JP2009061677A - 成形用金型装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】温調媒体により冷却速度をコントロールして均一な温度分布で高精度な成形品を得る。
【解決手段】射出成形用の金型装置10は、加熱溶融した成形素材を金型内の成形空間(キャビティ30)に供給して冷却し成形品を得るものであり、金型内に形成したスプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30の周りに配設した温調配管34の内径を、スプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30の夫々の断面積に応じて異ならせた。
【選択図】 図1
【解決手段】射出成形用の金型装置10は、加熱溶融した成形素材を金型内の成形空間(キャビティ30)に供給して冷却し成形品を得るものであり、金型内に形成したスプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30の周りに配設した温調配管34の内径を、スプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30の夫々の断面積に応じて異ならせた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、合成樹脂の射出成形等に用いられる成形用金型装置に関する。
射出成形において、例えば合成樹脂による薄肉成形品等を成形する場合、成形空間としてのキャビティに対して樹脂流路としてのスプルーやランナーの熱容量が大きくなる。このため、成形サイクルタイムを考慮するとスプルーやランナーの冷却時間が支配的となる。そこで、成形サイクルタイムの短縮を図る場合には、スプルーやランナーの冷却時間を短くする必要がある。
従来、このような成形技術として、例えば、特許文献1の技術が提案されている。この特許文献1によれば、キャビティを囲んで温調配管を複数配設し、この温調配管を流れる液体の温度を調節する温度調節手段を設けた点が開示されている。そして、この温度調節手段により、キャビティ内に樹脂が確実に行き渡るように該キャビティの周囲を加熱したり、その後、キャビティ内の樹脂を速やかに固化させるために冷却したりしている。
特開2002−370265号公報
しかしながら、特許文献1では、複数の温調配管を流れる液体の温度を夫々温度調節手段により異なる温度に調節しているため、キャビティを含む金型に温度分布が生じてしまう。そして、この金型の温度分布が成形品の精度に影響を与え、高精度な成形品を得ることは難しいという課題があった。
本発明は斯かる課題を解決するためになされたもので、温調媒体により冷却速度をコントロールして冷却部位の温度分布を均一とし高精度な成形品を得ることのできる成形用金型装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
加熱溶融した成形素材を金型内の成形空間に供給して冷却し成形品を得る成形用金型装置において、
前記金型の冷却部位の周りに配設した温調配管の断面積を、前記冷却部位の夫々の断面積に応じて異ならせたことを特徴とする。
加熱溶融した成形素材を金型内の成形空間に供給して冷却し成形品を得る成形用金型装置において、
前記金型の冷却部位の周りに配設した温調配管の断面積を、前記冷却部位の夫々の断面積に応じて異ならせたことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の成形用金型装置において、
前記冷却部位は、スプルー、ランナー、ゲート、キャビティを含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の成形用金型装置において、
前記冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きいほど、前記温調配管の断面積を小さく設定したことを特徴とする。
前記冷却部位は、スプルー、ランナー、ゲート、キャビティを含むことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の成形用金型装置において、
前記冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きいほど、前記温調配管の断面積を小さく設定したことを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の成形用金型装置において、
