[go: up one dir, main page]

JP2009133831A - 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法 - Google Patents

分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009133831A
JP2009133831A JP2008266931A JP2008266931A JP2009133831A JP 2009133831 A JP2009133831 A JP 2009133831A JP 2008266931 A JP2008266931 A JP 2008266931A JP 2008266931 A JP2008266931 A JP 2008266931A JP 2009133831 A JP2009133831 A JP 2009133831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample liquid
analytical device
cavity
capillary
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008266931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5376429B2 (ja
Inventor
Hiroshi Saeki
博司 佐伯
Kozo Tagashira
幸造 田頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority to JP2008266931A priority Critical patent/JP5376429B2/ja
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to CN2008801022104A priority patent/CN101779129B/zh
Priority to CN201310076878.9A priority patent/CN103217538B/zh
Priority to CN201310076947.6A priority patent/CN103226150B/zh
Priority to EP19164256.0A priority patent/EP3521833B1/en
Priority to CN201310077650.1A priority patent/CN103217539B/zh
Priority to CN201310077581.4A priority patent/CN103252261B/zh
Priority to PCT/JP2008/003052 priority patent/WO2009057273A1/ja
Priority to US12/740,486 priority patent/US9134286B2/en
Priority to EP08845691.8A priority patent/EP2211184B1/en
Priority to CN201410322504.5A priority patent/CN104062454B/zh
Publication of JP2009133831A publication Critical patent/JP2009133831A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5376429B2 publication Critical patent/JP5376429B2/ja
Priority to US14/741,114 priority patent/US9757722B2/en
Priority to US15/664,660 priority patent/US10543484B2/en
Priority to US16/704,825 priority patent/US10933413B2/en
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Abstract

【課題】試料液を直接に採取して内部に供給できる分析用デバイスを提供することを目的とする。
【解決手段】毛細管キャビティ19と軸心43から外周方向へ突出した注入口13とを、内周方向に伸長するよう形成された毛細管力の作用する誘導部17によって接続し、注入口13の先端から採取した試料液を、分離キャビティ23に移送し、誘導部17と毛細管キャビティ19との接続部に屈曲部22と凹部21を形成して通路の向きを変更したことを特徴とする。
【選択図】図17

