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JP2009144652A - 内燃機関の冷却構造 - Google Patents

内燃機関の冷却構造 Download PDF

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JP2009144652A
JP2009144652A JP2007324803A JP2007324803A JP2009144652A JP 2009144652 A JP2009144652 A JP 2009144652A JP 2007324803 A JP2007324803 A JP 2007324803A JP 2007324803 A JP2007324803 A JP 2007324803A JP 2009144652 A JP2009144652 A JP 2009144652A
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JP
Japan
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cylinder
ring
shaped member
combustion engine
internal combustion
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JP2007324803A
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Motoki Arimatsu
幹城 有松
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】 燃焼室20の外周部のエンドガス領域34の冷却効果を高めて、ノッキングの発生を抑制する。
【解決手段】 ヘッドガスケット14を介してシリンダヘッド12が固定されるシリンダブロック10に、ピストンが往復動可能に嵌合する円筒状のシリンダ18を設ける。シリンダ18の上面18Aとシリンダヘッド12の下面12Aとの間に、シリンダ18と同心状をなすリング状部材32を圧縮状態で介装する。このリング状部材32の内周面をピストン上方の燃焼室20のエンドガス領域34に露出させる。このリング状部材32を、少なくともヘッドガスケット14よりも熱伝導率の高いものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の冷却構造の改良に関する。
ガソリン内燃機関に代表される火花点火式の内燃機関では、周知のように、ピストン上死点近傍における燃焼室内で点火プラグから最も離れた部位である燃焼室の外周部分の、いわゆるエンドガス領域で、エンドガスの自発火いわゆるノッキングを生じ易いという問題がある。このようなノッキング対策としてエンドガス領域を冷却することが有効であり、例えば特許文献1では、内部に冷却水路が形成されたボア冷却水路部材を、シリンダボア上端の燃焼室に露出する位置に設けている。ボア冷却水路部材は、アルミニウム金属のような熱伝導率の高い材質から構成され、シリンダブロックのシリンダとシリンダヘッドとの間にシール部材を介して介装されている。
特開平5−222931号公報 図8及び段落[0027]等
シリンダブロックとシリンダヘッドとの間には、シリンダの周囲の部分を含めて、通常、両者間をシールするためのヘッドガスケットが介装されている。ヘッドガスケットは、例えばステンレス基材を積層した構造をなしており、熱伝導性よりはむしろ耐液体性,耐熱性等を考慮したものとなっている。また、上端が燃焼室のエンドガス領域に露出することとなるシリンダもまた、熱伝導性よりはむしろ強度,摺動特性等を考慮して、鋳鉄,アルミニウム合金や別体のスチール製のシリンダライナなどにより形成されている。従って、高温なエンドガスの熱をシリンダやシリンダヘッド側へ良好へ伝達させることが困難であった。
また、上記特許文献1のものでは、ボア冷却水路部材が内部に冷却水路が形成された閉断面構造であるため、ある程度の大型化を避けらず、このボア冷却水路部材の分、シリンダヘッド下面からピストンリング摺動範囲上端までの寸法を確保する必要があり、シリンダ高さ方向寸法の増加を招くおそれがある。加えて、内部の冷却水路の流量・流路面積を確保するために、冷却水流路を半径方向に拡げると、シリンダヘッド下面とシリンダブロック上面との間に挟まれるボア冷却水路部材の剛性が低下し、シール性の低下を招くおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、エンドガス領域を有効に冷却してノッキングの発生を抑制し得る新規な内燃機関の冷却構造を提供することを主たる目的としている。
シリンダブロック上にヘッドガスケットを介してシリンダヘッドが固定されるとともに、上記シリンダブロックに設けられた円筒状のシリンダにピストンが往復動可能に嵌合しており、このピストンの上方に燃焼室が形成されている。上記シリンダの上面とシリンダヘッドの下面との間に、上記シリンダと同心状をなすリング状部材が圧縮状態で介装され、このリング状部材は、その内周面が上記燃焼室に露出しており、かつ、少なくとも上記ヘッドガスケットよりも熱伝導率の高いものである。
なお、本明細書において、上記の「ピストンの上方に」等で用いられる「上下」は、基本的には、シリンダ軸線に沿う方向でシリンダヘッド側・ピストン上死点側を「上」,ピストン下死点側を「下」とするものである。
ヘッドガスケットよりも熱伝導率が高く熱伝導性に優れたリング状部材の内周面が燃焼室のエンドガス領域と露出することとなり、かつ、このリング状部材がシリンダブロックのシリンダの上面とシリンダヘッドの下面とに直接的に接触しているために、エンドガス領域の冷却効果を高めて、ノッキングの発生を抑制することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施例に係る火花点火式のガソリン内燃機関の冷却構造を示している。シリンダブロック10上にはシリンダヘッド12がボルト孔16(図3,図4参照)に螺合する複数のヘッドボルト(図示省略)によりヘッドガスケット14を介して共締め固定されている。シリンダブロック10には、ピストン(図示省略)が昇降可能に嵌合する複数のシリンダ18が設けられており、ピストン上方のシリンダ18内に燃焼室20が形成されている。シリンダヘッド12の下面側には、ペントルーフ型をなす燃焼室20の天井面22が凹設されており、その中央の頂部に燃焼室20へ臨んだ点火プラグ24が設けられている。この点火プラグ24によりピストン上死点近傍で燃焼室20内に閉じこめられた混合気が火花点火される。