前記冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きいほど、前記温調配管の断面積を小さく設定した場合、前記温調配管の配管密度を高く設定したことを特徴とする。
前記冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きいほど、前記温調配管の断面積を小さく設定した場合、前記温調配管の配管密度を高く設定したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1、3,又は4に記載の成形用金型装置において、
前記温調配管を、該温調配管の外壁面と前記冷却部位の外壁面との距離が略一定となるように配設したことを特徴とする。
前記温調配管を、該温調配管の外壁面と前記冷却部位の外壁面との距離が略一定となるように配設したことを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の成形用金型装置において、
前記冷却部位を構成する金型材料の熱伝導率を、前記冷却部位以外の金型材料の熱伝導率よりも高い材料を用いたことを特徴とする。
前記冷却部位を構成する金型材料の熱伝導率を、前記冷却部位以外の金型材料の熱伝導率よりも高い材料を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、温調媒体により冷却速度をコントロールして冷却部位の温度分布を均一とし高精度な成形品を得ることができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の射出成形用の金型装置の縦断面図である。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態の射出成形用の金型装置の縦断面図である。
なお、射出成形とは、加熱溶融された樹脂を金型内に射出注入して固化させることにより、成形品を得る成形方法である。
金型装置10は、パーティングラインPLを挟んで対向配置された固定側金型11と可動側金型12とを有している。可動側金型12は、固定側金型11に対し型開閉方向に移動可能に配置されている。
金型装置10は、パーティングラインPLを挟んで対向配置された固定側金型11と可動側金型12とを有している。可動側金型12は、固定側金型11に対し型開閉方向に移動可能に配置されている。
この固定側金型11は、パーティングラインPL側の固定側型板13と、この固定側型板13とボルト14により一体的に固定された固定側取付板15と、を有している。固定側取付板15は、固定側金型11を不図示の成形機と連結する役目をなしている。固定側取付板15及び固定側型板13の中心部には、樹脂注入路としてのスプルー16が形成されている。また、固定側取付板15の中央部には、このスプルー16と成形機のノズル(図示せず)との芯出しを行うためのロケートリング17が配設されている。
固定側型板13には、スプルー16を挟んで略対称に円柱状の固定入子18,18が型開閉方向に嵌挿されている。この固定入子18は、一端に成形面(図示せず)が形成され他端は固定側取付板15に当接されている。この固定入子18は、ボルト19により固定側取付板15に一体的に固定されている。
可動側金型12は、パーティングラインPL側の可動側型板21と、この可動側型板21に可動側受け板22及びスペーサブロック23を介して積層された可動側取付板24と、を有している。スペーサブロック23の内側には、エジェクタプレート25が型開閉方向に移動可能に配置されている。
これら可動側型板21、可動側受け板22、スペーサブロック23、可動側取付板24は、ボルト26により一体的に固定されている。
可動側型板21及び可動側受け板22には、固定入子18,18に対向するように円柱状の可動入子28が嵌挿されている。この可動入子28は、一端を固定入子18と離間してかつ対向して配置され、他端をエジェクタプレート25に固定されている。この可動入子28は、一端に成形面(図示せず)が形成されている。
可動側型板21及び可動側受け板22には、固定入子18,18に対向するように円柱状の可動入子28が嵌挿されている。この可動入子28は、一端を固定入子18と離間してかつ対向して配置され、他端をエジェクタプレート25に固定されている。この可動入子28は、一端に成形面(図示せず)が形成されている。
これにより、固定入子18と可動入子28との対向面間に、成形空間としてのキャビティ30が形成されている。また、エジェクタプレート25には、一端を該エジェクタプレート25に固定され、他端をスプルー16及び後述するランナー32に当接するエジェクタピン31が固定されている。
