[go: up one dir, main page]

JP2009152036A - 複合操作入力装置 - Google Patents

複合操作入力装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009152036A
JP2009152036A JP2007328470A JP2007328470A JP2009152036A JP 2009152036 A JP2009152036 A JP 2009152036A JP 2007328470 A JP2007328470 A JP 2007328470A JP 2007328470 A JP2007328470 A JP 2007328470A JP 2009152036 A JP2009152036 A JP 2009152036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
input device
rotation
operation member
pressing operation
composite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007328470A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaki Tanaka
隆貴 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2007328470A priority Critical patent/JP2009152036A/ja
Publication of JP2009152036A publication Critical patent/JP2009152036A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

【課題】押圧操作された状態で操作部材が回転して誤信号が発生するのを確実に防止すること。
【解決手段】操作部材3の回転操作に伴って信号を出力する回転型エンコーダ6と、操作部材3の押圧操作に伴って作動するスイッチ機構7と、操作部材3の押圧操作時に当該操作部材3の回転を規制する回転規制手段とを備えた複合操作入力装置1であって、回転規制手段は、共に剛性を有する材料で形成され、操作部材3の回転軸線方向に突出する突出部403a、403bと、突出部403a、403bの外形に応じた形状を有し、操作部材3の押圧操作時に突出部403a、403bを収容する収容部206a、206bを有することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、複合操作入力装置に関し、特に、操作部材に対する回転操作及び押圧操作を受け付ける複合操作入力装置に関する。
従来、操作部材の回転操作に伴って信号を出力する回転型電気機構と、操作部材の押圧操作に伴って作動するスイッチ機構とを備えた複合操作入力装置においては、操作部材の押圧操作時に操作部材が回転して誤信号の発生を防止することが要請されている。例えば、特許文献1記載の複合操作入力装置においては、操作部材である円柱状操作つまみの押圧操作時には、節度ばねの弾性ダボが駆動部材の放射状凹凸部の凹部内にはまり込んだ状態を維持しつつスイッチ機構であるプッシュスイッチを作動させることにより、円柱状操作つまみが回転しないように構成されている。
特許第3931532号明細書
しかしながら、上述したような従来の複合操作入力装置においては、押圧操作時に円柱状操作つまみに接線方向の力が加わった場合、節度ばねが弾性体であることから、弾性ダボが駆動部材の放射状凹凸部の凹部内から抜けて円柱状操作つまみが回転し、回転型電気機構である回転型エンコーダから誤って信号が発生し得るという問題がある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、押圧操作された状態で操作部材が回転して誤信号が発生するのを確実に防止することができる複合操作入力装置を提供することを目的とする。
本発明の複合操作入力装置は、操作部材の回転操作に伴って信号を出力する回転型電気機構と、前記操作部材の押圧操作に伴って作動するスイッチ機構と、前記操作部材の押圧操作時に当該操作部材の回転を規制する回転規制手段とを備えた複合操作入力装置であって、前記回転規制手段は、共に剛性を有する材料で形成され、前記操作部材の回転軸線方向に突出する突出部と、前記突出部の外形に応じた形状を有し前記操作部材の押圧操作時に前記突出部を収容する収容部とを有することを特徴とする。
上記複合操作入力装置によれば、操作部材の押圧操作時に突出部が、剛性を有する材料で形成され、突出部の外形に応じた形状を有する剛性の収容部に収容されることから、操作部材に接線方向の力が加わった場合においても操作部材が回転することがない。このため、押圧操作された状態で操作部材が回転して回転型電気機構から誤信号が発生するのを確実に防止することが可能となる。
上記複合操作入力装置においては、前記操作部材の回転軸線上の両端に設けられた回転軸部を回転可能に保持する一対の保持壁を有する支持体と、前記操作部材の押圧操作時に前記支持体を押圧動作可能に保持する筐体とを備え、前記突出部は、前記回転軸部の少なくとも一方から軸方向外側に突出形成されると共に前記操作部材の回転軸線に対して少なくとも一対の対向面部を有し、前記収容部は、前記操作部材の押圧操作時に前記一対の対向面部を収容して前記操作部材の回転を規制することが好ましい。この場合には、操作部材の押圧操作時に突出部に設けられた一対の対向面部が収容部に収容され、操作部材の回転が規制されることから、簡単な構成で確実に押圧操作された状態で操作部材が回転するのを防止でき、当該回転に起因する誤信号の発生を防止することが可能となる。
上記複合操作入力装置においては、前記突出部を前記収容部まで案内するガイド部材を備えることが好ましい。この場合には、突出部がガイド部材により収容部まで案内されることから、操作部材に対する押圧操作に応じて確実に突出部を収容部に収容することが可能となる。
特に、上記複合操作入力装置において、前記ガイド部材は、弾性を有する材料で形成され、前記操作部材の回転操作に伴う前記突出部の回転に応じてクリック感触を発生させることが好ましい。この場合には、ガイド部材に、突出部を収容部に案内する機能と、操作部材の回転操作時にクリック感触を発生させる機能とを持たせることができるので、装置内の部品点数を削減することができ、製造に要するコストを低減することが可能となる。
また、上記複合操作入力装置において、前記筐体は、前記操作部材の端部の押圧操作時に前記支持体を傾倒動作可能に保持することが好ましい。この場合には、操作部材の端部の押圧操作に応じて支持体を傾倒動作させることができるので、この傾倒動作に応じて突出部を収容部に収容させることで、操作部材の端部が押圧操作された状態で操作部材が回転して回転型電気機構から誤信号が発生するのを確実に防止することが可能となる。
