置(ガイド手段)
62a ボルト
62b ナット
63 固定ブラケット
64 プーリケース(ガイド手段収容ケース)
64a,64b 連結室
65 プーリ軸(ガイド軸)
66a 閉側変換プーリ
66b 開側変換プーリ
66c 閉側プーリ溝
66d 開側プーリ溝
71 弾性カバー
81a,81b アウターチューブ
12 車体
13 開口部
14 スライドドア(開閉体)
14a パネル
15 ローラユニット
15a 本体ブラケット
15b 走行ローラ
15c 案内ローラ
16 センターレール(ガイドレール)
16a 直線部
16b 引き込み部
17 支持ブラケット
18 支軸
21,22 ローラユニット
23 アッパーレール
24 ロワーレール
31 スライドドア開閉装置(車両用自動開閉装置)
32a 閉側ケーブル
32b 開側ケーブル
33,34 連結部材
35 駆動ユニット(駆動源)
35a 電動モータ
35b 機構部
41 振分プーリ装置
42 振分プーリ
42a 閉側プーリ溝
42b 開側プーリ溝
43 プーリ軸
44 プーリケース(振分プーリ収容ケース)
44a ケーブル引き出し部
45 シールカバー(シール部材)
45a スリット
51a,51b アウターチューブ
51c,51d ケーシングキャップ
51e,51f ケーシングキャップ
51g,51h ケーシングキャップ
52 コネクタ
52a 貫通孔
53 カバー
61 変換プーリ装置(ガイド手段)
62a ボルト
62b ナット
63 固定ブラケット
64 プーリケース(ガイド手段収容ケース)
64a,64b 連結室
65 プーリ軸(ガイド軸)
66a 閉側変換プーリ
66b 開側変換プーリ
66c 閉側プーリ溝
66d 開側プーリ溝
71 弾性カバー
81a,81b アウターチューブ
Claims (8)
- 車両に設けられる開閉体を自動的に開閉する車両用自動開閉装置であって、
車体に固定されるガイドレールと、
支軸により前記開閉体に揺動自在に支持され、前記ガイドレールに移動自在に装着されるローラユニットと、
前記支軸に平行なプーリ軸により前記ローラユニットに回転自在に支持される振分プーリと、
一端が前記ガイドレールの閉側端部付近に連結され、他端が前記振分プーリを介して前記開閉体に導かれる閉側ケーブルと、
一端が前記ガイドレールの開側端部付近に連結され、他端が前記振分プーリを介して前記開閉体に導かれる開側ケーブルと、
前記開閉体に配置され、前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルとを駆動して前記開閉体を開閉させる駆動源と、
前記プーリ軸により前記ローラユニットに揺動自在に支持され、前記振分プーリを回転自在に収容する振分プーリ収容ケースと、
一端が前記開閉体に連結されるとともに他端が前記振分プーリ収容ケースに連結され、内部に前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルとが挿通される可撓性のアウターチューブとを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。 - 請求項1記載の車両用自動開閉装置において、前記振分プーリ収容ケースの前記ガイドレール側へのケーブル引き出し部に装着され、前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルとに弾性的に摺接するシール部材を有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
- 請求項2記載の車両用自動開閉装置において、前記振分プーリ収容ケースのケーブル引き出し部は前記振分プーリの外周部を周方向に略半分程度露出させる形状に形成され、前記シール部材には前記振分プーリの周方向に沿ったスリットが形成され、前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルは該スリットを介して前記振分プーリ収容ケースに出入りすることを特徴とする車両用自動開閉装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記振分プーリは、前記閉側ケーブルが掛け渡される閉側プーリ溝と前記閉側プーリ溝と同軸に設けられ前記開側ケーブルが掛け渡される開側プーリ溝とを備えることを特徴とする車両用自動開閉装置。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記開閉体に支持され前記アウターチューブと前記駆動源との間で前記閉側ケーブルと前記開側ケーブルの移動方向を変換するガイド手段と、前記開閉体に固定され前記ガイド手段を収容するとともに前記アウターチューブの一端が連結されるガイド手段収容ケースとを有することを特徴とする車両用自動開閉装置。
- 請求項5記載の車両用自動開閉装置において、前記アウターチューブを前記振分プーリ収容ケースまたは前記ガイド手段収容ケースの少なくともいずれか一方に軸方向に進退移動自在に連結したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
- 請求項5または6記載の車両用自動開閉装置において、前記振分プーリ収容ケースと前記ガイド手段収容ケースとの間に前記アウターチューブを覆う弾性カバーを装着したことを特徴とする車両用自動開閉装置。