スプルー16の射出方向の先端側とキャビティ30とは、パーティングラインPLを挟んで形成されたランナー32及びゲート33を介して連通されている。これにより、スプルー16から射出された溶融樹脂は、該スプルー16、ランナー32、及びゲート33を介してキャビティ30に注入される。また、スプルー16やキャビティ30の周囲には温調管34が配設されている。この温調管34内には、成形時水や油等の媒体が常時流れている状態で収容されている。
本実施形態では、温調管34の断面積を、冷却部位としてのスプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30等の単位長さあたりの体積ごとに異ならせている。具体的には、温調管34の断面積を、スプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30等の単位長さ当たりの体積が大きいほど小さく設定した。これにより、冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きい部分ほど、温調管34を流れる媒体の流速を速くしたものである。
すなわち、温調管34は入り口から出口までが連通しているため、温調管34の断面積と内部を流れる媒体の流速とは反比例する。このため、温調管34の断面積(すなわち内径)が小さいほど媒体の流速は速くなる。よって、温調管34の断面積が小さいほどスプルー16等から奪う熱量も多くなる。さらに、奪う熱量が多いと、その部分の溶融樹脂の固化が速くなる。
例えば、スプルー16は、樹脂流れ方向と略直交する方向の断面積が樹脂の注入口からパーティングラインPL側(以下、「PL側」という)に向けて大きく形成されている。そこで、このスプルー16の断面積が大きくなるほど、温調管34の内部の断面積を、樹脂の注入口から先端側に行くに従い小さく形成した。
すなわち、本実施形態では、例えば後述する図4(a)(b)に示すように、温調管34の内部の断面積を注入口からPL側に向けて連続的に細くなるように変化させた。ただし、連続的に変化させる場合には限らない。例えば、温調管34の断面積を段階的に変化させてもよい。
また、本実施形態において、キャビティ30の樹脂流れ方向と略直交する方向の断面積は、スプルー16のPL側の断面積よりも小さく形成されている。そこで、このキャビティ30の周囲の温調管34の断面積を、スプルー16のPL側の温調管34の断面積よりも大きく形成した。なお、図1では図示していないが、ランナー32やゲート33の周囲の温調管34の断面積についても同様である。
このように、温調管34の断面積を冷却部位の夫々の断面積ごとに異ならせることで、キャビティ30(成形品)のみでなく、スプルー16等を含む冷却部位全体の温度勾配なく均一にすることができる。よって、樹脂密度が均一で高精度な成形品を得ることができる。
例えば、樹脂としてガラス転移点Tgが138℃のポリカーボネートを使用し、可塑化温度280℃、金型温度135℃で成形した場合、冷却に起因する歪が小さく、成形のサイクルタイムも1/2以下に抑えることができた。
本実施形態によれば、温調管34の断面積を、スプルー16、ランナー32、ゲート33、キャビティ30の夫々の単位長さ当たりの体積が大きいほど、小さくしたので、大きい体積のスプルー16のPL側やランナー32等から奪う熱量ほど多くなる。こうして、大きい断面積の冷却部位の固化時間を一層短縮することができる。
すなわち、温調管34を流れる媒体のレイノルズ数(慣性力/粘性力)をコントロールすることができるので、冷却部位の任意部分の冷却効果を高めることができる。
これにより、冷却部位の冷却が均一に行われ、成形のサイクルタイムの短縮化を図ることができる。また、金型に温度分布を与えることなく均一に冷却できるため、高精度な成形品を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の射出成形用の金型装置の横断面図である。
これにより、冷却部位の冷却が均一に行われ、成形のサイクルタイムの短縮化を図ることができる。また、金型に温度分布を与えることなく均一に冷却できるため、高精度な成形品を得ることができる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態の射出成形用の金型装置の横断面図である。
本実施形態では、温調管34の外壁面と冷却部位(ランナー32等)の外壁面との距離が略一定となるように温調管34を配設している。
図2に示すように、温調管34は、ランナー32、ゲート33、キャビティ30等の周りを囲むように配設されている。そして、温調管34の外壁面とランナー32の外壁面との距離i1と、温調管34の外壁面とキャビティ30の外壁面との距離i2と、は略等しく形成されている。