さらに、上記複合操作入力装置において、前記筐体は、前記支持体の前記一対の保持壁のうち少なくとも一方を覆うと共に前記操作部材を露出させるための開口部が形成された蓋部を有し、前記蓋部に覆われた前記保持壁の前記蓋部側の端面を前記回転軸部より前記蓋部側の位置で当該蓋部に当接させ、当該保持壁と反対側の前記操作部材の端部の押圧操作時に当該保持壁の前記蓋部に対する当接点を前記支持体の傾倒支点とすることが好ましい。この場合には、支持体の傾倒支点が操作部材の回転軸部よりも蓋部側であって、操作部材の軸方向外側に配置されることから、この支持体に保持される操作部材の傾倒量を大きく確保することが可能となる。
特に、上記複合操作入力装置においては、前記蓋部と当接する前記保持壁の端面を円弧形状とすることが好ましい。この場合には、蓋部と当接する保持壁の端面が円弧形状とされることから、支持体に保持される操作部材にスムーズに傾倒動作を行わせることが可能となる。
また、上記複合操作入力装置においては、前記操作部材の押圧操作が解除された場合に前記保持壁の端面と接触し、前記支持体の位置決めを行う位置決め部を前記蓋部に設けることが好ましい。この場合には、蓋部に設けた位置決め部により、簡単に操作部材の押圧操作が解除された際の支持体の位置決めを行うことが可能となる。
さらに、上記複合操作入力装置においては、前記突出部に連結される第1の回転体と、前記第1の回転体と連結されると共に前記回転型電気機構に連結される第2の回転体とを備え、前記操作部材の回転操作時には、その回転操作に伴う前記突出部の回転を前記回転型電気機構に伝達し、前記操作部材の押圧操作時には、その押圧操作に伴う前記突出部の移動を許容することが好ましい。この場合には、第1及び第2の回転体を介して操作部材の回転操作時には、その回転操作に伴う突出部の回転を回転型電気機構に伝達し、操作部材の押圧操作時には、その押圧操作に伴う突出部の移動を許容するので、操作部材に対する押圧操作に伴って回転型電気機構から信号が出力されるような事態を確実に防止することが可能となる。
さらに、上記複合操作入力装置においては、前記支持体に前記操作部材の押圧操作方向に沿った一対の側壁を備え、一方の側壁の面と、この側壁の面と対向する前記筐体の側面との間に前記スイッチ機構を配置すると共に、他方の側壁の近傍に前記操作部材の押圧操作に伴う前記支持体の動作時にクリック感触を発生させるクリック機構を配置し、前記スイッチ機構は、前記支持体の前記側壁の面と前記筐体の側面のうち一方に設けられた固定接点と、他方に設けられ前記固定接点に摺接する摺動子と、前記支持体を初期位置に復帰させる復帰用弾性部材とを有し、前記操作部材の押圧操作に伴う前記支持体の傾倒動作時及び押圧動作時に選択的に前記摺動子が前記固定接点に接触することが好ましい。この場合には、スイッチ機構とは別にクリック機構が配設され、このクリック機構により操作部材の押圧操作に伴う支持体の動作に応じてクリック感触を発生させることができるので、操作部材の中央部又は端部に対する押圧操作が行われた場合に均一なクリック感触を操作者に付与することが可能となる。
本発明によれば、操作部材の押圧操作時に突出部が、剛性を有する材料で形成され、突出部の外形に応じた形状を有する剛性の収容部に収容されることから、操作部材に接線方向の力が加わっても操作部材が回転することがない。このため、押圧操作された状態で操作部材が回転して回転型電気機構から誤信号が発生するのを確実に防止することが可能となる。
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。本実施の形態に係る複合操作入力装置は、操作者から操作部材を介して回転操作及び押圧操作を受け付けるものであり、例えば、携帯電話機やゲーム機等の操作入力部に適用される。しかしながら、本実施の形態に係る複合操作入力装置が適用される対象機器については、これに限定されるものではなく、任意の機器に適用することが可能である。
図1は、本発明の一実施の形態に係る複合操作入力装置(以下、単に「入力装置」という)1の外観を示す斜視図である。図2は、本実施の形態に係る入力装置1の分解斜視図である。図3は、図1に示す入力装置1からカバーを取り外した状態の斜視図である。図4は、図3に示す状態の入力装置1の側面図である。なお、図3及び図4においては、本実施の形態に係る入力装置1に対して回転操作及び押圧操作のいずれも入力されていない状態(初期状態)について示している。
図1に示すように、本実施の形態に係る入力装置1は、概して扁平な直方体形状を有する筐体2(ハウジング200、カバー220)を有し、その筐体2(カバー220)の上面から操作部材3の一部を露出させた状態で備えている。本実施の形態に係る入力装置1においては、このように露出させた操作部材3から操作者による回転操作及び押圧操作を受け付けるものとなっている。以下においては、図1に示す左下方側を入力装置1の前方側とし、右上方側を後方側とし、同図に示す奥側を入力装置1の左方側とし、手前側を右方側とするものとする。
図2に示すように、本実施の形態に係る入力装置1は、概して、筐体2を構成するハウジング200及びカバー220と、操作部材3と、この操作部材3に挿通される軸4と、この軸4を回転可能に保持する支持体としてのケース5と、操作部材3の回転操作に伴って信号を出力する回転型電気機構としての回転型エンコーダ6と、操作部材3の押圧操作に伴って作動するスイッチ機構7と、操作部材3の押圧操作に伴ってクリック感触を発生させるクリック機構8とを含んで構成されている。なお、カバー220は、筐体2の蓋部を構成する。
ハウジング200は、例えば、剛性を有する絶縁性の樹脂材料で構成され、蓋部としてのカバー220が被せられた状態において、その内部にケース5、回転型エンコーダ6及びスイッチ機構7等を配設可能な形状に形成されている。ハウジング200には、左方側の側面側に回転型エンコーダ6が収容される空間201が設けられている。この空間201は、上方側に開口した形状を有している。
この空間201よりも右方側の側面寄りの端部、並びに、右方側の側面の端部には、底面部202から支柱部203a〜203dが立設されている。これらの支柱部203a〜203dは、同一の高さを有しており、上方側から被せられるカバー220の下面を支持する。また、支柱部203a、203cの前方側の面の所定位置、並びに、支柱部203b、203dの後方側の面の所定位置には、後述するカバー220の係合溝228a〜228dと係合する係合片204a〜204dが設けられている(図2において係合片204b、204dは不図示)。
支柱部203aと支柱部203bとの間には、互いに相手側に向かって延出する内壁部205a、205bが設けられている。内壁部205a、205bは、それぞれ支柱部203a、203bから一定長さだけ延出している。これにより、両者の間には、後述する軸4の突出部403aを収容する収容部206aが設けられる。同様に、支柱部203cと支柱部203dとの間には、互いに相手側に向かって延出する内壁部205c、205dが設けられ、これらの間には、後述する軸4の突出部403bを収容する収容部206bが設けられている。なお、これらの収容部206a、206bは、後述する突出部403a、403bの一対の対向面部404a、404bの幅と略同一の幅に設計されている。また、これらの収容部206a、206bは、回転規制手段の一部を構成する。
