[go: up one dir, main page]

JP2009025378A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009025378A
JP2009025378A JP2007185753A JP2007185753A JP2009025378A JP 2009025378 A JP2009025378 A JP 2009025378A JP 2007185753 A JP2007185753 A JP 2007185753A JP 2007185753 A JP2007185753 A JP 2007185753A JP 2009025378 A JP2009025378 A JP 2009025378A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image forming
image
speed
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007185753A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoshi Hasegawa
聡 長谷川
Toshiya Furubayashi
俊哉 古林
Sanetoshi Hidaka
真聡 日▲高▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Business Technologies Inc
Original Assignee
Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Business Technologies Inc filed Critical Konica Minolta Business Technologies Inc
Priority to JP2007185753A priority Critical patent/JP2009025378A/ja
Publication of JP2009025378A publication Critical patent/JP2009025378A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】現像ローラの長寿命化と共にコストアップを防止できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】感光体ドラム上に作像された静電潜像をトナーで現像して画像を形成するプリンタは、複数枚のシートを1枚ずつ給送して各シートに画像を形成するプリントジョブの実行中に、現像室内のトナー量が値M1以下になったことを検出すると(時点c)、現像室内にトナーを補給する動作を実行しつつ、画像形成速度を通常速度から半速に切り換えて、以降の残りのシートに対する画像形成を継続する。
【選択図】図6

Description

本発明は、像担持体上に作像された静電潜像をトナーで現像して画像を形成する画像形成装置に関する。
複写機等の画像形成装置の現像部には、通常、トナーを担持した状態で回転して感光体ドラム上の静電潜像を顕像化する現像ローラ、現像室内のトナーを攪拌する攪拌ローラ、攪拌されたトナーを搬送して現像ローラに供給する供給ローラなどが備えられている。また、画像形成に伴って現像室内のトナーが消費されると、その消費分に相当する量のトナーを現像室内に補給するトナーホッパが配置されている。
このような画像形成装置において、例えば1ページの全面積に対する画像部分の面積の割合(以下、「印字率」という。)が高い原稿のコピーを大量に行うような場合、トナーの消費量が多くなってトナー補給が追いつかなくなることがある。
このような状態が続くと、現像室のトナーが現像に必要な量を下回って現像に支障が生じてしまう。これを回避する方法として、例えばトナー補給が追いつかなくなり現像室のトナーが規定量まで減ると、一旦画像形成を中断して、トナーを補給すると共に現像ローラ等を回転させて現像室内のトナーを攪拌しつつ搬送して現像ローラに担持させ、現像に必要な量のトナーが補給されると、画像形成を再開することが行われている。
また、特許文献1には、トナー補給用ローラの駆動速度を上げて、単位時間当たりのトナー補給量を増大する構成が開示されている。
特開2004−341220号公報
しかしながら、上記のような画像形成動作を中断してトナーを補給する方法では、補給時期が来る毎に、本来の画像形成とは別に強制的にトナーが現像室内で攪拌、搬送されて、トナー粒子同士の摩擦によりトナーの磨耗による劣化が進み易くなる。劣化したトナーは、現像には寄与され難く現像室内に残り易いので、時間経過に連れて現像室内の劣化トナーの割合が増えてくると、現像性能の低下に繋がることになる。
また、画像形成以外で現像ローラや攪拌ローラなどを駆動させる必要が生じ、駆動系に余計な負担が掛かって寿命を短くしてしまう。
さらに、特許文献1の構成では、駆動用のモータを現在のものより高速のものを用いなければならず、コストアップが避けられない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、現像性能の向上と現像ローラ等の駆動系の長寿命化を図りつつ、コストアップを防止できる画像形成装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、像担持体上に作像された潜像をトナーで顕像化した後、シート上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、画像形成動作中、現像室内のトナーを攪拌しつつ搬送して現像ローラに担持させ、像担持体上の潜像を顕像化する現像手段と、現像室内のトナー量を逐次検出し、その検出結果に従ってトナー補給を制御して、現像室内のトナー量を規定量に保つように調整するトナー補給制御手段と、トナー補給制御によるトナー補給が追いつかず、現像室内のトナー量が減ったまま規定量に達しない場合、画像形成動作を規定速度よりも遅くする制御を行う作像制御手段と、を備えることを特徴とする。
このようにすれば、トナー補給が追いつかなくなった場合でも、画像形成を実行しつつトナー補給を並行して行うことが可能になる。従って、従来のようにトナー補給の時期が来る毎に、補給のために画像形成を中断して、補給されたトナーを現像室内で強制的に攪拌しつつ搬送して現像ローラに担持させるといった動作を行う必要がなくなり、従来よりもトナー劣化の進行を抑制して現像性能を向上でき、また現像ローラ等の駆動系の長寿命化を図ることができる。さらに、トナー補給ローラの駆動用モータを高価なものに代える必要がなく、コストアップを防止できる。
また、前記作像制御手段は、遅い速度に制御された画像形成動作中に、現像室内のトナー量が規定量に達すると、画像形成動作を規定速度に戻すことを特徴とする。
このようにすれば、画像形成をより早く終了することができる。
さらに、前記作像制御手段は、次のシートに対する画像形成時の印字率が所定値以上の場合、および/または次に複数枚のシートに対する画像形成を連続して実行する予定がある場合に、前記遅くする制御を行うことを特徴とする。
このようにすれば、生産性の効率をより高めることができる。
