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JP2009197126A - 水性インクジェット記録インク - Google Patents

水性インクジェット記録インク Download PDF

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JP2009197126A JP2008039801A JP2008039801A JP2009197126A JP 2009197126 A JP2009197126 A JP 2009197126A JP 2008039801 A JP2008039801 A JP 2008039801A JP 2008039801 A JP2008039801 A JP 2008039801A JP 2009197126 A JP2009197126 A JP 2009197126A
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Abstract

【課題】非吸収性または低吸収性記録媒体に高画質に記録でき、得られた画像の耐久性に優れ、非吸収性記録媒体上での乾燥性が速く、射出安定性に優れた水性インクジェット記録インクを提供する。
【解決手段】顔料と、シリコン系界面活性剤またはアセチレン系界面活性剤と、水溶性有機溶剤として下記A溶剤及びB溶剤とを含有し、かつ少なくともカルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物を、インク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有することを特徴とする水性インクジェット記録インク。
A溶剤:グリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類
B溶剤:塩化ビニル樹脂を、溶解、軟化、または膨潤しうる2種以上の有機溶剤
【選択図】なし

Description

本発明は、塩化ビニル等の樹脂成分を含む非吸収性あるいは低吸収性記録媒体に印字する印字適正を備えた新規な水性の水性インクジェット記録インクに関するものである。
産業用途のインクジェットインクとして、塩化ビニルシート等の非吸収性記録媒体に直接印字できるインクが近年開発されてきている。例えば、有機溶剤をビヒクルとした溶剤系インクジェットインクや、重合性モノマーを主成分とする紫外線硬化型インクジェットインクが挙げられる。溶剤系インクジェットインクは、その溶剤を乾燥させて大気中に蒸発させるため、環境負荷の観点でも万全ではない。一方、紫外線硬化型インクジェットインクは、印字後すぐに硬化させるので蒸発成分は少ないが、使用するモノマーによっては皮膚感作性を有する場合もあること、また、高価な紫外線照射光源をプリンタに組み込む必要もあり、適用分野が限られてくる。さらに、高光沢な記録媒体に印字した場合などは、かえって、光沢感が損なわれてしまう。
このような背景の中で、環境負荷の少ない、従来から家庭用インクジェット記録方式等でも広く使用されている、水を主成分とする水性のインクジェット記録インクを用いて、直接、非吸収性記録媒体にも印字できるインクジェットインクの開発が行われるようになってきている。
例えば、特許文献1には、グリコールと、グリコールエーテルを除く群から選択される水と相溶性ある溶剤とを含有する水系インクジェットインクが提案されており、更には、疎水性の主鎖と、非イオン性で親水性の側鎖とを有し、水性ビヒクルには溶解するが水には不溶性であるグラフトコポリマーバインダーを含有するインクジェットインクが提案されている。しかしながら、これには、適用するバインダーとして、カルボキシル基等の酸性基を有する構造の高分子化合物を使用することは開示されていない。また、本発明者らの検討では、特許文献1で開示された技術では、非吸収性記録媒体上に形成される画質としては不十分であり、また、得られた画像の耐久性も不十分である。
一方、特許文献2には、未処理のビニルシートまたはビニルで被覆された下地に、少なくとも1つの加熱装置を有するピエゾ型印刷システムで印刷するための、液状媒体、水不溶性着色剤、ポリマーバインダー、乾燥抑制剤並びに他の添加剤よりなり、かつ、該液状媒体が水と水混和性乾燥抑制剤で組成されている印刷インクで、該液状媒体として少なくとも80質量%の水を含有しており、乾燥抑制剤の含有物がブチルジグリコール及び1−メトキシプロパノール−2で組成されており、インクが8.5より大きいpH値を有するインク、さらに、バインダーは液状インクジェットインク中に溶解した状態で存在するインクジェットインクが提案されている。しかしながら、本発明者らの検討では、特許文献2に開示された技術では、特許文献1に記載の技術と同様に、画質や乾燥性等の課題が残ることが判明した。
また、特許文献3〜6には、バインダー樹脂としてインクジェットインクに溶解しない樹脂微粒子を添加した水系インクジェットインクが提案されており、射出は比較的安定であるが、非吸収性記録媒体上で形成される画質は不十分であることが分かってきた。
特開2000−44858号公報 特開2005−113147号公報 特開2004−114692号公報 特開2005−220352号公報 特開2006−22328号公報 特開2006−282822号公報
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、その目的は、非吸収性または低吸収性記録媒体に高画質に記録でき、得られた画像の耐久性に優れ、非吸収性記録媒体上での乾燥性が速く、射出安定性に優れた水性インクジェット記録インクを提供することにある。
本発明の上記目的は、以下の構成により達成される。
1.顔料と、シリコン系界面活性剤またはアセチレン系界面活性剤と、水溶性有機溶剤として下記A溶剤及びB溶剤とを含有し、かつ少なくともカルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物を、インク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有することを特徴とする水性インクジェット記録インク。
A溶剤:グリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類
B溶剤:塩化ビニル樹脂を、溶解、軟化、または膨潤しうる2種以上の有機溶剤
