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JP2009130022A - インタラプタ - Google Patents

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JP2009130022A
JP2009130022A JP2007301457A JP2007301457A JP2009130022A JP 2009130022 A JP2009130022 A JP 2009130022A JP 2007301457 A JP2007301457 A JP 2007301457A JP 2007301457 A JP2007301457 A JP 2007301457A JP 2009130022 A JP2009130022 A JP 2009130022A
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Hiroshi Matsuyama
宏 松山
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】小型化及び低コスト化が可能なインタラプタを提供する。
【解決手段】発光素子13及び受光素子14がコ字形状のモールド部材20内に埋設された透過型のインタラプタ1において、モールド部材20を、光の一部を透過させ残部を吸収する半透明の樹脂材料により形成する。また、モールド部材20における主光路Lに介在する領域に、凹部25及び26を形成する。これにより、モールド部材20を1回のモールドで作製できると共に、主光路Lの光結合効率を周辺光路の光結合効率よりも高くする。
【選択図】図1

Description

本発明は、インタラプタに関する。
プリンタや複写機の用紙検出及びデジタルカメラや携帯電話に内蔵されたカメラのレンズ位置の検出には、透過型(対向型)のインタラプタが用いられている。透過型のインタラプタとは、相互に対向する位置に発光素子及び受光素子が配置されたセンサである。透過型のインタラプタにおいては、発光素子と受光素子との間に被検出物が介在したときに、受光素子によって受光される光の量が低減することを利用して、被検出物の存在を検知する。
透過型のインタラプタにおいては、発光素子及び受光素子は樹脂材料からなるモールド部材によって覆われている。また、発光素子及び受光素子は、被検出物が通過する空間を挟むように配置されており、且つ、単一のモールド部材によって保持されているため、モールド部材の形状は、通常、コ字形状である。そして、モールド部材における発光素子から受光素子に向かう光路に介在する部分は、透明樹脂によって形成されており、それ以外の部分は不透明樹脂、例えば黒色樹脂によって形成されている(例えば、特許文献1参照。)。
近年、デジタルカメラや携帯電話は小型化及び低コスト化が進んでおり、これを構成する部品も、小型で且つ低コストなものが望まれている。当然、インタラプタについても、解像度を維持したまま、より一層の小型化及び低コスト化が望まれている。
特開平8ー335710号公報(段落0021)
本発明の目的は、小型化及び低コスト化が可能なインタラプタを提供することである。
本発明の一態様によれば、発光素子と、前記発光素子から出射した光が入射する位置に配置された受光素子と、前記光の一部を透過させ残部を吸収する材料からなり、前記発光素子及び前記受光素子をそれぞれ覆い、前記発光素子と前記受光素子との間に隙間が形成されたモールド部材と、を備え、前記発光素子を覆う前記モールド部材の厚さ及び前記受光素子を覆う前記モールド部材の厚さのうち少なくとも一方は、前記発光素子から前記受光素子に向かう直線状の光路に介在する領域で相対的に薄く、前記領域の周辺の領域で相対的に厚いことを特徴とするインタラプタが提供される。
本発明の他の一態様によれば、発光素子と、前記発光素子から出射した光が被検出物で反射して入射する位置に配置された受光素子と、前記光の一部を透過させ残部を吸収する材料からなり、前記発光素子及び前記受光素子をそれぞれ覆うモールド部材と、を備え、前記発光素子を覆う前記モールド部材の厚さ及び前記受光素子を覆う前記モールド部材の厚さのうち少なくとも一方は、前記発光素子から前記被検出物で反射して前記受光素子に向かう光路のうち光学的に最短の光路に介在する領域で相対的に薄く、前記領域の周辺の領域で相対的に厚いことを特徴とするインタラプタが提供される。
本発明によれば、小型化及び低コスト化が可能なインタラプタを実現することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。
先ず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るインタラプタを例示する断面図であり、
図2は、本実施形態に係るインタラプタのモールド部材を例示する斜視図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るインタラプタ1は、透過型のインタラプタである。インタラプタ1においては、一対の短冊状の金属製のフレーム11及び12が相互に平行に設けられている。そして、フレーム11の上端部には、発光素子13が半田等によりマウントされており、フレーム11に接続されている。また、発光素子13におけるフレーム11に接合されていない側の面には電極パッド(図示せず)が設けられており、この電極パッドにボンディングワイヤ15が接合されている。ボンディングワイヤ15の他端は、外部リード端子(図示せず)に接続されている。
一方、フレーム12の上端部には、受光素子14が半田等によりマウントされており、フレーム12に接続されている。また、受光素子14におけるフレーム12に接合されていない側の面には信号端子(図示せず)が設けられており、この信号端子にボンディングワイヤ16が接合されている。ボンディングワイヤ16の他端は、ダイオード、ICチップ又はリード端子(図示せず)などに接続されている。
