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JP2009209914A - キャニスタ - Google Patents

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JP2009209914A
JP2009209914A JP2008173615A JP2008173615A JP2009209914A JP 2009209914 A JP2009209914 A JP 2009209914A JP 2008173615 A JP2008173615 A JP 2008173615A JP 2008173615 A JP2008173615 A JP 2008173615A JP 2009209914 A JP2009209914 A JP 2009209914A
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canister
fuel
tank
fuel tank
port
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JP2008173615A
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Daisuke Ito
大介 伊藤
Satomi Wada
里美 和田
Hiromichi Murakami
広道 村上
Takeshi Enomoto
剛 榎本
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
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    • F02M25/08Engine-pertinent apparatus for adding non-fuel substances or small quantities of secondary fuel to combustion-air, main fuel or fuel-air mixture adding fuel vapours drawn from engine fuel reservoir
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Abstract

【課題】車両に対する搭載性を向上することのできるキャニスタを提供する。
【解決手段】キャニスタ27は、車両の燃料タンク10内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着材をキャニスタケース28内に備える。キャニスタケース28が、燃料タンク10の下面側に形成された開口孔23を介して燃料タンク10内に配置される。燃料タンク10が2つのタンク部15を有する鞍型タンクである。一方のタンク部15内に燃料をエンジンへ供給するポンプモジュール25が配置される。他方のタンク部15内にキャニスタケース28が配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、主として自動二輪車、全地形対応車(ATV)、自動車等の内燃機関を備えた車両に搭載されるキャニスタに関する。
従来、キャニスタは、車両に対し燃料タンクと分離した状態で搭載されているのが一般的であった(特許文献1参照)。
特開2001−342921号公報
従来のキャニスタによると、専用の搭載スペースが必要となるため、車両に対する搭載性が悪いという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、車両に対する搭載性を向上することのできるキャニスタを提供することにある。
前記課題は、特許請求の範囲の欄に記載された構成を要旨とするキャニスタにより解決することができる。
すなわち、特許請求の範囲の請求項1に記載されたキャニスタによると、キャニスタケースが、燃料タンクの下面側に形成された開口孔を介して該燃料タンク内に配置されている。このため、燃料タンク内のスペースを利用してキャニスタを搭載することができる。したがって、車両に対するキャニスタの搭載性を向上することができる。
また、特許請求の範囲の請求項2に記載されたキャニスタによると、燃料タンクが2つのタンク部を有し、その一方のタンク部内に燃料をエンジンへ供給するポンプモジュールが配置されている鞍型タンクであり、燃料タンクの他方のタンク部内にキャニスタケースが配置されている。このため、燃料タンクの両タンク部内にポンプモジュールとキャニスタとを分けて搭載することができる。
また、特許請求の範囲の請求項3に記載されたキャニスタによると、キャニスタケースに、燃料タンクの開口孔の孔縁部に取付けられる取付フランジが設けられている。このため、燃料タンクの開口孔の孔縁部に取付フランジを取付けることにより、燃料タンクにキャニスタケースを容易に搭載することができる。
また、特許請求の範囲の請求項4に記載されたキャニスタによると、キャニスタケースの下面側に、燃料タンクからの蒸発燃料が流入するタンクポートと、該キャニスタケース内の蒸発燃料をパージするパージポートとが設けられ、キャニスタケース内の底面上に、タンクポート側の室内部分とパージポート側の室内部分とに区画する仕切壁が設けられている。このため、キャニスタケースの下部内に溜まりかつタンクポートとパージポートとの間で短絡する蒸発燃料の流れを仕切壁により遮ることができる。これにより、吸着材の利用効率を向上し、吸着材による蒸発燃料の吸着量を増やすことができる。
