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JP2009107435A - タイヤ - Google Patents

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JP2009107435A JP2007280369A JP2007280369A JP2009107435A JP 2009107435 A JP2009107435 A JP 2009107435A JP 2007280369 A JP2007280369 A JP 2007280369A JP 2007280369 A JP2007280369 A JP 2007280369A JP 2009107435 A JP2009107435 A JP 2009107435A
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Daijiro Nagano
大二郎 永野
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Abstract

【課題】低発熱性に優れたトレッドを具え、グリップ性能等のタイヤ性能を損なうことなく転がり抵抗を低減させたタイヤを提供する。
【解決手段】主溝により陸部が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成されたトレッドを具えるタイヤにおいて、少なくとも前記陸部の側面の最外層を前記トレッドの中でtanδを最も低くする。また、前記最外層のtanδを0.07以下にし、前記最外層の厚さを該キャップゴム層の厚さの30%以内にし、前記最外層に用いるゴム組成物にHAF以下のグレードのカーボンブラックを配合したゴム組成物を用いる。
【選択図】図7

Description

本発明はタイヤに関するものであり、更に詳しくは、低発熱性に優れたトレッドを具え、グリップ性能等のタイヤ性能を損なうことなく転がり抵抗を低減させたタイヤに関する。
車両に装着したタイヤを走行させると、タイヤは接地面領域にて、ゴムのつぶれ変形や倒れ込み変形などの各種変形を生じ、これらの変形がもたらすゴムのヒステリシスロスはタイヤの転がり抵抗として現れる。タイヤの転がり抵抗は車両の燃費性能に直接影響を与えるため、経済性及び環境問題等の観点から、タイヤの転がり抵抗を更に低くすることが強く求められている。
この種のヒステリシスロスはタイヤのトレッド部から生じる割合が高いことは周知である。そこで、この種のヒステリシスロス低減のため、トレッドにtanδが小さいゴムを適用する、又はトレッドの変形を抑制するといった手段が講じられている。例えば従来は、トレッドゴムのカーボンブラック含有量を減らすこと又はトレッドゴムにグレードの低いカーボンブラックを使用すること等によりトレッド全体のtanδを低減させることでタイヤの転がり抵抗を下げている(特許文献1、2)。
しかしながら、この様にトレッド全体のtanδを低くするとトレッドの発熱性及び転がり抵抗は低減するものの、タイヤの耐摩耗性及びグリップ力が低下してしまう。そのため、従来のタイヤでは、トレッドの発熱性やタイヤの転がり抵抗の低減と、グリップ力等のタイヤ性能との両立が十分でなかった。
特開2001−206012号公報 特開2007−216829号公報
そこで、本発明は、低発熱性に優れたトレッドを具え、グリップ性能等のタイヤ性能を損なうことなく転がり抵抗を低減させたタイヤを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、主溝により陸部が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成されるトレッドを具えるタイヤにおいて、タイヤに荷重がかかった場合に最も大きく歪む部分のtanδを該トレッドの中で最も低くすることにより、グリップ性能等のタイヤ性能を損なうことなく転がり抵抗を低減させたタイヤが提供できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明のタイヤは、主溝により陸部が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成されたトレッドを具えるタイヤであって、
少なくとも前記陸部の側面の最外層は前記トレッドの中でtanδが最も低いことを特徴とする。
また、本発明のタイヤの好適例においては、前記最外層のtanδが0.07以下である。
本発明のタイヤの他の好適例においては、前記トレッドが前記最外層を含むキャップゴム層を具え、前記最外層の厚さが該キャップゴム層の厚さの30%以内である。
