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JP4247312B2 - 電子機器 - Google Patents

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JP4247312B2
JP4247312B2 JP2003176524A JP2003176524A JP4247312B2 JP 4247312 B2 JP4247312 B2 JP 4247312B2 JP 2003176524 A JP2003176524 A JP 2003176524A JP 2003176524 A JP2003176524 A JP 2003176524A JP 4247312 B2 JP4247312 B2 JP 4247312B2
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浩之 甲田
裕 射延
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Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、押し釦を押圧してストロークさせることにより電気的なスイッチ部を作動させる操作部を有する電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の電子機器に用いられる押し釦スイッチは、操作者が押圧するためのキーキャップと、キーボードフレームと、キーボードフレームにて上部が覆われスイッチ部を設けたメンブレンシートと、一方がキーキャップに、また他方がキーボードフレームにそれぞれ係止、係合されたスタビライザ組立体と、キーキャップ側のステムおよびキーボードフレーム間に配置されキーキャップの押圧力をスイッチ部に伝えたりキーキャップを弾性力で押し戻したりするラバースプリングとを備えている。スタビライザ組立体は、複数の軸承棒を有する2つの梯子型の作動枠が組み合わされて構成され、キーキャップのストロークを比較的短く抑えながらも、キーキャップを水平に保ったまま押し下げることを可能とし、安定したストローク動作を確保することができるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−45378号公報(第3、4頁、図2)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の押し釦スイッチでは、スタビライザ組立体が複雑な形状の2つの作動枠をX字状に組合せて構成され、スタビライザ組立体のみで押圧ストローク時におけるキーキャップのあらゆる方向の傾動を抑制するようにしていたために、スタビライザ組立体が構造複雑となり、製造コストが高くなるだけでなく、ストローク方向にも厚くなって、その分、押し釦スイッチを薄くすることが難しいという問題があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、キーキャップなどを含む押し釦のストローク方向の厚さをより薄くでき、かつ製造コストも低減しながら、押圧ストローク時の押し釦の傾動を抑制することができる操作部を有する電子機器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の電子機器は、表面側に押圧部を設けた押し釦と、前記押し釦を前記押し釦のストローク方向にガイド可能な穴を形成した保持部材と前記押し釦を戻し方向へ付勢する弾性付勢部および前記押し釦の押圧力を受けて作動するスイッチ部をそれぞれ設けた基板とを備えた固定側部材と、前記固定側部材に揺動可能に係止されるとともに前記押し釦にスライド可能に係合されたスタビライザとを備えた操作部を有し、前記スタビライザの揺動中心軸に平行な第1軸回りの前記押し釦の傾動を前記弾性部材にて抑制するとともに、前記第1軸に異なる方向の第2軸回りの前記押し釦の傾動を前記スタビライザにて抑制し、前記押し釦を前記第1軸の方向に沿って複数個並べ、前記弾性付勢部を第2軸の方向に互いに離間した複数個の弾性付勢部で構成し、前記スタビライザの前記揺動軸を第1軸と平行に配置した構成を有している。
