JP2009191936A - 伸縮軸 - Google Patents
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Abstract
【課題】弾性変形可能なスリーブと付勢部材を雄シャフトに組み付ける作業が容易で、組み付けた付勢部材の有無が外観で確認可能であり、雄シャフトと雌シャフトとの間の隙間に介挿された弾性変形可能なスリーブにばねの付勢力が予圧力として有効に作用するようにした伸縮軸、及び、その伸縮軸を有するステアリング装置を提供する。
【解決手段】予め板ばね84が結合された部分スリーブ71を雄シャフト12Bに組み付けるため、組み付け作業が容易で、組み付け時間が短縮される。部分スリーブ71と板ばね84が結合されると、板ばね84の平坦部841、段差部842が連結スリーブ部714の外周7142に露出しているため、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能であり、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
【選択図】図9
【解決手段】予め板ばね84が結合された部分スリーブ71を雄シャフト12Bに組み付けるため、組み付け作業が容易で、組み付け時間が短縮される。部分スリーブ71と板ばね84が結合されると、板ばね84の平坦部841、段差部842が連結スリーブ部714の外周7142に露出しているため、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能であり、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
【選択図】図9
Description
本発明は伸縮軸、特に、回転トルクを伝達可能で軸方向に相対移動可能な伸縮軸、例えば、中間シャフトやステアリングシャフト等の伸縮軸、及び、伸縮軸を有するステアリング装置に関する。
ステアリング装置には、回転トルクを伝達可能に、かつ、軸方向に相対移動可能に連結された伸縮軸が、中間シャフトやステアリングシャフト等に組み込まれている。すなわち、中間シャフトは、ステアリングギヤのラック軸に噛合うピニオンシャフトに自在継手を締結する際に、一旦縮めてからピニオンシャフトに嵌合させて締結するために、伸縮機能が必要である。
また、ステアリングシャフトは、ステアリングホイールの操舵力を車輪に伝達すると共に、運転者の体格や運転姿勢に応じて、ステアリングホイールの位置を軸方向に調整する必要があるため、伸縮機能が要求される。
このような伸縮軸で、ステアリングホイールの良好な操作性を実現するためには、相対的に摺動可能な雄シャフトと雌シャフトとの間の回転方向のガタが小さく、かつ、雄シャフトと雌シャフトとの間の軸方向の摺動抵抗が、長期間にわたって所定の摺動抵抗に維持される必要がある。このような伸縮軸が、特許文献1及び特許文献2に開示されている。
特許文献1の伸縮軸は、非円形の外周を有する雄シャフト、非円形の内周を有する雌シャフト、及び、雄シャフトの外周と雌シャフトの内周との間、かつ、雄シャフトに一体成形された2つの滑りブッシュの間の隙間に介挿され、ばねにより、互いに離間する方向に付勢された2個の楔片で構成されている。
この特許文献1の伸縮軸では、部品点数が多いため製造コストが上昇すると共に、部品の製造誤差が積み重なって、所定の回転方向のガタや摺動抵抗を得るのが難しい。また、雄シャフトの軸方向の両端部分には滑りブッシュが配置され、その内側に楔片が配置される構造であるため、雄シャフトと雌シャフトの嵌合部分の軸方向の両端部分には、楔片による予圧が作用しない。従って、折り曲げ方向(モーメント方向)のガタの排除が不十分であり、折り曲げ方向(モーメント方向)のガタを排除するためにばね力を強くすると、摺動抵抗が過大になってしまう。
また、特許文献2の伸縮軸は、非円形の外周を有する雄シャフト、非円形の内周を有する雌シャフト、及び、雄シャフトの外周と雌シャフトの内周との間の傾斜隙間に介挿された弾性変形可能なくさび状部材で構成されている。くさび状部材は、予圧を付与する板ばねとヒンジによって、雄シャフトの外周と雌シャフトの内周との間の隙間に、環状に一体的に成形されて介挿されている。この特許文献2の伸縮軸では、多数のさび状部材、板ばね、及び、ヒンジが、環状に一体的に成形されているため、高い精度で成形する必要があり、製造コストが上昇してしまう。
また、この特許文献2の伸縮軸では、くさび状部材が環状に一体的に成形されているため、くさび状部材に予圧を付与するばね力の一部が、ヒンジを折り曲げる力として消費されてしまうため、板ばねの付勢力をくさび状部材の予圧力として有効に使うことができない。
また、温度変化や湿度変化があると、合成樹脂で成形されたくさび状部材は、膨張や収縮を起こす。しかし、特許文献2の伸縮軸では、くさび状部材が環状に一体的に成形されているため、くさび状部材が、膨張分や収縮分だけ傾斜隙間に沿って円滑に移動することができず、予圧力が変動し、雄シャフトと雌シャフトとの間の軸方向の摺動抵抗が変動してしまう。
本発明は、弾性変形可能なスリーブと付勢部材を雄シャフトに組み付ける作業が容易で、組み付けた付勢部材の有無が外観で確認可能であり、温度変化や湿度変化があっても、雄シャフトと雌シャフトとの間の摺動抵抗の変動が小さく、雄シャフトと雌シャフトとの間の隙間に介挿された弾性変形可能なスリーブにばねの付勢力が予圧力として有効に作用するようにした伸縮軸、及び、その伸縮軸を有するステアリング装置を提供することを課題とする。
上記課題は以下の手段によって解決される。すなわち、第1番目の発明は、非円形の外周形状を有する雄シャフト、上記雄シャフトの外周に軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する非円形の内周形状を有する雌シャフト、上記非円形の外周と非円形の内周との間の隙間に形成され、間隔が所定の傾斜で変化する複数の傾斜隙間、上記傾斜隙間に介挿されて、上記雌シャフトの非円形の内周及び雄シャフトの非円形の外周の両方に常時接触する弾性変形可能な傾斜スリーブ部を有し、上記非円形の内周と非円形の外周との間の隙間に複数配置された部分スリーブ、上記部分スリーブに軸方向に離間して形成され、上記部分スリーブの内周から外周に貫通する一対の貫通孔、上記部分スリーブとは別部品で形成され、その一端が上記部分スリーブの外周から上記貫通孔の一方を経由して部分スリーブの内周に挿入されるとともに、その他端が上記部分スリーブの外周から上記貫通孔の他方を経由して部分スリーブの内周に挿入され、その軸方向の中央部が部分スリーブの外周に露出して部分スリーブに結合され、その両端が上記非円形の外周と部分スリーブの内周との間の隙間に介挿されて、上記傾斜スリーブ部を上記傾斜隙間の最大隙間部側から最小隙間部側に向かって付勢して部分スリーブに予圧を付与する付勢部材を有することを特徴とする伸縮軸である。