また、特許請求の範囲の請求項5に記載されたキャニスタによると、タンクポート及びパージポートが、燃料タンクに設けられた遮蔽部により覆われている。このため、燃料タンクの遮蔽部によりタンクポート及びパージポートを、外部衝撃から保護したり、外観上から隠蔽したりすることができる。
また、特許請求の範囲の請求項6に記載されたキャニスタによると、キャニスタケースに、燃料タンク内の燃料の残量を検出するセンサ(「燃料残量検出センサ」という)が設けられている。このため、キャニスタケースを利用して燃料残量検出センサを搭載することができる。なお、燃料残量検出センサとしては、抵抗式、静電容量式、超音波式、放射線式、重量式等のセンサを用いることができる。
また、特許請求の範囲の請求項7に記載されたキャニスタによると、センサが、フロートとアームを持つ抵抗式のセンダゲージである。このため、キャニスタケースを利用してセンダゲージを搭載することができる。なお、センダゲージは、抵抗式の燃料残量検出センサに相当する。
また、特許請求の範囲の請求項8に記載されたキャニスタによると、燃料タンク内の燃料に晒されるキャニスタケースの外殻部材が一部材で構成されている。このため、燃料タンク内の燃料に晒されるキャニスタケースの外殻部材が複数部材の溶着、接着等の接合手段による接合によって構成される場合と異なり、その接合部に発生しやすい孔、隙間、亀裂等からの燃料洩れを回避することができる。
また、特許請求の範囲の請求項9に記載されたキャニスタによると、キャニスタケースの下面側に、該キャニスタケース内で液化した蒸発燃料を貯留する燃料貯留室が設けられ、燃料貯留室に、該燃料貯留室の底面より上方において燃料タンクからの蒸発燃料が流入するタンクポートが設けられている。このため、キャニスタケース内で液化した蒸発燃料が、燃料貯留室に貯留されることにより、タンクポートへの逆流を防止あるいは低減することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
[実施例1]
本発明の実施例1を説明する。本実施例に係るキャニスタは、例えば、自動二輪車の燃料タンク内に配置されるものであるから、燃料タンク、キャニスタ、燃料タンクに対するキャニスタの取付構造の順で説明する。なお、図1は燃料タンクを示す断面図である。
燃料タンクを説明する。図1に示すように、燃料タンク10は、自動二輪車の車両前後方向(図1において紙面表裏方向)に延びる車体フレーム11を跨ぐように形成された金属製の鞍型タンクである。燃料タンク10は、ドーム状の外板12と、その外板12の下面開口部を閉鎖する底板13とを有している。底板13の中央部に、断面逆U字状をなしかつ車両前後方向に延びる凹状部14が形成されている。凹状部14内に、車体フレーム11が配置される。また、底板13の凹状部14により、燃料タンク10内が上部で相互に連通する左右の両タンク部15に区画されている。なお、図示されないが、外板12の頂部には給油口が形成されており、その給油口にタンクキャップが着脱可能に設けられている。
前記底板13の左右の両端部には、下方へ延びる垂下片18が折り曲げによって形成されている。両垂下片18の下縁部に、前記外板12の左右の両下縁部が溶接等により接続されている。両垂下片18及びその垂下片18の外側方を取り囲む外板12の両下端部12aにより、両垂下片18の内側の室内部分19を覆う左右の両遮蔽部20が左右対称状に形成されている。また、底板13の凹状部14と両垂下片18との間の水平状部22には、それぞれ開口孔が形成されているものとする。
前記燃料タンク10の一方(例えば、図1において左側)のタンク部15内には、燃料ポンプ、フィルタ、プレッシャレギュレータ等がモジュール化されたポンプモジュール25が、底板13の水平状部22の開口孔を介して配置されている。ポンプモジュール25の下端側の外周部は、開口孔の孔縁部にねじ等の固定手段(図示しない)を介して取付けられ、その開口孔がシール状態で閉鎖されている。
前記燃料タンク10の他方(例えば、図1において右側)のタンク部15内には、キャニスタ27(後述する)が、底板13の右側の開口孔を介して配置されている。なお、燃料タンク10に対するキャニスタ27の取付構造については後で説明する。
次に、キャニスタ27を説明する。なお、図5はキャニスタを示す正面図、図6は同じく左側面図、図7は同じく右側面図、図8は同じく背面図、図9は同じく平面図、図10は同じく下面図、図11は同じく内部構造を示す断面図である。また、キャニスタ27については、説明の都合上、図5において紙面表裏方向を前後方向とし、図5において左右方向を左右方向とし、図5において上下方向を上下方向として説明を行う。
図11に示すように、キャニスタ27は、燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着材29を収容する樹脂製のキャニスタケース28を備えている。キャニスタケース28は、上面を開放する有底筒状のケース本体31と、ケース本体31の上面開口部を閉鎖するカバープレート32とにより構成されている。また、ケース本体31は、下面を開放する有天筒状とし、下面開口部を閉鎖するカバープレートを有する構成であってもよい。キャニスタ27は、左右方向を長くする長円柱状に形成されている。また、ケース本体31の下端部には、径方向外方へ張り出すフランジ状の取付フランジ33が形成されている。