また、シート上に転写されたトナー像をシートに熱定着させる定着手段を備え、前記作像制御手段は、遅くする制御を行う場合には、定着手段の温度を、規定速度の場合の温度よりも下げることを特徴とする。
さらに、シート上に転写されたトナー像をシートに熱定着させる定着手段を備え、前記作像制御手段は、遅くする制御を行う場合には、定着手段の温度を、規定速度の場合の温度よりも下げ、規定速度に戻して画像形成を行う場合には、定着手段の温度を規定速度の場合の温度に戻すことを特徴とする。
このようにすれば、画像形成速度により適した定着温度による定着を実行しつつ省電力を図れる。
また、前記作像制御手段は、(a)遅い速度に制御された画像形成の連続動作時間が所定時間に達した場合、(b)遅い速度に制御された画像形成の連続実行回数が所定回数に達した場合、(c)遅い速度に制御された画像形成動作中に現像室内のトナー量が現像に支障を生じると想定される量まで低下した場合の、(a)〜(c)の少なくとも1つを満たすと、現在の画像形成動作を一旦中断してトナー補給を実行することを特徴とする。
このようにすれば、現像室内のトナー量が現像に支障を生じると想定される量よりも低下してしまうといったことを抑制できる。
さらに、前記作像制御手段は、複数枚のシートに対する画像形成を連続して行う画像形成ジョブを実行中の場合には、遅くする制御を行うよりも、現在の画像形成を中断してトナー補給を行うと共にその後に残りのシートに対する画像形成を再開する強制トナー補給を実行した方が画像形成ジョブを早く終了できる場合には、遅くする制御に代えて、強制トナー補給を実行することを特徴とする。
このようにすれば、より早く画像形成ジョブを終了できる。
また、前記作像制御手段は、遅くする制御を行う際、複数枚のシートに対する画像形成を連続して実行する場合に、シート毎に、画像形成の実行条件に応じて画像形成速度を変更することを特徴とする。
このようにすれば、シート毎に、画像形成の実行条件に応じて、より適した画像形成速度を設定でき、画像形成をより効率良く実行できる。
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタルプリンタ(以下、単に「プリンタ」という。)を例にして説明する。
<第1の実施の形態>
(プリンタ全体の構成)
図1は、プリンタ10の全体の構成を示す図である。
同図に示すように、プリンタ10は、画像プロセス部11、給送部12、定着部13および制御部14を備えており、ネットワーク(例えばLAN)に接続されて、外部の端末装置(不図示)からの印刷(プリント)ジョブの実行指示を受け付けると、その指示に基づいてイエロー、マゼンタ、シアンおよびブラック色からなるカラー画像形成、またはモノクロ、例えばブラック色だけの画像形成を実行する。以下、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各再現色をY、M、C、Kと表す。
画像プロセス部11は、Y〜K色に対応する作像部21Y〜21K、中間転写ベルト22、Y〜K色の補充用のトナーを収容するトナーホッパ25Y〜25Kを備えている。
作像部21Yは、感光体ドラム1、その周囲に配設された帯電ローラ2、露光部3、現像器4、一次転写ローラ5、感光体ドラム3を清掃するためのクリーナ6などを備えており、感光体ドラム1上にY色のトナー像を作像する。このことは、他の作像部21M〜21Kについて同様である。同図では、符号を省略している。
中間転写ベルト22は、無端状のベルトであり、駆動ローラ23と従動ローラ24に張架されて同図矢印方向に循環駆動される。
トナーホッパ25Yは、補給ローラ26と攪拌ローラ27を備え、制御部14の指示によりY色のトナーを作像部21Yの現像器4に供給する。ここで攪拌ローラ27は、収容されるトナーを攪拌するための部材であり、補給ローラ26は、攪拌されたトナーを現像器4に搬送するための部材である。
図2は、トナーホッパ25Yと現像器4が接続されている様子を図1の矢印A方向から見たときの模式図である。同図に示すように、トナーホッパ25Yと現像器4は、装置奥側の位置で筒状の連結部材29で連結されており、補給ローラ26により搬送されたトナーが連結部材29の中を通って現像器4に補給されるようになっている。このことは、他のトナーホッパ25M〜25Kについて同じである。
図1に戻って、給送部12は、記録シート(以下、「シートS」という)を収容する給紙カセット31と、給紙カセット31内のシートSを搬送路30上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ32と、繰り出されたシートSを搬送する搬送ローラ対33と、搬送されるシートSを二次転写位置351に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対34と、二次転写ローラ35などを備えている。
定着部13は、定着ローラ15、定着ローラ15に圧接して定着ニップを確保する加圧ローラ16、定着ローラ15の表面温度を検出する温度検出センサ17および定着ローラ15を加熱するヒータ18などを備えている。
制御部14は、外部の端末装置からの画像信号に基づいて作像部21Y〜21Kの露光部3を駆動させる。作像部毎に、露光部3によりレーザ光が出射されて感光体ドラム1が1ラインずつ所定の画素クロック周波数に応じて露光走査される。この露光走査の前に、感光体ドラム1は、帯電ローラ2により一様に帯電されており、レーザ光の露光走査によって感光体ドラム1上に静電潜像が形成される。
形成された静電潜像は、現像器4により現像(顕像化)されて、感光体ドラム1上にトナー像が作像される。各色のトナー像は、一次転写ローラ5と感光体ドラム1間に作用する静電力により中間転写ベルト22上に順次一次転写される。この際、各色の作像動作は、そのトナー像が中間転写ベルト22上の同じ位置に重ね合わせて転写されるようにタイミングをずらして実行される。中間転写ベルト22上に重ね合わされた各色トナー像は、中間転写ベルト22の循環駆動により二次転写位置351に移動する。
上記作像動作のタイミングに合わせて、給送部12からは、タイミングローラ対34を介してシートSが給送されて来ており、そのシートSは、循環駆動される中間転写ベルト22と二次転写ローラ35の間に挟まれて搬送される。その際、二次転写ローラ35と駆動ローラ23間に作用する静電力により、中間転写ベルト22上のトナー像が一括してシートS上に二次転写される。
二次転写位置351を通過したシートSは、定着部13に搬送され、定着ローラ15と加圧ローラ16により確保される定着ニップを通過する際に、トナー像が加熱、加圧されてシートSに定着された後、排出ローラ対36を介して排出される。
上記では、カラー画像を形成するカラージョブを実行する場合を説明したが、ブラック色だけの画像を形成するモノクロジョブを実行する場合には、作像部21Y〜21Kのうち、作像部21Kだけが駆動されると共に、作像部21Y〜21Cの感光体ドラム1と中間転写ベルト22が相対的に離間して、作像部21Y〜21Cの駆動が停止されるようになっている。
プリンタ1には、メインモータ51、カラー用現像モータ52、モノクロ用現像モータ53、定着モータ54、トナー補給モータ55、56が配置されている。
メインモータ51は、感光体ドラム1、中間転写ベルト22、繰り出しローラ32、タイミングローラ対34、二次転写ローラ35などを回転駆動する。