第2番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記部分スリーブは、上記非円形の外周と非円形の内周との間の隙間に介挿されて、隣接する傾斜スリーブ部の半径方向外端を連結する連結スリーブ部を有し、この連結スリーブ部に上記一対の貫通孔が形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第3番目の発明は、第2番目の発明の伸縮軸において、上記連結スリーブ部に形成された係合部が上記付勢部材に係合して、付勢部材を部分スリーブに対して軸方向に相対移動不能にすることを特徴とする伸縮軸である。
第4番目の発明は、第3番目の発明の伸縮軸において、上記係合部は、上記付勢部材の軸方向の両端側に形成された半径方向の段差部に係合する上記貫通孔の軸方向の両端側の側面であることを特徴とする伸縮軸である。
第5番目の発明は、第3番目の発明の伸縮軸において、上記係合部は、上記付勢部材に形成された係合孔に係合する係合突起であることを特徴とする伸縮軸である。
第6番目の発明は、第3番目の発明の伸縮軸において、上記係合部は、上記付勢部材の軸方向の略中央部に形成された幅広部の軸方向の両端側の側面に係合し、上記幅広部よりも狭い溝幅を有する上記貫通孔の中央側の段差部であることを特徴とする伸縮軸である。
第7番目の発明は、第1番目の発明の伸縮軸において、上記雄シャフトには、上記部分スリーブの軸方向の両端に当接して、上記雄シャフトの軸方向に直交する方向に相対移動可能に、かつ、上記雄シャフトの軸方向に相対移動不能に、上記部分スリーブを雄シャフトに係止する係止部が形成され、上記付勢部材の軸方向の両端が上記係止部に当接して、上記付勢部材を軸方向に相対移動不能に係止することを特徴とする伸縮軸である。
第8番目の発明は、第1番目から第7番目までのいずれかの発明の伸縮軸において、上記付勢部材の軸方向の略中央部には軸方向に略平行な平坦部が形成され、上記付勢部材の両端には、軸方向の両端側に向かう程、半径方向内側に近づく方向に湾曲した円弧状部が形成されていることを特徴とする伸縮軸である。
第9番目の発明は、第8番目の発明の伸縮軸において、上記付勢部材が板ばねであることを特徴とする伸縮軸である。
10番目の発明は、第1番目から第9番目までのいずれかの発明の伸縮軸を有するステアリング装置である。
本発明の伸縮軸、及び、ステアリング装置では、非円形の外周形状を有する雄シャフトと、雄シャフトの外周に軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する非円形の内周形状を有する雌シャフトと、非円形の外周と非円形の内周との間の隙間に形成され、間隔が所定の傾斜で変化する複数の傾斜隙間と、傾斜隙間に介挿されて、雌シャフトの非円形の内周及び雄シャフトの非円形の外周の両方に常時接触する弾性変形可能な傾斜スリーブ部を有し、非円形の内周と非円形の外周との間の隙間に複数配置された部分スリーブと、部分スリーブに軸方向に離間して形成され、部分スリーブの内周から外周に貫通する一対の貫通孔と、部分スリーブとは別部品で形成された付勢部材であって、その一端が部分スリーブの外周から貫通孔の一方を経由して部分スリーブの内周に挿入されるとともに、その他端が部分スリーブの外周から貫通孔の他方を経由して部分スリーブの内周に挿入され、その軸方向の中央部が部分スリーブの外周に露出して部分スリーブに結合され、その両端が非円形の外周と部分スリーブの内周との間の隙間に介挿されて、傾斜スリーブ部を傾斜隙間の最大隙間部側から最小隙間部側に向かって付勢して部分スリーブに予圧を付与することを有している。
従って、スリーブと付勢部材を雄シャフトに組み付ける作業が容易で、組み付けた付勢部材の有無が外観で確認可能なため、付勢部材の組み付け忘れを防止することができ、温度変化や湿度変化があっても、雄シャフトと雌シャフトとの間の摺動抵抗の変動が小さく、雄シャフトと雌シャフトとの間の隙間に介挿された弾性変形可能なスリーブに付勢部材の付勢力が予圧力として有効に作用する。
以下、図面に基づいて本発明の実施例1から実施例4を説明する。
図1は本発明の実施例1のステアリング装置の全体を示し、一部を切断した側面図であって、操舵補助部を有する電動パワーステアリング装置に適用した実施例を示す。図2は図1の要部の縦断面図である。
図3は本発明の実施例1の伸縮軸を示し、雄シャフトに実施例1の部分スリーブを取り付け、雌シャフトを外嵌する前の状態を示す斜視図である。図4は図2のA−A拡大断面図であり、雄シャフトに実施例1の部分スリーブを取り付け、部分スリーブの外周に雌シャフトを外嵌した状態を示す。
図5は本発明の実施例1の部分スリーブ単体を示し、(1)は部分スリーブの平面図、(2)は(1)のB−B断面図である。図6(1)は図5(2)のP矢視図、図6(2)は図5(2)のQ矢視図、図6(3)は図5(2)のC−C断面図、図6(4)は図5(2)のD−D断面図である。図7は本発明の実施例1の板ばね単体を示す斜視図である。
図8は本発明の実施例1の部分スリーブに板ばねを組み付けた状態を示し、(1)は平面図、(2)は(1)のE−E断面図である。図9(1)は図8(2)のR矢視図、図9(2)は図8(2)のF−F断面図である。図10は本発明の実施例1の部分スリーブに板ばねを組み付ける手順を示す説明図である。図11は本発明の実施例1の部分スリーブを雄シャフトに組み付けた状態を示す縦断面図である。
図1から図2に示すように、本発明の実施例1の伸縮軸を有するステアリング装置は、車体後方側(図1、図2の右側)にステアリングホイール11を装着可能なステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12を挿通したステアリングコラム13と、ステアリングシャフト12に補助トルクを付与する為のアシスト装置(操舵補助部)20と、ステアリングシャフト12の車体前方側(図1、図2の左側)に、図示しないラック/ピニオン機構を介して連結されたステアリングギヤ30とを備える。
ステアリングシャフト12は、アウターシャフト(以下雌シャフトと呼ぶ)12Aとインナーシャフト(以下雄シャフトと呼ぶ)12Bとを、回転トルクを伝達自在に、かつ軸方向に関して相対変位可能に組み合わせて構成される。
すなわち、図2から図4に示すように、雄シャフト12Bの車体後方側外周には、複数の軸方向凸条51が形成され、雌シャフト12Aの車体前方側内周には、複数の軸方向溝41が、軸方向凸条51と同一位相位置に形成されいる。この雄シャフト12Bの軸方向凸条51と雌シャフト12Aの軸方向溝41が、所定の隙間を有して外嵌し、回転トルクを伝達自在に、かつ軸方向に関して相対変位可能に係合している。従って、上記雌シャフト12Aと雄シャフト12Bとは、衝突時に、この係合部が相対摺動して、全長を縮めることができる。
また、上記ステアリングシャフト12を挿通した筒状のステアリングコラム13は、アウターコラム13Aとインナーコラム13Bとをテレスコピック移動可能に組み合わせている。すなわち、衝突時に軸方向の衝撃が加わった場合に、この衝撃によるエネルギを吸収しつつステアリングコラム13の全長が縮まる、所謂コラプシブル構造としている。