前記ケース本体31の底壁部上には、前記ケース本体31内を右側の第1室34及び左側の第2室35に区画する隔壁36が形成されている。第1室34の底壁部上には、その室内の下部を左右に区画する仕切壁37が形成されている。なお、ケース本体31の底壁部上は、本明細書でいう「キャニスタケース内の底面上」に相当する。
前記ケース本体31の底壁部の下面側には、右左方向に並ぶタンクポート38、パージポート39、大気ポート40が突出されている。タンクポート38は、第1室34の仕切壁37で仕切られた右側の室内部分と室外部分とを連通している。また、パージポート39は、第1室34の仕切壁37で仕切られた左側の室内部分と室外部分とを連通している。また、大気ポート40は、第2室35内と室外部分とを連通している。
前記ケース本体31の両室34,35内に吸着材29がそれぞれ充填されている。吸着材29には、例えば粒状の活性炭が用いられる。なお、第1室34(詳しくは、室内の下部において仕切壁37で仕切られた各室内部分)及び第2室35におけるケース本体31の底壁部と吸着材29との間には、通気性を有するフィルタ42が介在されている。また、第2室35内には、該室内を上下に仕切る通気性を有するバッファプレート43が水平状態で上下動可能に嵌合されている。
前記両室34,35の上面開口部には、通気性を有する押圧プレート44がそれぞれ水平状態で上下動可能に嵌合されている。それぞれの押圧プレート44とカバープレート32との間には、各押圧プレート44を弾性的に押さえるスプリング45が介在されている。しかして、両室34,35は、前記カバープレート32と前記隔壁36との間の隙間を通じて相互に連通されている。なお、両室34,35における押圧プレート44と吸着材29との間には、通気性を有するフィルタ46が介在されている。
図5及び図6に示すように、前記ケース本体31の前面の上部には、燃料の残量を検出するセンダゲージ48が設けられている。センダゲージ48は、燃料タンク10内の燃料の残量すなわち液面を電気抵抗値から検出する液面計として機能するもので、その主体をなすゲージ本体48aと、そのゲージ本体48aに対して回動可能に設けられた揺動アーム48bと、揺動アーム48bの自由端部に取付けられかつ燃料タンク10内の液面に浮遊可能なフロート48cとを備えている(図9参照)。このセンダゲージ48は、フロート48cで燃料液面を検出し、フロート48cに連動した接点が抵抗体上をスライドして抵抗値の変化を検出し、その抵抗値の変化を燃料残量に換算して、燃料残量を検出する抵抗式の燃料残量検出センサである。
前記取付フランジ33の前部には、前記ゲージ本体48aの下方近くに位置しかつ該ゲージ本体48aの内蔵の検出素子に電気的につながる電気コネクタ50が形成されている(図5〜図10参照)。
また、図9に示すように、取付フランジ33の上面外周部には、環状をなすリング状溝52が形成されている。リング状溝52には、弾性を有するシールリング53(図3参照)が装着される。
次に、燃料タンク10に対するキャニスタ27の取付構造を説明する。なお、図2は燃料タンクに対するキャニスタの取付構造を示す断面図、図3は図2のIII−III線矢視断面図、図4は燃料タンクに対するキャニスタの取付構造を示す下面図である。
図3に示すように、前記燃料タンク10の右側のタンク部15における底板13の開口孔(符号、23を付す)は、前記キャニスタケース28のケース本体31をその下方から挿入可能とするため、ケース本体31の平面形状に応じて、車両前後方向(図3において紙面表裏方向)を長くする長円形状に形成されている。なお、キャニスタ27は、その左右方向を車両前後方向とするとともに前後方向を車両左右方向としてタンク部15内に配置される。また、以降の説明は、車両の各方向を基準として説明する。
前記底板13の水平状部22には、袋ナット55がねじ穴を下方に向けた状態で溶接等により固着されている。袋ナット55は、開口孔23を間にして左右2列でかつ各列3個ずつの計6個設けられている(図2及び図3参照)。また、袋ナット55すなわちねじ穴の数は、内容物を支えられるだけの個数に変動可能である。また、袋ナット55には、六角孔付きボルト57がねじ付けられる(図2〜図4参照)。
図3に示すように、前記燃料タンク10に対する前記キャニスタ27の取付けには、例えば金属製のブラケット60が用いられる。ブラケット60は、長円形のリング板状をなしている(図4参照)。ブラケット60の内周板部60aは、前記キャニスタケース28の取付フランジ33の下面外周部に対応する環状に形成されている。また、ブラケット60の外周板部60bは、前記タンク部15の水平状部22の開口孔23の孔縁部で前記袋ナット55に対応する環状に形成されている。内周板部60aと外周板部60bとは、対応する各部に対して面接触状をなすように段違い状に形成されている。また、外周板部60bには、前記袋ナット55にそれぞれ整合する計6個のボルト挿通孔61が形成されている。
燃料タンク10にキャニスタ27を取付ける手順を説明する(図3参照)。まず、燃料タンク10のタンク部15の底板13の開口孔23に、キャニスタケース28のケース本体31をその下方から挿入し、取付フランジ33を開口孔23の孔縁部の下面に当接させる。このとき、取付フランジ33のリング状溝52には、予めシールリング53が装着されているものとする。
この状態で、ブラケット60の内周板部60aを取付フランジ33の下面に面接触状に当接させるとともに、その外周板部60bを開口孔23の孔縁部の下面に面接触状に当接させる。また、ブラケット60の各ボルト挿通孔61をタンク部15の各袋ナット55に整合させる。続いて、ボルト57(詳しくは、ねじ軸部)を各ボルト挿通孔61を通して各袋ナット55にそれぞれ締着する(図2及び図4参照)。
