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JP2009089871A - 車両用シート装置 - Google Patents

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Jotaro Shiino
丈太呂 椎野
Kenichi Someya
賢一 染谷
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】単一の第2操作レバーを操作するだけでシートクッションを前方に移動させずにシートバックを前傾させて、これによりウォークインスペースを比較的広く確保する。
【解決手段】シート11がシートクッション12とシートバック13とを有し、スライド機構14がシート11を前後方向に摺動させて所定の位置で固定し、リクライニング機構16がシートバック13をシートクッション12に対して前後方向に回動させて所定の角度で固定する。またシート11を使用状態と折畳み状態に変更可能に連結するリンク機構17がシート11とスライド機構14の間に設けられ、第1操作レバーを操作してシートバック13を前傾させるとともにシートクッション12をリンク機構17を介して所定の距離だけ前方に移動させる。更に第2操作レバー32を操作してシートクッション12のリンク機構17を介する前方への移動を阻止した状態でシートバック13を前傾させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、2ドアクーペ型自動車における2列シートのうちのリヤシートや、スポーツ多目的自動車(SUV:Sports Utility Vehicle)における3列シートのうちの第2列シート等のリクライニング状態を変更したり、或いはこれらのシートを折畳み状態にする装置に関するものである。
従来、この種のシート装置として、スライド機構のスライドレールアッパの後部上側に固定された略L字板状の一対のベースプレートの後部上端間にシートバックが配置され、シートバックのバックフレーム下端をベースプレートに回動可能に支持することによりシートバック下端が一対のベースプレートに傾動可能に支持され、バックフレーム上端に連結リンク上端が回動可能に連結され、シートバック下側に配置されかつシートバックの前側に延伸されたシートクッションの左右両端にクッションフレームが固定され、更にクッションフレーム後端に連結リンク下端が回動可能に連結されたシート装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。このシート装置では、クッションフレームの後端に補助リンク上端が回動可能に連結され、補助リンク下端がベースプレートの前部上端に回動可能に支持され、これにより連結リンク及び補助リンクの位置が規定される。またクッションフレーム前端に前リンク上端が回動可能に連結され、前リンク下端がスライドレールアッパ前部に回動可能に支持される。更にクッションフレームの後端近傍には突出部を有する切替ストッパが回動可能に支持され、突出部が連結リンク側へ突出して連結リンクに接触するように構成される。これによりクッションフレームに対する連結リンクの前側への回動が阻止されるように構成される。
このように構成されたシート装置では、いわゆるチルトダウン時に、バックフレームのベースプレートへのロックが解除されてバックフレームの回動が許可されるので、シートバックが傾動するとともに、前リンクのスライドレールアッパへのロックが解除されて前リンクの回動が許可されるので、連結リンク及びクッションフレームが移動してシートクッションも移動する。この状態でシートバックが前側へ傾動されるので、バックフレームが前側へ回転し、切替ストッパによって連結リンクのクッションフレームに対する前側への回動が阻止された状態で連結リンク及びクッションフレームが下斜め前方に移動してシートクッションも下斜め前側へ移動するとともに、このシートクッションにシートバックが重ねられる。