また、支柱部203bと支柱部203dとの間には、スイッチ機構7が配設される空間207が設けられている。この空間207において、スイッチ機構7は、底面部202に固定される。このようにハウジング200に固定された状態において、後述するスイッチ機構7のウエハ701の外壁面は、支柱部203b及び支柱部203dの外壁面と同一平面を形成する。なお、支柱部203b及び支柱部203dの上面の所定位置には、それぞれ後述する捻りコイルばね10の端部を係止する係止部208a、208bが設けられている。
さらに、支柱部203aと支柱部203cとの間には、底面部202にクリック機構8を収容する収容部209が設けられている。収容部209は、上方側に開口した形状を有しており、上方側からクリック機構8を収容可能に構成されている。
ハウジング200の底面部202における支柱部203a〜203dの内側には、板ばね9が配設されている。板ばね9は、例えば、弾性を有する金属材料に折り曲げ加工を施すことで形成される。板ばね9における側方側の端部中央には、上方に開口した一対の弾性片から成るガイド部材901a、901bが設けられている。ガイド部材901a、901bは、それぞれハウジング200の収容部206a、206bに対応する位置に配置されている。ガイド部材901a、901bの上端部は、収容部206a、206bよりも上方側まで延出し、後述する軸4の突出部403a、403bをそれぞれ収容部206a、206bに案内する役割を果たす。
カバー220は、例えば、金属製の板状部材に折り曲げ加工を施すことで形成される。カバー220は、上面部221と、上面部221の端部から下方側に折り曲げられる前面部222、後面部223、側面部224、225とから構成される(図2において側面部224は不図示)。上面部221の中央には、後述する一対の保護壁としての側面部503、504を覆っている開口部226が形成されている。この開口部226から操作部材3の一部が露出する。開口部226の側方側には、下方側に突出する位置決め部227a〜227dが形成されている。これらの位置決め部227a〜227dは、後述するケース5の側面部503、504の一部と接触してケース5の復帰位置を決める役割を果たす。また、上面部221から前面部222にかけて、並びに、上面部221から後面部223にかけて係合溝228a〜228dが形成されている。これらの係合溝228a〜228dは、ハウジング200の係合片204a〜204dと係合する。
操作部材3は、例えば、樹脂材料で構成され、概して円筒形状を有している。操作部材3の外周面の中央近傍には、操作者の操作性を向上するためのリブ301が設けられている。また、操作部材3の内部には、軸4が挿通される貫通孔302が設けられている。この貫通孔302には、操作部材3を軸4と一体的に回転させるための係合部302aが形成されている。
軸4は、例えば、剛性を有する絶縁性の樹脂材料で構成され、概して、棒形状に設けられている。軸4は、操作部材3に挿入される周面部401と、この周面部401の側方側に設けられた回転軸部402a、402bと、これらの回転軸部402a、402bの端面から突出形成された突出部403a、403bとを有している。周面部401には、軸4を操作部材3と一体的に回転させるための係合部401aが形成されている。回転軸部402a、402bは、側面視にて円形状を有している。突出部403a、403bは、軸4の回転軸線に対して少なくとも一対の対向面部404a、404bを有している。本実施の形態において、突出部403a、403bは、それぞれ正六角形状を有している。なお、突出部403aは、突出部403bよりも僅かに長く設定されており、後述する第1回転体11に連結される。なお、これらの突出部403a、403bは、回転規制手段の一部を構成する。
ケース5は、例えば、絶縁性の樹脂材料で構成され、上下方向に開口した形状を有する。ケース5は、操作部材3の押圧操作方向に沿った一対の側壁としての前面部501及び後面部502と、一対の保持壁としての側面部503、504とから構成されている。前面部501の中央には、円柱形状の突出片501aが設けられている。この突出片501aは、後述するクリック機構8のステム802に載置され、ケース5の動作をクリック機構8に伝達する役割を果たす。後面部502の中央には、円柱形状の突出片502aが設けられている。この突出片502aは、後述する捻りコイルばね10を保持する役割を果たす。突出部502aの側方側には、矩形状の一対の係合片502b、502cが設けられている。これらの係合片502b、502cは、後述するスイッチ機構7のスライダ703a、703bと係合すると共に、突出片502aに保持された捻りコイルばね10の一部を下方側から支持する役割を果たす。
側面部503、504の中央には、それぞれ上方側に開口した開口部503a、504aが形成されている。これらの開口部503a、504aの幅は、軸4の回転軸部402a、402bの径よりも僅かに大きく設定されており、回転軸部402a、402bを回転可能に保持するように構成されている。また、側面部503、504の上端部503b、504bは、前面部501及び後面部502の上端部よりも高い位置に配置されており、その端面は円弧形状を有している。このように上端部503b、504bの端面を円弧形状にしたのは、後述するようにケース5が傾倒動作を行う場合の動作をスムーズに行わせるためである。
捻りコイルばね10は、一対の腕部1001a、1001bを有し、これらの腕部1001a、1001bを入力装置1の側方側に延出させた状態でケース5の突出片502aに保持される。そして、入力装置1が組み立てられた状態において、腕部1001a、1001bの両端部がハウジング200の係止部208a、208bに係止された状態とされる。なお、この状態において、腕部1001a、1001bは、ケース5の係合片502b、502cにより下方側から支持されている。なお、この捻りコイルばね10は、スイッチ機構7の復帰用弾性部材を構成する。
回転型エンコーダ6は、ハウジング200の空間201の内部において、底面部202に固定される。回転型エンコーダ6は、外部出力端子に接続された金属板から成る接点パターンがインサート成形されたウエハ601と、このウエハ601の接点パターンと対向配置され、後述する第2回転体12の回転に応じて接点パターン上を摺動する摺動子602とを有している。なお、回転型エンコーダ6には、操作部材3の回転操作に伴う軸4の回転に対応する摺動子602と接点パターンとの接触の態様に応じて外部に信号を出力可能に構成されている。
回転型エンコーダ6の内部側には、第1回転体11及び第2回転体12が配設されている。第1回転体11及び第2回転体12は、例えば、絶縁性の樹脂材料で形成される。第2回転体12は、概して円盤形状を有し、回転型エンコーダ6側の面に摺動子602が固定された状態において、取付部材13により回転型エンコーダ6に取り付けられる。第2回転体12の内部側の面には、第1回転体11自体を収容する溝部1201が形成されている。また、第1回転体11は、溝部1201に沿って摺動可能にもなっている。
