JP2009204794A - 電気光学装置および電子機器。 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力データに対してD/A変換器から出力される電流値の精度が低下することを抑制しつつ回路規模の増大を抑制する。
【解決手段】電気光学装置10は複数の単位回路Uを備える。複数の単位回路Uの各々は、駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子30と、駆動能力が異なる複数の電流源トランジスタTgを含み、複数の電流源トランジスタTgの各々が生成する単位電流Iを複数ビットの入力データに応じて合成することで入力データに応じた駆動電流Idsを生成する電流生成部44と、を具備し、複数の電流源トランジスタTgのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタTgは、電気光学素子30に最も近接して配置される。
【選択図】 図4
【解決手段】電気光学装置10は複数の単位回路Uを備える。複数の単位回路Uの各々は、駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子30と、駆動能力が異なる複数の電流源トランジスタTgを含み、複数の電流源トランジスタTgの各々が生成する単位電流Iを複数ビットの入力データに応じて合成することで入力データに応じた駆動電流Idsを生成する電流生成部44と、を具備し、複数の電流源トランジスタTgのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタTgは、電気光学素子30に最も近接して配置される。
【選択図】 図4
Description
本発明は、電気光学素子を利用した電気光学装置、及びそのような電気光学装置を備えた電子機器に関する。
近年、有機EL(ElectroLuminescent)素子や発光ポリマー素子などと呼ばれる有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、以下「OLED」という)素子などの電気光学素子を用いた電気光学装置が各種提案されている。そのような電気光学装置においては、電気光学素子に対する階調データに応じた駆動電流をD/A変換器を用いて生成する技術が知られている。
図12は、D/A変換器の構成を示すブロック図である。図12に示すように、D/A変換器100は駆動能力の異なる複数のトランジスタTr1〜Tr3が並列に接続されて構成され、複数のトランジスタTrの各々が生成する単位電流を複数ビットの入力データSEL1〜SEL3に応じて合成することで入力データSELに応じた駆動電流Ioutを生成する。
図13は、電界効果型トランジスタにおけるソース・ドレイン電圧とドレイン電流との関係を示す図である。図13に示すように、ソース・ドレイン電圧の絶対値の増大に伴って、一旦飽和傾向を示したドレイン電流の絶対値が再度増加傾向を示す。ここで、図12に示すように、各トランジスタTrの間には寄生抵抗が存在する。この寄生抵抗の影響によって各トランジスタTrのソース・ドレイン電圧が変動することにより、各トランジスタにおけるドレイン電流値も変動してしまう。その結果、入力データSELに対してD/A変換器100から出力される駆動電流Ioutの精度が低下するという問題があった。この問題を解決するために、例えば特許文献1においては、複数のトランジスタTrの各々に更に1個ずつトランジスタTrを直列に接続するという構成を採用している。図14に示すように、トランジスタTr11をトランジスタTr1に直列に接続し、トランジスタTr22をトランジスタTr2に直列に接続するという具合である。
特許文献1の構成によれば、各トランジスタTrに印加されるソース・ドレイン電圧が実質的に低減されるから、各トランジスタTrのソース・ドレイン電圧の変動によって起こるドレイン電流値の変動を抑制できる。従って、入力データSELに対してD/A変換器10から出力される駆動電流Ioutの精度が低下することを抑制できる。
特開2004−363813号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、D/A変換器100に含まれるトランジスタTrの数が増大するため、結果として回路規模の増大を招くという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、入力データに対してD/A変換器から出力される電流値の精度が低下することを抑制しつつ回路規模の増大を抑制するという課題の解決を目的としている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、入力データに対してD/A変換器から出力される電流値の精度が低下することを抑制しつつ回路規模の増大を抑制するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、複数の単位回路を備えた電気光学装置であって、複数の単位回路の各々は、駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子と、駆動能力が異なる複数の電流源トランジスタを含み、複数の電流源トランジスタの各々が生成する単位電流を複数ビットの入力データに応じて合成することで入力データに応じた駆動電流を生成する電流生成部と、を具備し、複数の電流源トランジスタのうち駆動能力が最大の前記電流源トランジスタは、電気光学素子に最も近接して配置される。この態様によれば、駆動能力が最大の電流源トランジスタを電気光学素子に最も近接して配置することにより、当該電流源トランジスタのオンオフに応じて各単位電流の経路上の寄生抵抗における電位降下量が変動する量を抑制できる。これにより、各電流源トランジスタにおけるソース・ドレイン電圧が変動する量を抑制できる。従って、入力データに対して電流生成部から出力される電流値の精度が低下することを抑制できる。また、この態様によれば、ドレイン電流の変動量を抑制するためのトランジスタを電流源トランジスタとは別に設ける必要が無いから、回路規模の増大を招くこともない。
