JP2009019926A - 磁気式角度センサ - Google Patents
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Abstract
【課題】磁性の塵の磁気空隙への侵入を防止することにより、角度の検出精度を維持することができる磁気式角度センサを提供する。
【解決手段】磁石5とセンサICとの間に形成される磁気空隙G3を、カバー8と磁石ホルダ4の間に形成されるリップシール6で遮断する。リップシール6は、磁石ホルダ4の外周面に固定され、回転軸1が回転すると、カバー8の第一の内周面8aと、カバー8の第二の内周面8bとの境界にある摺動面8cにおいて摺動する。
【選択図】図1
【解決手段】磁石5とセンサICとの間に形成される磁気空隙G3を、カバー8と磁石ホルダ4の間に形成されるリップシール6で遮断する。リップシール6は、磁石ホルダ4の外周面に固定され、回転軸1が回転すると、カバー8の第一の内周面8aと、カバー8の第二の内周面8bとの境界にある摺動面8cにおいて摺動する。
【選択図】図1
Description
この発明は、回転変位を非接触で検出する非接触型磁気式角度センサに関する。
図6,7に、エンジンのスロットルバルブ(スロットル弁)2の開度を検出する非接触型磁気式角度センサを示す(例えば、特許文献1参照。)。スロットルバルブ102に締結具123によって固定されたシャフト103は、ボールベアリング111及びドライベアリング113を介してスロットルボデー101に回転自在に支持されている。
シャフト103の一端には、かしめ等の手段を用いてシャフト103に固定される円環状の非固定部125、内周面に分割型の永久磁石141(以下、磁石141とする。)と分割型のヨーク142(以下、ヨーク142とする。)を保持する円筒状の保持部126が設けられている。
シャフト103の一端には、かしめ等の手段を用いてシャフト103に固定される円環状の非固定部125、内周面に分割型の永久磁石141(以下、磁石141とする。)と分割型のヨーク142(以下、ヨーク142とする。)を保持する円筒状の保持部126が設けられている。
円筒状の保持部126の内には、磁石141とヨーク142と対向するようにホール素子(非接触式の検出素子)143が配置される。ホール素子143は、ホール素子143への磁束を集中させるための鉄系の金属よりなるステータ144に覆われている。また、ホール素子143は、シャフト103の回転軸の軸心の延長線上であって、スロットルボデー101に取り付けられたセンサカバー120に設けられる。
ここで、特許文献1に記載された磁気式角度センサにおいては、分割型の永久磁石141と分割型のヨーク142により磁気回路が形成される空間G1と、スロットルボデー101とセンサカバー120との間に形成される空間G2とが通じている。
特許第3893907号公報
ここで、特許文献1に記載された磁気式角度センサにおいては、分割型の永久磁石141と分割型のヨーク142により磁気回路が形成される空間G1と、スロットルボデー101とセンサカバー120との間に形成される空間G2とが通じている。
特許文献1に記載された磁気式角度センサにおいては、空間G2において発生した、ベアリング、歯車及びバネ等の摺動、摩擦及び腐食により鉄粉等の磁性の塵が、磁石に引き寄せられ空間G1に入り込む場合がある。そして、磁性の塵が磁石に付着すると磁気回路が乱れ、角度の検出精度が低下してしまうという問題がある。
本発明は、磁石に引き寄せられる磁性の塵によって生じ得る角度の検出精度の低下を防ぐことを目的とする。
本発明は、磁石に引き寄せられる磁性の塵によって生じ得る角度の検出精度の低下を防ぐことを目的とする。
挿入部と受手部とを備え、第一の検出対象物体と第二の検出対象物体とがなす角度を検出する磁気式角度センサにおいて、挿入部は、第一の検出対象物体と連動可能に接続されている回転軸と、回転軸の一端に取り付けられた磁石と、を備える。受手部は、挿入部が受手部に挿入された状態において、磁気空隙を介して磁石と対向する検出手段と、検出手段を収容し、第二の検出対象物体と連動可能に接続されているケースと、挿入部が受手部に挿入された状態において、挿入部の磁石を含む予め定められた領域を覆うカバーと、を備える。磁気式角度センサは、さらに、挿入部が受手部に挿入された状態において、挿入部の磁石を含む予め定められた領域とカバーとの間に形成され、磁気空隙を外部から遮断するリップシールも備える。