そして、上記インナーコラム13Bの車体前方側端部を、ギヤハウジング21の車体後方側端部に圧入嵌合して固定している。また、上記雄シャフト12Bの車体前方側端部を、このギヤハウジング21の内側に通し、アシスト装置20の入力軸22の車体後方側端部に結合している。
すなわち、雄シャフト12Bの車体前方側(図2の左側)には、大径軸部121Bが形成され、この大径軸部121Bの車体前方側に小径軸部122Bが形成されている。この小径軸部122Bが、アシスト装置20の入力軸22の車体後方側(図2の右側)に形成された内径孔221に圧入されて結合され、入力軸22と雄シャフト12Bの軸方向の位置が固定される。
ステアリングコラム13は、その中間部を支持ブラケット14により、ダッシュボードの下面等、車体18の一部に支承している。また、この支持ブラケット14と車体18との間に、図示しない係止部を設けて、この支持ブラケット14に車体前方側に向かう方向の衝撃が加わった場合に、この支持ブラケット14が上記係止部から外れ、車体前方側に移動するようにしている。
また、上記ギヤハウジング21の上端部も、上記車体18の一部に支承している。また、本実施例の場合には、チルト機構及びテレスコピック機構を設けることにより、上記ステアリングホイール11の車体前後方向位置、及び、高さ位置の調節を自在としている。このようなチルト機構及びテレスコピック機構は、従来から周知であり、本発明の特徴部分でもない為、詳しい説明は省略する。
上記ギヤハウジング21の車体前方側端面から突出した出力軸23は、自在継手15を介して、中間シャフト16の雄中間シャフト16Aの後端部に連結している。また、この中間シャフト16の雌中間シャフト16Bの前端部に、別の自在継手17を介して、ステアリングギヤ30の入力軸31を連結している。
雄中間シャフト16Aは、雌中間シャフト16Bに対して、軸方向に相対移動可能に、かつ、回転トルクを伝達可能に結合している。図示しないピニオンが、この入力軸31の前端部に形成されている。また、図示しないラックが、このピニオンに噛み合っており、ステアリングホイール11の回転が、タイロッド32を移動させて、図示しない車輪を操舵する。
図2に示すように、アシスト装置20のギヤハウジング21には、入力軸22と出力軸23が同一軸線上に、軸受29A、29B、29Cによって回転可能に軸支され、入力軸22と出力軸23は、トーションバー24によって連結されている。出力軸23にはウォームホイール25が取り付けられ、ウォームホイール25にウォーム27が噛合っている。電動モータ26のケース261がギヤハウジング21に固定され、この電動モータ26の図示しない回転軸にウォーム27が結合されている。
また、入力軸22の中間部の周囲には、上記トーションバー24の捩れを検出するトルクセンサ28が設けられている。上記ステアリングホイール11からこのステアリングシャフト12に加えられるトルクの方向と大きさを、このトルクセンサ28で検出する。この検出信号に応じて、電動モータ26を駆動し、ウォーム27とウォームホイール25から成る減速機構を介して、出力軸23に、所定の方向に所定の大きさで補助トルクを発生させる。
図2から図4に示すように、本発明の実施例1の伸縮軸は、ステアリングシャフト12の雌シャフト12Aと雄シャフト12Bとの連結部に適用した例を示す。雌シャフト12Aの車体前方側(図2の左側)が、雄シャフト12Bの車体後方側(図2の右側)に外嵌して連結されている。
図4に示すように、雌シャフト12Aは中空筒状に形成されており、その内周には、雌シャフト12Aの軸心19から放射状に、軸方向溝41が伸縮ストロークの全長にわたって、等間隔(120度間隔)に3個形成されている。各軸方向溝41は、軸心19を通る3本の中心線193、193、193に対して、各々角度θで形成された側面411、411を有している。
一つの軸方向溝41を構成する側面411と411との間の間隔は、放射方向外側に向かって狭くなる。また、この側面411、411の放射方向外端が、外側に向かって凸の円弧状の底面412に滑らかに接続され、側面411、411と底面412によって、各軸方向溝41は、軸直角断面が略コの字形に形成されている。側面411、411の放射方向内端は、隣接する側面411、411の放射方向内端と、内側に向かって凸の円弧状の接続面414によって、滑らかに接続されている。
また、雄シャフト12Bには、軸方向凸条51が、軸心19から放射状に、上記軸方向溝41と同一位相位置に、等間隔(120度間隔)に3個形成されている。
軸方向凸条51は、上記した3本の中心線193、193、193に対して、各々平行な側面511、511を有している。従って、一つの軸方向凸条51を構成する側面511と側面511との間の間隔は一定で、放射方向外側に向かって平行に形成されている。
また、この側面511、511の放射方向外端が、中心線193に対して直交する直線状の頂面512に接続され、側面511、511と頂面512によって、各軸方向凸条51は、軸直角断面が略コの字形に形成されている。側面511、511の放射方向内端は、隣接する側面511、511の放射方向内端と、内側に向かって凸の円弧状の接続面514によって接続されている。
従って、雄シャフト12Bの軸方向凸条51の側面511、511と、雌シャフト12Aの軸方向溝41の側面411、411との間には、放射方向外側に向かって間隔が狭くなる傾斜隙間62が形成されている。
図4に示すように、雄シャフト12Bの外周と雌シャフト12Aの内周との間の隙間には、弾性部材で成形された3個の部分スリーブ71が介挿されている。実施例1では、同一部品の3個の部分スリーブ71を、雄シャフト12Bの3個の軸方向凸条51の外周に外嵌して使用する。部分スリーブ71は、傾斜スリーブ部712、連結スリーブ部714の二要素で構成される。
すなわち、傾斜スリーブ部712、712は、各々傾斜隙間62、62に介挿され、傾斜スリーブ部712、712の半径方向外端には、円弧状の連結スリーブ部714が一体的に形成されている。連結スリーブ部714は、円弧状の底面412と直線状の頂面512との間の外側円弧状隙間64に介挿されて、隣接する傾斜スリーブ部712、712の半径方向外端に接続している。
図3、図5(1)、図6(1)から図6(3)に示すように、傾斜スリーブ部712、712には、その外周7122、7122に、凹溝状のグリース溜まり7123が形成されている。グリース溜まり7123は、傾斜スリーブ部712、712の軸方向の全長にわたって、等間隔に9個形成されている。従って、傾斜スリーブ部712の外周7122と雌シャフト12Aの側面411との間の摺動面に、グリースを効果的に供給することが可能となる。
連結スリーブ部714には、二箇所に貫通孔72、73が形成されている。貫通孔72、73は、連結スリーブ部714の軸方向の中央部から、軸方向の両端側に等距離離間した位置に、連結スリーブ部714の内周7141から外周7142に貫通して形成されている。貫通孔72、73は矩形形状で、貫通孔72、73の左右の溝幅W2は、付勢部材としての板ばね(図4、図7、図8参照)84の左右の幅W3よりも若干大きく形成されている。