これにより、ブラケット60の外周板部60bが底板13の水平状部22に固定されるとともに、キャニスタケース28の取付フランジ33が底板13の水平状部22とブラケット60の内周板部60aとの間に挟持される(図3参照)。また、シールリング53が取付フランジ33と底板13の水平状部22との間に弾性的に挟持されるため、両者間(取付フランジ33と水平状部22との間)のシールがなされる。また、キャニスタケース28の各ポート38,39,40は、燃料タンク10の右側の垂下片18の内側の室内部分19に配置されることにより、該燃料タンク10の右側の遮蔽部20により覆われることになる。このようにして、燃料タンク10に対するキャニスタ27の取付けが完了する。
また、前記キャニスタ27が自動二輪車に搭載された際に、パージポート39は、図示しない配管部材を介してエンジンの吸気管に連通される。また、大気ポート40は、図示しない配管部材を介して大気に開放される。また、タンクポート38は、図12に示すように、燃料タンク10の外側に沿って配管される配管部材63を介して燃料タンク10の気相部に連通される。なお、図13に示すように、配管部材63のうち、タンクポート38に接続される部分63aを除いた残りの部分63bを、燃料タンク10内に配管するとよい。また、図14に示すように、タンクポート38をキャニスタケース28のケース本体31の側壁部又はカバープレート32に設けることにより、配管部材63を燃料タンク10内に配管することもできる。この場合、燃料タンク10の気層部とタンクポート38との距離が短縮されるため、配管部材63の配管性、組付性を向上することができる。
上記のように、自動二輪車に搭載されたキャニスタ27において、エンジンの停止時や燃料の給油時等には、燃料タンク10内で発生した蒸発燃料が、タンクポート38を通じて第1室34内に流入する。蒸発燃料は、第1室34から第2室35内に流通することにより、両室34,35内の吸着材29に吸着される。そして、蒸発燃料の燃料分がほとんどない状態となった空気は、大気ポート40を通じて大気に放出される。また、エンジンの運転時には、吸気管に発生する負圧がパージポート39を通じて第1室34内に作用する。この負圧により、両室34,35の吸着材29から離脱された蒸発燃料がパージポート39を通じてエンジンにパージされる。このとき、大気(外気)が、大気ポート40を通じて第2室35内及び第1室34内に流入される。
上記したキャニスタ27によると、キャニスタケース28が、燃料タンク10(詳しくは、右側のタンク部15)の下面側に形成された開口孔23を介して該燃料タンク10内に配置されている(図3参照)。このため、燃料タンク10内のスペースを利用してキャニスタ27を搭載することができる。したがって、車両に対するキャニスタ27の搭載性を向上することができる。
また、燃料タンク10内に配置されたキャニスタ27によると、車両振動から保護されるため、耐振動性を向上することができる。また、燃料タンク10内に配置されたキャニスタ27によると、燃料タンク10と分離されかつ狭隘なスペースに配置されるキャニスタと比べて、要求される吸着材29の容量を確保しやすくなる。
また、自動二輪車の場合、燃料タンク10内にキャニスタ27を配置することにより、車両の転倒、衝突、飛び石からキャニスタ27を保護することができる。このことは、樹脂製のキャニスタケース28の破損防止に有効といえる。また、キャニスタ27が運転者、通行者等から隠蔽されるので、キャニスタ27に対する人体の接触を防止あるいは低減することができる。また、車両の外観上にキャニスタ27が露出しないため、車両の意匠への悪影響をなくし、車両意匠を向上することができる。
また、燃料タンク10が2つのタンク部15を有し、その一方(図1において左側)のタンク部15内に燃料をエンジンへ供給するポンプモジュール25が配置されている鞍型タンクであり、燃料タンク10の他方(図1において右側)のタンク部15内にキャニスタケース28が配置されている(図1参照)。このため、燃料タンク10の両タンク部15内にポンプモジュール25とキャニスタ27とを分けて搭載することができる。
また、キャニスタケース28に、燃料タンク10(詳しくは、右側のタンク部15)の開口孔23の孔縁部(詳しくは、水平状部22)に取付けられる取付フランジ33が設けられている(図3参照)。このため、燃料タンク10の開口孔23の孔縁部に取付フランジ33を取付けることにより、燃料タンク10にキャニスタケース28を容易に搭載することができる。
また、キャニスタケース28の取付フランジ33を、ブラケット60を介して、燃料タンク10(詳しくは、右側のタンク部15)の開口孔23の孔縁部(詳しくは、水平状部22)に取付ける構成としたものである(図3参照)。このため、取付フランジ33にボルト挿通孔を形成しなくて済むため、取付フランジ33の形状を簡素化することができる。なお、ブラケット60を省略して、取付フランジ33を開口孔23の孔縁部(詳しくは、水平状部22)に金属製カラーを備え付け、ボルト57により直接的に取付ける構成としてもよい。