これにより、発光素子13と受光素子14とは相互に対向する位置に配置されており、受光素子14は、発光素子13から出射した光が入射する位置に配置されている。発光素子13の中心から受光素子14の中心に向かう直線状の光路、すなわち、発光素子13と受光素子14との間の光学的に最短の光路を、主光路Lとする。なお、図1においては、主光路Lは1本の矢印によって表されているが、実際には、十分な光量が伝わるだけの幅を持っている。
発光素子13は例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)であり、受光素子14は例えばフォトIC(Integrated Circuit:集積回路)である。なお、本明細書においては、フレーム11及び12における発光素子13及び受光素子14がマウントされている側の端部を「上端部」といい、その反対側の端部を「下端部」というが、これは便宜的なものであり、重力の方向とは無関係である。以下、フレーム11又は12が延びる方向を「縦方向」、発光素子13と受光素子14とを結ぶ方向を「光路方向」、縦方向及び光路方向の双方に対して直交する方向を「横方向」という。
インタラプタ1には、上述の各素子、フレーム及びボンディングワイヤを覆い、これらを機械的なストレス及び酸化等から保護するモールド部材20が設けられている。モールド部材20は、発光素子13から出射する光の一部を透過させ残部を吸収する半透明の樹脂材料により形成されている。モールド部材20は、発光素子13がマウントされたフレーム11及び受光素子14がマウントされたフレーム12を相互に位置決めした後、半透明樹脂によってモールドすることにより、形成されたものである。
モールド部材20の形状はコ字形状である。すなわち、モールド部材20は、光路方向に延びるブリッジ部分21と、ブリッジ部材21の両端部から上方に向けて起立した発光部分22及び受光部分23から構成されている。発光部分22と受光部分23とは相互に離隔しており、発光部分22と受光部分23との間が隙間24となっている。発光部分22は、発光素子13、フレーム11の下端部以外の部分、及びボンディングワイヤ15を覆っている。一方、受光部分23は、受光素子14、フレーム12の下端部以外の部分、及びボンディングワイヤ16を覆っている。そして、フレーム11及び12の下端部は、ブリッジ部分21の下面から突出している。
発光部分22における主光路Lに介在する領域には、凹部25が形成されている。凹部25の形状は縦方向に延びる直方体形状の溝状であり、その横方向の幅は発光素子13の幅よりも小さく、隙間24及びモールド部材20の上面において開口している。これにより、発光素子13を覆うモールド部材20の厚さは、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚くなっている。
同様に、受光部分23における主光路Lに介在する領域には、凹部26が形成されている。凹部26の形状は縦方向に延びる直方体形状の溝状であり、その横方向の幅は受光素子14の幅よりも小さく、隙間24及びモールド部材20の上面において開口している。これにより、受光素子14を覆うモールド部材20の厚さは、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚くなっている。
次に、本実施形態に係るインタラプタの動作について説明する。
図3は、本実施形態に係るインタラプタの動作を例示する光学モデル図であり、インタラプタを上方から見た図である。
なお、図3においては、発光素子13、受光素子14、並びにモールド部材の発光部分22及び受光部分23以外の構成要素は、図示を省略されている。
図1及び図3に示すように、フレーム11及びボンディングワイヤ15を介して発光素子13に電力が供給されると、発光素子13が発光する。このとき、発光素子13から出射された光の一部は、主光路Lを伝播して受光素子14に到達する。また、この光の他の一部は、主光路L以外の光路(以下、「周辺光路S」という)を伝播して受光素子14に到達する。周辺光路Sは、例えば、発光部分22又は受光部分23の表面又は内部における屈折又は散乱等により、主光路Lを迂回するように形成された光路である。周辺光路Sは無数に存在するが、図3においては、その一部を破線で例示している。更に、発光素子13から出射された光の残部は、モールド部材20に吸収されるか、インタラプタ1の外部に放射される。
受光素子14は、入射した光を電流に変換し、フレーム12及びボンディングワイヤ16を介して出力する。そして、発光素子13が発光している状態で、主光路L又は周辺光路Sに遮光体である被検出物Tが介在すると、被検出物Tが光を遮るため受光素子14が受光する光量が減少し、受光素子14から出力される電流が減少する。従って、受光素子14から出力される電流を測定することにより、被検出物Tの存在を検知することができる。
そして、本実施形態においては、モールド部材20の発光部分22に凹部25が形成されているため、発光素子13を覆うモールド部材20の厚さは、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚くなっている。また、受光部分23に凹部26が形成されているため、受光素子14を覆うモールド部材20の厚さは、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚くなっている。また、本実施形態においては、モールド部材20を形成するパッケージ材料として、光の一部を吸収し残部を透過させる半透明樹脂が使用されている。