本発明のタイヤの他の好適例においては、前記トレッドが三層の積層ゴムからなる。
また、本発明のタイヤにおいては、少なくとも前記陸部の側面の最外層及び前記主溝の溝底の最外層は、前記トレッドの中でtanδが最も低いことが好ましい。
本発明のタイヤにおいては、前記トレッドの最外層全体は、トレッドの中のtanδが最も低いことが好適である。
本発明のタイヤの他の好適例においては、前記ゴム組成物にHAF以下のグレードのカーボンブラックを配合する。
本発明のタイヤの他の好適例においては、前記ゴム組成物にヒドラジド化合物を配合する。
本発明によれば、低発熱性に優れたトレッドを具え、グリップ性能等のタイヤ性能を損なうことなく転がり抵抗を低減させたタイヤを提供することができる。
以下、本発明の形態を図を参照して詳細に説明する。図1は本発明のタイヤの作用効果の説明図であり、図2〜5は本発明のタイヤのトレッドの部分断面図である。
まず、本発明のタイヤの前記最外層のゴムの作用効果について図1を用いて以下に説明する。すなわち、図1に示すように、トレッドに圧縮荷重Fを作用させると、ゴムの非圧縮性の特性により、トレッドはその表面の位置がSからSに移動し(へこみ量はa)、同時に圧縮荷重Fの作用方向と直行する方向に膨らむ(図1右)。このとき、トレッドの陸部の側面の最外層に位置している部分はその内層に位置している部分よりも撓みが大きいため、タイヤに圧縮荷重が作用するタイヤ転動時等において生じるヒステリシスロスへの寄与が大きい。従って、トレッドの陸部の側面の最外層2のtanδをトレッドの中で最も低くすることは、トレッドを低発熱性にするために効果的であり、またトレッド全体のtanδを低くした場合よりもトレッドの剛性を保つために有利である。それ故、こうしたトレッドをタイヤに適用することにより、グリップ力等のタイヤ性能を損なうことなく転がり抵抗を低減したタイヤを製造できる。
本発明のタイヤのトレッドは、図2〜4に示すように主溝4により陸部1が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成される。該主溝4は図示のタイヤ周方向の溝の他に、ラグやブロックを形成するためのタイヤ幅方向等の溝であってもよい。更に、本発明のタイヤのトレッドには、図2に示すように最外層2を少なくとも前記陸部の側面に配設する。また、本発明のタイヤのトレッドの好ましい態様としては、図3に示すような最外層2を少なくとも前記陸部の側面の最外層及び前記主溝の溝底の最外層に配設したトレッド、又は図4に示すような最外層2をトレッドの最外層全体に配設したトレッドが挙げられる。本発明のタイヤのトレッドは、主溝により陸部が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成されていれば特に限定されず種々の態様をとることができ、例えば図5〜7に示すようにキャップ−ベース構造を有していてもよい。また、最外層2は少なくとも上記部分に配設されていればよく、形態は特に限定されない。
また、本発明のタイヤにおいては、前記最外層のtanδの値は0.07以下であることが好ましい。前記最外層のtanδの値が0.07を超えるとタイヤの転がり抵抗の低減が不十分になる。
本発明のタイヤにおいては、前記最外層の厚さが前記キャップゴム層の厚さ(例えば、図2〜7中のT)の30%以内であることが好ましい。前記最外層の厚さが前記キャップゴム層の厚さの30%超であると耐摩耗性が著しく低下する。
本発明のタイヤにおいては、トレッドは前記最外層2を含む二層以上の積層ゴムから構成されていれば特に限定されないが、他性能の保持等の観点から三層であることが好ましい。
本発明のタイヤにおいては、前記最外層に用いるゴム組成物にHAF以下(窒素吸着比表面積(NSA)が90m/g以下、且つジブチルフタレート吸油量(DBP)が130ml/100g以下)のグレードのカーボンブラックを配合することが好適である。前記最外層に用いるゴム組成物にHAFを超えるグレードのカーボンブラックを配合すると、タイヤの転がり抵抗を低減する効果が不十分になる。また、前記最外層に用いるゴム組成物において、前記カーボンブラックの配合量は、ゴム成分100質量部に対して30〜60質量部であることが好ましい。この量が30質量部未満では耐摩耗性が低下し、一方、60質量部を超えると低ロス効果が得られない。
また、本発明のタイヤにおいては、前記最外層にヒドラジド化合物を配合したゴム組成物を用いることが好ましい。このように、ゴム組成物に該ヒドラジド化合物を配合すると、ゴム組成物の加硫戻りによる過加硫に起因する弾性率の低下を抑え、低発熱性能及び耐摩耗性の低下を抑制できる。