この構成により、弾性付勢部で第1軸回りの押し釦の傾動を抑制するとともに、スタビライザで第1軸と異なる方向の第2軸回りの押し釦の傾動を抑制することができるので、スタビライザをコンパクトで簡単な構造にでき、また、押し釦は操作者が押圧可能な大きさの押圧面を有するように設定されるので、スタビライザが押し釦に係合してスライドする長さを容易に確保することができる。一方、固定側部材はスタビライザが揺動可能に係止されるだけでありスライド代が不要であるので、その係止する部分の長さを短くでき、さらに、押し釦を複数個並べて配置する場合、隣り合う押し釦間にスタビライザの揺動軸となる部分を係止するための係止部分を固定側部材に設けなくて済む。この結果、押し釦のストローク方向の厚さをより薄くでき、かつ製造コストも低減しながら、押圧ストローク時の押し釦の傾動を抑制することができ、複数の押し釦を並べて配置する際に、押し釦間の間隔を詰めてコンパクトに配置することができる電子機器を提供することが可能となる。
【0006】
また、本発明の電子機器は、第1軸と第2軸とが、直交または略直交した構成を有している。
この構成により、押し釦の傾動を抑制するのに適した位置に、弾性付勢部とスタビライザとを配置することができる。
【0007】
また、本発明の電子機器は、スタビライザが、線状部材を折り曲げて形成された構成を有している。
この構成により、スタビライザが簡単かつコンパクトな構造となる。この結果、押し釦スイッチのストローク方向の厚さを薄くでき、また押し釦スイッチの製造コストを低減することができる。
【0008】
また、本発明の電子機器は、線状部材の断面が円形である構成を有している。この構成により、スタビライザを安価に製作できる。また、スタビライザの保持部材や基板に対するすべり摩擦を小さく、かつひっかかりをなくせるので、スタビライザの揺動動作やスライド動作がスムーズになって押し釦を安定かつ滑らかにストロークさせることができる。
【0009】
また、本発明の電子機器は、スタビライザが、固定側部材に係止する係止部と、押釦に第1軸方向へ離間した位置で第2軸方向へスライド可能に係合する2つの係合部と、2つの係合部および係止部の両端との間をそれぞれ連結する2つの腕部とを有した構成を有している。
この構成により、スタビライザを簡単で厚さの薄い構造とすることができる。また、線状部材を単に折り曲げることで形成することが可能となり、製造コストを低減することができる。
【0011】
また、本発明の電子機器は、スタビライザが、保持部材に当接して押し釦の固定側部材からの抜け出しを規制する構成を有している。
この構成により、スタビライザを押し釦の抜け出し防止や戻り位置規制のために用いることが可能となり、押し釦に固定側部材からの抜け出し防止用や戻り位置規制用の突起等を別途設ける必要がなくなる。
【0012】
また、本発明の電子機器は、スタビライザが、揺動可能に固定側部材に係合する係合部を有し、係合部が固定側部材に当接して押し釦の抜け出しを規制する構成を有している。
この構成により、押し釦の固定側部材からの抜け出しを防止したり、押し釦の戻り位置規制するのに、スタビライザにもともと必要な係合部を利用するだけでよく、押し釦のストッパ構造を簡単かつコンパクトにすることができる。
【0013】
また、本発明の電子機器は、弾性付勢部が、第2軸方向に離間した位置で基板側から押し釦側に向けて突出する少なくとも2つの弾性付勢部である構成を有している。
この構成により、押し釦の傾動を抑制する弾性付勢部を簡単かつコンパクトな形状とすることができる。
【0014】
また、本発明の電子機器は、弾性付勢部が、この内部にスイッチ部を収容した構成を有している。
この構成により、押し釦スイッチ全体がコンパクトになるとともに、外部からのスイッチ部へ塵などが侵入するのを防ぐことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る電子機器20は、操作部である押し釦スイッチ10を有しており、電子回路(図示せず)等を内蔵したケース(図示せず)の表面側に取付けたエスカッション(保持部材)21を備えている。エスカッション21は、その中央でやや上寄りの若干奥まった位置に画面用穴22が形成されて液晶画面部23が、またその下方の傾斜面部21a(下方に行くにしたがって奥まり図3にその断面を示す)に押し釦挿入用の穴24が形成されて押し釦スイッチ10の押し釦11が挿入されている。ここでは、押し釦スイッチ10として、5つの押し釦スイッチ10a〜10eを設けるとともに、穴24を5つに仕切って、押し釦スイッチ10a〜10eの押し釦11A〜11Eをそれぞれ収容する。
