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JP2009191695A - 内燃機関用制御装置およびその製造方法 - Google Patents

内燃機関用制御装置およびその製造方法 Download PDF

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JP2009191695A JP2008032175A JP2008032175A JP2009191695A JP 2009191695 A JP2009191695 A JP 2009191695A JP 2008032175 A JP2008032175 A JP 2008032175A JP 2008032175 A JP2008032175 A JP 2008032175A JP 2009191695 A JP2009191695 A JP 2009191695A
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Ryuichi Murakami
隆一 村上
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Abstract

【課題】小型化および軽量化を図り得るようにした内燃機関用制御装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】内燃機関用制御装置は、一面が開口した箱状のケース1と、発熱素子3aを含む回路部品3bが実装されてケース1内に収納配置された回路基板2と、回路基板2に連結固定されたコネクタ4と、ケース1内に充填され硬化したポッティング樹脂5と、ケース1内で硬化したポッティング樹脂5に埋設されて位置固定された放熱板6と、を備えている。発熱素子3aに発生した熱は、発熱素子3aが実装された回路基板2を経由して外部へ放出されると共に、ポッティング樹脂5に埋設、保持された放熱板6を経由して外部へ放出されるようにする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば自動車や二輪車等に搭載される内燃機関の点火装置として好適に採用される内燃機関用制御装置およびその製造方法に関する。
従来より、自動車や二輪車等に搭載される内燃機関用制御装置として、一面が開口した箱状のケース内に、トランジスタや抵抗等の発熱素子を含む回路部品やコネクタ等が表面に実装された回路基板を収納配置し、それら回路部品および回路基板の固定や防水等を行うために、ケース内にポッティング樹脂を充填し硬化させるようにした制御装置(従来例1)が一般的に知られている。この制御装置の場合には、発熱素子に発生した熱は、主として回路基板を経由して外部へ放出されるようになっている。
また、ケース内に回路基板を収納配置した後、ポッティング樹脂を注入する前に、フィラ(例えば粒径1mm程度の多数の石)をケース内の隙間空間部に充填したもの、或いは特許文献1に開示されているように、注入するポッティング樹脂に内部に中空部を有するフィラを予め混入させて充填するようにした制御装置(従来例2)も知られている。この制御装置の場合には、発熱素子に発生した熱は、回路基板経由で放出されるのに加えてフィラを経由して外部へ放出されるようになっているため、従来例1の制御装置に比べて良好な放熱効果を得ることが可能となる。
ところが、従来例1の制御装置の場合、回路基板による十分な放熱効果が得られるようにするためには、回路基板の十分に大きい表面積を確保する必要があることから、回路基板が大きくなり製品の体格が大型化してしまうという問題があった。一方、従来例2の制御装置の場合には、フィラとして比重が比較的大きいものが用いられ、また、発熱素子から遠く離れた放熱が不要な部分にもフィラが回り込んで充填されるため、製品重量の増大化を招くという問題があった。
特開2002−235644号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、小型化および軽量化を図り得るようにした内燃機関用制御装置およびその製造方法を提供することを解決すべき課題とするものである。
以下、上記課題を解決するのに適した各手段について、必要に応じて作用効果等を付記しつつ説明する。