リップシールによって、磁気空隙と外部の空間とを遮ることにより、塵が磁気空隙に入り込まなくなる。これにより、磁気回路の乱れを防止することができ、角度の検出精度を維持することができる。
[第一実施例]
図1〜3を参照して、本発明の第一の実施例による磁気式角度センサ50について説明をする。
図1は、磁気式角度センサ50の斜視図である。図1において、x軸は抜け止めピン3が挿抜される方向、z軸は回転軸1の中心軸方向、y軸はx軸とz軸と互いに垂直に交わる方向にそれぞれ取っている。図2は、磁気式角度センサ50の分解斜視図である。図3は、図1に示したy−z平面における磁気式角度センサ50の断面図である。なお、図1〜図3おいて、同じ部分については同じ符号を付けて重複説明を省略する。他の図面においても同様に、同じ部分については同じ符号を付けて重複説明を省略する。
図1〜3を参照して、本発明の第一の実施例による磁気式角度センサ50について説明をする。
図1は、磁気式角度センサ50の斜視図である。図1において、x軸は抜け止めピン3が挿抜される方向、z軸は回転軸1の中心軸方向、y軸はx軸とz軸と互いに垂直に交わる方向にそれぞれ取っている。図2は、磁気式角度センサ50の分解斜視図である。図3は、図1に示したy−z平面における磁気式角度センサ50の断面図である。なお、図1〜図3おいて、同じ部分については同じ符号を付けて重複説明を省略する。他の図面においても同様に、同じ部分については同じ符号を付けて重複説明を省略する。
磁気式角度センサ50は、第一の検出対象物に連動可能に接続された挿入部60と、第二の検出対象物に連動可能に接続された受手部70とから構成され、挿入部60と受手部70とがなす回転角度を検出することにより、第一の検出対象物と第二の検出対象物とがなす回転角度を検出するものである。
挿入部60は、この例では、回転軸1、回転軸1を回転自在に支持するベアリング2、回転軸1の一端に形成された磁石ホルダ4、回転軸1と磁石ホルダ4とを抜け止めする抜け止めピン3、磁石ホルダ4の先端面に配置された磁石5から構成される。
挿入部60は、この例では、回転軸1、回転軸1を回転自在に支持するベアリング2、回転軸1の一端に形成された磁石ホルダ4、回転軸1と磁石ホルダ4とを抜け止めする抜け止めピン3、磁石ホルダ4の先端面に配置された磁石5から構成される。
受手部70は、挿入部60が受手部70に挿入された状態において、磁気空隙G3を介して磁石5と対向するセンサIC15、センサIC15が形成されるセンサ基板10、センサIC15を収容するケース7、挿入部60の少なくとも磁石5を含む予め定められた領域を覆うカバー8、センサICを収容する収容室の蓋11、ケース7を固定するためのスリーブ9から構成される。
まず、挿入部60の構成について説明をする。
回転軸1は、回転軸1の図示していない一端部に、第一の検出対象物と連動可能なように接続される。例えば、第一の検出対象物の回転軸と回転軸1の回転軸とが一致するように、第一の検出対象物が回転軸1に固定される。また、第一の検出対象物の回転軸と回転軸1の回転軸とが一致していない場合であっても、ギヤ等を介して回転軸1と第一の検出対象物とを連動可能なように接続し、第一の検出対象物の回転に応じて回転軸1が回転するようにしてもよい。
まず、挿入部60の構成について説明をする。
回転軸1は、回転軸1の図示していない一端部に、第一の検出対象物と連動可能なように接続される。例えば、第一の検出対象物の回転軸と回転軸1の回転軸とが一致するように、第一の検出対象物が回転軸1に固定される。また、第一の検出対象物の回転軸と回転軸1の回転軸とが一致していない場合であっても、ギヤ等を介して回転軸1と第一の検出対象物とを連動可能なように接続し、第一の検出対象物の回転に応じて回転軸1が回転するようにしてもよい。
回転軸1の他端の外周面にはその外周に沿ってリング状の溝1aが形成され、また、回転軸1の他端の先端面には板状の突起1bが形成される。回転軸1は、ベアリング2を介して筐体17に回転自在に支持される。回転軸1の上記他端には、磁石ホルダ4が設けられる。
上述した例では、磁石5は磁石ホルダ4を介して回転軸1に取り付けられたが、磁石5を接着固定等により回転軸1の一端に直接取り付けてもよい。
磁石ホルダ4は、一端が開放され、他端が閉塞した略円筒カップ状をしており、樹脂などの非磁性体により形成される。この例では、磁石ホルダ4の開放端部4aは肉厚とされ、抜け止めピン3を通すための貫通孔4bが略平行に2つ形成される。磁石ホルダ4と回転軸1とを嵌め合わせたときに、磁石ホルダ4の貫通孔4bと、回転軸1の溝1aとが、抜け止めピン3を通すための1つの穴を形成する。磁石ホルダ4の閉塞板部には、凹部4cが設けられ、凹部4cには円板状の磁石5が接着固定される。
