JP2009091964A - 燃料噴射装置のインジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料噴射装置のインジェクタにおいて、オリフィスの設計自由度を向上させる。
【解決手段】燃料入口部3iが設けられるノズルホルダ3と、ドレン油路13とドレン管(図示略)の連通又は遮断を切り替える二方弁4が設けられる二方弁ボディ5と、内部に制御室6rを形成し、該制御室6rにおいてコマンドピストン7が摺動自在に設けられるコマンドピストンボディ6と、内部にノズル燃料室9rを形成し、該ノズル燃料室9rにおいてニードル弁10が摺動自在に設けられるノズルボディ9と、前記ノズルホルダ3に形成され、前記燃料入口部3iと前記ノズル燃料室9rと接続する高圧燃料経路3aと、前記ノズルホルダ3に形成され、前記制御室6rと前記ドレン油路13とを接続する第二油路12と、を有する燃料噴射装置のインジェクタ1であって、前記第二油路12の前記二方弁ボディ5側に出口オリフィス17を一体形成する。
【選択図】図1
【解決手段】燃料入口部3iが設けられるノズルホルダ3と、ドレン油路13とドレン管(図示略)の連通又は遮断を切り替える二方弁4が設けられる二方弁ボディ5と、内部に制御室6rを形成し、該制御室6rにおいてコマンドピストン7が摺動自在に設けられるコマンドピストンボディ6と、内部にノズル燃料室9rを形成し、該ノズル燃料室9rにおいてニードル弁10が摺動自在に設けられるノズルボディ9と、前記ノズルホルダ3に形成され、前記燃料入口部3iと前記ノズル燃料室9rと接続する高圧燃料経路3aと、前記ノズルホルダ3に形成され、前記制御室6rと前記ドレン油路13とを接続する第二油路12と、を有する燃料噴射装置のインジェクタ1であって、前記第二油路12の前記二方弁ボディ5側に出口オリフィス17を一体形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料噴射装置のインジェクタの構造技術に関するものである。
従来、コモンレール式ディーゼルエンジンは公知である。また、コモンレール燃料噴射装置を構成する装置の一つであるインジェクタも公知である。インジェクタは、コモンレールによって蓄圧された高圧燃料を、各気筒に直接噴射する装置である。また、インジェクタは、各燃料通路、二方弁、コマンドピストン等の多数の部材及びアクチュエータによって、複雑に構成されている。
ここで、特許文献1は、上部から下部に向かって、二方弁ボディ、ノズルホルダ、コマンドピストンボディ、及びノズルボディから構成されるインジェクタを開示している。二方弁ボディは、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる部材である。ノズルホルダは、燃料入口部が設けられ、インジェクタの本体となる部材である。コマンドピストンボディは、内部に制御室を形成し、この制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられる部材である。ノズルボディは、内部にノズル燃料室を形成し、このノズル燃料室においてニードル弁が摺動自在に設けられる部材である。
このような構成とすることで、単純な形状でのコマンドピストンボディによって、コマンドピストンの摺動部の加工を容易にでき、また、その加工精度を向上させている。
特開平2006−083820号公報
このような構成とすることで、単純な形状でのコマンドピストンボディによって、コマンドピストンの摺動部の加工を容易にでき、また、その加工精度を向上させている。
インジェクタは、高圧燃料入口からコマンドピストンが摺動する制御室での経路、並びに制御室から制御弁によって連通又は遮断されるドレン油路までの経路のそれぞれにおいて、オリフィスを設ける必要がある。オリフィスとは、流路中に設けられる絞り経路のことである。インジェクタのオリフィスは、燃料通路径よりもさらに小さい孔で形成される。
特許文献1に開示されるインジェクタ構造においては、インジェクタボディの上部及び下部にそれぞれオリフィスを形成するプレートが設けられている。このような構成では、プレート位置(インジェクタ軸方向)に制約があり、燃料噴射率又は噴射安定性が悪い。
そこで、解決しようとする課題は、燃料噴射装置のインジェクタにおいて、オリフィスの設計自由度を向上することである。
そこで、解決しようとする課題は、燃料噴射装置のインジェクタにおいて、オリフィスの設計自由度を向上することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、燃料入口部が設けられるノズルホルダと、前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃料室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、前記ノズルホルダに形成され、前記燃料入口部と前記ノズル燃料室と接続する高圧燃料経路と、前記ノズルホルダに形成され、前記制御室と前記ドレン油路とを接続する第二油路と、を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、前記第二油路の前記二方弁ボディ側に出口オリフィスを一体形成するものである。
請求項2においては、燃料入口部が設けられるノズルホルダと、前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃料室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、前記ノズルホルダに形成され、前記燃料入口部と前記ノズル燃料室と接続する高圧燃料経路と、前記ノズルホルダに形成され、前記制御室と前記ドレン油路とを接続する第二油路と、を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、前記第二油路の前記二方弁ボディ側に挿入され、出口オリフィスを形成する出口オリフィスピースを備えるものである。
