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JP2009207247A - 電動機制御装置及びパワーステアリング装置 - Google Patents

電動機制御装置及びパワーステアリング装置 Download PDF

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JP2009207247A
JP2009207247A JP2008045459A JP2008045459A JP2009207247A JP 2009207247 A JP2009207247 A JP 2009207247A JP 2008045459 A JP2008045459 A JP 2008045459A JP 2008045459 A JP2008045459 A JP 2008045459A JP 2009207247 A JP2009207247 A JP 2009207247A
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JP2008045459A
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Tatsuo Matsumura
達雄 松村
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

【課題】 部品点数を抑制することができる電動機制御装置、パワーステアリング装置を提供すること。
【解決手段】 ブラシレスモータのトルク目標値と回転軸の回転軸速度とからブラシレスモータを制御する電流目標値を演算し、電流目標値と電源の電流値との差に基づいて、ブラシレスモータを駆動する電圧目標値を演算するようにした。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ブラシレスモータを制御する電動機制御装置およびブラシレスモータを用いたパワーステアリング装置に関する。
この種の技術としては、特許文献1に記載の技術が開示されている。
この公報では、3相ブラシレスモータを制御するためにu,v,wの各相の電流値を検出しているものが開示されている。
特開2005−263054号公報
しかしながら、上記従来技術にあっては、各相の電流値を検出するためには、少なくとも2相の電流を直接検出する電流センサを設ける必要があり、部品点数が増大する問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、部品点数を抑制することができる電動機制御装置、パワーステアリング装置を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明においては、ブラシレスモータのトルク目標値と回転軸の回転軸速度とからブラシレスモータを制御する電流目標値を演算し、電流目標値と電源の電流値との差に基づいて、ブラシレスモータを駆動する電圧目標値を演算するようにした。
よって本願第1の発明、第2の発明、第3の発明においては、センサの数を少なくすることができ、コストの増大を抑制することができる。
以下、本発明の電動機制御装置及びパワーステアリング装置を実現する最良の形態を説明する。
まず、構成について説明する。
[電動パワーステアリング装置の構成]
図1は、電動パワーステアリング装置1のシステム構成図である。
電動パワーステアリング装置1は、機械的構成としてドライバが操舵を行うステアリングホイール2と、ステアリングホイール2から操舵力が入力される入力軸3と、操舵トルクに対してアシストトルクを付与するパワーアシストユニット5と、回転方向の移動を軸方向の移動に変換するピニオン7およびラック8(操舵機構)と、ラック8の軸方向の移動により転舵される転舵輪9とを有する。
また電気的構成としてドライバの操舵トルクを検出するトルクセンサ4と、車速を検出する車速センサ10と、電源11の電流を検出する電源電流センサ12と、電源11の電圧を検出する電源電圧センサ14と、後述するブラシレスモータ50の回転角を検出する回転角センサ15と、パワーアシストユニット5を制御する電子コントロールユニット(以下、ECU)6と、ECU6の制御値に基づいてパワーアシストユニット5に供給する電流を制御するインバータ13とを有する。
パワーアシストユニット5は、アシストトルクを発生させるブラシレスモータ50と、ブラシレスモータ50のアシストトルクが伝達されるウォームシャフト51と、ウォームシャフト51を噛み合いブラシレスモータ50からのアシストトルクをピニオン7に伝達するウォームホイール52とを有する。