上述した例では、磁石5は磁石ホルダ4を介して回転軸1に取り付けられたが、磁石5を接着固定等により回転軸1の一端に直接取り付けてもよい。
磁石ホルダ4は、一端が開放され、他端が閉塞した略円筒カップ状をしており、樹脂などの非磁性体により形成される。この例では、磁石ホルダ4の開放端部4aは肉厚とされ、抜け止めピン3を通すための貫通孔4bが略平行に2つ形成される。磁石ホルダ4と回転軸1とを嵌め合わせたときに、磁石ホルダ4の貫通孔4bと、回転軸1の溝1aとが、抜け止めピン3を通すための1つの穴を形成する。磁石ホルダ4の閉塞板部には、凹部4cが設けられ、凹部4cには円板状の磁石5が接着固定される。
磁石ホルダ4は、径が異なる2つの外周面を有している。径が大きい方の外周面を第一の外周面4d、径が小さい方の外周面を第二の外周面4eとする。この例では、第一の外周面4dは、開放端側に形成される。第一の外周面4dと第二の外周面4eとの間に円環状の段部4fが形成される。
抜け止めピン3は、コの字状をしており、コの字の中央部3aと、中央部3aの両端から同一方向に延長された一対の脚部3bを有する。磁石ホルダ4と回転軸1とを嵌め合わせ、貫通孔4bに抜け止めピン3の脚部3bを挿入することにより、回転軸1と磁石ホルダ4とが抜け止めされる。脚部3bの先端部は、互いに内向きにわずかに折り曲げられており、抜け止めピン3が貫通孔4bから容易に抜けないようにされている。
抜け止めピン3は、コの字状をしており、コの字の中央部3aと、中央部3aの両端から同一方向に延長された一対の脚部3bを有する。磁石ホルダ4と回転軸1とを嵌め合わせ、貫通孔4bに抜け止めピン3の脚部3bを挿入することにより、回転軸1と磁石ホルダ4とが抜け止めされる。脚部3bの先端部は、互いに内向きにわずかに折り曲げられており、抜け止めピン3が貫通孔4bから容易に抜けないようにされている。
リップシール6は、円筒状の基部6aと、基部6aの一方の端面から外周方向に広がるフランジ6bとから形成される。この例では、フランジ6bは、基部6aと反対方向に向かって広がっている。フランジ6bの厚さは、外周方向に行くに従って薄くなっている。リップシール6は、例えばフッ素樹脂や摺動性のあるゴムにより形成される。
リップシール6は、磁石ホルダ4の外周面に形成される。例えば、第一の外周面4dと第二の外周面4eとの境界に形成される円環状の段部4fに、リップシール6の基部6a側の円環状の端面6cが当接するようにして、磁石ホルダ4の外周面にリップシール6が設けられる。この例では、リップシール6の基部6aがフランジ6bよりも、磁石ホルダ42の開放端側、言い換えると、挿入部60の後端側に位置する方向に取り付けられる。リップシール6は、磁石ホルダ4に嵌め込まれてもよいし、接着固定されてもよいし、嵌めこまれた上で接着固定されてもよい。
リップシール6は、磁石ホルダ4の外周面に形成される。例えば、第一の外周面4dと第二の外周面4eとの境界に形成される円環状の段部4fに、リップシール6の基部6a側の円環状の端面6cが当接するようにして、磁石ホルダ4の外周面にリップシール6が設けられる。この例では、リップシール6の基部6aがフランジ6bよりも、磁石ホルダ42の開放端側、言い換えると、挿入部60の後端側に位置する方向に取り付けられる。リップシール6は、磁石ホルダ4に嵌め込まれてもよいし、接着固定されてもよいし、嵌めこまれた上で接着固定されてもよい。
次に、受手部70の構成について説明をする。
センサIC15は、挿入部60が受手部70に挿入された状態においては、磁石5と磁気空隙G3を介して対向して位置する。センサIC15は、略方形のセンサ基板10上に形成され、センサ基板10上に半田付けされる。センサIC15は、磁石5から生じる磁界のうちセンサIC15の検出部位における磁界の、回転軸1の軸方向と直行する方向における変化を演算する。センサIC15として、例えばメレキシス社のMLX90316が用いられる。センサICとして、他の検出手段を用いてもよい。演算された変位量は、センサIC15及びセンサ基板10に接続された入出力先線12を通じて出力される。