ここで、電流源トランジスタの「駆動能力」とは、当該電流源トランジスタで生成される電流量を示すものである。例えば、複数の電流源トランジスタのうちチャネル幅が最大の電流源トランジスタやチャネル長が最小の電流源トランジスタは、駆動能力が最大であると言える。
本発明に係る電気光学装置の好適な態様において、複数の単位回路の各々について、複数の電流源トランジスタの各々は、駆動能力が大きいほど電気光学素子に近い位置に配置される。この態様によれば、駆動能力が最も小さい電流源トランジスタは電気光学素子から最も遠い位置に配置されるから、電気光学素子から最も遠い位置に配置された電流源トランジスタで生成された電流が各単位電流の経路上に存在する寄生抵抗を流れることによって生じる電圧降下量は、駆動能力が最大の電流源トランジスタが電気光学素子から最も遠い位置に配置される態様と比べて小さい。この態様においては、各電流源トランジスタにおけるソース・ドレイン電圧が変動する量を抑制するという所期の効果が最大となる。
本発明に係る電気光学装置の好適な態様において、第1方向に配列する単位回路を各々が含む第1の回路群および第2の回路群が第1方向とは異なる第2方向に並列に配置され、第1の回路群の各単位回路における電流生成部は、当該単位回路における電気光学素子を挟んで第2の回路群の各単位回路における電流生成部とは反対側に配置され、第2の回路群の各単位回路における電流生成部は、当該単位回路における電気光学素子を挟んで第1の回路群の各単位回路における電流生成部とは反対側に配置される。この態様によれば、第1の回路群に属する単位回路における電流生成部に含まれる複数の電流源トランジスタのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタと、第2の回路群に属する単位回路における電流生成部に含まれる複数の電流源トランジスタのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタとが電気光学素子を挟んで最も近接して配置されるから、駆動能力が最大の電流源トランジスタの特性を揃えることができる。従って、発光時に大きな斑が発生することを抑制できる
次に、本発明に係る電子機器は、上述した電気光学装置を備えることが好ましい。このような電子機器としては、画像形成装置(例えばプリンタ、複写機、ファクシミリ等)の露光装置、あるいは、画像を表示する表示装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話機等が該当する。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置を露光装置(光ヘッド)として利用した画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。同図に示すように、画像形成装置は電気光学装置10と集光性レンズアレイ12と感光体ドラム14(像担持体)とを含む。電気光学装置10は、基板16の表面に直線状に配列された多数の電気光学素子(図1においては図示略)を含む。これらの電気光学素子は、用紙などの記録材に印刷されるべき画像の態様に応じて選択的に発光する。感光体ドラム14は主走査方向(図1に示すX方向)に延在する回転軸に支持され、外周面を電気光学装置10に対向させた状態で副走査方向(図1に示すY方向)に回転する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置を露光装置(光ヘッド)として利用した画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。同図に示すように、画像形成装置は電気光学装置10と集光性レンズアレイ12と感光体ドラム14(像担持体)とを含む。電気光学装置10は、基板16の表面に直線状に配列された多数の電気光学素子(図1においては図示略)を含む。これらの電気光学素子は、用紙などの記録材に印刷されるべき画像の態様に応じて選択的に発光する。感光体ドラム14は主走査方向(図1に示すX方向)に延在する回転軸に支持され、外周面を電気光学装置10に対向させた状態で副走査方向(図1に示すY方向)に回転する。
集光性レンズアレイ12は電気光学装置10と感光体ドラム14との間隙に配置される。この集光性レンズアレイ12は、各々の光軸を電気光学装置10に向けた姿勢でアレイ状に配列された多数の屈折率分布型レンズを含む。このような集光性レンズアレイ12としては、例えば日本板硝子株式会社から入手可能なSLA(セルフォック・レンズ・アレイ)がある(セルフォック/SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標)。
電気光学装置10の各電気光学素子からの出射光は集光性レンズアレイ12の各屈折率分布型レンズを透過したうえで感光体ドラム14の表面に到達する。この露光によって感光体ドラム14の表面には所望の画像に応じた潜像(静電潜像)が形成される。