一方、いわゆるウォークイン時には、切替ストッパのクッションフレームへのロックが解除されて切替ストッパが回転し、突出部が反連結リンク側へ突出する状態に切替ストッパが前側へ回転するので、クッションフレームに対する連結リンクが前側へ回転する。またバックフレームのベースプレートへのロックが解除されてバックフレームの回動が許可されるので、シートバックが傾動する。また前リンクのスライドレールアッパへのロックが解除されて前リンクの回動が許可されるので、連結リンク及びクッションフレームが移動してシートクッションも移動する。これと同時にシートバックが前側へ傾動するので、バックフレームが前側へ回転して、シートクッション、クッションフレーム、補助リンク及び前リンクの自重によって、連結リンクが下斜め後側へ回転しつつ、クッションフレームが下斜め後側へ移動するとともに、補助リンク及び前リンクが後側へ回転する。これによりシートバックが所定角度前側へ傾動されるとともに、シートクッションが下斜め後側へ移動する。この結果、シートバック及びシートクッション等が前側にスライドする際に、シートクッションが前側の障害物に当接することでシートクッション及びシートバック等の前側へのスライドが阻止される場合でも、シートクッションの移動距離を長く確保する、即ちウォークインスペースを広く確保することができるようになっている。
特開2005−323908号公報(段落[0014]〜[0019]、段落[0023]〜[0028])
しかし、上記従来の特許文献1に示されたシート装置では、ウォークイン時に切替ストッパのクッションフレームへのロックを解除するレバーを操作するとともに、バックフレームのベースプレートへのロックを解除するレバーを操作しなければならず、操作性が悪い問題点があった。本発明の目的は、単一の第2操作レバーを操作するだけでシートクッションを前方に移動させずにシートバックを前傾させることができ、これによりウォークインスペースを比較的広く確保できる、車両用シート装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、図1〜図4に示すように、乗員の尻部を受けるシートクッション12と乗員の背部を受けるシートバック13とを有するシート11と、シート11を前後方向に摺動させて所定の位置で固定するスライド機構14と、シートバック13をシートクッション12に対して前後方向に回動させて所定の角度で固定するリクライニング機構16と、シート11とスライド機構14との間に設けられシート11を使用状態と折畳み状態に変更可能に連結するリンク機構17と、操作時にシートバック13を前傾させるとともにシートクッション12をリンク機構17を介して所定の距離だけ前方に移動させることが可能な第1操作レバーとを備えた車両用シート装置の改良である。その特徴ある構成は、操作時にシートクッション12のリンク機構17を介する前方への移動を阻止した状態でシートバック13を前傾させることが可能な第2操作レバー32を更に備えたところにある。この請求項1に記載された車両用シート装置では、第2操作レバー32を操作すると、リクライニング機構16が解除されるので、シートクッション12をリンク機構17を介して前方へ移動させることなく、シートバック13のみを前方に回転させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明であって、更に図1〜図4に示すように、リンク機構17が、シートクッション12の側部に沿って設けられかつシートクッション12を保持するクッションリンク17bと、クッションリンク17bの前端をスライド機構14に回動可能に連結するフロントリンク17cと、クッションリンク17bの後端をスライド機構14に回動可能に連結するとともにシートバック13の側部を保持するバックリンク17aとを有し、シートバック13の起立状態でバックリンク17aのロア枢着部16aを中心とする同心円上に前後方向に延びる円弧孔17hがバックリンク17aに形成され、円弧孔17hに摺動可能に挿入される摺動ピン17iがクッションリンク17bの後部に取付けられ、フロントリンク17cの回動がロック手段19により阻止又は許容されるように構成されたことを特徴とする。この請求項2に記載された車両用シート装置では、第2操作レバー32を操作すると、リクライニング機構16が解除されるので、シートバック13がロア枢着部16aを中心として前方に回転し、バックリンク17aの円弧孔17hの端部がクッションリンク17b後部の摺動ピン17iに当接することによりシートバック13の前方への回転が停止する。このときフロントリンク17cがロック手段19により固定された状態であるので、シートクッション12がリンク機構17を介して前方に移動することなく、シートバック13のみを前方に回転させることができる。