Description

本発明は、生物などから採取した液体の分析に使用する分析用デバイスと、これを使用する分析装置および分析方法に関するものであり、より詳細には、分析用デバイスに試料液を直接に採取させる技術に関する。
従来、生物などから採取した液体を分析する方法として、液体流路を形成した分析用デバイスを用いて分析する方法が知られている。分析用デバイスは、回転装置を使って流体の制御をすることが可能であり、遠心力を利用して、試料液の希釈、溶液の計量、固体成分の分離、分離された流体の移送分配、溶液と試薬の混合等を行うことができるため、種々の生物化学的な分析を行うことが可能である。
遠心力を利用して溶液を移送する特許文献1に記載の分析用デバイス50は、図30に示すように注入口51からピペットなどの挿入器具によって試料液を計量室52へ注入し、計量室52の毛細管力で試料液を保持した後、分析用デバイスの回転によって、試料液を分離室53へ移送するように構成されている。このような遠心力を送液の動力源とする分析用デバイスは、円盤形状にすることで送液制御を行うためのマイクロチャネルを放射状に配置でき、無駄な面積が発生しないため好ましい形状として用いられる。
また、特許文献2に記載の分析用デバイス54は、図31に示すように、試料液を注入口55から毛細管作用によって第1のキャビティ56を満たすように採取し、分析用デバイス54の軸心57回りの回転によって第1のキャビティ56の試料液を分離キャビティ58へ移送するように構成されており、試料液を注入口55から直接に採取できるため、ピペットなどの挿入器具を要さず、簡易操作で分析用デバイス内に試料液を注入できるというメリットを有している。
特表平7−500910号公報(図1) 特表平4−504758号公報(図3)
しかしながら、特許文献1では、試料液を直接に採取できないために試料液供給時の作業効率が悪いという課題を有している。また、特許文献2では、試料液を直接に採取できるものの、分析用デバイス内に軸心を持たないために回転半径が大きくなり、分析装置の大型化や装置への負荷が増大するという課題を有している。
本発明は、従来の課題を解決するもので、試料液を直接に採取して内部に供給できる分析用デバイスと、従来に比べて小型化できる分析装置を提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の分析用デバイスは、内部に設定された軸心を中心に回転駆動して、試料液を前記回転駆動に伴う遠心力によって前記内部の測定スポットに向かって移送するマイクロチャネル構造を有し、前記測定スポットにおける反応液にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、前記軸心から外周方向へ突出し先端から試料液を採取する注入口と、前記注入口から内周方向に伸長するよう形成された毛細管力の作用する誘導部と、前記誘導部を介して前記注入口から採取される試料液を毛細管力により必要量保持できる毛細管キャビティと、前記毛細管キャビティから移送される試料液を受け取る受容キャビティとを備え、前記誘導部と前記毛細管キャビティとの接続部には凹部を形成して通路の向きを変更する屈曲部を形成したことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記注入口の外側に、前記誘導部から飛散する試料液を保持する保護キャップを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記誘導部の基部と前記屈曲部および前記毛細管キャビティの側方には、大気に開放されたキャビティを形成したことを特徴とする。
本発明の請求項4記載の分析用デバイスは、請求項3において、前記誘導部の流れ方向と直交する断面形状が、奥端に向かって次第に狭くなる傾斜面で形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項5記載の分析用デバイスは、請求項1において、前記屈曲部が前記軸心に対して前記毛細管キャビティと同じ円周上か前記毛細管キャビティよりも内周位置に形成されていることを特徴とする。
本発明の請求項6記載の分析装置は、試料液を採取した請求項1に記載の分析用デバイスがセットされる分析装置であって、前記分析用デバイスを軸心周りに回転させる回転駆動手段と、前記回転駆動手段によって移送された溶液に基づく前記分析用デバイス内の反応物にアクセスして分析する分析手段とを備え、前記回転駆動手段の回転によって前記毛細管キャビティ内の試料液を前記受容キャビティへ移送できるよう構成したことを特徴とする。
本発明の請求項7記載の分析方法は、請求項1に記載の分析用デバイスを用いた分析方法であって、前記分析用デバイスを前記分析用デバイスの内部に設定された軸心を中心に回転させて前記分析用デバイスの注入口に点着された試料液を前記屈曲部で破断させて前記毛細管キャビティに保持された試料液だけを前記受容キャビティに移送するステップと、前記移送された試料液の少なくとも一部と試薬を混合するステップと、読み取り位置に前記測定スポットが介在するタイミングに前記測定スポットの反応物にアクセスするステップとを有することを特徴とする。
本発明の請求項8記載の分析用デバイスは、内部に設定された軸心を中心に回転駆動して、試料液を前記回転駆動に伴う遠心力によって前記内部の測定スポットに向かって移送するマイクロチャネル構造を有し、前記測定スポットにおける反応液にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、前記軸心から外周方向へ突出した注入口に点着した試料液を、前記注入口から内周方向に伸長するよう形成された毛細管力の作用する誘導部を介して前記測定スポットに接続するとともに、前記誘導部の始端部に前記誘導部へ吸い込み前の前記試料液を一時的に保持する液溜め部を形成したことを特徴とする。
本発明の請求項9記載の分析用デバイスは、注入口に点着した試料液を測定スポットの毛細管力で吸い上げ、前記測定スポットにおいて検査対象にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、前記注入口と前記測定スポットとの接続部に、吸い込み前の前記試料液を一時的に保持する液溜め部を形成したことを特徴とする。
本発明の請求項10記載の分析用デバイスは、請求項8または請求項9において、前記液溜め部にフィルタを設けたことを特徴とする。
この構成によれば、挿入器具を使用せずに試料液を直接に採取して内部に供給できるため、利用者の作業効率を改善することができる。また、分析装置の小型化および負荷の低減ができる。
また、誘導部の始端部に誘導部へ吸い込み前の試料液を一時的に保持する液溜め部を形成した分析用デバイスの場合には、点着後に注入口を指先から離しても液溜め部に保持された試料液が自動的に誘導部を介して分析用デバイス内部へ吸い込まれていくため、利用者の操作性が改善されるとともに、定量の試料液を確実に取り込むことができ、分析精度の向上を実現できる。
以下に、本発明の分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法の実施の形態を図1〜図29に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1〜図6は実施の形態1の分析用デバイスを示す。
図1(a)(b)は分析用デバイス1の保護キャップ2を閉じた状態と開いた状態を示している。図2は図1(a)における下側を上に向けた状態で分解した状態を示し、図3はその組み立て図を示している。
図1と図2に示すこの分析用デバイス1は、微細な凹凸形状を表面に有するマイクロチャネル構造が片面に形成されたベース基板3と、ベース基板3の表面を覆うカバー基板4と、希釈液を保持している希釈液容器5と、試料液飛散防止用の保護キャップ2とを合わせた4つの部品で構成されている。
ベース基板3とカバー基板4は、希釈液容器5などを内部にセットした状態で接合され、この接合されたものに保護キャップ2が取り付けられている。
ベース基板3の上面に形成されている数個の凹部の開口をカバー基板4で覆うことによって、後述の複数の収容エリア(後述の測定スポットと同じ)とその収容エリアの間を接続するマイクロチャネル構造の流路などが形成されている。収容エリアのうちの必要なものには各種の分析に必要な試薬が予め担持されている。保護キャップ2の片側は、ベース基板3とカバー基板4に形成された軸6a,6bに係合して開閉できるように枢支されている。検査しようとする試料液が血液の場合、毛細管力の作用する前記マイクロチャネル構造の各流路の隙間は、50μm〜300μmに設定されている。
この分析用デバイス1を使用した分析工程の概要は、希釈液が予めセットされた分析用デバイス1に試料液を点着し、この試料液の少なくとも一部を前記希釈液で希釈した後に測定しようとするものである。
図4は希釈液容器5の形状を示している。
図4(a)は平面図、図4(b)は図4(a)のA−A断面図、図4(c)は側面図、図4(d)は背面図、図4(e)は開口部7から見た正面図である。この開口部7は希釈液容器5の内部5aに、図6(a)に示すように希釈液8を充填した後にシール部材としてのアルミシール9によって密封されている。希釈液容器5の開口部7とは反対側には、ラッチ部10が形成されている。この希釈液容器5は、ベース基板3とカバー基板4の間に形成され希釈液容器収容部11にセットされて図6(a)に示す液保持位置と、図6(c)に示す液放出位置とに移動自在に収容されている。