2.前記A溶剤(グリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類)の含有量が、インク総質量に対し2.0質量%以上、20質量%以下であることを特徴とする前記1記載の水性インクジェット記録インク。
3.更に、水系分散型ポリマー微粒子を含有することを特徴とする前記1または2に記載の水性インクジェット記録インク。
更に、本発明における好ましい実施態様として、以下の構成を挙げることができる。
4.前記塩化ビニル樹脂を溶解する有機溶剤が、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,1,3,3−テトラメチル尿素、ヘキサメチル燐酸トリアミド、及びN,N−ジメチルホルムアミドから選ばれる2種以上の溶剤であることを特徴とする前記1に記載の水性インクジェット記録インク。
5.前記シリコン系界面活性剤が、ポリエーテル変性ポリシロキサン化合物であることを特徴とする前記1に記載の水性インクジェット記録インク。
6.前記アセチレン系界面活性剤が、アセチレングリコール化合物であることを特徴とする前記1に記載の水性インクジェット記録インク。
7.前記水性共重合体の酸価が、80mgKOH/g以上、300mgKOH/g未満であることを特徴とする前記1に記載の水性インクジェット記録インク。
本発明によれば、非吸収性または低吸収性記録媒体に高画質に記録でき、得られた画像の耐久性に優れ、非吸収性記録媒体上での乾燥性が速く、射出安定性に優れた水性インクジェット記録インクを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を行った結果、少なくとも
1)顔料、
2)シリコン界面活性剤系またはアセチレン系界面活性剤、
3)水溶性有機溶剤としてA溶剤(グリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類)及びB溶剤(塩化ビニル樹脂を、溶解、軟化または膨潤する2種類以上の有機溶剤)を含有し、
更に、
4)少なくともカルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物をインク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有する
ことを特徴とする水性インクジェット記録インクにより、非吸収性または低吸収性の記録媒体上に高品位の画像を記録でき、得られた画像は高耐久性を有し、非吸収性記録媒体等の上での乾燥性が速く、射出安定性に優れた水性インクジェット記録インクが得られることを見出し、本発明に至った次第である。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明の水性インクジェット記録インクは、カルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物を、インク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有することを、第1の特徴とする。
本発明の水性インクジェット記録インクは、特に、非吸収性あるいは低吸収性の記録媒体に記録するとき、高画質でかつ優れた耐擦過性を備えた画像を形成できる、という本発明の効果を奏する。即ち、本発明に係る水溶性共重合物は、インク着弾後の乾燥過程で速やかに粘度上昇し、カラーブリードを抑制した高画質な画像を形成し、色材を塩化ビニル樹脂等の非吸収性記録媒体等の表面に定着させる機能を有している。
この現象について、本発明者らは以下のように推定している。
即ち、本発明の水性インクジェット記録インク(以下、単にインクともいう)中では、該水溶性共重合物の酸性基がアミンによって中和されて安定に存在しており、記録媒体に着弾・乾燥することによって、水分の蒸発により該水溶性共重合物の濃度が上昇する。また、同時に、乾燥時に中和に用いられたアミンも揮発することによって、更に該水溶性共重合物の濃度が上昇する。その結果、インクの粘度が増してカラーブリードの発生を抑えた高画質な記録画像を得ることができる。
更に、中和剤であるアミン類は乾燥後には揮発しているので、記録画像に再度水分が付与されたとしても、樹脂は水に再溶解することなく固化し、顔料は定着されていて、耐擦過性や耐水性に優れる、という効果が認められる。
本発明に係る水溶性共重合物は、カルボキシル基またはスルホン酸基である親水性成分と、疎水性成分とを適切なバランスで有するものを設計して用いる。この際、カルボキシル基またはスルホン酸基を揮発可能な塩基成分で中和することで水溶性を付与した本発明に係る水溶性共重合体は上記の機能を十分に発揮するものである。このような水溶性共重合物としては、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル−アクリル系、ポリウレタン系、ポリエステル系の各樹脂を例示することができる。
本発明に係る水溶性共重合物を構成する疎水性モノマーとしては、例えば、アクリル酸エステル(例えば、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等)、メタクリル酸エステル(例えば、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル等)、スチレン等が挙げられる。
本発明に係る水溶性共重合物を構成する親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等が挙げられる。
該水溶性共重合物が有しているカルボキシル基やスルホン酸基のような酸性基は、部分的あるいは完全にアミン類で中和されている必要がある。アミン類としては、例えば、アンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノール等を好ましく用いることができる。
特に、沸点が200℃未満のアミン類で中和することは、乾燥時にアミン類が揮発し易く、疎水性を速く高めて画像の耐久性向上に寄与することから更に好ましい。
本発明に係る水溶性共重合物は、インク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有することによって、本発明の効果を顕著に発揮する。
これについて、本発明者は以下のように推察している。