これにより、主光路Lにおいては、モールド部材20に吸収される光の割合が相対的に少なく、モールド部材20を透過して受光素子14に到達する光の割合が相対的に多い。一方、周辺光路Sにおいては、モールド部材20に吸収される光の割合が相対的に多く、モールド部材20を透過して受光素子14に到達する光の割合が相対的に少ない。これにより、周辺光路Sを迂回する不要な屈折光及び散乱光の多くがモールド部材20に吸収される。従って、本実施形態に係るインタラプタ1においては、発光素子13と受光素子14との間の光結合のうち、主光路Lを介した光結合の割合が高く、周辺光路Sを介した光結合の割合が低い。この結果、インタラプタ1においては、被検出物Tが主光路Lを通過したときの電流の減少割合が大きく、検出精度が高い。
また、本実施形態においては、モールド部材20を半透明樹脂による1回のモールドで形成することができるため、インタラプタ1の製造コストが低い。また、1回分のモールドの最小樹脂厚によってモールド部材20の最小サイズが決まるため、モールドを複数回行ってモールド部材を形成する場合と比較して、インタラプタを小型化することができる。
更に、凹部25及び26は、モールド部材20における隙間24に面した面及び上面の二面において開口しているため、モールド成型時に型の抜き取り性が良く、形成が容易である。
以下、本実施形態の比較例について説明しつつ、本実施形態の効果を説明する。
先ず、第1の比較例について説明する。
図4は、第1の比較例に係るインタラプタを例示する断面図であり、
図5は、このインタラプタを例示する斜視図である。
なお、図4においては、図示の便宜上、ボンディングワイヤは省略されている。後述する他の図においても同様である。
図4及び図5に示すように、本比較例に係るインタラプタ101においては、モールド部材120は、2種類の樹脂から構成された二重モールド構造となっている。すなわち、発光素子13及び受光素子14をそれぞれ覆うコア部分120aは、光を実質的に吸収せずに透過させる透明樹脂によって形成されている。また、コア部分120aを覆う外皮部分120bは、光を実質的に透過させない光絶縁樹脂、例えば、黒色樹脂によって形成されている。そして、外皮部分120bにおける主光路Lに介在する領域には、縦方向に延びるスリット120cが形成されている。
本比較例に係るインタラプタ101においては、スリット120cを介してのみ、光が発光素子13から受光素子14に伝播され、それ以外の光路では伝播されない。このため、光路をほぼ主光路Lに絞ることができ、被検出物の検出精度が高い。
しかしながら、インタラプタ101を製造するためには、透明樹脂によるモールドと光絶縁樹脂によるモールドの2回のモールド工程が必要となる。このため、各モールドの条件出し、モールド後の検査などの工程が2回ずつ必要となり、製造コストが高い。また、二重モールド構造のモールド部材120のサイズは、各モールドの最小樹脂厚の合計寸法によって制約される。このため、インタラプタ101は小型化が困難である。
また、二重モールド構造のモールド部材120におけるスリット120cの幅には、機械的な加工精度の限界がある。現在のところ、安定したオンオフ特性を得ることができる加工精度は、0.2mm程度が限界である。
なお、インタラプタ101の切れ特性はスリット120cの寸法にほぼ比例する。従って、優れた切れ特性を得たい場合は、スリットの幅や高さを小さくすればよい。しかし、スリットの幅や高さを小さくすると、受光素子に入射する光量が減少し、光結合効率が低下する。このように、スリットの寸法と光結合効率との間には、トレードオフの関係がある。
次に、第2の比較例について説明する。
図6は、第2の比較例に係るインタラプタを例示する光学モデル図であり、インタラプタを上方から見た図である。
図6に示すように、本比較例に係るインタラプタ102においては、モールド部材全体が透明樹脂によって形成されている。このため、インタラプタ102は1回のモールド工程によって製造することができ、各樹脂成形の条件出し、モールド後の検査などの工程も1回で済むため、製造コストが低い。
しかしながら、インタラプタ102においては、発光素子13から出射された光が、発光部分122の内部又は表面で反射、屈折又は散乱し、発光部分122全体から出射する。そして、受光部分123の全体に入射した光が、受光素子14に到達し得る。すなわち、インタラプタ102においては、発光部分122全体から受光部分123全体に向けて光が伝播することになるため、被検出物Tに対する感受性が低く、検出精度が低い。
これに対して、上述の如く、本実施形態に係るインタラプタ1(図1参照)は、凹部25及び26が形成されているため、検出精度が高く、且つ、1回のモールド工程によって製造できるため、製造コストが低い。
以下、本実施形態の効果に対する計算結果及びシミュレーション結果を例示する。
モールド部材20における発光素子13及び受光素子14をそれぞれ覆う部分のうち、凹部25及び26以外の部分の厚さを1mmとし、凹部25又は26が形成されている部分の厚さをその(1/2)、すなわち、0.5mmとし、モールド部材20を形成する半透明樹脂の光吸収率を50%/mmとする。また、光が吸収される割合は、樹脂の厚さに比例すると仮定する。この場合、主光路Lの光結合効率χ、すなわち、発光素子13から主光路Lに出射する光量に対する主光路Lから受光素子14に入射する光量の比率は、下記数式(1)によって求められる。

χ=(1−0.5/2)×(1−0.5/2)×100≒56.3% (1)
一方、周辺光路Sの光結合効率χは、下記数式(2)によって求められる。

χ=(1−0.5)×(1−0.5)×100=25% (2)

よって、主光路Lと周辺光路Sとの光結合比は約(2:1)となり、十分に高い検出精度を実現することができる。
また、上述の設定で、凹部25及び26以外の部分の厚さは1mmとしたまま、凹部25又は26が形成されている部分の厚さをその(1/4)、すなわち、0.25mmとし、半透明樹脂の光吸収率を80%/mm(光透過率を20%/mm)としたとき、主光路Lの光結合効率χは下記数式(3)によって求められ、周辺光路Sの光結合効率χは下記数式(4)によって求められる。

