JP2009203977A - 内燃機関のブリーザ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 気油分離性能の向上等を実現した内燃機関のブリーザ装置を提供する。
【解決手段】 チャンバ収容凹部7に流入したブローバイガスは、ブローバイガス流入孔21からブローバイガス室32に流入し、ラビリンス24によってその流れ方向をそれぞれ複数回変えられながら進行した後、ブローバイパイプ14およびブローバイホース41を経て吸気管に導入される。ブローバイガスに含まれているオイルミストは、ブローバイガス室32内でブローバイガスの流れ方向が変化する際に、その慣性によってラビリンス24の壁面に衝突・付着した後、セパレータプレート12の上面に流れ落ちてオイル滴となる。セパレータプレート12の上面に流れ落ちたオイル滴は、オイル落下孔31からオイル室34に落下し、ブローバイガスの流れによって押し流されてドレインパイプ15およびドレインパイプ保持孔42を経てクランクケース2に還流する。
【選択図】 図5
【解決手段】 チャンバ収容凹部7に流入したブローバイガスは、ブローバイガス流入孔21からブローバイガス室32に流入し、ラビリンス24によってその流れ方向をそれぞれ複数回変えられながら進行した後、ブローバイパイプ14およびブローバイホース41を経て吸気管に導入される。ブローバイガスに含まれているオイルミストは、ブローバイガス室32内でブローバイガスの流れ方向が変化する際に、その慣性によってラビリンス24の壁面に衝突・付着した後、セパレータプレート12の上面に流れ落ちてオイル滴となる。セパレータプレート12の上面に流れ落ちたオイル滴は、オイル落下孔31からオイル室34に落下し、ブローバイガスの流れによって押し流されてドレインパイプ15およびドレインパイプ保持孔42を経てクランクケース2に還流する。
【選択図】 図5
Description
本発明は、自動車等に搭載される内燃機関のブリーザ装置に係り、詳しくは、気油分離性能の向上等を実現する技術に関する。
自動車用のレシプロエンジンでは、その圧縮行程や膨張行程において、シリンダとピストンとの間隙からブローバイガスがクランクケース内に漏出することが避けられない。ブローバイガスは未燃焼混合気(HC)や酸、水分等を含むため、エンジンオイルの劣化や大気汚染を抑制すべく、クランクケースから吸気系に導入して新気とともに燃焼させる必要がある。また、ブローバイガスにはクランクケース内に浮遊する霧状のエンジンオイル(オイルミスト)が混入しているため、そのまま吸気系に導入した場合、エンジンオイルによって吸気系部品が汚損される他、エンジンオイルの消費量が増大する問題があった。
そこで、多くのエンジンでは、ブローバイガスを一時的に滞留させるブリーザチャンバを設け、ブリーザチャンバ内でエンジンオイルを分離させたブローバイガスを吸気系に導入させる方法が採られている。ブリーザチャンバとしては、ラビリンス構造(迷路)によってエンジンオイルを分離させたブローバイガスを吸気系に流出させる一方、底部に接続されたオイル戻り通路を介して、分離したエンジンオイルをクランクケース下部のオイルパンに還流させるものが公知となっている(特許文献1参照)。
特開2002−129927号公報
特許文献1のブリーザチャンバでは、ブローバイガスの発生量が増加する高負荷高速運転時等において、ブローバイガスからのエンジンオイルの分離が必ずしも効果的に行われない問題があった。すなわち、ブローバイガスの流入量が増加した場合、ブリーザチャンバ内でのブローバイガスの流速が高くなるため、一旦分離されたエンジンオイルが上方を通過する高速のブローバイガスによって巻き上げられ、ブローバイガスとともに吸気系に流入してしまうのである。