該水溶性共重合物の含有量がインク総質量に対して1.0質量%以上であれば、乾燥時の増粘の程度が十分であり、カラーブリードを防止して高画質画像を得ることができる。また、10質量%以下であれば、インクの保存安定性が高く、安定に射出が可能となり、長期に渡って安定にプリントを得ることができる。
また、本発明に係る水溶性共重合物は、その酸価が80mgKOH/g以上、300mgKOH/g未満であることが更に好ましいが、これによって該重合物の、乾燥時の粘度増加が顕著になるとともに、乾燥後も強固に固化して色材の定着性が良好であるという、本発明の効果が著しく認められるものである。更に好ましい酸価は90〜250mgKOH/g程度のものである。重合方法としては溶液重合であることが好ましい。本発明で規定する酸価は、JIS K0070に準拠して測定できる。
本発明に係る水溶性共重合物の分子量としては、平均分子量で3000〜30000のものを好ましく用いることができ、より好ましくは7000〜20000である。
本発明に係る水溶性共重合物のTgは、−30℃〜100℃程度のものを好ましく用いることができ、より好ましくは−10℃〜80℃である。
本発明の水性インクジェット記録インクでは、A溶剤としてグリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類を用いることを第2の特徴とする。前述したように、本発明に係る水溶性共重合物を用いることによって、インク着弾後の乾燥過程でのインク粘度の上昇によりインク混じりを防止し、カラーブリードを抑えることができると考えられるが、それに加え、グリコールエーテル類や1,2−アルカンジオール類は、顔料分散体や該水溶性共重合物との疎水的相互作用により、特に、インク着弾後の乾燥過程で水分が減少しグリコールエーテル類等の濃度が増すに伴って、より強く作用しあうことによりインクの増粘効果をもたらす。従って、該水溶性重合物とグリコールエーテル類等を併用することによって、カラーブリード防止効果が顕著に発揮されると考えられる。
更に、本発明に係るシリコン系界面活性剤またはアセチレン系界面活性剤と併せて用いることによって、この効果が顕著に発揮されると共に、塩化ビニル樹脂のような非吸収性記録媒体に対しても十分なぬれ性を有し、はじき等の画質欠陥を発生させない。グリコールエーテル類としては、例えば、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等が挙げられる。また、1,2−アルカンジオール類としては、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール等が挙げられる本発明に用いられる。
本発明に係るグリコールエーテルまたは1,2−アルカンジオール系有機溶剤は、インク総質量に対して2〜20質量%含有することが、本発明の効果を顕著に奏するという観点において特に好ましい。
更に本発明のインクは、B溶剤として、塩化ビニル樹脂を溶解する2種以上の有機溶剤を用いることを第3の特徴とする。本発明の水性インクジェット記録インクを用いて塩化ビニル樹脂のような非吸収性記録媒体表面に記録すると、色材ごとにインクの耐久性が異なることが分かってきた。例えば、マゼンタ顔料体を用いたインクは、他の色材を含むインクと比較すると擦過性等の耐久性が劣る傾向にあるが、これは記録媒体である塩化ビニル等の樹脂を溶かしにくく、色材が記録媒体内部に埋め込まれにくいためであろうと推定している。
顔料分散体を調製する際には、主として保存安定性を満たすために、用いる分散剤や分散用溶媒などの種類と量を、使用する顔料の種類に応じて種々選択して調整する。従って、その様にして調製された各色の顔料分散体を含有するインクの、記録媒体への定着性をバランスよくするには、インク調製時に使用する塩化ビニル溶解溶剤の種類と量を種々工夫する必要がある。このとき、単一の塩化ビニル溶解溶剤をもって調製するよりも、塩化ビニル溶解性の異なる2種以上の溶媒をもって調製する方が、自由度が増し、簡易に所望のインク特性を得ることができる。
本発明のインクに含まれる、塩化ビニル樹脂を溶解する2種類以上の有機溶剤とは、塩化ビニル樹脂を溶解する程度が異なる2種類以上の有機溶剤を意味する。具体的には、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、1,1,3,3−テトラメチル尿素、ヘキサメチル燐酸トリアミド、N,N−ジメチルホルムアミドから選ばれる2種類以上の溶剤であることが好ましい。
これらの中でも、本発明の効果を顕著に奏する組み合わせとしては、ヘキサメチル燐酸酸トリアミドとN−メチル−2−ピロリドンの組み合わせ、ジメチルスルホキシドとN−メチル−2−ピロリドンの組み合わせ、1,1,3,3−テトラメチル尿素とN−メチル−2−ピロリドンの組み合わせ、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとN−メチル−2−ピロリドンの組み合わせ、N,N−ジメチルホルムアミドとN−メチル−2−ピロリドンの組み合わせは、特に好ましい。
従って、本発明のインクジェット記録インクは、上記の
特徴1)カルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物を、インク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有すること、
特徴2)A溶剤としてグリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類を用いること、
特徴3)B溶剤として塩化ビニル樹脂を溶解する2種類以上の有機溶剤を用いること、
を組み合わせることにより、本発明の効果を顕著に発揮できるものである。
次いで、本発明に係る顔料について説明する。
本発明に適用可能な顔料は、水系で安定に分散できるものであればよく、高分子樹脂により分散した顔料分散体、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料、顔料表面を修飾し分散樹脂を用いなくても分散可能な自己分散顔料等から選択することができる。インクの保存性を特に重視する場合は、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料を選択することが好ましい。