ECU6は、トルクセンサ4から操舵トルク情報と、車速センサ10から車速情報と、電源電流センサ12から電源11の電流Ipwrと、電源電圧センサ14から電源11の電圧Vpwrと、回転角センサ15からブラシレスモータ50の回転角情報とを入力し、ブラシレスモータ50を駆動する目標電圧V*を演算して、この目標電圧V*をインバータ13に出力する。
インバータ13はブリッジ回路から構成され、ECU6から目標電圧V*を入力し、この目標電圧V*に基づいて、電源11からブラシレスモータ50に供給する電流をパルス幅変調制御する。
[電流・電圧の座標変換]
ブラシレスモータ50は3相交流(U-V-W)で制御されるが、ECU6内では2相直流(d-q)を用いて目標電流や目標電圧を演算している。まず、3相交流と2相直流への座標変換とd-q軸合成ベクトルについて説明する。以下では電流について説明しているが、電圧についても同様に扱うことができる。
図2(a)は3相交流(U-V-W)から2相交流(α-β)への座標変換、図2(b)は2相交流(α-β)から2相直流(d-q)への座標変換について説明する図、図3は2相直流の合成ベクトルについて説明する図である。
図2(a)に示すように、U,V,W軸は隣り合う軸と(2/3)πの角度を成し、α軸はU軸と同じ方向に、β軸はα軸に対して(1/2)πの角度を成している固定軸である。U,V,W軸の電流値をそれぞれIu,Iv,Iw、α,β軸の電流値をそれぞれIα,Iβとすると3相交流から2相交流への座標変換は次の式(1),(2)で表される。
Figure 2009207247
Figure 2009207247
また、図2(b)に示すようにd,q軸は(1/2)πの角度を成す回転軸である。d,q軸の電流値をそれぞれId,Iq、α軸とd軸の成す角をθとすると、2相交流から2相直流への座標変換は次の式(3),(4)で表される。
Figure 2009207247
Figure 2009207247
また図3に示すように、2相直の合成ベクトルは、q軸に対してθofs(オフセット角)を成す。この合成ベクトルの大きさIdqとオフセット角θofsは次の式(5),(6)で表される。
Figure 2009207247
Figure 2009207247
以上の関係を用いて、次にECU6内で行われる演算について説明する。
[電流目標値と電源電流値について]
図4はECU6の制御ブロック図である。ECU6では、インバータ13からブラシレスモータ50に供給する供給電流Idqrealを目標電流Idq*にフィードバックして、目標電圧Vdq*を演算している。
ここで直接ブラシレスモータ50に供給される3相の供給電流Iu,Iv,Iwを検出すると後述する問題点が発生する。
そこで実施例1では、電源11からインバータ13に供給される電源電流Ipwrから供給電流Idqを求めている。
次に電源電流Ipwrから供給電流Idqを求める方法について説明する。
図5はインバータ13のブリッジ回路図である。電源11からインバータ13に供給される電源電圧をVpwr、電源電流をIpwrとすると、電源11からインバータ13に供給される電力Ppwrは次の式(7)で示される。
Figure 2009207247
インバータ13のブリッジ回路内の消費電力Pbrgは、各相電流の波高値の1/2をIc、各相電圧の波高値の1/2をVcとすると次の式(8)で表される。
Figure 2009207247
ここでPpwr=Pbrgであるため、電流Icは次の式(9)で表される。
Figure 2009207247
またd-q軸の合成ベクトルの大きさは相電流・電圧の波高値の1/2であるため、式(9)は次の式(10)で表される。
Figure 2009207247
ここで電圧変調率Kmは次の式(11)で表される。
Figure 2009207247
よって、式(10)は次の式(12)に変換される。
Figure 2009207247
したがって、ブラシレスモータ50への供給電流Idqは、電圧変調率が分かれば電源電流Ipwrから求めることができる。
[ECUの制御ブロック]
図4に戻り、ECU6の制御ブロック図について説明する。ECU6は、目標電流演算部60と、合成ベクトル・オフセット角算出部61と、目標電圧演算部62と、相互干渉電圧補償制御部63と、2相-3相変換部64と、位相角検出部65と、速度検出部66と、電流方向補正部67と、乗除算部69a,69bと、加減算部69cとを有する。なお、電流方向補正部67と乗除算部69a,69bとによって供給電流演算部90を構成する。
