JP2009085013A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料のマルチ噴射が行われる構成において、エンジンのノック制御を適正に行い得る内燃機関を提供すること。
【解決手段】この内燃機関1では、燃料の噴射形態を一括噴射とマルチ噴射との間で切り替える燃料噴射制御と、エンジン2のノッキングを抑制するノック制御とが行われる。また、ノック制御にて、エンジン2にて発生した振動がノック信号として検出され、このノック信号に基づきノッキングが発生しているか否かが判断される。そして、ノッキングが発生していると判断されたときに目標点火時期が所定量遅角される。また、燃料のマルチ噴射時にて検出されたノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。そして、ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられて、ノック制御が行われる。
【選択図】 図1
【解決手段】この内燃機関1では、燃料の噴射形態を一括噴射とマルチ噴射との間で切り替える燃料噴射制御と、エンジン2のノッキングを抑制するノック制御とが行われる。また、ノック制御にて、エンジン2にて発生した振動がノック信号として検出され、このノック信号に基づきノッキングが発生しているか否かが判断される。そして、ノッキングが発生していると判断されたときに目標点火時期が所定量遅角される。また、燃料のマルチ噴射時にて検出されたノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。そして、ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられて、ノック制御が行われる。
【選択図】 図1
Description
この発明は、内燃機関に関し、さらに詳しくは、燃料のマルチ噴射が行われる構成において、エンジンのノック制御を適正に行い得る内燃機関に関する。
近年の内燃機関では、エンジンのノッキングを抑制するためのノック制御が行われている。このノック制御では、エンジンの燃焼室にて発生した振動(ノック波形)をノック信号として検出し、このノック信号に基づいてノッキングの発生の有無が判断される。そして、ノッキングの発生がある場合には、目標点火時期の遅角が行われてノッキングが低減される。
ここで、エンジンの燃料噴射制御では、燃料が吸気行程から圧縮行程に渡って複数回に分割して噴射される場合がある(マルチ噴射)。燃料のマルチ噴射時には、噴射時期との関係により、インジェクタノイズがノック信号として検出される場合がある。かかる場合には、上記のノック制御が不適正に行われるおそれがある。すなわち、インジェクタノイズとノック波形とが誤認されることにより、ノッキングの発生の有無が誤って判定されるおそれがある。すると、目標点火時期の遅角が誤って行われて、エンジンの動力性能が低下するおそれがあり、また、燃費が悪化するおそれがある。
このような課題に関する従来の内燃機関として、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の内燃機関(内燃機関のノック判定期間の設定方法)は、ノック判定期間のノックセンサの出力信号に基づきノック判定を行う内燃機関にあって、前記ノック判定期間の前記ノックセンサの出力信号に、インジェクタの動作により発生するノイズが乗ることを避けるように、前記ノック判定期間を燃料噴射時期に応じて設定することを特徴とする。
この発明は、燃料のマルチ噴射が行われる構成において、エンジンのノック制御を適正に行い得る内燃機関を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる内燃機関は、燃料の噴射形態を一括噴射とマルチ噴射との間で切り替える燃料噴射制御と、エンジンのノッキングを抑制するノック制御とが行われる内燃機関であって、前記ノック制御にて、エンジンにて発生した振動がノック信号として検出され、このノック信号に基づきノッキングが発生しているか否かが判断されると共に、ノッキングが発生していると判断されたときに目標点火時期が所定量遅角され、且つ、燃料のマルチ噴射時にて検出されたノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断されると共に、当該ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられて前記ノック制御が行われることを特徴とする。
この内燃機関では、マルチ噴射時にて検出されたノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられてノック制御が行われる。燃料の一括噴射では、ノック検知ゲート期間の設定により、インジェクタノイズを排除してノック波形Pのみを検出することが可能である。したがって、かかる構成では、ノック波形Pとインジェクタノイズとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる(ノック制御の精度が向上する)利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、燃料のマルチ噴射時にてノッキングの発生があると判断されたときに、目標点火時期が遅角される前に検出されたノック信号と、目標点火時期の遅角が行われた後に検出されたノック信号とが比較されて、ノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。