〔手段1〕 一面が開口した箱状のケースと、発熱素子を含む回路部品が実装されて前記ケース内に収納配置された回路基板と、前記ケース内に充填され硬化したポッティング樹脂と、を備えた内燃機関用制御装置において、前記ケース内には、前記ポッティング樹脂に埋設、保持され、前記発熱素子に発生した熱を放出する放熱板が設けられていることを特徴とする内燃機関用制御装置。
手段1によれば、発熱素子に発生した熱は、発熱素子が実装された回路基板を経由して外部へ放出されると共に、ポッティング樹脂に埋設、保持された放熱板を経由して外部へ放出される。即ち、回路基板と放熱板の両方を経由して、発熱素子に発生した熱が効率良く外部へ放出される。そのため、十分な放熱効果が得られるようにするために表面積の大きい回路基板を用いる必要がなくなるので、回路基板の小型化、延いては制御装置の小型化が可能となる。
また、放熱板として、熱伝導率が比較的高く且つ比重が比較的小さい軽金属で形成したものを用いることによって、従来例2のようにフィラを用いる場合よりも大幅に軽量化を図ることが可能となる。したがって、手段1の内燃機関用制御装置によれば、小型化を図り且つ軽量化を図ることができる。
なお、手段1における放熱板は、ケース内に充填されて硬化したポッティング樹脂に埋設、保持されることによって位置が固定されていることから、放熱板を固定するための新規な取付部品を必要としない。また、放熱板の材質としては、熱伝導率がより高く且つ比重がより小さいものが好適であり、例えばアルミニウムを好適に採用することができる。
〔手段2〕 前記放熱板は、前記発熱素子を間に挟んで前記回路基板と対向する位置に配置されていることを特徴とする手段1に記載の内燃機関用制御装置。
手段2によれば、発熱素子が回路基板と放熱板により囲まれた状態になるため、発熱素子に発生する熱を効率良くより確実に放出できるように、放熱板を最適な位置に配置することができる。
〔手段3〕 前記放熱板は、前記ケースの相対向する両側壁内面に設けられた突起部により幅方向両端が位置決めされていると共に、長さ方向両端が前記ケースの開口部に配設されたコネクタと前記ケースの底壁とにより位置決めされていることを特徴とする手段1または2に記載の内燃機関用制御装置。
手段3によれば、放熱板は、ケースの両側壁内面に設けられた突起部や、ケースの底壁、ケースの開口部に配設されたコネクタにより位置決めされた状態に配置されるため、回路基板に対して放熱板の取付スペースを設ける必要がなく、また、放熱板の位置決め部材を新規に設ける必要もないので、コストの増大化を回避することができる。
〔手段4〕 前記放熱板は、前記発熱素子に保持されて一体化された状態で位置決めされていることを特徴とする手段1または2に記載の内燃機関用制御装置。
手段4によれば、放熱板は、発熱素子に保持されて一体化された状態に配置されるため、回路基板に対して放熱板の取付スペースを設ける必要がなく、新規な取付部品も必要としない。また、放熱板が発熱素子に位置決めされているため、新規な位置決め部材も必要としないので、コストの増大化を回避することができる。さらに、放熱板は、発熱素子に対して接触した状態に取り付けられるため、放熱板の放熱機能を効率良く発揮させることができる。
〔手段5〕 前記放熱板は、前記ケースの開口部に配設されたコネクタに保持されて一体化された状態で位置決めされていることを特徴とする手段1または2に記載の内燃機関用制御装置。
手段5によれば、放熱板は、その一端部がコネクタの保持部に嵌合保持された状態に配置されるため、回路基板に対して放熱板の取付スペースを設ける必要がなく、新規な取付部品も必要としない。また、放熱板が発熱素子に位置決めされているため、新規な位置決め部材も必要としないので、コストの増大化を回避することができる。さらに、放熱板を発熱素子から近い位置に配置することができるため、放熱板の放熱機能を効率良く発揮させることができる。
〔手段6〕 手段3に記載の内燃機関用制御装置の製造方法であって、前記放熱板を前記ケース内に開口側から挿入し、前記放熱板の幅方向両端が前記突起部により位置決めされた状態に前記放熱板を収納配置する放熱板収納工程と、前記回路基板を前記ケース内に開口側から挿入し、前記回路基板の挿入方向後端側に設けられた前記コネクタを前記放熱板の一端面に当接させた状態に前記回路基板を収納する回路基板収納工程と、前記ケースの開口部から内部空間部に前記ポッティング樹脂を充填し、硬化させるポッティング樹脂充填工程と、を含むことを特徴とする内燃機関用制御装置の製造方法。