図2に示すように、温調管34は、ランナー32、ゲート33、キャビティ30等の周りを囲むように配設されている。そして、温調管34の外壁面とランナー32の外壁面との距離i1と、温調管34の外壁面とキャビティ30の外壁面との距離i2と、は略等しく形成されている。
また、キャビティはランナーに比べ薄肉に構成してある場合、図2で明らかなように、ランナー32の周囲の温調管342の断面積を、キャビティ30の周囲の温調管343の断面積よりも小さく形成している。これは、前述したように、キャビティ30よりもランナー32の単位長さ当たりの体積の方が大きいためである。
本実施形態によれば、ランナー32やキャビティ30等から温調管34への熱の移動距離が略一定であるため、ランナー32やキャビティ30等の冷却部位の厚肉部に影響され、熱だまりが生じることなく、均一の冷却速度で冷却することができる。
このため、成形のサイクルタイムの短縮化を図ることができる。また、冷却部位に温度分布を与えることなく均一に冷却できるため、高精度な成形品を得ることができる。
(第3の実施の形態)
図3は、第3の実施形態の射出成形用の金型装置の要部の縦断面図であり、図4(a)(b)は、夫々要部の斜視図である。
(第3の実施の形態)
図3は、第3の実施形態の射出成形用の金型装置の要部の縦断面図であり、図4(a)(b)は、夫々要部の斜視図である。
本実施形態では、スプルー16等の断面積が大きいほど温調管34の内部の断面積を小さく設定した場合、それに応じて温調管34の配管密度を相対的に高く設定した。
すなわち、図3及び図4(a)(b)に示すように、温調管34を、冷却部位の単位長さ当たりの体積によって異なる断面積及び異なる配管密度で配置した。
すなわち、図3及び図4(a)(b)に示すように、温調管34を、冷却部位の単位長さ当たりの体積によって異なる断面積及び異なる配管密度で配置した。
例えば、前述したように、スプルー16の断面積は樹脂の注入口側よりもPL側の方が大きいため、温調管34の断面積は、樹脂の注入口側の内径Dinよりも、PL側の内径Doutの方が連続的に小さく(Din>Dout)形成されている。
なお、図4(a)は、温調管34を螺旋状に形成した実施の形態を示している。また、図4(b)は、温調管34を円環状に形成した複数の温調管34を円筒状のパイプ(温調管)で接続した実施の形態を示している。
図4(a)に示すように、温調管34は螺旋状の形状とした方が媒体の流れがスムーズで好ましい。しかし、螺旋状に形状しようとすると製造が困難となる。このため、図4(b)に示すように、円環状の複数の温調管34を円筒状のパイプで接続したもので代用することも可能である。
この場合、温調管34の断面積が小さいとその断面積は小さくなる。このため、本実施形態では、一定の熱伝達面積を確保するために、温調管34の配置間隔を、スプルー16の注入口側からPL側に向けて徐々に狭くなるように配置した(P1>P2>P3>P4>P5)。すなわち、温調管34の断面積が小さいほど温調管34の配置密度を高く設定した。
なお、ゲート33の体積は小さいため、このゲート33部分の冷却を遅らせたい場合には、この部分の温調管34の断面積を大きくすればよい。
また、本実施形態では、温調管34の断面積が小さいほど温調管34の配置密度を高くした場合について説明したが、温調管34の配置密度を高くした場合は、温調管34の断面積が一定のままでもそれ相応の効果は得られる。
また、本実施形態では、温調管34の断面積が小さいほど温調管34の配置密度を高くした場合について説明したが、温調管34の配置密度を高くした場合は、温調管34の断面積が一定のままでもそれ相応の効果は得られる。
図5は、温調管34の分岐概略を示す図である。
例えば、媒体流動方向の上流側で1本であった温調管34は、下流側でスプルー16、ランナー32、キャビティ30に向かう3本の温調管341,342,343に分岐している。このように、温調管34は必ずしも金型の入口から出口まで1本で繋がっている必要はなく、夫々の冷却部位に応じた断面積で複数本に分岐していてもよい。
例えば、媒体流動方向の上流側で1本であった温調管34は、下流側でスプルー16、ランナー32、キャビティ30に向かう3本の温調管341,342,343に分岐している。このように、温調管34は必ずしも金型の入口から出口まで1本で繋がっている必要はなく、夫々の冷却部位に応じた断面積で複数本に分岐していてもよい。
本実施形態によれば、冷却部位の冷却時間(樹脂が取り出し温度になるまでの時間)が、ゲート33やキャビティ30等の薄肉部とスプルー16やランナー32等の厚肉部とで略等しくなるため、成形のサイクルタイムを短縮することができる。