この内燃機関では、目標点火時期の遅角によりノック信号が減少したか否かが判断されて、ノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。これにより、ノック波形とインジェクタノイズとの誤認の有無が適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、エンジンのノッキングが発生しない運転領域を非ノック領域と呼ぶときに、燃料のマルチ噴射時であって前記非ノック領域での運転時にてノッキングが発生していると判断された場合には、前記ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断される。
この内燃機関では、本来ノッキングが発生しない運転条件下にてノッキングが発生していると判断された場合に、ノック波形とインジェクタノイズとの誤認が生じている判断されて、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられる。これにより、ノック波形とインジェクタノイズとの誤認の有無が適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、マルチ噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量と、一括噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。
この内燃機関では、マルチ噴射時のノック信号と一括噴射時のノック信号とに大きな差がある場合には、ノッキングの発生について誤判定が行われていると判断される。これにより、ノック波形とインジェクタノイズとの誤認の有無が適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、マルチ噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量とエンジンのベース点火時期とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。
この内燃機関では、点火遅角量がエンジンのベース点火時期を基準として大幅に増加している場合には、インジェクションノイズにより誤判定が生じていると判断される。これにより、ノック波形とインジェクタノイズとの誤認の有無がより適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
また、この発明にかかる内燃機関は、マルチ噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量と前回のノック制御時における点火遅角量とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。
この内燃機関では、点火遅角量が前回のノック制御時における点火遅角量を基準として大幅に増加している場合には、インジェクションノイズにより誤判定が生じていると判断される。これにより、ノック波形Pとインジェクタノイズとの誤認の有無がより適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
この発明にかかる内燃機関では、マルチ噴射時にて検出されたノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられてノック制御が行われる。燃料の一括噴射では、ノック検知ゲート期間の設定により、インジェクタノイズを排除してノック波形Pのみを検出することが可能である。したがって、かかる構成では、ノック波形Pとインジェクタノイズとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる(ノック制御の精度が向上する)利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。また、この実施例に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
図1は、この発明の実施例にかかる内燃機関を示す構成図である。図2〜図5は、図1に記載した内燃機関の作用を示すフローチャート(図2および図3)ならびに説明図(図4および図5)である。
[内燃機関]
この内燃機関1は、例えば、筒内噴射式4サイクルエンジンに適用される。この内燃機関1では、燃料の噴射形態を一括噴射(一回噴射)とマルチ噴射(分割噴射)との間で切り替える燃料噴射制御と、エンジンのノッキングを抑制するためのノック制御とが行われる。これらの制御については、後述する。この内燃機関1は、エンジン2と、吸気系統3と、排気系統4と、制御系統5とを有する(図1参照)。
この内燃機関1は、例えば、筒内噴射式4サイクルエンジンに適用される。この内燃機関1では、燃料の噴射形態を一括噴射(一回噴射)とマルチ噴射(分割噴射)との間で切り替える燃料噴射制御と、エンジンのノッキングを抑制するためのノック制御とが行われる。これらの制御については、後述する。この内燃機関1は、エンジン2と、吸気系統3と、排気系統4と、制御系統5とを有する(図1参照)。