第1回転体11は、概して矩形状を有し、第2回転体12の溝部1201に収容される。第1回転体11の内部側の面には、軸4の突出部403aを収容する溝部1101が形成されている。また、突出部403aは、溝部1101に沿ってスライド移動可能にもなっている。なお、この溝部1101は、第1回転体11が第2回転体12の溝部1201に収容された状態において溝部1201と直交する方向に形成されている。第1回転体11の溝部1101に突出部403aを収容すると共に、第2回転体12の溝部1201に第1回転体11を収容することで、軸4と第1回転体11と、第1回転体11と第2回転体12とが連結されることとなる。このように連結することで、軸4の突出部403aの回転が、第1回転体11を介して軸4とは回転軸線がずれて配設された第2回転体12を回転させるようになっており、軸4の突出部403aが押圧操作によって第1回転体11を介して上下動して、第2回転体12に回転動作を与えないようになっている。即ち、第1回転体11と第2回転体12が、いわゆるオルダム継手を構成している。このようなオルダム継手を配設することで、詳細について後述するように、操作部材3の回転操作時には、その回転操作に伴う突出部403aの回転を回転型エンコーダ6に伝達し、操作部材3の押圧操作時には、その押圧操作に伴う突出部403aの移動を許容するものとなっている。これにより、操作部材3に対する押圧操作に伴って回転型エンコーダ6から信号が出力されるような事態を確実に防止することが可能となっている。なお、オルダム継手について、本実施の形態においては、第2回転体12の溝部1201内に第1回転体11自体が収容されることにより、第1回転体11と第2回転体12とが連結されているが、これに限らず第2回転体12に溝部ではなく突部を設け、その突部に対向して第1回転体11に設けられた溝部が突部に移動可能に嵌合されることによって連結されるものでも良い。また、回転型電気機構について、本実施の形態においては、回転型エンコーダ6として説明しているが、これに限らず接点パターンを抵抗体パターンとして回転型可変抵抗器としても良い。
スイッチ機構7は、外部出力端子に接続された固定接点701a、701bがインサート成形されたウエハ701と、このウエハ701の固定接点701a、701bと対向配置され、この固定接点701a、701bに摺接する摺動子702a、702bと、摺動子702a、702bが固定されるスライダ703a、703bと、これらのスライダ703a、703bをウエハ701の取り付ける取付部材704と、上述した捻りコイルばね10とを含んで構成されている。スライダ703a、703bには、ケース5の係合片502b、502cと係合する係合部703cが設けられ、ケース5の移動に伴って上下方向にスライド移動するものとなっている。このスイッチ機構7には、操作部材3の押圧操作に伴うケース5の押圧動作に応じて、摺動子702a、702bと固定接点701a、701bとの接触の態様に応じて外部に信号を出力可能に構成されている。
クリック機構8は、ハウジング2の収容部209に収容される概してドーム形状のラバー801と、このラバー801に上方側から被せられるステム802とから構成されている。入力装置1が組み立てられた状態において、ステム802は収容部209から一部が露出した状態で配設される。そして、その上面にケース5の突出片501aが載置される。クリック機構8は、操作部材3に対する押圧操作に伴うケース5の移動に伴ってクリック感触を発生させる役割を果たす。
このような構成を有する入力装置1を組み立てると、図3に示すように、操作部材3の貫通孔302に挿通された軸4を保持した状態のケース5が、ハウジング200の支柱部203a〜203dの内側に収容される。この場合において、軸4の回転軸部402a、402bは、ケース5の開口部503a、504aに回転可能に保持されている。このとき、ケース5の側面部503、504の上端部503b、504bは、回転軸部402a、402bよりも上方側の位置に配置されている。また、軸4の突出部403a、403bは、それぞれガイド部材901a、901bの内部に入り込んだ状態となっている。さらに、軸4の突出部403aは、第1回転体11及び第2回転体12を介して回転型エンコーダ6に連結されている。
ケース5の前面部501に設けられた突出片501aは、収容部209に収容されたクリック機構8のステム802の上面に載置され、ラバー801の弾性力により僅かに上方側に持ち上げられた状態とされている。一方、ケース5の後面部502に設けられた突出片502aは、捻りコイルばね10を保持している。捻りコイルばね10の腕部1001a、1001bの端部は、ケース5の係止部208a、208bに係止された状態となっており、捻りコイルばね10の付勢力により上方側に持ち上げられた状態とされている。また、ケース5の後面部502に設けられた係合片502b、502cは、ハウジング200に固定されたスイッチ機構7と対向配置され、スライダ703a、703bの係合部703cと係合した状態とされる。
入力装置1に対して回転操作及び押圧操作のいずれも入力されていない状態においては、突出部403bは、図4に示すように、ハウジング200の内壁部205c、205dよりも上方側の位置でガイド部材901bに保持され、収容部206bに入り込んでいない状態となっている。このとき、突出部403bは、ガイド部材901bの付勢力により、一対の対向面部404a、404bがガイド部材901bにより挟まれた状態で保持されている。なお、突出部403aについても同様である。
本実施の形態に係る入力装置1においては、図3及び図4に示す初期状態から操作部材3を介して回転操作及び押圧操作を受け付ける。特に、本実施の形態に係る入力装置1においては、押圧操作として、操作部材3の中央部に対する押圧操作(以下、適宜「中央押圧操作」という)と、操作部材3の端部(以下、適宜「端部押圧操作」という)に対する押圧操作を受け付け可能に構成されている。以下、本実施の形態に係る入力装置1において、回転操作、端部押圧操作及び中央押圧操作を受け付けた場合の入力装置1の状態について説明する。
図5及び図6は、回転操作を受け付けた場合の入力装置1の状態について説明するための図である。図7及び図8は、端部押圧操作を受け付けた場合の入力装置1の状態について説明するための図である。図9及び図10は、中央押圧操作を受け付けた場合の入力装置1の状態について説明するための図である。図5、図7及び図9は、それぞれの状態における入力装置1の斜視図を示し、図6、図8及び図10は、それぞれの状態における入力装置1の側面図を示している。なお、図5〜図10においては、説明の便宜上、カバー220を取り外した状態について示している。
[回転操作]
初期状態から回転操作を受け付けると、図5に示すように、クリック機構8のラバー801の弾性力、並びに、捻りコイルばね10の付勢力により操作部材3の高さが維持された状態で操作部材3が回転する。このとき、操作部材3は、ケース5の側面部503、504の開口部503a、504aの端面で回転軸部402a、402bを支持された状態で回転する。なお、ここでは、図5に示すように、入力装置1の後方側から前方側への回転操作が操作部材3に入力されているものとする。