また、キャニスタケース28の下面側に、燃料タンク10からの蒸発燃料が流入するタンクポート38と、該キャニスタケース28内の蒸発燃料をパージするパージポート39とが設けられ、キャニスタケース28内の底面上すなわちケース本体31の底壁部上に、第1室34内の下部をタンクポート38側の室内部分とパージポート39側の室内部分とに区画する仕切壁37が設けられている(図11参照)。このため、キャニスタケース28の下部内に溜まりかつタンクポート38とパージポート39との間で短絡する蒸発燃料の流れを仕切壁37により遮ることができる。なお、蒸発燃料は空気より重いので、仕切壁37がないと、タンクポート38とパージポート39との間での蒸発燃料の流れが短絡して、吸着材29による吸着量が減少することになるが、前に述べたように、タンクポート38とパージポート39との間で短絡する蒸発燃料の流れが仕切壁37により遮られることにより、吸着材29による吸着量を増加することができる。これにより、吸着材29の利用効率を向上し、吸着材29による蒸発燃料の吸着量を増やすことができる。
また、タンクポート38及びパージポート39が、燃料タンク10に設けられた遮蔽部20により覆われている(図1参照)。このため、燃料タンク10の遮蔽部20によりタンクポート38及びパージポート39を、外部衝撃から保護したり、外観上から隠蔽したりすることができる。
また、キャニスタケース28に、燃料タンク10内の燃料の残量を検出するセンダゲージ48(詳しくは、ゲージ本体48a)が設けられている(図1参照)。このため、キャニスタケース28を利用してセンダゲージ48を搭載することができる。ひいては、センダゲージ48の搭載性を向上し、その搭載に係る作業の簡素化、物流に係る費用を低減することができる。なお、キャニスタケース28には、抵抗式のセンダゲージ48に代えて、静電容量式、超音波式、放射線式、重量式等の燃料残量検出センサを設けることができる。
また、燃料タンク10の一方(図1において左側)のタンク部15内にポンプモジュール25が配置されており、他方(図1において左側)のタンク部15内にセンダゲージ48を備えたキャニスタ27が配置されている(図1参照)。このため、ポンプモジュール25と、センダゲージ48を備えたキャニスタ27とを、燃料タンク10の両タンク部15にバランスよく配置することができる。
[実施例2]
本発明の実施例2に係るキャニスタを説明する。図15はキャニスタを示す断面図である。なお、燃料タンクに係る構成については、前記実施例1と同様であるから、同一部位に同一符号を付すことによりその説明を省略する。
図15に示すように、キャニスタ70は、燃料タンク10内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着材72を収容する樹脂製のキャニスタケース71を備えている。キャニスタケース71は、下面を開放する有天筒状のケース本体74と、ケース本体74の下面開口部を閉鎖するカバープレート75と、そのカバープレート75の下面に設けられる補助カバー76とにより構成されている。
前記ケース本体74には、樹脂製で、隔壁78を隔てて隣り合う大小2つの室80,81が形成されている。大きい室は、吸着材72を収容する吸着室80となっている。また、小さい室は、吸着室80の下部に並設されており、ロールオーバーバルブ(後述する)102を収容するバルブ収容室81となっている。ケース本体74の上端部の外側(図15において左側)には、吸着室80の内外を連通する大気連通ポート82が突出されている。大気連通ポート82の室内側開口は、通気性を有するフィルタ83により閉鎖されている。
前記ケース本体74の下端部には、外周側へ張り出すフランジ状の取付フランジ85が形成されている。取付フランジ85の上面側には、吸着室80とバルブ収容室81を取り囲みかつ燃料タンク10の底板13の開口孔23内に嵌合する嵌合筒部86が形成されている。嵌合筒部86は、両室80,81のうち少なくともバルブ収容室81の周壁部の一部を兼用して形成されている。また、取付フランジ85の上面外周部には、環状をなすリング状溝87が形成されている。リング状溝87には、弾性を有するOリングからなるシールリング88が装着されている。また、取付フランジ85には、上下方向に貫通する中空筒状の大気ポート90が形成されている。大気ポート90は、ケース本体74と嵌合筒部86との間に配置されている。取付フランジ85の上側において、大気ポート90と前記大気連通ポート82とは、パイプ状の連通配管91を介して連通されている。したがって、吸着室80内は、大気連通ポート82、連通配管91、大気ポート90を介して室外に連通されている。
前記ケース本体74の吸着室80内に吸着材72が充填されている。吸着材72には、例えば粒状の活性炭が用いられる。また、吸着室80の上端部には、通気性を有するフィルタ93が水平状態で上下動可能に嵌合されている。吸着室80の天井面とフィルタ93との間には、該フィルタ93を弾性的に押さえるスプリング94が介在されている。なお、ケース本体74は、本明細書でいう「外殻部材」に相当する。
前記カバープレート75は、樹脂製で、前記ケース本体74の下面側に熱板溶着、振動溶着等の溶着、接着剤による接着等の接合手段により密閉状に接合されている。カバープレート75は、前記吸着室80及び前記バルブ収容室81の下方開口面を閉鎖している。カバープレート75上には、吸着室80内の下部を左右に区画する仕切壁96が形成されている。なお、カバープレート75上は、本明細書でいう「キャニスタケース内の底面上」に相当する。