図5は保護キャップ2の形状を示している。
図5(a)は平面図、図5(b)は図5(a)のB−B断面図、図5(c)は側面図、図5(d)は背面図、図5(e)は開口2aから見た正面図である。保護キャップ2の内側には、図1(a)に示した閉塞状態で図6(a)に示すように、希釈液容器5のラッチ部10が係合可能な係止用溝12が形成されている。
この図6(a)は使用前の分析用デバイス1を示す。この状態では保護キャップ2が閉塞されており、保護キャップ2の係止用溝12に希釈液容器5のラッチ部10が係合して希釈液容器5が矢印J方向に移動しないように液保持位置に係止されている。この状態で利用者に供給される。
試料液の点着に際して保護キャップ2が図6(a)でのラッチ部10との係合に抗して図1(b)に示したように開かれると、保護キャップ2の係止用溝12が形成されている底部2bが弾性変形して図6(b)に示すように保護キャップ2の係止用溝12と希釈液容器5のラッチ部10との係合が解除される。
この状態で、分析用デバイス1の露出した注入口13に試料液を点着して保護キャップ2を閉じる。この際、保護キャップ2を閉じることによって、係止用溝12を形成していた壁面14が、希釈液容器5のラッチ部10の保護キャップ2の側の面5bに当接して、希釈液容器5を前記矢印J方向(液放出位置に近づく方向)に押し込む。希釈液容器収容部11には、ベース基板3の側から突出部としての開封リブ11aが形成されており、希釈液容器5が保護キャップ2によって押し込まれると、希釈液容器5の斜めに傾斜した開口部7のシール面に張られていたアルミシール9が図6(c)に示すように開封リブ11aに衝突して破られる。
この分析用デバイス1を図7と図8に示すように、カバー基板4を下側にして分析装置100のロータ101にセットすることで、試料液の成分分析を行うことができる。
ロータ101の上面には溝102が形成されており、分析用デバイス1をロータ101にセットした状態では分析用デバイス1のカバー基板4に形成された回転支持部15と保護キャップ2に形成された回転支持部16が溝102に係合してこれを収容している。
ロータ101に分析用デバイス1をセットした後に、ロータ101の回転させる前に分析装置のドア103を閉じると、セットされた分析用デバイス1は、ドア103の側に設けられた可動片104によって、ロータ101の回転軸心上の位置がバネ105の付勢力でロータ101の側に押さえられて、分析用デバイス1は、回転駆動手段106によって回転駆動されるロータ101と一体に回転する。107はロータ101の回転中の軸心を示している。保護キャップ2は注入口13の付近に付着した試料液が、分析中に遠心力によって外部へ飛散を防止するために取り付けられている。
分析用デバイス1を構成する部品の材料としては、材料コストが安価で量産性に優れる樹脂材料が望ましい。前記分析装置100は、分析用デバイス1を透過した光を測定する光学的測定方法によって試料液の分析を行うため、ベース基板3およびカバー基板4の材料としては、PC,PMMA,AS,MSなどの透明性が高い合成樹脂が望ましい。
また、希釈液容器5の材料としては、希釈液容器5の内部に希釈液8を長期間封入しておく必要があるため、PP,PEなどの水分透過率の低い結晶性の合成樹脂が望ましい。保護キャップ2の材料としては、成形性のよい材料であれば特に問題がなく、PP,PEなどの安価な樹脂が望ましい。
ベース基板3とカバー基板4との接合は、前記収容エリアに担持された試薬の反応活性に影響を与えにくい方法が望ましく、接合時に反応性のガスや溶剤が発生しにくい超音波溶着やレーザー溶着などが望ましい。
また、ベース基板3とカバー基板4との接合によって両基板3,4の間の微小な隙間による毛細管力によって溶液を移送させる部分には、毛細管力を高めるための親水処理がなされている。具体的には、親水性ポリマーや界面活性剤などを用いた親水処理が行われている。ここで、親水性とは水との接触角が90°未満のことをいい、より好ましくは接触角40°未満である。
図9は分析装置100の構成を示す。
この分析装置100は、ロータ101を回転させるための回転駆動手段106と、分析用デバイス1内の溶液を光学的に測定するための光学測定手段108と、ロータ101の回転速度や回転方向および光学測定手段の測定タイミングなどを制御する制御手段109と、光学測定手段108によって得られた信号を処理し測定結果を演算するための演算部110と、演算部110で得られた結果を表示するための表示部111とで構成されている。
回転駆動手段106は、ロータ101を介して分析用デバイス1を回転軸心107の回りに任意の方向に所定の回転速度で回転させるだけではなく、所定の停止位置で回転軸心107を中心に所定の振幅範囲、周期で左右に往復運動をさせて分析用デバイス1を揺動させることができるように構成されている。
光学測定手段108には、分析用デバイス1の測定部に光を照射するための光源112と、光源112から照射された光のうち、分析用デバイス1を通過した透過光の光量を検出するフォトディテクタ113とを備えている。
分析用デバイス1をロータ101によって回転駆動して、注入口13から内部に取り込んだ試料液を、注入口13よりも内周にある前記回転軸心107を中心に分析用デバイス1を回転させて発生する遠心力と、分析用デバイス1内に設けられた毛細管流路の毛細管力を用いて、分析用デバイス1の内部で溶液を移送していくよう構成されており、分析用デバイス1のマイクロチャネル構造を分析工程とともに詳しく説明する。
図10は分析用デバイス1の注入口13の付近を示している。
図10(a)は注入口13を分析用デバイス1の外側から見た拡大図を示し、図10(b)は前記マイクロチャネル構造をロータ101の側からカバー基板4を透過して見たものである。注入口13は分析用デバイス1の内部に設定された軸心107から外周方向へ突出した形状で、内周方向に伸長するようベース基板3とカバー基板4との間に形成された微小な隙間δの毛細管力の作用する誘導部17を介して、毛細管力により必要量保持できる毛細管キャビティ19に接続されているため、保護キャップ2を開いてこの注入口13に試料液18を直接に付けることによって、注入口13の付近に付着した試料液が誘導部17の毛細管力によって分析用デバイス1の内部に取り込まれる。
誘導部17の流れ方向と直交する断面形状(図10(b)のD−D断面)は、奥側が図18に示すような垂直な矩形形ではなくて、図10(c)に示すように奥端ほどカバー基板4に向かって次第に狭くなる傾斜面20で形成されている。誘導部17と毛細管キャビティ19と接続部にはベース基板3に凹部21を形成して通路の向きを変更する屈曲部22が形成されている。
誘導部17から見て毛細管キャビティ19を介してその先には、毛細管力が作用しない隙間の受容キャビティとしての分離キャビティ23が形成されている。毛細管キャビティ19と屈曲部22および誘導部17の一部の側方には、一端が分離キャビティ23に接続され、他端が大気に開放したキャビティー24が形成されている。キャビティー24の作用によって、注入口13から採取された試料液は図10(b)に示すように誘導部17および毛細管キャビティ19のキャビティー24が形成されていない側の側壁を優先的に伝って充填されていくため、毛細管キャビティ19内の空気がキャビティー24に向かって排出され、気泡を巻き込まずに試料液18を充填することができる。
図11はこのようにして点着後の分析用デバイス1をロータ101にセットして回転させる前の状態を示している。このとき、図6(c)で説明したように希釈液容器5のアルミシール9が開封リブ11aに衝突して破られている。25a,25b,25c,25dはベース基板3に形成された空気孔である。
− 工程1 −
分析用デバイス1は、図12(a)に示すように毛細管キャビティ19内に試料液を保持し、希釈液容器5のアルミシール9が破られた状態でロータ101にセットされる。
− 工程2 −
ドア103を閉じた後にロータ101を時計方向(C2方向)に回転駆動すると、保持されている試料液が屈曲部22の位置で破断し、誘導部17内の試料液は保護キャップ2内に排出され、毛細管キャビティ19内の試料液18は図12(b)と図15(a)に示すように分離キャビティ23に流入するとともに、分離キャビティ23で血漿成分18aと血球成分18bとに遠心分離される。希釈液容器5から流出した希釈液8は、排出流路26a,26bを介して保持キャビティ27に流入する。保持キャビティ27に流入した希釈液8が所定量を超えると、越えた希釈液8は溢流流路28を介して溢流キャビティ29に流れ込み、さらに逆流防止用のリブ30を介してリファレンス測定チャンバー31に流れ込む。
なお、希釈液容器5は、アルミシール9でシールされている開口部7とは反対側の底部の形状が、図4(a)(b)に示すように円弧面32で形成され、かつ図12(b)に示す状態希釈液容器5の液放出位置においては、図13に示すように円弧面32の中心mが回転軸心107よりも排出流路26b側に近づくよう距離dだけオフセットするように形成されているため、この円弧面32に向かうように流れた希釈液8が円弧面32に沿って外側から開口部7に向かう流れ(矢印n方向)に変更されて、希釈液容器5の開口部7から効率よく希釈液容器収容部11に放出される。
− 工程3 −
次に、ロータ101の回転を停止させると、血漿成分18aは分離キャビティ23の壁面に形成された毛細管キャビティ33に吸い上げられ、毛細管キャビティ33と連通する毛細管流路37を介して図14(a)と図15(b)に示すように計量流路38に流れて定量が保持される。図15(c)に毛細管キャビティ33とその周辺の斜視図を示す。