図5に示す矢印方向に操作部材3が回転すると、軸4の突出部403bは、図6に示すように、反時計回転方向に回転する。このとき、突出部403bは、その頂点部がガイド部材901bを入力装置1の前後方向に退避させながら回転している。なお、この場合において、突出部403bは、収容部206bの上方側の位置に配置されていることから、ハウジング200の内壁部205c、205dが突出部403bの回転を規制することはない。なお、突出部403aについても同様である。操作部材3の回転操作に応じて突出部403aが回転すると、これに連結された第1回転体11及び第2回転体12を介してその回転が回転型エンコーダ6に伝達されることから、ウエハ601の接点パターンと摺動子602との接触の態様に応じた信号が外部出力されることとなる。
このように突出部403bが回転する際、ガイド部材901bと突出部403bの頂点部との接触を越えると、再び、隣接する一対の対向面部がガイド部材901bに挟まれた状態となる。ガイド部材901bは、板ばね9の一部であり、付勢力を有することから、一対の対向面部404a、404bから隣接する一対の対向面部に移行する際、クリック感触を発生させるものとなっている。従って、操作者は、クリック感触を得ながら、操作部材3の回転操作を行うことが可能となる。
このように本実施の形態に係る入力装置1においては、ガイド部材901a、901bに、突出部403a、403bを収容部206a、206bに案内する機能と、操作部材3の回転操作時にクリック感触を発生させる機能とを持たせるようにしたので、入力装置1内の部品点数を削減することができ、製造に要するコストを低減することが可能となる。
[端部押圧操作]
初期状態から端部押圧操作を受け付けると、図7に示すように、クリック機構8のラバー801の弾性力、並びに、捻りコイルばね10の付勢力に抗して操作部材3が下方側に押し込まれる。なお、ここでは、図7に示すように、操作部材3の右方側端部への端部押圧操作が入力されているものとする。このため、図7に示すように、操作部材3の右方側端部が下方側に傾倒した状態となり、これに応じてケース5の右方側端部が下方側に傾倒した状態となっている。なお、このように傾倒した操作部材3及びケース5の詳細な状態については後述する。
このようにケース5が傾倒した場合、ケース5の前面部501に設けられた突出片501aによりクリック機構8のステム802が押し下げられ、ラバー801が弾性変形される。また、ケース5の後面部502に設けられた係合片502cのみが下方側に移動することから、この係合片502cと係合するスイッチ機構7のスライダ703bのみが下方側に移動する。これにより、スライダ703bに固定された摺動子702bがウエハ701に設けられた固定接点701bに接触し、これに応じた信号が外部出力されることとなる。
図7に示すように操作部材3の右方側端部が下方側に押圧されると、軸4の突出部403bは、図8に示すように、ガイド部材901bにより対向面部404a、404bを挟まれた状態で下方側に案内され、収容部206bに収容される。この場合において、上述のように、対向面部404a、404bの幅と、収容部206bとの幅とは、略同一の幅に設計されていることから、収容部206bに収容された状態において突出部403bが回転することはない。なお、このとき、突出部403bは、ガイド部材901bにより収容部206bに案内されることから、操作部材3に対する押圧操作に応じて確実に突出部403bを収容部206bに収容することが可能となる。
この場合において、軸4の突出部403aは、突出部403bとは逆に上方側に移動している。このように突出部403aが移動する際、この突出部403aに連結された第1回転体11は、図7に示すように、第2回転体12の溝部1201内を上方側にスライド移動し、第2回転体12にはその移動力が伝達されない。このため、操作部材3に端部押圧操作が入力された場合においても、これに伴う突出部403aの移動が回転型エンコーダ6に伝達されることはない。
なお、操作部材3の左方側端部への端部押圧操作が入力されている場合には、上述した場合と同様に、軸4の突出部403aが収容部206aに収容されることでその回転が規制される。この場合、突出部403aに連結される第1回転体11は、第2回転体12の溝部1201内を下方側にスライド移動する。このため、上述した場合と同様に、第2回転体12にその移動力が伝達されることはないので、突出部403aの移動が回転型エンコーダ6に伝達されることはない。
[中央押圧操作]
初期状態から中央押圧操作を受け付けると、図9に示すように、クリック機構8のラバー801の弾性力、並びに、捻りコイルばね10の付勢力に抗して操作部材3が下方側に押し込まれる。このように中央部が下方側に押圧されると、操作部材3は、初期状態における水平状態を維持したまま下方側に移動する。これに応じてケース5も水平状態を維持したまま下方側に移動する。
このようにケース5が下方側に移動した場合、ケース5が傾倒した場合と同様に、ケース5の前面部501に設けられた突出片501aによりクリック機構8のステム802が押し下げられ、ラバー801が弾性変形される。また、ケース5の後面部502に設けられた係合片502b、502cが下方側に移動することから、これらの係合片502b、502cと係合するスイッチ機構7のスライダ703a、703bが下方側に移動する。これにより、スライダ703a、703bに固定された摺動子702a、702bがウエハ701に設けられた固定接点701a、701bに接触し、これに応じた信号が外部出力されることとなる。
図9に示すように操作部材3が下方側に押圧されると、軸4の突出部403a、403bは、図10に示すように、ガイド部材901a、901bにより対向面部404a、404bを挟まれた状態で下方側に案内され、収容部206a、206bに収容される。この場合において、上述のように、対向面部404a、404bの幅と、収容部206a、206bとの幅とは、略同一の幅に設計されていることから、収容部206a、206bに収容された状態において突出部403a、403bが回転することはない。
ここで、端部押圧操作に伴って傾倒した操作部材3及びケース5の状態について説明する。本実施の形態に係る入力装置1においては、ケース5の側面部503、504の上端部503b、504bをカバー220の下面に当接させ、その当接点を傾倒支点とすることで操作部材3における傾倒量を大きく確保している。以下、このように操作部材3における傾倒量を確保するための構造について図11〜図18を用いて説明する。
図11〜図14は、本実施の形態に係る入力装置1における初期状態の上面図及び断面図である。図11は、本実施の形態に係る入力装置1における初期状態の上面図である。図12は、図11に示す一点鎖線Aにおける断面図である。図13は、図11に示す入力装置1からカバー220を取り外した状態の上面図である。図14は、図13に示す一点鎖線Bにおける断面図である。
図15〜図18は、本実施の形態に係る入力装置1に端部押圧操作が入力された場合の上面図及び断面図である。図15は、本実施の形態に係る入力装置1に端部押圧操作が入力された場合の上面図である。図16は、図15に示す一点鎖線Cにおける断面図である。図17は、図15に示す入力装置1からカバー220を取り外した状態の上面図である。図18は、図17に示す一点鎖線Dにおける断面図である。