χ=(1−0.8/4)×(1−0.8/4)×100=64% (3)

χ=(1−0.8)×(1−0.8)×100=4% (4)
よって、主光路Lと周辺光路Sとの光結合比は(16:1)となり、より高い検出精度を実現することができる。理想的には、樹脂材料の光吸収率を可能な限り高くし、凹部の深さを可能な限り深くするほど、不要光を低減でき、光結合比が向上する。
図7(a)は、横軸に被検出物の横方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの横方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図であり、(b)は、横軸に被検出物の縦方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの縦方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。
図7(a)及び(b)において、実線Aは第1の実施形態に係るインタラプタの特性を表し、破線Bは第2の比較例に係るインタラプタの特性を表している。また、実線Aが表す第1の実施形態に係るインタラプタにおいて、凹部以外の部分のモールド部材の厚さは1mmとし、凹部が形成されている部分のモールド部材の厚さはその(1/4)、すなわち、0.25mmとし、光吸収率は80%/mmとし、横方向における凹部の幅は0.2mmとした。更に、図7(a)の横軸は、被検出物のエッジが凹部の横方向の中心に位置しているときを0mmとし、被検出物が移動することにより光路のより多くの部分を遮るようになる方向を正方向とした。また、図7(b)の横軸は、下方を正方向とした。更にまた、発光素子は常に一定の出力で発光するものとした。光電流とは受光素子の出力電流であり、発光量が一定である場合には、光結合効率に比例する。従って、図7(a)及び(b)の縦軸は、各インタラプタの光結合効率を表している。
図7(a)及び(b)に示すように、隙間24内に被検出物Tが無いとき、発光素子13と受光素子14との光結合効率は最大であり、従って光電流の大きさは最大であり、インタラプタはオン状態にある。被検出物Tが隙間24内に侵入していくと、光が遮られていくため光電流は連続的に減少していき、インタラプタは緩やかにオフ状態に移行していく。被検出物Tが光路(主光路L及び周辺光路S)を完全に遮ると、光結合効率は0になる。
そして、本実施形態に係るインタラプタ1、すなわち、モールド部材20が半透明樹脂からなり、凹部25及び26が形成されたインタラプタは、第2の比較例に係るインタラプタ102、すなわち、モールド部材全体が透明樹脂からなるインタラプタと比較して、光電流の変化が急峻である。具体的には、インタラプタの切れ特性を、光電流の大きさが相対値で0.1(10%)となるような被検出物の位置と、0.9(90%)となるような被検出物の位置との間の距離と定義すると、実線Aで示す第1の実施形態に係るインタラプタ1の横方向の切れ特性は、約±0.10mmであり、破線Bで示す第2の比較例に係るインタラプタ102の横方向の切れ特性は、約±0.26mmであった。
なお、図7(a)及び(b)において、光電流が0.1以下の範囲では、変化が緩やかである。これは、被検出物Tが主光路L及びその近傍の光路を遮断した後も、周辺光路Sの一部を伝播する光、及び、発光部分22の凹部25から出射し、受光部分23の凹部26以外の部分に入射して、受光素子14に到達する光が結合するからである。
また、図8(a)は、横軸に被検出物の横方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの横方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図であり、(b)は、横軸に被検出物の縦方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの縦方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。
図8(a)及び(b)において、一点鎖線Cは第1の比較例に係るインタラプタの特性を表し、破線Bは第2の比較例に係るインタラプタの特性を表す。第1の比較例に係るインタラプタ101において、横方向におけるスリット120cの幅は0.25mmとした。上記以外のシミュレーション条件及び表記方法は、図7(a)及び(b)に示す場合と同様である。なお、図8には、比較のために、第1の実施形態の切れ特性を表す実線A(図7参照)も記載している。
図8(a)及び(b)に示すように、第1の比較例に係るインタラプタ101は、第2の比較例に係るインタラプタ102と比較して、切れ特性が良好であった。すなわち、一点鎖線Cに示すように、第1の比較例に係るインタラプタ101の横方向の切れ特性は、約±0.07mmであった。また、縦方向の切れ特性は、約±0.5mmであった。そして、第1の実施形態に係るインタラプタ1の切れ特性(実線A)は、第1の比較例に係るインタラプタ101の切れ特性(一点鎖線C)と、ほぼ同等であった。
このように、本実施形態によれば、2回モールドにより形成した第1の比較例よりも製造コストが低く小型化が可能で、透明樹脂を用いた第2の比較例よりも切れ特性が良好なインタラプタを実現することができた。