本発明によれば、第1操作レバーを操作すると、シートバックを前傾させるとともにシートクッションをリンク機構を介して所定の距離だけ前方に移動させることができ、第2操作レバーを操作すると、シートクッションのリンク機構を介する前方への移動を阻止した状態でシートバックを前傾させることができる。この結果、シートバックの前傾によりスライド機構を自動的に解除できる機構を採用すれば、単一の第2操作レバーを操作するだけでシートをウォークイン状態にすることができるとともに、ウォークインスペースを比較的広く確保できる。またリンク機構がクッションリンクとフロントリンクとバックリンクとを有し、シートバックの起立状態でバックリンクのロア枢着部を中心とする同心円上に前後方向に延びる円弧孔をバックリンクに形成し、円弧孔に摺動可能に挿入される摺動ピンをクッションリンクの後部に取付け、更にフロントリンクの回動をロック手段により阻止又は許容するように構成すれば、第2操作レバーを操作すると、フロントリンクがロック手段により固定されたまま、リクライニング機構が解除されるので、シートクッションがリンク機構を介して前方に移動することなく、シートバックのみを前方に回転させることができる。この結果、シートバックの前傾によりスライド機構を自動的に解除できる機構を採用すれば、上記と同様に単一の第2操作レバーを操作するだけでシートをウォークイン状態にすることができるとともに、ウォークインスペースを比較的広く確保できる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
<第1の実施の形態>
図1に示すように、この実施の形態のシート装置は、スポーツ多目的自動車(SUV)における3列シートのうちの第2列シート11のリクライニング状態を変更したり、或いはこのシート11を折畳み状態にする装置である。上記シート装置は、シートクッション12及びシートバック13とを有するシート11と、シート11を前後方向に摺動させて所定の位置で固定するスライド機構14と、シートバック13をシートクッション12に対して前後方向に回動させて所定の角度で固定するリクライニング機構16と、シート11とスライド機構14との間に設けられたリンク機構17と、乗員が操作可能な第1操作レバー(図示せず)とを備える。シートクッション12は乗員の尻部を受け、シートバック13は乗員の背部を受けるように構成される。なお、この実施の形態では、シート装置としてスポーツ多目的自動車(SUV)における3列シートのうちの第2列シートのリクライニング状態を変更したり、或いはこのシートを折畳み状態にする装置を挙げたが、2ドアクーペ型自動車における2列シートのうちのリヤシートのリクライニング状態を変更したり、或いはこのシートを折畳み状態にする装置でもよい。
スライド機構14は、フロアパネル15の上面に固着された一対のロアレール14aと、これらのロアレール14aにそれぞれ対向しかつシート11の下面にそれぞれ取付けられてシート11を保持する一対のアッパレール14bとを有する。ロアレール14a及びアッパレール14b間には、図示しないがローラ収容部及び鋼球収容部がそれぞれ形成され、これらの収容部には、アッパレール14bのロアレール14aに対するスライドをスムーズにするためにローラ及び鋼球がそれぞれ収容される。また一対のロアレール14aのうちの一方のロアレール14aの底面には、このレール14aの長手方向に沿って延びるレールストッパ(図示せず)が固着され、このレールストッパには、レール14aの長手方向に所定の間隔をあけて複数の被係止部(図示せず)が設けられる。一方のロアレール14aに対向する一方のアッパレール14bには、上記複数の被係止部に選択的に係止可能な単一の係止具(図示せず)が取付けられる。上記係止具の被係止部への選択的な係止は、第1解除手段(図示せず)又は第2解除手段22により解除可能に構成される。第1解除手段はシート11の前部下方に設けられ乗員が操作することにより係止具の被係止部への係止を解除するように構成される。第2解除手段22は、一対のアッパレール14bの後部上面に立設された一対の支持具18に枢着された解除レバー22aと、シートバック13を保持するバックリンク17aから突設され解除レバー22aを回転させる駆動レバー22bとを有し、駆動レバー22bが解除レバー22aを回転させることにより、スライド機構14の係止具の被係止部への係止が解除されるように構成される。