請求項3においては、請求項2記載の燃料噴射装置のインジェクタにおいて、前記ピースの上面は、前記二方弁ボディに当接するものである。
請求項4においては、燃料入口部が設けられるノズルホルダと、前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略軸方向に形成される第一油路と、前記第一油路に一体形成される入口オリフィスと、を備えるものである。
請求項5においては、燃料入口部が設けられるノズルホルダと、前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略軸方向に形成される第一油路と、前記第一油路の前記制御室側に挿入され、入口オリフィスが形成される入口オリフィスピースと、を備えるものである。
請求項6においては、請求項5記載の燃料噴射装置のインジェクタにおいて、前記入口オリフィスピースの下面は、前記コマンドピストンボディに当接するものである。
請求項7においては、燃料入口部が設けられるノズルホルダと、前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略半径方向に形成される第三油路と、前記第三油路に一体形成される入口オリフィスと、を備えるものである。
請求項8においては、燃料入口部が設けられるノズルホルダと、前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略半径方向に形成される第三油路と、前記第三油路に挿入され、入口オリフィスが形成される入口オリフィスピースと、を備えるものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、インジェクタの軸方向に形成され長さに余裕のある第二油路に出口オリフィスを一体成形するため、出口オリフィスの設計自由度を向上でき、かつインジェクタの燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、出口オリフィスをノズルホルダの上端面から加工できるため、加工精度を向上できる。さらに、従来の出口オリフィスを形成していた出口オリフィスプレートが不要となるため、燃料漏れの発生を抑制し、部品コストを削減できる。
請求項2においては、インジェクタの軸方向に形成され長さに余裕のある第二油路に出口オリフィスを出口オリフィスピースとして挿入するため、出口オリフィスの設計自由度を向上でき、かつインジェクタの燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、出口オリフィスは別部品となるため、オリフィスの加工及び位置調整が容易にできる。
請求項3においては、請求項2の効果に加え、二方弁ボディに出口オリフィスの取り付け機能を持たせることで、取り付け部の加工が容易にでき、かつ使用中にオリフィスがノズルホルダより抜ける不具合を防止できる。
請求項4においては、インジェクタの軸方向に第一油路を設けて入口オリフィスを一体形成するため、入口オリフィスの設計自由度を向上でき、かつインジェクタの燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第一油路は、高圧燃料通路とは独立して形成され、高圧燃料通路の圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、従来の入口オリフィスを形成していた入口オリフィスプレートが不要となるため、燃料漏れの発生を抑制でき、かつ部品コストを削減できる。
請求項5においては、インジェクタの軸方向に第一油路を設けて入口オリフィスを入口オリフィスピースとして挿入するため、入口オリフィスの設計自由度を向上でき、かつインジェクタの燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第一油路は、高圧燃料通路とは独立して形成され、高圧燃料通路の圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、入口オリフィスピースは別部品となるため、オリフィスの加工及び位置調整が容易にできる。
請求項6においては、請求項5の効果に加え、コマンドピストンボディに入口オリフィスの取り付け機能を持たせることで、取り付け部の加工が容易にでき、かつ使用中にオリフィスが抜ける不具合を防止できる。
請求項7においては、インジェクタの略半径方向に別途第三油路を設けて入口オリフィスを設けるため、入口オリフィスの設計自由度を向上でき、かつインジェクタの燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第三油路は、高圧燃料通路とは独立して形成され、高圧燃料通路の圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、従来の入口オリフィスを形成していたプレートが不要となるため、燃料漏れの発生を抑制でき、かつ部品コストを削減できる。
請求項8においては、請求項7記載の効果に加え、入口オリフィスは別部品となるため、オリフィスの加工及び位置調整が容易にできる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の実施例1に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図2は同じく実施例2に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図3は同じく実施例3Aに係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図である。