前記カバープレート75の下面側には、パージポート97が突出されている。また、パージポート97は、吸着室80の仕切壁96で仕切られた左側の室内部分と室外部分とを連通している。パージポート97の室内側開口は、通気性を有するフィルタ98により閉鎖されている。また、カバープレート75には、吸着室80の仕切壁96で仕切られた右側の室内部分と室外部分とを連通する連通孔100が形成されている。連通孔100の室内側開口は、通気性を有するフィルタ101により閉鎖されている。なお、各フィルタ83,93,98,101は、それぞれ不織布、発泡ウレタン樹脂等により形成されている。
前記カバープレート75上には、前記バルブ収容室81内に配置されるロールオーバーバルブ102(後述する)が設けられている。また、カバープレート75には、ロールオーバーバルブ102の外側におけるバルブ収容室81の室内部分と室外部分とを連通する蒸発燃料導入孔103が形成されている。
前記補助カバー76は、樹脂製で、前記カバープレート75の右半部の下面側に熱板溶着、振動溶着等の溶着、接着剤による接着等の接合手段により密閉状に接合されている。補助カバー76には、前記連通孔100及び前記ロールオーバーバルブ102内の通路に連通する連通室105と、前記蒸発燃料導入孔103に連通する燃料貯留室106とが形成されている。連通室105と燃料貯留室106とは仕切壁96により区画されている。補助カバー76の外側(図15において右側)には、燃料貯留室106の内外を連通するタンクポート108が突出されている。タンクポート108の室内側開口は、燃料貯留室106の底面より上方において開口されている。このため、タンクポート108の室内側開口の下端と燃料貯留室106の底面との間には、所定の高さの段差109が形成されている。また、吸着室80内は、連通孔100、連通室105、ロールオーバーバルブ102内の通路、バルブ収容室81、蒸発燃料導入孔103、燃料貯留室106、タンクポート108を介して室外に連通されている。
前記カバープレート75に設けられたロールオーバーバルブ102は、通常時は開弁して通気状態を維持し、燃料液面上昇時および車両横転時においては閉弁して燃料の流出を阻止する燃料遮断弁である。なお、図16はロールオーバーバルブを示す断面図である。
図16に示すように、カバープレート75上には、バルブハウジング112が一体的に形成されている。バルブハウジング112の上部には、上面を開口する有底のC字筒状の空間部113、及び、空間部113の周方向の両端部の間に位置しかつ上面を開口する有底の円筒状の弁室114が形成されている。弁室114の底部には、ウエイト室118(後述する)に連通する弁孔115が開口されている。また、バルブハウジング112の下部には、有天円筒状の空間部が形成されている。空間部は、2段の段付円筒状に形成されている。上段の小径側の空間部がバルブ室117となっており、下段の大径側の空間部がウエイト室118となっている。バルブ室117の天井部には弁孔120が開口されている。
前記バルブハウジング112の上端開口面は、開口孔123を有する樹脂製のアッパカバー122により閉鎖されている。開口孔123は、前記バルブ収容室81と、前記した空間部113、弁室114及び弁孔115とを連通している。また、バルブハウジング112の下端開口面は、開口孔125を有する樹脂製のロアカバー124により閉鎖されている。開口孔125は、前記ウエイト室118と前記連通室105とを連通している。
前記バルブ室117内には、多角柱状のニードル弁127が上下動可能に配置されている。ニードル弁127は、上動時に前記弁孔120を閉じまた下動時にその弁孔120を開く。ニードル弁127の下部内には、有天筒状の中空孔が形成されている。その中空孔内には、スプリング129を介してプッシュピン130が上下動可能に挿入されている。
また、前記弁室114内には、弁孔115を開閉するボール弁からなる逆止弁132が組込まれている。逆止弁132は、スプリング133により閉じ状態に弾性的に保持されている。また、前記ウエイト室118内には、ウエイト135が上下動可能に設けられている。ウエイト135は、ニードル弁127、スプリング129、プッシュピン130を支持している。また、ウエイト135とロアカバー124との間にはスプリング136が介在されている。
前記ロールオーバーバルブ102の作用を説明する。
通常時すなわち自動二輪車が直立状態の時は、スプリング136がウエイト135、プッシュピン130、スプリング129及びニードル弁127の重量を受けて弾性変形いわゆる圧縮変形する。このニードル弁127で弁孔120が開かれることで、ロールオーバーバルブ102が開弁状態となる。
また、自動二輪車の転倒等は、スプリング136の弾性復元力により、ウエイト135、プッシュピン130、スプリング129及びニードル弁127が押動(図16において上方への移動)される。このニードル弁127で弁孔120が閉じられることで、ロールオーバーバルブ102が閉弁状態となる。この状態で、万一、ニードル弁127が弁孔120に貼り付いたときにおいて、燃料タンク側すなわちタンクポート108内の負圧が絶対値で大きくなった場合には、逆止弁132がスプリング133の付勢に抗して強制的に開かれることで、燃料タンク内の圧力が高められる結果、負圧による燃料タンクの変形が防止される。逆に、燃料タンク側すなわちタンクポート108内の圧力が上昇した場合には、ニードル弁127がスプリング129の付勢に抗して強制的に開かれることで、燃料タンク内の圧力が低下される。
前記したロールオーバーバルブ102を備えたキャニスタ70は、実施例1と同様、前記自動二輪車の燃料タンク10に取付けられる(図1参照)。また、パージポート97は、エンジンの吸気管に連通される。また、大気ポート90は、大気に開放される。また、タンクポート108は、燃料タンク10の気相部に連通される。
