[go: up one dir, main page]

JP2009021320A - 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器 - Google Patents

半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009021320A
JP2009021320A JP2007181782A JP2007181782A JP2009021320A JP 2009021320 A JP2009021320 A JP 2009021320A JP 2007181782 A JP2007181782 A JP 2007181782A JP 2007181782 A JP2007181782 A JP 2007181782A JP 2009021320 A JP2009021320 A JP 2009021320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
resist layer
layer
transistor
ion implantation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007181782A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Sera
博 世良
Takashi Miyata
崇 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007181782A priority Critical patent/JP2009021320A/ja
Publication of JP2009021320A publication Critical patent/JP2009021320A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D30/00Field-effect transistors [FET]
    • H10D30/60Insulated-gate field-effect transistors [IGFET]
    • H10D30/67Thin-film transistors [TFT]
    • H10D30/6704Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device
    • H10D30/6713Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device characterised by the properties of the source or drain regions, e.g. compositions or sectional shapes
    • H10D30/6715Thin-film transistors [TFT] having supplementary regions or layers in the thin films or in the insulated bulk substrates for controlling properties of the device characterised by the properties of the source or drain regions, e.g. compositions or sectional shapes characterised by the doping profiles, e.g. having lightly-doped source or drain extensions
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10DINORGANIC ELECTRIC SEMICONDUCTOR DEVICES
    • H10D86/00Integrated devices formed in or on insulating or conducting substrates, e.g. formed in silicon-on-insulator [SOI] substrates or on stainless steel or glass substrates
    • H10D86/01Manufacture or treatment
    • H10D86/021Manufacture or treatment of multiple TFTs
    • H10D86/0231Manufacture or treatment of multiple TFTs using masks, e.g. half-tone masks

Landscapes

  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

【課題】CMOSトランジスタを形成する場合、NMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とPMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とは別々の露光工程を用いて形成されており、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの少なくとも片方のMOSトランジスタの特性が低下する頻度は増える。よってCMOSトランジスタの特性がばらつくという課題がある。
【解決手段】各々厚みが異なる第1レジスト層41、第2レジスト層42、第3レジスト層43を用い、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdと、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdとを、同一のレジストマスクを用いて形成する。1度のフォトリソグラフ工程で、ソース/ドレイン領域44sdと45sdを形成することができる。そのため、位置合わせ工程でのずれに起因する性能の低下が抑えられ、高性能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器に関する。
液晶装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)装置などには、マトリクス状に配置された多数の画素毎に薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)を設けて、画素毎に駆動させるアクティブマトリクス型の半導体装置が広く用いられている。
TFTとしては、LDD(Lightly Doped Drain)構造を有するMOSトランジスタ及びGOLD(Gate OverLapped LDD)構造を有するMOSトランジスタが広く知られている。LDD構造を有するMOSトランジスタは、平面視にてゲート電極を挟む位置にある半導体層に低濃度不純物領域を配置し、ゲート電極とその低濃度不純物領域とを合わせた領域を挟むようにソース領域及びドレイン領域となる高濃度不純物領域を含む構造を有している。LDD構造を用いることで、MOSトランジスタのオフ電流値を抑制する効果がある。一方、GOLD構造を有するMOSトランジスタは、上記LDD構造が、平面視にてゲート電極とオーバーラップして配置される構造を有している。GOLD構造を用いることでMOSトランジスタの特性を劣化させるホットキャリアの発生を抑制する効果がある。また、LDD構造やGOLD構造を有するMOSトランジスタをCMOS化することで高速、かつ低消費電力化することが可能となる。
LDD構造を含むCMOSトランジスタを形成する方法としては、例えば特許文献1に記載された方法が知られている。詳しくは、まず、NMOSトランジスタが形成される領域に、NMOSトランジスタをチャネル方向に見て、チャネル/LDD領域を挟むように、当該チャネル/LDD領域を覆うレジスト層厚と比べソース/ドレイン領域を覆うレジスト層厚が薄いレジストパターンを形成する。PMOSトランジスタが形成される領域では、レジストを残し、NMOSトランジスタの形成を妨げぬよう処置する。
ここで、例えばポジ型のレジストを用いる場合には、この構造を形成するためのフォトマスクとして、チャネル/LDD領域に対応する領域及びPMOSトランジスタが形成される領域には遮光層を有し、ソース/ドレイン領域に対応する領域には露光光の一部を遮断する半透過層を有するフォトマスクが使用される。このフォトマスクを用いて露光を行うことで、ソース/ドレイン領域を覆うレジストは、チャネル/LDD領域を覆うレジストよりも露光量が大きくなり、現像後にはチャネル/LDD領域を覆うレジスト層厚に比べ、ソース/ドレイン領域を覆うレジストの層厚が薄いレジストパターンが形成される。ここで、このフォトマスクのチャネル/LDD領域とソース/ドレイン領域とを合わせて挟む領域を含む場所には、素子分離層として、露光光を透過させ、現像後にはレジストが残らない領域が形成されている。次に、このレジストパターンの層厚の薄い領域を通して、シリコン層に高濃度の不純物をイオン注入し、高濃度不純物領域であるソース/ドレイン領域を形成する。次に、チャネル/LDD領域とソース/ドレイン領域とを含むレジストパターンをマスクとしてシリコン層をエッチングし除去する。このように段差を有するレジストパターンを用いることで、MOSトランジスタの素子分離と、ソース/ドレイン領域の形成とを1度の露光/現像工程で行うことができる。そして、このレジストパターンを除去し、PMOSトランジスタを形成する領域に同様の処理を行う。そして、このレジストパターンを除去し、シリコン層上にゲート絶縁層と導電層とを順に形成する。
次に、上記レジストパターンよりも幅が狭くかつ平面視にてソース/ドレイン領域に挟まれ、かつソース領域及びドレイン領域と離れた位置にレジストパターンを形成する。そして、このレジストパターンをマスクとして導電層をエッチングし、ゲート電極を形成する。そして、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタとを分けてLDD構造を形成すべく、レジストパターンを形成する。そして、レジストパターンとこのゲート電極をマスクにして、半導体層に低濃度の不純物を注入し、平面視にて上記高濃度不純物領域よりもゲート電極寄りに低濃度不純物領域を形成する。このようにして、LDD構造を有するCMOSトランジスタが形成される。
特開2006−54424号公報
上記した手順でCMOSトランジスタを形成する場合、NMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とPMOSトランジスタのソース/ドレイン領域とは別々の露光工程を用いて形成されている。LDD構造を有するMOSトランジスタを形成するための露光工程での位置合わせ精度はMOSトランジスタの特性に大きな影響を及ぼす。合わせずれに敏感なソース/ドレイン領域の位置合わせ工程をNMOSトランジスタとPMOSトランジスタに対し別々に行う場合、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタの少なくとも片方のMOSトランジスタの特性が低下する頻度は増える。よってCMOSトランジスタの特性がばらつくという課題がある。
また、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタのソース/ドレイン領域形成に、別々のレジストパターンを形成するため、CMOSトランジスタの製造工程数が増加し、不良の発生頻度が高くなり、また製造コストの増大を招くという課題がある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる半導体装置の製造方法は、(1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、(2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、かつ前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、(3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層により阻止され、かつ前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第2純物が注入されるように設定し、かつ前記第2領域が第1導電型を示し、前記第3領域が第2導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、を当該順に含むことを特徴とする。