リクライニング機構16は、上記支持具18の上部に挿着されるとともにバックリンク17aの下部が回動可能に嵌入された支持ピン16aと、この支持ピン16aに回転可能に嵌入されるとともにバックリンク17aに固着されたセクタギヤ(図示せず)と、このセクタギヤに離脱可能に係合するように支持具18に取付けられたロックギヤ(図示せず)と、基端が支持ピン16aに嵌入されロックギヤをセクタギヤに離脱可能に係合させる係脱レバー16bと、支持ピン16aに嵌入されバックリンク17aをシートバック13とともにシートクッション12に折畳む方向に付勢するスパイラルスプリング(図示せず)とを有する。またリンク機構17は、シートクッション12を保持するクッションリンク17bと、クッションリンク17bの前端をスライド機構14のアッパレール14bに回動可能に連結するフロントリンク17cと、クッションリンク17bの後端をアッパレール14bの上面に支持具18及び支持ピン16aを介して回動可能に連結する上記バックリンク17aとを有する。クッションリンク17bは略逆L字状に形成され、シートクッション12の両側部に沿ってそれぞれ設けられる。フロントリンク17cはその下部がアッパレール14bの前部上面にロアブラケット17d及びロアピン17eを介して枢着され、その上部がクッションリンク17bの前部下面にアッパブラケット17f及びアッパピン17gを介して枢着される。またバックリンク17aはシートバック13の両側部に沿って設けられてシートバック13を保持するように構成される。シート11は上記リンク機構17によりシートバック13が起立した状態(使用状態)と、シートバック13をシートクッション12に折畳んだ状態(折畳み状態)とに変更可能に連結される。
一方、第1操作レバーは起立状態のシートバック13の上端に設けられ、アウタケーブル41a及びインナケーブル41bからなる第1ワイヤケーブル41を介してリクライニング機構16の係脱レバー16bに連結されるとともに、アウタケーブル42a及びインナケーブル42bからなる第2ワイヤケーブル42を介してロック手段19に連結される。ロック手段19は、フロントリンク17cの下部に突設された被ロック部19aと、被ロック部19aに被脱可能に係止するようにロアブラケット17dに枢着されたロック部19bと、フロントリンク17cに設けられた突起19cとを有する。このロック部19bに上記第2ワイヤケーブル42のインナケーブル42bが接続される。第1操作レバーの非操作時には、フロントリンク17cの回動がロック部19bの被ロック部19aへの係止と突起19cのロアブラケット17dへの当接とにより阻止され、第1操作レバーの操作時には、ロック部19bの被ロック部19aからの離脱によりフロントリンク17cのロアピン17eを中心とする前方への回転が許容されるように構成される。またクッションリンク17bには乗員が操作可能な第2操作レバー32がクッションブラケット23を介して取付けられ、第2操作レバー32はアウタケーブル43a及びインナケーブル43bからなる第3ワイヤケーブル43を介してリクライニング機構16の係脱レバー16bに連結される。第2操作レバー32の非操作時には、シートクッション12のリンク機構17を介する前方への移動を阻止した状態で、リクライニング機構16のロックギヤがセクタギヤに係合してシートバック13の回動が阻止され、第2操作レバー32の操作時には、シートクッション12のリンク機構17を介する前方への移動を阻止した状態で、リクライニング機構16のロックギヤがセクタギヤから離脱してシートバック13の回動が許容されるように構成される。
一方、バックリンク17aの上部には円弧孔17hが形成される。この円弧孔17hは、シートバック13の起立状態で、バックリンク17aのロア枢着部、即ち支持ピン16aを中心とする同心円上に前後方向に延びて形成される。またクッションリンク17bの後部には、円弧孔17hに摺動可能に挿入される摺動ピン17iが取付けられる。この摺動ピン17iは円弧孔17h内を摺動するとともに、摺動ピン17iには比較的大きな力が作用するため、摺動ピン17iにコロ軸受やニードル軸受などの転がり軸受(図示せず)を嵌着することにより、摺動ピン17iの円弧孔17h内での動きをスムーズにすることが好ましい。
このように構成されたシート装置の動作を図1〜図7に基づいて説明する。シート11をウォークイン状態にする場合には、第2操作レバー32を図1の実線矢印の方向に操作する。これにより第3ワイヤケーブル43のインナケーブル43bがリクライニング機構16の係脱レバー16bを図2の実線矢印の方向に回転させて、リクライニング機構16が解除されるので、バックリンク17aがシートバック13とともにスパイラルスプリングの弾性力により支持ピン16aを中心として前方に回転する(図3)。そしてバックリンク17aの円弧孔17hの端部がクッションリンク17b後部の摺動ピン17iに当接することによりシートバック13の前方への回転が停止する。このときフロントリンク17cがロック手段19により固定された状態であるので、シートクッション12がリンク機構17を介して前方及び後方のいずれへも移動することなく、シートバック13のみが前方に回転する。シートバック13が前傾すると、第2解除手段22の駆動レバー22bが解除レバー22aを回転させるので(図3)、スライド機構14が解除される。これによりシート11を前方に押せば、シート11全体が図4に示すように前方にスライドする。この結果、単一の第2操作レバー32を操作してシート11全体を前方に押すだけで、シート11をウォークイン状態にすることができるとともに、ウォークインスペースを比較的広く確保できる。