上記のように、自動二輪車に搭載されたキャニスタ70(図15参照)において、エンジンの停止時や燃料の給油時等には、燃料タンク10内で発生した蒸発燃料が、タンクポート108を通じて吸着室80内に流入する。詳しくは、蒸発燃料は、タンクポート108、燃料貯留室106、蒸発燃料導入孔103、バルブ収容室81、開弁状態のロールオーバーバルブ102内の通路、連通室105、連通孔100を通じて吸着室80内に流入する。蒸発燃料は、吸着室80内の吸着材72に吸着される。そして、蒸発燃料の燃料分がほとんどない状態となった空気は、大気連通ポート82、連通配管91、大気ポート90を通じて大気に放出される。
また、エンジンの運転時には、吸気管に発生する負圧がパージポート97を通じて吸着室80内に作用する。この負圧により、吸着材72室内の吸着材72から離脱された蒸発燃料がパージポート97を通じてエンジンにパージされる。このとき、大気(外気)が、大気ポート90、連通配管91、大気連通ポート82を通じて吸着室80内に流入される。
また、キャニスタケース71内で液化した蒸発燃料(「液化燃料」という)は、連通室105及び燃料貯留室106に貯留される。燃料貯留室106において、液化燃料は、タンクポート108の室内側開口よりも低い底部に貯留されることになる。
上記したキャニスタ70によっても、前記実施例1と同様の作用・効果を得ることができる。
また、燃料タンク10内の燃料に晒されるキャニスタケース71の外殻部材としてのケース本体74が一部材で構成されている。すなわち、キャニスタケース71における溶着、接着等の接合手段による接合部分が燃料タンク10内の燃料に晒されない構造となっている。このため、燃料タンク10内の燃料に晒されるケース本体74が複数部材の溶着、接着等の接合手段による接合によって構成される場合と異なり、その接合部に発生しやすい孔、隙間、亀裂等からの燃料洩れを回避することができる。
また、キャニスタケース71の下面側に、キャニスタケース71内で液化した蒸発燃料(液化燃料)を貯留する燃料貯留室106が設けられ、燃料貯留室106には、該燃料貯留室106の底面より上方において燃料タンク10からの蒸発燃料が流入するタンクポート108が設けられている。このため、液化燃料が、燃料貯留室106においてタンクポート108の室内側開口よりも低い底部に貯留されることにより、タンクポート108への逆流を防止あるいは低減することができる。ひいては、タンクポート108と燃料タンク10との間の配管への液化燃料の逆流や、逆流した液化燃料による配管の詰まりを回避することができる。
[実施例3]
本発明の実施例3に係るキャニスタ70を説明する。本実施例は、前記実施例2のキャニスタ70のキャニスタケース71における大気ポート90に係る構成に変更を加えたものであるから、その変更部分について説明し、重複する説明は省略する。図17はキャニスタを示す断面図である。
図17に示すように、本実施例のケース本体74は、前記実施例2(図15参照)における大気連通ポート82及び大気ポート90並びにフィルタ83が省略されている。これにともない、連通配管91が省略されている。また、ケース本体74の両室80,81の周壁部が燃料タンク10の底板13の開口孔23内に嵌合する嵌合筒部を兼用するものとして嵌合筒部86が省略されることにより、取付フランジ85がコンパクト化されている。
前記ケース本体74の吸着室80は、下面を開放する有天筒状に形成されている。吸着室80の天井面の中央部には、円筒状の筒壁部140が形成されている。筒壁部140には、径方向に貫通する切欠溝141が形成されている。
吸着室80の中央部には、上下方向に延びる中空円筒状の大気連通パイプ143が配置されている。大気連通パイプ143は、樹脂製で、下端部に小径をなす大気ポート144が形成されている。大気連通パイプ143の上端部は、筒壁部140内に嵌合されている。また、大気連通パイプ143の上端部には、径方向に貫通されかつ筒壁部140の切欠溝141に整合する連通溝145が形成されている。したがって、吸着室80は、筒壁部140の切欠溝141、大気連通パイプ143の連通溝145、大気連通パイプ143内の中空部、大気ポート144を介して室外に連通されている。
前記ケース本体74の吸着室80の上端部には、前記実施例2(図15参照)におけるフィルタ93及びスプリング94に代えて、発泡ウレタン樹脂からなる通気性及び弾性を有するウレタンフィルタ147が設けられている。この吸着室80内に吸着材72が充填されている。吸着材72は、大気連通パイプ143の周囲を取り囲むように充填されている。
前記カバープレート75は、前記実施例2(図15参照)における仕切壁96が省略されている。また、カバープレート75には、前記大気連通パイプ143の大気ポート144を挿通するポート挿通口150が形成されている。カバープレート75を前記ケース本体74の下面側に接合する際、ポート挿通口150内に大気ポート144が挿通されている。大気ポート144とポート挿通口150との間には、両部材144,150間をシールする2個のOリング152が設けられている。なお、大気ポート144は、大気に開放される。
上記したキャニスタ70によっても、前記実施例2と同様の作用・効果を得ることができる。
また、ケース本体74の吸着室80の中央部に大気連通パイプ143が設けられており、吸着室80の上端中央部において吸着室80と大気連通パイプ143とが、筒壁部140の切欠溝141、大気連通パイプ143の連通溝145を介して連通されていることにより、吸着材72を効率的に活用することができる。