前記最外層用ゴム組成物に配合するヒドラジド化合物としては、例えば下記式(1):
Figure 2009107435
で表される化合物を挙げることができる。前記式(1)において、Aはアリーレン基、二価のヒダントイン残基又は炭素数1〜18の飽和若しくは不飽和の二価の鎖状炭化水素基を、Zは水素原子、ヒドロキシル基、アミノ基又は下記式(2):
Figure 2009107435
[式中、R〜Rはそれぞれ水素原子又は炭素数1〜18のヒドロカルビル基を示し、それらはたがいに同一でも異なっていてもよく、またRとR、RとRはたがいに結合して環構造を形成していてもよい]で表される基を示す。
前記式(1)で表される化合物の中で、Aがアリーレン基で、かつZがヒドロキシル基であるヒドラジド化合物が好ましく、特に下記式(3)及び下記式(4):
Figure 2009107435
Figure 2009107435
[式中、R及びRは前記と同様である]で表されるヒドラジド化合物が性能の点から好ましい。
前記式(1)で表される好ましいヒドラジド化合物は、1−ヒドロキシ−N’−(1−メチルエチリデン)−2−ナフトエ酸ヒドラジド、1−ヒドロキシ−N’−(1−メチルプロピリデン)−2−ナフトエ酸ヒドラジド、1−ヒドロキシ−N’−(1−メチルブチリデン)−2−ナフトエ酸ヒドラジド、1−ヒドロキシ−N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−2−ナフトエ酸ヒドラジド、1−ヒドロキシN’−(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)−2−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1−メチルエチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1−メチルプロピリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1−メチルブチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、イソフタル酸ジ(1−メチルエチリデン)ヒドラジド、イソフタル酸ジ(1−メチルプロピリデン)ヒドラジド、イソフタル酸ジ(1−メチルブチリデン)ヒドラジド、イソフタル酸ジ(1,3−ジメチルブチリデン)ヒドラジド、イソフタル酸ジ(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1−メチルエチリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1−メチルプロピリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1−メチルブチリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)ヒドラジド、イソニコチン酸(1,3−ジメチルブチリデン)ヒドラジド、N’−(1−メチルエチリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(1−メチルプロピリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(1−メチルブチリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)−サリチル酸ヒドラジドなどであり、特に好ましいヒドラジド化合物は、前記
式(3)及び(4)で表される化合物、具体的には2−ヒドロキシ−N’−(1−メチルエチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1−メチルプロピリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1−メチルブチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、2−ヒドロキシ−N’−(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)−3−ナフトエ酸ヒドラジド、N’−(1−メチルエチリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(1−メチルプロピリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(1−メチルブチリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(1,3−ジメチルブチリデン)−サリチル酸ヒドラジド、N’−(2,6−ジメチル−4−ヘプチリデン)−サリチル酸ヒドラジドである。