一方、シート11を折畳み状態にする場合には、第1操作レバーを図5の一点鎖線矢印で示す方向に操作する。これにより第1ワイヤケーブル41のインナケーブル41bがリクライニング機構16の係脱レバー16bを図5の実線矢印の方向に回転させるので、リクライニング機構16が解除されるとともに、第2ワイヤケーブル42のインナケーブル42bがロック手段19のロック部19bを図5の破線矢印で示す方向に回転させるので、フロントリンク17cの前方への回転が解除される。これによりバックリンク17aがシートバック13とともにスパイラルスプリングの弾性力により支持ピン16aを中心として前方に回転し、フロントリンク17cがロアピン17eを中心として前方に回転するので、クッションリンク17bがリンク機構17を介して前方に移動する(図6)。そしてフロントリンク17cが略水平になるまで前方に回転すると、シートバック13がシートクッション12に対して折畳まれて、シートバック13の背面が上向きの略水平面となる(図7)。この結果、シートバック13の背面をテーブルとして利用できる。
<第2の実施の形態>
図8〜図11は本発明の第2の実施の形態を示す。図8〜図10において図1〜図3と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、リクライニング機構66は、支持具18の上部に挿着されるとともにバックリンク17aの下部が回動可能に嵌入された支持ピン16aと、バックリンク17aの上部に枢着され摺動ピン17iに離脱可能に係止する係脱レバー66bと、支持ピン16aに嵌入されバックリンク17aをシートバック13とともにシートクッション12に折畳む方向に付勢するスパイラルスプリング(図示せず)とを有する。シートクッション13は、円弧孔17hの前端が摺動ピン17iに当接する第1の位置(図8)と、円弧孔17hの後端が摺動ピン17iに当接する第2の位置(図10)とにリクライニング可能に構成される。シートクッション13が第1の位置にあるときに、係脱レバー66bが摺動ピン17iに係合して、シートクッション13が第1の位置に固定される。また係脱レバー66bは、第1ワイヤケーブル41を介して第1操作レバーに連結されるとともに、第3ワイヤケーブル43を介して第2操作レバー32に連結される。更に係脱レバー66bは図示しないバネの弾性力により摺動ピン17iに係合する方向に付勢される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
このように構成されたシート装置の動作を図8〜図10に基づいて説明する。シート11をウォークイン状態にする場合には、第2操作レバー32を図8の実線矢印の方向に操作する。これにより第3ワイヤケーブル43のインナケーブル43bがリクライニング機構66の係脱レバー66bを図9の実線矢印の方向に回転させて、リクライニング機構66が解除されるので、バックリンク17aがシートバック13とともにスパイラルスプリングの弾性力により支持ピン16aを中心として前方に回転する(図10)。そしてバックリンク17aの円弧孔17hの後端がクッションリンク17b後部の摺動ピン17iに当接することにより、シートバック13の前方への回転が停止して、シートバック13が第2の位置に至る。このときフロントリンク17cがロック手段19により固定された状態であるので、シートクッション12がリンク機構17を介して前方及び後方のいずれへも移動することなく、シートバック13のみが前方に回転する。シートバック13が前傾すると、第2解除手段22の駆動レバー22bが解除レバー22aを回転させるので(図10)、スライド機構14が解除される。これによりシート11を前方に押せば、シート11全体が前方にスライドする。この結果、単一の第2操作レバー32を操作してシート11全体を前方に押すだけで、シート11をウォークイン状態にすることができるとともに、ウォークインスペースを比較的広く確保できる。なお、シート11を折畳み状態にする場合の動作は、第1の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