また、V型エンジンにおいてVバンク内にブリーザチャンバを設置した場合には、ブリーザチャンバ側のオイル排出口からVバンク内にエンジンオイルが漏出し、そのエンジンオイルが吸気系部品(インテークマニホールド等)のブローバイガス導入路に吸い込まれてしまうことがあった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、気油分離性能の向上等を実現した内燃機関のブリーザ装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係る内燃機関のブリーザ装置は、ブローバイガスの気油分離に供される内燃機関のブリーザ装置であって、ブローバイガス流入口およびブローバイガス流出口を有するとともに、当該ブローバイガスから分離されたエンジンオイルを落下させるオイル落下孔がその下壁に穿設されたブローバイガス室と、前記ブローバイガス室の下方に形成され、前記オイル落下孔から落下したエンジンオイルが流通するとともに、当該エンジンオイルを排出するオイル排出口がその下部に形成されたオイル室とを備えたことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明に係る内燃機関のブリーザ装置において、前記ブローバイガスの流れ方向を変えるラビリンス構造が前記ブローバイガス室の内部に形成されたことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明に係る内燃機関のブリーザ装置において、前記ブローバイガス流出口が前記ブローバイガス室の上方に開口し、前記エンジンオイル排出孔が前記オイル室の下方に開口し、当該ブローバイガス流出口と当該エンジンオイル排出孔とが平面視においてオフセットした状態で配置されていることを特徴とする。
また、第4の発明は、第1〜第3の発明に係る内燃機関のブリーザ装置において、前記内燃機関が第1の気筒列と第2の気筒列とを所定の角度間隔をもって配置してなるV型機関であり、前記第1の気筒列と前記第2の気筒列との間のVバンクに設置されたことを特徴とする。
また、第5の発明は、第4の発明に係る内燃機関のブリーザ装置において、前記Vバンクが蓋体によって覆われ、前記蓋体の下部に着脱可能に結合されたことを特徴とする。
また、第6の発明は、第5の発明に係る内燃機関のブリーザ装置において、前記蓋体が金属を素材とし、樹脂を素材とすることを特徴とする。
また、第7の発明は、第1〜第6の発明に係る内燃機関のブリーザ装置において、前記ブローバイガス流出口が相手側部材に形成されたブローバイガス通路に連通し、前記オイル排出口が相手側部材に形成されたオイル通路に連通し、前記ブローバイガス流出口と前記ブローバイガス導入路との間と、前記オイル排出口と前記オイル環流路との間とがシール部材によってそれぞれシールされたことを特徴とする。
第1の発明によれば、ブローバイガス室のオイル落下孔からオイル室に落下したエンジンオイルは、ブローバイガス室内でのブローバイガスの流速が高くなった場合にも、ブローバイガスによって巻き上げられることなくオイル排出口から排出される。また、第2の発明によれば、ブローバイガス室に流入したブローバイガスはラビリンス内を通過する際にその進行方向が何度も変えられ、比重の大きいエンジンオイルがラビリンスの壁面に衝突・付着することで効果的な分離が行われる。また、第3の発明によれば、ブローバイガス流出口に流入するブローバイガスの流速が高くなっても、エンジンオイル排出孔から排出されるエンジンオイルがブローバイガスによって巻き上げられ難くなる。また、第4の発明によれば、V型エンジンにおけるVバンクの有効利用が図れるとともに、ブリーザ装置へのブローバイガスの導入が容易となる。また、第5の発明によれば、蓋体とブリーザ装置とが別体であるため、エンジンチューニングのためにブリーザ装置の内部構造を変更することや、蓋体の上面に過給機設置用の座面を形成すること等が容易となる。また、第6の発明によれば、エンジンのVバンク近傍の剛性を高めつつ、軽量化や低コスト化等を図ることができる。また、第7の発明によれば、ブリーザ装置内で分離されたエンジンオイルが吸気系部品のブローバイガス導入路に吸い込まれ難くなる。
以下、図面を参照して、本発明をV型6気筒ディーゼルエンジン(以下、単にエンジン
と記す)に適用した2つの実施形態を詳細に説明する。
と記す)に適用した2つの実施形態を詳細に説明する。