手段6によれば、小型化および軽量化を図り得るようにした内燃機関用制御装置を簡易に作製することができる。
〔手段7〕 手段4に記載の内燃機関用制御装置の製造方法であって、前記回路基板に実装された前記発熱素子に前記放熱板を一体的に組み付ける放熱板組付工程と、前記放熱板が一体化された前記回路基板を前記ケース内に開口部から挿入して所定位置に収納する回路基板収納工程と、前記ケースの開口部から内部空間部に前記ポッティング樹脂を充填し、硬化させるポッティング樹脂充填工程と、を含むことを特徴とする内燃機関用制御装置の製造方法。
手段7によれば、小型化および軽量化を図り得るようにした内燃機関用制御装置を簡易に作製することができる。
〔手段8〕 手段5に記載の内燃機関用制御装置の製造方法であって、前記回路基板に連結固定された前記コネクタに前記放熱板を一体的に組み付ける放熱板組付工程と、前記放熱板が一体化された前記回路基板を前記ケース内に開口部から挿入して所定位置に収納する回路基板収納工程と、前記ケースの開口部から内部空間部に前記ポッティング樹脂を充填し、硬化させるポッティング樹脂充填工程と、を含むことを特徴とする内燃機関用制御装置の製造方法。
手段8によれば、小型化および軽量化を図り得るようにした内燃機関用制御装置を簡易に作製することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1は実施形態1に係る内燃機関用制御装置の正面方向から見た縦断面図であり、図2はその内燃機関用制御装置の側面方向から見た縦断面図である。
実施形態1の内燃機関用制御装置は、図1および図2に示すように、一面が開口した箱状のケース1と、発熱素子3aを含む回路部品3bが実装されてケース1内に収納配置された回路基板2と、回路基板2に連結固定されたコネクタ4と、ケース1内に充填され硬化したポッティング樹脂5と、ケース1内で硬化したポッティング樹脂5に埋設されて固定保持された放熱板6と、から構成されている。
ケース1は、樹脂により、一面が開口した長方体の箱状に形成されている。このケース1の一方の側壁1a(図1、図2において上方の側壁)の内面には、放熱板6を収納可能な大きさに形成された窪み部1bが設けられている。この窪み部1bの開口部両側、即ち、側壁1aの両側に位置し互いに対向する両側壁1c、1d(図2参照)の内面には、窪み部1b内に配置される放熱板6の幅方向両端を位置決めする突起部としての案内突条1e、1e(図2参照)がそれぞれ設けられている。この案内突条1e、1eは、ケース1の開口側から底壁1g側へ連続して延びるように形成されている。
また、両側壁1c、1dの内面の所定部位には、ケース1の開口側から内部に挿入される回路基板2の幅方向両端部を案内する案内レール1f、1f(図2参照)がそれぞれ設けられている。この案内レール1f、1fも、ケース1の開口側から底壁1g側へ連続して延びるように形成されており、案内突条1e、1eと平行に設けられている。なお、案内突条1e、1eおよび案内レール1f、1fは、適宜間隔を隔てて断続して延びるように形成してもよい。
回路基板2は、所定の大きさの矩形板状に形成されたプリント基板により構成されている。この回路基板2の所定部位表面には、発熱素子3aを含む回路部品3bが実装され、アッセンブリ化されている。この回路基板2は、ケース1の開口側からケース1の内部空間内に、案内レール1f、1fに案内されつつ挿入されることによってケース1内に収納配置されている。これにより、回路基板12は、挿入方向の左右両端部が案内レール1f、1fに保持された状態で位置決めされている。
コネクタ4は、図示しないエンジン制御コンピュータや電源と回路基板2とを接続するものである。このコネクタ4は、インサート成形により一体的に組付けられたターミナル4aを有し、ターミナル4aの一端部が回路基板2の一端側の所定部位に連結固定されている。このコネクタ4は、約1/4の部分がケース1内に入り込み、その他の約3/4の部分がケース1外に突出した状態でケース1の開口部に配設されている。
ポッティング樹脂5は、例えばエポキシ系やウレタン系、ゴム等の熱硬化性樹脂よりなる。このポッティング樹脂5は、発熱素子3aや回路部品3bが実装された回路基板2、放熱板6がケース1内に収納配置された後、加熱により溶融された状態でケース1内の空間部に注入充填されたポッティング樹脂材料が硬化したものである。この硬化したポッティング樹脂5によって、ケース1内の発熱素子3aや回路部品3b、回路基板2、コネクタ4、放熱板6が位置固定されている。