<第3の実施の形態>
図12及び図13は本発明の第3の実施の形態を示す。図12及び図13において図11と同一符号は同一部品を示す。この実施の形態では、リクライニング機構86の係脱レバー86bが車幅方向に回転するように構成される。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。このように構成されたシート装置では、リクライニング機構86の係脱レバー86bが摺動ピン17iに確実に係合すること以外は、第2の実施の形態の動作と略同様であるので、繰返しの説明を省略する。
本発明第1実施形態の第2列のシートの使用状態を示す要部側面図である。 そのシートの第1操作レバーを操作した状態を示す図1に対応する要部側面図である。 そのシートのシートクッションを前方に移動させずにシートバックを前傾させた状態を示す図1に対応する要部側面図である。 そのシートを前方にスライドさせた状態を示す図1に対応する要部側面図である。 そのシートの使用状態において第2操作レバーを操作した状態を示す図1に対応する要部側面図である。 そのシートのシートクッションを所定の距離だけ前方に移動させるとともに、シートバックを前傾させた状態を示す図1に対応する要部側面図である。 そのシートバックをシートクッションに折畳んでシートクッションの背面を略水平な上面とした状態を示す図1に対応する要部側面図である。 本発明第2実施形態の第2列のシートの使用状態を示す要部側面図である。 そのシートの第1操作レバーを操作した状態を示す図8に対応する要部側面図である。 そのシートのシートクッションを前方に移動させずにシートバックを前傾させた状態を示す図8に対応する要部側面図である。 図8のA−A線断面図である。 本発明第3実施形態を示す図11に対応する断面図である。 図12のB−B線断面図である。
符号の説明
11 第2列シート(シート)
12 シートクッション
13 シートバック
14 スライド機構
16,66,86 リクライニング機構
16a 支持ピン(ロア枢着部)
17 リンク機構
17a バックリンク
17b クッションリンク
17c フロントリンク
17h 円弧孔
17i 摺動ピン
19 ロック手段
32 第2操作レバー

Claims (2)

  1. 乗員の尻部を受けるシートクッション(12)と前記乗員の背部を受けるシートバック(13)とを有するシート(11)と、前記シート(11)を前後方向に摺動させて所定の位置で固定するスライド機構(14)と、前記シートバック(13)を前記シートクッション(12)に対して前後方向に回動させて所定の角度で固定するリクライニング機構(16,66,86)と、前記シート(11)と前記スライド機構(14)との間に設けられ前記シート(11)を使用状態と折畳み状態に変更可能に連結するリンク機構(17)と、操作時に前記シートバック(13)を前傾させるとともに前記シートクッション(12)を前記リンク機構(17)を介して所定の距離だけ前方に移動させることが可能な第1操作レバーとを備えた車両用シート装置において、
    操作時に前記シートクッション(12)の前記リンク機構(17)を介する前方への移動を阻止した状態で前記シートバック(13)を前傾させることが可能な第2操作レバー(32)を更に備えたことを特徴とする車両用シート装置。
  2. リンク機構(17)が、シートクッション(12)の側部に沿って設けられかつ前記シートクッション(12)を保持するクッションリンク(17b)と、前記クッションリンク(17b)の前端をスライド機構(14)に回動可能に連結するフロントリンク(17c)と、前記クッションリンク(17b)の後端を前記スライド機構(14)に回動可能に連結するとともにシートバック(13)を保持するバックリンク(17a)とを有し、
    前記シートバック(13)の起立状態で前記バックリンク(17a)のロア枢着部(16a)を中心とする同心円上に前後方向に延びる円弧孔(17h)が前記バックリンク(17a)に形成され、
    前記円弧孔(17h)に摺動可能に挿入される摺動ピン(17i)が前記クッションリンク(17b)の後部に取付けられ、
    前記フロントリンク(17c)の回動がロック手段(19)により阻止又は許容されるように構成された請求項1記載の車両用シート装置。
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