カラー用現像モータ52は、作像部21Y〜21Cのそれぞれの現像器4に配される現像ローラ61(図3参照)等の各ローラを回転駆動する。モノクロ用現像モータ53は、作像部21Kの現像器4に配される各ローラを回転駆動する。
定着モータ54は、定着部13の定着ローラ15と加圧ローラ16を回転駆動する。
トナー補給モータ55は、トナーホッパ25Y、25Mそれぞれの補給ローラ26と攪拌ローラ27を回転駆動する。ここでは、トナー補給モータ55が正転すると、その駆動力がトナーホッパ25Yだけに伝わって(トナーホッパ25Mには伝わらず)、トナーホッパ25Yの補給ローラ26と攪拌ローラ27が回転駆動される。一方、逆転すると、その駆動力がトナーホッパ25Mだけに伝わって、トナーホッパ25Mの補給ローラ26と攪拌ローラ27が回転駆動される構成になっている。このような構成は、例えば正転方向の回転駆動力だけを伝えるワンウェイクラッチをトナーホッパ25Yの補給ローラ26と攪拌ローラ27に接続し、逆転方向の回転駆動力だけを伝える別のワンウェイクラッチをトナーホッパ25Mの補給ローラ26と攪拌ローラ27に接続することで実現される。2つのトナーホッパ25Y、25Mが1つのトナー補給モータ55を共用することで、コスト低減が図られている。
トナー補給モータ56は、トナーホッパ25C、25Kそれぞれの補給ローラ26と攪拌ローラ27を回転駆動する。正逆転の切り換えにより駆動力が一方のホッパに伝達される構成については、上記トナー補給モータ55の場合と同様である。
(現像器4の構成)
図3は、現像器4の構成を示す断面図である。
同図に示すように、現像器4は、ハウジング60、現像ローラ61、供給ローラ62、攪拌ローラ63、規制ブレード64およびトナー検出センサ65などを備える。現像室の一例としてのハウジング60には、現像剤としてのトナー68が充填されている。現像ローラ61、供給ローラ62、攪拌ローラ63は、ハウジング60に回転自在に保持されており、Y〜C色用の現像器4についてはカラー用現像モータ52の駆動力を受けて、K色用の現像器4についてはモノクロ用現像モータ53の駆動力を受けて、同図の矢印方向に回転する。
現像ローラ61は、感光体ドラム1に対向配置され、トナー68を担持して現像位置69に搬送する。現像ローラ61上のトナー68は、現像位置69において感光体ドラム1上の露光された部分に移動し、これにより感光体ドラム1上にトナー像が現像される(静電潜像が顕像化される)。現像ローラ61としては、例えば金属製芯金上に所定の抵抗値を有する薄膜状の樹脂層を配したものを用いることができる。この薄膜状の樹脂層は、主にトナー68を現像ローラ61表面に担持させるために設けられる。
供給ローラ62は、現像ローラ61と対向配置され、現像ローラ61の表面に当接すると共に現像ローラ61に対しカウンター方向に回転して、ハウジング60内のトナー68を現像ローラ61に供給する。供給ローラ62としては、例えば金属製のローラ表面に発泡性弾性部材を被着したものを用いることができる。
規制ブレード64は、その先端が現像ローラ61表面との間に所定の間隙を有するように配置され、その間隙を通るトナー量を規制して、現像ローラ61上にトナー68による均一な薄層を形成させる。攪拌ローラ63は、ハウジング60内のトナー68を攪拌してトナー68の固化を防ぐと共に流動性を保持する。
ハウジング60の上部には、対応するトナーホッパからの補充用のトナーを連結部材29(図2)を介して受け入れるための補給口66が設けられており、現像によりハウジング60内のトナー68が消費されると、補給口66を介してトナー68が補給される。
ハウジング60内では、画像形成動作中に現像ローラ61〜攪拌ローラ63が同時に回転することにより、トナー68が同図の矢印(太線)に沿って、攪拌ローラ63から供給ローラ62を介して現像ローラ61に搬送され、現像後には、現像ローラ61から供給ローラ62を介して攪拌ローラ63に戻るといったルートで循環搬送される。ハウジング60の、攪拌ローラ63に沿って外側に湾曲している部分67は、攪拌ローラ63との間に形成される領域に、供給ローラ62への供給用に、ある程度の量のトナーを溜めるためのバッファ部として機能する。以下、バッファ部67という。
トナー検出センサ65は、発光部651と受光部652を有する透過型の光学センサであり、ハウジング60内壁であってバッファ部67近辺の位置に配設されており、トナー量を検出する。具体的には、発光部651から発せられた光のうち、受光部652で受光される光量が、発光部651と受光部652の間隙を通過するトナー粒子の単位体積当たりの量によって変化するときの当該変化量を示す信号を、バッファ部67のトナー量を示す検出信号として制御部14に出力する。
制御部14は、当該検出信号に基づきバッファ部67のトナー量を検出する。例えば、バッファ部67の実際のトナー量X〔グラム〕の値と、そのときに検出される検出信号の値Y〔ボルト〕との相関を示すトナー量換算情報を実験等から予め求め、その情報を記憶しておくことで、バッファ部67に存在する現在のトナー量を把握することができる。
(制御部14の構成)
図4は、制御部14の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部14は、主な構成要素として、CPU141、通信インターフェース(I/F)部142、ROM143、RAM144、画像形成速度切換部145およびモータ駆動部146を備えており、各部は相互にデータのやりとりを行えるようになっている。
通信I/F部142は、LANカード、LANボードといったLANに接続するためのインターフェースである。
画像形成速度切換部145は、画像形成速度をシステムスピード(規定速度)と、減速させた速度(本実施の形態では半分の速度)のいずれかに切り換える画像形成速度切換処理を実行する。ここで、画像形成速度とは、感光体ドラム3の周速(シートSの搬送速度にも等しい速度)を意味する。以下、システムスピードを通常速度、半分の速度を半速という。画像形成速度切換処理の詳細については、後述する。
CPU141は、ROM143から必要なプログラムを読み出して、画像プロセス部11等の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑なプリントジョブを実行させる。また、定着部13の温度検出センサ17からの検出信号を受信して、定着ローラ15の温度が所定の定着温度T0に維持されるようにヒータ18の通電制御を行う。
さらに、作像部21Y〜21K毎に、その作像部のトナー検出センサ65からの検出信号を受信して、現像器4のバッファ部67のトナー量を逐次検出し、その検出結果に従ってトナー補給を制御して、現像器4内のトナー量を規定量に保つように調整するトナー補給制御を行う。
また、CPU141は、画像形成を半速で実行する場合には、通常速度に対し、画像プロセス部11や給送部12等における作像、給送、定着等の全ての動作速度を半分に落とす。具体的には、メインモータ51、カラー用現像モータ52、モノクロ用現像モータ53、定着モータ54を半速制御させると共に、露光部3による露光走査のための所定の画素クロック周波数を1/2倍に切り換えたりするなどの処理を実行する。なお、半速で実行できれば良く、制御方法がこれに限られることはない。
