[go: up one dir, main page]

JP2009215906A - 廃熱回収装置 - Google Patents

廃熱回収装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009215906A
JP2009215906A JP2008057900A JP2008057900A JP2009215906A JP 2009215906 A JP2009215906 A JP 2009215906A JP 2008057900 A JP2008057900 A JP 2008057900A JP 2008057900 A JP2008057900 A JP 2008057900A JP 2009215906 A JP2009215906 A JP 2009215906A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
engine
water
passage
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008057900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5012588B2 (ja
Inventor
Norifumi Mizushima
教文 水嶋
Takashi Ogino
崇 荻野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2008057900A priority Critical patent/JP5012588B2/ja
Publication of JP2009215906A publication Critical patent/JP2009215906A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5012588B2 publication Critical patent/JP5012588B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

【課題】自動車でも容易に搭載し得る軽量でスペースをとらない廃熱回収装置を提供する。
【解決手段】エンジン(1)からの排気を、タービン(2)に導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器(3)に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン(2)と同軸のコンプレッサ(4)で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット(12)に供給するウォータポンプ(14)と、ウォータジャケット(12)から出た冷却水を冷却するラジエータ(13)とを少なくとも含む冷却装置を備え、タービン(2)を出た排気を冷却するための冷却媒体を熱交換器(3)に流すと共に、冷却水とは別にこの熱交換器(3)に流す冷却媒体をもラジエータ(13)により冷却する。
【選択図】図1

Description

本発明は廃熱回収装置、特にエンジンを熱源とし、熱源からの廃熱を駆動装置の動力として回収する廃熱回収装置に関する。
タービンと、コンプレッサと、その間に設置した排気冷却装置とを備え、排気熱を動力に変換する廃熱回収装置において、エンジン冷却水の廃熱を利用した吸収冷凍機を新たに設け、排気を冷却した冷媒の放熱をこの吸収冷凍機の蒸発器により行うものがある(特許文献1参照)。
特開2002−188438号公報
ところで、上記特許文献1の技術のように、タービンから出た排気を冷却するための冷却媒体の放熱に吸収冷凍機を利用するのでは、吸収冷凍機の構成が、精留器、凝縮器、吸収器、蒸発器を備えるなど複雑であるため大型化し、自動車に搭載するにしても大きなスペースが必要となってしまう。
そこで本発明は、自動車でも容易に搭載し得る軽量でスペースをとらない廃熱回収装置を提供することを目的とする。
本発明は、エンジン(1)からの排気を、タービン(2)に導いて大気圧より低い値である負圧にまで膨張させた後に熱交換器(3)に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン(2)と同軸のコンプレッサ(4)で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット(12)に供給するウォータポンプ(14)と、ウォータジャケット(12)から出た冷却水を冷却するラジエータ(13)とを少なくとも含む冷却装置を備え、前記タービン(2)を出た排気を冷却するための冷却媒体を前記熱交換器(3)に流すと共に、冷却水とは別にこの熱交換器(3)に流す冷却媒体をも前記ラジエータ(13)により冷却する。
