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JP2009231992A - 印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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JP2009231992A
JP2009231992A JP2008072618A JP2008072618A JP2009231992A JP 2009231992 A JP2009231992 A JP 2009231992A JP 2008072618 A JP2008072618 A JP 2008072618A JP 2008072618 A JP2008072618 A JP 2008072618A JP 2009231992 A JP2009231992 A JP 2009231992A
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】黒色の被印刷媒体に対して、被印刷媒体自体の色を有効に利用しつつ、高品質な画像を印刷させることができる印刷データを作成する印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
【解決手段】入力画像データのsRGB値が、CMYK形式の256階調で表現される変換CMYKデータに変換される(S42)。そして、変換CMYKデータにおける黒色の階調値を反転させることで、白色の階調値が算出される(S44)。この白色の階調値と、変換CMYKデータにおける黒色以外の階調値とが用いられて、黒色の印刷メディアへの印刷に適した黒地使用印刷データが作成される。
【選択図】図12

Description

本発明は、印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものであり、詳細には、白インクを用いた印刷を実行するのに適した印刷データを作成する印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関するものである。
従来、被印刷媒体への印刷を行うために、カラーの画素を形成するインク(以下、「色インク」という。)と共に白インクを用いるインクジェット印刷装置が知られている。このインクジェット印刷装置では、インク供給源からインクジェットヘッドの複数の吐出チャンネルにインクを導き、発熱素子や圧電素子等のアクチュエータを選択的に駆動させることで、吐出チャンネルの先端に設けられたノズルからインクを吐出させている。そして、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色の三原色に各画素の色を分解し、吐出するインクの濃度を各色毎に調整してカラー画素を形成している。また、色インクを混合させたり、ブラック(K)のインクを用いたりすることで、黒色の画素を形成している。さらに、これらのインクに加えて白(W)のインクを使用することで、濃色(例えば、黒色)の被印刷媒体に対して白色の画素を形成することが可能になると共に、白色の下地を形成した後、この下地の上にカラーの画素を形成することもできる。従って、被印刷媒体の色や明度等の制約を受けることなく、より再現性の優れた高品質の画像を印刷することができる。
そして、このような白インクを用いた印刷装置において、背景色となる被印刷媒体の色の影響を排除することを目的として、様々な提案がなされている。例えば、RGBカラーモデル(以下、「RGB」という。)で表現された画像データを論理反転させて、反転させた画像データに基づいて白色の下地を形成した後、論理反転前の画像データの印刷を行う印刷方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、印刷を行う前に、画像データをグレースケールに変換して階調を反転させ、反転させたデータに応じて被印刷媒体の抜染を行う印刷方法も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−46303号公報 特開2005−103762号公報
しかしながら、このような従来の印刷方法では、画像データの明度の成分を反転させて白インクの量や抜染のレベルを決定しているが、画像データの明度成分の反転結果と、最適な白インクの量との間に大きな開きがあった。従って、吐出すべき最適な白インクの量を割り出すことができず、黒色の被印刷媒体に対して高品質なカラー画像を印刷することができないという問題点があった。また、黒色の被印刷媒体に対して、カラー画像の印刷前に一様な白色の下地を形成する方法(所謂ベタ印刷を行う方法)では、多量のインクが必要となる。すなわち、被印刷媒体自体の色を利用してインクの使用量を減らしつつ、高品質なカラー画像を印刷することができないという問題点があった。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、黒色の被印刷媒体に対して、被印刷媒体自体の色を有効に利用しつつ、高品質な画像を印刷させることができる印刷データを作成する印刷データ作成装置、印刷装置、印刷データ作成プログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の印刷データ作成装置は、印刷装置での印刷に用いられる印刷データを、入力された入力画像データに基づいて作成する印刷データ作成装置であって、前記入力画像データを、黒色を含む複数の色材色によって表現される画像データである黒色材含有画像データに変換する黒色材含有画像データ変換手段と、前記黒色材含有画像データ変換手段によって変換された前記黒色材含有画像データの黒色の階調値を反転させることで、印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出する白色階調値算出手段とを備えている。
また、本発明の請求項2に記載の印刷データ作成装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記入力画像データは、RGB空間によって表現される画像データであることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の印刷データ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記黒色材含有画像データは、CMYK空間によって表現される画像データであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値を用いると共に、前記黒色の階調値をゼロとして前記黒色材含有画像データを用いることで印刷データを作成する黒地使用印刷データ作成手段を備えている。
また、本発明の請求項5に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記入力画像データを、CMYK空間によって表現される画像データであるCMYKデータに変換するCMYKデータ変換手段と、前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値、及び前記CMYKデータ変換手段によって変換された前記CMYKデータを用いて、5つの色材により表現される印刷データを作成するCMYKW印刷データ作成手段とを備えている。
また、本発明の請求項6に記載の印刷データ作成装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記入力画像データを、CMY空間によって表現されると共に黒色をCMYの3つの色材の混合によって表現する画像データであるCMYデータに変換するCMYデータ変換手段と、前記CMYデータ変換手段によって変換された前記CMYデータにより、CMY空間によって表現される印刷データを作成するCMY印刷データ作成手段とを備えている。
また、本発明の請求項7に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記黒地使用印刷データ作成手段及び前記CMY印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第一指定手段を備えている。
また、本発明の請求項8に記載の印刷データ作成装置は、請求項6又は7に記載の発明の構成に加え、印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段及び前記CMY印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第一決定手段とを備え、前記第一決定手段は、前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、前記入力手段によって白色が入力された場合に、前記CMY印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする。
また、本発明の請求項9に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記CMYデータ変換手段によって変換された前記CMYデータ、及び前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値により、CMY空間における3つの色材と白色の色材とにより表現されると共に黒色をCMYの3つの色材の混合によって表現する印刷データを作成するCMYW印刷データ作成手段を備えている。
また、本発明の請求項10に記載の印刷データ作成装置は、請求項9に記載の発明の構成に加え、前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMY印刷データ作成手段、及び前記CMYW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第二指定手段を備えている。
また、本発明の請求項11に記載の印刷データ作成装置は、請求項9又は10に記載の発明の構成に加え、印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMY印刷データ作成手段、及び前記CMYW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第二決定手段とを備え、前記第二決定手段は、前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、前記入力手段によって白色が入力された場合に、前記CMY印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、前記入力手段によって黒色及び白色とは異なる色が入力された場合に前記CMYW印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする。
また、本発明の請求項12に記載の印刷データ作成装置は、請求項4に記載の発明の構成に加え、前記入力画像データを、CMYK空間によって表現される画像データであるCMYKデータに変換するCMYKデータ変換手段と、前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値、及び前記CMYKデータ変換手段によって変換された前記CMYKデータを用いて、5つの色材により表現される印刷データを作成するCMYKW印刷データ作成手段とを備えている。
また、本発明の請求項13に記載の印刷データ作成装置は、請求項12に記載の発明の構成に加え、前記黒地使用印刷データ作成手段、及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第三指定手段を備えている。
また、本発明の請求項14に記載の印刷データ作成装置は、請求項12又は13に記載の発明の構成に加え、印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第三決定手段とを備え、前記第三決定手段は、前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、前記入力手段によって黒色とは異なる色が入力された場合に、前記CMYKW印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする。
