JP2009182753A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザを特定した後、そのユーザの存在を継続的に確認することにより、高度なセキュリティを実現し、不特定者によって使用されることがない画像処理装置を提供する。
【解決手段】ユーザの手の指の静脈パターンを生体情報として読み取る生体情報読取装置6を備えており、生体情報読取装置6から得られる生体情報を予め登録されたデータと照合することによりユーザ認証を行い、ユーザを特定することができた場合に、画像処理装置1における各種機能の実行を許可すると共に、生体情報読取装置6に対してユーザが指を置き続けることにより、生体情報読取装置6において生体情報の読み取り可能な状態が継続している場合に、画像処理装置1において各種機能の実行許可状態が維持される構成である。
【選択図】図1
【解決手段】ユーザの手の指の静脈パターンを生体情報として読み取る生体情報読取装置6を備えており、生体情報読取装置6から得られる生体情報を予め登録されたデータと照合することによりユーザ認証を行い、ユーザを特定することができた場合に、画像処理装置1における各種機能の実行を許可すると共に、生体情報読取装置6に対してユーザが指を置き続けることにより、生体情報読取装置6において生体情報の読み取り可能な状態が継続している場合に、画像処理装置1において各種機能の実行許可状態が維持される構成である。
【選択図】図1
Description
本発明は、入力する画像データに基づいて画像形成を行う画像形成機能および原稿を読み取って画像データを生成する画像読取機能の少なくとも一方の機能を有する画像処理装置に関する。
従来、複合機やMFP(Multi Function Peripheral)などと呼ばれる画像処理装置が知られている。このような画像処置装置は、近年、ネットワーク環境で使用されるようになっており、例えば画像処理装置において原稿を読み取った際の画像データをネットワーク経由で他のコンピュータに出力することや、画像処理装置がネットワーク上のコンピュータにアクセスし、そこに保存されている画像データを読み出して出力することなどが可能である。かかる状況下において、画像処理装置を使用した情報の流出などを防止するため、画像処理装置には高いセキュリティ機能が求められている。
従来、画像処理装置のセキュリティを高める技術として、例えばユーザの指紋を読み取って指紋認証を行い、その認証結果に応じて画像処理装置における各種機能の利用を許可する技術が知られている(特許文献1)。かかる技術によれば、指紋認証によってユーザが特定されない限り、画像処理装置の各種機能を利用することができないため、画像処理装置が不特定者によって使用される可能性は小さくなる。
しかしながら、上記特許文献1においては、指紋認証によって特定されたユーザが画像処理装置を使用した後、ユーザ自身がログアウト操作を行うことが必要となる。そのため、ユーザがログアウト操作をし忘れた場合には、画像処理装置の各種機能を利用することができる状態が継続することとなり、その後、画像処理装置が不特定者によって使用される可能性がある。それ故、特許文献1の技術では、万全のセキュリティが実現されているとは言えない。
また従来、ユーザが画像処理装置にログインした後、操作パネルが操作されない状態で所定時間経過した場合に自動でログアウト処理を行う画像処理装置が市販されている。このような画像処理装置によれば、ユーザがログアウト操作をし忘れた場合でも、所定時間経過後に自動でログアウト処理を行うので、その後は不特定者によって画像処理装置が使用されることを防止することができる。しかし、この場合においても、所定時間が経過する前であれば、不特定者が画像処理装置を使用することができるので、例えば画像処理装置を使用するユーザが頻繁に入れ替わるようなオフィス環境などでは、十分なセキュリティが確保されているとは言えない。
そこで本発明は、上記従来の問題点を解決することを目的としてなされたものであり、ユーザを特定した後、そのユーザの存在を継続的に確認することができるようにして従来よりも高度なセキュリティを実現し、不特定者によって使用されることがない画像処理装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、画像処理装置であって、入力する画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段および原稿を読み取って画像データを生成する画像読取手段の少なくとも一方を有する画像処理手段と、ユーザの特定部位から生体情報を読み取る生体情報読取手段と、前記生体情報読取手段から得られる生体情報を予め登録されたデータと照合することによりユーザ認証を行い、ユーザを特定することができた場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可すると共に、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取り可能な状態が継続している場合に前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を維持する制御手段と、を備えることを特徴としている。
また請求項2にかかる発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記制御手段が、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可した後にも前記生体情報読取手段から生体情報を繰り返し取得してその都度ユーザ認証を行うことを特徴としている。
また請求項3にかかる発明は、請求項1又は2記載の画像処理装置において、前記制御手段が、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可した後、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させることを特徴としている。
また請求項4にかかる発明は、請求項3記載の画像処理装置において、前記制御手段が、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させる際、その終了に伴って中断される作業の状態を中断作業データとして所定の記憶手段に保存し、その後、前記生体情報読取手段から得られる生体情報に基づいて再度同一のユーザを特定した場合には前記記憶手段から前記中断作業データを読み出して中断された作業状態に復帰させることを特徴としている。
また請求項5にかかる発明は、請求項3又は4記載の画像処理装置において、前記制御手段が、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させる際、前記画像処理手段において指定されたジョブを実行中であっても当該ジョブの実行を中断させることを特徴としている。
さらに請求項6にかかる発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置において、前記画像処理手段においてジョブの実行を開始させるためのユーザが操作可能な実行キーを更に備えており、前記制御手段が、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可した後、少なくとも前記実行キーが操作されるまでの間、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取り可能な状態が継続しているか否かの判定を繰り返し行うことを特徴としている。
本発明に係る画像処理装置によれば、生体情報読取手段から得られる生体情報を予め登録されたデータと照合することによりユーザ認証を行い、ユーザを特定することができた場合に、画像処理手段に関する機能の実行を許可すると共に、生体情報読取手段において生体情報の読み取り可能な状態が継続している場合に画像処理手段に関する機能の実行許可状態を維持するため、不特定者によって画像処理装置が使用されることを防止でき、高度なセキュリティが実現される。