− 工程4 −
ロータ101を反時計方向(C1方向)に回転駆動すると、図14(b)に示すように、計量流路38に保持されていた血漿成分18aが逆流防止用のリブ39を介して測定チャンバー40に流れ込み、また、保持キャビティ27の希釈液8がサイホン形状の連結流路41と逆流防止用のリブ39を介して測定チャンバー40に流れ込む。また、分離キャビティ23内の試料液はサイホン形状の連結流路34と逆流防止用のリブ35を介して溢流キャビティ36に流れ込む。そして必要に応じてロータ101を反時計方向(C1方向)と時計方向(C2方向)に往復回動させて揺動させて測定チャンバー内に担持された試薬と希釈液8と血漿成分18aからなる測定対象の溶液を攪拌する。
− 工程5 −
ロータ101を反時計方向(C1方向)または時計方向(C2方向)に回転させて、リファレンス測定チャンバー31の測定スポットが光源112とフォトディテクタ113の間を通過するタイミングに、演算部110がフォトディテクタ113の検出値を読み取ってリファレンス値を決定する。更に、測定チャンバー40の測定スポットが光源112とフォトディテクタ113の間を通過するタイミングに、演算部110がフォトディテクタ113の検出値を読み取って、前記リファレンス値に基づいて特定成分を計算している。
このように、利用者が試料液を採取する際の保護キャップ2の開閉操作で希釈液容器5を開封し、希釈液を分析用デバイス1内に移送させることができるため、分析装置の簡略化、コストダウンができ、さらには利用者の操作性も向上させることができる。
さらに、シール部材としてのアルミシール9で封止された希釈液容器5を使用し、突出部としての開封リブ11aによってアルミシール9を破って希釈液容器5を開封するので、長期間の保存によって希釈液が蒸発して減少することもなく、分析精度の向上を実現できる。
また、図6(a)に示した分析用デバイス1の出荷状態では、閉塞された保護キャップ2の係止用溝12に希釈液容器5のラッチ部10が係合して、希釈液容器5が矢印J方向に移動しないように液保持位置に係止されているため、保護キャップ2の開閉操作で希釈液容器5を希釈液容器収容部11において移動自在に構成しているにもかかわらず、利用者が保護キャップ2を開放して使用するまでの期間は、希釈液容器収容部11における希釈液容器5の位置が、液保持位置に係止されるため、利用者が使用前の輸送中に希釈液容器5が誤って開封されて希釈液が零れるようなことがない。
図16は分析用デバイス1を図6(a)に示した出荷状態にセットする製造工程を示している。先ず、保護キャップ2を閉じる前に、希釈液容器5の下面に設けた溝42(図2と図4(d)参照)と、カバー基板4に設けた孔43とを位置合わせして、この液保持位置において孔43を通して希釈液容器5の溝42に、ベース基板3またはカバー基板4とは別に設けられた係止治具44の突起44aを係合させて、希釈液容器5を液保持位置に係止した状態にセットする。そして、保護キャップ2の上面に形成されている切り欠き45(図1参照)から、押圧治具46を差し入れて保護キャップ2の底面を押圧して弾性変形させた状態で保護キャップ2を閉じてから押圧治具46を解除することによって、図6(a)の状態にセットできる。
注入口13から毛細管キャビティ19の付近の形状を詳細に説明する。
図10(b)と図17(a)に示すように、誘導部17と毛細管キャビティ19との接続部には屈曲部22と凹部21を形成して通路の向きを変更しているので、前記“工程2”において、ロータ101を時計方向(C2方向)に回転駆動したときに、毛細管キャビティ19に保持されている試料液が屈曲部22の位置で破断して、定量の試料液を分離キャビティ23に送ることができた。換言すると、毛細管キャビティ19に保持されている試料液が屈曲部22の位置で破断すると言うことは、また、保護キャップ2内に排出される試料液の量を誘導部17の中の微量だけに制限することができ、毛細管キャビティ19に保持されている試料液が保護キャップ2内に誤って排出される事態を回避できるので、安全性の維持に有効である。ここでは、軸心107(希釈液容器5の下面に設けた溝42の中心)から屈曲部22までの距離L1と、軸心107か毛細管キャビティ19までの距離L2とは、L1=L2である。
さらに、上記の安全性の向上のためには図17(b)に示すように、屈曲部22が毛細管キャビティ19よりも内周位置(L1<L2)に形成されていることが望ましい。
また、誘導部17の断面形状については、図10(c)に示すように奥端ほどカバー基板4に向かって次第に狭くなる傾斜面20で形成したため、微量の試料液であっても図18に示すように誘導部17の断面形状を奥端まで一定の断面矩形で形成する場合に比べて大きな毛細管力が作用して、毛細管キャビティ19に向かって試料液を確実に取り込むことができ、かつロスとなる誘導部17内の試料液の量を低減させることができる。
また、分析装置100は、分析用デバイス1の内部に設定された軸心107(希釈液容器5の下面に設けた溝42の中心)の回りに分析用デバイス1を回転駆動しているので、分析用デバイス1の外部に設定された軸心を中心に回転駆動している従来の分析装置に比べて回転半径が小さく、小型化を実現できる。
なお、上記の各実施の形態では希釈液容器5の下面に溝42を設けた場合を例に挙げて説明したが、希釈液容器5の上面に溝42を設け、この溝42に対応してベース基板3に孔43を設けて係止治具44の突起44aを溝42に係合させるようにも構成できる。
上記の実施の形態では、保護キャップ2の係止用溝12が希釈液容器5のラッチ部10に直接に係合して希釈液容器5を液保持位置に係止したが、保護キャップ2の係止用溝12と希釈液容器5のラッチ部10とを間接的に係合させて希釈液容器5を液保持位置に係止することもできる。
上記の各実施の形態では、分析用デバイス1を回転軸心107の周りに回転させて試料液から遠心分離された成分と希釈液容器5から放出された希釈液8を測定チャンバー40に移送して希釈し、試料液から分離された溶液成分または試料液から分離された溶液成分と試薬との反応物にアクセスして分析する場合を例に挙げて説明したが、試料液から溶液成分を分離しなくても良い場合には、遠心分離の工程は必要でなく、この場合には、分析用デバイス1を回転軸心107の周りに回転させて、点着された試料液のうちの定量の試料液の全部と希釈液容器5から放出された希釈液8を測定チャンバー40に移送して希釈し、希釈液で希釈後の溶液成分または希釈液で希釈後の溶液成分と試薬との反応物にアクセスして分析する。また、分析用デバイス1を回転軸心107の周りに回転させて試料液から分離された固体成分と希釈液容器5から放出された希釈液を測定チャンバーに移送して希釈し、試料液から分離された固体成分または試料液から分離された固体成分と試薬との反応物にアクセスして分析することもできる。
上記の実施の形態では、内部に微細な凹凸形状を表面に有するマイクロチャネル構造が形成された分析デバイス本体を、ベース基板3とカバー基板4との2層で構成したが、3層以上の基板を貼り合わせて構成することもできる。具体的には、マイクロチャネル構造に応じて切り欠きが形成された基板を中央にして、その上面と下面を別の基板を貼り合わせて前記切り欠きを閉塞してマイクロチャネル構造を形成する3層構造などを例に挙げることができる。
(実施の形態2)
図21〜図23は実施の形態2の分析用デバイス1Aの注入口13の付近を示す。その他の部分は実施の形態1と同じである。
実施の形態1の分析用デバイス1の構造の場合には、図19に示すように分析用デバイス1の姿勢を垂直にして、注入口13を受診者の指先120の血液溜まり121に接触させることによって、誘導部17ならびに毛細管キャビティー19の毛細管力によって、試料としての血液が毛細管キャビティー19にまで吸い上げられる。しかしながら、分析用デバイス1の姿勢を垂直にして試料液を吸い上げた場合に、試料液にかかる重力の影響を受けるために吸引力が低下するため、吸引時間が著しく低下してしまうことが判ってきた。また、吸引中は注入口13を指先120に触れさせておく必要があるが、数十秒以上も受診者の指先120に分析用デバイス1を同じ姿勢で触れさせておくことは操作性が悪いということも判ってきた。図20(a)は、図10のE−E断面で表される前記注入口13と誘導部17の付近の断面図を示し、図20(b)は注入口13に試料液(血液)18が付着した状態を示している。
そこでこの実施の形態2では、図21(a)に示すようにベース基板3とカバー基板4の注入口13の部分を形成しているベース基板3の内面の一部を、図21(b)と図22(a)に示すように誘導部17に向かって図10の場合よりも長い距離だけ薄く成形することによって、誘導部17の始端部に液溜め部122が形成されている。
液溜め部122が形成された分析用デバイス1Aの構造の場合には、分析用デバイス1の姿勢を垂直にして、または図23に示すように分析用デバイス1の姿勢を傾斜させて、注入口13を受診者の指先120の血液溜まり121に接触させることによって、血液18の表面張力によって液溜め部122の隙が瞬時に満たされる。液溜め部122の容量は少なくとも分析を実施するために必要な血液の定量に設定することが望ましいが、必要な血液量が多い場合には、その半分程度に設定してもかまわない。