高分子樹脂により分散した顔料分散体を用いる場合、高分子樹脂としては水溶性のものを用いることができる。水溶性樹脂として好ましく用いられるのは、スチレン−アクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸−アクリル酸アルキルエステル共重合体、スチレン−マレイン酸ハーフエステル共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体等のような水溶性樹脂である。
顔料の分散方法としては、ボールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル、アジテータ、ヘンシェルミキサー、コロイドミル、超音波ホモジナイザー、パールミル、湿式ジェットミル、ペイントシェーカー等各種を用いることができる。
本発明に係る顔料分散体を調製するには、顔料分散体の粗粒分を除去する目的で遠心分離装置を使用すること、フィルターを使用することも好ましく用いられる。
また、水不溶性樹脂で被覆されたカプセル顔料を用いる場合、水不溶性樹脂とは、弱酸性ないし弱塩基性の水に対して不溶な樹脂であり、好ましくは、pH4〜10の水溶液に対する溶解度が2質量%未満の樹脂である。
このような樹脂としては、アクリル系、スチレン−アクリル系、アクリロニトリル−アクリル系、酢酸ビニル系、酢酸ビニル−アクリル系、酢酸ビニル−塩化ビニル系、ポリウレタン系、シリコン−アクリル系、アクリルシリコン系、ポリエステル系、エポキシ系の各樹脂を挙げることができる。
また、本発明では顔料を分散するのに用いる樹脂として疎水性モノマーと親水性モノマーを構成成分として作成された樹脂を用いることができる。
疎水性モノマーとしては、アクリル酸エステル(アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸2−ヒドロキシエチル等)、メタクリル酸エステル(メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸グリシジル等)、スチレン等が挙げられる。
親水性モノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド等が挙げられ、アクリル酸のような酸性基を有するものは、重合後に塩基で中和したものを好ましく用いることができる。
樹脂の分子量としては、重量平均分子量Mwで、3000〜500000のものを用いることができる。好ましくは、7000〜200000のものを用いることができる。
樹脂のTgは−30〜100℃程度のものを用いることができる。好ましくは−10〜80℃程度のものを用いることができる。
重合方法としては、溶液重合、乳化重合を用いることができる。重合はあらかじめ顔料と別途行ってもよいし、顔料を分散した系内にモノマーを供給して重合してもよい。
顔料を樹脂で被覆する方法としては、公知の種々の方法を用いることができるが、好ましくは、展相乳化法や酸析法の他に、顔料を重合性界面活性剤を用いて分散し、そこへモノマーを供給し、重合しながら被覆する方法から選択することがよい。
より好ましい方法としては、水不溶性樹脂をメチルエチルケトン等の有機溶剤に溶解し、さらに塩基にて樹脂中の酸性基を部分的または完全に中和後、顔料及びイオン交換水を添加し、分散した後、有機溶剤を除去、必要に応じて加水し調製する製造方法が好ましい。
顔料と樹脂の質量比率は、顔料/樹脂比で100/40〜100/150から選択することができる。特に画像耐久性と射出安定性やインク保存性が良好なのは100/60〜100/110である。
水不溶性樹脂で被覆された顔料粒子の平均粒子径は80〜150nm程度がインク保存安定性、発色性の観点から好ましい。
平均粒子径は、光散乱法、電気泳動法、レーザードップラー法等を用いた市販の粒径測定機器により求めることができる。また、透過型電子顕微鏡による粒子像撮影を少なくとも100粒子以上に対して行い、この像をImage−Pro(メディアサイバネティクス製)等の画像解析ソフトを用いて統計的処理を行うことによっても求めることが可能である。
また、自己分散顔料としては表面処理済みの市販品を用いることもでき、例えば、CABO−JET200、CABO−JET300(キャボット社製)、ボンジェットCW1(オリエント化学工業社製)等を挙げることができる。
本発明に使用できる顔料としては、従来公知の有機及び無機顔料が使用できる。例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料のアゾ顔料や、フタトシアニン顔料、ペリレン及びペリレン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフタロニ顔料等の多環式顔料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、昼光蛍光顔料等の有機溶剤、カーボンブラック等の無機顔料が挙げられる。
具体的な有機顔料を以下に例示する。
マゼンタまたはレッド用の顔料としては、C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
オレンジまたはイエロー用の顔料としては、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー74、C.I.ピグメントイエロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグメントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー138等が挙げられる。
グリーンまたはシアン用の顔料としては、C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられる。
次に、本発明に係る界面活性剤について説明する。
本発明においては、シリコン系界面活性剤またはアセチレン系界面活性剤を用いることを特徴の一つとする。本発明で用いるA溶剤(グリコールエーテル類、または1,2−アルカンジオール類)を50質量%以上添加した条件でも、塩化ビニル等の記録媒体へのぬれ性は満たすことができるが、その条件では他の性能、例えば、画質、インク保存性、射出安定性等を確保することができない。従って、本発明で規定するように、例えば、20質量%以下の様な適量のA溶剤と共に、シリコン系界面活性剤やアセチレン系界面活性剤を併用することにより、塩化ビニル等の記録媒体へのぬれ性をも満足することができる。