図4は同じく実施例3Bに係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図5は同じく実施例4に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図6は同じく実施例5に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図である。
図7は同じく実施例6に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図8は従来のインジェクタの全体的な構成を示す断面図である。
図1は本発明の実施例1に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図2は同じく実施例2に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図3は同じく実施例3Aに係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図である。
図4は同じく実施例3Bに係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図5は同じく実施例4に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図6は同じく実施例5に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図である。
図7は同じく実施例6に係るインジェクタの全体的な構成を示す断面図と一部拡大断面図、図8は従来のインジェクタの全体的な構成を示す断面図である。
まず、図8を用いて、従来技術である燃料噴射装置のインジェクタ1について、詳細に説明する。
図8に示すように、インジェクタ1は、燃料入口部3iが設けられるノズルホルダ3と、ノズルホルダ3の上部に付設され、ドレン油路13の連通又は遮断を切り替える二方弁4が設けられる二方弁ボディ5と、ノズルホルダ3の下部に付設され、内部に制御室6rを形成し、この制御室6rにおいてコマンドピストン7が摺動自在に設けられるコマンドピストンボディ6と、コマンドピストンボディ6の下部に付設され、内部にノズル燃料室9rを形成し、ノズル燃料室9rにおいてニードル弁10が摺動自在に設けられるノズルボディ9とから構成されている。
なお、インジェクタ1は、上下方向に長いペン型で構成されているため、図における縦方向を軸方向、横方向を径方向として説明する。
図8に示すように、インジェクタ1は、燃料入口部3iが設けられるノズルホルダ3と、ノズルホルダ3の上部に付設され、ドレン油路13の連通又は遮断を切り替える二方弁4が設けられる二方弁ボディ5と、ノズルホルダ3の下部に付設され、内部に制御室6rを形成し、この制御室6rにおいてコマンドピストン7が摺動自在に設けられるコマンドピストンボディ6と、コマンドピストンボディ6の下部に付設され、内部にノズル燃料室9rを形成し、ノズル燃料室9rにおいてニードル弁10が摺動自在に設けられるノズルボディ9とから構成されている。
なお、インジェクタ1は、上下方向に長いペン型で構成されているため、図における縦方向を軸方向、横方向を径方向として説明する。
ノズルホルダ3は、図8における径方向左側に燃料入口部3iが設けられている。燃料入口部3iは、高圧管(図示略)が接続されて、コモンレール(図示略)より高圧燃料が供給される。また、燃料入口部3iには、燃料入口油路14が形成されている。さらに、ノズルホルダ3には高圧燃料通路3aが形成されている。燃料入口部3iより供給された燃料は、燃料入口油路14を経由して高圧燃料通路3aに流入される。
コマンドピストンボディ6には、高圧燃料通路3aと連通する高圧燃料通路6aが、ノズルボディ9には高圧燃料通路6aと連通する高圧燃料通路9aが、それぞれ形成されており、これらにより一連の高圧燃料通路3a・6a・9aが構成されている。また、ノズルボディ6には、高圧燃料通路9aと通じるノズル燃料室9rが形成されている。このような構成とすることで、高圧燃料通路3a・6a・9a内の燃料がノズル燃料室9r内に供給される。
コマンドピストンボディ6には、コマンドピストン7の摺動部7hが設けられている。また、摺動部7h内において、コマンドピストンボディ6の端面とノズルホルダ3のコマンドピストンボディ6に対する当接面3fとの間で制御室6rが構成されている。
第一油路11は、制御室6rと高圧燃料通路3aとを接続している。また、入口オリフィスプレート108は、第一油路11の途上において、ノズルホルダ3とコマンドピストンボディ6とに介して設けられている。入口オリフィスプレート108には、入口オリフィス106が設けられている。
ノズルボディ9には、ニードル弁10の摺動部10hが設けられている。また、ノズルボディ9には、ニードル弁10の円錐台形状の受圧部10pの周りにノズル燃料室9rが形成されている。さらに、ニードル弁10とコマンドピストンボディ6に設けた係止部材6eとの間には、スプリング8が挟装されている。ニードル弁10は、このスプリング8によって、常時下方へ付勢されている。
このような構成とすることで、スプリング8によってニードル弁10の開弁圧力が設定されることとし、コマンドピストン7による押さえがない場合では、ノズル燃料室9rの燃料圧力によってスプリング8の付勢力に抗してノズルがリフトされ、噴口9s・9sが開き、燃料が噴射される。