放熱板6は、アルミニウム系の軽金属により所定の大きさの矩形板状に形成されたものである。この放熱板6は、ケース1の開口側から窪み部1b内に、その幅方向両端部が案内突条1e、1eに案内されつつ挿入されて、その前方側端面がケース1の底壁1gに当接した状態で窪み部1b内に収納配置されている。これにより、放熱板6は、幅方向両端部が案内突条1e、1eによって位置決めされ、挿入方向の前方側端部が底壁1gによって位置決めされている。
また、放熱板6の挿入方向の後方側は、放熱板6が窪み部1b内に収納配置された後、ケース1内に挿入されて収納配置される回路基板2の挿入方向後端部に連結固定されたコネクタ4(ケース1の開口部に位置している)の挿入方向前端面と当接しており、これにより位置決めされている。この放熱板6は、ケース1内で硬化したポッティング樹脂5に埋め込まれた状態になっており、そのポッティング樹脂5により位置固定されている。この放熱板6は、発熱素子3aを間に挟んで回路基板2と対向する位置に配置されている。
以上のように構成された実施形態1の内燃機関用制御装置は、次のようにして製造される。先ず、図3に示すように、放熱板6をケース1の開口側から窪み部1b内に挿入し、その幅方向両端(挿入方向の左右両端)が案内突条1e、1eにより位置決めされた状態に放熱板6を収納配置する放熱板収納工程を行う。この場合、放熱板6は、幅方向両端がケース1の両側壁1c、1dに設けられた案内突条1e、1eに案内されつつ挿入され、挿入方向前方側端面がケース1の底壁1gに当接する位置まで挿入される(図4参照。)。これにより、放熱板6は、幅方向両端が両案内突条1e、1eによって所定の位置に位置決めされる。
次に、図4に示すように、発熱素子3a、回路部品3bおよびコネクタ4等が取り付けられた回路基板2を、ケース1の開口側から内部空間内に挿入して収納する回路基板収納工程を行う。この場合、回路基板2は、幅方向両端(挿入方向の左右両端)が案内レール1f、1fに案内されつつ挿入され、回路基板2の挿入方向後方端部に設けられたコネクタ4がケース1の開口部に到達して放熱板6の後方側端面と当接した状態になる位置まで挿入される(図5参照。)。
これにより、放熱板6は、挿入方向の前後両端がケース1の底壁1gとコネクタ4によって位置決めされた状態で、ケース1内に収納配置される。なお、ケース1の開口部に位置するコネクタ4は、挿入方向前方側の約1/4の部分がケース1内に入り込み、後方側の約3/4の他の部分がケース1外に突出した状態になっている。
次に、図5に示すように、放熱板6や回路基板2等が所定箇所に位置決めされた状態で収納配置されているケース1に対して、ポッティング樹脂充填工程を行う。
この工程では、加熱することにより溶融したポッティング樹脂材料をケース1の開口部から注入してケース1内の空間部(隙間部)に充填した後、常温で放置することにより冷却してポッティング樹脂材料を硬化させる。これにより、ケース1内に収納配置された発熱素子3aや回路部品3b、回路基板2、放熱板6、コネクタ4の一部が、ケース1内で硬化したポッティング樹脂5に埋め込まれた状態で位置固定される。その後、必要に応じて後処理を行って実施形態1の製造方法の全工程を終了し、図1および図2に示す制御装置が完成する。
以上のようにして製造された実施形態1の制御装置は、自動車や二輪車等に搭載される内燃機関用の制御装置として使用される。この内燃機関用制御装置において、発熱素子3aに熱が発生すると、発熱素子3aが実装された回路基板2を経由してケース1の外部へ放熱されると共に、ポッティング樹脂5に埋設、保持された放熱板6を経由してケース1の外部へ放熱される。
即ち、この内燃機関用制御装置においては、回路基板2と放熱板6の両方を経由して、発熱素子3aに発生した熱が効率よく外部へ放出される。特に、放熱板6は、発熱素子3aを間に挟んで回路基板2と対向する位置に配置されていることから、発熱素子3aが回路基板2と放熱板6により囲まれた状態になるため、発熱素子3aに発生する熱を効率良くより確実に放出することができる。そのため、十分な放熱効果が得られるようにするために表面積の大きい回路基板2を用いる必要がなくなるので、回路基板2の小型化、延いては制御装置の小型化を図ることができる。
また、実施形態1の放熱板6は、熱伝導率が比較的高く且つ比重が比較的小さいアルミニウム系の軽金属により形成されているため、前記従来例2のようにフィラを用いる場合よりも大幅に軽量化を図ることができる。したがって、実施形態1の内燃機関用制御装置によれば、小型化を図り且つ軽量化を図ることができる。