また本発明は、エンジン(1)からの排気を、タービン(2)に導いて大気圧より低い値である負圧にまで膨張させた後に熱交換器(3)に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン(2)と同軸のコンプレッサ(4)で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット(12)に供給するウォータポンプ(14)と、ウォータジャケット(12)から出た冷却水を冷却するラジエータ(13)とを少なくとも含む冷却装置を備え、前記タービン(2)を出た排気を冷却するための冷却水を前記熱交換器(3)に流すと共に、この冷却水を前記ラジエータ(13)により冷却する。
また本発明は、エンジン(1)からの排気を、タービン(2)に導いて大気圧より低い値である負圧にまで膨張させた後に熱交換器(3)に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン(2)と同軸のコンプレッサ(4)で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット(12)に供給するウォータポンプ(14)と、ウォータジャケット(12)から出た冷却水を冷却するラジエータ(13)とを少なくとも含む冷却装置と、前記ウォータポンプ(14)出口と前記ラジエータ(13)入口とを接続する第1の通路(41)と、この第1の通路(41)から分岐して、冷却水が流れる前記熱交換器内の管路(3B)の一端と接続される第2の通路(42)と、前記管路(3B)の他端とウォータジャケット(12)のエンジン出口とを接続する第3の通路(43)と、前記第2の通路(42)の前記第1の通路(41)からの分岐部に設けられる三方弁(44)とを備え、エンジンの冷機始動時に前記ウォータポンプ(14)出口と前記第1、第2の通路(41、42)との連通が遮断されかつ前記第1の通路(41)と第2の通路(42)とが連通されるように、エンジンの暖機完了後には前記ウォータポンプ出口と前記第1の通路(41)との連通が遮断されかつ前記ウォータポンプ(14)出口と前記第2の通路(42)とが連通するように前記三方弁(44)を制御する。
本発明によれば、エンジンからの排気を、タービンに導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器に導いて冷却し、この冷却した排気をタービンと同軸のコンプレッサで負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケットに供給するウォータポンプと、ウォータジャケットから出た冷却水を冷却するラジエータとを少なくとも含む冷却装置を備え、前記タービンを出た排気を冷却するための冷却媒体を前記熱交換器に流すと共に、冷却水とは別にこの熱交換器に流す冷却媒体をも前記ラジエータにより冷却する。すなわち、熱交換器をラジエータと一体化しているので、装置全体で軽量化及び省スペース化が図れることから自動車への搭載性が向上する。
また本発明によれば、エンジンからの排気を、タービンに導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器に導いて冷却し、この冷却した排気をタービンと同軸のコンプレッサで負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケットに供給するウォータポンプと、ウォータジャケットから出た冷却水を冷却するラジエータとを少なくとも含む冷却装置を備え、前記タービンを出た排気を冷却するための冷却水を前記熱交換器に流すと共に、この冷却水を前記ラジエータにより冷却する。すなわち、冷却媒体(冷却水)を一系統化できるため、自動車への搭載性が向上する上にさらに装置を簡略にすることができる。また、低負荷走行時には、ラジエータ13の放熱能力を有効に利用することができるため、装置全体を軽量化及び省スペース化できる。
また本発明によれば、エンジンからの排気を、タービンに導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器に導いて冷却し、この冷却した排気をタービンと同軸のコンプレッサで負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケットに供給するウォータポンプと、ウォータジャケットから出た冷却水を冷却するラジエータとを少なくとも含む冷却装置と、前記ウォータポンプ出口と前記ラジエータ入口とを接続する第1の通路と、この第1の通路から分岐して、冷却水が流れる前記熱交換器内の管路の一端と接続される第2の通路と、前記管路の他端とウォータジャケットのエンジン出口とを接続する第3の通路と、前記第2の通路の前記第1の通路からの分岐部に設けられる三方弁とを備え、エンジンの冷機始動時に前記ウォータポンプ出口と前記第1、第2の通路との連通が遮断されかつ前記第1の通路と第2の通路とが連通されるように、エンジンの暖機完了後には前記ウォータポンプ出口と前記第1の通路との連通が遮断されかつ前記ウォータポンプ出口と前記第2の通路とが連通するように前記三方弁を制御するので、エンジンの冷機時に熱交換器内で排気熱により暖められたエンジン冷却水をウォータジャケットに循環させることが可能となり、自動車への搭載性が向上する上にさらにエンジンの暖機完了を早めることができる。なお、エンジンの暖機完了後には三方弁を切換えることで、熱交換器3内で加熱された冷却水はラジエータ13に戻って放熱するため、エンジン暖機完了後のエンジン冷却性能を悪化させることなく廃熱回収できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1実施形態の廃熱回収装置の概略構成を示している。