ROM143には、プリントジョブを実行するための制御プログラム、画像形成速度切換処理を実行するためのプログラム、上記トナー量換算情報等が格納されている。RAM144は、CPU141のプログラム実行時のワークエリアとして用いられる。
モータ駆動部146は、CPU141からの指示により、メインモータ51等の回転速度を通常速度と半速のいずれかに切り換える。具体的には、通常速度と半速のそれぞれの場合について各モータに供給すべき駆動電流の情報を予め保持しており、CPU141から例えば半速の指示を受け付けると、半速の場合の駆動電流を各モータに供給して、半速になるように各モータを回転制御する。
(制御部14による画像形成速度切換処理の内容)
図5は、画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートであり、図6は、画像形成速度の切換とトナー補給によるトナー量の推移の様子を示す図である。ここで、図5のフローチャートは、図外のメインルーチンに対するサブルーチンであり、処理を終了すると、メインルーチンへリターンする。当該処理は、1のプリントジョブとして、複数枚のシートを1枚ずつ連続給送してプリントを行うジョブを実行中に、所定時間経過毎にメインルーチンにおいてコールされて作像部毎に実行されるものである。
また、図6に示すトナー量の基準値M0とは、トナー補給の要否を判断するための値であり、上記規定量に相当する。M2は、現像に支障が生じる程度までトナー量が少なくなっていると想定される値であり、M1は、画像形成速度を半速に切り換えるときの閾値を示す値である。M0〜M2は、M0>M1>M2の関係にあり、予め実験等から求められて、そのデータはROM143に格納されている。なお、プリンタ1の管理者等が操作パネル(不図示)等の入力手段を介して必要に応じて値を登録、変更等する構成を排除するものではない。
図5に示すように、まず現像器4のバッファ部67のトナー量を検出する(ステップS11)。検出されたトナー量Mが基準値M0よりも大きいか否かを判断する(ステップS12)。M>M0であることを判断すると(ステップS12で「YES」)、現在、半速中でない場合には(ステップS13で「NO」)、そのままメインルーチンにリターンする。この場合、バッファ部67(現像器4内)に充分な量のトナーが存在するとして、トナー補給が行われない(図6の時点a)。
一方、M≦M0であることを判断すると(ステップS12で「NO」)、現在、半速中でない場合には(ステップS15で「NO」)、M1よりも大きいか否かを判断する(ステップS16)。
M>M1(M≦M0)であることを判断すると(ステップS16で「YES」)、トナー補給1を行って(ステップS17)、メインルーチンにリターンする。トナー補給1とは、例えばトナー補給モータ55(56)を所定時間t1(数秒など)だけ動作させることにより行われる。バッファ部67のトナー量が少なくなって来ているので(図6のb時点)、現在の画像形成動作と並行してトナー補給を行うものである。
例えば、印字率の低い原稿画像に対する画像形成を行う場合には、図6のb−c間の破線で示すようにバッファ部67内のトナー量が増大する方向に推移する。一方、印字率の高い原稿画像に対する画像形成を行う場合にトナー補給が追いつかなくなると、b−c間の実線で示すようにトナー量が低減する方向に推移することになる。
トナー量の低減により、M≦M1になったことを判断すると(ステップS16で「NO」)、減速処理を実行する(ステップS18)(図6のc時点)。
図7は、減速処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、トナー補給2を行う(ステップS21)。このトナー補給2は、基本的にトナー補給1と同様に現在の画像形成動作と並行して行うものであるが、補給時間t2がt1よりも長くなっている。M≦M1の関係にありバッファ部67のトナー量が少なくなっているので、1回のトナー補給で、より多くのトナーを補給するためである。
そして、現在のP枚目のシートに対するプリント終了後、画像形成速度を通常速度から半速に切り換えて、(P+1)枚目以降のシートに対するプリントを実行して(ステップS22)、リターンする。この意味で、制御部14は、ステップS16、S18等の処理を実行する場合に、トナー補給制御によるトナー補給が追いつかず、現像室内のトナー量が減ったまま規定量に達しない(戻らない)場合、画像形成動作を規定速度よりも遅くする制御を行う作像制御手段として機能する。
画像形成速度が半速になると、単位時間当たりに消費されるトナー量が通常速度の場合に比べて少なく、例えば半分になる。従って、トナーの消費量よりも補給量の方が多くなれば、バッファ部67内のトナー量が増加する方向に推移することになる(図6のc−d間)。
画像形成速度切換処理が再度コールされると、図5においてステップS11以降の処理が開始される。半速制御の実行中の場合には(図6のc−d間)、ステップS11、S12を介してステップS15で「YES」と判断され、トナー補給2を行って(ステップS19)、リターンする。トナー補給2は、上記ステップS21と同じである。
半速制御中において、M>M0になるまでステップS11、S12、S15、S19の処理が繰り返し実行される。M>M0になったことを判断すると(ステップS12で「YES」)、半速中であるとして(ステップS13で「YES」)、復帰処理を実行する(ステップS14)(図6の時点d)。
図8は、復帰処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、トナー補給中の場合にはトナー補給を停止させる(ステップS31)。そして、現在のQ枚目のシートに対する画像形成の終了後、画像形成速度を半速から通常速度に切り換えて、(Q+1)枚目以降のシートに対するプリントを実行して(ステップS32)、リターンする。これにより画像形成速度が元の規定速度に戻る。
このように本実施の形態では、M≦M1を検出するとそれ以降のシートに対する画像形成を半速で実行すると共にその半速中にトナー補給を並行して行っている。半速にした場合、ジョブの生産量は通常速度の場合よりも低下するが、同一サイズの1枚のシートに対する画像形成の際の現像ローラ61の回転量(何回、回転したかということ)は、通常速度でも半速でも同じである。
従って、図6の時点cで残り枚数がE枚であった場合、時点c以降における現像ローラ61の回転量は、本実施の形態ではE枚のシートに対する画像形成に相当する量(Gaとする)だけになる。
一方、従来のようにプリントを中断しつつ現像ローラを回転してトナー補給を行う場合における、その中断期間の現像ローラの回転量をGbとすると、トナー補給後にE枚のシートに対しGaだけ現像ローラが回転するので、総回転量は(Ga+Gb)になり、トナー補給によるGbの分だけ回転量が増えることになる。現像ローラ61、供給ローラ62、攪拌ローラ63は同時に回転駆動されるので、現像ローラ61の回転量が少なくなるということは、供給ローラ62、攪拌ローラ63の回転量も同じだけ少なくなり、トナーの攪拌動作も少なくなる。
このように、従来よりも現像ローラ61等の回転量を少なく済ませられるので、攪拌によるトナーの劣化が進む前に現像室内のトナーを現像により消費でき、劣化トナーが現像室内に残り易くなることを抑制して、安定した画質を維持できると共に、現像モータ等の駆動系の長寿命化を図ることができる。特に、現像ローラ61については、その回転量が多くなるに連れて、表面に設けられた薄膜状の樹脂層が供給ローラ62との摩擦により磨耗が進むので、回転量を少なく済ませられることで従来よりも寿命を延ばすことができる。また、トナー補給モータを高速のものに代える必要がなく、低コストを実現できる。