本発明のタイヤにおいて、ヒドラジド化合物の成分は一種用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、最外層に用いるゴム組成物へのヒドラジド化合物の配合量は、ゴム成分100質量部に対して0.05〜5質量部の範囲にすることが好ましい。該配合量が0.05質量部未満では弾性率低下の抑制効果が充分に発揮されないおそれがあり、一方、5質量部を超えるとその量の割には効果の向上がみられず、むしろ経済的に不利となる場合がある。効果及び経済性などを考慮すると、最外層に用いるゴム組成物へのヒドラジド化合物の配合量は、ゴム成分100質量部に対して0.3〜3質量部の範囲であることが更に好ましい。
本発明のタイヤにおいて使用する所定の物性を有する前記最外層は、当業者に周知のゴム成分、充填剤及び樹脂等を適宜配合することによって製造できる。また、本発明のタイヤはトレッドに前記最外層を用いて製造できる。
本発明のタイヤの構成の一例としては、該タイヤが、1対のビード部、該ビード部にトロイド状をなして連なるカーカス、該カーカスのクラウン部をたが締めするベルト及びトレッドを有してなるタイヤであることが挙げられる。本発明のタイヤは、ラジアル構造を有していてもよいし、バイアス構造を有していてもよい。また、本発明のタイヤの構成は特に限定されず、ソリッドタイヤであっても空気入りタイヤであってもよい。
本発明のタイヤは、重荷重用タイヤに用いることが好適である。なお、トレッド以外のタイヤ部材としては、公知の部材を使用することができる。
本発明のタイヤは、その製造方法につき特に制限はないが、例えば、以下のようにして製造することができる。即ち、まず、所定の物性を有する本発明の最外層を調製し、該最外層を具えるトレッドを生タイヤケースのクラウン部に貼り付ける。その後、所定のモールドで所定温度、所定圧力の下で加硫成形することにより製造することができる。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変更可能である。
(tanδの測定方法)
tanδは、東洋精機製の粘弾性スペクトロメーターを用い、幅4.7mmの試験片について、歪±10%、周波数25Hz、温度25℃の条件で測定した。
(変性ポリブタジエンゴム(変性BR)の調製方法)
(1)触媒の調整
乾燥・窒素置換された、ゴム栓付き容積約100mlのガラス瓶に、以下の順番に、ブタジエンのシクロヘキサン溶液(15.2重量%)7.11g、ネオジムネオデカノエートのシクロヘキサン溶液(0.56M)0.59ml、メチルアルミノキサンMAO(東ソーアクゾ製PMAO)のトルエン溶液(アルミニウム濃度として3.23M)10.32ml、水素化ジイソブチルアルミ(関東化学製)のヘキサン溶液(0.90M)7.77mlを投入し、室温で2分間熟成した後、塩素化ジエチルアルミ(関東化学製)のヘキサン溶液(0.95M)1.45mlを加え、室温で時折撹拌しながら15分間熟成した。こうして得られた触媒溶液中のネオジムの濃度は、0.011M(モル/リットル)であった。
(2)重合体中間体の製造
乾燥・窒素置換された、ゴム栓付き容積約900mlのガラス瓶に、乾燥精製された1,3−ブタジエンのシクロヘキサン溶液及び乾燥シクロヘキサンを各々投入し、1,3−ブタジエン12.5質量%のシクロヘキサン溶液が400g投入された状態とした。次に、(1)において調整した触媒溶液2.28ml(ネオジム換算0.025mmol)を投入し、50℃温水浴中で1.0時間重合を行った。
(3)第1次変性処理
第1次変性剤として、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GPMOS:エポキシ)のヘキサン溶液(1.0M)として、GPMOSを23.5モル当量(ネオジム対比)投入し、50℃で60分間処理することにより、第1次の変性を行った。
(4)第2次変性以降の処理
続いて、縮合促進剤として、ビス(2−エチルヘキサノエート)スズ(BEHAS)のシクロヘキサン溶液(1.01M)を1.76ml(70.5eq/Nd相当)と、イオン交換水32μl(70.5eq/Nd相当)を投入し、50℃温水浴中で1.0時間処理した。その後、重合系に老化防止剤2,2−メチレン−ビス(4−エチル−6−t−ブチルフェノール)(NS−5)のイソプロパノール5%溶液2mlを加えて反応の停止を行い、更に微量のNS−5を含むイソプロパノール中で再沈殿を行い、ドラム乾燥することにより変性BRを得た。