エンジン2は、ピストン21と、ピストン21を収容するシリンダ(シリンダボア)22と、ピストン21に連結されるクランクシャフト23と、シリンダ22に接続される吸気ポート24および排気ポート25と、燃料噴射用のインジェクタ26と、点火プラグ27とを有する。このエンジン2では、空気が吸気ポート24からシリンダ22内に吸入されて圧縮され、また、インジェクタ26からシリンダ22内に燃料が噴射されて混合気が形成される。そして、この混合気が点火プラグ27により点火されてシリンダ22(燃焼室)内で燃焼し、その燃焼エネルギーによりピストン21が駆動されてシリンダ22内を往復運動する。すると、このピストン21の往復運動がクランクシャフト23の回転運動に変換されて動力が発生する。また、シリンダ22内の燃焼ガスが排気ポート25を介してシリンダ22の外部に排出される。
吸気系統3は、吸気通路(吸気管)31と、この吸気通路31上に配置されるエアフィルタ32、スロットルバルブ33およびサージタンク34とを有する。吸気通路31は、吸気マニホールドを介してエンジン2の吸気ポート24に接続される。エアフィルタ32は、吸気通路31の入口部に配置されて吸入空気中のゴミや塵などを除去するフィルタである。スロットルバルブ33は、吸気通路31にて空気の流路断面積を調整する流量調整弁である。サージタンク34は、吸入空気を一時的に溜めて吸気脈動を抑制するタンクである。この吸気系統3では、エアフィルタ32を通過した吸気が吸気通路31を介してエンジン2に導入される。
排気系統4は、排気通路(排気管)41と、この排気通路41上に配置される第一触媒装置42および第二触媒装置43とを有する。排気通路41は、排気マニホールドを介してエンジン2の排気ポート25に接続される。第一触媒装置42および第二触媒装置43は、排気通路41を流れる排気を浄化する機能を有する。この排気系統4では、エンジン2の排気が排気通路41を通り触媒装置42、43にて浄化されて排出される。
制御系統5は、ECU(Electronic Control Unit)51と、エンジン2の回転数を計測する回転数センサ(クランク角センサ)およびエンジン2のトルクを検出するトルクセンサ(図示省略)と、エンジン2の振動を検出するノックセンサ(振動センサ)52とを有する。この制御系統5では、各センサ52の出力信号に基づいて、後述する燃料噴射制御およびノック制御が行われる。
[燃料噴射制御]
この内燃機関1では、燃料の噴射形態を一括噴射(一回噴射)とマルチ噴射(分割噴射)との間で切り替える燃料噴射制御が行われる。一括噴射は、必要な燃料を吸気行程中にて一括して噴射する噴射態様である(図4参照)。マルチ噴射は、燃料を吸気行程から圧縮行程に渡って複数回に分割して噴射する噴射形態である(図5参照)。この燃料噴射制御では、エンジン回転数やエンジントルクなどのエンジン2の運転状況に応じて、燃料の噴射形態が切り替えられる。これにより、例えば、エンジン始動時にて排気温度を上昇させて触媒装置42、43の早期暖機を行うことが可能となる。
この内燃機関1では、燃料の噴射形態を一括噴射(一回噴射)とマルチ噴射(分割噴射)との間で切り替える燃料噴射制御が行われる。一括噴射は、必要な燃料を吸気行程中にて一括して噴射する噴射態様である(図4参照)。マルチ噴射は、燃料を吸気行程から圧縮行程に渡って複数回に分割して噴射する噴射形態である(図5参照)。この燃料噴射制御では、エンジン回転数やエンジントルクなどのエンジン2の運転状況に応じて、燃料の噴射形態が切り替えられる。これにより、例えば、エンジン始動時にて排気温度を上昇させて触媒装置42、43の早期暖機を行うことが可能となる。
[ノック制御]
また、この内燃機関1では、ノッキングを抑制するためのノック制御が行われる(図1、図3および図4参照)。このノック制御では、まず、エンジン2の燃焼室にて発生した振動(ノック波形P)がノック信号Sとして検出される(ノック信号検出ステップST121)。このノック信号Sは、例えば、エンジン2のシリンダブロックに配置されたノックセンサ52により検出される。また、ノック信号Sは、所定のノック検知ゲート期間にて検出される。このノック検知ゲート期間は、点火後の所定の期間に設定される。また、ノック検知ゲート期間のゲート信号がONのときに、ノック信号Sが検出される。
また、この内燃機関1では、ノッキングを抑制するためのノック制御が行われる(図1、図3および図4参照)。このノック制御では、まず、エンジン2の燃焼室にて発生した振動(ノック波形P)がノック信号Sとして検出される(ノック信号検出ステップST121)。このノック信号Sは、例えば、エンジン2のシリンダブロックに配置されたノックセンサ52により検出される。また、ノック信号Sは、所定のノック検知ゲート期間にて検出される。このノック検知ゲート期間は、点火後の所定の期間に設定される。また、ノック検知ゲート期間のゲート信号がONのときに、ノック信号Sが検出される。
次に、このノック信号Sに基づいて、ノッキングの発生の有無が判断される(ノック判定ステップST122)。そして、ノッキングが発生していると判断された場合には、目標点火時期を所定量遅角させる処理が行われる(点火遅角ステップST123)。これにより、ノッキングが低減されて、エンジン2の運転状態が適正化される。一方、ノッキングが発生していないと判断された場合には、目標点火時期を徐々に進角させて初期位置に復帰させる処理が行われる(復帰ステップST124)。なお、目標点火時期は、各シリンダ22の上死点を基準としたクランク角(BTDC)により規定される。また、この目標点火時期に基づいて、ECU51が点火プラグ27を駆動する。