- 請求項5〜7のいずれか1項に記載の車両用自動開閉装置において、前記ガイド手段は、ガイド軸により前記開閉体に回転自在に支持され、前記閉側ケーブルが掛け渡される閉側プーリ溝が設けられる閉側変換プーリと、前記閉側変換プーリと同軸かつ相対回転自在に設けられ前記開側ケーブルが掛け渡される開側プーリ溝が設けられる開側変換プーリからなることを特徴とする車両用自動開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008080981A JP2009235704A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 車両用自動開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008080981A JP2009235704A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 車両用自動開閉装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009235704A true JP2009235704A (ja) | 2009-10-15 |
Family
ID=41249991
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008080981A Pending JP2009235704A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 車両用自動開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009235704A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103443380A (zh) * | 2011-02-25 | 2013-12-11 | 麦格纳覆盖件有限公司 | 用于在车辆中使用的电动滑动门的驱动组件 |
CN108979419A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-12-11 | 株式会社美姿把 | 车辆用开闭装置 |
JP2020084605A (ja) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | 株式会社ミツバ | 開閉装置 |
-
2008
- 2008-03-26 JP JP2008080981A patent/JP2009235704A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103443380A (zh) * | 2011-02-25 | 2013-12-11 | 麦格纳覆盖件有限公司 | 用于在车辆中使用的电动滑动门的驱动组件 |
CN103443380B (zh) * | 2011-02-25 | 2016-07-20 | 麦格纳覆盖件有限公司 | 用于在车辆中使用的电动滑动门的驱动组件 |
CN108979419A (zh) * | 2017-05-31 | 2018-12-11 | 株式会社美姿把 | 车辆用开闭装置 |
US10654345B2 (en) | 2017-05-31 | 2020-05-19 | Mitsuba Corporation | Opening/closing apparatus for vehicle |
CN108979419B (zh) * | 2017-05-31 | 2020-09-08 | 株式会社美姿把 | 车辆用开闭装置 |
JP2020084605A (ja) * | 2018-11-27 | 2020-06-04 | 株式会社ミツバ | 開閉装置 |
JP7090019B2 (ja) | 2018-11-27 | 2022-06-23 | 株式会社ミツバ | 開閉装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5213776B2 (ja) | 車両用自動開閉装置 | |
US7905537B2 (en) | Harness installation structure of link-type movable body | |
US7530825B2 (en) | Harness installation structure | |
JP4728938B2 (ja) | スライドドア用給電装置 | |
US9932763B2 (en) | Vehicle door opening device | |
US7997639B2 (en) | Slide door opening/closing device of motor vehicle | |
CN107415661B (zh) | 可动体用供电构造 | |
CN107539240B (zh) | 天窗供电结构和天窗单元 | |
JP2009255724A (ja) | 車両用自動開閉装置 | |
JP2007223402A (ja) | スライドドア開閉装置 | |
JP2010007386A (ja) | 車両用自動開閉装置 | |
JP2009235704A (ja) | 車両用自動開閉装置 | |
CN108979429B (zh) | 车辆用开闭装置 | |
JP2007529354A (ja) | スライドドア装置 | |
JP4101168B2 (ja) | スライドドア用給電装置 | |
JP4435911B2 (ja) | スライドドアの電動開閉システム | |
KR100894665B1 (ko) | 차량 슬라이드 도어의 동력 슬라이드 장치 | |
US20220213729A1 (en) | Dual window regulator with optimized motor configuration | |
JP2024084209A (ja) | ワイヤハーネスの配索構造及び支持部品 | |
JP5363163B2 (ja) | パワースライド装置 | |
JP5654814B2 (ja) | パワースライド装置 | |
JP2011074724A (ja) | プーリ装置および車両用自動開閉装置 | |
JP6172985B2 (ja) | 車両用開閉装置 | |
JP2014101732A (ja) | プーリ装置 | |
JP2004345598A (ja) | スライドドア用給電装置 |