シリンダ18は、この実施例ではアルミニウム合金や鋳鉄により鋳造されるブロック本体26とは別体の、強度や摺動特性に優れたスチール製のシリンダライナとなっている。但し、シリンダ18をブロック本体26と一体的に鋳造したものであっても良い。シリンダブロック10は、ブロック上部のトップデッキ28によりシリンダ18を取り囲むウォータジャケット30の上方が閉塞された、いわゆるクローズドデッキ型の構造となっている。ヘッドガスケット14は、トップデッキ28の上面28Aとシリンダヘッド12の下面12Aとの間に圧縮状態で介装されるもので、ステンレス基材を積層した構造をなし、その周縁部にシールラインを構成するビード14Aが形成されている。
そして本実施例では、シリンダ18の上面18Aとシリンダヘッド12の下面12Aとの間に、シリンダ18と同心状をなすリング状部材32が圧縮状態で介装されている。このリング状部材32は、ヘッドガスケット14やシリンダ(ライナ)18やブロック本体26よりも熱伝導率の高い銅やアルミニウム合金等の金属材料により形成された中実・矩形断面の環状をなし、その内周面が燃焼室20の外周部分、つまり燃焼室20の中で点火プラグ24から最も遠くノッキングを生じ易いエンドガス領域34に露出している。つまり、シリンダヘッド下面12Aから例えば数ミリ程度の高さ方向範囲のエンドガス領域34の全体と面するように、リング状部材32の高さ方向寸法が設定されている。
このリング状部材32は、ヘッドボルト締結前には少なくともトップデッキ28の上面28Aよりも上方へ突き出る寸法に設定されており、ヘッドボルト締結時にヘッドガスケット14と同様に圧縮状態でシリンダブロック10とシリンダヘッド12との間に介装される。また、ヘッドボルト締結状態でのリング状部材32の軸方向高さ(例えば数mm)はヘッドガスケット14(例えば数μm〜数十μm)よりも高く設定されており、このリング状部材32を受容するように、シリンダ18の上面18Aはトップデッキ28の下面12Aよりも下方へオフセットしている。このため、リング状部材32の下面及び外周面が、それぞれシリンダ上面18Aと、トップデッキ28の一部(シリンダ側の内周面)に直接的に接触している。言い換えると、シリンダ上面18Aとトップデッキ28によってリング状部材32を受容する断面L字状のリング受容部が形成されている。
以上のように、リング状部材32は、その内周面が燃焼室20のエンドガス領域34に露出しており、かつ、その上面がシリンダヘッド12の下面12Aと直接的に接触しているとともに、その下面及び外周面がそれぞれシリンダ(ライナ)18の上面18A及びブロック本体26のトップデッキ28の一部(内周面)と直接的に接触している。従って、図1の矢印で示す如く、高温なエンドガスの熱がリング状部材32を介して効率よくシリンダヘッド12,シリンダ18及びブロック本体26側へ伝達され、エンドガス領域34を良好に冷却してノッキングの発生を抑制することができる。
一般的に、ヘッドガスケットのシール部位の中でも、高温で大きな燃焼荷重が作用するシリンダ周縁部はシール性・耐久性等が特に問題となり易い箇所であるが、本実施例では、シリンダ周縁部にヘッドガスケット14とは別体のリング状部材32を設け、このリング状部材32をヘッドガスケット14と同じく圧縮状態でシリンダブロック10とシリンダヘッド12との間に介装させている。このために、ヘッドガスケット14が高温のエンドガス領域34にさらされることがなく、また、リング状部材32によりヘッドガスケット14への面圧の負担が軽減されることとなり、ヘッドガスケット14のシリンダ周りのビード14Aの全屈を防止することができるとともに、ヘッドガスケット14の耐久性,シール性及び信頼性を大幅に向上することができる。
以下に説明する実施例では、既述した構成要素と同じものには同じ参照符号を付して重複する説明を適宜省略し、既述した実施例と異なる部分について主に説明する。
図2〜図4は、本発明の第2実施例に係る内燃機関の冷却構造を示している。この第2実施例においては、トップデッキ28の上面のうちで、リング状部材32の周囲の部分を下方へ部分的にオフセットさせる,つまり下方へ凹ませることで、冷却水が通流するウォータジャケットの一部をなすリング冷却部40をリング状部材32の背後に形成している。リング冷却部40は、リング状部材32の外周を囲う環状部40Aが隣り合うシリンダ間の挟部40Bで互いに接続した形状をなしている。トップデッキ28には、シリンダ18の周囲を囲うウォータジャケット30とリング冷却部40の底面とを連通する複数の連通孔42が形成されている。なお、この第2実施例ではリング冷却部40の上方にはヘッドガスケット14を設けていない。
この第2実施例によれば、第1実施例と同様の効果が得られることに加え、リング状部材32の外周面がリング冷却部40内の冷却水に直接的に接触しているために、リング状部材32を介したエンドガス領域34の冷却効果をより一層向上させることができる。
図5に示す第3実施例では、リング状部材32の上面側の外周部分を窪ませて、ヘッドガスケット14の一部を受容するガスケット受容部44を形成している。すなわち、第2実施例に対してヘッドガスケット14をリング冷却部40の上方を跨いでガスケット受容部44まで延長させている。この第3実施例によれば、第2実施例と同様の効果が得られることに加えて、ヘッドガスケット14によるシリンダ周縁部の一層のシール性の向上を図ることができる。
図6は、リング状部材32の断面形状の幾つかの変形例を示している。同図に示すように、リング状部材32の下面に、シリンダ軸方向の剛性を調整(低下)するための適宜な断面形状の溝(又は空洞)46A,46B,46Cを形成しており、より具体的には、(A)の例では断面三角形状の一つの溝46Aを形成しており、(B)の例ではジグザク状の断面形状をなす溝46Bを形成しており、(C)の例では断面矩形状・チャンネル状の溝46Cを形成している。これによって、リング状部材32の圧縮方向(シリンダ軸方向)の剛性及び面圧を適切なものとして、シリンダヘッド−シリンダブロック間の面圧分布を最適化することができる。
本発明の第1実施例に係る内燃機関の冷却構造を示す断面図。 本発明の第2実施例に係る内燃機関の冷却構造を示す断面図。 図2のシリンダブロックを単体で示す斜視図。 図2のシリンダブロックの上面図。 本発明の第3実施例に係る内燃機関の冷却構造を示す要部断面図。 リング状部材の断面形状の3つの変更例(A)〜(C)を示す断面図。
符号の説明
10…シリンダブロック
12…シリンダヘッド
14…ヘッドガスケット
18…シリンダ(ライナ)
26…ブロック本体
28…トップデッキ
32…リング状部材
40…リング冷却部
44…ガスケット受容部
46A,46B,46C…溝