なお、本実施形態においては、モールド部材20の発光部分22に凹部25が形成されており、受光部分23に凹部26が形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されず、凹部25又は26の一方のみを形成しても、一定の効果を得ることができる。後述する他の実施形態においても同様である。また、本実施形態においては、凹部25及び26の形状が直方体形状の溝状である例を示したが、本発明はこれに限定されず、主光路Lに介在する領域とその周辺の領域とで、半透明樹脂の厚さに相対的な差が生じればよい。例えば、光路方向から見て、凹部の形状は円又は楕円でもよく、四角形であってもよい。更に、本実施形態においては、モールド部材における主光路Lに介在する領域に凹部を形成する例を示したが、逆に、主光路Lに介在する領域の周囲の領域を盛り上げてもよい。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
本実施形態に係るインタラプタは、前述の第1の実施形態に係るインタラプタ1(図1参照)と比較して、モールド部材を形成する樹脂材料にフィラーが添加されている点が異なっている。すなわち、モールド部材は、半透明の樹脂材料及びフィラーにより形成されている。これにより、例えば、樹脂材料に耐熱性を向上させるためのフィラーを添加した場合には、モールド部材の耐熱性を向上させることができ、厳しいリフロー条件にも耐えることができる。また、光の屈折率又は吸収率及び透過率等の光学的特性が、マトリクスとなる樹脂材料の光学的特性とは異なるフィラーを添加した場合には、モールド部材における多種多様な光学設計が可能となる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図9は、本実施形態に係るインタラプタを例示する斜視図である。
図9に示すように、本実施形態に係るインタラプタ3においては、モールド部材30の受光部分33における受光素子14の横方向両側に、それぞれ複数本の溝31が形成されている。溝31は、受光部分33における隙間24に面した面において、主光路Lに介在する領域の周辺の領域に形成されており、隙間24に露出している面及び上側から掘り込まれている。すなわち、溝31は、発光素子13側及び上側の2方向において開口している。本実施形態における上記以外の構成は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本実施形態の動作及び効果について説明する。
図10は、本実施形態に係るインタラプタの動作を例示する光学モデル図であり、上方から見た図である。なお、図示を簡略化するために、図10においては、溝31は1対のみ示している。
図10に示すように、本実施形態に係るインタラプタ3においては、周辺光路Sを介して横方向外側から受光部分33に入射した光は、溝31の側面において横方向外側に反射され、受光素子14には到達しない。一方、主光路Lを伝播する光は、溝31には影響されない。これにより、発光素子13と受光素子14との間の光結合のうち、主光路Lを介した光結合の割合をより一層高めることができ、被検出物Tの検出精度がより一層向上する。
また、溝31は、発光素子13側及び上側の2方向において開口しているため、モールド時の型抜性が良く、形成が容易である。
次に、本実施形態の効果を示す計算結果を例示する。
モールド部材30における凹部25及び26以外の部分の厚さを1mmとし、凹部25又は26が形成されている部分の厚さをその(1/2)とし、モールド部材30を形成する半透明樹脂の光吸収率を50%/mmとする。また、光が吸収される割合は、樹脂の厚さに比例すると仮定する。そして、溝31の光路方向及び縦方向の深さは十分に深いものとする。この場合、主光路Lの光結合効率χは、上記数式(1)により56.3%となる。一方、周辺光路Sを通過する光は、全て溝31によって反射され、受光素子14には到達しないと考えられるため、周辺光路Sを通過する光の光結合効率χは、0%となる。従って、主光路Lと周辺光路Sとの光結合比は、(1:0)となる。また、凹部25及び26におけるモールド部材の厚さをそれ以外の部分の厚さの(1/4)とし、樹脂材料の光吸収率を80%/mmとした場合には、主光路Lの光結合効率χは上記数式(3)より64%となる。この場合も、周辺光路Sの光結合効率χは0であるため、光結合比は(1:0)となる。
また、凹部25及び26の横方向の幅をそれぞれ0.2mmとし、凹部25及び26におけるモールド部材の厚さをそれ以外の部分の厚さの(1/4)とし、樹脂材料の光吸収率を80%/mmとした場合において、シミュレーションを行った。その結果を図11に示す。
図11は、横軸に被検出物の横方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの横方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。
図11に示すように、インタラプタ3の横方向の切れ特性は約±0.07mmであった。従って、本実施形態によれば、前述の第1の比較例(図8(a)の一点鎖線C参照)と同等のオンオフ特性を持つインタラプタを、1回のモールドにより製造することができる。
また、本実施形態は、前述の第2の実施形態と組み合わせることもできる。すなわち、モールド部材30を構成する樹脂材料中に、フィラーを添加してもよい。この場合、フィラーにより散乱した光を、溝31の側面によって反射し、受光素子14に到達しないようにすることができる。この結果、モールド部材30にフィラーを含有させることにより、モールド部材30の表面及び内部における散乱光が増える場合でも、オンオフ特性が良好なインタラプタを実現することができる。これにより、例えば、耐熱性及びオンオフ特性の双方が優れたインタラプタを実現することができる。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図12は、本実施形態に係るインタラプタを例示する斜視図である。