エンジン1の排気管11には、エンジン1からの排気を負圧まで膨張させるためのタービン2と、タービン2から出た排気を負圧下で冷却するための熱交換器3と、タービン1と同軸上にあって熱交換器3により冷却された排気を負圧から常圧(大気圧)まで圧縮するためのコンプレッサ4とを備え、タービン1、コンプレッサ4と同軸上に発電機8を設けている。排気エネルギーによりタービン2を駆動することで発電機8が働き、これにより排気エネルギーが電気エネルギーとして回収される。これは、いわゆる逆ブレイトンサイクルにより駆動力を得ることで廃熱回収を行うもので、図4が本発明の廃熱回収装置の基本構成となる。ここで、上記の「負圧」とは大気圧より低い圧力のことである。
エンジン1には、シリンダブロック及びシリンダヘッドを被覆するように形成されるウォータジャケット12、ラジエータ13、ウォータポンプ14、サーモスタット15、バイパス通路16からなる冷却装置が設けられている。
この場合に、第1実施形態では、タービン2からの排気を冷却するための熱交換器3と、エンジン冷却水を冷却するためのラジエータ13とを一体化している。すなわち、熱交換器3は、高温の排気と低温の冷却媒体との間で熱交換を行わせる直接式熱交換器であり、高温の状態で入ってきて熱を放出する排気が流れる管路3Aと、低温の状態で入ってきて熱を受けとる冷却媒体が流れる管路3Bとからなっている。一方、ラジエータ13内には、ウォータジャケット12のエンジン出口12Aから出た高温の冷却水を外気で冷却するためのチューブ13Aが設けられるが、このチューブ13Aと並列に第2のチューブ13Bがラジエータ13内に設けられ、この第2のチューブ13Bと上記熱交換器3内の管路3Bとが2つの通路21、22によって直列に接続され、一つの循環路23を形成している。言い替えると、熱交換器3内の管路3B、通路21、ラジエータ13内の第2のチューブ13B、通路22の4つから冷却媒体の循環路23が構成されている。
そして、この循環路23には循環路23内の冷却媒体を循環させるためのポンプ24が設けられている。このポンプ24の作動、非作動はエンジンコントローラ(図示しない)によりコントロールする。
第1実施形態は、エンジン冷却水の循環路とは別に、熱交換器3に流す冷却媒体を循環させる循環路23を設けているので、循環路23を循環させるに用いる冷却媒体はエンジン冷却水に限られない。もちろん、エンジン冷却水を用いてもかまわない。
このように構成されると、エンジンの運転中にエンジンコントローラによりポンプ24を駆動することで、循環路23を冷却媒体が流れる。熱交換器3内の管路3Aを流れる高温の排気は熱交換器3のもう一つの管路3Bを流れる冷却媒体との間で熱交換を行って、温度低下しコンプレッサ4へと送られる。一方、熱交換器3内の管路3Bを流れる冷却媒体は管路3Aを流れる高温の排気との熱交換で昇温して熱交換器3の外に出る。この昇温した冷却媒体は通路22からラジエータ13内の第2チューブ13Bに導かれ、外気によって冷却される。冷却された冷却媒体はラジエータ13の外に出て、通路21を通って熱交換器3の管路3Bに戻され、再び管路3Aを通る排気から熱をもらって上昇する。このようにして、熱交換器3内の管路3Aを流れる排気が循環路23を流れる冷却媒体によって冷却されることとなる。
第1実施形態(請求項1に記載の発明)によれば、エンジン1からの排気を、タービン2に導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器3に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン2と同軸のコンプレッサ4で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット12に供給するウォータポンプ14と、ウォータジャケット12から出た冷却水を冷却するラジエータ13とを少なくとも含む冷却装置を備え、タービン2を出た排気を冷却するための冷却媒体を熱交換器3に流すと共に、冷却水とは別にこの熱交換器3に流す冷却媒体をもラジエータ13により冷却している。すなわち、熱交換器3をラジエータ13と一体化しているので、装置全体で軽量化及び省スペース化が図れることから自動車への搭載性が向上する。
図2は第2実施形態の廃熱回収装置の概略構成を示し、図1と同一部分には同一の符号を付している。
第2実施形態は、熱交換器3においてタービン2からの排気を冷却するための冷却媒体にエンジン冷却装置に用いているエンジン冷却水をそのまま流用するものである。すなわち、エンジン冷却水は、ラジエータ13の出口13Cから出た後にウォータポンプ14を通り、エンジン本体内のウォータジャケット12に向かうのであるが、ウォータポンプ14の下流で分岐して熱交換器3内の管路3Bの一端3C(右端)と接続される分岐通路31と、管路3Bの他端3D(左端)と接続され、ラジエータ13の入口13Dに合流する戻し通路32とが設けられている。