[適用例2]本適用例にかかる半導体装置の製造方法は、(1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、(2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層により阻止され、かつ前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、(3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第2導電型を示し、前記第3領域は第1導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、を当該順に含むことを特徴とする。
[適用例3]本適用例にかかる半導体装置の製造方法は、(1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、(2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、かつ前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、(3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第2導電型を示し、前記第3領域は第1導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、を当該順に含むことを特徴とする。
[適用例4]本適用例にかかる半導体装置の製造方法は、(1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、(2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で第2不純物が添加されるように設定し、イオン注入を行う工程と、(3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第1導電型を示し、前記第3領域は第2導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、を当該順に含むことを特徴とする。
[適用例5]本適用例にかかる半導体装置の製造方法は、(1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、(2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、(3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では前記第1レジスト層及び第2レジスト層により阻止され、前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記2領域が第1導電型を示し、前記第3領域が第2導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、を当該順に含むことを特徴とする。
[適用例6]本適用例にかかる半導体装置の製造方法は、(1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、(2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では、前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層により阻止され、前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、(3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第2導電型を示し、前記第3領域は第1導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、を当該順に含むことを特徴とする。
上記した適用例によれば、各々厚みが異なる第1レジスト層、第2レジスト層、第3レジスト層を用いることで、チャネル領域と、第1導電型LDD領域と、第2導電型LDD領域とを、不純物注入プロセスを調整することで形成することができる。不純物注入プロセスの調整とは、イオン種を選別する手法と選別しない手法の組みあわせと加速エネルギーなどのプロセス条件の調整を意味する。この形成工程では、レジスト層を作りかえる工程を必要としていない。即ち、1度のフォトリソグラフ工程で、チャネル領域と、第1LDD領域と、第2LDD領域とを形成することができる。そのため、第1LDD領域と、第2LDD領域とを形成する位置合わせ工程を1回で済ませることが可能となり、位置合わせ工程でのずれに起因する性能の低下が抑えられ、高性能な半導体装置の製造方法を提供することができる。
また、1度のフォトリソグラフ工程で、チャネル領域と、第1LDD領域と、第2LDD領域とを形成する工程に代えて、1度のフォトリソグラフ工程で、チャネル領域と、第1ソース/ドレイン領域と、第2ソース/ドレイン領域とを形成することも可能であり、トランジスタの構造設計自由度が高い半導体装置の製造方法を提供することができる。
[適用例7]本適用例にかかる上記記載の半導体装置の製造方法は、前記第1レジスト層、前記第2レジスト層、前記第3レジスト層を少なくとも前記第1レジスト層と、前記第2レジスト層と、が残存するよう前記第3レジスト層をエッチングする工程と、をさらに含むことを特徴とする。
この適用例によれば、第3レジスト層を薄層化又は消失させる工程が上記半導体装置の製造工程中に挿入される。第3レジスト層を薄層化又は消失させることで、第3領域中へのイオン注入、又は第3領域を通過させてイオン注入を行う場合に、従来技術と比べ、より低い加速エネルギーを用いることが可能となる。第3領域にイオン注入を行う場合に、低い加速エネルギーを用いることで、基板の法線方向に対してより狭い分布を持つ不純物プロファイルを与えることができる。そのため、第1領域及び第2領域に注入される量を抑えた状態でイオン注入を行うことができる。
また、第3領域は通過させて、第2領域にはイオン注入を行う場合に対しても、より低い加速エネルギーで第3領域を通過させることができるため、第2領域へのイオン注入を行う場合に従来技術と比べ、より低い加速エネルギーを用いることが可能となる。低い加速エネルギーを用いることで、第2領域に基板の法線方向に対してより狭い分布を持つ不純物プロファイルを与えることができ、第3領域に注入される量を抑えた状態で第2領域への選択的なイオン注入を行うことができる。
[適用例8]上記適用例にかかる半導体装置の製造方法は、前記(1)の工程と前記(2)の工程との間、又は前記(2)の工程と前記(3)の工程との間に、前記第1レジスト層、前記第2レジスト層、前記第3レジスト層をマスクとして前記半導体層をエッチングし素子分離領域を形成する工程と、をさらに含むことを特徴とする。
この製造方法によれば、半導体層をエッチングし、素子分離領域を形成する工程を、レジストマスクを新規に形成することなく実行することができるため、工程数をさらに短縮することができる。加えて、自己整合的に素子分離領域を形成することができるため、素子分離領域に用いる面積をより減少させることが可能となる。
[適用例9]上記適用例にかかる半導体装置の製造方法は、前記第1レジスト層、前記第2レジスト層、前記第3レジスト層をマスクとして前記半導体層をエッチングし素子分離領域を形成する工程において、前記第1レジスト層の下方の前記半導体層に前記第1もしくは前記第2不純物が注入された不純物領域で、かつ、前記チャネル領域のチャネル長に平行に延在する前記不純物領域を形成する前記半導体層を除去する工程を、さらに含むことを特徴とする。
この製造方法によれば、半導体層をエッチングし、素子分離を形成する工程を、レジストマスクを新規に形成することなく実行できるため、工程数を短縮することができる。加えて、第1レジスト層のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くことが可能であり、リークを抑えることが可能となる。
[適用例10]本適用例にかかる上記記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置は、第1導電型LDD領域と、第2導電型LDD領域を形成する場合の位置合わせ工程を1度で済ませることが可能となる。また、LDD領域の位置合わせ工程を1度で済ませることに代えて、第1導電型ソース/ドレイン領域と、第2導電型ソース/ドレイン領域を形成する場合の位置合わせ工程を1回で済ませることが可能となる。そのため、位置合わせ工程でのずれに起因する性能の低下が抑えられ、高性能な半導体装置を提供することができる。
[適用例11]本適用例にかかる上記記載の半導体装置を含む電子機器は、位置合わせ工程でのずれに起因する性能の低下が抑えられる高性能な半導体装置を含むため、高性能な電子機器を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明においては、半導体装置として、代表的な電気光学装置であるアクティブマトリクス型の透過型液晶装置に用いられる素子基板を例示する。また、以下の説明に用いる各図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
(実施形態1:半導体装置としての電気光学装置の構造)
図1は、本実施形態の、半導体装置としての、電気光学装置(透過型液晶装置)の画像表示領域を構成するマトリクス状に配置された複数のドットにおけるスイッチング素子、信号線などの等価回路図である。図2(a),(b)は各々、本実施形態に係る電気光学装置に用いられた素子基板の1ドットを拡大して示す平面図、及びそのA−A’線に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図である。なお、図2(b)においては、図示上側が光入射側、図示下側が視認側(観察者側)として図示している。
図1に示すように、本実施形態を適用した電気光学装置150において、画像表示領域には複数のドットがマトリクス状に配置され、複数のドットの各々には、画素電極9aを制御するためのNMOSトランジスタ90が形成されている。NMOSトランジスタ90のソースには、画像信号が供給されるデータ線6aが電気的に接続されており、複数のデータ線6aには、画像信号S1、S2、…、Snがこの順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ線6aに対してグループ毎に供給される。NMOSトランジスタ90のゲートには走査線3aが電気的に接続されており、複数の走査線3aに対して、PMOSトランジスタ89を含む走査線駆動回路93を介して走査信号G1、G2、…、Gmが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。ここで、PMOSトランジスタ89とNMOSトランジスタ90は後述する製造方法を用いて、PMOSトランジスタ89のソース/ドレイン領域44sdと、NMOSトランジスタ90のソース/ドレイン領域45sdとを、1度の露光工程で形成しており、製造工程が簡略化されている。なお、符号の説明も含め、製造工程については詳細に後述する。
画素電極9aはNMOSトランジスタ90のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるNMOSトランジスタ90を一定期間だけオンすることにより、データ線6aから供給される画像信号S1、S2、…、Snを所定のタイミングで書き込む。画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号S1、S2、…、Snは、後述する共通電極との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集合の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ここで、保持された画像信号がリークすることを防止するために、画素電極9aと共通電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量98が付加されている。
図2(b)に示すように、本実施形態の電気光学装置150は、素子基板100と対向基板104とが所定の隙間を介してシール材(図示せず)によって貼り合わされており、シール材により囲まれた領域内に液晶層102が保持されている。素子基板100は、複数のNMOSトランジスタ90が形成された半導体装置として構成されており、対向基板104には共通電極108が形成されている。