上記ではシートの片面のみにプリントする構成であったが、シートの両面にプリントする構成の場合には、1枚のシートに対し2回の画像形成(第1面と第2面それぞれに画像形成)が行われる。両面の場合でも画像形成速度をシート単位で切り換えることは、片面のみの場合と同じであるが、シート枚数で切換時期を判断すると第1面と第2面の区別がつかなくなるので、画像形成回数で判断することが望ましい。また、片面のみの構成でもシート枚数に代えて回数を用いるとしても良い。このことは、以下の実施の形態について同様である。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、M≦M1の場合に減速処理を行うとしたが、本実施の形態では、これとは別の条件を、減速処理を行うための条件として付加しており、この点が第1の実施の形態と異なっている。以下、説明の重複を避けるため、上記実施の形態と同じ内容についてはその説明を省略し、同じ構成要素については、同符号を付すものとする。
図9は、本実施の形態に係る画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートであり、上記実施の形態における図5のフローチャートに対して異なる部分だけを抜き出して示している。
図9に示すように、検出量M≦M1であることを判断すると(ステップS16で「NO」)、残り枚数のシートに対する画像形成の条件が、印字率50%以上の原稿画像を20枚以上連続してプリントするものであるか否かを判断する(ステップS41)。当該条件を満たすことを判断すると(ステップS41で「YES」)、減速処理に移る(ステップS18)。満たさないことを判断すると(ステップS41で「NO」)、ステップS17に移る。残り枚数のシートに対する画像形成が高印字率かつ連続枚数が多いものであれば、トナー消費量が多くなってトナー補給が追いつかなくなる蓋然性が高くなり、低印字率かつ連続枚数が少なければ、半速に移行しなくてもトナー補給が追いつかなくなることは生じ難いと考えられるからである。
このように次の画像形成時におけるトナーの予想消費量に応じて半速への移行の要否を判断することにより、生産性と画質のさらなる向上を図ることができる。
なお、残り枚数、印字率、連続プリント枚数等の値は、当該プリントジョブの実行条件として、例えば外部から送信されて来たジョブデータのヘッダに書き込まれている情報を参照することにより取得される。また、印字率については、シート毎に、シート全体の面積に対する画像部分の積算面積の割合を算出したり、シート全面に画像を形成するとした場合の総ドット数に対する、実際に形成される画像部分のドット数の割合を算出したりすることにより求めることもできる。
印字率と連続プリント枚数の値が、上記のものに限られないことはいうまでもない。生産性と画質向上という点から実験等により適正な値を設定することができる。また、印字率と連続プリント枚数のいずれか一方が所定条件を満たしたときに減速処理に移るとしても良い。
<第3の実施の形態>
上記実施の形態では、通常速度と半速を切り換えるとしたが、本実施の形態では、所定の条件を満たした場合に限り、画像形成動作を中断してトナーを補給する強制トナー補給を実行するとしており、この点が上記実施の形態と異なっている。
図10は、本実施の形態に係る画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、半速中の場合に(ステップS15で「YES」)、その半速開始からの画像形成動作時間が所定時間、例えば60秒に達していない場合には(ステップS51で「NO」)、ステップS19に移る。この場合は、上記実施の形態と同じ処理が実行される。なお、動作時間は、不図示のタイマーにより計測される。
動作時間が60秒に達した場合には(ステップS51で「YES」)、半速にしてもトナー補給が追いついていないとして、強制トナー補給を実行する(ステップS52)。
図11は、強制トナー補給のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、現在実行中のP枚目のシートに対する画像形成が終了すると、画像形成を中断する(ステップS501)。ここでは、帯電〜転写までの一連の画像形成動作が中断される。次の(P+1)枚目のシートに対する画像形成は、待機状態になる。
トナー補給が必要な現像器4にトナーを補給する(ステップS502)。例えば、Y色のトナーを補給する場合には、カラー用現像モータ52とトナー補給モータ55を駆動させる。以下、Y色の例を説明する。
Y色用の現像器4のバッファ部67におけるトナー量Mを検出し(ステップS503)、検出量M>基準値M0であるか否かを判断する(ステップS504)。
M>M0ではない、すなわちM≦M0であることを判断すると(ステップS504で「NO」)、ステップS502に戻ってトナー補給を継続する。
M>M0になるまで、ステップS502〜S504を繰り返し実行する。M>M0と判断すると(ステップS504で「YES」)、トナーが充分に補給されたとして、トナー補給を停止し(ステップS505)、(P+1)枚目のシートに対する画像形成を通常速度で再開して(ステップS506)、リターンする。
このように半速の動作時間が所定時間に達した場合を所定の条件として、当該条件を満たした場合に、一旦画像形成を中断してトナー補給を行うとしたので、例えばトナー補給が追いつかない状態で半速を継続したために、トナー量が値M2を下回って現像に支障が生じるといったことを回避できる。なお、上記の所定時間(上記例では60秒)は、これ以上半速を継続してもトナー補給が追いつかないと想定される値として予め実験等から求められて、ROM143に格納される。
<第4の実施の形態>
第3の実施の形態では、トナー強制補給実行の判断基準となる条件を、半速の動作時間が所定時間に達したこととしたが、本実施の形態では、現在のバッファ部67内のトナー量がM2以下であることとしており、この点が第3の実施の形態と異なっている。
図12は、本実施の形態に係る画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートである。同図に示すように、半速中の場合に(ステップS15で「YES」)、トナー補給2を実行している現像器4のバッファ部67のトナー量Mを検出し(ステップS61)、検出されたトナー量MがM2以下であるか否かを判断する(ステップS62)。
M>M2の場合には(ステップS62で「NO」)、ステップS19に移る。この場合、上記第1の実施形態と同じ処理が行われる。一方、M≦M2の場合には(ステップS62で「YES」)、トナー強制補給を行う(ステップS52)。
M2は、上記のように当該値を下回ると現像に支障が出ると想定される量であるので、バッファ部67のトナー量がM2以下になった場合には、これ以上、画像形成を継続すべきではないとして、一旦中断してトナー補給を開始させるものである。
このようにトナー強制補給の実行要否の判断を、バッファ部67内のトナー量を直接検出して行うので、その判断をより的確に行えるようになる。