第二油路12は、ノズルホルダ3の軸方向に形成されている。第二油路12の一端は制御室6rに通じ、他端は二方弁ボディ5に形成されるドレン油路13に通じている。出口オリフィスプレート109は、第二油路12の途上において、二方弁ボディ5とノズルホルダ3とに介して設けられている。出口オリフィスプレート109には、出口オリフィス107が設けられている。
二方弁4は、ソレノイド4mに通電されると、バルブ5pが上位置にセットする。この作用によって、第二油路12は、前記ドレン油路13、並びにノズルホルダ3に形成される低圧油路(図示略)を介して、ドレン管(図示略)と連通する。
このような構成とすることで、前記制御室6r内の燃料は、第二油路12、二方弁4を介してドレン管(図示略)へと排出される。そして、この際、前記ニードル弁10は、ノズル燃料室9r内の燃料圧力によって、スプリング8の付勢力に抗して、図8において上方へリフトされ、噴口9s・9sより燃料が噴射される。また、二方弁4の非作動時には、制御室6r内の燃料がドレンされないため、制御室6r内の燃料がコマンドピストン7の背圧となり、コマンドピストン7が図において下方へ押圧される。これにより、ニードル弁10が下方へ押圧され、噴口9c・9cが閉じられる。
ケースナット2は、ノズルホルダ3の下部、コマンドピストンボディ6、及びノズルボディ9の周囲に取り付けられており、ノズルホルダ3、コマンドピストンボディ6、及びノズルボディ9が一体化して構成されている。
ここで、図1乃至図7を用いて、本発明に係る第一油路11及び第二油路12にそれぞれ設けられる入口オリフィス106及び出口オリフィス107の実施例1乃至6について、詳細に説明する。
まず、図1及び図2を用いて、出口オリフィス17・27の実施例について、実施例1及び2として、詳細に説明する。
まず、図1及び図2を用いて、出口オリフィス17・27の実施例について、実施例1及び2として、詳細に説明する。
まず、図1を用いて、実施例1としての出口オリフィス17について、詳細に説明する。
図1の部分拡大図に示すように、出口オリフィス17は、出口オリフィスプレート109をなくして第二油路12の二方弁ボディ5側(上部)に一体形成されている。つまり、出口オリフィス17は、ノズルホルダ3に一体形成されるものである。また、出口オリフィス17の長さは、ノズルホルダ3上端からオリフィスとして必要な長さにて形成されている。
なお、上記以外のインジェクタ1の構成は、従来同様の構成であるため説明は省略する。
図1の部分拡大図に示すように、出口オリフィス17は、出口オリフィスプレート109をなくして第二油路12の二方弁ボディ5側(上部)に一体形成されている。つまり、出口オリフィス17は、ノズルホルダ3に一体形成されるものである。また、出口オリフィス17の長さは、ノズルホルダ3上端からオリフィスとして必要な長さにて形成されている。
なお、上記以外のインジェクタ1の構成は、従来同様の構成であるため説明は省略する。
このような構成とすることで、インジェクタ1の軸方向に形成され、長さに余裕のある第二油路12に出口オリフィス17を一体成形するため、出口オリフィス17の設計自由度を向上でき、かつインジェクタ1の燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。
また、出口オリフィス17をノズルホルダ3の上端面から加工できるため、加工精度を向上できる。
さらに、従来の出口オリフィス107を形成していた出口オリフィスプレート109が不要となる。そのため、部品間の合わせ面をその分削減でき、燃料漏れの発生を抑制できる。さらに、インジェクタ1の部品コストを削減できる。
また、出口オリフィス17をノズルホルダ3の上端面から加工できるため、加工精度を向上できる。
さらに、従来の出口オリフィス107を形成していた出口オリフィスプレート109が不要となる。そのため、部品間の合わせ面をその分削減でき、燃料漏れの発生を抑制できる。さらに、インジェクタ1の部品コストを削減できる。
次に、図2を用いて、実施例2としての出口オリフィス27について、詳細に説明する。
図2の部分拡大図に示すように、出口オリフィス27は、出口オリフィスピース29に形成されている。ここで、出口オリフィスピース29は、円筒状に構成して下部に出口オリフィス27を形成して、第二油路12の二方弁ボディ5側に挿入されている。ただし、出口オリフィス27の形成位置は上部でも中途部でも可能であり、限定するものではない。また、出口オリフィスピース29の上端は、ノズルホルダ3の上端面と同一面となるように挿入されているため、出口オリフィスピース29上端は二方弁ボディ5側の下端に当接されている。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
図2の部分拡大図に示すように、出口オリフィス27は、出口オリフィスピース29に形成されている。ここで、出口オリフィスピース29は、円筒状に構成して下部に出口オリフィス27を形成して、第二油路12の二方弁ボディ5側に挿入されている。ただし、出口オリフィス27の形成位置は上部でも中途部でも可能であり、限定するものではない。また、出口オリフィスピース29の上端は、ノズルホルダ3の上端面と同一面となるように挿入されているため、出口オリフィスピース29上端は二方弁ボディ5側の下端に当接されている。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
このような構成とすることで、インジェクタ1の軸方向であって長さに余裕のある第二油路12に出口オリフィスピース29を挿入するため、出口オリフィス27の設計自由度を向上でき、かつインジェクタ1の燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。