乗除算部69aは、電源電圧センサ14が検出した電源電圧Vpwrと後述する目標電圧演算部62から目標電圧Vdq*を入力し、電圧変調率Kmを演算して、乗除算部69bに出力する。電圧変調率Kmは次の式(13)で求められる。
Figure 2009207247
乗除算部69bは、電源電流センサ12が検出した電源電流Ipwrと電圧変調率Kmを入力し、供給電流Idqを演算して、電流方向補正部67に出力する。供給電流Idqは次の式(14)で求められる。
Figure 2009207247
電流方向補正部67は、供給電流Idqと後述する目標電圧演算部62から目標電圧Vdq*を入力し、実供給電流Idqrealを算出して、加減算部69cに出力する。実供給電流Idqrealは次の式(15)で求められる。
Figure 2009207247
なお、sign(Vdq)はVdqが正のときに「1」、Vdqが負のときに「-1」を出力する関数である。
位相角検出部65は、回転角センサ15から回転角センサ信号を入力し、回転角センサ信号から位相角θを演算して、2相-3相変換部64と速度検出部66に出力する。
速度検出部66は、位相角θを入力し、位相角θから角速度ωを算出して、目標電流演算部60と相互干渉電圧補償制御部63に出力する。
目標電流演算部60は、トルク目標値と角速度ωを入力し、目標電流Id*,Iq*を演算して、合成ベクトル・オフセット角算出部61と相互干渉電圧補償制御部63に出力する。なおトルク目標値は、ドライバの操舵トルクや車速等に応じて演算している。
合成ベクトル・オフセット角算出部61は、目標電流Id*,Iq*を入力し、目標電流Id*,Iq*の合成ベクトルの電流Idq*を演算して、加減算部69cに出力する。また合成ベクトル・オフセット角算出部61は、オフセット角θofsを演算し、相互干渉電圧補償制御部63に出力する。目標電流Idq*とオフセット角θofsは前述の式(5),(6)により演算される。
加減算部69cは、目標電流Idq*と実供給電流Idqrealとを入力し、目標電流Idq*と実供給電流Idqrealとの差分を演算して、目標電圧演算部62に出力する。
目標電圧演算部62では、目標電流Idq*と供給電流Idqrealとの差分を入力し、PI制御を行って目標電圧Vdq*を演算して、相互干渉電圧補償制御部63に出力する。
相互干渉電圧補償制御部63では、目標電流Id*,Iq*、目標電圧Vdq*、オフセット角θofsを入力し、逆起電圧を考慮した相互干渉電圧補償を行った目標電圧Vd**,Vq**(以下、補償目標電圧)を算出して、2相-3相変換部64に出力する。補償目標電圧Vd**,Vq**は次の式(16),(17),(18),(19)で求められる。
Figure 2009207247
Figure 2009207247
Figure 2009207247
Figure 2009207247
なお、Lsはブラシレスモータ50のコイルのインダクタンス、Φgmはブラシレスモータ50の磁石の界磁磁束である。またω・Φgmは逆起電圧、ω・Id*・Ls,ω・Iq*・Lsはd軸電流、q軸電流の相互干渉項である。
2相-3相変換部64は、位相角θと補償目標電圧Vd**,Vq**を入力し、3相の目標電圧Vu*,Vv*,Vw*を演算して、インバータ13に出力する。
インバータ13は、目標電圧Vu*,Vv*,Vw*に基づいて電源11からブラシレスモータ50に供給する電流をパルス幅変調制御する。
[3相の供給電流を検出する場合]
図6は、ブラシレスモータ50に供給される3相の供給電流値を直接検出する構成とした場合のECU6'の制御ブロック図である。このECU6'では、相電流センサ73により各相の相電流を検出した点で実施例1のECU6と異なる。以下、実施例1のECU6と異なる部分のみ説明する。
3相-2相変換部74では、相電流センサ73が検出したU相、V相の実供給電流Iureal,Ivrealと、位相角検出部65が検出した位相角θを入力し、d軸、q軸の実供給電流Iqreal,Idrealを演算する。そして、d軸の実供給電流Idrealを加減算部70aへ、q軸の実供給電流Iqrealを加減算部70bへ出力する。
加減算部70aは、目標電流Id*と実供給電流Idrealとを入力し、目標電流Id*と実供給電流Idrealとの差分を演算して、d軸電圧目標演算部71aに出力する。
加減算部70bは、目標電流Iq*と実供給電流Iqrealとを入力し、目標電流Iq*と実供給電流Iqrealとの差分を演算して、q軸電圧目標演算部71bに出力する。
d軸電圧目標演算部71aでは、目標電流Id*と実供給電流Idrealとの差分を入力し、PI制御を行ってd軸の目標電圧Vd*を演算して、相互干渉電圧補償制御部63に出力する。