特に請求項2の画像処理装置によれば、画像処理手段に関する機能の実行を許可した後にも生体情報読取手段から生体情報を繰り返し取得してその都度ユーザ認証を行うので、さらに高度なセキュリティが実現される。
また請求項3の画像処理装置によれば、画像処理手段に関する機能の実行を許可した後、生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、画像処理手段に関する機能の実行許可状態が終了するので、その後、不特定者によって画像処理装置が使用されることを防止できる。
また請求項4の画像処理装置によれば、生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させることに伴って中断される作業の状態を中断作業データとして所定の記憶手段に保存し、その後、生体情報読取手段から得られる生体情報に基づいて再度同一のユーザを特定した場合には記憶手段から中断作業データを読み出して中断された作業状態に復帰させるので、画像処理装置の操作性が向上する。
また請求項5の画像処理装置によれば、生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させる際、画像処理手段において指定されたジョブを実行中であっても当該ジョブの実行を中断させるので、より高度なセキュリティが実現される。
さらに請求項6の画像処理装置によれば、画像処理手段に関する機能の実行を許可した後、少なくとも実行キーが操作されるまでの間、生体情報読取手段において生体情報の読み取り可能な状態が継続しているか否かの判定を繰り返し行うので、実行キーが操作されるまでの間は高度なセキュリティが実現されており、実行キーが操作された後は指定されたジョブが継続して実行されるようになる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しつつ詳述する。尚、以下に説明する幾つかの実施形態において互いに共通する部材については同一符号を付しており、それらについて繰り返しとなる説明は省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態における画像処理装置1の外観構成を示す斜視図である。画像処理装置1は、いわゆる複合機やMFPなどと呼ばれる装置であり、コピー機能、FAX機能、プリンタ機能、スキャナ機能など、複数の機能を備えており、例えばLANなどのネットワークに接続可能であると共に、電話回線などの通信網にも接続可能である。この画像処理装置1は、装置本体1aの上部に設けられた画像読取部30と、内部中央および下部に設けられた画像形成部40とを備えている。
図1は、第1の実施の形態における画像処理装置1の外観構成を示す斜視図である。画像処理装置1は、いわゆる複合機やMFPなどと呼ばれる装置であり、コピー機能、FAX機能、プリンタ機能、スキャナ機能など、複数の機能を備えており、例えばLANなどのネットワークに接続可能であると共に、電話回線などの通信網にも接続可能である。この画像処理装置1は、装置本体1aの上部に設けられた画像読取部30と、内部中央および下部に設けられた画像形成部40とを備えている。
画像読取部30は、原稿を読み取って画像データを生成する画像読取手段であり、例えば画像処理装置1のコピー機能、FAX機能又はスキャナ機能が使用される際に動作する。この画像読取部30は、装置本体1aの上部に設けられたスキャナ部32と、装置本体1aの上部に規定される水平軸周りに回動可能な原稿搬送部31とから構成されている。原稿搬送部31は、スキャナ部32の上部を閉じた状態で使用され、原稿を1枚ずつスキャナ部32に対して自動搬送するものである。スキャナ部32は、原稿搬送部31によって搬送される1枚ずつの原稿を読み取って画像データを生成する。また、スキャナ部32は、読取ガラス32aの上に直接載置された原稿を読み取って画像データを生成することもできる。例えば画像処理装置1においてコピー機能が使用される場合、スキャナ部32は原稿を読み取って画像データを生成し、その画像データを画像形成部40に出力する。またFAX機能又はスキャナ機能が使用される場合、スキャナ部32は、原稿を読み取って画像データを生成し、その画像データを画像処理装置1の外部に出力する。尚、本実施形態では、画像読取部30に原稿搬送部31が設けられている場合を例示しているが、原稿搬送部31は必須のものではない。
画像形成部40は、入力する画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段であり、例えば画像処理装置1のコピー機能、FAX機能又はプリンタ機能が使用される際に動作する。この画像形成部40は、画像形成媒体となる用紙を供給する給紙部41と、給紙部41から供給される用紙に対して画像形成を行うプリンタ部42とを備えて構成される。例えば画像処理装置1においてコピー機能が使用される場合、プリンタ部42は、画像読取部30から入力する画像データに基づいて給紙部41から供給される用紙に画像形成を行い、プリント出力を行う。またFAX機能又はプリンタ機能が使用される場合、プリンタ部42は画像処理装置1の外部から入力する画像データに基づいて画像形成を行い、プリント出力を行う。
尚、画像処理装置1の装置本体1aの側面において、画像読取部30とほぼ同じ高さ位置にワーキングテーブル4が設けられている。このワーキングテーブル4はユーザが一時的な作業スペースとして利用するものであり、例えば読み取り対象となる原稿やプリント出力された用紙を一時的に置くことができるようになっている。
画像処理装置1の装置本体1aの前面側には、ユーザが画像処理装置1を使用する際に各種設定や操作を行うための操作入力手段として操作パネル7が設けられている。操作パネル7は、各種情報を表示するための表示部71を備えており、この表示部71の前面にはタッチパネル72が設けられている。また表示部71の周囲には、画像処理装置1に対してジョブの実行を指示するための実行キー73aなど、複数の操作キー73が配置されている。
操作パネル7の側部には平板状の支持台8が取り付けられており、この支持台8の上面に生体情報読取装置6が設置されている。図例において支持台8は操作パネル7の左側部に取り付けられているが、これを右側部に取り付けることも可能であり、例えばユーザが利き腕で操作パネル7の操作が行えるように操作パネル7の左右側部のいずれか一方に取り付けられる。また支持板8は、操作パネル7の前方に張り出すようにして支持板8を取り付けても良いし、操作パネル7の下方に棚状に設置しても良い。
生体情報読取装置6はユーザの特定部位から生体情報を読み取る生体情報読取手段であり、本実施形態ではユーザの手の指から静脈の血管パターンを読み取る静脈パターン読取装置として構成されている。生体情報読取装置6は読み取り対象となるユーザの指を配置するための凹部6aを備えており、この凹部6aが指の静脈パターンを読み取る読取部となっている。生体情報読取装置6が読み取った生体情報は装置本体1a内部に出力され、画像処理装置1においてユーザの認証が行われる。すなわち、本実施形態では、ユーザ認証において、生体情報読取装置6が読み取った静脈パターンが、画像処理装置1に予め登録されたユーザの静脈パターンに一致するか否かの静脈認証が行われる。
静脈認証は、上述のように静脈パターンという生体内部の特徴を利用してユーザの認証を行うものであるため、指紋認証や顔認証などのようにユーザの外見に現れる特徴を読み取って認証する場合と比較すれば、ユーザに与える心理的抵抗感は少なく、また偽造が極めて困難であるという利点を有している。そのため、本実施形態の画像処理装置1は、利用しやすく、かつ高いセキュリティレベルでのユーザ認証が行えるようになっている。
尚、生体情報読取装置6はユーザの掌の静脈パターンを読み取るものであっても良いが、その場合には装置が大型化する。そのため、装置の小型化を図る点では、上述したようにユーザの手の指の静脈パターンを読み取る装置とすることがより好ましい。