図2は、電気光学装置10の構成を示すブロック図である。図2に示すように、電気光学装置10は、ロジック回路20と、複数の単位回路Uとが基板16上に配置された構造となっている。ロジック回路20は、各単位回路Uを制御する制御信号を各単位回路Uに供給する手段である。制御信号には、例えば各単位回路Uの階調を指定する階調データや補正データなどが含まれる。
図2に示すように、単位回路Uは、電気光学素子30と、画素回路40とを有する。複数の単位回路Uの各々における電気光学素子30はX方向に沿って配列する。複数の単位回路Uの各々における画素回路40は、当該単位回路Uにおける電気光学素子30に対してY方向の正方向に位置する。電気光学素子30は、駆動電流に応じた輝度で発光する素子である。本実施形態における電気光学素子30は、有機EL材料で形成された発光層が陽極と陰極との間隙に介在するОLED素子であり、発光層に供給される駆動電流の電流値に応じた輝度で発光する。
画素回路40は、ロジック回路20から各単位回路Uに供給される階調データおよび補正データに基づいて駆動電流を生成する手段である。図3は、一の単位回路Uにおける画素回路40の詳細な構成を示す回路図である。図3に示すように、画素回路40は、制御回路部42と、電流生成部44とを含む。制御回路部42は、メモリM1〜M3を有する。複数のメモリM1〜M3の各々は、スイッチSwを介して対応するビット線bにそれぞれ接続される。メモリM1はスイッチSw1を介してビット線b1に接続され、メモリM2はスイッチSw2を介してビット線b2に接続され、メモリM3はスイッチSw3を介してビット線b3に接続されるという具合である。各スイッチSw1〜Sw3は、ロジック回路20内のシフトレジスタS/Rから出力される信号に応じて制御される。各ビット線bには、当該一の単位回路Uに対応する補正データSELがロジック回路20から供給される。
図3に示すように、電流生成部44は、駆動能力が異なる複数のPチャネル型の電流源トランジスタTg1〜Tg3を含む。本実施形態においては、複数の電流源トランジスタTg1〜Tg3の各々のチャネル幅Wが異なる。具体的には、複数の電流源トランジスタTg1〜Tg3の各々のチャネル幅Wは2のべき乗の相対比で表される(Tg1:Tg2:Tg3=1:2:4)。図3に示すように、各電流源トランジスタTgは並列に接続され、各電流源トランジスタTgのゲートには基準電位Vrefが共通に供給される。また、図3に示すように、複数の電流源トランジスタTgの各々から合流点Bに至るまでの各電流経路上には、対応するスイッチSがそれぞれ設けられる。電流源トランジスタTg1から合流点Bに至るまでの電流経路上にはスイッチS1が設けられ、電流源トランジスタTg2から合流点Bに至るまでの電流経路上にはスイッチS2が設けられ、電流源トランジスタTg3から合流点Bに至るまでの電流経路上にはスイッチS3が設けられるという具合である。各スイッチS1〜S3は、制御回路部42におけるメモリMに保持されるデータに応じて制御される。
次に、画素回路40の具体的な動作について説明する。制御回路部42における各スイッチSw1〜Sw3に対してハイレベルの信号がシフトレジスタS/Rから一定時間出力されて各スイッチSw1〜Sw3がオン状態に遷移すると、当該一の単位回路Uに対応する3ビットの補正データSELがビット線bからスイッチSwを介してメモリMに供給され、各メモリM1〜M3に1ビットずつ書き込まれる。なお、シフトレジスタS/Rから各スイッチSw1〜Sw3に出力される信号は、一定時間経過後はローレベルに遷移する。これにより、各スイッチSw1〜Sw3はオフ状態に遷移するが、補正データSELはメモリMによって保持される。
電流生成部44は、各電流源トランジスタTgが生成する単位電流Iを、メモリMから供給される補正データSELに応じて合成することで補正データSELに応じた駆動電流Idsを生成する。例えば、メモリM1に保持されたデータが「1」、メモリM2に保持されたデータが「0」、メモリM3に保持されたデータが「1」である場合、スイッチS1およびS3がオン状態になるとともにスイッチS2がオフ状態になる。従って、電流源トランジスタTg1で生成される単位電流I1と電流源トランジスタTg3で生成される単位電流I3とが合流点Bで合成されて駆動電流Ids=I1+I3が生成される。本実施形態では、各電流源トランジスタTg1,Tg2,Tg3のチャネル幅Wの相対比は1:2:4であるため、各電流源トランジスタTg1,Tg2,Tg3で生成される単位電流I1,I2,I3の相対比も1:2:4となる。従って、このときの駆動電流Idsは5×I1と表される。このように、メモリM1〜M3に保持される補正データSELに応じて多段階の駆動電流Idsが生成される(I1〜7×I1)。
図3に示すスイッチ46は、ロジック回路20から供給される階調データ信号Dに応じて電気光学素子20に対する駆動電流Idsの供給の可否を決定する手段である。本実施形態における階調データDは、電気光学素子20に対して点灯(高階調)および消灯(低階調)の何れかを指定するデータである。電気光学素子20に対して点灯を指定する階調データDがスイッチ46に供給されるとスイッチ46はオン状態となり、電流生成部44で生成された駆動電流Idsが電気光学素子20に供給される。
ここで、補正データSELについて簡単に説明する。各単位回路Uにおける各種トランジスタ(例えば電流源トランジスタTgなど)には、製造上の誤差などに起因する特性のバラツキが存在するため、各単位回路Uで生成される駆動電流Idsにもバラツキが発生する。補正データSELは、各単位回路Uにおける電気光学素子20の発光強度が均一化されるように、複数の単位回路Uの各々について生成すべき駆動電流Idsの値を指定するデータである。