部分スリーブ71を雄シャフト12Bの軸方向凸条51の外周に外嵌する際には、この板ばね84を、雄シャフト12Bの外周の頂面512と連結スリーブ部714の内周7141との間に介挿する。
すなわち、図5、図6に示すように、連結スリーブ部714の内周7141には、矩形溝713が形成されている。矩形溝713は、連結スリーブ部714の軸方向の両端から軸方向の中央側に延び、貫通孔72、73の軸方向の中央側の側面721、731まで形成されている。
矩形溝713の左右の溝幅W1は、板ばね84((図7、図9参照)の左右の幅W3よりも若干大きく形成されている。矩形溝713の最も浅い場所の溝深さδ1(図6(2)参照)は、板ばね84の板厚T1(図7参照)よりも若干大きく形成されている。
連結スリーブ部714の外周7142には、貫通孔72の中央側の側面721と貫通孔73の中央側の側面731との間に、矩形溝715が形成されている。矩形溝715の左右の溝幅W4は、矩形溝713の左右の溝幅W1と同一に形成されている。矩形溝715の最も浅い場所の溝深さδ2(図6(3)参照)は、板ばね84の板厚T1(図7参照)よりも若干大きく形成されている。
板ばね84は、部分スリーブ71とは別部品で、薄いばね鋼で形成されている。図7、図8に示すように、板ばね84は全体形状が弓形で、軸方向の中央部から軸方向の両端側(端面側)に向かって対称に形成され、軸方向の中央部から順に、平坦部841、段差部842、842、平坦部843、843、円弧状部844、844が形成されている。
すなわち、板ばね84は、軸方向の中央部に直線状の平坦部841を有している。図8に示すように、平坦部841を矩形溝715の溝底面7151に載せた状態で、平坦部841は、軸方向の中央部から貫通孔72、73の軸方向の両端側の側面722、732の直前まで延びている。平坦部841は、両端側の側面722、732の直前で半径方向内側に45度の角度で折り曲げられて、段差部842、842を形成し、矩形溝713の溝底面7131に沿って、軸方向の両端側に延びる平坦部843、843を形成している。
平坦部843、843は、矩形溝713の溝底面7131に沿って、軸方向の両端側に直線状に若干延びた後、円弧状部844、844を形成している。円弧状部844、844は、半径方向外側に向かって凸の円弧状で、軸方向の両端側に向かう程、半径方向内側に近づく方向に湾曲している。
この板ばね84を部分スリーブ71に結合するには、図10(1)に示すように、この板ばね84の一方の円弧状部844の端部8441を、白矢印に示すように、連結スリーブ部714の内周7141から一方の貫通孔72に挿入する。板ばね84をさらに押し込むと、円弧状部844は、軸方向の端面側に向かう程半径方向内側に近づく方向に湾曲しているため、図10(2)に示すように、円弧状部844の端部8441が他方の貫通孔73に円滑に挿入される。
板ばね84をさらに押し込むと、円弧状部844の端部8441が、矩形溝713の溝底面7131に沿って軸方向の端面側に移動し、図8に示すように、平坦部841が矩形溝715の溝底面7151に載り、両方の平坦部843、843が、矩形溝713の溝底面7131、7131に接触する。
また、板ばね84を部分スリーブ71に対して軸方向にずらすような力が作用しても、板ばね84の段差部842、842が貫通孔72、73の軸方向の両端側の側面722、732に当接して、部分スリーブ71に対して板ばね84が軸方向に移動しないようにしている。すなわち、両端側の側面722、732が、板ばね84を部分スリーブ71に対して軸方向に相対移動不能にする係合部を構成している。
部分スリーブ71と板ばね84が結合されると、板ばね84の平坦部841、段差部842、842が連結スリーブ部714の外周7142に露出しているため、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能であり、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
従って、図3、図11に示すように、板ばね84が結合された部分スリーブ71を雄シャフト12Bの外周に外嵌すると、連結スリーブ部714と傾斜スリーブ部712の接続部が薄肉に形成されているため、接続部で部分スリーブ71が容易に弾性変形して、雄シャフト12Bの外周にスリーブ71を容易に外嵌することができる。
そのため、板ばね84は、雄シャフト12Bの外周の頂面512と連結スリーブ部714の溝底面7131との間に、圧縮して介挿され、部分スリーブ71を半径方向(放射方向)外側に向かって付勢する。板ばね84は、雄シャフト12Bと連結スリーブ部714に対して、図11の実線の楕円J1からJ5の5箇所で接触し、この接触点5箇所を結んだ線が略M字形状になるため、板ばね84の付勢力を部分スリーブ71に確実に付与することができる。
図3では、板ばね84が結合された1個の部分スリーブ71を雄シャフト12Bの外周に外嵌した状態を示すが、残りの2個の部分スリーブ71も雄シャフト12Bの外周に外嵌する。
続いて、図4に示すように、3個の部分スリーブ71が外嵌された雄シャフト12Bに、雌シャフト12Aを外嵌する。すると、傾斜スリーブ部712の外周は、雌シャフト12Aの側面411に対して所定の締代を有しているので、締代に抗して雄シャフト12Bに雌シャフト12Aを外嵌すると、傾斜スリーブ部712(部分スリーブ71)が半径方向(放射方向)内側に向かって移動する。
傾斜スリーブ部712が半径方向(放射方向)内側に移動すると、板ばね84が雄シャフト12Bの頂面512と連結スリーブ部714の溝底面7131との間で強く圧縮される。その結果、板ばね84の付勢力によって、各々の部分スリーブ71は半径方向(放射方向)外側に向かって付勢され、傾斜スリーブ部712が、傾斜隙間62の最大隙間部側から最小隙間部側に向かって押圧される。そのため、雄シャフト12Bと雌シャフト12Aとの間のガタが無く、かつ、雄シャフト12Bと雌シャフト12Aとの間に所定の予圧が付与される。
この状態で、ステアリングホイール11の車体前後方向位置を調節すると、アウターコラム13Aがインナーコラム13Bに対してテレスコピック移動し、雌シャフト12Aが雄シャフト12Bに対して軸方向に摺動する。
この雌シャフト12Aの軸方向の摺動で、傾斜スリーブ部712の外周が雌シャフト12Aの側面411に対して常に接触しながら摺動する。従って、傾斜スリーブ部712の外周は、摺動時の摩擦力によって徐々に摩耗するが、板ばね84の弾性力によって、傾斜スリーブ部712には、傾斜隙間62に傾斜スリーブ部712を押圧する方向の付勢力が常に作用しているため、雌シャフト12Aが雄シャフト12Bに対してガタツキ無く摺動する。
板ばね84の平坦部841、段差部842は、連結スリーブ部714の外周7142に露出している。しかし、平坦部841、段差部842が収納される矩形溝715の溝深さδ2(図6(3)参照)は、板ばね84の板厚T1よりも若干大きく形成されている。従って、板ばね84の平坦部841、段差部842は、雌シャフト12Aの軸方向溝41の底面412には接触せず、雌シャフト12Aが雄シャフト12Bに対して軸方向に摺動する際に、邪魔になることはない。