図2は、本実施形態における画像処理装置1の機能的な構成を示したブロック図である。図2に示すように、画像処理装置1の装置本体1aには、上述した画像読取部30および画像形成部40の他、CPU10と、メモリ20と、データ通信部50とが設けられている。画像読取部30および画像形成部40は画像処理装置1における画像処理手段1bを構成しており、この画像処理手段1bによってコピー機能、FAX機能、プリンタ機能およびスキャナ機能における各種の画像処理が行われる。データ通信部50は、通信インタフェース51を備えており、ネットワークや通信網と接続して外部の装置(例えばコンピュータやFAX装置など)とデータの送受信を行う。
生体情報読取装置6は、凹部6aの側面に配置された投光部61と、凹部6aの底面に配置された撮像部62とを備えており、投光部61が凹部6aに配置されたユーザの指の側面から赤外光を照射し、指を透過して凹部6aの底面に向かう光が撮像部62に入射するように構成されている。生体情報読取装置6には装置本体1aの図示しない電源から常時電力が供給されており、投光部61は常時赤外光を照射し続けると共に、撮像部62は常時赤外光を検知できるようになっている。撮像部62が出力する情報には2種類の情報があり、ひとつは凹部6aにユーザの特定部位(手の指)が配置されている状態で継続的に出力する特定部位検知情報であり、もうひとつはCPU10から読取指令を受信した場合にユーザの特定部位の静脈パターンを読み取って出力する生体情報である。したがって、生体情報読取装置6は、凹部6aにユーザの特定部位が配置されたか否かを常時監視しており、ユーザの特定部位を検知した時点で特定部位検知情報を出力すると共に、凹部6aにユーザの特定部位が配置されている間、その出力状態を維持する。その間に、CPU10から読取指令を受信すると、生体情報読取装置6はそれに応答して静脈パターンの読み取りを行い、生体情報を出力する。なお、生体情報は静脈パターンを撮像した画像データであるが、特定部位検知情報は画像データである必要はなく、単なるオン・オフ情報で良い。
メモリ20は、各種情報やプログラムなどを記憶する記憶手段であり、本実施形態ではユーザ管理データ21が格納されている。ユーザ管理データ21は、画像処理装置1のセキュリティを向上させるため、画像処理装置1を使用することができるユーザを管理するデータである。このユーザ管理データ21には、画像処理装置1を使用することが許可されたユーザごとに生体情報登録データ21aと機能登録データ21bとが互いに関連づけられて予め登録されている。生体情報登録データ21aは、ユーザ登録時に生体情報読取装置6で読み取った生体情報を予め登録したデータである。また機能登録データ21bは、登録されたユーザが使用できる画像処理装置1の機能を予め登録したデータである。例えば、あるユーザは画像処理装置1のコピー機能のみを使用できるが、別のユーザはコピー機能とスキャナ機能とを使用することができ、さらに別のユーザは画像処理装置1の全ての機能を使用することができる、というように機能登録データ21bにはユーザごとに許可された機能が登録されている。
CPU10は画像処理装置1の動作を制御する制御手段であり、所定のプログラムを実行することにより、制御部11、機能実行部12およびジョブ実行部13として機能する。
制御部11は、生体情報読取装置6からユーザの生体情報(静脈パターン)を入力してユーザの認証を行い、その認証結果に基づいて画像処理装置1における各種機能の実行を許可すると共に、生体情報読取装置6から得られる情報に基づいてユーザの存在を継続的に監視し、ユーザの存在が検知できなくなった場合に各種機能の実行許可状態を終了させるように構成されている。この制御部11は、さらに特定部位検知部11aおよび生体情報認識部11bとして機能する。特定部位検知部11aは、生体情報読取装置6から入力する特定部位検知情報に基づいて、生体情報読取装置6の凹部6aに対してユーザの特定部位が配置されているか否かを常時監視することにより、ユーザの存在を検知するものである。特定部位検知部11aがユーザの存在を検知すると、それに応答して、少なくとも1回、生体情報認証部11bが機能する。生体情報認証部11bは、生体情報読取装置6の凹部6aにユーザの特定部位が配置されている状態で生体情報読取装置6に対して読取指令を送り、生体情報読取装置6にユーザの特定部位の静脈パターンを読み取らせて生体情報を取得すると共に、その取得した生体情報と、メモリ20に格納されている生体情報登録データ21aとを照合して生体情報の認証、すなわちユーザの認証を行うように構成されている。そして生体情報読取装置6から取得した生体情報が、生体情報登録データ21aに含まれる複数ユーザの生体情報のうちいずれか一つと適合する場合には、その適合した生体情報の登録ユーザを特定する。
このようにしてユーザが特定されると、制御部11は、機能実行部12に対して画像処理装置1における各種機能の実行許可指令を出力すると共に、特定したユーザのユーザ情報を出力する。なお、ユーザの認証を行った結果、ユーザを特定することができなかった場合には、実行許可指令やユーザ情報が制御部11から機能実行部12に対して出力されることはない。
機能実行部12は、画像処理装置1における各種機能の実行状態を管理および制御するように構成されており、制御部11から実行許可指令を受けた場合に画像処理装置1における各種機能を使用可能な状態に移行させる。機能実行部12は、制御部11から実行許可指令と共にユーザ情報を受信し、そのユーザ情報に基づいてメモリ20から機能登録データ21bを読み込む。そして特定されたユーザに対して機能登録データ21bに登録されている機能を特定し、画像処理装置1においてその機能を実行することが可能な実行許可状態とする。これに伴い、機能実行部12は、操作パネル7の表示部71の表示画面を初期画面から更新し、画像処理装置1において実行許可状態となった機能を操作するための操作案内画面(例えば、メニュー画面や設定画面など)を表示すると共に、タッチパネル72および操作ボタン73からの入力を受け付け、その入力情報を許可された機能に反映させる。これにより、例えばコピー機能の場合にはコピー部数の設定や両面/片面コピーの選択設定などが可能になる。そして実行キー73aが操作された場合には、ジョブ実行部13に対してジョブの実行指令を送出する。なお、機能実行部12はジョブ実行部13に対してジョブの実行指令を送出した後、ジョブ実行部13におけるジョブの実行状況を把握し、これを管理することができるように構成されている。
ジョブ実行部13は、機能実行部12から受信するジョブの実行指令に基づいて、画像読取部30、画像形成部40およびデータ通信部50のそれぞれを制御することにより、これら各部において指定されたジョブを実行させる手段である。例えばコピー機能の場合、画像読取部30に対して原稿の読み取り開始を指示し、画像読取部30から出力される画像データを画像形成部40に与えることにより画像形成部40においてプリント出力を行わせる。そして画像読取部30において全ての原稿の読み取りが完了し、かつ画像形成部40において全ての原稿の画像データに基づくプリント出力が完了すれば、指定されたジョブの実行が正常に終了する。
このように本実施形態では、生体情報読取装置6から取得した生体情報に基づいてユーザが特定されると、画像処理装置1においてそのユーザに対して許可された特定の機能が実行許可状態となり、ユーザがその特定の機能を使用することができるようになる。一方、制御部11は、画像処理装置1において特定の機能が実行許可状態となった後も、ユーザの存在を継続的に検知し続け、ユーザの存在が検知できなくなった場合にはその時点で特定の機能の実行許可状態を終了させるべく、機能実行部12に対して実行禁止指令を送出する。具体的には、特定部位検知部11aが、生体情報読取装置6の凹部6aにユーザの特定部位が配置されている状態で継続的にオンとなる特定部位検知情報を監視しており、この特定部位検知情報がオフとなった時点でユーザが存在しなくなったと判断し、機能実行部12に対して実行禁止指令を送出する。
機能実行部12は、制御部11から実行禁止指令を受けると、これに伴い実行許可状態としていた機能の実行を停止させ、各機能の稼働状態を初期状態に戻す。これにより、例えば操作パネル7の表示部71に実行許可状態となっていた機能の設定画面が表示されており、ユーザがその設定画面に対する設定作業の途中であったとしても、表示画面が初期画面に戻ることになる。また機能実行部12は、制御部11から実行禁止指令を受けると、ジョブ実行部13に対してジョブの実行禁止指令を送出する。