図4は、上述のように構成された電気光学装置10の1画素分の構造を概念的に示す平面図である。図4において、同じハッチングが付された複数の要素は、共通の膜体(単層および複数層の何れであるかは不問である)の選択的な除去によって同一の工程で形成される。複数の要素が共通の膜体の選択的な除去によって同一の工程で形成されることを以下では単に「同層から形成される」と表記する。
例えば、図4に示すように、電流源トランジスタTgの半導体層50は、スイッチSの半導体層60およびスイッチ46の半導体層70と同層から形成される。また、電流源トランジスタTgのゲート層52は、スイッチのゲート層62および階調データDが供給されるスイッチ46のゲート層72と同層から形成される。さらに、電流源トランジスタTgのソースメタル54およびドレインメタル54は、スイッチSのソースメタル64およびドレインメタル64と、スイッチ46のソースメタル74およびドレインメタル74と、電源電位VELが供給される電源配線80と、各電流源トランジスタTgからの単位電流Iが流れる配線90と同層から形成される。なお、各層間には絶縁層等の層が介在しているが、図4においては図示を省略している。
図4に示すように、電源配線80および配線90はY方向に沿って延在する。電源配線80と配線90との間には、各電流源トランジスタTgと、各電流源トランジスタTgに対応するスイッチSおよびメモリMとが配置される。図4に示すように、一の電流源トランジスタTgに対応するスイッチSは、当該電流源トランジスタTgのX方向の正側に配置される。また、当該一の電流源トランジスタTgに対応するメモリMは、当該電流源トランジスタTgに対応するスイッチSのY方向の正側に配置される。複数の電流源トランジスタTgはY方向に沿って配置される。
図4に示すように、配線90の延在方向(Y方向の負側)端部はスイッチ46と接続される。配線90は当該スイッチ46を介して電気光学素子30と接続される。スイッチ46のゲート層72はX方向に沿って延在する。図4に示すように、各電流源トランジスタTgは、ゲート層72を挟んで電気光学素子30とは反対側の領域に配置される。そして、複数の電流源トランジスタTgのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3は、電気光学素子30に最も近接して配置される。電流源トランジスタTg3の次に駆動能力が大きい電流源トランジスタTg2は、駆動能力が最も小さい電流源トランジスタTg1よりも電気光学素子30に近い位置に配置される。すなわち、本実施形態においては、複数の電流源トランジスタTgの各々は、駆動能力が大きいほど電気光学素子30に近い位置に配置される。
図5(a)は、本実施形態とは逆に、複数の電流源トランジスタTgの各々は、駆動能力が大きいほど電気光学素子30から遠い位置に配置される態様(以下「対比例」という)を模式的に示す図である。図5に示すように、合流点Bと電流源トランジスタTg2のドレイン電極であるノードAとの間に発生する寄生抵抗をR2、ノードAと電流源トランジスタTg3のドレイン電極との間に発生する寄生抵抗をR1と表記する。
いま、電流源トランジスタTg2がオン状態、かつ、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTg3がオン状態の場合におけるノードAの電位V(A1)を求める。この場合における合流点Bの電位をV(B1)、寄生抵抗R2における電位降下量を△V2とすると、V(A1)は以下に示す式(1)で表される。
V(A1)=V(B1)+△V2 ・・・(1)
V(A1)=V(B1)+△V2 ・・・(1)
この場合、寄生抵抗R2には、電流源トランジスタTg3で生成される単位電流I3と、電流源トランジスタTg2で生成される単位電流I2とが流れるから、寄生抵抗R2における電位降下量は△V2=(I3+I2)×R2=6I1×R2となる。これを上記式(1)に代入すると、V(A1)=V(B1)+6I1×R2となる。
次に、電流源トランジスタTg2がオン状態、かつ、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTg3がオフ状態の場合におけるノードAの電位V(A2)を求める。この場合における合流点Bの電位をV(B2)とすると、V(A2)は以下に示す式(2)で表される。
V(A2)=V(B2)+△V2 ・・・(2)
V(A2)=V(B2)+△V2 ・・・(2)
この場合、寄生抵抗R2には、電流源トランジスタTg2で生成される単位電流I2のみが流れるから、寄生抵抗R2における電位降下量は△V2=I2×R2=2I1×R2となる。これを上記式(2)に代入すると、V(A2)=V(B2)+2I1×R2となって、V(A1)よりも小さい値となる。
図6は、電流源トランジスタTg2のソース・ドレイン電圧とドレイン電流との関係を示す図である。電流源トランジスタTg2におけるソース電極には定電位である電源電位VELが供給される一方、ドレイン電極であるノードAの電位は、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTgのオンオフに応じて変動する。従って、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTgがオン状態の場合におけるソース・ドレイン電圧Vsd(A1)と、当該電流源トランジスタTgがオフ状態の場合におけるソース・ドレイン電圧Vsd(A2)とは異なる値となる。図6(a)は、対比例における、Vsd(A1)とVsd(A2)との差△Vsd1と、△Vsd1によって生じるドレイン電流の変動量△Ids1とを示す図である。上述したように、V(A1)はV(A2)よりも大きいから、図6(a)に示すように、Vsd(A1)はVsd(A2)よりも小さい値となる。