q軸電圧目標演算部71bでは、目標電流Iq*と実供給電流Iqrealとの差分を入力し、PI制御を行ってq軸の目標電圧Vq*を演算して、相互干渉電圧補償制御部63に出力する。
相互干渉電圧補償制御部75では、目標電圧Vd*,Vq*、実供給電流Idreal,Iqreal、角速度ωを入力して、補償目標電圧Vd**,Vq**を演算する。
(問題点)
ブラシレスモータ50に供給される3相の供給電流値を直接検出する構成とした場合の次のような問題点がある。
(i)図7は各相の電流の大きさを示す図である。3相の供給電流値を直接検出する場合、相電流センサ73は各相の電流の波高値のレンジを有する必要があるため、レンジが広く充分な分解能を確保することができない。
また、交流電流を検出する必要があり検出電流に位相角情報も含まれるため、分解能の粗さによる誤差の影響が、トルク振動や電流制御ノイズとなり発生する。
(ii)図8は相電流センサ73の各相のオフセットのばらつきがある場合の各相の検出電流(図8(a))とブラシレスモータ50の目標電流(図8(b))を示す図である。例えば相電流センサ73のU相とW相の0点とV相の0点との間にオフセットのばらつきがあった場合(図8(a))、ECU6ではこのオフセットのばらつきを相殺するように目標電圧を求める。この目標電圧に基づいてブラシレスモータ50を制御すると、オフセットのばらつきを含んだ電流が、モータの電気角の1次の周期でブラシレスモータ50に流れるため、オフセットのバラツキの2倍の幅を持つトルクリプルが発生する。
(iii)図9は、インバータ13とブラシレスモータ50との間にシャント抵抗SR1〜SR3を設けた図である。各相の電流値を検出するためにシャント抵抗SRを設けた場合、負荷のバランスを確保するために、3相全てにシャント抵抗SRを設ける必要がある。この場合、シャント抵抗SR分の負荷が増えることで出力効率が悪くなり、またシャント抵抗SRで発熱する。
(iv)ホールCTセンサを用いた場合シャント抵抗を設ける必要はないが、システムが高価になる。
(v)ブラシレスモータ50が高速回転を行う場合、サンプリングレートが追従できず、位相検出との誤差が大きくなり、トルク変動を生じる。
[作用]
実施例1では、電源電流センサ12により電源11からインバータ13へ供給する電源電流Ipwrを検出し、電源電流Ipwrを用いてインバータ13からブラシレスモータ50に供給する供給電流Idqrealを演算するようにした。更に、目標電流演算部60が演算した目標電流Idq*と供給電流Idqrealとの差に基づいて、目標電圧演算部62において目標電圧Vdq*を演算し、インバータ13は目標電圧Vdq*に基づいて電源11からブラシレスモータ50に供給する電流を制御することとした。
そのため、電源電流センサ12は直流電流を検出するため検出レンジを狭く設定することができ、充分な分解能を得ることができる。
また1個のセンサにより電流を検出するため、相電流センサ73のようにオフセットのばらつきが生じることがなく、トルクリプルの発生を抑制することができる。
また1個のセンサにより電流を検出するため、シャント抵抗を用いた場合であっても抵抗値を小さくすることができる。なお、電源電流Ipwrを検出した場合は、3相の供給電流値Iu,Iv,Iwを直接検出した場合に比べて抵抗値は1/2となる。
また、シャント抵抗を用いた場合であっても、特に低回転時は変調率が低く3相の供給電流値Iu,Iv,Iwの変動幅に対して電源電流Ipwrの変動幅が小さいため、シャント抵抗における発熱が少なく、高い効率を得ることができる。
また、直流電流で検出し制御できるため、ブラシレスモータ50が高速回転を行う場合であっても、サンプリングレートを高くする必要がなく、電源電流センサ12の回路構成を簡素にすることができる。
更に実施例1では、相互干渉電圧補償制御部63においてブラシレスモータ50内で発生する逆起電力とd軸電流とq軸電流の相互干渉項を求め、目標電圧Vdq*を補正して。補償目標電圧Vd**,Vq**を演算した。インバータ13は、補償目標電圧Vd**,Vq**に応じて供給電流Iu,Iv,Iwを制御するようにした。
よって、ブラシレスモータ50を高い精度で制御することができる。
[効果]
(1)実施例1のECU6においては、電源電流センサ12により電源11からインバータ13へ供給する電源電流Ipwrを検出し、電源電流Ipwrを用いてインバータ13からブラシレスモータ50に供給する供給電流Idqrealを演算するようにした。更に、目標電流演算部60が演算した目標電流Idq*と供給電流Idqrealとの差に基づいて、目標電圧演算部62において目標電圧Vdq*を演算し、インバータ13は目標電圧Vdq*に基づいて電源11からブラシレスモータ50に供給する電流を制御することとした。