また、出口オリフィスピース29は別部品となるため、仕様に合わせて出口オリフィス27の加工が容易にでき、出口オリフィス27の位置も調整できる。また、出口オリフィスプレート109よりも簡単で小さな構成となるため、容易に製造できる。
さらに、二方弁ボディ5に出口オリフィスピース29の抜け止め機能を持たせることで、出口オリフィス27を固定するための部材や加工を省略することができ、かつインジェクタ1使用中に出口オリフィスピース29が抜ける不具合を防止できる。
また、出口オリフィスピース29は別部品となるため、仕様に合わせて出口オリフィス27の加工が容易にでき、出口オリフィス27の位置も調整できる。また、出口オリフィスプレート109よりも簡単で小さな構成となるため、容易に製造できる。
さらに、二方弁ボディ5に出口オリフィスピース29の抜け止め機能を持たせることで、出口オリフィス27を固定するための部材や加工を省略することができ、かつインジェクタ1使用中に出口オリフィスピース29が抜ける不具合を防止できる。
さらに、図3乃至図7を用いて、入口オリフィス36a・36b・47・56・66の実施例について、実施例3乃至6として、詳細に説明する。
まず、図3を用いて、実施例3Aとしての入口オリフィス36aについて、詳細に説明する。
図3に示すように、第一油路31は、前記燃料入口部3iと前記制御室6rとを接続し、ノズルホルダ3の略軸方向に形成されている。すなわち、ノズルホルダ3の略軸方向には、図3において左側から順に前記高圧燃料通路3a、前記第一油路31、前記第二油路12の順に平行に並んで配設されている。前記高圧燃料通路3a及び前記第一油路31は、上端において、燃料入口部3iの高さまで穿設され、入口オリフィス36aを介して連通している。
図3の部分拡大図に示すように、入口オリフィス36aは、ノズルホルダ3に形成した第一油路31の途上に一体形成されている。言い換えれば、入口オリフィス36aは、第一油路31の上端と燃料入口油路14の奥行き端とをノズルホルダ3の径方向に接続している。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
図3に示すように、第一油路31は、前記燃料入口部3iと前記制御室6rとを接続し、ノズルホルダ3の略軸方向に形成されている。すなわち、ノズルホルダ3の略軸方向には、図3において左側から順に前記高圧燃料通路3a、前記第一油路31、前記第二油路12の順に平行に並んで配設されている。前記高圧燃料通路3a及び前記第一油路31は、上端において、燃料入口部3iの高さまで穿設され、入口オリフィス36aを介して連通している。
図3の部分拡大図に示すように、入口オリフィス36aは、ノズルホルダ3に形成した第一油路31の途上に一体形成されている。言い換えれば、入口オリフィス36aは、第一油路31の上端と燃料入口油路14の奥行き端とをノズルホルダ3の径方向に接続している。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
このような構成とすることで、インジェクタ1の軸方向に第一油路31を設けて入口オリフィス36aを形成するため、入口オリフィス36aの設計自由度を向上でき、かつインジェクタ1の燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第一油路31は、高圧燃料通路3aとは独立して形成され、高圧燃料通路3aの圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、従来の入口オリフィス106を形成していた入口オリフィスプレート108が不要となるため、燃料漏れの発生を抑制でき、かつインジェクタ1の部品コストを削減できる。
次に、図4を用いて、実施例3Bとしての入口オリフィス36bについて、詳細に説明する。
図4に示すように、第一油路31は、上述する実施例3A同様に前記ノズルホルダ3の略軸方向に形成されている。
図4の部分拡大図に示すように、前記燃料入口油路14は径方向に延長されて燃料入口油路34として形成され、該燃料入口油路34の奥行き端における接続部34zにおいて第一油路31の上端部と接続されている。また、高圧燃料通路3aは、同じく燃料入口油路34の接続部34zの手前(外部側より見て)にある接続部34yにて接続されている。ここで、入口オリフィス36bは、接続部34yと接続部34zとの間に設けられている。つまり、入口オリフィス36bは、別体で構成した円柱状の入口オリフィスピース30の軸心部に細い孔を貫通して形成され、入口オリフィスピース30が燃料入口油路34の接続部34yと接続部34zとの間に挿入固定されている。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
図4に示すように、第一油路31は、上述する実施例3A同様に前記ノズルホルダ3の略軸方向に形成されている。
図4の部分拡大図に示すように、前記燃料入口油路14は径方向に延長されて燃料入口油路34として形成され、該燃料入口油路34の奥行き端における接続部34zにおいて第一油路31の上端部と接続されている。また、高圧燃料通路3aは、同じく燃料入口油路34の接続部34zの手前(外部側より見て)にある接続部34yにて接続されている。ここで、入口オリフィス36bは、接続部34yと接続部34zとの間に設けられている。つまり、入口オリフィス36bは、別体で構成した円柱状の入口オリフィスピース30の軸心部に細い孔を貫通して形成され、入口オリフィスピース30が燃料入口油路34の接続部34yと接続部34zとの間に挿入固定されている。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