図5(b)は、本実施形態の構成を模式的に示す図である。上記と同様に、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTg1がオン状態の場合におけるノードAの電位V(A1)と、電流源トランジスタTg1がオフ状態の場合におけるノードAの電位V(A2)とを求める。
電流源トランジスタTg2がオン状態、かつ、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTg1がオン状態の場合、寄生抵抗R2には、電流源トランジスタTg1で生成される単位電流I1と、電流源トランジスタTg2で生成される単位電流I2とが流れるから、寄生抵抗R2における電位降下量は△V2=(I1+I2)×R2=3I1×R2となる。これを上記式(1)に代入すると、V(A1)=V(B1)+3I1×R2となる。
一方、電流源トランジスタTg2がオン状態、かつ、電流源トランジスタTg1がオフ状態の場合、寄生抵抗R2には、電流源トランジスタTg2で生成される単位電流I2のみが流れるから、寄生抵抗R2における電位降下量は△V2=I2×R2=2I1×R2となる。これを上記式(2)に代入すると、V(A2)=V(B2)+2I1×R2となって、上記と同様にV(A1)よりも小さい値となる。
図6(b)は、本実施形態における、Vsd(A1)とVsd(A2)との差△Vsd2と、△Vsd2によって生じるドレイン電流の変動量△Ids2とを示す図である。本実施形態においては、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3が電気光学素子30に最も近接して配置されるから、電流源トランジスタTg3で生成される単位電流I3が寄生抵抗R2を流れることはない。また、本実施形態においては、駆動能力が大きい電流源トランジスタTgほど電気光学素子30に近い位置に配置されるから、駆動能力が最小の電流源トランジスタTg1が電気光学素子30から最も遠い位置に配置される。このため、本実施形態においては、電気光学素子30から最も遠い位置にある電流源トランジスタTgのオンオフに応じて寄生抵抗R2における電位降下量△V2が変動する量が対比例に比べて小さい。従って、本実施形態においては、V(A1)とV(A2)との差が対比例に比べて小さいから、図6(a)および図6(b)に示すように、△Vsd2は△Vsd1よりも小さく、ドレイン電流の変動量△Ids2も△Ids1に比べて小さい。すなわち、本実施形態の構成によれば、ドレイン電流値の精度が低下することを対比例に比べて抑制できる。また、本実施形態においては、ドレイン電流の変動量を抑制するためのトランジスタを電流源トランジスタTgとは別に設ける必要が無いから、回路規模の増大を招くこともない。
本実施形態においては、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3が電気光学素子30に最も近接して配置されるから、当該電流源トランジスタTg3で生成される単位電流I3は、他の電流源トランジスタTg間に存在する寄生抵抗Rを流れることはない。従って、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3のオンオフに応じて寄生抵抗Rにおける電位降下量△Vが変動する量が対比例に比べて小さい。これにより、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3のオンオフに応じて他の電流源トランジスタTgのソース・ドレイン電圧が変動することを抑制できる。
図7は、電界効果型トランジスタにおけるソース・ドレイン電圧とドレイン電流との関係を示す図である。図7から理解されるように、出力するドレイン電流の大きいトランジスタ、すなわち駆動能力の大きいトランジスタほどソース・ドレイン電圧の変動に応じてドレイン電流が変動する量が大きく、駆動能力が小さいトランジスタほどソース・ドレイン電圧の変動に応じてドレイン電流が変動する量が小さい。本実施形態においては、駆動能力が小さい電流源トランジスタTgほど電気光学素子30から遠い位置に配置されるから、電気光学素子30から遠い位置に配置された電流源トランジスタTgについては、寄生抵抗Rの影響によって当該電流源トランジスタTgのソース・ドレイン電圧が変動した場合であっても、そのドレイン電流が変動する量は対比例に比べて小さいという利点がある。
<B:第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置10の構成を示すブロック図である。図8に示すように、X方向(主走査方向)に配列する単位回路Uを各々が含む第1の回路群G1および第2の回路群G2がY方向(副走査方向)に並列に配置される。図8に示す発光中心線は、第1の回路群G1に属する各単位回路Uにおける電気光学素子30の中心を通る線と、第2の回路群G2に属する各単位回路Uにおける電気光学素子30の中心を通る線とからの距離が等しい直線である。図8に示すように、発光中心線はX方向に沿って延びる。本実施形態においては、発光中心線から見てY方向における一方側に第1の回路群G1が配置され、Y方向における他方側に第2の回路群G2が配置される。図8に示すように、本実施形態においては、各単位回路Uにおける電気光学素子30が2列の千鳥状に配置される。