≪第1実施形態≫
図1は第1実施形態に係るエンジンの要部を示す斜視図であり、図2は図1中II部の分解斜視図であり、図3は第1実施形態に係るブリーザチャンバの要部断面斜視図であり、図4は第1実施形態に係るチャンバ本体の下面図であり、図5は第1実施形態に係るエンジンの要部縦断面図である。
図1は第1実施形態に係るエンジンの要部を示す斜視図であり、図2は図1中II部の分解斜視図であり、図3は第1実施形態に係るブリーザチャンバの要部断面斜視図であり、図4は第1実施形態に係るチャンバ本体の下面図であり、図5は第1実施形態に係るエンジンの要部縦断面図である。
<第1実施形態の構成>
図1に示すように、エンジンEのシリンダブロック1は、クランクケース2の上部に各3気筒の左右シリンダバンク(気筒列)3,4を所定の角度間隔をもってV型に配置したものであり、Vバンク5(左右シリンダバンク3,4の間)の中央にブリーザチャンバ10が締結・一体化されている。図2に示すように、ブリーザチャンバ10は、シリンダブロック1に形成されたチャンバ収容凹部7に収容されており、図3にも示すように、下面が開放されたチャンバ本体11と、チャンバ本体11の内部に締結されたセパレータプレート12と、チャンバ本体11の下面を覆うアンダカバー13と、チャンバ本体11の上面に立設されたブローバイパイプ14と、アンダカバー13の下面に突設されたドレインパイプ15とから構成されている。
図1に示すように、エンジンEのシリンダブロック1は、クランクケース2の上部に各3気筒の左右シリンダバンク(気筒列)3,4を所定の角度間隔をもってV型に配置したものであり、Vバンク5(左右シリンダバンク3,4の間)の中央にブリーザチャンバ10が締結・一体化されている。図2に示すように、ブリーザチャンバ10は、シリンダブロック1に形成されたチャンバ収容凹部7に収容されており、図3にも示すように、下面が開放されたチャンバ本体11と、チャンバ本体11の内部に締結されたセパレータプレート12と、チャンバ本体11の下面を覆うアンダカバー13と、チャンバ本体11の上面に立設されたブローバイパイプ14と、アンダカバー13の下面に突設されたドレインパイプ15とから構成されている。
チャンバ本体11は、アルミニウム合金を素材とする鋳造品であり、図4に示すように、クランクケース2側からのブローバイガスが流入する一対のブローバイガス流入孔21,22を一端側の側壁に有するとともに、前述したブローバイパイプ14が圧入されるボス23を他端側に有している。また、チャンバ本体11には2つのラビリンス24,25がその内部に設けられており、両ブローバイガス流入孔21,22から流入したブローバイガスは、これらラビリンス24,25を経てブローバイパイプ14に至るようになっている。チャンバ本体11には下面より所定量上方に段部26が形成されており、この段部26にセパレータプレート12が締結される。
セパレータプレート12は、鋼板またはアルミニウム合金板を素材とするプレス成形品であり、図4に二点鎖線で示すように、いずれもラビリンス24,25の屈曲部位に配置された複数のオイル落下孔31を有し、チャンバ本体11と伴にブローバイガス室32を画成している。また、アンダカバー13は、アルミニウム合金を素材とする鋳造品であり、前述したドレインパイプ15が圧入されるボス33を下面に有し、チャンバ本体11およびセパレータプレート12と伴にオイル室34を画成している。
第1実施形態の場合、図4に示すように、ブローバイパイプ14とドレインパイプ15とは、平面視においてオフセットした状態で配置されている。なお、ブローバイパイプ14はブローバイホース41を介して図示しない吸気管に接続され、ドレインパイプ15はクランクケース2に形成されたドレインパイプ保持孔42に嵌挿されている。
<第1実施形態の作用>