このような構成とすることで、上記実施例3Aの効果と同様の効果が得られる。また、入口オリフィスピース30は入口オリフィスプレート108よりも小さく簡単な構成となり、容易に製造できるため、信頼性も向上できる。
次に、図5を用いて、実施例4としての入口オリフィス47について、詳細に説明する。
図5に示すように、第一油路31は、上述した実施例3A及び3Bと同様に前記ノズルホルダ3の略軸方向に形成されている。
図5の上部分拡大図に示すように、第一油路31は、前記同様に燃料入口油路34の奥行き端における接続部34zにおいて接続されている。また、高圧燃料通路3aは、同じく燃料入口油路34の接続部34zの外部側より手前にある接続部34yにて接続されている。
図5の下部分拡大図に示すように、入口オリフィス47は、入口オリフィスピース48に形成されている。入口オリフィスピース48は、別体で円筒状に構成されて入口オリフィス47がその上部に形成され、第一油路31のコマンドピストンボディ6側に挿入されている。また、入口オリフィスピース48は、下端をコマンドピストンボディ6の上面と同一面となるように挿入されているため、入口オリフィスピース48下端はコマンドピストンボディ6側の上端に当接されている。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
図5に示すように、第一油路31は、上述した実施例3A及び3Bと同様に前記ノズルホルダ3の略軸方向に形成されている。
図5の上部分拡大図に示すように、第一油路31は、前記同様に燃料入口油路34の奥行き端における接続部34zにおいて接続されている。また、高圧燃料通路3aは、同じく燃料入口油路34の接続部34zの外部側より手前にある接続部34yにて接続されている。
図5の下部分拡大図に示すように、入口オリフィス47は、入口オリフィスピース48に形成されている。入口オリフィスピース48は、別体で円筒状に構成されて入口オリフィス47がその上部に形成され、第一油路31のコマンドピストンボディ6側に挿入されている。また、入口オリフィスピース48は、下端をコマンドピストンボディ6の上面と同一面となるように挿入されているため、入口オリフィスピース48下端はコマンドピストンボディ6側の上端に当接されている。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
このような構成とすることで、インジェクタ1の軸方向に第一油路31を設けて入口オリフィスピース48を挿入するため、入口オリフィス47の設計自由度を向上でき、かつインジェクタ1の燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第一油路31は、高圧燃料通路3aとは独立して形成され、高圧燃料通路3aの圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、入口オリフィスピース48は別部品となるため、入口オリフィス47の加工が容易にでき、入口オリフィス47の形成位置も調整できる。
また、コマンドピストンボディ6に入口オリフィスピース48の固定機能を持たせることで、入口オリフィスピース48を固定するための加工を省略することができ、かつ使用中に入口オリフィスピース48が抜ける不具合を防止できる。
また、コマンドピストンボディ6に入口オリフィスピース48の固定機能を持たせることで、入口オリフィスピース48を固定するための加工を省略することができ、かつ使用中に入口オリフィスピース48が抜ける不具合を防止できる。
次に、図6を用いて、実施例5としての入口オリフィス56について、詳細に説明する。
図6の部分拡大図に示すように、前記燃料入口油路14が径方向に第二油路12の手前まで延長されて燃料入口油路54とされ、該燃料入口油路54の奥側と第二油路12とが入口オリフィス56により接続されて第三油路55を形成している。言い換えれば、第三油路55は、第二油路12を経由して制御室6rと接続されている。ここで、入口オリフィス56は、第三油路55の途上に設けられている。
なお、上記構成以外のインジェクタ1構成は、従来同様構成であるため説明省略する。
図6の部分拡大図に示すように、前記燃料入口油路14が径方向に第二油路12の手前まで延長されて燃料入口油路54とされ、該燃料入口油路54の奥側と第二油路12とが入口オリフィス56により接続されて第三油路55を形成している。言い換えれば、第三油路55は、第二油路12を経由して制御室6rと接続されている。ここで、入口オリフィス56は、第三油路55の途上に設けられている。
なお、上記構成以外のインジェクタ1構成は、従来同様構成であるため説明省略する。
このように構成することで、インジェクタ1の略半径方向に別途第三油路55を設けて入口オリフィス56は孔を穿設して一体形成するため、簡単な構成で入口オリフィス56の設計自由度を向上でき、かつインジェクタ1の燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第三油路55は、高圧燃料通路3aとは独立して形成され、高圧燃料通路3aの圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、従来の入口オリフィス16を形成していた入口オリフィスプレート108が不要となるため、燃料漏れの発生を抑制でき、かつインジェクタ1の部品コストを削減できる。
次に、図7を用いて、実施例6としての入口オリフィス66について、詳細に説明する。