センサIC15は、挿入部60が受手部70に挿入された状態においては、磁石5と磁気空隙G3を介して対向して位置する。センサIC15は、略方形のセンサ基板10上に形成され、センサ基板10上に半田付けされる。センサIC15は、磁石5から生じる磁界のうちセンサIC15の検出部位における磁界の、回転軸1の軸方向と直行する方向における変化を演算する。センサIC15として、例えばメレキシス社のMLX90316が用いられる。センサICとして、他の検出手段を用いてもよい。演算された変位量は、センサIC15及びセンサ基板10に接続された入出力先線12を通じて出力される。
樹脂などの非磁性材料からなるケース7は、一端が開放され他端が閉塞された略円筒カップ状であり、内部にセンサIC15を収納する。この例では、センサICが形成されるセンサ基板10が、略円筒カップ状のケース7の閉塞板部を構成する。ケース7の内部は非磁性体の樹脂などの充填材16によって充填され、これによりセンサIC15は防塵、防湿されている。また、ケース7の開放端は、蓋11によって覆われる。
ケース7は外周面に互いに180度の角度をなす一対の取付部7aを有し、取付部7aは取付用のねじ穴7bを有する。ねじ穴7bには例えば金属性のスリーブ9が挿入される。スリーブ9により、ケース7の取り付け時の締め付け強度を確保することができる。ケース7は、ねじ13により第二の検出対象物体18に固定される。これにより、ケース7は、第二の検出対象物体18と連動可能なように接続される。なお、ギア等を介して、ケース7を第二の検出対象物体18と連動可能なように接続してもよい。
ケース7は外周面に互いに180度の角度をなす一対の取付部7aを有し、取付部7aは取付用のねじ穴7bを有する。ねじ穴7bには例えば金属性のスリーブ9が挿入される。スリーブ9により、ケース7の取り付け時の締め付け強度を確保することができる。ケース7は、ねじ13により第二の検出対象物体18に固定される。これにより、ケース7は、第二の検出対象物体18と連動可能なように接続される。なお、ギア等を介して、ケース7を第二の検出対象物体18と連動可能なように接続してもよい。
カバー8は、一端が開放され他端が閉塞された略円筒カップ状をしており、この例では、カバー8はケース7と一体に形成される。カバー8の開放端側から、挿入部60の磁石5が設けられた一端が挿入されると、挿入部60の磁石5を含む予め定められた領域はカバー8によって覆われる。この例では、挿入部60の磁石5が設けられた一端部が、挿入部60の磁石5を含む予め定められた領域となる。
カバー8は、径が異なる2つの内周面を有している。径が大きい方の内周面を第一の内周面8a、径が小さい方の内周面を第二の内周面8bとする。第一の内周面8aは、カバー8の開放端側に位置する。第一の内周面8aと第二の内周面8bとの境界に円環状の摺動面8cが形成される。この例では、摺動面8cは、回転軸1の軸方向に対して垂直となる。
カバー8は、径が異なる2つの内周面を有している。径が大きい方の内周面を第一の内周面8a、径が小さい方の内周面を第二の内周面8bとする。第一の内周面8aは、カバー8の開放端側に位置する。第一の内周面8aと第二の内周面8bとの境界に円環状の摺動面8cが形成される。この例では、摺動面8cは、回転軸1の軸方向に対して垂直となる。
挿入部60が受手部70に挿入されると、リップシール6のフランジ6bの内周面が摺動面8cに当たり、フランジ6bは摺動面8cの抗力によって外側に弾性変形する。これにより、外部の空間と、カバー8の内周面と磁石ホルダ4の外周面との間の空間とが遮断される。また、磁気空隙G3に通じる唯一の空間であるカバー8の内周面と磁石ホルダ4の外周面との間の空間が外部の空間から遮断されることにより、磁気空隙G3も外部の空間から遮断される。回転軸1の軸を中心にして挿入部60が受手部70に対して回転すると、摺動面8cにおいてリップシール6とカバー8とが摺動する。
このように、カバー8の内周面と磁石ホルダ4の外周面との間にリップシール6を形成し、磁気空隙G3を外部から遮断することにより、磁性の塵及び非磁性の塵の磁気空隙G3への進入を防ぐことができる。このため、角度の検出精度を維持することができる。
この例では、摺動面8cは、回転軸1の軸方向に対して垂直に形成される。このため、挿入部60が回転軸1の軸方向に対して垂直方向に移動したときであっても、その移動量がフランジ6bの外径と第一の内周面8aの径の差分を2で割った値以下である場合には、磁気空隙G3を外部から遮断し続けることができる。この点において、磁気式角度センサ50は、回転軸1の軸方向に対する垂直方向(ラジアル方向)のずれに強い磁気式角度センサであるということができる。