また、各部分スリーブ71は、雄シャフト12Bの軸方向に直交する方向(半径方向)に個別に相対移動可能なため、板ばね84の弾性力が部分スリーブ71に全て伝達され、予圧力として効果的に作用する。
その結果、傾斜スリーブ部712の外周が摩耗しても、傾斜スリーブ部712の外周が摩耗した分だけ、傾斜隙間62の最大隙間部から最小隙間部に向かって、板ばね84の弾性力によって、傾斜スリーブ部712(部分スリーブ71)をさらに押圧する。従って、傾斜スリーブ部712には所定の付勢力が常に作用する。
温度変化や湿度変化があると、合成樹脂で成形された部分スリーブ71は、膨張や収縮を起こす。しかし、隣接する部分スリーブ71は、雄シャフト12Bの軸方向に直交する方向(半径方向)に相対移動可能なため、膨張分や収縮分だけ傾斜隙間62に沿って円滑に移動することができ、予圧力の変動が無く、雄シャフト12Bと雌シャフト12Aとの間の軸方向の摺動抵抗が一定に維持される。
ステアリングホイール11を回転させて、図示しない車輪を操舵すると、雌シャフト12Aと雄シャフト12Bとの間には回転トルクが作用する。傾斜隙間62のくさび角度θは、傾斜スリーブ部712の摩擦角以下に設定されているため、傾斜スリーブ部712は動かない。
従って、雄シャフト12Bと雌シャフト12Aとの間にはガタが無く、かつ、雄シャフト12Bと雌シャフト12Aとの間に所定の予圧が付与された状態が維持されると共に、傾斜スリーブ部712の外周と雌シャフト12Aの側面411との間で、雌シャフト12Aから雄シャフト12Bへ回転トルクが伝達される。
上記部分スリーブ71の材質は、天然ゴム、合成ゴム、または、天然ゴムと合成ゴムの混合物で成形することが好ましい。また、部分スリーブ71の材質は、天然ゴム、合成ゴム、または、天然ゴムと合成ゴムの混合物に、二硫化モリブデン、グラファイト、フッ素化合物のうちの少なくともいずれか一つの固体潤滑剤を含有させた材質で成形することが好ましく、射出成形で成形することができる。
上記部分スリーブ71の材質は、ポリテトラフルオロエチレン、フェノール樹脂、アセタール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂のうちの少なくともいずれか一つの高分子材料を基本にし、二硫化モリブデン、グラファイト、フッ素化合物のうちの少なくともいずれか一つの固体潤滑剤を含有させた材質で成形することが好ましく、射出成形で成形することができる。
上記部分スリーブ71の材質は、ポリテトラフルオロエチレン、フェノール樹脂、アセタール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹脂のうちの少なくともいずれか一つの高分子材料を基本にし、炭素繊維、カーボンビーズのうちの少なくともいずれか一つを含有させた材質で成形することが好ましく、射出成形で成形することができる。
実施例1では、予め板ばね84が結合された部分スリーブ71を雄シャフト12Bに組み付けるため、組み付け作業が容易で、組み付け時間が短縮される。また、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能なため、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
さらに、板ばね84と部分スリーブ71を別部品で形成すると、板ばね84と部分スリーブ71を一体的に成形する場合と比較して、各々の部品精度を高く製造することが可能になるため、組み付けた伸縮軸の性能が向上する。
また、実施例1では、隣接する部分スリーブ71が互いに独立しているため、高い寸法精度を必要としない。また、形状が単純なため、部分スリーブ71の搬送時に互いにからまることが無いため、取り扱いが容易となる。さらに、温度変化による熱変形があっても、摺動性能に対して悪影響を受けにくい。
次に本発明の実施例2について説明する。図12は本発明の実施例2の部分スリーブに板ばねを組み付けた状態を示し、(1)は平面図、(2)は(1)のG−G断面図である。図13は図12(2)のH−H断面図、図14は本発明の実施例2の板ばね単体を示す斜視図である。図15は本発明の実施例2の部分スリーブに板ばねを組み付ける手順を示す説明図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例2は、実施例1の変形例であって、板ばね84に係合し、部分スリーブ71に対して板ばね84を、軸方向に相対移動不能にする係合部を、実施例1とは異なる形状にした例である。
実施例2では、実施例1と同様に、二箇所の貫通孔72、73、連結スリーブ部714の内周7141の矩形溝713、連結スリーブ部714の外周7142の矩形溝715が形成されている。矩形溝715の溝底面7151には、軸方向の中央部に円柱状の係合突起716が形成されている。係合突起716は、溝底面7151から、連結スリーブ部714と一体的に半径方向外側に向かって突出しているが、連結スリーブ部714の外周7142からは飛び出さない高さに設定されている。すなわち、係合突起716が、板ばね84を部分スリーブ71に対して軸方向に相対移動不能にする係合部を構成している。
板ばね84は、実施例1と同様に、全体形状が弓形で、軸方向の中央部から軸方向の端面側に向かって対称に形成され、軸方向の中央部から順に、平坦部841と円弧状部844、844が形成されている。実施例2の板ばね84は、実施例1の段差部842、842、平坦部843、843は無く、段差部842、842の代わりに円形の係合孔845が形成されている。
すなわち、板ばね84は、軸方向の中央部に直線状の平坦部841を有し、平坦部841の軸方向の中央部に円形の係合孔845が形成されている。係合孔845の直径は、係合突起716の直径よりも若干大きく形成されている。図12に示すように、係合孔845を矩形溝715の係合突起716に係合(外嵌)し、平坦部841を矩形溝715の溝底面7151に載せた状態で、円弧状部844、844が、貫通孔72、73の軸方向の端面側の側面722、732に接触しながら、貫通孔72、73を通り、矩形溝713に沿って、軸方向の端面側に延びている。
円弧状部844、844は、半径方向外側に向かって凸の円弧状で、軸方向の端面側に向かう程、半径方向内側に近づく方向に湾曲している。
この板ばね84を部分スリーブ71に結合するには、図15(1)に示すように、この板ばね84の一方の円弧状部844の端部8441を、白矢印に示すように、連結スリーブ部714の内周7141から一方の貫通孔72に挿入する。板ばね84をさらに押し込み、一方の円弧状部844の端部8441を下方に押し下げると、円弧状部844は、軸方向の端面側に向かう程半径方向内側に近づく方向に湾曲しているため、円弧状部844の端部8441が他方の貫通孔73に円滑に挿入される。