また、トナー強制補給の実行の判断基準となる条件としては、上記のものに限られず、例えば半速による画像形成の連続枚数が所定枚数を越える場合とすることもできる。枚数管理によりトナー強制補給の実行の要否を判断できる。また、上記各条件の2以上を組み合わせるとしても良い。
<第5の実施の形態>
本実施の形態では、通常速度と半速の切り換え時に定着温度も切り換えるとしており、この点が上記実施の形態と異なっている。
図13は、本実施の形態に係る減速処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、トナー補給2を実行した後(ステップS21)、現在のP枚目のシートに対する画像形成の終了後に、定着ローラ15の温度(定着温度)をT0からT1に切り換える(ステップS71)。ここで、温度T1は、半速時用の温度であり、T0よりも所定温度、例えば20℃低い温度である。このように半速時に定着温度を通常速度時よりも下げるのは、次の理由による。すなわち、半速時にはシートSの搬送速度も半分になるので、通常速度時でも半速時でも同じ温度で制御すると、半速時のシートについては定着部13を通過する際にそのシートSが定着部13から受ける単位時間当たりの熱量が多くなり過ぎ、シートの種類によってはカールなどが生じ易くなる場合があるので、半速時にある程度温度を下げて、半速時の定着に適した熱量をシートSに供給するためである。
温度の切り換えは、例えば制御部14が定着部13の目標温度をT0からT1に設定し直して、温度検出センサ17からの現在の検出信号に基づき、定着温度がT1に維持されるようにヒータ18の通電を制御することにより行われる。なお、通常速度では目標温度がT0になっているので、切り換え時点では定着ローラ15の温度はT1よりも高いT0に維持されていることになる。従って、定着ローラ15の温度をT0からT1に切り換えるということは、実際には定着ローラ15の温度がT1に低下するまで、ヒータ18への電力供給が停止されることになる。
定着温度がT1まで低下したことが検出されると、画像形成速度を通常速度から半速に切り換えて、(P+1)枚目以降のシートに対する画像形成を実行して(ステップS72)、リターンする。
図14は、本実施の形態に係る復帰処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、トナー補給を停止させた後(ステップS21)、現在のQ枚目のシートに対する画像形成の終了後に、定着温度をT1からT0に戻す処理を実行する(ステップS73)。具体的には、例えば定着部13の目標温度をT1からT0に設定し直して、温度検出センサ17からの検出信号に基づき定着温度がT0に維持されるようにヒータ18の通電が制御される。減速処理のときとは逆に、復帰処理では、定着温度がT1に維持されているので、T0まで上昇させるべくヒータ18への電力供給がなされることになる。
定着温度がT0まで昇温されたことが検出されると、画像形成速度を半速から通常速度に切り換えて、(Q+1)枚目以降のシートに対する画像形成を実行して(ステップS74)、リターンする。
このように通常速度と半速の切り換えと一緒に定着温度も切り換えるので、画像形成速度により適した定着を実行しつつ省電力を図れるという効果を奏する。
<第6の実施の形態>
本実施の形態では、減速処理の開始時点において、当該プリントジョブの残り枚数の値に応じて、減速処理と強制トナー補給のいずれを実行するかを選択するとしており、この点が第1の実施の形態と異なっている。
図15は、本実施の形態に係る減速処理の内容を示すフローチャートである。
同図に示すように、残り枚数Fが所定値R以下であることを判断すると(ステップS81で「YES」)、ステップS21に移り、S21以降の処理、すなわち図7に示す減速処理と同じ処理を実行する。一方、所定値Rを超えていることを判断すると(ステップS81で「NO」)、強制トナー補給を実行する(ステップS52)。
このように残り枚数Fの値に応じていずれの処理を実行するかを選択するのは、当該プリントジョブをより早く終了させるためである。
図16は、トナー強制補給を実行した場合と減速処理を実行した場合とで、残り枚数の値によって、どちらの方がジョブを早く終了できるかを説明するための図である。
同図に示すように、強制トナー補給の場合には、画像形成を中断してトナー補給を実行し、トナー補給終了後に、残り枚数に対する画像形成動作を通常速度で再開する。従って、トナー補給に要する時間をU、1枚のシートSに対する画像形成に要する時間をHとすると、残り枚数Fに対する画像形成の終了までに要する時間Wは、U+(H×F)で表わすことができる。
一方、減速(半速制御)の場合には、画像形成速度を半速にして画像形成を行いつつトナー補給も行うので、Wは、(2H×F)になる。なお、ここでは半速時における1枚のシートSに対する画像形成時間を通常速度の場合の2倍とした。
時間Wを、強制トナー補給の場合をW1、減速処理の場合をW2と区別して、例えばU=40〔秒〕、H=2.5〔秒〕とすると、残り枚数F=1〜15〔枚〕の場合には、W1>W2になり、F=16〔枚〕の場合には、W1=W2、F=17〔枚〕以上の場合には、W1<W2になる。従って、本例の場合には、残り枚数Fが1〜15〔枚〕であれば減速処理の方がジョブを早く終了でき、17〔枚〕以上であれば強制トナー補給の方が早く終了できることになる。なお、F=16〔枚〕であれば、両方とも同じ時間にあるが、トナー強制補給では画像形成の中断期間に現像ローラ61が回転されることになるので、これを回避すべく、減速処理を選択することが望ましい。これより上記例では、所定値Rを16に設定すれば、ジョブをより早期に終了させることが可能になる。
このように残り枚数が多い場合には、ジョブ処理速度(生産性)を優先できることになり、生産性の向上を希望するユーザにとって便宜になる。
また、残り枚数に応じて減速処理とトナー強制補給を選択する構成は、減速処理時に定着温度をT0からT1に切り換える第5の実施の形態にも適用できる。
図17は、定着温度を切り換える構成において、残り枚数によってトナー強制補給と減速処理のいずれを実行した方がジョブを早く終了できるかを説明するための図である。
同図に示すように、減速処理では、定着ローラ15の温度がT0からT1に下がってから残り枚数に対する画像形成動作が半速で開始されるので、この温度の低下に要すると想定される時間をJとすると、W2は、J+(2H×F)で表わされる。
例えば、時間Jを20〔秒〕、時間U、Hを上記と同じ値とすると、残り枚数F=1〜7〔枚〕の場合には、W1>W2になり、F=8〔枚〕の場合には、W1=W2、F=9〔枚〕以上の場合には、W1<W2になる。従って、本例の場合には、所定値Rを8に設定すれば、ジョブをより早期に終了させることが可能になる。上記の時間U、H、Jなどは、実験等から求めることができ、求められた値から装置毎に所定値Rを適した値に設定することができる。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような変形例が考えられる。