このように構成されると、ラジエータ出口13Cから出た冷たい冷却水は、エンジン本体内のウォータジャケット12に流れ込む。シリンダブロック及びシリンダヘッドとの熱交換で暖められるウォータジャケット12内の冷却水は、エンジン出口12Aからエンジン本体の外に出てラジエータ13の入口13Dよりラジエータ13内のチューブ13Aを流れここで放熱する。また、ラジエータ出口13Cから出た冷たい冷却水はウォータポンプ14出口より分岐通路31を経て熱交換器3内の管路3Bを流れる。熱交換器3内の管路3Aを流れる排気により暖められた管路3B内の冷却水も、戻し通路32を介してラジエータ13の入口13Dよりラジエータ13内のチューブ13Aを流れここで放熱する。すなわち、ラジエータ13内のチューブ13A、分岐通路31、熱交換器3内の管路3B、戻し通路32の4つからエンジン冷却水の循環路が形成されている。
第2実施形態(請求項3に記載の発明)によれば、エンジン1からの排気を、タービン2に導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器3に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン2と同軸のコンプレッサ4で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット12に供給するウォータポンプ14と、ウォータジャケット12から出た冷却水を冷却するラジエータ13とを少なくとも含む冷却装置を備え、タービン2を出た排気を冷却するための冷却水を熱交換器3に流すと共に、この冷却水をラジエータ13により冷却している。すなわち、冷却媒体(冷却水)を一系統化できるため、自動車への搭載性が向上する上にさらに装置を簡略にすることができる。
また、低負荷走行時には、ラジエータ13の放熱能力を有効に利用することができるため、装置全体を軽量化及び省スペース化できる。
図3は第3実施形態の廃熱回収装置の概略構成を示し、図1と同一部分には同一の符号を付している。
第3実施形態は、熱交換器3においてタービン2からの排気を冷却するための冷却媒体にエンジン冷却水を用いる点は第2実施形態と同じであるが、さらにエンジンの冷機時にエンジン1の暖機を補助し、エンジン1の暖機完了を促進させるようにしたものである。すなわち、ウォータポンプ14出口から分岐してラジエータ13の入口に合流する第1の通路41と、この第1の通路41のうち、ウォータポンプ14出口に近い位置から分岐して熱交換器3内の管路3Bの一端3C(右端)と接続される第2の通路42と、管路3Bの他端3D(左端)と接続され、ウォータジャケット12のエンジン出口12Aに近い位置12B(あるいはウォータジャケット12のエンジン出口12A)に合流する第3の通路43とが設けられ、第2の通路42の第1の通路41からの分岐部に三方弁44が介装されている。
三方弁44は、エンジンの冷機時にウォータポンプ14出口と2つの通路41、42の連通を遮断しかつ第2の通路42と第1の通路41とを連通し、エンジンの暖機完了後には、ウォータポンプ14出口と第1の通路41との連通を遮断しかつウォータポンプ14出口と第2の通路42とを連通するものである。この三方弁44の切換はエンジンコントローラ(図示しない)により行う。
このように構成されると、エンジン冷機時に、三方弁44はウォータポンプ14出口と2つの通路41、42との連通を遮断しかつ第2の通路42と第1の通路41とを連通する。また、エンジン冷機時にサーモスタット15は閉じている。このとき、エンジン冷却水は、ウォータジャケット12で暖められて、シリンダブロック後端部(左端部)にあるエンジン出口12Aから出たあと、バイパス通路16を通ってウォータポンプ14入口へと戻され、再びウォータジャケット12で暖められる、というサイクルを繰り返すことで、昇温していき、エンジン本体も昇温してゆく。また、冷却水の一部はウォータジャケット12のエンジン出口12Aに近い位置12Bから出て第3の通路43を経由して熱交換器5内の管路3Bを流れ、ここで排気からの熱を受けとって昇温する。この熱交換器3により暖められ出てきた冷却水は、第2の通路42、三方弁44から第1の通路41、ラジエータ13内のチューブ13Aを経てウォータポンプ14入口へと戻され、再びウォータジャケット12のエンジン出口12Aに近い位置12Bから出て第3の通路43を経由して熱交換器5内の管路3Bを流れ、ここで排気からの熱を受けとって昇温する、というサイクルを繰り返す。このように、エンジン冷却水は、シリンダブロック、シリンダヘッドとの熱交換により昇温するだけでなく、熱交換器3においてタービン2からの高温の排気によっても昇温するので、その分だけエンジン1の暖機完了を早めることができる。
エンジン1の暖機が完了すると、三方弁44はウォータポンプ14出口と第1の通路41との連通を遮断しかつウォータポンプ14出口と第2の通路42とを連通する。このときの冷却水の流れ方は、第2実施形態と同様である。すなわち、ウォータポンプ14からの冷たい冷却水が三方弁44、第2の通路42を介して熱交換器3内の管路3Bを流れ、ここでタービン2からの排気より熱を奪って、ウォータジャケット12のエンジン出口12Aに近い位置12Bからウォータジャケット12に戻る。ここからは、エンジン本体内よりウォータジャケット12のエンジン出口12Aに出てくる高温の冷却水と共に、ラジエータ13に流れて冷却されたあと、ウォータポンプ14入口に戻される。