ジョブ実行部13は、機能実行部12からジョブの実行禁止指令を受けると、ジョブの実行を停止する。ジョブ実行部13がジョブの実行禁止指令を受けたとき、ジョブの実行中でない場合には特に何も行うことはない。これに対し、ジョブ実行部13がジョブの実行禁止指令を受けたときにジョブの実行中である場合にはその実行中のジョブを停止する。例えばジョブ実行部13がジョブの実行禁止指令を受けたとき、10枚の原稿をコピーするジョブを実行中であり、1枚目から5枚目までのプリント出力(コピー出力)は完了したが、6枚目以降のプリント出力処理が未だ開始されていない場合、その6枚目以降のプリント出力処理は行わず、ジョブを終了する。尚、5枚目のプリント出力処理を行っている最中にジョブの実行禁止指令を受けた場合には、例えばその5枚目のプリント出力処理が終了した後、6枚目以降のプリント出力処理を行わずにジョブを終了する。
したがって、本実施形態の画像処理装置1は、ユーザが生体情報読取装置6の凹部6aに登録した指を置いている場合にのみ、そのユーザに許可された機能が使用でき、ユーザが生体情報読取装置6から指を離した場合にはその機能が使用できなくなり、しかもジョブの実行が途中であってもそのジョブの実行が終了するので、極めて高いセキュリティが実現されることになる。
つぎに、上記のように構成された画像処理装置1の動作について説明する。図3は、本実施形態の画像処理装置1におけるCPU10の主として制御部11および機能実行部12によって実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。制御部11の特定部位検知部11aは生体情報読取装置6から入力する情報に基づいて生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知したか否かを監視しており(ステップS100)、特定部位検知部11aに対して特定部位検知情報が入力すると(ステップS100にてYES)、生体情報認証部11bが生体情報読取装置6に対して読取指令を送出し、生体情報読取装置6からユーザの特定部位を読み取った生体情報を入力する(ステップS101)。
そして生体情報認証部11bは、メモリ20から生体情報登録データ21aを読み出し、生体情報読取装置6から入力した生体情報をその生体情報登録データ21aと照合することにより、ユーザの特定を行う(ステップS102)。ここでユーザの特定ができた場合(ステップS103でYESの場合)、機能実行部12が機能し、メモリ20から機能登録データ21bを読み込み、特定されたユーザに対して許可された機能の判別を行う(ステップS104)。
そして制御部11の特定部位検知部11aが再び機能し、生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知しているか否かを判定する(ステップS105)。ユーザの特定部位を検知している場合には、機能実行部12において、特定されたユーザに対して許可された機能が実行許可状態となり、ユーザは画像処理装置1の許可された機能を使用することができるようになる(ステップS106)。尚、既に画像処理装置1の機能が実行許可状態となっている場合には、ステップS106の処理はその状態をそのまま継続する処理となる。以後、生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知している限り、ステップS105,S106のループ処理が繰り返され、ユーザに対して許可された機能の実行許可状態が継続する。なお、ステップS105とS106の処理を行う位置を互いに入れ替えた処理手順としても良い。
またステップS105の判定により、ユーザの特定部位を検知しなかった場合には、ユーザが画像処理装置1から離れたと判断され、実行許可状態の機能が実行禁止となり、機能実行部12において機能の実行が停止すると共に、ジョブ実行部13においてジョブが実行中である場合にはそのジョブの実行が途中で停止する(ステップS107)。そして操作パネル7の表示部71が初期画面表示となり(ステップS110)、処理が終了する。
またステップS103の判断でユーザを特定することができなかった場合には、ユーザを特定することができない旨の警告画面を操作パネル7の表示部71に表示する(ステップS108)。そしてユーザの特定部位を検知しなくなるまで待機し(ステップS109)、ユーザが生体情報読取装置6から指を離した時点で、操作パネル7の表示部71を初期画面表示に戻し(ステップS110)、処理を終了する。
このフローチャートの処理が終了すると、再びステップS100から処理が開始され、ユーザの特定部位が検知された場合、上述した処理が繰り返し実行されるようになる。尚、初期画面の表示態様はどのような態様であっても良く、例えば表示部71の表示をオフにする態様であっても構わない。
またステップS106においてユーザに許可された機能を実行許可状態とした後、図3の破線で示すようにステップS101に戻り、生体情報読取装置6から生体情報を繰り返し取得してその都度ユーザ認証を行うように構成しても良い。この場合、ユーザが予め登録した指を生体情報読取装置6の凹部6aに置いている限り、画像処理装置1において繰り返しユーザ認証が行われるので、より高いセキュリティが実現される。
以上のように本実施形態の画像処理装置1は、ユーザの特定部位から生体情報を読み取る生体情報読取装置6を備えており、その生体情報読取装置6から得られる生体情報を予め登録された生体情報登録データ21aと照合することによりユーザの認証を行い、その認証によってユーザを特定することができた場合に、その特定したユーザが画像処理装置1にログインした状態とし、画像処理装置1における機能の実行を許可すると共に、生体情報読取装置6においてユーザの特定部位から生体情報を読み取ることが可能な状態が継続している場合にのみ、画像処理装置1の機能の実行許可状態を継続するように構成されている。したがって、ユーザを特定した後、そのユーザの存在を継続的に確認しつつ、画像処理装置1の機能の実行許可状態を継続するので、不特定者が画像処理装置1を使用することはできず、セキュリティレベルの高い画像処理装置が実現される。
また本実施形態の画像処理装置1は、画像処理装置1における機能の実行を許可した後、生体情報読取装置6においてユーザの特定部位から生体情報を読み取ることが不可能な状態となった場合(すなわち、ユーザが生体情報読取装置6の凹部6aから指を離した場合)に、画像処理装置1における機能の実行許可状態を終了させるので、ユーザはログイン状態を終了させるためにログアウト操作を行う必要はなく、操作性が向上すると共に、ログアウト操作のし忘れによって画像処理装置が使用可能な状態を継続することを防止でき、その後、画像処理装置1が不特定者によって使用されることを防止できるようになる。特に、この画像処理装置1は、ユーザが生体情報読取装置6の凹部6aから指を離した場合には直ちに機能の実行許可状態を終了させるので、画像処理装置を使用するユーザが頻繁に入れ替わるようなオフィス環境などにおいても、不特定者によって画像処理装置1が使用されることを防止することができ、十分なセキュリティが確保されるようになる。
また本実施形態の画像処理装置1は、ユーザが生体情報読取装置6の凹部6aから指を離したとき、ユーザによって指定されたジョブの実行中である場合にもそのジョブの実行を途中で停止させるように構成されている。そのため、例えばユーザが画像処理装置1から離れた後にプリント出力などが行われることを防止でき、出力した内容が不特定者によって見られる可能性を低減できるので、この点においてもセキュリティレベルの高い画像処理装置となっている。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態では、ユーザが片方の手の指を生体情報読取装置6の凹部6aに置き、画像処理装置1を使用することができるようになった状態で、他方の手で操作パネル7を操作して画像処理装置1の設定作業を行った後、例えば原稿搬送部31に原稿をセットするために生体情報読取装置6から指を離すと、その時点で操作パネル7の表示画面は初期画面に戻り、それまでの設定作業が無駄になる。この場合、ユーザは原稿搬送部31に原稿をセットした後、再び生体情報読取装置6の凹部6aに指を置いた状態で、設定作業をはじめからやり直す必要がある。またジョブが実行中である場合には、生体情報読取装置6から指を離すことに伴ってそのジョブの実行が途中で終了してしまうため、ユーザがジョブの完全な実行を希望する場合には、ジョブの実行が中断した時点以降のジョブを再設定してあらためてジョブの実行を指示する必要がある。