[ノック制御の適正化1]
ここで、インジェクタ26による燃料噴射時には、インジェクタ26の開弁および閉弁に伴って振動(インジェクタノイズQ)が発生する(図4および図5参照)。このため、燃料の一括噴射時には、このインジェクタノイズQがノック信号Sに含まれないように、ノック検知ゲート期間が設定されている(図4参照)。これにより、ノック波形Pのみがノック信号Sとして検出されて、ノック制御が適正に行われる。
ここで、インジェクタ26による燃料噴射時には、インジェクタ26の開弁および閉弁に伴って振動(インジェクタノイズQ)が発生する(図4および図5参照)。このため、燃料の一括噴射時には、このインジェクタノイズQがノック信号Sに含まれないように、ノック検知ゲート期間が設定されている(図4参照)。これにより、ノック波形Pのみがノック信号Sとして検出されて、ノック制御が適正に行われる。
しかしながら、燃料のマルチ噴射時には、複数回の燃料噴射により複数組のインジェクタノイズQが発生するため、遅角側にて発生したインジェクタノイズQがノック検知ゲート期間内に入り込んでノック信号Sとして検出される場合がある(図5参照)。かかる場合には、上記のノック制御(ST121〜ST124)が不適正に行われるおそれがある。すなわち、インジェクタノイズQとノック波形Pとが誤認されることにより、ノッキングの発生の有無が誤って判定されるおそれがある。
そこで、この内燃機関1では、燃料の一括噴射とマルチ噴射とが併用されるときに、以下のようなノック制御が行われる(図2参照)。まず、燃料のマルチ噴射が行われているか否かが判断される(ST11)。マルチ噴射が行われていない場合には、燃料の一括噴射時におけるノック制御(ST121〜ST124。図3参照。)がそのまま行われる(ST12)。この場合には、燃料が一括噴射されるため、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が生じ難い(図4参照)。したがって、かかる場合には、ノック波形Pのみがノック信号Sとして検出されて、ノック制御が適正に行われる。
一方、燃料のマルチ噴射が行われている場合には、エンジン2の燃焼室にて発生した振動がノック信号S1として検出される(ノック信号検出ステップST13)。このノック信号S1には、マルチ噴射に伴うインジェクタノイズQが含まれているおそれがある(図5参照)。次に、このノック信号S1に基づいて、ノッキングの発生の有無が判断される(ノック判定ステップST14)。そして、ノッキングが発生していると判断された場合には、目標点火時期を所定量遅角させる処理が行われる(点火遅角ステップST15)。なお、ノッキングが発生していないと判断された場合には、処理が終了される。
次に、目標点火時期が遅角(ST15)された後に、ノック信号S2が再び検出される(ノック信号再検出ステップST16)。ここで、現実にノッキングが発生している場合には、そのノック波形Pがノック信号S1として検出され、目標点火時期の遅角によってノッキングが低減されることが予想される。すなわち、目標点火時期の遅角前に検出されたノック信号S1よりも、目標点火時期の遅角後に検出されたノック信号S2の方が小さくなると考えられる。
そこで、目標点火時期の遅角前に検出されたノック信号S1と、目標点火時期の遅角後に検出されたノック信号S2との差S1−S2が所定の閾値Aよりも大きいか否かが判断される(ノック信号判断ステップST17)。そして、S1−S2>Aの場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられる(噴射形態切替ステップST18)。すなわち、燃料のマルチ噴射が禁止される。目標点火時期の遅角によりノッキングが低減されていないため、ノック信号S1(S2)がインジェクタノイズQを含んでいると判断されるためである。そして、燃料の噴射形態が切り替えられることにより、次のノック制御時にて、燃料の一括噴射時におけるノック制御が行われる(ST11およびST12)。これにより、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
[効果]
この内燃機関1では、マルチ噴射時にて検出されたノック信号S1にインジェクタノイズQが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射(図4参照)から一括噴射(図3参照)に切り替えられてノック制御が行われる(ST17およびST18)。燃料の一括噴射では、ノック検知ゲート期間の設定により、インジェクタノイズQを排除してノック波形Pのみを検出することが可能である。したがって、かかる構成では、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる(ノック制御の精度が向上する)利点がある。