また、本発明の請求項15に記載の印刷データ作成装置は、請求項12に記載の発明の構成に加え、前記CMYKデータ変換手段によって変換された前記CMYKデータにより、CMYK空間によって表現される印刷データを作成するCMYK印刷データ作成手段を備えている。
また、本発明の請求項16に記載の印刷データ作成装置は、請求項15に記載の発明の構成に加え、前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMYK印刷データ作成手段、及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第四指定手段を備えている。
また、本発明の請求項17に記載の印刷データ作成装置は、請求項15又は16に記載の発明の構成に加え、印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMYK印刷データ作成手段、及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第四決定手段とを備え、前記第四決定手段は、前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、前記入力手段によって白色が入力された場合に、前記CMYK印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定し、前記入力手段によって黒色及び白色とは異なる色が入力された場合に前記CMYKW印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする。
また、本発明の請求項18に記載の印刷装置は、使用するインク色がシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ホワイト(W)の4色である印刷装置であって、請求項4及び6乃至11のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷する印刷手段を備えている。
また、本発明の請求項19に記載の印刷装置は、使用するインク色がシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ホワイト(W)の5色である印刷装置であって、請求項5及び12乃至17のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷する印刷手段を備えている。
また、本発明の請求項20に記載の印刷データ作成プログラムは、請求項1乃至17のいずれかに記載の発明の各種処理手段としてコンピュータを機能させる。
また、本発明の請求項21に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項20に記載の印刷データ作成プログラムを記録している。
本発明の請求項1に記載の印刷データ作成装置によると、入力画像データが、黒色を含む複数の色材色によって表現される黒色材含有画像データに変換される。そして、黒色含有画像データにおける黒色の階調値を反転させることで、印刷データの作成に用いられる白色の階調値が算出される。これにより、吐出すべき最適な白インクの量を正確に割り出すことができる。そして、この白色の階調値を用いて印刷データを作成することで、適量の白インクを吐出させて高品質なカラー画像を印刷する印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項2に記載の印刷データ作成装置は、請求項1に記載の発明の効果に加え、入力画像データがRGB空間によって表現される画像データであるため、一般に広く用いられているRGB形式の画像データを入力画像データとして用いることができる。
また、本発明の請求項3に記載の印刷データ作成装置は、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、黒色材含有画像データがCMYK空間によって表現される画像データであるため、CMYKデータへのデータ変換を利用して容易に白色の階調値を算出することができる。
また、本発明の請求項4に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、黒地使用印刷データ作成手段によると、白色階調値算出手段によって算出された最適な白色の階調値と、変換された黒色含有画像データとを使用し、黒色の階調値をゼロとして印刷データを作成することができる。従って、被印刷媒体が黒色である場合に、被印刷媒体自体の黒色を有効に利用しつつ、明度の高い画素に対しては適量の白インクを吐出させることができる。よって、黒色の被印刷媒体に対して、インクを無駄に使うことなく高品質な画像を印刷装置に印刷させることができる。
また、本発明の請求項5に記載の印刷データ作成装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、白色階調値算出手段によって算出された最適な白色の階調値と、CMYK空間における4つの色材とを用いて、5つの色材により表現される印刷データを作成するCMYKW印刷データ作成手段を備えている。これにより、カラー画素の下地や白色の画素へは白インクを吐出させると共に、黒色の画素へは、CMYインクの混合よりもインク効率及び品質に優れた黒インクを吐出させる印刷データを作成することができる。従って、被印刷媒体の色に関わらず、高品質でインク効率の良い印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項6に記載の印刷データ作成装置は、請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加え、CMY空間によって表現されるCMY印刷データを作成することができる。このCMY印刷データによると、黒色をCMYの3つの色材の混合によって表現することができる。そして、被印刷媒体が白色である場合に、CMY印刷データ作成手段によって印刷データを作成することで、被印刷媒体自体の白色を利用してカラー画像を印刷させることができる。一方で、被印刷媒体が黒色である場合に、黒地使用印刷データ作成手段によって作成された印刷データを用いることで、被印刷媒体自体の黒色を有効に利用することができる。従って、被印刷媒体の色が黒色であるのか、白色であるのかに応じて、カラー画像印刷用の適切な印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項7に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の効果に加え、ユーザは、黒地使用印刷データ作成手段及びCMY印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定することができる。従って、ユーザは、黒色の被印刷媒体に対する印刷を印刷装置に行わせたい場合には、黒地使用印刷データ作成手段による印刷データの作成を指定することで、被印刷媒体の黒色を利用したカラー画像を印刷させることができる。また、白色の被印刷媒体に対する印刷を印刷装置に行わせたい場合には、CMY印刷データ作成手段による印刷データの作成を指定することで、被印刷媒体自体の白色を利用してカラー画像を印刷させることができる。すなわち、ユーザは、被印刷媒体の色が黒色であるのか、白色であるのかに応じて、カラー画像印刷用の適切な印刷データを作成させることができる。
また、本発明の請求項8に記載の印刷データ作成装置は、請求項6又は7に記載の発明の効果に加え、入力された被印刷媒体の色が黒色であれば、被印刷媒体の黒色を利用できる印刷データを作成することができ、入力された被印刷媒体の色が白色であれば、被印刷媒体自体の白色を利用した印刷データを作成することができる。よって、ユーザは被印刷媒体の色を入力するだけで、被印刷媒体の色に応じた適切な印刷データを作成させることができる。
また、本発明の請求項9に記載の印刷データ作成装置は、請求項6に記載の発明の効果に加え、CMY空間における3つの色材と、白色の色材とにより表現される印刷データを作成するCMYW印刷データ作成手段を備えている。これにより、カラー画素の下地や白色の画素へは適切に白インクを吐出させると共に、黒色の画素をCMYインクの混合によって表現させる印刷データを作成することができる。従って、被印刷媒体の色が白色でも黒色でもない色であっても、適量の白インクを吐出させて、且つ黒インクを使用することなく、画像品質の良好なカラー画像を印刷させることができる。
また、本発明の請求項10に記載の印刷データ作成装置は、請求項9に記載の発明の効果に加え、ユーザは、黒地使用印刷データ作成手段、CMY印刷データ作成手段、及びCMYW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定することができる。従って、ユーザは、黒色の被印刷媒体に対する印刷を印刷装置に行わせたい場合には、黒地使用印刷データ作成手段による印刷データの作成を指定することで、被印刷媒体の黒色を利用したカラー画像を印刷させることができる。また、白色の被印刷媒体に対する印刷を印刷装置に行わせたい場合には、CMY印刷データ作成手段による印刷データの作成を指定することで、被印刷媒体自体の白色を利用してカラー画像を印刷させることができる。また、黒色でも白色でもない色の被印刷媒体に対する印刷を行わせたい場合には、CMYW印刷データ作成手段による印刷データの作成を指定することで、被印刷媒体の色の影響を受けずにカラー画像を印刷させることができる。すなわち、ユーザは、被印刷媒体の色に応じて、カラー画像印刷用の適切な印刷データを作成させることができる。
また、本発明の請求項11に記載の印刷データ作成装置は、請求項9又は10に記載の発明の効果に加え、入力された被印刷媒体の色が黒色であれば、被印刷媒体の黒色を利用できる印刷データを作成することができ、入力された被印刷媒体の色が白色であれば、被印刷媒体自体の白色を利用した印刷データを作成することができる。そして、入力された被印刷媒体の色が黒色でも白色でもなければ、被印刷媒体の色の影響を受けない印刷データを作成することができる。よって、ユーザは被印刷媒体の色を入力するだけで、被印刷媒体の色に応じた適切な印刷データを作成させることができる。
また、本発明の請求項12に記載の印刷データ作成装置は、請求項4に記載の発明の効果に加え、CMYK空間における4つの色材と、白色の色材とにより表現される印刷データを作成するCMYKW印刷データ作成手段を備えている。これにより、カラー画素の下地や白色の画素へは白インクを吐出させると共に、黒色の画素へは、CMYインクの混合よりもインク効率及び品質に優れた黒インクを吐出させる印刷データを作成することができる。従って、被印刷媒体の色に関わらず、高品質でインク効率の良い印刷データを作成することができる。さらに、被印刷媒体が黒色である場合には、黒地使用印刷データ作成手段によって作成された印刷データを用いることで、被印刷媒体自体の黒色を有効に利用することができる。従って、被印刷媒体の色が黒色であるのか、白色であるのかに応じて、カラー画像印刷用の適切な印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項13に記載の印刷データ作成装置は、請求項12に記載の発明の効果に加え、黒地使用印刷データ作成手段、及びCMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データを作成するかをユーザが指定することができるため、被印刷媒体の色に応じて、高品質且つインク効率の良い印刷データを作成することができる。
また、本発明の請求項14に記載の印刷データ作成装置は、請求項12又は13に記載の発明の効果に加え、入力された被印刷媒体の色が黒色であれば、被印刷媒体の黒色を利用できる印刷データを作成することができ、入力された被印刷媒体の色が黒色以外の色であれば、被印刷媒体の色の影響を受けることの無い高品質な画像が得られる印刷データを作成することができる。よって、ユーザは、被印刷媒体の色を入力するだけで、同一の印刷装置を用いてインク構成を変えることなく、被印刷媒体の色に応じた高品質な画像を印刷させることができる。
また、本発明の請求項15に記載の印刷データ作成装置は、請求項12に記載の発明の効果に加え、CMYK空間によって表現される印刷データを作成するCMYK印刷データ作成手段を備えている。従って、被印刷媒体が白色である場合に、CMYK印刷データ作成手段によって印刷データを作成することで、黒色を黒のインクを用いて表現する高品質且つインク効率の良いカラー画像を印刷させることができる。