本発明に係るシリコン系界面活性剤とは、ジメチルポリシロキサンの側鎖または末端をポリエーテル変性したもの(ポリエーテル変性ポリシロキサン化合物)が好ましく、例えば、信越化学工業製のKF−351A、KF−642やビッグケミー製のBYK347、BYK348等が挙げられる。
本発明に係るアセチレン系界面活性剤としては、特に、アセチレングリコール系界面活性剤が好ましく、分子中に三重結合を有し、その隣接炭素原子に水酸基およびアルキル基を有し、三重結合に対して左右対称構造であるものが好ましい。本発明で用いられるアセチレングリコール化合物、アセチレンアルコール化合物は市販品として入手することができ、例えば、日信化学工業社製のサーフィノール、オルフィン、川研ファインケミカル社製のアセチレノールが挙げられる。
本発明の水性インクジェット記録インクにおいては、更に、水系分散型ポリマー微粒子を含有することが好ましい。本発明においては、水溶性共重合物を用いることによってインクの着弾後、乾燥時にインクが増粘して記録媒体への色材の定着を促進するが、一方、インク着弾直後で乾燥増粘前に液滴が適度にレベリングすることによって、画像表面に凸凹が生ずるのを防いで写像性を良好に保つことができる。このとき、乾燥増粘の程度を水溶性共重合物を減量してコントロールしようとすると、レベリングと滲みとのバランスをとるのが容易ではないが、本発明に係る水系分散型ポリマーを水溶性共重合物と併用することによって、インクの着弾直後は粘度上昇速度を抑えてインクをレベリングさせて、その後の乾燥過程で粘度上昇速度を高めるようなコントロールが容易に行えることを見出した。
また、該水系分散型ポリマー微粒子のTgは、35℃以上であることが、画像の耐擦過性効果を殊に発揮するという点においてより好ましく、さらに49℃以上であるとより良い。Tgの上限は特に制限されるものではないが、概ね100℃未満であれば柔軟なインク皮膜を得ることができ、プリント物の折り曲げ等による画像のひび割れ故障を抑制できるという点で好ましい。
水系分散型ポリマー微粒子の酸価は、44mgKOH/g以上が好ましく、更には60mgKOH/g以上が好ましい。酸価の上限は特に限定されるものではないが、より安定は分散物を得易いという観点で110mgKOH/g未満が好ましい。
水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、インクジェット記録ヘッドのノズルにおける目詰まりがなく、良好な光沢感が得られる点で300nm以下であることが好ましく、より好ましくは130nm以下である。平均粒子径の下限は、微粒子の製造安定性の観点から30nmが好ましい。尚、水系分散型ポリマー微粒子の平均粒子径は、光散乱方式やレーザードップラー方式を用いた市販の測定装置を使用して簡便に計測することが可能である。また、水系分散型ポリマー微粒子の分散物を凍結乾燥し、透過型顕微鏡で観察される粒子から平均粒子径を換算することもできる。
水系分散型ポリマー微粒子の含有量は、0.7%〜6%が好ましく、良好な定着性(耐擦過性、アルコール耐性)とインクの長期保存安定を得やすい。特に好ましくは、1〜3%である。
水系分散型ポリマー微粒子は、水系で重合された分散物をそのまま、あるいは処理したものを用いてもよいし、溶剤系で重合されたポリマーを水系に分散したものを用いてもよく、アクリル系、ウレタン系、スチレン系、酢酸ビニル系、塩化ビニリデン系、塩化ビニル系、スチレン−ブタジエン系、スチレン−アクリロニトリル系、ポリブタジエン系、ポリエチレン系、ポリイソブチレン系、ポリエステル系等から選択することができる。
また、インクの物性として吐出安定性を満たすために、粘度に対するシェア依存性がないことが好ましく、この観点からポリマー微粒子の分散形態として活性剤などの乳化剤を極力低濃度にするか、乳化剤を用いないソープフリー型の分散ポリマー粒子が好ましい。特に好ましい水系分散型ポリマー微粒子は、カルボキシル基を有する不飽和ビニルを単量体成分として重合した共重合体の自己分散型ディスパージョンであり、例えば、アクリル酸エチルなどのアクリル系モノマー単独もしくはアクリル系モノマーと共重合し得るエチレン姓の不飽和モノマーからなる組成物にカルボン酸モノマーとしてアクリル酸やマレイン酸などを乳化重合もしくは懸濁重合して得られた分散液をアルカリで膨潤後、機械的せん断により粒子を分割して得られるアクリルヒドロゾルである。尚、アクリルヒドロゾルの中でも、樹脂の屈折率を高めて高い光沢感が得られる点で、モノマー組成にスチレンを含有することが好ましい。
前記で用いるアルカリとしては、アンモニア、トリエチルアミン、2−ジメチルアミノエタノール、2−ジ−n−ブチルアミノエタノール、メチルジエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−メチルアミノエタノールなどのアミンであることが好ましく、アンモニア、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、および、2−メチルアミノエタノールが水系分散型ポリマー微粒子の分散安定性において特に好ましい。
前記のアクリルヒドロゾルは、ジョンソンポリマー株式会社のジョンクリル(商標)などが市販されている。
本発明のインクには、上記で説明したもの以外にも種々の化合物等を含有することができる。
本発明に係るA溶剤やB溶剤以外に、溶剤として用いるものは水性液媒体が好ましく、水及び水溶性有機溶剤等の混合溶剤がさらに好ましく用いられる。例えば、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、セカンダリーブタノール、ターシャリーブタノール等)、多価アルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジアミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等)等が挙げられる。
本発明のインクは、塩化ビニルシート等の非吸収性記録媒体や低吸収性記録媒体に記録する際に、顕著に本発明の効果を奏する。また、他にも普通紙、コート紙、インクジェット専用紙等に印字するのに適している。
非吸収性記録媒体としては、高分子シート、ボード(軟質塩化ビニル、硬質塩化ビニル、アクリル板、ポリオレフィン系等)、ガラス、タイル、ゴム、合成紙等が挙げられる。