この内燃機関1では、マルチ噴射時にて検出されたノック信号S1にインジェクタノイズQが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射(図4参照)から一括噴射(図3参照)に切り替えられてノック制御が行われる(ST17およびST18)。燃料の一括噴射では、ノック検知ゲート期間の設定により、インジェクタノイズQを排除してノック波形Pのみを検出することが可能である。したがって、かかる構成では、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる(ノック制御の精度が向上する)利点がある。
また、この内燃機関1では、ノッキングの発生があると判断されたときに(ST14)、目標点火時期が遅角される前に検出されたノック信号S1と、目標点火時期の遅角が行われた後に検出されたノック信号S2とが比較されて、ノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される(ST17)。すなわち、目標点火時期の遅角によりノック信号が減少したか否かが判断されて、ノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。これにより、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認の有無が適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
図6および図7は、この発明の実施例1にかかる内燃機関の変形例を示すフローチャート(図6)および説明図(図7)である。この実施例2において、上記実施例1の内燃機関と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[ノック制御の適正化2]
一般に、燃料噴射制御では、エンジン回転数およびエンジントルクに基づいて、燃料の噴射形態が選択される(図7参照)。例えば、通常運転時には、燃料の噴射形態として一括噴射が選択され、エンジン回転数およびエンジントルクが高い運転領域Xでは、マルチ噴射が選択される。
一般に、燃料噴射制御では、エンジン回転数およびエンジントルクに基づいて、燃料の噴射形態が選択される(図7参照)。例えば、通常運転時には、燃料の噴射形態として一括噴射が選択され、エンジン回転数およびエンジントルクが高い運転領域Xでは、マルチ噴射が選択される。
一方、エンジントルクが低い運転領域Yでは、最悪条件(レギュラー燃料、燃焼室のデポジット最悪、高い吸気温度、上限圧縮比)であっても、ノッキングが発生し難い(非ノック領域)。このため、エンジン2の運転領域には、燃料のマルチ噴射が行われ且つノッキングが発生しない領域(領域Xと領域Yとの重複部)が存在する。したがって、このような運転領域にてノック制御により目標点火時期の遅角が行われた場合には、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認が生じていると考えられる。
そこで、この実施例2の内燃機関1では、上記の観点から、ノック制御が以下のように行われる(図6参照)。まず、燃料のマルチ噴射が行われているか否かが判断される(ST21)。マルチ噴射が行われていない場合には、燃料の一括噴射時におけるノック制御(ST121〜ST124。図3参照。)がそのまま行われる(ST22)。この場合には、燃料が一括噴射されるため、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が生じ難い(図4参照)。したがって、かかる場合には、ノック波形Pのみがノック信号Sとして検出されて、ノック制御が適正に行われる。
一方、燃料のマルチ噴射が行われている場合には、エンジン2の燃焼室にて発生した振動がノック信号として検出される(ノック信号検出ステップST23)。このノック信号には、マルチ噴射に伴うインジェクタノイズQが含まれているおそれがある(図5参照)。次に、このノック信号に基づいて、ノッキングの発生の有無が判断される(ノック判定ステップST24)。そして、ノッキングが発生していないと判断された場合には、処理が終了される。
一方、ノック判定ステップST24にて、ノッキングが発生していると判断された場合には、現在の運転条件が非ノック領域(最悪条件でもノッキングが発生しない領域。図7参照。)にあるか否かが判断される(運転条件判定ステップST25)。そして、現在の運転条件が非ノック領域にないと判断された場合には、ノッキングが発生していると判断されて、目標点火時期を所定量遅角させる処理が行われる(点火遅角ステップST26)。これにより、ノッキングが低減される。
一方、運転条件判ステップST25にて、定現在の運転条件が非ノック領域にあると判断された場合には、本来ノッキングが発生しない運転条件下にて、ノッキングが発生していると判断されたことになる。この場合には、マルチ噴射に伴うインジェクタノイズQがノック波形Pと誤認されて、誤ったノック判定が行われていると考えられる。そこで、かかる場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられる(噴射形態切替ステップST27)。すると、次のノック制御時にて、燃料の一括噴射時におけるノック制御が行われる(ST21およびST22)。これにより、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