図8は、本発明の第2実施形態に係る電気光学装置10の構成を示すブロック図である。図8に示すように、X方向(主走査方向)に配列する単位回路Uを各々が含む第1の回路群G1および第2の回路群G2がY方向(副走査方向)に並列に配置される。図8に示す発光中心線は、第1の回路群G1に属する各単位回路Uにおける電気光学素子30の中心を通る線と、第2の回路群G2に属する各単位回路Uにおける電気光学素子30の中心を通る線とからの距離が等しい直線である。図8に示すように、発光中心線はX方向に沿って延びる。本実施形態においては、発光中心線から見てY方向における一方側に第1の回路群G1が配置され、Y方向における他方側に第2の回路群G2が配置される。図8に示すように、本実施形態においては、各単位回路Uにおける電気光学素子30が2列の千鳥状に配置される。
図8に示すように、第1の回路群G1の各単位回路Uにおける画素回路40は、当該単位回路Uにおける電気光学素子30を挟んで第2の回路群G2の各単位回路Uにおける画素回路40とは反対側に配置され、第2の回路群G2の各単位回路Uにおける画素回路40は、当該単位回路Uにおける電気光学素子30を挟んで第1の回路群G1の各単位回路Uにおける画素回路40とは反対側に配置される。すなわち、本実施形態においては、第1の回路群G1の各画素回路40(電流生成部44)と、第2の回路群G2の各画素回路40(電流生成部44)とが複数の電気光学素子30の配列を挟んで配置されるから、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3同士が最も近接して配置される。近接して配置されたトランジスタの特性は近いため、本実施形態の構成によれば、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3の特性を揃えることができる。駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3は複数の電流源トランジスタTgの中で最も大きい単位電流Iを生成するから、当該電流源トランジスタTg3の特性がばらつくと、発光時の斑が大きくなってしまう。本実施形態の構成によれば、駆動能力が最大の電流源トランジスタTg3の特性を揃えることができるから、発光時に大きな斑が発生することを抑制できるという利点がある。
<C:変形例>
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下の変形が可能である。また、以下に示す変形例のうちの2以上の変形例を組み合わせることもできる。
(1)変形例1
図4に示すように、第1実施形態においては、各電流源トランジスタTgに対応するメモリMは、当該電流源トランジスタTgに対応するスイッチSのY方向(図4では正側)に配置される態様であるが、例えば図9に示すように、各電流源トランジスタTgに対応するメモリMが、当該電流源トランジスタTgおよびスイッチSのX方向(図9では正側)に配置される態様とすることもできる。図9に示す構成によれば、画素回路40が配置されるY方向のスペースを第1実施形態の構成よりも小さくできるから、配線90の長さを短くすることができる。これにより、配線90自体の抵抗を小さくできるから、各電流源トランジスタTgのドレイン電流が変動することを一層抑制できるという利点がある。
図4に示すように、第1実施形態においては、各電流源トランジスタTgに対応するメモリMは、当該電流源トランジスタTgに対応するスイッチSのY方向(図4では正側)に配置される態様であるが、例えば図9に示すように、各電流源トランジスタTgに対応するメモリMが、当該電流源トランジスタTgおよびスイッチSのX方向(図9では正側)に配置される態様とすることもできる。図9に示す構成によれば、画素回路40が配置されるY方向のスペースを第1実施形態の構成よりも小さくできるから、配線90の長さを短くすることができる。これにより、配線90自体の抵抗を小さくできるから、各電流源トランジスタTgのドレイン電流が変動することを一層抑制できるという利点がある。
(2)変形例2
上述の第2実施形態においては、図8に示すように、各単位回路Uにおける電気光学素子30が2列の千鳥状に配置されているが、各電気光学素子30の配列の態様は任意である。例えば図10に示すように、各単位回路Uにおける電気光学素子30を同一直線(発光中心線)上に配列する態様とすることもできる。
上述の第2実施形態においては、図8に示すように、各単位回路Uにおける電気光学素子30が2列の千鳥状に配置されているが、各電気光学素子30の配列の態様は任意である。例えば図10に示すように、各単位回路Uにおける電気光学素子30を同一直線(発光中心線)上に配列する態様とすることもできる。
(3)変形例3
上述の各実施形態においては、電流生成部44が補正データSELに応じた駆動電流Idsを生成するという態様が例示されているが、これに限らず、例えばメモリMには補正データSELの代わりに複数ビットの階調データDが書き込まれ、電流生成部44は、階調データDに応じて各単位電流Iを合成することで階調データDに応じた駆動電流Idsを生成する態様とすることもできる。この態様においては、図3に示すスイッチ46を設けない構成を採ることもできる。これにより、構成が簡素化されるという利点がある。
上述の各実施形態においては、電流生成部44が補正データSELに応じた駆動電流Idsを生成するという態様が例示されているが、これに限らず、例えばメモリMには補正データSELの代わりに複数ビットの階調データDが書き込まれ、電流生成部44は、階調データDに応じて各単位電流Iを合成することで階調データDに応じた駆動電流Idsを生成する態様とすることもできる。この態様においては、図3に示すスイッチ46を設けない構成を採ることもできる。これにより、構成が簡素化されるという利点がある。