次に、第2の実施の形態について説明する。上述した第1の実施の形態では、ユーザが片方の手の指を生体情報読取装置6の凹部6aに置き、画像処理装置1を使用することができるようになった状態で、他方の手で操作パネル7を操作して画像処理装置1の設定作業を行った後、例えば原稿搬送部31に原稿をセットするために生体情報読取装置6から指を離すと、その時点で操作パネル7の表示画面は初期画面に戻り、それまでの設定作業が無駄になる。この場合、ユーザは原稿搬送部31に原稿をセットした後、再び生体情報読取装置6の凹部6aに指を置いた状態で、設定作業をはじめからやり直す必要がある。またジョブが実行中である場合には、生体情報読取装置6から指を離すことに伴ってそのジョブの実行が途中で終了してしまうため、ユーザがジョブの完全な実行を希望する場合には、ジョブの実行が中断した時点以降のジョブを再設定してあらためてジョブの実行を指示する必要がある。
そこで本実施形態では、ユーザが生体情報読取装置6から指を離すことによって画像処理装置1における機能の実行許可状態が終了した場合、その終了に伴って中断される作業状態をメモリ20に記憶しておき、その後、同一ユーザが再度ログインした場合には前回中断された作業状態をメモリ20から読み出して反映し、前回の作業中断時から引き続いて作業を行えるようにして操作性をより向上させることができる形態について説明する。尚、本実施形態においても画像処理装置1の外観構成は図1と同様である。
図4は、本実施形態における画像処理装置1の機能的な構成を示したブロック図である。尚、図4では、第1の実施の形態(図2)で説明した部材と同様の部材については同一符号を付しており、ここではそれらについての詳細な説明を省略する。本実施形態の画像処理装置1が、第1の実施の形態と異なる点は、CPU10の機能によりメモリ20に対して中断作業データ22が格納される点である。この中断作業データ22は、ユーザが生体情報読取装置6から指を離すことによって画像処理装置1における機能の実行許可状態が終了する際、その終了に伴って中断される作業(ジョブの実行を含む。)がある場合に、その中断時の作業状態を記録したデータであり、ユーザとの対応付けが行われている。以下、中断作業データ22を用いた各部の機能について説明する。
制御部11は、生体情報読取装置6の凹部6aにユーザの特定部位が置かれたことに伴って生体情報読取装置6から生体情報を取得し、その生体情報を生体情報登録データ21aと照合することによってユーザ認証を行う。その結果、ユーザを特定した場合には、機能実行部12に対して画像処理装置1における各種機能の実行許可指令を出力すると共に、特定したユーザのユーザ情報を出力する。
これにより、機能実行部12は、特定されたユーザに対して許可されている機能を機能登録データ21bに基づいて特定し、画像処理装置1においてその機能を実行することが可能な実行許可状態とする。このとき、機能実行部12は、ユーザ情報に基づいてメモリ20にアクセスし、特定されたユーザに対応する中断作業データ22が格納されているか否かを検査する。ここで特定されたユーザに対応する中断作業データ22が見つかれば、その中断作業データ22を読み出し、実行許可状態となった機能に反映させる。例えば、操作パネル7の設定画面に対する設定操作の途中で作業が中断していた場合には、中断作業データ22に基づいて操作パネル7の表示状態を操作途中の設定画面に復帰させる。そのため、中断前の作業は無駄にならず、ユーザは中断前からの作業を継続して行えるようになり、操作性が向上する。またジョブの実行中にジョブが中断していた場合には、機能実行部12は、中断作業データ22に基づいて未実行のジョブを特定し、ジョブ実行部13に対して中断時以降のジョブを実行させるためのジョブの実行指令を出力する。この結果、ジョブ実行部13においては中断時以降のジョブが実行されることとなり、ユーザ自身があらためてジョブの再設定を行う必要はなく、操作性が向上する。
また制御部11は、画像処理装置1において特定の機能が実行許可状態となった後も、ユーザの存在を継続的に検知し続け、ユーザの存在が検知できなくなった場合にはその時点で特定の機能の実行許可状態を終了させるべく、機能実行部12に対して実行禁止指令を送出する。機能実行部12は、制御部11から実行禁止指令を受けると、これに伴い実行許可状態としていた機能の実行を停止させる。このとき、機能実行部12は、実行許可状態としていた機能の作業状態をデータ化し、中断作業データ22としてメモリ20に格納する。例えば、操作パネル7の設定画面に対する設定操作の途中で機能の実行が停止する場合には、その時点での画面状態および設定状態をデータ化して中断作業データ22として保存する。またジョブの実行中に機能の実行が停止する場合には、実行中のジョブとその時点でのジョブの実行状況とをデータ化して中断作業データ22として保存する。
このように機能実行部12は、制御部11から実行禁止指令を受けたとき、それに伴って実行許可状態としていた機能の実行を停止させると共に、実行許可状態としていた機能の作業状態をデータ化して中断作業データ22としてメモリ20に保存しておくことにより、その後、同一ユーザが再度、生体情報読取装置6の凹部6aに特定部位(手の指)を置くと、画像処理装置1では再びユーザに許可された機能が実行許可状態になると共に、前回中断した作業状態が復帰するので作業の継続が可能になる。
図5および図6は、本実施形態の画像処理装置1におけるCPU10の主として制御部11および機能実行部12によって実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいてステップS200〜S204の処理は、図3のステップS100〜S104の処理と同様である。すなわち、制御部11に対して生体情報読取装置6から特定部位検知情報が入力すると(ステップS200にてYES)、制御部11は、生体情報読取装置6からユーザの特定部位を読み取った生体情報を取得し(ステップS201)、その生体情報を生体情報登録データ21aと照合する(ステップS202)。その結果、ユーザを特定することができた場合(ステップS203でYESの場合)、機能実行部12が、メモリ20から機能登録データ21bを読み込み、特定されたユーザに対して許可された機能の判別を行う(ステップS204)。
その後、本実施形態では機能実行部12により中断作業復帰処理(ステップS205)が行われる。図6は中断作業復帰処理(ステップS205)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。まず機能実行部12は、メモリ20にアクセスし、特定されたユーザに対応する中断作業データ22が保存されているか否かを確認する(ステップS220)。そして特定されたユーザに対応する中断作業データ22が保存されている場合(ステップS221にてYESの場合)、その中断作業データ22をメモリ20から読み込み(ステップS222)、中断作業データ22を各機能に反映し、画像処理装置1の作業状態として前回の中断時の作業状態を設定する(ステップS223)。これにより、画像処理装置1において前回中断した作業が復帰する。一方、特定されたユーザに対応する中断作業データ22が保存されていない場合には、ステップS221でNOとなり、画像処理装置1の作業状態として各種機能の初期状態を設定する(ステップS224)。これにより、画像処理装置1において新規作業が設定され、ユーザは各種機能を初期状態から使用することができるようになる。その後、中断作業復帰処理を終了し、図5のフローチャートに戻る。