図12に示すように、本実施形態に係るインタラプタ4は、前述の第3の実施形態に係るインタラプタ3(図9参照)と比較して、溝31内に不透明樹脂41が埋め込まれている点が異なっている。これにより、周辺光路Sをより確実に遮光すると共に、モールド部材の表面を平坦にすることができ、ゴミ及び汚れが付着することを抑制できる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図13は、本実施形態に係るインタラプタを例示する斜視図である。
図13に示すように、本実施形態に係るインタラプタ5は、前述の第3の実施形態に係るインタラプタ3(図9参照)と比較して、複数本の溝31のうち、受光部分33の横方向中央部分、すなわち、受光素子14(図1参照)及び凹部26が設けられている部分に近い位置に形成された溝31ほど、光軸方向の深さが深くなっている。なお、縦方向の深さは及び横方向の幅は、例えば、溝31間で同一である。
本実施形態によれば、受光素子14に近い溝31を相対的に深く形成することにより、周辺光路を介して受光素子14に到達する光をより確実に抑制することができる。一方、周辺部の溝31を相対的に浅く形成することにより、モールド部材の機械的強度を担保することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第3の実施形態と同様である。なお、本実施形態においても、前述の第4の実施形態と同様に、溝31内に不透明樹脂を埋め込んでもよい。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
図14(a)は、本実施形態に係るインタラプタを例示する断面図であり、(b)は、このインタラプタの光整形部材を例示する斜視図である。
図14(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係るインタラプタ6においては、前述の第1の実施形態に係るインタラプタ1の構成に加えて、一対の光整形部材61が設けられている。各光整形部材61の形状はP字形状であり、形状が例えば矩形の枠状である枠状部分61aと、枠状部分61aの角部から下方に引き出された棒状の支持部分61bとが設けられている。枠状部分61aには、例えば矩形の開口部61cが形成されている。
一方の光整形部材61は、モールド部材20の発光部分22内に埋め込まれており、発光素子13の受光素子14側であって、主光路Lがこの光整形部材61の開口部61c内を通過する位置に配置されている。また、他方の光整形部材61は、モールド部材20の受光部分23内に埋め込まれており、受光素子14の発光素子13側であって、主光路Lがこの光整形部材61の開口部61c内を通過する位置に配置されている。なお、光整形部材61の支持部分61bは、モールドの際に光整形部材61を位置決めするために設けられている。
次に、本実施形態の動作及び効果について説明する。
発光素子13から出射された光のうち、主光路Lを伝播する光は、発光部分22内に埋設された光整形部材61の開口部61c内を通過し、凹部25から発光部分22の外部に出射し、隙間24を横断し、凹部26から受光部分23内に入射し、受光部分23内に埋設された光整形部材61の開口部61c内を通過し、受光素子14に入射する。一方、発光素子13から主光路L以外の方向に出射された光の大部分は、光整形部材61の枠状部分61aによって遮られる。このように、本実施形態によれば、光整形部材61の枠状部分61aが不要な光を遮断することにより、被検出物の検出精度をより一層向上させることができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第7の実施形態について説明する。
図15は、本実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。
図15に示すように、本実施形態に係るインタラプタ7においては、モールド部材70にブリッジ部分が設けられておらず、その替わりに、光路方向に延びる棒状の支持部材71が設けられている。支持部材71は、不透明材料、例えば、金属により形成されている。支持部材71の一端には、モールド部材70における発光素子13を覆う発光部分22が連結されている。また、支持部材71の他端には、モールド部材70における受光素子14を覆う受光部分23が連結されている。すなわち、モールド部材70は、発光部分22と受光部分23とに分割されている。そして、発光部分22と受光部分23とは相互に離隔しており、接触していない。
前述の第1の実施形態に係るインタラプタ1(図1参照)においては、発光素子13から出射した光のうち、モールド部材20のブリッジ部分21内を伝播して受光素子14に到達する光が僅かながら存在する。通常、このようなブリッジ部分21を介した漏洩光は無視することができるが、極めて小型のインタラプタを形成した場合や、モールド部材20を光吸収率が比較的低い樹脂により形成した場合には、この漏洩光を無視できなくなることがある。
これに対して、本実施形態においては、モールド部材を発光部分22と受光部分23とに分割し、両部分を不透明材料からなる支持部材71によって支持しているため、このような漏洩光は存在しない。また、支持部材71を金属によって形成することにより、剛性及び信頼性が高いインタラプタを1回のモールドにより製造することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第8の実施形態について説明する。
図16は、本実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。
図16に示すように、本実施形態に係るインタラプタ8においては、モールド部材80の内部に、光を実質的に吸収しない透明材料からなる透明部分81が設けられている。透明部分81は、例えばシリコーン樹脂からなり、その形状は例えば半球状であり、フレーム11及び12における相互に対向する面上に、それぞれ発光素子13及び受光素子14を覆うように、設けられている。透明部分81は、例えば、発光素子13がマウントされたフレーム11上に、液体状のシリコーン樹脂を滴下し、その後、半硬化させることにより、形成することができる。