図11及び図12に示すように、初期状態においては、操作部材3は、カバー220の開口部226から上端部を露出した状態でケース5の側面部503、504に軸4を介して保持されている。そして、操作部材3を保持するケース5は、捻りコイルばね10の付勢力等によりハウジング200に対して水平状態を維持した状態で保持されている。この場合において、ケース5は、図12に示すように、側面部503、504の上端部503b、504bがカバー220の下面に接触した状態で保持されている。なお、このように保持されるケース5が傾倒可能な空間は、ガイド部材901aと側面部503との間(ガイド部材901bと側面部504との間)の空間S1に限られている。
カバー220に設けられた位置決め部227a、227cは、それぞれ側面部503、504の上端部503b、504bの側方側の位置に配置されている。位置決め部227a、227cは、上端部503b、504bと極めて僅かなギャップを挟んで配置されており、傾倒動作が解除され、捻りコイルばね10の付勢力等で復帰した上端部503b、504bの位置を規制してケース5の位置決めを行うものとなっている。
また、図13及び図14に示すように、初期状態においては、操作部材3に挿通された軸4は、ケース5に対して水平状態を維持した状態で保持されている。軸4の突出部403aは、その軸線方向の外側に配置された第1回転体11に連結されている。この場合において、突出部403aは、その端面が第1回転体11の溝部1101の平面と平行になるように対向配置されている。なお、このように保持される軸4(操作部材3)が傾倒可能な空間は、突出部403aの端面と、溝部1101の平面との間の空間S2に限られている。なお、この空間S2は、上述した空間S1よりも狭く設定されている。
図11〜図14に示す状態から端部押圧操作(右方側端部の押圧操作)が入力されると、図15及び図16に示すように、操作部材3の右方側端部が押し下げられる。この場合において、操作部材3は、図16に示すように、ケース5の側面部503の上端部503bとカバー220の下面が当接し、その当接点を傾倒支点として傾倒する。すなわち、初期状態から側面部503の上端部503bの位置を維持した状態で、側面部504のみが下方側に移動する。このように一方の側面部503の位置を維持した状態で、他方の側面部504のみを下方側に移動させることにより、限られた空間S1を有効に活用して操作部材3の傾倒量を大きく確保している。
なお、上述したように、軸4(操作部材3)が傾倒可能な空間S2は、ケース5が傾倒可能な空間S1よりも狭く設定されている。このため、ケース5が空間S1を最大限に傾倒した場合には、軸4の傾倒動作が規制されることとなる。本実施の形態に係る入力装置1においては、このような軸4の傾倒動作の規制を第1回転体11の移動で吸収する。すなわち、図17及び図18に示すように、軸4の傾倒量に応じて第1回転体11を第2回転体12の溝部1201内で上方側に摺動させることで軸4の傾倒量を確保している。これにより、ケース5が傾倒可能な空間S1よりも狭い空間S2で軸4を傾倒可能とする場合においても、操作部材3の傾倒量を大きく確保している。
次に、本実施の形態に係る入力装置1が有するクリック機構8の動作について説明する。上述したように、本実施の形態に係る入力装置1においては、操作部材3に対して端部押圧操作又は中央押圧操作が入力されると、ケース5の突出片501aが下方側に移動し、ステム802を介してラバー801が弾性変形するように構成されている。クリック機構8においては、このラバー801の弾性変形に応じてクリック感触を発生させる。以下、このようなクリック機構8の動作について図19〜図21を用いて説明する。
図19〜図21は、本実施の形態に係る入力装置1が有するクリック機構8の動作について説明するための断面図である。図19は、本実施の形態に係る入力装置1における初期状態の断面図である。図20は、本実施の形態に係る入力装置1に端部押圧操作が入力された場合の断面図である。図21は、本実施の形態に係る入力装置1に中央押圧操作が入力された場合の断面図である。なお、図19〜図21においては、クリック機構8の中央部における断面を、入力装置1の前方側から見た場合について示している。
図19に示すように、初期状態においては、ケース5の前面部501に設けられた突出片501aは、クリック機構8のステム802の上面に載置された状態となっている。このとき、ラバー801は、ステム802を上方側に持ち上げた状態となっている。
図19に示す初期状態から端部押圧操作が入力されると、図20に示すように、操作部材3の下方側への移動に伴ってケース5も下方側に移動する。これにより、ケース5の前面部501に設けられた突出片501aも下方側に移動し、ステム802を押し下げる。ラバー801は、このステム802の下方側への移動に応じて所定位置で反転し、この反転時にクリック感触を発生させるものとなっている。従って、操作者は、クリック感触を得ながら、端部押圧操作を行うことが可能となる。
同様に、図19に示す初期状態から中央押圧操作が入力されると、図21に示すように、操作部材3の下方側への移動に伴ってケース5も下方側に移動する。これにより、ケース5の前面部501に設けられた突出片501aも下方側に移動し、ステム802を押し下げる。ラバー801は、このステム802の下方側への移動に応じて所定位置で反転し、この反転時にクリック感触を発生させるものとなっている。従って、操作者は、クリック感触を得ながら、中央押圧操作を行うことが可能となる。
このように本実施の形態に係る入力装置1においては、スイッチ機構7とは別にクリック機構8を配設し、このクリック機構8により操作部材3の押圧操作に伴うケース5の動作に応じてクリック感触を発生させるようにしたので、例えば、スイッチ機構7の反転動作等によりクリック感触を発生させる場合と異なり、操作部材3の中央押圧操作又は端部押圧操作が行われた場合においても、均一なクリック感触を操作者に付与することが可能となっている。
このように本実施の形態に係る入力装置1によれば、操作部材3の押圧操作時に軸4の突出部403a、403bが、剛性を有する材料で形成され、突出部403a、403bの外形に応じた形状を有する剛性の収容部206a、206bに収容されることから、操作部材3に接線方向の力が加わった場合においても操作部材3が回転することがない。このため、押圧操作された状態で操作部材3が回転して回転型エンコーダ6から誤信号が発生するのを確実に防止することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る入力装置1においては、操作部材3の押圧操作時に、軸4の突出部403a、403bに設けられた一対の対向面部404a、404bが収容部206a、206bに収容され、操作部材3の回転が規制されることから、簡単な構成で確実に押圧操作された状態で操作部材3が回転するのを防止でき、当該回転に起因する誤信号の発生を防止することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、操作部材3の左右端部を押圧操作して、支持体(ケース5)が左右傾倒できる構成について説明しているが、どちらか一方が傾倒するものでも良く、その場合には、傾倒支点となる側の支持体(ケース5)における保持壁(側面部503、504)が蓋部(カバー220)に覆われていれば良い。