(1)上記実施の形態では、減速処理において画像形成速度を半速にするとしたが、これに限られない。例えば、通常速度の1/3倍や3/4倍などの速度に設定するとしても良い。また、残り枚数に対する画像形成の実行条件(印字率、残り枚数の量など)に応じて速度を切り換える、例えば高印字率の場合には1/3倍に、低印字率の場合には3/4倍の速度に切り換えるとすることもできる。高印字率の場合には現像によるトナーの消費量が多いと想定されるので、できるだけ低速に落とすことでトナー補給が追いつかなくなることを抑制できる。逆に、低印字率の場合にはトナーの消費量が少ないと想定されるので、通常速度に近い速度に減速することで、生産性の低下を抑制できる。
さらに、減速中に残り枚数のうち、最初から5枚目までは1/3倍の速度に、6枚目から15枚目までは1/2倍の速度に、16枚目以降については2/3倍の速度にするなど、画像形成の実行条件に応じてシート毎に速度を切り換える構成をとるとしても良い。
(2)上記実施の形態では、本発明の画像形成装置をタンデム型カラーデジタルプリンタに適用した場合の例を説明したが、これに限られない。カラーやモノクロの画像形成に関わらず、トナーによる現像手段を備える画像形成装置であれば、例えば複写機、FAX、MFP(Multiple Function Peripheral)等に適用できる。
また、上記各実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしても良い。
(3)本発明は、画像形成装置に限られず、画像形成速度を切り換える画像形成方法であるとしてもよい。さらに、その方法をコンピュータが実行するプログラムであるとしてもよい。また、本発明に係るプログラムは、例えば磁気テープ、フレキシブルディスク等の磁気ディスク、DVD−ROM、DVD−RAM、CD−ROM、CD−R、MO、PDなどの光記録媒体、フラッシュメモリ系記録媒体等、コンピュータ読み取り可能な各種記録媒体に記録することが可能であり、当該記録媒体の形態で生産、譲渡等がなされる場合もあるし、プログラムの形態でインターネットを含む有線、無線の各種ネットワーク、放送、電気通信回線、衛星通信等を介して伝送、供給される場合もある。
また、本発明に係るプログラムは、上記に説明した処理をコンピュータに実行させるための全てのモジュールを含んでいる必要はなく、例えば通信プログラムやオペレーティングシステム(OS)に含まれるプログラムなど、別途情報処理装置にインストールすることができる各種汎用的なプログラムを利用して、本発明の各処理をコンピュータに実行させるようにしても良い。従って、上記した本発明の記録媒体に必ずしも上記全てのモジュールを記録している必要はないし、また必ずしも全てのモジュールを伝送する必要もない。さらに所定の処理を専用ハードウェアを利用して実行させるようにすることができる場合もある。
本発明は、現像性能の向上とコスト低減が求められる画像形成装置に広く適用することができる。
第1の実施の形態に係るプリンタの全体の構成を示す図である。 プリンタに備えられるトナーホッパと現像器が接続されている様子を図1の矢印A方向から見たときの模式図である。 現像器の構成を示す断面図である。 プリンタに備えられる制御部の構成を示すブロック図である。 画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートである。 画像形成速度の切り換えとトナー補給によるトナー量の推移の様子を示す図である。 減速処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 復帰処理のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係る画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートである。 第3の実施の形態に係る強制トナー補給のサブルーチンの内容を示すフローチャートである。 第4の実施の形態に係る画像形成速度切換処理の内容を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る減速処理の内容を示すフローチャートである。 第5の実施の形態に係る復帰処理の内容を示すフローチャートである。 第6の実施の形態に係る減速処理の内容を示すフローチャートである。 残り枚数の値によってトナー強制補給と減速処理のどちらを実行した方がジョブを早く終了できるかを説明するための図である。 定着温度を切り換える構成において、残り枚数によってトナー強制補給と減速処理のいずれを実行した方がジョブを早く終了できるかを説明するための図である。
符号の説明
1 感光体ドラム
4 現像器
5 転写ローラ
10 プリンタ
13 定着部
14 制御部
21Y〜21K 作像部
25Y〜25K トナーホッパ
51 メインモータ
52 カラー用現像モータ
53 モノクロ用現像モータ
61 現像ローラ
65 トナー検出センサ
68 トナー
141 CPU
145 画像形成速度切換部
146 モータ駆動部

Claims (8)

  1. 像担持体上に作像された潜像をトナーで顕像化した後、シート上に転写して画像を形成する画像形成装置であって、
    画像形成動作中、現像室内のトナーを攪拌しつつ搬送して現像ローラに担持させ、像担持体上の潜像を顕像化する現像手段と、
    現像室内のトナー量を逐次検出し、その検出結果に従ってトナー補給を制御して、現像室内のトナー量を規定量に保つように調整するトナー補給制御手段と、
    トナー補給制御によるトナー補給が追いつかず、現像室内のトナー量が減ったまま規定量に達しない場合、画像形成動作を規定速度よりも遅くする制御を行う作像制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記作像制御手段は、
    遅い速度に制御された画像形成動作中に、現像室内のトナー量が規定量に達すると、画像形成動作を規定速度に戻すことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記作像制御手段は、
    次のシートに対する画像形成時の印字率が所定値以上の場合、および/または次に複数枚のシートに対する画像形成を連続して実行する予定がある場合に、前記遅くする制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. シート上に転写されたトナー像をシートに熱定着させる定着手段を備え、
    前記作像制御手段は、
    遅くする制御を行う場合には、定着手段の温度を、規定速度の場合の温度よりも下げることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. シート上に転写されたトナー像をシートに熱定着させる定着手段を備え、
    前記作像制御手段は、
    遅くする制御を行う場合には、定着手段の温度を、規定速度の場合の温度よりも下げ、規定速度に戻して画像形成を行う場合には、定着手段の温度を規定速度の場合の温度に戻すことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記作像制御手段は、
    (a)遅い速度に制御された画像形成の連続動作時間が所定時間に達した場合、(b)遅い速度に制御された画像形成の連続実行回数が所定回数に達した場合、(c)遅い速度に制御された画像形成動作中に現像室内のトナー量が現像に支障を生じると想定される量まで低下した場合の、(a)〜(c)の少なくとも1つを満たすと、現在の画像形成動作を一旦中断してトナー補給を実行することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記作像制御手段は、