以上説明したように、この実施例2の内燃機関1では、燃料のマルチ噴射時であって非ノック領域での運転時にてノッキングが発生していると判断された場合には、ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断される(ST25およびST27)。すなわち、本来ノッキングが発生しない運転条件下にてノッキングが発生していると判断された場合には、ノック波形とインジェクタノイズとの誤認が生じていると判断されて、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられる。これにより、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認の有無が適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
図8および図9は、この発明の実施例1にかかる内燃機関の変形例を示すフローチャートである。この実施例3において、上記実施例1の内燃機関と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
[ノック制御の適正化3]
この実施例3の内燃機関1では、ノック制御が以下のように行われる(図8および図9参照)。まず、燃料のマルチ噴射が行われているか否かが判断される(ST301)。マルチ噴射が行われていない場合には、燃料の一括噴射時におけるノック制御(ST121〜ST124。図3参照。)がそのまま行われる(ST302)。この場合には、燃料が一括噴射されるため、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が生じ難い(図4参照)。したがって、かかる場合には、ノック波形Pのみがノック信号Sとして検出されて、ノック制御が適正に行われる。
この実施例3の内燃機関1では、ノック制御が以下のように行われる(図8および図9参照)。まず、燃料のマルチ噴射が行われているか否かが判断される(ST301)。マルチ噴射が行われていない場合には、燃料の一括噴射時におけるノック制御(ST121〜ST124。図3参照。)がそのまま行われる(ST302)。この場合には、燃料が一括噴射されるため、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が生じ難い(図4参照)。したがって、かかる場合には、ノック波形Pのみがノック信号Sとして検出されて、ノック制御が適正に行われる。
一方、燃料のマルチ噴射が行われている場合には、エンジン2の燃焼室にて発生した振動がノック信号S1として検出される(ノック信号検出ステップST303)。このノック信号S1には、マルチ噴射に伴うインジェクタノイズQが含まれているおそれがある(図5参照)。次に、このノック信号S1に基づいて、ノッキングの発生の有無が判断される(ノック判定ステップST304)。そして、ノッキングが発生していないと判断された場合には、処理が終了される。一方、ノッキングが発生していると判断された場合には、目標点火時期を遅角するための点火遅角量D1が算出される(遅角量算出ステップST305)。
次に、ノッキングの発生にかかる誤判定の可能性が判断される(第一誤判定判断ステップST306)(図9参照)。この誤判定判断ステップST306では、まず、算出された点火遅角量D1と前回のノック制御時における点火遅角量Dsとの差D1−Dsが所定の閾値C1よりも大きい(D1−Ds>C1)か否かが判断される(ST3061)。D1−Ds>C1の場合には、算出された点火遅角量D1が前回のノック制御時における点火遅角量Dsよりも大幅(閾値C1)に増加しているため、インジェクションノイズQにより誤判定が生じている可能性がある。そこで、かかる場合には、誤判定判断ステップST306が継続される。一方、D1−Ds≦C1の場合には、誤判定の可能性なしと判断されて(ST3062)、誤判定判断ステップST306が終了される。なお、前回のノック制御時における点火遅角量Dsは、ECU51に学習値として記憶されている。
次に、算出された点火遅角量D1とベース点火時期Dbとの差D1−Dbが所定の閾値C2よりも大きい(D1−Db>C2)か否かが判断される(ST3063)。D1−Db>C2の場合には、算出された点火遅角量D1がベース点火時期Dbを基準として大幅(閾値C2)に増加しているため、インジェクションノイズQにより誤判定が生じている可能性がある。そこで、かかる場合には、誤判定の可能性ありと判断される(ST3063)。一方、D1−Db≦C2の場合には、誤判定の可能性なしと判断されて(ST3064)、誤判定判断ステップST306が終了される。なお、ベース点火時期Dbは、ECU51に記憶されている。また、閾値C2は、一般に閾値C1よりも大きい(C2>C1)。
次に、誤判定判断ステップST306にて、誤判定の可能性ありと判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられる(噴射形態切替ステップST307)。次に、この一括噴射時におけるノック信号S2が検出される(ノック信号検出ステップST308)。このノック信号S2には、ノック波形Pのみが含まれており、インジェクタノイズQが含まれていない(図4参照)。次に、このノック信号S2に基づいて、目標点火時期を遅角するための点火遅角量D2が算出される(遅角量算出ステップST309)。