板ばね84をさらに押し込むと、図15(2)に示すように、円弧状部844の端部8441が、矩形溝713の溝底面7131に沿って軸方向の端面側に移動する。図12(2)に示すように、平坦部841を下方に押し込み、平坦部841の係合孔845が係合突起716に係合すると、平坦部841が矩形溝715の溝底面7151に載り、部分スリーブ71に対して板ばね84が軸方向に移動しないように係合するため、部分スリーブ71と板ばね84が結合される。
部分スリーブ71と板ばね84が結合されると、板ばね84の平坦部841、円弧状部844、844の一部が連結スリーブ部714の外周7142に露出しているため、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能であり、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
板ばね84の平坦部841、円弧状部844、844の一部、連結スリーブ部714の係合突起716は、連結スリーブ部714の外周7142に露出している。しかし、平坦部841、円弧状部844、844の一部、係合突起716は、連結スリーブ部714の外周7142からは飛び出さない高さに設定されている。
従って、板ばね84の平坦部841、円弧状部844、844の一部、係合突起716は、雌シャフト12Aの軸方向溝41の底面412には接触せず、雌シャフト12Aが雄シャフト12Bに対して軸方向に摺動する際の邪魔にならない。
次に本発明の実施例3について説明する。図16は本発明の実施例3の部分スリーブに板ばねを組み付けた状態を示し、(1)は平面図、(2)は(1)のK−K断面図である。図17は図16(2)のL−L断面図、図18は本発明の実施例3の板ばね単体を示す斜視図である。図19は本発明の実施例3の部分スリーブに板ばねを組み付ける手順を示す説明図である。図20は本発明の実施例3の部分スリーブに板ばねを組み付ける別の手順を示す説明図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例3は、実施例1の変形例であって、板ばね84に係合し、部分スリーブ71に対して板ばね84を、軸方向に相対移動不能にする係合部を、実施例1とは異なる形状にした例である。
実施例3では、実施例1と同様に、二箇所の貫通孔72、73、連結スリーブ部714の内周7141の矩形溝713、連結スリーブ部714の外周7142の矩形溝715が形成されている。貫通孔72、73は矩形形状で、貫通孔72、73の左右の溝幅W2は、付勢部材としての板ばね(図16、図18参照)84の円弧状部844の左右の幅W3よりも若干大きく形成されている。
矩形溝713の左右の溝幅W1は、板ばね84の円弧状部844の左右の幅W3よりも若干大きく形成されている。矩形溝713の溝深さδ1(図16(2)参照)は、板ばね84の板厚T1(図18参照)よりも若干大きく形成されている。
連結スリーブ部714の外周7142には、貫通孔72の中央側の側面721と貫通孔73の中央側の側面731との間に、矩形溝715が形成されている。矩形溝715の左右の溝幅W4は、矩形溝713の左右の溝幅W1と同一に形成されている。
板ばね84は、実施例1と同様に全体形状が弓形で、軸方向の中央部から軸方向の端面側に向かって対称に形成され、軸方向の中央部から順に、平坦部841と円弧状部844、844が形成されている。
実施例2の板ばね84は、実施例1の段差部842、842、平坦部843、843は無く、段差部842、842の代わりに、平坦部841が幅広部を形成している。すなわち、板ばね84の平坦部841の左右の幅W5は、板ばね84の円弧状部844の左右の幅W3、及び、貫通孔72、73の左右の溝幅W2よりも若干大きく形成されている。
図16に示すように、平坦部841を矩形溝715の溝底面7151に載せた状態で、円弧状部844、844が、貫通孔72、73の軸方向の両端側の側面722、732に接触しながら、貫通孔72、73を通り、矩形溝713に沿って、軸方向の端面側に延びている。
この状態で、板ばね84の平坦部841の軸方向の両端側の側面86、86が、矩形溝715の軸方向の両端と貫通孔72、73との段差部723、733に係合し、部分スリーブ71に対して板ばね84が軸方向に移動しないように設定している。
円弧状部844、844は、半径方向外側に向かって凸の円弧状で、軸方向の端面側に向かう程、半径方向内側に近づく方向に湾曲している。
この板ばね84を部分スリーブ71に結合するには、図19(1)に示すように、平坦部841を中心にして、円弧状部844、844の端部8441、8441が接近するように逆U字形に折り曲げ、連結スリーブ部714の外周7142側から、端部8441、8441を両方の貫通孔72、73に挿入する。
円弧状部844、844を折り曲げる力を解除して、板ばね84をさらに押し込むと、図19(2)に示すように、両方の円弧状部844、844が貫通孔72、73の軸方向の両端側の側面722、732に沿って両方の貫通孔72、73に押し込まれ、板ばね84の付勢力によって、円弧状部844、844の端部8441、8441の間隔が開いて行く。
図16に示すように、平坦部841が矩形溝715の溝底面7151に載ると、板ばね84を部分スリーブ71に対して軸方向にずらすような力が作用しても、板ばね84の平坦部841の軸方向の両端側の側面86、86が、矩形溝715の軸方向の両端と貫通孔72、73との段差部723、733に当接して、部分スリーブ71に対して板ばね84が軸方向に移動しないようにしている。
部分スリーブ71と板ばね84が結合されると、板ばね84の平坦部841、円弧状部844、844の一部が連結スリーブ部714の外周7142に露出しているため、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能であり、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
板ばね84の平坦部841、円弧状部844、844の一部は、連結スリーブ部714の外周7142に露出している。しかし、平坦部841、円弧状部844、844の一部は、連結スリーブ部714の外周7142からは飛び出さない高さに形成されている。従って、板ばね84の平坦部841、円弧状部844、844の一部は、雌シャフト12Aの軸方向溝41の底面412には接触せず、雌シャフト12Aが雄シャフト12Bに対して軸方向に摺動する際の邪魔にならない。
図20は本発明の実施例3の部分スリーブに板ばねを組み付ける別の手順を示す説明図である。すなわち、図16(1)に示すように、貫通孔72、73の対角線方向の溝幅W6は、板ばね84の平坦部841の左右の幅W5よりも大きく形成されている。
従って、図20に示すように、板ばね84の平坦部841の左右の幅W5を、貫通孔72、73の対角線方向の溝幅W6に略平行にする。続いて、板ばね84の一方の円弧状部844の端部8441を、連結スリーブ部714の内周7141から一方の貫通孔72に挿入する。すると、貫通孔72、73の左右の溝幅W2よりも左右の幅W5が広い板ばね84の平坦部841を、貫通孔72を通して、連結スリーブ部714の外周7142側に通すことができる。