そのため、1個のセンサにより電流を検出することができコストの増大を抑制することができる。
(2)実施例1のECU6においては、電源電流センサ12により電源11からインバータ13へ供給する電源電流Ipwrを検出し、電源電流Ipwrを用いてインバータ13からブラシレスモータ50に供給する供給電流Idqrealを演算するようにした。更に、目標電流演算部60が演算した目標電流Idq*と供給電流Idqrealとの差に基づいて、目標電圧演算部62において目標電圧Vdq*を演算し、インバータ13はパルス幅変調制御により目標電圧Vdq*に基づいて電源11からブラシレスモータ50に供給する電流を制御することとした。
そのため、1個のセンサにより電流を検出することができコストの増大を抑制することができる。
(3)実施例1のECU6においては、相互干渉電圧補償制御部63においてブラシレスモータ50内で発生する逆起電力とd軸電流とq軸電流の相互干渉項を求め、目標電圧Vdq*を補正して。補償目標電圧Vd**,Vq**を演算した。インバータ13は、補償目標電圧Vd**,Vq**に応じて供給電流Iu,Iv,Iwを制御するようにした。
よって、ブラシレスモータ50を高い精度で制御することができる。
(4)実施例1の電動パワーステアリング装置1においては、電源電流センサ12により電源11からインバータ13へ供給する電源電流Ipwrを検出し、電源電流Ipwrを用いてインバータ13からブラシレスモータ50に供給する供給電流Idqrealを演算するようにした。更に、目標電流演算部60が演算した目標電流Idq*と供給電流Idqrealとの差に基づいて、目標電圧演算部62において目標電圧Vdq*を演算し、インバータ13は目標電圧Vdq*に基づいて電源11からブラシレスモータ50に供給する電流を制御することとした。
そのため、1個のセンサにより電流を検出することができコストの増大を抑制することができる。
(5)実施例1の電動パワーステアリング装置1においては、相互干渉電圧補償制御部63においてブラシレスモータ50内で発生する逆起電力とd軸電流とq軸電流の相互干渉項を求め、目標電圧Vdq*を補正して。補償目標電圧Vd**,Vq**を演算した。インバータ13は、補償目標電圧Vd**,Vq**に応じて供給電流Iu,Iv,Iwを制御するようにした。
よって、ブラシレスモータ50を高い精度で制御することができる。
[他の実施例]
以上、本願発明を実施例1に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は各実施例に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば実施例1では、目標電流Id*,Iq*の合成ベクトルIdq*を演算し、目標電流Idq*に実供給電流の合成ベクトルIdqrealをフィードバックしていたが、実供給電流の合成ベクトルIdqrealを分解して実供給電流Idreal,Iqrealを目標電流Id*,Iq*にフィードバックするようにしても良い。
図10は、実供給電流の合成ベクトルIdqrealを分解して実供給電流Idreal,Iqrealを目標電流Id*,Iq*にフィードバックするようにしたECU6の制御ブロック図である。
以下、実施例1と異なる点のみ説明する。
合成ベクトル計算部80は、後述する相互干渉電圧補償制御部83から補償目標電圧Vd**,Vq**を入力し、補償目標電圧Vd**,Vq**の合成ベクトルVdq**を計算して、乗除算部69aに出力する。
オフセット角算出部81は、後述するd軸電圧目標演算部84a、q軸電圧目標演算部84bから目標電圧Vd*,Vq*を入力し、オフセット角θofsを算出して、dq軸ベクトル分解部82に出力する。
dq軸ベクトル分解部82は、オフセット角θofsと供給電流Iqdを入力し、d軸、q軸の実供給電流Idreal,Iqrealを演算して、加減算部83a,83bと相互干渉電圧補償制御部83に出力する。
加減算部83aは、目標電流Id*と実供給電流Idrealを入力し、目標電流Id*と実供給電流Idrealとの差分を演算して、d軸電圧目標演算部84aに出力する。
加減算部83bは、目標電流Iq*と実供給電流Iqrealを入力し、目標電流Iq*と実供給電流Iqrealとの差分を演算して、q軸電圧目標演算部84bに出力する。
d軸電圧目標演算部84aでは、目標電流Id*と実供給電流Idrealとの差分を入力し、PI制御を行ってd軸の目標電圧Vd*を演算して、相互干渉電圧補償制御部83に出力する。