これにより、インタラプタ8においては、発光素子13を覆うモールド部材80の厚さ及び受光素子14を覆うモールド部材80の厚さは、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚い。すなわち、図16に示す例では、厚さaは厚さbよりも薄い。また、モールド部材80には、凹部25及び26(図1参照)が形成されていない。
本実施形態によれば、主光路Lにおいては、半透明樹脂からなるモールド部材80を通過する長さ(厚さa)が相対的に短く、周辺光路Sにおいては、モールド部材80を通過する長さ(厚さb)が相対的に長くなるため、主光路Lにおける光結合効率は、周辺光路Sにおける光結合効率よりも高い。この結果、被検出物に対する検出精度が高い。また、軟質なシリコーン樹脂により発光素子13及び受光素子14並びにボンディングワイヤ15及び16を覆うことにより、これらの素子及びワイヤを機械的なストレスから保護することができる。更に、モールド部材80に凹部25及び26(図1参照)が形成されていないため、これらの凹部にゴミ等が侵入することがない。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
次に、本発明の第9の実施形態について説明する。
図17は、本実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。
図17に示すように、本実施形態に係るインタラプタ9は、反射型のインタラプタである。インタラプタ9においては、フレーム11及びフレーム12が同一平面上に配置されている。また、フレーム11におけるフレーム12側の端部の上面には、発光素子13が半田等によりマウントされている。一方、フレーム12におけるフレーム11側の端部の上面には、受光素子14が半田等によりマウントされている。すなわち、発光素子13及び受光素子14は、同一平面上に配置されたフレーム11及び12の同じ側の面(上面)上に配置されており、受光素子14は、発光素子13から出射した光が直接入射する位置には配置されていない。受光素子14は、発光素子13から出射した光が被検出物Tで反射して入射する位置に配置されている。
更に、発光素子13の上面及び受光素子14の上面には、ボンディングワイヤ(図示せず)が接合されている。
更にまた、発光素子13から出射する光の一部を透過させ残部を吸収する半透明樹脂からなるモールド部材90が、フレーム11及び12における他端部以外の部分、発光素子13及び受光素子14、並びにボンディングワイヤを覆うように形成されている。但し、前述の第1〜第8の実施形態とは異なり、モールド部材90の形状はコ字形状ではなく、発光素子13から受光素子14に向かう方向に延びる形状であり、例えば棒状である。
そして、モールド部材90の上面における発光素子13の直上域又はそれよりやや受光素子14側の領域には、凹部95が形成されている。一方、モールド部材90の上面における受光素子14の直上域又はそれよりやや発光素子13側の領域には、凹部96が形成されている。また、モールド部材90における発光素子13と受光素子14との間には、溝91が形成されている。
次に、本実施形態に係るインタラプタの動作について説明する。
図17に示すように、発光素子13から出射した光の一部は、凹部95を介してモールド部材90から出射する。このとき、インタラプタ9上の所定の検出位置に被検出物Tがなければ、この光はそのまま直進し、モールド部材90に再入射することはない。従って、受光素子14は光電流を出力しない。一方、検出位置に被検出物Tがあれば、モールド部材90から出射した光は被検出物Tによって反射され、凹部96を介してモールド部材90に再入射し、受光素子14に到達する。これにより、受光素子14は光電流を出力する。このようにして、被検出物Tの存在を検知することができる。
本実施形態においては、発光素子13から受光素子14に向かう光路のうち、光学的に最短の光路を主光路Lとする。前述の各実施形態と同様に、本実施形態においても、主光路L以外の周辺光路(図示せず)を伝播する光量が多いと、インタラプタの検出精度が低下する。
そこで、本実施形態においては、モールド部材90の上面に凹部95を形成することにより、発光素子13を覆うモールド部材90の厚さを、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚くしている。同様に、凹部96を形成することにより、受光素子14を覆うモールド部材90の厚さを、主光路Lに介在する領域で相対的に薄く、この領域の周辺の領域で相対的に厚くしている。これにより、発光素子13と受光素子14との間の光結合のうち、主光路Lを介した光結合の割合が相対的に高くなり、周辺光路を介した光結合の割合が相対的に低くなる。この結果、インタラプタ9においては、被検出物Tに対する検出精度が高い。
また、本実施形態においては、モールド部材90を半透明樹脂による1回のモールドで形成することができるため、インタラプタ9の製造コストを抑えることができると共に、インタラプタ9を小型化することができる。更に、本実施形態においては、モールド部材90に溝91が形成されているため、モールド部材90内を光が伝播することを効果的に抑制することができる。本実施形態における上記以外の構成、動作及び効果は、前述の第1の実施形態と同様である。
なお、本実施形態においては、モールド部材90の上面に凹部95及び96が形成されている例を示したが、本発明はこれに限定されず、凹部95又は96の一方のみを形成しても、一定の効果を得ることができる。
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除又は設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施してもよい。
本発明の第1の実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。 第1の実施形態に係るインタラプタのモールド部材を例示する斜視図である。 第1の実施形態に係るインタラプタの動作を例示する光学モデル図であり、インタラプタを上方から見た図である。 第1の比較例に係るインタラプタを例示する断面図である。 第1の比較例に係るインタラプタを例示する斜視図である。 第2の比較例に係るインタラプタを例示する光学モデル図であり、インタラプタを上方から見た図である。 (a)は、横軸に被検出物の横方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの横方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図であり、(b)は、横軸に被検出物の縦方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの縦方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。 8(a)は、横軸に被検出物の横方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの横方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図であり、(b)は、横軸に被検出物の縦方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの縦方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。 本発明の第3の実施形態に係るインタラプタを例示する斜視図である。 第3の実施形態に係るインタラプタの動作を例示する光学モデル図であり、上方から見た図である。 横軸に被検出物の横方向における位置をとり、縦軸に光電流の大きさをとって、インタラプタの横方向の切れ特性のシミュレーション結果を例示するグラフ図である。 本発明の第4の実施形態に係るインタラプタを例示する斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るインタラプタを例示する斜視図である。 (a)は、本発明の第6の実施形態に係るインタラプタを例示する断面図であり、(b)は、このインタラプタの光整形部材を例示する斜視図である。 本発明の第7の実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。 本発明の第8の実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。 本発明の第9の実施形態に係るインタラプタを例示する断面図である。
符号の説明
1、3、4、5、6、7、8、9、101、102 インタラプタ、11、12 フレーム、13 発光素子、14 受光素子、15、16 ボンディングワイヤ、20、30、70、80、90、120 モールド部材、21 ブリッジ部分、22、122 発光部分、23、33、123 受光部分、24 隙間、25、26 凹部、31 溝、41 不透明樹脂、61 光整形部材、61a 枠状部分、61b 支持部分、61c 開口部、71 支持部材、81 透明部分、91 溝、95、96 凹部、120a コア部分、120b 外皮部分、120c スリット、a、b 距離、L 主光路、S 周辺光路、T 被検出物

Claims (5)

  1. 発光素子と、
    前記発光素子から出射した光が入射する位置に配置された受光素子と、
    前記光の一部を透過させ残部を吸収する材料からなり、前記発光素子及び前記受光素子をそれぞれ覆い、前記発光素子と前記受光素子との間に隙間が形成されたモールド部材と、
    を備え、
    前記発光素子を覆う前記モールド部材の厚さ及び前記受光素子を覆う前記モールド部材の厚さのうち少なくとも一方は、前記発光素子から前記受光素子に向かう直線状の光路に介在する領域で相対的に薄く、前記領域の周辺の領域で相対的に厚いことを特徴とするインタラプタ。
  2. 発光素子と、
    前記発光素子から出射した光が被検出物で反射して入射する位置に配置された受光素子と、
    前記光の一部を透過させ残部を吸収する材料からなり、前記発光素子及び前記受光素子をそれぞれ覆うモールド部材と、
    を備え、
    前記発光素子を覆う前記モールド部材の厚さ及び前記受光素子を覆う前記モールド部材の厚さのうち少なくとも一方は、前記発光素子から前記被検出物で反射して前記受光素子に向かう光路のうち光学的に最短の光路に介在する領域で相対的に薄く、前記領域の周辺の領域で相対的に厚いことを特徴とするインタラプタ。
  3. 前記モールド部材における前記光路に介在する領域には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のインタラプタ。
  4. 前記モールド部材の前記受光素子を覆う部分における前記周辺の領域には、溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のインタラプタ。
  5. 不透明材料からなる支持部材をさらに備え、
    前記モールド部材における前記発光素子を覆う部分は、前記モールド部材における前記受光素子を覆う部分から離隔しており、前記発光素子を覆う部分は前記支持部材の一端に連結されており、前記受光素子を覆う部分は前記支持部材の他端に連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載のインタラプタ。
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