要するに、電流生成部44は、駆動能力が異なる複数の電流源トランジスタTgを含み、複数の電流源トランジスタTgの各々が生成する単位電流Iを複数ビットの入力データ(例えば補正データSELや階調データD等)に応じて合成することで入力データに応じた駆動電流Idsを生成する態様であればよい。
(4)変形例4
上述の各実施形態においては、電気光学素子30に最も近接して配置される電流源トランジスタTg3のチャネル幅は複数の電流源トランジスタTgのうちで最大である態様について例示されているが、例えば、電気光学素子30に最も近接して配置される電流源トランジスタTg3のチャネル長が複数の電流源トランジスタTgのうちで最小である態様とすることもできる。要するに、複数の電流源トランジスタTgのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタTgが電気光学素子30に最も近接して配置される態様であればよい。
上述の各実施形態においては、電気光学素子30に最も近接して配置される電流源トランジスタTg3のチャネル幅は複数の電流源トランジスタTgのうちで最大である態様について例示されているが、例えば、電気光学素子30に最も近接して配置される電流源トランジスタTg3のチャネル長が複数の電流源トランジスタTgのうちで最小である態様とすることもできる。要するに、複数の電流源トランジスタTgのうち駆動能力が最大の電流源トランジスタTgが電気光学素子30に最も近接して配置される態様であればよい。
(5)変形例5
電流源トランジスタTgの数は任意である。電流源トランジスタTgの数が多いほど生成される駆動電流Idsを多段階に調整できるという利点がある。また、各電流源トランジスタTgをNチャネル型の電界効果型トランジスタで構成することもできる。
電流源トランジスタTgの数は任意である。電流源トランジスタTgの数が多いほど生成される駆動電流Idsを多段階に調整できるという利点がある。また、各電流源トランジスタTgをNチャネル型の電界効果型トランジスタで構成することもできる。
(6)変形例6
上述の各実施形態においては、電気光学素子20の一例として、OLED素子を取り上げたが、無機発光ダイオードやLED(Light Emitting Diode)であってもよい。要は、駆動電流に応じた発光輝度で発光するのであれば、どのような素子であってもよい。
上述の各実施形態においては、電気光学素子20の一例として、OLED素子を取り上げたが、無機発光ダイオードやLED(Light Emitting Diode)であってもよい。要は、駆動電流に応じた発光輝度で発光するのであれば、どのような素子であってもよい。
<D:電子機器>
次に、図11を参照して、本発明に係る電子機器のひとつの態様である画像形成装置について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
次に、図11を参照して、本発明に係る電子機器のひとつの態様である画像形成装置について説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフルカラー画像形成装置である。
この画像形成装置では、各々が同様の構成である4個の電気光学装置10K,10C,10M,10Yが、各々の構成が同様である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,110C,110M,110Yの像形成面110に対向する位置にそれぞれ配置されている。発光装置10K,10C,10M,10Yは、上記の各形態に係る電気光学装置10と同様の構成である。
図11に示すように、この画像形成装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122とが設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しないが、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けてもよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム110K,110C,110M,110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。添字「K」,「C」,「M」,「Y」はそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,M,Y)と、電気光学装置10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)とが配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、これに対応する感光体ドラム110(K,C,M,Y)の像形成面110A(外周面)を一様に帯電させる。発光装置10A(K,C,M,Y)は、各感光体ドラムの帯電した像形成面110Aに静電潜像を書き込む。各電気光学装置10A(K,C,M,Y)においては、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿って複数の電気光学素子20が配列する。静電潜像の書き込みは、複数の電気光学素子20によって感光体ドラム110(K,C,M,Y)に光を照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像剤としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム110(K,C,M,Y)に顕像(すなわち可視像)を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次に一次転写されることによって中間転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が形成される。