低吸収もしくは吸収性記録媒体としては、普通紙(コピー紙、印刷用普通紙)、コート紙、アート紙、インクジェット専用紙、インクジェット光沢紙、ダンボール、木材などが挙げられる。
特に、本発明に係る効果を顕著に発揮するのは、記録面側に少なくともポリ塩化ビニルを有する記録媒体である。例えば、ポリ塩化ビニルを有する記録媒体の具体例としては、SOL−371G、SOL−373Mm、SOL−4701(以上、ビッグテクノス社)、光沢塩化ビニル(ステムグラフィ社製)などである。
本発明のインクは、記録媒体を加熱して印字することがより好ましい。記録媒体を加熱することで、インクの乾燥増粘速度が著しく向上し、高画質が得られる。また、画像の耐久性も向上する。加熱温度としては、記録媒体の記録表面温度を40〜80℃になるように加熱することが特に好ましい。40℃以上であれば、画質は十分であり、また十分な画像耐久性が得られることに加え、乾燥時間も比較的短時間ですむ。一方、80℃以下であれば、インクの安定射出性を確保し安定にプリントすることができる。更に好ましくは、記録媒体の記録表面温度を40〜60℃とすることが好ましい。
加熱方法としては、記録媒体搬送系もしくはプラテン部材に発熱ヒーターを組み込み、記録媒体下方から接触式で加熱する方法や、ランプ等により下方または上方から非接触で加熱する方法を選択することができる。
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例において「部」あるいは「%」の表示を用いるが、特に断りがない限り「質量部」あるいは「質量%」を表す。
《顔料分散体の調製》
〔顔料分散体−C11の調製〕
顔料分散剤としてスチレン−アクリル酸共重合体(ジョンクリル678、分子量8500、酸価215)3部、ジメチルアミノエタノール1.3部、イオン交換水80.7部を70℃で攪拌混合して溶解した。
次いで、前記溶液に、C.I.ピグメントブルー15:3を15部添加してプレミックスした後、0.5mmのジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーを用いて分散し、シアン顔料の含有量が15%の顔料分散体−C11を調製した。
〔顔料分散体−Y11、M11、Bk11の調製〕
上記顔料分散体−C11の調製において、シアン顔料C.I.ピグメントブルー15:3に代えて、イエロー顔料としてC.I.ピグメントイエロー−74、マゼンタ顔料としてC.I.ピグメントレッド122、ブラック顔料としてカーボンブラックをそれぞれ用いる以外は同様にして、顔料分散体−Y11、顔料分散体−M11、顔料分散体−Bk11を調製した。
《水溶性共重合物の合成》
〔水溶性共重合物1の合成〕
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。
そこへ、メタクリル酸n−ブチル80g、アクリル酸20g、メチルエチルケトン50g、重合開始剤(AIBN)500mgからなる混合物を、滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後、さらに6時間加熱還流した。放冷後、減圧下で加熱し、メチルエチルケトンを留去して重合物残渣を得た。
イオン交換水450mlに対して、モノマーとして添加したアクリル酸の1.05倍モル相当のジメチルアミノエタノールを溶解し、そこへ上記重合物残渣を添加して溶解した。次いで、イオン交換水で濃度を調整し、固形分20%の水溶性共重合物1(酸価117mgKOH/g)の水溶液を得た。
〔水溶性共重合物2、3の合成〕
上記水溶性共重合物1の合成において、使用したモノマーを表1に記載のモノマーに代えた以外は同様にして、水溶性共重合物2(酸価155mgKOH/g)、水溶性共重合物3(酸価194mgKOH/g)を合成し、各水溶性共重合物の水溶液を得た。
〔比較用の水溶性共重合物Aの合成〕
滴下ロート、窒素導入官、還流冷却官、温度計及び攪拌装置を備えたフラスコにメチルエチルケトン50gを加え、窒素バブリングしながら、75℃に加温した。
そこへ、メタクリル酸n−ブチル80g、アクリル酸20g、メチルエチルケトン50g、重合開始剤(AIBN)500mgの混合物を滴下ロートより3時間かけ滴下した。滴下後さらに6時間、加熱還流した。放冷後、減圧下加熱しメチルエチルケトンを留去して重合物残渣を得た。
イオン交換水450mlに対して、モノマーとして添加したアクリル酸の1.05倍モル相当の水酸化ナトリウムを溶解し、そこへ上記重合物残渣を溶解した。イオン交換水で濃度を調整し、固形分20%の水溶性共重合物Aの水溶液を得た。
《インクセットの調製》
〔インクセット11の調製:本発明〕
(インクC11の調製)
上記調製した顔料分散体−C1の26.7部を攪拌しながら、疎水モノマーを重合成分として有する上記水溶性共重合物1の固形分が20%の水溶液10部を添加し、次いで、下記に示す各化合物を順次添加してインク組成物を調製し、0.8μmのフィルターによりろ過してインクC11を得た。
顔料分散体−C1 26.7部
水溶性共重合物1の水溶液(固形分20%) 12.0部
水系分散型ポリマー微粒子 3.3部
A溶剤:トリエチレングリコールモノブチルエーテル 10.0部
A溶剤:1,2−ヘキサンジオール 5.0部
B溶剤:スルホラン 3.0部
B溶剤:N−メチル−2−ピロリドン 3.0部
その他の溶剤:ジエチレングリコール 11.2部
シリコン系界面活性剤:KF−351A(信越化学工業社製) 0.6部
イオン交換水を加えて全量100部に調製した。なお、インクC11中の水溶性共重合物1の含有量は、3.3質量%である。
尚、水系分散型ポリマー微粒子は、PDX−7667(ジョンソンポリマー社製、酸価が82mgKOH/g、Tgが75℃、固形分濃度45%)を用いた。
(インクY11、M11、Bk11の調製)
上記インクC11の調製において、顔料分散体−C1に代えて、顔料分散体−Y1、Bk1を用いた以外は同様にして、インクY11、インクBk11を調製した。
また、上記インクC11の調製において、顔料分散体−C1に代えて、顔料分散体−M1を用い、更に、スルホランの添加量を2.0部、N−メチル−2−ピロリドンの添加量を4.0部に変更した以外は同様にして、インクM11を調製した。
以上のようにして調製したインクC11、インクY11、インクM11及びインクBk11を、インクセット11とした。