図7の部分拡大図に示すように、第三油路65は、上述した実施例5同様に、ノズルホルダ3の略半径方向に形成されている。該第三油路65は燃料入口油路64と入口オリフィス66からなり、燃料入口油路64は前記燃料入口油路14が径方向に延長して第二油路12と連通されて形成され、入口オリフィス66は燃料入口油路64の高圧燃料通路3aと第二油路12の間に挿入した入口オリフィスピース68に形成されている。つまり、入口オリフィスピース68は、第三油路65に挿入されている。また、入口オリフィスピース68は円柱の軸心部分に細い孔を貫通して入口オリフィス66を形成している。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
図7の部分拡大図に示すように、第三油路65は、上述した実施例5同様に、ノズルホルダ3の略半径方向に形成されている。該第三油路65は燃料入口油路64と入口オリフィス66からなり、燃料入口油路64は前記燃料入口油路14が径方向に延長して第二油路12と連通されて形成され、入口オリフィス66は燃料入口油路64の高圧燃料通路3aと第二油路12の間に挿入した入口オリフィスピース68に形成されている。つまり、入口オリフィスピース68は、第三油路65に挿入されている。また、入口オリフィスピース68は円柱の軸心部分に細い孔を貫通して入口オリフィス66を形成している。
なお、上記以外のインジェクタ1構成は、従来同様の構成であるため説明省略する。
このような構成とすることで、インジェクタ1の略半径方向に別途第三油路65を設けて入口オリフィスピース68を挿入するため、入口オリフィス66の設計自由度を向上でき、かつインジェクタ1の燃料噴射率及び噴射安定性を向上できる。また、第三油路65は、高圧燃料通路3aとは独立して形成され、高圧燃料通路3aの圧力脈動の影響を受けにくいため、噴射安定性を良好にできる。さらに、従来の入口オリフィス16を形成していた入口オリフィスプレート108が不要となるため、燃料漏れの発生を抑制でき、かつ、簡易な構成で入口オリフィスピース68を製作できるため、部品コストを削減できる。
また、入口オリフィスピース68は別部品となるため、入口オリフィス66の加工が容易に行え、入口オリフィス66の位置も容易に調整して製造できる。
また、入口オリフィスピース68は別部品となるため、入口オリフィス66の加工が容易に行え、入口オリフィス66の位置も容易に調整して製造できる。
以上、入口オリフィス36a・36b・47・56・66の実施例を5つ、並びに出口オリフィス17・27の実施例を2つ示した。これらの実施例をそれぞれ組み合わせることで、各実施例の効果を相乗した効果を得ることができる。
1 インジェクタ
3 ノズルホルダ
3a 高圧燃料通路
4 二方弁
5 二方弁ボディ
6 コマンドピストンボディ
6r 制御室
7 コマンドピストン
8 スプリング
9 ノズルボディ
9r ノズル燃料室
10 ニードル弁
11・31 第一油路
12 第二油路
13 ドレン油路
14・34・54・64 燃料入口油路
36a・36b・47・56・66 入口オリフィス
17・27・107 出口オリフィス
29 出口オリフィスピース
48・68・30 入口オリフィスピース
108 入口オリフィスプレート
109 出口オリフィスプレート
55・65 第三油路
3 ノズルホルダ
3a 高圧燃料通路
4 二方弁
5 二方弁ボディ
6 コマンドピストンボディ
6r 制御室
7 コマンドピストン
8 スプリング
9 ノズルボディ
9r ノズル燃料室
10 ニードル弁
11・31 第一油路
12 第二油路
13 ドレン油路
14・34・54・64 燃料入口油路
36a・36b・47・56・66 入口オリフィス
17・27・107 出口オリフィス
29 出口オリフィスピース
48・68・30 入口オリフィスピース
108 入口オリフィスプレート
109 出口オリフィスプレート
55・65 第三油路
Claims (8)
- 燃料入口部が設けられるノズルホルダと、
前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、
前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、
前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃料室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、
前記ノズルホルダに形成され、前記燃料入口部と前記ノズル燃料室と接続する高圧燃料経路と、
前記ノズルホルダに形成され、前記制御室と前記ドレン油路とを接続する第二油路と、
を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、
前記第二油路の前記二方弁ボディ側に出口オリフィスを一体形成する
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 燃料入口部が設けられるノズルホルダと、
前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、
前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、
前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃料室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、
前記ノズルホルダに形成され、前記燃料入口部と前記ノズル燃料室と接続する高圧燃料経路と、
前記ノズルホルダに形成され、前記制御室と前記ドレン油路とを接続する第二油路と、
を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、
前記第二油路の前記二方弁ボディ側に挿入され、出口オリフィスを形成する出口オリフィスピースを備える