また、前記大気連通パイプ143内に不織布、発泡ウレタン等により形成されたフィルタを装入する構成とするとよい。この構成によると、外付けフィルタが必要な場合における該外付けフィルタを省略したり、大気ポート144をエアクリーナに接続する配管部材が必要な場合における該配管部材の配管を省略したりすることが可能となる。
本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明のキャニスタは、自動二輪車に限らず、全地形対応車(ATV)、原付自転車、自動車等の車両にも適用することができる。また、燃料タンクは、鞍型タンクに限定されるものではない。また、キャニスタの各ポートは、ケース本体の底壁部に限らず、ケース本体の側壁部、カバープレートにも設けることができる。また、各ポートは、列状に配置する必要はなく、任意の位置に配置することができる。また、キャニスタの搭載位置においても、前記実施例に限定するものではなく、例えば燃料タンクの凹状部14(図1参照)の側壁面へ搭載することもできる。また、センダゲージは省略することもできる。
実施例1に係る燃料タンクを示す断面図である。 燃料タンクに対するキャニスタの取付構造を示す断面図である。 図2のIII−III線矢視断面図である。 燃料タンクに対するキャニスタの取付構造を示す下面図である。 キャニスタを示す正面図である。 キャニスタを示す左側面図である。 キャニスタを示す右側面図である。 キャニスタを示す背面図である。 キャニスタを示す平面図である。 キャニスタを示す下面図である。 キャニスタを示す断面図である。 キャニスタのタンクポートに係る配管構造を示す概略図である。 キャニスタのタンクポートに係る配管構造の別例を示す概略図である。 キャニスタのタンクポートに係る配管構造の別例を示す概略図である。 実施例2に係るキャニスタを示す断面図である。 ロールオーバーバルブを示す断面図である。 実施例3に係るキャニスタを示す断面図である。
符号の説明
10 燃料タンク
15 タンク部
20 遮蔽部
23 開口孔
25 ポンプモジュール
27 キャニスタ
28 キャニスタケース
29 吸着材
33 取付フランジ
37 仕切壁
38 タンクポート
39 パージポート
40 大気ポート
48 センダゲージ
70 キャニスタ
71 キャニスタケース
72 吸着材
74 ケース本体(外殻部材)
85 取付フランジ
90 大気ポート
96 仕切壁
97 パージポート
106 燃料貯留室
108 タンクポート
144 大気ポート

Claims (9)

  1. 車両の燃料タンク内で発生する蒸発燃料を吸着する吸着材をキャニスタケース内に備えたキャニスタであって、
    前記キャニスタケースが、前記燃料タンクの下面側に形成された開口孔を介して該燃料タンク内に配置されていることを特徴とするキャニスタ。
  2. 請求項1に記載のキャニスタであって、
    前記燃料タンクが2つのタンク部を有し、その一方のタンク部内に燃料をエンジンへ供給するポンプモジュールが配置されている鞍型タンクであり、
    前記燃料タンクの他方のタンク部内に前記キャニスタケースが配置されている
    ことを特徴とするキャニスタ。
  3. 請求項1又は2に記載のキャニスタであって、
    前記キャニスタケースに、前記燃料タンクの開口孔の孔縁部に取付けられる取付フランジが設けられていることを特徴とするキャニスタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のキャニスタであって、
    前記キャニスタケースの下面側に、燃料タンクからの蒸発燃料が流入するタンクポートと、該キャニスタケース内の蒸発燃料をパージするパージポートとが設けられ、
    前記キャニスタケース内の底面上に、前記タンクポート側の室内部分と前記パージポート側の室内部分とに区画する仕切壁が設けられている
    ことを特徴とするキャニスタ。
  5. 請求項4に記載のキャニスタであって、
    前記タンクポート及び前記パージポートが、前記燃料タンクに設けられた遮蔽部により覆われていることを特徴とするキャニスタ。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載のキャニスタであって、
    前記キャニスタケースに、前記燃料タンク内の燃料の残量を検出するセンサが設けられていることを特徴とするキャニスタ。
  7. 請求項6に記載のキャニスタであって、
    前記センサが、フロートとアームを持つ抵抗式のセンダゲージであることを特徴とするキャニスタ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載のキャニスタであって、
    前記燃料タンク内の燃料に晒される前記キャニスタケースの外殻部材が一部材で構成されていることを特徴とするキャニスタ。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載のキャニスタであって、
    前記キャニスタケースの下面側に、該キャニスタケース内で液化した蒸発燃料を貯留する燃料貯留室が設けられ、
    前記燃料貯留室に、該燃料貯留室の底面より上方において前記燃料タンクからの蒸発燃料が流入するタンクポートが設けられている
    ことを特徴とするキャニスタ。
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