また、本発明の請求項16に記載の印刷データ作成装置は、請求項15に記載の発明の効果に加え、黒地使用印刷データ作成手段、CMYK印刷データ作成手段、及びCMYKW印刷データ作成手段のいずれかにより印刷データを作成するかをユーザが指定することができる。よって、ユーザは、被印刷媒体の色に応じて、高品質且つインク効率の良い印刷データを作成させることができる。
また、本発明の請求項17に記載の印刷データ作成装置は、請求項15又は16に記載の発明の効果に加え、入力された被印刷媒体の色が黒色であれば、被印刷媒体の黒色を利用できる印刷データを作成することができ、入力された色が白色であれば、黒色を黒のインクを用いて表現する高品質且つインク効率の良いカラー画像が得られる印刷データを作成することができる。また、入力された被印刷媒体の色が黒色でも白色でもない色であれば、被印刷媒体の色の影響を受けることの無い高品質な画像が得られる印刷データを作成することができる。よって、ユーザは被印刷媒体の色を入力するだけで、同一の印刷装置を用いてインク構成を変えることなく、被印刷媒体の色に応じた高品質な画像を印刷させることができる。
また、本発明の請求項18に記載の印刷装置は、請求項4及び6乃至11のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷することで、ブラック(K)のインクを備えていなくても、使用するインクの種類を増やすことなく、被印刷媒体の色に応じた品質の良いカラー画像を印刷することができる。特に、黒色の被印刷媒体への印刷を行う場合には、被印刷媒体の色を利用し、インクを無駄に使用することなく高品質の画像を印刷することができる。
また、本発明の請求項19に記載の印刷装置は、請求項5及び12乃至17のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷することで、被印刷媒体の色に応じた品質の良いカラー画像を印刷することができる。特に、白色の画素やカラーを表現する画素へは適量の白インクを吐出させることができ、黒色の画素については、ブラック(K)のインクを用いてインク効率の良い高品質な黒色を再現することができる。
また、本発明の請求項20に記載の印刷データ作成プログラムは、コンピュータに実行させることにより、請求項1乃至17のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
また、本発明の請求項21に記載のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、請求項20に記載の印刷データ作成プログラムを記憶しているため、当該記録媒体に記録されている印刷データ作成プログラムをコンピュータに読み取らせて動作させることにより、請求項1乃至17のいずれかに記載の発明の効果を奏することができる。
以下、本発明を実施するための第一の実施形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る印刷データ作成装置として、公知の布帛印刷用のインクジェットプリンタ1(図1及び図2参照)に印刷を実行させるための印刷データを作成する、公知のパーソナルコンピュータ100(図3参照)を例に挙げて説明する。
まず、図1を参照して、第一の実施形態に係るインクジェットプリンタ1について説明する。図1は、第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ1の全体的な構成を示す斜視図である。このインクジェットプリンタ1は、4つのインクジェットヘッド11〜14を搭載したキャリッジ10を1つ備えている。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とするベース2を備えており、その底面の略中央には、前後方向に延びるレール4が配設されている。このレール4は、取り替え可能な平板状のプラテン5を、ベース2の前後方向(副走査方向)に移動可能に支持している。
プラテン5は、平面視、ベース2の前後方向を長手方向とする略長方形状の板体であり、その上面に、例えばTシャツ等の布帛からなる被印刷媒体(印刷メディア)が水平に載置される。また、プラテン5の下方にはトレー9が配設されている。このトレー9は、プラテン5の上面と略平行な底面を有し、その外周がプラテン5の外周より一回り大きく形成されている。そして、利用者がTシャツ等をプラテン5に載置する際に、Tシャツのそで等がベース2の底面に落ちることを防止する。
また、レール4の後端部には、プラテン5及びトレー9をレール4に沿って移動させるためのステッピングモータであるプラテン駆動モータ7が配設されている。そして、プラテン駆動モータ7の駆動軸と、レール4の前端側に設けられたプーリ(図示外)との間に駆動ベルト(図示外)が架け渡されている。この駆動ベルトがプラテン駆動モータ7によって駆動されることにより、駆動ベルトに固定されたプラテン5及びトレー9が、ベース2の前後方向に往復移動する。
また、ベース2の前後方向の略中央で、且つプラテン5の上方の位置には、4つのインクジェットヘッド11〜14を搭載したキャリッジ10を左右方向に案内するためのガイドレール16が架設されている。そして、ガイドレール16の左端付近にはキャリッジモータ17が、右端付近にはプーリ18が設けられており、キャリッジモータ17とプーリ18との間にキャリッジベルト19が架設されている。このキャリッジベルト19はキャリッジ10の背面に固定されており、キャリッジモータ17が駆動することによって、キャリッジ10がガイドレール16に沿って左右方向(主操作方向)に移動する。キャリッジモータ17はDCモータであり、ガイドレール16に設けられたリニアエンコーダ(図示外)からの出力に基づき、キャリッジ10の位置が検出される。
インクジェットプリンタ1の左端部には、4つのインクカートリッジ31〜34を収容するインクカートリッジ収容部30が配設されている。そして、各インクカートリッジ31〜34は、適度な柔軟性を有するインク供給用チューブ36によって、キャリッジ10に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド11〜14に連結されている。4つのインクジェットヘッド11〜14は、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、白(W)インクのそれぞれを吐出するために設けられており、インクカートリッジ31〜34にはシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、白インクのそれぞれが収容されている。
そして、キャリッジ10に搭載されている各インクジェットヘッド11〜14には、インクを吐出するための吐出チャンネル(図示外)が例えば128個ずつ設けられている。また、各吐出チャンネルには、各々別個に駆動される圧電アクチュエータ(図示外)が設けられている。さらに、各インクジェットヘッド11〜14の底面には、各吐出チャンネルに対応して微細なノズル(図示外)が孔設されており、これらのノズルから下向きにインクの液滴が吐出される。尚、キャリッジ10の移動範囲における右端部には、各インクジェットヘッド11〜14のノズル面に対して密着及び離脱が可能な吸引キャップ38を有するパージユニット37が設けられている。そして、このパージユニット37によってインクジェットヘッド11〜14のメンテナンスが行われる。
また、ガイドレール16の前方には、ベース2の左右にわたってクリアランスセンサ8が設けられている。クリアランスセンサ8は、印刷実行時にプラテン5がレール4に沿ってベース2の前方から後方へ移動する際に、プラテン5に載置された印刷メディアの皺やゴミ等の障害物を検出する。
また、インクジェットプリンタ1の右側手前の位置には、インクジェットプリンタ1の操作を行うための操作パネル50が配設されている。この操作パネル50には、ディスプレイ51、印刷開始ボタン52、印刷中止ボタン53、プラテン送りボタン54、矢印ボタン55、エラーランプ56、データ受信ランプ57等が設けられている。ディスプレイ51は操作画面等の各種画像を表示し、印刷開始ボタン52は印刷を開始させるためのボタンであり、印刷中止ボタン53は印刷動作を中止させるためのボタンである。また、プラテン送りボタン54は、プラテン5への布帛の載置や布帛の取り外しが可能な位置へプラテンを移動させるためのボタンであり、矢印ボタン55は、ユーザがメニューの選択等を行う際に用いられる。また、エラーランプ56は、発光することによりエラーが生じたことを示し、データ受信ランプ57は、印刷データを受信したことを示す。
次に、図2を参照して、インクジェットプリンタ1の電気的構成について説明する。図2は、第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。図2に示すように、インクジェットプリンタ1には、インクジェットプリンタ1の制御を司るCPU60が設けられている。そして、このCPU60には、ROM61、RAM62、ヘッド駆動部71、モータ駆動部72、表示制御部76、入力検知部77、及びUSBインタフェース79がバス65を介して接続されている。
ROM61には、インクジェットプリンタ1の動作を制御するための制御プログラムや、印刷処理を実行するための印刷実行プログラム等を記憶したプログラム記憶エリアと、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報を記憶したプログラム関係情報記憶エリアとが設けられている。また、ROM61にはその他各種記憶エリアが設けられている。
RAM62には、パーソナルコンピュータ100から受信した印刷データを記憶する受信印刷データ記憶エリア、印刷開始ボタン52の押下により印刷が実行されている印刷データを記憶する印刷中データ記憶エリア、その他各種記憶エリアが設けられている。
ヘッド駆動部71は、インクを吐出するインクジェットヘッド11〜14に接続されている。そして、各インクジェットヘッド11〜14の各吐出チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動する。
モータ駆動部72は、キャリッジ10を動作させるキャリッジモータ17と、プラテン5を送り出すタイミングや速度を調整するプラテンローラ(図示外)を動作させるプラテン駆動モータ7とに接続されている。そして、これらのモータを駆動する。
表示制御部76は、ディスプレイ51、エラーランプ56、データ受信ランプ57等に接続されており、CPU60からの制御によりこれらの表示処理を行う。また、入力検知部77は、印刷開始ボタン52、印刷中止ボタン53、プラテン送りボタン54、矢印ボタン55等に接続されており、これらの入力の検知を行う。そして、USBインタフェース79によって、インクジェットプリンタ1がパーソナルコンピュータ100を含めた外部機器に接続される。
このような構成のもと、本実施の形態のインクジェットプリンタ1は、パーソナルコンピュータ100から印刷データを受信した後、ユーザによって布帛がプラテン5へ載置されて印刷開始ボタン52が押下されることで、印刷処理を開始する。印刷処理では、まず、キャリッジ10の移動経路が記録開始位置となるように、プラテン5をプラテン駆動モータ7の駆動によって本体の後方へ移動させる。次いで、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ10を右方向から左方向へ移動させながら、印刷データに従ってインクジェットヘッド11〜14からインクを吐出することで、1ラインの記録を行う。そして、プラテン5を1ライン分前方へ移動させて次のラインの記録を行い、これらの動作を繰り返し行うことで印刷を完了させる。印刷が完了すると、布帛の取り外しが可能となる位置まで前方へプラテン5を移動させる。尚、印刷データは、CMYW形式の2階調(吐出させるか否か)で各画素の色が表現される印刷データであり、インクジェットヘッド11〜14からは白インクが先に吐出されるように構成されている。また、白さを確保するために白インクを複数回吐出させる、所謂重ね打ちを行ってもよい。この場合には、キャリッジ10を同じライン上で複数回走査させて白インクを複数回吐出させた後、他のインクを吐出させる。重ね打ちを行う場合、印刷データにおける白(W)のデータは、白インク用のインクジェットヘッド11による1ラインに対しての複数回の走査のそれぞれに共通に用いられる。すなわち、白インクを吐出させるための1ラインに対する各走査動作は、同一の白(W)データに基づいて制御される。