第3実施形態(請求項5に記載の発明)によれば、エンジン1からの排気を、タービン2に導いて負圧にまで膨張させた後に熱交換器3に導いて冷却し、この冷却した排気をタービン2と同軸のコンプレッサ4で負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケット12に供給するウォータポンプ14と、ウォータジャケット12から出た冷却水を冷却するラジエータ13とを少なくとも含む冷却装置と、ウォータポンプ14出口とラジエータ13入口とを接続する第1の通路41と、この第1の通路41から分岐して、冷却水が流れる熱交換器内の管路3Bの一端3Cと接続される第2の通路42と、管路3Bの他端3Dとウォータジャケット12のエンジン出口12Aに近い位置12Bとを接続する第3の通路43と、第2の通路42の第1の通路41からの分岐部に設けられる三方弁44とを備え、エンジンの冷機始動時にウォータポンプ14出口と第1、第2の通路41、42との連通が遮断されかつ第1の通路41と第2の通路42とが連通されるように、エンジンの暖機完了後にはウォータポンプ14出口と第1の通路41との連通が遮断されかつウォータポンプ14出口と第2の通路42とが連通するように三方弁44を制御するので、エンジンの冷機時に熱交換器3内で排気熱により暖められたエンジン冷却水をウォータジャケット12に循環させることが可能となり、自動車への搭載性が向上する上にさらにエンジンの暖機完了を早めることができる。なお、エンジンの暖機完了後には三方弁44を切換えることで、熱交換器3内で加熱された冷却水はラジエータ13に戻って放熱するため、エンジン暖機完了後のエンジン冷却性能を悪化させることなく廃熱回収できる。
第3実施形態では、ウォータジャケット12のエンジン出口12Aに近い位置12Bと熱交換器3内の管路3Bの左端3Dとを接続している場合で説明したが、これに限られるものでない。例えば、ウォータジャケット12のエンジン出口12Aからの高温の冷却水を暖房用のヒータ(熱交換器)に導き、ここで放熱して温度低下した冷却水をウォータポンプ14の上流に戻すものがある。こうしたものでは、ヒータ出口と熱交換器3内の管路3Bの左端3Dとを接続すればよい。
本発明の第1実施形態の廃熱回収装置の概略構成図。 第2実施形態の廃熱回収装置の概略構成図。 第3実施形態の廃熱回収装置の概略構成図。 本発明の廃熱回収装置の基本構成図。
符号の説明
1 エンジン本体
2 タービン
3 熱交換器
3A 管路
3B 管路
4 コンプレッサ
8 発電機
11 排気管
12 ウォータジャケット
13 ラジエータ
13B 第2のチューブ
14 ウォータポンプ
23 循環路
31、32 通路
41 第1の通路
42 第2の通路
43 第3の通路
44 三方弁

Claims (5)

  1. エンジンからの排気を、タービンに導いて大気圧より低い値である負圧にまで膨張させた後に熱交換器に導いて冷却し、この冷却した排気をタービンと同軸のコンプレッサで負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、
    冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケットに供給するウォータポンプと、ウォータジャケットから出た冷却水を冷却するラジエータとを少なくとも含む冷却装置を備え、
    前記タービンを出た排気を冷却するための冷却媒体を前記熱交換器に流すと共に、冷却水とは別にこの熱交換器に流す冷却媒体をも前記ラジエータにより冷却することを特徴とする廃熱回収装置。
  2. 前記冷却媒体をラジエータにより冷却する装置は、
    外気との熱交換を行う冷却媒体が流れるラジエータ内のチューブ、冷却媒体が流れる熱交換器内の管路及びこれらチューブと管路を接続する通路で形成される循環路と、
    この循環路に設けられるポンプと
    からなることを特徴とする請求項1に記載の廃熱回収装置。
  3. エンジンからの排気を、タービンに導いて大気圧より低い値である負圧にまで膨張させた後に熱交換器に導いて冷却し、この冷却した排気をタービンと同軸のコンプレッサで負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、
    冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケットに供給するウォータポンプと、ウォータジャケットから出た冷却水を冷却するラジエータとを少なくとも含む冷却装置を備え、
    前記タービンを出た排気を冷却するための冷却水を前記熱交換器に流すと共に、この冷却水を前記ラジエータにより冷却することを特徴とする廃熱回収装置。
  4. 前記ウォータポンプ出口から分岐して、冷却水が流れる熱交換器内の管路の一端と接続される通路と、前記管路の他端と前記ラジエータ入口とを接続する通路とで循環路を形成することを特徴とする請求項3に記載の廃熱回収装置。
  5. エンジンからの排気を、タービンに導いて大気圧より低い値である負圧にまで膨張させた後に熱交換器に導いて冷却し、この冷却した排気をタービンと同軸のコンプレッサで負圧から大気圧まで圧縮して排出することで動力として取り出す廃熱回収装置において、