    複数枚のシートに対する画像形成を連続して行う画像形成ジョブを実行中の場合には、遅くする制御を行うよりも、現在の画像形成を中断してトナー補給を行うと共にその後に残りのシートに対する画像形成を再開する強制トナー補給を実行した方が画像形成ジョブを早く終了できる場合には、遅くする制御に代えて、強制トナー補給を実行することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記作像制御手段は、
    遅くする制御を行う際、複数枚のシートに対する画像形成を連続して実行する場合に、シート毎に、画像形成の実行条件に応じて画像形成速度を変更することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2007185753A 2007-07-17 2007-07-17 画像形成装置 Pending JP2009025378A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007185753A JP2009025378A (ja) 2007-07-17 2007-07-17 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007185753A JP2009025378A (ja) 2007-07-17 2007-07-17 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009025378A true JP2009025378A (ja) 2009-02-05

Family

ID=40397265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007185753A Pending JP2009025378A (ja) 2007-07-17 2007-07-17 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009025378A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197322A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成システム、定着制御方法、プログラム及び記録媒体
US20130302053A1 (en) * 2012-05-14 2013-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2015025841A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2020038276A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2020197690A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011197322A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成システム、定着制御方法、プログラム及び記録媒体
US20130302053A1 (en) * 2012-05-14 2013-11-14 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US9164417B2 (en) * 2012-05-14 2015-10-20 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with developer bearing member velocity control
JP2015025841A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2020038276A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP7135609B2 (ja) 2018-09-04 2022-09-13 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP2020197690A (ja) * 2019-06-05 2020-12-10 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP7338247B2 (ja) 2019-06-05 2023-09-05 ブラザー工業株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434256B2 (ja) 画質安定化装置及び画像形成装置
JP5181490B2 (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP2009058552A (ja) 画像形成装置
JP2005099436A (ja) 画像形成装置
JP2004126162A (ja) 画像形成装置
JP2009025378A (ja) 画像形成装置
JP4772078B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の制御方法
JP2010160468A (ja) 画像形成装置
JP2010091801A (ja) 画像形成装置
JP2006285294A (ja) 画像形成装置
JP4016957B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2010002666A (ja) 画像形成装置
JP6265629B2 (ja) 画像形成装置
JP2009282450A (ja) プリントジョブ処理装置、画像形成装置、およびプリントシステム
JP4581766B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP5935353B2 (ja) 画像形成装置
JP4967570B2 (ja) 画像形成装置
JP4577054B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2009198895A (ja) 潤滑剤塗布量制御装置、潤滑剤塗布量制御方法及び画像形成装置
JP2010210943A (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP2011191424A (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及び画像形成装置の制御プログラム
JP2019023696A (ja) 画像形成装置、画像形成指示装置及びプリントシステム
JP6136102B2 (ja) 現像剤補給装置、画像処理装置、現像剤補給制御プログラム
JP4853552B2 (ja) 画像形成装置
JP4821145B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法