さらに、実施形態1の放熱板6は、ケース1内に充填されて硬化したポッティング樹脂5に埋設されることによって固定されていることから、回路基板2等に固定する場合に必要となる取付部品を必要としない。また、この放熱板6は、ケース1の窪み部1bに収納された状態に配置されるため、回路基板2に対して放熱板6の取付スペースを設ける必要がない。また、この放熱板6は、コネクタ4に当接した状態で位置決めされているため、放熱板4の位置決め部材を新規に設ける必要もないので、コストの増大化を回避することができる。
そして、上記のように、放熱板収納工程と、回路基板収納工程と、ポッティング樹脂充填工程とを行う実施形態1の製造方法によれば、小型化および軽量化を図ることができる内燃機関用制御装置を簡易に作製することができる。
〔実施形態2〕
図6は実施形態2に係る内燃機関用制御装置の正面方向から見た縦断面図である。実施形態2の内燃機関用制御装置は、図1および図2に示す実施形態1のものと基本的構成要素が同じであるが、放熱板6の配設の仕方が実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する部材や部位については、詳しい説明を省略して図6に同じ符号を付すのみに止め、以下、異なる点を中心に説明する。
実施形態2においては、回路基板2上に、略同じ大きさの2個の発熱素子3a、3aが実装されている点で実施形態1と異なる。そして、実施形態2における放熱板6は、実施形態1の放熱板6よりも長手方向長さが少し短くされている点と、放熱板6の一面(図6において下面)には、回路基板2上に実装された2個の発熱素子3a、3aと対応する部位に2個の嵌合凹部6a、6aが設けられている点で異なる。各嵌合凹部6a、6aは、各発熱素子3a、3aの上端部の外周形状と略同じ大きさの形状に形成されている。この放熱板6は、各嵌合凹部6a、6aが各発熱素子3a、3aの上端部にそれぞれ嵌着固定されており、両発熱素子3a、3aと一体化された状態で位置決めされている。
なお、実施形態1においては、ケース1の各側壁1a、1c、1dに窪み部1b或いは案内突条1e、1eが設けられているが、実施形態2のケース1には、窪み部1bおよび案内突条1e、1eが設けられていない点で異なる。
以上のように構成された実施形態2の内燃機関用制御装置は、次のようにして製造される。先ず、図7に示すように、放熱板6に設けられた各嵌合凹部6a、6aを、回路基板2に実装された各発熱素子3a、3aの上端部にそれぞれ嵌着させて一体的に組み付ける放熱板組付工程を行う。
次に、図8に示すように、放熱板6が一体化された回路基板2を、ケース1内に開口部から挿入して所定位置に収納する回路基板収納工程を行う。この場合、回路基板2は、幅方向両端(挿入方向の左右両端)が案内レール1f、1fに案内されつつ挿入され、回路基板2の挿入方向後端部に連結固定されたコネクタ4の一部(挿入方向前方側の約1/4の部分)がケース1内に入り込んだ状態になる位置まで挿入される(図9参照。)。これにより、各発熱素子3a、3aの上端部に各嵌合凹部6a、6aがそれぞれ嵌着されて一体的に組み付けられた放熱板6は、ケース1内の所定位置に位置決めされた状態で収納配置される。
次に、図9に示すように、放熱板6や回路基板2等が所定箇所に位置決めされた状態で収納配置されているケース1に対して、実施形態1の場合と同様に、ポッティング樹脂充填工程を行う。これにより、ケース1内に収納配置された各発熱素子3a、3aや回路部品3b、回路基板2、放熱板6、コネクタ4の一部が、ケース1内で硬化したポッティング樹脂5に埋め込まれた状態で固定保持される。その後、必要に応じて後処理を行って実施形態2の製造方法の全工程を終了し、図6に示す制御装置が完成する。
以上のようにして製造された本実施形態の制御装置は、実施形態1の場合と同様に、自動車や二輪車等に搭載される内燃機関用の制御装置として使用され、実施形態1の場合と同様の作用および効果を奏する。
特に、本実施形態においては、放熱板6が発熱素子3a、3aに嵌着固定されることにより位置決めされているため、新規な取付部材や位置決め部材等を必要としないので、コストの増大化を回避することができる。また、放熱板6は、発熱素子3a、3aに対して接触した状態に固定されているため、放熱板6の放熱機能を効率良く発揮させることができる。