このように構成したため、注入口13を血液溜まり121に接触させた後、指先から分析用デバイス1を離しても、図22(b)に示すように液溜め部122に溜まった血液が誘導部17ならびに毛細管キャビティー19の毛細管力によって、試料としての血液が毛細管キャビティー19にまで吸い上げられる。また、分析用デバイス1を指先から離した後、分析用デバイス1の姿勢を水平方向などの試料液の吸い込みに重力が影響しにくい姿勢に保つことで、血液の吸い込み時間を短縮することが可能となる。また、分析用デバイス1を受診者の指先120に触れさせておく時間が従来より短くても、前記定量の血液をサンプリングできて正確な分析を実現できる。
(実施の形態3)
図24〜図26は実施の形態3の分析用デバイス1Bの注入口13の付近を示す。その他の部分は実施の形態1と同じである。
上記の実施の形態2の分析用デバイス1Aでは、ベース基板3の内面の一部を薄く成形して液溜め部122を形成したが、この実施の形態3の分析用デバイス1Bでは、図24(a)に示すようにベース基板3とカバー基板4の注入口13の部分を形成しているカバー基板4の長さを、図24(b)と図25(a)に示すようにベース基板3に比べて短くするとともに、カバー基板4の先端4aの形状を円弧状に形成することによって、誘導部17の始端部に液溜め部122が形成されている。
液溜め部122が形成された分析用デバイス1Bの構造の場合には、図26に示すように分析用デバイス1の姿勢を傾斜させて、注入口13を受診者の指先120の血液溜まり121に接触させることによって、図25(b)に示すように血液18の表面張力によって液溜め部122に、分析を実施するために必要な定量の血液が付着する。
このように構成したため、注入口13を血液溜まり121に接触させ後、指先から分析用デバイス1を離しても、液溜め部122に付着した血液が誘導部17ならびに毛細管キャビティー19の毛細管力によって、試料としての血液が毛細管キャビティー19にまで吸い上げられる。また、分析用デバイス1を指先から離した後、分析用デバイス1の姿勢を水平方向などの試料液の吸い込みに重力が影響しにくい姿勢に保つことで、血液の吸い込み時間を短縮することが可能となる。また、分析用デバイス1を受診者の指先120に触れさせておく時間が従来より短くても、前記定量の血液をサンプリングできて正確な分析を実現できる。
(実施の形態4)
図27〜図29は実施の形態4の分析用デバイス1Cの注入口13の付近を示す。その他の部分は実施の形態1と同じである。
上記の実施の形態3の分析用デバイス1Bでは、カバー基板4の先端4aの形状を円弧状に形成することによって、誘導部17の始端部に液溜め部122が形成されている。
がベース基板3に対して垂直な円弧状に形成して液溜め部122を形成したのに対して、この実施の形態4の分析用デバイス1Cでは、図27(a)と図28(a)に示すようにカバー基板4の先端4aの平面形状が円弧状で、かつ先端4aの断面形状をベース基板3の側が誘導部17の側に後退した傾斜面4bに形成して注入口13との間に液溜め部122が形成されている。また、注入口13のベース基板3の内面には注入口13の先端から液溜め部122に達する溝123が形成されている。
液溜め部122が形成された分析用デバイス1Cの構造の場合には、図29に示すように分析用デバイス1の姿勢を傾斜させて、注入口13を受診者の指先120の血液溜まり121に接触させることによって、図28(b)に示すように血液18の表面張力によって液溜め部122に、分析を実施するために必要な定量の血液が付着する。また、液溜め部122の奥端部分の空気が溝123を介してスムーズに排出されるため、液溜め部122に前記定量の血液を迅速に付着させることができる。
このように構成したため、注入口13を血液溜まり121に接触させ後、指先から分析用デバイス1を離しても、液溜め部122に付着した血液が誘導部17ならびに毛細管キャビティー19の毛細管力によって、試料としての血液が毛細管キャビティー19にまで吸い上げられる。また、分析用デバイス1を指先から離した後、分析用デバイス1の姿勢を水平方向などの試料液の吸い込みに重力が影響しにくい姿勢に保つことで、血液の吸い込み時間を短縮することが可能となる。また、溝123を形成することで、指先で球状に形成されなかった血液(指先にぬれ広がった状態)においても溝123を介して誘導部17まで血液を誘導することも可能となる。本実施の形態では、溝123を1本だけ形成しているが、複数本形成してもかまわず、溝123の断面形状は円弧状や三角形状、四角形状に形成してもかまわない。
(実施の形態5)
上記の各実施の形態では誘導部17と毛細管キャビティ19を介して吸い上げた試料液を後段の測定チャンバー40に移送して、測定スポットとしての測定チャンバー40において検査対象にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスの場合を例に挙げて説明したが、毛細管力を有する測定チャンバーに注入口13から直接に試料液を吸い上げて、測定チャンバーに入った検査対象にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスの場合も、実施の形態2〜実施の形態4で説明した液溜め部122を設けることによって、注入口13を血液溜まりに接触させている時間が短かかった場合であっても、液溜め部122に付着した血液が測定チャンバーの毛細管力によって吸い上げられるので、前記定量の血液をサンプリングできて正確な分析を実現できる。
また、上記の各実施の形態の液溜め部122の一部または全部にフィルタ材を設け、液溜め部122から毛細管力を有する誘導部17や毛細管力を有する測定チャンバーに吸い上げられる成分を前記フィルタ材によって選別することもできる。具体的には、試料液が血液の場合には、前記フィルタ材によって血球成分の通過を阻止または低減することによって、測定チャンバー内の試薬に接触する成分を選別して前記試薬と血漿成分が正確に反応して反応のばらつきを低減することができ、分析精度の向上を期待できる。
本発明は、生物などから採取した液体の成分分析に使用する分析用デバイスの移送制御手段として有用である。
本発明の実施の形態1の分析用デバイスの保護キャップを閉じた状態と開いた状態の外観斜視図 同実施の形態の分析用デバイスの分解斜視図 保護キャップを閉じた状態の分析用デバイスを背面から見た斜視図 同実施の形態の希釈液容器の説明図 同実施の形態の保護キャップの説明図 同実施の形態の分析用デバイスの使用前と試料液を点着する際ならびに点着後に保護キャップを閉じた状態の断面図 分析用デバイスを分析装置にセットする直前の斜視図 分析用デバイスを分析装置にセットした状態の断面図 同実施の形態の分析装置の構成図 同実施の形態の分析用デバイスの要部の拡大斜視図 分析用デバイスを分析装置にセットして回転開始前の断面図 分析用デバイスを分析装置にセットして回転後とその後の遠心分離後の断面図 分析用デバイスの回転軸心と希釈液容器から希釈液が放出されるタイミングの希釈液容器の位置を示す断面図 遠心分離後の試料液の固体成分を定量採取し希釈するときの断面図 要部の拡大図と斜視図 出荷状態にセットする工程の断面図 同実施の形態の注入口から毛細管キャビティ間での平面と別の実施の形態の同じ部分の平面図 同実施の形態の比較例の断面図 本発明の実施の形態1の分析用デバイス使用状態の説明図 図10(b)におけるE−E断面図 本発明の実施の形態2の分析用デバイスの要部の拡大斜視図とベース基板の拡大斜視図 点着前後の図21(b)におけるE−E断面図 同実施の形態の分析用デバイスの使用状態の説明図 本発明の実施の形態3の分析用デバイスの要部の拡大斜視図とベース基板の拡大斜視図 点着前後の図24(b)におけるE−E断面図 同実施の形態の分析用デバイスの使用状態の説明図 本発明の実施の形態4の分析用デバイスの要部の拡大斜視図とベース基板の拡大斜視図 点着前後の図27(b)におけるE−E断面図 同実施の形態の分析用デバイスの使用状態の説明図 特許文献1の分析用デバイスの一部切り欠き斜視図 特許文献2の分析用デバイスの平面図
符号の説明
1 分析用デバイス
2 保護キャップ
2a 開口
2b 底部
3 ベース基板
4 カバー基板
5 希釈液容器
5a 内部
5b ラッチ部10の面
6a,6b 軸
7 開口部
8 希釈液
9 アルミシール(シール部材)
10 ラッチ部
11 希釈液容器収容部
12 係止用溝
13 注入口
11a 開封リブ(突出部)
15,16 回転支持部
17 誘導部
18 試料液
18a 血漿成分
18b 血球成分
19 毛細管キャビティ
20 傾斜面
21 凹部
22 屈曲部
23 分離キャビティ(受容キャビティ)
24 キャビティー
25a,25b,25c,25d 空気孔
26a,26b 排出流路
27 保持キャビティ
28 溢流流路
29 溢流キャビティ
30 リブ
31 リファレンス測定チャンバー
32 円弧面
33 毛細管キャビティ
34 連結流路
35 リブ
36 溢流キャビティ
37 毛細管流路
38 計量流路
39 逆流防止用のリブ
40 測定チャンバー
41 連結流路
42 溝
43 孔
44 係止治具
44a 突起
45 切り欠き
46 押圧治具
100 分析装置
101 ロータ
102 溝
103 ドア
104 可動片
105 バネ
106 回転駆動手段
107 回転軸心
108 光学測定手段
109 制御手段
110 演算部
111 表示部
112 光源
113 フォトディテクタ
120 受診者の指先
121 血液溜まり
122 液溜め部
123 溝