次に、図3乃至図5を参照して、パーソナルコンピュータ100について説明する。図3は、パーソナルコンピュータ100の電気的構成を示すブロック図であり、図4は、第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100のRAM112の構成を示す模式図である。また、図5は、第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100のハードディスクドライブ(以下、「HDD」という。)116の構成を示す模式図である。パーソナルコンピュータ100は、例えばUSB等の規格に基づく通信ケーブルによってインクジェットプリンタ1に接続される。そして、パーソナルコンピュータ100では、ユーザが各種アプリケーションを用いて作成した画像データに基づいて印刷データが作成され、この印刷データがインクジェットプリンタ1へ送信されて印刷が行われる。
図3に示すように、パーソナルコンピュータ100には、その制御を司るCPU110が設けられている。そして、CPU110には、ROM111、RAM112、CD−ROMドライブ115、HDD116、表示制御部126、入力検知部127、及びUSBインタフェース129がバス114を介して接続されている。
ROM111には、CPU110が実行するBIOS等のプログラムが記憶されている。CD−ROMドライブ115には記録媒体であるCD−ROM131が挿入され、このCD−ROM131に記録されているデータがCD−ROMドライブ115によって読み出される。CD−ROM131には、本発明に係る印刷データ作成プログラムが組み込まれたプリンタドライバや、このプログラムの実行時に使用される設定やテーブル等のデータが記憶されている。そして、CD−ROMドライブ115によって読み出されたデータは、後述するHDD116(図5参照)に設けられた各種記憶エリアに記憶される。
表示制御部126は、操作画面を表示するためのモニタ133に接続され、このモニタ133の表示を制御する。また、入力検知部127は、ユーザが操作の入力を行うためのキーボード135やマウス136に接続され、これらの入力の検知を行う。そして、USBインタフェース129によって、パーソナルコンピュータ100がインクジェットプリンタ1を含めた外部機器に接続され、データの送受信が可能となる。
RAM112には、図4に示すように、入力画像データ記憶エリア1121、変換CMYKデータ記憶エリア1122、メディア色対応データ記憶エリア1123、印刷データ記憶エリア1124等の各種記憶エリアが設けられている。入力画像データ記憶エリア1121には、印刷データを作成する元になるsRGB形式の入力画像データが一時的に記憶される。変換CMYKデータ記憶エリア1122には、入力画像データから変換されたCMYK形式のデータが記憶され、このデータは、白(W)のデータを作成する場合等に用いられる。メディア色対応データ記憶エリア1123には、被印刷媒体である印刷メディアの色に適した処理が施された後の、印刷データの基となる256階調のデータが記憶される。印刷データ記憶エリア1124には、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶されたデータから作成された2階調の印刷データが記憶される。
HDD116には、図5に示すように、プログラム記憶エリア1161、プログラム関係情報記憶エリア1162、CMYK変換テーブル記憶エリア1163、CMY変換テーブル記憶エリア1164、画像データ記憶エリア1165等の各種記憶エリアが設けられている。プログラム記憶エリア1161には、プリンタドライバ(印刷データ作成プログラム)を始めとするパーソナルコンピュータ100で実行される各種のプログラムが記憶される。プログラム関係情報記憶エリア1162には、プログラムの実行に必要な設定や初期値、データ等の情報が記憶される。CMYK変換テーブル記憶エリア1163には、RGB空間によって表現される入力画像データの色情報を、CMYK空間によって表現されるレベルの情報に変換するためのCMYK変換テーブル(図7参照)が記憶される。CMY変換テーブル記憶エリア1164には、入力画像データの色情報をCMY空間によって表現されるレベルの情報に変換するためのCMY変換テーブルが記憶される。画像データ記憶エリア1165には、複数の画像データが記憶される。
次に、図6及び図7を参照して、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100によって作成することができる印刷データの種類、及びデータの推移について説明する。図6は、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100によって作成される印刷データの特徴を種類毎に示した説明図であり、図7は、CMYK変換テーブル161のデータ構成図である。
まず、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100によって作成される印刷データの種類について説明する。図6に示すように、パーソナルコンピュータ100によって作成される印刷データは、CMY印刷データ、CMYW印刷データ、及び黒地使用印刷データの3つの印刷データに分類される。
CMY印刷データは、インクジェットプリンタ1に搭載された4つのインクのうち、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の3つのインク(以下、「カラーインク」という。)を吐出させることでカラー画像を印刷させるための印刷データである。このCMY印刷データは白色の印刷メディアへ印刷を行う場合に適しており、白色を表現する画素については、白(W)のインクを含めたいずれのインクも吐出させずに、印刷メディアの白色を利用してそのまま白色を表現することができる。よって、白インクを無駄に使うことがない。また、黒色の画素については、CMYの3つのカラーインクを混合させることで表現することができる。よって、ブラック(K)のインクを搭載していないインクジェットプリンタ1を使用して、黒色を含む全ての色を表現することができる。
CMYW印刷データは、インクジェットプリンタ1にC、M、Y、Wの4つのインクを吐出させることでカラー画像を印刷させるための印刷データである。このCMYW印刷データにおける白(W)の値の算出には、後述するCMYK変換テーブル161によって変換された変換CMYKデータにおけるブラック(K)の階調値を反転させた値が用いられる。反転とは、階調値を補数に変換することであり、本実施の形態におけるブラック(K)の階調値は256階調で表現されるため、「W=255−K」となる。このように、ブラック(K)の階調値を反転させた値を白(W)の階調値として用いることで、画像データの明度の成分を反転させて白(W)の階調値を算出する従来の方法とは異なり、最適な量の白インクを吐出させることができる。これにより、カラーインクの下地として適量の白インクを吐出させた後、この白色の下地の上にカラーインクを吐出させることができ、印刷メディアの色の影響を受けない高品質な画像を再現することができる。また、黒色を含む画素については、先述したCMY印刷データの場合と同様に、CMYの3つのカラーインクを混合させることで黒色を表現することができる。よって、ブラック(K)のインクを搭載していないインクジェットプリンタ1を使用して、黒色を含む全ての色を表現することができる。
すなわち、CMYW印刷データによると、白色を表現する画素へは白インクが吐出され、カラーを表現する画素に対しては適量の白インクが下地として吐出され、さらに黒色はカラーインクの混合によって表現される。従って、CMYW印刷データによる印刷は、印刷メディアの色が白色以外の色である場合に適しているが、印刷メディアの色が黒色の場合は後述する黒地使用印刷データがより適している。よって、第一の実施形態では、CMYW印刷データによる印刷は、印刷メディアの色が白色でも黒色でもない場合に実行されることがより望ましい。
黒地使用印刷データは、CMYW印刷データと同様に、インクジェットプリンタ1にC、M、Y、Wの4つのインクを吐出させることでカラー画像を印刷させるための印刷データである。しかし、3つのカラーインクの混合による黒色の表現方法を用いておらず、黒色の印刷メディアへの印刷に適している点が、先述したCMYW印刷データとは異なる。詳細には、黒地使用印刷データにおける白(W)の階調値には、変換CMYKデータにおけるブラック(K)の階調値を反転させた値が用いられる。また、黒色を表現する画素に対してはいずれのインクも吐出させずに、印刷メディアの黒色を利用してそのまま黒色を表現することができる。従って、白色を表現する画素や明度の高いカラーを表現する画素に対しては、適量の白インクを吐出させることができ、さらに、黒色を表現する画素や明度の低い画素に対しては、印刷メディアの黒色を利用することができる。従って、黒地使用印刷データによると、黒色の印刷メディアに対して、インクを無駄に使うことなく高品質な画像をインクジェットプリンタ1に印刷させることができる。
次に、データの推移について説明する。まず、印刷データを作成するための基になるデータは、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121に記憶されている入力画像データである。この入力画像データは、画像編集用アプリケーション等によって作成されてHDD116の画像データ記憶エリア1165に記憶された画像データのうち、印刷の実行が指示された画像データである。この画像データは、sRGB形式の256階調で各画素の色が表現されている。sRGB形式とは、IEC(国際電気標準会議)が定める色空間の国際規格であり、デジタルカメラやプリンタ、モニタ等の多くのPC周辺機器では、sRGB形式に則った色調整を行うことで、入力と出力との間の色の差異を極力少なくしている。
次いで、3種類の印刷データのうちのいずれかを作成するための256階調で表現されるメディア色対応データが、ユーザからの入力に応じてsRGB形式の入力画像データから作成され、RAM112のメディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される。ここで、sRGB形式のデータをCMYK形式、又はCMY形式に変換するためのテーブルが参照される。
図6に示すように、CMYK変換テーブル161は、sRGB形式の256階調で表現されたデータを、CMYK形式の256階調で表現される変換CMYKデータに変換するためのテーブルである。そして、各sRGB値に対応するCMYK値が各々定義されている。ここで、CMYK形式とは、C、M、Y、Kの4色を用いる色の表現方法であり、C値、M値、Y値、K値の256階調によって各画素の色が表現されて、各インクの吐出量が決定される。このCMYK変換テーブル161は、公知の手法によって作成されて、あらかじめHDD116のCMYK変換テーブル記憶エリア1163に記憶されている。そして、入力画像データは、CMYK変換テーブル161によって変換CMYKデータに変換されて、変換された値がRAM112の変換CMYKデータ記憶エリアに記憶される。尚、CMYK変換テーブル161によって変換された変換CMYKデータによると、ブラック(K)インクの吐出量はKデータによって決定され、黒色の画素をCMYの3つのカラーインクの混合によって表現することは行われない。
また、図示しないが、CMY変換テーブル記憶エリア1164に記憶されているCMY変換テーブルは、sRGB形式の256階調で表現されたデータを、CMY形式の256階調で表現されるデータに変換するためのデータである。そして、各sRGB値に対応するCMY値が各々定義されている。ここで、CMY形式とは、C、M、Yの3色を用いる色の表現方法であり、C値、M値、Y値の256階調によって各画素の色が表現されて、各インクの吐出量が決定される。このCMY変換テーブルも、CMYK変換テーブル161と同様に、公知の手法によって作成されてあらかじめHDD116に記憶されている。また、CMY変換テーブルによって変換された変換CMYデータによると、黒色の画素はCMYの3つのカラーインクの混合によって表現される。