Claims (6)

  1. シリンダブロック上にヘッドガスケットを介してシリンダヘッドが固定されるとともに、上記シリンダブロックに設けられた円筒状のシリンダにピストンが往復動可能に嵌合しており、このピストンの上方に燃焼室が形成された内燃機関の冷却構造において、
    上記シリンダの上面とシリンダヘッドの下面との間に、上記シリンダと同心状をなすリング状部材が圧縮状態で介装され、
    このリング状部材は、その内周面が上記燃焼室に露出しており、かつ、少なくとも上記ヘッドガスケットよりも熱伝導率の高いものであることを特徴とする内燃機関の冷却構造。
  2. 上記ヘッドガスケットがシリンダブロックのトップデッキの上面とシリンダヘッドの下面との間に圧縮状態で介装され、上記シリンダの上面が上記トップデッキの下面よりも下方にオフセットしていることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の冷却構造。
  3. 上記トップデッキの上面のうちで、上記リング状部材の周囲の部分を下方へ部分的にオフセットさせることにより、冷却水が通流するウォータジャケットの一部をなすリング冷却部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の冷却構造。
  4. 上記リング状部材の上面側の外周部分に、上記ヘッドガスケットを受容するガスケット受容部が形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の冷却構造。
  5. 上記リング状部材の下面に、シリンダ軸方向の剛性を調整するための溝を形成したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の冷却構造。
  6. 上記シリンダが、上記シリンダブロックのブロック本体とは別体のスチール製のシリンダライナであり、上記リング状部材がシリンダライナよりも熱伝導率の高いものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の内燃機関の冷却構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP5051306B2 (ja) * 2009-11-04 2012-10-17 トヨタ自動車株式会社 エンジンの冷却装置

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