〔インクセット12の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1に代えて、水溶性共重合物2を用いた以外は同様にして、各色インク(インクC12、インクY12、インクM12、及び、インクBk12)を調製し、これをインクセット12とした。
〔インクセット13の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1に代えて、水溶性共重合物3を用いた以外は同様にして、各色インク(インクC13、インクY13、インクM13、及び、インクBk13)を調製し、これをインクセット13とした。
〔インクセット14の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いたシリコン系界面活性であるKF−351A(信越化学工業社製)を、同質量のアセチレン系界面活性剤であるサーフィノール(日信化学工業社製)を用いた以外は同様にして、各色インク(インクC14、インクY14、インクM14、及び、インクBk14)を調製し、これをインクセット14とした。
〔インクセット15の調製:比較例〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1に代えて、水溶性共重合物Aを用いた以外は同様にして、各色インク(インクC15、インクY15、インクM15、及び、インクBk15)を調製し、これをインクセット15とした。
〔インクセット16の調製:比較例〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1のインク全質量に対する添加量を0.8質量とした以外は同様にして、各色インク(インクC16、インクY16、インクM16、及び、インクBk16)を調製し、これをインクセット16とした。
〔インクセット17の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1のインク全質量に対する添加量を1.2質量とした以外は同様にして、各色インク(インクC17、インクY17、インクM17、及び、インクBk17)を調製し、これをインクセット17とした。
〔インクセット18の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1のインク全質量に対する添加量を9.0質量とした以外は同様にして、各色インク(インクC18、インクY18、インクM18、及び、インクBk18)を調製し、これをインクセット18とした。
〔インクセット19の調製:比較例〕
上記インクセット11の調製において、各色インクの調製に用いた水溶性共重合物1のインク全質量に対する添加量を11.0質量とした以外は同様にして、各色インク(インクC19、インクY19、インクM19、及び、インクBk19)を調製し、これをインクセット19とした。
〔インクジェットセット21の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、インクC11、Y11及びBk11の各インク調製に用いたスルホラン(3.0部)、N−メチル−2−ピロリドン(3.0部)に代えて、1,1,3,3−テトラメチル尿素を10部、N−メチル−2−ピロリドンを4.0部用いた以外は同様にして、インクC21、インクY21及びインクBk21を調製した。
また、インクセット11の調製において、インクM11を調製するのに用いたスルホラン(2.0部)、N−メチル−2−ピロリドン(4.0部)に代えて、1,1,3,3−テトラメチル尿素を12部、N−メチル−2−ピロリドンを5.0部用いた以外は同様にして、インクM21を調製した。
以上のようにして調製したインクC21、Y21、M21及びBk21をインクセット21とした。
〔インクセット22の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、インクC11、Y11及びBk11の各インク調製に用いたスルホラン(3.0部)に代えて、ジメチルスルホキシドを5.0部用いた以外は同様にして、インクC22、インクY22及びインクBk22を調製した。
また、インクセット11の調製において、インクM11を調製するのに用いたスルホラン(2.0部)に代えて、ジメチルスルホキシドを7.0部用いた以外は同様にして、インクM22を調製した。
以上のようにして調製したインクC22、Y22、M22及びBk22をインクセット22とした。
〔インクセット23の調製:本発明〕
上記インクセット21の調製において、インクC21、Y21、M21及びBk21の各インク調製に用いた1,1,3,3−テトラメチル尿素(10部)に代えて、同量のヘキサメチル燐酸トリアミドを用いた以外は同様にして、インクC23、インクY23、インクM23及びインクBk23を調製した。
以上のようにして調製したインクC23、Y23、M23及びBk23をインクセット23とした。
〔インクセット24の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、インクC11、Y11及びBk11の各インク調製に用いたスルホラン(3.0部)に代えて、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを3.0部用いた以外は同様にして、インクC24、インクY24及びインクBk24を調製した。
また、インクセット11の調製において、インクM11を調製するのに用いたスルホラン(2.0部)に代えて、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを2.0部用いた以外は同様にして、インクM24を調製した。
以上のようにして調製したインクC24、Y24、M24及びBk24をインクセット24とした。
〔インクセット25の調製:本発明〕
上記インクセット11の調製において、インクC11、Y11及びBk11の各インク調製に用いたスルホラン(3.0部)に代えて、N,N−ジメチルホルミアミドを2.0部用いた以外は同様にして、インクC25、インクY25及びインクBk25を調製した。
また、インクセット11の調製において、インクM11を調製するのに用いたスルホラン(2.0部)に代えて、N,N−ジメチルホルミアミドを1.0部用いた以外は同様にして、インクM25を調製した。
以上のようにして調製したインクC25、Y25、M25及びBk25をインクセット25とした。
〔インクセット26の調製:比較例〕