本発明の実施の形態に係る電子機器20は、一例として車両搭載のナビゲーション装置やオーディオ装置などである。
【0017】
以下、本発明の電子機器の主要部である押し釦スイッチを中心に詳細に説明する。
押し釦スイッチ10の分解斜視図を図2に示す。同図に示すように、押し釦スイッチ10は、押し釦11(図2では代表的に1個のみを描き、残りの4個は省略してある)と、押し釦11を挿入するための穴24を形成したエスカッション21と、エスカッション21の裏面側に取付けられて押し釦11を裏面側から表面側へ向けて弾性的に押圧する上下の弾性付勢部15A、15Bおよび図3に示す電気的なスイッチ部17とを設けた基板12と、押し釦11およびエスカッション21間に揺動可能に取付けたスタビライザ14とを備えている。なお、エスカッション21と基板12とは、本発明の固定側部材を構成する。
【0018】
以下、押し釦スイッチ10の上記各部分につきさらに詳細に説明していくが、5つの押し釦スイッチ10a〜10eは実質的に同一の構成を備えているので、1個の押し釦スイッチについてのみ説明する。
【0019】
押し釦11は、図2から図4に示すように、裏面側を開口した箱状の形状に形成され、その表面がエスカッション21の傾斜面21aに合わせて傾斜し操作者により押圧操作される押圧部11aと、押圧部11aの裏面側から水平方向へ突出した係合筒部11bとを有する。この係合筒部11bは、図4に示すように、その下方壁に裏面側へ上下方向に伸びる2つの溝11d、11eと、その両側壁に上下方向に伸び水平方向に貫通した2つの長穴11f、11gとがそれぞれ形成される。また、押し釦11の両側面の上下端には、図1に示すように、それぞれ水平方向に突出した4つの突起11h〜11kが設けられる。なお、押し釦11は、夜間に押し釦11を視認できるように、この裏面に配置した光源(図示せず)から光を受けた場合に押圧部11aの表面が明るくなるように少なくともその一部が半透明など透光性を有する材料等で形成される。
【0020】
エスカッション21には、図2に示すように、穴24が4つの仕切り板部25a〜25dにて仕切られ、5つの穴24a〜24eが設けられる。仕切り板部25a〜25dの上下端には、押し釦11の4つの突起11h〜11kがガイド可能に係合させられる。また、エスカッション21の各穴24a〜24eの下方部分には、図4に示すように、穴24の長手方向に沿って離間した位置に2つの係止片26a、26bが設けられる。
【0021】
さらに、エスカッション21の裏面側には、押し釦11の係合筒部11bを挿入するための枠部21bが設けられる。枠部21bの両側壁の中間部分には、各々水平方向に突出したストッパ部21c、21dが形成されている。これらのストッパ部21c、21dは、長穴11f、11gに対向する位置にそれぞれ設けられ、かつ長穴11f、11gとほぼ同じ上下方向の長さの溝形状に形成される。この結果、スタビライザ14の2つの係合部14d、14eが、溝内をスライドしながら移動可能となる。
一方、ストッパ部21c、21dの溝は、係合部14d、14eの前面側に底が位置するように形成してあり、係合部14d、14eを溝の底に当接させることにより、押し釦11やスタビライザ14が、さらに表面側へ移動できないようにしてある。
【0022】
基板12は、図2および図3に示すように、エスカッション21へ取り付けるための2つの取付け部13a、13bが設けられた比較的硬い薄板18と、上下方向に離間されて配置され押し釦11を表面側へ弾性的に押圧する弾性付勢部15A、15Bと、弾性付勢部15A、15Bの内側と薄板18との間に配置した電気的なスイッチ部17とを有する。基板12は、取付け部13a、13bを貫通するねじ(図示せず)にてエスカッション21の裏面側に取り付けられる。
【0023】
上下の弾性付勢部15A、15Bは、各押し釦11A〜11Eにそれぞれ対応して上下に配置した2つの弾性付勢部が5組(弾性付勢部15aと15b、弾性付勢部15cと15d、弾性付勢部15eと15f、弾性付勢部15gと15h、弾性付勢部15iと15j)設けられる。これらの弾性付勢部15a〜15jは、薄板18の表面側に固着された弾性部材15の一部を、円錐台状に表面側へ突出させて形成される。