エンジンEが運転を開始すると、シリンダとピストンとの間隙(図示せず)からクランクケース2内にブローバイガスが漏出し、このブローバイガスが、図5に示すように、クランクケース2に形成された複数のブローバイガス排出孔43からチャンバ収容凹部7内に流入する。チャンバ収容凹部7に流入したブローバイガスは、ブローバイガス流入孔21,22からブローバイガス室32に流入し、図4中に矢印で示すように、両ラビリンス24,25によってその流れ方向をそれぞれ複数回変えられながら進行した後、ブローバイパイプ14およびブローバイホース41を経て吸気管に導入される。
エンジンEが運転を開始すると、シリンダとピストンとの間隙(図示せず)からクランクケース2内にブローバイガスが漏出し、このブローバイガスが、図5に示すように、クランクケース2に形成された複数のブローバイガス排出孔43からチャンバ収容凹部7内に流入する。チャンバ収容凹部7に流入したブローバイガスは、ブローバイガス流入孔21,22からブローバイガス室32に流入し、図4中に矢印で示すように、両ラビリンス24,25によってその流れ方向をそれぞれ複数回変えられながら進行した後、ブローバイパイプ14およびブローバイホース41を経て吸気管に導入される。
ブローバイガスに含まれているオイルミストは、ブローバイガス室32内でブローバイガスの流れ方向が変化する際に、その慣性によってラビリンス24,25の壁面に衝突・付着した後、セパレータプレート12の上面に流れ落ちてオイル滴となる。セパレータプレート12の上面に流れ落ちたオイル滴は、オイル落下孔31からオイル室34に落下し、ブローバイガスの流れによって押し流されてドレインパイプ15およびドレインパイプ保持孔42を経てクランクケース2に還流する。この際、ブローバイパイプ14とドレインパイプ15とが平面視においてオフセットしているため、ブローバイパイプ14に流入するブローバイガスの流速が高くなっても、ドレインパイプ15から排出されるエンジンオイルがブローバイガスによって巻き上げられ難い。
第1実施形態では、上述した構成を採ったことにより、ブローバイガスの気油分離が非常に効果的に行われるようになり、吸気管にオイルミストを殆ど含まないブローバイガスが導入される一方、分離されたエンジンオイルが円滑にクランクケース2に還流するようになる。
≪第2実施形態≫
図6は第2実施形態に係るエンジンの要部を示す分解斜視図であり、図7は第2実施形態に係るブリーザチャンバおよびバンクカバーの要部縦断面図であり、図8は図7中のVIII−VIII断面図である。
図6は第2実施形態に係るエンジンの要部を示す分解斜視図であり、図7は第2実施形態に係るブリーザチャンバおよびバンクカバーの要部縦断面図であり、図8は図7中のVIII−VIII断面図である。
図6に示すように、第2実施形態のブリーザチャンバ50は、アルミニウム合金を素材とするダイキャスト成形品のバンクカバー(蓋体:相手側部材)60に締結された状態で、クランクケース2におけるVバンク5の中央に形成されたチャンバ収容凹部(図6には示さず:第1実施形態と同様のもの)に収容される。
ブリーザチャンバ50は樹脂を素材とする射出成型品であり、図7,図8に示すように、クランクケース2側からのブローバイガスが流入するブローバイガス流入孔51を側壁に有するとともに、その上面にブローバイガス流出筒部(ブローバイガス流出口)52が突設され、その下面にオイル排出筒部(オイル排出口)53がブローバイガス流出筒部52と同軸に突設されている。ブリーザチャンバ50内にはラビリンス54が形成されており、ブローバイガス流入孔51から流入したブローバイガスは、このラビリンス54を経てブローバイガス流出筒部52に至るようになっている。ラビリンス54の下方には複数のオイル落下孔58を有する板状のセパレータ55が一体に成形されており、このセパレータ55によってブリーザチャンバ50がブローバイガス室32とオイル室34とに画成されている。
エンジンEの完成状態において、ブローバイガス流出筒部52はバンクカバー60に形成されたブローバイガス導入孔(ブローバイガス通路)71に嵌入する一方、オイル排出筒部53はクランクケース(相手側部材)2に形成されたオイル環流孔(オイル通路)72に嵌入する。ブローバイガス流出筒部52およびオイル排出筒部53には、その先端に耐油ゴムを素材とするOリング56,57がそれぞれ装着されており、これらOリング56,57によってブローバイガス導入孔71やオイル環流孔72との間のシールがなされている。