図5に戻り、中断作業復帰処理(ステップS205)が終了すると、制御部11の特定部位検知部11aが機能し、生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知しているか否かを判定する(ステップS206)。そしてユーザの特定部位を検知している場合には、機能実行部12において、特定されたユーザに対して許可された機能が実行許可状態となり、ユーザは画像処理装置1の許可された機能を使用することができるようになる(ステップS207)。このとき、前回の作業時に中断した作業がある場合には、その中断時点の作業状態が復帰して各機能が実行許可状態となる。例えば、前回の作業が、操作パネル7の設定画面に対する設定操作の途中で中断していた場合には、操作パネル7の表示状態が操作途中の設定画面に復帰し、前回の作業状態からの継続した操作が可能になる。また前回の作業時に、実行中のジョブが途中で中断していた場合には、機能実行部12が残りのジョブを実行させるためのジョブの実行指令をジョブ実行部13に出力し、画像処理装置1において残りのジョブが実行される。尚、ステップS207の処理を行う際、画像処理装置1の機能が既に実行許可状態となっている場合、ステップS207はその状態をそのまま継続する処理となる。
以後、生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知している限り、ステップS206,S207のループ処理が繰り返され、ユーザに対して許可された機能の実行許可状態が継続する。なお、本実施形態でもステップS206とS207の処理を行う位置を互いに入れ替えた処理手順としても良い。
またステップS206の判定により、ユーザの特定部位を検知しなかった場合には、ユーザが画像処理装置1から離れたと判断され、実行許可状態の機能が実行禁止となり、機能実行部12において機能の実行が停止すると共に、ジョブ実行部13においてジョブが実行中である場合にはそのジョブの実行が途中で停止する(ステップS208)。そして本実施形態では、実行許可状態の機能が実行停止となることに伴って中断される作業がある場合には、その中断時の作業状態をデータ化して中断作業データ22を生成し、その中断作業データ22をメモリ20に格納する(ステップS209)。尚、実行許可状態となった機能に対してユーザが何ら操作を行っていないなど、機能の実行停止に伴って中断される作業が存在しない場合には、中断作業データ22は生成されず、ステップS209の処理はスキップされる。そして操作パネル7の表示部71が初期画面表示となり(ステップS212)、処理が終了する。
またステップS203の判断でユーザを特定することができなかった場合には、ユーザを特定することができない旨の警告画面を操作パネル7の表示部71に表示して(ステップS210)、ユーザの特定部位を検知しなくなるまで待機し(ステップS211)、ユーザが生体情報読取装置6から指を離した時点で、操作パネル7の表示部71を初期画面表示に戻し(ステップS212)、処理を終了する。
本実施形態でも図5のフローチャートの処理が終了すると、再びステップS200から処理が開始され、ユーザの特定部位が検知された場合、上述した処理が繰り返し実行されるようになる。したがって、ユーザは操作パネル7に対する設定操作の途中で、原稿を原稿搬送部31にセットするなどの両手作業を行うために生体情報読取装置6の凹部6aから指を離した場合には、その設定作業が一旦中断され、操作パネル7の表示画面は初期画面に戻るが、両手作業の終了後、再び特定の指を生体情報読取装置6の凹部6aに置くことにより、画像処理装置1において中断された作業状態が復帰し、操作パネル7には操作途中の設定内容が反映された画面が表示されるので、両手作業を行う前に設定した内容はあらためて設定し直す必要はなく、設定操作を継続することができるようになる。
また本実施形態でもステップS207においてユーザに許可された機能を実行許可状態とした後の処理を図5の破線で示すようにステップS201に戻るようにし、生体情報読取装置6から生体情報を繰り返し取得してその都度ユーザ認証を行うように構成しても良い。この場合、ユーザが予め登録した指を生体情報読取装置6の凹部6aに置いている限り、画像処理装置1において繰り返しユーザ認証が行われるので、より高いセキュリティが実現される。ただしこの場合には、中断作業復帰処理(ステップS205)において前回中断した作業状態が繰り返し画像処理装置1に反映されることを防止するため、中断作業復帰処理(ステップS205)においてメモリ20から中断作業データ22を読み込んで反映した場合には、その中断作業データ22をメモリ20から削除しておくことが好ましい。
以上のように本実施形態の画像処理装置1は、第1の実施の形態と同様に、ユーザを特定した後、そのユーザの存在を継続的に確認しつつ、画像処理装置1の機能の実行許可状態を継続するので、不特定者が画像処理装置1を使用することはできず、セキュリティレベルの高い画像処理装置が実現されている。
加えて、本実施形態では、画像処理装置1においてユーザに許可された機能を実行許可状態とした後、生体情報読取装置6においてユーザの生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、画像処理装置1における機能の実行許可状態を終了させることに伴って中断される作業の状態を中断作業データ22としてメモリ20に保存しておき、その後、生体情報読取装置6から得られる生体情報に基づいて再度同一のユーザが特定された場合にはメモリ20から中断作業データ22を読み出して前回中断された作業状態に復帰させるように構成されている。そのため、本実施形態の画像処理装置1は、中断前の作業状態をユーザがあらためて設定する必要はなく、各種機能を使用する際の操作性が向上する。
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態について説明する。上述した第2の実施の形態では、ユーザ認証によって特定されたユーザに対応する中断作業データ22がメモリ20に格納されている場合、必ずその中断作業データ22が反映され、前回中断された作業が継続して実行される。しかし、ユーザにとっては、必ずしも前回中断した作業状態からの継続を希望しない場合もある。例えば、複数枚の原稿のコピー作業中、原稿の読み取りは全て完了したが、プリント出力(コピー出力)は完了していない状態で、原稿の誤りに気づいた場合、ユーザは生体情報読取装置6の凹部6aから指を離せばプリント出力は中断する。このような場合、ユーザは中断したプリント出力の継続を希望しないこともある。
次に、第3の実施の形態について説明する。上述した第2の実施の形態では、ユーザ認証によって特定されたユーザに対応する中断作業データ22がメモリ20に格納されている場合、必ずその中断作業データ22が反映され、前回中断された作業が継続して実行される。しかし、ユーザにとっては、必ずしも前回中断した作業状態からの継続を希望しない場合もある。例えば、複数枚の原稿のコピー作業中、原稿の読み取りは全て完了したが、プリント出力(コピー出力)は完了していない状態で、原稿の誤りに気づいた場合、ユーザは生体情報読取装置6の凹部6aから指を離せばプリント出力は中断する。このような場合、ユーザは中断したプリント出力の継続を希望しないこともある。
そこで本実施形態では、中断作業データ22に基づいて前回中断した作業状態を継続して実行するか否かをユーザ自身が選択できるようにした形態について説明する。本実施形態における画像処理装置1の外観構成は図1と同様であり、機能的な構成は図4と同様である。また本実施形態においてCPU10によって実行される主たる処理手順は、第2の実施の形態で説明した図5のフローチャートと同様であるが、本実施形態では中断作業復帰処理(ステップS205)の詳細が第2の実施の形態と異なっている。以下、本実施形態における中断作業復帰処理(ステップS205)の詳細について説明する。