この例では、摺動面8cは、回転軸1の軸方向に対して垂直に形成される。このため、挿入部60が回転軸1の軸方向に対して垂直方向に移動したときであっても、その移動量がフランジ6bの外径と第一の内周面8aの径の差分を2で割った値以下である場合には、磁気空隙G3を外部から遮断し続けることができる。この点において、磁気式角度センサ50は、回転軸1の軸方向に対する垂直方向(ラジアル方向)のずれに強い磁気式角度センサであるということができる。
[第二実施例]
図4を参照して、本発明の第二の実施例による磁気式角度センサ51について説明をする。図4は、磁気式角度センサ51の縦断面図である。図4の切断面の方向は、図3の切断面の方向である図1のy−z平面の方向と同じである。
第二実施例の磁気式角度センサ51は、磁石ホルダ41及びカバー81の形状が、第一実施例の磁石ホルダ4及びカバー8の形状とは異なり、また、リップシール6の磁石ホルダ41への取り付け方向が、第一実施例の磁石ホルダ4への取り付け方向とは逆である点で第一実施例の磁気式角度センサ50とは異なる。他の点については、第一実施例の磁気式角度センサ50と同様である。同じ部分については重複説明を省略する。
図4を参照して、本発明の第二の実施例による磁気式角度センサ51について説明をする。図4は、磁気式角度センサ51の縦断面図である。図4の切断面の方向は、図3の切断面の方向である図1のy−z平面の方向と同じである。
第二実施例の磁気式角度センサ51は、磁石ホルダ41及びカバー81の形状が、第一実施例の磁石ホルダ4及びカバー8の形状とは異なり、また、リップシール6の磁石ホルダ41への取り付け方向が、第一実施例の磁石ホルダ4への取り付け方向とは逆である点で第一実施例の磁気式角度センサ50とは異なる。他の点については、第一実施例の磁気式角度センサ50と同様である。同じ部分については重複説明を省略する。
磁石ホルダ41は、磁石ホルダ4と異なり、径が大きい方の外周面である第一の外周面4dが磁石ホルダ41の閉塞板側に形成され、径が小さい方の外周面である第二の外周面4eが磁石ホルダ42の開放端側に形成される。そして、第一の外周面4dと第二の外周面4eの境界にある円環状の段部を段部4fとすると、この段部4fにリップシール6の基部6a側の端面6cが接する位置で、リップシール6は磁石ホルダ4の外周面に取り付けられる。これにより、リップシール6の基部6aがフランジ6bよりも、磁石ホルダ41の閉塞板側、言い換えると、挿入部60の先端側に位置する方向にリップシール6が磁石ホルダ41に取り付けられる。他の点については磁石ホルダ41と磁石ホルダ4は同様である。
この例においては、カバー81は、径が同じであるひとつの内周面8dを有する点で、カバー8と異なる。他の点については、カバー81とカバー8は同様である。
挿入部60が受手部70に挿入された状態において、リップシール6のフランジ6bの外周面が、カバー81の内周面8dに当たり、カバー81の内周面8dの抗力によって、フランジ6bは内側に弾性変形する。これにより、磁気空隙G3が外部の空間から遮断される。
このように、磁気空隙G3を外部から遮断することにより、磁性の塵及び非磁性の塵の磁気空隙G3への進入を防ぐことができる。このため、角度の検出精度を維持することができる。
挿入部60が受手部70に挿入された状態において、リップシール6のフランジ6bの外周面が、カバー81の内周面8dに当たり、カバー81の内周面8dの抗力によって、フランジ6bは内側に弾性変形する。これにより、磁気空隙G3が外部の空間から遮断される。
このように、磁気空隙G3を外部から遮断することにより、磁性の塵及び非磁性の塵の磁気空隙G3への進入を防ぐことができる。このため、角度の検出精度を維持することができる。
この例では、摺動面であるカバー81の内周面8dは、回転軸1の軸心を中心とする円筒面である。換言すると、内周面8dは、回転軸1の軸方向に対して平行な面となる。このため、挿入部60が回転軸1の軸方向に移動しても、リップシール6のフランジ6bの先端が、カバー81の開放端部から外側に出ない限りは、磁気空隙G3を外部から遮断し続けることができる。この点において、磁気式角度センサ51は、回転軸1の軸方向のずれに強い磁気式角度センサであるということができる。
[第三実施例]
図5を参照して、本発明の第三の実施例による磁気式角度センサ52について説明をする。図5は、磁気式角度センサ52の縦断面図である。図5の切断面の方向は、図3の切断面の方向である図1のy−z平面の方向と同じである。