    冷却水を吐出してエンジンのウォータジャケットに供給するウォータポンプと、ウォータジャケットから出た冷却水を冷却するラジエータとを少なくとも含む冷却装置と、
    前記ウォータポンプ出口と前記ラジエータ入口とを接続する第1の通路と、
    この第1の通路から分岐して、冷却水が流れる前記熱交換器内の管路の一端と接続される第2の通路と、
    前記管路の他端とウォータジャケットのエンジン出口とを接続する第3の通路と、
    前記第2の通路の前記第1の通路からの分岐部に設けられる三方弁と
    を備え、
    エンジンの冷機始動時に前記ウォータポンプ出口と前記第1、第2の通路との連通が遮断されかつ前記第1の通路と第2の通路とが連通されるように、エンジンの暖機完了後には前記ウォータポンプ出口と前記第1の通路との連通が遮断されかつ前記ウォータポンプ出口と前記第2の通路とが連通するように前記三方弁を制御することを特徴とする廃熱回収装置。
JP2008057900A 2008-03-07 2008-03-07 廃熱回収装置 Expired - Fee Related JP5012588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057900A JP5012588B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 廃熱回収装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008057900A JP5012588B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 廃熱回収装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009215906A true JP2009215906A (ja) 2009-09-24
JP5012588B2 JP5012588B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=41188019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008057900A Expired - Fee Related JP5012588B2 (ja) 2008-03-07 2008-03-07 廃熱回収装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5012588B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015215518A1 (de) * 2015-08-14 2017-02-16 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft System zur Energierückgewinnung aus dem Abgas einer Brennkraftmaschine
WO2017098251A1 (en) * 2015-12-11 2017-06-15 Hieta Technologies Limited Inverted brayton cycle heat engine
CN107810402A (zh) * 2015-04-30 2018-03-16 建国大学校产学协力团 用于空气污染测量分析的预处理装置及方法
DE102016120764A1 (de) * 2016-10-31 2018-05-03 Terex Mhps Gmbh System mit einem sekundären Stromerzeugungsaggregat zur Nachverstromung von Abgaswärme eines primären Stromerzeugungsaggregats

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6212730U (ja) * 1985-07-09 1987-01-26
JP2002188438A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Osaka Gas Co Ltd 動力回収システム
JP2008500490A (ja) * 2004-05-28 2008-01-10 スカニア シーブイ アクチボラグ(パブル) 過給気内燃機関の排気再循環装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6212730U (ja) * 1985-07-09 1987-01-26
JP2002188438A (ja) * 2000-12-21 2002-07-05 Osaka Gas Co Ltd 動力回収システム