次いで、RAM112のメディア色対応データ記憶エリア1123に記憶されたデータに対して、公知の誤差拡散処理(S19、図8参照)が行われることにより、各インク色の2階調(吐出させるか否か)で各画素の色が表現される印刷データが作成されることとなる。尚、先述したように、重ね打ちを行う場合、白インクを吐出させるためのインクジェットヘッド11の1ラインに対する複数回の走査動作は、同一の白(W)データに基づいて制御される。
次に、図8乃至図12を参照して、本発明の特徴である印刷データ作成処理について説明する。図8は、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100で行われる印刷データ作成処理のフローチャートであり、図9は、モニタ133に表示される印刷設定画面151の一具体例を示す図である。また、図10は、印刷データ作成処理で実行されるCMY印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートであり、図11は、印刷データ作成処理で実行されるCMYW印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートであり、図12は、印刷データ作成処理で実行される黒地使用印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「S」と略記する。
ユーザが、画像データ記憶エリア1165に記憶されている入力画像データの印刷実行を指示することにより、プリンタドライバが起動される。そして、プリンタドライバを動作させるプログラム中の印刷データ作成プログラムに基づいて、CPU110によって印刷データ作成処理が開始される。
図8に示すように、印刷データ作成処理が開始されると、HDD116の画像データ記憶エリア1165から印刷対象の画像データが読み出されて、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121に入力画像データとしてセットされる(S11)。次いで、印刷設定画面151をモニタ133に表示させる処理が行われる(S12)。図9に示すように、印刷設定画面151では、始めに「白印刷を行う」のみが選択可能となっている。そして、「白印刷を行う」がユーザによって選択されると、新たに「黒をCMYインクで構成する」が選択可能となる。そして、ユーザが所望の設定を行って「印刷」ボタンを操作することで、次の処理が行われる。
ユーザがマウス136やキーボード135を操作することにより、「白印刷を行う」が選択されないまま「印刷」ボタンが操作されると(S13:NO)、白色の印刷メディアへの印刷に適したCMY印刷データを作成するためのCMY印刷データ作成処理が行われる(S15)。
図10に示すように、CMY印刷データ作成処理では、まず、画像を構成する複数の画素の1つが順に注目され、注目された画素についてのsRGB値が入力画像データから読み込まれる(S21)。次いで、読み込まれたsRGB値が、CMY形式の256階調で表現されるデータに変換される(S22)。この処理は、先述したように、HDD116のCMY変換テーブル記憶エリア1164に記憶されているCMY変換テーブルが参照されることで行われる。次いで、変換されたデータのC、M、Yの各階調値が、メディア色対応データとしてRAM112のメディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S23)。CMY印刷データによると、印刷に白インクは用いられないため、メディア色対応データの白(W)の階調値はゼロとなっている。そして、各画素についてのメディア色対応データを作成するこれらの処理が、画像を構成する全ての画素について行われていなければ(S24:NO)、S21の処理へ戻り、次の順の画素についての処理が行われる。全ての画素についての処理が行われた場合には(S24:YES)、印刷データ作成処理へ戻る。
そして、図8の説明に戻り、CMY印刷データ作成処理(S15)が終了すると、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶されているメディア色対応データに対して誤差拡散処理が行われる。これにより、256階調で表現されているメディア色対応データから、2階調で表現されるCMY印刷データが作成されて、RAM112の印刷データ記憶エリア1124に記憶される(S19)。誤差拡散処理は、256階調のデータを印刷階調に落として2値化するための公知の処理である。そして、印刷データ作成処理を終了する。
また、印刷設定画面151(図9参照)において「白印刷を行う」及び「黒をCMYインクで構成する」が共に選択されて「印刷」ボタンが操作されると(S13:YES、S16:YES)、CMYW印刷データ作成処理が行われる(S17)。このCMYW印刷データ作成処理では、白色でも黒色でもない印刷メディアへの印刷に適したCMYW印刷データが作成される。
図11に示すように、CMYW印刷データ作成処理では、まず、画像を構成する複数の画素の1つが順に注目され、注目された画素についてのsRGB値が入力画像データから読み込まれる(S31)。次いで、HDD116のCMYK変換テーブル記憶エリア1163に記憶されているCMYK変換テーブル161(図7参照)が参照されて、sRGB値がCMYK形式の256階調で表現されるデータに変換される(S32)。そして、変換されたこのデータは、RAM112の変換CMYKデータ記憶エリア1122に変換CMYKデータとして記憶される(S33)。
次いで、変換CMYKデータにおけるブラック(K)のデータにより、白(W)の階調値が「W=255−K」として算出され、この白の階調値がメディア色対応データにおけるWの値として設定されて、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S34)。これにより、白の階調値が、変換CMYKデータにおける黒の階調値の反転として算出される。尚、変換CMYKデータにおけるKの階調値は、Wの階調値を算出するために用いられるのみであり、CMYW印刷データではKの階調値はゼロとして扱われる。
次いで、S31の処理において読み込まれたsRGB値が、CMY変換テーブルによって、CMY形式の256階調で表現されるデータに変換される(S35)。そして、変換されたデータにおけるC、M、Yの各階調値が、メディア色対応データにおけるC、M、Yの各値として、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S36)。すなわち、CMYW印刷データ作成処理で作成されるメディア色対応データは、黒色をカラーインクの混合によって表現することが可能なC、M、Yの各値と、変換CMYKデータにおける黒の階調値の反転によって算出されるWの値とによって構成されている。そして、これらの処理が、画像を構成する全ての画素について行われていなければ(S37:NO)、S31の処理へ戻り、次の順の画素についての処理が行われる。全ての画素についての処理が行われた場合には(S37:YES)、印刷データ作成処理へ戻る。
そして、図8の説明に戻り、CMYW印刷データ作成処理(S17)が終了すると、メディア色対応データに対して誤差拡散処理が行われる。これにより、2階調で表現されるCMYW印刷データが作成されて、作成されたCMYW印刷データが印刷データ記憶エリア1124に記憶され(S19)、印刷データ作成処理を終了する。
また、印刷設定画面151(図9参照)において「白印刷を行う」のみが選択されて「印刷」ボタンが操作されると(S13:YES、S16:NO)、黒地使用印刷データ作成処理が行われる(S18)。この黒地使用印刷データ作成処理では、黒色の印刷メディアへの印刷に適した黒地使用印刷データが作成される。
図12に示すように、黒地使用印刷データ作成処理では、まず、複数の画素の1つが順に注目され、注目された画素についてのsRGB値が入力画像データから読み込まれる(S41)。次いで、CMYK変換テーブル161(図7参照)が参照されて、sRGB値がCMYK形式の256階調で表現されるデータに変換される(S42)。そして、変換されたこのデータは、RAM112の変換CMYKデータ記憶エリア1122に変換CMYKデータとして記憶される(S43)。
次いで、変換CMYKデータにおけるブラック(K)のデータにより、白(W)の階調値が「W=255−K」として算出される。そして、この白の階調値がメディア色対応データにおけるWの値として設定されて、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S44)。次いで、変換CMYKデータにおけるK以外のC、M、Yの各階調値が、そのままメディア色対応データにおけるC、M、Yの各値として、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S45)。すなわち、黒地使用印刷データ作成処理で作成されるメディア色対応データは、変換CMYKデータにおけるC、M、Yの階調値と、黒色の階調値の反転によって算出されるWの値とによって構成されている。そして、変換CMYKデータによると、黒色はCMYのカラーインクの混合によって表現されるのではなく、ブラック(K)インクによって表現されるが、黒地使用印刷データ作成処理では、Kの値はゼロとして作成されることとなる。従って、黒地使用印刷データによると、黒色を表現するためにインクが吐出されることはなく、印刷メディアの黒色(黒地)が画素の色を表現するための黒色として使用されることとなる。そして、これらの処理が、画像を構成する全ての画素について行われていなければ(S46:NO)、S41の処理へ戻り、次の順の画素についての処理が行われる。全ての画素についての処理が行われた場合には(S46:YES)、印刷データ作成処理へ戻る。
そして、図8の説明に戻り、黒地使用印刷データ作成処理(S18)が終了すると、メディア色対応データに対して誤差拡散処理が行われる。これにより、2階調で表現される黒地使用印刷データが作成されて、作成された黒地使用印刷データが印刷データ記憶エリア1124に記憶され(S19)、印刷データ作成処理を終了する。
以上説明したように、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100によると、黒地使用印刷データ及びCMYW印刷データを作成する場合、CMYK形式で表現される変換CMYKデータの黒色の階調値を反転させることで白色の階調値を算出することができる。これにより、吐出すべき最適な白インクの量を割り出すことができる。従って、カラーインクを吐出する前に一様な白色の下地を形成する、所謂ベタ印刷を行うことなく、適量の白インクを用いて高品質なカラー画像をインクジェットプリンタ1に印刷させることができる。
また、パーソナルコンピュータ100は、白色の印刷メディアに対する印刷に適したCMY印刷データ、白色でも黒色でもない印刷メディアに対する印刷に適したCMYW印刷データ、及び印刷メディアの黒地を利用する黒地使用印刷データのいずれかを作成することができる。そして、パーソナルコンピュータ100は、ユーザによる入力結果に応じて3種類の印刷データのいずれかを作成することができる。従って、ユーザは、印刷メディアの色に応じて、カラー画像印刷用の適切な印刷データを作成させることができる。
尚、上記第一の実施形態における変換CMYKデータが本発明の「黒色材含有画像データ」に相当し、図11のS32、及び図12のS42でsRGB値をCMYKの256値に変換するパーソナルコンピュータ100のCPU110が「黒色材含有画像データ変換手段」として機能する。また、図11のS34、及び図12のS44で白色の階調値を算出するCPU110が「白色階調値算出手段」として機能し、図12のS44、S45、及び図8のS19で黒地使用印刷データを作成するCPU110が「黒地使用印刷データ作成手段」として機能する。
また、図10のS22、及び図11のS35でsRGB値をCMYの256値に変換するCPU110が「CMYデータ変換手段」として機能し、図10のS23、及び図8のS19でCMY印刷データを作成するCPU110が「CMY印刷データ作成手段」として機能する。また、図11のS34、S36、及び図8のS19でCMYW印刷データを作成するCPU110が「CMYW印刷データ作成手段」として機能し、図9に示す印刷設定画面151上で印刷データの作成方法を指定するためのキーボード135及びマウス136が「第二指定手段」に相当する。また、インクジェットプリンタ1が「印刷装置」に相当し、CD−ROM131が「記録媒体」に相当する。