これら上下の弾性付勢部15A、15Bの先端は、押し釦11の係合筒部11bの上下壁に各々当接させられ、それらの弾性力で押し釦11を表面側へ向けて付勢する。
上下の弾性付勢部15A、15B間には、基板12の裏面側に配置した光源からの光を押し釦11の裏面へ導く筒状部16(5つの筒状部16a〜16eからなる)が形成されている。なお、図2中、左側にある3つの筒状部16a、16b、16cと、右側にある2つの筒状部16d、16eとは、それらの開口面積を変えて通過する光量が異なるようにしてある。
【0024】
また、図3に示すように、上下の弾性付勢部15A、15Bの内部には、薄板18で覆われた空間がそれぞれ形成され、各空間内にスイッチ部17が収容される。スイッチ部17は、弾性付勢部15Aの空間内部側部分とこの下方の薄板18の部分とにそれぞれ第1スイッチ片17a、17bを、また同様に弾性付勢部15Bの空間内部側部分とこの下方の薄板18の部分とにそれぞれ第2スイッチ片17c、17dが設けられて構成されている。そして、押し釦11の押圧操作で両方の弾性付勢部15A、15Bが押し潰される方向に撓み、第1スイッチ片17a、17b同士、および第2スイッチ片同士17c、17dが接触したときにスイッチオンとなって、電流を流す。
【0025】
スタビライザ14は、図2から図4に示すように、断面が円形の線状部材を折り曲げて構成する。すなわち、スタビライザ14は、直線状の係止部14aと、この両端から90度折り曲げられた2つの腕部14b、14cとでコ字状に形成されるとともに、これらの腕部14b、14cの先端からそれぞれ90度折り曲げられて係止部14aに平行でかつ互いに離間する方向に伸びる2つの係合部14d、14eが設けられる。
【0026】
スタビライザ14は、図4に示すように、その係止部14aがエスカッション21に設けた2つの係止片26a、26bに揺動可能に係止され、腕部14b、14cが押し釦11の裏面側に設けた係合筒部11bの2つの溝11d、11eにそれぞれ挿入されるとともに、係合部14d、14eがそれぞれ押し釦11の係合筒部11bの両側壁に形成した2つの長穴11f、11gを貫通してこれらの長穴11f、11gに沿ってスライド可能とされる。
また、スタビライザ14は、この係合部14d、14eの長穴11f、11gから突出した部分が、エスカッション21の裏面側の枠部21bの両側壁に設けた2つのストッパ部21c、21dの底にそれぞれ当接可能とされ、押し釦11が穴24から前面側へ行き過ぎたり、抜け出たりするのを防止する。
【0027】
次に、上記押し釦スイッチ10の動作につき、説明する。
操作者が押し釦11を押すと、押し釦11は、上下の弾性付勢部15A、15Bを押し潰しながら、またこれと同時にスタビライザ14の係止部14aを揺動軸としてスタビライザ14を揺動させながら、裏面側へ向けてストロークしていく。
【0028】
このストローク中にあっては、上下の弾性付勢部15A、15Bは、押圧変形していくが、このとき押し釦11の係合筒部11bにこの上下から表面側へ向けて弾性的力を作用させ続けるため、上記揺動軸と平行で押し釦11の中央部分を通る第1軸31回りの押し釦11の傾動を抑制する。
【0029】
一方、スタビライザ14は、この押圧ストローク中、その係止部14aを揺動軸として図3中時計方向回りに揺動していくが、その際2つの係合部14d、14eが押し釦11の係合筒部11の両側壁に設けた長穴11f、11gにそれぞれ係合してスライドしていく。スタビライザ14は、この両係合部14d、14eが常に一直線上にあるようにその姿勢を保つようにして押し釦11をその左右から支える結果、第1軸31に対して直交し押し釦11の中央部分を通る第2軸32回りの押し釦11の傾動を抑制する。
【0030】
したがって、弾性付勢部15A、15Bとスタビライザ14との両方の抑制力により、押し釦11は、いずれの方向にもその傾動が抑制され、安定したストローク動作が行われる。そして、押し釦11がさらに押し込まれ、上下の弾性付勢部15A、15Bがさらに撓んでいくと、第1スイッチ片17a、17b同士、また第2スイッチ片17c、17d同士が接触するようになり、スイッチ部17がスイッチオンとなって電流が流れる
【0031】