図5を参照して、本発明の第三の実施例による磁気式角度センサ52について説明をする。図5は、磁気式角度センサ52の縦断面図である。図5の切断面の方向は、図3の切断面の方向である図1のy−z平面の方向と同じである。
第三実施例の磁気式角度センサ52は、2つのリップシール61,62を設けた点で、磁気式角度センサ50,51とは異なる。他の点については、磁気式角度センサ50,51と同様である。同じ部分については重複説明を省略する。
リップシール61は、第一実施例で説明した、回転軸1の軸方向に対して垂直な面(摺動面8c)において摺動するリップシールであり、リップシール62は、第二実施例で説明した、回転軸1の軸心を中心とする円筒面(内周面8a)において摺動するリップシールである。
リップシール61は、第一実施例で説明した、回転軸1の軸方向に対して垂直な面(摺動面8c)において摺動するリップシールであり、リップシール62は、第二実施例で説明した、回転軸1の軸心を中心とする円筒面(内周面8a)において摺動するリップシールである。
このように、2つのリップシールを設けることにより、リップシールを1つだけ設ける場合よりも、磁気空隙G3を外部から遮断する能力を高めることができる。また、この例では、磁気式角度センサ52は、回転軸1の軸方向に対して垂直な方向のずれに強いリップシール61と、回転軸1の軸方向のずれに強いリップシール62とを有する。このため、磁気式角度センサ52は、回転軸1の軸方向に対して垂直な方向のずれと、回転軸1の軸方向のずれの両方向のずれに強い。
[変形例等]
上記実施例では、リップシール6,61,62は、挿入部60の磁石ホルダ4,41,42に固定されたが、リップシール6,61,62を回転軸1に固定してもよい。
上記実施例では、リップシール6,61,62は、挿入部60の磁石ホルダ4,41,42に固定されたが、リップシール6,61,62を回転軸1に固定してもよい。
また、リップシール6,61,62をカバー8,81,82に固定してもよい。この場合、リップシール6は、例えば、磁石ホルダ4,41,42の外面、回転軸1の外面と摺動する。
上記第三実施例では、2つのリップシールを設けたが、3つ以上のリップシールを設けてもよい。
リップシール6,61,62は、磁気空隙G3を完全に密閉している必要はない。発生する可能性がある磁性の塵よりも小さい隙間があっても良い。
上記第三実施例では、2つのリップシールを設けたが、3つ以上のリップシールを設けてもよい。
リップシール6,61,62は、磁気空隙G3を完全に密閉している必要はない。発生する可能性がある磁性の塵よりも小さい隙間があっても良い。
この例では、角度検出手段として、センサIC15を設けたが、任意の角度検出手段を設けることができる。
なお、貫通孔4bの中央部において開放端部4aの内周面が一部えぐられていてもよい。この場合には、磁石ホルダ4と回転軸1とを嵌め合わせたときに、磁石ホルダ4の貫通孔4bと、開放端部4aの内周面のえぐられた部分と、回転軸1の溝1aとが、抜け止めピン3を通すための1つの穴を形成する。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
なお、貫通孔4bの中央部において開放端部4aの内周面が一部えぐられていてもよい。この場合には、磁石ホルダ4と回転軸1とを嵌め合わせたときに、磁石ホルダ4の貫通孔4bと、開放端部4aの内周面のえぐられた部分と、回転軸1の溝1aとが、抜け止めピン3を通すための1つの穴を形成する。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
1:回転軸,1a:溝,1b:突起,2:ベアリング,3:抜け止めピン,3a:中央部,3b:脚部,4:磁石ホルダ,4a:開放端部,4b:貫通孔,4c:凹部,4d:外周面,4e:外周面,4f:段部,5:磁石,6:リップシール,6a:基部,6b:フランジ,7:ケース,7a:取付部,7b:穴,8:カバー,8a:内周面,8b:内周面,8c:摺動面,8d:内周面,9:スリーブ,10:センサ基板,11:ボールベアリング,11:蓋,12:入出力先線,13:ドライベアリング,15:センサIC,16:充填材,17:筐体,18:検出対象物体,41:磁石ホルダ,42:磁石ホルダ,50:磁気式角度センサ,51:磁気式角度センサ,52:磁気式角度センサ,60:挿入部,61:リップシール,62:リップシール,70:受手部,81:カバー,101:スロットルボデー,102:スロットルバルブ,103:シャフト,120:センサカバー,123:締結具,125:非固定部,126:保持部,141:永久磁石(磁石),142:ヨーク,143:ホール素子,144:ステータ,G1:空間,G2:空間,G3:磁気空隙