次に、本発明の第二の実施形態について、図面を参照して説明する。第二の実施形態では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、白(W)の5色のインクを搭載したインクジェットプリンタ200、及びこのインクジェットプリンタ200に印刷データを供給するパーソナルコンピュータ300を例に挙げて説明する。
まず、図13を参照して、第二の実施形態のインクジェットプリンタ200について説明する。図13は、第二の実施形態におけるインクジェットプリンタ200の平面図である。尚、第二の実施形態のインクジェットプリンタ200は、2つのキャリッジ210,220を備えている点、及び2つのインクカートリッジ収容部230,240を備えている点以外は、主に第一の実施形態のインクジェットプリンタ1の構成と同じである。従って、以下では、第一の実施形態のインクジェットプリンタ1と同じ構成については同一の番号を付し、この説明を省略又は簡略化する。
図13に示すように、インクジェットプリンタ1は、左右方向を長手方向とする平面板状のベース2を底面に備えており、また、装置全体を覆う箱状の本体カバー203を備えている。そして、プラテン5の上方で、且つ本体カバー203の内部における奥側(図13における上側)には、4つのインクジェットヘッド211〜214を搭載した第一キャリッジ210を左右方向に案内する第一ガイドレール216が架設されている。そして、第一ガイドレール216の左端付近には第一キャリッジモータ217が、右端付近にはプーリ(図示外)が設けられており、第一キャリッジモータ217とプーリとの間にキャリッジベルト(図示外)が架設されている。このキャリッジベルトは第一キャリッジ210に固定されており、第一キャリッジモータ217が駆動することによって、キャリッジベルトに固定された第一キャリッジ210が、第一ガイドレール216に沿って左右方向(主走査方向)に移動する。
本体カバー203の右端部には、4つのインクカートリッジ231〜234を収容する第一インクカートリッジ収容部230が配設されている。そして、各インクカートリッジ231〜234は、適度な柔軟性を有するインク供給用チューブ236によって、第一キャリッジ210に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド211〜214に連結されている。インクジェットプリンタ200では、第一キャリッジ210のインクジェットヘッド211〜214は全て白(W)インクを吐出するために設けられており、4つのインクカートリッジ231〜234にはその全てに白インクが収容されている。
また、プラテン5の上方で、且つ本体カバー203の内部における手前側(図13における下側)には、第二キャリッジ220を左右方向に案内するための第二ガイドレール226が、第一ガイドレール216と平行に架設されている。そして、第二キャリッジ220は4つのインクジェットヘッド221〜224を搭載しており、第一キャリッジ210と同様に、第二キャリッジモータ227とプーリ(図示外)との間に架設されたキャリッジベルト(図示外)によって左右方向に移動する。
本体カバーの左端部には、4つのインクカートリッジ241〜244を収容する第二インクカートリッジ収容部240が配設されている。そして、各インクカートリッジ241〜244は、インク供給用チューブ246によって、第二キャリッジ220に搭載されたそれぞれのインクジェットヘッド221〜224に連結されている。第二キャリッジ220の4つのインクジェットヘッド221〜224は、シアン(C)インク、マゼンタ(M)インク、イエロー(Y)インク、ブラック(K)インクのそれぞれを吐出するために設けられており、インクカートリッジ241〜244にはシアンインク、マゼンタインク、イエローインク、ブラックインクのそれぞれが収容されている。そして、インクジェットプリンタ200の右側手前の位置には、操作パネル50が配設されている。
次に、図14を参照して、インクジェットプリンタ200の電気的構成について説明する。図14は、第二の実施形態におけるインクジェットプリンタ200の電気的構成を示すブロック図である。インクジェットプリンタ200のヘッド駆動部271は、インクを吐出するインクジェットヘッド211〜214,221〜224に接続されている。そして、各インクジェットヘッド211〜214,221〜224の各吐出チャンネルに設けられた圧電アクチュエータを駆動する。また、モータ駆動部272は、第一キャリッジ210を動作させる第一キャリッジモータ217と、第二キャリッジ220を動作させる第二キャリッジモータ227と、プラテン5を送り出すタイミングや速度を調整するプラテンローラ(図示外)を動作させるプラテン駆動モータ7とに接続されている。そして、これらのモータを駆動する。そして、インクジェットプリンタ200は、USBインタフェース79を介して、パーソナルコンピュータ300等の他のデバイスに接続される。尚、他の構成は第一の実施形態のインクジェットプリンタ1と同じであるため、説明を省略する。
このような構成のもと、第二の実施形態のインクジェットプリンタ200は、パーソナルコンピュータ300から印刷データを受信した後、ユーザによって布帛がプラテン5へ載置されて印刷開始ボタン52が押下されることで、印刷処理を開始する。印刷処理では、まず、白インクを吐出する第一キャリッジ210の移動経路が記録開始位置となるように、プラテン5をプラテン駆動モータ7の駆動によって本体の後方(奥側)へ移動させる。次いで、インクジェットプリンタ200は、第一キャリッジ210を左右方向へ移動させながら、印刷データにおける白(W)のデータに従ってインクジェットヘッド211〜214による白インクの吐出を行うことで、1ラインの記録を行う。そして、プラテン5を1ライン分前方へ移動させて次のラインの記録を行い、これらの動作を繰り返し行うことで白色の印刷を完了させる。次いで、インクジェットプリンタ200は、第二キャリッジ220の移動経路が記録開始位置となるようにプラテン5を前方へ移動させて、第一キャリッジ210と同様の動作を第二キャリッジ220に実行させることで、CMYKのインクの吐出を行う。そして、全てのラインの印刷が終了すると、布帛の取り外しが可能となる位置まで前方へプラテン5を移動させて、印刷処理を終了する。尚、白インクを吐出する4つのインクジェットヘッド211〜214は、それぞれ印刷データにおけるWの2階調のデータに基づいて制御される。すなわち、印刷データにおけるWのデータは、白インク用の4つのインクジェットヘッド211〜214で共通に用いられる。
次に、第二の実施形態におけるパーソナルコンピュータ300について説明する。第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300の構成は、CMY変換テーブルが記憶されるCMY変換テーブル記憶エリア1164(図5参照)がHDD116に設けられていない点以外は、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100と同じである。よって、これらの詳細な説明は省略する。
次に、図15を参照して、第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300によって作成することができる印刷データの種類について説明する。図15は、第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300によって作成される印刷データの特徴を種類毎に示した説明図である。図15に示すように、パーソナルコンピュータ300によって作成される印刷データは、CMYK印刷データ、CMYKW印刷データ、及び黒地使用印刷データの3つの印刷データに分類される。
CMYK印刷データは、インクジェットプリンタ200に搭載された5種のインクのうち、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4つのインクを吐出させることでカラー画像を印刷させるための印刷データである。このCMYK印刷データは白色の印刷メディアへ印刷を行う場合に適しており、白色を表現する画素については、白(W)のインクを含めたいずれのインクも吐出させずに、印刷メディアの白色を利用してそのまま白色を表現することができる。よって、白インクを無駄に使うことがない。また、黒色の画素については、ブラックインクを吐出させることで黒色が表現される。ブラックインクを用いることで、CMYの3つのカラーインクの混合によって黒色を表現する場合よりもインク効率が良くなることに加え、品質の良い黒色を表現することができる。
CMYKW印刷データは、インクジェットプリンタ200にC、M、Y、K、Wの5種のインクを吐出させることでカラー画像を印刷させるための印刷データである。このCMYKW印刷データにおける白(W)の値の算出には、CMYK変換テーブル161(図7参照)によって変換された変換CMYKデータにおけるブラック(K)の階調値を反転させた値が用いられる。よって、「W=255−K」となる。また、黒色を含む画素については、先述したCMYK印刷データの場合と同様に、ブラックインクが吐出されることで黒色が表現される。すなわち、CMYKW印刷データによると、白色を表現する画素へは白インクが吐出され、カラーを表現する画素に対しては適量の白インクが下地として吐出され、さらに黒色はブラックインクによって表現される。従って、第二の実施形態では、CMYKWデータによる印刷は、印刷メディアの色が白色でも黒色でもない場合に実行されることが望ましい。
黒地使用印刷データは、黒色の印刷メディアに対して印刷を行う場合に適しており、印刷メディアの黒色を使用することができるため、インクを無駄に使うことなく高品質な画像を印刷させることができる。この黒地使用印刷データは、第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100によって作成される黒地使用印刷データと同じであるため、この説明は省略する。
次に、図16乃至19を参照して、第二の実施形態における印刷データ作成処理について説明する。図16は、第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300で行われる印刷データ作成処理のフローチャートであり、図17は、モニタ133に表示されるメディア色入力画面251の一具体例を示す図である。また、図18は、印刷データ作成処理で実行されるCMYK印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートであり、図19は、印刷データ作成処理で実行されるCMYKW印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。
図16に示すように、印刷データ作成処理が開始されると、HDD116の画像データ記憶エリア1165から印刷対象の画像データが読み出されて、RAM112の入力画像データ記憶エリア1121に入力画像データとしてセットされる(S51)。次いで、メディア色入力画面251をモニタ133に表示させる処理が行われる(S52)。図17に示すように、メディア色入力画面251では、印刷メディアの色として「白」、「黒」、「白、黒以外」のいずれかが選択可能となっている。ユーザによって「白」が選択されて「印刷」ボタンが操作されると(S53:YES)、白色への印刷メディアへの印刷に適したCMYK印刷データを作成するためのCMYK印刷データ作成処理が行われる(S55)。
図18に示すように、CMYK印刷データ作成処理では、まず、画像を構成する複数の画素の1つが順に注目され、注目された画素についてのsRGB値が入力画像データから読み込まれる(S61)。次いで、読み込まれたsRGB値が、CMYK変換テーブル(図7参照)によって、CMYK形式の256階調で表現されるデータに変換される(S62)。次いで、変換されたC、M、Y、Kの各階調値が、メディア色対応データとしてRAM112のメディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S63)。CMYK印刷データによると、印刷に白インクは用いられないため、メディア色対応データの白(W)の階調値はゼロとなっている。そして、これらの処理が、画像を構成する全ての画素について行われていなければ(S64:NO)、S61の処理へ戻り、次の順の画素についての処理が行われる。全ての画素についての処理が行われた場合には(S64:YES)、印刷データ作成処理へ戻る。