<第2実施形態の作用>
エンジンEが運転を開始すると、チャンバ収容凹部7内のブローバイガスは、ブローバイガス流入孔51からブリーザチャンバ50のブローバイガス室32に流入し、図7中に矢印で示すように、ラビリンス54によってその流れ方向を複数回変えられながら進行した後、ブローバイガス流出筒部52を経てバンクカバー60のブローバイガス導入孔71に導入される。
エンジンEが運転を開始すると、チャンバ収容凹部7内のブローバイガスは、ブローバイガス流入孔51からブリーザチャンバ50のブローバイガス室32に流入し、図7中に矢印で示すように、ラビリンス54によってその流れ方向を複数回変えられながら進行した後、ブローバイガス流出筒部52を経てバンクカバー60のブローバイガス導入孔71に導入される。
ブローバイガスに含まれているオイルミストは、ブローバイガス室32内でブローバイガスの流れ方向が変化する際に、その慣性によってラビリンス54の壁面に衝突・付着した後、セパレータ55の上面に流れ落ちてオイル滴となる。セパレータ55の上面に流れ落ちたオイル滴は、オイル落下孔58からオイル室34に落下した後にブローバイガスの流れによって押し流され、オイル排出筒部53からクランクケース2のオイル環流孔72に落下してクランクケース2に還流する。第2実施形態の場合、ブローバイガス流出筒部52とオイル排出筒部53とが同軸に配置されているが、ブローバイガス室32とオイル室34との間にセパレータ55が存在するため、ブローバイガス流出筒部52に流入するブローバイガスの流速が高くなっても、オイル排出筒部53から排出されるエンジンオイルがブローバイガスによって巻き上げられ難い。
一方、第2実施形態では、ブローバイガス流出筒部52とブローバイガス導入孔71との嵌合部がOリング56によってシールされ、オイル排出筒部53とオイル環流孔72との嵌合部がOリング57によってシールされている。そのため、オイル排出筒部53に流入したエンジンオイルがインテークマニホールド等のブローバイガス導入路に吸い込まれず、エンジンオイルによって吸気系部品が汚損されることや、エンジンオイルの消費量が増大することが効果的に抑制される。
また一方、本実施形態では、バンクカバー60をアルミニウム合金製とし、ブリーザチャンバ50を樹脂製としたため、エンジンEのVバンク5近傍の剛性を高めつつ、軽量化や低コスト化等を図ることができる。そして、例えば、上面に過給機設置用の座面が形成されたバンクカバー60を用いること等により、仕様の異なるエンジンE間で同一のブリーザチャンバ50を共用することができる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態はV型ディーゼルエンジン用のブリーザ装置に本発明を適用したものであるが、直列型エンジンやガソリンエンジンにも当然に適用可能である。また、ブローバイガス流入口やブローバイガス流出口、オイル排出口、ラビリンス等の形状を始め、ブローバイガス室やオイル室の具体的通路構成等についても、本発明の主旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。
1 シリンダブロック
2 クランクケース(相手側部材)
3,4 シリンダバンク(気筒列)
5 Vバンク
10 ブリーザチャンバ(ブリーザ装置)
11 チャンバ本体
12 セパレータプレート
13 アンダカバー
14 ブローバイパイプ(ブローバイガス流出口)
15 ドレインパイプ(エンジンオイル排出孔)
21,22 ブローバイガス流入孔(ブローバイガス流入口)
21 ブローバイガス流入孔
24,25 ラビリンス
31 オイル落下孔
32 ブローバイガス室
34 オイル室
50 ブリーザチャンバ
51 ブローバイガス流入孔51
52 ブローバイガス流出筒部(ブローバイガス流出口)
53 オイル排出筒部(オイル排出口)
54 ラビリンス
55 セパレータ
56 Oリング(シール部材)
57 Oリング(シール部材)