その後、操作者が押し釦11を押圧するのをやめると、弾性部材15の上下の弾性付勢部15A、15Bによる弾性復元力で押し釦11が表面側へ押し戻されていく。これに伴い、まず第1スイッチ片17a、17b同士、および第2スイッチ片17c、17d同士の接触が解除されてスイッチオフとなり、電流の流れが遮断される。そして、最終的に押し釦11は、最初の戻り位置まで押し戻される。
なお、この戻りストローク中、スタビライザ14がその係合部14d、14eにて押し釦11を左右から支持しながら係止部14aを揺動軸として図3中反時計方向回りに揺動していく。
【0032】
したがって、押し釦11は、弾性付勢部15A、15Bで上下から、またスタビライザ14の係合部14d、14eで左右からそれぞれ支えられながらストロークして戻っていくこととなり、その結果、あらゆる方向の押し釦11の傾動が抑制される。
【0033】
以上のように、本発明の実施の形態に係る電子機器20は、この操作部である押し釦スイッチ10を弾性部材15の2つの弾性付勢部15A、15Bで押し釦11を支えスタビライザ14の揺動中心軸に平行な第1軸31回りの押し釦11の傾動を抑制するとともに、スタビライザ14の係合部14d、14eで第1軸31に対して直交する第2軸32回りの押し釦11の傾動を抑制するように構成したので、押し釦11のストローク中に、いかなる方向の押し釦11の傾動をも抑制することができる。
また、この押し釦11の傾動をその傾動方向に応じて弾性付勢部15A、15Bとスタビライザ14とで分担抑制するので、スタビライザ14をたとえば円形断面の線状部材を折り曲げて形成しただけのような簡単かつ厚さの薄い部材で構成することができる。この結果、上記従来の押し釦スイッチよりストローク方向の厚さが薄く、また製造コストを低減可能な押し釦スイッチ10を得ることが可能となる。
【0034】
さらに、スタビライザ14の押し釦11に係合する両係合部14d、14eをエスカッション21の両ストッパ部21c、21dにそれぞれ当接させて押し釦11のエスカッション21の穴21aからの抜け出しやスタビライザ14の過度の戻りを防止するようにしたので、押し釦11に別途、抜け出し防止用や戻り位置規制用の突起等を形成する必要がなくなる。
また、スタビライザ14の係止部14aをエスカッション21の2つの係止片26a、26bに揺動可能に係止し、両係合部14d、14eを押し釦11の係合筒部11bに形成した2つの長穴11f、11gにスライド可能に係合させたので、エスカッション21側ではスタビライザ14のスライド代を確保する必要がなく、複数の押し釦11を配置する場合に押し釦11同士の間隔を詰めて電子機器20等にコンパクトに配置することが可能となる。
また、スイッチ部17を弾性付勢部15A、15Bの内部に配置したので、押し釦スイッチ10がコンパクトになるとともに外からのスイッチ部17へ塵などが侵入するのを防ぐことができる。
【0035】
なお、本発明の電子機器は、上記実施の形態に限られることなく、以下のような修正や変更が可能である。
すなわち、スタビライザ14は、押し釦11にスライド可能に係合し、エスカッション21に揺動可能に係止したが、これらの係合、係止は逆にしてもよい。また、上記実施の形態に係る電子機器20の押し釦スイッチ10ではスタビライザ14の係止部14aおよび両係合部14d、14eが水平方向になるように、また両弾性付勢部15A、15Bが上下方向になるようにそれぞれ配置しているが、これらを入れ替えてスタビライザ14の係止部14aおよび両係合部14d、14eが上下方向に、また両弾性付勢部15A、15Bが水平方向になるように配置してもよい。
また、スタビライザ14を係止または係合する相手側は、エスカッション21に代えて基板18とするようにしてもよい。
また、押し釦スイッチ10は、水平方向に押圧ストロークされるようにしたが、いずれの方向に押圧ストロークするようにしてもよい。
また、第1軸31と第2軸32とは、これらが直交するようにしたが、必ずしも直交させる必要はなく、互いに異なる方向で押し釦11の各方向の傾動を実質的に抑制できればよい。