サイズが11R22.5で、トレッドのベースゴム層上のキャップゴム層が最外層と該最外層と隣接する内層との二層構造をなし(図7に示したのと同様の三層トレッド)、前記最外層の厚さが、該キャップゴム層の厚さの20%であり、表1に示す配合組成及びtanδを有するゴム組成物を、表2に示す構成でトレッドの最外層、内層及びベースゴム層に使用したトラック・バス用空気入りラジアルタイヤを作製した(実施例)。また、該供試タイヤの転がり抵抗性能を評価するため、実施例の最外層のゴム組成物をこの内層のゴム組成物と同じにした従来のタイヤを準備した(比較例)。
(転がり抵抗の測定)
これらタイヤを標準リム7.5×22.5に組み付け、最高空気圧750kPaの内圧を充填し、24.5kNの負荷荷重の下、速度80km/hで走行させた。このときの比較例に係るタイヤの転がり抵抗を100とし、実施例に係るタイヤの転がり抵抗を指数表示した。なお、該指数が大きいほど転がり抵抗が小さいことを指す。結果を表2に示す。
tanδの値は上記測定方法に従い測定した。
Figure 2009107435
*1 上記方法により調製した変性ポリブタジエンゴム
*2 東海カーボン製、窒素吸着比表面積(NSA):79m/g、ジブチルフタレート吸油量(DBP):101ml/100g
*3 東ソーシリカ製、ニップシールAQ
*4 大内新興化学工業製、ノクセラーNS−P、N−tert−ブチル−2−べンゾチアゾリルスルフェンアミド
*5 住友化学製、アンチゲン6C、N−フェニル−N’−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン
Figure 2009107435
表2の結果から、実施例は比較例に較べて転がり抵抗が大幅に向上していることが分かる。従って、主溝により陸部が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成されたトレッドを具えるタイヤにおいて、少なくとも前記陸部の側面の最外層は前記トレッドの中でtanδが最も低いことを特徴とするタイヤは、従来のタイヤに比べて転がり抵抗が大幅に改善されることが分かる。
本発明のタイヤの作用効果の説明図である。 本発明のタイヤのトレッドの拡大断面図である。 本発明のタイヤのトレッドの他の拡大断面図である。 本発明のタイヤのトレッドの他の拡大断面図である。 本発明のタイヤのトレッドの他の拡大断面図である。 本発明のタイヤのトレッドの他の拡大断面図である。 本発明のタイヤのトレッドの他の拡大断面図である。
符号の説明
A トレッドの陸部
F 圧縮荷重の作用方向
無荷重時のトレッド表面の位置
S 荷重時のトレッド表面の位置
T キャップゴム層の厚さ
a 荷重時のトレッドのへこみ量
1 トレッドの陸部
2 トレッドの陸部の最外層
3 トレッドベース部
4 主溝

Claims (8)

  1. 主溝により陸部が形成されており、二層以上の積層ゴムから構成されたトレッドを具えるタイヤにおいて、
    少なくとも前記陸部の側面の最外層は前記トレッドの中でtanδが最も低いことを特徴とするタイヤ。
  2. 前記最外層のtanδが0.07以下であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  3. 前記トレッドが前記最外層を含むキャップゴム層を具え、前記最外層の厚さが、該キャップゴム層の厚さの30%以内であることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  4. 前記トレッドが三層の積層ゴムからなることを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  5. 少なくとも前記陸部の側面の最外層及び前記主溝の溝底の最外層は、前記トレッドの中でtanδが最も低いことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  6. 前記トレッドの最外層全体は、トレッドの中のtanδが最も低いことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  7. 前記最外層にHAF以下のグレードのカーボンブラックを配合したゴム組成物を用いたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
  8. 前記最外層にヒドラジド化合物を配合したゴム組成物を用いたことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ。
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