図2(a)に示すように、素子基板100には、矩形状の画素電極9aが複数、マトリクス状に配置され、各画素電極9aの縦横の境界に沿って、データ線6a、走査線3a及び容量線3bが形成されている。
NMOSトランジスタ90は、島状の半導体層1aによって能動層が構成されており、本実施形態において、半導体層1aは、多結晶シリコン層からなる。データ線6aは、半導体層1aのソース側延展部1sに対してコンタクトホール92を介して電気的に接続され、画素電極9aは、半導体層1aのドレイン側延展部1tに対して、コンタクトホール96、ドレイン電極6b及びコンタクトホール94を介して電気的に接続されている。そして走査線3aの突出部分はゲート電極3gとして機能している。半導体層1aは、容量線3bと対向する部分にまで延設されており、この延設部分1g(図2(b)参照)を下電極とし、容量線3bを上電極とする蓄積容量98が形成されている。
図2(b)において、素子基板100は、ガラスなどの透光性材料からなる基板10、基板10の液晶層102側の面に形成された画素電極9a、NMOSトランジスタ90、及び配向膜11を主体として構成されている。対向基板104は、ガラスなどの透光性材料からなる基板105、基板105の液晶層102側の面に形成された共通電極108、及び配向膜110とを主体として構成されている。
素子基板100においては、基板10の上面にシリコン酸化物などからなる下地保護層12が形成されている。また、基板10の液晶層102側の面には、インジウム錫酸化物(ITO)などの透明導電性材料からなる画素電極9aが形成されており、各画素電極9aに隣接する位置にNMOSトランジスタ90が形成されている。
下地保護層12上には、多結晶シリコンからなる半導体層1aが所定の島状パターンで形成されており、半導体層1aの上層側には、シリコン酸化物などからなるゲート絶縁層2が形成されている。ゲート絶縁層2上には、走査線3a(ゲート電極3gと一体化されている)が形成されている。半導体層1aのうち、ゲート絶縁層2を介してゲート電極3gと対向する領域が、ゲート電極3gからの電界によりチャネルが形成されるチャネル領域1bとなっている。また、半導体層1aにおいて、チャネル領域1bの一方側(図示左側)はソース側延展部1sになっており、他方側(図示右側)はドレイン側延展部1tになっている。
本実施形態において、NMOSトランジスタ90及びPMOSトランジスタ89(図1参照)はLDD構造を有しており、半導体層1aのソース側延展部1s及びドレイン側延展部1tには各々、不純物濃度が相対的に高い高濃度不純物領域(ソース側高濃度不純物領域1c、ドレイン側高濃度不純物領域1d)が形成されている。そして、不純物濃度が相対的に低い低濃度不純物領域(ソース側低濃度不純物領域1e、ドレイン側低濃度不純物領域1f)とが形成され、低濃度不純物領域(ソース側低濃度不純物領域1e、ドレイン側低濃度不純物領域1f)は、チャネル領域1bと高濃度不純物領域(ソース側高濃度不純物領域1c、ドレイン側高濃度不純物領域1d)との間に形成されている。ここで、NMOSトランジスタ90及びPMOSトランジスタ89に用いているLDD構造に代えてGOLD構造を用いても良い。
ゲート電極3gの上層側には、シリコン酸化物などからなる第1層間絶縁層4が形成されており、この第1層間絶縁層4上にデータ線6a及びドレイン電極6bが形成されている。データ線6aは、NMOSトランジスタ90のソース電極として、第1層間絶縁層4に形成されたコンタクトホール92を介してソース側高濃度不純物領域1cに電気的に接続され、ドレイン電極6bは、第1層間絶縁層4に形成されたコンタクトホール94を介してドレイン側高濃度不純物領域1dに電気的に接続されている。データ線6a及びドレイン電極6bの上層側には、シリコン窒化物などからなる第2層間絶縁層5が形成されており、第2層間絶縁層5上に画素電極9aが形成されている。画素電極9aは、第2層間絶縁層5に形成されたコンタクトホール96を介してドレイン電極6bに電気的に接続されている。
半導体層1aのドレイン側高濃度不純物領域1dからの延設部分1g(下電極)に対しては、ゲート絶縁層2と一体形成された絶縁層(誘電体層)を介して、容量線3bが上電極として対向配置しており、蓄積容量98(詳細は図2(a)参照)が形成されている。また、素子基板100の液晶層102側の最表面には配向膜11が形成されている。
他方、対向基板104においては、基板105の液晶層102側の面に、電気光学装置150に入射した光が、少なくとも、半導体層1aのチャネル領域1b及び低濃度不純物領域(ソース側低濃度不純物領域1e、ドレイン側低濃度不純物領域1f)に入射することを防止するための遮光層106が形成されている。また、基板105上には、遮光層106の上層側にほぼ全面にわたってITOなどからなる共通電極108が形成されており、共通電極108を覆うように、配向膜110が形成されている。なお、電気光学装置150をカラー表示用として構成する場合、対向基板104にはカラーフィルタが形成されるが、図2(b)ではその図示を省略してある。
(実施形態2:LDD構造を含むCMOSトランジスタの第1の製造方法)
以下、実施形態2として図面を用いて説明する。図3(a)〜(c)、図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)は、本実施形態に係る液晶装置の製造工程のうち、素子基板100(図2(b)参照)上に位置する、LDD構造を有するNMOSトランジスタ90(図2(b)参照)と、PMOSトランジスタ89(図1参照)と、を含むCMOSトランジスタ91(後述する)の製造方法を示す工程断面図である。なお、以下の説明では、図2(b)に記載されるNMOSトランジスタ90のソース側高濃度不純物領域1cと、ドレイン側高濃度不純物領域1dとを合わせてソース/ドレイン領域45sdと呼ぶ。そして、ソース側低濃度不純物領域1e、ドレイン側低濃度不純物領域1fとを合わせて45lddと呼ぶ。また、図2(b)に示されるゲート電極3gをN型ゲート電極48、チャネル領域1bをチャネル領域45c、ゲート絶縁層2をゲート絶縁層46と呼ぶ。また、PMOSトランジスタ89(図1参照)についても同様にソース/ドレイン領域を44sd、低濃度不純物領域を44ldd、ゲート電極をP型ゲート電極47、チャネル領域をチャネル領域44cと呼ぶ。
まず、工程1として、図3(a)に示すように、透光性を有する基板10として、超音波洗浄などにより清浄化したガラス基板を用意する。その後、基板10の表面温度が150℃〜450℃となる条件下で、基板10の全面にシリコン酸化物などからなる下地保護層(緩衝層)12をプラズマCVD法などにより100nm〜500nmの厚さに成層する。この工程において用いる原料ガスとしては、モノシランと一酸化二窒素との混合ガスや、TEOS(テトラエトキシシラン、Si(OC254))と酸素、ジシランとアンモニアなどが好適である。
次に、半導体層形成工程として、下地保護層12の全面に、非晶質シリコンからなる半導体層1をプラズマCVD法などにより30nm〜100nmの厚さに成層する。この工程において用いる原料ガスとしては、ジシランやモノシランが好適である。次に、半導体層1に対して、レーザーアニールなどを施して半導体層1を多結晶化させる。
次に、工程2として、レジスト形成工程として、図3(b)に示すように、半導体層1上にポジ型のレジスト材料を例えばスピンコート法を用いて塗布し、レジスト層200を形成する。
次に、工程3として、図3(c)に示すように、2段ハーフトーンマスク30を用いて、レジスト層200を露光する。2段ハーフトーンマスク30は、露光光を完全に遮る第1パターン31と、露光光を減衰させて通過させることで第1パターン31よりも高い透過率を有する第2パターン32と、第2パターン32での露光光の減衰率よりも低い減衰率で露光光を通過させることで第2パターン32よりも高い透過率を有する第3パターン33とを含んでいる。ここでネガ型のレジストを用いる場合には、簡便な手段としては2段ハーフトーンマスク30を明暗反転させたマスクを用い、露光条件を再設定することで対応可能である。
2段ハーフトーンマスク30に含まれる、露光光を完全に遮る第1パターン31は、例えばCr又はCr酸化物などにより形成され、露光光を減衰させて透過させる第2パターン32、第3パターン33は、例えば、Cr酸化物、Cr−Co系合金、シリコン窒化物により形成されている。ここで、第2パターン32、及び第3パターン33に半透過性の物質を用いる構成に代えて、露光光を完全に遮断する、又は露光光を減衰させる物質を用いて、フォトリソグラフ工程での解像度未満の格子状のパターンを用いて平均的な露光光強度を調整することで第2パターン32又は第3パターン33を形成しても良い。
次に、工程4として、図3(c)に示す2段ハーフトーンマスク30の第1パターン31、第2パターン32、第3パターン33と対応する領域で、図4(a)に示すように、各々のパターンが有する露光光の透過率に対応する厚みを有する第1レジスト層41、第2レジスト層42、第3レジスト層43が形成されるよう、レジスト層200を現像する。このとき、後述するNMOS領域とPMOS領域毎に、1段のハーフトーンマスクレチクルを入れ替えて露光量を調整することでも、2段ハーフトーンマスクと同じ効果を得ることができ、マスク作成を簡易にすることができる。
第1レジスト層41は、後述するPMOS領域44のチャネル領域44cとLDD領域44ldd、NMOS領域45のチャネル領域45cとLDD領域45lddに対応する領域を覆うように形成されている。そして、本実施形態では、第2レジスト層42は、後述するPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdに対応する領域を覆うように形成されている。そして、第3レジスト層43は、NMOS領域45中の、後述するソース/ドレイン領域45sdに対応する領域を覆うように形成されている。
第1レジスト層41の厚みについては特に制限はないが、例えば600nm以上の厚みを用いることができる。同様に第2レジスト層42の厚みとしては例えば200nm程度の厚みを用いることができる。そして、第3レジスト層43の厚みとしては、例えば100nm程度の厚みを用いることができる。
次に、工程5として、図4(b)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素を加速エネルギーを50keV、ドーズ量を2×1015cm-2程度の値を有する注入条件を用いることができる。この条件では、硼素の第1レジスト層41を通しての注入は阻止される。そして、第2レジスト層42が位置する領域では第2レジスト層42を通過して、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdに硼素が注入される。同様に、第3レジスト層43を通過して、NMOS領域45中のソース/ドレイン領域45sdにも硼素が注入される。ここでは、NMOS領域45中のソース/ドレイン領域45sdに対応する領域を(45sd)と記載している。
次に、工程6として、図4(c)に示されるように、素子分離を行うべく、第1レジスト層41、第2レジスト層42、第3レジスト層43をエッチングマスクとして、半導体層1をエッチングする。
次に、工程7として、図5(a)に示すように、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行う。エッチング量は、第1レジスト層41、第2レジスト層42が残される条件でのエッチング量の範囲で行われ、例えば最も層厚が薄い第3レジスト層43が消滅する程度のエッチング処理を行う。
この際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
第3レジスト層43を薄層化或いは除去することで、第2レジスト層42が残存している領域と、第3レジスト層43が薄層化或いは除去される領域とで、残り層厚の比率を大きく変えることが可能となる。一例として、第3レジスト層43を消滅させた場合、低加速でイオン注入を行うことで、第2レジスト層42で殆どの不純物が捕捉されるため、第2レジスト層42に覆われる半導体層1には不純物が届かない。一方、第3レジスト層43を消滅させた領域に位置する半導体層1にはほとんどの不純物が注入される。即ち、第2レジスト層42、第3レジスト層43に覆われる半導体層1への不純物の導入を高い選択性で行うことが可能となる。