〔実施形態3〕
図10は本発明の実施形態3に係る内燃機関用制御装置の正面方向から見た縦断面図である。実施形態3の内燃機関用制御装置は、図1および図2に示す実施形態1のものと基本的構成要素が同じであるが、放熱板16の配設の仕方が実施形態1と異なる。よって、実施形態1と共通する部材や部位については、詳しい説明を省略して図10に同じ符号を付すのみに止め、以下、異なる点を中心に説明する。
実施形態3においては、回路基板2に取り付けられてケース1の開口部に配設されたコネクタ4に、放熱板6の一端部を嵌合保持する保持部4bが設けられている点で実施形態1と異なる。この保持部4bは、ケース1の底壁1gと対向する面に設けられた、回路基板2と平行方向に延びる凹溝により構成されている。保持部4bを構成する凹溝の幅は、放熱板6の板厚と略同じか僅かに小さくなるようにされており、これにより、保持部4bに嵌合された放熱板6の一端部が保持部4bから容易に脱落しないようにされている。
また、ケース1の底壁1g内面の保持部4bと対応する部位には、放熱板6の他端部を嵌合保持する保持部1hが設けられている点で実施形態1と異なる。この保持部1hは、放熱板6の板厚よりも少し大きい幅の凹溝によって構成されている。なお、実施形態1においては、ケース11の各側壁1a、1c、1dに窪み部1b或いは案内突条1e、1eが設けられているが、実施形態3のケース1には、窪み部1bおよび案内突条1e、1eが設けられていない点で異なる。
以上のように構成された実施形態2の内燃機関用制御装置は、次のようにして製造される。先ず、図11に示すように、回路基板2に連結固定されたコネクタ4に放熱板6を一体的に組み付ける放熱板組付工程を行う。この場合、放熱板6は、コネクタ4に設けられた保持部4b(凹溝)に対して、放熱板6の一端部を嵌合保持させることにより一体的に組み付けられる。
次に、図12に示すように、放熱板6が一体化された回路基板2を、ケース1内に開口部から挿入して所定位置に収納する回路基板収納工程を行う。この場合、回路基板2は、幅方向両端(挿入方向の左右両端)が案内レール1f、1fに案内されつつ挿入され、放熱板6の先端部が、ケース1の底壁1gに設けられた保持部1hに嵌合した状態になる位置まで挿入される(図13参照。)。なお、この時、コネクタ4は、挿入方向前方側の約1/4の部分がケース1内に入り込み、後方側の約3/4の他の部分がケース1外に突出した状態でケース1の開口部に位置している。これにより、コネクタ4の保持部4bと底壁1gの保持部1hとによって両端部が保持された放熱板6は、ケース1内の所定位置に位置決めされた状態で収納配置される。
次に、図13に示すように、放熱板6や回路基板2等が所定箇所に位置決めされた状態で収納配置されているケース1に対して、実施形態1の場合と同様に、ポッティング樹脂充填工程を行う。これにより、ケース1内に収納配置された各発熱素子3a、3aや回路部品3b、回路基板2、放熱板6、コネクタ4の一部が、ケース1内で硬化したポッティング樹脂5に埋め込まれた状態で固定保持される。その後、必要に応じて後処理を行って実施形態3の製造方法の全工程を終了し、図10に示す制御装置が完成する。
以上のようにして製造された本実施形態の制御装置は、実施形態1の場合と同様に、自動車や二輪車等に搭載される内燃機関用の制御装置として使用され、実施形態1の場合と同様の作用および効果を奏する。
特に、本実施形態においては、放熱板6が、コネクタ4の保持部4bと底壁1gの保持部1hとで保持されることにより位置決めされているため、新規な取付部材や位置決め部材等を必要としないので、コストの増大化を回避することができる。また、放熱板6を発熱素子3a、3aから近い位置に配置することができるため、放熱板6の放熱機能を効率良く発揮させることができる。
なお、実施形態3において、コネクタ4の保持部4bおよび底壁1gの保持部1hは凹溝によって構成されているが、凹溝に代えて、例えば放熱板6の板厚に対応した間隔幅で平行に延びる2本の突条や2列に配置された突起等によって構成することもできる。