そして、図16の説明に戻り、CMYK印刷データ作成処理(S55)が終了すると、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶されているメディア色対応データに対して誤差拡散処理が行われる。これにより、256階調で表現されているメディア色対応データから、2階調で表現されるCMYK印刷データが作成されて、RAM112の印刷データ記憶エリア1124に記憶される(S59)。そして、印刷データ作成処理を終了する。
また、メディア色入力画面251(図17参照)において「白、黒以外」が選択されて「印刷」ボタンが操作されると(S53:NO、S56:NO)、CMYKW印刷データ作成処理が行われる(S57)。このCMYKW印刷データ作成処理では、白色でも黒色でもない印刷メディアへの印刷に適したCMYKW印刷データが作成される。
図19に示すように、CMYKW印刷データ作成処理では、まず、複数の画素の1つが順に注目され、注目された画素についてのsRGB値が入力画像データから読み込まれる(S71)。次いで、CMYK変換テーブル161(図7参照)が参照されて、sRGB値がCMYK形式の256階調で表現されるデータに変換される(S72)。そして、変換されたこのデータは、RAM112の変換CMYKデータ記憶エリア1122に変換CMYKデータとして記憶される(S73)。
次いで、変換CMYKデータにおけるブラック(K)のデータにより、白(W)の階調値が「W=255−K」として算出され、この白の階調値がメディア色対応データにおけるWの値として設定されて、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S74)。そして、変換CMYKデータにおけるC、M、Y、Kの各階調値が、そのままメディア色対応データにおけるC、M、Y、Kの各値として、メディア色対応データ記憶エリア1123に記憶される(S75)。すなわち、CMYKW印刷データ作成処理で作成されるメディア色対応データは、変換CMYKデータにおけるC、M、Y、Kの階調値と、黒色の階調値の反転によって算出されるWの階調値とによって構成されている。そして、これらの処理が、画像を構成する全ての画素について行われていなければ(S76:NO)、S71の処理へ戻り、次の順の画素についての処理が行われる。全ての画素についての処理が行われた場合には(S76:YES)、印刷データ作成処理へ戻る。
そして、図16の説明に戻り、CMYKW印刷データ作成処理(S57)が終了すると、メディア色対応データに対して誤差拡散処理が行われる。これにより、2階調で表現されるCMYKW印刷データが作成されて、作成されたCMYKW印刷データが印刷データ記憶エリア1124に記憶され(S59)、印刷データ作成処理を終了する。
また、メディア色入力画面251(図17参照)において「黒」が選択されて「印刷」ボタンが操作されると(S53:NO、S56:YES)、黒地使用印刷データ作成処理が行われる(S58)。この処理は、先述した第一の実施形態の黒地使用印刷データ作成処理(図12参照)と同じであるため、この説明は省略する。そして、黒地使用印刷データ作成処理が終了すると、誤差拡散処理によって黒地使用印刷データが作成されて、印刷データ記憶エリア1124に記憶され(S59)、印刷データ作成処理を終了する。
以上説明したように、第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300によると、CMYKの4つの色材と、白色の色材とにより表現される印刷データであるCMYKW印刷データを作成することができる。これにより、カラー画素の下地や白色の画素へは白インクを吐出させると共に、黒色の画素へは、CMYインクの混合よりもインク効率及び品質に優れたブラックインクを吐出させる印刷データを作成することができる。従って、印刷メディアの色に関わらず、高品質でインク効率の良い印刷データを作成することができる。
また、パーソナルコンピュータ300は、印刷メディアの色がユーザから入力されると、入力された印刷メディアの色に応じて、3種類の印刷データのうちの最適なデータを作成することができる。詳細には、入力された色が白であれば、黒色をブラックインクで表現する高品質且つインク効率の良いカラー画像が得られるCMYK印刷データを作成することができる。また、入力された色が黒色でも白色でもなければ、印刷メディアの色の影響を受けることの無い高品質な画像が得られるCMYKW印刷データを作成することができる。また、入力された色が黒色であれば、印刷メディアの黒色を利用できる黒地使用印刷データを作成することができる。すなわち、同一のインクジェットプリンタ200を用いて、インク構成を変えることなく、被印刷媒体の色に応じた高品質な画像を印刷させることができる。
尚、上記第二の実施形態において、図19のS74、S75、及び図16のS59でCMYKW印刷データを作成するパーソナルコンピュータ300のCPU110が「CMYKW印刷データ作成手段」として機能する。また、図18のS63、及び図16のS59でCMYK印刷データを作成するCPU110が「CMYK印刷データ作成手段」として機能する。また、図17に示すメディア色入力画面251上で印刷メディアの色を入力するためのキーボード135及びマウス136が「入力手段」に相当し、図16のS53〜S58で3つの印刷データ作成処理のいずれかを決定するCPU110が「第四決定手段」として機能する。また、インクジェットプリンタ200が「印刷装置」に相当する。
尚、本発明は上記実施形態に限定されることなく、様々な変形が可能であることは言うまでもない。まず、第一の実施形態では、印刷データの作成方法を直接ユーザに指定させているが、第一の実施形態においても、第二の実施形態と同様に印刷メディアの色を入力させて、入力された色に応じて印刷データの作成方法を決定してもよい。この場合、図8に示す印刷データ作成処理において、印刷メディアの色として「白」が入力されたらCMY印刷データ作成処理(S15)を行い、白でも黒でもない色が入力されたらCMYW印刷データ作成処理(S17)を行い、「黒」が入力されたら黒地使用印刷データ作成処理(S18)を行えばよい。尚、この場合、キーボード135及びマウス136が本発明の「入力手段」に相当し、パーソナルコンピュータ100のCPU110が「第二決定手段」として機能する。
また、第一の実施形態では、CMY印刷データ、CMYW印刷データ、及び黒地使用印刷データの3種類の印刷データを作成することが可能となっているが、作成可能な印刷データの種類は3種類に限られない。例えば、黒地使用印刷データ作成処理(図12参照)、及びCMY印刷データ作成処理(図10参照)の2種類の印刷データ作成処理を実行可能とすることもできる。そして、2種類の印刷データ作成処理のいずれを実行させるかをユーザに指定させることもでき、この場合のキーボード135及びマウス136が本発明の「第一指定手段」に相当する。また、印刷メディアの色をユーザに入力させて、入力された色が黒であれば黒地使用印刷データを、入力された色が白であればCMY印刷データを作成する構成とすることも可能である。この場合、キーボード135及びマウス136が本発明の「入力手段」に相当し、CPU110が「第一決定手段」として機能する。尚、黒地使用印刷データ作成処理、及びCMYW印刷データ作成処理の2種類の印刷データ作成処理を実行可能としてもよい。
また、第二の実施形態でも、第一の実施形態と同様に、印刷データの作成方法を直接ユーザに指定させることも可能であり、この場合には、キーボード135及びマウス136が本発明の「第四指定手段」に相当する。また、第二の実施形態において作成可能な印刷データの種類を変更することも可能であり、例えば、黒地使用印刷データ作成処理(図12参照)、及びCMYKW印刷データ作成処理(図19参照)の2種類の印刷データ作成処理を実行可能とすることもできる。そして、2種類の印刷データ作成処理のいずれを実行させるかをユーザに指定させることもでき、この場合のキーボード135及びマウス136が本発明の「第三指定手段」に相当する。また、印刷メディアの色をユーザに入力させて、入力された色が黒であれば黒地使用印刷データを、入力された色が黒以外の色であればCMYKW印刷データを作成する構成とすることも可能である。この場合、キーボード135及びマウス136が本発明の「入力手段」に相当し、CPU110が「第三決定手段」として機能する。尚、第二の実施形態を変更して、黒地使用印刷データ作成処理、及びCMYK印刷データ作成処理(図18参照)の2種類の印刷データ作成処理を実行可能としてもよい。
また、印刷メディアの色を検出するセンサを用いて、検出された印刷メディアの色に応じて、作成する印刷データの種類を決定するように設定してもよい。また、第一の実施形態と第二の実施形態とを組み合わせることも可能であり、上記実施形態で挙げた全ての種類の印刷データ作成処理を、1つのパーソナルコンピュータで実行できる構成とすることも可能である。
また、上記実施形態では、sRGB形式の入力画像データが、CMYK変換テーブル161やCMY変換テーブルによってCMYK形式、又はCMY形式のデータに変換される場合を例示したが、このようなデータ形式は任意に変更可能である。例えば、印刷データが作成される基となる入力画像データが、CMYK形式やHSV形式等の他の色空間によって表現されるデータであってもよい。そして、CMYK変換テーブル161等を、入力画像データの変換を可能とするようにデータ形式の対応を適宜定義すればよい。また、データの変換方法も変更が可能である。例えば、sRGB形式からCMYK形式へのデータ変換は、ルックアップテーブルによりsRGB値をRGB値に変換し、変換されたRGB値を、公知のUCR、GCRを用いてCMYKデータに変換してもよい。また、データの階調も256階調に限られない。
また、上記実施形態では、CMYK形式のデータにおけるブラック(K)の階調値(256階調)を反転させて、反転させた値をそのまま誤差拡散処理によって2値化することで、印刷データにおけるW値を算出している。しかし、この構成も変更が可能である。例えば、Kデータを反転させた値に対してトーンカーブによる補正処理を行った後、2値化により印刷データのW値を算出してもよい。トーンカーブによる補正処理とは、階調補正を行うための公知の処理である。この処理では、横軸を階調の入力値、縦軸を出力値としてグラフ上に表した場合に、入力値と出力値とを対応付けるグラフがカーブを描くように、又は所定の傾きを有する直線を描くように、各入力値に対する出力値を適宜対応付ける。より具体的には、このように各入力値に対する出力値が対応付けられたテーブルをあらかじめHDD116等に記憶しておき、Kデータを反転させて得られた値をテーブルに当てはめることで、トーンカーブによる補正処理が施された256階調のWデータを算出する。これにより、画像の明るさ等を自在に調整することができ、より品質の良い画像を印刷させることができる。このように、Kデータを反転させた値に対する各種処理・加工を行い、その結果得られた値を2値化することで、印刷データにおけるW値を算出してもよい。
また、インクジェットプリンタ1,200の構成も適時変更が可能である。例えば、第二の実施形態のインクジェットプリンタ200は、白インクを吐出する第一キャリッジ210、及びCMYKのインクを吐出する第二キャリッジ220の2つのキャリッジを備えている。そして、各キャリッジに4つずつ配設されているインクジェットヘッド211〜214,221〜224からインクを吐出させる。しかし、5つのインクジェットヘッドを搭載したキャリッジを1つ備えたインクジェットプリンタにも、第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300によって作成された各種印刷データを印刷させることができる。