上記インクセット11の調製において、インクC11、Y11、M11及びBk11の各インク調製に用いたスルホランを除き、更にN−メチル−2−ピロリドンの添加量を5.0部に変更した以外は同様にして、インクC26、インクY26、インクM26及びインクBk26を調製し、これをインクセット26とした。
《水溶性共重合物の特性値測定》
〔酸価の測定〕
水溶性共重合物の酸価は、JIS K0070 に準拠して測定した。
〔重量平均分子量Mwの測定〕
水溶性共重合物の重量平均分子量Mwは、高速液体クロマトグラフィーを用いて測定した。
以上により得られた結果を、表1に示す。
Figure 2009197126
《インクの評価》
〔出射安定性の評価〕
上記作製した各インクセットを構成する各色インクをガラス瓶に充填して密栓した後、65℃で2週間保存した。次いで、特開2002−363469号公報の図2に記載のストロボ発光方式のインク飛翔観察装置を用いて、吐出周期と発光周期を同期させCCDカメラにより、各インクセットを構成する各インクの飛翔状態をモニターした。
観察結果として、全ノズルで出射異常がないものを○、一部ノズルで斜め出射あるいはノズル詰まりが発生したものを×と判定した。
《画像形成及び評価》
〔画像形成〕
調製した各インクセットを用いて、下記の方法に従って各色画像を形成した。
ドロップオンデマンドピエゾ方式のインクジェットヘッド(720dpi、液滴量16pl)を搭載したインクジェットプリンタに、各インクセットを構成する各インクを装填した。次いで、記録媒体上に35×35mmの各色ベタ画像を1走査で記録した。
尚、プリント開始から画像形成後3分間、記録媒体を裏面からヒーター加熱して、記録媒体の表面温度を45±2℃に制御した。本発明でいうdpiとは、2.54cmあたりのドット数を表す。
評価条件は、以下の通りである。
・印字解像度:720dpi×720dpi
・ヘッド搬送速度:200mm/sec 双方向印字
・記録媒体:塩化ビニル樹脂製シート(メタマーク社製、digitalvinil)
評価環境:30℃、相対湿度65%
〔画質の評価〕
各インクセットのうち、シアンインクの文字評価でインクのはじきの有無を評価したところ結果、いずれのシアンインクも良好であった。
また、各インクセットを用いてシアン画像にマゼンタ細線を描画した画像でカラーブリード発生の有無を評価した。更に、各インクセットのブラックインクを用いて文字及び白抜き文字で小文字描画性を目視観察し、下記基準に従って画質を評価した。
1:カラーブリードが目立ち、小文字描画ができない
2:カラーブリードが極わずかに見られ、小文字描画ができるがやや不明瞭
3:カラーブリードもなく小文字描画ができるが、白抜き文字の描画性がやや不明瞭
4:カラーブリードもなく小文字描画、白抜き文字の描画性も明瞭
〔耐久性の評価〕
各インクセットの各々の色ごとにベタ画像を作成し、下記基準に従って耐久性の評価を行った。なお、布はベンコット(旭化成社製)を用いた。
1:マゼンタ画像は乾いた布でふくと取れるが、他の色は乾いた布でふいてもとれない
2:乾いた布で拭いても画像は取れないが、水を浸した布では画像が取れる
3:乾いた布、水を浸した布では画像はとれない
4:乾いた布、水を浸した布では画像はとれないが、水/アルコール=1/1の混合液では画像とれる
5:乾いた布、水を浸した布、水/アルコール=1/1の混合液でも画像はとれない
以上により得られた画質及び耐久性の評価結果を、表2に示す。
Figure 2009197126
表2に記載の結果より明らかなように、本発明で規定する構成からなるインクから構成されるインクジェットセットは、比較例に対し、形成した画像の画質(カラーブリード耐性)、耐久性に優れると共に、安定した出射特性を備えていることが分かる。
すなわち、本発明で規定するアミンによる中和溶解処理を施さなかった水性共重合体を用いたり、アミンによる中和溶解処理を施した水性共重合体を用いても、その添加量が1.0質量未満である場合には、非吸収性記録媒体として塩化ビニル樹脂製シートに形成した画像のカラーブリード耐性及び耐久性が十分な品質であるとは言えないが、添加量が1.0質量以上、10質量%の範囲であれば、カラーブリード耐性及び耐久性として十分な品質を得ることができる。更に、水性共重合体の添加量を増量し、10質量%を越えると、確かにカラーブリード耐性及び耐久性は維持されるが、出射安定性が大きく低下する。
以上のように、本発明で規定するアミンによる中和溶解処理を施した水性共重合体を1.0質量以上、10質量%含有せしめた本発明のインクを用いて、非吸収性記録媒体(塩化ビニル樹脂製シート)に画像形成を行うことにより、従来の技術では達成することができなかった優れた画質(カラーブリード耐性)、耐久性と、出射安定性の両立を図ることができた。
〔乾燥性の評価〕
上記耐久性の評価と同様にして各色ベタ画像を作成した後、記録媒体下方から50℃で引き続き加熱し続け、30秒ごとに綿棒で形成したベタ画像部をこすり、綿棒が着色しなくなるまでの時間を測定したところ、本発明のインクはいずれも4分以内であり、乾燥性は良好であった。
以上の結果より、本発明の水性インクジェット記録インクは、形成した画像の画質、耐久性乾燥性に優れ、かつ出射安定性に優れていることが分かる。

Claims (3)

  1. 顔料と、シリコン系界面活性剤またはアセチレン系界面活性剤と、水溶性有機溶剤として下記A溶剤及びB溶剤とを含有し、かつ少なくともカルボキシル基またはスルホン酸基を有する不飽和ビニルをモノマー成分として重合した共重合体をアミンにより中和溶解した水溶性共重合物を、インク総質量に対して1.0質量%以上、10質量%以下含有することを特徴とする水性インクジェット記録インク。
    A溶剤:グリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類
    B溶剤:塩化ビニル樹脂を、溶解、軟化、または膨潤しうる2種以上の有機溶剤
  2. 前記A溶剤(グリコールエーテル類または1,2−アルカンジオール類)の含有量が、インク総質量に対し2.0質量%以上、20質量%以下であることを特徴とする請求項1記載の水性インクジェット記録インク。
  3. 更に、水系分散型ポリマー微粒子を含有することを特徴とする請求項1または2に記載の水性インクジェット記録インク。
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