実施形態1に係る内燃機関用制御装置の正面方向から見た縦断面図である。 実施形態1に係る内燃機関用制御装置の側面方向から見た縦断面図である。 実施形態1に係る内燃機関用制御装置の製造方法における放熱板収納工程の説明図である。 実施形態1に係る内燃機関用制御装置の製造方法における回路基板収納工程の説明図である。 実施形態1に係る内燃機関用制御装置の製造方法におけるポッティング樹脂充填工程の説明図である。 実施形態2に係る内燃機関用制御装置の正面方向から見た縦断面図である。 実施形態2に係る内燃機関用制御装置の製造方法における放熱板組付工程の説明図である。 実施形態2に係る内燃機関用制御装置の製造方法における放熱板収納工程の説明図である。 実施形態2に係る内燃機関用制御装置の製造方法におけるポッティング樹脂充填工程の説明図である。 実施形態3に係る内燃機関用制御装置の正面方向から見た縦断面図である。 実施形態3に係る内燃機関用制御装置の製造方法における放熱板組付工程の説明図である。 実施形態3に係る内燃機関用制御装置の製造方法における放熱板収納工程の説明図である。 実施形態3に係る内燃機関用制御装置の製造方法におけるポッティング樹脂充填工程の説明図である。
符号の説明
1…ケース 1b…窪み部 1e…案内突条(突起部) 2…回路基板 3a…発熱素子 3b…回路部品 4…コネクタ 4b…保持部 5…ポッティング樹脂 6…放熱板 6a…嵌合凹部

Claims (8)

  1. 一面が開口した箱状のケースと、発熱素子を含む回路部品が実装されて前記ケース内に収納配置された回路基板と、前記ケース内に充填され硬化したポッティング樹脂と、を備えた内燃機関用制御装置において、
    前記ケース内には、前記ポッティング樹脂に埋設、保持され、前記発熱素子に発生した熱を放出する放熱板が設けられていることを特徴とする内燃機関用制御装置。
  2. 前記放熱板は、前記発熱素子を間に挟んで前記回路基板と対向する位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関用制御装置。
  3. 前記放熱板は、前記ケースの相対向する両側壁内面に設けられた突起部により幅方向両端が位置決めされていると共に、長さ方向両端が前記ケースの開口部に配設されたコネクタと前記ケースの底壁とにより位置決めされていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用制御装置。
  4. 前記放熱板は、前記発熱素子に保持されて一体化された状態で位置決めされていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用制御装置。
  5. 前記放熱板は、前記ケースの開口部に配設されたコネクタに保持されて一体化された状態で位置決めされていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関用制御装置。
  6. 請求項3に記載の内燃機関用制御装置の製造方法であって、
    前記放熱板を前記ケース内に開口側から挿入し、前記放熱板の幅方向両端が前記突起部により位置決めされた状態に前記放熱板を収納配置する放熱板収納工程と、
    前記回路基板を前記ケース内に開口側から挿入し、前記回路基板の挿入方向後端側に設けられた前記コネクタを前記放熱板の一端面に当接させた状態に前記回路基板を収納する回路基板収納工程と、
    前記ケースの開口部から内部空間部に前記ポッティング樹脂を充填し、硬化させるポッティング樹脂充填工程と、
    を含むことを特徴とする内燃機関用制御装置の製造方法。
  7. 請求項4に記載の内燃機関用制御装置の製造方法であって、
    前記回路基板に実装された前記発熱素子に前記放熱板を一体的に組み付ける放熱板組付工程と、
    前記放熱板が一体化された前記回路基板を前記ケース内に開口部から挿入して所定位置に収納する回路基板収納工程と、
    前記ケースの開口部から内部空間部に前記ポッティング樹脂を充填し、硬化させるポッティング樹脂充填工程と、
    を含むことを特徴とする内燃機関用制御装置の製造方法。
  8. 請求項5に記載の内燃機関用制御装置の製造方法であって、
    前記回路基板に連結固定された前記コネクタに前記放熱板を一体的に組み付ける放熱板組付工程と、
    前記放熱板が一体化された前記回路基板を前記ケース内に開口部から挿入して所定位置に収納する回路基板収納工程と、
    前記ケースの開口部から内部空間部に前記ポッティング樹脂を充填し、硬化させるポッティング樹脂充填工程と、
    を含むことを特徴とする内燃機関用制御装置の製造方法。
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