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 請求項2記載の燃料噴射装置のインジェクタにおいて、
前記ピースの上面は、前記二方弁ボディに当接する
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 燃料入口部が設けられるノズルホルダと、
前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、
前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、
前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、
高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、
を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、
前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略軸方向に形成される第一油路と、
前記第一油路に一体形成される入口オリフィスと、
を備える
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 燃料入口部が設けられるノズルホルダと、
前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、
前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、
前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、
高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、
を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、
前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略軸方向に形成される第一油路と、
前記第一油路の前記制御室側に挿入され、入口オリフィスが形成される入口オリフィスピースと、
を備える
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 請求項5記載の燃料噴射装置のインジェクタにおいて、
前記入口オリフィスピースの下面は、前記コマンドピストンボディに当接する
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 燃料入口部が設けられるノズルホルダと、
前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、
前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、
前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、
高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、
を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、
前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略半径方向に形成される第三油路と、
前記第三油路に一体形成される入口オリフィスと、
を備える
ことを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。 - 燃料入口部が設けられるノズルホルダと、
前記ノズルホルダの上部に付設され、ドレン油路の連通又は遮断を切り替える二方弁が設けられる二方弁ボディと、
前記ノズルホルダの下部に付設され、内部に制御室を形成し、該制御室においてコマンドピストンが摺動自在に設けられるコマンドピストンボディと、
前記コマンドピストンボディの下部に付設され、内部にノズル燃料室を形成し、該ノズル燃焼室においてニードル弁が摺動自在に設けられるノズルボディと、
高圧管接続部と前記ノズル燃料室と接続し、前記ノズルホルダに形成される高圧燃料経路と、
を有する燃料噴射装置のインジェクタであって、
前記燃料入口部と前記制御室とを接続し、前記ノズルホルダの略半径方向に形成される第三油路と、
前記第三油路に挿入され、入口オリフィスが形成される入口オリフィスピースと、
を備えることを特徴とする燃料噴射装置のインジェクタ。
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DE10163693A1 (de) * | 2001-12-21 | 2003-07-10 | Orange Gmbh | Einspritzinjektor für Brennkraftmaschinen |
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- 2007-10-05 JP JP2007262576A patent/JP2009091964A/ja active Pending
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- 2008-10-02 WO PCT/JP2008/067939 patent/WO2009044815A1/ja active Application Filing
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