Claims (10)

  1. 内部に設定された軸心を中心に回転駆動して、試料液を前記回転駆動に伴う遠心力によって前記内部の測定スポットに向かって移送するマイクロチャネル構造を有し、前記測定スポットにおける反応液にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、
    前記軸心から外周方向へ突出し先端から試料液を採取する注入口と、
    前記注入口から内周方向に伸長するよう形成された毛細管力の作用する誘導部と、
    前記誘導部を介して前記注入口から採取される試料液を毛細管力により必要量保持できる毛細管キャビティと、
    前記毛細管キャビティから移送される試料液を受け取る受容キャビティとを備え、
    前記誘導部と前記毛細管キャビティとの接続部には凹部を形成して通路の向きを変更する屈曲部を形成した
    分析用デバイス。
  2. 前記注入口の外側に、前記誘導部から飛散する試料液を保持する保護キャップを備えた請求項1に記載の分析用デバイス。
  3. 前記誘導部の基部と前記屈曲部および前記毛細管キャビティの側方には、大気に開放されたキャビティを形成した
    請求項1に記載の分析用デバイス。
  4. 前記誘導部の流れ方向と直交する断面形状が、奥端に向かって次第に狭くなる傾斜面で形成されていることを特徴とする
    請求項3に記載の分析用デバイス。
  5. 前記屈曲部が前記軸心に対して前記毛細管キャビティと同じ円周上か前記毛細管キャビティよりも内周位置に形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の分析用デバイス。
  6. 試料液を採取した請求項1に記載の分析用デバイスがセットされる分析装置であって、
    前記分析用デバイスを軸心周りに回転させる回転駆動手段と、
    前記回転駆動手段によって移送された溶液に基づく前記分析用デバイス内の反応物にアクセスして分析する分析手段とを備え、
    前記回転駆動手段の回転によって前記毛細管キャビティ内の試料液を前記受容キャビティへ移送できるよう構成した
    分析装置。
  7. 請求項1に記載の分析用デバイスを用いた分析方法であって、
    前記分析用デバイスを前記分析用デバイスの内部に設定された軸心を中心に回転させて前記分析用デバイスの注入口に点着された試料液を前記屈曲部で破断させて前記毛細管キャビティに保持された試料液だけを前記受容キャビティに移送するステップと、
    前記移送された試料液の少なくとも一部と試薬を混合するステップと、
    読み取り位置に前記測定スポットが介在するタイミングに前記測定スポットの反応物にアクセスするステップと
    を有する分析方法。
  8. 内部に設定された軸心を中心に回転駆動して、試料液を前記回転駆動に伴う遠心力によって前記内部の測定スポットに向かって移送するマイクロチャネル構造を有し、前記測定スポットにおける反応液にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、
    前記軸心から外周方向へ突出した注入口に点着した試料液を、前記注入口から内周方向に伸長するよう形成された毛細管力の作用する誘導部を介して前記測定スポットに接続するとともに、
    前記誘導部の始端部に前記誘導部へ吸い込み前の前記試料液を一時的に保持する液溜め部を形成した
    分析用デバイス。
  9. 注入口に点着した試料液を測定スポットの毛細管力で吸い上げ、前記測定スポットにおいて検査対象にアクセスする読み取りに使用される分析用デバイスであって、
    前記注入口と前記測定スポットとの接続部に、吸い込み前の前記試料液を一時的に保持する液溜め部を形成した
    分析用デバイス。
  10. 前記液溜め部にフィルタを設けた
    請求項8または請求項9記載の何れかに記載の分析用デバイス。
JP2008266931A 2007-10-30 2008-10-16 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法 Active JP5376429B2 (ja)