次に、工程8として、図5(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐を加速エネルギー5keV、ドーズ量として4×1015cm-2程度の条件を用いることができる。第2のイオン注入条件に用いる燐の加速エネルギーは小さいため、第1レジスト層41を通しての注入は阻止される。そして、第2レジスト層42に覆われる半導体層1には燐は注入されない。一方、第3レジスト層43が除去されている領域に位置する半導体層1には第1のイオン注入工程での硼素の量を超えた燐が注入されN+型になり、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdとして機能するようになる。
そして、第2レジスト層42側の半導体層1には燐の注入は抑制され、主として硼素がイオン注入されているため、P+型となり、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdとして機能する。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cには不純物イオンが注入されない状態に保たれる。
次に、工程9として、第1レジスト層41、第2レジスト層42、及び残存している場合第3レジスト層43をアッシングなどの手段で除去する。そしてゲート絶縁層46、P型ゲート電極47、N型ゲート電極48を形成する。ここでP型ゲート電極47は、平面視にてPMOS領域44のチャネル領域44cを覆い、かつソース/ドレイン領域44sdと離間する位置に形成される。そして、チャネル領域44cとソース/ドレイン領域44sdとの間には、LDD領域44lddが配置される。またN型ゲート電極48は、平面視にてNMOS領域45のチャネル領域45cを覆い、かつソース/ドレイン領域45sdと離間する位置に形成される。そして、チャネル領域45cとソース/ドレイン領域45sdとの間には、LDD領域45lddが配置される。
そして、図示せぬレジスト層を形成し、PMOS領域44を含む領域を開口してP型ゲート電極47をマスクとするP型ゲート電極47で覆われていないチャネル領域44c部分にLDDイオン注入を行う。この工程でPMOS領域44中に位置するLDD領域44lddが形成される。そして同様の工程をNMOS領域45に対して行うことでNMOS領域45中に位置するLDD領域45lddが形成される。以上の工程を実行することで、図5(c)に示すPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91を形成することができる。
(実施形態2の効果)
上記した工程を用いることで、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdと、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdを形成するための工程と素子分離の工程を、1回のフォトリソグラフ工程のみで行うことができる。そのため、精密な位置合わせ工程を必要とするフォトリソグラフ工程を1工程分なくすことができる。そのため、電気的特性のばらつきを削減することが可能となり、安定して高性能なCMOSトランジスタ91を提供することが可能となる。
また、歩留まりが向上するため、不良品を削減することが可能となり、廃棄物の量を減らすことが可能となり、環境負荷を削減することができる。また、歩留まりの向上、工程数の削減により、製造コストを低減することも可能となる。
(実施形態2の変形例)
本実施形態では、工程1として非晶質シリコンからなる半導体層1を、レーザーアニールなどを施して半導体層1を多結晶化させる処理を行っているが、この工程は省略可能であり、非晶質半導体層を用いてトランジスタを形成しても良い。また、SOI基板など、単結晶の半導体層を用いても良い。
また、本実施形態では、第1のイオン注入工程と第2のイオン注入の間に、素子分離のエッチングを行っているが、第2のイオン注入工程のあとに、素子分離のエッチングを行ってもよい。
エッチングの際は、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
本実施形態で第1のイオン注入に、硼素に代えて燐、第2のイオン注入に燐に代えて硼素を用い、加速エネルギーを適宜変更することで、PMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90の位置を切り替えることも可能である。
また、硼素に代えてフッ化硼素や、デカボランなどのイオンを用いてイオン注入を行っても良い。また、燐に代えて、砒素やアンチモンなどのイオンを用いてイオン注入を行っても良い。また、工程5と工程6とは順序を入れ替えても良い。また、工程7では、最も層厚が薄い第3レジスト層43が消滅する程度のエッチング処理を行っているが、この工程で第3レジスト層43を消滅させることは必須ではなく、第3レジスト層43を薄層化して残す条件でエッチングしても良い。また、第1レジスト層41、第2レジスト層42、第3レジスト層43のエッチングを行う工程そのものを省略しても良い。また、工程6では、素子分離を行うべく第1レジスト層41、第2レジスト層42、第3レジスト層43をエッチングマスクとして、半導体層1をエッチングする工程を行っているが、これに代えて別途素子分離を行う工程を設けても良い。
また、第1のイオン注入条件、第2のイオン注入条件、第1レジスト層41、第2レジスト層42、及び第3レジスト層43の厚さなどは、あくまで一例を示したものであり、これらの値はプロセス、構造などで適宜適正な範囲に調整することが可能である。
(実施形態3:GOLD構造を含むCMOSトランジスタの第1の製造方法)
以下、実施形態3として図6(a)〜(d)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第1の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図6(a)に示すように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素を加速エネルギーを50keV、ドーズ量を1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。この条件では、第1レジスト層41を通しての注入は阻止される。そして、第2レジスト層42を通過して、PMOS領域44のLDD領域44lddに硼素が注入される。同様に、第3レジスト層43を通過して、NMOS領域45中のLDD領域45lddにも硼素が注入される。ここでは、NMOS領域45中のLDD領域45lddに対応する領域を(45ldd)と記載している。
次に、工程6として、図6(b)に示すように、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行う。この工程は実施形態2の工程7と同様の条件を用いることができる。ここでは、第3レジスト層43を除去する条件を用いている。
次に、工程7として、図6(c)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐を加速エネルギー5keV、ドーズ量として1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。硼素のカウンタードープとして燐をイオン注入してNMOS用のLDDを形成するため、燐のドーズ量としては、第1のイオン注入工程で用いる硼素のドーズ量よりも多いドーズ量であることが好ましい。第2のイオン注入条件に用いる燐の加速エネルギーは小さいため、第1レジスト層41を通しての注入は阻止される。そして、第2レジスト層42に覆われる半導体層1には燐は注入されない。一方、第3レジスト層43が除去されている領域に位置する半導体層1には燐が注入されN型になり、NMOS領域45のLDD領域45lddとして機能するようになる。そして、第2レジスト層42側の半導体層1には燐は注入されず硼素のみがイオン注入されているため、P型となり、PMOS領域44のLDD領域44lddとして機能する。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cには不純物イオンが注入されない状態に保たれる。
次に、工程8として、第1レジスト層41、第2レジスト層42、及び残存している場合第3レジスト層43をアッシングなどの手段で除去する。そしてゲート絶縁層46、P型ゲート電極47、N型ゲート電極48を形成する。ここでP型ゲート電極47は、平面視にてPMOS領域44のチャネル領域44c及び44lddの一部を覆う位置に形成される。またN型ゲート電極48は、平面視にてNMOS領域45のチャネル領域45c及びLDD領域45lddの一部を覆う位置に形成される。
そして、図示せぬレジスト層を形成し、PMOS領域44を含む領域を開口し、P型ゲート電極47をマスクとして例えば硼素を、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sd部分にイオン注入する。この工程でPMOS領域44中に位置するソース/ドレイン領域44sdが形成される。そして、硼素に代えて例えば燐を用い、同様の工程をNMOS領域45に対して行うことでNMOS領域45領域中に位置するソース/ドレイン領域45sdが形成される。そして、素子分離のためのエッチングを行う。以上の工程を実行することで、図6(d)に示すPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91を形成することが可能となる。また、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
(実施形態3の変形例)
実施形態3では、素子分離を別の工程で実施した例について説明したが、これは以下に示す工程を用いても良い。以下、図17(a)〜(d)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第1の製造方法の変形例を説明する。実施形態3との相違は、実施形態3の工程5と工程6との間に、実施形態2の工程6と同様に、半導体層1のエッチング工程が挿入されることである。
まず、工程5として、図17(a)に示すように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば、硼素を加速エネルギー50keV、ドーズ量を1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。この条件では、第1レジスト層41を通しての注入は阻止される。そして、第2レジスト層42を通過して、PMOS領域44のLDD領域44lddに硼素が注入される。同様に、第3レジスト層43を通過して、NMOS領域45中のLDD領域45lddにも硼素が注入される。ここでは、NMOS領域45中のLDD領域45lddに対応する領域を(45ldd)と記載している。そして、実施形態2の工程6と同様に半導体層1をエッチングする。
次に、工程6として、図17(b)に示すように、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行う。この工程は実施形態2の工程7と同様の条件を用いることができる。ここでは、第3レジスト層43を除去する条件を用いている。
次に、工程7として、図17(c)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐を加速エネルギー5keV、ドーズ量として1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。硼素のカウンタードープとして燐をイオン注入してNMOS用のLDDを形成するため、燐のドーズ量としては、第1のイオン注入工程で用いる硼素のドーズ量よりも多いドーズ量であることが好ましい。第2のイオン注入条件に用いる燐の加速エネルギーは小さいため、第1レジスト層41を通しての注入は阻止される。そして、第2レジスト層42に覆われる半導体層1には燐は注入されない。一方、第3レジスト層43が除去されている領域に位置する半導体層1には燐が注入されN型になり、NMOS領域45のLDD領域45lddとして機能するようになる。そして、第2レジスト層42側の半導体層1には燐は注入されず硼素のみがイオン注入されているため、P型となり、PMOS領域44のLDD領域44lddとして機能する。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cには不純物イオンが注入されない状態に保たれる。
次に、工程8として、第1レジスト層41、第2レジスト層42、及び残存している場合第3レジスト層43をアッシングなどの手段で除去する。そしてゲート絶縁層46、P型ゲート電極47、N型ゲート電極48を形成する。ここでP型ゲート電極47は、平面視にてPMOS領域44のチャネル領域44c及び44lddの一部を覆う位置に形成される。またN型ゲート電極48は、平面視にてNMOS領域45のチャネル領域45c及びLDD領域45lddの一部を覆う位置に形成される。