図7は、本実施形態における中断作業復帰処理(ステップS205)の詳細な処理手順を示すフローチャートである。この処理ではまず、機能実行部12が、メモリ20にアクセスし、ユーザ認証によって特定されたユーザに対応する中断作業データ22が保存されているか否かを確認する(ステップS230)。そして特定されたユーザに対応する中断作業データ22が保存されている場合(ステップS231にてYESの場合)、その中断作業データ22をメモリ20から読み込む(ステップS232)。
そして機能実行部12は、操作パネル7の表示部71に対し、作業継続確認画面を表示する。図8は、このとき操作パネル7に表示される作業継続確認画面G1の一例を示す図である。図8に示すように、作業継続確認画面G1には、ユーザが択一的に操作可能なボタンB1,B2が表示される。ボタンB1は前回中断された作業の続行を希望する場合にユーザが操作するボタンであり、ボタンB2は前回中断された作業の続行を希望しない場合にユーザが操作するボタンでる。したがって、ユーザは、前回中断された作業を継続するか否かを判断してボタンB1,B2のいずれか一方を操作することにより、画像処理装置1における作業状態を選択設定できるようになっている。
機能実行部12は、操作パネル7を介してユーザがボタンB1,B2のいずれを選択したかを判断し(ステップS234)、作業の継続である場合(すなわちユーザがボタンB1を操作した場合)には、メモリ20から読み出した中断作業データ22を各機能に反映し、画像処理装置1の作業状態として前回の中断時の作業状態を設定する(ステップS235)。これにより、画像処理装置1において前回中断した作業が復帰する。
これに対して、作業の継続でない場合(すなわちユーザがボタンB2を操作した場合)には、ステップS234でNOとなり、メモリ20から読み出した中断作業データ22を破棄すると共に、メモリ20に格納されている中断作業データ22を削除し(ステップS236)、さらに画像処理装置1の作業状態として各種機能の初期状態を設定する(ステップS237)。これにより、中断作業データ22の保存状態が解消されると共に、画像処理装置1において新規作業が設定され、ユーザは各種機能を初期状態から使用することができるようになる。
また、ステップS230において特定されたユーザに対応する中断作業データ22が保存されているか否かを確認した結果、中断作業データ22が保存されていない場合には、ステップS231でNOとなり、この場合も、画像処理装置1の作業状態として各種機能の初期状態を設定する(ステップS237)。
そしてステップS235又はS237の処理が行われると、本実施形態の中断作業復帰処理(ステップS205)が終了し、その後、図5のフローチャートに戻る。
以上のように本実施形態の画像処理装置1は、第1の実施の形態および第2の実施の形態と同様の作用効果を奏することに加え、メモリ20に中断作業データ22が保存されている場合、その中断作業データ22に基づいて前回の作業中断時の作業状態を反映するか否かをユーザに選択させるように構成されているため、中断した作業を継続して行うことができる一方、中断した作業を破棄して始めから作業のやり直しを行うこともできるようになっている。
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について説明する。上述した第1乃至第3の実施の形態では、生体情報読取装置6から指を離すと、画像処理装置1はジョブの実行中であってもそのジョブの実行を中断する。それ故、上述した各実施形態では極めて高いレベルのセキュリティが実現されていると言えるが、その反面、例えば多量の原稿をコピーする場合に、ユーザはコピー動作の開始(ジョブの実行開始)を指示する実行キー73aを操作した後も全てのプリント出力(コピー出力)が完了するまで生体情報読取装置6から指を離すことができず、長時間に亘って他の作業が行えなくなる可能性がある。
次に、第4の実施の形態について説明する。上述した第1乃至第3の実施の形態では、生体情報読取装置6から指を離すと、画像処理装置1はジョブの実行中であってもそのジョブの実行を中断する。それ故、上述した各実施形態では極めて高いレベルのセキュリティが実現されていると言えるが、その反面、例えば多量の原稿をコピーする場合に、ユーザはコピー動作の開始(ジョブの実行開始)を指示する実行キー73aを操作した後も全てのプリント出力(コピー出力)が完了するまで生体情報読取装置6から指を離すことができず、長時間に亘って他の作業が行えなくなる可能性がある。
そこで本実施形態では、少なくともジョブの実行開始が指示された後は、ジョブの実行を中断することなく、指示されたジョブの実行を完了させることができる形態について説明する。尚、本実施形態における画像処理装置1の外観構成は図1と同様であり、機能的な構成は図2と同様である。
図9は、本実施形態の画像処理装置1におけるCPU10の主として制御部11および機能実行部12によって実行される処理手順の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートにおいてステップS300〜S306の処理は、図3のステップS100〜S106の処理と同様である。すなわち、制御部11に対して生体情報読取装置6から特定部位検知情報が入力すると(ステップS300にてYES)、制御部11は、生体情報読取装置6からユーザの特定部位を読み取った生体情報を取得し(ステップS301)、その生体情報を生体情報登録データ21aと照合する(ステップS302)。その結果、ユーザを特定することができた場合(ステップS303でYESの場合)、機能実行部12が、メモリ20から機能登録データ21bを読み込み、特定されたユーザに対して許可された機能の判別を行う(ステップS304)。そして生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知しているか否かを判定し(ステップS305)、ユーザの特定部位を検知している場合(ステップS305にてYESの場合)には、特定されたユーザに対して許可された機能が実行許可状態となり、ユーザは画像処理装置1の許可された機能を使用することができるようになる(ステップS306)。尚、既に画像処理装置1の機能が実行許可状態となっている場合には、ステップS306の処理はその状態をそのまま継続する処理となる。
そして本実施形態では、ステップS306の後、機能実行部12が操作パネル7を介してユーザが実行キー73aを操作したか否かを判断する(ステップS307)。ユーザが実行キー73aを操作していない場合には、ステップS307からステップS305に戻る。したがって、ステップS305,S306のループ処理は、生体情報読取装置6がユーザの特定部位を検知しており、かつユーザが実行キー73aを操作していない場合に繰り返し実行され、この間、ユーザに対して許可された機能の実行許可状態が継続する。尚、本実施形態でもステップS305とS306の処理を行う位置を互いに入れ替えた処理手順としても良い。
画像処理装置1において機能の実行許可状態が継続しているときに、ユーザがジョブの実行を開始させるべく実行キー73aを操作した場合、ステップS307の判断でYESとなり、ステップS305,S306のループ処理を抜ける。したがって、この後、ユーザは生体情報読取装置6から指を離しても画像処理装置1において各種機能の実行状態が停止することはない。そして機能実行部12は、実行キー73aが操作されたことに伴い、ジョブ実行部13に対してジョブの実行指令を出力し、ユーザによって指定されたジョブを実行させる(ステップS308)。その後、機能実行部12は、ジョブ実行部13によってジョブの実行が終了するまで待機し(ステップS309)、ジョブの実行が終了すれば、操作パネル7の表示部71を初期画面表示とし(ステップS313)、処理を終了する。
またステップS305の判定により、ユーザの特定部位を検知しなかった場合には、ユーザが画像処理装置1から離れたと判断され、実行許可状態の機能が実行禁止となり、機能実行部12において機能の実行が停止する(ステップS310)。尚、本実施形態の場合、ステップS310ではジョブは実行されていないので、ジョブの実行が途中で停止することはない。そしてその後、操作パネル7の表示部71が初期画面表示となり(ステップS313)、処理が終了する。