Claims (6)
- 挿入部と受手部とを備え、第一の検出対象物体と第二の検出対象物体とがなす角度を検出する磁気式角度センサにおいて、
上記挿入部は、
第一の検出対象物体と連動可能に接続されている回転軸と、
上記回転軸の一端に取り付けられた磁石と、
を備え、
上記受手部は、
上記挿入部が上記受手部に挿入された状態において、磁気空隙を介して上記磁石と対向する検出手段と、
上記検出手段を収容し、第二の検出対象物体と連動可能に接続されているケースと、
上記挿入部が上記受手部に挿入された状態において、上記挿入部の磁石を含む予め定められた領域を覆うカバーと、
を備え、
さらに、上記挿入部が上記受手部に挿入された状態において、上記挿入部の磁石を含む予め定められた領域と上記カバーとの間に形成され、上記磁気空隙を外部から遮断するリップシール、
も備える磁気式角度センサ。 - 請求項1に記載の磁気式角度センサにおいて、
上記挿入部と上記受手部とが分離可能に形成されていることを特徴とする磁気式角度センサ。 - 請求項1又は2に記載の磁気式角度センサにおいて、
上記リップシールは、挿入部が受手部に対して回転すると、上記回転軸の軸方向に対して垂直な面において摺動する、
ことを特徴とする磁気式角度センサ。 - 請求項1又は2に記載の磁気式角度センサにおいて、
上記リップシールは、挿入部が受手部に対して回転すると、上記回転軸の軸心を中心とする円筒面において摺動する、
ことを特徴とする磁気式角度センサ。 - 請求項1から4の何れかに記載の磁気式角度センサにおいて、
上記リップシールは、少なくとも第一のリップシールと第二のリップシールとからなり、
第一のリップシールは、挿入部が受手部に対して回転すると、上記回転軸の軸方向に対して垂直な面において摺動し、
第二のリップシールは、挿入部が受手部に対して回転すると、上記回転軸の軸心を中心とする円筒面において摺動する、
ことを特徴とする磁気式角度センサ。 - 請求項1から5の何れかに記載の磁気式角度センサにおいて、
上記磁石は磁石ホルダを介して上記回転軸の一端に取付けられており、
上記リップシールは、上記磁石ホルダの外周面に固定されている、
ことを特徴とする磁気式角度センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007181364A JP2009019926A (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 磁気式角度センサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007181364A JP2009019926A (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 磁気式角度センサ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009019926A true JP2009019926A (ja) | 2009-01-29 |
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ID=40359703
Family Applications (1)
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JP2007181364A Pending JP2009019926A (ja) | 2007-07-10 | 2007-07-10 | 磁気式角度センサ |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009019926A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-07-10 JP JP2007181364A patent/JP2009019926A/ja active Pending
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