そして、図示せぬレジスト層を形成し、PMOS領域44を含む領域を開口し、P型ゲート電極47をマスクとして例えば硼素を、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sd部分にイオン注入する。この工程でPMOS領域44中に位置するソース/ドレイン領域44sdが形成される。そして、硼素に代えて例えば燐を用い、同様の工程をNMOS領域45に対して行うことでNMOS領域45領域中に位置するソース/ドレイン領域45sdが形成される。以上の工程を実行することで、図17(d)に示すPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91を形成することが可能となる。
この製造方法を用いる場合、素子分離領域の形成に新たな露光、現像工程を行う必要がなくなるため、さらに製造工程を短縮することが可能となる。また、自己整合的に素子分離を行うことができるため、製造プロセス条件変動に強い素子分離領域の形成方法の提供が可能となる。
また、本実施形態では、第1のイオン注入工程と第2のイオン注入の間に、素子分離のエッチングを行っているが、第2の注入工程のあとに、素子分離のエッチングを行ってもよい。
その際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト領域41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
(実施形態4:LDD構造を含むCMOSトランジスタの第2の製造方法)
以下、実施形態4として図7(a)〜(d)を用いてLDD構造を含む、CMOSトランジスタの第2の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図7(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、第1レジスト層41及び第2レジスト層42では阻止され、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdとなるべき領域(図7(c)参照)に到達せず、かつ第3レジスト層43を通過し第3レジスト層43に覆われるPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdにイオン注入される条件を用いる。ドーズ量は、4×1015cm-2程度の条件を用いることができる。そして、工程6として実施形態2の工程6と同様に半導体層1をエッチングする。
次に、工程7として、図7(b)に示すように、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行う。この工程は実施形態2の工程7と同様の条件を用いることができる。ここでは、第3レジスト層43を除去する条件を用いている。
次に、工程8として図7(c)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdに注入され、かつPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdにも注入されるよう調整して行う。ドーズ量としては例えば2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は第1のイオン注入条件と比べ低いドーズ量でイオン注入される。第2レジスト層42に覆われる半導体層1では、燐がイオン注入されることにより、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdが形成される。
一方、第3レジスト層43が除去されている領域に位置する半導体層1では、第1のイオン注入工程での硼素のイオン注入量が第2のイオン注入工程での燐のイオン注入量よりも多い。そのため、燐のイオン注入を受けてもP+型に保たれ、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdとして機能させることができる。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程9として、実施形態2における工程9と同様な工程を行うことで、図7(d)に示すLDD領域44lddを有するPMOSトランジスタ89と、LDD領域45lddを有するNMOSトランジスタ90とを含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
(実施形態5:GOLD構造を含むCMOSトランジスタの第2の製造方法)
以下、実施形態5として図8(a)〜(d)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第2の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通であるので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図8(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41と第2レジスト層42では阻止され、かつ第3レジスト層43を通過し第3レジスト層43に覆われるPMOS領域44のLDD領域44lddにイオン注入される条件を用いる。ドーズ量は、1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の値を用いることができる。
次に、工程6として、図8(b)に示すように、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行う。この工程は実施形態2の工程7と同様の条件を用いることができる。ここでは、第3レジスト層43を除去する条件を用いている。
次に、工程7として図8(c)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のLDD領域451ddに注入され、かつPMOS領域44のLDD領域441ddにも注入されるよう調整して行う。ドーズ量としては1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。ここで、第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は第1のイオン注入条件と比べ低いドーズ量でイオン注入されることが好ましい。第2レジスト層42に覆われる半導体層1では、燐がイオン注入されることにより、NMOS領域45のLDD領域45lddが形成される。
一方、第3レジスト層43が除去されている領域に位置する半導体層1では、第1のイオン注入工程での硼素のイオン注入量が第2のイオン注入工程での燐のイオン注入量よりも多い。そのためP型に保たれ、PMOS領域44のLDD領域44lddとして機能する。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。以下、工程8として実施形態3における工程8と同様な工程を行うことで、図8(d)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。また、(実施形態3の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
(実施形態6:LDD構造を含むCMOSトランジスタの第3の製造方法)
以下、実施形態6として図9(a)〜(c)を用いてLDD構造を含む、CMOSトランジスタの第3の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図9(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdに注入され、かつ第3レジスト層43を通過し、第3レジスト層43を通過し、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdにイオン注入される条件を用いる。ここでは、NMOS領域45中のソース/ドレイン領域45sdに対応する領域を(45sd)と記載している。ドーズ量は、2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。そして、工程6として実施形態2の工程6と同様に半導体層1をエッチングする。
次に、工程7として図9(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdに注入され、かつPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdを通過し、ソース/ドレイン領域44sdにイオン注入されない条件を用いる。ドーズ量としては例えば4×1015cm-2程度の条件を用いることができる。第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は第1のイオン注入条件と比べ高いドーズ量でイオン注入される。第2レジスト層42に覆われる半導体層1では、燐がカウンタードープとしてイオン注入されることにより、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdが形成される。
一方、第3レジスト層43領域に位置する半導体層1では、第2のイオン注入工程で燐は、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdを突き抜けてイオン注入されるため、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdには燐は配置されない。そのため、燐のイオン注入を受けてもP+型に保たれPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdとして機能させることができる。
また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程9として実施形態2における工程9と同様な工程を行うことで、図9(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また、本実施形態では、第1のイオン注入工程と第2のイオン注入の間に、素子分離のエッチングを行っているが、第2の注入工程のあとに、素子分離のエッチングを行っても良い。
その際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
また、工程6と工程7の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態7:GOLD構造を含むCMOSトランジスタの第3の製造方法)
以下、実施形態7として図10(a)〜(c)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第3の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通であるので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図10(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を抜けて、NMOS領域45のLDD領域45lddにイオン注入され、かつ第3レジスト層43を通過して、第3レジスト層43に覆われるPMOS領域44のLDD領域44lddにイオン注入される条件を用いる。ドーズ量は、1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の値を用いることができる。ここでは、NMOS領域45中のLDD領域45lddに対応する領域を(45ldd)と記載している。
次に、工程6として図10(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のLDD領域45lddに注入され、かつPMOS領域44のLDD領域44lddを通過し、注入されぬよう調整して行う。ドーズ量としては1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。ここで、第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は第1のイオン注入条件と比べ高いドーズ量でイオン注入されることが好ましい。第2レジスト層42に覆われる半導体層1では、燐がカウンタードープされることにより、NMOS領域45のLDD領域45lddが形成される。