Priority Applications (14)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008266931A JP5376429B2 (ja) 2007-10-30 2008-10-16 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
CN201410322504.5A CN104062454B (zh) 2007-10-30 2008-10-28 分析用仪器
CN201310076947.6A CN103226150B (zh) 2007-10-30 2008-10-28 分析用仪器和使用该分析用仪器的分析装置及分析方法
EP19164256.0A EP3521833B1 (en) 2007-10-30 2008-10-28 Analyzing device
CN201310077650.1A CN103217539B (zh) 2007-10-30 2008-10-28 分析用仪器和试样液分析方法
CN201310077581.4A CN103252261B (zh) 2007-10-30 2008-10-28 分析用仪器
PCT/JP2008/003052 WO2009057273A1 (ja) 2007-10-30 2008-10-28 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
US12/740,486 US9134286B2 (en) 2007-10-30 2008-10-28 Analyzing device, analyzing apparatus using the device, and analyzing method
CN2008801022104A CN101779129B (zh) 2007-10-30 2008-10-28 分析用仪器和使用该分析用仪器的分析装置及分析方法
CN201310076878.9A CN103217538B (zh) 2007-10-30 2008-10-28 分析用仪器
EP08845691.8A EP2211184B1 (en) 2007-10-30 2008-10-28 Analyzing device and analyzing method
US14/741,114 US9757722B2 (en) 2007-10-30 2015-06-16 Microchannel analyzing device having a filling confirmation region
US15/664,660 US10543484B2 (en) 2007-10-30 2017-07-31 Analyzing device having an inlet with a liquid reservoir
US16/704,825 US10933413B2 (en) 2007-10-30 2019-12-05 Analyzing device having spot application section with inclined face