次ぎに、板ばね84を平坦部841の矩形溝715の溝底面7151に平行にした後、一方の円弧状部844の端部8441を、平坦部841を中心にして、下方に折り曲げ、連結スリーブ部714の外周7142側から、一方の端部8441を他方の貫通孔73に挿入する。
円弧状部844を折り曲げる力を解除して、板ばね84をさらに押し込むと、一方の円弧状部844が貫通孔73の軸方向の両端側の側面732に沿って他方の貫通孔73に押し込まれ、板ばね84の付勢力によって、一方の円弧状部844の端部8441が弾性復帰する。
図16に示すように、平坦部841が矩形溝715の溝底面7151に載ると、板ばね84の平坦部841の軸方向の両端側の側面86、86が、矩形溝715の軸方向の両端と貫通孔72、73との段差部723、733に当接可能になるため、部分スリーブ71に対して板ばね84が軸方向に移動しないようになり、部分スリーブ71と板ばね84が結合される。
次に本発明の実施例4について説明する。図21は本発明の実施例4の伸縮軸を示し、雄シャフトに実施例4の部分スリーブ71を取り付け、雌シャフトを外嵌する前の状態を示す斜視図である。図22は本発明の実施例4の部分スリーブを雄シャフトに組み付けた状態を示す縦断面図である。図23は本発明の実施例4の板ばね単体を示す斜視図である。以下の説明では、上記実施例と異なる構造部分と作用についてのみ説明し、重複する説明は省略する。また、上記実施例と同一部品には同一番号を付して説明する。
実施例4は、実施例1の変形例であって、板ばね84に係合し、部分スリーブ71に対して板ばね84を、軸方向に相対移動不能にする係合部を、雄シャフトに形成した例である。
実施例4の部分スリーブ71は、実施例1と実質的に同一形状を有しているので、詳細な説明は省略するが、図22に示すように、二箇所の貫通孔72、73、連結スリーブ部714の内周7141の矩形溝713、連結スリーブ部714の外周7142の矩形溝715が形成されている。
図22、図23に示すように、実施例4の板ばね84は、実施例1と同様に、全体形状が弓形で、軸方向の中央部から軸方向の端面側に向かって対称に形成され、軸方向の中央部から順に、平坦部841と円弧状部844、844が形成されている。実施例4の板ばね84は、実施例1の段差部842、842、平坦部843、843は無く、上記した実施例の中で最も簡単な形状になる効果を有している。
実施例4の板ばね84を部分スリーブ71に結合する方法は、実施例1と全く同様であるので、詳細な説明は省略する。部分スリーブ71と実施例4の板ばね84が結合されると、板ばね84の平坦部841が連結スリーブ部714の外周7142に露出しているため、組み付けた板ばね84の有無が外観で確認可能であり、板ばね84の組み付け忘れを防止することが容易になる。
従って、図21、図22に示すように、板ばね84が結合された部分スリーブ71を雄シャフト12Bの外周に外嵌すると、連結スリーブ部714と傾斜スリーブ部712の接続部が薄肉に形成されているため、接続部で部分スリーブ71が容易に弾性変形して、雄シャフト12Bの外周にスリーブ71を容易に外嵌することができる。
そのため、板ばね84は、雄シャフト12Bの外周の頂面512と連結スリーブ部714の溝底面7131との間に、圧縮して介挿され、部分スリーブ71を半径方向(放射方向)外側に向かって付勢する。
図21では、板ばね84が結合された1個の部分スリーブ71を雄シャフト12Bの外周に外嵌した状態を示すが、残りの2個の部分スリーブ71も雄シャフト12Bの外周に外嵌する。
図21、図22に示すように、雄シャフト12Bの外周の3箇所の頂面512に、かつ、部分スリーブ71の軸方向の両端部分には、半径方向外側に突出して、凸部(係止部)515がカシメ加工で成形されている。
従って、この凸部515が3個の部分スリーブ71の軸方向の両端部分に各々当接して、3個の部分スリーブ71が雄シャフト12Bに対して軸方向に相対移動しないように固定する。また、この凸部515が板ばね84の軸方向の端部8441、8441に当接して、板ばね84が雄シャフト12Bに対して軸方向に相対移動しないように係止する。すなわち、凸部515が、板ばね84を部分スリーブ71に対して軸方向に相対移動不能にする係合部を構成している。
上記実施例では、雌シャフト12A側に軸方向溝41が形成され、雄シャフト12B側に軸方向凸条51が形成されているが、雌シャフト12A側に軸方向凸条を形成し、雄シャフト12B側に軸方向溝を形成してもよい。
また、上記実施例では、軸方向溝41及び軸方向凸条51が、等間隔に3個形成されているが、複数であればよい。さらに、上記実施例では、ステアリングシャフト12に本発明を適用した例について説明したが、中間シャフト16等、ステアリング装置を構成する任意の伸縮軸に適用することができる。
さらに、上記実施例において、軸方向溝を有する雌シャフト12Aの外周面の形状は、円形、矩形及び多角形にしてもよく、雌シャフト12Aの軸方向溝と相似形状にする必要はない。
また、上記実施例において、凸部515を雌シャフト12Aの内周面に、かつ、部分スリーブ71の軸方向の両端部分に、半径方向内側に突出して成形し、部分スリーブ71、板ばね84が雌シャフト12Aに対して軸方向に相対移動しないように固定してもよい。
11 ステアリングホイール
12 ステアリングシャフト
12A アウターシャフト(雌シャフト)
12B インナーシャフト(雄シャフト)
121B 大径軸部
122B 小径軸部
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
17 自在継手
18 車体
19 軸心
193 中心線
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
22 入力軸
221 内径孔
23 出力軸
24 トーションバー
25 ウォームホイール
26 電動モータ
261 ケース
27 ウォーム
28 トルクセンサ
29A、29B、29C 軸受
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
41 軸方向溝
411 側面
412 底面
414 接続面
51 軸方向凸条
511 側面
512 頂面
514 接続面
515 凸部
62 傾斜隙間
64 外側円弧状隙間
71 部分スリーブ
712 傾斜スリーブ部
7122 外周
7123 グリース溜まり
713 矩形溝
7131 溝底面
714 連結スリーブ部
7141 内周
7142 外周
715 矩形溝
7151 溝底面
716 係合突起
72、73 貫通孔
721、731 中央側の側面
722、732 両端側(端面側)の側面
723、733 段差部
84 板ばね
841 平坦部
842 段差部
843 平坦部
844 円弧状部
8441 端部
845 係合孔
86 両端側の側面
12 ステアリングシャフト
12A アウターシャフト(雌シャフト)
12B インナーシャフト(雄シャフト)