60 バンクカバー(蓋体:相手側部材)
71 ブローバイガス導入孔(ブローバイガス通路)
72 オイル環流孔(オイル通路)
E エンジン(内燃機関)
2 クランクケース(相手側部材)
3,4 シリンダバンク(気筒列)
5 Vバンク
10 ブリーザチャンバ(ブリーザ装置)
11 チャンバ本体
12 セパレータプレート
13 アンダカバー
14 ブローバイパイプ(ブローバイガス流出口)
15 ドレインパイプ(エンジンオイル排出孔)
21,22 ブローバイガス流入孔(ブローバイガス流入口)
21 ブローバイガス流入孔
24,25 ラビリンス
31 オイル落下孔
32 ブローバイガス室
34 オイル室
50 ブリーザチャンバ
51 ブローバイガス流入孔51
52 ブローバイガス流出筒部(ブローバイガス流出口)
53 オイル排出筒部(オイル排出口)
54 ラビリンス
55 セパレータ
56 Oリング(シール部材)
57 Oリング(シール部材)
60 バンクカバー(蓋体:相手側部材)
71 ブローバイガス導入孔(ブローバイガス通路)
72 オイル環流孔(オイル通路)
E エンジン(内燃機関)
Claims (7)
- ブローバイガスの気油分離に供される内燃機関のブリーザ装置であって、
ブローバイガス流入口およびブローバイガス流出口を有するとともに、当該ブローバイガスから分離されたエンジンオイルを落下させるオイル落下孔がその下壁に穿設されたブローバイガス室と、
前記ブローバイガス室の下方に形成され、前記オイル落下孔から落下したエンジンオイルが流通するとともに、当該エンジンオイルを排出するオイル排出口がその下部に形成されたオイル室と
を備えたことを特徴とする内燃機関のブリーザ装置。 - 前記ブローバイガスの流れ方向を変えるラビリンス構造が前記ブローバイガス室の内部に形成されたことを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のブリーザ装置。
- 前記ブローバイガス流出口が前記ブローバイガス室の上方に開口し、前記エンジンオイル排出孔が前記オイル室の下方に開口し、当該ブローバイガス流出口と当該エンジンオイル排出孔とが平面視においてオフセットした状態で配置されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の内燃機関のブリーザ装置。
- 前記内燃機関が第1の気筒列と第2の気筒列とを所定の角度間隔をもって配置してなるV型機関であり、
前記第1の気筒列と前記第2の気筒列との間のVバンクに設置されたことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の内燃機関のブリーザ装置。 - 前記Vバンクが蓋体によって覆われ、
前記蓋体の下部に着脱可能に結合されたことを特徴とする、請求項4に記載の内燃機関のブリーザ装置。 - 前記蓋体が金属を素材とし、
樹脂を素材とすることを特徴とする、請求項5に記載の内燃機関のブリーザ装置。 - 前記ブローバイガス流出口が相手側部材に形成されたブローバイガス導入路に連通し、
前記オイル排出口が相手側部材に形成されたオイル環流路に連通し、
前記ブローバイガス流出口と前記ブローバイガス導入路との間と、前記オイル排出口と前記オイル環流路との間とがシール部材によってそれぞれシールされたことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の内燃機関のブリーザ装置。
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JP2008333926A JP2009203977A (ja) | 2008-02-01 | 2008-12-26 | 内燃機関のブリーザ装置 |
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JP2008022307 | 2008-02-01 | ||
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