次に、マルチ噴射時のノック信号S1に基づいて算出された点火遅角量D1(ST305)と、一括噴射時のノック信号S2に基づいて算出された点火遅角量D2(ST309)との差D1−D2が所定の閾値Bよりも大きい(D1−D2>B)か否かが判断される(第二誤判定判断ステップST310)。D1−D2>Bの場合には、マルチ噴射時のノック信号S1と一括噴射時のノック信号S2とに大きな差があるため、ノック判定ステップST304にて誤判定が行われている(ノッキングが発生していない)と考えられる。したがって、この場合には、燃料の噴射態様の設定が一括噴射(ST307)のまま維持される。そして、次のノック制御時にて、燃料の一括噴射時におけるノック制御が行われる(ST301およびST302)。これにより、インジェクタノイズQとノック波形Pとの誤認が防止されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。一方、D1−D2≦Bの場合には、ノック判定ステップST304での判定が正しく、ノッキングが発生していると考えられるため、目標点火時期を所定量遅角させる処理が行われて(点火遅角ステップST311)、ノッキングが低減される。また、燃料の噴射態様の設定がマルチ噴射に戻される(ST312)。
以上説明したように、この実施例3の内燃機関1では、マルチ噴射時のノック信号S1に基づいて算出された点火遅角量D1と、一括噴射時のノック信号S2に基づいて算出された点火遅角量D2とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号S1にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される(ST310)。すなわち、マルチ噴射時のノック信号S1と一括噴射時のノック信号S2とに大きな差がある場合には、ノッキングの発生について誤判定が行われていると判断される。これにより、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認の有無が適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
また、この実施例3の内燃機関1では、マルチ噴射時のノック信号S1に基づいて算出された点火遅角量D1とエンジン2のベース点火時期Dbとが比較されて、マルチ噴射時のノック信号S1にインジェクタノイズQが含まれているか否かが判断される(ST3063)。具体的には、点火遅角量D1がエンジン2のベース点火時期Dbを基準として大幅に増加している場合には、インジェクションノイズQにより誤判定が生じていると判断される。これにより、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認の有無がより適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
また、この実施例3の内燃機関1では、マルチ噴射時のノック信号S1に基づいて算出された点火遅角量D1と前回のノック制御時における点火遅角量Dsとが比較されて、マルチ噴射時のノック信号S1にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される。具体的には、点火遅角量D1が前回のノック制御時における点火遅角量Dsを基準として大幅に増加している場合には、インジェクションノイズQにより誤判定が生じていると判断される。これにより、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認の有無がより適正に判断されて、ノック制御が適正に行われる利点がある。
なお、この実施例3では、第一誤判定判断ステップST306と第二誤判定判断ステップST310とが併用されて、マルチ噴射時のノック信号S1にインジェクタノイズQが含まれているか否かが判断される。かかる構成では、ノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認判定にかかる信頼性が向上する点で好ましい。しかし、これに限らず、例えば、第一誤判定判断ステップST306が省略され、第二誤判定判断ステップST310のみが行われて、マルチ噴射時のノック信号S1にインジェクタノイズQが含まれているか否かが判断されても良い。かかる構成としてもノック波形PとインジェクタノイズQとの誤認の有無がより適正に判断され得る。
以上のように、この発明にかかる内燃機関は、燃料のマルチ噴射が行われる構成において、エンジンのノック制御を適正に行い得る点で有用である。
1 内燃機関
2 エンジン
21 ピストン
22 シリンダ
23 クランクシャフト
24 吸気ポート
25 排気ポート
26 インジェクタ
27 点火プラグ
3 吸気系統
31 吸気通路
32 エアフィルタ
33 スロットルバルブ
34 サージタンク
4 排気系統
41 排気通路
42、43 触媒装置
5 制御系統
52 ノックセンサ
2 エンジン
21 ピストン
22 シリンダ
23 クランクシャフト
24 吸気ポート
25 排気ポート
26 インジェクタ
27 点火プラグ
3 吸気系統
31 吸気通路
32 エアフィルタ
33 スロットルバルブ
34 サージタンク
4 排気系統
41 排気通路
42、43 触媒装置
5 制御系統
52 ノックセンサ
Claims (6)
- 燃料の噴射形態を一括噴射とマルチ噴射との間で切り替える燃料噴射制御と、エンジンのノッキングを抑制するノック制御とが行われる内燃機関であって、