q軸電圧目標演算部84bでは、目標電流Iq*と実供給電流Iqrealとの差分を入力し、PI制御を行ってq軸の目標電圧Vq*を演算して、相互干渉電圧補償制御部83に出力する。
相互干渉電圧補償制御部83では、目標電圧Vd*,Vq*、実供給電流Idreal,Iqreal、角速度ωを入力して、補償目標電圧Vd**,Vq**を演算する。
なお、乗除算部60a,69bと合成ベクトル計算部80とオフセット角算出部81とdq軸ベクトル分解部82とは供給電流演算部91を構成する。
ECU6を図10のように構成しても、実施例1と同様、1個のセンサにより電流を検出することができコストの増大を抑制することができる。
実施例1の電動パワーステアリング装置のシステム構成図である。 実施例1の3相交流から2相直流への変換について説明する図である。 実施例1の2相直流の合成ベクトルについて説明する図である。 実施例1のECUの制御ブロック図である。 変形例1のインバータのブリッジ回路図である。 比較例のECUの制御ブロック図である。 実施例1の各相の電流の大きさを示す図である。 実施例1の相電流センサのオフセットのばらつきを説明する図である。 実施例1のシャント抵抗について説明する図である。 他の実施例のECUの制御ブロック図である。
符号の説明
7 ピニオン(操舵機構)
8 ラック(操舵機構)
9 転舵輪
11 電源
12 電源電流センサ(電源電流検出手段)
13 インバータ(ブリッジ回路)
50 ブラシレスモータ
60 目標電流演算部(目標電流演算手段)
62 目標電圧演算部(目標電圧演算手段)
84a d軸電圧目標演算部(目標電圧演算手段)
84b q軸電圧目標演算部(目標電圧演算手段)
90,91 供給電流演算部(供給電流演算手段)

Claims (5)

  1. ブラシレスモータと、
    電源と接続し、前記ブラシレスモータに供給する供給電流を制御するブリッジ回路と、
    前記電源から前記ブリッジ回路に送る電源電流を検出する電源電流検出手段と、
    検出した前記電源電流から前記供給電流を演算する供給電流演算手段と、
    前記ブラシレスモータに供給する目標電流を演算する目標電流演算手段と、
    前記供給電流と前記目標電流との差に基づいて、前記ブラシレスモータを駆動する目標電圧を演算する目標電圧演算部と、
    を有し、
    前記ブリッジ回路は前記目標電圧に応じて、前記供給電流を制御することを特徴とする電動機制御装置。
  2. ブラシレスモータと、
    電源と接続し、前記ブラシレスモータに供給する供給電流を制御するブリッジ回路と、
    前記電源から前記ブリッジ回路に送る電源電流を検出する電源電流検出手段と、
    検出した前記電源電流から前記供給電流を演算する供給電流演算手段と、
    前記ブラシレスモータに供給する目標電流を演算する目標電流演算手段と、
    前記供給電流と前記目標電流との差に基づいて、前記ブラシレスモータを駆動する目標電圧を演算する目標電圧演算部と、
    を有し、
    前記ブリッジ回路は、前記目標電圧に応じてパルス幅変調制御により前記供給電流を制御することを特徴とする電動機制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電動機制装置において、
    前記ブラシレスモータ内で発生する逆起電力と電流の相互干渉項を求め、前記目標電圧を補正する補正手段を設け、
    前記ブリッジ回路は、補正後の前記目標電圧に応じて前記供給電流を制御することを特徴とする電動機制御装置。
  4. 転舵輪に接続された操舵機構と、
    前記操舵機構に操舵アシストトルクを付与するブラシレスモータと、
    電源と接続し、前記ブラシレスモータに供給する供給電流を制御するブリッジ回路と、
    前記電源から前記ブリッジ回路に送る電源電流を検出する電源電流検出手段と、
    検出した前記電源電流から前記供給電流を演算する供給電流演算手段と、
    前記ブラシレスモータに供給する目標電流を演算する目標電流演算手段と、
    前記供給電流と前記目標電流との差に基づいて、前記ブラシレスモータを駆動する目標電圧を演算する目標電圧演算部と、
    を有し、
    前記ブリッジ回路は前記目標電圧に応じて、前記供給電流を制御することを特徴とするパワーステアリング装置。
  5. 請求項4に記載のパワーステアリング装置において、
    前記電圧目標値演算手段は、前記ブラシレスモータ内で発生する逆起電力と電流の相互干渉項に基づいて前記電圧目標値を補正することを特徴とするパワーステアリング装置。
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