中間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ドラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロトロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象(記録材)としてのシート102は、ピックアップローラ103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接した中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベルト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成された排紙カセット上へ排出される。
図11に例示した画像形成装置は、OLED素子を電気光学素子20として採用した光源(露光手段)を利用しているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以外の電子写真方式の画像形成装置にも本発明の電気光学装置10を採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置や、モノクロの画像を形成する画像形成装置にも本発明に係る電気光学装置10を応用することが可能である。
本発明に係る電気光学装置の用途は感光体の露光に限定されない。例えば、本発明の電気光学装置は、原稿などの読取対象に光を照射するライン型の光ヘッド(照明装置)としてスキャナなどの画像読取装置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コードを読む二次元画像コードリーダがある。また、複数の電気光学素子を面状に配列した発光装置は、液晶パネルの背面側に配置されるバックライトユニットとしても採用される。また、複数の単位回路を行列状に配列した電気光学装置は各種の電子機器の表示装置として採用される。
10……電気光学装置、16……基板、20……ロジック回路、30……電気光学素子、40……画素回路、42……制御回路部、44……電流生成部、G1……第1の回路群、G2……第2の回路群、I……単位電流、Ids……駆動電流、R……寄生抵抗、Tg……電流源トランジスタ。
Claims (4)
- 複数の単位回路を備えた電気光学装置であって、
前記複数の単位回路の各々は、
駆動電流に応じた輝度で発光する電気光学素子と、
駆動能力が異なる複数の電流源トランジスタを含み、前記複数の電流源トランジスタの各々が生成する単位電流を複数ビットの入力データに応じて合成することで前記入力データに応じた前記駆動電流を生成する電流生成部と、を具備し、
前記複数の電流源トランジスタのうち前記駆動能力が最大の前記電流源トランジスタは、前記電気光学素子に最も近接して配置される
電気光学装置。 - 前記複数の単位回路の各々について、
前記複数の電流源トランジスタの各々は、前記駆動能力が大きいほど前記電気光学素子に近い位置に配置される
請求項1に記載の電気光学装置。 - 第1方向に配列する前記単位回路を各々が含む第1の回路群および第2の回路群が前記第1方向とは異なる第2方向に並列に配置され、
前記第1の回路群の各単位回路における前記電流生成部は、当該単位回路における前記電気光学素子を挟んで前記第2の回路群の各単位回路における電流生成部とは反対側に配置され、
前記第2の回路群の各単位回路における前記電流生成部は、当該単位回路における前記電気光学素子を挟んで前記第1の回路群の各単位回路における前記電流生成部とは反対側に配置される
請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載の電気光学装置を具備する電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008045922A JP2009204794A (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 電気光学装置および電子機器。 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9187276B2 (en) | 2011-10-12 | 2015-11-17 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording material conveyance apparatus and image forming apparatus |
US11574573B2 (en) | 2017-09-05 | 2023-02-07 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display system |
US11990502B2 (en) | 2017-08-31 | 2024-05-21 | Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. | Display device and electronic device |
-
2008
- 2008-02-27 JP JP2008045922A patent/JP2009204794A/ja active Pending
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