一方、第3レジスト層43領域に位置する半導体層1では、第1のイオン注入工程での硼素のイオン注入によりP型に保たれ、PMOS領域44のLDD領域44lddとして機能する。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程8以降の工程を実施形態3と同様に行うことで、図10(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。また、(実施形態3の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また、素子分離のエッチングの際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
また、工程6と工程7の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態8:LDD構造を含むCMOSトランジスタの第4の製造方法)
以下、実施形態8として図11(a)〜(c)を用いてLDD構造を含む、CMOSトランジスタの第4の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図11(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdに注入され、かつ第3レジスト層43を通過し、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sd(図11(b)参照)を通過する条件を用いる。ドーズ量は、4×1015cm-2程度の条件を用いることができる。そして、工程6として実施形態2の工程6と同様に半導体層1をエッチングする。
この際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
次に、工程7として図11(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdに注入され、かつPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdにイオン注入される条件を用いる。ドーズ量としては例えば2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は第1のイオン注入条件と比べ低いドーズ量でイオン注入される。第2レジスト層42に覆われる半導体層1では、第1のイオン注入工程で注入される硼素の量が、第2のイオン注入工程で注入される燐の量よりも多量であるため、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdが形成される。
一方、第3レジスト層43領域に位置する半導体層1では、第1のイオン注入工程で硼素がNMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdを通過するようイオン注入が行われている。そして第2のイオン注入工程で燐は、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdにイオン注入されるため、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdとして機能させることができる。
また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程9として実施形態2における工程9と同様な工程を行うことで、図11(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また、本実施形態では、第1のイオン注入工程と第2のイオン注入の間に、素子分離のエッチングを行っているが、第2の注入工程のあとに、素子分離のエッチングを行ってもよい。
その際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
また、工程6と工程7の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態9:GOLD構造を含むCMOSトランジスタの第4の製造方法)
以下、実施形態9として図12(a)〜(c)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第4の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通であるので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図12(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第3レジスト層43中を抜けて、PMOS領域44のLDD領域441ddにイオン注入され、かつ第3レジスト層43及び、第3レジスト層43に覆われるNMOS領域45のLDD領域45ldd(図12(b)参照)を通過して、LDD領域45lddにはイオン注入されない条件を用いる。ドーズ量は、1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の値を用いることができる。
次に、工程6として図12(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、NMOS領域45のLDD領域45lddに注入され、かつPMOS領域44のLDD領域44lddにも注入されるよう調整して行う。ドーズ量としては1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。ここで、第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は第1のイオン注入条件と比べ低いドーズ量でイオン注入されることが好ましい。
第2のイオン注入条件に用いる燐のドーズ量は、第1のイオン注入条件と比べ低いドーズ量でイオン注入される。第2レジスト層42に覆われる半導体層1では、第1のイオン注入工程で注入される硼素の量が、第2のイオン注入工程で注入される燐の量よりも多量であるため、PMOS領域44のLDD領域44lddが形成される。
一方、第3レジスト層43領域に位置する半導体層1では、第1のイオン注入工程で硼素がNMOS領域45のLDD領域45lddを通過するようイオン注入が行われている。そして第2のイオン注入工程で燐は、NMOS領域45のLDD領域45lddにイオン注入されるため、NMOS領域45のLDD領域45lddとして機能させることができる。
また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程8として実施形態3における工程8と同様な工程を行うことで、図12(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。また、(実施形態3の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また、工程6と工程7の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態10:LDD構造を含むCMOSトランジスタの第5の製造方法)
以下、実施形態10として図13(a)〜(c)を用いてLDD構造を含む、CMOSトランジスタの第5の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図13(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdに注入され、かつ第3レジスト層43、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sd(図13(b)参照)を通過する条件を用いる。ドーズ量は、2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。そして、工程6として実施形態2の工程6と同様に半導体層1をエッチングする。
次に、工程7として図13(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42中でイオンの通過が阻止されることで、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdへの注入が阻止され、かつNMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdにイオン注入される条件を用いる。ドーズ量としては例えば2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。
第2レジスト層42に覆われる半導体層1には、第1のイオン注入工程で硼素がイオン注入され、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdが形成される。一方、第3レジスト層43に覆われる半導体層1では、第1のイオン注入工程で硼素がNMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdを通過するようイオン注入が行われている。そして第2のイオン注入工程で燐は、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdにイオン注入されるため、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdが形成される。
また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程9として実施形態2における工程9と同様な工程を行うことで、図13(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また。本実施形態では、第1のイオン注入工程と第2のイオン注入の間に、素子分離のエッチングを行っているが、第2の注入工程のあとに、素子分離のエッチングを行ってもよい。
その際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
また、工程6と工程7の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態11:GOLD構造を含むCMOSトランジスタの第5の製造方法)
以下、実施形態11として図14(a)〜(c)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第5の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図14(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過し、PMOS領域44のLDD領域44lddに注入され、かつ第3レジスト層43を通過し、NMOS領域45のLDD領域45ldd(図14(b)参照)を通過する条件を用いる。ドーズ量は1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の値を用いることができる。
次に、工程6として図14(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第2レジスト層42中でイオンの通過が阻止されることで、PMOS領域44のLDD領域44lddへの注入が阻止され、かつNMOS領域45のLDD領域45lddにイオン注入される条件を用いる。ドーズ量としては例えば1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の値を用いることができる。
第2レジスト層42に覆われる半導体層1には、第1のイオン注入工程で硼素がイオン注入され、PMOS領域44のLDD領域44lddが形成される。一方、第3レジスト層43に覆われる半導体層1では、第1のイオン注入工程で硼素がNMOS領域45のLDD領域45lddを通過するようイオン注入が行われている。そして第2のイオン注入工程で燐は、NMOS領域45のLDD領域45lddにイオン注入されるため、NMOS領域45のLDD領域45lddが形成される。
また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程8以降の工程を実施形態3と同様に行うことで、図14(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。また、(実施形態3の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また、工程5と工程6の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態12:LDD構造を含むCMOSトランジスタの第6の製造方法)