121B 大径軸部
122B 小径軸部
13 ステアリングコラム
13A アウターコラム
13B インナーコラム
14 支持ブラケット
15 自在継手
16 中間シャフト
16A 雄中間シャフト
16B 雌中間シャフト
17 自在継手
18 車体
19 軸心
193 中心線
20 アシスト装置
21 ギヤハウジング
22 入力軸
221 内径孔
23 出力軸
24 トーションバー
25 ウォームホイール
26 電動モータ
261 ケース
27 ウォーム
28 トルクセンサ
29A、29B、29C 軸受
30 ステアリングギヤ
31 入力軸
32 タイロッド
41 軸方向溝
411 側面
412 底面
414 接続面
51 軸方向凸条
511 側面
512 頂面
514 接続面
515 凸部
62 傾斜隙間
64 外側円弧状隙間
71 部分スリーブ
712 傾斜スリーブ部
7122 外周
7123 グリース溜まり
713 矩形溝
7131 溝底面
714 連結スリーブ部
7141 内周
7142 外周
715 矩形溝
7151 溝底面
716 係合突起
72、73 貫通孔
721、731 中央側の側面
722、732 両端側(端面側)の側面
723、733 段差部
84 板ばね
841 平坦部
842 段差部
843 平坦部
844 円弧状部
8441 端部
845 係合孔
86 両端側の側面
Claims (10)
- 非円形の外周形状を有する雄シャフト、
上記雄シャフトの外周に軸方向に相対移動可能にかつ回転トルクを伝達可能に外嵌する非円形の内周形状を有する雌シャフト、
上記非円形の外周と非円形の内周との間の隙間に形成され、間隔が所定の傾斜で変化する複数の傾斜隙間、
上記傾斜隙間に介挿されて、上記雌シャフトの非円形の内周及び雄シャフトの非円形の外周の両方に常時接触する弾性変形可能な傾斜スリーブ部を有し、上記非円形の内周と非円形の外周との間の隙間に複数配置された部分スリーブ、
上記部分スリーブに軸方向に離間して形成され、上記部分スリーブの内周から外周に貫通する一対の貫通孔、
上記部分スリーブとは別部品で形成され、その一端が上記部分スリーブの外周から上記貫通孔の一方を経由して部分スリーブの内周に挿入されるとともに、その他端が上記部分スリーブの外周から上記貫通孔の他方を経由して部分スリーブの内周に挿入され、その軸方向の中央部が部分スリーブの外周に露出して部分スリーブに結合され、その両端が上記非円形の外周と部分スリーブの内周との間の隙間に介挿されて、上記傾斜スリーブ部を上記傾斜隙間の最大隙間部側から最小隙間部側に向かって付勢して部分スリーブに予圧を付与する付勢部材を有すること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項1に記載された伸縮軸において、
上記部分スリーブは、上記非円形の外周と非円形の内周との間の隙間に介挿されて、隣接する傾斜スリーブ部の半径方向外端を連結する連結スリーブ部を有し、
この連結スリーブ部に上記一対の貫通孔が形成されていること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項2に記載された伸縮軸において、
上記連結スリーブ部に形成された係合部が上記付勢部材に係合して、付勢部材を部分スリーブに対して軸方向に相対移動不能にすること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項3に記載された伸縮軸において、
上記係合部は、
上記付勢部材の軸方向の両端側に形成された半径方向の段差部に係合する上記貫通孔の軸方向の両端側の側面であること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項3に記載された伸縮軸において、
上記係合部は、
上記付勢部材に形成された係合孔に係合する係合突起であること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項3に記載された伸縮軸において、
上記係合部は、
上記付勢部材の軸方向の略中央部に形成された幅広部の軸方向の両端側の側面に係合し、上記幅広部よりも狭い溝幅を有する上記貫通孔の中央側の段差部であること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項1に記載された伸縮軸において、
上記雄シャフトには、上記部分スリーブの軸方向の両端に当接して、上記雄シャフトの軸方向に直交する方向に相対移動可能に、かつ、上記雄シャフトの軸方向に相対移動不能に、上記部分スリーブを雄シャフトに係止する係止部が形成され、
上記付勢部材の軸方向の両端が上記係止部に当接して、上記付勢部材を軸方向に相対移動不能に係止すること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項1から請求項7までのいずれかに記載された伸縮軸において、
上記付勢部材の軸方向の略中央部には軸方向に略平行な平坦部が形成され、
上記付勢部材の両端には、軸方向の両端側に向かう程、半径方向内側に近づく方向に湾曲した円弧状部が形成されていること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項8に記載された伸縮軸において、
上記付勢部材が板ばねであること
を特徴とする伸縮軸。 - 請求項1から請求項9までのいずれかに記載された伸縮軸を有するステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008032972A JP2009191936A (ja) | 2008-02-14 | 2008-02-14 | 伸縮軸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008032972A JP2009191936A (ja) | 2008-02-14 | 2008-02-14 | 伸縮軸 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009191936A true JP2009191936A (ja) | 2009-08-27 |
Family
ID=41074143
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008032972A Pending JP2009191936A (ja) | 2008-02-14 | 2008-02-14 | 伸縮軸 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009191936A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2008
- 2008-02-14 JP JP2008032972A patent/JP2009191936A/ja active Pending
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