また、上記実施の形態に係る電子機器20の押し釦スイッチ10では、スイッチ部17をスイッチ片17a、17cを弾性付勢部15A、15Bの内部の頂点側部分に取付けたが、スイッチ部17を薄板18側にのみ設け、弾性付勢部15A、15Bの内部側の部分で押圧するようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明はスタビライザにてこの揺動運動の揺動中心軸と平行な第1軸回りの押し釦の傾動を抑制し、弾性付勢部にて第1軸と異なる方向の第2軸回りの押し釦の傾動を抑制することにより、押し釦のストローク方向の厚さをより薄くでき、かつ製造コストも低減しながら、押圧ストローク時の押し釦の傾動を抑制することができ、複数の押し釦を並べて配置する際に、押し釦間の間隔を詰めてコンパクトに配置することができる押し釦スイッチを有した電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る押し釦スイッチを備えた電子機器の正面図
【図2】図1の電子機器の押し釦スイッチ部分の分解斜視図
【図3】押し釦スイッチの断面側面図
【図4】押し釦スイッチの押し釦近傍部分の背面図
【符号の説明】
10、10a、10b、10c、10d、10e 押し釦スイッチ(操作部)
11、11A、11B、11C、11D、11E 押し釦
11a 押圧部
11f、11g 長穴
12 基板
14 スタビライザ
14a 係止部
14b、14c 腕部
14d、14e 係合部
15 弾性部材
15A,15B,15a、15b、15c、15d、15e、15f、15g、15h、15i、15j 弾性付勢部
17 スイッチ部
17a、17b 第1スイッチ片
17c、17d 第2スイッチ片
20 電子機器
21 エスカッション(保持部材)
21c、21d ストッパ部
24、24a、24b、24c、24d、24e 穴

Claims (9)

  1. 表面側に押圧部を設けた押し釦と、
    前記押し釦を前記押し釦のストローク方向にガイド可能な穴を形成した保持部材と前記押し釦を戻し方向へ付勢する弾性付勢部および前記押し釦の押圧力を受けて作動するスイッチ部をそれぞれ設けた基板とを備えた固定側部材と、
    記固定側部材に揺動可能に係止されるとともに前記押し釦にスライド可能に係合されたスタビライザとを備えた操作部を有し、
    前記スタビライザの揺動中心軸に平行な第1軸回りの前記押し釦の傾動を前記弾性部材にて抑制するとともに、前記第1軸に異なる方向の第2軸回りの前記押し釦の傾動を前記スタビライザにて抑制し、前記押し釦を前記第1軸の方向に沿って複数個並べ、前記弾性付勢部を第2軸の方向に互いに離間した複数個の弾性付勢部で構成し、前記スタビライザの前記揺動軸を第1軸と平行に配置したことを特徴とする電子機器。
  2. 前記第1軸と前記第2軸とは、直交または略直交していることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記スタビライザは、線状部材を折り曲げて形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記線状部材は、断面が円形であることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 前記スタビライザは、前記固定側部材に係止する係止部と、前記押し釦に前記第1軸方向へ離間した位置で前記第2軸方向へスライド可能に係合する2つの係合部と、前記2つの係合部および前記係止部の両端との間をそれぞれ連結する2つの腕部とを有することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の電子機器。
  6. 前記スタビライザは、前記固定側部材に当接して前記押し釦の前記固定側部材からの抜け出しを規制することを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電子機器。
  7. 前記スタビライザは、前記揺動可能に前記固定側部材に係合する係合部を有し、前記係合部が前記固定側部材に当接して前記押し釦の抜け出しを規制することを特徴とする請求項に記載の電子機器。
  8. 前記弾性付勢部は、前記第2軸方向に離間した位置で前記基板側から前記押し釦側に向けて突出する少なくとも2つの弾性付勢部であることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の電子機器。
  9. 前記弾性付勢部は、前記弾性付勢部の内部に前記スイッチ部を収容していることを特徴とする請求項1乃至請求項に記載の電子機器。
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