以下、実施形態12として図15(a)〜(c)を用いてLDD構造を含む、CMOSトランジスタの第6の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図15(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42で阻止されることで、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sd(図15(b)参照)への注入を阻止し、かつ第3レジスト層43を通過し、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdにイオン注入がなされる条件で行われる。ドーズ量は、2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。そして、工程6として実施形態2の工程6と同様に半導体層1をエッチングする。
次に、工程7として図15(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第2レジスト層42を通過してNMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdへ注入され、かつPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdを透過することでイオン注入がなされない条件を用いる。ドーズ量としては例えば2×1015cm-2程度の条件を用いることができる。
第2レジスト層42に覆われる半導体層1には、第2のイオン注入工程で燐がイオン注入され、NMOS領域45のソース/ドレイン領域45sdが形成される。一方、第3レジスト層43に覆われる半導体層1では、第1のイオン注入工程で硼素がPMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdにイオンが注入されるようイオン注入が行われているため、PMOS領域44のソース/ドレイン領域44sdが形成される。
また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、工程9として実施形態2における工程9と同様な工程を行うことで、図15(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また。本実施形態では、第1のイオン注入工程と第2のイオン注入の間に、素子分離のエッチングを行っているが、第2の注入工程のあとに、素子分離のエッチングを行ってもよい。
その際に、第1レジスト層41がテーパー形状を有する場合、第1レジスト層41のテーパー部分に注入された不純物領域を取り除くような加工処理を行うことが望ましい。
また、工程6と工程7の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態13:GOLD構造を含むCMOSトランジスタの第6の製造方法)
以下、実施形態13として図16(a)〜(c)を用いてGOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第6の製造方法を説明する。なお、本実施形態の基本的な構成は、実施形態2と共通するので、共通する部分については同一の符号を付してそれらの説明を省略する。ここで、実施形態2の工程4までは、同一の工程を用いることができるため工程5以降について説明を行う。
まず、工程5として、図16(a)に示されるように、第1のイオン注入工程を行う。第1のイオン注入条件としては、例えば硼素の加速エネルギーを調整して、硼素が第1レジスト層41、第2レジスト層42では阻止され、かつ第3レジスト層43を通過し、PMOS領域44のLDD領域44lddにイオン注入がなされる条件で行われる。ドーズ量は、1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。
次に、工程6として図16(b)に示すように、第2のイオン注入を行う。第2のイオン注入条件としては、例えば、燐の加速エネルギーを、第1レジスト層41では阻止され、第2レジスト層42を通過してNMOS領域45のLDD領域45lddへ注入され、かつPMOS領域44のLDD領域44lddを透過することでイオン注入がなされない条件を用いる。ドーズ量としては例えば1×1012cm-2〜1×1015cm-2程度の条件を用いることができる。
第2レジスト層42に覆われる半導体層1には、第2のイオン注入工程で燐がイオン注入され、NMOS領域45のLDD領域45lddが形成される。一方、第3レジスト層43に覆われる半導体層1では、第1のイオン注入工程で硼素がPMOS領域44のLDD領域44lddにイオンが注入されるようイオン注入が行われているため、PMOS領域44のLDD領域44lddが形成される。また、第1レジスト層41に覆われているチャネル領域44cとチャネル領域45cは、第1のイオン注入工程、及び第2のイオン注入工程においても不純物イオンが注入されない状態で保たれている。
以下、実施形態3における工程8と同様な工程を行うことで、図16(c)に示すLDD領域44ldd及びLDD領域45lddを有するPMOSトランジスタ89、NMOSトランジスタ90を含むCMOSトランジスタ91が形成される。そして、この製造方法を用いることで(実施形態2の効果)と同様の効果が得られる。また、本実施形態においても、(実施形態2の変形例)と同様の変形例を適用することができる。また、(実施形態3の変形例)と同様の変形例を適用することができる。
また、工程5と工程6の間で、第3レジスト層43の厚さを減らすためのエッチングを行うことも望ましい。
(実施形態14:電子機器への搭載例)
以下、実施形態14として、図18を参照して、上述したCMOSトランジスタ91を含む電気光学装置150を搭載した電子機器について説明する。図18(a)に、電気光学装置150を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置150と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図18(b)に、電気光学装置150を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置150を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置150に表示される画面がスクロールされる。図18(c)に、電気光学装置150を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置150を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置150に表示される。
なお、電気光学装置150が搭載される電子機器としては、図18に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などなどが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置150が適用可能である。
実施形態1に係る電気光学装置の等価回路図。 (a)、(b)は各々、実施形態1に係る液晶装置に用いられた素子基板の1ドットを拡大して示す平面図、及びそのA−A’線に相当する位置で液晶装置を切断したときの断面図。 (a)〜(c)CMOSトランジスタの製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(c)CMOSトランジスタの製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(c)CMOSトランジスタの製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第1の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)LDD構造を含む、CMOSトランジスタの第2の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第2の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)LDD構造を含む、CMOSトランジスタの第3の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第3の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)LDD構造を含む、CMOSトランジスタの第4の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第4の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)LDD構造を含む、CMOSトランジスタの第5の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第5の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)LDD構造を含む、CMOSトランジスタの第6の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第6の製造方法を示す工程断面図。 (a)〜(d)GOLD構造を含む、CMOSトランジスタの第1の製造方法の変形例を示す工程断面図。 (a)〜(c)CMOSトランジスタを含む電気光学装置を搭載した電子機器の斜視図。
符号の説明
1…半導体層、1a…半導体層、1b…チャネル領域、1c…ソース側高濃度不純物領域、1d…ドレイン側高濃度不純物領域、1e…ソース側低濃度不純物領域、1f…ドレイン側低濃度不純物領域、1g…延設部分、1s…ソース側延展部、1t…ドレイン側延展部、2…ゲート絶縁層、3a…走査線、3b…容量線、3g…ゲート電極、4…第1層間絶縁層、5…第2層間絶縁層、6a…データ線、6b…ドレイン電極、9a…画素電極、10…基板、11…配向膜、12…下地保護層、30…2段ハーフトーンマスク、31…第1パターン、32…第2パターン、33…第3パターン、41…第1レジスト層、42…第2レジスト層、43…第3レジスト層、44…PMOS領域、44c…第1領域としてのチャネル領域、44ldd…第1(第2)LDD領域及び第2領域(第3領域)としてのLDD領域、44sd…ソース/ドレイン領域、45…NMOS領域、45c…第1領域としてのチャネル領域、45ldd…第2(第1)LDD領域及び第3領域(第2領域)としてのLDD領域、45sd…ソース/ドレイン領域、46…ゲート絶縁層、47…P型ゲート電極、48…N型ゲート電極、89…第1トランジスタ(第2トランジスタ)としてのPMOSトランジスタ、90…第2トランジスタ(第1トランジスタ)としてのNMOSトランジスタ、91…CMOSトランジスタ、92…コンタクトホール、93…走査線駆動回路、94…コンタクトホール、96…コンタクトホール、98…蓄積容量、100…素子基板、102…液晶層、104…対向基板、105…基板、106…遮光層、108…共通電極、110…配向膜、150…電気光学装置、200…レジスト層、2000…パーソナルコンピュータ、2001…電源スイッチ、2002…キーボード、2010…本体部、3000…携帯電話機、3001…操作ボタン、3002…スクロールボタン、4000…情報携帯端末、4001…操作ボタン、4002…電源スイッチ。

Claims (11)

  1. (1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、
    (2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、かつ前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるよう設定し、イオン注入を行う工程と、
    (3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層により阻止され、かつ前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第2純物が注入されるように設定し、かつ前記第2領域が第1導電型を示し、前記第3領域が第2導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、