前記ノック制御にて、エンジンにて発生した振動がノック信号として検出され、このノック信号に基づきノッキングが発生しているか否かが判断されると共に、ノッキングが発生していると判断されたときに目標点火時期が所定量遅角され、且つ、
燃料のマルチ噴射時にて検出されたノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断されると共に、当該ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断された場合には、燃料の噴射形態がマルチ噴射から一括噴射に切り替えられて前記ノック制御が行われることを特徴とする内燃機関。 - 燃料のマルチ噴射時にてノッキングの発生があると判断されたときに、目標点火時期が遅角される前に検出されたノック信号と、目標点火時期の遅角が行われた後に検出されたノック信号とが比較されて、ノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される請求項1に記載の内燃機関。
- エンジンのノッキングが発生しない運転領域を非ノック領域と呼ぶときに、燃料のマルチ噴射時であって前記非ノック領域での運転時にてノッキングが発生していると判断された場合には、前記ノック信号にインジェクタノイズが含まれていると判断される請求項1に記載の内燃機関。
- マルチ噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量と、一括噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される請求項1に記載の内燃機関。
- マルチ噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量とエンジンのベース点火時期とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される請求項4に記載の内燃機関。
- マルチ噴射時のノック信号に基づいて算出された点火遅角量と前回のノック制御時における点火遅角量とが比較されて、マルチ噴射時のノック信号にインジェクタノイズが含まれているか否かが判断される請求項4または5に記載の内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007251798A JP2009085013A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007251798A JP2009085013A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 内燃機関 |
Publications (1)
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JP2009085013A true JP2009085013A (ja) | 2009-04-23 |
Family
ID=40658768
Family Applications (1)
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JP2007251798A Pending JP2009085013A (ja) | 2007-09-27 | 2007-09-27 | 内燃機関 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009085013A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012184704A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の診断装置 |
WO2016125687A1 (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ノック検出装置 |
-
2007
- 2007-09-27 JP JP2007251798A patent/JP2009085013A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012184704A (ja) * | 2011-03-04 | 2012-09-27 | Toyota Motor Corp | 内燃機関の診断装置 |
WO2016125687A1 (ja) * | 2015-02-05 | 2016-08-11 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ノック検出装置 |
JPWO2016125687A1 (ja) * | 2015-02-05 | 2017-09-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | ノック検出装置 |
US10458354B2 (en) | 2015-02-05 | 2019-10-29 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | Knock detecting device |
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