またステップS303の判断でユーザを特定することができなかった場合には、ユーザを特定することができない旨の警告画面を操作パネル7の表示部71に表示して(ステップS311)、ユーザの特定部位を検知しなくなるまで待機し(ステップS312)、ユーザが生体情報読取装置6から指を離した時点で、操作パネル7の表示部71を初期画面表示に戻し(ステップS313)、処理を終了する。
本実施形態でも図9のフローチャートの処理が終了すると、再びステップS300から処理が開始され、ユーザの特定部位が検知された場合、上述した処理が繰り返し実行されるようになる。
以上のように本実施形態の画像処理装置1は、ユーザ認証を行った結果、ユーザが特定され、画像処理装置1の各種機能を実行許可状態とした後には、少なくとも実行キー73aが操作されるまでの間、生体情報読取装置6においてユーザの特定部位から生体情報の読み取りが可能な状態が継続しているか否かの判定を繰り返し行うように構成されているので、その間にユーザは生体情報読取装置6から指を離せば、各種機能の実行許可状態が終了するので、不特定者が画像処理装置1を使用することはできず、セキュリティレベルの高い画像処理装置が実現されている。またユーザが実行キー73aを操作した後に生体情報読取装置6から指を離した場合には、ジョブの実行は中断されず、画像処理装置1において指定されたジョブの最後まで実行が行われる。そのため、ユーザは、実行キー73aを操作した後は、生体情報読取装置6から指を離して別の作業を行うことができるようになり、画像処理装置1の操作性および利便性が更に向上する。
尚、本実施形態においても、実行キー73aが操作されるまでの間に、ユーザが生体情報読取装置6から指を離したことによって、画像処理装置1の各種機能の実行許可状態を終了させる際、第2の実施の形態で説明したようにメモリ20に作業中断データ22を保存しておき、その後、同一ユーザが再度特定された場合にはメモリ20から作業中断データ22を読み出して前回中断した作業状態を復帰させるように構成しても良い。またその際、第3の実施の形態で説明したように、前回中断した作業状態を復帰させるか否かをユーザに選択させるように構成しても良い。
(変形例)
以上、本発明に関する幾つかの実施形態を説明したが、本発明は上述した内容のものに限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が適用可能である。
以上、本発明に関する幾つかの実施形態を説明したが、本発明は上述した内容のものに限定されるものではなく、本発明には種々の変形例が適用可能である。
例えば、上記実施形態では、生体情報読取装置6を操作パネル7の横に設置する場合を示したが、生体情報読取装置6の設置位置は操作パネル7の横に限らず、画像処理装置1に対して任意の位置に設置することが可能である。また図10のような構成を採用しても良い。図10は生体情報読取装置6の一変形例を示す図である。図10の生体情報読取装置6は、上述した投光部61と撮像部62とを内蔵した本体部6bと、画像処理装置1の装置本体1aに接続するケーブル6cとを備えている。本体部6bはクリップ構造或いはバンド部材などを使用してユーザの手の指に装着可能となっており、ケーブル6cはユーザが画像処理装置1の周辺で両手作業を行うのに十分な長さとされている。このように生体情報読取装置6をユーザの指に対して装着可能な構成とすることにより、ユーザは生体情報読取装置6を装着した状態で両手作業などを行うことができ、画像処理装置1の操作性がより一層向上する。
また上記実施形態では、生体情報読取装置6がユーザの指の静脈パターンを生体情報として読み取る場合を例示した。しかし、本発明において生体情報は静脈パターンに限定するものではなく、指紋など他の情報を生体情報として読み取るものであっても構わない。ただし、指紋などのユーザの外見に現れる特徴を読み取って認証を行う場合には、ユーザに与える心理的抵抗感が大きくなり、また偽造も比較的容易になるため、利用しやすく、かつ高いセキュリティを確保するという点では、上記実施形態で説明したように静脈パターンを生体情報として読み取る構成がより好ましい。
また上記実施形態では、画像処理装置1がその画像処理手段1bとして、画像読取部30と画像形成部40の双方を備えた形態を例示しているが、本発明はそのような形態に限定するものではなく、画像読取部30と画像形成部40のいずれか一方を備えたものであっても良い。
1 画像処理装置
1b 画像処理手段
6 生体情報読取装置(生体情報読取手段)
10 CPU(制御手段)
11 制御部
11a 特定部位検知部
11b 生体情報認証部
12 機能実行部
13 ジョブ実行部
20 メモリ(記憶手段)
21 ユーザ管理データ
21a 生体情報登録データ
22 中断作業データ
30 画像読取部(画像読取手段)
40 画像形成部(画像形成手段)
1b 画像処理手段
6 生体情報読取装置(生体情報読取手段)
10 CPU(制御手段)
11 制御部
11a 特定部位検知部
11b 生体情報認証部
12 機能実行部
13 ジョブ実行部
20 メモリ(記憶手段)
21 ユーザ管理データ
21a 生体情報登録データ
22 中断作業データ
30 画像読取部(画像読取手段)
40 画像形成部(画像形成手段)
Claims (6)
- 入力する画像データに基づいて画像形成を行う画像形成手段および原稿を読み取って画像データを生成する画像読取手段の少なくとも一方を有する画像処理手段と、
ユーザの特定部位から生体情報を読み取る生体情報読取手段と、
前記生体情報読取手段から得られる生体情報を予め登録されたデータと照合することによりユーザ認証を行い、ユーザを特定することができた場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可すると共に、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取り可能な状態が継続している場合に前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を維持する制御手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可した後にも前記生体情報読取手段から生体情報を繰り返し取得してその都度ユーザ認証を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可した後、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させることを特徴とする請求項1又は2記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させる際、その終了に伴って中断される作業の状態を中断作業データとして所定の記憶手段に保存し、その後、前記生体情報読取手段から得られる生体情報に基づいて再度同一のユーザを特定した場合には前記記憶手段から前記中断作業データを読み出して中断された作業状態に復帰させることを特徴とする請求項3記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取りが不可能な状態となった場合に、前記画像処理手段に関する機能の実行許可状態を終了させる際、前記画像処理手段において指定されたジョブを実行中であっても当該ジョブの実行を中断させることを特徴とする請求項3又は4記載の画像処理装置。
- 前記画像処理手段においてジョブの実行を開始させるためのユーザが操作可能な実行キーを更に備えており、
前記制御手段は、前記画像処理手段に関する機能の実行を許可した後、少なくとも前記実行キーが操作されるまでの間、前記生体情報読取手段において生体情報の読み取り可能な状態が継続しているか否かの判定を繰り返し行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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