    を当該順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. (1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、
    (2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層により阻止され、かつ前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、
    (3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第2導電型を示し、前記第3領域は第1導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、
    を当該順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. (1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、
    (2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、かつ前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、
    (3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第2導電型を示し、前記第3領域は第1導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、
    を当該順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. (1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、
    (2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で第2不純物が添加されるように設定し、イオン注入を行う工程と、
    (3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域及び前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域と比べ、前記第2領域及び前記第3領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第1導電型を示し、前記第3領域は第2導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、
    を当該順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. (1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、
    (2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域では第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、
    (3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では前記第1レジスト層及び第2レジスト層により阻止され、前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記2領域が第1導電型を示し、前記第3領域が第2導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、
    を当該順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. (1)絶縁体上に半導体層を有してなる基板の、第1トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第1レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第1トランジスタの第1LDD領域又は、第1ソース/ドレイン領域が割り当てられてなる第2領域を覆う第2レジスト層と、第2トランジスタのチャネル領域を含む第1領域を覆う第1レジスト層と、前記第2レジスト層よりも薄い層厚を有してなり、前記第2トランジスタの第2LDD領域又は、第2ソース/ドレイン領域が割り当てられる第3領域を覆う第3レジスト層と、を形成する工程と、
    (2)前記半導体層に取り込まれることで第1導電型を示す第1不純物の添加は、前記第1領域及び前記第2領域では、前記第1レジスト層及び前記第2レジスト層により阻止され、前記第3領域では行われる条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第2領域と比べ、前記第3領域に、より高い比率で前記第1不純物が注入されるように設定し、イオン注入を行う工程と、
    (3)前記半導体層に取り込まれることで第2導電型を示す第2不純物の添加は、前記第1領域では前記第1レジスト層により阻止され、前記第2領域では行われ、前記第3領域では、前記第3領域を突き抜くことで防止される条件を満たすべく、前記第1領域及び前記第3領域と比べ、前記第2領域に、より高い比率で前記第2不純物が添加されるように設定し、かつ前記第2領域は第2導電型を示し、前記第3領域は第1導電型を示す量のイオン注入を行う工程と、
    を当該順に含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1レジスト層、前記第2レジスト層、前記第3レジスト層を少なくとも前記第1レジスト層と、前記第2レジスト層と、が残存するよう前記第3レジスト層をエッチングする工程と、
    をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、前記(1)の工程と前記(2)の工程との間、又は前記(2)の工程と前記(3)の工程との間に、
    前記第1レジスト層、前記第2レジスト層、前記第3レジスト層をマスクとして前記半導体層をエッチングし素子分離領域を形成する工程と、
    をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記第1レジスト層、前記第2レジスト層、前記第3レジスト層をマスクとして前記半導体層をエッチングし素子分離領域を形成する工程において、
    前記第1レジスト層の下方の前記半導体層に前記第1もしくは前記第2不純物が注入された不純物領域で、かつ、前記チャネル領域のチャネル長に平行に延在する前記不純物領域を形成する前記半導体層を除去する工程を、さらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体装置の製造方法により製造された半導体装置。
  11. 請求項10に記載の半導体装置を含む電子機器。
JP2007181782A 2007-07-11 2007-07-11 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器 Withdrawn JP2009021320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181782A JP2009021320A (ja) 2007-07-11 2007-07-11 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181782A JP2009021320A (ja) 2007-07-11 2007-07-11 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009021320A true JP2009021320A (ja) 2009-01-29

Family

ID=40360728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007181782A Withdrawn JP2009021320A (ja) 2007-07-11 2007-07-11 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009021320A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199265A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法
WO2012153498A1 (ja) * 2011-05-09 2012-11-15 シャープ株式会社 半導体装置の製造方法
JP2014060399A (ja) * 2012-09-17 2014-04-03 In-Cha Hsieh 薄膜トランジスタデバイスを作成する方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199265A (ja) * 2011-03-18 2012-10-18 Seiko Epson Corp 半導体装置の製造方法、及び電気光学装置の製造方法
WO2012153498A1 (ja) * 2011-05-09 2012-11-15 シャープ株式会社 半導体装置の製造方法
JP2014060399A (ja) * 2012-09-17 2014-04-03 In-Cha Hsieh 薄膜トランジスタデバイスを作成する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5600762B2 (ja) 半導体装置
JP4741613B2 (ja) 表示装置
JP6215053B2 (ja) 表示装置及びその製造方法
US7592628B2 (en) Display with thin film transistor devices having different electrical characteristics in pixel and driving regions
JP4485078B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US6924874B2 (en) Method of forming a liquid crystal display
US8294840B2 (en) Liquid crystal display device with fringe field switching mode
JP2020129635A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
KR20180098621A (ko) 저온 폴리실리콘 어레이 기판의 제조방법
US20080121892A1 (en) Low temperature poly silicon liquid crystal display
JP2008177457A (ja) 半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、およびハーフトーンマスク
JP2009021320A (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置、及び電子機器
JP2009130016A (ja) 半導体装置の製造方法及び電子機器
US7361947B2 (en) Photoelectric conversion element and display device including the same
JP4485481B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2008083731A (ja) 半導体装置
JP4163156B2 (ja) 表示装置
JP4704363B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2008124180A (ja) 半導体装置の製造方法、電気光学装置の製造方法、半導体装置、および電気光学装置
JP2008003201A (ja) 半導体装置の製造方法及び半導体装置
JP2009059779A (ja) 薄膜トランジスタ、その製造方法、及び表示装置
JP2012191105A (ja) 半導体装置の製造方法、半導体装置、電気光学装置および電子機器
JP2010117499A (ja) アレイ基板及びアレイ基板の製造方法
JP2007188017A (ja) 表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20101005