また、本実施形態では、温調管34の断面積が小さいほど温調管34の配置密度を高く設定したことから、温調管34の断面積が小さい部分ほど単位面積当りの熱を奪う効果が高くなる。このため、断面積の大きい冷却部位ほど温調管34の内部の断面積を小さくかつ高密度に配置することで、成形のサイクルタイムの短縮化を図ることができる。
(第4の実施の形態)
図6は、第4の実施の形態の射出成形用の金型装置の要部の縦断面図である。
(第4の実施の形態)
図6は、第4の実施の形態の射出成形用の金型装置の要部の縦断面図である。
本実施形態では、冷却部位としてのスプルー16やランナー32を構成する金型材料の熱伝導率を、冷却部位以外の金型材料の熱伝導率よりも高い材料を用いた。
図6において、冷却部位以外の金型材料としての固定側型板13及び可動側型板21には、ステンレス鋼、一般用鋼材、焼入れ鋼、プリハードン鋼、析出硬化鋼等を用いた。これらの材料の熱伝導率αは、α=0.2〜40W/m・Kである。
図6において、冷却部位以外の金型材料としての固定側型板13及び可動側型板21には、ステンレス鋼、一般用鋼材、焼入れ鋼、プリハードン鋼、析出硬化鋼等を用いた。これらの材料の熱伝導率αは、α=0.2〜40W/m・Kである。
これに対し、冷却部位としてのスプルー16やランナー32の材料には、熱伝導率αが、α=100〜300W/m・Kのアルミ合金、又は、熱伝導率αが、α=70〜250W/m・Kの銅合金等の高熱伝導率部材36を用いた。このように、冷却を促進したい冷却部位には高熱伝導率部材36を用いた。
そして、この高熱伝導率部材36の内部に温調管34を配置した。本実施形態では、図3に示した場合と同様に、温調管34の断面積が小さいほど温調管34の配置密度を高くして図示している。
なお、図6では、冷却部位としてのスプルー16やランナー32を構成する部材に高熱伝導率部材36を用いた場合を図示したが、これに限らず、例えばゲート33やキャビティ30を構成する部材に高熱伝導率部材36を用いてもよいのは勿論である。
本実施形態によれば、冷却部位における溶融樹脂から温調媒体への単位時間当たりの熱伝達量が大きくなる。このため、肉厚部の冷却速度をより速くして成形のサイクルタイムの短縮化を図ることができる。特に、成形品の肉厚と樹脂流路の肉厚との差が大きい場合には、樹脂流路に高熱伝導率部材36を用いることで、一層サイクルタイムの短縮化を図ることができる。
10 金型装置
11 固定側金型
12 可動側金型
13 固定側型板
14 ボルト
15 固定側取付板
16 スプルー
17 ロケートリング
18 固定入子
19 ボルト
21 可動側型板
22 可動側受け板
23 スペーサブロック
24 可動側取付板
25 エジェクタプレート
26 ボルト
28 可動入子
30 キャビティ
31 エジェクタピン
32 ランナー
33 ゲート
34 温調管
36 高熱伝導率部材
11 固定側金型
12 可動側金型
13 固定側型板
14 ボルト
15 固定側取付板
16 スプルー
17 ロケートリング
18 固定入子
19 ボルト
21 可動側型板
22 可動側受け板
23 スペーサブロック
24 可動側取付板
25 エジェクタプレート
26 ボルト
28 可動入子
30 キャビティ
31 エジェクタピン
32 ランナー
33 ゲート
34 温調管
36 高熱伝導率部材
Claims (6)
- 加熱溶融した成形素材を金型内の成形空間に供給して冷却し成形品を得る成形用金型装置において、
前記金型の冷却部位の周りに配設した温調配管の断面積を、前記冷却部位の夫々の断面積に応じて異ならせた
ことを特徴とする成形用金型装置。 - 前記冷却部位は、スプルー、ランナー、ゲート、キャビティを含む
ことを特徴とする請求項1に記載の成形用金型装置。 - 前記冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きいほど、前記温調配管の断面積を小さく設定した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成形用金型装置。 - 前記冷却部位の単位長さ当たりの体積が大きいほど、前記温調配管の断面積を小さく設定した場合、前記温調配管の配管密度を高く設定した
ことを特徴とする請求項3に記載の成形用金型装置。 - 前記温調配管を、該温調配管の外壁面と前記冷却部位の外壁面との距離が略一定となるように配設した
ことを特徴とする請求項1、3,又は4に記載の成形用金型装置。 - 前記冷却部位を構成する金型材料の熱伝導率を、前記冷却部位以外の金型材料の熱伝導率よりも高い材料を用いた
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の成形用金型装置。
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