JP2008500490A (ja) * 2004-05-28 2008-01-10 スカニア シーブイ アクチボラグ(パブル) 過給気内燃機関の排気再循環装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107810402A (zh) * 2015-04-30 2018-03-16 建国大学校产学协力团 用于空气污染测量分析的预处理装置及方法
DE102015215518A1 (de) * 2015-08-14 2017-02-16 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft System zur Energierückgewinnung aus dem Abgas einer Brennkraftmaschine
WO2017098251A1 (en) * 2015-12-11 2017-06-15 Hieta Technologies Limited Inverted brayton cycle heat engine
US10934894B2 (en) 2015-12-11 2021-03-02 Hieta Technologies Limited Inverted brayton cycle heat engine
DE102016120764A1 (de) * 2016-10-31 2018-05-03 Terex Mhps Gmbh System mit einem sekundären Stromerzeugungsaggregat zur Nachverstromung von Abgaswärme eines primären Stromerzeugungsaggregats
WO2018077963A1 (de) 2016-10-31 2018-05-03 Konecranes Global Corporation System mit einem sekundären stromerzeugungsaggregat zur nachverstromung von abgaswärme eines primären stromerzeugungsaggregats
US11027950B2 (en) 2016-10-31 2021-06-08 Konecranes Global Corporation System having a secondary current generating assembly for the secondary conversion into electricity of exhaust gas heat from a primary current generating assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP5012588B2 (ja) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197005B2 (ja) 排気熱回収装置
JP5018592B2 (ja) 廃熱回収装置
RU2753503C1 (ru) Система управления температурой в транспортном средстве
CN108431376B (zh) 热力循环和热源的功能协同效应
US20110083920A1 (en) Vehicle with rankine cycle system and refrigerating cycle system
KR102280621B1 (ko) 차량용 배터리의 열관리 시스템
JP2008038916A (ja) ランキンサイクル
JP2007223418A (ja) 車両用熱利用装置
JP2005042618A (ja) ランキンサイクル
WO2017159138A1 (ja) コージェネレーション装置
WO2012132825A1 (ja) 定置用内燃機関の吸気冷却装置
JP2013238131A (ja) 廃熱利用装置
JP2014231738A (ja) 廃熱回生システム
JP5012588B2 (ja) 廃熱回収装置
US10208989B2 (en) Absorption refrigeration machine
JP4140543B2 (ja) 廃熱利用装置
JP6197459B2 (ja) エンジン冷却システム
JP6186866B2 (ja) エンジンの冷却システム
JP6997714B2 (ja) 発電システム
US10273832B2 (en) Supercritical carbon dioxide power generation system utilizing plural heat sources
WO2014103977A1 (ja) 内燃機関の廃熱利用装置
JP2011052662A (ja) 車両の廃熱回収装置
JP2011231703A (ja) エンジン排熱回生システム
KR20190037919A (ko) 발전 및 히트펌프의 연계 시스템
EP2126483A1 (en) Providing engine heat to an absorption chiller

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5012588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees