JP2009115274A - 偏心揺動型歯車装置及びこれを備えた産業用ロボットの関節構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】内部を通過するケーブル等が傷付かない、円筒体を内蔵した偏心揺動型歯車装置を提供する。
【解決手段】内歯歯車3と、該内歯歯車に噛み合う外歯歯車9と、該外歯歯車を偏心運動させるクランク軸17と、該クランク軸を回転自在に支持する支持体19とを備え、内歯歯車と支持体とが相対的に回転する偏心揺動型歯車装置100において、偏心揺動型歯車装置を軸方向に貫通する円筒体30が、前記支持体19に回転自在に支持されている偏心揺動型歯車装置。
【選択図】図3
【解決手段】内歯歯車3と、該内歯歯車に噛み合う外歯歯車9と、該外歯歯車を偏心運動させるクランク軸17と、該クランク軸を回転自在に支持する支持体19とを備え、内歯歯車と支持体とが相対的に回転する偏心揺動型歯車装置100において、偏心揺動型歯車装置を軸方向に貫通する円筒体30が、前記支持体19に回転自在に支持されている偏心揺動型歯車装置。
【選択図】図3
Description
本発明は、産業用ロボットの関節部などに用いられる偏心揺動型歯車装置に関する。
従来、以下の特許文献1及び2に記載の産業用ロボット(以下、単にロボットと記載する場合もある)の関節部に使用された偏心揺動型歯車装置が知られている。
特許文献1及び2に記載の偏心揺動型歯車装置は、内歯歯車と、内歯歯車に噛み合う外歯歯車と、外歯歯車を偏心運動させるクランク軸と、該クランク軸を回転自在に支持する支持体とを備え、内歯歯車と支持体とが相対的に回転する偏心揺動型歯車装置であり、その軸方向の軸心周りに中空孔を備え、その中空孔を円筒体が貫通している。この円筒体の中空孔に配線や配管、ケーブル等を通すことで、偏心揺動型歯車装置の内部部品によってケーブル等が傷付いたり、内部の潤滑剤が漏れ出すことを防止している。
図6に、特許文献1記載の産業用ロボットの関節部を示す。図7に、特許文献2記載の産業用ロボットの関節部を示す。なお、同一又は類似する部分については、同一の符号を付して説明する。
図6に、特許文献1記載の産業用ロボットの関節部を示す。図7に、特許文献2記載の産業用ロボットの関節部を示す。なお、同一又は類似する部分については、同一の符号を付して説明する。
特許文献1では、円筒体330を偏心揺動型歯車装置300の一方の端板部319a側(図の下側)から挿入し、円筒体330の一端部に設けられたフランジ部を一方の端板部319aにボルトで固定している。円筒体330の他端部は、ロボットの旋回部360に挿入され、該旋回部と円筒体の他端部との間にはオイルシール341が装着されている。このオイルシールは、偏心揺動型歯車装置内の潤滑剤が円筒体330の中空孔331に入り込まないためのものである。また、内歯歯車303と支持体319との間にもオイルシール342,343を配置し、潤滑剤が外部に漏れるのを防いでいる。
特許文献2では、円筒体330をロボットの固定部350側(図の下側)から挿入し、円筒体330の一端部に設けられたフランジ部を固定部350にボルトで固定している。円筒体330の他端部は、ロボットの旋回部360に挿入され、該旋回部と円筒体の他端部との間にはオイルシール341が装着されている。このオイルシールは、偏心揺動型歯車装置内の潤滑剤が円筒体330の中空孔331に入り込まないためのものである。また、内歯歯車303と支持体319との間にもオイルシール343を配置し、潤滑剤が外部に漏れるのを防いでいる。
特許文献1及び2の偏心揺動型歯車装置300及び301は、その内歯歯車303がロボットの固定部350に固定され、支持体319がロボットの旋回部360に固定されている。モータ370の出力回転は、偏心揺動型歯車装置により減速され、支持体319に減速された回転として出力されるので、ロボットの旋回部360は低速で回転する。
特許文献1では、円筒体330は一方の端板部319a、すなわち支持体319に固定されているため、円筒体330は支持体319と共に回転する。円筒体330の回転は前記したように比較的低速であるが、ケーブル等380は止め具390によって固定部350に保持されているので、回転する円筒体330と擦れることになる。長期間にわたって円筒体330とケーブル等380が擦れることで、ケーブル等が傷付くという問題があった。
一方、特許文献2では、円筒体330はロボットの固定部350に固定されているため、円筒体330は全く回転しない。円筒体330が回転しないため、そこを通過するケーブル等と擦れ合うことはない。しかしながら、このようにロボットの固定部350に円筒体330を装着するには、ロボットをクレーン等の手段で吊り上げ、下方から円筒体を挿入し、ボルト等で固定させる必要があり、作業性・安全性が悪かった。また、ロボット側に円筒体を装着するため、通常はロボットメーカーが円筒体を準備する必要があり、メーカー側の負担になっていた。
特許文献1では、円筒体330は一方の端板部319a、すなわち支持体319に固定されているため、円筒体330は支持体319と共に回転する。円筒体330の回転は前記したように比較的低速であるが、ケーブル等380は止め具390によって固定部350に保持されているので、回転する円筒体330と擦れることになる。長期間にわたって円筒体330とケーブル等380が擦れることで、ケーブル等が傷付くという問題があった。
一方、特許文献2では、円筒体330はロボットの固定部350に固定されているため、円筒体330は全く回転しない。円筒体330が回転しないため、そこを通過するケーブル等と擦れ合うことはない。しかしながら、このようにロボットの固定部350に円筒体330を装着するには、ロボットをクレーン等の手段で吊り上げ、下方から円筒体を挿入し、ボルト等で固定させる必要があり、作業性・安全性が悪かった。また、ロボット側に円筒体を装着するため、通常はロボットメーカーが円筒体を準備する必要があり、メーカー側の負担になっていた。
かかる課題に鑑み、本発明は、偏心揺動型歯車装置が円筒体を回転自在に支持することにより、円筒体の内部を通過するケーブル等への傷付きをなくし、また、円筒体を産業用ロボットに組み込む作業が不要な偏心揺動型歯車装置を提供することを目的とする。
本発明の偏心揺動型歯車装置は、内歯歯車と、該内歯歯車に噛み合う外歯歯車と、該外歯歯車を偏心運動させるクランク軸と、該クランク軸を回転自在に支持する支持体とを備え、前記内歯歯車と前記支持体とが相対的に回転する偏心揺動型歯車装置において、前記偏心揺動型歯車装置を軸方向に貫通する円筒体が、前記支持体に回転自在に支持されている。
また、前記円筒体の少なくとも一方の端部外周部が、シール部材との係合部である。
また、産業用ロボットの固定部に前記内歯歯車を固定し、該固定部に設けた中央孔にシール部材を介して前記円筒体の一方の端部を挿入している。
また、前記円筒体の少なくとも一方の端部外周部が、シール部材との係合部である。
また、産業用ロボットの固定部に前記内歯歯車を固定し、該固定部に設けた中央孔にシール部材を介して前記円筒体の一方の端部を挿入している。
請求項1の発明によれば、円筒体が支持体に回転自在に支持されているので、ケーブル等が内歯歯車と支持体との相対回転に関係なく回転する場合は、円筒体はケーブル等に追従して回転させることができ、ケーブル等が擦れて傷付くことがない。また、ケーブル等が固定部に固定され動かない場合は、円筒体を固定部に固定すればケーブル等が擦れて傷付くことがない。そして、円筒体を支持体に回転自在に支持することで、偏心揺動型歯車装置としては円筒体を内蔵することになり、ロボットメーカーによる円筒体の準備、装着作業も不要である。
また、請求項2の発明によれば、円筒体の少なくとも一方の端部外周部が、シール部材との係合部であるので、相手部材とシール部材を介して簡易に密封構造を構成することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、産業用ロボットの固定部に前記内歯歯車を固定し、該固定部に設けた中央孔にシール部材を介して前記円筒体の一方の端部を挿入しているので、産業用ロボットの関節構造の組み立て作業を簡易にできる。
また、請求項2の発明によれば、円筒体の少なくとも一方の端部外周部が、シール部材との係合部であるので、相手部材とシール部材を介して簡易に密封構造を構成することができる。
さらに、請求項3の発明によれば、産業用ロボットの固定部に前記内歯歯車を固定し、該固定部に設けた中央孔にシール部材を介して前記円筒体の一方の端部を挿入しているので、産業用ロボットの関節構造の組み立て作業を簡易にできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の偏心揺動型歯車装置を産業用ロボットの旋回部に使用した例であり、図2は図1の偏心揺動型歯車装置のA−A断面図である。図3は図2のB−B断面図である。
偏心揺動型歯車装置100は、多数のピンからなる内歯1を有する内歯歯車3と、内歯歯車3に噛み合う二個の外歯歯車9と、外歯歯車9を偏心運動させる三個のクランク軸17と、一対の端板部19a,19bと該一対の端板部を連結する複数の柱部21とからなりクランク軸17を回転自在に支持する支持体19とを備え、内歯歯車3と支持体19とが一対の主軸受27a,27bによって相対的に回転する。
図1は、本発明の偏心揺動型歯車装置を産業用ロボットの旋回部に使用した例であり、図2は図1の偏心揺動型歯車装置のA−A断面図である。図3は図2のB−B断面図である。
偏心揺動型歯車装置100は、多数のピンからなる内歯1を有する内歯歯車3と、内歯歯車3に噛み合う二個の外歯歯車9と、外歯歯車9を偏心運動させる三個のクランク軸17と、一対の端板部19a,19bと該一対の端板部を連結する複数の柱部21とからなりクランク軸17を回転自在に支持する支持体19とを備え、内歯歯車3と支持体19とが一対の主軸受27a,27bによって相対的に回転する。
各柱部21は一方の端板部の19aから突出して一体的に形成されており、その断面形状は円形である。他方の端板部19bには、柱部21に対応する数だけ円形穴26が形成されており、柱部21の先端が円形穴26にそれぞれ挿入され、ボルト40によって締結されている。これにより、一方の端板部19aと他方の端板部19b及び柱部21とは、一体的に固定され、支持体19を構成している。
本実施例の偏心揺動型歯車装置100は、内歯歯車3が、ロボットの固定部150にボルト45によって固定されており、支持体19が、ロボットの旋回部160にボルト43によって固定されている。旋回部160には、モータ170が固定されている。
モータ170からの回転が出力歯車2に伝達されると、中間軸50の平歯車51及び52を経て円筒歯車20を回転させる。円筒歯車20の回転がクランク軸17の伝達歯車15に伝達されると、クランク軸17は外歯歯車9を支持体19に対して偏心揺動運動させる。外歯歯車9は内歯歯車3に噛み合っており、内歯歯車3が固定されているので、支持体19が減速回転された出力となり、支持体19に固定された旋回部160が回転する。
モータ170からの回転が出力歯車2に伝達されると、中間軸50の平歯車51及び52を経て円筒歯車20を回転させる。円筒歯車20の回転がクランク軸17の伝達歯車15に伝達されると、クランク軸17は外歯歯車9を支持体19に対して偏心揺動運動させる。外歯歯車9は内歯歯車3に噛み合っており、内歯歯車3が固定されているので、支持体19が減速回転された出力となり、支持体19に固定された旋回部160が回転する。
一個の円筒体30が、支持体19及び外歯歯車9を貫通し、支持体19に回転自在に支持されている。本実施例では、円筒体30は二個の軸受によって支持体19に回転自在に支持されている。すなわち、円筒体30と一方の端板部19aとの間に軸受33aが、円筒体30と他方の端板部19bとの間に軸受33bが配置されている。
なお、軸受33a,33bは省略可能である。本実施例では、円筒歯車20の内周面と円筒体30の中央部外周面とを軸受転動面とする円筒コロ軸受23を構成している。円筒歯車20は支持体19に回転自在に支持される三個のクランク軸17の伝達歯車15と噛み合っている。すなわち、円筒体30は、円筒歯車20を介して支持体19に回転自在に支持されている。
なお、軸受33a,33bは省略可能である。本実施例では、円筒歯車20の内周面と円筒体30の中央部外周面とを軸受転動面とする円筒コロ軸受23を構成している。円筒歯車20は支持体19に回転自在に支持される三個のクランク軸17の伝達歯車15と噛み合っている。すなわち、円筒体30は、円筒歯車20を介して支持体19に回転自在に支持されている。
本実施例では、円筒体30の端部外周部にシール部材との係合部(本例ではOリング溝35)を設け、円筒体30の端部が、固定部150の中央部に設けた中央孔にシール部材としてOリング37を介して挿入されている。Oリング37は、偏心揺動型歯車装置内部の潤滑剤が円筒体30と固定部150との間から漏れるのを防いでいる。なお、円筒体30の端部外周部と固定部150の中央孔との隙間寸法を小さく設定することによって、インロー結合とすることも可能である。
ここで、支持体19は固定部150に対して回転するが、円筒体30は支持体19と回転自在に支持されているため、円筒体30は回転しない。また、本例ではシール部材としてOリング(固定シール)を使用しているため、円筒体30は固定部150の中央孔に固定される。
このように、円筒体30は回転せず、ケーブル等180は固定部150に止め具190で固定されているので、円筒体30の内部31を通過するケーブル等180が擦れて傷付くことがない。
ここで、支持体19は固定部150に対して回転するが、円筒体30は支持体19と回転自在に支持されているため、円筒体30は回転しない。また、本例ではシール部材としてOリング(固定シール)を使用しているため、円筒体30は固定部150の中央孔に固定される。
このように、円筒体30は回転せず、ケーブル等180は固定部150に止め具190で固定されているので、円筒体30の内部31を通過するケーブル等180が擦れて傷付くことがない。
さらに、円筒体30の一方の端部に円筒体を固定するための止めネジ用ネジ穴39を備えている。これにより、必要に応じて円筒体30をロボットの固定部150に確実に固定させることができ、円筒体30が回転することがないので、ケーブル等との擦れを確実に防止できる。また、前記したOリングによる潤滑剤の漏れ防止に対しても優位である。なお、止めネジの装着は、円筒体30の内部に工具を挿入することで容易に行える。
本実施例では、円筒体30が支持体19に回転自在に支持される、すなわち円筒体30が偏心揺動型歯車装置100に内蔵される。これにより、ロボットに偏心揺動型歯車装置を取り付けた後に円筒体30を装着するような作業や、ロボットメーカーが円筒体30を用意することが不要である。
なお、本実施例ではOリング溝を円筒体に設けたが、当該Oリング溝をロボットの固定部側に設けてもよい。この場合は、前記係合部はOリングとの当接面となる。
また、円筒体30とロボットの固定部150との間のシール部材には、固定シールとしてOリングを用いたが、他に液体シール剤等の固定シール、オイルシール等の回転シールも使用できる。
また、円筒体30とロボットの固定部150との間のシール部材には、固定シールとしてOリングを用いたが、他に液体シール剤等の固定シール、オイルシール等の回転シールも使用できる。
図4に、本実施例の円筒体を支持体に回転自在に支持する別の形態を示す。本例では、円筒体230を、偏心揺動型歯車装置200を組み立てた後に挿入して固定させている。予め円筒体230に軸受233(本例では二個)を止め輪63で固定させておき、端板部219b側(図の上側)から円筒体230を挿入し、端板部219bに止め輪61で固定する。
円筒体230を後から装着するので、偏心揺動型歯車装置200の組み立て時に円筒体が邪魔をすることがない。
なお、本例では、円筒体230の一方の端部外周部と一方の端版部219aとの間にオイルシール242を、円筒体230の他方の端部外周部と他方の端版部219bとの間にオイルシール241を配置し、内歯歯車203の両端部内周部支持体219との間にもオイルシール247,249を配置している。このため、本例の偏心揺動型歯車装置200は内部に潤滑剤を密封した構造となっている。
円筒体230を後から装着するので、偏心揺動型歯車装置200の組み立て時に円筒体が邪魔をすることがない。
なお、本例では、円筒体230の一方の端部外周部と一方の端版部219aとの間にオイルシール242を、円筒体230の他方の端部外周部と他方の端版部219bとの間にオイルシール241を配置し、内歯歯車203の両端部内周部支持体219との間にもオイルシール247,249を配置している。このため、本例の偏心揺動型歯車装置200は内部に潤滑剤を密封した構造となっている。
図5は、本発明の偏心揺動型歯車装置を産業用ロボットの手首部等の、他の関節に使用した例である。本図において、図1と同一又は類似する部分については、同一の符号を付して説明する。
本発明の偏心揺動型歯車装置400は、支持体19がロボットの基端側アーム460に固定されており、内歯歯車3がロボットの先端側アーム450に固定されている。基端側アーム460には、モータ470が固定されている。モータからの回転が出力歯車2に伝達されると、支持体19に回転支持された中間軸50の平歯車51と噛み合い、回転がクランク軸17に伝達される。
図1で示した実施例と同じく、円筒体430は支持体19に回転自在に支持されている。一方、円筒体430の両端部外周部と支持体19との間には、回転シールであるオイルシール41,42が設けられている。このため、円筒体430は、内歯歯車3と支持体19との相対回転とは独立して回転可能である。
また、本例では、支持体19と内歯歯車3との間にも一対のオイルシール47,49が設けられており、前記した一対のオイルシール41,42と共に偏心揺動型歯車装置内の潤滑剤を封止している。
本発明の偏心揺動型歯車装置400は、支持体19がロボットの基端側アーム460に固定されており、内歯歯車3がロボットの先端側アーム450に固定されている。基端側アーム460には、モータ470が固定されている。モータからの回転が出力歯車2に伝達されると、支持体19に回転支持された中間軸50の平歯車51と噛み合い、回転がクランク軸17に伝達される。
図1で示した実施例と同じく、円筒体430は支持体19に回転自在に支持されている。一方、円筒体430の両端部外周部と支持体19との間には、回転シールであるオイルシール41,42が設けられている。このため、円筒体430は、内歯歯車3と支持体19との相対回転とは独立して回転可能である。
また、本例では、支持体19と内歯歯車3との間にも一対のオイルシール47,49が設けられており、前記した一対のオイルシール41,42と共に偏心揺動型歯車装置内の潤滑剤を封止している。
本例では、内歯歯車3が回転することによりロボットの先端側アーム450が回転する。先端側アームにケーブル等480が固定されている場合、ケーブル等480もアームと共に回転する。
このように、ケーブル等が回転する場合、円筒体430はケーブル等480と擦れる可能性があるが、円筒体430自体は内歯歯車3と支持体19との相対回転に関係なく、支持体19に回転自在に支持されているため、円筒体430はケーブル等480の回転に追従することになり、ケーブル等480自体に傷が付くことはない。
このように、ケーブル等が回転する場合、円筒体430はケーブル等480と擦れる可能性があるが、円筒体430自体は内歯歯車3と支持体19との相対回転に関係なく、支持体19に回転自在に支持されているため、円筒体430はケーブル等480の回転に追従することになり、ケーブル等480自体に傷が付くことはない。
本発明では、円筒体を支持体に回転自在に支持し、円筒体を内蔵した偏心揺動型歯車装置とすることで、本実施例のように、産業用ロボットの旋回部や手首部などの使用形態によって円筒体を回転自在のまま使用したり、円筒体を固定させたりすることができる。
以上のように本発明を実施例により説明をしたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲で各種の変更が可能である。例えば、外歯歯車は一枚でも三枚以上でもよいし、クランク軸も三個に限定されなく、二個でも三個以上でも、または、回転中心に一個配置したものでもよい。また、軸方向の軸心周りに中空孔を備えた偏心揺動型歯車装置に適用可能である。
本発明は、あらゆる産業分野に用いられる偏心揺動型歯車装置に利用できる。
特に、産業用ロボットの関節部や回転テーブル装置や工作機械の工具自動交換装置に用いられる偏心揺動型減速装置に最適である。
特に、産業用ロボットの関節部や回転テーブル装置や工作機械の工具自動交換装置に用いられる偏心揺動型減速装置に最適である。
100,200,400・・・偏心揺動型歯車装置
3・・・・内歯歯車
9・・・・外歯歯車
17・・・クランク軸
19,219・・・支持体
19a,19b,219a,219b・・・端板部
21・・・柱部
30,230,430・・・円筒体
33a,33b,233・・・軸受
35・・・Oリング溝
37・・・Oリング
39・・・止めネジ用ネジ穴
61,63・・・止め輪
150・・・固定部
160・・・回転部
170,470・・・モータ
3・・・・内歯歯車
9・・・・外歯歯車
17・・・クランク軸
19,219・・・支持体
19a,19b,219a,219b・・・端板部
21・・・柱部
30,230,430・・・円筒体
33a,33b,233・・・軸受
35・・・Oリング溝
37・・・Oリング
39・・・止めネジ用ネジ穴
61,63・・・止め輪
150・・・固定部
160・・・回転部
170,470・・・モータ
Claims (3)
- 内歯歯車と、該内歯歯車に噛み合う外歯歯車と、該外歯歯車を偏心運動させるクランク軸と、該クランク軸を回転自在に支持する支持体とを備え、前記内歯歯車と前記支持体とが相対的に回転する偏心揺動型歯車装置において、
前記偏心揺動型歯車装置を軸方向に貫通する円筒体が、前記支持体に回転自在に支持されていることを特徴とする偏心揺動型歯車装置。 - 前記円筒体の少なくとも一方の端部外周部が、シール部材との係合部である請求項1記載の偏心揺動型歯車装置。
- 産業用ロボットの固定部に前記内歯歯車を固定し、該固定部に設けた中央孔にシール部材を介して前記円筒体の一方の端部を挿入したことを特徴とする請求項1又は2記載の偏心揺動型歯車装置を備えた産業用ロボットの関節構造。
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DE102008056648A DE102008056648A1 (de) | 2007-11-09 | 2008-11-10 | Exzentrischer Schwinggetriebemechanismus und Gelenkkonstruktion für Industrieroboter, bei der dieser eingesetzt wird |
CN200810174568XA CN101429989B (zh) | 2007-11-09 | 2008-11-10 | 偏心摆动齿轮机构和使用该机构的工业机器人关节构造 |
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