また、上記実施の形態においては、操作部材3と軸4とを別部材として構成する場合について説明しているが、操作部材3の構成についてはこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。例えば、上述した操作部材3と軸4とを一体的として構成するようにしても良い。この場合には、入力装置1内の部品点数を低減できると共に、その組み立てに要する時間及びコストを低減することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る複合操作入力装置の外観を示す斜視図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置の分解斜視図である。 図1に示す複合操作入力装置からカバーを取り外した状態の斜視図である。 図3に示す状態の複合操作入力装置の側面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置において、回転操作を受け付けた場合の斜視図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置において、回転操作を受け付けた場合の側面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置において、端部押圧操作を受け付けた場合の斜視図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置において、端部押圧操作を受け付けた場合の側面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置において、中央押圧操作を受け付けた場合の斜視図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置において、中央押圧操作を受け付けた場合の側面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置における初期状態の上面図である。 図11に示す一点鎖線Aにおける断面図である。 図11に示す複合操作入力装置からカバーを取り外した状態の上面図である。 図13に示す一点鎖線Bにおける断面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置に端部押圧操作が入力された場合の上面図である。 図15に示す一点鎖線Cにおける断面図である。 図15に示す複合操作入力装置からカバーを取り外した状態の上面図である。 図17に示す一点鎖線Dにおける断面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置における初期状態の断面図である。 上記実施の形態に係る複合操作入力装置に端部押圧操作が入力された場合の断面図である。 実施の形態に係る複合操作入力装置に中央押圧操作が入力された場合の断面図である。
符号の説明
1 複合操作入力装置(入力装置)
2 筐体
200 ハウジング
201 空間
202 底面部
203a〜203d 支柱部
204a〜204d 係合片
205a〜205d 内壁部
206a、206b 収容部(回転規制手段)
207 空間
208a、208b 係止部
209 収容部
220 カバー(蓋部)
221 上面部
222 前面部
223 後面部
224、225 側面部
226 開口部
227a〜227d 位置決め部
228a〜228d 係合溝
3 操作部材
301 リブ
302 貫通孔
4 軸
401 周面部
402a、402b 回転軸部
403a、403b 突出部(回転規制手段)
404a、404b 対向面部
5 ケース(支持体)
501 前面部(側壁)
501a 突出片
502 後面部(側壁)
502a 突出片
502b、502c 係合片
503、504 側面部(保持壁)
503a、504a 開口部
503b、504b 上端部
6 回転型エンコーダ(回転型電気機構)
601 ウエハ
602 摺動子
7 スイッチ機構
701 ウエハ
701a、701b 固定接点
702a、702b 摺動子
703a、703b スライダ
704 取付部材
8 クリック機構
801 ラバー
802 ステム
9 板ばね
901a、901b ガイド部材
10 捻りコイルばね(復帰用弾性部材)
1001a、1001b 腕部
11 第1回転体
1101 溝部
12 第2回転体
1201 溝部

Claims (10)

  1. 操作部材の回転操作に伴って信号を出力する回転型電気機構と、前記操作部材の押圧操作に伴って作動するスイッチ機構と、前記操作部材の押圧操作時に当該操作部材の回転を規制する回転規制手段とを備えた複合操作入力装置であって、
    前記回転規制手段は、共に剛性を有する材料で形成され、前記操作部材の回転軸線方向に突出する突出部と、前記突出部の外形に応じた形状を有し前記操作部材の押圧操作時に前記突出部を収容する収容部とを有することを特徴とする複合操作入力装置。
  2. 前記操作部材の回転軸線上の両端に設けられた回転軸部を回転可能に保持する一対の保持壁を有する支持体と、前記操作部材の押圧操作時に前記支持体を押圧動作可能に保持する筐体とを備え、前記突出部は、前記回転軸部の少なくとも一方から軸方向外側に突出形成されると共に前記操作部材の回転軸線に対して少なくとも一対の対向面部を有し、前記収容部は、前記操作部材の押圧操作時に前記一対の対向面部を収容して前記操作部材の回転を規制することを特徴とする請求項1記載の複合操作入力装置。
  3. 前記突出部を前記収容部まで案内するガイド部材を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の複合操作入力装置。
  4. 前記ガイド部材は、弾性を有する材料で形成され、前記操作部材の回転操作に伴う前記突出部の回転に応じてクリック感触を発生させることを特徴とする請求項3記載の複合操作入力装置。
  5. 前記筐体は、前記操作部材の端部の押圧操作時に前記支持体を傾倒動作可能に保持することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の複合操作入力装置。
  6. 前記筐体は、前記支持体の前記一対の保持壁のうち少なくとも一方を覆うと共に前記操作部材を露出させるための開口部が形成された蓋部を有し、前記蓋部に覆われた前記保持壁の前記蓋部側の端面を前記回転軸部より前記蓋部側の位置で当該蓋部に当接させ、当該保持壁と反対側の前記操作部材の端部の押圧操作時に当該保持壁の前記蓋部に対する当接点を前記支持体の傾倒支点としたことを特徴とする請求項5記載の複合操作入力装置。
  7. 前記蓋部と当接する前記保持壁の端面を円弧形状としたことを特徴とする請求項6記載の複合操作入力装置。
  8. 前記操作部材の押圧操作が解除された場合に前記保持壁の端面と接触し、前記支持体の位置決めを行う位置決め部を前記蓋部に設けたことを特徴とする請求項6又は請求項7記載の複合操作入力装置。