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007281056 2007-10-30
JP2007281056 2007-10-30
JP2008266931A JP5376429B2 (ja) 2007-10-30 2008-10-16 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009133831A true JP2009133831A (ja) 2009-06-18
JP5376429B2 JP5376429B2 (ja) 2013-12-25

Family

ID=40865828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008266931A Active JP5376429B2 (ja) 2007-10-30 2008-10-16 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5376429B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140035893A (ko) * 2011-03-24 2014-03-24 바이오서핏 에스.에이. 마이크로 유체 장치의 액체 흐름 순서 제어
JP2017519199A (ja) * 2014-06-16 2017-07-13 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 回転可能な蓋を備えたカートリッジ
JP2018036256A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 キャピタルバイオ イーヘルス サイエンス アンド テクノロジー(ベイジン) カンパニー リミテッドCAPITALBIO EHEALTH SCIENCE & TECHNOLOGY(BEIJING) Co., LTD. サンプル採取チップ
US10309976B2 (en) 2014-06-30 2019-06-04 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and program for sample analysis system
US10520521B2 (en) 2014-06-30 2019-12-31 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and program for sample analysis system
US10539583B2 (en) 2014-12-12 2020-01-21 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and program for sample analysis system
US10539560B2 (en) 2014-06-30 2020-01-21 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, and sample analysis apparatus
US10539582B2 (en) 2014-06-30 2020-01-21 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and method for removing liquid from liquid that contains magnetic particles
CN116165359A (zh) * 2023-01-10 2023-05-26 常州大学怀德学院 一种自控采样的无人船数据智能收集系统

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005114438A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 National Institute For Materials Science チップの使用方法及び検査チップ
JP2008032695A (ja) * 2006-06-30 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分析用パネル及びそれを用いた分析装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005114438A (ja) * 2003-10-03 2005-04-28 National Institute For Materials Science チップの使用方法及び検査チップ
JP2008032695A (ja) * 2006-06-30 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 分析用パネル及びそれを用いた分析装置

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140035893A (ko) * 2011-03-24 2014-03-24 바이오서핏 에스.에이. 마이크로 유체 장치의 액체 흐름 순서 제어
KR101956265B1 (ko) 2011-03-24 2019-06-24 바이오서핏 에스.에이. 마이크로 유체 장치의 액체 흐름 순서 제어
JP2017519199A (ja) * 2014-06-16 2017-07-13 エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲーF. Hoffmann−La Roche Aktiengesellschaft 回転可能な蓋を備えたカートリッジ
US10309976B2 (en) 2014-06-30 2019-06-04 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and program for sample analysis system
US10520521B2 (en) 2014-06-30 2019-12-31 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and program for sample analysis system
US10539560B2 (en) 2014-06-30 2020-01-21 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, and sample analysis apparatus
US10539582B2 (en) 2014-06-30 2020-01-21 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and method for removing liquid from liquid that contains magnetic particles
US10539583B2 (en) 2014-12-12 2020-01-21 Phc Holdings Corporation Substrate for sample analysis, sample analysis device, sample analysis system, and program for sample analysis system
JP2018036256A (ja) * 2016-08-30 2018-03-08 キャピタルバイオ イーヘルス サイエンス アンド テクノロジー(ベイジン) カンパニー リミテッドCAPITALBIO EHEALTH SCIENCE & TECHNOLOGY(BEIJING) Co., LTD. サンプル採取チップ
CN116165359A (zh) * 2023-01-10 2023-05-26 常州大学怀德学院 一种自控采样的无人船数据智能收集系统
CN116165359B (zh) * 2023-01-10 2023-10-13 常州大学怀德学院 一种自控采样的无人船数据智能收集系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP5376429B2 (ja) 2013-12-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5137528B2 (ja) 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
JP5376429B2 (ja) 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
US10933413B2 (en) Analyzing device having spot application section with inclined face
US20180221880A1 (en) Analyzing apparatus
CN102721822B (zh) 分析用仪器驱动装置
US8865472B2 (en) Analyzing apparatus and method that use centrifugal force
US8596150B2 (en) Analytical device with mixing cavity
JP5408992B2 (ja) 分析用デバイスとこの分析用デバイスを使用した分析方法
CN111602058B (zh) 试样分析用基板、试样分析装置、试样分析系统及试样分析装置的控制方法
JP5376436B2 (ja) 分析用デバイスを使用する分析装置および分析方法
JP5322447B2 (ja) 分析方法と分析装置
JP2011021954A (ja) 分析用デバイスと分析方法
JP5224961B2 (ja) 分析用デバイスと分析方法
JP2010122022A (ja) 分析用デバイスとこの分析用デバイスを使用した分析方法
EP3144679A1 (en) Sample analysis device
JP5207709B2 (ja) 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法
JP5268382B2 (ja) 分析用デバイスとこれを使用する分析装置および分析方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110908

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130311

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130917

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5376429

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350