第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ1の全体的な構成を示す斜視図である。 第一の実施形態におけるインクジェットプリンタ1の電気的構成を示すブロック図である。 パーソナルコンピュータ100の電気的構成を示すブロック図である。 第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100のRAM112の構成を示す模式図である。 第一の実施形態におけるパーソナルコンピュータ100のHDD116の構成を示す模式図である。 第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100によって作成される印刷データの特徴を種類毎に示した説明図である。 CMYK変換テーブル161のデータ構成図である。 第一の実施形態のパーソナルコンピュータ100で行われる印刷データ作成処理のフローチャートである。 モニタ133に表示される印刷設定画面151の一具体例を示す図である。 印刷データ作成処理で実行されるCMY印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。 印刷データ作成処理で実行されるCMYW印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。 印刷データ作成処理で実行される黒地使用印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。 第二の実施形態におけるインクジェットプリンタ200の平面図である。 第二の実施形態におけるインクジェットプリンタ200の電気的構成を示すブロック図である。 第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300によって作成される印刷データの特徴を種類毎に示した説明図である。 第二の実施形態のパーソナルコンピュータ300で行われる印刷データ作成処理のフローチャートである。 モニタ133に表示されるメディア色入力画面251の一具体例を示す図である。 印刷データ作成処理で実行されるCMYK印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。 印刷データ作成処理で実行されるCMYKW印刷データ作成処理のサブルーチンのフローチャートである。
符号の説明
1,100 インクジェットプリンタ
10,210,220 キャリッジ
11〜14,211〜214,221〜224 インクジェットヘッド
60 CPU
61 ROM
62 RAM
71 ヘッド駆動部
72 モータ駆動部
100,300 パーソナルコンピュータ
110 CPU
111 ROM
112 RAM
115 CD−ROMドライブ
116 HDD
131 CD−ROM
135 キーボード
136 マウス

Claims (21)

  1. 印刷装置での印刷に用いられる印刷データを、入力された入力画像データに基づいて作成する印刷データ作成装置であって、
    前記入力画像データを、黒色を含む複数の色材色によって表現される画像データである黒色材含有画像データに変換する黒色材含有画像データ変換手段と、
    前記黒色材含有画像データ変換手段によって変換された前記黒色材含有画像データの黒色の階調値を反転させることで、印刷データの作成に用いられる白色の階調値を算出する白色階調値算出手段とを備えたことを特徴とする印刷データ作成装置。
  2. 前記入力画像データは、RGB空間によって表現される画像データであることを特徴とする請求項1に記載の印刷データ作成装置。
  3. 前記黒色材含有画像データは、CMYK空間によって表現される画像データであることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷データ作成装置。
  4. 前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値を用いると共に、前記黒色の階調値をゼロとして前記黒色材含有画像データを用いることで印刷データを作成する黒地使用印刷データ作成手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  5. 前記入力画像データを、CMYK空間によって表現される画像データであるCMYKデータに変換するCMYKデータ変換手段と、
    前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値、及び前記CMYKデータ変換手段によって変換された前記CMYKデータを用いて、5つの色材により表現される印刷データを作成するCMYKW印刷データ作成手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷データ作成装置。
  6. 前記入力画像データを、CMY空間によって表現されると共に黒色をCMYの3つの色材の混合によって表現する画像データであるCMYデータに変換するCMYデータ変換手段と、
    前記CMYデータ変換手段によって変換された前記CMYデータにより、CMY空間によって表現される印刷データを作成するCMY印刷データ作成手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の印刷データ作成装置。
  7. 前記黒地使用印刷データ作成手段及び前記CMY印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第一指定手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の印刷データ作成装置。
  8. 印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段及び前記CMY印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第一決定手段とを備え、
    前記第一決定手段は、
    前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、
    前記入力手段によって白色が入力された場合に、前記CMY印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする請求項6又は7に記載の印刷データ作成装置。
  9. 前記CMYデータ変換手段によって変換された前記CMYデータ、及び前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値により、CMY空間における3つの色材と白色の色材とにより表現されると共に黒色をCMYの3つの色材の混合によって表現する印刷データを作成するCMYW印刷データ作成手段を備えたことを特徴とする請求項6に記載の印刷データ作成装置。
  10. 前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMY印刷データ作成手段、及び前記CMYW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第二指定手段を備えたことを特徴とする請求項9に記載の印刷データ作成装置。
  11. 印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMY印刷データ作成手段、及び前記CMYW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第二決定手段とを備え、
    前記第二決定手段は、
    前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、
    前記入力手段によって白色が入力された場合に、前記CMY印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、
    前記入力手段によって黒色及び白色とは異なる色が入力された場合に前記CMYW印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする請求項9又は10に記載の印刷データ作成装置。
  12. 前記入力画像データを、CMYK空間によって表現される画像データであるCMYKデータに変換するCMYKデータ変換手段と、
    前記白色階調値算出手段によって算出された前記白色の階調値、及び前記CMYKデータ変換手段によって変換された前記CMYKデータを用いて、5つの色材により表現される印刷データを作成するCMYKW印刷データ作成手段とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の印刷データ作成装置。
  13. 前記黒地使用印刷データ作成手段、及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第三指定手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の印刷データ作成装置。
  14. 印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第三決定手段とを備え、
    前記第三決定手段は、
    前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、
    前記入力手段によって黒色とは異なる色が入力された場合に、前記CMYKW印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする請求項12又は13に記載の印刷データ作成装置。
  15. 前記CMYKデータ変換手段によって変換された前記CMYKデータにより、CMYK空間によって表現される印刷データを作成するCMYK印刷データ作成手段を備えたことを特徴とする請求項12に記載の印刷データ作成装置。
  16. 前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMYK印刷データ作成手段、及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを指定する第四指定手段を備えたことを特徴とする請求項15に記載の印刷データ作成装置。
  17. 印刷が行われる被印刷媒体の色を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された被印刷媒体の色に応じて、前記黒地使用印刷データ作成手段、前記CMYK印刷データ作成手段、及び前記CMYKW印刷データ作成手段のいずれにより印刷データの作成を行うかを決定する第四決定手段とを備え、
    前記第四決定手段は、
    前記入力手段によって黒色が入力された場合に、前記黒地使用印刷データ作成手段によって印刷データを作成することを決定し、
    前記入力手段によって白色が入力された場合に、前記CMYK印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定し、
    前記入力手段によって黒色及び白色とは異なる色が入力された場合に前記CMYKW印刷データ作成手段による印刷データの作成を決定することを特徴とする請求項15又は16に記載の印刷データ作成装置。
  18. 使用するインク色がシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ホワイト(W)の4色である印刷装置であって、
    請求項4及び6乃至11のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷する印刷手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
  19. 使用するインク色がシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、ホワイト(W)の5色である印刷装置であって、
    請求項5及び12乃至17のいずれかに記載の印刷データ作成装置により作成された印刷データを印刷する印刷手段を備えたことを特徴とする印刷装置。
  20. 請求項1乃至17のいずれかに記載の印刷データ作成装置の各種処理手段としてコンピュータを機能させるための印刷データ作成プログラム。
  21. 請求項20に記載の印刷データ作成プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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