  9. 前記突出部に連結される第1の回転体と、前記第1の回転体と連結されると共に前記回転型電気機構に連結される第2の回転体とを備え、前記操作部材の回転操作時には、その回転操作に伴う前記突出部の回転を前記回転型電気機構に伝達し、前記操作部材の押圧操作時には、その押圧操作に伴う前記突出部の移動を許容することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の複合操作入力装置。
  10. 前記支持体に前記操作部材の押圧操作方向に沿った一対の側壁を備え、一方の側壁の面と、この側壁の面と対向する前記筐体の側面との間に前記スイッチ機構を配置すると共に、他方の側壁の近傍に前記操作部材の押圧操作に伴う前記支持体の動作時にクリック感触を発生させるクリック機構を配置し、前記スイッチ機構は、前記支持体の前記側壁の面と前記筐体の側面のうち一方に設けられた固定接点と、他方に設けられ前記固定接点に摺接する摺動子と、前記支持体を初期位置に復帰させる復帰用弾性部材とを有し、前記操作部材の押圧操作に伴う前記支持体の傾倒動作時及び押圧動作時に選択的に前記摺動子が前記固定接点に接触することを特徴とする請求項2から請求項9のいずれかに記載の複合操作入力装置。
JP2007328470A 2007-12-20 2007-12-20 複合操作入力装置 Withdrawn JP2009152036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328470A JP2009152036A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 複合操作入力装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328470A JP2009152036A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 複合操作入力装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009152036A true JP2009152036A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40920943

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007328470A Withdrawn JP2009152036A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 複合操作入力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009152036A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101423145B1 (ko) 2013-01-14 2014-07-25 알프스 덴키 가부시키가이샤 복합 조작형 스위치 장치
KR101746582B1 (ko) 2015-12-14 2017-06-28 현대자동차주식회사 차량용 회전식 스위치
KR101843015B1 (ko) 2016-11-23 2018-03-28 한국알프스 주식회사 전장용 로터리 스위치
JP2019145274A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 複合操作入力装置
JP2023045003A (ja) * 2021-09-21 2023-04-03 東洋電装株式会社 スイッチ装置
WO2023188909A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 アルプスアルパイン株式会社 複合操作入力装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101423145B1 (ko) 2013-01-14 2014-07-25 알프스 덴키 가부시키가이샤 복합 조작형 스위치 장치
KR101746582B1 (ko) 2015-12-14 2017-06-28 현대자동차주식회사 차량용 회전식 스위치
KR101843015B1 (ko) 2016-11-23 2018-03-28 한국알프스 주식회사 전장용 로터리 스위치
JP2019145274A (ja) * 2018-02-19 2019-08-29 パナソニックIpマネジメント株式会社 複合操作入力装置
JP2023045003A (ja) * 2021-09-21 2023-04-03 東洋電装株式会社 スイッチ装置
JP7708628B2 (ja) 2021-09-21 2025-07-15 東洋電装株式会社 スイッチ装置
WO2023188909A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 アルプスアルパイン株式会社 複合操作入力装置
JPWO2023188909A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05
JP7548483B2 (ja) 2022-03-30 2024-09-10 アルプスアルパイン株式会社 複合操作入力装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5956917B2 (ja) 多方向入力装置
KR101149805B1 (ko) 다방향 입력장치
JP2009152036A (ja) 複合操作入力装置
JP2008251476A (ja) 多方向入力装置及び電子機器
WO2020105437A1 (ja) 操作装置
JP6336760B2 (ja) 多方向入力装置
JP6571032B2 (ja) 多方向入力装置
JP2013065398A (ja) 多方向入力装置
JPWO2008056766A1 (ja) レンズ駆動装置
JP2014232582A (ja) 多方向入力装置
JP7077428B2 (ja) 入力装置
JP2006278084A (ja) 多方向入力装置
JP6857778B2 (ja) スイッチ装置
JP5878427B2 (ja) 多方向入力装置
JP2009009798A (ja) 多方向入力装置
JP2007207563A (ja) 電気装置の操作機構
EP1884858A1 (en) Tilting operation type input device
JP2007329070A (ja) 多方向入力装置
JP4247312B2 (ja) 電子機器
JP4439225B2 (ja) レンズバリヤ装置
JP2006286334A (ja) 多方向入力装置
JP2009094057A (ja) スライド操作機構およびこの機構を備えたスライド操作型スイッチ装置
JP2006286331A (ja) 多方向入力装置
JP2009158361A (ja) スライド式電子部品
JP5039661B2 (ja) 多方向入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110301